JP6979334B2 - Self-shielding cyclotron system - Google Patents
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Description
本発明は、自己シールド型サイクロトロンシステムに関する。 The present invention relates to a self-shielding cyclotron system.
特許文献1に示すように、サイクロトロンを内部に収容し、サイクロトロンから放出される放射線が外部に放出されることを抑制する自己シールドを備えた自己シールド型サイクロトロンシステムが知られている。近年、金属層を有するターゲットへ荷電粒子線を照射することで、固体の放射性同位元素(RI:Radio Isotope)を得る装置が開発されている。このような放射性同位元素は、病院等でのPET検査(ポジトロン断層撮影検査)等に使用される放射性薬剤を製造するため用いられる。例えば、特許文献2では、固体の放射性同位元素が付着したターゲットが溶解装置に搬送され、当該溶解装置内にて放射性同位元素を溶解することで、当該RIの回収が行われる。
As shown in Patent Document 1, there is known a self-shielding cyclotron system having a self-shield that houses a cyclotron inside and suppresses radiation emitted from the cyclotron to be emitted to the outside. In recent years, a device for obtaining a solid radioisotope (RI: Radio Isotope) by irradiating a target having a metal layer with a charged particle beam has been developed. Such radioisotopes are used for producing radiopharmaceuticals used for PET inspection (positron emission tomography inspection) and the like in hospitals and the like. For example, in
ここで、荷電粒子線照射後のターゲットは放射化している。従って、ターゲットを照射装置から取り出して溶解装置へ取り付ける際における、被曝に対する安全性を更に向上することが求められている。 Here, the target after irradiation with the charged particle beam is activated. Therefore, it is required to further improve the safety against radiation exposure when the target is taken out from the irradiation device and attached to the dissolution device.
本発明は、放射性同位元素を得る際の被曝に対する安全性を更に向上できる自己シールド型サイクロトロンを提供することを目的とする。 An object of the present invention is to provide a self-shielding cyclotron capable of further improving the safety against radiation exposure when obtaining a radioisotope.
本発明に係る自己シールド型サイクロトロンシステムは、荷電粒子線を出射するサイクロトロンと、建屋内に配置され、サイクロトロンを内部に収容し、サイクロトロンから放出される放射線が外部に放出されることを抑制する自己シールドと、を備える自己シールド型サイクロトロンシステムであって、金属層を有するターゲットを荷電粒子線の照射位置にて保持するターゲット保持部と、ターゲットにおける放射性同位元素を含有する金属層を溶解させる溶解部と、ターゲット保持部から溶解部へターゲットを搬送する搬送部と、を備え、ターゲット保持部、溶解部、及び搬送部は、自己シールド内に配置されている。 The self-shielding cyclotron system according to the present invention includes a cyclotron that emits charged particle beams and a self that is placed inside the building and houses the cyclotron inside to suppress the emission of radiation emitted from the cyclotron to the outside. A self-shielding cyclotron system equipped with a shield, a target holding part that holds a target having a metal layer at an irradiation position of a charged particle beam, and a melting part that dissolves a metal layer containing a radioisotope in the target. A transport section for transporting the target from the target holding section to the melting section is provided, and the target holding section, the melting section, and the transport section are arranged in the self-shield.
本発明に係る自己シールド型サイクロトロンシステムにおいて、ターゲット保持部は、金属層を有するターゲットを荷電粒子線の照射位置にて保持する。従って、ターゲット保持部で保持されたターゲットには、荷電粒子線が照射される。これにより、ターゲットの金属層のうち、荷電粒子線が照射された箇所には、放射性同位元素が形成される。また、溶解部は、ターゲットにおける放射性同位元素を含有する金属層を溶解させる。これにより、溶解液を回収することで、放射性同位元素を回収することが可能となる。搬送部は、ターゲットへの荷電粒子線の照射が行われるターゲット保持部から、放射性同位元素を回収する溶解部へ、ターゲットを搬送する。ここで、ターゲット保持部、溶解部、及び搬送部は、自己シールド内に配置されている。従って、荷電粒子線をターゲットに照射する工程、放射性同位元素を溶解によって回収する工程、及び両工程間におけるターゲットの搬送を行う工程は、いずれも自己シールド内にて行われる。従って、各工程において、荷電粒子線照射後のターゲットから放出される放射線は、自己シールドによって遮断される。以上により、放射性同位元素を得る際の被曝に対する安全性を更に向上できる。 In the self-shielding cyclotron system according to the present invention, the target holding portion holds the target having the metal layer at the irradiation position of the charged particle beam. Therefore, the target held by the target holding portion is irradiated with a charged particle beam. As a result, a radioactive isotope is formed in the portion of the target metal layer irradiated with the charged particle beam. The melting section also dissolves the radioactive isotope-containing metal layer at the target. This makes it possible to recover the radioactive isotope by recovering the solution. The transport unit transports the target from the target holding unit where the target is irradiated with the charged particle beam to the melting unit where the radioisotope is recovered. Here, the target holding portion, the melting portion, and the conveying portion are arranged in the self-shield. Therefore, the step of irradiating the target with the charged particle beam, the step of recovering the radioisotope by dissolution, and the step of transporting the target between the two steps are all performed in the self-shield. Therefore, in each step, the radiation emitted from the target after irradiation with the charged particle beam is blocked by the self-shield. As a result, the safety against radiation exposure when obtaining a radioisotope can be further improved.
自己シールド型サイクロトロンシステムは、制御部を更に備え、制御部は、金属層への荷電粒子線の照射の後、ターゲット保持部に保持されたターゲットを溶解部へ搬送するように、搬送部を制御してよい。これにより、搬送部によるターゲットの搬送が、制御部によって自動的に行われる。これにより、作業者に対する被曝を更に抑制することができる。また、制御部が自動的にターゲットの搬送を行うことで、作業時間の短縮を図ることができる。 The self-shielding cyclotron system further includes a control unit, which controls the transport unit so that the target held in the target holding unit is transported to the melting unit after the metal layer is irradiated with the charged particle beam. You can do it. As a result, the control unit automatically transports the target by the transport unit. Thereby, the exposure to the worker can be further suppressed. In addition, the work time can be shortened by automatically transporting the target by the control unit.
本発明によれば、放射性同位元素を得る際の被曝に対する安全性を更に向上できる自己シールド型サイクロトロンを提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a self-shielding cyclotron capable of further improving the safety against radiation exposure when obtaining a radioisotope.
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。 Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In each figure, the same parts or corresponding parts are designated by the same reference numerals, and duplicate description will be omitted.
図1に示されるように、自己シールド型サイクロトロンシステム100は、建屋150の内部に設けられるシステムである。本実施形態に係る自己シールド型サイクロトロンシステム100は、荷電粒子線を用いて放射性同位元素(以下、RIと称する場合がある)を製造するシステムである。自己シールド型サイクロトロンシステム100は、例えばPET用サイクロトロンとして使用可能であり、当該システムで製造されたRIは、例えば放射性同位元素標識化合物(RI化合物)である放射性薬剤(放射性医薬品を含む)の製造に用いられる。病院等のPET検査(陽電子断層撮影検査)に使用される放射性同位元素標識化合物としては、18F−FLT(フルオロチミジン)、18F−FMISO(フルオロソニダゾール)、11C−ラクロプライド等がある。
As shown in FIG. 1, the self-
自己シールド型サイクロトロンシステム100は、サイクロトロン2と、放射性同位元素製造部3と、自己シールド4と、を備えている。自己シールド型サイクロトロンシステム100は、建屋150の内部のサイクロトロン室152において、当該建屋の床面151上に設置されている。サイクロトロン室152は、コンクリート(遮蔽壁)で覆われた部屋である。従って、使用者は、自己シールド型サイクロトロンシステム100を用いることで、建屋内にて放射性同位元素をその場で取得することができる。
The self-
サイクロトロン2は、荷電粒子線を出射する加速器である。サイクロトロン2は、イオン源から荷電粒子を加速空間内に供給し、加速空間内の荷電粒子を加速して荷電粒子線を出力する縦置きの円形加速器である。サイクロトロン2は、一対の磁極と、真空箱と、これらの一対の磁極及び真空箱を取り囲む環状のヨークとを有している。一対の磁極は、一部が真空箱内で主面同士が所定間隔空けて対面している。これらの一対の磁極の隙間内で、荷電粒子が多重加速される。荷電粒子としては、例えば陽子、重粒子(重イオン)などが挙げられる。本実施形態では、サイクロトロン2は、荷電粒子線を出射する複数のポート2aを備えている。複数のポート2aの一つに、後述のターゲット保持部20が形成される。サイクロトロン2は、加速空間内の荷電粒子線の軌道を調整して、所望のポート2aから荷電粒子線を取り出す。
The
自己シールド4は、建屋内に配置され、サイクロトロン2を内部に収容し、サイクロトロン2から放出される放射線がサイクロトロン室152に放出されることを抑制する。自己シールド4は、サイクロトロン2を全方向から覆うことで、全方向において放射線を遮蔽することができる。本実施形態では、自己シールド4は六面体の箱形構造を有しているが、形状は特に限定されない。自己シールド4は、建屋150の内部空間(サイクロトロン室152)と、自己シールド型サイクロトロンシステム100の内部空間120とを隔てている。建屋150の内部空間は、他の機器が設置されたり、作業者などが通行することができる空間として構成されてもよい。従って、建屋の室内に単にサイクロトロン2を配置したものと、本実施形態の自己シールド型サイクロトロンシステム100とは異なっており、建屋の部屋を構成する周囲の壁は、自己シールド4には該当しない。自己シールド4の壁は、例えば、ポリエチレン、鉄、鉛、重コンクリートなどの材質によって構成される。自己シールド4内には、サイクロトロン2の他、当該サイクロトロン2を運転させるための真空ポンプや配線等も配置されている。また、自己シールド4内には、放射性同位元素製造部3の構成要素も配置されている。
The self-
放射性同位元素製造部3は、ターゲット10に対して荷電粒子線を照射し、当該照射によって生成された放射性同位元素を溶解させて回収する部分である。放射性同位元素製造部3は、サイクロトロン2の外周部付近に形成されており、自己シールド4内に配置されている。放射性同位元素製造部3で得られた放射性同位元素を含む溶解液は、輸送管161を介して、溶解液中の放射性同位元素の精製を行う精製装置や薬剤の合成を行う合成装置などの装置160へ送られる。
The
図2を参照して、ターゲット10について説明する。ターゲット10は、ターゲット基板13と、金属層11と、を備える。ターゲット10は、具体的には、図2に示すように、金属板で構成されるターゲット基板13上に、ターゲット材料としての金属層11が形成される。なお、金属層11は、純度の高い金属の層に限らず、金属酸化物の層でもよい。当該ターゲット基板13を装置にセットして、金属層11に荷電粒子線Bが照射されることにより、照射された部分に微量の放射性同位元素12が生成する。これにより金属層11中に放射性同位元素12が含有される。ターゲット基板13の材料として、溶解液で溶解しない材料が採用され、例えば、Au、Ptなどが採用される。図2に示すターゲット基板13は円板状に形成されているが、形状や厚さは特に限定されない。ターゲット材料である金属層11の材料として、例えば、64Ni、89Y、100Mo、68Znなどが挙げられる。当該金属層11に対応して生成される放射性同位元素12として、64Cu、89Zr、99mTc、68Gaなどが挙げられる。金属層11は、ターゲット基板13の表面10aにめっき処理を施すことによって形成される。また、めっき処理に限らず、板状の金属層をターゲット基板13に貼り付けてもよい。図2に示す金属層11は、ターゲット基板13の中央位置に円形状に形成されているが、形状や位置は特に限定されない。なお、ターゲット基板13の裏面10bには、金属層11に荷電粒子線Bが照射されるとき、冷却水などが供給される。これにより、荷電粒子線Bの照射による金属層11(及びターゲット基板13)の発熱を、冷却水等で吸収することができる。
The
次に、図3を参照して、放射性同位元素製造部3の構成の詳細について説明する。放射性同位元素製造部3は、ターゲット保持部20と、溶解部21と、搬送部22と、制御部50を備える。
Next, with reference to FIG. 3, the details of the configuration of the
ターゲット保持部20は、金属層11を有するターゲット10を荷電粒子線Bの照射位置にて保持する。また、ターゲット保持部20は、ターゲット10に対する荷電粒子線Bの照射が終了したら、ターゲット10の保持を解除する。具体的には、ターゲット保持部20は、固定ユニット23と、可動ユニット24と、を備える。ターゲット保持部20は、ターゲット10を固定ユニット23と可動ユニット24とで挟み込むことによって、ターゲット10を照射位置RPに保持する。固定ユニット23及び可動ユニット24は、いずれも自己シールド4内に収容されている。
The
固定ユニット23は、サイクロトロン2の外周部に固定された筒状の部材である。固定ユニット23は、サイクロトロン2から出射される荷電粒子線Bの照射軸BLに沿って延びた状態で、サイクロトロン2の外周から突出した状態で設けられる。固定ユニット23は、荷電粒子線Bの照射軸BLに対応する位置に当該荷電粒子線Bを通過させるための内部空間26を備えている。内部空間26は、照射軸BLを中心線として、当該照射軸BLに沿って延びるように形成される。固定ユニット23及び内部空間26は、水平方向に対して、下方へ傾斜するように配置されている。
The fixing
固定ユニット23は、下端側に、可動ユニット24の上面と対向する対向面23aとして水平方向に広がる面を有している。固定ユニット23は、対向面23aの位置でターゲット10を保持する。対向面23aには、Oリング等のシール部材が設けられている。対向面23aは、シール部材を介してターゲット10と当接することで、ターゲット10に対するシール面としても機能する。本実施形態では、対向面23aにおいて内部空間26が開口する箇所(さらにそのうちの照射軸BLの位置)が照射位置RPに該当する。従って、ターゲット保持部20がターゲット10を保持するときは、ターゲット10のうち、金属層11が内部空間26の開口に配置されるように保持する。
The fixed
固定ユニット23は、内部空間26の中途位置に、真空ホイル25を備えている。真空ホイル25は、内部空間26のうち、真空ホイル25より上流側の領域を真空に保つ。
The fixed
固定ユニット23は、照射位置に配置された荷電粒子線B及び真空ホイル25にヘリウムなどのガスを吹き付ける流路27を有している。流路27は、メイン流路27aと、当該メイン流路27aから分岐する分岐流路27b,27cを有する。分岐流路27bは、真空ホイル25へ向かって延びており、当該真空ホイル25にガスを吹き付ける。分岐流路27cは、ターゲット10の照射位置RPへ向けて延びており、保持されたターゲット10に対してガスを吹き付ける。
The fixed
可動ユニット24は、固定ユニット23に対して上下方向に進退する。可動ユニット24は、ターゲット10を搬送トレイ60に設置する際には、固定ユニット23から下方へ離間した位置に配置される。可動ユニット24は、ターゲット10を照射位置RPに保持する際には、固定ユニット23との間でターゲット10を挟み込む位置に配置される(図5参照)。
The
可動ユニット24は、上下方向に延びる円柱状の形状を有している。可動ユニット24は、外周面の一部において、上下方向へ移動する駆動機構28と接続されている。可動ユニット24の上端には、上方へ突出する小径部29が形成されている。小径部29の径は、少なくとも後述の搬送トレイ60の内周部の径よりも小さい。これにより、小径部29は、搬送トレイ60の内周側の貫通孔を通過して、ターゲット10と当接し、当該ターゲット10を上方の固定ユニット23に押し付ける。
The
可動ユニット24は、小径部29の上端側に、固定ユニット23の対向面23aと対向する対向面24aとして水平方向に広がる面を有している。対向面24aには、Oリング等のシール部材が設けられている。対向面24aは、シール部材を介してターゲット10と当接することで、ターゲット10に対するシール面としても機能する。ターゲット保持部20がターゲット10を保持するときは、対向面23aと対向面24aとがターゲット10を挟み込む(図5参照)。
The
なお、可動ユニット24は、対向面24aで開口する内部空間31を有する。内部空間31は、ターゲット10を冷却するための冷却媒体を貯留するための空間である。内部空間31には、冷却媒体を供給するための供給管32と、冷却媒体を排出するための排出管33と、が接続されている。
The
溶解部21は、ターゲット10における放射性同位元素を含有する金属層11を溶解させる。溶解部21は、固定ユニット40と、可動ユニット41と、を備える。溶解部21は、ターゲット10を固定ユニット40と可動ユニット41とで挟み込んで保持する。溶解部21は、ターゲット10を保持した状態にて、少なくとも金属層11に対して溶解液を供給し、当該溶解液に放射性同位元素を含む金属層11の金属を溶解させ、当該溶解液を放射性同位元素ごと回収する。溶解液として、塩酸、硝酸等が採用される。固定ユニット40及び可動ユニット41は、自己シールド4内に収容されている。
The
固定ユニット40は、ターゲット保持部20の固定ユニット23から、サイクロトロン2の反対側へ離間する位置に配置される。固定ユニット40は、上下方向に延びる円筒状の本体部48と、本体部48を外周側で支持する支持部49と、を備える。本体部48は、下端側に、可動ユニット41と対向する対向面40aとして水平方向に広がる面を有している。対向面40aの位置にターゲット10が保持される。対向面40aには、Oリング等のシール部材が設けられている。対向面40aは、シール部材を介してターゲット10と当接することで、ターゲット10に対するシール面としても機能する。対向面40aの位置にターゲット10が保持される。
The fixed
本体部48は、対向面40aで開口する内部空間42を有する。内部空間42は、ターゲット10の金属層11を溶解させるための溶解液を貯留するための溶解槽である。内部空間42には、溶解液を供給するための供給管43と、溶解液の吸引及び内部空間42内のガスを吸引する吸引管44と、が接続されている。対向面40aで開口する内部空間42の直径は、少なくともターゲット10の直径よりも小さく、金属層11の直径よりも大きい。なお、対向面40a自体の直径は特に限定されないが、本実施形態ではターゲット10の直径よりも小さくなっている。
The
支持部49は、本体部48の外周面から径方向外側へ広がる端面壁を有する円筒状の部材である。支持部49は、中央位置に本体部48を挿入するための貫通孔49aを備える。本体部48の上端部付近には、フランジ部が形成されている。このフランジ部が本体部48の貫通孔49aの上縁部に係合する。
The
可動ユニット41は、固定ユニット40に対して上下方向に進退する。可動ユニット41は、ターゲット10を固定ユニット40へ取り付ける際には、固定ユニット40から下方へ離間した位置に配置される。可動ユニット41は、ターゲット10の金属層11を溶解部21で溶解する際には、固定ユニット40との間でターゲット10を挟み込む位置に配置される(図9参照)。
The
可動ユニット41は、本体部46と、本体部46の上端側に設けられた受皿部47と、を備える。本体部46は、上下方向に延びる円柱状の形状を有している。本体部46は、外周面の一部において、上下方向へ移動する駆動機構(不図示)と接続されている。本体部46の上端には、受皿部47を支持するための溝構造が形成されている。
The
受皿部47は、本体部46の上端にて水平方向に広がる底壁部47aと、底壁部47aの外周縁から上方へ立ち上がる側壁部47bと、を備えている。底壁部47aは、固定ユニット40の対向面40aと対向する対向面41aとして水平方向に広がる面を有している。対向面41aは、ターゲット10と当接する。溶解部21がターゲット10を保持するときは、対向面40aと対向面41aとがターゲット10を挟み込む(図9参照)。側壁部47bの内径は、ターゲット10の直径よりも大きい。また、ターゲット10を保持しているとき、側壁部47bの上端部は、ターゲット10よりも高い位置に配置される。従って、ターゲット10の金属層11を溶解している際に溶解液が内部空間42から漏れた場合、受皿部47が溶解液を受ける。なお、底壁部47aの下面側には、本体部46の溝構造と嵌合するための凹凸構造を有する。
The
溶解部21において、溶解液と接触する本体部48及び受皿部47は、交換可能なディスポーザブル部品として構成されている。すなわち、本体部48は、支持部49に対して着脱可能に取り付けられている。受皿部47は、本体部46に対して着脱可能に取り付けられている。ここで、「着脱可能」とは、一度取り付けても、作業者が通常のメンテナンス作業で容易に取り外し可能な取り付け態様であることを示す。例えば、着脱可能な取り付け構造としては、ボルト接合によって取り付ける構造や、溶解中に外れない程度の強度で嵌合、係合させることで取り付ける構造などが挙げられる。例えば、溶接や溶着などの固定構造は、着脱可能な態様に該当しない。交換可能な本体部48及び受皿部47の材質は、例えばテフロン(登録商標)などの耐酸性が高いものを用いることができる。
In the
搬送部22は、ターゲット保持部20から溶解部21へターゲット10を搬送する。搬送部22は、自己シールド4内に配置される。搬送部22は、ターゲット10を載置させた状態で搬送する搬送トレイ60と、搬送トレイ60を駆動する搬送駆動部61と、を備える。搬送トレイ60は、上面側にターゲット10を支持するための支持部を有する円環状の部材である。搬送トレイ60は、上面における内周側の縁部に全周に渡って形成された溝部を有しており、当該溝部にターゲット10の下面側の外周縁を載せる。搬送駆動部61は、図示されない駆動源及び駆動力伝達機構の組み合わせによって構成される。搬送駆動部61は、少なくとも、荷電粒子線照射後のターゲット10を溶解部21へ搬送するときに、搬送トレイ60をターゲット保持部20の位置から水平方向へ移動させることで、溶解部21の位置へ搬送する。搬送駆動部61は、ターゲット保持部20の固定ユニット23と可動ユニット24との間の領域から、溶解部21の固定ユニット40と可動ユニット41との間の領域へ、搬送トレイ60を搬送する。なお、搬送駆動部61は、回転モータ及びリニアモータなどの公知の駆動源と、ギア及びロッドなどの駆動力伝達機構を用いて構成されていればよい。搬送駆動部61は、他の部材との干渉を避けることのでき、且つ所望の動作を行えるように構成されていれば、どのような構成であってもよい。なお、各段階における搬送トレイ60の位置については、後述の動作の説明の際に詳細に説明する。
The
制御部50は、自己シールド型サイクロトロンシステム100を制御する。制御部50は、CPU、RAM、ROM及び入出力インターフェース等から構成されている。制御部50は、装置内の各センサーからの検知信号、及びROMに保存されたプログラムに基づき制御内容を決定し、自己シールド型サイクロトロンシステム100内の各構成要素を制御する。なお、制御部50は、一つの処理装置によって構成されていなくともよく、複数の処理装置によって構成されてよい。制御部50は、自己シールド4内に配置されてもよく、自己シールド4外に配置されてもよい。
The
制御部50は、照射制御部51と、保持制御部52と、溶解制御部53と、搬送制御部54と、を備える。照射制御部51は、主にサイクロトロン2を制御し、サイクロトロン2による荷電粒子線Bの照射に関する動作を制御する。保持制御部52は、主にターゲット保持部20を制御し、ターゲット保持部20によるターゲット10の保持に関する動作を制御する。溶解制御部53は、主に溶解部21を制御し、ターゲット10の金属層11を溶解させることに関する動作を制御する。搬送制御部54は、主に搬送部22を制御し、ターゲット10の搬送に関する動作を制御する。搬送制御部54は、金属層11への荷電粒子線Bの照射の後、ターゲット保持部20に保持されたターゲット10を溶解部21へ搬送するように、搬送部22を制御する。
The
次に、図3〜図9を参照して、自己シールド型サイクロトロンシステム100の動作について、制御部50による制御処理の内容と共に説明する。図4は、制御部50の制御処理の内容を示すフローチャートである。図4〜図9は、動作中の各段階における放射性同位元素製造部3の状態について示す図である。なお、説明のため、図4〜9では、制御部50及び搬送駆動部61の表示を省略している。また、説明に用いられない符号についても適宜省略している場合がある。
Next, with reference to FIGS. 3 to 9, the operation of the self-shielding
図4に示すように、制御部50は、ターゲット10を放射性同位元素製造部3にセットするための処理を行う(ステップS10)。S10の処理では、制御部50は、ターゲット保持部20、溶解部21、及び搬送部22を初期状態の位置に配置する。制御部50は、各構成要素の駆動部を駆動させることで、放射性同位元素製造部3を図3に示す状態とする。この状態では、可動ユニット24は固定ユニット23から下方へ離間した位置に配置される。可動ユニット41は、固定ユニット40から下方へ離間した位置に配置される。搬送トレイ60は、固定ユニット23から下方へ離間した位置であって、基準高さの位置に配置される。ここで、「基準高さ」とは、高さ方向において、固定ユニット23と可動ユニット24との間であり、且つ固定ユニット40と可動ユニット41との間の、所定の高さ位置であるものとする。当該高さ位置では、搬送トレイ60は、水平方向に移動しても各ユニット23,24,40,41と干渉しない。制御部50は、作業者に対して、ターゲット10をセット可能な状態となったことをモニタ等通知してもよい。作業者が搬送トレイ60にターゲット10を載せたことを検知したら、制御部50は、ターゲット10のセットが完了したことを把握する。制御部50は、センサーによる検知、または作業者の入力によって、ターゲット10のセットが完了したことを検知してよい。
As shown in FIG. 4, the
次に、制御部50は、ターゲット10を荷電粒子線Bの照射位置RPにて保持する処理を行う(ステップS20:図4)。S20では、制御部50の保持制御部52は、可動ユニット24の駆動機構28を制御することにより、可動ユニット24を上方へ移動させる。これにより、図5に示すように、ターゲット10が照射位置RPにて、固定ユニット23と可動ユニット24とに挟まれた状態となる。なお、可動ユニット24が上方へ移動する過程で、搬送トレイ60に載置されたターゲット10は、当該搬送トレイ60の貫通孔を下方から通過して来た可動ユニット24に支持される。このとき、搬送トレイ60は、可動ユニット24に支持された状態で上昇してよい。あるいは、搬送トレイ60は、可動ユニット24と共に上昇するように駆動してもよい。
Next, the
次に、制御部50は、ターゲット10に荷電粒子線Bを照射する処理を行う(ステップS30:図4)。S30では、制御部50の照射制御部51は、サイクロトロン2を制御することで、ターゲット10へ荷電粒子線Bを照射する。このとき、保持制御部52は、固定ユニット23の流路27からターゲット10及び真空ホイル25へヘリウムガスなどを吹き付けるように、流路系を制御する。また、保持制御部52は、供給管32及び排出管33の管路系を制御して、内部空間31へ冷却媒体を流してターゲット10を冷却する。
Next, the
S30の処理が終了したら、制御部50の保持制御部52は、可動ユニット24の駆動機構28を制御することにより、可動ユニット24を下方へ移動させる。これにより、図6に示すように、可動ユニット24が初期状態の位置へ戻る。また、搬送トレイも60も、ターゲット10を載せた状態で、基準高さの位置に戻る。
When the processing of S30 is completed, the holding
次に、制御部50は、ターゲット10をターゲット保持部20から溶解部21へ搬送する処理を行う(ステップS40:図4)S40では、制御部50の搬送制御部54は、搬送部22の搬送駆動部61(図3参照)を制御して、搬送トレイ60をターゲット保持部20から溶解部21の位置へ水平に移動させる。これにより、図7に示すように、搬送トレイ60は、高さ方向においては基準高さの位置を維持しつつ、固定ユニット40と可動ユニット41との間に配置される。これにより、ターゲット10は、内部空間42が開口した対向面40aと下方側で対向する位置に配置される。
Next, the
次に、制御部50は、ターゲット10を溶解部21へセットする処理を行う(ステップS50:図4)。S50では、図8に示すように、制御部50の溶解制御部53は、吸引管44の管路系を制御して、内部空間42を介して対向面40aにターゲット10を吸着させる。なお、ターゲット10を吸着する前に、搬送トレイ60の上昇により、ターゲット10を本体部48の対向面40aへ押し付ける。これにより、ターゲット10と本体部48との間に設けられたOリング(不図示)を押しつぶした状態で、内部空間をシールする。この後、搬送制御部54は、搬送駆動部61(図3参照)を制御して、搬送トレイ60をターゲット保持部20側の位置へ移動させておく。これにより、搬送トレイ60が可動ユニット41と干渉することを回避する。
Next, the
S50では、溶解制御部53は、可動ユニット41の駆動部を制御して、可動ユニット41を上方へ移動させる。これにより、図9に示すように、ターゲット10は、固定ユニット40の対向面40aと可動ユニット41の対向面41aとに挟まれた状態となる。このとき、ターゲット10は、受皿部47に収容された状態で、上方から本体部48に押圧された状態となる。
In S50, the
次に、制御部50は、ターゲット10の金属層11を溶解部21で溶解させることにより、金属層11に含まれる放射性同位元素を回収する処理を行う(ステップS60:図4)。S60では、制御部50の溶解制御部53は、供給管43の管路系を制御して、供給管43から内部空間42へ溶解液SLを供給する。また、溶解制御部53は、吸引管44の管路系を制御して、放射性同位元素が溶解した溶解液SLを吸引管44で吸引して回収する。以上により、図4に示す制御処理が終了する。なお、放射性同位元素の回収が終了した後、作業者は、ターゲット10を本体部48及び受皿部47ごと取り外し、自己シールド4の外部へ出す。
Next, the
放射性同位元素が溶解した溶解液SLは、図1に示すように、自己シールド4の外部へ排出されて、溶解液SL中の放射性同位元素の精製を行う精製装置や薬剤の合成を行う合成装置などの装置160へ送られる。精製装置や合成装置は、同じ建屋150内に配置されていてもよく、別の建屋(施設)に配置されてもよい。同じ建屋150内の合成装置等に溶解液SLを輸送する場合には、吸引管44につながる輸送管161にて溶解液SLを合成装置等へ送る。溶解液SLからは放射線が放出されるため、輸送管161は遮蔽シールドで覆う、または、建屋150の遮蔽壁(床や壁)内に通す。別の建屋へ溶解液SLを搬送する場合には、回収した溶解液SLを遮蔽箱(外部への放射線の放出を抑制する箱であり、鉛箱のようなもの)中に貯留し、自動車等によって、この遮蔽箱ごと搬送する。
As shown in FIG. 1, the solution SL in which the radioisotope is dissolved is discharged to the outside of the self-
次に、本実施形態に係る自己シールド型サイクロトロンシステム100の作用・効果について説明する。
Next, the operation / effect of the self-shielding
本実施形態に係る自己シールド型サイクロトロンシステム100において、ターゲット保持部20は、金属層11を有するターゲットを荷電粒子線Bの照射位置RPにて保持する。従って、ターゲット保持部20で保持されたターゲット10には、荷電粒子線Bが照射される。これにより、ターゲット10の金属層11のうち、荷電粒子線Bが照射された箇所には、放射性同位元素12が形成される。また、溶解部21は、ターゲット10における放射性同位元素を含有する金属層11を溶解させる溶解部を備える。これにより、溶解液を回収することで、放射性同位元素を回収することが可能となる。搬送部22は、ターゲット10への荷電粒子線Bの照射が行われるターゲット保持部20から、放射性同位元素を回収する溶解部21へ、ターゲット10を搬送する。ここで、ターゲット保持部20、溶解部21、及び搬送部22は、自己シールド4内に配置されている。従って、荷電粒子線Bをターゲット10に照射する工程、放射性同位元素を溶解によって回収する工程、及び両工程間におけるターゲットの搬送を行う工程は、いずれも自己シールド4内にて行われる。従って、各工程において、荷電粒子線照射後のターゲット10から放出される放射線は、自己シールドによって遮断される。以上により、放射性同位元素を得る際の被曝に対する安全性を更に向上できる。
In the self-shielding
自己シールド型サイクロトロンシステム100は、制御部50を更に備え、制御部50は、金属層11への荷電粒子線Bの照射の後、ターゲット保持部20に保持されたターゲット10を溶解部21へ搬送するように、搬送部22を制御してよい。これにより、搬送部22によるターゲット10の搬送が、制御部50によって自動的に行われる。これにより、被曝に対する安全性を更に向上することができる。また、制御部50が自動的にターゲット10の搬送を行うことで、作業時間の短縮を図ることができる。
The self-shielding
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記のような種々の変形が可能である。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications as described below are possible without departing from the gist of the present invention.
例えば、図10のような構成を採用してもよい。図10に示す自己シールド型サイクロトロンシステムは、自己シールド4内で溶解部21を覆う収容部70と、収容部70内の気体を自己シールド4の外部へ排気する排気部71と、を備えてよい。収容部70は、ターゲット保持部20を覆うことなく、溶解部21のみを覆っている。なお、収容部70のうち、搬送トレイが通過する箇所には開口部70aが形成されてよい。なお、この開口部70aは、搬送トレイが通過しない時は閉じられてよい。また、排気部71は、収容部70から自己シールド4を通過して、自己シールド4の外部へ連通された排気管を有して良い。この排気部71は、排気管に設けられたポンプなどを備えてよい。
For example, the configuration shown in FIG. 10 may be adopted. The self-shielding cyclotron system shown in FIG. 10 may include an
これにより、溶解部21の溶解液が気化した場合には、収容部70によってガスが自己シールド4内に拡散することが抑制される。また、収容部70内のガスは、排気部71によって自己シールド4の外部へ排出される。これにより、自己シールド4内の他の機器が、ガスによって腐食されることを抑制することができる。
As a result, when the dissolved liquid of the dissolving
また、上述の実施形態の各図に示す放射性同位元素製造部の構成は一例に過ぎず、本発明の範囲内である限り、形状や配置は適宜変更してもよい。例えば、搬送部は、搬送トレイに代えて、例えばターゲットを把持するアーム状の把持部を採用してもよい。 Further, the configuration of the radioisotope production unit shown in each figure of the above-described embodiment is only an example, and the shape and arrangement may be appropriately changed as long as it is within the scope of the present invention. For example, instead of the transport tray, the transport unit may employ, for example, an arm-shaped grip portion that grips the target.
なお、搬送部によるターゲットの搬送は、制御部によって自動的になされていた。これに代えて、搬送部による駆動自体は、作業者の手作業による操作によってなされてよい。このような場合も、ターゲットは自己シールド内に収容されているので、被曝に対する安全性を更に向上することができる。 It should be noted that the transfer of the target by the transfer unit was automatically performed by the control unit. Instead of this, the drive itself by the transport unit may be performed manually by an operator. Even in such a case, since the target is housed in the self-shield, the safety against exposure can be further improved.
2…サイクロトロン、4…自己シールド、10…ターゲット、11…金属層、20…ターゲット保持部、21…溶解部、22…搬送部、50…制御部、70…収容部、71…排気部、100…自己シールド型サイクロトロンシステム。 2 ... Cyclotron, 4 ... Self-shielding, 10 ... Target, 11 ... Metal layer, 20 ... Target holding part, 21 ... Melting part, 22 ... Transporting part, 50 ... Control part, 70 ... Accommodating part, 71 ... Exhaust part, 100 … Self-shielding cyclotron system.
Claims (3)
建屋内に配置され、前記サイクロトロンを内部に収容し、前記サイクロトロンから放出される放射線が外部に放出されることを抑制する自己シールドと、を備える自己シールド型サイクロトロンシステムであって、
金属層を有するターゲットを前記荷電粒子線の照射位置にて保持するターゲット保持部と、
前記ターゲットにおける放射性同位元素を含有する前記金属層を溶解させる溶解部と、
前記ターゲット保持部から前記溶解部へ前記ターゲットを搬送する搬送部と、を備え、
前記ターゲット保持部、前記溶解部、及び前記搬送部は、前記自己シールド内に配置されている、自己シールド型サイクロトロンシステム。 A cyclotron that emits charged particle beams, and
A self-shielding cyclotron system that is arranged inside a building, contains the cyclotron inside, and has a self-shield that suppresses the radiation emitted from the cyclotron from being emitted to the outside.
A target holding portion that holds a target having a metal layer at an irradiation position of the charged particle beam, and a target holding portion.
A melting part that dissolves the metal layer containing a radioisotope in the target,
A transport section for transporting the target from the target holding section to the melting section is provided.
A self-shielding cyclotron system in which the target holding portion, the melting portion, and the transport portion are arranged in the self-shield.
前記制御部は、前記金属層への前記荷電粒子線の照射の後、前記ターゲット保持部に保持された前記ターゲットを前記溶解部へ搬送するように、前記搬送部を制御する、請求項1に記載の自己シールド型サイクロトロンシステム。 Further equipped with a control unit
The control unit controls the transport unit so as to transport the target held by the target holding unit to the melting unit after irradiating the metal layer with the charged particle beam. The self-shielding cyclotron system described.
前記収容部内の気体を前記自己シールドの外部へ排気する排気部と、を備える、請求項1又は2に記載の自己シールド型サイクロトロンシステム。 An accommodating portion that covers the melting portion in the self-shield,
The self-shielding cyclotron system according to claim 1 or 2, further comprising an exhaust unit for exhausting gas in the accommodating unit to the outside of the self-shield.
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