JP6944883B2 - 塗装用ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用ボディ等の被塗布物を塗装するための塗装装置に用いられる塗装用ノズルに関する。
従来から、自動車のボディ等を塗装する手段としてエアスプレー方式の塗装装置が知られている。この塗装装置は、例えば、特許文献1に開示されるように、被覆材料を吐出するスプレーノズル及び塗装ノズルを有し、パイプを介して接続されたポンプから被覆材料が前記スプレーノズル及び塗装ノズルへと供給され高圧で吐出されると共に、ロボットアームによってスプレーノズルが移動することで被塗布物の表面に均一に塗装される。
また、特許文献2に開示される塗装装置では、ノズル本体とエアキャップとからなるスプレーノズル組立品を備え、アクチュエータから供給される噴霧用空気を、塗料等の液体に混合させることで霧状とし、エアキャップを通じて供給されるファン空気によって前記液体をさらに霧状として吐出することで塗装を行っている。
特表2003−506210号公報 特表2006−521206号公報
上述した特許文献1及び2の塗装装置では、スプレーノズルの先端から吐出した被覆材料(液体)と空気とを衝突させて霧化する構造としているため、前記空気の空気圧と被覆材料の吐出圧との高精度な制御が要求される。
しかしながら、上述した空気及び被覆材料等の塗料の制御によって両者を混合させ霧化させる過程では、前記塗料の粒子が吐出方向に向かって外向きに飛んでいくため、被塗布物に対する塗料の塗着効率が低下してしまうと共に、該被塗布物における必要範囲に塗膜を得るために、時間をかけてオーバースプレーを行う必要がある。
この結果、被覆材料等の塗料を必要以上に浪費してしまうこととなり、製造コストの増加を招き、しかも、余剰となった前記塗料を回収するために回収設備の稼働率が増加し、それに伴って、電力消費が増加してしまうこととなる。また、塗装用ロボット等の設備に付着した塗料を洗浄・メンテナンスするための時間が必要となり、製造コストのさらなる増加を招くこととなる。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、被塗布物の所望の部位に均一且つ効率的に塗膜を形成し、製造コストの削減及び製造時間の短縮を図ることが可能な塗装用ノズルを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、塗料を供給する塗料供給路と、流体を供給する流体供給路と、塗料供給路及び流体供給路の接続されるボディとを有し、ボディには塗料と流体とを合流させ混合させる合流部と、塗料と流体とを混合させた状態で合流部から吐出する吐出孔とを備えた塗装用ノズルであって、
ボディの内部には、合流部と、少なくとも1つ以上の吐出孔が設けられ、吐出孔の先端側には扁平部を備えること特徴する。
本発明によれば、塗料を供給するための塗料供給路と、流体を供給するための流体供給路とが接続されるボディを有した塗装装置において、供給された塗料と流体とを合流させる合流部がボディの内部に形成され、塗料と流体とが混合された塗料粒子を吐出する少なくとも1つ以上の吐出孔と、吐出孔の先端側に扁平部とを備えている。
従って、塗料供給から供給された塗料と、流体供給路から供給された流体とがそれぞれボディの先端側へと流通し、ボディ内の合流部において混合された状態で吐出孔から外部へと吐出される際、混合された塗料(塗料粒子)が吐出孔から先端側に設けられた扁平部を通ることで好適に外部へと導かれ、その直進性と均一性とを高めることができる。また、塗料と流体とを予めボディ内の合流部において合流させることで、ボディの外側で両者を混合させていた従来の塗装装置と比較し、安定した塗料粒子を生成することができ、それに伴って外部へと吐出される塗料の均一化を図ることができる。
その結果、塗装装置によって被塗布物における所望の部位を均一且つ効率的に塗装することができ、しかも、塗料の使用量を削減できるため製造コストの削減を図りつつ製造時間の短縮を図ることができる。
また、扁平部を、ボディの軸線に対し略直交方向に沿った扁平状に形成し、且つ、扇状に延在させることにより、流体と混合された塗料が吐出孔から外部へと吐出される際、塗料を吐出孔から外部へと導くための距離を均等にすることができるため、吐出される塗料の直進性を向上させることができる。その結果、被塗布物における所望の部位近傍のみを効率的に塗装することが可能となり、従来の塗装装置と比較して塗料の使用量を削減できると共に、塗装工程(製造時間)の短縮化を図ることができる。さらに、塗料の消費量を削減することで塗装工程において使用された塗料を回収するための回収設備の稼働率を低下させ、消費電力の削減等によって製造コストの削減を図ることも可能となる。
さらに、合流部を、塗料供給路と連通した1つの流路と、流体供給路と連通した2つの流路とが塗料通路を2方から挟んで合流させる構成とすることにより、ボディの内部で塗料と流体とをより効果的にミキシングさせることで安定した塗料粒子を生成して吐出孔から吐出させることができ、それに伴って均一に吐出された塗料によって安定した塗膜を得ることが可能となる。
さらにまた、合流部を、それぞれの吐出孔に対応した同数で設けることにより、吐出される塗料の流量と流体の圧力との制御を容易に行うことができ、これにより安定した塗料の塗布が可能となる。
またさらに、塗料供給路を、少なくとも1つ以上設けられボディ内において略円周状に配置された塗料通路と連通させ、塗料通路を、合流部において軸線に対する直交方向に沿って一直線状に配置すると共に、略同一長さに形成するとよい。これにより、塗料を略円周状に配置された塗料通路から略同一の流量で合流部側へと供給することが可能となり、この合流部から一直線状に配置された複数の吐出孔を通じて塗料を均一に吐出することができるため、被塗布物における塗膜の均一性及び安定性を高めることができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、塗装装置を構成するボディには、供給された塗料と流体とを合流させる合流部と、合流部で混合された塗料粒子を吐出する少なくとも1つ以上の吐出孔とを備え、この吐出孔から先端側に扁平部を備えることにより、塗料と流体とを予めボディ内の合流部において合流させて混合させることで、ボディの外側で混合させていた従来の塗装装置と比較し、安定した塗料粒子を生成することができ、それに伴って外部へと吐出される塗料の均一化を図ることができる。また、ボディの軸線に対し略直交方向に沿った扁平状に形成され、且つ、扇状に延在した扁平部を通ることで好適に外部へと導かれ、その直進性と均一性とを高めることができる。その結果、塗装装置によって被塗布物における所望の部位を均一且つ効率的に塗装することができ、しかも、塗料の使用量を削減できるため製造コストの削減を図りつつ製造時間の短縮を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る塗装装置が取り付けられた塗装ロボットを示す概略斜視図である。 図1に示す塗装装置の外観斜視図である。 図2に示す塗装装置の全体側面図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図2の塗装装置を構成する塗装用ノズルの外観斜視図である。 図5に示す塗装用ノズルの分解斜視図である。 図5のVII−VII線に沿った塗装用ノズルの全体断面図である。 図7に示す塗装用ノズルにおける塗料用流路とエア用流路とを模式化した流路斜視図である。 図5のIX−IX線に沿った一部省略断面図である。 図9における吐出ポート近傍の拡大断面図である。 図7におけるノズルプレート及びカバープレート近傍を示す拡大断面図である。 図12Aは、複数の塗装用ノズルをフレームに対して互い違いとなるように交互に配置した概略斜視図であり、図12Bは、複数の塗装用ノズルをフレームの長手方向においてオフセットさせて配置した概略斜視図である。
本発明に係る塗装用ノズルについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る塗装用ノズル24の装着される塗装装置を示す。
この塗装装置10は、図1に示されるように、工場等の塗装ラインに設置された塗装ロボット12に設けられ、例えば、車両のボディ等の対象物(被塗布物)Wに塗料を吐出することで塗膜を前記対象物Wの表面に形成する。
先ず、上述した塗装ロボット12について図1を参照しながら説明する。この塗装ロボット12は、例えば、多関節型ロボットとして構成され、図示しない塗装ラインに固定される基部14と、該基部14から延在する第1アーム部16と、該第1アーム部16の先端に連結された第2アーム部18とを有し、前記基部14と第1アーム部16、前記第1アーム部16と第2アーム部18とが、それぞれ関節部20a、20bを介して相互に可動自在に連結されている。なお、関節部20a、20bは、各部(例えば、基部14と第1アーム部16)を、相対的に回転可能に連結している。また、第2アーム部18の先端に塗装装置10が着脱自在に設けられる。
次に、上述した塗装ロボット12に装着される塗装装置10について説明する。
この塗装装置10は、図1〜図4に示されるように、例えば、塗装ロボット12の第2アーム部18に装着されるフレーム22と、前記フレーム22に対して設置される複数の塗装用ノズル24と、前記フレーム22に設けられ複数の塗装用ノズル24に対して塗料をそれぞれ分配するミキサー26(図2及び図3参照)とを含む。このミキサー26は、配管を介して図示しない塗料供給装置に接続され、この塗料供給装置から塗料が供給される。なお、ここでは、12個の塗装用ノズル24を備える塗装装置10について説明する。
フレーム22は、例えば、金属製材料から断面U字状に形成され、塗装ロボット12に連結される円環状のベース部28と、該ベース部28から立設した一対の支持部30a、30bと、前記支持部30a、30bの間に設けられるプレート部32とを備え、前記ベース部28が塗装ロボット12における第2アーム部18の先端に連結される。
支持部30a、30bは、ベース部28に対して略直交するように延在すると共に、斜め上方に向かって所定長さだけ延在するように形成され、一方の支持部30aと他方の支持部30bとを繋ぐようにプレート部32が設けられている(図4参照)。すなわち、プレート部32は、支持部30a、30bの延在方向と直交する幅方向(矢印A方向)に延在するように設けられている。
そして、プレート部32には、後述する塗装用ノズル24の第1位置決めピン60が嵌合される複数の第1ピン孔34が設けられ、この第1ピン孔34は、プレート部32の長手方向(図3中、矢印B方向)に沿って互いに等間隔離間するように形成されると共に、幅方向(矢印A方向)に沿って一対ずつ形成される。なお、第1ピン孔34は、少なくとも装着される塗装用ノズル24の数量と同数以上で形成される。
また、支持部30a、30bには、幅方向外側となる側部にそれぞれサイドプレート36a、36bが設けられ、このサイドプレート36a、36bは、プレート部32と直交するように支持部30a、30bに沿って設けられ、後述する塗装用ノズル24の第2位置決めピン62が嵌合される複数の第2ピン孔38が形成される。この第2ピン孔38は、サイドプレート36a、36bの長手方向(矢印B方向)に沿って互いに等間隔離間するように形成されると共に、第1ピン孔34と対になるように設けられる。すなわち、第2ピン孔38は、第1ピン孔34と同数となるように設けられる。
そして、フレーム22は、図4に示されるように、サイドプレート36a、36bを含む支持部30a、30bとプレート部32とから断面U字状となり、その内側に複数の塗装用ノズル24が幅方向に並列となるように配置され固定される。具体的には、図2に示されるように、フレーム22の幅方向(矢印A方向)において塗装用ノズル24が並列に2個配置され、支持部30a、30bの長手方向(矢印B方向)に沿って6個ずつ設けられている。
なお、フレーム22に対する塗装用ノズル24の配置及び数量は、上述した構成に限定されるものではなく、必要に応じた配置及び数量に適宜設定すればよい。
塗装用ノズル24は、フレーム22に対して着脱自在に設けられ、図5〜図7に示されるように、例えば、ボディ本体40と、該ボディ本体40の端面を覆う中間ボディ42と、カバープレート44を挟んで先端に設けられるノズルプレート46とを含む。なお、塗装用ノズル24におけるボディ本体40側を基端側(矢印C1方向)、ノズルプレート46側を先端側(矢印C2方向)として説明する。また、上述したボディ本体40、中間ボディ42、カバープレート44、ノズルプレート46が、塗装用ノズル24を構成するボディとして機能する。
ボディ本体40は断面矩形状のブロック体からなり、その側面には、図示しない圧力流体供給源からパイロットエアの供給されるパイロットポート48と、塗料の供給される塗料供給ポート(塗料供給路)50とが開口し、前記パイロットポート48が基端側(矢印C1方向)、前記塗料供給ポート50が先端側(矢印C2方向)となるように形成される。
そして、前記パイロットポート48及び塗料供給ポート50にはそれぞれ継手52を介してチューブ(塗料供給路)54が接続されている。また、パイロットポート48及び塗料供給ポート50は、ボディ本体40の内部に向かって延在する第1及び第2連通路56、58(図7参照)とそれぞれ連通している。
また、ボディ本体40の基端面には後述する収納孔66の外周側となる位置に第1位置決めピン60が設けられ、側面には、パイロットポート48よりも基端側(矢印C1方向)となる位置に第2位置決めピン62が設けられる。
この第1及び第2位置決めピン60、62は、ボディ本体40の基端面及び側面の孔部(図示せず)に嵌合されることで所定高さだけ突出し、フレーム22における第1及び第2ピン孔34、38にそれぞれ挿入され嵌合される。これにより、各塗装用ノズル24が、フレーム22の所定位置に位置決めされ、図示しない固定ボルトで固定される。
一方、ボディ本体40の内部には、図7に示されるように、切替バルブ64の収納される収納孔66が形成され、この収納孔66は、ボディ本体40の基端面中央に開口すると共に、軸方向(矢印C1、C2方向)に沿って延在するように形成され先端側(矢印C2方向)で中央に開口した連通孔68と連通している。また、収納孔66は、第1及び第2連通路56、58を通じてパイロットポート48及び塗料供給ポート50とそれぞれ接続され連通している。
そして、図6及び図7に示されるように、ボディ本体40の基端側(矢印C1方向)から収納孔66の内部に切替バルブ64が挿入され収納され、この切替バルブ64はパイロットエアの供給作用下に軸方向(矢印C1、C2方向)に進退動作する弁体(図示せず)を有している。弁体の移動によって第2連通路58を通じた塗料供給ポート50と連通孔68との連通状態を切り替えている。
さらに、ボディ本体40の先端には、連通孔68と連通し径方向外側へと拡径した塗料チャンバー70が形成されると共に、該塗料チャンバー70の外周側には後述するエア供給ポート80からのエアが供給されるエアチャンバー72が形成される。
この塗料チャンバー70は、断面円形状でボディ本体40の中央に形成されると共に、中間ボディ42に臨むように開口している。そして、切替バルブ64の切替作用下に塗料供給ポート50と連通孔68とが連通すると、第2連通路58及び連通孔68を通じて塗料が塗料チャンバー70へと供給される。一方、エアチャンバー72は、塗料チャンバー70とは非連通で該塗料チャンバー70を取り囲むように環状に形成される。
さらにまた、ボディ本体40の先端には、エアチャンバー72の外周側となる位置に第1連結ピン74が設けられ、この第1連結ピン74が軸方向(矢印C2方向)に突出し隣り合う中間ボディ42のピン孔76(図7参照)へとそれぞれ嵌合されることで、前記ボディ本体40と前記中間ボディ42とが同軸上となるように位置決めされ、4本の締結ボルト78によって一体的に連結される。
中間ボディ42は、ボディ本体40と略同一断面となる断面矩形状に形成され、ボディ本体40の先端側(矢印C2方向)に当接し連結されると共に、その側面には、塗料を吐出するためのエア(流体)が供給されるエア供給ポート(流体供給路)80が開口している。そして、エア供給ポート80には継手52を介してチューブ(流体供給路)54が接続されている。なお、このエア供給ポート80は、ボディ本体40における塗料供給ポート50の開口した側面と同一面となる中間ボディ42の側面に形成される。
一方、中間ボディ42の内部には、基端中央に開口して先端側(矢印C2方向)まで延在する複数の塗料通路82と、該塗料通路82に対して上下方向(矢印D方向)に設けられた一対のエア通路84a、84bとが形成される。
この塗料通路82は、例えば、10本設けられ、その基端が中間ボディ42の基端面で開口してボディ本体40の塗料チャンバー70に臨むように配置することで連通すると共に、図8に示されるように前記塗料チャンバー70の形状に対応して互いに周方向に沿って等間隔離間するように配置される。
また、複数の塗料通路82は、同一の通路径で形成され、円周上に配置された基端から先端側(矢印C2方向)に向かって中間ボディ42における高さ方向(矢印D方向)の中央に向かって互いに接近するように傾斜すると共に、該高さ方向と直交する幅方向(矢印E方向)において、図8及び図9に示されるように、互いに先端側(矢印C2方向)に向かって等間隔離間するように延在している。
そして、複数の塗料通路82は、中間ボディ42の先端において、それぞれ高さ方向中央に開口し、図6に示されるように、互いに等間隔離間して幅方向(矢印E方向)に沿って一直線状に配置される。
すなわち、塗料通路82は、それぞれの通路長さが略同一となるように中間ボディ42の基端から先端側(矢印C2方向)に向かって3次元的にそれぞれ延在している。
エア通路84a、84bは、中間ボディ42の幅方向(矢印E方向)に所定幅を有し、図6〜図8に示されるように、中間ボディ42の基端側(矢印C1方向)に形成されエア供給ポート80と連通する第1エア通路部86と、該第1エア通路部86の先端から前記中間ボディ42の先端まで延在する第2エア通路部88とからなる。第1エア通路部86は、中間ボディ42の軸方向に沿って所定長さだけ延在し、該中間ボディ42の基端に開口してボディ本体40のエアチャンバー72と連通している。
この第1エア通路部86の内周側及び外周側には、ボディ本体40との間にシールリング90がそれぞれ挟持されることで、ボディ本体40と中間ボディ42との間を通じたエアの漏れが防止される。
第2エア通路部88は、第1エア通路部86の先端から高さ方向(矢印D方向)の中央に向かってそれぞれ傾斜するように延在し、中間ボディ42の先端において高さ方向中央から上下方向(矢印D方向)に互いに等間隔離間した位置に開口している。
すなわち、中間ボディ42の先端において、高さ方向中央に複数の塗料通路82が開口し、この塗料通路82を挟んだ上下にエア通路84a、84bの先端が幅方向(矢印E方向)に沿って長尺状に開口している(図6及び図7参照)。詳細には、上方に形成された一方のエア通路84aと、下方に設けられた他方のエア通路84bとが、中間ボディ42の高さ方向(矢印D方向)において対称となる二股状に形成されている。
また、中間ボディ42の先端には、上方に開口したエア通路84aよりさらに上方、下方に開口したエア通路84bよりさらに下方となる位置に、それぞれ第2連結ピン92(図6参照)が設けられ、この第2連結ピン92が先端から軸方向(矢印C2方向)に突出し隣り合うカバープレート44のピン孔へとそれぞれ嵌合されることで、前記中間ボディ42と前記カバープレート44とが所定位置となるように位置決めされ、後述する6本の締結ボルト96によって一体的に連結される。
カバープレート44は、例えば、図6〜図10に示されるように、一定厚さを有した板状に形成され、中間ボディ42の先端を覆う略矩形状に形成されると共に、先端から突出した複数のインナーノズル部98を有している。インナーノズル部98はカバープレート44における高さ方向(矢印D方向)の中央に形成され、幅方向(矢印E方向)に沿って互いに等間隔離間するように設けられると共に、軸方向(矢印C2方向)に所定高さだけ突出している。
また、カバープレート44には、その高さ方向中央において軸方向に貫通した複数の中間塗料通路部100が形成され、この中間塗料通路部100は幅方向(矢印E方向)に沿って互いに等間隔離間し、その基端側が中間ボディ42の塗料通路82と連通すると共に、先端側がインナーノズル部98の内部を貫通して先端で開口している。この中間塗料通路部100の数量は、中間ボディ42の塗料通路82及びインナーノズル部98と同数となるように10本で設定される。
さらに、カバープレート44には、中間ボディ42のエア通路84a、84bの先端に臨む位置にそれぞれ複数の中間エア通路部102が形成される。この中間エア通路部102は、軸方向(矢印C1、C2方向)に沿って貫通して先端に開口し、中間塗料通路部100を挟んで上下方向(矢印D方向)に互いに離間して形成されると共に、幅方向(矢印E方向)において中間塗料通路部100と同一間隔となるように互いに等間隔離間して形成される。すなわち、10本のインナーノズル部98(中間塗料通路部100)に対し、それぞれ上下に10本ずつの中間エア通路部102が形成される。
そして、図6及び図7に示されるように、カバープレート44には、中間エア通路部102の上下に設けられた複数のボルト孔104に6本の締結ボルト110がそれぞれ挿通され、中間ボディ42のねじ孔106に対して螺合されることで前記カバープレート44が前記中間ボディ42の先端に対して連結される。
また、カバープレート44と中間ボディ42との間には、エア通路84a、84b(中間エア通路部102)と塗料通路82(中間塗料通路部100)を囲むガスケット108が設けられ、前記エア通路84a、84bの間からのエアの漏出を防止すると共に、塗料通路82からの塗料の漏出を防止している。
これにより、カバープレート44において、中間エア通路部102が中間ボディ42のエア通路84a、84bと連通し、中間塗料通路部100が塗料通路82と連通する。
ノズルプレート46は、断面矩形状で所定厚さを有した板状に形成され、平面状に形成された基端がカバープレート44の先端に当接し該カバープレート44の基端側(矢印C1方向)から挿通された締結ボルト110によって連結される。
一方、ノズルプレート46の先端中央には、図6、図7及び図11に示されるように、基端側(矢印C1方向)に向かって窪んだ先端凹部112が形成され、この先端凹部112は幅方向(矢印E方向)に沿って同一断面形状で延在し、その高さ方向(矢印D方向)の中央には先端から軸方向(矢印C1、C2方向)へ突出した塗料吐出部114が形成される。
塗料吐出部114には、図5〜図9に示されるように、エアの混合された塗料を吐出する複数の吐出ポート116が前記幅方向(矢印E方向)に沿って一直線状に設けられる。この吐出ポート116は、塗料吐出部114の幅方向に沿って互いに等間隔離間するように設けられ、断面円形状に開口した吐出孔118と、該吐出孔118からの塗料を外部へと導く扁平部120とを有している。なお、吐出ポート116は、塗料通路82及び中間塗料通路部100と同数、すなわち、10個設けられる。
吐出孔118は、後述する吐出通路122の先端と連通し、図9に示されるように、隣接する吐出ポート116の吐出孔118が幅方向(矢印E方向)に沿って一直線状となるように形成されている。
扁平部120は、例えば、高さ寸法に対して幅寸法の大きな断面長方形状で開口し、ノズルプレート46の幅方向において吐出孔118から離間する方向(矢印C2方向)に向かって断面扇状に膨出して隣接する扁平部120の端部同士が繋がるように形成される。すなわち、ノズルプレート46の幅方向と直交方向から見て、吐出ポート116の先端が隣り合う複数の扁平部120によって凹凸状に形成されている。
一方、ノズルプレート46の内部には、軸方向に貫通した複数の吐出通路122が形成され、この吐出通路122は高さ方向中央に形成され、先端が吐出孔118にそれぞれ連通すると共に、基端側(矢印C1方向)が前記ノズルプレート46の基端に開口しカバープレート44のインナーノズル部98が挿入される。この吐出通路122は、吐出ポート116及びカバープレート44のインナーノズル部98と同様に、ノズルプレート46の幅方向(矢印E方向)に沿って互いに等間隔離間して形成される。
また、インナーノズル部98は、吐出通路122において基端から先端側となる長手方向中央近傍まで挿入され、該インナーノズル部98の外周面と吐出通路122の内周面との間には、図9〜図11に示されるように、径方向において環状となる環状通路124が形成される。すなわち、吐出通路122は、インナーノズル部98の直径よりも大きな通路径で形成されている。
さらに、吐出通路122には、環状通路124と吐出孔118との間となる位置に合流部126が形成され、この合流部126において、インナーノズル部98から供給された塗料と前記環状通路124を通じて供給されたエアとが所定の混合割合で混合される。
さらにまた、ノズルプレート46には、その基端側(矢印C1方向)に開口したエア集合室128が断面略矩形状に形成され、このエア集合室128は、カバープレート44における全て(20本)の中間エア通路部102に臨むように形成されて連通している。
また、エア集合室128は、その先端側において各吐出通路122の環状通路124と連通している。そして、カバープレート44の中間エア通路部102から供給されたエアがエア集合室128を通じて各吐出通路122の環状通路124へと供給される。そして、合流部126において混合された塗料とエアとが、塗料粒子となり該合流部126から吐出孔118へと送り出され、この吐出孔118から外部へと吐出される。
本発明の実施の形態に係る塗装用ノズル24を有した塗装装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に複数の塗装用ノズル24をフレーム22に対して装着する場合について説明する。
先ず、図2〜図4で示されるフレーム22に対し、塗装用ノズル24の基端がプレート部32側となり、側面がサイドプレート36a、36b側となるように配置する。
そして、塗装用ノズル24に設けられた第1位置決めピン60をプレート部32の第1ピン孔34に嵌合させると共に、幅方向一方側に配置された塗装用ノズル24の第2位置決めピン62をサイドプレート36aの第2ピン孔38へと嵌合させ、幅方向他方側に配置された塗装用ノズル24の第2位置決めピン62をサイドプレート36bの第2ピン孔38へと嵌合させることで、フレーム22に対して各塗装用ノズル24の位置決めがなされる。具体的には、複数の塗装用ノズル24が、フレーム22の長手方向(矢印B方向)及び幅方向(矢印A方向)に沿った所定位置となるようにそれぞれ位置決めされる。
そして、プレート部32及びサイドプレート36a、36bに挿通された固定ボルト(図示せず)を塗装用ノズル24のボディ本体40へと螺合させることで、フレーム22に対して塗装用ノズル24が所定の位置にそれぞれ固定される。これにより、フレーム22の長手方向及び幅方向に沿って複数の塗装用ノズル24が連続的に配置され装着された状態で塗装装置10が構成される。
最後に、各塗装用ノズル24におけるパイロットポート48、塗料供給ポート50及びエア供給ポート80に対してそれぞれ継手52及びチューブ54を接続することで装着作業が完了する。
また、塗装装置10は全ての塗装用ノズル24から同時に塗料を吐出させる場合に限定されるものではなく、例えば、図12Aに示されるように、切替バルブ64(図7参照)の切替によってフレーム22の長手方向(矢印B方向)において1個おきに塗装用ノズル24から塗料を吐出させ、且つ、一方のサイドプレート36a側となる幅方向一方と、他方のサイドプレート36b側となる幅方向他方とにおいても交互に塗料を吐出させることで、千鳥状に塗料を塗布可能としてもよい。
さらに、塗装装置10の進行方向となる一方のサイドプレート36a側に配置された複数の塗装用ノズル24から塗料を吐出させ、前記進行方向の後方となるサイドプレート36b側に配置された複数の塗装用ノズル24からは塗料ではなくエアを吐出させることで、前記進行方向の前方側で吐出され塗布された塗料を、進行方向の後方側の塗装用ノズル24から吐出されたエアによって好適に乾燥させることが可能となる。
さらにまた、複数の塗装用ノズル24は、上述したようにフレーム22の長手方向及び幅方向に沿って隣接するように連続的に配置される場合に限定されるものではなく、例えば、図12Bに示される塗装装置160のように、一方のサイドプレート36a側となる幅方向一方に連続的に設けられた複数の塗装用ノズル24と、他方のサイドプレート36b側となる幅方向他方に連続的に設けられた複数の塗装用ノズル24とを、フレーム22の長手方向(矢印B方向)においてオフセットさせるように配置してもよい。
このような構成とすることにより、幅方向一方側に配置された塗装用ノズル24によって対象物Wへ塗料を塗布する際、隣接する塗装用ノズル24の間となる部位162への塗布が不十分となることが懸念されるが、幅方向他方側に長手方向にオフセットさせて配置した塗装用ノズル24によって、前記幅方向一方側の塗装用ノズル24の間となる部位162を確実に塗装することが可能となる。
すなわち、複数の塗装用ノズル24を含む塗装装置10、160によって塗装を行う対象物Wの大きさや形状、塗装パターン等に応じ、フレーム22に対する複数の塗装用ノズル24の配置を適宜変更することで前記形状や塗装パターン等に対して容易且つ自在に対応可能となる。
次に、上述したようにフレーム22に対して複数の塗装用ノズル24の装着された塗装装置10について、その動作並びに作用効果について説明する。
図1に示される塗装装置10の搭載された塗装ロボット12は、図示しないコントローラの制御作用下に第1及び第2アーム部16、18を動作させて、前記塗装装置10の塗装用ノズル24を所定の位置(例えば、対象物Wの塗装面と対向する位置)に配置する。
その後、図示しない塗料供給装置から配管を通じて塗料をミキサー26へと供給し、このミキサー26から複数のチューブ54を通じて各塗装用ノズル24へとそれぞれ分配供給すると同時に、図示しないエア供給源から配管を通じて各塗装用ノズル24のパイロットポート48及びエア供給ポート80へとエアを供給する。
各塗装用ノズル24では、パイロットポート48に供給されたパイロットエアが第1連通路56を通じて切替バルブ64へと供給されることで弁体が軸方向へと移動し弁開状態となる。そして、塗料供給ポート50から第2連通路58を通じてボディ本体40内へ供給されていた塗料が弁体の弁開動作に伴って連通孔68から塗料チャンバー70へと供給される。
そして、この塗料チャンバー70へと供給された塗料は、10本の塗料通路82を通じてそれぞれ先端側(矢印C2方向)へと供給される。この際、塗料通路82の通路径が同一に形成され、且つ、長さも略同一に形成されているため、各塗料通路82を先端側へと流れる塗料の供給量が略同一となり、供給された塗料が先端側まで到達する時間も略同一となる。
この塗料は、各塗料通路82に沿って先端側(矢印C2方向)へと流れることで徐々に中間ボディ42の高さ中心に集まると共に、幅方向に互いに等間隔離間するように導かれ、前記中間ボディ42の先端において高さ中心に位置し、且つ、幅方向に互いに等間隔離間した位置となった後、カバープレート44の各中間塗料通路部100へと供給される。この中間塗料通路部100も塗料通路82と同数となる10本設けられているため、塗料通路82からの塗料の供給量が変化することなく、それぞれ同一の供給量で中間塗料通路部100へと供給される。
そして、中間塗料通路部100を通じてインナーノズル部98の先端まで流れた塗料が、ノズルプレート46における吐出通路122の合流部126へと導出される。
一方、エア供給ポート80へと供給されたエアは、エア通路84a、84b及びエアチャンバー72へと供給された後、二股状に形成されたエア通路84a、84bの第1及び第2エア通路部86、88へとそれぞれ流れることで分流されて上下から先端側(矢印C2方向)に向かってそれぞれ流れる。また、図7に示されるように、エア通路84a、84bが、塗装用ノズル24の高さ方向(矢印D方向)において対称形状となるように形成されているため、先端側へ供給されるエアの供給量及び先端までの到達時間が略同一となると共に、分流されたエアが先端側(矢印C2方向)に向かって高さ中央へと徐々に接近するように流れることとなる。
そして、中間ボディ42の先端まで流れたエアは、カバープレート44における複数の中間エア通路部102へとそれぞれ流れることで、さらに分流された後にノズルプレート46のエア集合室128へと供給される。このエア集合室128から複数の吐出通路122へと流れ、インナーノズル部98の外側となる環状通路124へとそれぞれ流れた後に、合流部126へとそれぞれ供給される。これにより、合流部126において、インナーノズル部98から吐出された塗料とエアとが所定の割合で混合される。
この合流部126でエアと塗料とが混合された塗料粒子が、吐出通路122に沿って先端側へと送出され、吐出孔118から扁平部120を通じて外部へと吐出される。上述した塗装装置10は供給された塗料を複数の塗装用ノズル24から対象物Wへと均等に吐出する。そして、塗装ロボット12が塗装装置10から塗料粒子を吐出しつつ塗装装置10を移動させることで、対象物Wに対して所望の厚みの塗膜を形成していく。
一方、切替バルブ64に対するパイロットエアの供給を停止することで、切替バルブ64の弁体が初期位置へと移動して弁閉状態となり塗料供給ポート50と塗料通路82との連通を遮断することで、吐出ポート116からの塗料の吐出が停止される。この場合、エア供給ポート80に対するエアの供給を継続することで、吐出ポート116からエアのみが外部へと吐出されるため、例えば、対象物Wの表面に塗布された塗膜に対して前記エアを吐出することで、該塗膜の乾燥を促進させることも可能となる。
以上のように、本実施の形態では、塗装装置10を構成する塗装用ノズル24において、ボディ本体40の塗料供給ポート50に塗料が供給され、中間ボディ42のエア供給ポート80にエアが供給されると共に、先端に設けられたノズルプレート46には、塗料とエアとを合流させるための合流部126と、該合流部126から前記塗料と前記エアとを混合させた塗料粒子として吐出する複数の吐出孔118とを備え、前記吐出孔118の先端側(矢印C2方向)に扁平部120を備えている。
これにより、塗料供給ポート50から供給された塗料と、エア供給ポート80から供給されたエアとが先端側となるノズルプレート46側へと流通し、合流部126において混合された状態で吐出孔118から外部へと吐出される際、前記塗料が前記吐出孔118から扇状の扁平部120を通ることで好適に外部へと導かれるため、吐出される塗料の直進性及び均一性を共に向上させることができる。また、塗料とエアとを予めノズルプレート46内の合流部126で合流させることでも、安定した塗料粒子を生成することができるため、外部へと吐出される塗料のさらなる均一化を図ることができる。
その結果、塗装装置10によって対象物Wにおける所望の部位を均一且つ効率的に塗装することができ、それに伴って、塗料の使用量を削減しつつ製造時間の短縮を図ることが可能となる。
また、吐出ポート116の扁平部120は、ノズルプレート46の幅方向(矢印E方向)に沿って長尺な扁平状に形成され、且つ、吐出孔118から離間する方向(矢印C2方向)に向かって断面扇状に延在している。そのため、塗料を吐出ポート116から外部へと吐出する際、図10に示されるように、吐出孔118から塗料を外部に向かって扇状に拡がるように吐出することができ、しかも、その外側へと導くための扁平部120の距離を均等にすることができる。
その結果、塗装装置10から吐出される塗料の直進性を向上させることができ、対象物Wにおける所望の部位近傍のみを効率的に塗装することが可能となるため、時間をかけてオーバースプレーを行う必要がなく、塗料の使用量を削減して製造コストを削減できると共に、塗装工程の短縮化を図ることができる。
さらに、上述したように塗料の消費量を削減することで、従来の塗装装置と比較して塗装工程において使用された塗料を回収するための回収設備の稼働率を低下させることが可能となり、それに伴って消費電力の削減等によって製造コストの削減が可能となる。
さらにまた、ノズルプレート46の吐出通路122において、中央に設けられ塗料の供給されるインナーノズル部98と、該インナーノズル部98の外周側に設けられエアの供給される環状通路124とを備え、前記インナーノズル部98の先端側で塗料とエアとが合流する合流部126を設けている。
そのため、インナーノズル部98からの塗料と環状通路124からのエアとを合流部126で2方から挟むように合流させることでより効果的にミキシングさせ、安定した塗料粒子を生成して吐出孔118から吐出することができ、それに伴って塗料を安定して均一に吐出させることができる。さらに、吐出通路122において中央のインナーノズル部98を外側から挟むようにエア流路である環状通路124を設けることでミキシング効果が得られる。
またさらに、合流部126を、複数設けられた吐出ポート116の吐出孔118と同数となるように設けることで、吐出される塗料の流量とエアの圧力との制御を容易に行うことができ、これにより安定した塗料の塗布(直進性、均一性)が可能となる。
また、複数の塗料通路82が、その基端において断面円形状に形成された塗料チャンバー70に対して周方向に沿って互いに等間隔離間するように接続され、前記塗料通路82の先端が、幅方向に沿って一直線状となるように配置されると共に、各塗料通路82の長さが略同一となるように形成されている。これにより、塗料チャンバー70から複数の塗料通路82を通じて略同一の流量で塗料を先端側(矢印C2方向)へと供給することが可能となり、複数の吐出孔118から塗料を均一に吐出することができるため、対象物Wにおける塗膜の均一性及び安定性を高めることができる。
なお、本発明に係る塗装用ノズルは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10、160…塗装装置 12…塗装ロボット
22…フレーム 24…塗装用ノズル
40…ボディ本体 42…中間ボディ
44…カバープレート 46…ノズルプレート
50…塗料供給ポート 70…塗料チャンバー
72…エアチャンバー 80…エア供給ポート
82…塗料通路 84a、84b…エア通路
98…インナーノズル部 100…中間塗料通路部
102…中間エア通路部 114…塗料吐出部
116…吐出ポート 118…吐出孔
120…扁平部 122…吐出通路
124…環状通路 126…合流部
W…対象物

Claims (5)

  1. 塗料を供給する塗料供給路と、流体を供給する流体供給路と、前記塗料供給路及び前記流体供給路の接続されるボディとを有し、前記ボディには前記塗料と前記流体とを合流させ混合させる合流部と、前記塗料と前記流体とを混合させた状態で前記合流部から吐出する吐出孔とを備えた塗装用ノズルであって、
    前記ボディの内部には、前記合流部と、少なくとも1つ以上の吐出孔が設けられ、前記吐出孔の先端側には扁平部を備えることを特徴とする塗装用ノズル。
  2. 請求項1記載の塗装用ノズルにおいて、
    前記扁平部は、前記ボディの軸線に対し略直交方向に沿った扁平状に形成され、且つ、扇状に延在することを特徴とする塗装用ノズル。
  3. 請求項1又は2記載の塗装用ノズルにおいて、
    前記合流部は、前記塗料供給路と連通した1つの流路と、前記流体供給路と連通した2つの流路とが合流して構成されることを特徴とする塗装用ノズル。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗装用ノズルにおいて、
    前記合流部は、それぞれの前記吐出孔に対応した同数で設けられることを特徴とする塗装用ノズル。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗装用ノズルにおいて、
    前記塗料供給路は、少なくとも1つ以上設けられ前記ボディ内において略円周状に配置された塗料通路と連通し、該塗料通路は、前記合流部において軸線に対する直交方向に沿って一直線状に配置されると共に、略同一長さで形成されることを特徴とする塗装用ノズル。
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