JP6957904B2 - 情報処理システム、情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理システム、情報処理装置及びプログラムに関する。
従来、複数の医療機関等が、患者に係るデータとして、カルテ、画像データ(X線写真、MRI(Magnetic Resonance Imaging)画像等)、処方箋データ等を、ネットワークを介したサーバを用いて共有する技術が既に知られている(例えば特許文献1)。また、患者データにアクセスするには、パスワードで認証を行うことにより、セキュリティを確保する技術が既に知られている(例えば特許文献2)。
しかしながら、従来の技術では、患者は、医療機関ごとに診察券が必要な場合があり、多数の医療機関を受診する場合は診察券の管理が困難となる。また、パスワードによる認証は、高齢者等の場合パスワードを忘れてしまうリスクもあり、患者データにアクセスできなくなるおそれもある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、クラウド環境に患者と一意に紐付けされた暗号化データを保持することで、データの消失を防ぎセキュリティを向上させることを目的とする。
そこで上記課題を解決するため、情報処理システムは、ユーザに使用される複数の端末を含み、前記複数の端末において共通して使用できる標準データを記憶する記憶部と、前記標準データへのアクセス、前記標準データの暗号化及び復号、及び前記ユーザの識別を可能とするキーを発行する発行部と、前記キーを用いて前記標準データへのアクセスを許可する許可部と、前記キーを用いて前記標準データを暗号化し、前記キーを用いて前記暗号化した標準データを復号する秘匿部とを有する。
複数の医療機関を利用する際、クラウド環境に患者と一意に紐付けされた暗号化データを保持することで、データの消失を防ぎセキュリティを向上させることができる。
本発明の実施の形態における情報処理システム4000の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるサーバ2001のハードウェア構成例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるクラウド2000の機能構成例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるサーバ1001の機能構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における病院固有患者データを標準患者データへ変換する処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の実施の形態における病院固有患者データテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態における標準患者データテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態における病院番号テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態における標準患者データを病院固有患者データへ変換する処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の実施の形態におけるチケット発行の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の実施の形態におけるチケットによって標準患者データをダウンロードする処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の実施の形態におけるチケットによって標準患者データをアップロードする処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の実施の形態におけるチケットのアクセス権の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における転院時の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の実施の形態における調剤時の処方箋作成に関する処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の実施の形態における生体情報を登録する処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の実施の形態における生体認証テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態における生体認証によるダウンロードの処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
以下、図面に基づいて本発明の本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態における情報処理システム4000の構成例を示す図である。図1において、情報処理システム4000は、病院A1000a、病院B1000b、調剤薬局C1000c、患者自宅D1000d、クラウド2000及び広域ネットワーク3000を含む。病院A1000aは、サーバ1001a、端末1002a及びファイアウォール1003aを含む。病院B1000bは、サーバ1001b、端末1002b及びファイアウォール1003bを含む。調剤薬局C1000cは、端末1002c及びファイアウォール1003cを含む。患者自宅D1000dは、端末1002d及びファイアウォール1003dを含む。クラウド2000は、サーバ2001a、サーバ2001b及びサーバ2001cを含む。
病院A1000a、病院B1000b、調剤薬局C1000c及び患者自宅D1000dは、LAN(Local Area Network)等でそれぞれの施設内で相互に接続されたサーバ1001a、サーバ1001b、端末1002a〜d、ファイアウォール1003a〜d等を含む、オンプレミス環境である。オンプレミス環境とは、ユーザ自身が管理している施設内に、情報処理システムを導入、設置して運用する環境のことをいう。
クラウド2000は、広域ネットワーク3000と接続しているサーバコンピュータ群である。クラウド2000は、サーバ2001a〜c等複数のサーバコンピュータから構成されており、サーバ1001a、サーバ1001b、端末1002a〜d等と通信を行い、医療情報に関する処理を行う情報処理装置である。これら施設は、病院、診療所、検査機関又は調剤薬局等が想定される。ユーザは、医師、看護師、医療事務又は会計事務の担当者等の病院関係者、患者本人、調剤薬局の薬剤師、検査機関の検査技師又は事務担当者等が想定される。
広域ネットワーク3000は、例えば、インターネットであり、公開されたネットワークである。広域ネットワーク3000は、専用回線ではなく、公衆回線であるため、セキュリティ対策をしない場合、改ざん、なりすまし、盗聴等の脅威を受ける可能性が有る。
サーバ1001a、サーバ1001b(以下、それぞれを区別しない場合「サーバ1001」という。)は、サーバコンピュータである。サーバ1001は、サーバ2001a〜cと通信を行い、ユーザとの入出力に関する処理及び医療情報に関する処理を行う。
端末1002a〜d(以下、それぞれを区別しない場合「端末1002」という。)は、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン等の端末装置である。端末1002は、本実施形態においては、サーバ1001と同様の機能を有する。
ファイアウォール1003a〜d(以下、それぞれを区別しない場合「ファイアウォール1003」という。)は、広域ネットワーク3000からのセキュリティの脅威から、病院A1000a、病院B1000b、調剤薬局C1000c又は患者自宅D1000d内に設置されるネットワークを守るために設置される。
サーバ2001a〜cは(以下、それぞれを区別しない場合「サーバ2001」という。)、クラウド2000に含まれるサーバコンピュータである。サーバ2001は、クラウド2000に対して要求される医療情報に関する処理を行う。
図2は、本発明の実施の形態におけるサーバ2001のハードウェア構成例を示す図である。図2のサーバ2001は、それぞれ相互に接続されているCPU(Central Processing Unit)2101、ネットワークインタフェース2102、入出力インタフェース2103、補助記憶装置2104及びメモリ装置2105等を有する。
サーバ2001での処理を実現するプログラムは、補助記憶装置2104に格納される。補助記憶装置2104は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置2105は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置2104からプログラムを読み出して格納する。CPU2101は、メモリ装置2105に格納されたプログラムに従ってサーバ2001に係る機能を実行する。
ネットワークインタフェース2102は、サーバ1001及び端末1002等と通信を行うための有線又は無線のインタフェースである。
入出力インタフェース2103は、USB(Universal Serial Bus)機器、ハードウェアキー、状態通知用LED、液晶ディスプレイ等の様々な入出力装置との接続を行うためのインタフェースである。
なお、サーバ1001、端末1002も図2と同様のハードウェア構成を有していてもよい。
図3は、本発明の実施の形態におけるクラウド2000の機能構成例を示す図である。当該機能は、1または2以上のサーバ2001によって実現される。図3に示されるクラウド2000は、標準患者データ制御部201、標準患者データ蓄積部202、病院番号蓄積部203、生体情報蓄積部204及びチケット発行認証部205を有する。これら各部は、サーバ2001にインストールされた1以上のプログラムがCPU2101に実行させる処理により実現される。また、標準患者データ蓄積部202、病院番号蓄積部203及び生体情報蓄積部204は、さらに補助記憶装置2104又はメモリ装置2105等を用いて実現可能である。
標準患者データ制御部201は、病院A1000a、病院B1000b、調剤薬局C又は患者自宅D等において共通に使用可能である標準患者データに関する処理等を行う。また、標準患者データ制御部201は、病院A1000a又は病院B1000bそれぞれに固有のデータである病院固有患者データと標準患者データの変換処理、サーバ1001又は端末1002と通信を行う。
標準患者データ蓄積部202は、標準患者データを記憶する機能を有する。また、標準患者データ蓄積部202は、標準患者データ制御部201からの制御に基づき、標準患者データの書込み又は読出しを行う。
病院番号蓄積部203は、病院に関する情報を記憶する機能を有する。また、病院番号蓄積部203は、標準患者データ制御部201からの制御に基づき、病院に関する情報の書込み又は読出しを行う。当該情報には、病院を一意に指定するIDが含まれる。
生体情報蓄積部204は、生体情報を記憶する機能を有する。また、生体情報蓄積部204は、標準患者データ制御部201からの制御に基づき、生体情報の書込み、読出し又は照合を行う。当該情報には、患者を一意に指定するIDが含まれる。
チケット発行認証部205は、情報処理システム4000を使用するユーザの認証に関する処理を行う。ユーザには、医療関係者、調剤薬局、患者等が含まれる。また、チケット発行認証部205は、情報処理システム4000において取り扱うデータへのアクセス権等に係るチケット(詳細は後述)の発行を行う。
図4は、本発明の実施の形態におけるサーバ1001の機能構成例を示す図である。端末1002も図4と同様の機能構成を有してもよい。
病院固有患者データ制御部101は、病院A1000a、病院B1000b、調剤薬局C1000c又は患者自宅D1000d等においてそれぞれに固有のデータである病院固有患者データに関する処理等を行う。また、病院固有患者データ制御部101は、ユーザの入出力処理を行い、クラウド2000と通信を行う。
病院固有患者データ蓄積部102は、病院固有患者データ制御部101からの制御に基づき、病院固有患者データの書込み又は読出しを行う。
チケット入出力部103は、チケット発行認証部205が発行するチケットの入出力を行う。
処方箋制御部104は、クラウド2000と通信を行って、処方箋の作成等の処理を行う。
生体認証制御部105は、ユーザから生体情報の入力を受け、クラウド2000と通信を行って、生体情報の登録又は登録済の生体情報との照合に関する処理を行う。
以下、情報処理システム4000において実行される処理手順の一例について説明する。
図5は、本発明の実施の形態における病院固有患者データを標準患者データへ変換する処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。病院固有患者データを標準患者データへ変換することにより、サーバ1001又は端末1002は、標準患者データを共通に使用できる。図5に示されるシーケンスでは、ユーザは医療関係者であり、ユーザが病院固有患者データを更新する際に、クラウド2000は、対応する標準患者データを更新する。なお、ユーザは、医療関係者に限られず、患者本人、調剤薬局の薬剤師、検査機関の検査技師又は事務担当者等であってもよい。
ステップS100において、ユーザは、データ更新要求を病院固有患者データ制御部101に入力する。
続いて、病院固有患者データ制御部101は、病院固有患者データ蓄積部102から、病院固有患者データを読み出す。破線で示されるように、病院固有患者データ制御部101は、病院固有患者データ蓄積部102から、病院固有患者データを受信する。図6は、本発明の実施の形態における病院固有患者データテーブルの一例を示す図である。図6に示されるように、病院固有患者データテーブルには、患者ごとに、「ユーザID」、「患者名」、「住所」、「健康保険証番号」、「診療履歴」、「処方箋履歴」、「X線画像群」、「MRI(Magnetic Resonance Imaging)画像群」が記録される。「ユーザID」は、当該病院内で一意に患者を識別するIDである。「患者名」は、患者の氏名である。「健康保険証番号」は、患者の健康保険証の番号である。「診療履歴」は、患者の過去の診療記録である。例えば、患者が過去に受診した科、診断された病名等が含まれる。「処方箋履歴」は、患者が過去に受領した処方箋が含まれる。「X線画像群」は、患者を過去に撮影したX線画像の集合である。「MRI画像群」は、患者を過去に撮影したMRI画像の集合である。
病院固有患者データ制御部101は、病院固有患者データ蓄積部102から、病院固有患者データを読み出すと(S101)、ステップS100においてユーザから入力されたデータに基づいて、当該病院固有患者データを更新する。例えば、患者のX線画像を新たに撮影した場合、当該X線画像を当該病院固有患者データの「X線画像群」に追加する(S102)。
続いて、病院固有患者データ制御部101は、病院固有患者データ蓄積部102に、更新された病院固有患者データを書き込む(S103)。破線で示されるように、病院固有患者データ制御部101は、病院固有患者データ蓄積部102から、書込み結果の完了通知を受けてもよい。
ステップS104において、病院固有患者データ制御部101は、標準患者データ制御部201に、更新された病院固有患者データをアップロードする。当該アップロードには、病院名に関する情報もさらに含まれる。
続いて、標準患者データ制御部201は、当該病院固有患者データを、標準患者データへ変換する(S105)。図7は、本発明の実施の形態における標準患者データテーブルの一例を示す図である。図7に示されるように、標準患者データテーブルには、患者ごとに、「患者ID」、「病院番号」、「ユーザID」、「PW」、「患者名」、「住所」、「健康保険証番号」、「病名」、「最終診察日」、「処方箋」、「X線」、「MRI」が記録される。「患者ID」は、標準患者データを一意に識別するIDである。「患者ID」により、患者も一意に識別可能である。「病院番号」は、病院を一意に識別するIDである。「ユーザID」は、「病院番号」によって識別される病院内で、一意に患者を識別するIDである。「PW」は、当該標準患者データを利用する際の認証時に入力するパスワードである。「患者名」は、患者の氏名である。「住所」は、患者の住所である。「健康保険証番号」は、患者の健康保険証番号である。「病名」は、現在の患者の病名である。「病名」は、病名を複数含んでもよい。「最終診察日」は、患者が最後に診察を受けた年月日である。「処方箋」は、患者が受領した最新の処方箋である。「X線」は、患者が撮影された最新のX線画像である。「MRI」は、患者が撮影された最新のMRI画像である。
標準患者データ制御部201は、当該病院固有患者データの項目に基づいて、対応する標準患者データの各項目を入力する。例えば、病院固有患者データの「ユーザID」「患者名」「住所」「健康保険証番号」は、標準患者データの同一の項目名のデータとしてそれぞれ入力される。また、病院固有患者データの「診療履歴」に基づく当該患者の現在の病名が、患者データの「病名」に入力される。また、病院固有患者データの「処方箋履歴」のうち最新の処方箋が、標準患者データの「処方箋」に入力される。同様に、標準患者データ制御部201は、病院固有患者データの「X線画像群」「MRI画像群」のうち最新の画像を、標準患者データの「X線」「MRI」にそれぞれ入力する。なお、標準患者データのうち、「病院番号」については、病院固有患者データから入力されない。
続いて、標準患者データ制御部201は、ステップS104で受信した、病院名に関する情報に基づいて、病院番号蓄積部203から病院番号を読出し、標準患者データの「病院番号」に入力する(S106)。破線で示されるように、標準患者データ制御部201は、病院番号蓄積部203から、病院番号を受信する。図8は、本発明の実施の形態における病院番号テーブルの一例を示す図である。図8に示されるように、病院番号テーブルには、「病院番号」、「病院名」、「病院住所」が記録される。「病院番号」は、病院を一意に識別するIDである。「病院名」は、医療機関の名称である。「病院住所」は、医療機関の住所である。病院番号テーブルは、予め作成されたものを用いてよい。
標準患者データ制御部201は、標準患者データ蓄積部202に、当該標準患者データを書き込む(S107)。なお、標準患者データ制御部201は、当該標準患者データを暗号化して、標準患者データ蓄積部202に書き込んでもよい。破線で示されるように、書込み完了の通知が、標準患者データ制御部201及び病院固有患者データ制御部101を介して、ユーザに通知されてもよい。以上の手順で、病院固有患者データを標準患者データへ変換する処理手順が完了する。
図9は、本発明の実施の形態における標準患者データを病院固有患者データへ変換する処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。標準患者データを病院固有患者データへ変換することにより、当該病院において、データを参照できるようになる。図9に示されるシーケンスでは、ユーザは医療関係者であり、ユーザが病院固有患者データを取得する際に、クラウド2000は、標準患者データを病院固有患者データへ変換する。なお、ユーザは、医療関係者に限られず、患者本人、調剤薬局の薬剤師、検査機関の検査技師又は事務担当者等であってもよい。
ステップS200において、ユーザは、データ取得要求を病院固有患者データ制御部101に入力する。当該データ取得要求には、患者IDが含まれる。
続いて、病院固有患者データ制御部101は、標準患者データ制御部201へダウンロードの通知を行う(S201)当該通知には、病院名に関する情報も含まれる。
続いて、標準患者データ制御部201は、ステップS201で受信した、病院名に関する情報に基づいて、病院番号蓄積部203から、病院番号を読み出す(S202)。破線で示されるように、標準患者データ制御部201は、病院番号蓄積部203から、病院番号を受信する。
続いて、標準患者データ制御部201は、標準患者データ蓄積部202から標準患者データを読み出す(S203)。破線で示されるように、標準患者データ制御部201は、標準患者データ蓄積部202から、標準患者データを受信する。当該標準患者データは、病院固有患者データへ変換される(S204)。標準患者データ制御部201は、当該標準患者データの項目に基づいて、対応する病院固有患者データの各項目を入力する。例えば、標準患者データの「ユーザID」「患者名」「住所」「健康保険証番号」は、病院固有患者データの同一の項目名のデータとしてそれぞれ入力される。また、標準患者データの「処方箋」が、病院固有患者データの「処方箋履歴」に入力される。同様に、標準患者データ制御部201は、標準患者データの「X線」「MRI」の画像を、病院固有患者データの「X線画像群」「MRI画像群」にそれぞれ入力する。このとき必要に応じて、標準患者データ制御部201は、当該標準患者データに含まれる病院番号と、ステップS202で読み出した病院番号とを照合して、照合の結果により、処理を続行するか否かを決定してもよい。
続いて、破線で示されるように、標準患者データ制御部201は、病院固有患者データ制御部101へ病院固有患者データを送信する。病院固有患者データ制御部101は、標準患者データ制御部201から受信した病院固有患者データを、病院固有患者データ蓄積部102に書き込む(S205)。破線で示されるように、書込み完了通知が、病院固有患者データ制御部101を介して、ユーザに通知されてもよい。以上の手順で、標準患者データを病院固有患者データへ変換する処理手順が完了する。
図10は、本発明の実施の形態におけるチケット発行の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。図10に示されるシーケンスでは、ユーザは患者本人を想定するが、ユーザは、患者本人に限られず、医療関係者、調剤薬局の薬剤師、検査機関の検査技師又は事務担当者等であってもよい。図10に示される各ステップにおいてユーザの入出力が行われる場合、ユーザの入出力インタフェースには、サーバ1001又は端末1002が用いられる。
ステップS300において、ユーザは、認証要求を標準患者データ制御部201へ入力する。当該認証要求には、「患者ID」及び「PW」が含まれる。図10に示されるステップにおいてユーザの入出力を伴う場合、ユーザの入出力インタフェースには、サーバ1001又は端末1002が用いられる。
続いて、標準患者データ制御部201は、標準患者データ蓄積部202から、標準患者データを読み出す(S301)。破線で示されるように、標準患者データ制御部201は、標準患者データ蓄積部202から、標準患者データを受信する。
続いて、標準患者データ制御部201は、ユーザからの認証要求及び標準患者データに基づいた認証をチケット発行認証部205にさせる(S302)。破線で示されるように、認証の結果は、標準患者データ制御部201を介して、ユーザへ通知される。
続いて、ユーザは、チケット発行要求を標準患者データ制御部201へ入力する(S303)。当該チケット発行要求に基づき、標準患者データ制御部201は、チケット発行をチケット発行認証部205に通知する(S304)。破線で示されるように、チケットは、標準患者データ制御部201を介して、サーバ1001又は端末1002のチケット入出力部103により、ユーザに取得される。
チケットとは、標準患者データにアクセスするための鍵となるデータである。情報処理システム4000では、チケットで認証することにより、標準患者データの閲覧、ダウンロード又はアップロード等が可能になる。チケットには、標準患者データを識別する患者IDが少なくとも含まれる。また、図5のステップS107にて、標準患者データが暗号化されて標準患者データ制御部201に書き込まれた場合に、チケットは、暗号化された標準患者データを復号する鍵となる機能を有する。さらに、チケットは、標準患者データを暗号化する鍵となる機能も有する。
また、チケットは、アクセス可能なデータの種別又は可能なデータ処理等を設定するアクセス権、及び生体認証データと関連付けられるチケットIDを有する(詳細は後述)。
チケット発行認証部205は、チケット発行要求に基づくチケットを発行し、標準患者データ制御部201及びチケット入出力部103を介して、ユーザに受領される。当該チケットの形態は、スマートフォン等の携帯端末又は記憶媒体等に記憶されるデータであってもよいし、QRコード(登録商標)等が印刷された紙媒体であってもよい。
図11は、本発明の実施の形態におけるチケットによる患者データをダウンロードする処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。図11に示されるシーケンスでは、ユーザは患者本人を想定するが、図10同様に、ユーザは、患者本人に限られない。また、図11に示されるシーケンスで読み出される標準患者データは、チケットにより暗号化されて記録されているものとする。図12に示される各ステップにおいてユーザの入出力が行われる場合、ユーザの入出力インタフェースには、サーバ1001又は端末1002が用いられる。
ステップS400において、ユーザは、認証要求を標準患者データ制御部201へ入力する。当該認証要求には、「患者ID」及び「PW」が含まれる。
続いて、標準患者データ制御部201は、ユーザからの認証要求に基づいた認証をチケット発行認証部205にさせる(S401)。破線で示されるように、認証の結果は、標準患者データ制御部201を介して、ユーザへ通知される。認証の結果が、可であった場合は、ステップS402へ進み、不可であった場合は、シーケンスを終了する。当該認証は、例えば、第3者によるチケットの使用等のなりすまし行為を防止する。
ステップS402において、ユーザは、チケット読取りを要求する。当該チケット読取りの要求によって、図10に示される手順により既に発行されたチケットが、チケット入出力部103に入力されてデータが取得され、当該データが標準患者データ制御部201へ送信される。チケット入出力部103は、チケットの形態に応じてデータを取得する。例えば、チケットの形態が、スマートフォン等の携帯端末又は記憶媒体等に記憶されるデータであった場合は、有線又は無線接続による通信等によってデータを読み取り、QRコード等が印刷された紙媒体であった場合は、スキャナ又はカメラ等でデータを読み取る。
続いて、標準患者データ制御部201は、チケット読取りを行う(S403)。標準患者データ制御部201は、ステップS402で読取られたチケットのデータを取得する。破線で示されるように、読取り完了通知が、ユーザに通知されてもよい。
ステップS404において、ユーザは、ダウンロード要求を標準患者データ制御部201へ入力する。当該ダウンロード要求を受けて、標準患者データ制御部201は、標準患者データ蓄積部202から、ステップS403でチケットから読み取った患者IDに対応する標準患者データを読み出す(S405)。破線で示されるように、標準患者データ制御部201は、標準患者データ蓄積部202から、標準患者データを読み出す。
続いて、標準患者データ制御部201は、暗号化されている標準患者データを、チケットを用いて復号する(S406)。続いて、標準患者データ制御部201は、病院番号蓄積部203から、復号した標準患者データの病院番号に基づいて病院名を読み出す(S407)。破線で示されるように、標準患者データは、標準患者データ制御部201を介して、ユーザに取得される。以上の手順で、チケットによる患者データダウンロードが完了する。
図12は、本発明の実施の形態におけるチケットによる患者データをアップロードする処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。図12に示されるシーケンスでは、ユーザは医療関係者を想定するが、ユーザは、医療関係者に限られない。図12に示される各ステップにおいてユーザの入出力が行われる場合、ユーザの入出力インタフェースには、サーバ1001又は端末1002が用いられる。
ステップS500からステップS503は、図11のステップS400からステップS403と同様である。ただし、S500においては、ユーザの医療関係者は、「医療関係者ID」と「PW」を用いて、認証要求を行う。「医療関係者ID」は、「患者ID」と同様にチケット発行認証部205での認証に使用される。当該認証は、例えば、第3者によるチケットの使用等のなりすまし行為を防止する。また、ステップS502のチケット読取り要求に使用されるチケットは、医療関係者がアップロードする患者データに係る患者から当該チケットを受領したものである。
ステップS504において、ユーザは、アップロード要求を標準患者データ制御部201へ入力する。当該アップロード要求には、病院固有患者データの一部又は全部、及び病院名に関する情報が含まれる。
続いて、標準患者データ制御部201は、当該アップロード要求に含まれる病院名に関する情報に基づいて、病院番号蓄積部203から病院番号を読み出す(S505)。破線で示されるように、標準患者データ制御部201は、病院番号蓄積部203から病院番号を受信する。続いて、標準患者データ制御部201は、当該アップロード要求に含まれる病院固有患者データの一部又は全部を、ステップS503で読み取ったチケットに含まれる患者IDに対応する標準患者データへ変換する(S506)。また、ステップS505で読み出した病院番号を標準患者データの項目へ入力する。
続いて、標準患者データ制御部201は、変換した標準患者データをステップS503で読み取ったチケットに含まれる暗号化鍵を用いて暗号化する(S507)。標準患者データ制御部201は、暗号化した標準患者データを標準患者データ蓄積部202へ書き込む(S508)。破線で示されるように、書込み完了の通知が、標準患者データ制御部201を介して、ユーザに通知されてもよい。以上の手順で、チケットによる患者データアップロードが完了する。
図13は、本発明の実施の形態におけるチケットのアクセス権の一例を示す図である。図11のステップS403及び図12のステップS503において、標準患者データ制御部201は、チケット読取りを行う際に、当該チケットが有するアクセス権を確認する。図13に示されるように、「アクセス権の種別」ごとに、「閲覧可能データ」、「ダウンロード可能データ」、「アップロード可能データ」が設定される。「アクセス権の種別」は、アクセス権の種別を識別する名称である。「閲覧可能データ」は、閲覧可能なデータ種別又はすべてのデータが閲覧不可であることが設定される。「ダウンロード可能データ」は、ダウンロード可能なデータ種別又はすべてのデータがダウンロード不可であることが設定される。「アップロード可能データ」は、アップロード可能なデータ種別又はすべてのデータがアップロード不可であることが設定される。
例えば、図13に示される「フルアクセス」は、「閲覧可能データ」はすべてのデータが可能、「ダウンロード可能データ」はすべてのデータが可能、「アップロード可能データ」はすべてのデータが可能、のように設定されている。また、例えば、図13に示される「リードオンリー」は、「閲覧可能データ」はすべてのデータが可能、「ダウンロード可能データ」はすべてのデータが可能、「アップロード可能データ」はすべてのデータに関して不可、が設定されている。また、例えば、図13に示される「処方箋オンリー」は、「閲覧可能データ」は処方箋が可能、「ダウンロード可能データ」は処方箋が可能、「アップロード可能データ」はすべてのデータに関して不可、が設定されている。また、例えば、図13に示される「画像アップロード」は、「閲覧可能データ」はすべてのデータが不可、「ダウンロード可能データ」はすべてのデータが不可、「アップロード可能データ」は画像データが可能、が設定されている。また、例えば、図13に示される「会計処理」は、「閲覧可能データ」は会計データが可能、「ダウンロード可能データ」は会計データが可能、「アップロード可能データ」は会計データが可能、が設定されている。
すなわち、図11のステップS403で読み取られるチケットは、少なくとも標準患者データがダウンロード可能であるアクセス権を有し、図12のステップS503で読み取られるチケットは、少なくとも標準患者データがアップロード可能であるアクセス権を有する。
図14は、本発明の実施の形態における転院時の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。図14に示されるシーケンスでは、ユーザは医療関係者を想定するが、ユーザは、医療関係者に限られない。また、図14に示されるシーケンスで読み出される標準患者データは、チケットにより暗号化されて記録されているものとする。
ステップS600において、ユーザは、転院処理要求を病院固有患者データ制御部101へ入力する。ステップS600では、医療関係者が転院する患者から受領したチケットのデータが、チケット入出力部103により取得される。続いて、病院固有患者データ制御部101は、転院処理を標準患者データ制御部201へ通知する(S601)。転院処理要求には、チケットのデータ及び転院先の病院名に関する情報が含まれる。当該チケットは、少なくとも標準患者データがダウンロード可能及びアップロード可能であるアクセス権を有する。続いて、標準患者データ制御部201は、当該チケットの読取りを行う(S602)。ステップS602におけるチケットの読取りは、転院処理要求に含まれるデータに基づいて行われる。
ステップS603において、標準患者データ制御部201は、当該チケットに含まれる患者IDに対応する標準患者データを標準患者データ蓄積部202から読み出す。破線で示されるように、標準患者データ制御部201は、標準患者データ蓄積部202から、標準患者データを受信する。続いて、読み出された標準患者データは、チケットに含まれる復号鍵によって復号される(S604)。続いて、転院先の病院名に関する情報に基づいて、標準患者データ制御部201は、病院番号蓄積部203から、転院先の病院番号を読み出す(S605)。
ステップS606において、標準患者データ制御部201は、ステップS601で通知された転院先の病院名に関する情報に基づいて、標準患者データの病院番号をステップS605で読み出した病院番号に変更する。これにより、当該標準患者データが転院先の病院に関連付けられる。
ここで、転院処理が完了して、クラウド2000のデータ保持容量を削減する場合、ステップS607に進み、標準患者データ制御部201は、当該標準患者データを標準患者データ蓄積部202から削除する。ステップS607において、破線で示されるように、標準患者データ制御部201は、標準患者データを図9に示される手順で病院固有患者データに変換して、病院固有患者データ制御部101に送信後、当該標準患者データを削除する。病院固有患者データ制御部101は、当該病院固有患者データを病院固有患者データ蓄積部102に書き込む(S608)。破線で示されるように、書込み完了通知が、病院固有患者データ制御部101を介して、ユーザに通知されてもよい。以上の手順で、転院時の処理手順が完了する。
なお、図14において、転院時の処理手順は一例であって、例えば、入院時の処理手順等を図14に示されるシーケンスにて処理してもよい。すなわち、入院処理の開始時に標準患者データがアップロードされ、当該入院処理が完了して、標準患者データが病院固有患者データに変換されて保存された場合、標準患者データ制御部201は、標準患者データ蓄積部202から当該標準患者データを削除してもよい。当該削除により、クラウド環境におけるデータの過剰な蓄積を防ぐことができる。
図15は、本発明の実施の形態における調剤時の処方箋作成に関する処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。図15に示されるシーケンスでは、ユーザは調剤薬局を想定するが、ユーザは、調剤薬局に限られない。また、図15に示されるシーケンスで読み出される標準患者データは、チケットにより暗号化されて記録されているものとする。
ステップS700において、ユーザは、処方箋ダウンロード要求を処方箋制御部104へ入力する。ステップS700では、調剤薬局が処方箋を発行する患者から受領したチケットのデータが、チケット入出力部103により取得される。当該チケットは、少なくとも処方箋データがダウンロード可能及びアップロード可能であるアクセス権を有する。
ステップS701において、処方箋制御部104は、処方箋ダウンロードの通知を標準患者データ制御部201へ送信する。続いて、標準患者データ制御部201は、チケット読取りを行う(S702)。ステップS702におけるチケットの読取りは、処方箋ダウンロードに含まれるデータに基づいて行われる。
続いて、標準患者データ制御部201は、標準患者データ蓄積部202から、標準患者データを読み出す(S703)。破線で示されるように、標準患者データ制御部201は、標準患者データ蓄積部202から、標準患者データを受信する。続いて、読み出された標準患者データは、チケットに含まれる復号鍵によって復号される(S704)。
ステップS705において、標準患者データ制御部201は、復号された標準患者データに基づいて、処方箋を作成する。標準患者データには、図7に示されるように患者の最新の処方箋が含まれている。標準患者データ制御部201は、作成した処方箋を、処方箋制御部104へ送信する。ステップS705において、作成した処方箋を、処方箋制御部104へ送信した後、直ちに当該処方箋を削除してもよい。破線で示されるように、処方箋制御部104は、当該処方箋を受信すると、ユーザに処方箋を提供して調剤を完了すると共に、処方箋削除を標準患者データ制御部201に通知する(S706)。続いて、標準患者データ制御部201は、標準患者データに含まれる処方箋を削除する(S707)。ステップS705で処方箋が削除されている場合は、ステップS707は実行されない。破線で示されるように、削除完了通知が、処方箋制御部104に通知されてもよい。当該削除により、クラウド環境におけるデータの過剰な蓄積を防ぐことができる。以上の手順で、調剤時の処方箋作成に関する処理手順が完了する。
図16は、本発明の実施の形態における生体情報を登録する処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。図16に示されるシーケンスでは、ユーザは患者本人を想定する。
ステップS800において、ユーザは生体情報読取り要求を生体認証制御部105へ入力する。当該生体情報読取り要求には、生体認証制御部105によって読み取られた、ユーザの生体情報が含まれる。ユーザの生体情報は、例えば、指紋データ、静脈認証データ等である。破線で示されるように、読取り完了通知が、ユーザに通知されてもよい。
続いて、ユーザは、生体情報登録要求を生体認証制御部105へ入力する(S801)。生体情報登録要求には、ユーザの入力或いはチケット入出力部103によるチケット読み取りに基づくチケットID及び患者IDが含まれる。生体認証制御部105は、ステップS800で取得されたユーザの生体情報、チケットID及び患者IDを含む生体情報登録の通知を標準患者データ制御部201へ送信する(S802)。
ステップS803において、標準患者データ制御部201は、生体情報登録を生体情報蓄積部204に対して行う。図17は、本発明の実施の形態における生体認証テーブルの一例を示す図である。図17に示される生体認証テーブルは、生体情報蓄積部204に記憶され、「生体認証データ」、「チケットID」及び「患者ID」が、ひとつのレコードの要素である。「生体認証データ」は、指紋データ、静脈認証データ等の生体情報を示すデータそのものである。「チケットID」は、チケットを一意に識別するIDであり、「生体認証データ」に関連付けられる「チケットID」が記憶される。例えば、図10に示されるチケット発行の際、ユーザが生体情報を送付して「生体認証データ」を生成し、当該チケットと当該「生体認証データ」は関連付けられ、「チケットID」を含むチケットがユーザに発行される。「患者ID」は、患者を一意に識別するIDであり、「生体認証データ」に関連付けられる「患者ID」が記憶される。破線で示されるように、登録完了通知が、標準患者データ制御部201及び生体認証制御部105を介して、ユーザに通知されてもよい。以上の手順で、生体情報を登録する処理手順が完了する。
図18は、本発明の実施の形態における生体認証によるダウンロードの処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。図18に示されるシーケンスでは、ユーザは患者本人を想定する。また、図18に示されるシーケンスで読み出される標準患者データは、チケットにより暗号化されて記録されているものとする。
ステップS900において、ユーザは、生体情報及びチケットを使用するダウンロード要求を生体認証制御部105へ入力する。生体認証制御部105は、ユーザの生体情報を読み取り、チケット入出力部103は、チケットを読み取る。また、当該チケットは、少なくとも標準患者データのダウンロードが可能であるアクセス権を有する。続いて、生体認証制御部105は、生体情報及びチケットのデータを含むダウンロードの通知を標準患者データ制御部201へ送信する(S901)。続いて、標準患者データ制御部201は、チケット読取りを行う(S902)。ステップS902におけるチケットの読取りは、当該ダウンロードの通知に含まれるデータに基づいて行われる。
ステップS903において、標準患者データ制御部201は、生体情報及びチケット読取り結果に基づいた認証をチケット発行認証部205にさせる。例えば、チケット発行認証部205は、図17に示される生体認証テーブルのレコードの「チケットID」及び「患者ID」と、チケット読取り結果による「チケットID」及び「患者ID」とを比較する。「チケットID」及び「患者ID」がそれぞれ一致した場合、チケット発行認証部205は、当該レコードに記録されている生体認証データと当該ダウンロードの通知に含まれる生体情報とを照合する。破線で示されるように、チケット発行認証部205は、当該照合が成功した場合、標準患者データ制御部201へ認証の成功を通知し、当該照合が失敗した場合、標準患者データ制御部201へ認証の失敗を通知してシーケンスを終了する。
ステップS904において、標準患者データ制御部201は、当該チケットに含まれる患者IDに対応する標準患者データを標準患者データ蓄積部202から読み出す。破線で示されるように、標準患者データ制御部201は、標準患者データ蓄積部202から、標準患者データを読み出す。続いて、読み出された標準患者データは、チケットに含まれる復号鍵によって復号される(S905)。破線で示されるように、復号された標準患者データは、生体認証制御部105を介して、ユーザに通知される。以上の手順で、生体認証によるダウンロードの処理手順が完了する。
上述したように、本発明の実施の形態によれば、情報処理システム4000は、患者に一意に紐付けられた患者データの利用に係るチケットを発行して使用することで、クラウド2000にセキュリティが確保された患者データの保存が可能となる。また、情報処理システム4000は、チケットに関連付けられた生体情報を用いる認証によって、セキュリティが確保された簡便なアクセスが可能となる。その結果、複数の医療機関を利用する際、クラウド環境に患者と一意に紐付けられた暗号化データを保持することで、データの消失を防ぎセキュリティを向上させることができる。
なお、本発明の実施の形態において、サーバ1001又は端末1002は、複数の端末の一例である。標準患者データは、標準データの一例である。標準患者データ蓄積部202、病院番号蓄積部203又は生体情報蓄積部204は、記憶部の一例である。チケットは、キーの一例である。チケット発行認証部205は、発行部の一例である。標準患者データ制御部201は、許可部の一例である。標準患者データ制御部201は、秘匿部の一例である。データ種別は、アクセス対象のデータの一例である。アクセス権の種別は、アクセス種別の一例である。クラウド2000は、装置群の一例である。病院固有患者データ制御部101は、送受信部の一例である。病院固有患者データは、個別データの一例である。
なお、本発明の実施の形態は本発明の範囲を限定するものではなく、クラウド2000が有する機能の一部をサーバ1001又は端末1002が有してもよい。また、本発明の実施の形態で説明した情報処理システム4000の構成は一例であり、情報処理システム4000は、様々なシステム構成を有してもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1000a 病院A
1000b 病院B
1000c 調剤薬局C
1000d 患者自宅D
1001a、b サーバ
1002a〜d 端末
1003a〜d ファイアウォール
2000 クラウド
2001a〜c サーバ
3000 広域ネットワーク
4000 情報処理システム
2101 CPU
2102 ネットワークインタフェース
2103 入出力インタフェース
2104 補助記憶装置
2105 メモリ装置
201 標準患者データ制御部
202 標準患者データ蓄積部
203 病院番号蓄積部
204 生体情報蓄積部
205 認証部
101 病院固有患者データ制御部
102 病院固有患者データ蓄積部
103 チケット入出力部
104 処方箋制御部
105 生体認証制御部
特開2003−337858号公報 特開2001−297153号公報

Claims (7)

  1. ユーザに使用される複数の端末を含む情報処理システムであって、
    前記複数の端末において共通して使用できる標準データを記憶する記憶部と、
    前記標準データへのアクセス、前記標準データの暗号化及び復号、及び前記ユーザの識別を可能とするキーを発行する発行部と、
    前記キーを用いて前記標準データへのアクセスを許可する許可部と、
    前記キーを用いて前記標準データを暗号化し、前記キーを用いて前記暗号化した標準データを復号する秘匿部とを有し、
    前記複数の端末のうちいずれかの端末が、前記記憶部に所定の標準データを記憶させた後、所定の条件により前記所定の標準データが前記記憶部から削除され、
    前記所定の標準データは、病院を識別する情報を含み、前記所定の条件は、前記所定の標準データが前記複数の端末のうち前記病院に関連付けられる端末において参照される個別データに変換されて前記病院に関連付けられる端末に送信されることである情報処理システム。
  2. 前記所定の標準データは、処方箋に関する情報を含み、前記発行部が前記所定の標準データに基づいて作成した処方箋が前記複数の端末のうち前記処方箋を要求した端末に送信された後、前記発行部は前記作成した処方箋を削除する請求項1記載の情報処理システム。
  3. 前記許可部は、前記キーによる標準データへのアクセスを、アクセス対象のデータ及びアクセス種別に基づいて許可する請求項1記載の情報処理システム。
  4. 前記許可部は、前記キーによる標準データへのアクセスを、前記キーと関連付けられた生体情報に基づいて許可を行う請求項1記載の情報処理システム。
  5. ユーザに使用される複数の端末と、前記複数の端末と接続される情報処理装置で実行可能なプログラムとを含む情報処理システムであって、
    前記端末は、
    個別データを前記情報処理装置へ送信又は前記情報処理装置から受信する送受信部を有し、
    前記プログラムは、
    前記個別データを前記複数の端末において共通して使用できる標準データに変換して、前記標準データを記憶させる制御手順と、
    前記標準データへのアクセス、前記標準データの暗号化及び復号、及び前記ユーザの識別を可能とするキーを発行する発行手順と、
    前記キーを用いて前記標準データへのアクセスを許可する許可手順と、
    前記キーを用いて前記標準データを暗号化し、前記キーを用いて前記暗号化した標準データを復号する秘匿手順とを情報処理装置に実行させ、
    前記複数の端末のうちいずれかの端末が、前記制御手順により所定の標準データを記憶させた後、所定の条件により前記所定の標準データが削除され、
    前記所定の標準データは、病院を識別する情報を含み、前記所定の条件は、前記所定の標準データが前記複数の端末のうち前記病院に関連付けられる端末において参照される個別データに変換されて前記病院に関連付けられる端末に送信されることである情報処理システム。
  6. ユーザに使用される複数の端末と接続される情報処理装置であって、
    前記複数の端末において共通して使用できる標準データを記憶する記憶部と、
    前記標準データへのアクセス、前記標準データの暗号化及び復号、及び前記ユーザの識別を可能とするキーを発行する発行部と、
    前記キーを用いて前記標準データへのアクセスを許可する許可部と、
    前記キーを用いて前記標準データを暗号化し、前記キーを用いて前記暗号化した標準データを復号する秘匿部とを有し、
    前記複数の端末のうちいずれかの端末が、前記記憶部に所定の標準データを記憶させた後、所定の条件により前記所定の標準データが前記記憶部から削除され、
    前記所定の標準データは、病院を識別する情報を含み、前記所定の条件は、前記所定の標準データが前記複数の端末のうち前記病院に関連付けられる端末において参照される個別データに変換されて前記病院に関連付けられる端末に送信されることである情報処理装置。
  7. ユーザに使用される複数の端末と接続される情報処理装置で実行可能なプログラムであって、
    前記複数の端末において共通して使用できる標準データを記憶させる制御手順と、
    前記標準データへのアクセス、前記標準データの暗号化及び復号、及び前記ユーザの識別を可能とするキーを発行する発行手順と、
    前記キーを用いて前記標準データへのアクセスを許可する許可手順と、
    前記キーを用いて前記標準データを暗号化し、前記キーを用いて前記暗号化した標準データを復号する秘匿手順とを情報処理装置に実行させ、
    前記複数の端末のうちいずれかの端末が、前記制御手順により所定の標準データを記憶させた後、所定の条件により前記所定の標準データが削除され、
    前記所定の標準データは、病院を識別する情報を含み、前記所定の条件は、前記所定の標準データが前記複数の端末のうち前記病院に関連付けられる端末において参照される個別データに変換されて前記病院に関連付けられる端末に送信されることであるプログラム。
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