JP6956936B2 - バスダクト支持部の施工方法 - Google Patents

バスダクト支持部の施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6956936B2
JP6956936B2 JP2017095067A JP2017095067A JP6956936B2 JP 6956936 B2 JP6956936 B2 JP 6956936B2 JP 2017095067 A JP2017095067 A JP 2017095067A JP 2017095067 A JP2017095067 A JP 2017095067A JP 6956936 B2 JP6956936 B2 JP 6956936B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bus duct
support portion
trunk line
urging
urging means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017095067A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018183025A (ja
Inventor
圭之 内村
悠介 鹿田
吉田 稔
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Ky Tec Corp
Original Assignee
Kyodo Ky Tec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Ky Tec Corp filed Critical Kyodo Ky Tec Corp
Priority to JP2017095067A priority Critical patent/JP6956936B2/ja
Publication of JP2018183025A publication Critical patent/JP2018183025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6956936B2 publication Critical patent/JP6956936B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

発明の詳細な説明
本発明は、バスダクトユニットを接続部で接続して垂直方向にバスダクト幹線を形成し、前記バスダクト幹線を複数のバスダクト支持部で支持するバスダクトシステムにおけるバスダクト支持部の施工方法に関する。
従来のバスダクト支持部の施工方法として、構造物の最下階の床にバスダクト幹線を構造物に対して固定状態で支持する固定支持部を設け、構造物の最下階よりも上方階の床にバスダクト幹線を上方へ付勢しながら支持する付勢支持部を設けることにより、バスダクト通電時の伸びを上方へ引っ張りながら支持するバスダクトシステムが存在しており、その際の施工方法は、バスダクト幹線を構築しながら固定支持部、付勢支持部を取り付けていき、施工完了後に全ての付勢支持部の付勢手段を解放する方法が一般的であった。
しかし、上記バスダクト支持部の施工方法では、バスダクト幹線の施工が長期に亘る場合、冬場に施工を開始し、夏場でも施工中の場合、外気温の変化によりバスダクト幹線が伸びてしまい、付勢手段を解放していないことからバスダクト幹線自体が重みにより蛇行してしまい、電気的には問題ないが、見た目が非常に悪くなるという不具合が生じていた。
また、バスダクト幹線の施工は、完璧に真っ直ぐ垂直に施工することは困難であること、及びバスダクトユニットを接続部で接続する際に、バスダクトユニットと接続部の接続寸法に多少の遊び寸法があることから、バスダクト幹線の施工完了後に全ての付勢手段を解放した場合、上方階に向かうにつれて施工誤差等分の寸法が蓄積され、付勢手段の許容範囲を超えてしまう程上方へ移動してしまい、結果的に付勢支持部を再施工する必要が出てきて、施工性が悪いという不具合が生じていた。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、バスダクト幹線の施工時の蛇行を防ぐと共に、バスダクト幹線の施工誤差等も考慮して確実にバスダクト幹線を支持可能なバスダクト支持部の施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を解決するための手段として、本発明のバスダクト支持部の施工方法は、バスダクトユニットを接続部で接続して垂直方向にバスダクト幹線を形成し、前記バスダクト幹線を複数のバスダクト支持部で支持するバスダクトシステムにおけるバスダクト支持部の施工方法において、前記支持部は、前記バスダクト幹線を構造物に対して固定状態で支持する少なくとも1つの固定支持部と、前記バスダクト幹線を上方へ付勢する付勢手段を有し、前記付勢手段を解放することにより構造物に対して前記バスダクト幹線を上方へ付勢する状態で支持する複数の付勢支持部を有し、前記バスダクト幹線を前記固定支持部で支持した後に、前記固定支持部の一つ上の前記付勢支持部の前記バスダクト幹線への取り付け作業及び付勢手段の解放作業を行うことにより前記固定支持部から1つ上の前記付勢支持部までのバスダクト幹線の施工誤差を解消し、その後前記一つ上の付勢支持部よりも上方において付勢支持部の前記バスダクト幹線への取り付け作業及び付勢手段の解放作業を順次行うことにより付勢支持されることを特徴とする。
本構成により、バスダクト幹線に固定支持部を取り付けた後に1つ上の付勢支持部を取り付け作業及び付勢手段の解放作業を行うため、固定支持部から1つ上の付勢支持部までのバスダクト幹線の施工誤差等を一つの付勢支持部で解消することができ、その上のバスダクト幹線の施工は下のバスダクト幹線の施工誤差等を解消した後に行えるため、上方の付勢支持部に向かうにつれて施工誤差等が蓄積されて付勢手段の許容範囲を超えてしまうという不具合がなくなる。また、バスダクト幹線の施工中の外気温の温度変化にも付勢手段でバスダクト幹線を常時上方へ付勢しているため、バスダクト幹線が蛇行する等の不具合を解消することができる。
また、本発明のバスダクト支持部の施工方法は、バスダクトユニットを接続部で接続して垂直方向にバスダクト幹線を形成し、前記バスダクト幹線を複数のバスダクト支持部で支持するバスダクトシステムにおけるバスダクト支持部の施工方法において、前記支持部は、前記バスダクト幹線を上方へ付勢する付勢手段を有し、前記付勢手段を解放しないことにより前記バスダクト幹線を構造物に対して固定状態で支持する仮固定支持部と、前記バスダクト幹線を上方へ付勢する付勢手段を有し、前記付勢手段を解放することにより構造物に対して前記バスダクト幹線を上方へ付勢する状態で支持する複数の付勢支持部を有し、前記バスダクト幹線を前記仮固定支持部で支持した後に、前記仮固定支持部よりも上方に位置する複数の前記付勢支持部の前記バスダクト幹線への取り付け作業及び付勢手段の解放作業を順次行うことにより付勢支持されることを特徴とする。
本構成により、例えば地下階等が存在する構造物にバスダクト幹線を施工する際、固定支持部を設けるべき箇所(地下等)の施工が最後となってしまう場合がよくあるが、その場合であっても仮固定支持部で構造物に固定状態で支持し、仮固定支持部よりも上方のバスダクト幹線の施工を行うことができるため、固定支持部を設けるべき箇所が施工できなくても対応することができ、施工性が向上する。
さらに、本発明のバスダクト支持部の施工方法は、前記バスダクト幹線を構造物に対して固定状態で支持する少なくとも1つの固定支持部を有し、前記仮固定支持部よりも下方で前記バスダクト幹線を前記固定支持部で支持した後に、前記仮固定支持部の付勢手段の解放作業を行うことを特徴とする。
本構成により、固定支持部を施工後に仮固定支持部の付勢手段を解放すれば良いため、仮固定支持部を取り換える等の施工手間をはぶくことができる。
さらに、本発明のバスダクト支持部の施工方法は、前記仮固定支持部の前記付勢手段は、バネ材からなり、解放前の状態で、バネ材がこれ以上縮むことができない状態であることを特徴とする。
本構成により、付勢手段の解放前の状態へセットする場合のバネ材の所謂密着長という基準(これ以上縮むことができない状態にセットすれば良い)が明確であるため、仮に間違ってバスダクト幹線に取り付ける前に解放したとしても再セットが容易となる。また、バスダクト幹線の下方へ移動することを阻止した状態で支持しているため、別途下方への移動を規制するための部材を設ける必要がなくなる。
さらに、本発明のバスダクト支持部の施工方法は、前記付勢支持部は、前記付勢支持部が取り付けられる箇所まで前記バスダクト幹線が施工された時に取り付け作業及び付勢手段の解放作業を行うことを特徴とする。
さらに、本発明のバスダクト支持部の施工方法は、前記バスダクト幹線の最上部近傍に、バスダクト幹線を上方へ機械的に引っ張る牽引部をバスダクト幹線に取り付けることを特徴とする。
本構成により、万が一バスダクト幹線に蛇行が発生したとしても、牽引部でバスダクト幹線を上方へ引っ張ることができるため、バスダクト幹線の蛇行を解消することができる。
本発明のバスダクト支持部の施工方法は、バスダクト幹線の施工時の蛇行を防ぐと共に、バスダクト幹線の施工誤差等も考慮して確実にバスダクト幹線を支持可能なバスダクト支持部の施工方法を提供することが可能となる。
(a)は本発明の第1実施例のバスダクトユニットを示す平面図、(b)は正面、(c)は斜視図。 (a)は本発明の第1実施例のバスダクトユニット及び接続ユニットの接続前の状態を示す斜視説明図、(b)は接続状態を示す斜視説明図。 (a)は本発明の第1実施例の固定支持部を示す斜視説明図、(b)は付勢支持部を示す斜視説明図。 は本発明の第1実施例のバスダクト幹線及びバスダクト支持部の施工方法を示す説明図。 は本発明の第2実施例の仮固定支持部を示す説明図。 は本発明の第2実施例の仮固定支持部よりも上方のバスダクト幹線及びバスダクト支持部の施工方法を示す説明図。 は本発明の第2実施例の仮固定支持部よりも下方のバスダクト幹線及びバスダクト支持部の施工方法を示す説明図。 は本発明の第3実施例の牽引部の施工方法を示す説明図。 は本発明の他の例の牽引部及び付勢支持部を示す説明図
以下、本発明のバスダクト支持部の施工方法について、図面に沿って説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
<第1実施例>
図1〜図4は本発明の第1実施例のバスダクト支持部の施工方法を示し、図1はバスダクトユニットを示す図であり、図2はバスダクトユニットの接続を示す図であり、図3は支持部を示す図であり、図4は施工方法を示す図である。
図1に示すように、第1実施例のバスダクト支持部の施工方法に使用されるバスダクトユニット100は、3枚の導体111に絶縁物112を被覆してなる3相の絶縁被覆導体110を積層し、これら絶縁被覆導体110をハウジング120で被覆することにより形成されている。ハウジング120は、絶縁被覆導体110の幅方向両側面に配設されたスペーサ121と、絶縁被覆導体110の厚さ方向両側面に配設された側板122で形成され、側板122で絶縁被覆導体110及びスペーサ121を挟持するようにボルトナット等の締着具130で緊締固定することによりバスダクトユニット100が形成されている。
前記側板122は外側の絶縁被覆導体110と当接する基面123と、この基面123の幅方向両端縁を外方向に屈曲延設してなる第1補強部124と、この第1補強部124の端縁を互いに向き合うように屈曲延設してなる第2補強部125からなる断面略コ字形で、バスダクトユニット100自体の強度を向上させている。また長さ方向両端には基面122を外方に屈曲延設してなるバスダクト接続側板126を有している。
また、上記バスダクトユニット100を接続するための接続部は、図2に示すように接続ユニット200であり、同相の導体111端部相互に沿わされ、電気的に接続する導電性接続部材210と、異相の導電性接続部材間を絶縁する絶縁セパレータ220と、これらを外方から挟持する接続継板230とからなり、これらをボルトナット、座金等の締着具240及び断面コ字形の押さえ部材250で仮締着することにより構成されている。
また、接続継板230は、平板からなる基面231と、基面231の両側端を外方に屈曲延設してなる第1屈曲片232と、この第1屈曲片232を更に互いに離反する方向に屈曲延設してなる第2屈曲片233とからなる断面ハット状に形成されており、その中央部に導体幅方向に凹溝234を有している。
以上からなるバスダクトユニット100及び接続ユニット200を使用してバスダクトユニット100の接続を行う場合、接続ユニット200の締着具240を予め緩めておき、バスダクトユニット100の同相の導体111端部を接続ユニット200の同相の導電性接続部材210相互間に挿入すると共に、最外側の絶縁セパレータ220と接続継板230の第2屈曲片233の間にバスダクト接続側板126を第1屈曲片232に略当接するまで挿入する。その後接続継板230とバスダクト接続側板126をビス260等で固定する。その後接続ユニットの幅方向両端面の開放面を塞ぐための接続上下板270をバスダクトユニット100の第1補強部124にボルトナット等の締着具280等で固定し、最後に仮締着状態の締着具240を本締着することによりバスダクトユニット100の接続作業が完了する。つまり、接続継板230の第1屈曲片232はバスダクトユニット100の接続時の挿入距離を規制(接続位置を決定)し、第2屈曲片233はバスダクトユニット100のバスダクト接続側板126の挿入場所(配置場所)を形成し、バスダクト接続側板126とのビス260止めを行っている。
以上からなるバスダクトユニット100及び接続ユニット200を使用して構造物500に対して垂直方向にバスダクト幹線140を形成する訳だが、バスダクト幹線140は重量があり、構造物500で支持する必要がある。尚、バスダクト幹線140とは、バスダクトユニット100を接続ユニット200で接続することにより形成されるものであり、施工完了後に限らず、施工途中のバスダクトユニット100及び接続ユニット200、並びに最初に施工を開始する単独のバスダクトユニット100もバスダクト幹線140と称する。
図3に示すように本実施例のバスダクト支持部は、バスダクト幹線140を構造物500に対して固定状態で支持する固定支持部300とバスダクト幹線140を構造物500に対して上方へ付勢する状態で支持する付勢支持部400で構成されている。
固定支持部300は、構造物500の床501にバスダクト幹線140幅方向両側にバスダクト幹線140厚さ方向に沿って断面コ字形の第1架台301を床501に固定し、この第1架台301を架橋し、且つバスダクト幹線140の厚さ方向両側にバスダクト幹線140の幅方向に沿うように断面コ字形の第2架台302を第1架台301に固定し、この第2架台302上にバスダクト幹線140と固定状態となっているバスダクト固定金具303を配置すると共に、第2架台302と固定してなり、床501と第1架台301が固定状態で、第1架台301と第2架台302が固定状態で、第2架台302とバスダクト固定金具303が固定状態で、バスダクト固定金具303とバスダクト幹線140が固定状態であることから、バスダクト幹線140が床501に固定状態となっている。
前記バスダクト固定金具303は、バスダクトユニット100の側板122の基面123と平行に配置され、バスダクトユニット100の第2補強部125と当接する基面304と、基面304の下端を外方に屈曲延設し、第2架台302と固定される固定片305と、基面304の幅方向両端縁を屈曲延設し、バスダクトユニット100の第1補強部124に当接する補強片306で構成され、基面304と挟持板307でボルトナット等の片面8つの固定手段308によりバスダクトユニット100の第2補強部125を挟持することにより固定状態となっている。
また、付勢支持部400は、構造物500の床501に上記固定支持部300同様に第1架台401と第2架台402を配設固定し、バスダクト幹線140と固定状態からなるバスダクト固定金具403と第2架台402を互いに離反する方向へ付勢するバネからなる付勢手段409で構成されている。
バスダクト固定金具403は、バスダクトユニット100の側板122の基面123と平行に配置され、バスダクトユニット100の第2補強部125と当接する基面404と、基面404の下端を外方に屈曲延設し、第2架台302と離反する際に作用する離反片405と、基面404の幅方向両端縁を屈曲延設し、バスダクトユニット100の第1補強部124に当接する補強片406で構成され、基面404と挟持板407でボルトナット等の片面4つの固定手段408によりバスダクトユニット100の第2補強部125を挟持することにより固定状態となっている。
また、第2架台302の上面には長ボルトからなる案内部408が、ナットにより第2架台302に固定状態で、且つバスダクト固定金具403の離反片405を挿通した状態で立設しており、第2架台302を固定しているナット上面と離反片405との間に圧縮されたバネ材からなる付勢手段409が介在し、離反片405の上面のナット410により付勢手段409の圧縮状態が維持されている。つまり、バスダクト幹線140に対して付勢支持部400を取り付け、その後ナット410を緩めることにより、圧縮された付勢手段409が離反片405を押上げ、結果的にバスダクト幹線140を上方へ押し上げる力となる。
以上からなるバスダクト幹線140を施工する場合、図4に示すように先ずバスダクト幹線140を構造物に固定状態となる固定支持部300で固定し、接続ユニット200を介してその上方を施工する。その後次の階までバスダクト幹線140を施工した後に付勢支持部400を取り付け、その後付勢支持部400の付勢手段409をナット410を緩めることにより解放し、固定支持部300から付勢支持部400までのバスダクト幹線が引っ張られた状態となり、施工誤差等が解消される(付勢手段409は当然のことながら、固定支持部300から付勢支持部400までのバスダクト幹線140の重量を押し上げるだけの力があるものを使用している)。
その後、図示省略するが、付勢支持部400よりも上方のバスダクト幹線140を順次施工し、次の階の付勢支持部400を取り付けると共に付勢手段409をナット410を緩めることにより解放する作業を繰り返す。
以上、本発明の第1実施例のバスダクト支持部の施工方法を採用することにより、支持部の間隔毎に、バスダクト幹線140の施工誤差等を順次解消することができ、施工誤差等が蓄積されることがなく、上層階の付勢支持部400の再施工等を行う必要がなくなる。
また、長期に亘る施工であっても、常時バスダクト幹線140が引っ張られた状態となっているため、外気温の変化による蛇行を未然に防止することが可能となる。
<第2実施例>
次に第2実施例のバスダクト支持部の施工方法について第1実施例と異なる部分の詳細を説明する。
図5から図7は第2実施例のバスダクト支持部の施工方法を示し、図5は仮固定支持部の拡大説明図であり、図6は仮固定支持部よりも上方の施工方法を示す図であり、図7は仮固定支持部より下方の施工方法を示す図である。
第2実施例のバスダクトユニット100、接続ユニット200、付勢支持部400の構造は第1実施例と同様であり図5に示す仮固定支持部のみ異なる構造となっている。
仮固定支持部600は、図5に示すように、第1実施例の付勢支持部400と略同一構成となっており、図示の通り、バスダクト固定金具603の基面604を上方に伸ばし、バスダクトユニット100の第2補強部125を挟持固定する固定手段608を片面4つから8つに倍に増やしており、バスダクトユニット100との固定強度を増している。
また、図から明らかなように、付勢手段609はこれ以上圧縮することができない所謂密着長状態となっており、上から荷重がかかったとしても、付勢手段609が縮むことが出来ないため、強固に支持し、且つ上方への力が加わったとしてもナット610により上方へ移動することが出来ないため、構造物500に対して強固に固定状態で支持していることとなる。
以上からなるバスダクト幹線140を施工する場合、先ず図6に示すように施工が可能な基準階から施工を開始し、この基準階で仮固定支持部600を取り付け、バスダクト幹線140を支持する。その後次の上の階までバスダクト幹線140を施工した後に付勢支持部400を取り付け、その後付勢支持部400の付勢手段409をナット410を緩めることにより解放し、仮固定支持部600から付勢支持部400までのバスダクト幹線140が引っ張られた状態となり、施工誤差等が解消される。
その後、第1実施例同様に上方階まで施工し、付勢支持部400の取り付け作業、付勢手段409をナット410を緩めることによる解放作業を繰り返し行う。
また、基準階よりも下の階の施工ができるようになると、固定支持部300を設置するべき位置まで仮固定支持部600のバスダクト幹線140を施工し、バスダクト幹線140に固定支持部300を取り付ける。その後仮固定支持部600の付勢手段609のナット610を緩めることにより解放し、固定支持部300から仮固定支持部600までのバスダクト幹線140が引っ張られた状態となり、施工誤差等が解消される。尚、固定支持部300からバスダクト幹線140を別途施工開始し、その後仮固定支持部600近傍のバスダクト幹線140に接続した後に仮固定支持部600の付勢手段609のナット610を緩めることにより解放しても良い。
以上、本発明の第2実施例のバスダクト支持部の施工方法を採用することにより、第1実施例同様の効果を発揮すると共に、地下階等が存在する構築物等、固定支持部を取り付けるべき箇所を最初に施工できない場合でも対応でき、バスダクト支持部の施工性が向上する。
<第3実施例>
次に第3実施例のバスダクト支持部の施工方法について第1実施例及び第2実施例と異なる部分の詳細を説明する。
図8は第3実施例のバスダクト支持部の施工方法を示し、図8は牽引部の拡大説明図である。
第3実施例のバスダクト支持部の施工方法は、第1実施例或いは第2実施例のバスダクト支持部の施工方法により施工が行われ、最上階近傍に牽引部を設けることのみ異なっている。
牽引部700は、図8に示すように、第2実施例の仮固定支持部600の付勢手段609の下端にナット711を追加した構造となっている。
つまり、第1実施例或いは第2実施例のバスダクト支持部の施工方法により施工が行われ、最上階近傍に牽引部700をバスダクト幹線140に取り付け、その後付勢手段709をナット710を緩めることにより解放されバスダクト幹線140を上方へ引っ張る力が加わる。
上記施工の結果、バスダクト幹線140が真っ直ぐに施工されている場合は施工が完了するが、仮にバスダクト幹線140が蛇行していた場合(例えば付勢支持部400の不具合等)、牽引部700のナット711を回転し上方へ機械的にバスダクト幹線140を牽引することができるようになっている。
以上、本発明の第3実施例のバスダクト支持部の施工方法を採用することにより、何らかの不具合等でバスダクト幹線140が蛇行してしまった場合であっても、最上階近傍の牽引部700のナット711を回転させるだけで、バスダクト幹線140を真っ直ぐに修正することができる。
<実施例の変形例等>
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は要旨の範囲内において、拡張及び変形が可能であり、各発明や実施例の構成の他に、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものも含まれ、例えば下記のような変形例も包含される。
上記実施例のバスダクトユニットは、絶縁物を被覆して密着並設してなる密着絶縁型バスダクトユニットについて説明したが、本発明は導体を所定間隔離間してなる空気絶縁型バスダクトユニット、導体を絶縁物で被覆して所定間隔離間して配置してなる縮小型バスダクトユニットであっても良く、また、ハウジングなどの形状や構造等上記実施例に限定されるものではない。さらに、3線式のバスダクトユニットに限らず、2線以下、4線以上のバスダクトユニットでも良い。
また、接続部も上記実施例では接続ユニットについて説明したが、バスダクト相互を接続可能であれば全て本発明に含まれ、例えば導体端部相互を重ね合わせ、ボルトナット等の締着具で締着する構造であっても良い。
また、各支持部(固定支持部、付勢支持部、仮固定支持部、牽引部)は、それぞれバスダクト幹線を構造物に対して固定、付勢、仮固定、牽引等の効果を発揮して支持可能であれば全て含まれ、各構成部材の形状、個数、有無、バスダクトユニットへの取り付け位置等本発明は限定がない。例えば、各支持部は床に取り付ける必要がなく、壁、天井、他の構造物の部分、或いは構造物に固定された別の部材に取り付け、これらの組合せであっても良い。また、バスダクト固定金具等も、バスダクトの厚さ方向両側に設けているが、必ずしも両側に設ける必要はなく、片側であっても良く、また幅方向に設けても良い。また、支持部の間隔も、各階である必要はなく、2階毎、3階以上毎、或いは1階に2以上設ける(例えば壁などに設ける)等適宜である。また、付勢支持部の付勢手段の解放は、固定支持部が支持され、その後、2つ分の付勢支持部を取り付け、2つ分の付勢手段を解放する等適宜であり、全ての付勢支持部を取り付けた後に全ての付勢手段を解放する方法以外は全て含まれる。
また、固定支持部、或いは仮固定支持部、牽引部はバスダクト幹線に対して必ず1つである必要はなく、適宜設置しても良い。この場合、縁切りとしてエキスパンションバスダクト等を設けると好適である。
また、付勢支持部の付勢手段は必ずしも密着長で圧縮させる必要がなく、バスダクト幹線を上方へ付勢できれば全て含まれる。また、付勢手段もバネ材である必要はなく、バスダクト幹線を上方へ付勢できればどのような付勢手段であっても良い。また、付勢手段の解放はナットである必要がなく、ピン等をボルトに取り付けておき、ピンを外す等様々な構成が考えられる。また、第3実施例のような牽引部をそのまま付勢支持部として使用しても良い。
また、仮固定支持部は、バスダクト幹線を強固に固定できれば全て本発明に含まれ、例えば強度的に問題なければ第1実施例の付勢支持部をそのまま使用しても良い。
また、牽引部は、バスダクト幹線を牽引できれば全て本発明に含まれ、例えば強度的に問題なければ、第1実施例の付勢支持部の付勢手段の下端にナットを設けた構成であっても良い。また、第3実施例では牽引部を最上階近傍の付勢支持部と兼務させていたが、牽引部には必ずしも付勢手段を有する必要はなく、最上階近傍に付勢支持部を設け、且つ牽引部を別途設ける構成であっても良い。
例えば図9に示すように、構造物500の壁502に牽引部800及び付勢支持部900を同一階に設けた例を示しており、牽引部800及び付勢支持部900共に、バスダクト幹線140の片側面のみにバスダクト固定金具を取り付けた状態であり、牽引部800には付勢手段を有しておらず、付勢支持部900の付勢手段の下端にナットを設ける構成の例であり、本例も支持部施工方法を本発明の要旨内であれば本発明に含まれる構成である。
本発明のバスダクト支持部の施工方法は、構造物に布設されたバスダクト幹線を支持する支持部の施工に利用することができる。
100・・・バスダクトユニット
110・・・絶縁被覆導体
111・・・導体
112・・・絶縁物
120・・・ハウジング
121・・・スペーサ
122・・・側板
123、231、304、404、604・・・基面
124・・・第1補強部
125・・・第2補強部
126・・・バスダクト接続側板
130・・・締着具
140・・・バスダクト幹線
200・・・接続ユニット
210・・・導電性接続部材
220・・・絶縁セパレータ
230・・・接続継板
232・・・第1屈曲片
233・・・第2屈曲片
234・・・凹溝
240・・・締着具
250・・・押さえ部材
260・・・ビス
300・・・固定支持部
301、401・・・第1架台
302、402・・・第2架台
303、403・・・バスダクト固定金具
305・・・固定片
306、406・・・補強片
307、407・・・挟持板
308、408、608・・・固定手段
400、900・・・付勢支持部
405・・・離反片
409、609、709・・・付勢手段
410、610、710、711・・・ナット
500・・・構造物
501・・・床
502・・・壁
600・・・仮固定支持部
700、800・・・牽引部

Claims (6)

  1. バスダクトユニットを接続部で接続して垂直方向にバスダクト幹線を形成し、前記バスダクト幹線を複数のバスダクト支持部で支持するバスダクトシステムにおけるバスダクト支持部の施工方法において、
    前記支持部は、前記バスダクト幹線を構造物に対して固定状態で支持する少なくとも1つの固定支持部と、
    前記バスダクト幹線を上方へ付勢する付勢手段を有し、前記付勢手段を解放することにより構造物に対して前記バスダクト幹線を上方へ付勢する状態で支持する複数の付勢支持部を有し、
    前記バスダクト幹線を前記固定支持部で支持した後に、前記固定支持部の一つ上の付勢支持部の前記バスダクト幹線への取り付け作業及び付勢手段の解放作業を行うことにより前記固定支持部から前記1つ上の付勢支持部までのバスダクト幹線の施工誤差を解消し、その後前記一つ上の付勢支持部よりも上方において付勢支持部の前記バスダクト幹線への取り付け作業及び付勢手段の解放作業を順次行うことにより付勢支持されることを特徴とするバスダクト支持部の施工方法。
  2. バスダクトユニットを接続部で接続して垂直方向にバスダクト幹線を形成し、前記バスダクト幹線を複数のバスダクト支持部で支持するバスダクトシステムにおけるバスダクト支持部の施工方法において、
    前記支持部は、前記バスダクト幹線を上方へ付勢する付勢手段を有し、前記付勢手段を解放しないことにより前記バスダクト幹線を構造物に対して固定状態で支持する仮固定支持部と、
    前記バスダクト幹線を上方へ付勢する付勢手段を有し、前記付勢手段を解放することにより構造物に対して前記バスダクト幹線を上方へ付勢する状態で支持する複数の付勢支持部を有し、
    前記バスダクト幹線を前記仮固定支持部で支持した後に、前記仮固定支持部よりも上方に位置する複数の前記付勢支持部の前記バスダクト幹線への取り付け作業及び付勢手段の解放作業を順次行うことにより付勢支持されることを特徴とするバスダクト支持部の施工方法。
  3. 請求項2記載のバスダクト支持部の施工方法において、
    前記バスダクト幹線を構造物に対して固定状態で支持する少なくとも1つの固定支持部を有し、
    前記仮固定支持部よりも下方で前記バスダクト幹線を前記固定支持部で支持した後に、前記仮固定支持部の付勢手段の解放作業を行うことを特徴とするバスダクト支持部の施工方法。
  4. 前記仮固定支持部の前記付勢手段は、バネ材からなり、解放前の状態で、バネ材がこれ以上縮むことができない状態であることを特徴とする請求項2又は3記載のバスダクト支持部の施工方法。
  5. 前記付勢支持部は、前記付勢支持部が取り付けられる箇所まで前記バスダクト幹線が施工された時に取り付け作業及び付勢手段の解放作業を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のバスダクト支持部の施工方法。
  6. 前記バスダクト幹線の最上部近傍に、バスダクト幹線を上方へ機械的に引っ張る牽引部をバスダクト幹線に取り付けることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のバスダクト支持部の施工方法。
JP2017095067A 2017-04-21 2017-04-21 バスダクト支持部の施工方法 Active JP6956936B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017095067A JP6956936B2 (ja) 2017-04-21 2017-04-21 バスダクト支持部の施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017095067A JP6956936B2 (ja) 2017-04-21 2017-04-21 バスダクト支持部の施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018183025A JP2018183025A (ja) 2018-11-15
JP6956936B2 true JP6956936B2 (ja) 2021-11-02

Family

ID=64277220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017095067A Active JP6956936B2 (ja) 2017-04-21 2017-04-21 バスダクト支持部の施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6956936B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4434464B2 (ja) * 2000-10-06 2010-03-17 共同カイテック株式会社 バスダクト支持構造
JP4884928B2 (ja) * 2006-11-10 2012-02-29 共同カイテック株式会社 バスダクト支持装置
JP2011176929A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Kyodo Ky Tec Corp バスダクト支持構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018183025A (ja) 2018-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9273470B2 (en) Connector for supporting veneer members
JP5647666B2 (ja) 太陽電池モジュール取付構造
KR101953446B1 (ko) 태양 전지판 기계적 커넥터 및 프레임
JP5086495B2 (ja) 太陽電池モジュール固定具
US9559631B2 (en) Clamp assembly for solar panels
US20140298657A1 (en) Systems and Methods for Splicing Solar Panel Racks
US9303663B2 (en) Locking rail alignment system
JP6891708B2 (ja) ラック固定装置及びサーバラック
US11060295B2 (en) Snow fence for a structure having varying roof types
JP6956936B2 (ja) バスダクト支持部の施工方法
RU2626621C1 (ru) Опорный элемент для поддержки кабеля, снабженный интегрированным хомутом (варианты)
WO2016208585A1 (ja) 太陽電池パネル支持架台及び太陽光発電装置
JP5111831B2 (ja) 電線の張り替え工法及び当該張り替え工法において使用する工事用ヨーク
CN217003637U (zh) 一种应用于矩形风管的抗震支吊架
KR200475305Y1 (ko) 케이블 트레이의 분기 장치
KR102586018B1 (ko) 케이블 트레이
CN211981762U (zh) 逆变器安装支架及逆变器系统
JP2003087926A (ja) ラック用水平自在ベンド屋根形カバー
KR100795728B1 (ko) 건축단지 내의 전기선 관로 고정구
JP4558990B2 (ja) バスダクト支持装置
KR200476065Y1 (ko) 케이블 트레이용 트레이
US20170350622A1 (en) Solar racking system adapted for suspended ballasting
KR101553293B1 (ko) 메시 트레이 섹션들의 연결 장치 및 그것이 적용된 메시 트레이
JP7159008B2 (ja) 太陽電池モジュール用架台取付具及びそれを用いた太陽電池モジュール設置構造
RU177136U1 (ru) Монтажная скоба, снабженная направляющими вырезами

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200415

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6956936

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150