JP6955406B2 - 生体運動測定方法、生体運動測定プログラム及び生体運動測定装置 - Google Patents
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Description
本開示では、生体表面へと照射され生体表面から反射されたレーダ信号のIQ平面での時間変化に基づいて、呼吸及び心拍等による生体表面の運動周期を測定する。
本開示の生体運動測定システムの構成を図4に示す。生体運動測定システムは、レーダ装置1及び生体運動測定装置2から構成される。レーダ装置1は、レーダ送受信部11、IQ検波部12及びAD変換部13から構成される。レーダ送受信部11は、人間又は動物の生体表面へとレーダ照射信号を送信し、人間又は動物の生体表面からレーダ反射信号を受信する。IQ検波部12は、受信されたレーダ反射信号に対して、IQ検波を行う。AD変換部13は、IQ検波されたレーダ反射信号に対して、AD変換を行う。
バンドパスフィルタ21は、レーダ信号をフィルタ処理する(ステップS1)。ここで、1秒間の呼吸数は多くとも2回程度であることを考慮して、呼吸検出用の通過帯域を設定する。そして、1秒間の心拍数は多くとも3回程度であることを考慮して、心拍検出用の通過帯域を設定する。なお、レーダ信号をフィルタ処理することに代えて、レーダ信号を移動平均処理してもよく、レーダ信号を平滑化処理してもよい。
本開示の生体運動測定方法の改良を図12、13に示す。生体表面の膨らみ中(又はへこみ中)において、生体表面の膨らみ(又はへこみ)が一時停止することがあり得る。
生体運動総合判定部38は、図12に示したように、レーダ信号のIQ平面での移動距離と、レーダ信号のIQ平面での移動方向の変化角度と、に基づいて測定した生体表面の運動周期に対して、レーダ信号のI成分、Q成分、位相及び振幅に基づいて測定した生体表面の運動周期よりも、重み付けを大きくする(ステップS22)。
生体運動総合判定部38は、レーダ信号のIQ平面での移動距離と、レーダ信号のIQ平面での移動方向の変化角度と、に基づいて測定した生体表面の運動周期と、レーダ信号のI成分、Q成分、位相及び振幅に基づいて測定した生体表面の運動周期と、を適切に重み付けする(ステップS23)。例えば、重み付けを半々にすればよい。
生体運動総合判定部38は、図13に示したように、レーダ信号のI成分、Q成分、位相及び振幅に基づいて測定した生体表面の運動周期に対して、レーダ信号のIQ平面での移動距離と、レーダ信号のIQ平面での移動方向の変化角度と、に基づいて測定した生体表面の運動周期よりも、重み付けを大きくする(ステップS25)。
生体運動総合判定部38は、レーダ信号のIQ平面での移動距離と、レーダ信号のIQ平面での移動方向の変化角度と、に基づいて測定した生体表面の運動周期と、レーダ信号のI成分、Q成分、位相及び振幅に基づいて測定した生体表面の運動周期と、をいずれも採用しない(ステップS26)。ただし、生体運動の測定期間の一部において、生体表面の運動周期を測定できなくても、生体運動の測定期間の残りにおいて、生体表面の運動周期を測定できるならば、呼吸及び心拍等の正常又は異常を判定することは可能である。
2:生体運動測定装置
11:レーダ送受信部
12:IQ検波部
13:AD変換部
21:バンドパスフィルタ
22:移動距離算出部
23:移動方向算出部
24:変化角度算出部
25:生体運動測定部
26:移動距離増幅部
27:生体運動測定部
28:重心位置算出部
29:IQ変位抽出部
30:I成分算出部
31:Q成分算出部
32:位相算出部
33:振幅算出部
34〜37:生体運動測定部
38:生体運動総合判定部
Claims (5)
- 生体表面へと照射され生体表面から反射されたレーダ信号のIQ平面での時間変化に基づいて、生体表面の運動周期を測定する生体運動測定方法であって、
生体表面の運動周期より短い所定周期毎において、前記レーダ信号のIQ平面での移動距離及び移動方向を算出し、時間的に隣接する前記所定周期間において、前記レーダ信号のIQ平面での移動方向の変化角度を算出するレーダ信号算出ステップと、
前記レーダ信号のIQ平面での移動距離と、前記レーダ信号のIQ平面での移動方向の変化角度と、に基づいて、生体表面の運動周期を測定する生体運動測定ステップと、
を順に備え、
前記生体運動測定ステップでは、前記レーダ信号のIQ平面での移動距離が2個の山(又は2個の谷)をなすとともに前記レーダ信号のIQ平面での移動方向の変化角度が2個の谷(又は2個の山)をなす期間を、生体表面の運動周期として測定する
ことを特徴とする生体運動測定方法。 - 生体表面へと照射され生体表面から反射されたレーダ信号のIQ平面での時間変化に基づいて、生体表面の運動周期を測定する生体運動測定方法であって、
生体表面の運動周期より短い所定周期毎において、前記レーダ信号のIQ平面での移動距離及び移動方向を算出し、時間的に隣接する前記所定周期間において、前記レーダ信号のIQ平面での移動方向の変化角度を算出するレーダ信号算出ステップと、
前記レーダ信号のIQ平面での移動距離と、前記レーダ信号のIQ平面での移動方向の変化角度と、に基づいて、生体表面の運動周期を測定する生体運動測定ステップと、
を順に備え、
前記生体運動測定ステップでは、前記レーダ信号のIQ平面での移動方向の変化角度が谷をなす期間において、前記レーダ信号のIQ平面での移動距離の増幅度を高くし、前記レーダ信号のIQ平面での移動方向の変化角度が山をなす期間において、前記レーダ信号のIQ平面での移動距離の増幅度を低くし、増幅された前記レーダ信号のIQ平面での移動距離が2個の山(又は2個の谷)をなす期間を、生体表面の運動周期として測定する
ことを特徴とする生体運動測定方法。 - 前記レーダ信号算出ステップでは、生体表面の運動周期より長い所定期間において、前記レーダ信号のIQ平面での移動軌跡の重心位置をIQ原点として算出し、前記レーダ信号のI成分、Q成分、位相及び振幅のうちの少なくともいずれか一つを算出し、
前記生体運動測定ステップでは、前記レーダ信号のI成分、Q成分、位相及び振幅のうちの少なくともいずれか一つに基づいて、生体表面の運動周期を測定し、
前記レーダ信号のIQ平面での移動距離と、前記レーダ信号のIQ平面での移動方向の変化角度と、に基づいて測定した生体表面の運動周期が、生体表面の運動周期の所定基準より長いほど、かつ、前記レーダ信号のIQ平面での移動軌跡の重心位置の算出精度が、前記所定期間において低いほど、前記レーダ信号のIQ平面での移動距離と、前記レーダ信号のIQ平面での移動方向の変化角度と、に基づいて測定した生体表面の運動周期に対して、前記レーダ信号のI成分、Q成分、位相及び振幅のうちの少なくともいずれか一つに基づいて測定した生体表面の運動周期よりも、重み付けを大きくし、
前記レーダ信号のIQ平面での移動距離と、前記レーダ信号のIQ平面での移動方向の変化角度と、に基づいて測定した生体表面の運動周期が、生体表面の運動周期の所定基準より短いほど、かつ、前記レーダ信号のIQ平面での移動軌跡の重心位置の算出精度が、前記所定期間において高いほど、前記レーダ信号のI成分、Q成分、位相及び振幅のうちの少なくともいずれか一つに基づいて測定した生体表面の運動周期に対して、前記レーダ信号のIQ平面での移動距離と、前記レーダ信号のIQ平面での移動方向の変化角度と、に基づいて測定した生体表面の運動周期よりも、重み付けを大きくする
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の生体運動測定方法。 - 請求項1から3のいずれかに記載の生体運動測定方法の前記レーダ信号算出ステップ及び前記生体運動測定ステップをコンピュータに順に実行させる生体運動測定プログラム。
- 請求項4に記載の生体運動測定プログラムを格納し、前記レーダ信号算出ステップ及び前記生体運動測定ステップを順に実行することを特徴とする生体運動測定装置。
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