JP6966735B2 - スターリングエンジンの加熱構造 - Google Patents

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Description

本発明は、スターリングエンジンの加熱部を熱する加熱構造であって、特に、熱電併給システムにおける燃焼炉の燃焼ガスなどの高温ガスを利用したスターリングエンジンの加熱構造に関するものである。
発電の際に生じる廃熱を回収し、電気エネルギーと共に熱エネルギーについても無駄なく利用する熱電併給(CHP:Combined Heat and Power)のシステムが知られている。この熱電併給システムで回収された廃熱は暖房や給湯などに利用される。
熱電併給システムの形態には様々な規模のものがあり、比較的小規模な形態の一つに、燃焼炉とスターリングエンジンとを組み合わせた構成がある。スターリングエンジンを用いた構成では、出力100kW以下のシステムが一般的である。
図8は、従来の熱電併給システムを構成するバイオマス燃料ストーブ発電装置を模式的に示している。図8(a)は装置全体の構成を表し、(b)は内部構造と共にシステム全体を表している。
図8(a)に示すように、バイオマス燃料ストーブ発電装置は、バイオマス燃料ストーブ101とスターリングエンジン発電機102で構成されている。バイオマス燃料ストーブ101における燃焼により暖房や給湯が可能であり、燃焼の排気は側方の煙突103から排出される。
また、図8(b)に示すように、バイオマス燃料ストーブ101内には、スターリングエンジン発電機102の加熱部102aが燃焼室101a内に突出するように天井部分に配置されている。一方、燃焼室101aの外側に配置された冷却部102bは、空冷ファン104によって強制冷却される構成となっている。
スターリングエンジン発電機102の発電により得られた電気は、制御装置105の制御によってバッテリー106に蓄電される。そして、バッテリー106に蓄電された電気は、DC/AC変換器107を介して電化製品108に利用できる。
このように、熱電併給システムでは、燃焼室101aで発生した熱の一部は、スターリングエンジン発電機102により電力変換に利用され、残りの熱は暖房や給湯などに利用できる。
ところで、スターリングエンジン発電機102は、加熱部102aと冷却部102bとの温度差が大きいほど電力変換効率が高い。よって、図8に示した構成では、できるだけ損失を抑えた熱の伝達を行って十分な温度差が得られるように、加熱部102aは燃焼室101a内に直接晒すようにして設置されている。ここでは、空冷ファン104を用いて冷却部102bを冷却する構成が示されているが、冷却水などの冷媒を循環させる液冷式の構成に置き換えると、冷媒により回収された熱も有効に利用することが可能である。
図8に示した燃焼室101aは直接燃焼型の簡易的な構成の炉であり、木質材料を燃料として用いることができる。具体的には、木質ペレット、建築廃材や間伐材などを利用した木質チップ、かんな屑又はキノコの廃菌床といった多種の材料を燃料として利用できる
近年懸念されている化石燃料の枯渇問題やエネルギー利用の高効率化を考慮して、前述のような木質バイオマス燃料を用いた熱電併給システムに注目が集まっている。図8に示したバイオマス燃料ストーブ発電装置については、特許文献1に記載がある。
特開2014−239592号公報
しかしながら、図8に示した構成のように、スターリングエンジン発電機102の加熱部102aを直接火元に晒すと、燃焼により生じた煤などが堆積し易く、すぐに電力変換効率が低下してしまう。よって、煤などの堆積物を除去するために、頻繁にメンテナンスを行う必要がある。これにより、連続運転時間が短縮されてしまい、電力変換効率の低下やランニングコストの増大といった問題が生じる。
また、加熱部102aに対する燃料や炎との位置関係は常に一定ではなく、燃料の投入位置や炎の揺らぎによって熱の偏りが生じ易い。また、燃料の材質が不均一な場合も燃焼状態に揺らぎが生じ易い。したがって、スターリングエンジン発電機102のスペック通りの電力変換の能力が十分に活かされない場合がある。
そこで、本発明は、連続運転時間を伸ばすと共に、電力変換効率の向上を図ることができるスターリングエンジンの加熱構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のスターリングエンジンの加熱構造は、燃焼炉から排出される燃焼ガスを用いたスターリングエンジンの加熱構造であって、前記スターリングエンジンの加熱部を収容する収容口と前記加熱部を熱した前記燃焼ガスを排出する排出口とが互いに対極となる位置に、前記排出口を下方に向けて上下に形成されるとともに、内側の空間の前記排出口側を絞るように形成されている加熱容器と、前記加熱容器の内壁に沿って一方向に前記燃焼ガスが導入されるように前記加熱容器に連設されている導入路とを備え、前記加熱容器に導入された前記燃焼ガスが当該加熱容器の内壁に沿い旋回を繰り返しながら次第に前記排出口に導かれるようにしたことを特徴とする。
また、本発明のスターリングエンジンの加熱構造は、燃焼炉から排出される燃焼ガスを用いたスターリングエンジンの加熱構造であって、前記スターリングエンジンの加熱部を収容する収容口と前記加熱部を熱した前記燃焼ガスを排出する排出口とが互いに対極となる位置に、前記排出口を下方に向けて上下に形成されるとともに、内側の空間の前記排出口側を絞るように形成され、絞られた領域に前記加熱部が含まれるように配置される加熱容器と、前記加熱容器の内壁に沿って一方向に前記燃焼ガスが導入されるように前記加熱容器に連設されている導入路とを備え、前記加熱容器に導入された前記燃焼ガスが当該加熱容器の内壁に沿い旋回を繰り返しながら次第に前記排出口に導かれるようにしたことを特徴とする。
また、本発明のスターリングエンジンの加熱構造は、燃焼炉から排出される燃焼ガスを用いたスターリングエンジンの加熱構造であって、前記スターリングエンジンの加熱部を収容する収容口と前記加熱部を熱した前記燃焼ガスを排出する排出口とが互いに対極となる位置に、前記排出口を下方に向けて上下に形成されるとともに、内側の空間の前記排出口側を絞るように形成されている加熱容器と、前記加熱容器の中心を外れる方向であり、且つ前記加熱容器の内壁に沿う一方向に向けて前記燃焼ガスが導入されるように、前記加熱容器に連設されている導入路とを備えたことを特徴とする。
また、本発明のスターリングエンジンの加熱構造は、上記構成に加えて、前記内壁には、前記対極の方向を基準軸とした軸回り方向に延びるようにガイド壁が突出して形成されていることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、導入路は加熱容器の内壁に沿って高温ガスを導入するように連設されている。これにより、導入された高温ガスは、収容されている加熱部の回
りに旋回流を生じる。また、排出口は、収容口と対極方向の位置に、すなわち、導入路と立体交差の方向に形成されているので、旋回流を乱すことなくスムーズに高温ガスを排出口から排出できる。
また、本発明によれば、上記効果に加えて、排気口側の空間が絞られるように加熱容器の内空間が形成されているので、加熱容器内を旋回する高温ガスの滞留時間が長くなる。これにより、高温ガスの温度の変動の影響を低減できるので、安定した電力変換が可能になる。
また、本発明によれば、上記効果に加えて、対極方向を軸とする軸回りに沿ってガイド壁が突設されている。これにより、旋回流が軸回り方向へ整流されると共に、導入路から排出口への直線的な流出を防ぐことができ、加熱容器内の温度が均一に保たれる。
本発明の実施の形態に係るスターリングエンジンの加熱容器の斜視図である。 図1の加熱容器の使用状態を示す一部破断による斜視図である。 図1の加熱容器の平面図である。 図1の加熱容器の変形例である円錐型の加熱容器を示し、(a)は側面図、(b)は斜視図である。 図1の加熱容器の変形例である雲型の加熱容器を示し、(a)は側面図、(b)は斜視図である。 図1の加熱容器の変形例であるガイド壁の一部破断による斜視図である。 図6の加熱容器の中央縦断面図である。 従来のバイオマス燃料ストーブ発電装置を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係るスターリングエンジンの加熱構造について図を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るスターリングエンジン発電機102(以下、スターリングエンジン102と呼ぶ。)及び加熱構造を示した斜視図である。スターリングエンジン102は破線で表されており、高温ガスから熱エネルギーを受ける加熱部102a側を下方に向け、冷却部102bを上方に配置した様子が示されている。このスターリングエンジン102の下方に実線で示されているのは、本発明の加熱構造である。なお、加熱構造については、発明を説明するために必要最小限の構成を模式的に図示するのに止め、断熱構造など、加熱構造に付随する具体的な構成についての図示を省略している。また、スターリングエンジン102についても、冷却のための外部構造や電力供給のための端子などの細かな構成については、図示を省略している。
加熱構造を構成する加熱容器1には、スターリングエンジン102の加熱部102aを熱するための高温ガスを導入する導入路2が連設されている。本発明の加熱構造には、この導入路2も含まれる。加熱容器1の上方には、スターリングエンジン102の加熱部102aを収容する収容口1bが形成されている。また、加熱容器1の下方には、加熱部102aを加熱した後の高温ガスを排出する排出口1cが形成されている。これら収容口1bと排出口1cとは、加熱容器1において互いに対極の位置に形成されている。図1では、この対極の方向を便宜的に一点鎖線の基準軸Aで表している。
スターリングエンジン102の加熱部102aは、基準軸Aの方向に向けて加熱容器1に収容される。加熱容器1の収容口1bの縁にはフランジ4が設けられている。また、ス
ターリングエンジン102の加熱部102aの周りにはフランジ102cが設けられている。これらフランジ4及びフランジ102cを接合させることによって、スターリングエンジン102が加熱構造(加熱容器1)に固定される。フランジ102cよりも上方に配置された冷却部102bは、循環する冷却水や空冷ファンなどを用いて強制冷却を行うことにより、加熱部102aとの温度差を安定させるように制御される。
加熱部102aは、概形が略円柱状に形成されており、これを収容する加熱容器1は、基準軸Aを中心とした略回転対称形に形成されている。加熱容器1内に高温ガスを導入する導入路2は、加熱容器1の側面に連設されている。本実施の形態に係る構成では、導入路2は、基準軸Aを中心とする周方向に沿った接線方向に延びるように設けられている。
ところで、断熱構造など、加熱構造に付随する構成を省略して示していることは上述したが、具体的には、燃焼炉の燃焼ガスを加熱用の高温ガスとして利用する場合、スターリングエンジン102の冷却部102bに輻射熱の影響を与えないように、加熱容器1及び導入路2に対して断熱構造を設ける必要がある。例えば、加熱容器1及び導入路2を覆うように二重構造を形成することによって、外部との間に閉空間を設ける。そして、この閉空間内に冷却水などの冷媒を循環させたり、断熱材を充填することにより、外部に対して断熱される。
次に、本実施の形態に係る加熱構造の使用状態について説明する。図2は、図1の加熱容器1の使用状態を示した一部破断による斜視図である。導入路2が加熱容器1に連設される領域が一部破断しており、内部に収容された加熱部102aの位置が確認できる。導入路2から導入された高温ガスGについては、一点鎖線によって、その流れの方向が示されている。図2から見て取れるように、円柱状の概形を有する加熱部102aの接線方向から導入された高温ガスGは、加熱容器1の内壁1aに沿って加熱部102aの周囲を回りながら、下方の排出口1cへ向かって螺旋状に流れ出る。このように、加熱部102aと加熱容器1の内壁1aとの間には、高温ガスGを流すための空間が設けられている。この空間を周回しながら熱交換が行われるので、加熱部102aの全周において均等に熱エネルギーを受けることが可能であり、高効率な電力変換が可能となる。
次に、図2の使用状態を平面視により説明する。図3は、加熱部102aを収容した加熱容器1の平面視による断面図である。断面位置は導入路2の略中心であり、高温ガスGの流れは図2と同様に一点鎖線で表されている。
図3に示されているように、導入路2から導入された高温ガスGは、加熱容器1の内壁1aに沿って滑らかに流れ、スターリングエンジン102の加熱部102aの周りを数度周回しながら中央の排出口へ向かって流れ出る。このように、高温ガスGは加熱容器1の内壁1aに沿って滑らかに導入されるので、加熱容器1内で周回運動に移行することにより、流れに遠心力が生じる。これにより、加熱部102aの周りに高温ガスGを一定時間滞留させることが可能である。
ここで、図2の説明に戻って、本実施の形態に係る構成では、加熱容器1の内壁1aは、排出口1c側において内側の空間を絞るように形成されている。このように、排出口1cの近傍の空間が絞られているので、排出のための適度な抵抗が生じる。よって、上述の遠心力の作用に加えて、適度な排出抵抗による作用も、加熱部102aの周辺に高温ガスGを滞留させることに寄与している。このように、加熱部102aを取り巻く領域で高温ガスGが一定時間滞留できるように構成されているので、高温ガスGの温度に多少の変動が生じた場合であっても、加熱容器1内の温度変動は抑制される。これにより、安定した電力変換が可能となる。
例えば、木質材料を燃料とする燃焼炉から高温ガスとして排出される燃焼ガスを発電に利用する場合、燃料の投下位置の偏りや不均質な燃料によって燃焼状態に揺らぎが生じる場合がある。しかし、本実施の形態に係る構成によれば、このような揺らぎによる高温ガスの温度変動を吸収して、熱分布の偏りのない高効率な熱交換が可能であり、延いては、安定した電力変換が可能となる。
(第2の実施の形態)
図4は、図1の加熱容器1の変形例である円錐型の加熱容器21であり、(a)は側面図、(b)は斜視図を示している。ここでも、図1の加熱容器1の説明と同様に、内側の空間を形成する内壁の形状が理解し易いように、断熱構造などは省略し、模式的に表している。また、第1の実施の形態に示したのと同一の構成については同一の符号を付して説明する。
収容口1bと排出口1cとは互いに対極(基準軸Aの延びる方向)となる位置に形成されている点、及び、排出口1c側に向けて内側の空間が絞られるように形成されている点においては、図1の加熱容器1と同様である。
一方、図1の加熱容器1の内壁1aが椀型に形成されているのに対して、図4の加熱容器21の内壁21aは円錐型に形成されている点において異なっている。そして、内壁21aは、加熱部102aが収容される上方の領域において、上述の円錐型に形成されている形状から円筒型に形を変えるように連設されている。このように構成されているので、導入路2から導入された高温ガスは、円錐型に形成された領域の内壁21aに沿って上方へ集まり易く、加熱部102aの周辺に高温ガスが滞留し易い。また、円筒型の領域に一定量の高温ガスを滞留させながら保持できる。したがって、加熱部102aの周辺で高温ガスが十分に攪拌され、偏りなく熱交換が行われる。送られてくる高温ガスの温度変動の影響を受け難いという効果についても、図1の加熱構造と同様であり、電力変換が安定する。
このように、排出口1c側の空間が絞られているので、排出口1c周辺で高温ガスの流れに適度な抵抗が生じ、加熱部102aの周りに高温ガスが滞留できる時間を長く設定できる。
(第3の実施の形態)
図5は、図1の加熱容器1の変形例である雲形の加熱容器であり、(a)は側面図、(b)は斜視図を示している。図1と同様に、説明の便宜のため、内側の空間を形成する内壁の形状を理解し易いように、断熱構造などは図示を省略した模式図で表している。
収容口1bと排出口1cとは互いに対極(基準軸Aの延びる方向)となる位置に形成されている点、及び、排出口1c側に向けて内側の空間が絞られるように形成されている点においては、図1の加熱容器1と同様である。
一方、図1の加熱容器1の内壁1aが椀型に形成されているのに対して、図5の加熱容器41の内壁41aは雲形に形成されている点において異なっている。すなわち、図5の加熱容器41の内壁41aは、排出口1c側へ向かって段階的に内側空間が絞られている。したがって、基準軸Aを中心とする周方向に繋がる凸構造が排出口1cと導入路2との間に複数の障壁となって形成されている。
このため、導入路2から送られてきた高温ガスは、それぞれの凸構造による障壁によって、排出口1cへ向かう直接的な流れを抑えられる。よって、上記凸構造同士の間に形成された溝に沿って高温ガスが集まり易く、加熱部102aの周りに安定した旋回流が得ら
れる。これにより、図4の加熱容器21と同様に、加熱部102aの周辺で高温ガスが十分に攪拌され、電力変換が安定する。
(第4の実施の形態)
図6は、図1の加熱容器1の変形例であるガイド壁63を有した加熱容器61の一部破断による斜視図を示している。
加熱容器61の概形は、図1の加熱容器1と略同じである。内壁61aに高温ガスの流れをガイドするガイド壁63が形成されている点において図1の加熱容器1とは異なっている。
このガイド壁63は、導入路2の加熱容器1への連設箇所近傍から始まり、排出口1cの近傍へと繋がる螺旋形状となっている。このように構成されているので、導入路2から導入された高温ガスは、ダイレクトに排出口1cへ流れずに、螺旋状のガイド壁63に沿って流れる。これにより、高温ガスは、スターリングエンジン102の加熱部102aを中心に周回しながら徐々に排出口1cへ導かれて排出される。
図7は、図6の加熱容器61の縦断面図を示している。収容口1bと排出口1cとを結ぶ対極の方向が一点鎖線の基準軸Aで表わされている。図7に見て取れるように、加熱容器61の内側の空間へ突出して形成されているガイド壁63は、排出口1c側へ向けて傾斜している。図7では、ガイド壁63の上面に沿った方向に延びる延長線と基準軸Aとのなす角が角度θで表されている。これらの角度θはすべて、90度よりも小さい値になるように設計されている。
このように構成されているので、遠心力の作用により加熱容器61の内壁に沿って周回する高温ガスは、ガイド壁63の傾斜に沿って排出口1cから遠ざかる方向へ持ち上げられるので、滞留時間が長くなる。これにより、燃焼に揺らぎが生じて、高温ガスの温度が多少変動した場合であっても、滞留による攪拌で緩和されるので、熱電変換の効率に対する変動が緩和され、安定した電力供給が可能となる。
以上に述べてきたような加熱構造は、構成要素である加熱容器1、21、41及び61中を流れる高温ガスが正圧及び負圧の何れの圧力に基づく場合であっても同様に機能する。すなわち、高温ガスの流れの上流側に送風装置を有し、加熱容器1、21、41及び61に対して正圧により流れが生じる場合や、逆に、下流側に吸引装置を有し、負圧の作用によって流れが生じる場合にも同様の作用が生じる。これにより、燃焼装置において燃焼ガスを利用する構成以外にも、発電可能な温度要件を満たす高温ガスの流れの中であれば、多くの分野で採用することが可能である。
なお、上記の各実施の形態に示した構成は本発明を表す例の一部であり、以下のような変形も含まれる。
上記の各実施の形態では、収容口1bと排出口1cとが互いに対極の位置に形成されている構成を例として示した。しかし、加熱部102aが収容されている側と反対側に高温ガスが排出される構成であれば十分であり、両者が完全に中心軸上に一致している必要はない。
また、上記の各実施の形態では、排出口の開口方向が、基準軸Aの延びる方向(対極方向)と一致している構成を例として示した。しかし、少なくとも、収容口と排出口との位置関係が互いに対極であれば、排出口が基準軸Aと交差する方向に開口している構成であっても構わない。
また、上記の各実施の形態では、加熱容器が基準軸Aを中心とする回転対称形に形成されている構成を例として示した。しかし、少なくとも、基準軸Aを中心とする周方向へ内壁が滑らかに連続する形状であれば、例えば、基準軸Aに直交する切断面が楕円形であるような非回転対称の構造であっても構わない。
また、上記の各実施の形態では、加熱容器に対して一本の導入路2が連設されている構成を例として示した。しかし、一つの加熱容器に対して複数本の導入路2が連設された構成であっても構わない。この場合、基準軸A回りに等角度の配置で設けると、流れに偏りや乱れが生じ難い。
また、上記の各実施の形態では、基準軸Aに直交する平面と略平行に導入路2が配置されている構成を例として示した。しかし、加熱容器の内壁に沿うように、且つ、加熱部の周りにスムーズに流れることができる角度であれば、直交平面に対して傾斜して配置されている構成でも構わない。例えば、排出口側とは反対側に流れるように導入路2を連設すると、排出口へ向かって流れるまでの滞留時間を長く設定できる。
また、上記の各実施の形態では、導入路2は断面円形であり、且つ、断面積が均一である構成を例として示した。しかし、導入路2の断面は円形に限定されず、断面積も均一でなくても構わない。さらに、導入路2は直線状に形成されていなくても構わない。例えば、加熱容器の概形に沿って緩やかに湾曲した構成でも良い。
また、上記の各実施の形態では、加熱容器の接線方向に延びるように導入路2が連設されている構成を例として示した。しかし、加熱容器の内壁に沿って高温ガスをスムーズに送り込むことができる構成であれば、導入路2の延びる方向は接線方向に限定されるものではない。例えば、基準軸Aに直交する方向に導入路2が連設されていても、加熱容器内で、内壁に沿う方向に整流するガイド構造を有する構成であれば、同様の効果を得ることができる。
また、上記の第4の実施の形態では、ガイド壁63は、導入路2の近傍から排出口の近傍まで螺旋状に繋がっている構成を例として示した。しかし、ガイド壁63は、部分的に分断された構成であっても構わない。さらに、少なくとも、導入路2の近傍に形成されていれば、加熱部102aの周辺の滞留時間を長くすることができる。また、収容口と排出口とを結ぶ基準軸Aに対して周方向に延びるガイド壁63であれば、螺旋状でなくても構わない。例えば、基準軸Aを中心とする環状のガイド壁63を対極方向へ複数本並べて形成する構成であっても構わない。
また、上記の第4の実施の形態では、ガイド壁63は、加熱容器の内側に向かって排出口側へ傾斜するように形成されている構成を例として示した。しかし、傾斜せず、基準軸Aに対して略直交する方向に延びるように形成されていても構わない。
本発明のスターリングエンジンの加熱構造は、多様な木質燃料に対して電力変換ができるので、ライフラインが切断されるような災害時において有用である。また、燃焼の揺らぎの影響を低減できるので、太陽光発電や風力発電などと比較して安定的に電力供給を行うことが可能である。
1、21、41、61 加熱容器(加熱構造)
1a、21a、41a、61a 内壁
1b 収容口
1c 排出口
2 導入路(加熱構造)
4 フランジ
63 ガイド壁
101 バイオマス燃料ストーブ
102 スターリングエンジン発電機
103 煙突
101a 燃焼室
102a 加熱部
102b 冷却部
104 空冷ファン
105 制御装置
106 バッテリー
107 DC/AC変換器
108 電化製品
A 基準軸
G 燃焼ガス(高温ガス)

Claims (4)

  1. 燃焼炉から排出される燃焼ガスを用いたスターリングエンジンの加熱構造であって、
    前記スターリングエンジンの加熱部を収容する収容口と前記加熱部を熱した前記燃焼ガスを排出する排出口とが互いに対極となる位置に、前記排出口を下方に向けて上下に形成されるとともに、内側の空間の前記排出口側を絞るように形成されている加熱容器と、
    前記加熱容器の内壁に沿って一方向に前記燃焼ガスが導入されるように前記加熱容器に連設されている導入路とを備え
    前記加熱容器に導入された前記燃焼ガスが当該加熱容器の内壁に沿い旋回を繰り返しながら次第に前記排出口に導かれるようにしたことを特徴とするスターリングエンジンの加熱構造。
  2. 燃焼炉から排出される燃焼ガスを用いたスターリングエンジンの加熱構造であって、
    前記スターリングエンジンの加熱部を収容する収容口と前記加熱部を熱した前記燃焼ガスを排出する排出口とが互いに対極となる位置に、前記排出口を下方に向けて上下に形成されるとともに、内側の空間の前記排出口側を絞るように形成され、絞られた領域に前記加熱部が含まれるように配置される加熱容器と、
    前記加熱容器の内壁に沿って一方向に前記燃焼ガスが導入されるように前記加熱容器に連設されている導入路とを備え
    前記加熱容器に導入された前記燃焼ガスが当該加熱容器の内壁に沿い旋回を繰り返しながら次第に前記排出口に導かれるようにしたことを特徴とするスターリングエンジンの加熱構造。
  3. 燃焼炉から排出される燃焼ガスを用いたスターリングエンジンの加熱構造であって、
    前記スターリングエンジンの加熱部を収容する収容口と前記加熱部を熱した前記燃焼ガスを排出する排出口とが互いに対極となる位置に、前記排出口を下方に向けて上下に形成されるとともに、内側の空間の前記排出口側を絞るように形成されている加熱容器と、
    前記加熱容器の中心を外れる方向であり、且つ前記加熱容器の内壁に沿う一方向に向けて前記燃焼ガスが導入されるように、前記加熱容器に連設されている導入路と
    を備えたことを特徴とするスターリングエンジンの加熱構造。
  4. 前記内壁には、前記対極の方向を基準軸とした軸回り方向に延びるようにガイド壁が突出して形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のスターリングエンジンの加熱構造。
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