JP6958104B2 - 熱電変換セル及び熱電変換モジュール - Google Patents

熱電変換セル及び熱電変換モジュール Download PDF

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Description

本発明は、P型熱電変換素子又はN型熱電変換素子を備える熱電変換セル及び、その熱電変換セルを用いて複数のP型熱電変換素子とN型変換素子とを直列に配列した熱電変換モジュールに関する。
熱電変換モジュールは、一組の配線基板(絶縁基板)の間に、一対のP型熱電変換素子とN型熱電変換素子とを電極あるいは直接に接続状態に組み合わせた熱電変換セルを、P型,N型,P型,N型の順に交互に配置されるように、電気的に直列に接続した構成とされる。また、熱電変換モジュールは、両端を直流電源に接続して、ペルチェ効果により各熱電変換素子中で熱を移動させる(P型では電流と同方向、N型では電流と逆方向に移動させる)、あるいは、両配線基板間に温度差を付与して各熱電変換素子にゼーベック効果により起電力を生じさせるものであり、冷却、加熱、あるいは、発電としての利用が可能である。
このような熱電変換モジュールにおいては、例えばロータリーキルン炉等の各種炉等の発熱体や冷却配管等の冷却体に取り付けて、発熱体又は冷却体の熱を利用して発電することが行われている。
例えば、特許文献1には、ロータリーキルン炉の炉本体の内部温度を測定するためのロータリーキルン炉用温度測定装置が提案されている。このロータリーキルン炉用温度測定装置は、炉本体の内部に感温部が配置される温度センサと、炉本体に配設されて温度センサの測定データを送信する送信機と、送信機から送信された測定データを受信する受信機と、炉本体からの放熱を回収して送信機へ電力を供給する熱電池と、を備えている。そして、熱電池が、炉本体側に配置される熱吸収板と、熱吸収板と対向配置される熱放出板と、これら熱吸収板と熱放出板の間に配設された熱電変換素子(熱電素子)と、を備えた熱電変換モジュールとされている。
特開2008‐241648号公報
ところで、熱電変換モジュールには、熱電変換モジュールの両面あるいは片面に絶縁基板を配設し、発熱体又は冷却体との絶縁がとられることが多い。しかし、この構成では熱電変換材料と金属材料等の異種材料の界面が多くなるため、製造プロセスが複雑になるとともに、熱膨張差等による異種材料の界面の剥離や熱電変換材料の破壊が生じやすい。
また、熱電変換モジュールは、複数の熱電変換セルのP型熱電変換素子とN型熱電変換素子とを交互に直列に接続していることから、一部の熱電変換セルが破損した場合、正常に機能する大多数部分も含めて熱電変換モジュールが使用不可能となる。さらに、熱電変換モジュールを最大出力で使用するためには、熱電変換モジュールの内部抵抗と出力先の負荷抵抗とが同等でなければならない。このため、出力先の負荷抵抗に合わせて、事後的に熱電変換モジュールの内部抵抗を変更することが望ましい。しかし、熱電変換セル同士が連結された構造では、容易に変更や交換を行えず、設計の自由度が制限されていた。
また、特許文献1に記載されるロータリーキルン炉用温度測定装置では、熱電池の熱吸収板をロータリーキルン炉の炉本体側に取り付ける際に治具を用いているため、熱電池の取り付け構造が煩雑となり、取り付け、及び、取り外しを容易に行うことができなかった。また、熱吸収体が、炉本体から離間して配置されることになるため、炉本体からの放熱を十分に回収できず、熱吸収板と熱放出板との温度差を確保できなくなることで、十分な電力を得ることができないおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、熱電変換素子同士の熱膨張差による破損を防止でき、交換が容易で、簡便な構造により構成され、発熱体又は冷却体に容易に取り付け可能であり、熱電変換素子の一端側と他端側との温度差を確保して安定した電力供給を行うことが可能な熱電変換セル及び熱電変換モジュールを提供することを目的とする。
本発明の熱電変換セルは、
少なくとも1個の貫通孔を有し、該貫通孔の貫通方向の両端部のそれぞれに絶縁側ねじ部を有する絶縁部材と、
少なくとも1個の熱電変換素子を有し、前記貫通孔内に収容された熱電変換部材と、
前記絶縁部材の各端部にそれぞれ連結され、前記絶縁側ねじ部に対応する電極側ねじ部及び前記貫通孔内の前記熱電変換部材の端部に電気的に接続された電極部を有する電極部材と、
前記貫通方向の一端側に配設された第1磁石と、を備える。
熱電変換セルは、絶縁部材の両端部のそれぞれに設けられた絶縁側ねじ部と、電極部材に設けられた電極側ねじ部との螺合により、絶縁部材に電極部材が連結された構成とされる。また、電極部材と熱電変換部材(熱電変換素子)とは、電極部材が絶縁部材に連結されることにより、各電極部材の電極部同士の間に熱電変換部材が挟持され、電気的に接続される。
このように、熱電変換部材と各電極部材とは接合されておらず、電極部の間に熱電変換部材が挟持されることにより電気的に接続されるので、異種材料の熱膨張差が生じる場合でも、絶縁部材の絶縁側ねじ部と電極部材の電極側ねじ部との締結力を適切に設定することで各部材の破損を防止できる。また、熱電変換セルは、絶縁部材の絶縁側ねじ部と電極部材の電極側ねじ部とを締めたり緩めたりすることで、容易に組み立てや分解を行うことができる。したがって、絶縁部材の内部に収容される熱電変換部材に破損が生じたり、設計変更により熱電変換部材の交換が必要になったりした際にも、熱電変換部材の交換を容易に行うことができる。
また、絶縁部材に複数の貫通孔を設けて各貫通孔にそれぞれ熱電変換部材を収容することで、複数の熱電変換部材が配列された熱電変換セルを構成できる。この場合、絶縁部材の両端部には、貫通孔の数に応じて複数の電極部材が連結される。隣接して配置される電極部材同士の間を導電性を有する接続部材により電気的に接続することで、各貫通孔の内部に収容された熱電変換部材のP型熱電変換素子とN型熱電変換素子とを交互に直列に接続でき、容易に熱電変換モジュールを製造できる。
また、同じ極性を持つ熱電変換セルを並列に組み合わせることで、熱電変換モジュールの内部抵抗を制御可能であり、出力先の負荷抵抗に適応した熱電変換モジュールの設計を任意に行うことができる。さらに、使用可能温度領域の異なる熱電変換部材を収容した熱電変換セル同士を温度の勾配方向に重ねて直列に連結することで、セグメント構造を構成でき、熱電変換モジュールの高効率化を図ることができる。
また、熱電変換セルの一端側(貫通孔の貫通方向の一端側)に第1磁石が配設されているので、この熱電変換セルを用いた熱電変換モジュールにおいては、第1磁石の磁力により、鉄等の磁性材料で構成された発熱体又は冷却体の表面に熱電変換モジュールの一端側の最表面を直接取り付けることが可能である。したがって、取り付けに別途の治具等を用いる必要がなく、発熱体又は冷却体への取り付け、及び、取り外しを容易に行うことができる。また、第1磁石の磁力による吸着力により、熱電変換モジュールの一端側の最表面を発熱体又は冷却体に安定して固定した状態を維持でき、熱電変換素子の一端側と他端側との温度差を確保して、熱電変換モジュールにおいて安定した電力供給を行うことができる。
本発明の熱電変換セルの好ましい実施形態は、前記貫通方向の他端側に配設された第2磁石を備えるとよい。
この熱電変換セルを用いた熱電変換モジュールにおいては、熱電変換セルの一端側に配設された第1磁石と、熱電変換セルの他端側に配設された第2磁石とにより、鉄等の磁性材料で構成された発熱体又は冷却体の一方に熱電変換モジュールの一端側の最表面を直接取り付けることが可能であるとともに、発熱体又は冷却体の他方に熱電変換モジュールの他端側の最表面を直接取り付けることができる。したがって、発熱体と冷却体との双方への取り付け、及び、取り外しを容易に行うことができる。また、第1磁石と第2磁石とにより、熱電変換モジュールの両端の表面をそれぞれ発熱体又は冷却体に安定して固定した状態を維持できるので、熱電変換素子の一端側と他端側との温度差を確保して、熱電変換モジュールにおいて一層安定した電力供給を行うことができる。
本発明の熱電変換セルの好ましい実施形態において、前記絶縁側ねじ部が雄ねじ部であり、前記電極側ねじ部が雌ねじ部であり、前記貫通孔の貫通方向において、前記熱電変換部材が前記絶縁部材よりも大きく形成された構成とされ、
前記第1磁石が前記熱電変換部材を挿通可能な挿通孔を有しており、前記絶縁部材の一端と一端側の前記電極部材との間に前記第1磁石が配設されているとよい。
また、前記第2磁石が前記熱電変換部材を挿通可能な挿通孔を有しており、前記絶縁部材の他端と他端側の前記電極部材との間に前記第2磁石が配設されているとよい。
本発明の熱電変換セルの好ましい実施形態において、前記絶縁側ねじ部が雌ねじ部であり、前記電極側ねじ部が雄ねじ部であり、前記貫通孔の貫通方向において、前記熱電変換部材が前記絶縁部材よりも小さく形成された構成とされ、
前記第1磁石が前記雄ねじ部を挿通可能な挿通孔を有しており、前記絶縁部材の一端と一端側の前記電極部材との間に前記第1磁石が配設されているとよい。 また、前記第2磁石が前記雄ねじ部を挿通可能な挿通孔を有しており、前記絶縁部材の他端と他端側の前記電極部材との間に前記第2磁石が配設されているとよい。
貫通孔の内部に収容される熱電変換部材は、単体のP型熱電変換素子又はN型熱電変換素子により構成することもできるし、複数のP型熱電変換素子又はN型熱電変換素子を積層して構成することもできる。熱電変換セルでは、熱電変換部材と電極部材との接合を行うことなく、電極部同士の間に熱電変換部材を挟持することで熱電変換部材と電極部材とを電気的に接続する。このため、複数の熱電変換セルを組み合わせることで、異なる材質からなるP型熱電変換素子とN型熱電変換素子とを組み合わせることができ、材料の選択肢が広がり、両熱電変換素子の性能を揃えて安定した熱電変換モジュールを構成できる。また、挿通孔を有する第1磁石を用いることで、第1磁石の挿通孔を介して熱電変換部材の一端とその一端側に配設された電極部材とを電気的に接続しながら、絶縁部材の一端と一端側の電極部材との間に第1磁石を挟持させて取り付けることができる。また同様に、挿通孔を有する第2磁石を用いることで、第2磁石の挿通孔を介して熱電変換部材の他端とその他端側に配設された電極部材とを電気的に接続しながら、絶縁部材の他端と他端側の電極部材との間に第2磁石を挟持させて取り付けることができる。したがって、熱電変換セルは、絶縁部材の絶縁側ねじ部と電極部材の電極側ねじ部とを締めたり緩めたりすることで、各部品の組み立てや分解を容易に行うことができる。
また、第1磁石と第2磁石とを互いに接近する方向(吸着方向)に磁力が作用するように配設することで、絶縁部材を第1磁石と第2磁石との間に挟持した状態を維持することができるので、熱電変換セルの組み立てや分解の際に、各部品がばらけることがなく、容易に組み立てや分解を行うことができる。
本発明の熱電変換セルの好ましい実施形態において、
前記絶縁部材は、前記貫通方向に複数の個片絶縁部材に分割された構成とされ、
各個片絶縁部材の間に前記熱電変換部材を挿通可能な挿通孔を有する第3磁石が配設されているとよい。
第3磁石により、第1磁石と第2磁石との間の磁石間の磁力を連絡できるので、確実に第1磁石と第2磁石とを互いに接近する方向(吸着方向)に磁力を作用させることができ、熱電変換セルの組み立てや分解の際に、各部品がばらけることを防止して、容易に組み立てや分解を行うことができる。
本発明の熱電変換モジュールは、
少なくとも1個の貫通孔を有し、該貫通孔の貫通方向の両端部のそれぞれに絶縁側ねじ部を有する絶縁部材と、
少なくとも1個の熱電変換素子を有し、前記貫通孔内に収容された熱電変換部材と、
前記絶縁部材の各端部にそれぞれ連結され、前記絶縁側ねじ部に対応する電極側ねじ部及び前記貫通孔内の前記熱電変換部材の端部に電気的に接続された電極部を有する電極部材と、を有する複数の熱電変換セルと、
前記貫通方向の一端側に配設された第1磁石と、を有し、
前記熱電変換セルは、前記熱電変換素子がP型熱電変換素子からなる第1熱電変換セルと、前記熱電変換素子がN型熱電変換素子からなる第2熱電変換セルとを有しており、前記第1熱電変換セルと前記第2熱電変換セルとが交互に直列に接続されてなる。
本発明の熱電変換モジュールの好ましい実施形態は、前記貫通方向の他端側に配設された第2磁石を備えるとよい。
本発明の熱電変換モジュールの好ましい実施形態において、前記第1熱電変換セルと前記第2熱電変換セルとは、導電性を有する接続部材により接続され、
前記第1磁石が一端側に配設された前記接続部材に固定されているとよい。
また、前記第2磁石が他端側に配設された前記接続部材に固定されているとよい。
本発明の熱電変換モジュールの好ましい実施形態において、前記第1熱電変換セルの前記電極部材と前記第2熱電変換セルの前記電極部材とが一体に形成された連結型電極部材を有し、前記連結型電極部材により前記第1熱電変換セルと前記第2変換セルとが接続され、
前記第1磁石が一端側に配設された前記連結型電極部材に固定されているとよい。
また、前記第2磁石が他端側に配設された前記接続部材に固定されているとよい。
本発明の好ましい実施形態において、前記第1磁石は、複数の前記熱電変換セルのいずれかに内蔵されているとよい。
また、前記第2磁石は、前記熱電変換セルのいずれかに内蔵されているとよい。
本発明の熱電変換モジュールの好ましい実施形態において、前記絶縁側ねじ部が雄ねじ部であり、前記電極側ねじ部が雌ねじ部であり、前記貫通孔の貫通方向において、前記熱電変換部材が前記絶縁部材よりも大きく形成された構成とされ、
前記第1磁石が前記熱電変換部材を挿通可能な挿通孔を有しており、前記絶縁部材の一端と一端の前記電極部材との間に前記第1磁石が配設されているとよい。
また、前記第2磁石が前記熱電変換部材を挿通可能な挿通孔を有しており、前記絶縁部材の他端と他端の前記電極部材との間に前記第2磁石が配設されているとよい。
本発明の熱電変換モジュールの好ましい実施形態において、前記絶縁側ねじ部が雌ねじ部であり、前記電極側ねじ部が雄ねじ部であり、前記貫通孔の貫通方向において、前記熱電変換部材が前記絶縁部材よりも小さく形成された構成とされ、
前記第1磁石が前記雄ねじ部を挿通可能な挿通孔を有しており、前記絶縁部材の一端と一端の前記電極部材との間に前記第1磁石が配設されているとよい。
また、前記第2磁石が前記雄ねじ部を挿通可能な挿通孔を有しており、前記絶縁部材の他端と他端の前記電極部材との間に前記第2磁石が配設されているとよい。
本発明によれば、熱電変換素子同士の熱膨張差による熱電変換部材の破損を防止でき、熱電変換部材の破損が生じた際にも、熱電変換モジュール内の熱電変換部材の交換を容易に行うことができ、また、熱電変換モジュールを第1磁石又は第2磁石によって発熱体又は冷却体に容易に取り付け可能であるので、熱電変換素子の一端側と他端側との温度差を確保して安定した電力供給を行うことができる。
本発明の第1実施形態の熱電変換セルを示す正面図である。 図1に示す熱電変換セルの縦断面図である。 図1に示す熱電変換セルの分解断面図である。 図1に示す熱電変換セルを用いた熱電変換モジュールの正面図である。 本発明の第2実施形態の熱電変換セルを示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態の熱電変換セルを示す縦断面図である。 本発明の第4実施形態の熱電変換セルを示す縦断面図である。 本発明の第5実施形態の熱電変換セルを示す縦断面図である。 本発明の第6実施形態の熱電変換モジュールを示す縦断面図である。 本発明の第7実施形態の熱電変換セルを示す縦断面図である。 本発明の第8実施形態の熱電変換セルを示す縦断面図である。 第9実施形態の熱電変換セルを用いた熱電変換モジュールを示す正面図である。 図12のA‐A線の矢視方向の平断面図である。 本発明の第10実施形態の熱電変換セルを用いた熱電変換モジュールの縦断面図である。 図14に示す熱電変換モジュールの上面図である。 図14に示す熱電変換モジュールの下面図である。 本発明の第11実施形態の熱電変換セルを用いた熱電変換モジュールの縦断面図である。 本発明の第12実施形態の熱電変換セルを用いた熱電変換モジュールの縦断面図である。 本発明の第13実施形態の熱電変換セルを用いた熱電変換モジュールの縦断面図である。 本発明の第14実施形態の熱電変換セルを用いた熱電変換モジュールの縦断面図である。 本発明の第15実施形態の熱電変換セルを示す正面図である。 図21に示す熱電変換セルの縦断面図である。 図21に示す熱電変換セルの分解斜視図である。 本発明の第16実施形態の熱電変換セルを示す縦断面図である。 本発明の第17実施形態の熱電変換セルを用いた熱電変換モジュールの斜視図である。 図25に示す熱電変換モジュールの縦断面図である。 図25に示す熱電変換モジュールの分解断面図である。 本発明の第18実施形態の熱電変換モジュールを示す斜視図である。 本発明の第19実施形態の熱電変換モジュールを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図4に、熱電変換モジュール201の実施形態を示す。この熱電変換モジュール201は、複数の熱電変換セル101A,101Bを有し、導電性を有する接続部材5Aを介してP型熱電変換素子31を備える第1熱電変換セル101AとN型熱電変換素子32を備える第2熱電変換セル101Bとが接続されており、P型熱電変換素子31とN型熱電変換素子32とが直列に接続された構成とされる。熱電変換セル101A,101Bを構成する熱電変換素子として、P型熱電変換素子31又はN型熱電変換素子32が用いられる。なお、図1〜図3には、P型熱電変換素子31を用いた第1熱電変換セル101Aを一例として図示している。
第1熱電変換セル101Aは、図1〜図3に示すように、1個(単数)の貫通孔11を有する絶縁部材1Aと、貫通孔11の内部に収容された1個(単数)のP型熱電変換素子31(熱電変換素子)を有する熱電変換部材3Aと、絶縁部材1Aの各端部にそれぞれ連結された一組の電極部材2A,2Aと、貫通孔11の貫通方向の一端側に配設された第1磁石41Aと、貫通孔11の貫通方向の他端側に配設された第2磁石41Bと、を備える構成とされる。また、図4に示す第2熱電変換セル101Bは、第1熱電変換セル101Aと共通の絶縁部材1Aと、一組の電極部材2A,2Aと、第1磁石41Aと、第2磁石41Bと、を用いて構成され、貫通孔11の内部に収容される熱電変換部材3Bが、1個(単数)のN型熱電変換素子32を有する構成とされる。
絶縁部材1Aは、絶縁性を有する部材により形成され、一般的なセラミックス(例えば、陶器、磁器、ステアタイト、コージライト、フォルステライト、ムライト、マセライト、マコール、ホトベール、ジルコニア、チタニア、イットリア、アルミナ、窒化ケイ素)、ガラス、樹脂等の熱伝導性の低い材料が好適に用いられる。本実施形態の絶縁部材1Aは、内側に貫通孔11が形成されることにより円筒状に設けられており、貫通孔11の両開口部(両端部)に雌ねじ部12aが設けられ、これらの雌ねじ部12aにより本発明における絶縁側ねじ部が構成されている。なお、雌ねじ部12aは、正ねじ(右ねじ)とされる。
電極部材2Aは、導電性を有する部材により形成され、アルミニウムやアルミニウム合金、黄銅等の金属材料が好適に用いられる。電極部材2Aは、図1〜図3に示すように、円板状の頭部21と、この頭部21から立設された円柱状の電極部22とを有している。また、電極部22の外周面に、絶縁部材1Aの雌ねじ部12aに対応する雄ねじ部22aが設けられており、この雄ねじ部22aにより本発明における電極側ねじ部が構成されている。なお、電極部材2Aの電極部22は、熱電変換部材3A,3Bとの接続部分の面積(下面)が、熱電変換部材3A,3Bの大きさに応じて、熱電変換部材3A,3Bの端面の面積よりも若干大きく設定される。
第1磁石41A及び第2磁石41Bは、例えば、使用温度が150℃以下の場合には耐熱ネオジム磁石、200℃以下の場合にはフェライト磁石、300℃以下の場合にはサマリウムコバルト磁石、400℃以下の場合にはアルニコ磁石等を用いることができる。第1磁石41A及び第2磁石41Bには、使用温度に応じて、最も磁力が強い磁石を用いることが好ましい。本実施形態の第1磁石41A及び第2磁石41Bは、それぞれ円環状に形成されており、内側に電極部材2Aの電極部22(雄ねじ部22a)を挿通可能な挿通孔411を有している。
そして、電極部材2Aは、その雄ねじ部22aと絶縁部材1Aの雌ねじ部12aとの螺合により、絶縁部材1Aに着脱可能に取り付けられ、雄ねじ部22aと雌ねじ部12aとを螺合させることで、貫通孔11内に収容される熱電変換部材3A又は熱電変換部材3Bの端部に電極部22の下面が当接される。この際、絶縁部材1Aの一端側に配設される電極部材2Aの電極部22を第1磁石41Aの挿通孔411に挿通した状態で雄ねじ部22aと雌ねじ部12aとを螺合させることにより、絶縁部材1Aの一端とその一端側に配設された電極部材2Aの頭部21との間に第1磁石41Aを挟持して取り付けることができる。また、絶縁部材1Aの他端側に配設される電極部材2Aの電極部22を第2磁石41Bの挿通孔411に挿通した状態で雄ねじ部22aと雌ねじ部12aとを螺合させることにより、絶縁部材1Aの他端とその他端側に配設された電極部材2Aの頭部21との間に第2磁石41Bを挟持して取り付けることができる。
このように、雌ねじ部12aと雄ねじ部22aとの螺合により、一組の電極部材2A,2Aがそれぞれ絶縁部材1Aの両端部に連結されることで、各電極部材2A,2Aの電極部22,22同士の間に熱電変換部材3A又は熱電変換部材3Bが挟持され、各電極部材2Aと熱電変換部材3A又は熱電変換部材3Bとが電気的に接続される。また、挿通孔411を有する第1磁石41A及び第2磁石41Bを用いることで、それぞれの挿通孔411を介して各電極部材2A,2Aと熱電変換部材3A又は熱電変換部材3Bとを電気的に接続させることができる。
このように、熱電変換部材3A(P型熱電変換素子31)又は熱電変換部材3B(N型熱電変換素子32)と各電極部材2Aとは接合されておらず、絶縁部材1Aの雌ねじ部12aと各電極部材2Aの雄ねじ部22aとを締めたり緩めたりすることで、熱電変換セル101A,101Bの組み立てや分解を容易に行うことができる。また、各磁石41A,41Bも、絶縁部材1Aの雌ねじ部12aと電極部材2Aの雄ねじ部22aとを締めたり緩めたりすることで、着脱可能に設けられる。この際、第1磁石41Aと第2磁石41Bとを互いに接近する方向(吸着方向)に磁力が作用するように配設することで、絶縁部材1Aを第1磁石41Aと第2磁石41Bとの間に挟持した状態を維持することができるので、熱電変換セル101A,101Bの組み立てや分解の際に、各部品がばらけることがなく、容易に組み立てや分解を行うことができる。
なお、第1磁石41A及び第2磁石41Bの配設方法には特に制限はなく、各磁石41A,41Bを予め電極部材2A又は絶縁部材1Aに固定しておくこともできる。具体的には、各磁石41A,41Bを各電極部材2Aの頭部21の下面に接着剤を用いて接合してもよいし、絶縁部材1Aの両端部に接着剤を用いて接合してもよい。これらの固定方法としては、セラミックス製の接着剤や、エポキシ等の耐熱樹脂による接合等を適用できる。
P型熱電変換素子31及びN型熱電変換素子32は、例えばテルル化合物、スクッテルダイト、充填スクッテルダイト、ホイスラー、ハーフホイスラー、クラストレート、シリサイド、酸化物、シリコンゲルマニウム等の焼結体により構成される。なお、ドーパントによりP型とN型の両方をとれる化合物と、P型かN型のどちらか一方のみの性質をもつ化合物がある。
P型熱電変換素子の材料として、BiTe、SbTe、PbTe、TAGS(=Ag‐Sb‐Ge‐Te)、ZnSb、CoSb、CeFeSb12、Yb14MnSb11、FeVAl、MnSi1.73、FeSi、NaCoO、CaCo、BiSrCo、SiGeなどが用いられる。
N型熱電変換素子の材料として、BiTe、PbTe、LaTe、CoSb、FeVAl、ZrNiSn、BaAl16Si30、MgSi、FeSi、SrTiO、CaMnO、ZnO、SiGeなどが用いられる。
これらの材料のうち、環境への影響が少なく、資源埋蔵量も豊富なシリサイド系材料が注目されていることから、本実施形態でもシリサイド系材料を用いる。すなわち、P型熱電変換素子31がマンガンシリサイド(MnSi1.73)、N型熱電変換素子32がマグネシウムシリサイド(MgSi)により形成される。これらP型熱電変換素子31とN型熱電変換素子32とは、例えば横断面が正方形、一辺が1mm〜8mmの角柱状に形成され、長さ(貫通孔11の貫通方向に沿う長さ)は1mm〜8mmとされる。また、図2及び図3に示すように、各熱電変換素子31,32の長さh1は、絶縁部材1Aの長さ(高さ)h21よりも小さく形成される。
各熱電変換素子31,32は、例えばボールミルにて母合金を例えば粒径75μm以下に粉砕後、プラズマ放電焼結、ホットプレス、熱間等方圧加圧法により例えば円盤状、各板状のバルク材を作製し、これを例えば角柱状に切断することにより形成される。各熱電変換素子31,32の両端面に、ニッケル、金等のめっきからなるメタライズ層33が形成される。
本実施形態の熱電変換セル101A,101Bにおいては、絶縁部材1Aの貫通孔11の内部にP型熱電変換素子31を有する熱電変換部材3A又はN型熱電変換素子32を有する熱電変換部材3Bを収容するとともに、両電極部材2A,2Aの間に熱電変換部材3A又は熱電変換部材3Bを挟持することにより、電極部材2Aと熱電変換部材3A,3Bとを電気的に接続する。したがって、異種金属の熱膨張差が生じる場合でも、絶縁部材1Aの雌ねじ部12aと電極部材2Aの雄ねじ部22aとの締結力を適切に設定することで各部材の破損を防止できる。
また、熱電変換セル101A,101Bは、絶縁部材1Aの雌ねじ部12aと電極部材2Aの雄ねじ部22aとを締めたり緩めたりすることで、容易に組み立てや分解を行うことができる。したがって、絶縁部材1Aの内部に収容される熱電変換部材3A,3Bに破損が生じたり、設計変更により熱電変換部材3A,3Bの交換が必要になったりした際にも、熱電変換部材3A,3Bの交換を容易に行うことができる。
図4に示すように、P型熱電変換素子31を備える第1熱電変換セル101AとN型熱電変換素子32を備える第2熱電変換セル101Bとを、P型熱電変換素子31とN型熱電変換素子32とが交互に直列に接続されるように複数組み合わせることにより、熱電変換モジュール201を容易に製造できる。熱電変換モジュール201は、第1熱電変換セル101Aと第2熱電変換セル101Bとを並列に並べて配置し、一方の側部(図4では上側)に配置される電極部材2A,2A間を接続部材5Aを介して接続することにより製造される。
接続部材5Aは、導電性を有する部材により形成され、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金を好適に用いることができる。本実施形態の接続部材5Aは、矩形平板状に形成されており、電極部材2Aの電極部22(雄ねじ部22a)を挿通可能な挿通孔51が間隔をおいて2個形成されている。なお、図4の符号5Bはスペーサ部材であり、接続部材5Aと同様に導電性を有する部材により形成される。スペーサ部材5Bは、接続部材5Aと同程度の厚みを有する矩形平板状に形成されており、電極部材2Aの電極部22(雄ねじ部22a)を挿通可能な挿通孔51が1個形成され、個々の熱電変換セル101A,101Bに独立して設けられる。なお、スペーサ部材5Bは、必須な構成ではない。この場合、接続部材5Aと同程度の厚みを有するスペーサ部材5Bを用いることにより、第1磁石41Aと第2磁石41Bとを同形状の磁石で形成できる。
電極部材2Aの頭部21と絶縁部材1Aとの間に接続部材5Aを挟持することにより、電極部材2Aと接続部材5Aとを介して第1熱電変換セル101Aと第2熱電変換セル101Bとが電気的に接続され、P型熱電変換素子31とN型熱電変換素子32とが直列に接続される。接続部材5Aは、電極部材2Aの雄ねじ部22aと絶縁部材1Aの雌ねじ部12aとを締めたり緩めたりすることで、着脱可能に設けられる。
このように、第1熱電変換101Aと第2熱電変換セル101Bとを用いた熱電変換モジュール201では、各熱電変換セル101A,101Bの一端側に第1磁石41Aが配設されているので、第1磁石41Aの磁力により、鉄等の磁性材料で構成された発熱体又は冷却体(二点鎖線及び符号501又は502で表す。)の表面に、熱電変換モジュール201の一端側の最表面を直接取り付けることが可能である。したがって、熱電変換モジュール201の取り付けに別途の治具等を用いる必要がなく、発熱体又は冷却体への取り付け、及び、取り外しを容易に行うことができる。また、第1磁石41Aの磁力による吸着力により、熱電変換モジュール201の一端側の最表面を発熱体又は冷却体に安定して固定した状態を維持でき、P型熱電変換素子31とN型熱電変換素子32の一端側と他端側との温度差を確保して、安定した電力供給を行うことができる。
また、第1実施形態の熱電変換モジュール201においては、各熱電変換セル101A,101Bの他端側にも第2磁石41Bが配設されているので、一端側の第1磁石41Aにより発熱体又は冷却体の一方に熱電変換モジュール201の一端側の最表面を直接取り付けることが可能であるとともに、他端側の第2磁石41Bにより発熱体又は冷却体の他方に熱電変換モジュール201の他端側の最表面を直接取り付けることができる。したがって、発熱体と冷却体との双方への取り付け、及び、取り外しを容易に行うことができる。また、第1磁石41Aと第2磁石41Bとにより、熱電変換モジュール201の両端の表面をそれぞれ発熱体又は冷却体に安定して固定した状態を維持できるので、P型熱電変換素子31とN型熱電変換素子32の一端側と他端側との温度差を確保して、一層安定した電力供給を行うことができる。
なお、第1実施形態の熱電変換モジュール201では、各熱電変換セル101A,101Bのそれぞれに第1磁石41Aと第2磁石41Bとを内蔵し、第1磁石41Aと第2磁石41Bとを2個ずつ配設する構成としていたが、各磁石41A,41Bは全ての熱電変換セル101A,101Bに配設する必要はない。熱電変換モジュール201において少なくとも1個ずつの第1磁石41Aと第2磁石41Bを配設しておくことで、発熱体又は冷却体の一方に熱電変換モジュール201の一端側の最表面を容易に取り付け、及び、取り外しできるとともに、発熱体又は冷却体の他方に熱電変換モジュール201の他端側の最表面を容易に取り付け、及び、取り外すことができる。
図1〜図4に示す熱電変換セル101A,101Bでは、それぞれ円環状に形成された第1磁石41Aと第2磁石41Bとを用いて、電極部材2Aの頭部21と絶縁部材1Aの端部との間に各磁石41A,41Bを挟持して取り付けていたが、図5に示す第2実施形態の熱電変換セル(第1熱電変換セル)102のように、各電極部材2B,2Bにそれぞれ第1磁石42Aと第2磁石42Bとを固定して、各電極部材2A,2Aと各磁石42A,42Bとを一体に設けることもできる。
第2実施形態では、第1磁石42Aと第2磁石42Bがそれぞれ円柱状に形成されている。また、各電極部材2A,2Aの頭部21に各磁石42A,42Bを収容する収容凹部23が形成されており、この収容凹部23内に各磁石42A,42Bが嵌入され、各電極部材2A,2Aと各磁石42A,42Bとが一体に設けられている。また、図5に示すように、収容凹部23の深さが各磁石42A,42Bの厚みよりも大きく(深く)形成されており、各磁石42A,42Bが各電極部材2A,2Aの頭部21の最表面よりも内側に配設され、収容凹部23内に内包されるようになっている。
なお、各電極部材2A,2Aと各磁石42A,42Bとの固定は、電極部材2Aの頭部21に固定爪を形成して各磁石42A,42Bをカシメ固定してもよいし、セラミックス製の接着剤や、エポキシ等の耐熱樹脂により接合してもよい。
なお、第2実施形態の熱電変換セル102において、第1実施形態の熱電変換セル101A,101B及び熱電変換モジュール201と共通する要素には、同一符号を付して説明を省略する。また、同様に、以降の第3実施形態〜第19実施形態の熱電変換セル及び熱電変換モジュールにおいても、先行する実施形態と共通する要素には、同一符号を付して説明を省略する。
図6に示す第3実施形態の熱電変換セル(第1熱電変換セル)103は、絶縁部材1Bが貫通孔11の貫通方向に複数の個片絶縁部材13,13に分割された構成とされ、各個片絶縁部材13,13の間に第3磁石41Cが配設されている。第3磁石41Cは、第1実施形態の第1磁石41A及び第2磁石41Bと同様の形状、すなわち、円環状に形成されており、熱電変換部材(P型熱電変換部材)3Aを挿通可能な挿通孔411を有している。
なお、図6では、絶縁部材1Bが2個の個片絶縁部材13,13を有する構成とされるが、2個以上の個片絶縁部材13を組み合わせて絶縁部材を構成することもできる。この場合、各個片絶縁部材13の間にそれぞれ第3磁石4Cが配設される。
第3磁石41Cにより、第1磁石41Aと第2磁石41Bとの間の磁石間の磁力を連絡できるので、確実に第1磁石41Aと第2磁石41Bとを互いに接近する方向(吸着方向)に磁力を作用させることができる。したがって、熱電変換セル103の組み立てや分解の際に、各部品がばらけることが防止され、容易に組み立て、分解を行うことができる。
上記実施形態の熱電変換セル101A,101B,102,103では、一端側に配設される第1磁石(41A,42A)と他端側に配設される第2磁石(41B,42B)とを備える構成としていたが、図7に示す第4実施形態の熱電変換セル(第1熱電変換セル)104のように、第1磁石と第2磁石とを個別に用いることなく、1個の磁石44で構成してもよい。この場合、磁石44は円筒状に形成されており、内側に挿通孔414が設けられている。そして、磁石44の挿通孔414に絶縁部材1Aが嵌入され、磁石44と絶縁部材1Aとが一体に固定されている。なお、磁石44と絶縁部材1Aとの固定には、セラミックス製の接着剤や、エポキシ等の耐熱樹脂による接合等、その他の方法を用いることもできる。
図1〜図7に示す熱電変換セル101A,101B,102〜104では、頭部21を有する電極部材(2A,2B)を用いていたが、図8に示す第5実施形態の熱電変換セル(第1熱電変換セル)105のように、外周面全体に雄ねじ部22aが設けられた、いわゆる止めねじ(イモねじ)により電極部材2Cを構成してもよい。絶縁部材1Aから突出する電極部材2Cの雄ねじ部22aに、この雄ねじ部22aに対応する雌ねじ部(正ねじ)62aを有するナット6を取り付けることができ、電極部材2Cの雄ねじ部22aとナット6の雌ねじ部62aとの螺合により、熱電変換セル105の高さを自由に調整できる。このため、熱電変換セル105の高さの自由度を向上できる。ナット6は、導電性を有する部材により形成され、アルミニウムやアルミニウム合金、黄銅等の金属材料が好適に用いられる。
また、第5実施形態の熱電変換セル105では、第1実施形態と同様に、円環状に形成された第1磁石45Aと第2磁石45Bを用いることができる。第5実施形態の第1磁石45A及び第2磁石45Bは、それぞれ円環状に形成されており、内側に電極部材2Cの電極部22(雄ねじ部22a)を挿通可能な挿通孔415を有している。
この場合、絶縁部材1Aの一端側から突出する電極部材2Cの雄ねじ部22aにナット6を取り付ける際に、雄ねじ部22aを第1磁石45Aの挿通孔415に挿通した状態で雄ねじ部22aとナット6の雌ねじ部62aとを螺合させることにより、絶縁部材1Aの一端と一端側に配設されたナット6との間に第1磁石45Aを挟持して取り付けることができる。また、絶縁部材1Aの他端側に突出する電極部材2Cの雄ねじ部22aにナット6を取り付ける際に、雄ねじ部22aを第2磁石45Bの挿通孔415に挿通した状態で雄ねじ部22aとナット6の雌ねじ部62aとを螺合させることにより、絶縁部材1Aの他端と他端側に配設されたナット6との間に第2磁石45Bを挟持して取り付けることができる。
上記実施形態の熱電変換セル101A,101B,102〜105では、貫通孔11の内部に収容される熱電変換部材3A,3Bを、P型熱電変換素子31又はN型熱電変換素子32のいずれか1個(単数)の熱電変換素子を有する構成とし、P型熱電変換素子31とN型熱電変換素子32とが交互に直列に接続されるように複数組み合わせることにより熱電変換モジュール201を構成していたが、図9に示す第6実施形態の熱電変換モジュール202のように、使用可能温度領域が異なる熱電変換素子(P型熱電変換素子)34A〜34C(熱電変換部材3C〜3E)を備える熱電変換セル106A〜106C同士を、高温部側から低温部側にかけて温度の勾配方向に重ねて直列に連結した構成とすることも可能である。
使用可能温度領域の異なる熱電変換部材3C〜3Eを収容した熱電変換セル106A〜106C同士を温度の勾配方向に重ねて直列に連結することで、セグメント構造を構成でき、熱電変換モジュールの高効率化を図ることができる。
この場合、第1熱電変換セル106Aと第2熱電変換セル106B、第2熱電変換セル106Bと第3熱電変換セル106Cとが、それぞれの絶縁部材1Aの貫通孔11の雌ねじ部12aに取り付けられる電極部材2Cを介して接続される。電極部材2Cは、前述したように、外周面全体に雄ねじ部22aが設けられており、いわゆる止めねじ(イモねじ)により構成されるものである。そして、電極部材2Cには、その上面と下面とにそれぞれ電極部22,22が形成されており、電極部材2Cは2個の電極部材を一体に形成した構成とされる。そして、この電極部材2Cにより、本発明における連結型電極部材が構成され、第1熱電変換セル106Aと第2熱電変換セル106Bとが電極部材2Cにより接続され、第2熱電変換セル106Bと第3熱電変換セル106Cとが電極部材2Cにより接続される。
このように、熱電変換モジュール202においても、絶縁部材1Aの貫通孔の両開口部に一組の電極部材2C,2Cを取り付けて、両電極部材2C,2C間に熱電変換部材3C〜3Eを挟持することにより、熱電変換部材3C〜3Eと各電極部材2Cとが電気的に接続される。また、熱電変換部材3C〜3Eを電極部材2Cを介して積層する以外にも、各熱電変換部材3C〜3Eをアルミニウム等の導電性部材を介して積層できる。導電性部材を介して熱電変換部材3C〜3Dとを積層することで、導電性部材と熱電変換部材とを密着させることができ、電気抵抗を下げることができる。
また、この熱電変換モジュール202においても、第5実施形態と同様に、円環状に形成された第1磁石45Aと第2磁石45Bを用いることができる。この場合、一端側に配設される第1熱電変換セル106Aの絶縁部材1Aの一端とこの一端側に配設されるナット6との間に第1磁石45Aを挟持して取り付けることができる。また、他端側に配設される第3熱電変換セル106Cの絶縁部材1Aの他端とこの他端側に配設されるナット6との間に第2磁石45Bを挟持して取り付けることができる。
なお、図10に示す第7実施形態の熱電変換セル107のように、絶縁部材1Cの貫通孔11の内部に収容される熱電変換部材3Fが、複数の熱電変換素子(P型熱電変換素子)34A〜34Cを直接又は導電性部材を介して貫通孔11の貫通方向に積層された構成のものであってもよい。熱電変換素子34A〜34Cを貫通孔11内に重ねて収容して、絶縁部材1Cの上下に取り付けられる両電極部材2C,2Cの間に挟持することで、各熱電変換素子34A〜34Cを連結することも可能である。この場合、電極部材による電気抵抗や熱抵抗がなくなるため、電極部材を使用した場合よりも高い出力を得ることができる。
なお、絶縁部材1Bの貫通孔11の内部にある熱電変換素子34A〜34C同士や、メタライズ層33同士や、メタライズ層33と熱電変換素子同士が化学反応してしまう場合、若しくは使用温度領域が大きくことなる場合には、図9に示す構成を用いた方がよい。この場合、図9に示すように、電極部材2Cを使用して熱電変換素子34A〜34C同士を隔離でき、例えば上側に配置される熱電変換部材3Cの低温部側から伝わる温度よりも十分に低下した温度を、その下側に配置される熱電変換部材3Dの高温部側に伝えることが可能となる。
このように、異なる材料からなる熱電変換素子(熱電変換部材)を組み合わせることで、材料の選択肢が広がり、性能を揃えて安定した熱電変換モジュールを構成できる。また、同じ極性を持つ熱電変換セルを並列に組み合わせることで、熱電変換モジュールの内部抵抗を制御可能であり、出力先の負荷抵抗に適応した熱電変換モジュールの設計を任意に行うことができる。
なお、図8〜図10に示す熱電変換セル105,106A〜106C,107では、それぞれ円環状に形成された第1磁石45Aと第2磁石45Bとを用いて、電極部材2Cに取り付けたナット6と絶縁部材1Aの端部との間に各磁石45A,45Bを挟持して取り付けていたが、図11に示す第8実施形態の熱電変換セル(第1熱電変換セル)108のように、各電極部材2D,2Dにそれぞれ第1磁石46Aと第2磁石46Bとを固定して、各電極部材2D,2Dと各磁石46A,46Bとを一体に設けることもできる。
なお、各磁石46A,46Bは、第2実施形態の第1磁石42Aと第2磁石42Bと同様に円柱状に形成されている。また、各電極部材2D,2Dの端部に各磁石46A,46Bを収容する収容凹部24が形成されており、この収容凹部24内に各磁石46A,46Bが嵌入されている。また、収容凹部24の深さが各磁石46A,46Bの厚みよりも大きく(深く)形成されており、各磁石46A,46Bが各電極部材2D,2Dの端部の最表面よりも内側に配設され、収容凹部24内に内包されている。なお、各電極部材2D,2Dと各磁石46A,46Bとの固定は、電極部材2Dの端部に固定爪を形成して各磁石46A,46Bをカシメ固定してもよいし、セラミックス製の接着剤や、エポキシ等の耐熱樹脂により接合してもよい。
上記実施形態の熱電変換セル101A,101B,102〜108では、1個(単数)の貫通孔11を有する絶縁部材1A〜1Cを用いる構成としていたが、図12及び図13に示す第9実施形態の熱電変換セル109のように、複数の貫通孔11を有する絶縁部材1Dを用いる構成としてもよい。絶縁部材1Dには、図12及び図13に示すように、2つの貫通孔11が並列に配置されており、それぞれの貫通孔11の内部に、P型熱電変換素子31を有する熱電変換部材3Aと、N型熱電変換素子32を有する熱電変換部材3Bとが収容されている。
この場合も、各貫通孔11の両開口部に取り付けられた一組の電極部材2A,2Aにより、貫通孔11の内部に収容された熱電変換部材3A又は熱電変換部材3Bを挟持することで、各電極部材2Aと熱電変換部材3A,3Bとを電気的に接続できる。また、図12に示すように絶縁部材1Dの一方の側部に配置される電極部材2A,2A同士の間を接続部材5Aを介して接続することで、各貫通孔11の内部に収容された熱電変換部材3A,3BのP型熱電変換素子31とN型熱電変換素子32とを交互に直列に接続することができ、容易に熱電変換モジュール203を製造できる。また、この場合にも、絶縁部材1Dの一端側に配設される電極部材2Aの電極部22を第1磁石41Aの挿通孔411に挿通した状態で雄ねじ部22aと雌ねじ部12aとを螺合させることにより、絶縁部材1Dの一端と一端側に配設された電極部材2Aの頭部21との間に第1磁石41Aを挟持して取り付けることができる。また、絶縁部材1Dの他端側に配設される電極部材2Aの電極部22を第2磁石41Bの挿通孔411に挿通した状態で雄ねじ部22aと雌ねじ部12aとを螺合させることにより、絶縁部材1Dの他端と他端側に配設された電極部材2Aの頭部21との間に第2磁石41Bを挟持して取り付けることができる。
図14〜図16に示す第10実施形態の熱電変換セル110Aのように、3つ以上の貫通孔11を有する絶縁部材1Eを用いて、熱電変換モジュール204を構成することもできる。絶縁部材1Eには、図15及び図16に示すように、合計16個の貫通孔11がマトリクス状に配置されており、それぞれの貫通孔11の内部に、P型熱電変換素子31を有する熱電変換部材3Aと、N型熱電変換素子32を有する熱電変換部材3Bとのいずれかが収容されている。各貫通孔11の両開口部に電極部材2A、又は磁石42A,42Bを有する電極部材2Bを取り付けることにより、貫通孔11の内部に収容された熱電変換部材3A又は熱電変換部材3Bが一組の電極部材2A,2Bの間に挟持され、各電極部材2A,2Bと熱電変換部材3A,3Bとが電気的に接続される。
また、熱電変換セル110Aの各貫通孔11に取り付けられた各電極部材2A,2Bの間を、接続部材5Aを介して接続することで、各貫通孔11の内部に収容された熱電変換部材3A,3BのP型熱電変換素子31とN型熱電変換素子32とを交互に直列に接続でき、容易に熱電変換モジュール204を製造できる。
なお、熱電変換モジュール204においては、第1磁石42A又は第2磁石42Bを有する電極部材2Bは、マトリクス状に配置された16個の貫通孔11のうち、4つの角部に配置された4個の貫通孔11の一端と他端とに取り付けられている。このように、第1磁石42Aと第2磁石42Bとは、熱電変換モジュール204の一部に配設されていればよい。
図17に示すように、複数の熱電変換部材3G〜3Jが収容された熱電変換セル110Bを複数積層することで、セグメント構造の熱電変換モジュール205を構成することもできる。この第11実施形態の熱電変換モジュール205においては、2つの熱電変換セル110Bの間が、各貫通孔11に取り付けられる電極部材2Cを介して接続されるとともに、各貫通孔11の一端又は他端に取り付けられた電極部材2A,2Bの間が接続部材5Aを介して接続されることで、P型熱電変換素子35A及びP型熱電変換素子35BとN型熱電変換素子36A及びN型熱電変換素子36Bとが交互に直列に接続される。
熱電変換モジュール205の各貫通孔11内に収容されるそれぞれの熱電変換部材3G〜3Jには、図10に示す熱電変換セル107の熱電変換部材3Fのように、P型熱電変換素子又はN型熱電変換素子からなる複数の熱電変換素子を直接又は導電性部材を介して貫通孔11の貫通方向に積層された構成のものを用いることもできる。また、熱電変換モジュール205と同様の構成の熱電変換モジュールを、図10に示す熱電変換セル107と同様のP型熱電変換素子からなる熱電変換部材を有する第1熱電変換セルと、N型熱電変換素子からなる熱電変換部材を有する第2熱電変換セルとを並列に並べて配置するとともに、貫通孔の貫通方向に積層して配置することにより構成することもできる。
図4に示す第1実施形態の熱電変換モジュール201等では、各貫通孔11に取り付けられた電極部材2A,2A間を接続部材5Aを介して接続していたが、図18に示す第12実施形態の熱電変換モジュール206のように、2個の電極部22,22を有する連結型電極部材2Eを用いて、P型熱電変換素子31を備える第1熱電変換セル112AとN型熱電変換素子32を備える第2熱電変換セル112Bとを並列に配置し、各熱電変換部材3A,3Bを電気的に接続することもできる。
連結型電極部材2Eの2個の電極部22,22は、頭部25を介して一体に形成されているので、各電極部22の雄ねじ部22aに、それぞれ個別の絶縁部材1Aを取り付けることができる。すなわち、絶縁部材1Aの一方の雌ねじ部12aを各電極部22の雄ねじ部22aに螺合させて連結させた後、絶縁部材1Aの他方の雌ねじ部12aに、1個の電極部22を有する電極部材2Aの雄ねじ部22aを連結させる。これにより、熱電変換部材3AのP型熱電変換素子31と熱電変換部材3BのN型熱電変換素子32とを交互に直列に接続できる。
また、熱電変換モジュール206では、一端側に円環状の第1磁石41Aを設け、連結型電極部材2Eの各電極部22に第1磁石41Aの挿通孔411を挿通し、頭部25と各絶縁部材1Aとの間に第1磁石41Aを挟持することで取り付けている。一方、熱電変換モジュール206の他端側には、円柱状の第2磁石42Bを設け、予め第2磁石42Bが固定された電極部材2Bを用いている。このように、熱電変換モジュール206の一端側と他端側とで、異なる形状の磁石を組み合わせることも可能である。
上記第1〜第12実施形態では、絶縁部材の両端部に設けられた雌ねじ部12a(絶縁側ねじ部)のねじ方向を同一の方向(正方向)としていたが、図19に示す第13実施形態の熱電変換モジュール207のように、絶縁部材1Fの一方の雌ねじ部12aを正ねじ(右ねじ)とし、他方の雌ねじ部12bを逆ねじ(左ねじ)とすることで、一方と他方の雌ねじ部12a,12bの締め込み方向(回転方向)を揃えることができる。この場合、絶縁部材1Fの一方の端部に連結される電極部材2B,2Eには、一方の雌ねじ部12aに対応するように、電極部22に正ねじの雄ねじ部22aが形成されたものを用いる。また、絶縁部材1Fの他方の端部に連結される電極部材2Fには、他方の雌ねじ部12bに対応するように、電極部22に逆ねじの雄ねじ部22bが形成されたものを用いる。
このように構成することで、絶縁部材1Fを一方向に回転させるだけで、絶縁部材1Fの両端側に配設される一方の雌ねじ部12aとこの雌ねじ部12aに対応する電極部材2B,2Eの雄ねじ部22a、他方の雌ねじ部12bとこの雌ねじ部12bに対応する電極部材2Fの雄ねじ部22bを、一度に締め込むこと又は緩めることができる。これにより、絶縁部材1Fとこの絶縁部材1Fの両端部に連結される一組の電極部材2B,2F又は2E,2Fとの着脱を一度に行える。したがって、P型熱電変換素子31を備える第1熱電変換セル113AとN型熱電変換素子32を備える第2熱電変換セル113Bとを複数組み合わせるとともに、それぞれのP型熱電変換素子31とN型熱電変換素子32とを交互に直列に接続でき、大型の熱電変換モジュール207を容易に製造できる。
さらに、図20に示す第14実施形態のように、電極部材2E〜2Gにセラミックス板71と熱伝達金属層72とを有する構成のものを用いて、熱電変換モジュール208を構成することもできる。
セラミックス板71は、一般的なセラミックス、例えばアルミナ(Al)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ケイ素(Si)や、グラファイト板上に成膜したダイヤモンド薄膜基板等の熱伝導性の高い絶縁性を有する部材を用いることができる。また、熱伝達金属層72には、アルミニウムや銅等の弾性変形、塑性変形しやすく、熱伝導性に優れる部材を用いることができる。
電極部22(頭部21,25)の外側にセラミックス板71を設けておくことで、熱電変換モジュール208を、表面が導電性の材料で覆われた熱源等に設置した場合、電極部22と熱源等との間にセラミックス板71が介在し、熱源等と電極部22とが接触することを防止できる。したがって、熱源等と電極部22との電気的な接続(リーク)を確実に回避でき、絶縁状態を良好に維持できる。
また、電極部材2G〜2Iに熱伝達金属層72を設けておくことで、熱電変換モジュール208を熱源等に設置したときに、熱伝達金属層72と熱源等とを接触させることができ、熱電変換モジュール208と熱源等との密着性を高めて熱伝達性を向上できる。したがって、熱電変換モジュール208の熱電変換性能(発電効率)を向上できる。
上記の第1〜第14実施形態においては、絶縁側ねじ部を雌ねじ部12a,12bで構成し、電極側ねじ部を雄ねじ部22a,22bで構成したが、絶縁側ねじ部を雄ねじ部で構成し、電極側ねじ部を雌ねじ部で構成することもできる。以下、絶縁側ねじ部を雄ねじ部で構成し、電極側ねじ部を雌ねじ部で構成した例について、説明する。
図21〜図23は、第15実施形態の第1熱電変換セル(熱電変換セル)301を示している。この第1熱電変換セル301は、貫通孔81を有する絶縁部材8Aと、貫通孔81に収容された熱電変換部材3Aと、絶縁部材8Aの各端部にそれぞれ連結された電極部材9A,9Aと、貫通孔81の貫通方向の一端側に配設された第1磁石47Aと、貫通孔81の貫通方向の他端側に配設された第2磁石47Bと、を備える。なお、各部品を構成する部材(材料)には、上記の実施形態と同様のものが用いられることから、説明を省略する。
絶縁部材8Aは、内側に1個の貫通孔81が形成されることにより円筒状に形成され、その外側に雄ねじ部82aが設けられ、絶縁部材8Aの各端部を含む外周面全体に雄ねじ部82aが形成されている。なお、雄ねじ部82aは正ねじ(右ねじ)とされ、この雄ねじ部82aにより本発明における絶縁側ねじ部が構成される。
電極部材9Aは、天面部と円筒部とを有するキャップ状に形成されている。このうち、天面部が電極部91とされ、円筒部の内面に雄ねじ部82aに対応する正ねじの雌ねじ部92aが形成されている。この雌ねじ部92aが本発明の電極側ねじ部とされる。絶縁部材8Aと各電極部材9Aとは、雄ねじ部82aと雌ねじ部92aとの螺合により、着脱可能に設けられる。
本実施形態の第1磁石47A及び第2磁石47Bは、図21〜図23に示すように、それぞれ円環状に形成されており、内側に熱電変換部材3Aを挿通可能な挿通孔417を有している。また、各磁石47A,47Bの外径は、電極部材9Aの雌ねじ部92aの内径よりも小さく形成されており、各磁石47A,47Bは、電極部材9Aの雌ねじ部92a内に収容可能に設けられている。したがって、第1磁石47Aを一端側に配設される電極部材9Aの雌ねじ部92aに収容した後、電極部材9Aの雌ねじ部92aと絶縁部材8Aの雄ねじ部82aとを螺合させることにより、絶縁部材8Aの一端とその一端側に配設された電極部材9Aの電極部91との間に第1磁石47Aを挟持して取り付けることができる。また、第2磁石47Bを他端側に配設される電極部材9Aの雌ねじ部92aに収容した後、電極部材9Aの雌ねじ部92aと絶縁部材8Aの雄ねじ部82aとを螺合させることにより、絶縁部材8Aの他端とその他端側に配設された電極部材9Aの電極部91との間に第2磁石47Bを挟持して取り付けることができる。
図22に示すように、絶縁部材8Aの長さ(高さ)h22は、熱電変換部材3Aの長さh1よりも小さく形成されている。このため、熱電変換部材3Aを貫通孔81に挿通させて貫通孔81内に収容させると、熱電変換部材3Aの端部を貫通孔81から突出させた状態で配設できる。したがって、一組の電極部材9A,9Aをそれぞれ絶縁部材8Aの両端部に連結すると、熱電変換部材3Aの端部に電極部91を確実に当接できる。各電極部材9A,9Aの電極部91,91同士の間に熱電変換部材3Aを挟持させることで、各電極部材9A,9Aと熱電変換部材3Aとを電気的に接続できる。また、挿通孔417を有する第1磁石47A及び第2磁石47Bを用いることで、それぞれの挿通孔417を介して各電極部材9A,9Aと熱電変換部材3Aとを電気的に接続させることができる。なお、第1磁石47Aと第2磁石47Bの厚み(貫通方向の大きさ)は、熱電変換部材3Aの長さh1と絶縁部材8Aの長さh22との差分(h1−h22)よりも僅かに小さく形成されている。
このように、絶縁部材8Aの絶縁側ねじ部を雄ねじ部82aとし、電極部材9Aの電極側ねじ部を雌ねじ部92aとした場合にも、これら雄ねじ部82aと雌ねじ部92aとを締めたり緩めたりすることで、第1熱電変換セル301の組み立てや分解を容易に行うことができる。
なお、図21〜図23に示す熱電変換セル301では、それぞれ円環状に形成された第1磁石47Aと第2磁石47Bとを用いて、電極部材9Aと絶縁部材8Aの端部との間に各磁石47A,47Bを挟持して取り付けていたが、図24に示す第16実施形態の第1熱電変換セル(熱電変換セル)302のように、各電極部材9B,9Bにそれぞれ第1磁石48Aと第2磁石48Bとを固定して、各電極部材9B,9Bと各磁石47A,47Bとを一体に設けることもできる。
熱電変換セル302では、各磁石48A,48Bは円柱状に形成されており、各電極部材9B,9Bの端部に形成された収容凹部93内に各磁石48A,48Bが嵌入されている。なお、各電極部材9B,9Bと各磁石48A,48Bとの固定は、電極部材9Bの端部に固定爪を形成して各磁石48A,48Bをカシメ固定してもよいし、セラミックス製の接着剤や、エポキシ等の耐熱樹脂により接合してもよい。
図25〜図27は、第17実施形態の熱電変換モジュール401を示している。熱電変換モジュール401は、図25及び図26に示すように、P型熱電変換素子31(熱電変換部材3A)を備える第1熱電変換セル303AとN型熱電変換素子32(熱電変換部材3B)を備える第2熱電変換セル303Bとを並列に配置し、P型熱電変換素子31とN型熱電変換素子32とを連結型電極部材9Cを介して接続した構成とされる。
熱電変換モジュール401を構成する絶縁部材8Bは、内側に1個の貫通孔81が形成されることにより円筒状に形成されている。絶縁部材8Bの外側には、貫通孔81の貫通方向の各端部に、正ねじの雄ねじ部82aと逆ねじの雄ねじ部82bとがそれぞれ形成され、雄ねじ部82aと雄ねじ部82bの間に、六角柱状の角柱部83が形成されている。なお、雄ねじ部82a,82bにより、本発明における絶縁側ねじ部が構成される。
連結型電極部材9Cは、平板状に形成されており、正ねじの雄ねじ部82aに対応する正ねじの雌ねじ部92aと、逆ねじの雄ねじ部82bに対応する逆ねじの雌ねじ部92bとが、1個ずつ形成されている。したがって、1個の連結型電極部材9Cに2個の絶縁部材8Bが連結可能とされる。なお、雌ねじ部92a,92bが、本発明における電極側ねじ部とされる。連結型電極部材9Cには、2個の電極部91が形成されており、各電極部91は、各雌ねじ部92a,92bに絶縁部材8Bを連結させたときに、貫通孔81の開口端部と対向する位置、すなわち、各雌ねじ部92a,92bの奥側に設けられている。
図27に示すように、絶縁部材8Bの貫通方向の長さ(高さ)h23は、熱電変換部材3A,3Bの長さh1よりも小さく形成されている。このため、熱電変換部材3A又は3Bを貫通孔81内に挿通させて、貫通孔81内に収容させると、熱電変換部材3A,3Bの端部を、貫通孔81から突出させて配設できる。一組の連結型電極部材9C,9Cの間に絶縁部材8Bの両端部を連結すると、熱電変換部材3A,3Bの端部に電極部91を確実に当接できる。したがって、各連結型電極部材9C,9Cの電極部91,91同士の間に熱電変換部材3Aを挟持でき、各連結型電極部材9C,9Cと熱電変換部材3A,3Bとを電気的に接続できる。
また、熱電変換モジュール401においても、挿通孔417を有する第1磁石47A及び第2磁石47Bを用いることで、それぞれの挿通孔417を介して各電極部材9C,9Cと熱電変換部材3A,3Bとを電気的に接続させることができる。
熱電変換モジュール401では、絶縁部材8Bは、両端部の雄ねじ部82a,82bの一方を正ねじとし、他方を逆ねじとして、これら一方と他方の雄ねじ部82a,82bの締め込み方向を揃えているので、絶縁部材8Bを一方向に回転させることにより、一方の雄ねじ部82aとこの雄ねじ部82aに対応する連結型電極部材9Cの雌ねじ部92a、他方の雄ねじ部82bとこの雄ねじ部82bに対応する連結型電極部材9Cの雌ねじ部92bを、一度に締め込むこと又は緩めることができる。このため、絶縁部材8Bとこの絶縁部材8Bの両端部に連結される一組の連結型電極部材9C,9Cとの着脱を一度に行える。また、絶縁部材8Bは、雄ねじ部82aと雄ねじ部82bとの間に形成された角柱部83をスパナ等で把持することにより容易に回転でき、熱電変換部材3A,3BのP型熱電変換素子31とN型熱電変換素子32とが直列に接続された熱電変換モジュール401を容易に製造できる。
図28に示す第18実施形態のように、3個以上の絶縁部材8Bを用いて、熱電変換モジュール402を構成することもできる。複数の絶縁部材8Bと連結型電極部材9Cとを組み合わせることにより、熱電変換部材3AのP型熱電変換素子31と熱電変換部材3BのN型熱電変換素子32とを交互に直列に接続でき、容易に大型の熱電変換モジュール402を製造できる。また、この熱電変換モジュール402においても、熱電変換モジュール401の一端側に配設される第1磁石49Aと他端側に配設される第2磁石49Bとにより、熱電変換モジュール402の発熱体と冷却体との双方への取り付け、及び、取り外しを容易に行うことができる。また、第1磁石49Aと第2磁石49Bとにより、熱電変換モジュール401の両端の表面をそれぞれ発熱体又は冷却体に安定して固定した状態を維持できるので、P型熱電変換素子31とN型熱電変換素子32の一端側と他端側との温度差を確保して、一層安定した電力供給を行うことができる。
なお、熱電変換モジュール402では、第1磁石49Aと第2磁石49Bとを平板状に形成しており、連結型電極部材9Cの内面(雌ねじ部92a,92bが開口する面)側に各磁石49A,49Bをセラミックス製の接着剤により固定している。このように、第1磁石49A及び第2磁石49Bの配設方法や形状に特に制限はない。
また、図29に示す第19実施形態のように、連結型電極部材9Dに、セラミックス板71と熱伝達金属層72とを有する構成のものを用いて、熱電変換モジュール403を構成することもできる。電極部91の外側にセラミックス板71を設けておくことで、熱源等と電極部91との電気的なリークを確実に回避でき、絶縁状態を良好に維持できる。また、連結型電極部材9Dに熱伝達金属層72を設けておくことで、熱伝達金属層72と熱源等とを接触させることができ、熱電変換モジュール403と熱源等との密着性を高めて熱伝達性を向上できる。
また、熱電変換モジュール403では、連結型電極部材9Dに収容凹部94を形成し、この収容凹部94内に直方体状の第1磁石40A又は第2磁石40Bを嵌入している。なお、各磁石48A,48Bの配設方法や形状に、特に制限はない。
上記実施形態において説明したように、本実施形態の熱電変換セルにおいては、電極部材と熱電変換部材(熱電変換素子)とは、電極部材を絶縁部材に取り付けることにより、貫通孔の両側に配置された電極部同士の間に熱電変換部材が挟持され、電気的に接続される構成とされる。このように、本実施形態の熱電変換セルでは、熱電変換部材と各電極部材とを接合せずに、電極部間に熱電変換部材を挟持することにより電気的に接続することとしているので、異種金属の熱膨張差が生じる場合でも、雄ねじ部と雌ねじ部との締結力を適切に設定することにより各部材の破損を防止できる。また、絶縁部材と電極部材とは雌ねじ部と雄ねじ部の螺合により着脱可能に設けられているので、容易に組み立てや分解を行うことができる。このため、絶縁部材の内部に収容される熱電変換部材に破損が生じたり、設計変更により熱電変換部材の交換が必要になったりした際に、熱電変換部材の交換を容易に行え、設計の自由度を向上できる。
また、熱電変換セルの一端側(貫通孔の貫通方向の一端側)や熱電変換モジュールの一端側に第1磁石が配設されているので、第1磁石の磁力により、鉄等の磁性材料で構成された発熱体又は冷却体の表面に熱電変換モジュールの一端側の最表面を直接取り付けることが可能である。したがって、熱電変換モジュールの取り付けに別途の治具等を用いる必要がなく、発熱体又は冷却体への取り付け、及び、取り外しを容易に行うことができる。また、第1磁石の磁力による吸着力により、熱電変換モジュールの一端側の最表面を発熱体又は冷却体に安定して固定した状態を維持でき、熱電変換素子の一端側と他端側との温度差を確保して、熱電変換モジュールにおいて安定した電力供給を行うことができる。
また、熱電変換セルの他端側や熱電変換モジュールの他端側に第2磁石を配設することで、一端側に配設された第1磁石と他端側に配設された第2磁石とにより、鉄等の磁性材料で構成された発熱体又は冷却体の一方に熱電変換モジュールの一端側の最表面を直接取り付けることが可能であるとともに、発熱体又は冷却体の他方に熱電変換モジュールの他端側の最表面を直接取り付けることができる。したがって、発熱体と冷却体との双方への取り付け、及び、取り外しを容易に行うことができる。また、第1磁石と第2磁石とにより、熱電変換モジュールの両端の表面をそれぞれ発熱体又は冷却体に安定して固定した状態を維持できるので、熱電変換素子の一端側と他端側との温度差を確保して、熱電変換モジュールにおいて一層安定した電力供給を行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に逸脱しない範囲において、上記以外の種々の変更を加えることも可能である。
例えば、上記実施形態においては、熱電変換素子として角柱状の素子を用いたが、円柱状の素子を用いることもできる。
1A,1B,1C,1D,1E,1F,8A,8B…絶縁部材
2A,2B,2C,2D,2G,9A,9B…電極部材
2E,2F,2H,2I,9C,9D…連結型電極部材(電極部材)
3A〜3J…熱電変換部材
5A…接続部材
5B…スペーサ部材
6…ナット
11…貫通孔
12a,12b…雌ねじ部(絶縁側ねじ部)
13…個片絶縁部材
62a…雌ねじ部
21,25…頭部
22…電極部
22a,22b…雄ねじ部(電極側ねじ部)
23,24…収容凹部
31,34A〜34C,35A,35B…P型熱電変換素子
32,36A,36B…N型熱電変換素子
33…メタライズ層
40A〜49A…第1磁石
40B〜49B…第2磁石
41C…第3磁石
71…セラミックス板
72…熱伝達金属層
81…貫通孔
82a,82b…雄ねじ部(絶縁側ねじ部)
83…角柱部
91…電極部
92a,92b…雌ねじ部(電極側ねじ部)
93,94…収容凹部
101A,101B,102,103,104,105,106A〜106C,107,108,109,110A,110B,112A,112B,113A,113B,301,302,303A,303B…熱電変換セル
201〜208,401〜403…熱電変換モジュール
411,414,415,417…挿通孔

Claims (12)

  1. 少なくとも1個の貫通孔を有し、該貫通孔の貫通方向の両端部のそれぞれに絶縁側ねじ部を有する絶縁部材と、
    少なくとも1個の熱電変換素子を有し、前記貫通孔内に収容された熱電変換部材と、
    前記絶縁部材の各端部にそれぞれ連結され、前記絶縁側ねじ部に対応する電極側ねじ部及び前記貫通孔内の前記熱電変換部材の端部に電気的に接続された電極部を有する電極部材と、
    前記貫通方向の一端側に配設された第1磁石と、を備えることを特徴とする熱電変換セル。
  2. 前記絶縁側ねじ部が雄ねじ部であり、前記電極側ねじ部が雌ねじ部であり、前記貫通孔の貫通方向において、前記熱電変換部材が前記絶縁部材よりも大きく形成された構成とされ、
    前記第1磁石が前記熱電変換部材を挿通可能な挿通孔を有しており、前記絶縁部材の一端と一端側の前記電極部材との間に前記第1磁石が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の熱電変換セル。
  3. 前記絶縁側ねじ部が雌ねじ部であり、前記電極側ねじ部が雄ねじ部であり、前記貫通孔の貫通方向において、前記熱電変換部材が前記絶縁部材よりも小さく形成された構成とされ、
    前記第1磁石が前記雄ねじ部を挿通可能な挿通孔を有しており、前記絶縁部材の一端と一端側の前記電極部材との間に前記第1磁石が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の熱電変換セル。
  4. 前記貫通方向の他端側に配設された第2磁石を備えることを特徴とする請求項2又は3のいずれか一項に記載の熱電変換セル。
  5. 前記第2磁石が前記熱電変換部材又は前記雄ねじ部を挿通可能な挿通孔を有しており、前記絶縁部材の他端と他端側の前記電極部材との間に前記第2磁石が配設されていることを特徴とする請求項4に記載の熱電変換セル。
  6. 前記絶縁部材は、前記貫通方向に複数の個片絶縁部材に分割された構成とされ、
    各個片絶縁部材の間に前記熱電変換部材を挿通可能な挿通孔を有する第3磁石が配設されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱電変換セル。
  7. 少なくとも1個の貫通孔を有し、該貫通孔の貫通方向の両端部のそれぞれに絶縁側ねじ部を有する絶縁部材と、
    少なくとも1個の熱電変換素子を有し、前記貫通孔内に収容された熱電変換部材と、
    前記絶縁部材の各端部にそれぞれ連結され、前記絶縁側ねじ部に対応する電極側ねじ部及び前記貫通孔内の前記熱電変換部材の端部に電気的に接続された電極部を有する電極部材と、を有する複数の熱電変換セルと、
    前記貫通方向の一端側に配設された第1磁石と、を有し、
    前記熱電変換セルは、前記熱電変換素子がP型熱電変換素子からなる第1熱電変換セルと、前記熱電変換素子がN型熱電変換素子からなる第2熱電変換セルとを有しており、前記第1熱電変換セルと前記第2熱電変換セルとが交互に直列に接続されてなることを特徴とする熱電変換モジュール。
  8. 前記第1熱電変換セルと前記第2熱電変換セルとは、導電性を有する接続部材により接続され、
    前記第1磁石が一端側に配設された前記接続部材に固定されていることを特徴とする請求項7に記載の熱電変換モジュール。
  9. 前記第1熱電変換セルの前記電極部材と前記第2熱電変換セルの前記電極部材とが一体に形成された連結型電極部材を有し、前記連結型電極部材により前記第1熱電変換セルと前記第2熱電変換セルとが接続され、
    前記第1磁石が一端側に配設された前記連結型電極部材に固定されていることを特徴とする請求項7に記載の熱電変換モジュール。
  10. 前記絶縁側ねじ部が雄ねじ部であり、前記電極側ねじ部が雌ねじ部であり、前記貫通孔の貫通方向において、前記熱電変換部材が前記絶縁部材よりも大きく形成された構成とされ、
    前記第1磁石が前記熱電変換部材を挿通可能な挿通孔を有しており、前記絶縁部材の一端と一端の前記電極部材との間に前記第1磁石が配設されていることを特徴とする請求項7に記載の熱電変換モジュール。
  11. 前記絶縁側ねじ部が雌ねじ部であり、前記電極側ねじ部が雄ねじ部であり、前記貫通孔の貫通方向において、前記熱電変換部材が前記絶縁部材よりも小さく形成された構成とされ、
    前記第1磁石が前記雄ねじ部を挿通可能な挿通孔を有しており、前記絶縁部材の一端と一端の前記電極部材との間に前記第1磁石が配設されていることを特徴とする請求項7に記載の熱電変換モジュール。
  12. 前記貫通方向の他端側に配設された第2磁石を備えることを特徴とする請求項7〜11のいずれか一項に記載の熱電変換モジュール。
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