JP6971480B2 - チャイルドシート - Google Patents

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Description

本発明は、チャイルドシートに関し、特に、着座した幼児の左右の肩に装着する肩ベルトの高さを調整可能な肩ベルト高さ調整機構を備えたチャイルドシートに関する。
従来、肩ベルト高さ調整機構を備えたチャイルドシートでは、左右の肩ベルトを挿通させて支持するベルト支持孔を設けた部材を、上下動させて、所定高さ位置で停止させることにより、左右の肩ベルトの高さ調整を行っていた(例えば、特許文献1参照)。そして、高さ調整機構としては、肩ベルト調整手段(昇降移動部に相当)が、背もたれ部に上下動可能に配設されて、ベルト支持孔を有した上下動可能なスライド材、揺動レバー、及び、操作部材を備えて構成されていた。そして、肩ベルトの高さ調整時には、操作部材を引き上げ操作して、揺動レバーの係止部を、背もたれ部側の係止部から離脱させ、その後、スライド材を所定位置まで上下動させ、ついで、操作部材を復帰させて、揺動レバーの係止部を対応する背もたれ部側の係止部に係止させることにより、スライド材を所定高さで固定していた。このようなスライド材の高さ調整により、スライド材に設けられたベルト支持孔の高さが変わり、ベルト支持孔を挿通する肩ベルトの高さ位置が調整されていた。
特開2013−216297号公報
しかし、従来のチャイルドシートでは、揺動レバーが、剛性を有した揺動軸を設けて、ベルト支持孔を有したスライド材に組み付けられる構成とし、さらに、揺動レバーを揺動させる操作部材も、剛性を有した回動軸を設けて、揺動レバーと連結される構成としていた。そして、これらの揺動軸や回動軸は、合成樹脂製のスライド材、揺動レバー、及び、操作部材、と別体の金属製としており、別途、組み付ける必要が生じていた。さらに、従来のチャイルドシートでは、揺動レバーの係止部がスライド材の係止部に係止するように付勢する金属製のコイルばねも、配設されており、肩ベルト高さ調整機構が、部品点数を多くし、組付工数も多くなり、また、重量も重くなっていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、肩ベルト高さ調整機構を軽量かつ簡便に構成できるチャイルドシートを提供することを目的とする。
本発明に係るチャイルドシートは、座部と背もたれ部とを備えて構成され、
前記背もたれ部に、左右の肩ベルトを周縁で支持するように前記肩ベルトを挿通させるベルト支持孔を有するとともに、前記ベルト支持孔の配置高さを調整可能な肩ベルト高さ調整機構が、配設されるチャイルドシートであって、
前記肩ベルト高さ調整機構が、
前記ベルト支持孔を設けて構成される昇降移動部と、
前記背もたれ部に配設されて、前記昇降移動部を、所定高さで停止可能として、上下動可能に保持する合成樹脂製の保持ベース部と、
を備え、
前記昇降移動部が、
前記ベルト支持孔を有して、前記保持ベース部の後面側に配設され、前記保持ベース部の後面側の上下方向に沿って並設された位置決め部に係合して、上下移動を規制される合成樹脂製のベルト支持材と、
前記保持ベース部の前面側に上下動可能に組み付けられるとともに、前記ベルト支持孔を挿通する左右の前記肩ベルトを通し可能なベルト用開口を有して、前記ベルト支持材と連結される合成樹脂製のスライド材と、
操作時、前記ベルト支持材の前記係合部における前記位置決め部との係合を解除可能として、前記スライド材に組み付けられる合成樹脂製の解除操作材と、
を備えて構成され、
前記ベルト支持材が、
前記係合部と、
前記保持ベース部側に圧接されて、前記係合部を前記位置決め部側に係合可能に付勢する弾性変形部と、
前記係合部と前記弾性変形部との間に配設されて、前記位置決め部への係合方向と係合解除方向とへの前記係合部の移動を可能とし、かつ、前記スライド材に対する相対的な上下動を規制して、前記スライド材と連結されるように組み付けられる連結組付部と、
を備えて構成され、
前記解除操作材が、
操作時に保持する操作保持部と、
操作時に、係合していた前記位置決め部から前記係合部を離脱可能に、前記ベルト支持材の対応する押圧部位を押圧する押圧部と、
を備えて構成され、
前記ベルト支持材と前記スライド材との組付、前記解除操作材と前記スライド材との組付、及び、前記スライド材と前記保持ベース部との組付が、対応する部位に設けられた組付部位相互を嵌め合わせて、組み付けられていることを特徴とする。
本発明に係るチャイルドシートでは、解除操作材の操作保持部を保持して、押圧部をベルト支持材の押圧部位を押圧するように、解除操作材を操作すると、ベルト支持材の係合部が、係合していた保持ベース部の位置決め部から離脱することから、ベルト支持孔を所定高さに配置させるように、ベルト支持材を、ベルト支持材に連結されたスライド材とともに、上下動させることができ、そして、ベルト支持材を所定高さ位置に配置させた後、解除操作材を復帰させれば、ベルト支持材が、弾性変形部の付勢力を利用して、係合部を、対応する保持ベース部の位置決め部に係合させることとなって、ベルト支持材が、上下動を規制されて位置決めされ、ベルト支持材のベルト支持孔も所定高さ位置で停止されることとなる。そのため、ベルト支持材のベルト支持孔を挿通する左右の肩ベルトの高さ位置が、所定高さに調整されることとなる。そしてまた、再度、肩ベルトの高さ位置を調整する際には、解除操作材の操作保持部を保持して、押圧部をベルト支持材の押圧部位を押圧するように、解除操作材を操作することとなるが、保持ベース部に対して上下動するスライド材とスライド材に保持された解除操作材とが、ベルト支持材とともに、所定高さに一体的に配置できることから、同じ操作により、同様に、高さ調整を行える。また、本発明に係るチャイルドシートでは、ベルト支持材とスライド材との組付、解除操作材とスライド材との組付、及び、スライド材と保持ベース部との組付、が、対応する部位に設けられた組付部位相互を嵌め合わせて、組み付けられており、ボルト等を使用せずに相互を組み付けることができて、簡便に組み付けることができる。さらに、本発明に係るチャイルドシートでは、背もたれ部の保持ベース部に配設される昇降移動部が、それぞれ、一体成形品として構成可能な合成樹脂製としたスライド材、ベルト支持材、及び、解除操作材の3部品から構成されることから、部品点数が少なく、軽量化も図ることができる。
したがって、本発明に係るチャイルドシートは、肩ベルト高さ調整機構を軽量かつ簡便に構成することができる。
そして、本発明に係るチャイルドシートでは、前記保持ベース部が、
左右の前記肩ベルトを通し可能として、前後方向に貫通した組付孔を、前記背もたれ部の左右方向の中央付近に、設けるとともに、
前記組付孔の周縁に、前記スライド材を上下方向に沿って移動可能なガイド部を設け、かつ、上下方向に沿って複数の前記位置決め部を並設させて、
配設され、
前記ベルト支持材が、
前記係合部を、上下方向に並設された左右の前記位置決め部に、それぞれ係合可能に、左右両側に配設させて、前記ベルト支持材の上部側で左右方向に延びるように配設された横杆部と、
該横杆部の左右方向の中央付近から下方に延びて、下端に前記保持ベース部への圧接部位を設けて配設される前記弾性変形部としての縦杆部と、
前記横杆部の左右両側付近に、前下方に延びるように配置されて、前記横杆部の前後方向の移動を可能として、前記スライド材に設けられた前記組付部位を構成する嵌合孔に嵌合される嵌合部を設けた前記連結組付部としての張出部と、
を備えるとともに、
前記横杆部が、左右両側に、前記ベルト支持孔を設けて配設され、
前記解除操作材が、上端に、前記操作保持部を配設させ、下端に、前記押圧部を配設させて、前記操作保持部と前記押圧部との間の中間部を、上下動可能に、前記スライド材に設けられた摺動溝に嵌合させて配設され、
前記保持ベース部が、
左右の前記肩ベルトをそれぞれ挿通させて、周縁に前記位置決め部を設けた前記組付孔、を左右に配設させるとともに、
左右の前記組付孔の間に、前記解除操作材の前記押圧部を後方側に移動可能に挿通させる補助組付孔を配設させて、
構成され、
前記摺動溝と前記中間部とが、前記スライド材と前記解除操作材との相互の前記組付部位を構成し、
前記ベルト支持材の前記張出部の前記嵌合部と前記スライド材の前記嵌合孔とが、前記ベルト支持材と前記スライド材との相互の前記組付部位を構成し、
前記保持ベース部の前記ガイド部と、前記スライド材の前記ガイド部に嵌合する被ガイド部とが、前記保持ベース部と前記スライド材との相互の前記組付部位を構成していることが望ましい。
このような構成では、ベルト支持材が、横杆部の左右両側の係合部を保持ベース部の所定の位置決め部に係合させていれば、上下動しないことから、横杆部の左右両側に配設されたベルト支持孔も上下動しない。そのため、左右の肩ベルトは、所定高さに配置されたベルト支持材のベルト支持孔を挿通して、安定して、調整された所定高さに、配置させることができる。
また、保持ベース部の左右の組付孔の周縁に、上下方向に沿って配設されたガイド部に対し、スライド材の被ガイド部が係合して、保持ベース部に対して、スライド材が上下動する構成であり、スライド材が、保持ベース部の左右両側のガイド部により案内されることから、高さ調整するスライド材を、安定して、上下動させることができて、その後のベルト支持材の係合部を左右両側の対応する位置決め部に係合させる際に、円滑に、係合させることができる。
また、左右両側に係合部や位置決め部が配設されていても、ベルト支持材は、左右両側に配置された連結組付部としての張出部を介して、左右のバランスよく保持ベース部に対して上下動できるスライド材に連結されており、左右のバランスよく、左右方向の中央に配置された縦杆部を撓ませつつ、円滑に、上下動できる。
そしてさらに、本発明に係るチャイルドシートでは、前記スライド材の前記嵌合孔が、上縁側に、下方に延びて、前後方向に撓み可能な舌片を配設させ、下縁側に、前方へ突出する係止壁を突設させて、配設され、
前記ベルト支持材の前記張出部の前記嵌合部が、前記張出部における前記横杆部から下方に延びる首部の下端側の先端から後下方向に反転して、前記係止壁を係止し、かつ、内周面側を前記係止壁の上下面に当接可能とした係止フック、を設けて配設されていることが望ましい。
このような構成では、ベルト支持材の連結組付部としての張出部を、スライド材に組み付ける際、張出部の嵌合部における首部から延びる係止フックを、嵌合孔内に挿入して、嵌合孔の下縁周縁の係止壁に、係止させることとなるが、その嵌合孔の上縁側が、前後方向に撓み可能な舌片を配設させており、舌片を撓ませて、係止フックを、差し込むように、容易に嵌合孔を挿通させて、係止壁に係止させることができる。そして、係止フックが係止壁を係止すれば、係止壁の上下面に係止フックの内周面が当接可能となることから、ベルト支持材のスライド材に対する相対的な上下動が規制されて、係合部を位置決め部に係合させたベルト支持材を介して、スライド材は、保持ベース部に対し、上下動せずに、安定して停止することとなる。なお、係止フックが係止壁を係止すれば、舌片が首部下端付近の上方への移動を規制することから、係止フックは、係止壁からの外れが防止される。
そしてまた、本発明に係るチャイルドシートでは、前記解除操作材が、
前記操作保持部を引き上げて、前記ベルト支持材の前記押圧部位を押圧可能な前記押圧部を上昇させることにより、前記ベルト支持材の前記横杆部の前記係合部を、係合されていた前記位置決め部から離脱させるように、前記横杆部を後方移動させる構成とするとともに、
引き上げ後の下方への復帰を可能に、前記スライド材における前記操作保持部の収納部位の周壁に圧接されて復帰時の付勢力を発揮可能な撓み片、を設けて配設されていることが望ましい。
このような構成では、解除操作材の操作時、操作保持部を引き上げるように操作して、ベルト支持材とともにスライド材を所定高さ位置に配置させた後、単に、操作保持部から手を離せば、撓み片の付勢力により、解除操作材が、押圧部とともに押し下げられて、押圧部がベルト支持材の押圧部位から離脱し、そして、ベルト支持材が、弾性変形部としての縦杆部の弾性変形の復元により、横杆部の係合部を保持ベース部側に移動させることから、係合部を、対応する位置決め部に、円滑に係合させて、簡便に、昇降移動部のベルト支持材とスライド材とを所定高さ位置に配置させることができることとなる。
本発明に係る一実施形態のチャイルドシートの概略斜視図であり、クッション部分を省いたフレーム部分を示す。 実施形態のチャイルドシートにおけるフレーム部分の正面図である。 実施形態のチャイルドシートにおけるフレーム部分の背面図である。 実施形態のチャイルドシートにおける高さ調整機構を示す概略背面側斜視図である。 実施形態の高さ調整機構の保持ベース部を示す背面側部分斜視図である。 実施形態の高さ調整機構の保持ベース部を示す正面側部分斜視図である。 実施形態の高さ調整機構の昇降移動部を示す正面側分解斜視図である。 実施形態の高さ調整機構の昇降移動部を示す背面側分解斜視図である。 実施形態のチャイルドシートの概略部分縦断面図であり、図2のIX−IX部位に対応する。 実施形態のチャイルドシートの概略部分縦断面図であり、図2のX−X部位に対応する。 実施形態のチャイルドシートにおいて、昇降移動部の高さ位置を調整した後の概略背面側斜視図である。 昇降移動部の高さ位置を調整した後の実施形態のチャイルドシートの概略部分縦断面図であり、図9に対応する部位を示す。 昇降移動部の高さ位置を調整した後の実施形態のチャイルドシートの概略部分縦断面図であり、図10に対応する部位を示す。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のチャイルドシート1は、自動車の座席に搭載して、幼児を着座させるものであり、図1〜4に示すように、座部2と背もたれ部3とを備えて構成されるとともに、座部2と背もたれ部3とには、一体的に形成された合成樹脂製のフレーム4が配設されて構成されいる。なお、フレーム4の周囲には、図示しないクッションが配設されている。そして、肩ベルト5(L,R)は、背もたれ部3の正面(前面)側から背面(後面)側に貫通するように配設され、さらに、背もたれ部3の後面側では、背もたたれ部3の上部側の上方へ延びるように、配設される。
背もたれ部3に配設される肩ベルト高さ調整機構10は、昇降移動部29と、昇降移動部29を所定高さで停止可能として上下動可能に保持する保持ベース部11と、を備えて構成されている。
保持ベース部11は、図1〜6,9,10に示すように、背もたれ部3の部位のフレーム4自体から構成され、ポリプロピレン等の合成樹脂から形成されて、左右の肩ベルト5L,5Rをそれぞれ挿通させる組付孔13(L,R)を配設させている。組付孔13L,13Rは、略長方形形状として、前後方向に貫通して、背もたれ部3の左右方向の中央付近の左右両側に配設されている。また、左右の組付孔13L,13Rの間の中央付近には、縦長長方形状の補助組付孔15が前後方向に貫通して配設されている。
保持ベース部11の後面側における左右の組付孔13L,13Rの左右の縁には、後述するベルト支持材30の係合部35(L,R)を係合させる位置決め部20を上下方向に沿って並設させている。これら多数の位置決め部20は、組付孔13L,13Rの左右の縁において、後方へ突出する凸部21を上下方向に沿って、連続的に配設させた高さ調整用段部19(L,R)から構成されている。そして、各位置決め部20は、上下で隣接する凸部21,21間における下方の凸部21の上面21a側と上方の凸部21の下面21b側との間の凹部、から形成されて(図10参照)、ベルト支持材30の係合部35(L,R)の突条36を嵌め込むようにして、ベルト支持材30の係合部35(L,R)と係合することとなる。
また、左右の組付孔13L,13Rにおける相互の接近する内側の縁には、それぞれの組付孔13L,13Rの内側に張り出す鍔状のガイド部17(L,R)が、上下方向に沿って、配設されている(図3の断面図参照)。これらのガイド部17L,17Rは、昇降移動部29の後述するスライド材50の上下動を案内する部位とするとともに、保持ベース部11におけるスライド材50を組み付ける組付部位としている。
さらに、保持ベース部11の後面側における補助組付孔15の周縁には、鍔部18が配設されている。鍔部18の下部側の後面は、昇降移動部29の後述するベルト支持材30の弾性変形部としての縦杆部47の先端48が圧接される被圧接面18aとなり、また、この被圧接面18aには、昇降移動部29が上下動する際には、先端48が圧接状態を維持して、摺動することとなる。また、補助組付孔15の左右の周縁の鍔部18の部位は、後述する解除操作材75の押圧部82の前方移動を規制するように、押圧部82に設けられる支持突起82cを支持するための支持壁18b、としている。なお、補助組付孔15の下端には、後述する保持ベース部11に組み付けたスライド材50に対し、解除操作材75を前方側から組み付ける際に、押圧部82を挿通させるための挿通部15aが、形成されている(図5参照)。
昇降移動部29は、図1〜4,7〜10に示すように、ポリアセタール等の合成樹脂から一体成形されてなるベルト支持材30と、ポリプロピレン等の合成樹脂から一体成形されてなるスライド材50と、ポリアセタール等の合成樹脂から一体成形されてなる解除操作材75と、から構成されている。
ベルト支持材30は、肩ベルト5L,5Rを挿通させるベルト支持孔32(L,R)を有して、保持ベース部11の後面側に配設され、保持ベース部11の後面側の上下方向に沿って並設された位置決め部20に係合して、上下移動を規制される。このベルト支持材30は、既述のベルト支持孔32(L,R)の他、位置決め部20に係合する係合部35(L,R)と、保持ベース部11側に圧接されて、係合部35を位置決め部20側に係合可能に付勢する弾性変形部(縦杆部)47と、係合部35と弾性変形部47との間に配設されて、位置決め部20への係合方向(前方)と係合解除方向(後方)とへの係合部35の移動を可能とし、かつ、スライド材50に対する相対的な上下動を規制して、スライド材50と連結されるように組み付けられる連結組付部(張出部)40(L,R)と、を備えて構成されている。
具体的に述べれば、ベルト支持材30は、上部側に配設されて、左右方向に延びるように配設される横杆部31と、横杆部31の左右方向の中央付近から下方に延びるように配設される縦杆部47と、を備えて構成され、横杆部31の中央付近における縦杆部47から左右に離れた縁から斜め前下方向に延びるように、連結組付部としての張出部40(L,R)を突設させて構成されている。
そして、横杆部31は、左右両側に、左右の肩ベルト5(L,R)を支持可能に挿通させるベルト支持孔32(L,R)を、前後方向に貫通するように配設させている。ベルト支持孔32L,31Rは、上下の開口幅を、横杆部31の中央側を広くし、外縁側を小さくして配設されており、そして、内周面32aの上側面32aa側が、肩ベルト5(L,R)の牽引時の支持面となる。
また、横杆部31は、左右のベルト支持孔32(L,R)の上方の前縁、すなわち、横杆部31の左右両側の上縁側における前縁に、前方へ突出して、左右方向に沿って延びる突条36を配設させている。これらの突条36が、ベルト支持材30の係合部35(L,R)を構成している。なお、横杆部31の左右両端の突条36の下方には、補助突起37が前方側へ突設されており、補助突起37は、突条36の係合する保持ベース部11における位置決め部20の下方側で隣接する位置決め部20に対して、係合されるものである。
さらに、横杆部31は、左右方向の中央側の前上縁側に、前方に突出する突条45を配設させている。この突条45は、下面45a側を解除操作材75の後述する押圧部82に押圧させて、係合していた係合部35(L,R)を位置決め部20から離脱させるように、横杆部31を後方移動させるための押圧部位を構成している(図9参照)。
張出部40(L,R)は、縦杆部47近傍の横杆部31の左右両側から前下方向に延びる平板状の首部41を備えるとともに、首部41の先端41aで、前方側に延び、そして、反転するように後方に延びるような係止フック42、を配設させて構成されている。係止フック42は、スライド材50の嵌合孔58の下縁58b側に係止させる嵌合部を構成し、具体的には、嵌合孔58の下縁58b側の係止壁60に係止させている(図7,8,10参照))。この係止により、位置決め部20への係合方向と係合解除方向とへの係合部35の移動を可能とし、かつ、スライド材50に対する相対的な上下動を規制して、ベルト支持材30は、スライド材50と連結される。
縦杆部47は、後膨らみとなるように湾曲しており、組付時、弾性変形して、先端48を保持ベース部11の鍔部18側に圧接させている。そのため、縦杆部47は、横杆部31の係合部35(L,R)を、位置決め部20側に係合可能に、スライド材50に係止させた係止フック42を回転中心として、前方回転するように、前方側へ付勢している(図12,13参照)。
スライド材50は、保持ベース部11の前面側に上下動可能に組み付けられる略長方形板状としている。スライド材50は、左右両側の下部側に、ベルト支持孔32(L,R)を挿通する左右の肩ベルト5(L,R)を通し可能なベルト用開口51(L,R)、を開口させている。また、各ベルト用開口51(L,R)の下方には、張出部40(L,R)の嵌合部としての係止フック42を嵌合させるための、すなわち、係止フック42を挿入させて係止するための、ベルト支持材30との組付部位を形成する嵌合孔58(L,R)が配設されている。
嵌合孔58(L,R)には、上縁58a側に、下方に延びて、前後方向に撓み可能な舌片59が配設され(図8,10参照)、下縁58b側に、前方へ突出する係止壁60が突設されている。係止壁60は、ベルト支持材30の張出部40(L,R)の係止フック42に係止される。そして、係止壁60を係止した係止フック42は、内周面43の上部43aと下部43bとを、係止壁60の上面60aと下面60bとに当接させて、上下動が規制される。また、係止フック42は、舌片59を撓ませて嵌合孔58(L,R)に挿入させて係止壁60を係止した後には、上面42a(図7参照)が舌片59の下端59aに位置規制されることから、係止壁60から外れるような上方移動が防止されることとなる。
また、スライド材50は、左右のベルト用開口51(L,R)と嵌合孔58(L,R)との間の左右両側の上下のエリアに、保持ベース部11のガイド部17(L,R)に組み付けられて、上下動を案内される被ガイド部52(L,R)を配設させている(図3,8参照)。被ガイド部52(L,R)は、前後の前壁部53と後壁部54,55との間に設けられたガイド溝56から構成されている。保持ベース部11の鍔状のガイド部17L,17Rは、ガイド溝56に嵌合されるように組み付けられて、スライド材50の上下動を案内する。なお、ガイド部17L,17Rへの被ガイド部52(L,R)の組み付けは、実施形態の場合、ガイド溝56,56の上端側をガイド部17L,17Rの下端側に嵌めて、スライド材50を上方へスライドさせて行う。
さらに、スライド材50は、前面側の左右方向の中央に、解除操作材75を組み付けるための組付部位を構成する摺動溝62を上下方向に延びるように配設させている。摺動溝62は、底壁部63と、左右の側壁部64,64と、を備えて構成され、解除操作材75の後述する中間部80を摺動可能に収納するとともに、側壁部64の前縁に設けられた複数の係止突起65により、中間部80の外れを防止している。なお、係止突起65は、強い力で中間部80を前方に引っ張れば、撓んで、摺動溝62から中間部80を外すことができ、逆に、中間部80を強い力で摺動溝62に押し込めば、摺動溝62に嵌め込んで、スライド材50に解除操作材75を組み付けることができる。
また、スライド材50は、摺動溝62の下方に、前後方向に貫通する開口67を配設させている。開口67は、上部側の中間部80を前後に移動可能とする摺動溝62と幅寸法を同等とする上部67aと、下部側の解除操作材75の押圧部82を前後に移動可能とする幅広の下部67bと、を備えて構成されている。
さらに、摺動溝62の上方には、解除操作材75の後述する操作保持部76を収納する収納部位としての収納凹部69が、配設されている。収納凹部69は、スライド材50の前面側で、摺動溝62から連なるような略四角形状に凹む凹部を設けて構成されている。すなわち、収納凹部69は、左右方向に延びる上下の横壁部69a,69bと、上下方向に延びる左右の縦壁部69c,69dに囲まれて形成され、下部側を、縦壁部69c,69d相互を連結する後壁70により、収納凹部69の後方を塞がれ、上部側を、縦壁部69c,69d相互を連結する前壁71により、収納凹部69の前方を塞がれるように、配設されている。
後壁70の上縁には、解除操作材75の後述する撓み片78を支持する周壁を構成するように、前方側に突出しつつ左右方向に延びる中間壁(周壁)72が配設されている。また、前壁71の左右側の下縁には、解除操作材75の後述する操作保持部76の収納凹部69からの前方側への外れを防止するように、下方へ延びる係止縁71aが配設されている。
解除操作材75は、操作時、ベルト支持材30の係合部35(L,R)における位置決め部20との係合を解除可能として、スライド材50に組み付けられる。すなわち、解除操作材75は、操作時に保持する操作保持部76と、操作時に、係合していた位置決め部20から係合部35を離脱可能に、ベルト支持材30の対応する押圧部位としての突条45を押圧する押圧部82と、を備えて構成されている。
具体的には、解除操作材75は、上端側に操作保持部76を配設させ、下端側に押圧部82を配設させ、操作保持部76と押圧部82との間の帯状の中間部80を、スライド材50の摺動溝62に摺動可能として摺動溝62に嵌合するように組み付けられる組付部位、として構成されている。中間部80は、摺動溝62の係止突起65により係止されて、摺動溝62からの外れを防止されている。
操作保持部76は、スライド材50の収納凹部69内に収納されるように、上下の横枠部76a,76bと左右の縦枠部76c,76dとを有した略四角環状として、上横枠部76aが、上縁に後方側が突出する鍔部77aを設けて、操作時に保持する保持部77を構成している。なお、保持部77を保持して、操作保持部76を操作する際には、鍔部77aとスライド材50の収納凹部69の上横壁部69aとを把持して、鍔部77aを引き上げるように、操作する(図9参照)。すると、中間部80を摺動溝62内を摺動させて、押圧部82を上昇移動させることができる。
また、操作保持部76には、引き上げ後の下方への復帰を可能に、撓み片78が配設されている。撓み片78は、下横枠部76bの上面側から二又状に延びて収納凹部69の周壁としての中間壁72の下面に圧接されるヒレ部78aを設けて構成される。この撓み片78は、操作保持部76を引き上げ操作した際、ヒレ部78aが図8の二点鎖線に示すように撓んで、中間壁72への圧接状態が強まり、操作保持部76から手を離せば、撓み片78の付勢力により、操作保持部76の下横枠部76bを収納凹部69の下横壁部69bに接触する初期状態に復帰させることとなる。
押圧部82は、中間部80の下端で、後方に突出する略三角板状の板部82aを左右に並設させるとともに、板部82a相互を連結板82bにより連結させて、後面の上面側の押圧面83を斜め下後方向に突出させるように、構成されている。押圧部82は、操作保持部76の引き上げ操作時、ベルト支持材30の押圧部位としての突条45の下面45aを押圧面83が押し上げることにより(図9の二点鎖線参照)、ベルト支持材30の横杆部31の係合部35を、係合されていた位置決め部20から離脱させるように、横杆部31を後方移動させることとなる(図10の二点鎖線参照)。
なお、押圧部82には、板部82a,82aの外側面に、L字状の支持突起82cが突設されており、突条45の下面を押圧面83が押し上げても、支持突起82c,82cが、保持ベース部11の補助組付孔15の周縁の支持壁18bに支持されて、押圧部82自体は、前方移動せず、安定して、突条45を押圧移動させることができる。
そして、実施形態のチャイルドシート1では、解除操作材75の操作保持部76の保持部77を保持して、押圧部82をベルト支持材30の押圧部位としての突条45を押圧するように、解除操作材75を引き上げ操作すると、図9の二点鎖線に示すように、押圧部82の押圧面83が突条45の下面45aを押し上げて、ベルト支持材30が、弾性変形部としての縦杆部47を撓ませて、スライド材50の嵌合孔58の周縁に係止させていた張出部40の係止フック42付近を回動中心として、横杆部31を後方移動させることとなって、係合部35(L,R)が、係合していた保持ベース部11の位置決め部20から離脱することから(図10の二点鎖線参照)、ベルト支持孔32を所定高さに配置させるように、ベルト支持材30を、ベルト支持材30に連結されたスライド材50とともに、上下動させることができる。そして、図11,12,13に示すように、ベルト支持材30を所定高さ位置に配置させた後、解除操作材75を復帰させれば、ベルト支持材30が、弾性変形部としての縦杆部47の付勢力を利用して、係合部35(L,R)を対応する保持ベース部11の位置決め部20に係合させることとなって、ベルト支持材30が、上下動を規制されて位置決めされ、ベルト支持材30のベルト支持孔32(L,R)も所定高さ位置で停止されることとなる。そのため、ベルト支持材30のベルト支持孔32(L,R)を挿通する左右の肩ベルト5(L,R)の高さ位置が、所定高さに調整されることとなる(図4,11参照)。そしてまた、再度、肩ベルト5(L,R)の高さ位置を調整する際には、解除操作材75の操作保持部76を保持して、押圧部82をベルト支持材30の押圧部位としての突条45を押圧するように、解除操作材75を操作することとなるが、保持ベース部11に対して上下動するスライド材50とスライド材50に保持された解除操作材75とが、ベルト支持材30とともに、所定高さに一体的に配置できることから(図9,10,12,13参照)、同じ操作により、同様に、高さ調整を行える。
また、実施形態のチャイルドシート1では、ベルト支持材30とスライド材50との組付、解除操作材75とスライド材50との組付、及び、スライド材50と保持ベース部11との組付、が、対応する部位に設けられた組付部位相互を嵌め合わせて、組み付けられており、ボルト等を使用せずに相互を組み付けることができて、簡便に組み付けることができる。すなわち、ベルト支持材30とスライド材50との組付は、ベルト支持材30の組付部位(連結組付部)としての張出部40(L,R)の係止フック42を、舌片59を撓ませつつ、スライド材50の組付部位としての嵌合孔58(L,R)に挿入させ、そして、周縁の係止壁60に係止させるように、嵌合孔58(L,R)に嵌め込めば、スライド材50にベルト支持材30を組み付けることができる。解除操作材75とスライド材50との組付は、保持部77の係止縁71aとの干渉を防止するように、下方から上方へスライドさせつつ、解除操作材75の組付部位としての中間部80を、スライド材50の組付部位としての摺動溝62に嵌め込めば、摺動溝62の係止突起65により中間部80が係止されて、スライド材50に解除操作材75を組み付けることができる。スライド材50と保持ベース部11との組付は、保持ベース部11の組付部位としての鍔状のガイド部17(L,R)に対し、下方から、スライド材50の組付部位としてのガイド溝56からなる被ガイド部52(L,R)の上端側を、上方移動させて、ガイド部17(L,R)を被ガイド部52(L,R)に差し込むように、嵌め込めば、保持ベース部11にスライド材50を組み付けることができる。
なお、昇降移動部29の保持ベース部11への組付手順は、実施形態の場合、スライド材50を保持ベース部11に組み付け、ついで、スライド材50にベルト支持材30を組み付け、その後、スライド材50に解除操作材75を組み付けることとなる。
さらに、実施形態のチャイルドシート1では、背もたれ部3の保持ベース部11に配設される昇降移動部29が、それぞれ、一体成形品とした合成樹脂製のスライド材50、ベルト支持材30、及び、解除操作材75の3部品から構成されることから、部品点数が少なく、軽量化も図ることができる。
したがって、実施形態のチャイルドシート1は、肩ベルト高さ調整機構10を軽量かつ簡便に構成することができる。
そして、実施形態のチャイルドシート1では、保持ベース部11が、左右の肩ベルト5(L,R)を通し可能として、前後方向に貫通した組付孔13(L,R)を、背もたれ部3の左右方向の中央付近に、設けるとともに、組付孔13(L,R)の周縁に、スライド材50を上下方向に沿って移動可能なガイド部17(L,R)を設け、かつ、上下方向に沿って複数の位置決め部20を並設させて、配設されている。また、ベルト支持材30が、係合部35(L,R)を、上下方向に並設された左右の位置決め部20に、それぞれ係合可能に、左右両側に配設させて、ベルト支持材30の上部側で左右方向に延びるように配設された横杆部31と、横杆部31の左右方向の中央付近から下方に延びて、下端に保持ベース部11への圧接部位を設けて配設される弾性変形部としての縦杆部47と、横杆部31の左右両側付近に、前下方に延びるように配置されて、横杆部31の前後方向の移動を可能として、スライド材50に設けられた組付部位を構成する嵌合孔58(L,R)に嵌合される嵌合部としての係止フック42を設けた連結組付部としての張出部40と、を備えて構成されている。また、横杆部31は、左右両側に、ベルト支持孔32(L,R)を設けて配設され、解除操作材75は、上端に、操作保持部76を配設させ、下端に、押圧部82を配設させて、操作保持部76と押圧部82との間の中間部80を、上下動可能に、スライド材50に設けられた摺動溝62に嵌合させて配設されている。さらに、保持ベース部11が、左右の肩ベルト5(L,R)をそれぞれ挿通させて、周縁に位置決め部20を設けた組付孔13(L,R)、を左右に配設させるとともに、左右の組付孔13(L,R)の間に、解除操作材75の押圧部82を後方側に移動可能に挿通させる補助組付孔15を配設させて、構成されている。そして、摺動溝62と中間部80とが、スライド材50と解除操作材75との相互の組付部位を構成し、ベルト支持材30の張出部40(L,R)の嵌合部(係止フック)42とスライド材50の嵌合孔58とが、ベルト支持材30とスライド材50との相互の組付部位を構成し、さらに、保持ベース部11のガイド部17(L,R)と、スライド材50のガイド部17(L.R)に嵌合する被ガイド部52(L,R)とが、保持ベース部11とスライド材50との相互の組付部位を構成している。
そのため、実施形態では、以下のような作用・効果を得ることができる。
すなわち、上記のような構成では、ベルト支持材30が、横杆部31の左右両側の係合部35(L,R)を保持ベース部11の所定の位置決め部20に係合させていれば、上下動しないことから、横杆部31の左右両側に配設されたベルト支持孔32(L,R)も上下動しない。そのため、左右の肩ベルト5(L,R)は、所定高さに配置されたベルト支持材30のベルト支持孔32(L,R)を挿通して、安定して、調整された所定高さに、配置させることができる。
また、保持ベース部11の左右の組付孔13(L,R)の周縁に、上下方向に沿って配設されたガイド部17(L,R)に対し、スライド材50の被ガイド部52(L,R)が係合して、保持ベース部11に対して、スライド材50が上下動する構成であり、スライド材50が、保持ベース部11の左右両側のガイド部17(L,R)により案内されることから、高さ調整するスライド材50を、安定して、上下動させることができて、その後のベルト支持材30の係合部35(L,R)を左右両側の対応する位置決め部20に係合させる際に、円滑に、係合させることができる。
また、左右両側に係合部35や位置決め部20が配設されていても、ベルト支持材30は、左右両側に配置された連結組付部としての張出部40(L.R)を介して、左右のバランスよく保持ベース部11に対して上下動できるスライド材50に連結されており、左右のバランスよく、左右方向の中央に配置された縦杆部47を撓ませつつ、円滑に、上下動できる。
そしてさらに、実施形態のチャイルドシート1では、スライド材50の嵌合孔58(L,R)が、上縁58a側に、下方に延びて、前後方向に撓み可能な舌片59を配設させ、下縁58b側に、前方へ突出する係止壁60を突設させて、配設されている。そして、ベルト支持材30の張出部40(L,R)の嵌合部が、張出部40(L,R)における横杆部31から下方に延びる首部41の下端側の先端41aから後下方向に反転して、係止壁60を係止し、かつ、内周面43側を係止壁60の上面60aと下面60bとに当接可能とした係止フック42、を設けて配設されている。
そのため、実施形態では、ベルト支持材30の連結組付部としての張出部40(L,R)を、スライド材50に組み付ける際、張出部40(L,R)の嵌合部における首部41から延びる係止フック42を、嵌合孔58(L,R)内に挿入して、嵌合孔58(L,R)の下縁58b周縁の係止壁60に、係止させることとなるが、その嵌合孔58の上縁58a側が、前後方向に撓み可能な舌片59を配設させており、舌片59を撓ませて、係止フック42を、差し込むように、容易に嵌合孔58を挿通させて、係止壁60に係止させることができる。そして、係止フック42が係止壁60を係止すれば、係止壁60の上面60aと下面60bとに係止フック42の内周面43の上部43aと下部43bとが当接可能となることから、ベルト支持材30のスライド材50に対する相対的な上下動が規制されて、係合部35(L,R)を位置決め部20に係合させたベルト支持材30を介して、スライド材50は、保持ベース部11に対し、上下動せずに、安定して停止することとなる。なお、係止フック42が係止壁60を係止すれば、舌片59が、首部41の下端(先端)41a付近、すなわち、係止フック42の上面42aを位置規制して、係止フック42の上方への移動を規制することから、係止フック42は、係止壁60からの外れが防止される。
そしてまた、実施形態のチャイルドシート1では、解除操作材75が、操作保持部76を引き上げて、ベルト支持材30の押圧部位(突条)45を押圧可能な押圧部82を上昇させることにより、ベルト支持材30の横杆部31の係合部35(L,R)を、係合されていた位置決め部20から離脱させるように、横杆部31を後方移動させる構成としている。そして、解除操作材75は、引き上げ後の下方への復帰を可能に、スライド材50における操作保持部76の収納部位(収納凹部)69の周壁(中間壁)72に圧接されて復帰時の付勢力を発揮可能な撓み片78、を設けて配設されている。
そのため、実施形態では、解除操作材75の操作時、操作保持部76を引き上げるように操作して、ベルト支持材30とともにスライド材50を所定高さ位置に配置させた後、単に、操作保持部76から手を離せば、撓み片78の付勢力により、解除操作材75が、押圧部82とともに押し下げられて、押圧部82がベルト支持材30の押圧部位(突条)45から離脱し、そして、ベルト支持材30が、弾性変形部としての縦杆部47の弾性変形の復元により、横杆部31の係合部35(L,R)を保持ベース部11側に移動させることから、係合部35(L,R)を、対応する位置決め部20に、円滑に係合させて、簡便に、昇降移動部29のベルト支持材30とスライド材50とを所定高さ位置に配置させることができることとなる。
1…チャイルドシート、2…座部、3…背もたれ部、5(L,R)…肩ベルト、
10…肩ベルト高さ調整機構、
11…保持ベース部、13(L,R)…組付孔、15…補助組付孔、17(L,R)…(組付部位)ガイド部、20…位置決め部、
29…昇降移動部、
30…ベルト支持材、31…横杆部、32(L,R)…ベルト支持孔、35(L,R)…係合部、40(L,R)…(組付部位・連結組付部)張出部、41…首部、42…(嵌合部)係止フック、43…内周面、45…(押圧部位)突条、47…(弾性変形部)縦杆部、
50…スライド材、51(L,R)…ベルト用開口、52(L,R)…(組付部位)被ガイド部、58(L,R)…(組付部位)嵌合孔、59…舌片、60…係止壁、62…(組付部位)摺動溝、67…開口、69…(収納部位)収納凹部、72…(周壁)中間壁、
75…解除操作材、76…操作保持部、78…撓み片、80…(組付部位)中間部、82…押圧部。

Claims (4)

  1. 座部と背もたれ部とを備えて構成され、
    前記背もたれ部に、左右の肩ベルトを周縁で支持するように前記肩ベルトを挿通させるベルト支持孔を有するとともに、前記ベルト支持孔の配置高さを調整可能な肩ベルト高さ調整機構が、配設されるチャイルドシートであって、
    前記肩ベルト高さ調整機構が、
    前記ベルト支持孔を設けて構成される昇降移動部と、
    前記背もたれ部に配設されて、前記昇降移動部を、所定高さで停止可能として、上下動可能に保持する合成樹脂製の保持ベース部と、
    を備え、
    前記昇降移動部が、
    前記ベルト支持孔を有して、前記保持ベース部の後面側に配設され、前記保持ベース部の後面側の上下方向に沿って並設された位置決め部に係合して、上下移動を規制される合成樹脂製のベルト支持材と、
    前記保持ベース部の前面側に上下動可能に組み付けられるとともに、前記ベルト支持孔を挿通する左右の前記肩ベルトを通し可能なベルト用開口を有して、前記ベルト支持材と連結される合成樹脂製のスライド材と、
    操作時、前記ベルト支持材の前記係合部における前記位置決め部との係合を解除可能として、前記スライド材に組み付けられる合成樹脂製の解除操作材と、
    を備えて構成され、
    前記ベルト支持材が、
    前記係合部と、
    前記保持ベース部側に圧接されて、前記係合部を前記位置決め部側に係合可能に付勢する弾性変形部と、
    前記係合部と前記弾性変形部との間に配設されて、前記位置決め部への係合方向と係合解除方向とへの前記係合部の移動を可能とし、かつ、前記スライド材に対する相対的な上下動を規制して、前記スライド材と連結されるように組み付けられる連結組付部と、
    を備えて構成され、
    前記解除操作材が、
    操作時に保持する操作保持部と、
    操作時に、係合していた前記位置決め部から前記係合部を離脱可能に、前記ベルト支持材の対応する押圧部位を押圧する押圧部と、
    を備えて構成され、
    前記ベルト支持材と前記スライド材との組付、前記解除操作材と前記スライド材との組付、及び、前記スライド材と前記保持ベース部との組付が、対応する部位に設けられた組付部位相互を嵌め合わせて、組み付けられていることを特徴とするチャイルドシート。
  2. 前記保持ベース部が、
    左右の前記肩ベルトを通し可能として、前後方向に貫通した組付孔を、前記背もたれ部の左右方向の中央付近に、設けるとともに、
    前記組付孔の周縁に、前記スライド材を上下方向に沿って移動可能なガイド部を設け、かつ、上下方向に沿って複数の前記位置決め部を並設させて、
    配設され、
    前記ベルト支持材が、
    前記係合部を、上下方向に並設された左右の前記位置決め部に、それぞれ係合可能に、左右両側に配設させて、前記ベルト支持材の上部側で左右方向に延びるように配設された横杆部と、
    該横杆部の左右方向の中央付近から下方に延びて、下端に前記保持ベース部への圧接部位を設けて配設される前記弾性変形部としての縦杆部と、
    前記横杆部の左右両側付近に、前下方に延びるように配置されて、前記横杆部の前後方向の移動を可能として、前記スライド材に設けられた前記組付部位を構成する嵌合孔に嵌合される嵌合部を設けた前記連結組付部としての張出部と、
    を備えるとともに、
    前記横杆部が、左右両側に、前記ベルト支持孔を設けて配設され、
    前記解除操作材が、上端に、前記操作保持部を配設させ、下端に、前記押圧部を配設させて、前記操作保持部と前記押圧部との間の中間部を、上下動可能に、前記スライド材に設けられた摺動溝に嵌合させて配設され、
    前記保持ベース部が、
    左右の前記肩ベルトをそれぞれ挿通させて、周縁に前記位置決め部を設けた前記組付孔、を左右に配設させるとともに、
    左右の前記組付孔の間に、前記解除操作材の前記押圧部を後方側に移動可能に挿通させる補助組付孔を配設させて、
    構成され、
    前記摺動溝と前記中間部とが、前記スライド材と前記解除操作材との相互の前記組付部位を構成し、
    前記ベルト支持材の前記張出部の前記嵌合部と前記スライド材の前記嵌合孔とが、前記ベルト支持材と前記スライド材との相互の前記組付部位を構成し、
    前記保持ベース部の前記ガイド部と、前記スライド材の前記ガイド部に嵌合する被ガイド部とが、前記保持ベース部と前記スライド材との相互の前記組付部位を構成していることを特徴とする請求項1に記載のチャイルドシート。
  3. 前記スライド材の前記嵌合孔が、上縁側に、下方に延びて、前後方向に撓み可能な舌片を配設させ、下縁側に、前方へ突出する係止壁を突設させて、配設され、
    前記ベルト支持材の前記張出部の前記嵌合部が、前記張出部における前記横杆部から下方に延びる首部の下端側の先端から後下方向に反転して、前記係止壁を係止し、かつ、内周面側を前記係止壁の上下面に当接可能とした係止フック、を設けて配設されていることを特徴とする請求項2に記載のチャイルドシート。
  4. 前記解除操作材が、
    前記操作保持部を引き上げて、前記ベルト支持材の前記押圧部位を押圧可能な前記押圧部を上昇させることにより、前記ベルト支持材の前記横杆部の前記係合部を、係合されていた前記位置決め部から離脱させるように、前記横杆部を後方移動させる構成とするとともに、
    引き上げ後の下方への復帰を可能に、前記スライド材における前記操作保持部の収納部位の周壁に圧接されて復帰時の付勢力を発揮可能な撓み片、を設けて配設されていることを特徴とする請求項2若しくは請求項3に記載のチャイルドシート。
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