JP6948062B2 - Door panel gap shielding device - Google Patents
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Description
本発明は、戸パネルと床面の間の隙間を遮蔽して、音漏れや光漏れを防止する戸パネルの隙間遮蔽装置に関する。本発明に係る隙間遮蔽装置は、開き戸および引き戸の戸パネルや、間仕切装置の間仕切パネル(戸パネル)に適用することができる。 The present invention relates to a door panel gap shielding device that shields a gap between a door panel and a floor surface to prevent sound leakage and light leakage. The gap shielding device according to the present invention can be applied to door panels of hinged doors and sliding doors, and partition panels (door panels) of partitioning devices.
この種の隙間遮蔽装置は、例えば特許文献1(発明の名称:ドアボトムの密封装置)に開示されている。特許文献1の密封装置は、開放時のドアの吊元側の側面から突出する出没子と、出没子の退入動作を受けてスライド移動するスライドピースと、同ピースのスライド移動に応じて湾曲変形する一対の板ばねと、両板ばねで支持されるシール枠を備えている。下向きに開口するシール枠の内部には吸音材が収容され、シール枠の上下にはそれぞれ一対のシールリップが設けられている。ドアを閉じ操作すると、出没子がドア内部へ退入移動し、その分だけスライドピースの隣接間隔が小さくなって板ばねを下突状に湾曲させ、シール枠を床面に押付けてドアと床面の間の隙間を遮蔽する。
This type of gap shielding device is disclosed in, for example, Patent Document 1 (name of invention: sealing device for door bottom). The sealing device of
本発明の隙間遮蔽装置では、隙間を遮蔽する接床体を平行リンク機構で支持するが、平行リンクを利用した遮蔽体の支持構造は、特許文献2(発明の名称:移動間仕切用のドア装置)に開示されている。特許文献2のドア装置では、ドア本体の下部に下向きに開口する凹溝を設け、同溝の内部に昇降部材を収容し、ドアの吊元に設けたプッシュロッドと、同ロッドでスライド操作されるシャフトで平行リンク機構を操作して、昇降部材を昇降操作できるようにしている。昇降部材は戻しスプリングにより押上げ付勢されている。ドアが閉じ操作されてプッシュロッドがドアの内部に押込まれると、リンクが下方揺動し昇降部材を床面に押付けてドアと床面の間の隙間を遮蔽する。
In the gap shielding device of the present invention, the floor contact body that shields the gap is supported by the parallel link mechanism, but the supporting structure of the shielding body using the parallel link is described in Patent Document 2 (Title of the invention: door device for moving partition). ). In the door device of
特許文献1の密封装置は、一対のシールリップが床面に接床して遮音および遮光をおこなう。しかし、出没子がドアの内部に押込まれる動作を利用してシール枠を下降させるので、ドアが閉じ位置に達する手前の位置でシール枠が接床を開始し、ドアに引摺られる状態でシール枠が床面に押付けられる。そのため、接床開始位置と接床完了位置の間におけるシール枠は、床面と接触した状態のままで摩擦抵抗を伴いながらドアと同行移動することとなり、閉じ位置の近傍においてドアを軽快に開閉できない。また、ドアの開閉に伴ってシールリップが摩耗し、あるいはくせ付けされて遮音効果や遮光効果が早期に損なわれやすく、シール枠の交換間隔が短くなる不利もある。
In the sealing device of
その点、特許文献2のドア装置では、凹溝の溝幅を昇降部材の厚みより大きくして両者の間に隙間を設けることにより、接床完了位置の近傍において昇降部材とドアを相対移動させて、昇降部材がドアに引摺られるのを抑止できるようにしている。しかし、特許文献2のドア装置は、プッシュロッドがドアの内部に押込まれる動作で平行リンクを下方揺動させて、昇降部材を床面に押付ける構造になっている。そのため、特許文献1の密封装置と同様に、昇降部材がドアに引摺られる状態で床面に押し付けられ、閉じ位置の近傍においてドアを軽快に開閉できない。また、接床完了位置における昇降部材は、昇降部材とドアが相対移動した分だけ傾動せざるを得ず、昇降部材の下端に設けたシール部の一部が床面から受け離れて密着できないおそれがある。
In that respect, in the door device of
上記のように従来装置においては、閉じ位置の近傍における接床体と床面の間の摩擦によってドアを軽快に開閉できないが、ドアの開閉しにくさがさらに顕著になる事例がある。例えば、高層ホテルの個室の場合には、建物の高気密化によりドアの内外での気圧差が大きくなっていることがあり、このような場合には接床体の摩擦に加えて、気圧差にもうち勝ってドアを開閉する必要があり、ドアを軽快に開閉できる隙間遮蔽装置の開発が望まれていた。 As described above, in the conventional device, the door cannot be opened and closed lightly due to the friction between the floor contact body and the floor surface in the vicinity of the closed position, but there are cases where the door is more difficult to open and close. For example, in the case of a private room in a high-rise hotel, the pressure difference between the inside and outside of the door may be large due to the high airtightness of the building. It was necessary to win and open the door, and it was desired to develop a gap shielding device that could open and close the door lightly.
本発明の目的は、接床体が下降を開始してから床面に接床するまでの間、接床体をゆっくりと下降移動させて、接床体が戸パネルに引摺られながら接床するのを解消でき、従って、戸パネルを軽快に閉じ操作できるうえ、接床体のシール体の損耗を防止して耐久性を向上できる戸パネルの隙間遮蔽装置を提供することにある。 An object of the present invention is to slowly move the floor contact body downward from the time when the floor contact body starts descending until it touches the floor surface, and the floor contact body touches the floor while being dragged by the door panel. Therefore, it is an object of the present invention to provide a gap shielding device for a door panel, which can easily close and operate the door panel, prevent wear of the seal body of the floor contact body, and improve durability.
本発明に係る戸パネルの隙間遮蔽装置は、床面Fと対向する戸パネル2の下端部に配置されるガイド枠8と、ガイド枠8の内部に配置されて、床面Fに接する接床位置と、床面Fから離れる離床位置との間で昇降移動される接床体9と、接床体9を支持して該接床体9を昇降移動させる昇降構造10と、接床体9の昇降移動を規制するトリガー機構11と、接床体9の接床タイミングを遅らせる遅延構造を備える。昇降構造10は、接床体9が接床位置となる下方姿勢と、接床体9が離床位置となる上方姿勢との間で変位する昇降機構23と、昇降機構23を下方姿勢に向かって付勢する接床ばね24を備える。トリガー機構11は、接床体9の下降移動を規制する待機位置と、接床体9の下降移動を許す解除位置とに切換え可能に構成される。トリガー機構11が待機位置から解除位置に切換えられた状態では、昇降機構23が上方姿勢から下降を開始できる。待機位置にあったトリガー機構11が解除位置側へ切換え操作され始めてから、接床体9が接床位置へ向かって下降移動する間に遅延構造が作動して、接床体9の接床タイミングを遅らせていることを特徴とする。
The gap shielding device for the door panel according to the present invention has a
トリガー機構11に遅延構造が設けられている。遅延構造は、トリガー機構11が待機位置から解除位置に切換えられるときの切換え動作を受けてスライド移動する第2作動体77と第1作動体61を備えている。第2作動体77と第1作動体61は、ピン85と長穴83を介して相対スライド可能に連結されている。トリガー機構11が待機位置から解除位置に切換え操作されると、第2作動体77が第1作動体61に対して空走して、昇降機構23の下降開始タイミングを遅延させる。
The
昇降機構23に遅延構造が設けられている。遅延構造は、昇降機構23の下降移動を制動するダンパー25で構成されている。トリガー機構11が待機位置から解除位置に切換えられて、昇降機構23が上方姿勢から下降移動する間に、昇降機構23の下降移動をダンパー25で制動して、接床体9の接床タイミングを遅らせている。ダンパー25で構成される遅延構造は、単独で使用してもよいし、昇降機構23の下降開始タイミングを遅延させる上記の遅延構造と併用してもよい。
The
昇降機構は、ガイド枠8に支持されて接床体9を昇降操作する平行リンク機構23で構成される。平行リンク機構23は、ガイド枠8で左右スライド自在に案内される一対のスライダー26・27と、一対のスライダー26・27を連結する上リンク28と、上端が各スライダー26・27に連結される一対の傾斜リンク29と、各傾斜リンク29の下端同士を連結する下リンク30とを備える。平行リンク機構に昇降ローラー41を備えたローラーアーム40が固定されており、ガイド枠8に固定したホルダー体50に縦長のガイド溝56が形成されており、昇降ローラー41が前記ガイド溝56で昇降移動可能に案内支持されている。
The elevating mechanism is composed of a
ダンパー25の一端は、ガイド枠8に固定されたホルダー体50に支持される。昇降機構23を挟んで、トリガー機構11と、ホルダー体50が配置される。ホルダー体50と昇降機構23の間に、接床ばね24とダンパー25が配置される。
One end of the
接床体9は、上向きに開口する条材状の接床枠15と、接床枠15の下部に装着されるシール体16を備えていて、平行リンク機構23に連結した吊持ピース43で支持される(図7参照)。接床枠15とシール体16は、接床枠15に設けた装着溝17とシール体16に設けた装着リブ21を係合して一体化される。接床枠15の内面には装着溝17を囲む溝壁17aが突設され、吊持ピース43の前後に設けた連結溝47と前記溝壁17aを係合連結して、接床体9が平行リンク機構23で支持される。
The
トリガー機構11はリンク保持機構11Aとリンク解除機構11Bと、両機構11A・11Bの間に設けられる遅延構造で構成される。リンク保持機構11Aは、平行リンク機構23を構成する下リンク30を下降不能に待機保持する待機位置と、下リンク30の下降を許す解除位置とに切換え可能に構成される。リンク解除機構11Bは、戸パネル2が閉じ操作されたことを検知する閉じ検知体78を備える。リンク解除機構11Bは、閉じ検知体78の作動に応じて、リンク保持機構11Aを待機位置に保持する第1状態と、リンク保持機構11Aを解除位置に切換える第2状態とに切換え可能に構成される。戸パネル2が開放姿勢にあるとき、リンク解除機構11Bは第1状態にある。戸パネル2が閉じ操作されたことが閉じ検知体78で検知されると、リンク解除機構11Bが第2状態に切換わってリンク保持機構11Aを解除位置に切換える(図1参照)。リンク解除機構11Bが第1状態から第2状態に向かって切換え動作を開始するのに連動して遅延構造が作動して、リンク保持機構11Aが第2状態に切換わるタイミングを遅延させ、昇降機構23の下降開始タイミングを遅延させている。
The
リンク保持機構11Aは、ガイド枠8に固定されるトリガーベース60と、上リンク28に連結されて同リンク28と同行スライドする第1スライド枠61と、同枠61に固定される係合ピン62と、トリガーベース60で揺動可能に支持されて、前記係合ピン62に係脱するトリガー爪63とを備える。リンク解除機構11Bは、ガイド枠8でスライド自在に支持される第2スライド枠77と、第2スライド枠77に装着されて戸パネル2の側端面で出没する閉じ検知体78と、第2スライド枠77とトリガーベース60の間に配置されて、第2スライド枠77を復帰付勢する復帰ばね79を備える。戸パネル2が開放姿勢にあるとき、リンク保持機構11Aは、トリガー爪63が第1スライド枠61の係合ピン62と係合して、待機位置に保持されている。戸パネル2が閉じ操作されたことが検知体78で検知されると、第2スライド枠77が第1スライド枠61に対して空走したのち、第2スライド枠77の起動腕84がトリガー爪63を揺動操作してトリガー爪63と係合ピン62の係合を解除し、リンク保持機構11Aが解除位置に切換えられる。
The
第1スライド枠61と第2スライド枠77は、ピン85と長穴83を介して相対スライド可能に連結される(図3参照)。閉じ検知体78が退入移動を開始してから、第2スライド枠77の起動腕84がトリガー爪63に接当するまでの間、第2スライド枠77を第1スライド枠61に対して空走するようになっている。閉じ検知体78の退入ストロークの終端において、第2スライド枠77の起動腕84がトリガー爪63を揺動操作することで、トリガー爪63と係合ピン62の係合を解除する。
The
トリガー機構11が接床体9の一側に固定される連結体95と、戸パネル2に設けられる手動切換え機構96と、手動切換え機構96の切換え動作を連結体95に伝える伝動体97とを備える(図13参照)。手動切換え機構96は、連結体95を下降不能に待機保持する第1状態と、連結体95の下降を許す第2状態に切換え可能に構成される操作具106と、操作具106を第1状態と第2状態において位置保持する節度機構とを備える。操作具106を第1状態に切換えた状態では、接床体9が離床位置に位置保持される。操作具106を第2状態に切換えた状態では、接床体9の下降移動が開始される。
A connecting
手動切換え機構96は、戸パネル2に装着されるケース105と、ケース105で往復変位可能に支持される操作具106とを備える。図13に示すように節度機構は、節度凹部107と、節度凹部107に落込み係合する節度突起108と、節度突起108を係合付勢する節度ばね109とを備える。ケース105と操作具106のいずれか一方に節度凹部107が、他方に節度突起108と節度ばね109とが設けられる。
The
手動切換え機構96が、戸パネル2に装着されるケース105と、ケース105で往復揺動可能に支持されて、第1状態と第2状態の間で切換え可能な操作具106と、ケース105で昇降可能に支持されるスライド体118とを備える。図18に示すように、操作具106は、戸パネル2の外面に配置される操作摘み119と、ケース105の内部に配置されて、操作摘み119の往復揺動に連動してスライド体118を昇降操作する操作レバー120を備える。スライド体118は伝動体97に連結されている。節度機構は、ケース105と操作レバー120との間に配置される捻じりコイルばねからなるキックばね133で構成してある。
The
戸パネル2に手動切換え機構96の切換え動作を規制する開放規制構造が設けられる。開放規制機構は、戸パネル2の揺動先端側の側端で出没する出没体112と、出没体112を押出し付勢するばね113と、出没体112の側に形成される可動規制部114と、可動規制部114に対応して伝動体97に形成される固定規制部115を備えている。図17に示すように、戸パネル2が開放された状態における出没体112は、ばね113で押出し操作されて可動規制部114と固定規制部115が係合して、操作具106が第2状態に切換え操作されるのを規制している。
The
トリガー機構11は、自動切換え方式のトリガー構造と、手動切換え方式のトリガー構造を備える。自動切換え方式のトリガー構造は、リンク保持機構11Aとリンク解除機構11Bを備えている。手動切換え方式のトリガー構造は、接床体9の一側に固定される連結体95と、戸パネル2に設けられる手動切換え機構96と、手動切換え機構96の切換え動作を連結体95に伝える伝動体97とを備えている。
The
本発明に係る戸パネルの隙間遮蔽装置においては、トリガー機構11が解除位置側へ切換え操作され始めてから、接床体9が接床位置へ向かって下降移動する間に遅延構造が作動して、接床体9の接床タイミングを遅らせるようにした。このように遅延構造を備えた隙間遮蔽装置によれば、戸パネル2が閉じ切る前に接床体9が接床し、床面F上を摺動することに起因する接床体9の損耗を防止して、隙間遮蔽装置を備える戸パネル2の耐久性向上に貢献できる。接床体9が床面F上を摺動して摩擦力が生じることを防ぐことができるので、戸パネル2を軽快に閉じ操作することもできる。
In the gap shielding device for the door panel according to the present invention, the delay structure operates while the
ピン85と長穴83を介して相対スライド可能に連結される第2作動体77と第1作動体61を備える遅延構造によれば、トリガー機構11が待機位置から解除位置に切換え操作されると、第2作動体77が第1作動体61に対して空走して、昇降機構23の下降開始タイミングを遅延させることができる。このように、昇降機構23の下降開始タイミングを遅延させると、戸パネル2が閉じ切ったのちに接床体9を床面Fに接床させることができるので、接床体9が床面F上を摺動して損耗するのを確実に防止して、その耐久性を向上できる。また、トリガー機構11が待機位置から解除位置に切換え操作される間に、第2作動体77を第1作動体61に対して空走させたのち、昇降機構23が遅延した状態で下降を開始するので、昇降機構23の昇降動作量をトリガー機構11の切換え動作量とは無関係に設定することができる。従って、昇降機構23の昇降動作量を、接床体9と床面Fの対向隙間に応じて大きめに設定しておくと、先の対向隙間が大小に変化する場合でも、対向隙間の違いを吸収した状態で、接床体9を床面Fに対して確実に接床させることができ、昇降機構23の昇降動作量を対向隙間の違いに応じて調整する必要もなく、その分だけ施工の手間を省くことができる。
According to the delay structure including the
昇降機構23の下降移動を制動するダンパー25で構成した遅延構造によれば、下降移動する昇降機構23の移動速度をダンパー25で減速できるので、接床体9が下降を開始してから、接床体9が床面Fに接触するまでに要する時間を引き延ばして、接床体9の接床動作を遅延させることができる。このように、接床体9をゆっくりと下降させると、接床体9が下降を開始してから床面Fに接触する間に戸パネル2を閉じ切ることができ、従って、接床体9が床面F上を摺動して損耗するのを確実に防止して、その耐久性を向上できる。
According to the delay structure composed of the
昇降機構23を、一対のスライダー26・27と、上リンク28と、一対の傾斜リンク29と、下リンク30を備えた平行リンク機構で構成し、同機構の動きを昇降ローラー41とガイド溝56で昇降移動のみ可能に規制するようにした。こうした昇降構造10によれば、一対の傾斜リンク29の下端が弧を描くようにして昇降移動し、あるいは下リンク30が左右移動するのを、昇降ローラー41とガイド溝56で規制して、平行リンク機構を接床位置と離床位置の間で垂直に昇降移動させることができる。従って、平行リンク機構23が下方姿勢に切換った状態では、接床体9を床面Fに適正かつ均等に押付けて、戸パネル2と床面Fの間の隙間を端から端まで遮蔽して、遮音作用と遮光作用を効果的に発揮させることができる。また、接床体9を戸パネル2の一端から他端にわたって設けることができる。
The elevating
昇降機構23を間に挟んで、トリガー機構11と、ホルダー体50を配置し、ガイド枠8に固定したホルダー体50と昇降機構23の間に接床ばね24とダンパー25を配置するようにした。こうした昇降構造10によれば、接床ばね24およびダンパー25の一端をホルダー体50で固定支持した状態で、接床ばね24およびダンパー25の他端を昇降機構23に連結して、接床ばね24の付勢力とダンパー25の制動力を、昇降機構23に対して適確に作用させることができる。従って、下方姿勢と上方姿勢との間の昇降機構23の移動を、常に安定した状態で滑らかに行うことができる。また、接床ばね24およびダンパー25と、これら両者を支持するホルダー体50を、昇降機構23の一側に集約して配置できるので、昇降構造10が複雑になるのを避けて組立の手間を省くことができる。
The
条材状の接床枠15と、接床枠15に装着されるシール体16で接床体9を構成し、接床枠15とシール体16は、接床枠15に設けた装着溝17とシール体16に設けた装着リブ21を係合して一体化するようにした。こうした接床体9によれば、接床枠15をシール体16の一端から他端にわたって差込み装着することで、装着溝17と装着リブ21を係合できるので、より少ない手間で接床体9を組むことができる。また、接床枠15の内面に突設される溝壁17aを利用して吊持ピース43の連結溝47を係合連結するので、吊持ピース43を接床枠15に対して連結するための構造を別途設ける必要がなく、全体として隙間遮蔽装置の製造に要するコストを削減できる。
A strip-shaped
リンク保持機構11Aと、リンク解除機構11Bと、両機構11A・11Bの間に設けられる遅延構造でトリガー機構11を構成し、リンク保持機構11Aは待機位置と解除位置とに切換え可能とした。また、リンク解除機構11Bは、閉じ検知体78の作動に応じて第1状態と第2状態に切換え可能に構成した。こうしたトリガー機構11によれば、リンク解除機構11Bが第1状態から第2状態に向かって切換え動作を開始するのに連動して遅延構造が作動して、リンク保持機構11Aが第2状態に切換わるタイミングを遅延させることができる。また、リンク解除機構11Bが第2状態に切換った状態では、リンク保持機構11Aを解除位置に切換えて平行リンク機構23の下降を許すことができる。従って、リンク保持機構11Aが解除位置に切換えられるタイミングを遅延構造で調整できることとなり、戸パネル2の閉じ動作に連動して平行リンク機構23を下降させる従来装置とは異なり、平行リンク機構23の下降開始タイミングを遅らせて、接床体9が戸パネル2に引摺られるのを確実に防止できる。
The
トリガーベース60と、第1スライド枠61と、係合ピン62と、トリガー爪63でリンク保持機構11Aを構成し、リンク解除機構11Bは、第2スライド枠77と、閉じ検知体78と復帰ばね79を備えるようにした。こうしたトリガー機構11は、戸パネル2が閉じ操作された状態では、閉じ検知体78が退入移動するのに伴って、第2スライド枠77が第1スライド枠61に対して空走したのち、第2スライド枠77の起動腕84がトリガー爪63を揺動操作してトリガー爪63と係合ピン62の係合を解除し、リンク保持機構11Aを解除位置に切換えることができる。また、戸パネル2が開放された状態では、第2スライド枠77および閉じ検知体78を復帰ばね79の付勢力でスライド移動させて、平行リンク機構23を速やかに上方姿勢に上昇させることができる。このように、メカニカルな機構として構成したトリガー機構11によれば、戸パネル2の開閉動作と復帰ばね79の付勢力のみで、リンク保持機構11Aおよびリンク解除機構11Bを切換えることができるので、常に安定した状態で平行リンク機構23を適確に昇降移動することができる。また、モーターやソレノイドなどのアクチュエーターを駆動源とする場合に比べて、隙間遮蔽装置の構造を簡素化できるうえ、停電時であっても問題なく隙間の遮蔽を行える利点がある。
The
第1スライド枠61と第2スライド枠77を、ピン85と長穴83を介して相対スライド可能に連結し、第2スライド枠77を第1スライド枠61に対して空走させるようにしたトリガー機構11によれば、閉じ検知体78の退入ストロークの終端において、トリガー爪63と係合ピン62の係合を解除することができる。従って、平行リンク機構23の下降開始タイミングを充分に遅らせて、戸パネル2が閉じ切る前に接床体9が床面Fに接触するのをさらに確実に解消できる。
A trigger in which the
連結体95と、手動切換え機構96と、伝動体97などで構成した手動式のトリガー機構11によれば、戸パネル2の閉じ動作に連動してトリガー機構11を自動的に切換える場合に比べて、トリガー機構11の構造を著しく簡素化して、隙間遮蔽装置をより低コストで提供できる。また、手動切換え機構96の操作具106を切換え操作して始めて、昇降機構23の下降移動を開始させることができるので、適正な使用法に従う限り、接床体9が戸パネル2に引摺られるのを解消できる。
According to the
手動式のトリガー機構11において、操作具106を第1状態と第2状態において位置保持するための節度機構を、節度凹部107と節度突起108と節度ばね109で構成するようにした。こうしたトリガー機構11によれば、操作具106が第1状態と第2状態に切換え操作されるのに連動して節度凹部107と節度突起108を係合させて、操作具106が第1状態および第2状態において不用意に切換え操作されるのを防止できる。また、上方姿勢に保持された平行リンク機構23が、外力や衝撃を受けて下降移動しようとするのを節度機構で防止できる。
In the
手動切換え機構96を操作具106とスライド体118で構成し、操作具106は操作摘み119と、同摘み119に連動してスライド体118を昇降操作する操作レバー120で構成するようにした。こうした手動切換え方式のトリガー機構11によれば、戸パネル2の閉じ動作に連動してトリガー機構11を自動的に切換える自動切換え方式のトリガー構造に比べて、トリガー機構11の構造を著しく簡素化して、隙間遮蔽装置をより低コストで提供できる。また、手動切換え機構96の操作具106を切換え操作して始めて、平行リンク機構23の下降移動を開始させることができるので、適正な使用法に従う限り、接床体9が戸パネル2に引摺られるのを確実に解消できる。さらに、操作摘み119を揺動操作することで、連結体95を待機位置と解除位置に切換えることができるので、操作具106を上下にスライド切換えする場合に比べて、操作摘み119の切換えを簡便に行える。節度機構を捻じりコイルばねからなるキックばね133で構成するので、節度機構の構造を簡素化して低コスト化に寄与できる。
The
手動切換え機構96の切換え動作を規制するための開放規制構造を設けるようにしたトリガー機構11によれば、戸パネル2が開放された状態では、可動規制部114と固定規制部115が係合して、操作具106が第2状態に切換え操作されるのを規制できる。また、可動規制部114と固定規制部115の係合が解除された状態でのみ、操作具106を第2状態に切換えることが可能となるので、戸パネル2が閉じ切る前に接床体9が床面Fに接床して戸パネル2に引摺られるのをさらに確実に解消できる。
According to the
自動切換え方式のトリガー構造と、手動切換え方式のトリガー構造を備える隙間遮蔽装置によれば、戸パネル2が開放された状態において、手動切換え方式のトリガー機構11の操作摘み119を第1状態に切換えておくことにより、戸パネル2が閉じ操作された状態であっても、接床体9を離床位置に位置保持することができる。また、戸パネル2を閉じ操作したのち、操作摘み119を第2状態に切換えることにより、接床体9を床面Fに対してゆっくりと接床させることができる。さらに、操作摘み119が第2状態に切換えられた状態のままで、戸パネル2が開放操作されると、自動切換え方式のトリガー機構11が作動して接床体9を離床位置まで上昇移動させることができる。上記のように、手動切換え方式のトリガー機構11の操作摘み119が第1状態に切換えられた状態では、戸パネル2の開閉動作に連動した自動切換え方式のトリガー機構11の切換え動作が無効化される。そのため、戸パネル2で開閉される部屋の用途に応じて、音漏れや光漏れを防ぐ必要がある場合と、その必要がない場合とで、隙間遮蔽装置の状態を切換えて、接床体9が床面Fに対して不必要に接床操作されるのを解消できる。
According to the gap shielding device provided with the automatic switching type trigger structure and the manual switching type trigger structure, the
(実施例1) 図1から図11に、本発明の実施例1に係る戸パネルの隙間遮蔽装置を示す。本実施例における前後、左右、上下とは、図2ないし図4に示す交差矢印と、交差矢印の近傍の前後・左右・上下の表記に従う。図2は隙間遮蔽装置を開き戸(揺動ドア)に適用した状態を示しており、開き戸は出入口を囲む門形の開口枠1と、出入口を開閉する戸パネル2と、戸パネル2を揺動開閉可能に支持するヒンジ3と、戸パネル2の前後に設けたドアハンドル4などを備える。開口枠1には、閉じ操作された戸パネル2の上縁部および左右側縁部を受止めて音漏れおよび光漏れを防ぐシール枠5が設けられる。また、床面Fと戸パネル2の下端部との間に、閉じ状態において音漏れおよび光漏れを防ぐ隙間遮蔽装置が設けられる。
(Example 1) FIGS. 1 to 11 show a gap shielding device for a door panel according to a first embodiment of the present invention. The front / rear, left / right, and up / down in this embodiment follow the notations of the crossing arrows shown in FIGS. 2 to 4 and the front / back / left / right / up / down in the vicinity of the crossing arrows. FIG. 2 shows a state in which the gap shielding device is applied to a hinged door (swinging door). The hinged door swings the gate-shaped
図2ないし図5において隙間遮蔽装置は、床面Fと対向する戸パネル2の下端部に配置されるガイド枠8と、ガイド枠8の内部に収容される接床体9と、接床体9を昇降操作する昇降構造10と、昇降構造10を待機保持するトリガー機構11などを備える。ガイド枠8は下向きに開口する横長のアルミニウム条材からなり、その前後壁の内面上部に一対のガイドリブ12を一体に形成して、両リブ12の間にガイド溝13が区画される。ガイド枠8は、戸パネル2に形成した取付溝2aに嵌込まれて、ガイド枠8の両端に係合した一対のブラケット6で戸パネル2に締結固定される。図11に示すようにブラケット6は、上側のガイドリブ12とガイド枠8の上壁との間の溝14に係合する係合座6aと、ビス7で戸パネル2に締結される締結座6bを一体に備えたL字状のプレス金具からなり、係合座6aが溝14に係合する状態で、締結座6bのビス穴に挿通したビス7を締結することにより、ガイド枠8を戸パネル2と一体化できる。
In FIGS. 2 to 5, the gap shielding device includes a
接床体9は、上向きに開口する横長のアルミニウム条材からなる接床枠15と、接床枠15の下部の長手方向の全長にわたって装着されるシール体16を備える。接床枠15の前後壁には、前方または後方へ向かって開口する断面がC字形の装着溝17が凹み形成され、底壁の左右2個所には規制溝18が上下貫通状に形成される。接床枠15の前後壁の対向面には、装着溝17を囲む断面がコ字状の溝壁17aが突設される。シール体16は、ゴムなどのエラストマーで形成された押出し成形品からなり、接床枠15の前後壁に密着する一対の縦壁19と、縦壁19の下端に連続する中空レンズ断面状のシール部20と、縦壁19の対向面に膨出される断面がきのこ形の装着リブ21を一体に備える。装着リブ21を接床枠15の装着溝17に差込み係合することにより、シール体16が接床枠15と一体化される。接床体9の前後幅は、ガイド枠8の前後壁の対向間隔より僅かに小さく設定されており、これにより接床体9は昇降構造10で円滑に昇降操作できる。
The
昇降構造10は、ガイド枠8に支持されて接床体9を接床位置と離床位置の間で昇降操作する平行リンク機構(昇降機構)23と、接床体9が接床位置へ向かって下降する向きに平行リンク機構23を付勢する接床ばね24と、ガイド枠8と平行リンク機構23の間に設けられて同機構23の下降動作を制動するダンパー(遅延構造)25とを備える。平行リンク機構23は、下方姿勢と上方姿勢との間を昇降変位でき、同機構23が下方姿勢にあるとき接床体9が接床しており、同機構23が上方姿勢にあるとき接床体9は離床している。接床ばね24のばね力を大小に変更すると、接床位置において接床体9が床面Fを押付ける力を変化させて、接床時のシール体16の弾性変形度合を好適化できる。
The elevating
平行リンク機構23は、ガイド枠8のガイド溝13で左右スライド自在に案内される一対のスライダー26・27と、一対のスライダー26・27を連結する上リンク28と、上端が各スライダー26・27に連結される一対の傾斜リンク29と、各傾斜リンク29の下端同士を連結する下リンク30で構成される。一対のスライダー26・27がガイド溝13に沿って左右スライドするとき、傾斜リンク29は傾斜した状態のままで、その下端側が昇降移動するので、この動作を利用して接床体9を昇降操作する。接床ばね24は引張りばねからなる。図6に示すようにダンパー25は、シリンダー25aの内部にピストン25bと進出付勢ばね25cが封入され、シリンダー25aの一端からピストンロッド25dが突出された市販品のオイルダンパーからなる。
The
図4においてスライダー26・27は断面が凸字状のプラスチック成型品からなり、その下面側に上リンク28および傾斜リンク29の連結端を収容するリンク溝33が凹み形成され、リンク溝33を挟む前後壁にピン穴34が前後貫通状に形成される。図4に向かって左側のスライダー26の左右長さに比べて、右側のスライダー27の左右長さは大きく設定される。これは、右側のスライダー27を利用して接床ばね24とダンパー25を平行リンク機構23に連結するためであり、そのためにスライダー27の側端には、接床ばね24用の掛止ピン35と、ダンパー25用のロッド穴(連結穴)36が形成されている。
In FIG. 4, the
上リンク28および下リンク30は、それぞれ帯板状のプレス成型品からなり、上リンク28の左端にトリガー機構11を連結するための連結座37が折曲げ形成される。一対の傾斜リンク29は、帯板状のプレス成型品からなり、その下端側が丸められているのに対して、上端側には傾斜するストッパー面38が形成されている。スライダー26・27が左右スライドするとき、傾斜リンク29は傾斜した状態のままで上下揺動するが、傾斜リンク29が下降揺動してストッパー面38がリンク溝33の上壁で受止められると、傾斜リンク29はそれ以上下降揺動することはできない。下リンク30のダンパーホルダー50側の端部(右端)には、ローラーアーム40が2個のかしめピン39で固定されて、その右端に昇降ローラー41が回転自在に軸支されている。図4において符号31は上リンク28と傾斜リンク29を連結するリンクピン、符号32は傾斜リンク29と下リンク30を連結するリンクピンである。
The
接床体9を平行リンク機構23で吊下げ支持するために、傾斜リンク29と下リンク30の連結部に、接床体9を支持する2個の吊持ピース43がリンクピン32で共締め連結されている。図4および図7において吊持ピース43は、前後一対の吊持壁44と、一対の吊持壁44の下端に連続する下突湾曲状の弾性部45と、弾性部45の下面の前後中央に突接される係合突起46を一体に備えたプラスチック成形品からなる。一対の吊持壁44の前面および後面には、それぞれ横方向の連結溝47が凹み形成されている。図7に示すように接床枠15の内面の溝壁17aを連結溝47に係合し、係合突起46を接床枠15の左右に設けた規制溝18に落込み係合させることにより、接床体9を平行リンク機構23と一体化できる。この状態の吊持ピース43は、係合突起46の両端が規制溝18で受止められるので、吊持ピース43が接床枠15に対して相対移動不能に固定される。接床枠15は、その一端から他端にわたって吊持ピース43に差込み連結して一体化するが、差込み連結時には、弾性部45を上向きに弾性変形させて扁平化できるので、接床枠15の組付けを容易に行うことができる。
In order to suspend and support the
上記の平行リンク機構23を間に挟んで、同機構23の左側にトリガー機構11が、右側にダンパーホルダー(ホルダー体)50が配置される。ダンパーホルダー50は、ガイド溝13に係合するホルダー本体52と、ホルダー本体52の下面に突設した縦壁53を一体に備えたプラスチック成形品からなり、ホルダー本体52がガイド枠8の上壁に2個のビス51で固定されている。ホルダー本体52の左端面には、接床ばね24用の掛止ピン54と、ダンパー25用のシリンダー穴(連結穴)55が形成される。また、ホルダー本体52の後面には、昇降ローラー41を案内する縦長のガイド溝56が形成される。このように、昇降ローラー41を縦長のガイド溝56で案内することにより、平行リンク機構23が昇降移動するとき、平行リンク機構23が左右に揺れ動くのを規制して、接床体9を水平姿勢のままで床面Fに適正に密着させることができる。
The
図3においてトリガー機構11は、リンク保持機構11Aと、リンク解除機構11Bと両機構11A・11Bの間に設けられる遅延構造で自動切換え方式のトリガー構造として構成される。リンク保持機構11Aは、平行リンク機構23の下リンク30を下降不能に待機保持する待機位置と、下リンク30の下降を許す解除位置とに切換えることができる。図5に示すようにリンク保持機構11Aは、ガイド溝13に係合装着されるトリガーベース60と、上リンク28に連結されて同リンク28と同行スライドする第1スライド枠(第1作動体)61と、同枠61の上リンク28との連結部分にかしめ固定される係合ピン62と、トリガーベース60で揺動可能に支持されて、係合ピン62に係脱するトリガー爪63とを備える。
In FIG. 3, the
トリガーベース60は、横臥L字状に連続する締結座64およびばね受座65と、トリガー爪63を支持する垂直の爪受壁66を一体に備えたプラスチック成形品からなり、その締結座64がガイド枠8の上壁にビス59で固定されている(図3参照)。第1スライド枠61は、左右両端に上突状の連結座68・69が形成されたプレス金具からなり、右側の連結座69に丸軸状の係合ピン62がかしめ固定されている。第1スライド枠61の連結座69は、2個のかしめピン75で上リンク28の連結座37に固定されている。
The
トリガー爪63は、爪本体部70と、爪本体部70の右端上部から連出される矢尻形の係合腕71と、爪本体部70の左端下部から連出される受動腕72を一体に備えたプレス金具からなる。係合腕71の中途部下面には、係合ピン62に係脱する係合段部73が形成される。トリガー爪63は、トリガーベース60の爪受壁66にピン74で揺動可能に軸支されており、これにより係合腕71および受動腕72は、図3に示す係合位置と、図1に示す解除位置の間で上下傾動できる。係合位置における係合段部73は係合ピン62と係合して、スライダー26が右移動するのを規制する。また、係合解除位置における係合段部73は係合ピン62から分離して、スライダー26の右移動を許す。
The
リンク解除機構11Bは、ガイド枠8でスライド自在に支持される第2スライド枠(第2作動体)77と、第2スライド枠77に装着されて戸パネル2が閉じ操作されたことを検知する閉じ検知体78と、第2スライド枠77とトリガーベース60の間に配置される復帰ばね79を備える。第2スライド枠77は、ガイド枠8のガイド溝13でスライド自在に案内される枠本体80と、枠本体80の下面に突設される左右横長の垂直の縦壁81を一体に備えたプラスチック成形品からなる。枠本体80には、上向きに開口する閉じ検知体78用の収容凹部82が形成されており、縦壁81には横長のスライド穴(長穴)83が形成されている。また、縦壁81の右端下部には、受動腕72を介してトリガー爪63を揺動操作する横向きの起動腕84が突設される。第2スライド枠77と第1スライド枠61は、第1スライド枠61にかしめ固定されるガイドピン(ピン)85をスライド穴83で案内することにより相対スライド自在に連結されている。
The link release mechanism 11B detects that the second slide frame (second operating body) 77 slidably supported by the
閉じ検知体78は、六角形の操作頭部を備えたボルト88と、ボルト88にねじ込み連結される扁平なラッチ体89と、ボルト88と共に収容凹部82に収容されて、ボルト88を退入付勢する圧縮コイル形のばね90とで構成される。ボルト88は、収容凹部82の上面を塞ぐカバー91で回止め固定されている(図8参照)。復帰ばね79は圧縮コイル形のばねからなり、スライダー26・27を左移動させて接床体9を接床位置から離床位置へ復帰させ、同時に閉じ検知体78をガイド枠8外側方へ進出操作する。そのために、復帰ばね79の張力は接床ばね24の張力より大きく設定される。図10に示すようにラッチ体89は、ガイド枠8のガイド溝13で出没自在に案内されており、その突端には円弧面状の受圧面92が形成されている。
The closing
上記のリンク解除機構11Bは、閉じ検知体78の出没動作に応じて、リンク保持機構11Aを待機位置に保持する第1状態と、リンク保持機構11Aを解除位置に切換える第2状態とに切換え可能である。戸パネル2が開放された状態におけるリンク解除機構11Bは、図3に示すように第1状態に切換っており、第2スライド枠77が復帰ばね79の付勢力を受けて、トリガーベース60から離れる向きに押出され、閉じ検知体78のラッチ体89が戸パネル2の側端面から突出している。また、戸パネル2が閉じ操作される状態におけるリンク解除機構11Bは、第1状態から第2状態に切換わって、リンク保持機構11Aを解除位置に切換えるが、その詳細は後述する。遅延構造は、ピン85とスライド穴83を介して相対スライド可能に連結される第2スライド枠77と第1スライド枠61で構成してある。
The link release mechanism 11B can be switched between a first state of holding the
以上のように構成した隙間遮蔽装置は、例えば以下のようにして組むことができる。昇降ローラー41がガイド溝56に係合する状態で、ダンパーホルダー50と昇降構造10を仮組みし、両者の間に接床ばね24とダンパー25を組付けておく。ダンパーホルダー50のホルダー本体52、昇降構造10のスライダー26・27、およびトリガーベース60をガイド溝13に嵌込み、さらに復帰ばね79を含むリンク解除機構11Bをガイド枠8内に収容して、隙間遮蔽装置の主要部材を仮組みする。次に、トリガーベース60をビス59でガイド枠8に固定し、ダンパーホルダー50をビス51でガイド枠8に固定して、トリガーベース60と平行リンク機構23とダンパーホルダー50の関係位置を固定化する。この状態で、ガイド枠8の外に突出している吊持ピース43に接床枠15を差込み係合して、接床体9を平行リンク機構23と一体化する。
The gap shielding device configured as described above can be assembled, for example, as follows. With the elevating
接床体9は、接床枠15に設けた装着溝17とシール体16に設けた装着リブ21を係合して構成するが、その場合には、接床枠15をシール体16の一端から他端にわたって差込み装着することで、装着溝17と装着リブ21を係合できるので、より少ない手間で接床体9を組むことができる。また、接床枠15の内面に突設される溝壁17aを利用して吊持ピース43の連結溝47を係合連結するので、吊持ピース43を接床枠15に対して連結するための構造を別途設ける必要がなく、全体として隙間遮蔽装置の製造に要するコストを削減できる。
The
上記の状態の隙間遮蔽装置を戸パネル2の取付溝2aに嵌込んでビスで固定し、戸パネル2をヒンジ3で揺動開閉可能に支持する。開口枠1に吊り込まれた戸パネル2を閉じ揺動して、接床体9が床面Fに接床し始めるタイミングを確認し、閉じ検知体78のガイド枠8からの突出量を調整する。例えば、接床タイミングが早すぎる場合には、ラッチ体89をばね90の付勢力に抗してガイド枠8の外へ抜き出し、ラッチ体89をボルト88にねじ込んで、閉じ検知体78のガイド枠8からの突出量を減少する。接床タイミングが遅すぎる場合には、ラッチ体89をボルト88に対して緩めて突出量を増加する。隙間遮蔽装置は、戸パネル2の吊元が開口枠1の右側方である場合にも共通して使用することができ、その場合には図10に想像線で示すように、ラッチ体89の受圧面92の向きを反転させて逆向きにするとよい。
The gap shielding device in the above state is fitted into the mounting
戸パネル2が閉じ操作されるときの隙間遮蔽装置は、以下のように作動する。戸パネル2が開放された状態では、図3に示すようにトリガー爪63が係合ピン62に係合して、平行リンク機構23を上方姿勢に位置保持しており、昇降ローラー41はガイド溝56の上端に位置している。また、閉じ検知体78は復帰ばね79の付勢力を受けて、ラッチ体89の突端がガイド枠8の外側方へ突出しており、接床ばね24は伸張した状態になっている。つまり、リンク保持機構11Aは、平行リンク機構23を下降不能に待機保持しており、リンク解除機構11Bは第1状態に切換っていて、リンク保持機構11Aを待機位置に保持している。この状態のシール体16は、図8に示すようにガイド枠8内に収容されている。
The gap shielding device when the
上記の状態から戸パネル2が閉じ操作されるのに伴い、戸パネル2の吊元側の側面が開口枠1に接近し、やがてラッチ体89の突端が開口枠1で受止められて、復帰ばね79のばね力に抗しながらガイド枠8内へ押込まれる。閉じ検知体78が押込まれて右方向へ移動すると、第2スライド枠77が同行移動するが、同枠77の移動動作はスライド穴83で吸収され、第2スライド枠77は第1スライド枠61に対して空走するので、第1スライド枠61が移動することはない。引き続き第2スライド枠77が右移動すると、図9に示すように起動腕84がトリガー爪63の受動腕72に接当して、トリガー爪63を反時計回転方向へ揺動操作する。そして、トリガー爪63が想像線で示す位置まで揺動すると、係合段部73と係合ピン62の係合が解除されて、トリガー爪63による第1スライド枠61の拘束が開放される。
As the
また、第2スライド枠77を第1スライド枠61に対して空走させると、閉じ検知体78の退入ストロークの終端において、トリガー爪63と係合ピン62の係合を解除することができる。従って、平行リンク機構23の下降開始タイミングを充分に遅らせて、戸パネル2が閉じ切る前に接床体9が床面Fに接触するのを確実に解消できる。以後は、スライダー26・27と上リンク28が接床ばね24のばね力を受けて右移動を開始する。上記のように、リンク解除機構11Bは、戸パネル2が閉じ切る直前に、第1状態から第2状態に切換わってリンク保持機構11Aを解除位置に切換える。
Further, when the
スライダー27が右方向へ移動し始めると、スライダー27にダンパー25の制動力が作用するため、平行リンク機構23および接床体9はゆっくりと下降して床面Fに接触したのち、図7に示すようにシール部20が床面Fに押し付けられる。このとき、接床体9が下降する速度に比べて、戸パネル2が閉じ位置へ揺動する速度は十分に速いので、戸パネル2が閉じ切った状態で接床体9を床面Fに接床させることができる。接床体9が接床位置にあるとき、昇降ローラー41は図1に示すようにガイド溝56の下端寄りに位置している。上記のように、昇降ローラー41を、ダンパーホルダー50のガイド溝56で昇降移動可能に案内すると、ガイド枠8に固定されるダンパーホルダー50を位置基準にして、下リンク30が左右移動しようとするのを、昇降ローラー41とガイド溝56で規制できる。従って、平行リンク機構23をさらに的確に昇降移動させることができる。
When the
上記のように、起動腕84がトリガー爪63の受動腕72に接当して、トリガー爪63が反時計回転方向へ揺動を開始するのは、戸パネル2が閉じ切る直前であり、トリガー爪63が揺動を開始してから、係合段部73と係合ピン62の係合が解除されるまでの起動腕84(第2スライド枠77)のスライドストロークSは、図9に示すようにごく僅かでしかない。また、スライダー26・27が右方向へスライド移動し、シール体16が離床位置から接床位置へ向かって降下を開始してから床面Fに押付けられるまでは、ダンパー25の制動動作分だけ数秒の動作遅れが生じ、その間に戸パネル2は完全な閉じ位置まで移動して停止する。そのため、接床体9は戸パネル2が閉じ切った後に、床面Fに押付けられる。
As described above, the
以上のように、実施例1の隙間遮蔽装置では、第2スライド枠77を第1スライド枠61に対して空走させて昇降機構23の下降開始タイミングを遅延させ、さらに、下降移動する昇降機構23の移動速度をダンパー25で減速し、接床体9が下降を開始してから、接床体9が床面Fに接触するまでに要する時間を引き延ばして、接床体9の接床動作を遅延させるようにした。こうした隙間遮蔽装置によれば、戸パネル2が閉じ切ったのちに接床体9を床面に接床させることができ、接床体9が床面F上を摺動して損耗するのを確実に防止して、その耐久性を向上できる。接床体9が床面F上を摺動して摩擦力が生じることを防止するので、戸パネルを軽快に閉じ操作できる利点もある。
As described above, in the gap shielding device of the first embodiment, the
また、第2スライド枠77を第1スライド枠61に対して空走させることにより、昇降機構23の下降開始タイミングを遅延させることができる。さらに、トリガー機構11が待機位置から解除位置に切換え操作される間に、第2スライド枠77を第1スライド枠61に対して空走させたのち、昇降機構23が遅延した状態で下降を開始するので、昇降機構23の昇降動作量をトリガー機構11の切換え動作量とは無関係に設定することができる。従って、昇降機構23の昇降動作量を、接床体9と床面Fの対向隙間に応じて大きめに設定しておくと、先の対向隙間が大小に変化する場合でも、対向隙間の違いを吸収した状態で、接床体9を床面Fに対して確実に接床させることができ、昇降機構23の昇降動作量を対向隙間の違いに応じて調整する必要もなく、その分だけ施工の手間を省くことができる。
Further, by allowing the
戸パネル2が閉じ位置から開放操作される場合には、戸パネル2の側端面が開口枠1から離れ始めるのに伴って、復帰ばね79の付勢力を受けた閉じ検知体78がガイド枠8の外側方へ押出され、同時に第2スライド枠77が左移動する。さらに第2スライド枠77が左移動するのに同行して第1スライド枠61が移動するため、平行リンク機構23が下方姿勢から上方姿勢へ向かって上昇し始める。このときのダンパー25は、そのピストンロッド25dが進出付勢ばね25cで押し出されて、第2スライド枠77に抵抗なく追随するので、平行リンク機構23は復帰ばね79の付勢力で急速に上昇移動し、トリガー爪63の係合段部73が係合ピン62と係合して平行リンク機構23を上方姿勢に位置保持する。因みに、戸パネル2が閉じ位置から開放操作されるときの平行リンク機構23の上昇速度は、平行リンク機構23がダンパー25で制動されながら下降するときの速度に比べて充分に速くなる。トリガー爪63の係合段部73が係合ピン62と係合する間のリンク解除機構11Bは、第2状態から第1状態に切換って、ラッチ体89がガイド枠8の外側方へ突出する。なお、トリガー爪63は、自重による時計回転方向のモーメントで下方揺動して係合ピン62と係合する。必要があれば、トリガー爪63を専用のばねで下降付勢してもよい。
When the
以上説明したように、上記の実施例に係る昇降機構は、一対のスライダー26・27と、上リンク28と、一対の傾斜リンク29と、下リンク30を備えた平行リンク機構23で構成する。こうした平行リンク機構23によれば、一対のスライダー26・27が上リンク28で連結され、一対の傾斜リンク29が下リンク30で連結されているので、一対のスライダー26・27を正確に同期した状態でスライドさせながら、一対の傾斜リンク29を正確に同期した状態で昇降移動させることができる。また、一対の傾斜リンク29は、その上端が一対のスライダー26・27に同行してスライド移動しながら、その下端が下リンク30に同行して昇降移動する。そのため傾斜リンク29は、その下端が弧を描くようにして昇降移動することはなく、下方姿勢と上方姿勢の間を垂直に昇降移動させることができる。また、平行リンク機構23は接床体9を垂直に昇降移動させることができるので、接床体9を戸パネル2の一端から他端にわたって設けることができる。従って、平行リンク機構23が下方姿勢に切換った状態では、接床体9を床面Fに適正かつ均等に押付けて、戸パネル2と床面Fの間の隙間を端から端まで遮蔽して、遮音作用と遮光作用を効果的に発揮させることができる。
As described above, the elevating mechanism according to the above embodiment includes a pair of
また上記の実施例においては、平行リンク機構23を間に挟んで、トリガー機構11と、ダンパーホルダー50を配置し、ガイド枠8に固定したダンパーホルダー50と平行リンク機構23の間に接床ばね24とダンパー25を配置するようにした。こうした昇降構造10によれば、接床ばね24およびダンパー25の一端をダンパーホルダー50で固定支持した状態で、接床ばね24およびダンパー25の他端を平行リンク機構23に連結して、接床ばね24の付勢力とダンパー25の制動力を、平行リンク機構23に対して適確に作用させることができる。従って、接床位置と離床位置との間の平行リンク機構23の移動を、常に安定した状態で滑らかに行うことができる。また、接床ばね24およびダンパー25と、これら両者を支持するダンパーホルダー50を、平行リンク機構23の一側に集約して配置できるので、昇降構造10が複雑になるのを避けて組立の手間を省くことができる。
Further, in the above embodiment, the
リンク保持機構11Aとリンク解除機構11Bで構成したトリガー機構11によれば、戸パネル2が閉じ操作されたことを閉じ検知体78が検知した場合に、リンク解除機構11Bが第2状態に切換わって、リンク保持機構11Aを解除位置に切換えて平行リンク機構23の下降を許すことができる。従って、リンク保持機構11Aが解除位置に切換えられるタイミングをリンク解除機構11Bの側で調整できることとなり、戸パネルの閉じ動作に連動して平行リンク機構を下降させる従来装置とは異なり、平行リンク機構23の下降開始を遅らせて、接床体9が戸パネル2に引摺られるのをよく防止できる。
According to the
トリガー機構11は、メカニカルな機構として構成してあって、戸パネル2の開閉動作と復帰ばね79の付勢力のみで、リンク保持機構11Aおよびリンク解除機構11Bを切換えることができる。従って、常に安定した状態で平行リンク機構23を適確に昇降移動することができるうえ、モーターやソレノイドなどのアクチュエーターを駆動源とする場合に比べて、隙間遮蔽装置の構造を簡素化し低コスト化できるうえ、停電時であっても問題なく隙間の遮蔽を行える利点がある。
The
(実施例2) 図12ないし図14は本発明の実施例2に係る戸パネル2の隙間遮蔽装置を示しており、トリガー機構11を手動切換え方式のトリガー構造で構成する点と、実施例1の昇降構造10を左右に反転した状態で配置してある点が実施例1の隙間遮蔽装置と異なる。図12および図13において、トリガー機構11は、接床体9の揺動先端側に固定される連結体95と、戸パネル2に設けられる手動切換え機構96と、手動切換え機構96の切換え動作を連結体95に伝える金属製の伝動ロッド(伝動体)97などで構成する。
(Example 2) FIGS. 12 to 14 show a gap shielding device for a
連結体95は、接床枠15の溝壁17aに係合連結される下側の連結部98と、接床枠15の上方に突出する吊持枠部99を一体に備えたプラスチック成形品からなる。吊持枠部99には、連結体95の前後で開口する縦長のガイド溝100が形成されており、同溝100の内部にナット体101が上下スライド自在に配置されている。連結体95には、伝動ロッド97の上下スライドを許すロッド穴102が上下貫通状に形成される。伝動ロッド97の上端は後述するスライドノブ106に連結されており、その下端に設けたねじ軸103が、先のナット体101にねじ込み連結されている。
The connecting
図14において手動切換え機構96は、ドアハンドル4に隣接した状態で戸パネル2に装着されるケース105と、ケース105で上下スライド自在に案内されるスライドノブ(操作具)106と、ケース105とスライドノブ106の間に設けられる節度機構とを備える。節度機構は、ケース105の上下に凹み形成される節度凹部107と、スライドノブ106と同行移動する節度突起108と、節度突起108を押し出し付勢する節度ばね109とを備える。スライドノブ106は上側の第1状態と下側の第2状態の間でスライド操作されて、各切換え位置において節度機構で位置保持される。スライドノブ106を第1状態に切換えると、連結体95が待機位置に位置保持されて接床体9を離床位置に位置保持することができる。また、スライドノブ106を第2状態に切換えると、連結体95が解除位置に切換って接床体9の下降移動を開始させることができる。他は実施例1と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。以下の実施例においても同じとする。
In FIG. 14, the
戸パネル2が開放された状態においては図14に示すように、スライドノブ106は上側の第1状態に切換えられており、接床体9を離床位置に位置保持している。この状態の戸パネル2を閉じ切った状態で、スライドノブ106を第2状態に押し下げ操作して連結体95を解除位置に切換えると、平行リンク機構23の下降移動を開始させて、接床体9をゆっくりと下降移動させながら床面Fに接床させることができる。戸パネル2を再度開放する場合には、まずスライドノブ106を上側の第1状態に切換えて、伝動ロッド97およびナット体101を上昇させ、ナット体101の上面がガイド溝100の上端に接当する状態で接床体9を上向きに同行移動させる。これにより、接床体9は手動切換え機構96で吊持され、平行リンク機構23は、接床ばね24の付勢力に抗して上方姿勢に切換えられる。
When the
上記のように構成した手動切換え方式のトリガー機構11によれば、戸パネル2の閉じ動作に連動してトリガー機構11を自動的に切換える自動切換え方式のトリガー構造に比べて、トリガー機構11の構造を著しく簡素化して、隙間遮蔽装置をより低コストで提供できる。また、手動切換え機構96の操作具106を切換え操作して始めて、平行リンク機構23の下降移動を開始させることができるので、適正な使用法に従う限り、接床体9が戸パネル2に引摺られるのを確実に解消できる。
According to the manual switching
節度機構が節度凹部107と節度突起108と節度ばね109とで構成されたトリガー機構11によれば、操作具106が第1状態と第2状態に切換え操作されるのに連動して節度凹部107と節度突起108を係合させて、操作具106が第1状態および第2状態において不用意に切換え操作されるのを防止できる。また、上方姿勢に保持された平行リンク機構23が、外力や衝撃を受けて下降移動しようとすることを節度機構で防止できる。
According to the
(実施例3) 図15ないし図17は本発明の実施例3に係る戸パネルの隙間遮蔽装置を示しており、実施例2のトリガー機構11に、手動切換え機構96の切換え動作を規制する開放規制機構を付加する点が実施例2の隙間遮蔽装置と異なる。
(Example 3) FIGS. 15 to 17 show a gap shielding device for a door panel according to a third embodiment of the present invention, and the
図16に示すように開放規制機構は、戸パネル2の揺動先端側の側端で出没するラッチ体(出没体)112と、ラッチ体112を押出し付勢するプッシュばね(ばね)113と、ラッチ体112に上下貫通状に形成した長孔状の規制穴(可動規制部)114と、規制穴114に対応して伝動ロッド97に形成される規制溝(固定規制部)115とを備える。規制穴114の前後幅は、伝動ロッド97の直径より僅かに大きく設定されている。
As shown in FIG. 16, the opening regulation mechanism includes a latch body (infestation body) 112 that appears and disappears at the side end of the
戸パネル2が開放された状態においては、図17に示すように、ラッチ体112がプッシュばね113で押出し付勢されて、ラッチ体112が戸パネル2の側端から突出し、規制穴114のプッシュばね113側の端部が規制溝115と係合している。そのため、スライドノブ106を第1状態から第2状態に押し下げ操作することはできない。また、戸パネル2が閉じ操作されると、図16に示すように開口枠1に接当したラッチ体112がプッシュばね113の付勢力に抗して押し込み操作されて、規制穴114と規制溝115の係合が解除されるので、スライドノブ106を第2状態に押し下げ操作して連結体95を解除位置に切換え、平行リンク機構23の下降移動を開始させることができる。なお、規制穴114と規制溝115の係合が解除されるタイミングは、戸パネル2が閉じ切る前であってもよく、その場合でも接床体9をゆっくりと床面Fに接床できるので、接床体9が戸パネル2に引き摺られるのを解消できる。また、戸パネル2を開閉する間に誤ってスライドノブ106が押下げ操作されるのを確実に規制できる。
In the state where the
閉じ位置にあった戸パネル2を開放する場合には、スライドノブ106を第2状態から第1状態に押し上げ操作して、平行リンク機構23を上方姿勢に切換え、接床体9を節度機構で離床位置に位置保持する。この状態で戸パネル2を開放操作すると、ラッチ体112がプッシュばね113で押出されて戸パネル2の側端から突出し、規制穴114が規制溝115と係合して、伝動ロッド97の下降移動を規制する。従って、戸パネル2が開放された状態において接床体9が接床位置に切換え操作されて、床面Fに押圧された状態のままで戸パネル2に引摺られるのを確実に防止できる。
When opening the
(実施例4) 図18および図19は本発明の実施例4に係る戸パネルの隙間遮蔽装置を示しており、トリガー機構11を実施例2とは異なる手動切換え方式のトリガー構造で構成するようにした。図18において、手動切換え機構96は、戸パネル2に装着されるケース105と、ケース105で往復揺動可能に支持されて、第1状態と第2状態の間で切換え可能な操作具106と、ケース105で昇降可能に支持されるスライド体118を備えている。操作具106は、戸パネル2の外面に配置されるサムターン摘み(操作摘み)119と、ケース105の内部に配置されて、サムターン摘み119の往復揺動に連動してスライド体118を昇降操作するサムターンレバー(操作レバー)120を備えており、これら両者119・120は断面が太鼓形の連動軸121で連動可能に連結してある。本実施例における昇降構造10は、実施例1の昇降構造10と同じ状態で配置してある。
(Example 4) FIGS. 18 and 19 show a gap shielding device for a door panel according to a fourth embodiment of the present invention, and the
スライド体118は、上下に長い受動壁123と、伝動ロッド97の上端に連結固定される連結壁124を一体に備えたプレス金具からなる。サムターンレバー120に臨む受動壁123の端縁の上下には、サムターンレバー120の先端で受止められる部分円弧状のストッパー部125と、サムターンレバー120で昇降操作されるコ字状の受動溝126が形成してある。また、受動壁123の上下には、スライドピン127が固定してあり、このピン127をケース105に設けた上下に長い案内溝128で案内することにより、スライド体118がケース105で昇降可能に支持されている。
The
サムターンレバー120は、連動軸121と係合するボス部の対向周面に切換えレバー130と、ばね受腕131を突設して形成してあり、切換えレバー130の先端に先のストッパー部125を受止めるロック面132が形成してある。サムターン摘み119およびサムターンレバー120を、実線で示す第1状態と想像線で示す第2状態において位置保持するために、ケース105とサムターンレバー120との間に、キックばね133からなる節度機構を設けている。キックばね133は捻じりコイルばねで形成されており、一対のばね腕の端部に円形の係止リング134を形成し、係止リング134の一方をケース105に固定したピン135に係合し、他方の係止リング134をばね受腕131に固定したピン135に係合してある。サムターン摘み119およびサムターンレバー120を第1状態に切換えると、連結体95が待機位置に位置保持されて接床体9を離床位置に位置保持することができる。また、各切換え位置において節度機構で位置保持される。サムターン摘み119およびサムターンレバー120を第2状態に切換えると、連結体95が解除位置に切換って接床体9の下降移動を開始させることができる。
The
戸パネル2が開放された状態においては図18に示すように、サムターン摘み119は第1状態に切換えられており、接床体9を離床位置に位置保持している。この状態の戸パネル2を閉じ切った状態で、サムターン摘み119を反時計回転方向へ揺動操作して第2状態に切換え操作すると、スライド体118の受動溝126が切換えレバー130で下降操作されて、連結体95が解除位置に切換わる。これに伴い平行リンク機構23の下降移動を開始させて、接床体9をゆっくりと下降移動させながら床面Fに接床させることができる。戸パネル2を再度開放する場合には、まずサムターン摘み119を時計回転方向へ揺動操作して第1状態に切換え、スライド体118の受動溝126を切換えレバー130で上昇操作し、連結体95を待機位置に切換えて、図19に示すように、伝動ロッド97およびナット体101を上昇させ、ナット体101の上面がガイド溝100の上端に接当する状態で接床体9を上向きに同行移動させる。これにより、接床体9は手動切換え機構96で吊持され、平行リンク機構23は、接床ばね24の付勢力に抗して上方姿勢に切換えられる。
When the
上記のように構成した手動切換え方式のトリガー機構11によれば、戸パネル2の閉じ動作に連動してトリガー機構11を自動的に切換える自動切換え方式のトリガー構造に比べて、トリガー機構11の構造を著しく簡素化して、隙間遮蔽装置をより低コストで提供できる。また、手動切換え機構96の操作具106を切換え操作して始めて、平行リンク機構23の下降移動を開始させることができるので、適正な使用法に従う限り、接床体9が戸パネル2に引摺られるのを確実に解消できる。さらに、サムターン摘み119を揺動操作することで、連結体95を待機位置と解除位置に切換えることができるので、操作具106を上下にスライド切換えする場合に比べて、サムターン摘み119の切換えを簡便に行える。さらに、節度機構をキックばね133で構成するので、実施例2で説明した節度機構に比べて、節度機構の構造を簡素化して低コスト化に寄与できる。
According to the manual switching
(実施例5)
トリガー機構11は、自動切換え方式のトリガー構造と、手動切換え方式のトリガー構造を備えている。自動切換え方式のトリガー構造は、リンク保持機構11Aとリンク解除機構11Bを備えている。手動切換え方式のトリガー構造は、接床体9の一側に固定される連結体95と、戸パネル2に設けられる手動切換え機構96と、手動切換え機構96の切換え動作を連結体95に伝える伝動体97とを備えている。
(Example 5)
The
自動切換え方式のトリガー構造と、手動切換え方式のトリガー構造を備えた隙間遮蔽装置によれば、戸パネル2が開放された状態において、手動切換え方式のトリガー機構11のサムターン摘み119を第1状態に切換えておくことにより、戸パネル2が閉じ操作された状態であっても、接床体9を離床位置に位置保持することができる。また、戸パネル2を閉じ操作したのち、サムターン摘み119を第2状態に切換えることにより、接床体9を床面Fに対してゆっくりと接床させることができる。さらに、サムターン摘み119が第2状態に切換えられた状態のままで、戸パネル2が開放操作されると、自動切換え方式のトリガー機構11が作動して接床体9を離床位置まで上昇移動させることができる。このときの連結体95の上昇移動動作は、ナット体101とガイド溝100が相対スライドすることで吸収される。上記のように、手動切換え方式のトリガー機構11のサムターン摘み119が第1状態に切換えられた状態では、戸パネル2の開閉動作に連動した自動切換え方式のトリガー機構11の切換え動作が無効化される。そのため、戸パネル2で開閉される部屋の用途に応じて、音漏れや光漏れを防ぐ必要がある場合と、その必要がない場合とで、隙間遮蔽装置の状態を切換えて、接床体9が床面Fに対して不必要に接床操作されるのを解消できる。
According to the gap shielding device provided with the automatic switching type trigger structure and the manual switching type trigger structure, the
上記の実施例以外に、閉じ検知体78は出没可能なロッドや、揺動しながら出没するレバーなどで構成することができ、必要があれば開口枠1の側に閉じ検知体78を設けてもよい。昇降機構23は平行リンク機構である必要はなく、少なくとも接床体9を昇降移動できる機構であればよい。ダンパー25は、シリンダー型のオイルダンパーである必要はなく、シリンダー型のエアーダンパーであってもよい。接床ばね24は、ダンパーホルダー50とスライダー27の間に設ける必要はなく、接床体9とガイド枠8の間に設けてあってもよい。その場合の接床ばね24は圧縮ばねで構成する。
In addition to the above embodiment, the closing
実施例1の隙間遮蔽装置では、第2スライド枠77を第1スライド枠61に対して空走させて昇降機構23の下降開始タイミングを遅延させ、さらに、下降移動する昇降機構23の移動速度をダンパー25で減速して、接床体9の接床タイミングを遅延させるようにしたが、その必要はない。例えば、リンク保持機構11Aとリンク解除機構11Bの間に設けられる遅延構造と、平行リンク機構23の下降動作を制動するダンパー(遅延構造)25の、少なくともいずれか一方が隙間遮蔽装置に設けてあれば足りる。本発明に係る隙間遮蔽装置は、開き戸以外に引き戸の戸パネルや間仕切パネルに適用することができ、その場合の閉じ検知体78は、戸パネルや間仕切パネルの閉じ端側に設けてあればよい。
In the gap shielding device of the first embodiment, the
1 開口枠
2 戸パネル
8 ガイド枠
9 接床体
10 昇降構造
11 トリガー機構
11A リンク保持機構
11B リンク解除機構
15 接床枠
16 シール体
17 装着溝
21 装着リブ
23 昇降機構(平行リンク機構)
24 接床ばね
25 ダンパー
26・27 スライダー
28 上リンク
29 傾斜リンク
30 下リンク
40 ローラーアーム
41 昇降ローラー
43 吊持ピース
47 連結溝
50 ダンパーホルダー(ホルダー体)
56 ガイド溝
60 トリガーベース
61 第1スライド枠(第1作動体)
62 係合ピン
63 トリガー爪
77 第2スライド枠(第2作動体)
78 閉じ検知体
79 復帰ばね
83 長穴(スライド穴)
84 起動腕
85 ピン(ガイドピン)
95 連結体
96 手動切換え構造
97 伝動体(伝動ロッド)
105 ケース
106 操作具(スライドノブ)
107 節度凹部
108 節度突起
109 節度ばね
112 出没体(ラッチ体)
113 ばね(プッシュばね)
114 可動規制部(規制穴)
115 固定規制部(規制溝)
F 床面
1
24
56
62
78
84 Starting
95
105
107
113 spring (push spring)
114 Movable regulation part (regulation hole)
115 Fixed regulation part (regulation groove)
F floor
Claims (14)
昇降構造(10)は、接床体(9)が接床位置となる下方姿勢と、接床体(9)が離床位置となる上方姿勢との間で変位する昇降機構(23)と、昇降機構(23)を下方姿勢に向かって付勢する接床ばね(24)とを備え、
トリガー機構(11)は、接床体(9)の下降移動を規制する待機位置と、接床体(9)の下降移動を許す解除位置とに切換え可能に構成されており、
トリガー機構(11)が待機位置から解除位置に切換えられた状態では、昇降機構(23)が上方姿勢から下降を開始でき、
待機位置にあったトリガー機構(11)が解除位置側へ切換え操作され始めてから、接床体(9)が接床位置へ向かって下降移動する間に遅延構造が作動して、接床体(9)の接床タイミングを遅らせていることを特徴とする戸パネルの隙間遮蔽装置。 A guide frame (8) arranged at the lower end of the door panel (2) facing the floor surface (F), and a floor contact position arranged inside the guide frame (8) and in contact with the floor surface (F). An elevating structure (9) that moves up and down between the floor surface (F) and the leaving position, and an elevating structure that supports the floor contact body (9) and moves the floor contact body (9) up and down. It is equipped with 10), a trigger mechanism (11) that regulates the downward movement of the floor contact body (9), and a delay structure that delays the floor contact timing of the floor contact body (9).
The elevating structure (10) includes an elevating mechanism (23) that displaces between a downward posture in which the floor contact body (9) is in the floor contact position and an upward posture in which the floor contact body (9) is in the floor leaving position. It is equipped with a floor contact spring (24) that urges the mechanism (23) toward the downward posture.
The trigger mechanism (11) is configured to be switchable between a standby position that regulates the descending movement of the floor contact body (9) and a release position that allows the descending movement of the floor contact body (9).
In the state where the trigger mechanism (11) is switched from the standby position to the release position, the elevating mechanism (23) can start descending from the upward posture.
After the trigger mechanism (11) in the standby position starts to be switched to the release position side, the delay structure operates while the floor contact body (9) moves downward toward the floor contact position, and the floor contact body (9) 9) A gap shielding device for a door panel, characterized in that the contact timing of the floor is delayed.
遅延構造は、トリガー機構(11)が待機位置から解除位置に切換えられるときの切換え動作を受けてスライド移動する第2作動体(77)と第1作動体(61)を備えており、
第2作動体(77)と第1作動体(61)は、ピン(85)と長穴(83)を介して相対スライド可能に連結されており、
トリガー機構(11)が待機位置から解除位置に切換え操作されると、第2作動体(77)が第1作動体(61)に対して空走して、昇降機構(23)の下降開始タイミングを遅延させている請求項1に記載の戸パネルの隙間遮蔽装置。 The trigger mechanism (11) is provided with a delay structure.
The delay structure includes a second actuating body (77) and a first actuating body (61) that slide and move in response to a switching operation when the trigger mechanism (11) is switched from the standby position to the release position.
The second actuating body (77) and the first actuating body (61) are relatively slidably connected via a pin (85) and an elongated hole (83).
When the trigger mechanism (11) is switched from the standby position to the release position, the second actuating body (77) runs idle with respect to the first actuating body (61), and the lowering start timing of the elevating mechanism (23). The gap shielding device for a door panel according to claim 1, wherein the gap shielding device for the door panel is delayed.
遅延構造は、昇降機構(23)の下降移動を制動するダンパー(25)で構成されており、
トリガー機構(11)が待機位置から解除位置に切換えられて、昇降機構(23)が上方姿勢から下降移動する間に、昇降機構(23)の下降移動をダンパー(25)で制動して、接床体(9)の接床タイミングを遅らせている請求項1、または2に記載の戸パネルの隙間遮蔽装置。 The elevating mechanism (23) is provided with a delay structure.
The delay structure is composed of a damper (25) that brakes the descending movement of the elevating mechanism (23).
While the trigger mechanism (11) is switched from the standby position to the release position and the elevating mechanism (23) moves downward from the upward posture, the descent movement of the elevating mechanism (23) is braked by the damper (25) to make contact. The gap shielding device for a door panel according to claim 1 or 2, wherein the contact timing of the floor body (9) is delayed.
平行リンク機構は、ガイド枠(8)で左右スライド自在に案内される一対のスライダー(26・27)と、一対のスライダー(26・27)を連結する上リンク(28)と、上端が各スライダー(26・27)に連結される一対の傾斜リンク(29・29)と、各傾斜リンク(29)の下端同士を連結する下リンク(30)とで構成されており、
平行リンク機構に昇降ローラー(41)を備えたローラーアーム(40)が固定されており、
ガイド枠(8)に固定したホルダー体(50)に縦長のガイド溝(56)が形成されており、昇降ローラー(41)が前記ガイド溝(56)で昇降移動可能に案内支持されている請求項1から3のいずれかひとつに記載の戸パネルの隙間遮蔽装置。 The elevating mechanism (23) is a parallel link mechanism that is supported by the guide frame (8) and moves the floor contact body (9) up and down.
The parallel link mechanism consists of a pair of sliders (26.27) that are slidably guided left and right by a guide frame (8), an upper link (28) that connects a pair of sliders (26.27), and each slider at the upper end. It is composed of a pair of inclined links (29.29) connected to (26.27) and a lower link (30) connecting the lower ends of each inclined link (29).
A roller arm (40) equipped with an elevating roller (41) is fixed to the parallel link mechanism.
A claim in which a vertically long guide groove (56) is formed in a holder body (50) fixed to a guide frame (8), and an elevating roller (41) is guided and supported by the guide groove (56) so as to be movable up and down. The gap shielding device for a door panel according to any one of items 1 to 3.
昇降機構(23)を挟んで、トリガー機構(11)と、ホルダー体(50)とが配置され、
ホルダー体(50)と昇降機構(23)の間に、接床ばね(24)とダンパー(25)とが配置される請求項1から4のいずれかひとつに記載の戸パネルの隙間遮蔽装置。 One end of the damper (25) is supported by a holder body (50) fixed to the guide frame (8).
The trigger mechanism (11) and the holder body (50) are arranged so as to sandwich the elevating mechanism (23).
The gap shielding device for a door panel according to any one of claims 1 to 4, wherein a floor contact spring (24) and a damper (25) are arranged between the holder body (50) and the elevating mechanism (23).
接床枠(15)とシール体(16)は、接床枠(15)に設けた装着溝(17)とシール体(16)に設けた装着リブ(21)を係合して一体化され、
接床枠(15)の内面には装着溝(17)を囲む溝壁(17a)が突設され、
吊持ピース(43)の前後に設けた連結溝(47)と前記溝壁(17a)を係合連結して、接床体(9)が平行リンク機構で支持される請求項2から5のいずれかひとつに記載の戸パネルの隙間遮蔽装置。 The floor contact body (9) includes a strip-shaped floor contact frame (15) that opens upward and a seal body (16) that is attached to the lower part of the floor contact frame (15), and has a parallel link mechanism (parallel link mechanism). Supported by a hanging piece (43) connected to 23),
The floor contact frame (15) and the seal body (16) are integrated by engaging the mounting groove (17) provided in the floor contact frame (15) and the mounting rib (21) provided in the seal body (16). ,
A groove wall (17a) surrounding the mounting groove (17) is projected from the inner surface of the floor contact frame (15).
Claims 2 to 5 in which the floor contact body (9) is supported by a parallel link mechanism by engaging and connecting the connecting groove (47) provided before and after the hanging piece (43) and the groove wall (17a). The gap shielding device for the door panel described in any one of them.
リンク保持機構(11A)は、平行リンク機構(23)を下降不能に待機保持する待機位置と、平行リンク機構(23)の下降を許す解除位置とに切換え可能に構成され、
リンク解除機構(11B)は、戸パネル(2)が閉じ操作されたことを検知する閉じ検知体(78)を備え、
リンク解除機構(11B)は、閉じ検知体(78)の作動に応じて、リンク保持機構(11A)を待機位置に保持する第1状態と、リンク保持機構(11A)を解除位置に切換える第2状態とに切換え可能に構成され、
戸パネル(2)が開放姿勢にあるとき、リンク解除機構(11B)は第1状態にあり、
戸パネル(2)が閉じ操作されたことが閉じ検知体(78)で検知されると、リンク解除機構(11B)が第2状態に切換ってリンク保持機構(11A)を解除位置に切換えており、
リンク解除機構(11B)が第1状態から第2状態に向かって切換え動作を開始するのに連動して遅延構造が作動して、リンク保持機構(11A)が第2状態に切換わるタイミングを遅延させ、昇降機構(23)の下降開始タイミングを遅延させている請求項2から6のいずれかひとつに記載の戸パネルの隙間遮蔽装置。 The trigger mechanism (11) is composed of a link holding mechanism (11A), a link releasing mechanism (11B), and a delay structure provided between both mechanisms (11A / 11B).
The link holding mechanism (11A) is configured to be switchable between a standby position in which the parallel link mechanism (23) is held on standby so as not to be lowered and a release position in which the parallel link mechanism (23) is allowed to be lowered.
The link release mechanism (11B) includes a closing detector (78) that detects that the door panel (2) has been closed.
The link release mechanism (11B) has a first state of holding the link holding mechanism (11A) in the standby position and a second state of switching the link holding mechanism (11A) to the release position in response to the operation of the closing detector (78). It is configured to be switchable between states and
When the door panel (2) is in the open position, the link release mechanism (11B) is in the first state.
When the closing detector (78) detects that the door panel (2) has been closed, the link release mechanism (11B) switches to the second state and the link holding mechanism (11A) is switched to the release position. Ori,
The delay structure operates in conjunction with the link release mechanism (11B) starting the switching operation from the first state to the second state, and the timing at which the link holding mechanism (11A) switches to the second state is delayed. The gap shielding device for a door panel according to any one of claims 2 to 6, wherein the lowering start timing of the elevating mechanism (23) is delayed.
リンク解除機構(11B)は、ガイド枠(8)でスライド自在に支持される第2スライド枠(77)と、第2スライド枠(77)に装着されて戸パネル(2)の側端面で出没する閉じ検知体(78)と、第2スライド枠(77)とトリガーベース(60)の間に配置されて、第2スライド枠(77)を復帰付勢する復帰ばね(79)とを備え、
戸パネル(2)が開放姿勢にあるとき、リンク保持機構(11A)は、トリガー爪(63)が第1スライド枠(61)の係合ピン(62)と係合して、待機位置に保持され、
戸パネル(2)が閉じ操作されたことが検知体(78)で検知されると、第2スライド枠(77)が第1スライド枠(61)に対して空走したのち、第2スライド枠(77)の起動腕(84)がトリガー爪(63)を揺動操作してトリガー爪(63)と係合ピン(62)の係合を解除し、リンク保持機構(11A)が解除位置に切換えられる請求項7に記載の戸パネルの隙間遮蔽装置。 The link holding mechanism (11A) includes a trigger base (60) fixed to the guide frame (8) and a first slide frame (61) connected to the upper link (28) and slide with the link (28). It is provided with an engaging pin (62) fixed to the same frame (61) and a trigger claw (63) that is swingably supported by a trigger base (60) and engages with and disengages from the engaging pin (62). ,
The link release mechanism (11B) appears on the side end faces of the second slide frame (77), which is slidably supported by the guide frame (8), and the door panel (2), which is attached to the second slide frame (77). A closing detector (78) and a return spring (79) arranged between the second slide frame (77) and the trigger base (60) to return and urge the second slide frame (77) are provided.
When the door panel (2) is in the open position, the link holding mechanism (11A) holds the trigger claw (63) in the standby position by engaging with the engaging pin (62) of the first slide frame (61). Being done
When the detector (78) detects that the door panel (2) has been closed, the second slide frame (77) runs idle with respect to the first slide frame (61), and then the second slide frame. The starting arm (84) of (77) swings the trigger claw (63) to disengage the trigger claw (63) from the engaging pin (62), and the link holding mechanism (11A) is in the disengaged position. The gap shielding device for a door panel according to claim 7, which is switched.
閉じ検知体(78)が退入移動を開始してから、第2スライド枠(77)の起動腕(84)がトリガー爪(63)に接当するまでの間、第2スライド枠(77)は第1スライド枠(61)に対して空走するようになっており、
閉じ検知体(78)の退入ストロークの終端において、第2スライド枠(77)の起動腕(84)がトリガー爪(63)を揺動操作することで、トリガー爪(63)と係合ピン(62)の係合を解除する請求項8に記載の戸パネルの隙間遮蔽装置。 The first slide frame (61) and the second slide frame (77) are connected so as to be relatively slidable via a pin (85) and an elongated hole (83).
The second slide frame (77) from the time when the closing detector (78) starts moving in and out until the starting arm (84) of the second slide frame (77) touches the trigger claw (63). Is designed to run idle with respect to the first slide frame (61).
At the end of the retracting stroke of the closing detector (78), the starting arm (84) of the second slide frame (77) swings the trigger claw (63) to swing the trigger claw (63) and the engaging pin. (62) The gap shielding device for a door panel according to claim 8, which disengages the engagement.
手動切換え機構(96)は、連結体(95)を下降不能に待機保持する第1状態と、連結体(95)の下降を許す第2状態に切換え可能に構成される操作具(106)と、操作具(106)を第1状態と第2状態において位置保持する節度機構とを備え、
操作具(106)を第1状態に切換えた状態では、接床体(9)が離床位置に位置保持され、
操作具(106)を第2状態に切換えた状態では、接床体(9)の下降移動が開始される請求項1から6のいずれかひとつに記載の戸パネルの隙間遮蔽装置。 The trigger mechanism (11) is a connecting body (95) fixed to one side of the floor contact body (9), a manual switching mechanism (96) provided on the door panel (2), and a manual switching mechanism (96). It is equipped with a transmission body (97) that transmits the switching operation to the coupling body (95).
The manual switching mechanism (96) includes an operating tool (106) configured to be able to switch between a first state in which the coupling body (95) is held on standby so as not to be lowered and a second state in which the coupling body (95) is allowed to be lowered. The operating tool (106) is provided with a moderation mechanism for holding the position in the first state and the second state.
In the state where the operating tool (106) is switched to the first state, the floor contact body (9) is held in the position of leaving the floor, and the floor contact body (9) is held at the leaving position.
The gap shielding device for a door panel according to any one of claims 1 to 6, wherein when the operating tool (106) is switched to the second state, the descending movement of the floor contact body (9) is started.
節度機構が、節度凹部(107)と、節度凹部(107)に落込み係合する節度突起(108)と、節度突起(108)を係合付勢する節度ばね(109)を備え、
ケース(105)と操作具(106)のいずれか一方に節度凹部(107)が、他方に節度突起(108)と節度ばね(109)とが設けられる請求項10に記載の戸パネルの隙間遮蔽装置。 The manual switching mechanism (96) includes a case (105) mounted on the door panel (2) and an operating tool (106) supported by the case (105) so as to be reciprocally displaceable.
The moderation mechanism includes a moderation recess (107), a moderation protrusion (108) that drops and engages with the moderation recess (107), and a moderation spring (109) that engages and urges the moderation protrusion (108).
The gap shielding of a door panel according to claim 10, wherein a moderation recess (107) is provided in either one of the case (105) and the operating tool (106), and a moderation protrusion (108) and a moderation spring (109) are provided in the other. Device.
操作具(106)は、戸パネル(2)の外面に配置される操作摘み(119)と、ケース(105)の内部に配置されて、操作摘み(119)の往復揺動に連動してスライド体(118)を昇降操作する操作レバー(120)を備えており、
スライド体(118)は伝動体(97)に連結されており、
節度機構が、ケース(105)と操作レバー(120)との間に配置される捻じりコイルばねからなるキックばね(133)で構成してある請求項10に記載の戸パネルの隙間遮蔽装置。 The manual switching mechanism (96) is supported by the case (105) mounted on the door panel (2) and the case (105) so as to be swingable back and forth, and can be switched between the first state and the second state. It is provided with an operating tool (106) and a slide body (118) that is supported by a case (105) so as to be able to move up and down.
The operation tool (106) is arranged inside the case (105) and the operation knob (119) arranged on the outer surface of the door panel (2), and slides in conjunction with the reciprocating swing of the operation knob (119). It is equipped with an operation lever (120) that raises and lowers the body (118).
The slide body (118) is connected to the transmission body (97) and is connected to the transmission body (97).
The gap shielding device for a door panel according to claim 10, wherein the moderation mechanism comprises a kick spring (133) composed of a torsion coil spring arranged between a case (105) and an operating lever (120).
開放規制機構は、戸パネル(2)の揺動先端側の側端で出没する出没体(112)と、出没体(112)を押出し付勢するばね(113)と、出没体(112)の側に形成される可動規制部(114)と、可動規制部(114)に対応して伝動体(97)に形成される固定規制部(115)とを備えており、
戸パネル(2)が開放された状態における出没体(112)は、ばね(113)で押出し操作されて可動規制部(114)と固定規制部(115)が係合して、操作具(106)が第2状態に切換え操作されるのを規制している請求項10から12のいずれかひとつに記載の戸パネルの隙間遮蔽装置。 The door panel (2) is provided with an open regulation structure that regulates the switching operation of the manual switching mechanism (96).
The opening regulation mechanism is composed of a haunting body (112) that appears and disappears at the side end of the door panel (2) on the swing tip side, a spring (113) that pushes out and urges the haunting body (112), and a haunting body (112). It is provided with a movable regulating portion (114) formed on the side and a fixed regulating portion (115) formed on the transmission body (97) corresponding to the movable regulating portion (114).
The infested body (112) in the state where the door panel (2) is opened is extruded by a spring (113), and the movable restricting portion (114) and the fixed restricting portion (115) are engaged with each other, and the operating tool (106) is engaged. The gap shielding device for a door panel according to any one of claims 10 to 12, which regulates the operation of switching to the second state.
自動切換え方式のトリガー構造は、リンク保持機構(11A)とリンク解除機構(11B)を備えており、
手動切換え方式のトリガー構造は、接床体(9)の一側に固定される連結体(95)と、戸パネル(2)に設けられる手動切換え機構(96)と、手動切換え機構(96)の切換え動作を連結体(95)に伝える伝動体(97)とを備えている請求項2から6に記載の戸パネルの隙間遮蔽装置。 The trigger mechanism (11) has an automatic switching type trigger structure and a manual switching type trigger structure.
The trigger structure of the automatic switching method is provided with a link holding mechanism (11A) and a link releasing mechanism (11B).
The trigger structure of the manual switching method includes a connecting body (95) fixed to one side of the floor contact body (9), a manual switching mechanism (96) provided on the door panel (2), and a manual switching mechanism (96). The gap shielding device for a door panel according to claim 2 to 6, further comprising a transmission body (97) that transmits the switching operation of the above to the coupling body (95).
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