JP6962805B2 - 空気ばね - Google Patents

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本発明は、上側部材と下側部材との間に筒状のダイヤフラムを介装した構造で、例えば鉄道車両や自動車、各種産業機械などに装備される空気ばねに関するものである。
一般に、鉄道車両などに装備される空気ばねは、上側部材と下側部材との間に筒状のゴム膜からなるダイヤフラムを介装した構造とされ、ダイヤフラムの上下端が上側部材及び下側部材によって密封されている(例えば特許文献1)。
特許文献1の空気ばねは、その下側部材の被嵌合部101に、ダイヤフラム102のビード部(嵌合部)103が嵌合結合されている。この空気ばねは、被嵌合部101にビード部103を嵌合結合した後、空気を封入することにより、最終的な所定の嵌合力で結合させるようになっている(図3参照)。
特開2001−355667号公報(段落番号0002〜0005、図3(a))
ところが、図3に示す特許文献1の空気ばねは、適度の空気圧を負荷することにより、ビード部と被嵌合部との結合力を高める構造であるが、空気圧を過度に高めた場合には、その空気圧によってダイヤフラムが径方向に膨らむことにより、ビード部が拡径して被嵌合部との間に隙間が形成され、この隙間から空気漏れを生じるおそれがある。
また、図4に示すように、上側部材104と下側部材105とが左右に相対的に水平変位すると、筒状のダイヤフラム106にせん断力が作用し、このせん断力に伴って、前後部分のゴム膜に引張応力(σ1)及び圧縮応力(σ2)が斜め方向に作用する。特に、図4における右側部分では、引張応力(σ1)が大きく、水平変位が過度に大きい場合、上側のビード部107の全体を傾けるようにして、ビード部107の右端部分に斜め下方へのずれ(S1)を生じさせる。このずれ(S1)が、上側部材104とビード部107との間に隙間を生じさせ、この隙間から空気漏れを生じるおそれがある。
また、上側部材104及び下側部材105の水平変位は、ダイヤフラム106の高さ(h1、h2)を左右で異ならせる。さらに、ダイヤフラム106が変形しても、その内部全体に等しい空気圧が作用することにより、ダイヤフラム106のゴム膜に作用する単位幅当たりの母線方向の引張力は、高さ(h1、h2)にほぼ比例することになる。これにより、水平変位が過度に大きい場合、ビード部107の全体が、図4における右方に引っ張られて、ビード部107の右端部分に右方へのずれ(S2)を生じさせる。このずれ(S2)が、上側部材104とビード部107との間に隙間を生じさせ、この隙間から空気漏れを生じるおそれがある。
さらに、上記のようなビード部の各方向への変位は、ダイヤフラムの諸寸法や空気圧の大きさ、水平変位の大きさによって、それぞれの変位量が変化し、その各方向への変位が組み合わされて、ビード部が様々な方向に大きく変位しようとする。これにより、過度の空気圧が作用したり、過度に水平変位したりする場合には、ダイヤフラムのビード部と上側部材又は下側部材との間に隙間が形成され、この隙間からの空気漏れを生じるおそれがある。
本発明は、耐圧性及び水平許容変位性能を向上させることのできる空気ばねの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る空気ばねは、上側部材と下側部材との間に筒状のダイヤフラムを介装したものであり、ダイヤフラムの端部に内面側に突出するビード部を設け、ダイヤフラムの外面のシール部を上側部材又は下側部材に圧接すると共に、ビード部を上側部材又は下側部材の中央に突設した連結部に嵌合したものである。さらに、ビード部を上側部材又は下側部材との間に上下に挟むビード押さえを設け、このビード押さえに、ビード部を径方向外側から係止する係止突起を形成して、この係止突起をビード部の厚さの1/3以上の範囲を係止する高さに設定したものである。
上記構成によれば、ビード押さえと上側部材又は下側部材とでビード部を上下に挟むので、ビード部の上下方向への変形を規制することができる。さらに、ビード押さえに形成した係止突起でビード部を径方向外側から係止するので、この係止突起と上側部材又は下側部材の連結部とでビード部を径方向に挟んで、ビード部の径方向への変形を規制することができる。
これにより、ビード部の全方向への変形を規制することができ、空気ばねの空気圧を高めたり、大きく水平変位させたりしても、それによるビード部のいずれの方向への変形も阻止することができ、空気ばねの耐圧性及び水平許容変位性能を向上させることができる。
さらに、連結部は、その外周面を先細のテーパー状に形成する。
この構成によると、連結部を先細にするので、空気圧によってビード部を押し込むことにより、連結部に強く圧接してシールすることができ、連結部とビード部との連結をいわゆるセルフシールタイプとすることができる。
この場合、ビード部を押し込んで上側部材又は下側部材に当接させた後は、ビード部をさらに押し込んで連結部により強く圧接することができず、空気圧を過度に高めることにより、ビード部が拡径してシール性が低下するおそれがある。これに対し、本発明の構成を採用することにより、ビード部の拡径を阻止してシール性の低下を防止することができ、セルフシールタイプを採用しつつ、空気ばねの耐圧性及び水平許容変位性能を向上させることができる。
また、上側部材及び下側部材に、上側部材の下向きの変位を制限するストッパー受け及びストッパーをそれぞれ形成し、このストッパー受け又はストッパーの外周部にビード押さえを形成するようにしてもよい。
この構成によると、ストッパー受け又はストッパーの外周部にビード押さえを形成するので、ビード押さえとしての専用の部品を省略することができ、その分、部品点数を少なくすることができる。
以上のとおり、本発明によると、ビード押さえを設けて、これと上側部材又は下側部材とでビード部を上下に挟み、さらに、ビード押さえに係止突起を形成してビード部を径方向外側から係止するようにしている。これにより、過度の空気圧や大きな水平変位によって、ビード部がいずれかの方向に変形するのを阻止することができ、空気ばねの耐圧性及び水平許容変位性能を向上させることができる。
本発明に係る空気ばねの断面図 ビード部付近の拡大断面図 従来の空気ばねの断面図 従来の空気ばねが水平変位した様子を示す図
以下、本発明に係る空気ばねの実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、空気ばね1は、例えば鉄道車両に装備されるものであり、例えば車体側に取り付けられる上側部材としての上面板2と、例えば台車側に取り付けられる下側部材としての積層ゴム3及びストッパー4との間に、筒状のダイヤフラム5を介装した構造とされ、そのダイヤフラム5の上端部に内面側に突出する上側ビード部6が設けられ、ダイヤフラム5の外面のシール部を上面板2に圧接されると共に、上側ビード部6が上面板2の中央から下向きに突設された連結部7に嵌合され、さらに、上側ビード部6を上面板2との間に上下に挟むビード押さえ8が設けられ、ビード押さえ8の外周縁に、上側ビード部6を径方向外側から係止する係止突起9が形成されている。
上面板2は、例えば鋼製で周縁部を下向きに折曲した円板状とされ、その中央の円穴に嵌合された筒状のボス部10が、例えば車体側に係合すると共に、ダイヤフラム5の内部に空気を供給するための給気口とされる。
上面板2の中央部の下面側に、ボス部10を取り囲むようにして、連結部7が下向きに突設され、この連結部7に、ダイヤフラム5の上側ビード部6が嵌合されている。連結部7は、大径で先細の筒状とされて、その外周面をテーパー状に形成され、ダイヤフラム5の内部の空気圧によって上側ビード部6を押し込んで連結部7との間をシールするセルフシールを構成している。
連結部7の下側には、この連結部7とボス部10との間を覆うように円板状のストッパー受け11が取り付けられ、このストッパー受け11がストッパー4と接触して上面板2の下向きの変位を規制するようになっている。
ストッパー受け11は、その外周部がビード押さえ8とされ、このビード押さえ8と上面板2との間にダイヤフラム5の上側ビード部6を上下に挟むようになっている。このストッパー受け11は、例えば、全体として円板状に構成される複数の扇形の分割体からなり、各分割体を上面板2にボルト締結しつつ、ダイヤフラム5の内側で円板状に構成される。
ビード押さえ8の外周縁には、断面略半円状で上向きに膨らむ環状の係止突起9が形成され、上側ビード部6を径方向外側から係止して、連結部7との間にダイヤフラム5の上側ビード部6を径方向に挟むようになっている。
積層ゴム3は、複数のドーナツ形のゴム及び鋼板を交互に積層した構造とされ、その上側にストッパー4がボルト締結されている。
ストッパー4は、例えばアルミニウム製の厚板とされ、その外周部の下部が径方向外向きに突出してビードシート12を構成している。ビードシート12に接触するまで押し込むように、ダイヤフラム5の下側ビード部13がストッパー4に嵌合され、このストッパー4のテーパー状の側周面に下側ビード部13が密着してセルフシールするようになっている。
ダイヤフラム5は、筒状のゴム膜に補強コードなどを埋設して補強した構造とされ、中央側よりも増厚された上側ビード部6及び下側ビード部13を連結部7及びストッパー4に保持されて密封されている。このダイヤフラム5は、内側に空気を封入されて、下端を上向きに押し込まれ、内側の空気圧によって、例えば車体側から上面板2が受ける荷重を弾性的に支持するようになっている。
上記構成によれば、上側ビード部6を、上面板2とビード押さえ8とで上下に挟み、連結部7と係止突起9とで径方向に挟むようにしているので、上側ビード部6の全方向の変位を規制することができ、上側ビード部6が変位して隙間が形成されることによる空気漏れを防止することができる。
つまり、図2に示すように、空気ばね1が水平変位したとき、ダイヤフラム5に作用するせん断力によって、上側ビード部6がd1方向に変位しようとし、ダイヤフラム5の変形によって左右部分における空気圧の総和に不均衡が生じることによって、上側ビード部6がd2方向に変位しようとする。また、空気圧が通常以上に高まったときにも、上側ビード部6がその拡径によってd2方向に変位しようとする。
さらに、d1方向への変位とd2方向への変位が組み合わされて、上側ビード部6がd3方向に変位しようとし、そのd3方向がダイヤフラム5の諸寸法や空気圧の大きさによって、d1方向からd2方向の間で変化する。
これに対し、ビード押さえ8及び係止突起9を設けて、上側ビード部6の全方向の変位を規制するので、上側ビード部6が変位しようとするd3方向がどの向きであっても、上側ビード部6の変位を規制して、隙間が形成されることによる空気漏れを防止することができる。
ここで、係止突起9の高さ(L)は、各種条件に応じて適宜設定すればよいが、実用的には、連結部7の高さ(L0)の1/3以上にするのがよい(L>L0/3)。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、適宜変更を加えることができる。例えば、上面板2の側にビード押さえ8及び係止突
起9を設ける代わりに、積層ゴム3及びストッパー4などの下側部材にビード押さえ8及び係止突起9を設けてもよく、上下両側にビード押さえ8及び係止突起9を設けてもよい。また、ストッパー受け11の外周部をビード押さえ8とするだけでなく、専用のビード押さえ8及び係止突起9を設けてもよい。
1 空気ばね
2 上面板(上側部材)
3 積層ゴム(下側部材)
4 ストッパー(下側部材)
5 ダイヤフラム
6 上側ビード部
7 連結部
8 ビード押さえ
9 係止突起
10 ボス部
11 ストッパー受け
12 ビードシート
13 下側ビード部

Claims (2)

  1. 上側部材と下側部材との間に筒状のダイヤフラムを介装してなる空気ばねであって、
    前記ダイヤフラムは、その端部に内面側に突出するビード部が設けられ、外面のシール部を前記上側部材又は前記下側部材に圧接されると共に、前記ビード部が上側部材又は下側部材の中央に突設されて外周面を先細のテーパー状に形成された連結部に嵌合され、
    前記ビード部を前記上側部材又は下側部材との間に上下に挟むビード押さえが設けられ、該ビード押さえに、前記ビード部を径方向外側から係止する係止突起が形成され、該係止突起は、ビード部の厚さの1/3以上の範囲を係止する高さに設定されたことを特徴とする空気ばね。
  2. 前記上側部材及び前記下側部材に、前記上側部材の下向きの変位を制限するストッパー受け及びストッパーがそれぞれ形成され、該ストッパー受け又はストッパーの外周部に前記ビード押さえが形成されたことを特徴とする請求項に記載の空気ばね。
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