以下の実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、別に明示しない限り、選択的なものとして考慮され得る。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施されてもよく、また、一部の構成要素及び/又は特徴は結合されて本発明の実施例を構成してもよい。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に代えてもよい。
本明細書では、本発明の実施例を、基地局と端末間におけるデータ送受信の関係を中心に説明する。ここで、基地局は、端末と通信を直接行うネットワークの終端ノード(terminalnode)としての意味を有する。本文書で、基地局により行われるとした特定動作は、場合によっては、基地局の上位ノード(uppernode)により行われてもよい。
すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network nodes)で構成されるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局、又は基地局以外の他のネットワークノードにより行われるということは明らかである。「基地局(BS:Base Station)」は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(AP:Access Point)などの用語に代えてもよい。中継機は、Relay Node(RN)、Relay Station(RS)などの用語に代えてもよい。また、「端末(Terminal)」は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)などの用語に代えてもよい。また、以下の説明において、「基地局」とは、スケジューリング実行ノード、クラスターヘッダー(cluster header)などの装置を指す意味としても使用可能である。もし、基地局やリレーも、端末が送信する信号を送信すれば、一種の端末と見なすことができる。
以下に記述されるセルの名称は、基地局(basestation、eNB)、セクタ(sector)、リモートラジオヘッド(remoteradiohead,RRH)、リレー(relay)などの送受信ポイントに適用され、また、特定送受信ポイントで構成搬送波(component carrier)を区分するための包括的な用語で使われてもよい。
以下の説明で使われる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されたもので、これらの特定用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱することなく他の形態に変更されてもよい。
場合によっては、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示すこともできる。また、本明細書全体を通じて同一の構成要素には同一の図面符号を付して説明する。
本発明の実施例は、無線接続システムであるIEEE802システム、3GPPシステム、3GPP LTE及びLTE−A(LTE−Advanced)システム、及び3GPP2システムの少なくとも一つに開示された標準文書でサポートすることができる。すなわち、本発明の実施例において本発明の技術的思想を明確にするために説明していない段階又は部分は、上記の標準文書でサポートすることができる。なお、本文書で開示している全ての用語は、上記の標準文書によって説明することができる。
以下の技術は、CDMA(Code Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、SC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)などのような種々の無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAは、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802−20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E−UTRAを用いるE−UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、下りリンクでOFDMAを採用し、上りリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(Advanced)は、3GPP LTEの進展である。WiMAXは、IEEE802.16e規格(WirelessMAN−OFDMA Reference System)及び進展したIEEE802.16m規格(WirelessMAN−OFDMA Advanced system)によって説明することができる。明確性のために、以下では、3GPP LTE及びLTE−Aシステムを中心に説明するが、本発明の技術的思想はこれに制限されない。
LTA/LTA−Aリソース構造/チャネル
図1を参照して無線フレームの構造について説明する。
セルラーOFDM無線パケット通信システムにおいて、上り/下りリンク信号パケット送信はサブフレーム(subframe)単位に行われ、1サブフレームは、複数のOFDMシンボルを含む一定の時間区間と定義される。3GPP LTE標準では、FDD(Frequency Division Duplex)に適用可能なタイプ1無線フレーム(radio frame)構造と、TDD(Time Division Duplex)に適用可能なタイプ2無線フレーム構造を支援する。
図1(a)は、タイプ1無線フレームの構造を例示する図である。下りリンク無線フレームは10個のサブフレームで構成され、1個のサブフレームは時間領域(time domain)において2個のスロット(slot)で構成される。1個のサブフレームを送信するためにかかる時間をTTI(transmission time interval)という。例えば、1サブフレームの長さは1msであり、1スロットの長さは0.5msであってよい。1スロットは時間領域において複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域において複数のリソースブロック(Resource Block;RB)を含む。3GPP LTEシステムでは、下りリンクでOFDMAを用いているため、OFDMシンボルが1シンボル区間を表す。OFDMシンボルは、SC−FDMAシンボル又はシンボル区間と呼ぶこともできる。リソースブロック(RB)はリソース割当て単位であり、1スロットにおいて複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含むことができる。
1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、CP(Cyclic Prefix)の構成(configuration)によって異なってもよい。CPには、拡張CP(extended CP)及び一般CP(normal CP)がある。例えば、OFDMシンボルが一般CPによって構成された場合、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は7個であってよい。OFDMシンボルが拡張CPによって構成された場合、1 OFDMシンボルの長さが増加するため、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は、一般CPの場合に比べて少ない。拡張CPの場合に、例えば、1スロットに含まれるOFDMシンボルの数は6個であってもよい。端末が速い速度で移動する場合などのようにチャネル状態が不安定な場合は、シンボル間干渉をより減らすために、拡張CPを用いることができる。
一般CPが用いられる場合、1スロットは7個のOFDMシンボルを含み、1サブフレームは14個のOFDMシンボルを含む。このとき、各サブフレームにおける先頭2個又は3個のOFDMシンボルはPDCCH(physical downlink control channel)に割り当て、残りのOFDMシンボルはPDSCH(physical downlink shared channel)に割り当てることができる。
図1(b)は、タイプ2無線フレームの構造を示す図である。タイプ2無線フレームは、2ハーフフレーム(half frame)で構成される。各ハーフフレームは、5サブフレーム、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、保護区間(Guard Period;GP)、及びUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)で構成され、ここで、1サブフレームは2スロットで構成される。DwPTSは、端末での初期セル探索、同期化又はチャネル推定に用いられる。UpPTSは、基地局でのチャネル推定と端末の上り送信同期を取るために用いられる。保護区間は、上りリンク及び下りリンク間に下りリンク信号の多重経路遅延によって上りリンクで生じる干渉を除去するための区間である。一方、無線フレームのタイプにかかわらず、1個のサブフレームは2個のスロットで構成される。
無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、又はスロットに含まれるシンボルの数は様々に変更されてもよい。
図2は、下りリンクスロットにおけるリソースグリッド(resource grid)を示す図である。同図で、1下りリンクスロットは時間領域で7個のOFDMシンボルを含み、1リソースブロック(RB)は周波数領域で12個の副搬送波を含むとしたが、本発明はこれに制限されない。例えば、一般CP(normal−Cyclic Prefix)では1スロットが7OFDMシンボルを含むが、拡張CP(extended−CP)では1スロットが6OFDMシンボルを含んでもよい。リソースグリッド上のそれぞれの要素をリソース要素(resource element)と呼ぶ。1リソースブロックは12×7個のリソース要素を含む。下りリンクスロットに含まれるリソースブロックの個数NDLは、下り送信帯域幅による。上りリンクスロットは下りリンクスロットと同一の構造を有することができる。
図3は、下りリンクサブフレームの構造を示す図である。1サブフレーム内で第1のスロットにおける先頭部の最大3個のOFDMシンボルは、制御チャネルが割り当てられる制御領域に該当する。残りのOFDMシンボルは、物理下り共有チャネル(Physical Downlink Shared Chancel;PDSCH)が割り当てられるデータ領域に該当する。3GPP LTEシステムで用いられる下り制御チャネルには、例えば、物理制御フォーマット指示子チャネル(Physical Control Format IndicatorChannel;PCFICH)、物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDCCH)、物理HARQ指示子チャネル(Physical Hybrid automatic repeat request Indicator Chanel;PHICH)などがある。PCFICHは、サブフレームの最初のOFDMシンボルで送信され、サブフレーム内の制御チャネル送信に用いられるOFDMシンボルの個数に関する情報を含む。PHICHは、上り送信の応答としてHARQ ACK/NACK信号を含む。PDCCHで送信される制御情報を、下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)という。DCIは、上りリンク又は下りリンクスケジューリング情報を含んだり、任意の端末グループに対する上り送信電力制御命令を含む。PDCCHは、下り共有チャネル(DL−SCH)のリソース割当て及び送信フォーマット、上り共有チャネル(UL−SCH)のリソース割当て情報、ページングチャネル(PCH)のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信されるランダムアクセス応答(Random Access Response)のような上位層制御メッセージのリソース割当て、任意の端末グループ内の個別端末に対する送信電力制御命令のセット、送信電力制御情報、VoIP(Voice over IP)の活性化などを含むことができる。複数のPDCCHが制御領域内で送信されてもよく、端末は複数のPDCCHをモニタすることができる。PDCCHは一つ以上の連続する制御チャネル要素(Control Channel Element;CCE)の組み合わせ(aggregation)で送信される。CCEは、無線チャネルの状態に基づくコーディングレートでPDCCHを提供するために用いられる論理割当て単位である。CCEは、複数個のリソース要素グループに対応する。PDCCHのフォーマットと利用可能なビット数は、CCEの個数とCCEによって提供されるコーディングレート間の相関関係によって決定される。基地局は、端末に送信されるDCIによってPDCCHフォーマットを決定し、制御情報に巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check;CRC)を付加する。CRCは、PDCCHの所有者又は用途によって無線ネットワーク臨時識別子(Radio Network Temporary Identifier;RNTI)という識別子でマスクされる。PDCCHが特定端末に対するものであれば、端末のcell−RNTI(C−RNTI)識別子をCRCにマスクすることができる。又は、PDCCHがページングメッセージに対するものであれば、ページング指示子識別子(Paging Indicator Identifier;P−RNTI)をCRCにマスクすることができる。PDCCHがシステム情報(より具体的に、システム情報ブロック(SIB))に対するものであれば、システム情報識別子及びシステム情報RNTI(SI−RNTI)をCRCにマスクすることができる。端末のランダムアクセスプリアンブルの送信に対する応答であるランダムアクセス応答を示すために、ランダムアクセス−RNTI(RA−RNTI)をCRCにマスクすることができる。
図4は、上りリンクサブフレームの構造を示す図である。上りリンクサブフレームは、周波数領域で制御領域とデータ領域とに区別できる。制御領域には上りリンク制御情報を含む物理上り制御チャネル(Physical Uplink Control Channel;PUCCH)が割り当てられる。データ領域には、ユーザーデータを含む物理上り共有チャネル(Physical uplink shared channel;PUSCH)が割り当てられる。単一搬送波特性を維持するために、一つの端末はPUCCHとPUSCHを同時に送信しない。一つの端末のPUCCHは、サブフレームにおいてリソースブロック対(RB pair)に割り当てられる。リソースブロック対に属するリソースブロックは、2スロットに対して互いに異なった副搬送波を占める。これを、PUCCHに割り当てられるリソースブロック対がスロット境界で周波数−ホップ(frequency−hopped)するという。
参照信号(Reference
Signal;RS)
無線通信システムにおいてパケットを伝送するとき、伝送されるパケットは無線チャネルを介して伝送されるため、伝送過程で信号の歪みが発生し得る。歪んだ信号を受信側で正しく受信するためには、チャネル情報を用いて受信信号で歪みを補正しなければならない。チャネル情報を知るために、送信と受信側の両方で知っている信号を送信し、前記信号がチャネルを介して受信されるときの歪みの程度によってチャネル情報を知る方法を主に用いる。前記信号をパイロット信号(Pilot Signal)又は参照信号(Reference Signal)という。
多重アンテナを用いてデータを送受信する場合には、正しい信号を受信するためには、各送信アンテナと受信アンテナとの間のチャネル状況を知らなければならない。したがって、各送信アンテナ別に、より詳細にはアンテナポート(port)別に別途の参照信号が存在しなければならない。
参照信号は、上りリンク参照信号と下りリンク参照信号とに区分することができる。現在、LTEシステムには上りリンク参照信号として、
i)PUSCH及びPUCCHを介して伝送された情報のコヒーレント(coherent)な復調のためのチャネル推定のための復調参照信号(DeModulation−Reference Signal;DM−RS)、
ii)基地局が、ネットワークが異なる周波数での上りリンクのチャネル品質を測定するためのサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal;SRS)がある。
一方、下りリンク参照信号としては、
i)セル内の全ての端末が共有するセル−特定の参照信号(Cell−specific Reference Signal;CRS)、
ii)特定の端末のみのための端末−特定の参照信号(UE−specific Reference Signal)、
iii)PDSCHが伝送される場合、コヒーレントな復調のために伝送されるDM−RS(DeModulation−Reference Signal)、
iv)下りリンクDMRSが伝送される場合、チャネル状態情報(Channel State Information;CSI)を伝達するためのチャネル状態情報参照信号(Channel State Information− Reference Signal;CSI−RS)、
v)MBSFN(Multimedia Broadcast Single Frequency Network)モードで送信される信号に対するコヒーレントな復調のために送信されるMBSFN参照信号(MBSFN Reference Signal)、
vi)端末の地理的位置情報を推定するのに使用される位置参照信号(Positioning Reference Signal)がある。
参照信号は、その目的によって2種類に大別することができる。チャネル情報の取得のための目的の参照信号、及びデータの復調のために使用される参照信号がある。前者は、UEが下りリンクへのチャネル情報を取得するのにその目的があるため、広帯域で送信されなければならず、特定のサブフレームで下りリンクデータを受信しない端末であってもその参照信号を受信しなければならない。また、これは、ハンドオーバーなどの状況でも用いられる。後者は、基地局が下りリンクデータを送るとき、当該リソースに共に送る参照信号であって、端末は、当該参照信号を受信することによってチャネル測定をして、データを復調することができるようになる。この参照信号は、データが伝送される領域に伝送されなければならない。
多重アンテナ(MIMO)システムのモデリング
図5は、多重アンテナを有する無線通信システムの構成図である。
図5(a)に示したように、送信アンテナの数をNt個、受信アンテナの数をNR個と増やすと、送信機又は受信機でのみ多数のアンテナを用いる場合とは異なり、アンテナの数に比例して理論的なチャネル伝送容量が増加する。したがって、伝送レートを向上させ、周波数効率を画期的に向上させることができる。チャネル伝送容量が増加することによって、伝送レートは、理論的に、単一のアンテナの利用時の最大伝送レート(Ro)にレート増加率(Ri)を掛けた分だけ増加し得る。
例えば、4個の送信アンテナ及び4個の受信アンテナを用いるMIMO通信システムでは、単一のアンテナシステムに比べて、理論上、4倍の伝送レートを取得することができる。多重アンテナシステムの理論的容量増加が90年代半ばに証明されて以来、これを実質的なデータ伝送率の向上へと導くための様々な技術が現在まで盛んに研究されている。また、いくつかの技術は、既に3世代移動通信と次世代無線LANなどの様々な無線通信の標準に反映されている。
現在までの多重アンテナ関連研究動向を見ると、様々なチャネル環境及び多重接続環境での多重アンテナ通信容量計算などに関連する情報理論面の研究、多重アンテナシステムの無線チャネル測定及び模型導出の研究、伝送信頼度の向上及び伝送率の向上のための時空間信号処理技術の研究など、様々な観点で盛んに研究が行われている。
多重アンテナシステムでの通信方法を、数学的モデリングを用いてより具体的に説明する。前記システムには、Nt個の送信アンテナ及びNt個の受信アンテナが存在すると仮定する。
送信信号を説明すると、Nt個の送信アンテナがある場合、送信可能な最大情報はNT個である。送信情報は、次のように表現することができる。
それぞれの送信情報
は、送信電力が異なってもよい。それぞれの送信電力を
とすれば、送信電力が調整された送信情報は、次のように表現することができる。
また、
は、送信電力の対角行列
を用いて、次のように表現することができる。
送信電力が調整された情報ベクトル
に重み行列
が適用されて、実際に送信されるNt個の送信信号
が構成される場合を考慮してみよう。重み行列
は、送信情報を送信チャネルの状況などに応じて各アンテナに適切に分配する役割を果たす。
は、ベクトル
を用いて、次のように表現することができる。
ここで、
は、i番目の送信アンテナとj番目の情報との間の重み値を意味する。
は、プリコーディング行列とも呼ばれる。
受信信号は、Nr個の受信アンテナがある場合、各アンテナの受信信号
はベクトルで次のように表現することができる。
多重アンテナ無線通信システムにおいてチャネルをモデリングする場合、チャネルは、送受信アンテナインデックスによって区分することができる。送信アンテナjから受信アンテナiを経るチャネルを
と表示することにする。
において、インデックスの順序は受信アンテナインデックスが先で、送信アンテナのインデックスが後であることに留意されたい。
一方、図5(b)は、NR個の送信アンテナから受信アンテナiへのチャネルを示した図である。前記チャネルをまとめてベクトル及び行列の形態で表示することができる。図5(b)において、総NT個の送信アンテナから受信アンテナiに到着するチャネルは、次のように表すことができる。
したがって、Nt個の送信アンテナからNr個の受信アンテナに到着する全てのチャネルは、次のように表現することができる。
実際のチャネルには、チャネル行列
を経た後に白色雑音(AWGN;Additive White Gaussian Noise)が加えられる。NR個の受信アンテナのそれぞれに加えられる白色雑音
は、次のように表現することができる。
上述した数式モデリングを通じて、受信信号は、次のように表現することができる。
一方、チャネル状態を示すチャネル行列
の行及び列の数は、送受信アンテナの数によって決定される。チャネル行列
において、行の数は受信アンテナの数NRと同一であり、列の数は送信アンテナの数Ntと同一である。すなわち、チャネル行列
は、行列がNR×Ntとなる。
行列のランク(rank)は、互いに独立した(independent)行又は列の個数のうち最小の個数として定義される。したがって、行列のランクは、行又は列の個数よりも大きくなることはない。チャネル行列
のランク(
)は、次のように制限される。
ランクの他の定義は、行列を固有値分解(Eigen value decomposition)したとき、0ではない固有値の個数として定義することができる。同様に、ランクの更に他の定義は、特異値分解(singular value decomposition)したとき、0ではない特異値の個数として定義することができる。したがって、チャネル行列におけるランクの物理的な意味は、与えられたチャネルで互いに異なる情報を送ることができる最大数といえる。
本文書の説明において、MIMO送信に対する「ランク(Rank)」は、特定の時点及び特定の周波数リソースで独立して信号を送信できる経路の数を示し、「レイヤ(layer)の数」は、各経路を介して送信される信号ストリームの個数を示す。一般的に送信端は、信号送信に用いられるランク数に対応する個数のレイヤを送信するため、特に言及がない限り、ランクは、レイヤの個数と同じ意味を有する。
D2D端末の同期取得
以下では、上述した説明及び既存のLTE/LTE−Aシステムに基づいて、D2D通信において端末間の同期取得について説明する。OFDMシステムでは、時間/周波数同期が取られていない場合、セル間干渉(Inter−Cell Interference)により、OFDM信号において互いに異なる端末間にマルチプレクシングが不可能となり得る。同期を取るためにD2D端末が同期信号を直接送受信し、全ての端末が個別的に同期を取ることは非効率的である。したがって、D2Dのような分散ノードシステムでは、特定のノードが代表同期信号を送信し、残りのUEがこれに同期を取ることができる。言い換えると、D2D信号送受信のために、一部のノード(このとき、ノードは、eNB、UE、SRN(synchronization reference node又は同期ソース(synchronization source)と呼ぶこともできる)であってもよい。)がD2D同期信号(D2DSS、D2D Synchronization Signal)を送信し、残りの端末がこれに同期を取って信号を送受信する方式を用いることができる。
D2D同期信号としては、プライマリ同期信号(PD2DSS(Primary D2DSS)又はPSSS(Primary Sidelink synchronization signal))、セカンダリ同期信号(SD2DSS(Secondary D2DSS)又はSSSS(Secondary Sidelink synchronization signal))があり得る。PD2DSSは、所定長さのザドフチューシーケンス(Zadoff−chu sequence)又はPSSと類似/変形/反復された構造などであってもよい。また、DL PSSとは異なり、他のザドフチュールートインデックス(例えば、26,37)を使用することができる。SD2DSSは、M−シーケンス又はSSSと類似/変形/反復された構造などであってもよい。もし、端末がeNBから同期を取る場合、SRNはeNBとなり、D2DSSはPSS/SSSとなる。DLのPSS/SSSとは異なり、PD2DSS/SD2DSSはULサブキャリアマッピング方式に従う。図6には、D2D同期信号が送信されるサブフレームが示されている。PD2DSCH(Physical D2D synchronization channel)は、D2D信号送受信の前に端末が最も先に知らなければならない基本となる(システム)情報(例えば、D2DSSに関連する情報、デュプレックスモード(Duplex Mode、DM)、TDD UL/DL構成、リソースプール関連情報、D2DSSに関連するアプリケーションの種類、subframe offset、ブロードキャスト情報など)が送信される(放送)チャネルであってもよい。PD2DSCHは、D2DSSと同じサブフレーム上で又は後行するサブフレーム上で送信されてもよい。DMRSは、PD2DSCHの復調のために使用することができる。
SRNは、D2DSS、PD2DSCH(Physical D2D synchronization channel)を送信するノードであってもよい。D2DSSは、特定のシーケンスの形態であってもよく、PD2DSCHは、特定の情報を示すシーケンスであるか、又は事前に定められたチャネルコーディングを経た後のコードワードの形態であってもよい。ここで、SRNは、eNB又は特定のD2D端末であってもよい。部分ネットワークカバレッジ(partial network coverage)又はカバレッジ外(out of network coverage)の場合には、端末がSRNとなり得る。
図7のような状況でカバレッジ外(out of coverage)の端末とのD2D通信のために、D2DSSはリレーされてもよい。また、D2DSSは、多重ホップを介してリレーされてもよい。以下の説明において、同期信号をリレーするということは、直接基地局の同期信号をAFリレーすることだけでなく、同期信号の受信時点に合わせて別途のフォーマットのD2D同期信号を送信することも含む概念である。このように、D2D同期信号がリレーされることによって、カバレッジ内の端末とカバレッジ外の端末とが直接通信を行うことができる。
D2Dリソースプール
図8には、D2D通信を行うUE1、UE2、及びこれらが用いるD2Dリソースプールの例が示されている。図8(a)において、UEは、端末又はD2D通信方式に従って信号を送受信する基地局などのネットワーク装備を意味する。端末は、一連のリソースの集合を意味するリソースプール内で特定のリソースに該当するリソースユニットを選択し、当該リソースユニットを用いてD2D信号を送信することができる。受信端末(UE2)は、UE1が信号を送信できるリソースプールの構成(configured)を受け、当該プール(pool)内でUE1の信号を検出することができる。ここで、リソースプールは、UE1が基地局の接続範囲にある場合には、基地局が知らせることができ、基地局の接続範囲外にある場合には、他の端末が知らせたり、又は事前に定められたリソースで決定されてもよい。一般に、リソースプールは、複数のリソースユニットで構成され、各端末は、一つ又は複数のリソースユニットを選定して自身のD2D信号送信に用いることができる。リソースユニットは、図8(b)に例示した通りであってもよい。図8(b)を参照すると、全体の周波数リソースがNF個に分割され、全体の時間リソースがNT個に分割されて、総NF*NT個のリソースユニットが定義されることがわかる。ここでは、当該リソースプールがNTサブフレームを周期にして繰り返されるといえる。特に、一つのリソースユニットが、図示のように周期的に繰り返して現れてもよい。または、時間や周波数領域でのダイバーシチ効果を得るために、一つの論理的なリソースユニットがマッピングされる物理的リソースユニットのインデックスが、時間によって、事前に定められたパターンで変化してもよい。このようなリソースユニットの構造において、リソースプールとは、D2D信号を送信しようとする端末が送信に使用できるリソースユニットの集合を意味し得る。
リソースプールは、様々な種類に細分化することができる。まず、各リソースプールで送信されるD2D信号のコンテンツ(contents)によって区分することができる。例えば、D2D信号のコンテンツは区分されてもよく、それぞれに対して別途のリソースプールが構成されてもよい。D2D信号のコンテンツとして、SA(Scheduling assignment;SA)、D2Dデータチャネル、ディスカバリチャネル(Discovery channel)があり得る。SAは、送信端末が後行するD2Dデータチャネルの送信に使用するリソースの位置、その他のデータチャネルの復調のために必要なMCS(modulation and coding scheme)やMIMO送信方式、TA(timing advance)などの情報を含む信号であってもよい。この信号は、同一のリソースユニット上でD2Dデータと共にマルチプレクスされて送信されることも可能であり、この場合、SAリソースプールとは、SAがD2Dデータとマルチプレクスされて送信されるリソースのプールを意味し得る。他の名称として、D2D制御チャネル(control channel)又はPSCCH(physical sidelink control channel)と呼ぶこともできる。D2Dデータチャネル(又は、PSSCH(Physical sidelink shared channel))は、送信端末がユーザデータを送信するのに使用するリソースのプールであってもよい。同一のリソースユニット上でD2Dデータと共にSAがマルチプレクスされて送信される場合、D2Dデータチャネルのためのリソースプールでは、SA情報を除いた形態のD2Dデータチャネルのみが送信され得る。言い換えると、SAリソースプール内の個別リソースユニット上でSA情報を送信するのに使用されていたREsを、D2Dデータチャネルリソースプールでは、依然としてD2Dデータを送信するのに使用することができる。ディスカバリチャネルは、送信端末が自身のIDなどの情報を送信して、隣接端末が自身を発見できるようにするメッセージのためのリソースプールであってもよい。
D2D信号のコンテンツが同じ場合にも、D2D信号の送受信属性に応じて異なるリソースプールを使用することができる。例えば、同じD2Dデータチャネルやディスカバリメッセージであるとしても、D2D信号の送信タイミング決定方式(例えば、同期基準信号の受信時点で送信されるか、それとも一定のTAを適用して送信されるか)やリソース割り当て方式(例えば、個別信号の送信リソースをeNBが個別送信UEに指定するか、それとも個別送信UEがプール内で独自で個別信号送信リソースを選択するか)、信号フォーマット(例えば、各D2D信号が1サブフレームで占めるシンボルの個数や、一つのD2D信号の送信に使用されるサブフレームの個数)、eNBからの信号の強度、D2D UEの送信電力の強度などによって、再び互いに異なるリソースプールに区分されてもよい。説明の便宜上、D2DコミュニケーションにおいてeNBがD2D送信UEの送信リソースを直接指示する方法をMode1、送信リソース領域が予め設定されていたり、eNBが送信リソース領域を指定し、UEが送信リソースを直接選択したりする方法をMode2と呼ぶことにする。D2D discoveryの場合には、eNBがリソースを直接指示する場合にはType2、予め設定されたリソース領域又はeNBが指示したリソース領域でUEが送信リソースを直接選択する場合はType1と呼ぶことにする。
SAの送受信
モード1端末は、基地局によって構成されたリソースでSA(又は、D2D制御信号、SCI(Sidelink Control Information))を送信することができる。モード2端末は、D2D送信に用いるリソースが基地局によって構成される。そして、当該構成されたリソースで時間周波数リソースを選択してSAを送信することができる。
SA周期は、図9に示すように定義することができる。図9を参照すると、一番目のSA周期は、特定システムフレームから、上位層シグナリングによって指示された所定オフセット(SAOffsetIndicator)だけ離れたサブフレームで開始することができる。各SA周期は、SAリソースプールとD2Dデータ伝送のためのサブフレームプールを含むことができる。SAリソースプールは、SA周期の一番目のサブフレームから、サブフレームビットマップ(saSubframeBitmap)でSAが送信されると指示されたサブフレームのうち、最後のサブフレームまでを含むことができる。D2Dデータ伝送のためのリソースプールは、モード1の場合、T−RPT(Time−resource pattern for transmission又はTRP(Time−resource pattern))が適用されることによって、実際にデータ伝送に用いられるサブフレームが決定され得る。図示のように、SAリソースプールを除くSA周期に含まれたサブフレームの個数がT−RPTビット個数よりも多い場合、T−RPTを反復して適用することができ、最後に適用されるT−RPTは、残ったサブフレームの個数だけトランケート(truncate)して適用することができる。送信端末は、指示したT−RPTにおいてT−RPTビットマップが1である位置で送信を行い、1つのMAC PDUは4回ずつ送信をする。
以下、制御信号とデータが1つのサブフレームで伝送される時、制御信号のダイバーシティを得ながら端末間の干渉を減らし、PAPRを減少させる制御信号、データ伝送方法について説明する。以下、制御信号、スケジューリング信号は、制御情報(control information, CI)とも呼ぶ。CIにはMCS、リソースallocation、Tx power、NDI(newデータindicator)、RV(redundancy version)、retransmission number、CQI及びPMIなどのデータ送受信のための情報のうちの全体又は一部が含まれて伝送される。
メッセージ伝送構造、伝送方法
本発明の一実施例によるメッセージ伝送によると、メッセージのタイプやサイズ、メッセージを伝送するUEのタイプ、伝送されるRB SIZEによって、SAを伝送するフォーマット(SAのRB Sizeを含む)、SAが伝送される位置、方式及びSAプールの構成(configuration)などが変化する。
具体的には、メッセージのサイズによって制御情報(SAとも呼ぶ)とデータが多重化される方式が変化する。即ち、メッセージのサイズが既に設定された値より大きい場合は、メッセージのための制御情報とメッセージを時間軸で区分されたリソース上で伝送(即ち、TDM伝送)し、メッセージのサイズが既に設定された値より小さい場合には、メッセージのための制御情報とメッセージを周波数軸で区分されたリソース上で伝送(即ち、FDM伝送)することができる。
ここで、既に設定された値より大きいメッセージは周期的メッセージであり、既に設定された値より小さいメッセージはイベントトリガーメッセージである。即ち、周期的メッセージを伝送する時には、SAとデータがTDMされた方式で伝送され、イベントトリガーメッセージを伝送する時には、SAとデータがFDMされた方式で伝送される。
この時、サイズが大きいメッセージ(又は周期的メッセージ)が広帯域伝送(wideband transmission)であり、サイズが小さいメッセージ(又はイベントトリガーメッセージ)が狭帯域伝送(例えば、1RBなど)である場合、上記のように互いに異なる多重化方式を使用してもCM/PAPRの側面で損失は微々たるものである。具体的には、図10及び図11では、サイズが大きいメッセージ(又は周期的メッセージ)が40RB伝送であり、サイズが小さいメッセージ(又はイベントトリガーメッセージ)が1RB伝送である場合(図において、マルチクラスター(multi−cluster)SC-FDM)、キュービックメトリック(Cubic metric;CM)をOFDM及び単一クラスター(single cluster)SC-FDMの場合と比較している。図示したように、多重化方式を変更しながらマルチクラスターSC−FDM伝送を行っても、単一クラスターSC−FDMの場合とキュービックメトリック(CM)値にほぼ差がない。即ち、制御信号のようなnarrow band伝送とwidebandデータの伝送が同時に行われる場合、CMを大きく増加させない。一方、SAとデータにおいてTDM方式とFDM方式を混用する場合、場合によってSAのカバレッジを大きく確保したいメッセージの場合には、SAをデータとTDMして伝送し、そうではない場合には、SAとデータをFDMして伝送してhalf duplexの問題を緩和することができる。このように状況によってSAとデータを同時に伝送するか否かを柔軟に決定することにより、システムの性能、送信端末のメッセージ伝達性能、干渉回避性能などを向上させることができる。より具体的には、SAをデータとTDMして伝送する場合、SAのカバレッジが広くなって該当UEのSAをデコードするUEが多くなるので、SAデコードの後に連結されたデータリソースを回避でき、干渉回避性能が向上される。
図12及び図13には、以上のように、メッセージの大きさ、タイプなどによって異なる多重化方式を使用する場合に使用可能なリソースの構造/リソースの割り当ての例が示されている。但し、図12及び図13は使用可能な全てのリソース構造を示すことではなく、上記の説明内容に合うものであれば、図示以外の様々なリソース構造を使用できる。
なお、上述した説明において、サイズが小さいメッセージ(又はイベントトリガーメッセージ)はFDM方式で伝送できるが、この時、FDM方式は以下に説明する方式を使用可能である。勿論、以下に説明する様々なリソースの構造/割り当て方式は、各々独立した一つの実施例を構成できる。
図14にはCIの候補領域が示されており、CIがその候補領域のうちの1つから伝送される方式の例が示されている。制御情報とメッセージが周波数軸上で区分されたリソース上で伝送される場合、メッセージのための制御情報は、既に設定された複数の候補領域のうちの1つ以上の領域で伝送される。このために、予め周波数領域から離隔した一部のリソース領域では、CIが伝送可能な領域に設定され、受信端末はこれらの領域においてCIをブラインドデコードすることができる。ここで、既に設定された候補領域は、時間軸上でスロット、周波数軸上で既に設定された数のRBからなることができる。
2番目のスロットにおいて制御情報が含まれる候補領域の位置は、1番目のスロットにおいて制御情報が含まれる候補領域の位置により制限される。例えば、1番目のスロットにおいてCIの位置を中心として、i)+/− N1 RB内に含まれたCI領域でのみ、ii)+N2 RB以内の領域でのみ、又はiii)−N3 RB以内の領域でのみ、2番目のスロットのCIが伝送されることができる。ここで、N1、N2、N3は予め決定された値である。1番目のスロットにおいては、CIの位置によって上記i)〜iii)のうち、異なるものが適用されることができる。これは、SC-FDMA方式においてsingle carrier propertyを満たすためには、周波数領域で連続する必要があり、2番目のスロットのCI位置が制限されるためである。
この時、データの伝送位置はCIと独立して設定することができ、CIの位置に連動して決定することもできる。明示的には、CIにおいてデータのRAを指示することができ、そうではないこともできる。
端末が実際CIが伝送される位置から大きく外れた領域でデータデコード(又はブラインドデコード)することを防止するために、以下のa)〜d)のうちいずれか1つ以上の規則を適用できる。
a) CIが伝送される周波数リソースの位置ではデータが伝送されない。
b) CIが伝送されるRBにおいて、i)+/−K1 RB以内の領域でのみ、ii)+K2 RB以内の領域でのみ、又はiii)−K3 RB以内の領域でのみデータを伝送できる。この時、K1、K2、K3は予め決定された値であり、CIが伝送される位置によってi)〜iii)のうち、異なる条件が適用される。この規則は、CIとデータが遠く離隔して伝送されることを防止するためのものである。たとえ、CIが伝送される位置を基準として、連続して+方向のRB indexでのみデータが伝送されるように規則を定めることができる。かかる規則により、受信端末はCIが伝送される位置を通じてデータが伝送される位置の開始RBを黙示的に把握できる。送信端末の観点では、端末がデータの伝送位置を決定したとき、該当データの位置でlowest RB indexではCIが伝送されるように(勿論、このRBの位置は予めCIが伝送されるように設定されたRBである)規則を定めることができる。
c) 1番目のスロットのCI位置と同じ周波数位置では、2番目のスロットのCIが伝送されない。
d) データRBの中間にCIが位置しない。又は、上述した既に設定された複数の候補領域には、全体周波数帯域の真ん中のRBは含めない。これにより、CIとデータが独立したSC-FDM信号を生成しても3つ以上のクラスター(cluster)を形成せず、PAPRが増加し過ぎることを防止することができる。
受信端末はa)〜d)のうちのいずれか1つを考慮して、データが伝送されないと規定された領域ではデータをデコードしない。
続いて、1番目のスロットと2番目のスロットのCIは独立して決定できる。この時、2つのスロットにおいて、同じ周波数位置でCIを伝送することが予め排除されるように規則を定めることができる。即ち、2番目のスロットにおいて制御情報が含まれる候補領域と、1番目のスロットにおいて制御情報が含まれる候補領域は、互いに異なる周波数帯域に位置する。端末は、1番目のスロットと2番目のスロットの各々においてCIをブラインドデコードすることができる。この時、過渡なブラインドデコードを防止するために、各スロットごとのcandidate CIの数を制限することができる。例えば、各サブフレームにおいて、X回以下/未満のBDを行う場合、各スロットごとの最大CIの数は、floor(sqrt(X))のように決定できる。
上述した説明において、1つのスロットに2つ以上のRSが配置される構造の場合、データにもスロットホッピングが適用される。この時、上記の規則b)は各スロットごとに独立して適用される。
続いて、図15乃至図17はPUCCHと類似するスロットホッピングの構造、データをPUSCH構造を再使用してV2Xチャネルを伝送する方法に関する。この時、CIとデータは互いに連接して伝送される方が、他の端末へのinband emissionを減らすことができるため好ましい。より細かく割り当てられたRBの周辺に発生するinband emissionの成分(EVM shoulder)を最小化することができる。
より具体的には、CIはスロットの間でホッピングしながら配置され、データはCIの間に配置される形態である。特に、データとCIが周波数領域において連接しながら各スロットごとにCIが伝送される位置が変わる方式である。CI及び/又はデータは既存のPUCCH構造を使用することができ、PUSCH構造で伝送されることもできる。一例として、CIはPUCCHフォーマット2/3のようなスロット当たり2RS構造を使用し、データはPUSCHのようにスロット当たり1RS構造を使用することができる。CI及び/又はデータは既存のPSCCH、PSSCH構造で伝送できる(最後のシンボルはpuncturing又はrate matching)。又はCI及び/又はデータは変形されたPSCCH/PSSCH構造で伝送されることもできる。最後のシンボルを全体puncturingではなく、partial symbolのみをpuncturingする構造を使用できる。又はhigh mobilityに対応するために、さらにDMRSを配置することもできる。
この時、受信端末は、各スロットにおいてCIをブラインドデコードしてデータの位置を把握することができ、CIにRA情報が明示的に含まれており、端末がCIの位置をブラインドデコードすると、最終confirmをCI contentsにより行うことができる。各スロットごとに伝送されるCIは、同じRVが繰り返される形態で伝送されることができ、incremental redundancyのようにスロットごとに異なるRVが伝送されることもできる(例えば、1番目のスロットのRV 0、2番目のスロットのRV 1)。この時、データREをマッピングする方法としては、以下の3つの方法がある。
第一に、CI領域を除いて2スロットに決定したRB sizeの通りにencoding及びmodulation symbolマッピングした後、実際REにマッピングする時にはCI領域が占めるRBほど(又はa group of REs、CIが特定のRBを満たせない場合)スロットごとにシフト(shift)してマッピングすることができる。即ち、データは一旦CIがないと考慮してコードワードを生成した後、CIが伝送されるサブフレームでは1番目又は2番目のスロットをCIが占める領域だけシフトしてデータをマッピングする方法である。図15にはかかるマッピング方法が示されている。この方法はCIの伝送有無によってデータREを動的に変更する方法である。
第二に、図16に示したように、CI領域まで一旦データREをマッピングした後、CIが伝送される場合、CI部分をrate matchingすることができる。この方法は、各サブフレームごとにCIを伝送しない場合を考慮してコードワードを生成し、その後、CIが伝送されるサブフレームではCI領域をrate matchingする方法である。この方法はCIの伝送有無に関係なくRB sizeが同一であるという長所がある。
第三に、図17に示したように、2スロットの間に同じ周波数位置でデータをマッピングし、CIはデータが伝送されるRB周辺にマッピングすることができる。この方法は、CIの伝送有無に関係なく同じデータのコードワードto REマッピングを有する長所があるが、CIが伝送されるときには、データ領域の周辺にCIが伝送されてeffective RB sizeが変化する。
以上の3つの方法では、1番目のスロットにおいてCIが上側に配置されたが、(RB indexが大きい側にCI配置)、その逆の場合も可能である。即ち、1番目のスロットにおいてCIが下側に配置され、2番目のスロットにおいてCIが上側に配置されることもできる。
なお、上記提案したCIのスロットホッピング技法は、既存のD2D動作において、SAプール内でスロットがホッピングする方式で適用されることもできる。特に、3GPP rel. 12/13では、SAは各SAプール内で2回の伝送を行うが、half duplex constraintにより2回のSA伝送のうち、1回だけ受信できない場合がある。この場合、frequency diversity gainを得られず、SAの受信性能が顕著に落ちるが、この時、スロットホッピングが許与されると、frequency diversity gainを得て、SAの受信確率が高まる。図18はかかるSAスロットホッピングの実施例を示しているが、SAのスロットホッピング動作は、ネットワークにより構成されることができ、或いは予めスロットホッピングがenableであるかdisableであるかを決定しておくこともできる。このスロットホッピング動作は、in−coverage端末のようにfrequencyオフセットが大きくないか、端末の速度が高くないためfrequencyオフセットが大きくないか(例えば、pedestrian UE)、或いはfrequencyオフセット、Doppler shiftが大きく発生してもこれを耐えるようにSAのDMRSの数がスロットごとに2つ以上配置された場合に選択的に適用できる。
図19及び図20にはCIとデータが独立して伝送される例が示されている。即ち、CIがbandwidthの縁部に配置され、データはPUSCHのようにデータが伝送される領域に配置される。この時、CIが伝送される領域とデータが伝送される領域は、予め決定されているか或いはネットワークにより物理階層又は上位階層信号でシグナリングされることができる。図19にはこれらの実施例が示されている。一方、図20に示したように、Controlのdiversityを得ながらスロットホッピングを適用しない方法もある。この方法は、3つのクラスターが伝送されるが、制御領域のRB Sizeが小さくてPAPRの増加が大きくない場合に適用できる。この時、周波数領域において離隔して伝送されるCIには同じ情報が含まれることができる。この時、所定のDFTプリコーディングが適用されて伝送されることができ、1つのDFTプリコーディングが適用され、周波数領域でのみ離隔した形態で伝送されることもできる。CI regionにおいて周波数領域で離隔する時、周波数領域のオフセットが適用できるが、この時、全てのCIリソースは同じサイズの周波数領域のオフセットが適用されて、どのCI領域で伝送されても同じ周波数領域のdiversityを有することができる。
続いて、図21乃至図23には、Event triggeredメッセージのプールをSAプールのようなサブフレームに構成する方式が示されている。この場合、周期的メッセージのSAとデータはTDMされ、SAプールがHDCを解決するためのサイズで構成される場合、図17のようにSAプールのfrequencyリソースが浪費される問題を解決できる。具体的には、SAプールの一部のSAリソースをイベントトリガーメッセージ伝送の用途にreserveするか、或いはEvent triggeredメッセージを伝送する端末がSAリソースを選択して伝送することができる。もし一部のSAリソースをイベントトリガーメッセージのためにreserveしておくと、これを毎周期ごとにランダムに決定できる。又は、ネットワークがhigher layerに指示した特定のID又はパラメータにより決定されるホッピングパターンに決定されることもできる。また周期的メッセージのためのSAプールに、さらにイベントトリガーメッセージのためのSAプールを一部構成することができる。又は黙示的にEvent triggeredメッセージを伝送する場合には、該当SA周期において周期的メッセージは伝送せず、既存のSAを活用してイベントトリガーメッセージを指示することができる。この時、T−RPTの適用は除外され、SAが伝送されるサブフレームでデータが一緒に伝送され、Frequency RAとMCSがSAを通じて指示されることができる。又はEvent triggeredメッセージのRAは固定されるか又はSAプールのサイズに依存して決定され(例えば、SAプールのその他のfrequency領域又はその一部がEvent triggeredメッセージ伝送サイズである)、MCSはpiggybackされる形態で伝送されることができる。
制御情報に含まれるコンテンツ
以下、SAに含まれるコンテンツについて説明する。
ID、source(group)IDフィールドがSAに含まれることができる。このフィールドは、端末がT−RPT randomizationのためにリソースごとに異なるホッピングパターンを有するようにするseed値として使用できる。又はこのIDは、上位階層のdestination IDによるものであることもできるが、この時、SAに含まれるIDを選択する方式がUEごとに異なるため、結局、送信UEごとに異なるIDを生成する方式でSAにIDが含まれることができる。
SAのbitフィールドを減らすために、SA contentsにはIDが含まれないことができる。この場合、DMRS base sequence、CS(cyclic shift)、OCC、scrambling sequenceのうちの全体又は一部は、IDではない他のフィールドを使用して決定できる。この時、使用されるフィールドとしては、RA、MCS、Priority level、次のreservationの区間長さ(現在の伝送リソースに基づいて次に伝送するリソースの位置)、SAとデータのタイミングオフセット、T−RPT、retransmission numberなどの全体又は一部(かかるフィールドがSAに含まれて伝送される場合)を活用できる。例えば、RAフィールドをRS/scrambling sequenceの生成に使用されることができる。しかし、この場合、同じリソースを使用する端末の間で同じRSを使用する可能性があるので、他のフィールド(MCS、priority level、reservationの区間長さなどのうち全体又は一部)を用いてCS及び/又はOCCを異なるように設定することにより、RSが互いに直交する(orthogonal)ようにすることができる。
又はIDがSAに含まれるが、IDが減少した長さで伝送されることができる。この場合、ID長さが十分ではないため、RS/scrambling sequenceの間でcollisionが発生することができ、IDフィールドの全部又は一部を活用してRS/scrambling sequenceを生成することができる。又はIDが明示的に伝送されず、CRCフィールドにIDがマスキングされて伝送されることができるが、この場合、同じSA ID(又はCRC ID)についてのみcombiningを行うという規則を定めることができる。一例として、CRCフィールドには予め決定されたIDがマスキングされており、CRCフィールド自体を使用してRS/scrambling sequenceを生成することができる。またデータのRS/scrambling sequenceの生成は、CRC ID及び/又はSAに伝送されるフィールドのうちの全部又は一部を使用して決定することができる。言い換えれば、SAに含まれる‘所定’の(どのフィールドをdataのRS/scrambling sequenceの生成に使用するかは、予め決められている)一部フィールドを使用してデータのRS/scrambling sequenceを生成することである。この時、CRCフィールドが適切であるが、CRCフィールドはSA内の他のフィールドの情報によって異なるように生成され、データのエラー有無をチェックするためのフィールドである。この時、SAのコンテンツが異なると、端末のCRCフィールドが互いに異なり、端末ごとにデータのRS/scrambling sequenceを異なるように生成できるためである。さらに他の実施例として、一部のIDが明示的に含まれ、その他のIDはCRCマスキングされて(或いはCRCフィールドの一部bit sequenceを使用して)伝送されることができる。この時、明示的なID、CRCマスキングされたID(或いはCRCフィールドその自体)、SAに含まれて伝送されるフィールドの全部又は一部を使用して、データのRS sequence/scrambling sequenceを生成するように規則を定めることができる。又はIDとSAに含まれた特定のフィールドの全部又は一部を用いて、RS sequence、scrambling sequenceの生成に使用することができる。ここで、IDは、端末の間を区分するものでもあるが、受信端末がHARQ combiningの動作を行う時にも役に立つ。既存のLTEリリース12/13 D2Dでは、8bit SAに含まれたIDを使用してDMRS sequence/scrambling sequenceを生成したが、さらなるrandomization動作のために、ID N bitと他のフィールドの全部又は一部においてM bitを活用して、DMRS sequenceとscrambling sequenceの生成を行うことができる。例えば、ID 8bitとSA内の他のフィールドの8ビットを結合して、scrambling sequenceとDMRSの生成を行うことができる。
UEタイプのフィールドがSAに含まれることができる。具体的には、P−UEであるか、V−UEであるか、或いはRSUであるかを指示する情報がSAに含まれることができる。かかる情報は、プールが分かれると含まれないことができる。但し、セルラータイミングとGPSタイミングが異なる場合、セルラータイミングを使用するがcellの間でタイミングが異なる場合、或いはプールの間にoverlapが発生する場合には含まれることもできる。
Priority level(message type or message size)フィールドがSAに含まれることができ、もしSAプールが分かれると、SAに含まれないこともできる。
MCSがSAフィールドに含まれることができる。この時、64QAMはMCS値から排除されることができる。これは、端末が64QAMを具現しなくてもよいため、端末の具現が単純になる。しかし、未来のsidelink(D2D)通信のリンク間の性能向上のために64QAMが含まれることもできる。
ホッピングフラッグ(1bit)がSAフィールドに含まれることができる。既存のSAフィールドに含まれているので必要なものと思われるが、もしwideband transmissionが行われる場合、このフィールドは事実上の性能利得がないので、他の用途に使用することができる。一例として、イベントトリガーメッセージ又は複数のメッセージを組み合わせて大きいメッセージを伝送する場合、或いはRB sizeが一定の臨界以上である場合には、このフィールドは他の情報を指定する用途に使用することができる。例えば、伝送されるメッセージがイベントによってトリガーされる(event triggered)ものであってwideband transmissionであるか、複数のnarrow band signalを集めて伝達するメッセージ(例えば、by RSU)であるかを区分する指示子として使用することができる。又はSAが毎データ伝送ごとに伝送される場合、SAにおいてデータのHARQ process number、RVを指示する場合、又は各伝送ごとに個々のセンシングによりリソースを選択する場合には、周波数ホッピングが適用されないこともできる。これらの場合には、ホッピングフラッグがSAで伝送されない。
スロットホッピングフラッグがSAに含まれることができる。これは、データのスロットホッピング有無を指示するフィールドとしてネットワークにより構成(configured)されるか、或いは予め構成(pre−configured)された場合には、SAに含まれないこともできる。
RA(Resource allocation)がSAに含まれることができる。
周波数軸上のRA情報に関連して、サブチャネルの数によってRA bit sizeが減らすことができる。一例として、frequencyリソースがN個のサブチャネルに分かれる場合、各サブチャネル間のoverlapを禁止すると仮定すると、ceil(log2(N*(N+1)/2))ほどのbitが必要である。即ち、既存のRB単位のRAフィールドにおいてbitの数を減らすことができるという長所がある。データとSAがFDMされる場合、特にSAとデータが連続してFDMされる場合には、開始周波数の位置はSAの位置に指示されることができるので、bitをさらに減らすことができる。一例として、end RB位置のみを指示してサブチャネルに分かれる場合、ceil(log2(N))ほどのRAフィールドのみが必要である。なお、かかるRAフィールドを減らす方法は、多様なRAを行う目的で、既存と同様にRB単位で指示(indication)されることができる。但し、特定の動作において、端末が共通の動作を行うためにRB単位でリソース割り当てを行うことはできるが、実際使用するリソースは、特定のサブチャネル単位で行うように制限されることができる。ネットワークは、端末がどの単位でリソース割り当てを行うかを物理階層又は上位階層の信号でシグナリングすることができる。この動作は、単純にリソース割り当てのみに使用されるのではなく、energy sensingやリソース再選択の動作にも使用できる。即ち、ネットワークがシグナリングしたリソース単位でリソース選択/再選択/センシングの動作を行うことができる。
時間軸上のRA情報に関連して、Contiguous伝送を仮定した場合、bit sizeが減少する。しかし、既存のようにT−RPT bitを使用することができるが、この時、UEごとに異なるホッピングパターンを有するために、randomization seed値を追加することができる。上述したIDフィールドが使用されない場合、さらにT−RPT randomizationフィールドを追加できる。repetition number per MAC PDUのみが指示されることができ、(total transmission opportunity + repetition number per MAC PDU)が指示されることもできる。繰り返し番号は1,2,4,8,16のような数のうち、全部又は一部を指示できる。又は該当SAがいくつのSA周期の間に維持されるかを指示するフィールドを含むこともでき、該当SAのRAがいつ適用されるか、T−RPTが始まる地点(又はSA周期)などを含むこともできる。又は該当SAを通じて伝送されるMAC PDUの数が含まれることもできる。
なお、SAやデータにRSシーケンスホッピングが使用されることもできるが、この時、現在のRSホッピングはスロットごとに変化する。もし1つのサブフレーム/TTIにRSの数が2つを超える場合、シーケンスホッピングをRSごとに可変することができ、スロットごとに可変することもできる。RSごとに可変する場合、隣接したRSごとにsequenceが異なることを使用し、スロットごとに可変する場合は、スロット内のRSは同じbase sequenceを使用する。後者の場合、RSが1つのスロット内で同じsequenceが伝送されるので、frequencyオフセットが大きい場合、RS間にinterpolationする時、同じスロット内の同じsequenceが伝送されたものと仮定することができ、より向上した性能が得られる。前者の場合、全部異なるRS sequenceを使用してsequenceが非常に大きいfrequencyオフセットが発生した場合、sequenceがランダム化してシンボル内のICIの影響を相対的に相殺できる長所がある。なお、かかるRSホッピング方式又はホッピングの有無は、sidelink channelごとに異なるように設定されるが、一例として、SAの場合にはスロット間でRS sequenceをホッピングすると、データの場合にはRS sequenceごとに可変(ホッピング)すると設定することができる。またデータの場合、シーケンスのホッピングに使用されるseed IDは、SAにより指示されることができる。
PSBCH contents又はPSSS IDにeNBタイミングであるか或いはGNSS タイミングであるかを指示する情報がSAに含まれることができる。又は、In coverageにおいて、SAはGNSSタイミングで、データはeNBタイミングで伝送することができ(DL タイミング又はULタイミング)、この時、GNSSタイミングとeNBタイミングの間のオフセットをSAに含ませてシグナリングすることができる。
reserved bitをSAフィールドに含むことができる。例えば、cross carrier動作において、SA伝送以後にデータがどのcarrierで伝送されるか、carrier indicationフィールドが含まれることができる。又はSA伝送以後にどのRV、どのretransmissionがどのcarrierで伝送されるかを指示するフィールドのために、reservedフィールドが含まれることができる。かかるSAのreserved bitの長さは予め決定されているか、或いはネットワークにより物理階層又は上位階層信号でシグナリングされることができる。
SAにはTAが含まれない。モード1(或いはeNB基盤のスケジューリングモード)の場合にも、DLタイミング又はGNSSタイミングで伝送、TA bitフィールドのサイズが11ビットで大きい方であるので、coding rateの確保の側面でも排除することが好ましい。モード1でも、GNSSをタイミングレファレンスとする端末のためにはTAは不要である。しかし、UEがセルラータイミングを使用し、モード1を使用する場合にはTAが含まれることができ、その以外の場合にはTAは使用されないか或いはall zeroにセットされる。即ち、モード1であるが、GNSSをレファレンスとする場合には、TAフィールドが使用されないか或いはall zeroにセットされる。モード1において例外的な動作であり、UEがGNSSタイミングを使用するか否かを区分するために、SAリソースのプールごとにタイミングレファレンス(GNSSであるか或いはeNBであるか)が予め構成されることもでき、該当SAプールに関連するSLSSのSLSS IDがGNSSのためにreservedされたことを使用する場合、端末は該当SAプールで受信される信号はモード1であってもTAを使用しないと認知できる。
SA及び/又はデータの伝送方法
以下、本発明の一実施例によるSA(D2D制御信号、PSCCH)とデータ(D2Dデータ、PSSCH)の伝送方法について説明する。以下の説明は、特にV2X、V2VなどにおいてSAとデータがFDM形態で伝送される場合に関する。但し、以下の説明は、SAとデータがTDM形態で伝送される場合にも、技術的特徴がかち合わない範囲内で適用可能である。特にSAの場合、RB sizeが固定されており、特のDFT precodingを使用するので、またデータの場合には、RB sizeが可変するので、データのRB size及びDFT precoding sizeの決定に関する。
端末は、周波数領域上の複数のサブチャネル(例えば、全体周波数帯域において1、3、5、8、10、15、20個のサブチャネルが存在)のうち、いずれか1つ以上のサブチャネルを選択できる。このようにサブチャネル単位でリソースを選択する理由は、特定の端末が非常に小さいRBを使用してリソース領域を破片化することを防止し、SAでリソース割り当ての大きさを指示する時に必要なシグナリングのオーバーヘッドを減らすためである。サブチャネルには1つ以上のリソースブロック(例えば、5、6、10、15、20、25、50、75、100個のリソースブロック)が含まれているが、端末はSAとデータを伝送するためにリソースブロックを選択することができる。ここで、SAとデータは連続したリソースブロックで伝送されるか、或いは不連続するリソースブロックで伝送されることができる。
データ伝送のためのリソースブロックの選択について、端末はサブチャネルにおいてPSSCHを伝送する1つ以上のリソースブロックを選択し、端末が選択した1つ以上のリソースブロックを通じてPSSCHを伝送する。ここで、選択された1つ以上のリソースブロックの数としては、2、3、5各々の指数乗の積(
)に該当する値のうち、サブチャネルにおいてPSSCHの伝送に使用可能な全体リソースブロックの数を超えない最大値のみを使用できる。2、3、5各々の指数乗において指数(
)は負ではない整数である。即ち、2、3、5の指数乗の(公)倍数(2、3、5指数乗の積の1倍数を含む)でありかつ1つのサブチャネル又は複数のサブチャネルを構成するRB数より小さい数に決定される。DFTプリコーディングは、そのサイズが2、3、5の指数乗の積の形態ではない時、例えば、23RBのようなサイズで行われる時、DFTプリコーディングの具現複雑度が増加する。このようにリソースブロックの数に対する制限を設けることにより、SC−FDMにおいてDFTプリコーディングの複雑度を下げることができる。しかし、この場合、端末が正確にサブチャネル単位のリソースブロックを使用しなかったので、このための追加シグナリングが必要であることもできる。しかし、送受信器が端末が指示したサブチャネルを構成するRB数を超えないながら最大値を使用するように規則を定めると、追加シグナリングなしに送受信端末がいくつかのRBをPSSCH伝送に使用するかを分かる。従って、提案した方式は、端末の具現複雑度を下げながら、追加シグナリングが不要であるという長所がある。なお、送信端末がサブチャネルを構成するRBを全部使用せず、一部を残すが、この残したRBは他のサブチャネルを使用する端末とのguard bandの役割を果たす。D2D通信においては、端末間の信号がnon allocated RBに放射されるinband emissionによる干渉が存在するが、このように一部のRBを使用しないことにより、inband emissionを緩和させる効果が得られる。
図24には上述した方法によるリソースブロックの選択方法が示されている。図24では1つの25RBのサブチャネルのみを支援するシステムを仮定している。この場合、2RBを除いた23RBがデータ伝送に使用可能であるが、2、3、5の公倍数でありながら23より小さい20RBを使用してデータを伝送することである。特に図24ではSAとデータが連続して伝送される場合を前提としているので、サブチャネルに含まれた全体RBにおいて、SAのための2RBを除いたRBがPSSCHの伝送に使用可能なRBの数になる。即ち、PSCCHとPSSCHが連続したリソースブロックで伝送される場合、サブチャネルでPSSCHの伝送に使用可能な全部リソースブロックの数は、サブチャネルの全体リソースブロックの数からPSSCH伝送に使用されるリソースブロックの数を引いた値である。
これに比べて、PSCCHとPSSCHが不連続したリソースブロックで伝送される場合、サブチャネルにおいてPSSCHの伝送に使用可能な全体リソースブロックの数はサブチャネルの全体リソースブロックの数である。即ち、SAとデータが不連続してリソース領域が設定される場合にも適用できるが、データのサブチャネルを選択する時、使用可能なRB SIZEは1つ又は多数のサブチャネルを構成するRBの数より小さいながら、2、3、5の指数乗の倍数のうち最大値でありかつ選択したサブチャネルが構成するRBの数より小さいサイズを選択して伝送できる。
他の例として、5RBずつ2つのサブチャネルが構成され、各サブチャネルの2RBはPSCCH伝送に使用される場合、1つのサブチャネルを選択する時のPSSCHは3RB、2つのサブチャネルを選択する時には8RBを使用することができる。
上述したリソースブロックの数に関する説明は、SAとデータが連続して伝送される場合、又はSAリソース領域とデータリソース領域のoverlapが可能な場合にも適用できるが、overlapの有無に関係なく適用されることもできる。
なお、端末が選択すべきサブチャネルの数が小さいほど端末は全体周波数帯域の端部のサブチャネルを優先して選択することができる。即ち、サブチャネルの選択時、サブチャネルを少なく選択する端末は、(全体周波数帯域において)真ん中のサブチャネルを優先して排除して選択するように規則を定めることができる。これは、狭帯域伝送を行う端末が可能であればbandの端部のサブチャネルを選択するようにして、広帯域伝送する端末が広帯域を連続して選択できるようにするためである。このために、各サブチャネルごとにエネルギーの測定にbiasを与えるか或いは狭帯域伝送を行う端末のためにサブチャネルをbandの端部に割り当てる方法が考えられる。例えば、RB位置において、インデックスが低いか又は高い部分に狭帯域伝送のためのサブチャネルを割り当て、広帯域伝送のためのサブチャネルは別にbandの中間に設定して、広帯域伝送する端末が自由に広い帯域を選択できるようにする。
さらに他の実施例として、選択したサブチャネルにおいてデータのRB SIZEが2、3、5の指数乗の(公)倍数ではない場合、そのサブチャネルをmisconfigurationと宣言し、基地局に再びリソースプールの設定を要請するか、データ送信を中断するか、リソースプールの再選択を行うか、リソースの再選択を行うか、又はサブチャネルを無視して端末が任意のデータRBを選択する動作のうち、いずれか1つを行うことができる。即ち、ネットワークは、端末がサブチャネルを選択するとき、選択したサブチャネルを構成するRBの数が2、3、5の指数乗の倍数のみからなるように設定する。又は端末がサブチャネルを選択する時、選択したサブチャネルを構成するRBの数が2、3、5の指数乗の倍数ではない場合には、選択できないように規則を定めることができる。
上述したサブチャネルは以下のように定義できる。SAとデータが常に隣接して伝送される場合には、サブチャネルの定義をいつもSAが伝送されるRBを含むことを1つのサブチャネルとして定義できる。もしSAとデータが別途のリソースプール(周波数領域において分離された)として定義される場合には、データのサブチャネルはひたすらデータのRBのみで構成されることができる。即ち、1つのサブチャネルを構成する候補RB SIZEはSAとデータの伝送方式によって変化する。1つのサブチャネルを構成する候補RBの大きさは、{5、6、10、15、20、25、50、75、100}のうちの1つである。
また、LTEリリース13で支援されるRB大きさのみがLTEリリース14 V2Vに適用され、サブフレームにおいて最大のサブチャネルの数は20個であり、最小の候補RB SIZEは4である。しかし、この内容をnon adjacent case(SAとデータが隣接しないRBで伝送される場合)に適用すると、多数のRBがサイドリンクの伝送に使用されないことができる。従って、次のi)〜iv)のうちの1つ以上を満たす候補がnon adjacent caseに使用されることができる。
i) adjacent case(SAとデータが隣接したRBで伝送される場合)の候補の全部又は一部は、non adjacent caseの候補に含まれることができる。例えば、5、10のような値を使用できる。
ii) Adjacent caseにおいてSAが2RBを占めると仮定し、SAとデータのサブチャネルの間に1:1の対応関係が設定されると仮定する場合、各サブチャネルの大きさの候補からSAが占めるRBの数を引いた数がnon−adjacent caseのサブチャネルの大きさの候補になる。例えば、{3、4、8、13、18、23、48、73、98}が候補になる。この時、3は除外できる。
iii) DFTプリコーディングが不可能な数は、低い複雑度でDFTプリコーディングが可能な最大値(2,3,5)の指数の倍数、例えば、{4,8,12,18,20,48,72,96}に置き換えることができる。
iv) adjacent caseの候補が9つであり、いくつかを追加できるが、adjacent caseの全部又は一部の候補を追加できる。例えば、5、10などを追加できる。5の場合、15RBシステムにおいて2つのサブチャネルを形成すると、SAが総4つのRBを必要とするので、1RBが残る。もし4RBが使用される場合、12RBが使用され、3RBは使用されずに残る。
サブバンドを通じたSAとデータの伝送
SAとデータが周波数領域でFDMされる場合、制御信号とデータが周波数領域において隣接して伝送されるか又は分離して伝送されるかによってリソースプールの設定方式が異なる。
例えば、SAとデータが周波数領域において分離した領域でシグナリングされる場合、SA及び/又はデータはN個(例えば、N=2)のサブバンド(タイプ)でシグナリングされることができる。この時、SAのdiversityがそれほど重要ではない場合には、SAのサブバンドの数は1であり、この場合、SAのリソース領域を構成する際にシグナリングのオーバーヘッドを減らすことができる。
より一般的には、データとSAのサブバンドの数が個々に構成されることができる。これは、場合によってサブバンドの構成を異なるように設定してシステムの性能を最大化するためのものである。また、carrier(搬送波)によって又はcarrierの用途によってデータとSAのサブバンドの数が異なることができる。例えば、特定のcarrierがV2V dedicated carrierに設定されており、cellular trafficがない場合には、データとSA領域のサブバンドの数が各々1つに固定され、cellularとV2Vのshared carrierの場合には、サブバンドの数が2つに設定されることができる。これは、cellular trafficとのcoexistenceを向上させるためのものであり、cellular resourceのfragmentationを防止し、サイドリンクパケットが多様性(diversity)を得るようにする。
なお、各サブバンドはlocalized type(地域的形態)で設定されることができ、distributed type(分散的形態)で設定されることもできる。localized typeは1つのサブバンドが周波数領域において物理的に連続したRBで割り当てられることであり、distributed typeは周波数領域において分散した形態で設定されることである。
例えば、(PAPR、CM(Cubic Metric)を低めるために)SAとデータが周波数領域において連接して伝送される場合、制御信号の周波数リソース領域はdistributed typeで構成されることができる。このために、ネットワークは、分散リソースの周波数の開始(及び/又は終了)オフセット、分散されたリソース間の周波数間隔、分散されたリソースの大きさ(RB数)、分散リソースにおいて個別クラスターのRB数のうちの全部又は一部が端末に物理階層又は上位階層信号でシグナリングされることができる。この時、分散されたリソースの設定は、サイドリンクリソース領域内で分離されることができる。例えば、N個のサブバンドで構成されたサイドリンクのリソース領域内で再びSAのリソース領域が分散形態で構成されることができ、多数のサブバンドをまるで連続したリソース領域にみなし、これをM個の分散されたリソースで構成することができる。ここで、NとMは予め決められるか、或いはネットワークによりシグナリングされる値である。
なお、(SAがデータに連接して伝送する場合は)リソース領域のシグナリングがdistributed typeであるか又はlocalized typeであるかを指示するためのフィールド/指示子(indicator)が物理階層又は上位階層信号で端末にシグナリングされることができる。localized typeの場合、サブバンドの数、周波数オフセット(開始及び/又は終了)、サブバンドの大きさなどがシグナリングされ、distributed typeの場合には、サブバンドの数、周波数オフセット、サブバンドの大きさ、分散されたリソースの大きさ、分散リソースにおけるクラスターRBの数、分散リソースの周波数の開始又は終了オフセット、分散されたリソースの数、分散リソースの周波数間隔などの全部又は一部が端末にシグナリングされる。
なお、分散形態のリソース領域もcarrierの特性によって異なる。例えば、サイドリンクとcelluar linkが共存するcarrierでは、周波数領域がサブバンドの形態で設定され、その設定されたサブバンド内で再び信号が伝送されることができる。又は、設定されたサブバンドが測定などのための周波数単位(例えば、サブチャネル)の分散形態で設定されることができる。例えば、周波数リソースが2つのサブバンドで構成され、このサブバンドを再びM個に分割して設定できる。この時、M個の分割されたリソースの開始、終了又は特定の位置では制御信号が伝送される領域に設定されることができる。この方法は、まずサブバンド形態でリソースを設定してcellular linkリソースのfragmentationを防止し、その後に再度サブチャネルに分割して、端末がサブチャネル単位でSAとデータを伝送するようにする。一方、dedicated carrierでは、サブバンド形態のリソース構成がそれほど必要ではないこともあるので、すぐサブチャネル形態のリソース分割形態でリソース領域が構成されることができる。即ち、全ての周波数リソースをM個のリソースに分割した後、各分割されたリソースにおいて特定の位置(開始、終了、中間の特定の位置)をSAが伝送可能な領域に設定することである。
時間リソース領域(timeリソースプール)とCP長さの設定方法
制御信号とデータがFDMされる場合、時間リソース領域はSAとデータを1つのビットマップに設定(configure)でき、この方法によりシグナリングのオーバーヘッドを減らすことができる。即ち、データと制御信号が端末の観点で又はシステムの観点でFDMされる場合、時間リソース領域のindicationが1つのビットマップ又は1つのシグナリングに統合されて物理階層又は上位階層信号でシグナリングされることができる。CP長さは、データとSAが端末観点又はシステム観点でFDMされる時には制御信号とデータが単一のCP長さに設定されることができる。特に、端末の観点で制御信号とデータがFDMされる場合、端末が制御信号とデータに互いに異なるCPを使用すると実際の信号送信において構成が複雑でなければならないので、端末の具現複雑度を減らすという点で不適切である。従って、データと制御信号が同じCP長さを有して単一のOFDMシンボル生成器で同時に信号を送信することが、端末の具現に単純になり、このために、ネットワークはデータとSAに同じCP長さを設定する必要がある。しかし、システムの観点では、制御信号とデータがFDMされる場合には状況が異なる。システム観点でのみ制御信号とデータがFDMされる場合には、個別端末はSAとデータを1つのTTIで同時に伝送する可能性がないと仮定すると、データと制御信号を異なるCP長さで構成できる。このために、ネットワークは受信端末の効果的な信号検出のために、SA領域とデータ領域の間にguard bandを設定でき、また受信端末は周波数領域のband passフィルターをSAとデータ周波数領域に設定することにより、互いのCP長さの差により発生するISIを除去するように端末capabilityを要求することができる。即ち、端末の観点で制御信号とデータが同時に伝送できるか否かによってネットワークは制御信号とデータリソース領域のCP長さを個々に構成することができ、単一の共通CP長さに構成することもできる。
なお、本発明の内容は、端末間の直接通信にのみ制限されることではなく、上りリンク又は下りリンクにおいても使用でき、この時、基地局やrelay nodeなどが提案した上記の方法を使用できる。
前記説明した提案方式についての一例もまた、本発明の具現方法の一つとして含まれ得ることから、一種の提案方式と見なしてもよいことは明らかである。また、前記説明した提案方式は、独立して具現されてもよいが、一部の提案方式の組み合わせ(又は、併合)の形態で具現されてもよい。前記提案方法を適用するか否かに関する情報(又は、前記提案方法の規則に関する情報)は、基地局が端末に事前に定義されたシグナル(例えば、物理層シグナル又は上位層シグナル)を介して知らせるように規則が定義されてもよい。
本発明の実施例による装置構成
図25は、本発明の実施形態に係る伝送ポイント装置及び端末装置の構成を示す図である。
図25を参照すると、本発明に係る伝送ポイント装置10は、受信装置11、伝送装置12、プロセッサ13、メモリ14及び複数のアンテナ15を含む。複数のアンテナ15は、MIMO送受信をサポートする伝送ポイント装置を意味する。受信装置111は、端末からの上りリンク上の各種信号、データ及び情報を受信することができる。伝送装置12は、端末への下りリンク上の各種信号、データ及び情報を送信することができる。プロセッサ13は、伝送ポイント装置10全般の動作を制御することができる。本発明の一実施例に係る伝送ポイント装置10のプロセッサ13は、上述した各実施例において必要な事項を処理することができる。
伝送ポイント装置10のプロセッサ13は、その他にも、伝送ポイント装置10が受信した情報、外部に送信する情報などを演算処理する機能を行い、メモリ14は、演算処理された情報などを所定時間格納することができ、バッファ(図示せず)などの構成要素に置き換えてもよい。
次いで、図25を参照すると、本発明に係る端末装置20は、受信装置21、伝送装置22、プロセッサ23、メモリ24及び複数のアンテナ25を含む。複数のアンテナ25は、MIMO送受信をサポートする端末装置を意味する。受信装置21は、基地局からの下りリンク上の各種信号、データ及び情報を受信することができる。伝送装置22は、基地局への上りリンク上の各種信号、データ及び情報を送信することができる。プロセッサ23は、端末装置20全般の動作を制御することができる。
本発明の一実施例に係る端末装置20のプロセッサ23は、上述した各実施例において必要な事項を処理することができる。具体的には、プロセッサはサブチャネルにおいてPSSCHを伝送する1つ以上のリソースブロックを選択し、該選択された1つ以上のリソースブロックを介して送信装置を使用してPSSCHを伝送し、該選択された1つ以上のリソースブロックの数は2,3,5各々の指数乗の積に該当する値のうち、サブチャネルにおいてPSSCHの伝送に使用可能な全体リソースブロックの数を超えない最大値である。
端末装置20のプロセッサ23は、その他にも、端末装置20が受信した情報、外部に送信する情報などを演算処理する機能を行い、メモリ24は、演算処理された情報などを所定時間格納することができ、バッファ(図示せず)などの構成要素に置き換えてもよい。
以上のような伝送ポイント装置及び端末装置の具体的な構成は、前述した本発明の様々な実施例で説明した事項が独立して適用されたり、又は2つ以上の実施例が同時に適用されるように具現することができ、重複する内容は明確性のために説明を省略する。
また、図25に対する説明において、伝送ポイント装置10についての説明は、下りリンク送信主体又は上りリンク受信主体としての中継機装置に対しても同一に適用することができ、端末装置20についての説明は、下りリンク受信主体又は上りリンク送信主体としての中継機装置に対しても同一に適用することができる。
上述した本発明の実施例は多様な手段によって具現されることができる。例えば、本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウエア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの組合せなどによって具現できる。
ハードウェアによる具現の場合、本発明の実施例による方法は、一つ又はそれ以上のASICs(Application Specific Integrated Circuits)、DSPs(Digital Signal Processors)、DSPDs(Digital Signal Processing Devices)、PLDs(Programmable Logic Devices)、FPGAs(Field Programmable Gate Arrays)、プロセッサ、コントローラー、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサなどによって具現できる。
ファームウエア又はソフトウェアによる具現の場合、本発明の実施例による方法は以上で説明した機能又は動作を行う装置、過程又は関数などの形態に具現できる。ソフトウェアコードはメモリユニットに記憶され、プロセッサによって駆動されることができる。メモリユニットはプロセッサの内部又は外部に位置し、既に知られた多様な手段によってプロセッサとデータを取り交わすことができる。
以上のように開示された本発明の好適な実施形態についての詳細な説明は当業者が本発明を具現して実施することができるように提供した。以上では本発明の好適な実施形態に基づいて説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は下記の特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範疇内で本発明を多様に修正及び変更することができることを理解することが可能であろう。例えば、当業者は上述した実施例に記載された各構成を互いに組み合わせる方式で用いることができる。よって、本発明はここで開示した実施形態に制限されるものではなく、ここで開示した原理及び新規の特徴と一致する最広の範囲を付与しようとするものである。
本発明は、本発明の精神及び必須の特徴から逸脱しない範囲で、他の特定の形態に具体化することができる。そのため、上記の詳細な説明はいずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付した請求項の合理的解釈によって定められなければならず、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。本発明は、ここに開示されている実施形態に制限されるものではなく、ここに開示されている原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を付与するためのものである。また、特許請求の範囲で明示的な引用関係を有しない請求項を結合して実施例を構成してもよく、出願後の補正によって新しい請求項として含めてもよい。