JP6944292B2 - Spring assembly - Google Patents
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Description
本発明は、複数のコイルバネを支持してなるバネ組立体に関する。 The present invention relates to a spring assembly that supports a plurality of coil springs.
従来から、環状の板材に複数のコイルスプリングを立設させて構成されたバネ組立体が、例えば、自動車のオートマチックトランスミッションに組み込まれるピストンを付勢するバネとして用いられている。 Conventionally, a spring assembly composed of a plurality of coil springs erected on an annular plate material has been used, for example, as a spring for urging a piston incorporated in an automatic transmission of an automobile.
例えば、2枚の円環状プレートと圧縮コイルばねとから成り、2枚の円環状プレートに形成された突起部をかしめることにより、各円環状プレートに圧縮コイルばねを組み付けるばね組立体の製造方法が記載されている。すなわち、各円環状プレートに、それぞれ円筒状をなした突起部を形成し、該突起部を圧縮コイルばねの一方の座巻部を内周に挿入して、同座巻部の端面を円環状プレートで支持した後、圧縮コイルばねの他方の座巻部の内周からポンチを挿入して、該ポンチによって突起部の先端をカシメて拡開させて、圧縮コイルばねに係止させることによって、圧縮コイルばねが円環状にプレートに固定されるようになっている。 For example, a method for manufacturing a spring assembly in which a compression coil spring is assembled to each annular plate by crimping a protrusion formed on the two annular plates, which is composed of two annular plates and a compression coil spring. Is described. That is, each annular plate is formed with a cylindrical protrusion, the protrusion is inserted into the inner circumference of one end turn of the compression coil spring, and the end face of the end face of the end face is annular. After supporting with a plate, a punch is inserted from the inner circumference of the other end turns of the compression coil spring, and the tip of the protrusion is crimped and expanded by the punch to be locked to the compression coil spring. The compression coil spring is fixed to the plate in an annular shape.
しかしながら、上記特許文献1のばね組立体の場合、ポンチによりカシメられて拡径する、突起部が円筒状をなしているので、ポンチによりカシメる場合に、突起部を十分に拡開させることができないことがあった。この場合、ばねの内周に対する、突起部の係止量(ラップしろ)が少なくなり、ばねの保持力が十分でないことがあった。 However, in the case of the spring assembly of Patent Document 1, the protrusions are cylindrically formed by being crimped by a punch to expand the diameter. Therefore, when crimping by a punch, the protrusions can be sufficiently expanded. There was something I couldn't do. In this case, the amount of locking (wrapping allowance) of the protrusion with respect to the inner circumference of the spring is reduced, and the holding force of the spring may not be sufficient.
したがって、本発明の目的は、コイルバネに対する係止部の係止量を十分に確保して、コイルバネをしっかりと保持することができる、バネ組立体を提供することにある。 Therefore, an object of the present invention is to provide a spring assembly capable of securely holding the coil spring by sufficiently securing a locking amount of the locking portion with respect to the coil spring.
上記目的を達成するため、本発明は、コイルバネがバネ支持部材に支持されたバネ組立体であって、前記バネ支持部材は、前記コイルバネの端部を支持する基部と、該基部の表面から立設し、前記コイルバネの内周に配置される、バネ支持部とを有しており、前記バネ支持部は、前記基部の表面の面直方向に対して傾斜して、前記コイルバネの内周に係止する係止部を有していると共に、前記バネ支持部の他の箇所よりも薄く形成された薄肉部、又は、前記バネ支持部を切欠いてなる切欠き部が、部分的に設けられていることを特徴とする。 In order to achieve the above object, the present invention is a spring assembly in which a coil spring is supported by a spring support member, and the spring support member stands from a base portion that supports an end portion of the coil spring and a surface of the base portion. It has a spring support portion provided and arranged on the inner circumference of the coil spring, and the spring support portion is inclined with respect to the surface direction of the surface of the base portion and is provided on the inner circumference of the coil spring. A thin-walled portion having a locking portion to be locked and formed thinner than other portions of the spring support portion, or a notch portion formed by notching the spring support portion is partially provided. It is characterized by being.
本発明のバネ組立体によれば、バネ支持部には、薄肉部又は切欠き部が部分的に設けられているので、係止部を拡開させやすくして、コイルバネ内周に対する係止部の係止量(ラップ代)を十分に確保して、コイルバネをしっかりと保持することができる。 According to the spring assembly of the present invention, the spring support portion is partially provided with a thin-walled portion or a notch portion, so that the locking portion can be easily expanded and the locking portion with respect to the inner circumference of the coil spring can be easily expanded. It is possible to secure a sufficient amount of locking (wrapping allowance) and firmly hold the coil spring.
以下、図1〜6を参照して、本発明に係るバネ組立体の、第1実施形態について説明する。 Hereinafter, the first embodiment of the spring assembly according to the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 6.
図1に示すように、このバネ組立体10は、コイルバネ50がバネ支持部材15に支持されたものである。図1及び図3に示すように、この実施形態におけるバネ組立体10は、対向して配置された金属製の一対のバネ支持部材15,15を有しており、複数のコイルバネ50の両端部53,53が、一対のバネ支持部材15,15にそれぞれ支持されて構成されている。
As shown in FIG. 1, in the
なお、このバネ組立体10は、例えば、自動車のオートマチックトランスミッションに組み込まれる油圧制御用のピストンを付勢するための、ピストンリターン用バネとして用いることができるが、本発明のバネ組立体の適用箇所や設置箇所は特に限定されない。また、バネ支持部材15は一つだけでもよい。
The
そして、図1、図2及び図4に示すように、バネ支持部材15は、コイルバネ50の端部53を支持する基部20と、該基部20の表面21から立設し、コイルバネ50の内周に配置される、バネ支持部30を有している。
Then, as shown in FIGS. 1, 2 and 4, the
また、本発明におけるバネ組立体は、図4(b)及び図6(b)に示すように、バネ支持部30をカシメて、その係止部33(後述)をコイルバネ50の端部53の内周に係止させて、コイルバネ50をバネ支持部材15に支持した状態のものである(図5(a)参照)。なお、図4(a)や図6(a)には、バネ支持部30をカシメる前の状態が示されている。
Further, in the spring assembly in the present invention, as shown in FIGS. 4 (b) and 6 (b), the
図1に示すように、この実施形態における基部20は、円環状をなしている。ただし、基部は円環状でなくとも、例えば、角環状や平板状等をなしていてもよく、コイルバネ50を支持可能であればよい。
As shown in FIG. 1, the
また、バネ支持部30は、基部20の周方向に均等な間隔をあけて、複数設けられている。図4に示すように、この実施形態のバネ支持部30は、基部20に形成された円形状の貫通孔23の、表面21の周縁から立設した、略円筒状をなしている。
Further, a plurality of
なお、バネ支持部は、基部20に形成した貫通孔23の周縁から立設させなくとも、基部20の表面21から立設していればよい。また、バネ支持部は、例えば、略楕円筒状や略角筒状等してもよく、更に、周方向に連続した筒状ではなく、複数の分断した壁からなるものであってもよく、特に限定はされない。
The spring support portion may be erected from the
そして、図6(b)に示すように、このバネ支持部30は、基部20の表面21の面直方向M(表面21の面方向に対して直角な方向)に対して傾斜して、コイルバネ50の内周に係止する係止部33を有していると共に、バネ支持部30の他の箇所よりも薄く形成された薄肉部37が部分的に設けられている。
Then, as shown in FIG. 6B, the
なお、本発明におけるバネ支持部としては、当該バネ支持部を切欠いてなる切欠き部が、部分的に設けられた構成としてもよく(この場合、バネ支持部は、上述したように、複数の分断した壁から構成される)、特に限定はされない。また、本発明における「基部の表面」とは、コイルバネ50の端部53を支持可能な面を意味している。
The spring support portion in the present invention may be configured such that a notch portion formed by notching the spring support portion is partially provided (in this case, the spring support portion may have a plurality of notches, as described above. It consists of divided walls), and is not particularly limited. Further, the "surface of the base portion" in the present invention means a surface capable of supporting the
この実施形態におけるバネ支持部30は、基部20の貫通孔23の表面21側の周縁から、面直方向Mに沿って立設した円形壁状の立設部31と、この立設部31の先端から、バネ支持部30の外径方向に向けて、かつ、基部20の表面21から離れるように、表面21の面直方向Mに対して傾斜して延びる係止部33とを有している(図4(b)及び図6(b)参照)。
The
ただし、上記立設部31はなくともよく、基部20の表面21から係止部33が直接延出していてもよい。また、立設部31は、表面21の面直方向Mに対して傾斜していてもよいが、係止部33とは異なる傾斜角度であることが好ましい。
However, the standing
なお、図4(a)や図6(a)に示すように、バネ支持部30をカシメる前の状態において、前記係止部33は、表面21の面直方向Mに対して傾斜せず、立設部31の先端から、基部20の表面21の面直方向Mに沿って延びた形状となっている。
As shown in FIGS. 4A and 6A, the
更に、バネ支持部30には、前記係止部33に対して、バネ支持部30の内周側に屈曲する屈曲部35が設けられている。図4(b)や図6(b)に示すように、この実施形態の屈曲部35は、前記係止部33の先端から、基部20の表面21の面直方向Mに沿って所定長さで延びていると共に、その先端部35aは、バネ支持部30の内径方向に向けて、屈曲した形状となっている。なお、本発明の屈曲部において、「係止部に対して、バネ支持部の内周側に屈曲する」とは、図6(b)の矢印K2に示すように、係止部33の傾斜方向K1に対して、バネ支持部30の内周側に屈曲することを意味している。
Further, the
また、図6(a)に示すように、バネ支持部30をカシメる前の状態では、前記屈曲部35は、その先端部35aも含めて、全体がバネ支持部30の内径方向に屈曲しており、かつ、屈曲部35の先端部35aの内径は、カシメ用のポンチ60の外径よりも小さく形成されている。
Further, as shown in FIG. 6A, in the state before the
また、前記薄肉部37は、バネ支持部30に対して、その軸方向に延びる凹部39からなる。この実施形態では、図4(b)や図6(b)に示すように、バネ支持部30の外周において、その周方向に均等な間隔をあけて、複数の凹部39(ここでは3個)がバネ支持部30の軸方向に延びるように形成されており、該凹部39によって、バネ支持部30の他の箇所よりも薄い薄肉部37が、バネ支持部30に部分的に設けられている。
Further, the thin-
更に図5(a)に示すように、前記凹部39は、バネ支持部30の、コイルバネ50が基部20の表面21から離れて係止部33を超える位置に、設けられている。すなわち、図5(a)に示すように、コイルバネ50の一方の端部53は、基部20の表面21に当接して支持されているが、コイルバネ50は、他方の端部53側に向けて巻回されるにしたがって、基部20の表面21から次第に離れて、コイルバネ50が基部20の表面から離れて係止部33を超える位置に所定の凹部39が配置されている。
Further, as shown in FIG. 5A, the
なお、この実施形態においては、複数の凹部39は、バネ支持部30の周方向に沿った幅が同一で、かつ、同一長さで延びた、直線溝状をなしているが、所定の凹部について、その幅や長さを、他の凹部の幅や長さと変えてもよく、また、凹部の形状を、バネ支持部の表面側に向けて幅狭にしたり或いは幅広にしたりしてもよい。更に、この実施形態の凹部39は、バネ支持部30の外周に均等な間隔で3個形成されているが、4個以上の凹部を形成してもよい。このように、凹部の個数や形状、配置等は、特に限定されるものではない。
In this embodiment, the plurality of
また、図6(b)に示すように、薄肉部37は、バネ支持部30の、基部20の表面21から所定高さ離れた位置に設けられている。更に、上記凹部39は、バネ支持部30の、基部20の表面21から所定高さ離れた位置から、バネ支持部30の軸方向の先端に向けて至るまで延びている(後述する図7で説明する凹部39Aのように、基部20の表面21に至るものは除かれる)。また、この実施形態の凹部39は、バネ支持部30の軸方向の先端に至るまで延びている。より具体的には、この実施形態での凹部39は、バネ支持部30の外周において、立設部31の先端部を超えた位置から延びていて、係止部33や屈曲部35の先端部35aに至るまで延びており、その結果、薄肉部37は、係止部33及び屈曲部35にわたって形成されている。
Further, as shown in FIG. 6B, the thin-
上記のように、この実施形態の凹部39は、バネ支持部30の外周において、その軸方向に延びたものとなっているが、凹部としては、バネ支持部の内周に設けてもよく(図11に示す第6実施形態で説明する)、バネ支持部の周方向に延びるものであってもよい(図9に示す第4実施形態や図10に示す第5実施形態で説明する)。
As described above, the
上記コイルバネ50は、例えば、次のようにしてバネ支持部材15に組付けることができる。
The
まず、図2や図6(a)に示すように、バネ支持部30をコイルバネ50の一方の端部53の内周に挿入し、該一方の端部53を基部20の表面21に支持させる。このとき、コイルバネ50の一方の端部53には、基部20に当接した座巻部と、基部20から離れて立ち上がる部分とが設けられることとなる。
First, as shown in FIGS. 2 and 6A, the
そして、コイルバネ50の内部を通して、外径がバネ支持部30の屈曲部35の先端部35aの内径よりも大きく、先端がテーパ状をなして上記内径よりも小さく形成されたポンチ60を、バネ支持部30の先端部35a側から、バネ支持部30の内周に挿入する(図6(a)参照)。これによって、屈曲部35の先端部35aが外径側に広がるように拡開し、屈曲部35を介して係止部33が前記座巻部の上部に押し付けられるようにカシメられて、コイルバネ50の座巻部内周に係止するので、バネ支持部30にコイルバネ50の一方の端部53を固定することができる。
Then, through the inside of the
これを各コイルバネ50に対して繰り返し行い、かつ、各コイルバネ50の他方の端部53に対しても繰り返すことで、図3に示すように、一対のバネ支持部材15,15に複数のコイルバネ50が組み付けられてなる、バネ組立体10を製造することができる。
By repeating this for each
次に、上記構成からなるバネ組立体10の作用効果について説明する。
Next, the action and effect of the
すなわち、このバネ組立体10においては、コイルバネ50の端部53の内周にバネ支持部30を配置して、コイルバネ50の端部53を基部20で支持した状態で、バネ支持部30をカシメて、係止部33をコイルバネ50の内周に係止させる際に、図4(b)や図6(b)に示すように、バネ支持部30に薄肉部37が部分的に設けられているので、係止部33を拡開させやすくすることができ(図5(b)参照)、コイルバネ50の内周に対する係止部33の係止量(ラップしろ)を十分に確保して、コイルバネ50をしっかりと保持することができる。
That is, in the
また、この実施形態においては、バネ支持部30に薄肉部37が部分的に設けられており、該薄肉部37は、バネ支持部30の軸方向に延びる凹部39からなるので、バネ支持部30をカシメて、係止部33をコイルバネ50の内周に係止させる際に、バネ支持部30の、複数の凹部39の間の部分を拡開させやすくすることができ、係止部33を、コイルバネ50の内周に、確実にオーバーラップさせつつ係止させることができ、コイルバネ50の保持力をより高めることができる。
Further, in this embodiment, the
なお、この実施形態においては、バネ支持部30の外周において、周方向に均等な間隔で3個の凹部39を、軸方向に延びるように設けたので、バネ支持部30をカシメて、係止部33をコイルバネ50の内周に係止させる際に、図5(b)に示すように、係止部33を、略三角形状をなすように肉厚をほぼ均等にして拡開させることができ、係止部33を、コイルバネ50の内周にバランスよく均等に係止させることができる。
In this embodiment, three
更に図4(b)及び図6(b)に示すように、この実施形態においては、薄肉部37を形成する凹部39は、バネ支持部30の、基部20の表面21から所定高さ離れた位置から、バネ支持部30の軸方向の先端に向けて設けられているので、バネ支持部30をカシメて、係止部33をコイルバネ50の内周に係止させる際に、コイルバネ50の内周に対する、係止部33の接触角θ(ここでは基部20の表面21の面直方向Mに対する係止部33の傾斜方向K1のなす角度をいう。後述する実施形態でも同様)を大きくとることができ、コイルバネ50の保持力を一層高めることができると共に、コイルバネ50の傾きを抑制することができる。
Further, as shown in FIGS. 4 (b) and 6 (b), in this embodiment, the
また、図4(b)や図6(b)に示すように、この実施形態においては、凹部39は、バネ支持部30の軸方向の先端に至るまで延びており、更にバネ支持部30には、係止部33に対して、バネ支持部30の内周側に屈曲する屈曲部35が設けられている。そのため、図6(a)に示すように、ポンチ60の外径が、バネ支持部30の基部側の内径よりも小さくても、バネ支持部30の屈曲部35先端が内側に傾斜していることにより、バネ支持部30を外径側に拡開するようにカシメることができる。それによって、コイルバネ50の一端を一方の基部20に固定した後に、コイルバネ50の他端を他方の基部20に固定する際にも、同じ外径のポンチ60を用いることができる。
Further, as shown in FIGS. 4 (b) and 6 (b), in this embodiment, the
更に図5(a)に示すように、この実施形態においては、前記凹部39は、バネ支持部30の、コイルバネ50が基部20の表面21から離れて係止部33を超える位置に設けられているので、バネ支持部30をカシメて係止部33を拡開させるときに、コイルバネ50が基部20の表面21から離れて係止部33を超える位置でカシメ力が作用しにくくなり、コイルバネ50がカシメ力によって傾いてしまうことを抑制することができる。
Further, as shown in FIG. 5A, in this embodiment, the
図7には、本発明に係るバネ組立体の、第2実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。 FIG. 7 shows a second embodiment of the spring assembly according to the present invention. The same parts as those of the above-described embodiment are designated by the same reference numerals, and the description thereof will be omitted.
この第2実施形態におけるバネ組立体10Aは、凹部の構造が前記第1実施形態と異なっている。すなわち、図7(a),(b)に示すように、この第2実施形態におけるバネ支持部30Aは、その外周に設けた凹部39Aが、バネ支持部30Aの軸方向先端から、前記立設部31を超えて、基部20の表面21に至るまで設けられており、この凹部39Aによって、バネ支持部30Aに薄肉部37が部分的に設けられた構造をなしている。この第2実施形態においても、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
The
図8には、本発明に係るバネ組立体の、第3実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。 FIG. 8 shows a third embodiment of the spring assembly according to the present invention. The same parts as those of the above-described embodiment are designated by the same reference numerals, and the description thereof will be omitted.
この第3実施形態におけるバネ組立体10Bは、凹部の構造が前記第1,第2実施形態と異なっている。すなわち、図8(a),(b)に示すように、この第3実施形態におけるバネ支持部30Bは、その外周に設けた凹部39Bの底面(バネ支持部30の内径側の面)に、複数の段部40,41が、バネ支持部30Bの軸方向に沿って設けられており、この凹部39Bによって、バネ支持部30Bに薄肉部37が部分的に設けられた構造をなしている。この第3実施形態においては、前記第1実施形態と同様の作用効果を得られるのに加えて、複数の段部によって凹部39Bの厚さが上方ほど薄くなるように変化していることにより、カシメたときに上方ほど外径に広がるように屈曲し、コイルバネ50の座巻部内周に対する係止部33の接触角θをより大きくすることができる。
The structure of the recess of the
図9には、本発明に係るバネ組立体の、第4実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。 FIG. 9 shows a fourth embodiment of the spring assembly according to the present invention. The same parts as those of the above-described embodiment are designated by the same reference numerals, and the description thereof will be omitted.
この第4実施形態におけるバネ組立体10Cは、凹部の構造が前記第1〜3の実施形態と異なっている。すなわち、図9(a),(b)に示すように、この第4実施形態におけるバネ支持部30Cは、バネ支持部30Cの外周であって、立設部31と係止部33との間に、バネ支持部30Cの周方向に沿って、環状をなした凹部39Cが形成されており、この凹部39Cによって、バネ支持部30Cに薄肉部37が部分的に設けられた構造をなしている。また、この凹部39Cは、バネ支持部30Cの、基部20の表面21から所定高さ離れた位置に設けられている。
The
この第4実施形態においては、前記第1実施形態と同様の作用効果を得られるのに加えて、バネ支持部30Cには薄肉部37が部分的に設けられており、該薄肉部37は、バネ支持部30Cの周方向に延びる凹部39Cからなるので、バネ支持部30Cをカシメて、係止部33をコイルバネ50の内周に係止させる際に、凹部39Cを介して係止部33を拡開させやすくすることができ、コイルバネ50の内周に対する、係止部33の接触角θを大きくとることができ、コイルバネ50の保持力を一層高めることができる。
In the fourth embodiment, in addition to obtaining the same effects as those in the first embodiment, the
図10には、本発明に係るバネ組立体の、第5実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。 FIG. 10 shows a fifth embodiment of the spring assembly according to the present invention. The same parts as those of the above-described embodiment are designated by the same reference numerals, and the description thereof will be omitted.
この第5実施形態におけるバネ組立体10Dは、凹部の構造が前記第1〜4の実施形態と異なっている。すなわち、図10(a),(b)に示すように、この第5実施形態におけるバネ支持部30Dは、バネ支持部30Dの外周であって、立設部31の先端側から、屈曲部35の先端部35aに至る範囲で、バネ支持部30の周方向に沿って、環状をなした凹部39Dが延びており、この凹部39Dによって、バネ支持部30Dに薄肉部37が部分的に設けられた構造をなしている。この第5実施形態においては、前記第1実施形態や第4実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
The
図11には、本発明に係るバネ組立体の、第6実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。 FIG. 11 shows a sixth embodiment of the spring assembly according to the present invention. The same parts as those of the above-described embodiment are designated by the same reference numerals, and the description thereof will be omitted.
この第6実施形態におけるバネ組立体10Eは、凹部の構造が前記第1〜5の実施形態と異なっている。すなわち、図11(a),(b)に示すように、この第6実施形態におけるバネ支持部30Eは、バネ支持部30Eの内周に、周方向に均等な間隔をあけて、複数の凹部39E(ここでは3個)が、バネ支持部30Eの軸方向に延びるように形成されおり、この凹部39Eによって、バネ支持部30Eに薄肉部37が部分的に設けられた構造をなしている。この第6実施形態においても、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
The
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本発明の範囲に含まれる。 The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modified embodiments are possible within the scope of the gist of the present invention, and such embodiments are also included in the scope of the present invention. ..
10,10A,10B,10C,10D,10E バネ組立体
15 バネ支持部材
20 基部
21 表面
30,30A,30B,30C,30D,30E バネ支持部
33 係止部
35 屈曲部
37 薄肉部
39,39A,39B,39C,39D,39E 凹部
50 コイルバネ
10, 10A, 10B, 10C, 10D,
Claims (6)
前記バネ支持部材は、金属製であって、前記コイルバネの端部を支持する基部と、該基部の表面から立設し、前記コイルバネの内周に配置される、バネ支持部とを有しており、
前記バネ支持部は、係止部を有しており、該係止部は、前記コイルバネの端部を前記基部で支持した状態で、前記バネ支持部をカシメることにより拡開し、前記基部の表面の面直方向に対して傾斜して、前記コイルバネの内周に係止し、
更に前記バネ支持部は、前記バネ支持部の他の箇所よりも薄く形成された薄肉部、又は、前記バネ支持部を切欠いてなる切欠き部が、部分的に設けられていることを特徴とするバネ組立体。 A spring assembly in which a coil spring is supported by a spring support member.
The spring support member is made of metal and has a base portion that supports the end portion of the coil spring and a spring support portion that stands upright from the surface of the base portion and is arranged on the inner circumference of the coil spring. Ori,
The spring support portion has a locking portion, and the locking portion is expanded by caulking the spring supporting portion in a state where the end portion of the coil spring is supported by the base portion, and the base portion is expanded. It is inclined with respect to the surface direction of the surface of the coil spring and is locked to the inner circumference of the coil spring.
Further, the spring support portion is characterized in that a thin-walled portion formed thinner than other portions of the spring support portion or a notch portion formed by notching the spring support portion is partially provided. Spring assembly to do.
前記バネ支持部材は、前記コイルバネの端部を支持する基部と、該基部の表面から立設し、前記コイルバネの内周に配置される、バネ支持部とを有しており、
前記バネ支持部は、前記基部の表面の面直方向に対して傾斜して、前記コイルバネの内周に係止する係止部を有していると共に、前記バネ支持部の他の箇所よりも薄く形成された薄肉部、又は、前記バネ支持部を切欠いてなる切欠き部が、部分的に設けられており、
前記バネ支持部には、前記薄肉部が部分的に設けられており、該薄肉部は、前記バネ支持部の軸方向に延びる凹部からなり、
前記凹部は、前記バネ支持部の軸方向の先端に至るまで延びており、
更に前記バネ支持部には、前記係止部に対して、前記バネ支持部の内周側に屈曲する屈曲部が設けられていることを特徴とするバネ組立体。 A spring assembly in which a coil spring is supported by a spring support member.
The spring support member has a base portion that supports the end portion of the coil spring, and a spring support portion that stands upright from the surface of the base portion and is arranged on the inner circumference of the coil spring.
The spring support portion has a locking portion that is inclined with respect to the surface direction of the surface of the base portion and is locked to the inner circumference of the coil spring, and is more than any other portion of the spring support portion. A thinly formed thin-walled portion or a notch portion formed by notching the spring support portion is partially provided.
The thin-walled portion is partially provided in the spring support portion, and the thin-walled portion includes a recess extending in the axial direction of the spring support portion.
The recess extends to the axial tip of the spring support.
Further, the spring assembly is characterized in that the spring support portion is provided with a bent portion that bends toward the inner peripheral side of the spring support portion with respect to the locking portion.
The spring assembly according to claim 1, wherein the spring support portion is partially provided with the thin-walled portion, and the thin-walled portion comprises a recess extending in the circumferential direction of the spring support portion.
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