JP6949926B2 - 等高線生成システム及びそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、等高線生成システムに関する。
近年は国土地理院(以下、地理院という)が、インターネット網でデジタル標高モデル(DEM: Digital Elevation Model)を公開している。DEMは、5mDEM、10mMEMが主流である。
このDEMは、航空機からレーザ光を地上に照射して得た各々のレーザ計測点をTIN(triangulated irregular network)で結び、これに経度差、緯度差0.2秒(約5m)間隔若しくは経度差、緯度差0.4秒(約10m)のメッシュで区切った枠を被せ、各々のメッシュの中心点の高さを、その中心点を含むTINの頂点の高さから内挿補間により求めている。なお、10mDEMは、等高線より手作業で作成するのが一般的である。
このようなDEM(5mDEM、10mDEM)を用いて地形の標高を表現する等高線図が作成される。等高線は標高が等しい点の集まりを結んだ線であり、依然として様々な分野で用いられている。
例えば、地形の等高線は、国土地理院でネット上で公開されている2万5000分の1の等高線図がある。この等高線は手作業によるのがほとんどであり、曲率最大化処理(スプライン曲線、ベジェ曲線、3次エルミート関数等)で等高線の曲線、直線を現わしている。
一方、不動産の価値判断、人、車両等の移動の安全性等の観点から崖部、平野部、山岳等の地形の起伏をさらに詳細に分かるような等高線図が求められる場合もある。
しかし、5mDEMのメッシュを用いた場合は、等高線間隔は、5m以下の詳細な等高線を得ることができない。
この詳細な等高線を得るため等高線生成方法として特許文献1が公開されている。
例えば、特許文献1の等高線図作成方法は、10m間隔の基本等高線図を画面に表示し、この基本等高線図上に縦横10m間隔で区切った区分線を定義する。
そして、この10mメッシュを複数の格子で分割している(図5においては、サイズが20cmの格子を縦5、横5に分割している)。
そして、等高線と等高線との間の複数の格子の中から一つを選出して、着目点とし、この着目点を中心にして8方向に延長線を定義して、最も初めに交わる等高線を検索する。そして、一定範囲の等高線同士に交わる基準直線との標高値を得て、これらの標高値を結ぶ曲線を求めて、着目点の標高値を補間していく。そして、これらの補間標高値をを適用して結んで微細間隔の等高線を生成している。
特開2003−186393号公報
しかしながら、従来の地形の等高線図は、5mDEM以上のDEM(例えば、5m、10m、20m、30m、・・)を用いて作成しているので、等高線と等高線との間が広くなり(DEM間隔の2倍以上)、かつ曲率最大化処理(スプライン曲線、ベジェ曲線等)を用いて等高線を自動的に描いているので、隣接する等高線同士の平行感が損なわれる。このため、隣接する等高線同士の曲率感が損なわれる。
一方、近年は1mDEMも存在するが、この1mDEMは地理院では原則非公開であり、また取得されているエリアも限られている。
このため、1/2500の等高線図から手作業で生成しないといけないので、非常に手間がかかる。
さらに、特許文献1の等高線生成方法は、既に生成されている基準等高線(ベクタ)上に、複数の格子を定義して、任意の格子の標高値を基準等高線の標高値と基準等高線の標高値とで内挿補間して、新たに等高線を生成する方法であるので、新たな等高線もこの基準等高線の影響を受けた曲線となる。
つまり、曲率最大化処理に基づく等高線であるので、なめらか処理を施したとしてもカーブの部分が急激に変化したり、あるいは丸みを帯びすぎることになる。
本発明は以上の課題を鑑みてなされたもので、DEMを用いて曲率最大化処理を行わなくとも、実地形を詳細に表現でき、かつ等高線同士の曲率感を損なわない高精度な等高線を生成する等高線生成システムを得ることを目的とする。
本発明に係る等高線生成システムは、緯度経度で定義された数値標高モデルを記憶した数値標高モデル用メモリと、
前記数値標高モデルに緯度経度で定義されている一定の大きさのメッシュを順次、平面直角座標系で定義された平面直角メッシュ用メモリに投影変換した平面直角メッシュ群を生成する平面直角座標変換部と、
平面直角座標系で定義されたラスタ用メモリと、
前記平面直角メッシュ用メモリの前記平面直角メッシュ毎に、この平面直角メッシュのX軸方向となる横辺の長さを奇数分割し、これらの分割辺の長さを平均化した平均長で前記ラスタ用メモリのX軸、Y軸を分割して前記ラスタ用メモリのX−Y平面に縦横が前記平均長の微細格子の微細格子群を定義する微細格子生成処理部と、
前記ラスタ用メモリの微細格子毎の標高値を内挿補間して割付ける標高値補間部と、
前記ラスタ用メモリの全ての微細格子の内挿補間後の標高値の内で、起点となる前記微細格子を指定し、この指定した微細格子と同じ標高値を有して閉曲する微細格子群を通る直線を求め、これらの直線をベクター化し、これを等高線ベクターとして生成する等高線生成部と、
前記等高線ベクターを画像にして表示用メモリに書き込んで画面に表示する表示処理部と、を備えたことを要旨とする。
以上のように本発明によれば、緯度経度で定義された一定の大きさのメッシュ(5mDEM)を平面直角座標系に順次、投影変換し、これらの平面直角メッシュのX方向を奇数分割して、これらの分割長の平均長(例えば、0.559m)でラスター用メモリのX軸、Y軸を分割して微細格子群(mi:0.559m)を定義する。
そして、これらの微細格子(mi)毎の標高値を内挿補間して平滑化し、微細格子(mi)と同じ平滑後の標高値を有して閉曲する微細格子(mi)群を通る直線群の塊をベクター化した等高線情報を生成し、これを表示する。
すなわち、表示された等高線は、微細格子(例えば、0.559m)と通る閉曲する直線の塊をベクター化した等高線(等高線)であるので、曲率最大化処理を行わなくとも、この等高線(等高線)は、実地形の形状に非常に近い曲線となり、かつ滑らかな曲線となる。このため、等高線(等高線)同士の平行感が得られるので、曲率感が損なわれない。
また、一般に公開されている5mDEMのメッシュを約50cm〜60cmの微細分割した格子の滑らか標高値をベクタ化しているので、1万分の1の等高線地図として利用できる。
また、等高線(等高線)と等高線(等高線)との間の高度差に応じた色で表示しても、表示用メモリのセルは、微細格子(0.559m)と同じサイズであるので、ある程度、拡大したとしてもジャギーは抑えられる。
また、エリアをこれらの平面直角メッシュのX方向を奇数分割(例えば、9分割)して、これらの分割長の平均長(例えば、0.559m)の微細格子にしているので、等高線(等高線)と等高線(等高線)との間の高度差に応じた色で表示してもアーチファクトが抑えられる。
さらに、標準地図(レベル16)と合成しても違和感もない。
本実施の形態の等高線生成システムの概念を説明する説明図である。 5mDEMで生成した等高線図画像GOiの説明図である。 本実施の形態の乗算合成画像GSJi(標準地図画像GOi+滑か等高線画像GJi)の説明図である。 本実施の形態の等高線生成システムの概略構成図である。 地理院の標準地図画像GOi(レベル16)の拡大図である。 緯度経度5mメッシュMaiと等高線の関係の説明図である。 5mDEM緯度経度ポイントデータPaiの具体例の説明図である。 平面直角5mメッシュMbiと等高線の関係の説明図である。 緯度経度変換と平面直角座標変換との関係を説明する説明図である。 X方向分割平均距離Bdi(0.559m)で分割されたX−Y平面の説明図である 。 分割後の微細格子miの三角形の補間後の座標例の説明図である。 分割後の点群と平面直角メッシュと等高線との関係を説明する説明図である。 平面直角5mメッシュMbiと微細格子mi(0.559m)との関係を説明する説明図である。 TINバイナリ補間後の平面直角5mメッシュと等高線cjとの関係を説明する説明図である。 従来の5mDEMによる標高値と本実施の形態の微細格子による標高値の説明図である。 本実施の形態の移動平均化用メッシュHMiの説明図である。 本実施の形態の移動平均化用メッシュHMiを1回かけた場合の等高線段彩図の説明図である。 本実施の形態の移動平均化用メッシュHMiを2回かけた場合の等高線段彩図の説明図である。 移動平均化用メッシュHMiを2回かけた場合の等高線段彩図の拡大図である。 滑か微細標高値ラスタ画像データRGiの説明図である。 等高線の生成を説明する説明図である。 実施の形態の滑らか滑か等高線画像GJiとスムージング処理を行わなかった場合の滑か等高線画像GJiの違いの説明図(1)である。 実施の形態の滑らか滑か等高線画像GJiとスムージング処理を行わなかった場合の滑か等高線画像GJiの違いの説明図(2)である。 実施の形態の滑らか滑か等高線画像GJiとスムージング処理を行わなかった場合の滑か等高線画像GJiの違いの説明図(3)である。 実施の形態の滑らか滑か等高線画像GJiとスムージング処理を行わなかった場合の滑か等高線画像GJiの違いの説明図(4)である。 スムージング処理の前の補間標高値hzbiに対して超解像度赤色立体画像作成処理を行った場合の説明図である。 スムージング処理後の値に対して超解像度赤色立体画像作成処理を行った場合の説明図である。 本実施の形態の乗算合成画像(赤色重ね)の説明図である。
本実施の形態では、地理院の5mDEM(A:Aはレーザを意味する)の基盤地図(以下、5mDEM基盤地図Faという)を一例として等高線図を生成するとして説明する。
<実施の形態>
図1は本実施の形態の等高線生成システムの概念を説明する説明図であり、コンピュータが行う処理である。本実施の形態の等高線生成システムは、一般に広く提供されている国土地理院(以下、地理院という)の5mDEM(5mメッシュ)を微細分割し、この微細メッシュ(以下、微細格子miという)に割り付けられている標高値と同じ微細格子miを繋げたベクタ情報の等高線を生成する。この等高線は本実施の形態では滑か処理が施される(以下、滑か等高線cjiと称している)。
以下に図1を用いてこの生成方法の概略を説明する。
図1に示すように、任意のエリアEi(例えば、石巻市)の緯度及び経度等で定義された5mDEMのデータ(以下、緯度経度5mDEMデータpaiという)を読込む(S10)。
そして、これを等緯度経度XYZポイントファイルに順次、エクスポートする(S20)。この緯度経度5mDEMデータPai(Pa1、Pa2、・・)を繋げたメッシュ(以下、緯度経度5mDEMメッシュMaiという)の例を図6に示している。
そして、これらの緯度経度5mDEMデータPai(xai、yai、zai)を平面直角座標系の座標に変換し(以下、平面直角5mDEMデータPbi(xbi、ybi、zbi))(S20)、これを平面直角XYZポイントファイルに順次、エクスポートする(S30)。この平面直角5mDEMデータPbiを繋げたメッシュ(以下、平面直角5mメッシュMbiという)の例を図8に示している。
そして、ラスター化処理を行う(S50)。このラスター化処理は、平面直角5mメッシュMbi(Mb1、Mb2・・、Mb00、・・)を順に指定し、この指定毎に、この平面直角5mメッシュMbiの横辺(以下、単にX方向とも称する)を9分割するX方向分割距離Bi(例えば、0.5844m又は0.559m:小数点4以下は切り捨て)を求める。
そして、これらのX方向分割距離Biを平均化し(以下、X方向分割平均距離Bdiという)、後述するラスタ用メモリにエリアEiのX−Y平面を定義し、このX方向分割平均距離Bdi(例えば、0.559m)でエリアEiのX軸、Y軸を分割する。この分割格子を微細格子miと称している。
なお、図示しないが表示用メモリの解像度をX方向分割平均距離Bdi(例えば、0.559m)にする(セルサイズは、0.559mに対応するサイズ)。
そして、ラスタ用メモリに平面直角5mメッシュMbiを順次定義して、各々の平面直角5mメッシュMbiに対してTIN(triangulated irregular network)バイナリ補間を行って、ラスタ用メモリの微細格子miの標高値を補間する。
そして、X方向分割平均距離Bdi(例えば、0.559m)と同じサイズの格子を横9列、縦9行にした移動平均化用メッシュHMi(相加平均ともい)を生成して、順次、ラスタ用メモリの微細格子miにかけて滑か処理を行う(S60)。
これらは、オペレータが滑らかと判断されるまで、移動平均化用メッシュHMi(9×9:スムージングフィルタともいう)をかけて行うのが好ましい。滑らかにされたラスタ用メモリの微細格子miに割り付けられている標高値を滑か処理後標高値zriと称する。
そして、ラスタ用メモリの微細格子miに割り付けられている滑か処理後標高値zriと同じ滑か処理後標高値zriを有する微細格子miを直線で繋げ、これらをベクターに変換し、これを滑か等高線情報Jiとして生成する(S70)。この滑か等高線情報Jiを画像化したものを滑か等高線画像GJiと称する(図3参照)。
次に、地理院の標準地図情報SDi(レベル16:ベクター)を読み込み、この標準地図情報SDi(2万5000分の1)を画像化し(以下、標準地図画像GOiという)、滑か等高線画像GJiと乗算合成して標準地図画像GOi+滑か等高線画像GJi(総称して乗算合成画像GSJiともいう)を生成(表示)する(S90)。
なお、標準地図画像GOi(図2及び図3参照)は、等高線、建物、道路等のベクターデータを画像化したものである。図3は図2の範囲uci付近を拡大した図である。
上記の処理によって得られた本実施の形態の図3の標準地図画像GOi+滑か等高線画像GJi(乗算合成画像GSJi)と、図2に示す5mDEMで生成した等高線図画像Goiと比較すると、本実施の滑か等高線は各段に実際の地形の形状にあった等高線になっている(細かくなっている)。なお、図2には、後述する滑か等高線cjiを説明する範囲Uaiを示し、図3にも図2の範囲Uaiを示している。
図2と図3とを比較すると、従来の5mDEMに基づいて生成した従来の等高線図画像Goiは間隔が広い。これに対して図3の滑か等高線cjiは、間隔が狭く、かつ滑か等高線cji同士の曲率感が合っている。
(具体的な構成)
図4は本実施の形態の等高線生成システムの概略構成図である。図4に示すように、実施の形態1の等高線生成システム300は、コンピュータ本体部100と、表示部200等で構成されている。
コンピュータ本体部100は、地理座標(緯度経度)で定義された5mDEM基盤地図Faを記憶した基盤地図用データベース110と、5mDEMメッシュ読込部112と、地理座標用XYZポイントファイル114(メモリ)と、平面直角用XYZポイントファイル118(メモリ)と、ラスター化処理部130と、滑か処理部140と、等高線生成部145と、重ね合せ部143と、解像度定義部152と、表示処理部150等を備えて、図3に示す滑か等高線画像GJiを表示部200の画面に得る。
また、記憶手段として基盤地図用データベース110と、地理院の標準地図(レベル16)を記憶した標準地図用データベース149と、第1のラスタ用メモリ142と、第2のラスタ用メモリ147等を備えている。第1のラスタ用メモリ142と第2のラスタ用メモリ147とを総称して単にラスタ用メモリという。
(各部の説明)
標準地図用データベース149は、2万5000分の1の建物、河川、道路等(総称して都市図ともいう)のベクター情報(2万5000分の1)を記憶している。
なお、図5は、ベクター情報をラスター化した画像を標準地図画像GOiとして示している。但し、図5の標準地図画像GOiは等高線も示している。本実施の形態ではこの等高線(ベクター)は用いない。但し、図5は図2のUaiの付近である。
基盤地図用データベース110は、緯度経度5mDEM(地形)を記憶している。この緯度経度5mDEMは、航空レーザ測量で計測して得た点群(例えば、50cm間隔:xai、yai、zai)に対して経度0.2秒×緯度0.2秒で区切ったメッシュ(以下、緯度経度5mメッシュMaiという)で定義している。この、緯度経度5mメッシュMaiの角の点を5mDEM緯度経度ポイントデータPai(緯度xai、緯度yai及び標高値zai)と称している(図6、図7参照)。
図6においては、緯度軸N、経度軸Eを0.1秒間隔で区切った枠を示し、TIN補間用の斜線を示す。また、サイズスケールQi(0.0m〜6.0m)と、等高線の標高を知らせる色バーViを示す。さらに、図6には理解を容易にするために、背景として後述する等高線の段彩画像データを緯度、経度座標に変換して示している。
図7は、5mDEM緯度経度ポイントデータPaiの具体例である。但し、標高値は示さない。
5mDEMメッシュ読込部112は、オペレータにより入力(指定)されたエリアEi(例えば、石巻市)の範囲に対応する全ての緯度経度5mメッシュMaiを構成する5mDEM緯度経度ポイントデータPaiを5mDEMの基盤地図用データベース110より地理座標用XYZポイントファイル114(メモリ)にエクスポートする(図6及び図7参照)。図6においては、理解を容易にするために、背景として後述する等高線cjiの段彩図(ラスタ画像)を経度座標に変換して示している。
平面直角座標変換部116は、地理座標用XYZポイントファイル114(メモリ)の5mDEM緯度経度ポイントデータPaiを平面直角座標に投影変換し(高さはそのまま用いる)、平面直角用XYZポイントファイル118(メモリ)にエクスポートする(図8参照)。
これを5mDEM平面直角ポイントデータPbi(xbi、ybi、zbi(zai))と称する。
図8においては、理解を容易にするために、背景として後述する等高線cjiの段彩図)を平面直角座標に変換して示している。
図8に示すように、緯度経度5mメッシュMaiの5mDEM緯度経度ポイントデータPai(緯度xai、緯度yai及び標高値zai)に対応する4点の5mDEM平面直角ポイントデータPbi(xbi、ybi、zbi(zai))を繋ぐメッシュ(以下、平面直角5mメッシュMbiという)は、X方向が狭く、かつY方向が長い長方形になっている。
また、図8に示すように、緯度経度5mメッシュMaiは平面直角座標に変換されるので、等高線の段彩図の画像もX方向が短くなり、Y方向が長くなる。
この理由を説明する。
5mDEM緯度経度ポイントデータPaiは、図9(a)に示すように、地球中心「O」から緯度経度座標に定義した緯度経度5mメッシュMai(Ma1、Ma2、・・)ものである。
そして、平面直角座標は、経緯線を円筒に投影してから円筒を開いて生成した「正角円筒図法」であり、極に近づくほど緯線の間隔が広くなる。具体的には、エリアEiによって、X方向、Y方向が歪んでおり、例えば図9(b)の平面直角5mメッシュMbiは略平行四辺形状になるためである。
ラスター化処理部130は、微細格子生成処理部132と、TINバイナリ補間部139等を備えている。
微細格子生成処理部132は、X方向9分割距離算出部132と、メッシュ分割部134等を備えて、第1のラスタ用メモリ142のX軸(X方向ともいう)、Y軸(Y方向ともいう)を例えば0.559mの間隔で奇数分割してX−Y平面に0.559mのサイズの微細格子mi(m1、m2、・・・)を生成する(図10参照)。
X方向9分割距離算出部132は、平面直角用XYZポイントファイル118(メモリ)の4点の5mDEM平面直角ポイントデータPbi(xbi、ybi、zbi(zai))を繋ぐ平面直角5mメッシュMbi(Pb1、Pb2、Pb3、Pb4、・・・)を順次指定する。
そして、この指定毎に平面直角5mメッシュMbi(Pb1、Pb2、Pb3、Pb4、・・・)のX方向の2点の5mDEM平面直角ポイントデータPbi(例えば、Pbi、Pbi+1)との間の距離Dxi(Dx1、Dx2、・・・)を順次求め、この距離Dxi毎に9分割(メッシュの大きさによっては、3分割、5分割、7分割、11分割、13分割、・・・奇数分割)する。これらをX方向分割距離Biと称する。本実施の形態では9分割とする。
そして、これらのX方向分割距離Biを平均化する(以下、X方向分割平均距離Bdiという)。本実施の形態では、X方向分割平均距離Bdiを0.559mとする。
一般に格子間隔を適切にとらないと、平面直角座標系に対する緯度、経度の投影変換と、内挿補間の干渉による、格子状のアーチファクトが生じする。
このため、平面直角5mメッシュMbiのX方向を9分割している。この分割は、できるだけ正方形又は長方形のメッシュになるように分割するのが好ましい。なお、平面直角5mメッシュMbiは、9分割にした場合は、画像を画面に表示させたときに、格子状のアーチファクトが最も生じないことが実験によって判明したことによる。
そして、X方向9分割距離算出部132は、このX方向分割平均距離Bdiをメッシュ分割部134及び滑か処理部140に出力すると共に、TINバイナリ補間部139に、指定された平面直角5mメッシュMbi(Pb1、Pb2、Pb3、Pb4、・・・)の番号(単に、平面直角5mメッシュMbiと記載する)と、X方向分割平均距離Bdiと、平面直角5mメッシュMbiを構成する4点の5mDEM平面直角ポイントデータPbi(xbi、ybi、zbi(zai))等を出力する。これらを総称してTIN補間用データFiと称する。
メッシュ分割部134は、ラスタ用メモリ142にエリアEiの範囲のX−Y平面を定義する。そして、このX−Y平面の基準位置(例えば、X軸)からX方向に向かってX方向分割平均距離Bdi(0.559m)で分割すると共に、Y方向をX方向分割平均距離Bdi(0.559m)で分割する微細格子生成処理を行う(図10参照)。このX−Y平面に定義された格子を微細格子mi(m1、m2、m3、・・・)と称している。
図11は分割後の微細格子mi(m1、m2、m3、・・・)の三角形の補間後の座標例である。図11は、。おおむね9×11で分割した場合の例である。
Idx,X,Y,Elevation (m),Length,Total Length,Heading
1,-10835.893,-32871.056,41.274,0.559 m,---,269° 55' 48.4"
2,-10836.452,-32871.056,41.412,0.79 m,0.559 m,134° 52' 44.3"
3,-10835.893,-32871.614,41.214,---,1.349 m,---
となる。
TINバイナリ補間部139(単に標高値補間部ともいう)は、ラスタ用メモリの微細格子毎の標高値を内挿補間して割付ける。
すなわち、TIN補間用データFiが入力する毎に、これに含まれている平面直角5mメッシュMbiを構成する4点の5mDEM平面直角ポイントデータPbi(xbi、ybi、zbi(zai))を第1のラスタ用メモリ142に順次定義してこれらを結ぶ(図12参照)。
つまり、X方向、Y方向が0.559m間隔で微細に分割された第1のラスタ用メモリ142のX−Y平面に、平面直角5mメッシュMbi(Mb1、Mb2、・・・)を定義する。
そして、この平面直角5mメッシュMbi毎にTINを定義して、このTINに含まれる微細格子mi(m1、m2、m3、・・・)の標高値zbiを補間する(図12参照)。これを補間標高値hzbiと称する。
また、図12は、X方向を9等分に分割し、Y方向をおおむね11分割して、背景を等高線のラスタ画像にしている。補間標高値hzbiは黒点で示している。
そして、TINバイナリ補間部139は、さらにTINバイナリ補間処理により順次補間する。この補間されたデータをTINバイナリ補間標高値zri(zr1、zr2、・・)と称する。そして、滑か処理部140(スムージング処理ともいう)を起動する。
平面直角5mメッシュMbiは、歪んでいるので、図13に示すように、X、Y方向がずれる。TINバイナリ補間処理による補間値の決定は、平面直角5mメッシュMbiに隣接する平面直角5mメッシュMbiの内で、微細格子mi(m1、m2、m3、・・・)の面積が大きい方の平面直角5mメッシュMbiの補間値を採用するのが好ましい。
図14はTINバイナリ補間後の等高線のラスタ画像の例であり、第1のラスタ用メモリ142のTINバイナリ補間標高値zriを色別で示した例である。
すなわち、ラスター化処理部130は、図15(a)に示す平面直角5mメッシュMbiで代表される標高値を0.559m(小数点4位以下省略)単位の微細間隔の標高値にして、これをバイナリ補間している。
しかし、バイナリ補間は、図15(b)に示すように、縁が急激に吐出(hi)したり、あるは谷が急激に下がったり(hi)する。このため、本実施の形態では、滑か処理部140を備えている。
滑か処理部140は、移動平均化処理を行う。この移動平均化処理は、オペレータによって滑か処理指示が入力する毎に、X方向分割平均距離Bdi(例えば、0.559m)を読み込む。そして、縦横のサイズをこのX方向分割平均距離Bdi(例えば、0.559m)にした格子を、横列に9個、縦に9個にした図16に示す移動平均化用メッシュHMiを生成する。
そして、第2のラスタ用メモリ147(等高線用メモリともいう)に、第1のラスタ用メモリ142と同じエリアEiのX−Y平面を定義し、このX−Y平面のX方向、Y方向をX方向分割平均距離Bdi(例えば、0.559m)で分割する上記の微細格子生成処理を行う。
微細格子生成処理によって生成された第2のラスタ用メモリ147(等高線用メモリともいう)のレイヤーをて生成された等高線用レイヤと称する。
一回目の滑か処理指示に伴って生成された等高線用レイヤを第1の等高線用レイヤーと称し、二回目の滑か処理指示に伴って生成された等高線用レイヤーを第1の等高線用レイヤーと称する。これらを総称して等高線用レイヤーと称する。
そして、滑か処理部140は、この移動平均化用メッシュHMiの中心格子を第1のラスタ用メモリ142の微細メッシュmi(m1、m2、m3、・・・)に順次定義し、この中心格子における移動平均値(以下、滑か処理後標高値zri)等を第2のラスタ用メモリ147の等高線用レイヤーに順次記憶する(以下、移動平均化処理(加重平均)という)。
滑か処理後標高値zri(zr1、zr2、・・・)には各種データが関連付けられる(以下、滑か微細標高値ラスタ画像データRGiという(図20参照))。
図17は一回目の移動平均化処理による例であり、図18は二回目の移動平均化処理である。図19は二回目の移動平均化処理の拡大表示例である。図17〜図19に示すように、等高線の鋭い箇所が滑らかになっている。
つまり、図15(b)のhiが平滑される。
オペレータは、画面に表示された滑か微細標高値画像GRiの等高線の滑らか具合を確認して、必要により移動平均化処理(スムージングともいう)を指示している。この指示は、表示処理部150から滑か処理部140に出力される。
滑か微細標高値ラスタ画像データRGiは、図20に示すように、エリアEiと、平面直角5mメッシュMbiと、平面直角5mメッシュMbiと、平面直角5mメッシュMbiの四角の座標(例えば、Pb1、Pb2、Pb3、Pb4)と、微細格子mi(番号)と、X方向分割平均距離Bdi(例えば、0.559m)と、微細格子miの四角の座標(例えば、PL1、PL2、PL3、PL4:図21に示している)と、補間標高値hzbiと、TINバイナリ補間標高値zriと、一回目の滑か微細標高値Riと、2回目の滑か微細標高値Ri´等よりなる。例えば、PL1とPL2とが入り口の線、PL3とPL4とが出口の線である。
本実施の形態では一回目の滑か微細標高値Riとして説明する(以下、単に滑か微細標高値Riと称する)。
等高線生成部145について図21を用いて説明する。図21においては、同じ滑か微細標高値Riの微細格子miは1個として説明する。
等高線生成部145は、等高線用メモリ180にエリアEiの全ての滑か微細標高値ラスタ画像データRGiが記憶さる毎に、このエリアEiの基準点(既知となる点)に該当する微細格子mi(滑か微細標高値ラスタ画像データRGi)を指定する。
そして、指定した微細格子mi(0.559mサイズ)毎に、一定範囲(例えば、5m、10m、20m、・・)を定義し、指定した微細格子mi(滑か微細標高値ラスタ画像データRGi)の滑か微細標高値Riと同じ標高値を有する微細格子mi(微細標高値ラスタ画像データRGi)を検索する。
そして、これらの微細格子mi(微細標高値ラスタ画像データRGi)に対して標準偏差算出処理等により、繋ぐ微細格子mi(微細標高値ラスタ画像データRGi)を決定して行って、閉曲させる。
そして、この閉曲となる微細格子mi(微細標高値ラスタ画像データRGi)の集合をベクター化(関数)し、これを滑か等高線情報Jiとする。
このベクター化は、繋ぐべき、隣の微細メッシュmiがX方向又はY方向の場合は、中心座標同士(x、y)を直線で結ぶ、また繋ぐ隣の微細メッシュmiが斜め方向の場合は、繋ぐ方向の微細メッシュmi側の角2点を座標の中心と、繋ぐ斜め方向の微細メッシュmiの2点間の中心座標とを結んで直線にする。
そして、これらの直線の集合を関数(近似関数にしてもよい)にする。
すなわち、滑か等高線情報Jiは、従来のように、スプライン曲線、ベジェ曲線等の曲率最大化処理を行わない、微細格子mi(0.559m)を通る直線を繋げた等高線となっている。
このとき、色値を割り付ける(例えば、橙色)。すなわち、滑か等高線情報Jiは、エリアEiと、微細格子miと、サイズ(0.559m)と、滑か微細標高値Riと、接続方向(X方向上(又は下)、Y方向上(又は下)又は右斜め或いは左斜め)等よりなる。
等高線生成部145は、このようにして生成した滑か等高線情報Jiを等高線用メモリ148に記憶する。なお、滑か等高線cjiの間隔は、1m、2m、3m、・・でも構わない。
重ね合せ部143は、メモリ142の微細格子miの格子サイズ(例えば、0.559m)及びX−Y平面の範囲(エリアEi)を読み込み、メモリ180のX−Y平面にエリアEiを定義して、このエリアEiのX方向及びY方向を0.559mで分割した、標準地図用レイヤと、等高線用レイヤと、標準地図等高線レイヤとを生成する。
そして、等高線用メモリ148から滑か等高線情報Jiを読み込む。
そして、これをラスタ変換して等高線用レイヤに書き込む(滑か等高線画像CJi)。また、標準地図用データベース149の標準地図情報SDiをラスタ変換して標準地図用レイヤに書き込む(標準地図画像GOi)。
そして、標準地図画像GOiと滑か等高線画像CJiとを重ねた乗算合成画像GSJi(標準地図画像GOi+滑か等高線画像GJi)を標準地図等高線レイヤに書き込む。
そして、この乗算合成画像GSJi(標準地図画像GOi+滑か等高線画像GJi)を表示処理部150に出力する。
表示処理部150は、表示用メモリ(図示せず)を解像度定義部152によって設定された解像度(1セル:0.559mサイズ)にする。
また、等高線と等高線との間を、予め設定入力された色値の色で表示する(例えば、緑、黄色、赤、白、橙等)。色の表示は、高度差に応じて、色を濃くしたり、又は薄くしたりするのが好ましい。
解像度定義部152は、X方向9分割距離算出部132からのX方向分割平均距離Bdi(例えば、0.559m)を読込み、表示用メモリのセルサイズの縦横を0.559mに設定する。
そして、表示処理部150は、乗算合成画像GSJi(標準地図画像GOi+滑か等高線画像GJi)を表示用メモリに書き込んで表示部200の画面に乗算合成画像GSJi(標準地図画像GOi+滑か等高線画像GJi)を表示する(図28参照)。
図28に示すように、等高線の解像度(線の太さ)と、標準地図の解像度(線の太さ)とが同程度となり、かつ隣接する等高線同士の曲率程度は違和感のない曲率となる。
また、5mDEMを用いた0.559mサイズで示される細かな等高線(図3参照)であるので、5mDEM(1/25000対応)であっても1万分の1地図として使用できる。
なお、上記の滑か等高線cjiと滑か等高線cjiとの間の高低差に応じてその間を色表示(青、緑、黄色、赤、白等)しても構わない。
また、等高線は、陸地の他に、海底に適用させても構わない。また、上記実施の形態では、5mDEMのメッシュとして説明したが10mDEMの場合は、X方向を9分割するのがよい。
次に、図22〜図25を用いて本実施の形態の滑らか滑か等高線画像GJiと、スムージング処理を行わなかった場合の滑か等高線画像GJiの違いを説明する。
図22はTINバイナリ補間後の滑か等高線画像GJiを表示した例であり、図23は図22の範囲Ubiの拡大図である。図24は図22と同様なエリアであり、スムージング処理後の滑か等高線画像GJiを表示した例である。図25は図3のUai付近の拡大図である。但し、図25は、図3の範囲Uaiに対応する領域である。
図22に示すように、TINバイナリ補間後の滑か等高線画像GJiは等高線の湾曲箇所は鋭く湾曲しているが、スムージング処理を施した場合は、図25に湾曲部分は滑らかになっている。図25は図2のUciのあたりである。図25と図2とを比較すると、UciのUcaiに対応するエリアの図25に示す等高線は、計曲線も共に滑らかになっており、その間隔も微細な間隔である。
すなわち、図25に示すように、本実施の形態の等高線は1万分の1の等高線図として利用できる。
さらに、上記実施の形態では、滑か処理部140を備えて、第1のラスタ用メモリ142のTINバイナリ補間標高値zri(zr1、zr2、・・)を移動平均化処理したが、移動平均化処理をしない等高線を表示させても構わない。
すなわち、等高線生成部145が第1のラスタ用メモリ142のTINバイナリ補間標高値zri(zr1、zr2、・・)を等高線用メモリ180にエリアEiの全ての滑か微細標高値ラスタ画像データRGiが記憶さる毎に、このエリアEiの基準点に該当する微細格子mi(滑か微細標高値ラスタ画像データRGi)を指定する。
そして、指定した微細格子mi(0.559mサイズ)毎に、一定範囲(例えば、5m、10m、20m、・・)を定義し、指定した微細格子mi(滑か微細標高値ラスタ画像データRGi)の滑か微細標高値Riと同じ標高値を有する微細格子mi(微細標高値ラスタ画像データRGi)を検索する。
そして、これらの微細格子mi(微細標高値ラスタ画像データRGi)に対して標準偏差算出処理等により、繋ぐ微細格子mi(微細標高値ラスタ画像データRGi)を決定して行って、閉曲させる。
そして、この閉曲となる微細格子mi(微細標高値ラスタ画像データRGi)の集合をベクター化(関数)し、これを滑か等高線情報Jiとし、これを表示処理部150に出力して画面に表示させる(図22、図23参照)。
つまり、繋ぐべき、隣の微細メッシュmiがX方向又はY方向の場合は、中心座標同士(x、y)を直線で結ぶ、また繋ぐ隣の微細メッシュmiが斜め方向の場合は、繋ぐ方向の微細メッシュmi側の角2点を座標の中心と、繋ぐ斜め方向の微細メッシュmiの2点間の中心座標とを結んで直線にしている。そして、これらの直線の集合を関数(近似関数にしてもよい)にする。
前述の図28は、特許第3670274号公報に記載の赤色立体地図(画像)の技術を用いた場合の赤色立体地図(本実施の形態では、超解像度赤色画像と称する)を重ねた乗算合成画像GSJiとして表示させた例である。
この超解像度赤色画像の生成の概略を下記に記載する。超解像度赤色画像の生成は、超解像度赤色立体視画像生成部(図示せず)が行う。超解像度赤色立体視画像生成部(以下、超解像度赤色立体画像作成処理という)。
超解像度赤色立体画像作成処理は、ラスタ用メモリ(第1のラスタ用メモリ142又は第2のラスタ用メモリ147)の微細格子miを指定し、この指定毎に、この指定した微細格子miを着目点とする。
そして、この着目点から考慮距離L内に存在する滑か微細標高値を用いて斜度と地上開度と地下開度とを求め、地上開度と地下開度とから尾根谷度を求め、斜度を赤の彩度に割りあて、尾根谷度を明度に割り付けた平滑超解像度赤色立体視化画像を生成し、図示しない赤色立体画像記憶用メモリに記憶する。前述の考慮距離Lは、5mDEMを用いた超解像度赤色立体画像作成処理が考慮距離Lを50mとしている場合は、着目点から(50m/9)×9個=Lとしている。なお、平滑超解像度赤色立体視化画像の色値は、50%程度低下させている。
そして、重ね合せ部143がこの平滑超解像度赤色立体視化画像と、標準地図用レイヤの標準地図画像GOiと、等高線用メモリ148の滑か等高線情報Ji(ベクタ)に基づく滑か等高線画像GJiとを乗算合成して図28の乗算合成画像を得ている。
図26はスムージング処理の前の第1のラスタ用メモリ142における補間標高値hzbi(hzb1、hzb2、・・・)に対して超解像度赤色立体画像作成処理を行った例である。
図27はスムージング処理後の滑か処理後標高値zri(zr1、zr2、・・)に対して超解像度赤色立体画像作成処理を行った例である。但し、図26のmiにおける黒点は、表示上のずれであり、実際は図27に示すように、miの中央に位置している。
図26と図27とを比較すると、スムージング処理を施した方が全体的に色(橙)が均一化している。
110 基盤地図用データベース
112 5mDEM読込部
114 地理座標用XYZポイントファイル114
118 平面直角用XYZポイントファイル118
130 微細間隔標高値ラスタ化処理部
140 滑か処理部
145 等高線生成部
143 重ね合せ部
152 解像度定義部
150 表示処理部

Claims (16)

  1. 緯度経度で定義された数値標高モデルを記憶した数値標高モデル用メモリと、
    前記数値標高モデルに緯度経度で定義されている一定の大きさのメッシュを順次、平面直角座標系で定義された平面直角メッシュ用メモリに投影変換した平面直角メッシュ群を生成する平面直角座標変換部と、
    平面直角座標系で定義されたラスタ用メモリと、
    前記平面直角メッシュ用メモリの前記平面直角メッシュ毎に、この平面直角メッシュの
    X軸方向となる横辺の長さを奇数分割し、これらの分割辺の長さを平均化した平均長で前
    記ラスタ用メモリのX軸、Y軸を分割して前記ラスタ用メモリのX−Y平面に縦横が前記
    平均長の微細格子の微細格子群を定義する微細格子生成処理部と、
    前記ラスタ用メモリの微細格子毎の標高値を内挿補間して割付ける標高値補間部と、
    前記ラスタ用メモリの全ての微細格子の内挿補間後の標高値の内で、起点となる前記微
    細格子を指定し、この指定した微細格子と同じ標高値を有して閉曲する微細格子群を通る
    直線を求め、これらの直線をベクター化し、これを等高線ベクターとして生成する等高線
    生成部と、
    前記等高線ベクターを画像にして表示用メモリに書き込んで画面に表示する表示処理部
    と、
    を有することを特徴とする等高線生成システム。
  2. 縦列及び横列ともに前記奇数分割の個数にした移動平均化メッシュを生成し、この移動
    平均化メッシュを前記ラスタ用メモリの前記微細格子に順次、かけて前記内挿補間後の標
    高値を順次、平滑し、この平滑した滑らか標高値に基づいた滑らか等高線画像を生成し、
    この滑らか等高線画像を前記表示処理部によって表示させる滑か処理部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の等高線生成システム。
  3. 前記ラスタ用メモリにおける平滑後の微細格子を着目点とし、この着目点毎に、この着
    目点からの考慮距離を、この考慮距離に対応する微細格子数で定義し、この微細格子数内
    に存在する滑らか標高値に基づいて尾根谷度を求め、この尾根谷度に応じた諧調色の画像
    を生成し、画像重ね合わせ部によって前記滑らか等高線画像にこの諧調色の画像を重ねて
    、前記表示処理部によって表示させる画像処理部と、
    を有することを特徴とする請求項2記載の等高線生成システム。
  4. 前記画像処理部は、
    前記微細格子数内に存在する滑らか標高値に基づいて斜度と地上開度と地下開度とを求
    め、この地下開度と地上開度とより前記尾根谷度を求め、斜度を赤系の彩度に割り当て、
    尾根谷度を明度に割り当てることで前記諧調色の画像を生成することを特徴とする請求項
    3記載の等高線生成システム。
  5. 道路、建物、河川、沼がベクター情報で定義された2万5千分の1の標準地図情報が記
    憶された標準地図用メモリを備え、
    前記画像重ね合わせ部は、
    前記標準地図情報を画像化し、この画像を前記滑らか等高線画像又は諧調色の画像に重
    ね合わせて前記表示処理部によって表示させることを特徴とする請求項3記載の等高線生
    成システム。
  6. 前記平均長のサイズを前記表示用メモリのセルの解像度として定義する解像度定義部と

    を有することを特徴とする請求項1記載の等高線生成システム。
  7. 前記数値標高モデルは、5mDEMであり、前記奇数分割の数は、「9」であることを
    特徴とする請求項1記載の等高線生成システム。
  8. 前記内挿補間は、TINバイリニア補間であることを特徴とする請求項1記載の等高線
    生成システム。
  9. 前記数値標高モデル用メモリから所定のエリアに存在する前記一定の大きさのメッシュ
    を構成する点群を読み出して前記平面直角座標変換部に出力するエリア読込部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の等高線生成システム。
  10. コンピュータに、
    緯度経度で定義された数値標高モデルを数値標高モデル用メモリに記憶する手段、
    前記数値標高モデルに緯度経度で定義されている一定の大きさのメッシュを順次、平面
    直角座標系で定義された平面直角メッシュ用メモリに投影変換した平面直角メッシュ群を
    生成する手段、
    ラスタ用メモリを平面直角座標系で定義する手段、
    前記平面直角メッシュ用メモリの前記平面直角メッシュ毎に、この平面直角メッシュの
    X軸方向となる横辺の長さを奇数分割し、これらの分割辺の長さを平均化した平均長で前
    記ラスタ用メモリのX軸、Y軸を分割して前記ラスタ用メモリのX−Y平面に縦横が前記
    平均長の微細格子の微細格子群を定義する手段、
    前記ラスタ用メモリの微細格子毎の標高値を内挿補間して割付ける手段、
    前記ラスタ用メモリの全ての微細格子の内挿補間後の標高値の内で、起点となる前記微
    細格子を指定し、この指定した微細格子と同じ標高値を有して閉曲する微細格子群を通る
    直線を求め、これらの直線をベクター化し、これを等高線ベクターとして生成する手段、
    前記等高線ベクターを画像にして表示用メモリに書き込んで表示する表示手段、
    としての機能を実行させる等高線生成プログラム。
  11. コンピュータに、
    縦列及び横列ともに前記奇数分割の個数にした移動平均化メッシュを生成し、この移動
    平均化メッシュを前記ラスタ用メモリの前記微細格子に順次、かけて前記内挿補間後の標
    高値を順次、平滑し、この平滑した滑らか標高値に基づいた滑らか等高線画像を生成し、
    この滑らか等高線画像を前記表示手段によって表示させる滑らか等高線性生成手段、
    としての機能を実行させる請求項10記載の等高線生成プログラム。
  12. コンピュータに、
    前記ラスタ用メモリにおける平滑後の微細格子を着目点とし、この着目点毎に、この着
    目点からの考慮距離を、この考慮距離に対応する微細格子数で定義し、この微細格子数内
    に存在する滑らか標高値に基づいて尾根谷度を求め、この尾根谷度に応じた諧調色の画像
    を生成し、画像重ね合わせ手段によって前記滑らか等高線画像にこの諧調色の画像を重ね
    、これを前記表示手段によって表示させる画像処理手段、
    としての機能を実行させる請求項11記載の等高線生成プログラム。
  13. コンピュータに、
    前記画像処理手段は、
    前記微細格子数内に存在する滑らか標高値に基づいて斜度と地上開度と地下開度とを求
    め、この地下開度と地上開度とより前記尾根谷度を求め、斜度を赤系の彩度に割り当て、
    尾根谷度を明度に割り当てることで前記諧調色の画像を生成させることを特徴とする請求
    項12記載の等高線生成プログラム。
  14. コンピュータに、
    道路、建物、河川、沼がベクター情報で定義された2万5千分の1の標準地図情報を標
    準地図用メモリに記憶する手段、
    前記画像重ね合わせ手段として、
    前記標準地図情報を画像化し、この画像を前記滑らか等高線画像又は諧調色の画像に重
    ね合わせて前記表示手段によって表示させることを特徴とする請求項12記載の等高線生成プログラム。
  15. コンピュータに、
    前記平均長のサイズを前記表示用メモリのセルの解像度として定義する手段、
    としての機能を実行させるための請求項10記載の等高線生成プログラム。
  16. 前記数値標高モデルは、5mDEMであり、前記奇数分割の数は、「9」であることを
    特徴とする請求項10記載の等高線生成プログラム。
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