JP6959745B2 - 光学装置および眼科装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光路長の調整または光の偏向を行う光学素子であるエレクトロウェッティング素子に係り、特に、エレクトロウェッティング素子の耐久性を向上させる技術に関する。
OCT(光干渉断層像 (optical coherence tomography))を利用した眼科装置や、スキャナや測量機等の光学装置に用いられる光学素子として、エレクトロウェッティング素子が知られている。エレクトロウェッティング素子は、互いに屈折率または反射率が異なり混和しない有極性液と無極性液とが封入されており、これらの液体がレンズとして機能する。
素子に印加する電圧を調整することにより、液体レンズの形状を変化させ、光学特性を変化させることができる。これにより、上記の眼科装置や光学装置では、参照側光路の可変機構の構成や、走査の構成を簡単にすることができる。
一般的にエレクトロウェッティング素子は、一対のガラス基板の内側にそれぞれ電極層が設けられ、電極層内側にそれぞれ高誘電体膜が設けられ、高誘電体膜で挟まれた空間に有極性液と無極性液が封入されてなる。
このような構造を有するため、一方の高誘電体膜には有極性液が接し、他方の高誘電体膜には無極性液が接する。また、素子の誘電率を高める必要から高誘電体膜は可能な限り薄く(1μm程度)構成されるため、ピンホールの発生が不可避である。そして、有極性液としては、水分を含有する液体が用いられることが多いため、水蒸気が高誘電体膜のピンホールを透過し、電極層を腐食するという問題があった。
このような問題に関連して、特許文献1では、エレクトロウェッティング素子に封入する液体を十分に密閉するため、0.15g・mm/m・day未満の低い水蒸気透過係数を有する熱可塑性高分子材料で本体202(電極部を兼ねる)を構成することが開示されている。
特表2010−532010号公報(段落0033)
しかしながら、特許文献1に記載のエレクトロウェッティング素子においては、防水策が施された電極部202は、素子内部空間内に単一の値の電圧が印加される構造であり、素子の光路上には配置されていない。特許文献1の素子において光路上には、電極を有さない2枚の透明窓12,14が配置されるのみである。
一方、本発明のエレクトロウェッティング素子では、図1に示すように光路上に透明電極層が配置された構造であり、図2に示すように透明電極層は、多数の微細な画素電極が配置されてなり、個々の電極に異なる値の電圧を印加することができる構造である。
このように、特許文献1と本発明では素子構造が異なるため、特許文献1の技術を本発明に適用することはできない。仮に特許文献1の技術において透明窓12,14に透明電極層を設けるとすると、有極性液が接することによる水蒸気透過の問題が解決できない。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものであり、有極性液から生じる水蒸気の透過による電極層の腐食を抑制し、エレクトロウェッティング素子の耐久性を向上させる技術の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、入射光を反射光または透過光として出射する光学装置であって、分離した有極性液および無極性液の2種類の液体と、前記有極性液に電圧を加える一対の有極性液側電極および無極性液側電極と、前記電圧を加える場所および前記電圧の一方または両方を制御する制御部とを有し、 さらに、前記一対の各電極の前記液体側に、一対の厚さ10〜200nmのバリア膜と、一対の高誘電体膜を有し、前記制御により、前記2種類の液体の界面の向きが変更され、前記2種類の液体の前記界面の向きが変更されることで、前記界面における光の反射方向または光の屈性方向が変更され、前記界面における前記光の反射方向または前記光の屈性方向の変更により、出射する光の光軸の方向の制御が行われることを特徴とする光学装置である。
請求項2に記載の発明は、入射光を反射光または透過光として出射する光学装置であって、分離した有極性液および無極性液の2種類の液体と、前記有極性液に電圧を加える一対の有極性液側電極および無極性液側電極と、前記電圧を加える場所および前記電圧の一方または両方を制御する制御部とを有し、 さらに、前記一対の各電極の前記液体側に、一対の厚さ10〜200nmのバリア膜と、一対の高誘電体膜を有し、前記制御により、前記2種類の液体の界面の位置が変更され、前記2種類の液体の前記界面の位置が変更されることで、前記2種類の液体の少なくとも一方を透過する光の光路長が変更されることを特徴とする光学装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記バリア膜は前記電極に隣接し、前記高誘電体膜は前記バリア膜に隣接して設けられたこと特徴とする。請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記高誘電体膜は前記電極に隣接し、前記バリア膜は前記高誘電体膜に隣接して設けられたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記バリア膜は、SiO膜であることを特徴とする。請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記高誘電体膜は、厚さ0.3〜5μmであることを特徴とする。請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記高誘電体膜は、PVdFまたはPTFEであることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記2種類の液体の一方が光透過性で他方が光反射性であることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記2種類の液体は共に光透過性を有し、且つ、屈折率が異なることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記出射する光の光軸の方向の制御により、複数の光路の中の一つが選択されることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記出射する光の光軸の方向の制御により、走査光の生成を行うことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記走査光の生成は、前記2種類の液体の界面の向きを制御することで行われることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜12の光学装置のいずれか一つを備えたことを特徴とするOCTの機能を有する眼科装置である。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明において、前記光学装置を参照光の光路長を変更する手段として用いたことを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項13または14に記載の発明において、前記光学装置を眼底に照射される走査光を生成する手段として用いたことを特徴とする。
本発明によれば、電極層がバリア膜によって保護されているので、水蒸気の透過が抑制され、水蒸気が電極層に悪影響を与えることを抑制する。これにより、エレクトロウェッティング素子の耐久性が向上するという効果を奏する。
液体光学装置の動作の形態を示す概念図(A)および(B)であり、反射型の光路長変更装置の概念図(A)および(B)である。 駆動電極層の概念図である。 液体光学装置の動作の形態を示す概念図(A)および(B)である。 反射型の光路長変更装置の概念図(A)および(B)である。 透過型の光路長変更装置の概念図(A)および(B)である。 透過型のスキャン装置の概念図(A)および(B)である。 透過型スキャン装置の概念図(A)〜(C)である。 反射型のスキャン装置の概念図(A)および(B)である。 反射型スキャン装置の概念図(A)〜(C)である。 OCTを利用した眼科装置の一例を示す図である。
(液体光学装置の構成)
図1には、本発明を利用した液体光学装置100が示されている。液体光学装置100は、入射光を反射光または透過光として出射する。液体光学装置100は、分離した無極性液129aおよび有極性液129bと、有極性液129bに電圧を加える駆動電極層122bおよび透明電極層122aと、駆動電極層122bへの制御信号を出力し、電圧を加える場所および電圧の一方または両方を制御する制御部101とを有し、前記制御により、前記2種類の液体の界面130の向きが変更され、界面130の向きが変更されることで、界面130における光の反射方向または光の屈折方向が変更され、界面130における光の反射方向または光の屈折方向の変更により、出射する光の方向の制御が行われる。
以下、液体光学装置100について詳細に説明する。ここでは、反射タイプの液体光学装置100について説明する。液体光学装置100は、光を反射し、且つ、その反射光の反射方向を変更できる。光軸の方向から見た液体光学装置100の形状は、矩形または円形の外観を有している(形状は任意に選択できる)。液体光学装置100は、隙間を有した状態で対向して配置された一対のガラス基板121aと121bを用いて構成されている。一対の基板の内、少なくとも一方は光透過性である必要がある。光透過性を有する材料としては、ガラス以外に透明なプラスチック材料を用いることもできる。
下側のガラス基板121a上には、0V(基準電位)に保たれる一面ベタな共通な電極となる透明電極層(ITO膜)122aが配置されている。透明電極層122aの上には、バリア膜123aが配置されている。バリア膜123aとしては、水蒸気を浸透させない膜で、例えばSiOが好ましい。バリア膜123aの上には、高誘電体膜124aが配置されている。高誘電体膜124aとしては、例えばPVdF(ポリフッ化ビニリデン)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)が用いられる。高誘電体膜124aに接して撥水膜125aが配置されている。撥水膜125aは、撥水性を有する膜で、例えばテフロン(登録商標)AFやサイトップが用いられる。
上側高誘電体膜124bと下側高誘電体膜124aとの間で液体光学装置100の側部には、リング状の親水膜125cが配置されており、その内側に内部空間128が形成されている。親水膜125cの外側には、リング部材126が配置されている。リング部材126は、リング状の部材で、上下の高誘電膜124aおよび124bにも接する。
上側の高誘電膜124bの上には、バリア膜123bが配置されている。バリア膜123bとしては、水蒸気を浸透させない膜で、バリア膜123aと同じものである。バリア膜123bの上には、透明電極層122aの対向電極となる駆動電極層122bが配置されている。この例では、駆動電極層122bとして、液晶表示装置等で公知のアクティブマトリクス電極(図2参照)を採用している。図2は、見やすいように、上下を反転させた状態で、駆動電極層122bを含む層構造が示されている。駆動電極層122bは、透明電極層122aの基準電位(0V)対して正(+)又は負(−)の電位とされ、透明電極層122aと駆動電極層122bの間に電圧が加えられ、両者の間に電界が形成される。勿論、駆動電極層122bの電位を透明電極層122aと同電位とすることも可能である。
なお、透明電極層122aと駆動電極層122bの位置を交換した形態、両者の電位関係を反転させた形態、透明電極層122aに対して駆動電極層122bの一または複数の画素電極の電位をマイナス電位とプラス電位の間で調整する形態等も可能である。これらは、後述する有極性液と無極性液の選択、実際の製品の形態等に鑑み、適宜選択することできる。
駆動電極層122bは、縦横に配置された画素電極により構成されるマトリクス電極と、各画素電極の電位を決める画素毎に配置されたTFT(薄膜トランジスタ)と、TFTを駆動する周辺駆動回路を備えている。画素電極は、ITO膜等の透明導電膜により構成され、各画素電極の電位は、制御部101から出力される制御信号により、個別に制御が可能とされている。制御部101により、界面130の位置および向きの一方または両方が制御され、光路長の変更、光の出射する方向の制御、スキャン動作等の制御が行われる。
駆動電極層122bの構造は、周知の液晶ディスプレイ用のアクティブマトリクス回路と同じである。駆動電極層122bとしては、複数の電極を放射状に配置した構造、同心円状のリング電極を配置した構造、複数の電極をストライプ状に配置した構造等が挙げられる。例えば、後述する図3(A)←→図3(B)の切り替えであれば、縦横に画素電極を配置する必要はなく、また電極の密度もそれほど精細である必要はない。最適な画素電極の寸法は、液体の粘度や基板間隔等によって変わるので、実験的に決めることが好ましい。上記の各種形態の電極構造の場合も各電極にTFT等のスイッチング素子を配置し、各電極の電位を個別に制御できる構造とする。
駆動電極層122bは、上側のガラス基板121bに接して設けられている。リング部材126の周囲は、封止材127により封止され、内部空間128を密閉空間としている。上側の高誘電膜124bの内部空間128の側には、親水膜125bが配置されている。親水膜125bは、親水機能を有する膜で、例えばトリシラノールやシリカなどの無機分散体により構成されている。
リング部材126の部分、すなわち側面を光透過性としてもよい。この場合、側面からの光の入射または出射が可能となる。また、リング部材126の部分(つまり側面)に電極を設ける構成も可能である。本実施形態では、後述する有極性液と無極性液の界面の向きの制御が重要であり、この界面の向きの制御のために、側面からの電界の印可が効果的な場合がある。この場合は、側面の少なくとも一部に電極を設けてもよい。また、側面の電極を透明電極とすることで、側面からの電界の印可が可能で、且つ、側面からの光の入射および出射が可能な構造も可能である。
内部空間128は、透明な水系の有極性液129bと、光反射性の金属粉(例えば、アルミニウム粉)を分散させた光反射性を有する無極性液129aで満たされている。有極性液129bの具体的な例としては、水やメタノール等が挙げられる。無極性液129aとしては、炭化水素系合成油、シリコーンオイル等のオイルが挙げられる。無極性液129aと有極性液129bは、水と油のように互い混じり合わずに分離する性質のものが選択される。光反射性の無極性液を作る具体例としては、シリコーンオイルに粒径が1〜400nmのアルミニウム粉を1〜50重量部分散させたものが挙げられる。
また、逆に、無極性液129aを透明なもので構成し、有極性液129bの方に光反射性のチタン酸バリウム、酸化ジルコニウム、高屈折無機物塩等を分散させて光反射性の層とすることもできる。
各部の寸法としては、一例であるが、液体光学装置100の有効面(レンズとして有効に機能する領域)の寸法が直径25mm〜40mm程度の円形、ガラス基板121a/121bの厚みが0.1〜0.5mm、高誘電体膜124a/124bの厚みは0.3〜5μm、撥水膜125a/親水膜125bの厚みは数〜500nm、内部空間の高さ(撥水膜125aと親水膜125bとの間の距離)が0.1〜5mm、透明電極層122aの厚みが10〜200nmの場合が挙げられる。駆動電極層122b各部の寸法は、公知の液晶ディスプレイ用のアクティブマトリクス基板で採用される値とする例が挙げられる。
本発明の特徴であるバリア膜の厚さは、10〜200nmが好ましく、バリア膜がこの範囲より薄い場合は、水蒸気の透過を抑制する効果が得られず、この範囲より厚い場合は、電極間距離を広げてしまい、液体光学装置の誘電率が低くなってしまう。バリア膜の厚さは、20〜100nmがより好ましく、50nm程度がさらに好ましい。
図1に示すように、有極性液129bは、直接あるいは親水膜125bを通じて高誘電体膜124bに接しており、従来、水蒸気の透過の問題があった。また、対向する側も、無極性液129aおよび撥水膜125aの配置された位置は水蒸気透過の問題はないものの、その周辺部では有極性液129bが直接高誘電体膜124aに接していて同様の問題があった。本発明のバリア膜は、極めて薄く形成された高誘電体膜124aおよび124bに不可避的に発生するピンホールを通じた水蒸気の透過から電極層を保護するため、電極層122aおよび122bで挟まれた内側の空間に配置されることを必須の構成としている。
バリア膜123a,123bは、電極よりも内部空間128側に配置されていればよいので、図1に図示した通り透明電極層122a、バリア膜123a、高誘電体膜124aの順および駆動電極層122b、バリア膜123b、高誘電体膜124bの順に配置することもできるし、また、図示は省略したが透明電極層122a、高誘電体膜124a、バリア膜123aの順および駆動電極層122b、高誘電体膜124b、バリア膜123bの順に配置することもできる。
しかしながら、高誘電体膜としてPVdFやPTFEを用いた場合、電極層は直接接合することが困難であるという問題があるため、高誘電体膜にまずバリア層を積層しておき、この接合体をバリア層と電極層が隣接するように接合するとこの問題が解決されるため、好ましい。
バリア層の形成手段は、ガラス前駆体を含有する溶液を湿式で塗布することもできるが、10〜200nmという厚さを実現するため、高誘電体膜表面にCVD(chemical vapor deposition)にて乾式条件で形成することが好ましい。
(液体光学装置の動作)
図3(A)および(B)には、以上説明した本発明のバリア層を有する液体光学装置100の動作形態の一例が示されている。図3には、図示省略されているが、図3の場合も図1と同様に、駆動電極層122bの駆動制御を行う制御部を備え、この制御部により、以下に示す各種動作の制御が行われる。これは、図4〜8の場合も同じである。図3(A)の状態では、内部空間128の左上側に相対的に高い電圧を加え、右上側に進むに従い相対的に低い電圧を加えている。この場合、有極性液129bが電界密度の高い内部空間128の左側に寄り、また有極性液129bが撥水膜125aから極力離れようとし、且つ、親水膜125bに極力接触しようとすることから、図示する形状に無極性液129aと有極性液129bとの間の界面130が形成される。
図3(B)の状態では、内部空間128の右上側に相対的に高い電圧を加え、左上側に進むに従い相対的に低い電圧を加えている。この場合、有極性液129bが電界密度の高い内部空間128の右側に寄り、また有極性液129bが撥水膜125aから極力離れようとし、且つ、親水膜125bに極力接触しようとすることから、図示する形状に無極性液129aと有極性液129bとの間の界面130が形成される。
図3において、有極性液129bを透明とし、無極性液129a光反射性とした場合であって、光線が図の液体光学装置100の上方から入射した場合を考える。この場合、有極性液129bが透明で無極性液129aが光反射性なので、図3(A)の場合、上方から入射した入射光は、界面130で左斜め上の方向に反射される。また、図3(B)の場合、上方から入射した入射光は、界面130で右斜め上の方向に反射される。
界面130の傾きは、加える電圧の分布を調整することで制御できる。こうして、ガラス基板121aと121bの間(内部空間128)への電圧印加の面内分布を調整することで、反射面となる界面130の向きを変更し、界面130からの反射光の方向を制御できる。
(反射型の光路長変更装置)
図4には、反射型の光路長変更装置200が示されている。光路長変更装置200は、液体光学装置100と同様な構造を有する液体光学装置210と220を備えている。液体光学装置210と220は、光の入射方向が逆方向となる向きで配置されている。液体光学装置210,220の左側には、反射ミラー231,232が配置され、液体光学装置210,220の右側には、反射ミラー233,234が配置されている。
液体光学装置210では、無極性液129aとして、入射光を主要波長で透過する透明であるものが選択され、有極性液129bとして、光反射性であるものが選択されている。一方、液体光学装置220では、無極性液129aとして光反射性であるものが選択されており、有極性液129bとして入射光を主要波長で透過する透明であるものが選択されている。
図4(A)の場合、液体光学装置210への入射光241は、その主要波長の光が無極性液129aを透過し、界面130でミラー231の方向に反射され、更にミラー232で反射されて液体光学装置220に入射する。この入射光は、有極性液129bを透過し、界面130で反射され、出射光242となる。
図4(B)の場合、液体光学装置210への入射光241は、その主要波長の光が無極性液129aを透過し、界面130でミラー233の方向に反射され、更にミラー234で反射されて液体光学装置220に入射する。この入射光は、有極性液129bを透過し、界面130で反射され、出射光242となる。
図4(A)と(B)の切り替えは、図3に関連して説明した液体光学装置210,220における基板間(内部空間128)への電圧印加の面内分布を調整することで行われる。すなわち、内部空間128への電圧の加え方を制御することで、界面130の向きを図4(A)および図4(B)の一方とし、2つある光路の一方を選択する。この制御は、図4では図示省略されている制御装置(図1の制御部101)によって行われる。
図4(A)と(B)では、ミラー231,232と、ミラー233,234の配置位置の違いにより、光路長が異なるように設定されている。このため、図4(A)を選択した場合は、相対的に長光路長の光路が選択される。そして、図4(B)を選択した場合は、相対的に短光路長の光路が選択される。こうして、液体光学装置210,220における界面130の向きを電気的に制御することで、設定された2つの光路のいずれかを選択できる。この切り替えには、機械的な可動部分はなく、分離した無極性液129aと有極性液129bを電気的に移動させることで行われる。
(反射型の光路長変更装置の他の例)
(その1)
図1には、反射型の液体光学装置100が示されている。図1(A)の場合、無極性液129aは光反射性のもので構成され、親和性の高い撥水膜125aに接触して存在している。有極性液129bは入射光を主要波長で透過する透明であるもので構成され、親和性の高い親水膜125b,125cに接触して存在している。光反射性を有する無極性液129aは、上に凸型の水滴状になっている。上方から入射した光は、図1(A)に示すように界面130で反射する。
ここで、基板間(内部空間128)に加える電圧の面内分布を調整する。具体的には、中央で相対的に低電圧、周辺で相対的に高電圧となるように面内電圧分布を調整する。この結果、有極性液129bが周辺に集まり、有極性液129bに押し込まれる形で無極性液129aが中央に集まる。こうして、図1(B)の状態が得られる。この場合、反射面となる界面130は図1(A)より高い位置にあり、上方から入射した光は、図1(B)に示すように、より高い位置で反射する。
図1(A)と(B)の状態の一方を選択することで、中央部分の界面130の高さ位置の違いの分、光路長に差が生じる。
(透過型の光路長変更装置)
図5には、透過型の光路長変更装置300が示されている。光路長変更装置300は、液体光学装置100と同様な構造を有する液体光学装置310と320を備えている。ここで、無極性液129aおよび有極性液129bが共に、入射光を主要波長で透過する透明であるもので構成され光透過性を有する。また、無極性液129aと有極性液129bの屈折率は異なっている。
この例では、図示省略した制御装置により、各液体光学装置に供給する制御電圧を調整し、無極性液129aと有極性液129bの界面130の傾きを変化させる。界面130の傾きを調整することで、界面130を通過する際の屈折の状態を変化させ、透過光の光軸の方向を変更する。この光軸の方向を変えることで、光路の選択(切り替え)を行う。
界面130の傾きの制御は、図3に関連して説明した原理で行われる。図5(A)では、基板間(内部空間128)に加える電圧は、ゼロであり、界面130の中央部は水平(ガラス基板121a,121bと平行)である。この場合、入射光は、液体光学装置310,320をそのまま真っすぐに透過する。
図5(B)では、2つの液体光学装置で電圧をONとし、液体光学装置310および320を図3(A)の状態とする。この場合、界面130が傾き、また無極性液129aと有極性液129bの屈折率が異なっているので、界面130で屈折が生じ、液体光学装置320への入射光330は、当初の光軸と異なる方向に出射する。この屈折した光軸の線上に反射ミラー331が配置され、反射ミラー332→333→334とリレーして、液体光学装置310に光線は入射する。液体光学装置310では、液体光学装置320と逆の光学作用で屈折が生じ、出射光331が生じる。
図5(B)の光路では、反射ミラー331→332→333→334と光路が迂回しているので、図5(A)の場合よりも光路長が長くなる。こうして、液体光学装置310,320における電圧ON/OFFを選択することで、異なる2つの光路長を選択できる。
(透過型の偏向装置(スキャナ))
図6には、透過型の偏向装置(スキャナ)400の原理が示されている。偏向装置400は、透過する光の光軸の向きを変え、走査光を生成する。偏向装置400は、液体光学装置100と同様な構造を有している。ここで、無極性液129aおよび有極性液129bが共に、入射光を主要波長で透過する透明であるもので構成され光透過性を有する。また、無極性液129aと有極性液129bの屈折率は異なっている。
電圧OFFにおいて、偏向装置400に入射した入射光は、直進して出射する(図6(A))。他方で、図3(B)の状態となるように、無極性液129aと有極性液129bに電圧を加えると、界面130が入射光の光軸に対して傾斜し、界面130を通過する際に入射光の屈折が生じる。この場合、図6(B)に示すように、偏向装置400から出射する光の光軸の方向が図6(A)の場合と違う方向になる。ここで、界面130の傾きを連続的(あるいは段階的)に変化させ、更にこの変化を繰り返すことで、偏向装置400から出射する光を走査光(スキャン光)とできる。
図7には、Y軸方向のスキャンを行う場合の状態が段階的に示されている。図7には、概念的に3段階のスキャンを行った場合が示されている。また、図7の(A)〜(C)各図の左側は、右側に示す光学装置の光が透過する中央部近傍の拡大図であるので、光の屈折面が近似的に平面で示されている。図7に示すように、Y軸方向における界面130の傾きを徐々に変化させることで、偏向装置400を透過する光のY軸方向における向きは徐々に変化する。なお、図7には、界面130の傾きおよび偏向の様子が誇張して示されている。
図7には、Y軸方向のスキャンの例が示されているが、同様の原理により、X軸方向における界面130の傾きを変化させることで、偏向装置400を透過する光がX軸方向に走査される走査光となる。そして、X軸方向における界面130の傾きとY軸方向における界面130の傾きを組み合わせることで、X−Y平面における2次元走査光が得られる。すなわち、偏向装置400を透過型の2次元スキャナとして利用できる。
例えば、図7(A)の状態でX軸方向におけるスキャンを行い、次いで図7(B)の状態に移行し、X軸方向におけるスキャンを行い、次いで図7(C)の状態に移行し、X軸方向におけるスキャンを行うことで、2次元のスキャンが行える。なお、偏向装置400を2つ用いて、X軸方向のスキャンとY軸方向のスキャンを個別に行い、それを合成することで、2次元スキャナを得ることもできる。
(反射型の偏向装置(スキャナ))
図8には、偏向装置500が示されている。偏向装置500は、液体光学装置100において、無極性液129aを入射光を主要波長で透過する透明であるもので構成して光透過性とし、有極性液129bを光反射性としたものである。偏向装置500の詳細は、図1の液体光学装置100と同じである。この場合、偏向装置500の無極性液129aの側から光が入射する。また、入射光は、偏向装置500に対して垂直でなく、斜めの方向から入射させる。
無極性液129aと有極性液129bに印加する電圧がOFFの状態では、界面130は、偏向装置500の面に平行であり、入射角=反射角の関係で入射光は界面130において反射する(図8(A))。図3(B)の状態となるように無極性液129aと有極性液129bに印加する電圧を調整すると、界面130が傾き、図8(A)の場合とは異なる方向に反射光が出射する(図11(B))。ここで、界面130の傾きを連続的(または段階的)に変化させ、それを周期的に繰り返すことで、走査光(スキャン光)を得ることができる。
図9には、Y軸方向のスキャンを行う場合の状態が段階的に示されている。図9には、概念的に3段階のスキャンを行った場合が示されている。図9に示すように、Y軸方向における界面130の傾きを徐々に変化させることで、偏向装置500で反射する光のY軸方向における向きは徐々に変化する。なお、図9には、界面130の傾きおよび偏向の様子が誇張して示されている。
図9には、Y軸方向のスキャンの例が示されているが、同様の原理により、X軸方向における界面130の傾きを変化させることで、偏向装置500で反射する光がX軸方向に操作される走査光となる。そして、X軸方向における界面130の傾きとY軸方向における界面130の傾きを組み合わせることで、X−Y平面における2次元走査光が得られる。すなわち、偏向装置500を反射型の2次元スキャナとして利用できる。
例えば、図9(A)の状態でX軸方向におけるスキャンを行い、次いで図9(B)の状態に移行し、X軸方向におけるスキャンを行い、次いで図9(C)の状態に移行し、X軸方向におけるスキャンを行うことで、2次元のスキャンが行える。なお、偏向装置500を2つ用いて、X軸方向のスキャンとY軸方向のスキャンを個別に行い、それを合成することで、2次元スキャナを得ることもできる。
(OCT装置)
本発明を利用したOCT装置の例を説明する。図10には、OCT装置600が示されている。OCT装置600は、マイケルソン干渉計を基本としている。OCT装置600は、光源601を備えている。光源601は、時間的に低コヒーレンスである光を出力するレーザー光源が選択される。光源601から出射した光は、光ファイバによりファイバーカプラー602に送られる。ファイバーカプラー602は、光ファイバで伝送される光の分岐および合成を行う光学素子である。ファイバーカプラー602は、光源601からの光を参照光と測定光とに分岐する。参照光と測定光の光量比は、例えば、80:20とされている。
参照光は、ファイバーカプラー602から、リファレンスユニット630に送られる。リファレンスユニット630は、参照光の光路長が測定光の光路長と同じになるように調整を行う。リファレンスユニット630に導かれた参照光は、コリメータ604を介して光路長調整部606に入射する。光路長調整部606は、図4および5に示す光路長変更装置の一または複数により構成されている。光路長調整部606を通過した参照光は、ミラー607で反射され、再び光路長調整部606を通り、コリメータ604を介してファイバーカプラー602に戻る。
光路長調整部606は、後述する視度補正系610で生じる測定光および検出光の光路長の変化に対応させて、参照光の光路長を調整し、測定に係るOCT光の光路長と参照光の光路長が同じになるように調整する。
光源601から出射し、ファイバーカプラー602で分岐された光の他方は、測定光としてコリメータ608を介して、2次元スキャナ609に導かれる。2次元スキャナ609は、図6,7または図8,9の構造を有し、コリメータ608から出射した測定光を2次元走査光として出射させる。
2次元スキャナ609から出射した2次元走査光とされた測定光は、視度補正系610、レンズ系611を介して、被検眼612の眼底613に照射される。視度補正系610は、眼底613の被観察点が光学系の焦点となるように調整を行う。すなわち、視度補正系610は、測定光を眼底613上に略点像として照射するように調整を行う。視度補正系610は、くの字形状の一対の視度補正ミラーを備え、この一対の視度補正ミラーの間隔を調整することで、上記の調整を行う。視度補正系601として、図4および5に示す光路長変更装置の一または複数を用いることもできる。
視度には、個人差や個体差があるが、この視度に違いがあっても、視度補正系610の機能により、眼底613上に測定光が略点像として集光して照射されるように調整が行われる。また、視度補正系610により、被検眼612の屈折異常への対応、観察対象となる特定の層への集光位置の微調整が行われる。
眼底613で反射された測定光は、検出光として測定光と逆の経路をたどり、ファイバーカプラー602に戻ってくる。この検出光は、リファレンスユニット630から得られる参照光とファイバーカプラー602において合成される。この合成により、干渉光が得られ、この干渉光は、干渉光検出部616に送られる。干渉光検出部616は、回折格子により構成される分光器617、分光器617で分光された干渉光を検出するラインセンサ618を備えている。
時間的に低コヒーレンスである光を用いた場合、参照光路と測定光の光路長がほぼ等しいときに干渉信号が得られる。眼底のような多層構造の対象を測定する場合、異なる層からの反射光あるいは後方散乱した光は、光源波長幅内の異なる波長で干渉する。この干渉光の波長スペクトルをスペクトル分光器で取得し、スペクトル強度分布に対してフーリエ変換することで、実空間での深さに関する情報を得ることができる。
この例では、分光器617で分光された干渉光がラインセンサ618で検出される。ラインセンサ618の出力は、デジタル信号処理を行う電子回路を備えた干渉光分析部619に送られる。干渉光分析部619では、上述した原理に従ってデジタル信号処理により、眼底613の深さ方向の情報(網膜の層構造の情報)を得る。この情報は、層画像作成部620に送られ、層画像作成部620は、デジタル処理により網膜の層構造に係る断層画像を作成する。この網膜の層構造に係る断層画像は、図示しないディスプレイに送られ、そこに表示される。
機械的な機構を用いずに光路または光路長の変更が可能となる。また、光の偏向制御では、回転ミラーのような回転軸が存在しないので、簡素な構造で2次元スキャナを実現できる。OCT装置のような眼科装置に適用した場合、精密な可動機構部分を減らすことができ、振動への耐性や可動部の経時変化に対する耐性の点で有利となる。さらに、電極層122aおよび駆動電極層122bの内部空間128側にバリア膜123aおよび123bが配置されているので、有極性液129bに含有される水蒸気が高誘電体膜124a,124bを透過して電極層122aおよび駆動電極層122bに悪影響を与えることを抑制し、光学装置の耐久性の向上・長寿命化に寄与する。
100:液体光学装置
121a、121b:ガラス基板
122a:透明電極層
122b:駆動電極層
123a、123b:バリア膜
124a、124b:高誘電体膜
125a:撥水膜
125b、125c:親水膜
126:リング部材
127:封止材
128:内部空間
129a:無極性液
129b:有極性液
130:無極性液129aと有極性液129bとの間の界面
200:光路長変更装置
210,220:液体光学装置
231〜234:反射ミラー
241:入射光
242:出射光
300:光路長変更装置
310,320:液体光学装置
331〜334:反射ミラー
400:偏向装置
500:偏向装置

Claims (15)

  1. 入射光を反射光または透過光として出射する光学装置であって、
    分離した有極性液および無極性液の2種類の液体と、
    前記有極性液に電圧を加える一対の有極性液側電極および無極性液側電極と、
    前記電圧を加える場所および前記電圧の一方または両方を制御する制御部と
    を有し、
    さらに、前記一対の各電極の前記液体側に、一対の厚さ10〜200nmのバリア膜と、一対の高誘電体膜を有し、
    前記制御により、前記2種類の液体の界面の向きが変更され、
    前記2種類の液体の前記界面の向きが変更されることで、前記界面における光の反射方向または光の屈性方向が変更され、
    前記界面における前記光の反射方向または前記光の屈性方向の変更により、出射する光の光軸の方向の制御が行われることを特徴とする光学装置。
  2. 入射光を反射光または透過光として出射する光学装置であって、
    分離した有極性液および無極性液の2種類の液体と、
    前記有極性液に電圧を加える一対の有極性液側電極および無極性液側電極と、
    前記電圧を加える場所および前記電圧の一方または両方を制御する制御部と
    を有し、
    さらに、前記一対の各電極の前記液体側に、一対の厚さ10〜200nmのバリア膜と、一対の高誘電体膜を有し、
    前記制御により、前記2種類の液体の界面の位置が変更され、
    前記2種類の液体の前記界面の位置が変更されることで、
    前記2種類の液体の少なくとも一方を透過する光の光路長が変更されることを特徴とする光学装置。
  3. 前記バリア膜は前記電極に隣接し、前記高誘電体膜は前記バリア膜に隣接して設けられたこと特徴とする請求項1または2に記載の光学装置。
  4. 前記高誘電体膜は前記電極に隣接し、前記バリア膜は前記高誘電体膜に隣接して設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の光学装置。
  5. 前記バリア膜は、SiO膜、SiNO膜であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光学装置。
  6. 前記高誘電体膜は、厚さ0.3〜5μmであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光学装置。
  7. 前記高誘電体膜は、PVdFまたはPTFEであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光学装置。
  8. 前記2種類の液体の一方が光透過性で他方が光反射性であることを特徴とする請求項1または2に記載の光学装置。
  9. 前記2種類の液体は共に光透過性を有し、且つ、屈折率が異なることを特徴とする請求項1または2に記載の光学装置。
  10. 前記出射する光の光軸の方向の制御により、複数の光路の中の一つが選択されることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  11. 前記出射する光の光軸の方向の制御により、走査光の生成を行うことを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  12. 前記走査光の生成は、前記2種類の液体の界面の向きを制御することで行われることを特徴とする請求項11に記載の光学装置。
  13. 請求項1〜12の光学装置のいずれか一つを備えたことを特徴とするOCTの機能を有する眼科装置。
  14. 前記光学装置を参照光の光路長を変更する手段として用いたことを特徴とする請求項13に記載の眼科装置。
  15. 前記光学装置を眼底に照射される走査光を生成する手段として用いたことを特徴とする請求項13または14に記載の眼科装置。
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