JP6951282B2 - 繊維強化樹脂材 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の繊維強化樹脂成形体を備えた繊維強化樹脂材に関し、特に、繊維強化樹脂材を締結部材によって締結する構造の技術分野に属する。
一般に繊維強化樹脂材は軽量でかつ高剛性であるという利点を持っており、例えば車両や航空機の部品をはじめとして様々な分野で使用されている。
特許文献1には、マトリックス樹脂が強化繊維で強化された板状の繊維強化複合材料の一方の面に凹凸を形成しておき、この凹凸が形成された面に熱可塑性樹脂を射出成形して該繊維強化複合材料と該熱可塑性樹脂とを一体化させることが開示されている。
特許文献2には、連続繊維補強材を中子の上に配置した後、キャビティ内に軟化もしくは溶融したマトリックス樹脂を供給するとともに中子を押し上げて連続繊維補強材をマトリックス樹脂に埋め込んで一体成形することが開示されている。マトリックス樹脂内には短繊維もしくは長繊維が含有されている。
特許文献3には、平織された連続繊維を含む第1プリプレグと、不連続繊維を含む第2プリプレグとを積層状態で加圧することで、連続繊維で補強した本体部と、不連続繊維で補強したリブとを一体成形し、自動車のバンパービームを得ることが開示されている。
特許文献4には、繊維とマトリックス樹脂との複合材からなる表層材の内側に、積層されたガラス繊維の織物が樹脂材にて固められて構成されたブロック状の内部部材を設けることが開示されている。特許文献4では、締結荷重を受ける締結用部材が、ガラス繊維の織物の積層方向が深さ方向となるように設けられた孔に圧入されている。
特開2010−274508号公報 特許第5418684号公報 特許第5734459号公報 特開2008−215465号公報
ところで、特許文献1〜4に開示されているように、繊維強化樹脂材を構成するマトリックス樹脂の種類は多いとともに、強化繊維についても連続繊維、長繊維、短繊維等、様々あり、これらを組み合わせることが行われている。また特許文献3、4のように、繊維強化樹脂材を多層構造とすることも行われている。
ところで、特許文献4では、締結用部材が繊維強化樹脂材の一部に圧入されており、この締結用部材に対して締結時の締結荷重が作用するようになっている。しかしながら、例えば重い機械装置に対して繊維強化樹脂材が締結されていて、この締結部位によって機械装置を支持しなければならないような場合には、繊維強化樹脂材における締結用部材が圧入されている部分に対して外部から大きな荷重が作用することになる。また例えば特許文献3のように自動車のバンパービームを繊維強化樹脂材で構成する場合には、車両衝突時の衝撃荷重が、バンパービームにおける締結部分に対して作用することになる。
つまり、被締結部が形成されている部材を繊維強化樹脂材で構成する場合には、その被締結部周りの強度及び剛性をいかにして向上させるかが課題となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、締結部材によって締結される中空状の被締結突出部を設ける場合に、該被締結突出部周りの強度及び剛性をより一層向上させることにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、マトリックス樹脂が強化繊維で強化された第1繊維強化樹脂成形体と、マトリックス樹脂が強化繊維で強化された第2繊維強化樹脂成形体とが積層された部分を有する繊維強化樹脂材において、上記第1繊維強化樹脂成形体には、上記繊維強化樹脂材を締結する締結部材が挿入される開口部を有する中空状の被締結突出部と、該被締結突出部から離れた部分を貫通する貫通孔とが形成され、上記第2繊維強化樹脂成形体は、上記被締結突出部の内周面に積層され、上記被締結突出部の底部を一体に形成するとともに、上記貫通孔の内周面に達するまで延び、該貫通孔の内周面にも積層されていることを特徴とする。
この構成によれば、繊維強化樹脂材が、被締結突出部の開口部に挿入された締結部材によって締結される。被締結突出部は第1繊維強化樹脂成形体に形成されているが、この被締結突出部の内周面には第2繊維強化樹脂成形体が積層されて多層構造になっており、しかも、第2繊維強化樹脂成形体によって底部が一体に形成されているので、被締結突出部周りの強度及び剛性が向上する。さらに、被締結突出部の内周面に積層された第2繊維強化樹脂成形体は、第1繊維強化樹脂成形体の貫通孔の内周面に達するまで延びていて、この貫通孔の内周面にも積層されているので、第1繊維強化樹脂成形体の広い範囲に積層されることになるとともに、第1繊維強化樹脂成形体と強固に一体化することになる。このことにより、被締結突出部周りの強度及び剛性がより一層向上する。尚、被締結突出部の突出方向は特に限定されない。
第2の発明は、第1の発明において、上記第1繊維強化樹脂成形体は、凹部及び凸部の少なくとも一方を有し、上記第2繊維強化樹脂成形体は、上記第1繊維強化樹脂成形体の上記凹部及び凸部の少なくとも一方に沿うように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1繊維強化樹脂成形体の凹部や凸部に沿うように第2繊維強化樹脂成形体が形成されているので、第1繊維強化樹脂成形体と第2繊維強化樹脂成形体との接触面積が増えるとともにアンカー効果を発生させることが可能になり、第1繊維強化樹脂成形体と第2繊維強化樹脂成形体との接合力が高まる。
第3の発明は、第1または2の発明において、上記第2繊維強化樹脂成形体には、弾性材からなるシール材が収容される環状の溝部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、環状の溝部を形成することにより、シール材が所定位置からずれないように位置決めされ、また第2繊維強化樹脂成形体の剛性が高まる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、上記第1繊維強化樹脂成形体と上記第2繊維強化樹脂成形体とが積層された部分には、マトリックス樹脂が強化繊維で強化された第3繊維強化樹脂成形体が積層されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1繊維強化樹脂成形体、第2繊維強化樹脂成形体及び第3繊維強化樹脂成形体が積層されることになるので、剛性がより一層高まる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、上記第1繊維強化樹脂成形体には、上記被締結突出部の外周面から上記貫通孔の周縁部へ向けて延びるリブが形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、リブによって被締結突出部と貫通孔の周縁部とが連結されるので、被締結突出部の変形が抑制されるとともに、被締結突出部から貫通孔の周縁部までの剛性が高まる。
第6の発明は、第1から5のいずれか1つの発明において、上記第2繊維強化樹脂成形体は、上記第1繊維強化樹脂成形体における上記貫通孔の周縁部を覆うように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、貫通孔の周縁部の剛性が高まるとともに、第1繊維強化樹脂成形体と第2繊維強化樹脂成形体との接合力が高まる。
第7の発明は、第1から6いずれか1つの発明において、上記第2繊維強化樹脂成形体の周縁部には、フランジ形状部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第2繊維強化樹脂成形体の周縁部にフランジ形状部が形成されることで、剛性がより一層高まる。
第1の発明によれば、第1繊維強化樹脂成形体に、開口部を有する被締結突出部と貫通孔とを互いに離して形成し、被締結突出部の内周面に積層した第2繊維強化樹脂成形体によって被締結突出部の底部を一体に形成し、さらに、第2繊維強化樹脂成形体が貫通孔の内周面に達するまで延び、該貫通孔の内周面にも第2繊維強化樹脂成形体を積層したので、被締結突出部周りの強度及び剛性をより一層向上させることができる。
第2の発明によれば、第2繊維強化樹脂成形体が第1繊維強化樹脂成形体の凹部及び凸部の少なくとも一方に沿うように形成されているので、第1繊維強化樹脂成形体と第2繊維強化樹脂成形体との接合力を高めることができる。
第3の発明によれば、第2繊維強化樹脂成形体に、弾性材からなるシール材が収容される環状の溝部を形成したので、シール材を位置決めすることができるとともに、第2繊維強化樹脂成形体の剛性をより一層高めることができる。
第4の発明によれば、第1繊維強化樹脂成形体、第2繊維強化樹脂成形体及び第3繊維強化樹脂成形体が積層されることになるので、剛性をより一層高めることができる。
第5の発明によれば、被締結突出部の変形を抑制できるとともに、被締結突出部から貫通孔の周縁部までの剛性を高めることができる。
第6の発明によれば、第2繊維強化樹脂成形体が第1繊維強化樹脂成形体における貫通孔の周縁部を覆うように形成されているので、貫通孔の周縁部の剛性を高めることができるとともに、第1繊維強化樹脂成形体と第2繊維強化樹脂成形体との接合力を高めることができる。
第7の発明によれば、第2繊維強化樹脂成形体の周縁部にフランジ形状部を形成したので、剛性をより一層高めることができる。
本発明の実施形態1に係る繊維強化樹脂材の斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 図4におけるA部の拡大図であり、締結部材によって締結された状態を示す。 穴開け加工前の第1繊維強化樹脂成形体を示しており、図1のIV−IV線に相当する断面図である。 穴開け加工後の図6相当図である。 第1繊維強化樹脂成形体と第2繊維強化樹脂成形体とを積層した状態を示しており、図1のIV−IV線に相当する断面図である。 実施形態1の変形例1に係る図8相当図である。 実施形態1の変形例2に係る図8相当図である。 実施形態1の変形例3に係る図5相当図である。 実施形態1の変形例4に係る図2相当図である。 実施形態1の変形例4に係る図3相当図である。 本発明の実施形態2に係る図6相当図である。 実施形態2に係る図7相当図である。 実施形態2に係る図8相当図である。 本発明の実施形態3に係る図8相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る繊維強化樹脂材1を示す斜視図である。この繊維強化樹脂材1は、例えばエンジンに設けられるカバー(フロントカバー、チェーンカバー、シリンダヘッドカバー等)や、オイルパン等として使用される部品である。繊維強化樹脂材1は、エンジン以外にも自動変速機のカバーやオイルパン、自動車の内装材や外装材、補強部材等として使用することができる。したがって、繊維強化樹脂材1は、自動車用部品と呼ぶことができる。
図2〜図4に繊維強化樹脂材1の各部の断面を示すように、繊維強化樹脂材1は、マトリックス樹脂が強化繊維で強化された第1繊維強化樹脂成形体10と、マトリックス樹脂が強化繊維で強化された第2繊維強化樹脂成形体20とが積層された部分を有している。第1繊維強化樹脂成形体10と第2繊維強化樹脂成形体20のマトリックス樹脂は、特に限定されるものではなく、従来から周知の樹脂を使用することができ、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、マトリックス樹脂には、ポリアミド樹脂を用いて、充填材、難燃剤、着色剤、安定化剤等を含有させることができる。
第1繊維強化樹脂成形体10と第2繊維強化樹脂成形体20のそれぞれに含まれる強化繊維は、例えば炭素繊維やガラス繊維を挙げることができる。第1繊維強化樹脂成形体10に含まれる強化繊維は、連続繊維または不連続繊維を使用することができる。連続繊維は、第1繊維強化樹脂成形体10の所定方向に連続した繊維であり、このような連続繊維を第1繊維強化樹脂成形体10の一方向に並ぶように配置するとともに、その一方向に配置した第1繊維強化樹脂成形体10の上に他方向に並ぶように配置して積層状態にすることができる。不連続繊維としては、長さが例えば20mm〜50mm程度の繊維を使用することができ、このような繊維を、方向を定めずに配置してマトリックス樹脂によって固めることにより、繊維強化樹脂成形体を得ることができる。第2繊維強化樹脂成形体20に含まれる強化繊維も、連続繊維または不連続繊維を使用することができる。この実施形態では、第1繊維強化樹脂成形体10に含まれる強化繊維が連続繊維であり、第2繊維強化樹脂成形体20に含まれる強化繊維が不連続繊維である。
繊維強化樹脂材1は、その全体に亘って第1繊維強化樹脂成形体10と第2繊維強化樹脂成形体20とが積層されていてもよいし、また、第1繊維強化樹脂成形体10の全体に第2繊維強化樹脂成形体20が積層され、更に外周の任意の部分が第2繊維強化樹脂成形体20のみで構成されていてもよい。また、繊維強化樹脂材1の一部分だけ、第1繊維強化樹脂成形体10と第2繊維強化樹脂成形体20とが積層され、残りの部分が第1繊維強化樹脂成形体10のみで構成されていてもよいし、第2繊維強化樹脂成形体20のみで構成されていてもよい。
(第1繊維強化樹脂成形体10の構成)
図1や図2等に示すように、第1繊維強化樹脂成形体10は、本体板部11と、本体板部11の周縁部から該本体板部11の厚み方向に突出して周方向に延びる周壁部12と、周壁部12の突出方向先端部から延出する延出板部13とを有しており、本体板部11、周壁部12及び延出板部13は一体成形されている。周壁部12が本体板部11の周縁部から厚み方向に突出しているので、第1繊維強化樹脂成形体10は立体的な形状になり、特にカバー部材として使用するのに好適な形状となる。延出板部13は、繊維強化樹脂材1を例えばエンジンや自動変速機の本体に締結するための部分であり、環状に形成されている。
本体板部11における周縁部から離れた部分には、繊維強化樹脂材1を例えば車体等に締結するための締結部材(図示せず)が挿入される開口部14bを有する中空状の被締結突出部14が形成されている。この被締結突出部14は、周壁部12の突出方向とは反対方向に突出しており、この実施形態では所定方向に長い形状となっている。被締結突出部14の形状は特に限定されるものではなく、例えば円錐状、多角錘状、台形状であってもよいし、略L字状をなすような形状であってもよい。また、被締結突出部14の突出方向は、本体板部11の表面方向であってもよいし、裏面方向であってもよい。
この実施形態では、繊維強化樹脂材1を車体等に締結するための締結部材が2つ使用されるので、被締結突出部14には、2つの開口部14bが該被締結突出部14の先端壁部14aに開口するように形成されている。2つの開口部14bは被締結突出部14の長手方向に間隔をあけて配置されており、一方の開口部14bは被締結突出部14の長手方向の一端部近傍に、他方の開口部14bは被締結突出部14の長手方向の他端部近傍に位置している。各開口部14bにはナット部材30が挿入され、締結部材で締結される。締結部材は、例えばボルト等である。
延出板部13には、繊維強化樹脂材1を例えばエンジンや自動変速機の本体B(図5に示す)に締結するため締結部材C(図5に示す)が挿入される貫通孔13aが形成されている。この貫通孔13aは、第1繊維強化樹脂成形体10の周縁部近傍に位置しているので、第1繊維強化樹脂成形体10における被締結突出部14から離れた部分を貫通することになる。貫通孔13aは複数形成することができ、この場合、延出板部13の周方向に互いに間隔をあけて形成する。また貫通孔13aは円形とされている。
図1に示すように、本体板部11には、被締結突出部14の外周面から貫通孔13aの周縁部へ向けて延びるリブ15が形成されている。図3に示すように、リブ15は内部が中空とされた中空リブであり、本体板部11から被締結突出部14の突出方向と同方向に膨出するように形成されている。リブ15の高さは、被締結突出部14側の端部が最も高く、貫通孔13aに近づくにつれて次第に低くなっている。
リブ15は、被締結突出部14の長手方向一端部の外周面の2箇所からそれぞれ延びるものと、被締結突出部14の長手方向他端部の外周面の2箇所からそれぞれ延びるものとが含まれている。リブ15の数は、特に限定されるものではなく、1つであってもよい。リブ15は、第1繊維強化樹脂成形体10から突出する凸部である。また、図示しないが、本体板部11には、凹部を形成してもよい。
(第2繊維強化樹脂成形体20の構成)
第2繊維強化樹脂成形体20は、第1繊維強化樹脂成形体10の本体板部11、周壁部12及び延出板部13に積層されている。第2繊維強化樹脂成形体20における第1繊維強化樹脂成形体10側の面と、第1繊維強化樹脂成形体10における第2繊維強化樹脂成形体20側の面とが接合されて第1繊維強化樹脂成形体10と第2繊維強化樹脂成形体20とが一体化されている。
第2繊維強化樹脂成形体20は、第1繊維強化樹脂成形体10の被締結突出部14の内周面に積層されるとともに、被締結突出部14の底部を一体に形成しており、さらに、貫通孔13aの内周面に達するまで延び、該貫通孔13aの内周面にも積層されている。すなわち、図2に示すように、第2繊維強化樹脂成形体20における本体板部11に積層されている部分は、第1繊維強化樹脂成形体10の被締結突出部14の内周面に積層されるように膨出した膨出部21を有している。膨出部21の外周面が被締結突出部14の内周面に接合されている。膨出部21の内部には、リブ23が形成されている。リブ23は、膨出部21の長手方向と交差する方向に延びており、両端部が膨出部21の内面に連なっている。
第2繊維強化樹脂成形体20における延出板部13に積層されている部分は、第1繊維強化樹脂成形体10の貫通孔13aの内周面に積層されるように形成された外側筒状部22を有している。外側筒状部22の外周面が第1繊維強化樹脂成形体10の貫通孔13aの内周面に接合されている。
外側筒状部22は、貫通孔13aから延出板部13の厚み方向に突出している。外側筒状部22の突出方向は、被締結突出部14の突出方向と反対方向である。第2繊維強化樹脂成形体20における外側筒状部22よりも内周側には、例えばゴム等の弾性材からなるシール材D(図5に示す)が収容される溝部22bが形成されている。溝部22bは、延出板部13の周縁部に沿うように形成された環状溝部である。シール材Dは、溝部22bの全周に亘って連続した環状シール材であり、溝部22bに収容された状態で該溝部22bの内周面に接触するとともに、エンジンや自動変速機の本体Bに接触し、これにより、繊維強化樹脂材1と本体Bとの間をシールすることができるようになっている。また、溝部22bは、外側筒状部22の外側にあってもよい。
第2繊維強化樹脂成形体20における外側筒状部22よりも外周側の周縁部には、縦板部22aが形成されており、この縦板部22aは、第1繊維強化樹脂成形体10の延出板部13に接合されている。縦板部22aには、外方へ突出するフランジ形状部22cが形成されている。フランジ形状部22cは、延出板部13の周縁部に沿うように環状に形成されている。フランジ形状部22cは、第1繊維強化樹脂成形体10の周縁部に接合されている。
外側筒状部22には金属製の筒部材31が挿入されている。筒部材31は、締結部材Cによる締結荷重を受けるための部材である。締結部材Cは、エンジンや自動変速機の本体Bに形成されたネジ孔B1に螺合することによって繊維強化樹脂材1を本体Bに締結する。符号C1はワッシャである。締結部材Cによる締結荷重を受けた筒部材31が座屈しないように、該筒部材31の強度が設定されている。これにより、締結部材Cによる締結時に第1繊維強化樹脂成形体10や第2繊維強化樹脂成形体20が損傷しないようにすることができる。
図3に示すように、第2繊維強化樹脂成形体20は、第1繊維強化樹脂成形体10のリブ15の内面に沿うように形成されており、第2繊維強化樹脂成形体20は第1繊維強化樹脂成形体10のリブ15の内面に積層された状態で接合されている。第2繊維強化樹脂成形体20には、リブ15の内面に沿うように形成された部分に、リブ24が設けられており、当該部分の変形が抑制されている。
尚、第1繊維強化樹脂成形体10に凹部を形成した場合には、凹部の内面または外面に沿うように第2繊維強化樹脂成形体20を形成すればよい。この場合、第1繊維強化樹脂成形体10の凹部の内面または外面に第2繊維強化樹脂成形体20を接合する。
図4に示すように、第2繊維強化樹脂成形体20は、被締結突出部14の内周面に沿うように形成された内側筒状部25を有している。内側筒状部25の外周面が被締結突出部14の内周面に対して全周に亘って接合されている。内側筒状部25には、被締結突出部14を閉塞するように延びる底部25aが一体成形されている。この底部25aを内側筒状部25の端部に一体成形したことにより、繊維強化樹脂材1の内部と外部とが仕切られることになる。
内側筒状部25には、金属製のナット部材30が圧入されている。ナット部材30には、繊維強化樹脂材1を例えば車体等に締結するための締結部材が螺合するようになっている。
(繊維強化樹脂材1の製造方法)
次に、繊維強化樹脂材1の製造方法について説明する。図6に示すように、マトリックス樹脂及び強化繊維で構成された第1繊維強化樹脂成形体10を図示しない金型を使用したプレス成形法により得る。図6に示す状態では、第1繊維強化樹脂成形体10に貫通孔13a及び開口部14bが形成されていない。
その後、図7に示すように、第1繊維強化樹脂成形体10に貫通孔13a及び開口部14Bを形成する。開口部14Bは、内側筒状部25が形成される前の状態を示している。
次いで、第1繊維強化樹脂成形体10を加熱装置(図示せず)によって加熱するとともに、射出成形用金型(図示せず)にセットして該金型を型締めする。型締め後、第2繊維強化樹脂成形体20の材料を金型内に射出する。第2繊維強化樹脂成形体20の材料に不連続繊維を含ませることができる。
これにより、第2繊維強化樹脂成形体20の材料が第1繊維強化樹脂成形体10に沿うように流動して固化し、膨出部21、外側筒状部22、リブ23、24、内側筒状部25、底部25aが形成されるとともに、第2繊維強化樹脂成形体20が第1繊維強化樹脂成形体10に接合されて一体化し、繊維強化樹脂材1が得られる(図8に示す)。第1繊維強化樹脂成形体10を加熱装置によって予め加熱しているので、第1繊維強化樹脂成形体10と第2繊維強化樹脂成形体20との密着性を高めることができる。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態によれば、繊維強化樹脂材1を、被締結突出部14の開口部14bに挿入したナット部材30に締結部材を締結することによって例えば車体等に締結することができる。被締結突出部14は第1繊維強化樹脂成形体10に形成されているが、この被締結突出部14の内周面には第2繊維強化樹脂成形体20が積層されて多層構造になっており、第2繊維強化樹脂成形体20により補強されている。しかも、第2繊維強化樹脂成形体20によって被締結突出部14の底部25aが一体に形成されているので、被締結突出部14周りの強度及び剛性が向上する。さらに、被締結突出部14の内周面に積層された第2繊維強化樹脂成形体20は、第1繊維強化樹脂成形体10の貫通孔13aの内周面に達するまで延びていて、この貫通孔13aの内周面にも積層されているので、第1繊維強化樹脂成形体10の広い範囲に第2繊維強化樹脂成形体20が積層されることになるとともに、第1繊維強化樹脂成形体10と第2繊維強化樹脂成形体20とを強固に一体化することができる。これにより、被締結突出部14周りの強度及び剛性がより一層向上させることができる。
また、第2繊維強化樹脂成形体20が第1繊維強化樹脂成形体10のリブ15の内面に沿うように形成されているので、第1繊維強化樹脂成形体10と第2繊維強化樹脂成形体20との接合力を高めることができる。
また、第2繊維強化樹脂成形体20に、弾性材からなるシール材Dが収容される環状の溝部22bを形成したので、シール材Dを位置決めすることができるとともに、第2繊維強化樹脂成形体20の剛性をより一層高めることができる。
(実施形態1の変形例)
図9は実施形態1の変形例1を示すものである。実施形態1の変形例1では、第1繊維強化樹脂成形体10と第2繊維強化樹脂成形体20とが積層された部分に、マトリックス樹脂が強化繊維で強化された第3繊維強化樹脂成形体40が積層されて接合されている。これにより、繊維強化樹脂材1の一部は3層構造となる。第3繊維強化樹脂成形体40は、第1繊維強化樹脂成形体10の被締結突出部14の突出方向先端側から基端側に亘って設けられており、これにより、被締結突出部14の剛性及び強度がより一層向上する。
例えば、第1繊維強化樹脂成形体10に連続繊維を用いて、第3繊維強化樹脂成形体40に、第1繊維強化樹脂成形体10を例えば20〜50mmカットしたチョップド成形体を複数用いることによって、第1繊維強化樹脂成形体10の被締結突出部14に、第3繊維強化樹脂成形体40を積層させることができる。
図10は実施形態1の変形例2を示すものである。実施形態1の変形例2では、変形例1を基にして、4層構造となるように、第1繊維強化樹脂成形体10に、マトリックス樹脂が強化繊維で強化された第4繊維強化樹脂成形体41が積層されて接合されている。第4繊維強化樹脂成形体41は、第1繊維強化樹脂成形体10の被締結突出部14の突出方向先端側から基端側に亘って設けられており、これにより、被締結突出部14の剛性及び強度がより一層向上する。
尚、実施形態1の変形例2と同様に、第4繊維強化樹脂成形体41に、第1繊維強化樹脂成形体10を例えば20〜50mmにカットしたチョップド成形体を複数用いることによって、第1繊維強化樹脂成形体10の被締結突出部14に、第4繊維強化樹脂成形体41を積層させることができる。
図11は実施形態1の変形例3を示すものである。実施形態1の変形例3では、第2繊維強化樹脂成形体20は、第1繊維強化樹脂成形体10における貫通孔13aの周縁部を覆うように形成されている。すなわち、第2繊維強化樹脂成形体20には、貫通孔13aの周縁部を覆う被覆部22dが、外側筒状部22の端部に一体成形されている。これにより、第1繊維強化樹脂成形体10と第2繊維強化樹脂成形体20との接合力を高めることができる。
図12及び図13は実施形態1の変形例4を示すものである。実施形態1の変形例4では、図12に示すように、膨出部21の内部に設けられるリブ26が膨出部21の内面に沿って延びており、また図13に示すように、リブ15の内面に沿うように形成された部分に設けられるリブ27が、当該部分の内面に沿って延びている。
(実施形態2)
図14〜図16は、本発明の実施形態2に係るものである。実施形態2では、中空状の被締結突出部16が、実施形態1の被締結突出部14とは反対方向に突出している点で実施形態1と異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には実施形態1と同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。被締結突出部16は、本発明の被締結突出部であり、本発明の被締結突出部の突出方向はどの方向であってもよい。
本体板部11には、被締結突出部16が周壁部12の突出方向と同方向となるように設けられている。被締結突出部16には、繊維強化樹脂材1を例えば車体等に締結するための締結部材(図示せず)が挿入される開口部16bが形成されている。第2繊維強化樹脂成形体20の内側筒状部25は、被締結突出部16の内周面に沿うように形成されており、内側筒状部25の外周面が被締結突出部16の内周面に対して全周に亘って接合されている。この実施形態2のものも実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。図15では、内側筒状部25が形成される前の開口部を開口部16Bとして示している。
(実施形態3)
図17は、本発明の実施形態3に係るものである。実施形態3では、被締結突出部14の開口部14bの開口方向が実施形態1と異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には実施形態1と同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
被締結突出部14の開口部14bは、本体板部11の延びる方向に向けて開口しており、貫通孔13aの開口方向と直交する関係となっている。貫通孔13aの締結方向は、延出板部13の厚み方向(図の上下方向)であるのに対し、被締結突出部14に挿入する締結部材(図示せず)による締結方向は、図の左右方向となる。この実施形態3のものも実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る繊維強化樹脂材は、例えば自動車用部品として用いることができる。
1 繊維強化樹脂材
10 第1繊維強化樹脂成形体
13a 貫通孔
14 被締結突出部
14b 開口部
15 リブ(凸部)
20 第2繊維強化樹脂成形体
22 外側筒状部
22b 溝部
22c フランジ形状部
25 内側筒状部
25a 底部
40 第3繊維強化樹脂成形体
D シール材

Claims (7)

  1. マトリックス樹脂が強化繊維で強化された第1繊維強化樹脂成形体(10)と、マトリックス樹脂が強化繊維で強化された第2繊維強化樹脂成形体(20)とが積層された部分を有する繊維強化樹脂材(1)において、
    上記第1繊維強化樹脂成形体(10)には、上記繊維強化樹脂材(1)を締結する締結部材が挿入される開口部(14b)を有する中空状の被締結突出部(14)と、該被締結突出部(14)から離れた部分を貫通する貫通孔(13a)とが形成され、
    上記第2繊維強化樹脂成形体(20)は、上記被締結突出部(14)の内周面に積層され、上記被締結突出部(14)の底部(25a)を一体に形成するとともに、上記貫通孔(13a)の内周面に達するまで延び、該貫通孔(13a)の内周面にも積層されていることを特徴とする繊維強化樹脂材(1)。
  2. 請求項1に記載の繊維強化樹脂材(1)において、
    上記第1繊維強化樹脂成形体(10)は、凹部及び凸部(15)の少なくとも一方を有し、
    上記第2繊維強化樹脂成形体(20)は、上記第1繊維強化樹脂成形体(10)の上記凹部及び凸部(15)の少なくとも一方に沿うように形成されていることを特徴とする繊維強化樹脂材(1)。
  3. 請求項1または2に記載の繊維強化樹脂材(1)において、
    上記第2繊維強化樹脂成形体(20)には、弾性材からなるシール材(D)が収容される環状の溝部(22b)が形成されていることを特徴とする繊維強化樹脂材(1)。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の繊維強化樹脂材(1)において、
    上記第1繊維強化樹脂成形体(10)と上記第2繊維強化樹脂成形体(20)とが積層された部分には、マトリックス樹脂が強化繊維で強化された第3繊維強化樹脂成形体(40)が積層されていることを特徴とする繊維強化樹脂材。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の繊維強化樹脂材において、
    上記第1繊維強化樹脂成形体(10)には、上記被締結突出部(14)の外周面から上記貫通孔(13a)の周縁部へ向けて延びるリブ(15)が形成されていることを特徴とする繊維強化樹脂材(1)。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の繊維強化樹脂材(1)において、
    上記第2繊維強化樹脂成形体(20)は、上記第1繊維強化樹脂成形体(10)における上記貫通孔(13a)の周縁部を覆うように形成されていることを特徴とする繊維強化樹脂材(1)。
  7. 請求項1から6いずれか1つに記載の繊維強化樹脂材(1)において、
    上記第2繊維強化樹脂成形体(20)の周縁部には、フランジ形状部(22c)が形成されていることを特徴とする繊維強化樹脂材(1)。
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