JP6957025B2 - 血流認証装置 - Google Patents

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Description

本発明は、指の動脈や静脈である血管による個人認証のために用いられる血流認証装置に関する。
種々の生体認証装置技術が知られているが、その中でも手や指の血管は身体内部に存在するため指紋認証に比べて偽造や改ざんが困難であり高い精度で認証しうるセキュリティ技術として知られている。
最近では、金融機関のATMなどにおいて、被認証者の手や指の血流画像を撮影して事前に登録されている人の血流形状と照合を行うことにより、個人を識別する生体認証装置が使用されている。
このような指の血管による認証装置の従来例としては、例えば、特許文献1に記載の血流認証装置が知られている。この装置は、筐体に設けられた挿入孔に指を挿入して、指の上方から赤外光を照射し、その指を透過した光がフィルタを通して撮像装置に到達することによりその指の血流の画像を撮影する装置である。
特開2014−99149号公報
しかしながら、先行特許文献1に記載の血流認証装置では、指を挿入する挿通孔が常に開放されているために、当該血流認証装置が工場や屋外に設置された場合、埃や塵などが、指を透過した光が撮像装置に到達する経路の途中にある挿通孔の一部に堆積し、挿通孔に挿入された指の血流画像を正しく撮影することができず、認証の精度が低下するという課題があった。
そして、事前に登録されている血流形状情報の件数が人の増加や入れ替わりなどにより次々と追加されて増えていくと、被認証者の指の血流画像と、その前に登録されている人の血流形状情報とを照合して認証するための時間が長くなってしまうという課題があった。
そのため、本発明において、工場や屋外など埃や塵が多い場所に設置された場合であっても、被認証者の指の血流画像を正しく撮影して認証の精度を向上することができ、事前に登録された件数が増加しても、被認証者の指の血流画像の認証に掛かる時間を短縮することができる血流認証装置を提供することを目的とする。
〔1〕すなわち、本発明は、認証者の指(F)の挿入方向と略垂直な水平方向に前 記指(F)と当接する一の面(11)とは反対側の他の面(12)に固設された付勢手 段(S)の付勢力によって前記指(F)の挿入方向と略垂直な水平方向に移動可能であ り、挿入された前記指(F)を挟んで前記指(F)の挿入方向と略垂直な水平方向に2 つ配設され、前記指(F)が挿入されていないときに前記付勢手段(S)により前記一 の面(11)同士が近接する可動部(1)と、前記付勢手段(S)において前記可動部 (1)とは反対側に固設された圧力センサ(2)と、前記可動部(1)に内設され、前 記可動部(1)側から挿入された前記指(F)の側面に対して光を照射する光源(3) と、挿入された前記指(F)の下方に配設され、前記指(F)を透過した前記光源(3 )から照射される光を撮影する撮像部(4)と、登録者の指の血流形状情報が前記圧力 センサ(2)から得られた指幅情報に対応して記憶されている記憶部(5)と、挿入さ れた被認証者の前記指に基づいて前記圧力センサ(2)から得られた指幅情報に基づい て前記光源(3)から照射される光の量を調節し、前記指幅情報及び前記撮像部(4) から送信された血流画像を、前記記憶部(5)に記憶された登録者の指の指幅情報及び 血流形状情報と照合する制御部(6)と、を備えることを特徴とする血流認証装置であ る。
〔2〕そして、一対の前記可動部(1)の他の面(12)に、それぞれ前記付勢手段 (S)が固設されていることを特徴とする前記〔1〕に記載の血流認証装置である。
〔3〕そして、前記可動部(1)が、前記指(F)と当接する一の面(11)と連設され、挿入された前記指(F)の指先方向へ前記他の面(12)側から前記一の面(11)側に傾斜する傾斜面(13)を備えることを特徴とする前記〔1〕又は前記〔2〕に記載の血流認証装置である。
〔4〕そして、前記可動部(1)の内部において、前記光源(3)よりも前記撮像部(4)側に前記光源(3)から照射される光を遮る遮光部(14)を備えることを特徴とする前記〔1〕から前記〔3〕のいずれかに記載の血流認証装置である。
〔5〕そして、前記撮像部(4)を内設し前記可動部(1)を載置する筐体(C)と、挿入された前記指(F)と前記撮像部(4)との間に配設され、前記筐体(C)の内側に前記指の幅よりも狭く窪んだ箇所に設けられ前記光源(3)から照射される光を透過するフィルタ(7)と、を備えることを特徴とする前記〔1〕から前記〔4〕のいずれかに記載の血流認証装置である。
本発明の血流認証装置によれば、工場や屋外など埃や塵が多い場所に設置された場合であっても、被認証者の指の血流画像を正しく撮影して認証の精度を向上することができ、事前に登録された件数が増加しても、被認証者の指の血流画像の認証に掛かる時間を短縮することができる。
本発明の第一実施形態に関する血流認証装置において、可動部が閉じた状態における平面図である。 本発明の第一実施形態に関する血流認証装置において、可動部が指を挿入することにより開いた状態における平面図である。 本発明の第一実施形態に関する血流認証装置において、可動部が指を挿入することにより開いた状態における正面側から見た断面図である。 本発明の第一実施形態に関する血流認証装置において、認証手順を示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態に関する血流認証装置において、記憶部に保存されているデータベースの概念図である。 本発明の第二実施形態に関する血流認証装置において、可動部が指を挿入することにより開いた状態における正面側から見た断面図である。
以下、本発明の血流認証装置に関する実施の形態について、添付の図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨が明記されていない限り、この形態に限定されるものではない。
(第一実施形態)
図1から図4に示すように、第一実施形態の血流認証装置は、主として可動部1、圧力センサ2、光源3、撮像部4、記憶部5、制御部6、フィルタ7などを備えている。
可動部1は、挿入される指Fと当接し、指Fが挿入されたり取り出されたりという動作に伴って付勢手段Sの付勢力に順じて又は抗って移動する部材である。可動部1は、本実施形態において、指Fを挿入する方向に細長い形状を有している。可動部1の一の面である内側面11が、指Fと当接可能である。そして、内側面11とは反対側の他の面である外側面12に、付勢手段Sが固設されている。付勢手段Sは、指Fを挿入する方向とは略垂直な方向に沿って配設されているため、可動部1を外側面12から内側面11の方向に向かって付勢する力が働く。このため、図1、図2のように、可動部1・1を互いの内側面12・12が対向するように配設すると、指Fを挿入していないときは、互いの内側面12・12が近接するように可動部1・1が移動し、指Fを挿入しているときには、互いの内側面12・12が離れるように可動部1・1が移動する。このように、可動部1が移動することができるため、指Fを挿入していないときは、撮像部4の上方に位置し光源3から照射される光を透過するフィルタ7に、埃や塵が堆積することを防ぐことができるので、被認証者の指の血流画像を正しく撮影することができ、認証の精度が低下することがないという効果を奏する。さらに、可動部1が移動することができるため、指Fを挿入すると、可動部1の内壁面11と指Fが密接し、外部の光や散乱光などによるハレーションが生じにくいので、被認証者の指の血流画像を鮮明に撮影することができ、認証の精度を向上することができるという効果も奏する。なお、本実施形態において、可動部1が一対として設けられているが、二つのうち一方を付勢手段Sにより移動可能に設けて、もう一方を、付勢手段Sを使用せず固定することもできる。
そして、可動部1の内部には空間があり、図3に示すように、光源3や基板31、そして、遮光部14などを内包している。
付勢手段Sとしては、本実施形態では螺旋状に巻かれたコイルバネを用いているが、他の実施形態において、圧力センサ2側から可動部1に付勢力が働く限りにおいて、板バネ、竹の子バネ、圧縮空気の弾性力を利用した空気バネなどの弾性部材を用いることができる。
可動部1の内壁面11は、全面又は光源3から照射される光が当たる一部において、光源3から照射される光を透過する透光性を有している。本実施形態において、内壁面11は平坦な形状であるが、他の実施形態において、指の形状に沿って内部に向かって湾曲した形状とすることもできる。また、光源3として可視光より波長が長い近赤外光などを用いる場合には、内壁面11は少なくとも近赤外光などを透過すればよいので必ずしも目視にて透明である必要はない。
傾斜面13は、指Fと当接する内側面11と連設され、挿入された指Fの指先方向へ、すなわち、図1、図2における上方向へ、外側面12側から内側面11側に傾斜する面である。可動部1においてこのように傾斜面13が設けられていることにより、被認証者が指Fをどこにあてがえば良いのか視覚的に誘導しやすく、また、対向するそれぞれの可動部1・1が最初に移動し始める取っ掛かりを与えることができる。なお、傾斜面13の傾斜角度は、被認証者の指Fをあてがいやすく、可動部1の移動がスムーズである限りにおいて任意の角度に設定することができる。
遮光部14は、可動部1の内部において、光源3よりも撮像部4側、すなわち、図3における下方に設けられており、光源3から照射される光を遮る部材である。遮光部14により、光源3より照射された光が、指Fを介さずに直接撮像部4に入ることを大幅に低減することができるので、被認証者の指の血流画像を正しく撮影することができ、認証の精度を向上することができる。なお、遮光部14は、本実施形態において、板状の部材であるが、他の実施形態において、光源3から照射される光を遮る限りにおいて種々の形状とすることができる。
回転部15は、可動部1と撮像部4を内設する筐体Cとの間に設けられている回転可能である部材である。回転部15は、本実施形態において、可動部1と筐体Cに当接しているボール形状の部材である。図3においては、回転部15の概念が分かりやすいように模式的に示しているが、実際の商品においては回転部15が可動部1の底面から外れないように回転部15を緩嵌する枠部などが設けられることが好ましい。回転部15により、可動部1と筐体Cに働く摩擦が軽減して、可動部1が滑らかに移動することができる。なお、本実施形態において、回転部15はボール形状であるが、他の実施形態において、車輪などの回転する部材を用いることもできる。
圧力センサ2は、付勢手段Sにおいて可動部1とは反対側に固設された部材であり、内包する感圧素子で加えられた圧力を計測し電気信号に変換し出力する部材である。図1、図2などに示されているように、圧力センサ2は、コイルバネとして示されている付勢手段Sの端部に設けられており、被認証者が指Fを対向する可動部1・1の間に挿入すると、それぞれの可動部1・1の内側面12・12が離れるように移動すると、付勢手段Sが圧縮されることにより、掛かる負荷が増加する。被認証者の指Fが細ければ、可動部1があまり移動しないために、圧力センサ2に掛かる負荷があまり増加せず、逆に被認証者の指Fが太ければ、可動部1が大きく移動しないために、圧力センサ2に掛かる負荷が大きく増加する。このため、被認証者の指Fの太さに応じて、圧力センサ2に掛かる負荷の増加具合が変化し、それに伴って変換される電気信号の強弱も変化する。
この被認証者の指Fの太さに応じて異なる値で出力される電気信号を用いて、光源3のから照射される光の量を調節したり、被認証者の指Fの太さに関する情報を個人認証に利用したりすることができる。
上述した「光源3から照射される光の量の調節」については、圧力センサ2から出力される電気信号の値を基準に所定の閾値ごとに複数のクラスに分類し、そのクラスに対応する光量を設定しておいて、被認証者の指Fが挿入されたときに可動部1が移動して圧力センサ2に負荷が掛かって出力された電気信号の値から、該当するクラスに対応する光量にて、光源3から光が照射される。例えば、まず、圧力センサ2から出力される電気信号の値を基準に所定の閾値で区切られる、指幅の細い人、普通の人、太い人に相当する3つのクラスを用意しておく。次に、指幅の細い人のクラスに対応する光量を標準の光量より少なめに、指幅の普通の人のクラスに対応する光量を標準の光量に、指幅の太い人のクラスに対応する光量を標準の光量より多めに予め設定しておく。そして、被認証者の指Fが挿入されたときに可動部1が移動して圧力センサ2に負荷が掛かって出力された電気信号の値から、3つのクラスのいずれに該当するかを判別して、そのクラスに対応した光量にて光源3から光が照射される。このように、被認証者の指Fの幅で可動部1の移動量が変わることから、圧力センサ2に掛かる負荷も変わるので、指Fの太さに応じて光源3からの光量を調整することができる。こうして、常に一定の光量にて光源3から照射されると、指幅の細い人であると指Fを透過する光が多く血流が細かったり途切れたりして撮像されてしまい認証制度が低下したり、逆に指幅の太い人であると指Fを透過する光が少なく血流が不鮮明に撮像されてしまい認証制度が低下したりするという問題を解決することができ、指幅の細い人や太い人であっても個人認証の精度が低下しないという効果を奏する。なお、上記の具体例では、3つのクラス分類で説明しているが、2つのクラス分類や4つ以上など複数のクラス分類とすることもできる。
上述した「被認証者の指Fの太さに関する情報を個人認証に利用すること」については、圧力センサ2から出力される電気信号の値を基準に所定の閾値ごとに複数のクラスに分類し、そのクラスに登録者名、登録者ID、登録者の血流パターン情報などを関連付けてデータベースとして記憶しておいて、被認証者の指Fが挿入されたときに可動部1が移動して圧力センサ2に負荷が掛かって出力された電気信号の値から、上記データベースの該当するクラスから優先して認証が開始される。例えば、図5に示すように、まず、事前に登録者のデータベースを作成するときに、登録者名、登録者IDなどとともに、撮像して得られた登録者の血流パターン情報および指幅情報A,B,Cとして関連付けて記憶しておく。この指幅情報A,B,Cは、圧力センサ2から出力される電気信号の値を基準に所定の閾値で区切られた3つのクラスであり、指幅の細い人がAクラス、普通の人がBクラス、太い人がCクラスに対応している。そして、被認証者の指Fが挿入されたときに可動部1が移動して圧力センサ2に負荷が掛かって出力された電気信号の値から、A,B,Cの3つのクラスのいずれに該当するかを判別して、登録者のデータベースから、そのクラスに対応した登録者の血流パターン情報を優先して照合を開始する。こうして、事前に登録された血流パターン情報の件数が増加しても、参照する血流パターン情報を指幅と関連付けられて登録されているデータベースから抽出しているために被認証者の指の血流パターン情報の認証に掛かる時間を短縮することができるという効果を奏する。また、圧力センサ2に負荷が掛かって出力された電気信号の閾値に近いクラスに属する登録者もいることが想定されることから、該当するクラスで認証できない場合は、その閾値に近いクラスから順に全てのクラスを対象に認証を行うことが好ましい。なお、上記の具体例では、3つのクラス分類で説明しているが、2つのクラス分類や4つ以上の複数のクラス分類とすることもできる。
上記の可動部1、圧力センサ2、付勢手段Sは、図1から図3において理解容易のため露出しているが、実際の製品において、その全体を覆う仮想線で示したカバー部材で保護されていることが好ましい。
光源3は、可動部1に内設され指Fに対して光を照射する部材である。具体的に、光源3は、チップ型のLED(Light Emitting Diode)など波長が約700nm以上の近赤外線や赤外線などを照射する素子を有する部材である。光源3は、対向する可動部1・1に挟持される指Fに向かって発光するように、可動部1の外壁面12
側から内壁面11側に向かって配設されている。また、本実施形態において、光源3は可動部1の内部に1個ずつ配設されているが、他の実施形態において、2個ずつ配設するなど複数個ずつ配設することもできるし、対向する可動部1・1のうちどちらか一方において1個だけ配設し他方において2個など配設することもできる。
基板31は、光源3に接続され、光源3に電力を供給したりする部材である。本実施形態において、基板31は、光源3と同じく可動部1の内設されている。また、基板31は、図示しない外部電源から配線によって電力を受けて光源3に供給したり、内蔵する電池によって光源3に電力を供給したりすることができる。
撮像部4は、光源3より照射される光のうち、指Fを透過して得られる血流画像を撮影する部材である。撮像部4として、CCD、CMOSなどの光電変換素子が使用され、撮影した指Fの血流画像を電気信号として制御部6などに送信する。
記憶部5は、登録者の血流パターン情報や血流画像などの血流形状情報、制御プログラムなどが記憶されている記憶装置である。記憶されている情報としては、図5に示すように、指幅で複数のクラスに分けられている指幅情報と、事前に光源3より光を照射し撮像部4で撮像した指Fの血流画像から特徴部位を抽出して作成された血流パターン情報と、その事前に撮像した指Fを有する人物である登録者名と、その登録者の社員番号や固有の番号などである登録者IDなどである。なお、本実施形態において、血流形状情報として、撮像した指Fの血流画像から特徴部位を抽出して作成された血流パターン情報を用いているが、撮像した指Fの血流画像そのものであってもよい。また、具体的には、記憶部5は、RAM、ROM、HDD、SSDなど主記憶装置、補助記憶装置などの物理的部材である。また、記憶部5は、可動部1や筐体Cなどの内部に設けることができるし、筐体Cと隣接している別部材又は離れた別部材の内部に設けることもできる。
制御部6は、記憶部5に格納されている制御プログラムに基づいて、撮像部4で撮像された被認証者の指Fの画像を、その血管パターン情報を記憶部5に保存されている複数の血管パターン情報などと照合して個人認証などの各種処理を行う制御装置である。具体的には、制御部6は、CPUなど各種処理装置から構成される物理的部材である。また、制御部6は、可動部1や筐体Cなどの内部に設けることができるし、筐体Cと隣接している別部材又は離れた別部材の内部に設けることもできる。
フィルタ7は、筐体Cの内側に指Fの幅よりも狭く窪んだ箇所に設けられ光源3から照射される光を透過する部材である。フィルタ7が、筐体Cの内側に指Fの幅よりも狭く窪んだ箇所に設けられているために、指Fがフィルタ7に押し付けられて種々の血管の位置関係がずれたりつぶれたりしないために、指Fの血管を正しく撮像することができるので、個人認証の精度を向上することができるという効果を奏する。また、本実施形態において、フィルタ7は、撮像部4の上方に位置する平坦な形状であるが、他の実施形態において、指の形状に沿って筐体Cの内部に向かって湾曲した形状とすることもできる。また、光源3として可視光より波長が長い近赤外光などを用いる場合には、フィルタ7は少なくとも近赤外光などを透過すればよいので必ずしも目視にて透明である必要はない。
指検知センサ8は、挿入される指Fの指先に対応した位置に設置され、指Fの先端の接触を検知する指先検知センサ81と、挿入される指Fの根元に対応した位置に設置され、指Fの根元の接触を検知する指元検知センサ82からなるものである。
指先検知センサ81は、一対の可動部1・1の間に挿通される被認証者の指Fの先端を検知するものである。指先検知センサ81は、筐体Cの上方であって指Fの先端に対応する位置に設置され、例えば短形の金属板等から形成される。被認証者の指Fの先端が指先検知センサ81に接触することにより、指Fの接触を静電容量変化などにより電気的に検知する。
指元検知センサ82は、一対の可動部1・1の間に挿通される被認証者の指Fの根元を検知するものである。指元検知センサ82は、筐体Cの上方であって指Fの根元に対応する位置に設置され、例えば短形の金属板等から形成される。被認証者の指Fの根元が指元検知センサ82に接触することにより、指Fの接触を静電容量変化などにより電気的に検知する。具体的には、静電容量変化により、接触を検知する。
そして、指先検知センサ81、指元検知センサ82において指Fが接触する面は、指の先端や根元の形状に合うように、略円弧状に湾曲して形成することが望ましい。これにより、被認証者の指Fの支持を確実に行うことができ、指Fの検知を確実に行うことができる。そして、指先検知センサ81及び指元検知センサ82の双方が被認証者の指Fを検知することで、血流認証動作が開始可能となる。
このように、本発明の血流認証装置は構成され、図4に示すように、以下の処理手順に従って個人認証を行う。
まず、ステップ10(S10)においては、被認証者は指Fを一対の可動部1・1の傾斜面13・13に沿って挿入し、可動部1・1の内壁面11・11に指Fを当接させる。
そして、ステップ11(S11)においては、被認証者の動作により、指検知センサ8である指先検知センサ81及び指元検知センサ82の双方にて指Fを検知したか否かを判定する。当該判定は、指検知センサ8に接続される制御部6などにて行われる。判定結果が肯定の場合には、ステップ12(S12)に進む。
ステップ12(S12)においては、被認証者の動作により、圧力センサ2から出力される電気信号の値を基準に、所定の閾値ごとに分類された複数のクラスのうちどのクラスに対応するかという指幅情報を取得する。これら一連の情報処理は、圧力センサ2から出力される電気信号の値を受け取る制御部6が行う。
そして、ステップ13(13)においては、ステップ12における指幅情報に対応した光量にて光源3であるLEDを発光させ、被認証者の指Fの側面から光を照射する。具体的には、制御部6から被認証者の指幅情報を基板13に通知して、指幅情報に対応した光量にて光源3から光を照射させる。
そして、ステップ14(S14)においては、制御部6により撮像部4を作動させ、指Fの撮像を行う。撮像された画像は、制御部6に送信される。当該撮像においては、指幅情報に対応した光量を基準に光量を増減させて複数枚を撮像した後、所定の領域を切り出してつなぎ合わせたり重ね合わせたりして、1枚の指Fの画像とするものであってもよいし、指幅情報に対応した光量にて1枚のみを撮像するものであってもよい。画像処理については、これに限られることなく、適宜処理を組み合わせて行うこともできる。
ステップ15(S15)においては、制御部6にて、撮像された画像と、被認証者の登録された血流形状情報の一種である血流パターン情報とが一致するか否かを判定する。そして、このとき、上述した図5に示すように、圧力センサ2から出力される電気信号の値を基準に所定の閾値ごとに分類されている複数のクラスに登録者名、登録者ID、登録者の血流パターン情報などが関連付けられ、記憶装置5に保存されているデータベースを参照して、被認証者の指Fが挿入されたときに可動部1が移動して圧力センサ2に負荷が掛かって出力された電気信号の値から、上記データベースの該当するクラスから認証が開始される。また、血流認証においては、本実施例においては従来と同様にして、静脈形状をパターン抽出し画像処理を施し、特徴点抽出及び特徴点照合を用いて行われることが好ましいが、被認証者の血流画像そのものを図5における血流パターン情報に替えてデータベースとして記憶しておいて照合するなど他の照合処理を採用することもできる。
血流認証の結果、撮像した画像とデータベースの血流パターン情報とが一致、又は所定の一致率以上であれば、制御部6は、当該被認証者を適合者と判定する。そして、例えば、屋外に設置された扉の開錠装置と連動するようにすると、適合者であることの信号を扉の錠装置に送信し、錠装置において開錠動作を行うようにすることができる。また、工場に設置された設備装置などと連動するようにすると、適合者であることの信号を設備装置に送信し、設備装置において操作を受け付けるようにすることができる。そして、被認証者が登録者であっても一定の権限を有している必要がある場合には、さらにデータベースにおいてその使用権限を有しているかを判定して、その使用権限を有しているときにのみ、その設備装置において操作を受け付けるようにすることができる。
以上、説明した本発明に係る血流認証装置によれば、付勢手段Sの付勢力によって移動自在である可動部1に指Fが挿入されることによる負荷を圧力センサ2で検出し、それにより得られる指幅情報に基づいて、調節された光量で光源3から光を指Fに照射して指Fの血流画像を撮像するとともに、登録者の血流形状情報の認証を行うものである。これにより、工場や屋外など埃や塵が多い場所に設置されても被認証者の指の血流画像を正しく撮影して認証の精度を向上することができ、事前に登録された件数が増加しても被認証者の指Fの血流画像の認証に掛かる時間を短縮することができる。
(第二実施形態)
図6に示すように、第二実施形態に係る血流認証装置は、第一実施形態と同様に主として可動部1、圧力センサ2、光源3、撮像部4、記憶部5、制御部6、フィルタ7などを備えている。以下に、第一実施形態との相違点について説明する。
光源3は、可動部1の内部に設けられているが、斜め下方に位置するフィルタ7近傍に向けて設けられている。これにより、被認証者の指Fを手の甲側から光を照射することができるために、撮像部4への透過光を増やすことができ、より鮮明な血流画像を撮像することができる。
1・・・可動部
11・・・内壁面
12・・・外壁面
13・・・傾斜面
14・・・遮光部
15・・・回転部
2・・・圧力センサ
3・・・光源
31・・・基板
4・・・撮像部
5・・・記憶部
6・・・制御部
7・・・フィルタ
8・・・指検知センサ
81・・・指先検知センサ
82・・・指元検知センサ
C・・・筐体
S・・・付勢手段
F・・・指

Claims (5)

  1. 被認証者の指の挿入方向と略垂直な水平方向に前記指の側面と当接する一の面とは反対 側の他の面に固設された付勢手段の付勢力によって前記指の挿入方向と略垂直な水平方 向に移動可能であり、挿入された前記指を挟んで前記指の挿入方向と略垂直な水平方向 に2つ配設され、前記指が挿入されていないときに前記付勢手段により前記一の面同士 が近接する可動部と、
    前記付勢手段において前記可動部とは反対側に固設された圧力センサと、
    前記可動部に内設され、前記可動部側から挿入された前記指に対して光を照射する光源 と、
    挿入された前記指の下方に配設され、前記指を透過した前記光源から照射される光を撮 影する撮像部と、
    登録者の指の血流形状情報が前記圧力センサから得られた指幅情報に対応して記憶され ている記憶部と、
    挿入された被認証者の前記指に基づいて前記圧力センサから得られた指幅情報に基づい て前記光源から照射される光の量を調節し、前記指幅情報及び前記撮像部から送信され た血流画像を、前記記憶部に記憶された登録者の指の指幅情報及び血流形状情報と照合 する制御部と、
    を備えることを特徴とする血流認証装置。
  2. 一対の前記可動部の他の面に、それぞれ前記付勢手段が固設されていることを特徴とす る請求項1に記載の血流認証装置。
  3. 前記可動部が、前記指と当接する一の面と連設され、挿入された前記指の指先方向へ前 記他の面側から前記一の面側に傾斜する傾斜面を備えることを特徴とする請求項1又は 請求項2に記載の血流認証装置。
  4. 前記可動部の内部において、前記光源よりも前記撮像部側に前記光源から照射される光 を遮る遮光部を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の血流 認証装置。
  5. 前記撮像部を内設し前記可動部を載置する筐体と、
    挿入された前記指と前記撮像部との間に配設され、前記筐体の内側に前記指の幅よりも 狭く窪んだ箇所に設けられ前記光源から照射される光を透過するフィルタと、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の血流認証装置。
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