JP6946564B2 - 画像処理方法および画像処理装置、コンピュータ可読記憶媒体ならびにコンピュータ機器 - Google Patents

画像処理方法および画像処理装置、コンピュータ可読記憶媒体ならびにコンピュータ機器 Download PDF

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Description

本開示は、画像処理の技術分野に関し、特に、画像処理方法、画像処理装置、コンピュータ可読記憶媒体およびコンピュータ機器に関する。
関連技術の画像方法によれば、光源を検出するためにプレビュー画像が処理され、光源の色に従ってホワイトバランス処理が行われる。しかしながら、レンズがぶれると、視野が飛んでプレビュー画像内の光源の分布を変化させ、ホワイトバランス補正が施されたプレビュー画像の色調をさらに飛ばす可能性がある。例えば、レンズのぶれにより光源または光源の一部がランダムに出たり入ったりし、ホワイトバランス処理効果が不安定になり、ユーザ体験に影響を及ぼす。
本開示の実施形態は、画像処理方法、画像処理装置、コンピュータ機器およびコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
第1の態様によれば、本開示の実施形態は画像処理方法を提供し、本画像処理方法は以下の動作を含み得る。複数の連続した画像フレーム内の各画像フレームが、各画像フレームの光源の数を決定するために処理される。k番目の画像フレームの光源の数と連続した(k+1)番目の画像フレームの光源の数との差が0と等しいかどうかが判断される。差が0と等しくないと判断したことに応答して、(k+1)番目の画像フレームの色温度がk番目の画像フレームの色温度であると決定され、(k+1)番目の画像フレームが(k+1)番目の画像フレームの色温度に従って処理される。
第2の態様によれば、本開示の実施形態は画像処理装置を提供する。本画像処理装置は、メモリとプロセッサとを含み得る。メモリは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、第1の態様に記載される画像処理方法を実施させる1つまたは複数のコンピュータプログラムを格納する。
第3の態様によれば、本開示の実施形態は、コンピュータ実行可能命令を含む非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ実行可能命令は、1つまたは複数のプロセッサによって、プロセッサが第1の態様に記載される画像処理方法を実行できるようにするために実行され得る。
本開示の実施形態によるコンピュータ機器は、メモリとプロセッサとを含み得る。メモリはコンピュータ可読命令を格納でき、命令は、プロセッサによって、プロセッサが画像処理方法を実行できるようにするために実行され得る。
本開示のその他の態様および利点は、一部は以下の説明に提示され、一部は、以下の説明から明らかになるか、または本開示を実施することによって理解されるであろう。
本開示の実施形態または従来技術の技術的解決策をより明確に説明するために、それらの実施形態または従来技術に関する説明で使用される必要がある図面を以下で簡単に紹介する。以下に記載される図面が本開示の一部の実施形態にすぎないことは明らかである。当業者によれば他の図面がこれらの図面に従って難なくさらに得られよう。
本開示のいくつかの実施形態による画像処理方法の流れ図である。 本開示のいくつかの実施形態による画像処理装置の概略図である。 本開示のいくつかの実施形態によるコンピュータ機器の概略的平面図である。 本開示のいくつかの実施形態による画像処理方法の概略的流れ図である。 本開示のいくつかの実施形態による第1の処理モジュールの概略図である。 本開示のいくつかの実施形態による画像処理方法のシナリオの概略図である。 本開示のいくつかの実施形態による画像処理方法のシナリオの概略図である。 本開示のいくつかの実施形態による画像処理方法の領域ごとに形成されたヒストグラムである。 本開示のいくつかの実施形態による画像処理方法の概略的流れ図である。 本開示のいくつかの実施形態による第1の処理モジュールのモジュール概略図である。 本開示のいくつかの実施形態による画像処理方法のシナリオの概略図である。 本開示のいくつかの実施形態による色温度曲線の概略図である。 本開示のいくつかの実施形態による画像処理方法の概略的流れ図である。 本開示のいくつかの実施形態による第2の処理モジュールの概略図である。 本開示のいくつかの実施形態による画像処理方法のシナリオの概略図である。 本開示のいくつかの実施形態による画像処理方法のシナリオの概略図である。 本開示のいくつかの実施形態による画像処理方法のシナリオの概略図である。 本開示のいくつかの実施形態による画像処理方法の概略的流れ図である。 本開示のいくつかの実施形態による画像処理装置の概略図である。 本開示のいくつかの実施形態による画像処理方法のシナリオの概略図である。 本開示のいくつかの実施形態による画像処理方法の概略的流れ図である。 本開示のいくつかの実施形態による第3の処理モジュールの概略図である。 本開示のいくつかの実施形態によるコンピュータ機器の概略図である。 本開示のいくつかの実施形態による画像処理回路の概略図である。
本開示の実施形態の画像処理方法および画像処理装置、コンピュータ可読記憶媒体ならびにコンピュータ機器によれば、複数の連続した画像フレーム内の2つの連続した画像フレーム間の光源の数が変化するかどうかが判断される。光源の数が変化した後、前の画像フレームの色温度に従って後の画像フレームに対してホワイトバランス調整が行われる。光源の数が変化しない場合、画像の色温度を使用して画像に対してホワイトバランス調整が行われる。そのようにして、レンズのぶれにより光源または光源の一部がランダムに出たり入ったりすることによって引き起こされる画像トーンジャンプを防止でき、ホワイトバランス処理効果の安定性が保証され、ユーザ体験が改善される。
本開示の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、本開示を、図面および詳細な実施形態と組み合わせて以下でさらに説明する。本明細書に記載される具体的な実施形態は本開示を説明するために用いられているにすぎず、本開示を限定するためのものではないことを理解されたい。
図1を参照すると、本開示の実施形態による画像処理方法は、以下のブロックS12からブロックS16の動作を含む。
ブロックS12で、複数の連続した画像フレーム内の各画像フレームが各画像フレームの光源の数を決定するために処理される。
ブロックS14で、k番目の画像フレームの光源の数と(k+1)番目の画像フレームの光源の数との差が0と等しいかどうかが判断される。
ブロックS16で、差が0と等しくないと判断したことに応答して、(k+1)番目の画像フレームの色温度がk番目の画像フレームの色温度であると決定され、(k+1)番目の画像フレームが(k+1)番目の画像フレームの色温度に従って処理される。
本開示の実施形態では、kは正の整数であり得る。
図2を参照すると、本開示の実施形態による画像処理装置10は、第1の処理モジュール12と、判断モジュール14と、第2の処理モジュール16とを含む。第1の処理モジュール12は、複数の連続した画像フレーム内の各画像フレームを、各画像フレームの光源の数を決定するために処理するように構成される。判断モジュール14は、k番目の画像フレームの光源の数と(k+1)番目の画像フレームの光源の数との差が0と等しいかどうかを判断するように構成される。第2の処理モジュール16は、差が0と等しくないと判断したことに応答して、(k+1)番目の画像フレームの色温度をk番目の画像フレームの色温度であると決定し、(k+1)番目の画像フレームを(k+1)番目の画像フレームの色温度に従って処理するように構成される。
本開示の実施形態による画像処理方法は、本開示の実施形態の画像処理装置10によって実施され得る。ブロックS12の動作は第1の処理モジュール12によって実施され、ブロックS14の動作は判断モジュール14によって実施され、ブロックS16の動作は第2の処理モジュール16によって実施され得る。
図3を参照すると、本開示の実施形態による画像処理装置10は、本開示の実施形態のコンピュータ機器100に適用され得る。すなわち、本開示の実施形態のコンピュータ機器100は、本開示の実施形態の画像処理装置10を含み得る。
いくつかの実施形態では、コンピュータ機器100は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、スマートバンド、スマートウォッチ、スマートヘルメット、スマートグラスなどを含む。
本開示の実施形態の画像処理方法、画像処理装置10およびコンピュータ機器100によれば、複数の連続した画像フレーム内の2つの連続した画像フレーム間の光源の数が変化するかどうかが判断され、光源の数が変化した後、前の画像フレームの色温度に従って後の画像フレームに対してホワイトバランス調整が行われ、光源の数が変化しない場合、画像の色温度を使用して画像に対してホワイトバランス調整が行われる。そのようにして、レンズのぶれにより光源または光源の一部がランダムに出たり入ったりすることによって引き起こされる画像トーンジャンプを防止でき、それによってホワイトバランス処理効果の安定性が保証され、ユーザ体験が改善される。
いくつかの実施形態では、複数の連続した画像フレームとは、ある期間内にカメラのフレームレートに従って固定された時間間隔で取得された複数の画像フレームを、時間軸に沿って、連続して配置することによって取得された複数の連続した画像フレームを指す。
図4を参照すると、いくつかの実施形態では、ブロックS12の動作は、以下のブロックS122からブロックS128の動作を含む。
ブロックS122で、各画像フレームが複数の領域に分割される。
ブロックS124で、複数の領域の各々について、その領域が光源を含むターゲット領域であるかどうかがその領域のヒストグラムに従って判断される。
ブロックS126で、その領域が光源を含むターゲット領域である場合、その領域に隣接した複数のターゲット領域があるかどうかが判断される。
ブロックS128で、その領域に隣接した複数のターゲット領域がある場合、それら複数のターゲット領域が1つの光源にスプライスされる。
ブロックS121で、その領域に隣接したターゲット領域がない場合、ターゲット領域が光源であると決定される。
ブロックS123で、光源がカウントされる。
図5を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の処理モジュール12は、分割部122と、第1の判断部124と、第2の判断部126と、スプライス部128と、第1の決定部121と、カウント部123とを含む。分割部122は、画像を複数の領域に分割するように構成され得る。第1の判断部124は、複数の領域の各々について、その領域が光源を含むターゲット領域であるかどうかをその領域のヒストグラムに従って判断するように構成され得る。第2の判断部126は、その領域に隣接した複数のターゲット領域があるかどうかを判断するように構成され得る。スプライス部128は、その領域に隣接した複数のターゲット領域がある場合、それら複数のターゲット領域を1つの光源にスプライスするように構成され得る。第1の決定部121は、その領域に隣接したターゲット領域がない場合、ターゲット領域を光源として決定するように構成され得る。カウント部123は、光源をカウントするように構成され得る。
すなわち、ブロックS122の動作は分割部122によって実施され、ブロックS124の動作は第1の判断部124によって実施され、ブロックS126の動作は第2の判断部126によって実施され、ブロックS128の動作はスプライス部128によって実施され、ブロックS121の動作は第1の決定部121によって実施され、ブロックS123の動作はカウント部123によって実施され得る。
そのようにして、画像内の光源の位置および数が決定され得る。
具体的には、図6から図8を参照すると、一実施形態では、本画像処理方法によれば、各画像フレームはまず、複数の領域、例えば4×5の領域に分割される。赤(R)、緑(Gr)、緑がかった青(Gb)および青(B)のチャンネル値に従って領域ごとに4つのヒストグラムが描かれ得る。次いで、領域ごとに、その領域が光源を含むターゲット領域であるかどうかがその領域の4つのヒストグラムに従って判断される。図6および図7に示されるように、どちらの画像も複数のターゲット領域を含む。例えば、図6の画像は3つのターゲット領域を含み、図7の画像は8つのターゲット領域を含む。本画像処理方法によれば、光源を含むターゲット領域である、ある領域がある場合、その領域に隣接した複数のターゲット領域があるかどうかが判断される。すなわち、複数のターゲット領域が同じ光源によってカバーされているかどうかが判断される。複数のターゲット領域は、部分的カバーまたは全面的カバーとしてカバーされ得る。本画像処理方法によれば、複数の隣接したターゲット領域がある場合、それら複数の隣接したターゲット領域は1つの光源にスプライスされ、隣接したターゲット領域がない場合、各ターゲット領域が光源であると決定される。図6を参照すると、3つの隣接しないターゲット領域は、それぞれ、光源R、光源G、および光源Bであると決定される。図7を参照すると、6つの隣接したターゲット領域が完全な光源Rにスプライスされ、その他2つの隣接しないターゲット領域は、光源Gおよび光源Bであると決定される。
加えて、図8の領域のヒストグラムを描くための方法が一例にすぎないことにも留意されたい。図8に示されるように、ヒストグラムの横軸は画素値を表し、縦軸は画素数を表す。別の実施形態では、ヒストグラムの横軸が画素数を表し、縦軸が画素値を表していてもよい。あるいは、ヒストグラムの横軸は画素数の割合を表し、縦軸は画素値を表す。あるいは、ヒストグラムの横軸は画素値を表し、ヒストグラムの縦軸は画素数の割合を表す。
いくつかの実施形態では、ある領域が光源を含むターゲット領域であるかどうかのその領域のヒストグラムに従った判断は、所定の値を超える画素値を有する画素数の割合が所定の割合を超えるかどうかを判断することによってなされ得る。例えば、この判断は、239を超える画素値を有する画素数の割合が5%を超えるかどうかを判断することによってなされ得る。239を超える画素値を有する画素数の割合が5%を超える場合、その領域は光源を含むターゲット領域であることが示される。239を超える画素値を有する画素数の割合が5%を超えない場合、その領域は光源を含むターゲット領域ではないことが示される。
図9を参照すると、いくつかの実施形態では、ブロックS12の動作は、以下のブロックS125〜ブロックS127の動作をさらに含む。
ブロックS125で、高輝度領域および中輝度領域が、光源の放射方向に沿って光源の中心から外方に延在する輝度分布に従って決定される。
ブロックS127で、光源の色が、高輝度領域の原色チャンネルの画素平均値から中輝度領域の原色チャンネルの画素平均値を差し引いて光源の色温度を取得することによって決定される。
図10を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の処理モジュール12は、第2の決定部125と第3の決定部127とをさらに含む。第2の決定部125は、高輝度領域および中輝度領域を、光源の放射方向に沿って光源の中心から外方に延在する輝度分布に従って決定するように構成され得る。第3の決定部127は、光源の色を、高輝度領域の原色チャンネルの画素平均値から中輝度領域の原色チャンネルの画素平均値を差し引いて光源の色温度を取得することによって決定するように構成され得る。
すなわち、ブロックS125の動作は第2の決定部125によって実施され、ブロックS127の動作は第3の決定部127によって実施され得る。
そのようにして、各画像フレーム内の光源の位置および数が決定された後、各光源の色が高輝度領域および中輝度領域によって決定され、よって各光源の色温度が取得され得る。光源の数が1より大きい、すなわち、画像内に複数の光源がある場合、主光源の色温度が光源の色に従って決定され得るので、光源の色温度がより正確に推定され得る。
図11を参照すると、画像内の光源の位置が決定された後、画像内の光源の中央領域Oは露出オーバ領域であり、これは通常大きな白点であり、光源の色に関する情報を含まないことを理解されたい。光源の色は、高輝度領域Hおよび中輝度領域Mの原色チャンネルの画素平均値に基づいて決定され得る。高輝度領域Hは、光源の中心から放射方向外方に延在するその輝度値が第1の輝度範囲L1内であり、第1の輝度範囲L1が、例えば、[200,239)である画素によって形成された領域を指し得る。中輝度領域Mは、光源の中心から放射方向外方に延在するその輝度値が第2の輝度範囲L2内であり、第2の輝度範囲L2が、例えば、[150,200)である画素によって形成された領域を指し得る。第1の輝度範囲L1および第2の輝度範囲L2の具体的な値は、光源の中心Oから放射方向外方に延在する輝度分布に従って決定され得ることに留意されたい。例えば、光源の輝度が比較的速く減衰する場合、第1の輝度範囲L1および第2の輝度範囲L2は拡大され得る。例えば、光源の輝度が比較的ゆっくり減衰する場合、第1の輝度範囲L1および第2の輝度範囲L2は狭められ得る。
高輝度領域の原色チャンネルの画素平均値は高輝度領域の全画素の画素値の平均値であり、中輝度領域の原色チャンネルの画素平均値は中輝度領域の全画素の画素値の平均値である。高輝度領域の画素の数はC1であり、中輝度領域の画素の数はC2であると仮定する。その場合、高輝度領域の原色チャンネルの画素平均値は、
Figure 0006946564
であり、中輝度領域の原色チャンネルの画素平均値は、
Figure 0006946564
である。
光源の色を決定するために、中輝度領域の原色チャンネルの画素平均値
Figure 0006946564
が高輝度領域の原色チャンネルの画素平均値
Figure 0006946564
から差し引かれ、すなわち、
Figure 0006946564
が行われる。これに対応して光源の色温度が光源の色に従って決定され得る。いくつかの実施形態では、光源の色温度が光源の色に従って決定される動作は具体的には、光源の色温度が、光源の色と、光源の色と光源の色温度との対応関係とに従って決定されること、として実施され得る。光源の色と光源の色温度との対応関係は、マッピング表および/または(図12に示されるような)色温度曲線であり得る。具体的には、一実施形態では、その色温度が、それぞれ、3,000K、4,000K、5,000K、6,000K、・・・である標準ライトボックスの下で画像が取得され、異なる色温度の下での
Figure 0006946564
の対応する値が計算され、よって、
Figure 0006946564
と光源の色温度との間のマッピング表または色温度曲線が形成され得る。色温度曲線またはマッピング表はローカルデータベースに格納され得る。本開示の実施形態では、
Figure 0006946564
が計算された後、色温度曲線またはマッピング表から対応する光源の色温度が照会され得る。次いで、光源の色温度と、光源の色温度とホワイト・バランス・パラメータとの対応関係とに従って対応するホワイト・バランス・パラメータが見つけられ、よって、ホワイト・バランス・パラメータに従って画像に対してホワイトバランス処理が行われ得る。
いくつかの実施形態では、原色チャンネルは色チャンネルを指し、例えば、Rチャンネル、Grチャンネル、GbチャンネルまたはBチャンネルの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、Gチャンネルの画素値が、Grチャンネルの画素値とGbチャンネルの画素値とに基づいて取得され得る。画素平均値は、画素値の算術平均値を指し得る。一例では、高輝度領域の各原色チャンネルの画素平均値(Ravg,Gavg,Bavg)は(200,210,220)であり、中輝度領域の各原色チャンネルの画素平均値(Ravg,Gavg,Bavg)は(160,180,190)であり、その場合、光源の色チャンネル(R,G,B)は、(200−160,210−180,220−190)、すなわち、(40,30,30)である。したがって、光源の色は赤であると決定され得る。
図13を参照すると、いくつかの実施形態では、ブロックS16の動作は、以下のブロックS162〜ブロックS168の動作をさらに含む。
ブロックS162で、k番目の画像フレームの光源の数が1以上であるかどうかが判断される。
ブロックS164で、k番目の画像フレームの光源の数が1未満である場合、k番目の画像フレームおよび(k+1)番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理を行うためにグレーワールド法が用いられる。
ブロックS166で、k番目の画像フレームの光源の数が1と等しい場合、(k+1)番目の画像フレームの光源の色温度および数はk番目の画像フレームの光源の色温度および数に従って決定され、(k+1)番目の画像フレームの色温度に従って(k+1)番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理が行われる。
ブロックS168で、k番目の画像フレームの光源の数が1より大きい場合、k番目の画像フレームの光源のシナリオパラメータ、面積または輝度パラメータの少なくとも1つに従って主光源が決定され、主光源の色温度に従って(k+1)番目の画像フレームの色温度が決定され、(k+1)番目の画像フレームの色温度に従って(k+1)番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理が行われ、(k+1)番目の画像フレームの光源の数はk番目の画像フレームの光源の数であると決定される。この例では、シナリオパラメータは、画像撮影時刻および全地球測位システム(GPS)の信号強度を含み、輝度パラメータは複数の光源の輝度を含む。
図14を参照すると、いくつかの実施形態では、第2の処理モジュール16は、第3の判断部162と、第1の処理部164と、第2の処理部166と、第3の処理部168とを含む。第3の判断部162は、k番目の画像フレームの光源の数が1以上であるかどうかを判断するように構成され得る。第1の処理部164は、k番目の画像フレームの光源の数が1未満である場合、k番目の画像フレームおよび(k+1)番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理を行うためにグレーワールド法を用いるように構成され得る。第2の処理部166は、k番目の画像フレームの光源の数が1と等しい場合、k番目の画像フレームの光源の色温度および数に従って(k+1)番目の画像フレームの光源の色温度および数を決定し、(k+1)番目の画像フレームの色温度に従って(k+1)番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理を行うように構成され得る。第3の処理部168は、k番目の画像フレームの光源の数が1より大きい場合、k番目の画像フレームの光源のシナリオパラメータ、面積または輝度パラメータの少なくとも1つに従って主光源を決定し、主光源の色温度に従って(k+1)番目の画像フレームの色温度を決定し、(k+1)番目の画像フレームの色温度に従って(k+1)番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理を行い、(k+1)番目の画像フレームの光源の数がk番目の画像フレームの光源の数であると決定するように構成され得る。この例では、シナリオパラメータは、画像撮影時刻および全地球測位システム(GPS)の信号強度を含み、輝度パラメータは複数の光源の輝度を含む。
すなわち、ブロックS162の動作は第3の判断部162によって実施され、ブロックS164の動作は第1の処理部164によって実施され、ブロックS166の動作は第2の処理部166によって実施され、ブロックS168の動作は第3の処理部168によって実施され得る。
したがって、k番目の画像フレームが光源を含まない(すなわち、光源の数が1未満である)場合、ホワイトバランス処理を行うためにグレーワールド法が用いられる。k番目の画像フレームがただ1つの光源を含む場合、(k+1)番目の画像フレームの色温度はその光源の色温度に従って決定される。(k+1)番目の画像フレームが複数の光源を含む場合、複数の光源のシナリオパラメータ、それぞれの面積または輝度パラメータの少なくとも1つに従って主光源が決定され、(k+1)番目の画像フレームの色温度は主光源の色温度に従って決定される。次いで、(k+1)番目の画像フレームの色温度に従って(k+1)番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理が行われ、(k+1)番目の画像フレームの光源の数はk番目の画像フレームの光源の数であると決定される。すなわち、k番目の画像フレームの光源の色温度および数がどちらも(k+1)番目の画像フレームに割り当てられる。(k+1)番目の画像フレームの後の複数の画像フレームの光源の数とk番目のフレームの光源の数との差が0と等しくない場合、k番目の画像フレームの色温度に従ってホワイトバランス処理が行われ得る。そのようにして、光源の数が変化した後、ホワイトバランス処理のための色温度は、光源の数が元に、すなわち、k番目のフレームの光源の数に戻るまでロックされ得る。したがって、光源の数の変化によって引き起こされるプレビュー画像の色温度の飛びが回避され、ユーザ体験が改善される。
具体的には、図15に示されるように、コンピュータ機器100(例えば携帯電話)が画像を撮影する場合、画像には3つの光源があり、それらは、それぞれ、光源R、光源Gおよび光源Bである。ユーザがぶれると、光源Rが画像から外れ、画像Aは画像Bに変化する。そのような場合、画像Bの色調が飛ぶ可能性がある。光源の変化によって引き起こされる画像トーンジャンプを防止するために、携帯電話の画像処理装置10は、2つの連続したフレーム画像の光源の数の差を検出し、光源の数の差が0と等しくなく、後の画像フレームの光源の数が変化したことを指示する場合、前の画像フレームの色温度を使用して後の画像フレームに対してホワイトバランス調整を行う。この場合、画像の色調が飛ばず、代わりに前の画像フレームの色調と実質的に一致したままである。さらに、ホワイトバランス時に、後の画像フレームの光源の数は前の画像フレームの光源の数に設定されるので、後の画像フレームの次の画像フレームの光源の数が後の画像フレームの光源の数と同じである場合に誤った判断により後の画像フレームの次の画像フレームの色調が飛ぶ状態が回避される。
いくつかの実施形態では、光源の数は、ユーザによってより高品質の画像を取得するために増減されるように手動で調整され、変更前の光源の数に戻らない。この条件では、所定のフレーム数hを設定でき、(k+h)番目の画像フレームの光源の数とk番目の画像フレームの光源の数との差が0と不等に保たれる場合、(k+1)番目の画像フレームの色温度に従ってホワイトバランス調整が行われる。例えば、k番目のフレームと(k+h)番目のフレームとの間のある(例えば(k+x)番目の)画像フレームに関しては、(k+h)番目の画像フレームの光源の数とk番目の画像フレームの光源の数との差が0と等しい場合、(k+x)番目のフレームが再度基準として取られる。(k+x+h)番目の画像フレームの光源の数と(k+x)番目の画像フレームの光源の数との差が0と等しくない場合、(k+x+h)番目の画像フレームの色温度に従って(k+x+h)番目のフレームの色温度に対してホワイトバランス調整が行われる。すなわち、所定のフレーム数後の画像の光源の数がk番目の画像フレームの光源の数と依然として異なる場合、k番目の画像フレームの色温度を使用したホワイトバランス調整が必ず行われるとは限らず、代わりに、現在の画像の色温度に従って現在の画像に対してホワイトバランス調整が自動的に行われる。
そのようにして、光源の数が変化した原因がユーザの能動的調整かそれとも偶発的なぶれかがインテリジェントに判断されるので、光源の数が変化した後で同じ色温度を使用して全画像に対してホワイトバランスが行われ、ユーザが写真撮影するときに変更前の光源の数に戻らないという状態が回避される。すなわち、ユーザの能動的調整により光源の数が変化したが、正確なホワイトバランスを達成できないというケースが回避され得る。光源がランダムに入射および放射することによって引き起こされる頻繁な画像の色調変化の問題が解決されるのみならず、ユーザの正常な撮影体験に及ぼす影響も回避され得る。
いくつかの実施形態では、画像を処理するためにグレーワールド法が用いられる動作は以下の動作を含み得る。
画像の全画素の原色チャンネルの値がカウントされる。
3つの原色チャンネル(R,G,B)の値の平均値が計算される。
チャンネルR、GおよびBのホワイトバランス調整値が平均値に従って決定される。
ホワイトバランス調整値に従って画像に対してホワイトバランス調整が行われる。
具体的には、画像の原色チャンネルの画素平均値(Ravg,Gavg,Bavg)が画像の原色チャンネルのデータを計算することによって取得され、次いで、各チャンネルのホワイトバランス調整値K/Pavg、K/GavgおよびK/Bavgが平均値に従って計算され、K=(Ravg,Gavg,Bavg)/3である。そのようにして、原色チャンネルの値のホワイトバランス調整値に従って画像全体に対してホワイトバランス処理が行われ得る。
したがって、光源なしの条件下では画像に対してホワイトバランス処理が行われ得ない。
いくつかの実施形態では、複数の光源のシナリオパラメータ、それぞれの面積または輝度パラメータの少なくとも1つに従って主光源が決定される。
現在の時刻が位置する特定の期間は、画像撮影時刻に従って区別され得る。ユーザが現在の期間において撮影し得る特定の位置は、ユーザのローカルデータベースに格納された時間割習慣によって決定され得る。例えば、ユーザは通常12時に食堂で昼食をとり、またユーザは通常午後8時過ぎに居間で本を読む。このようにして、ユーザが位置しているのが屋内環境か、屋外環境か、それとも特定のシナリオかが画像撮影時刻に従って実質的に判断され得る。加えて、屋外のGPS信号強度は通常、屋内のGPS信号強度より高い。したがって、ユーザが位置するのが屋内環境かそれとも屋外環境かはGPS信号強度に従って実質的に区別され得る。屋内光源の色温度は通常5,000Kより低いことが理解できよう。例えば、タングステン電球の色温度は2,760〜2,900Kであり、フラッシュライトの色温度は3,800Kである。屋外光源の色温度は通常5,000Kより高い。例えば、真昼の太陽光の色温度は5,000Kであり、青空の色温度は10,000Kである。したがって、現在の色温度が5,000Kより高いかそれとも5,000Kより低いかが、ユーザが位置しているのが屋内環境かそれとも屋外環境かに従って実質的に判断され得る。図16に示されるように、例えば、光源Rの色温度は4,500Kであり、光源Gの色温度は3,500Kであり、光源Bの色温度は7,000Kであり、現在の色温度はシナリオパラメータに従って5,000Kのはずであると判断される。光源Rがシナリオの現在の色温度に最も近く、よって光源Rが主光源であると決定されることが明らかである。したがって、主光源が決定され得る。
主光源が複数の光源のそれぞれの面積に従って決定される場合、複数の光源の面積が比較され、最大面積を有する光源が主光源として選択される。例えば、図16では、光源Rの面積が光源Gの面積より大きく、かつ光源Bの面積より大きいので、光源Rは主光源であると決定される。
主光源が複数の光源のそれぞれの輝度に従って決定される場合、より高い輝度を有する光源が通常、画像全体に対してより大きな影響を及ぼすことが理解できる。図17に示されるように、光源の面積が同じである場合、光源Rの輝度が150であり、光源Gの輝度が100であり、光源Bの輝度が200であり、その場合光源Bが主光源であると決定される。そのような場合、光源の面積が同じであるとき、最高の輝度を有する光源が主光源であると決定される。
本開示の実施形態の画像処理方法によれば、主光源は、複数の光源の画像撮影時刻とGPS信号強度との組み合わせに従って決定され得るか、または主光源は、複数の光源の面積に従って決定され得るか、または主光源は、複数の光源のそれぞれの輝度と画像の平均輝度との組み合わせに従って決定され得るか、または主光源は、複数の光源の面積と、複数の光源の画像撮影時刻とGPS信号強度との組み合わせとに従って決定され得るか、または主光源は、複数の光源の画像撮影時刻とGPS信号強度との組み合わせと、複数の光源のそれぞれの輝度と画像の平均輝度との組み合わせとに従って決定され得るか、または主光源は、複数の光源の面積と、複数の光源のそれぞれの輝度と画像の平均輝度との組み合わせとに従って決定され得るか、または主光源は、複数の光源の画像撮影時刻とGPS信号強度との組み合わせと、面積と、複数の光源のそれぞれの輝度と画像の平均輝度との組み合わせとに従って決定され得る。
少なくとも1つの実施形態では、本画像処理方法によれば、主光源は、複数の光源の画像撮影時刻とGPS信号強度との組み合わせと、面積と、それぞれの輝度と画像の平均輝度との組み合わせとに従って決定され得る。複数の光源の画像撮影時刻とGPS信号強度との組み合わせと、面積と、それぞれの輝度と画像の平均輝度との組み合わせとに、それぞれ、異なる重みが設定され得る。そのようにして、主光源は正確に選択され、画像に対してホワイトバランス処理が行われるときにユーザによって期待されるホワイトバランス効果がより適切に達成され得る。
図18を参照すると、いくつかの実施形態では、本画像処理方法は、ブロックs18の動作をさらに含む。
ブロックS18で、差が0と等しい場合、m番目の画像フレームの色温度に従ってm番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理が行われ、m番目の画像フレームはk番目の画像フレームおよび(k+1)番目の画像フレームを含む。
実施形態では、mは正の整数、m≧kであり得る。
図19を参照すると、いくつかの実施形態では、本画像処理装置は、第3の処理モジュール18をさらに含む。第3の処理モジュールは、差が0と等しい場合、m番目の画像フレームの色温度に従ってm番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理を行い、m番目の画像フレームがk番目の画像フレームおよび(k+1)番目の画像フレームを含む、ように構成され得る。
すなわち、ブロックS18の動作は第3の処理モジュール18によって実施され得る。
そのようにして、光源の数の変化を判断することによって、写真撮影中に画像トーンジャンプが発生している間に光源の数が正常に戻った後で画像の色温度に従ってホワイトバランス処理が行われることが回避され得る。したがって、ホワイトバランスの正確さが改善されると同時に画像トーンジャンプが回避され得る。
具体的には、図15および図20に示されるように、画像処理装置10によって取得された画像は、画像Aから画像Bに変更され、次いで画像Bから画像Cに変更され、光源Rは画像Aから消え、画像Cで現れる。画像Bの光源の数は画像Aの光源の数の割り当てによって取得され、画像Aの光源の数は画像Cの光源の数と同じであるので、画像Bの光源の数は画像Cの光源の数と同じである。光源の数が変化するときに画像Bの色調に対して画像Cの色調にはトーンジャンプの問題が生じないことが理解できよう。そのような場合、現在の画像フレーム(画像C)の色温度に従って現在の画像フレームに対してホワイトバランス処理が行われ得るので、ユーザ体験を保証する条件の下でより正確なホワイトバランス画像が取得され得る。
図21を参照すると、いくつかの実施形態では、ブロックS18の動作は、以下のブロックS182〜ブロックS188の動作を含む。
ブロックS182で、光源の数が1以上であるかどうかが判断される。
ブロックS184で、光源の数が1未満である場合、画像に対してホワイトバランス処理を行うためにグレーワールド法が用いられる。
ブロックS186で、光源の数が1と等しい場合、光源の色温度に従って画像に対してホワイトバランス処理が行われる。
ブロックS188で、光源の数が1より大きい場合、光源のシナリオパラメータ、面積または輝度パラメータの少なくとも1つに従って主光源が決定され、主光源の色温度に従って画像に対してホワイトバランス処理が行われる。この例では、シナリオパラメータは画像撮影時刻およびGPS信号強度を含み、輝度パラメータは複数の光源の輝度を含む。
図22を参照すると、いくつかの実施形態では、第3の処理モジュール18は、第4の判断部182と、第4の処理部184と、第5の処理部186と、第6の処理部188とを含む。第4の判断部182は、光源の数が1以上であるかどうかを判断するように構成され得る。第4の処理部184は、光源の数が1未満である場合、画像に対してホワイトバランス処理を行うためにグレーワールド法を用いるように構成され得る。第5の処理部186は、光源の数が1と等しい場合、光源の色温度に従って画像に対してホワイトバランス処理を行うように構成され得る。第6の処理部188は、光源の数が1より大きい場合、光源のシナリオパラメータ、面積または輝度パラメータの少なくとも1つに従って主光源を決定し、主光源の色温度に従って画像に対してホワイトバランス処理を行い、シナリオパラメータが画像撮影時刻およびGPS信号強度を含み、輝度パラメータが複数の光源の輝度を含む、ように構成され得る。
すなわち、ブロックS182の動作は第4の判断部182によって実施され得る。ブロックS184の動作は第4の処理部184によって実施され得る。ブロックS186の動作は第5の処理部186によって実施され、ブロックS188の動作は第6の処理部188によって実施され得る。
そのようにして、光源の数の差が0と等しい場合、光源の数が1以上であるかどうかが判断される。光源がない(すなわち、光源の数が1未満である)場合、ホワイトバランス処理を行うためにグレーワールド法が用いられる。光源の数が1と等しい場合、m番目の画像フレームの光源の色温度に従ってホワイトバランス処理が行われる。光源の数が1より大きい場合、まず、m番目のフレーム画像の光源のシナリオパラメータ、それぞれの面積および輝度パラメータの少なくとも1つに従って主光源が決定され、次いで、主光源の色温度に従ってホワイトバランス処理が行われる。主光源が正確に選択され得るので、良好なホワイトバランス処理効果が達成される。
本開示の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。1つまたは複数の不揮発性コンピュータ可読記憶媒体がコンピュータ実行可能命令を含み、コンピュータ実行可能命令は、1つまたは複数のプロセッサによって、プロセッサが以下のブロックS12からブロックS16の動作を実行できるようにするために実行される。
ブロックS12で、複数の連続した画像フレーム内の各画像フレームが各画像フレームの光源の数を決定するために処理される。
ブロックS14で、k番目の画像フレームの光源の数と(k+1)番目の画像フレームの光源の数との差が0と等しいかどうかが判断される。
ブロックS16で、差が0と等しくないと判断したことに応答して、(k+1)番目の画像フレームの色温度がk番目の画像フレームの色温度であると決定され、(k+1)番目の画像フレームが(k+1)番目の画像フレームの色温度に従って処理される。
図23は、本開示の一実施形態によるコンピュータ機器の内部構造図である。図23に示されるように、コンピュータ機器100は、プロセッサ52と、メモリ53(例えば、不揮発性記憶媒体)と、内部メモリ54と、表示画面55と、入力装置56とを含み、これらはすべてシステムバス51を介して接続されている。コンピュータ機器100のメモリ53は、オペレーティングシステムとコンピュータ可読命令とを格納し得る。コンピュータ可読命令は、プロセッサ52によって、本開示の実施形態の画像処理方法を実施するために実行され得る。プロセッサ52は、コンピュータ機器100全体の動作をサポートする計算および制御能力を提供するように構成され得る。コンピュータ機器100の内部メモリ53は、メモリ52内のコンピュータ可読命令の動作のための環境を提供し得る。コンピュータ機器100の表示画面55は、液晶表示画面、電子インク表示画面などであり得る。入力装置56は表示画面55を覆うタッチ層であってもよく、また、コンピュータ機器100のハウジング上に配置されたキー、トラックボールまたはタッチパッドであってもよく、さらに外部キーボード、タッチパッド、マウスなどであってもよい。コンピュータ機器100は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パーソナル・デジタル・アシスタント、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートバンド、スマートウォッチ、スマートヘルメット、スマートグラス)などであり得る。図23に示される構造が本開示の解決策に関連した構造の一部の概略図にすぎず、本開示の解決策が適用されるコンピュータ機器100を限定するためのものではないことを当業者は理解できよう。コンピュータ機器100は具体的には、図に示されている構成要素より多いかもしくは少ない構成要素を含んでいてもよく、または一部の構成要素が組み合わされるか、または異なる構成要素配置が用いられる。
図24を参照すると、本開示の実施形態のコンピュータ機器100は、画像処理回路80を含む。画像処理回路80は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネントを使用して実施されてもよく、画像信号処理(ISP)パイプラインを規定する様々な処理装置を含み得る。図24は、本開示の一実施形態による画像処理回路800の概略図である。図24に示されるように、説明の便宜上、本開示の実施形態に関連した画像処理技術の態様が示されているにすぎない。
図24に示されるように、画像処理回路80は、ISP装置81(ISP装置81はプロセッサ52またはプロセッサ52の一部であり得る)と、制御論理装置82とを含み得る。カメラ83によって取り込まれた画像データはまず、ISP装置81によって処理され、ISP装置81は、画像データを解析して、カメラ83の1つまたは複数の制御パラメータを決定するために利用可能な画像統計情報を取り込み得る。カメラ83は、1つまたは複数のレンズ832とイメージセンサ834とを含み得る。イメージセンサ834は、カラー・フィルタ・アレイ(例えばベイヤフィルタ)を含むことができ、イメージセンサ834は、各撮像画素によって取り込まれた光強度と波長情報とを取得し、ISP装置81によって処理される元の画像データセットを提供し得る。センサ84(例えばジャイロスコープ)は、センサ84のインターフェースタイプに基づいてISP装置81に取得された画像処理パラメータ(例えば、手ぶれ補正パラメータ)を提供し得る。センサ84のインターフェースは、標準モバイル・イメージング・アーキテクチャ(SMIA)・インターフェース、別のシリアルもしくはパラレルカメラインターフェース、またはそれらのインターフェースの組み合わせであり得る。
加えて、イメージセンサ834は、センサ84に元の画像データも送信し得る。センサ84は、センサ84のインターフェースタイプに基づいてISP装置81に元の画像データを提供し得るか、またはセンサ84は元の画像データを画像メモリ85に格納する。
ISP装置81は、複数のフォーマットに従って画素ごとに元の画像データを処理し得る。例えば、各画素は、8、10、12、または14ビットのビット深度を有し得る。ISP装置81は、元の画像データに対して1つまたは複数の画像処理操作を実行し、画像データに関する画像統計情報を収集し得る。画像処理操作は、同じかまたは異なるビット深度精度に従って実行され得る。
ISP装置81は、画像メモリ85から画像データをさらに受け取り得る。例えば、センサ84のインターフェースが画像メモリ85に元の画像データを送り、画像メモリ85内の元の画像データが処理のためにISP装置81に提供され得る。画像メモリ85は、電子機器内のメモリ53、メモリ53の一部、記憶装置または独立した専用メモリであってもよく、ダイレクト・メモリ・アクセス(DMA)機構を含み得る。
イメージセンサ834のインターフェースから、またはイメージセンサ84のインターフェースから、または画像メモリ85から元の画像データを受け取ると、ISP装置81は、1つまたは複数の画像処理操作、例えば、時間領域フィルタリングを実行し得る。処理された画像データは表示する前に他の処理のために画像メモリ85に送られ得る。ISP装置81は、画像メモリ85から処理されたデータを受け取り、処理されたデータに対して元の領域と色空間RGBおよびYCbCrとで画像データ処理を行い得る。ISP装置81によって処理された画像データは、ユーザが見るために、かつ/またはグラフィックス処理装置(GPU)によるさらなる処理のためにディスプレイ87(ディスプレイ87は表示画面55を含み得る)に出力され得る。加えて、ISP装置81の出力が画像メモリ85にさらに送られてもよく、ディスプレイ87は画像メモリ85から画像データを読み取り得る。本開示の一実施形態では、画像メモリ85は、1つまたは複数のフレームバッファを実装するように構成され得る。さらに、ISP装置81の出力は、画像データを符号化/復号化するために符号器/復号器86に送られ得る。符号化された画像データは格納され、ディスプレイ87に表示される前に解凍され得る。符号器/復号器86は、中央処理装置(CPU)またはGPUまたはコプロセッサによって実施され得る。
ISP装置81によって決定された統計情報は、制御論理装置82に送られ得る。例えば、統計情報は、イメージセンサ834の自動露出、自動ホワイトバランス、自動焦点、フラッシュ検出、黒レベル補正、レンズ832の影補正などの統計情報を含み得る。制御論理装置82は、1つまたは複数のルーチン(例えば、ファームウェア)を実行する処理要素および/またはマイクロコントローラを含んでいてもよく、1つまたは複数のルーチンは、受け取られた統計データに従ってカメラ83の制御パラメータおよびISP装置81の制御パラメータを決定し得る。例えば、カメラ83の制御パラメータには、センサ84の制御パラメータ(例えば、利得、露出制御のための積分時間および手ぶれ補正パラメータ)、カメラフラッシュ制御パラメータ、レンズ832の制御パラメータ(例えば、合焦やズーミングのための焦点距離)またはこれらのパラメータの組み合わせが含まれ得る。ISP装置の制御パラメータには、自動ホワイトバランスおよび色調整のための利得レベルおよび色補正マトリックス(例えば、RGB処理時)と、レンズ832の影補正パラメータが含まれ得る。
画像処理方法は、以下のブロックS12からブロックS16の動作によって図24の画像処理技術を使用して実施される。
ブロックS12で、複数の連続した画像フレーム内の各画像フレームが各画像フレームの光源の数を決定するために処理される。
ブロックS14で、k番目の画像フレームの光源の数と(k+1)番目の画像フレームの光源の数との差が0と等しいかどうかが判断される。
ブロックS16で、差が0と等しくないと判断したことに応答して、(k+1)番目の画像フレームの色温度がk番目の画像フレームの色温度であると決定され、(k+1)番目の画像フレームが(k+1)番目の画像フレームの色温度に従って処理される。
上記の実施形態の方法におけるフローの全部または一部がコンピュータプログラムによって命令される関連ハードウェアによって完了されてもよく、プログラムは不揮発性コンピュータ可読記憶媒体に格納され得ることを当業者は理解するはずである。プログラムが実行されるとき、各方法実施形態のフローが含まれ得る。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読取り専用メモリ(ROM)などであり得る。
上記の実施形態は、本開示の一部の実施態様を説明しているにすぎず、特に詳細に記載されているが、本開示の範囲に対する限定と理解されるべきではない。当業者であれば、本開示の概念から逸脱することなく複数の偏見および改変をさらに加えることができ、それらはすべて本開示の保護範囲内に含まれるものであることを指摘したい。したがって、本開示の特許保護の範囲は添付の特許請求の範囲に従うべきである。

Claims (13)

  1. 画像処理方法であって、前記方法が、
    複数の連続した画像フレーム内の各画像フレームを、各画像フレームの光源の数を決定するために処理すること(S12)と、
    k番目の画像フレームの光源の数と(k+1)番目の画像フレームの光源の数との差が0と等しいかどうかを判断すること(S14)であって、kが正の整数である、ことと、
    前記差が0と等しくないと判断したことに応答して、前記(k+1)番目の画像フレームの色温度が前記k番目の画像フレームの色温度であると決定し、前記(k+1)番目の画像フレームを前記(k+1)番目の画像フレームの前記色温度に従ってホワイトバランス処理を行うこと(S16)と、
    前記差が0と等しいと判断したことに応答して、前記(k+1)番目の画像フレームの色温度を使用して、前記(k+1)番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理を行うこととを含むことを特徴とする、画像処理方法。
  2. 前記複数の連続した画像フレーム内の各画像フレームを、各画像フレームの前記光源の前記数を決定するために処理する前記動作(S12)が、
    各画像フレームを複数の領域に分割すること(S122)と、
    前記複数の領域の各々について、前記領域が光源を含むターゲット領域であるかどうかを前記領域のヒストグラムに従って判断すること(S124)と、
    前記領域が光源を含む前記ターゲット領域であると判断したことに応答して、前記領域に隣接した複数のターゲット領域があるかどうかを判断すること(S126)と、
    前記領域に隣接した複数のターゲット領域があると判断したことに応答して、前記複数のターゲット領域を1つの光源にスプライスすること(S128)と、
    前記領域に隣接したターゲット領域がないと判断したことに応答して、前記ターゲット領域を光源であると決定すること(S121)と、
    前記光源をカウントすること(S123)と
    を含む、請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記領域が光源を含むターゲット領域であるかどうかを前記領域のヒストグラムに従って判断すること(S124)が、
    前記領域内の所定の値を超える画素値を有する画素数の割合が所定の値を超えるかどうかを前記領域の前記ヒストグラムに従って判断することと、
    前記画素数の前記割合が前記所定の値を超えると判断したことに応答して、前記領域を、光源を含む前記ターゲット領域であると決定することと
    を含む、請求項2に記載の画像処理方法。
  4. 前記複数の連続した画像フレーム内の各画像フレームを、各画像フレームの前記光源の前記数を決定するために処理する前記動作(S12)が、
    高輝度領域および中輝度領域を、前記光源の放射方向に沿って前記光源の中心から外方に延在する輝度分布に従って決定すること(S125)と、
    前記光源の色を、前記高輝度領域の原色チャンネルの画素平均値から前記中輝度領域の原色チャンネルの画素平均値を差し引くことによって決定すること(S127)と
    をさらに含む、請求項1に記載の画像処理方法。
  5. 前記高輝度領域が、前記光源の中心から放射方向外方に延在するその輝度値が第1の輝度範囲内である画素によって形成され、前記中輝度領域が、前記光源の前記中心から放射方向外方に延在するその輝度値が第2の輝度範囲内である画素によって形成される、請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 前記光源の前記色を決定した後、
    前記光源の取得色温度と前記光源の色温度との間の事前設定対応関係に基づいて前記光源の前記決定された色に対応する前記光源の色温度を取得すること
    をさらに含む、請求項4に記載の画像処理方法。
  7. 前記差が0と等しくないと判断したことに応答して、前記(k+1)番目の画像フレームの前記色温度が前記k番目の画像フレームの前記色温度であると決定し、前記(k+1)番目の画像フレームを前記(k+1)番目の画像フレームの前記色温度に従って処理する前記動作(S16)が、
    前記k番目の画像フレームの前記光源の前記数が1以上であるかどうかを判断すること(S162)と、
    前記k番目の画像フレームの前記光源の前記数が1未満であると判断したことに応答して、前記k番目の画像フレームおよび前記(k+1)番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理を行うためにグレーワールド法を用いること(S164)と、
    前記k番目の画像フレームの前記光源の前記数が1と等しいと判断したことに応答して、前記k番目の画像フレームの前記光源の前記色温度および前記数に従って前記(k+1)番目の画像フレームの前記光源の前記色温度および前記数を決定し、前記(k+1)番目の画像フレームの前記色温度に従って前記(k+1)番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理を行うこと(S166)と、
    前記k番目の画像フレームの前記光源の前記数が1より大きいと判断したことに応答して、前記k番目の画像フレームの前記光源のシナリオパラメータ、面積または輝度パラメータの少なくとも1つに従って主光源を決定し、前記主光源の色温度に従って前記(k+1)番目の画像フレームの前記色温度を決定し、(k+1)番目の画像フレームの前記色温度に従って前記(k+1)番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理を行い、前記(k+1)番目の画像フレームの前記光源の前記数が前記k番目の画像フレームの前記光源の前記数であると決定すること(S168)と
    を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像処理方法。
  8. 前記シナリオパラメータが画像撮影時刻および全地球測位システム(GPS)の信号強度を含み、前記輝度パラメータが複数の光源の輝度を含む、請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記差が0と等しいと判断したことに応答して、m番目の画像フレームの色温度に従ってm番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理を行うことであって、前記m番目の画像フレームが前記k番目の画像フレームおよび前記(k+1)番目の画像フレームを含み、mが正の整数であり、m≧kである、こと(S18)
    をさらに含む、請求項1に記載の画像処理方法。
  10. 前記差が0と等しいと判断したことに応答して、前記m番目の画像フレームの前記色温度に従って前記m番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理を行う前記動作(S18)が、
    前記光源の前記数が1以上であるかどうかを判断すること(S182)と、
    前記光源の前記数が1未満であると判断したことに応答して、前記m番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理を行うためにグレーワールド法を用いること(S184)と、
    前記光源の前記数が1と等しいと判断したことに応答して、前記光源の色温度に従って前記m番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理を行うこと(S186)と、
    前記光源の前記数が1より大きいと判断したことに応答して、前記光源のシナリオパラメータ、面積または輝度パラメータの少なくとも1つに従って主光源を決定し、前記主光源の色温度に従って前記m番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理を行うことであって、前記シナリオパラメータが画像撮影時刻およびGPSの信号強度を含み、前記輝度パラメータが複数の光源の輝度を含む、こと(S188)と
    を含む、請求項9に記載の画像処理方法。
  11. (k+h)番目の画像フレームの光源の数と前記k番目の画像フレームの前記光源の前記数との差が0と不等に保たれる場合、前記(k+1)番目の画像フレームの色温度に従って前記(k+1)番目の画像フレームに対してホワイトバランス処理を行うことであって、hが事前設定値である、こと
    をさらに含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像処理方法。
  12. 画像処理装置であって、
    1つまたは複数のコンピュータプログラムを格納するメモリと、
    プロセッサが請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法を実行できるようにするために前記メモリに格納された前記1つまたは複数のコンピュータプログラムを実行するように構成される、プロセッサと
    を含む、画像処理装置。
  13. 1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータ実行可能命令を含む、コンピュータ可読記憶媒体。
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