JP6943494B1 - 運営管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】不定期の対面診療を簡易かつ確実に実現することができ、病院経営の経験が可能な対面診療運営管理システムを提供することを目的とする。【解決手段】対面診療運営管理システム1は、オンランライン診療において、医療従事者Xが対面診療を行うための診療拠点となる医療機関(クリニック)Yで対面診療を行うための運営管理システムであって、医療機関情報記憶手段100と、医療従事者情報記憶手段110と、患者情報記憶手段120と、対面診療需要算出手段130と、医療機関特定手段140と、対面診療時間帯特定手段150と、エリア特定手段160と、スタッフ特定手段170と、対面診療日時決定手段180と、勤務シフト管理手段190と、収支計算管理手段200とを備える。【選択図】図1

Description

本発明のオンランライン診療において対面診療を例えば不定期に行うための診療拠点の運営を管理する対面診療運営管理システムに関するものである。
遠隔診療システムとしては、近年、種々のシステムが考案されている。例えば、遠隔診療システムとしては、下記特許文献1に示すように、表示画面及びビデオ通話機能を備え、撮像部と、医師端末装置から取得した医師の画像及び撮像部で撮像して得られた遠隔診療対象者の画像を出力する出力部とを備える。
特開2019−133271公報
しかしながら、実際に遠隔診療やオンライン診療を行う場合には、初診の対面診療や定期的な対面診療が必要となるところ、従来の遠隔診療システムでは、かかる対面診療に対する運営支援の視点はなかった。
一方で、対面診療のために、新たに遠隔診療やオンライン診療を行う事業者が、拠点となる診療機関やクリニックを開設することも考えられるが、遠隔診療やオンライン診療における対面診療は不定期であるため現実的ではない。
また、開業を考える医師は、対面診療を限られた時間の中で行い、病院経営のシミュレーションを行ってみたいとのニーズもある。
以上の事情に鑑みて、本発明は、不定期の対面診療を簡易かつ確実に実現することができ、病院経営の経験が可能な対面診療運営管理システムを提供することを目的とする。
第1発明の対面診療運営管理システムは、医療機関の通常診療時間外に該医療機関を利用して対面診療を行う時間外診療の診療拠点の運営を管理する対面診療運営管理システムであって、
前記診療拠点となる医療機関の医療機関情報として少なくとも該医療機関の通常診療時間帯を含めて記憶する医療機関情報記憶手段と、
前記診療拠点となる診療機関の通常診療時間外の時間帯を、前記医療機関情報記憶手段により記憶された医療機関情報から、対面診療可能時間帯として特定する対面診療時間帯特定手段と、
前記対面診療に従事する医療従事者の医療従事者情報として少なくとも属性と勤務可能な時間帯とを含めて記憶する医療従事者情報記憶手段と、
前記対面診療時間帯特定手段により特定された対面診療可能時間帯に通勤可能な医療従事者を、前記医療従事者情報記憶手段により記憶された医療従事者情報から特定するスタッフ特定手段と、
前記スタッフ特定手段により特定された医療従事者に対して、前記診療拠点となる医療機関と前記対面診療時間帯特定手段により特定された対面診療時間帯とを通知して、当該対面診療時間帯での勤務シフトを確定する対面診療日時決定手段と
前記診療拠点となる医療機関を含むエリアを特定するエリア特定手段と
を備え、
前記スタッフ特定手段は、前記エリア特定手段により特定されたエリア毎に前記対面診療時間帯特定手段により特定された対面診療可能時間帯に通勤可能な医療従事者を特定し、
前記対面診療日時決定手段は、前記エリア特定手段により特定される前記診療拠点となる医療機関を含むエリアにおいて、該エリアにおけるオンライン診療を行う患者の患者情報記憶手段に記憶された対面診療頻度から算出される対面診療の需要と、前記スタッフ特定手段により特定される通勤可能な医療従事者とに基づいて、対面診療開設日時を決定することを特徴とする
第1発明の対面診療運営管理システムは、予め登録された診療拠点となる医療機関について、その医療機関情報から通常診療時間外の時間帯、すなわち、休診日や診療日でも診療時間外の早朝や夜間の時間帯が、対面診療可能時間帯として特定される。
そして、特定された対面診療時間帯に対して、医療従事者情報から予め登録された医療従事者である医師や医療事務スタッフの勤務可能時間帯等の勤務条件から通勤可能な医療従事者が特定される。
これにより、特定された医療従事者に対して、勤務依頼として、診療拠点となる医療機関と対面診療時間帯とを通知してその勤務シフトを確定することで、対面診療可能時間帯に簡易かつ確実に医療従事者を配置して運営することができる。
そして、開業を考える医師は、その医療機関において、通常診療時間外の時間帯を利用して対面診療を行って、その経費・人件費などの試算を行うことができ、病院経営のシミュレーションを行うことができる。
このように、第1発明の対面診療運営管理システムによれば、不定期の対面診療を簡易かつ確実に実現することができ、病院経営の経験が可能となる。
また、第1発明の対面診療運営管理システムによれば、医療従事者はできる限り近場で勤務を希望することが多いところ、診療拠点となる医療機関を含むように予めエリアを定めておくことで(逆に、予めエリア分割を行い、各エリアに診療拠点となる医療機関を配置しておくことで)、該医療機関を含む一定範囲のエリアを特定可能し、該エリアに通勤可能な医療従者を特定することができる。
例えば、当該エリアに通勤可能か否かは、単にエリア内やその隣接エリアに医療従事者が居住しているか否かにより判定してもよいが、これに加えてまたは代えて、医療従事者の通勤可能な時間帯から、当該医療機関への往復通勤時間を差し引いた勤務時間が確保されるか否かにより判定してもよい。
このように、第1発明の対面診療運営管理システムによれば、対面診療を、診療拠点となるエリアを加味しつつ簡易かつ確実に実現することができる。
さらに、第1発明の対面診療運営管理システムによれば、診療拠点となる医療機関を含むように予めエリアを定めておくことで(逆に、予めエリア分割を行い、各エリアに診療拠点となる医療機関を配置しておくことで)、オンライン診療の患者のケアをエリア単位で行うことが可能となる。そのため、そのエリアにおけるオンライン診療の患者の対面診療頻度を加味して、診療拠点となる医療機関の対面診療開設日を設定することができる。
このように、第1発明の対面診療運営管理システムによれば、オンライン対面診療を、診療拠点となる医療機関内のエリアの患者の対面診療の必要性を考慮することができ、簡易かつ確実に実現することができる。
第2発明の対面診療運営管理システムは、第1発明において、
前記スタッフ特定手段は、新規採用スタッフに対して設定されたトレーニング期間の経過後の前記対面診療可能時間帯において通勤可能な医療従事者として特定することを特徴とする。
第2発明の対面診療運営管理システムによれば、新規採用スタッフについては、採用される側も採用する側もできる限り早く勤務を開始したいところ、スタッフ特定手段は、新規採用スタッフに対して設定されたトレーニング期間の経過を条件として、新規採用スタッフの属性および対面診療可能時間帯と当該新規採用スタッフの勤務可能な時間帯とのマッチングを行い、通勤可能な医療従事者を新規採用スタッフを特定対象とすることができる。
このように、第2発明の対面診療運営管理システムによれば、対面診療を、新規採用スタッフの活用を促進しつつ簡易かつ確実に実現することができる。
発明の対面診療運営管理システムは、第1または第2発明において、
前記診療拠点における対面診療の収支を計算する収支計算管理手段を備えることを特徴とする。
発明の対面診療運営管理システムによれば、収支計算管理手段により診療拠点における対面診療の収支を実際に計算することができ、開業を考える医師は、その医療機関において、通常診療時間外の時間帯を利用して対面診療を行った際の経費・人件費などの試算を行うことができ、実際に病院経営のシミュレーションを行うことができる。
このように、第発明の対面診療運営管理システムによれば、不定期の対面診療を簡易かつ確実に実現することができ、実際に病院経営の経験が可能となる。
本実施形態の対面診療運営管理システムの概要を示すシステム構成図。 図1の対面診療運営管理システムにおける処理内容を示すフローチャート。 図2に続く対面診療運営管理システムにおける処理内容を示すフローチャート。
図1に示すように、本実施形態の対面診療運営管理システム1は、例えば、オンランライン診療において、医療従事者Xが対面診療を行うための診療拠点となる医療機関(クリニック)Yで対面診療を行うための運営管理システムであって、医療機関情報記憶手段100と、医療従事者情報記憶手段110と、患者情報記憶手段120と、対面診療需要算出手段130と、医療機関特定手段140と、対面診療時間帯特定手段150と、エリア特定手段160と、スタッフ特定手段170と、対面診療日時決定手段180と、勤務シフト管理手段190と、収支計算管理手段200とを備える。
医療機関情報記憶手段100は、メモリまたはハードディスク等により構成される記憶手段であって、診療拠点となる医療機関Yの医療機関情報として少なくとも該医療機関Yの通常診療時間帯と所在地とを含めて記憶する。
そのほか、医療機関情報記憶手段100に記憶される医療機関情報としては、診療科目、診療設備のほか、診療報酬計算のためのマニュアルなどが含まれる。
医療従事者情報記憶手段110は、メモリまたはハードディスク等により構成される記憶手段であって、対面診療に従事する医療従事者Xの医療従事者情報として少なくとも属性(医師・看護師・医療事務など)と勤務可能な時間帯とを含めて記憶する。
そのほか、医療従事者情報記憶手段110に記憶される医療従事者情報としては、属性に関連した職務情報(勤務経歴、資格など)のほか、通勤起点と通勤可能なエリアなどが含まれる。
患者情報記憶手段120は、メモリまたはハードディスク等により構成される記憶手段であって、通常はオンライン診療を受けている患者情報として、該患者の生体情報・健康情報のほか、これらの情報に基づいて作成される診療提案書、カルテ(診療録)、処方内容、オンライン診療頻度や対面診療頻度を含めて記憶する。
ここで、生体情報は、生体に関する種々の生理学的・解剖学的情報等の種々の情報であって、DNA情報のように個人が特定される情報(年齢・性別)のほか、心拍数や血圧データのように個人が特定されない情報の両方を含む概念である。さらに、生体情報には、これらの情報の履歴も含まれる。一方、健康情報は、利用者の自覚症状など、利用者の申告情報を含む概念である。
また、そのほか、患者情報記憶手段120に記憶される患者情報としては、保険情報のほか、居住地と通院可能なエリアなどが含まれる。
対面診療需要算出手段130は、診療拠点となる医療機関Yを含むエリア(患者が通院可能なエリア)において、そのエリアにおけるオンラン診療を行う患者の対面診療頻度から、そのエリアにおける対面診療の需要(必要性)を算出する。
具体的に、対面診療需要算出手段130が算出する対面診療の需要(必要性)は、診療拠点となる医療機関Yを含むエリアにおける患者数が対面診療を必要とする期間内(例えば向こう1か月)に何人いるかを算出する。
これにより、診療拠点となる医療機関Yを含むように予めエリアを定めておくことで(逆に、予めエリア分割を行い、各エリアに診療拠点となる医療機関Yを適切に配置しておくことで)、オンライン診療の患者のケアをエリア単位で行うことが可能となるところ、そのエリアにおけるオンライン診療の患者の対面診療頻度を加味して、診療拠点となる医療機関Yの対面診療開設日を設定することができる。
医療機関特定手段140は、対面診療需要算出手段130により算出された対面診療の需要が所定以上の場合に、そのエリアにおける対面診療を行う診療拠点となる医療機関(クリニック)Yを特定する。
なお、医療機関特定手段140により特定される医療機関Yは、(もともと1つエリアに診療拠点となる医療機関Yを1つ配置している場合のように)そのエリアにおいて1つであってもよく、(もともと1つエリアに診療拠点となる医療機関Yを複数配置している場合には)複数であってもよい。
対面診療時間帯特定手段150は、医療機関特定手段140により特定された診療拠点となる診療機関の通常診療時間外の時間帯を、医療機関情報記憶手段100により記憶された医療機関情報から、対面診療可能時間帯として特定する。
エリア特定手段160は、医療機関特定手段140により特定された診療拠点となる医療機関Yを含むエリアを特定する。ここで、エリア特定手段160は、もともと1つエリアに診療拠点となる医療機関Yを1つ配置している場合には省略してもよいが、そのような場合でも、診療拠点となる医療機関Yを配置するためのエリア(患者の通院可能エリア)とは別に、後述する医療従事者Xの通勤のためのエリア(通勤可能エリア)として別に特定してもよい。
また、医療従事者Xの通勤可能エリアは、その属性に応じて、拡大または縮小してもよい。例えば、医師であれば、新幹線を利用した通勤エリアを通常の通勤エリアや通院エリアから拡大させて設定させたり、看護師や医療事務は通勤時間を減らすように通勤エリアを通常の通勤エリアや通院エリアから縮小させて設定してもよい。
スタッフ特定手段170は、対面診療時間帯特定手段150により特定された対面診療可能時間帯に通勤可能であって、エリア特定手段160により特定されたエリア(通勤可能エリア)の医療従事者Xを、医療従事者情報記憶手段110により記憶された医療従事者情報から特定する。
ここで、スタッフ特定手段170は、診療拠点となる医療機関Yおよび予測される対面診療患者数などから、必要な医療従事者Xの種別および人数(例えば、医師1名、看護師2名、医療事務1名など)を充足するように特定する。
対面診療日時決定手段180は、スタッフ特定手段170により特定される必要な医療従事者Xの種別および人数が確保されることを条件として、その条件を満たす日時(例えば、当該医療機関Yの休診日)を対面診療日時として決定する。
勤務シフト管理手段190は、医療従事者Xの勤務シフトを管理する所謂グループウエアであって、対面診療日時決定手段180により決定された日時および医療機関Yでの医療従事者Xの勤務スケジュールが登録される。
収支計算管理手段200は、医療機関Yを診療拠点とする対面診療の収支を計算する。具体的に、収支計算管理手段200は、当該対面診療日時における医療報酬である売上から経費を差し引いた収支計算を行う。さらに、収支計算後の利益の分配をレベニューシェア方式で、医療機関Yと運営会社と医師との間で分配する計算も可能である。加えて、患者数に応じた収支計算シミュレーションおよび分配シミュレーションのほか、レセプト(診療報酬明細書)の作成なども可能である。
以上が本実施形態の対面診療運営管理システム1の構成である。なお、以上の構成において、各処理部および処理手段100〜200は、それぞれ例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only memory)、RAM(Random Access Memory)等のハードウェアにより構成され、後述する各種処理を実行するプログラムをメモリ(不図示)に記憶保持し、そのプログラムを実行することにより、各種処理を実行するための演算装置(シーケンサ)として機能する。
次に、図2および図3を参照して、本実施形態における対面診療運営管理システム1の処理内容を説明する。
図2を参照して、オンライン診療において対面診療を行う医療機関Yの登録処理および医療従事者Xの登録処理について説明する。
まず、当該対面診療運営管理システム1を運用するオンライン診療支援会社が、オンライン診療における対面診療の診療拠点となる医療機関(クリニック)Yの募集を開始し、医療機関Yから協力の申し出があると、その医療機関Yについての医療機関情報が医療機関情報記憶手段100に記憶保持される(STEP100/図2)。
ここで、医療機関情報記憶手段100に記憶保持される医療機関情報は、医療機関Yの通常診療時間帯(例えば、月、火、水、金の9時〜12時および14時〜17時、土の9時から12時)と、医療機関Yの所在地(住所)のほか、診療科目、所属スタッフ(所属医師、所属看護師、所属医療事務など)、診療設備および診療報酬計算のためのマニュアルなども含まれる。
また、オンライン診療支援会社が、オンライン診療において不定期に行われる対面診療に従事する医療従事者Xの募集(医師の募集、看護師の募集、医療事務の募集、必要に応じて薬剤師)を開始し、医療従事者Xから協力の申し出があると、その医療従事者Xについて、面接(直接面接やWEBなどのテレビ会議での面接)が行われ、採用者については、その医療従事者情報が医療従事者情報記憶手段110に記憶保持される(STEP110/図2)。
なお、予め勤務予定の対面診療の拠点となる医療機関(クリニック)Yが決まっている場合には、その医療機関Yの関係者が面接に参加してもよい。
ここで、医療従事者情報記憶手段110に記憶保持される医療従事者情報は、属性として医師・看護師・医療事務・薬剤師の種別(職務経歴や専門医などの資格を含む)、勤務可能な時間帯、通勤起点および通勤可能なエリアなどが含まれる。
そして、新規採用スタッフの医療従事者Xについては、スタッフトレーニング期間が設定される(STEP115/図2)。
スタッフトレーニング期間は、医療従事者Xが対面診療の拠点となる医療機関Yでの勤務のためのプログラムが実行される勤務準備期間であって、その医療従事者Xの属性に応じて予め設定された期間であって、その医療従事者Xの勤務経歴に基づいて延長短縮の補正が施されるようになっている。その後、スタッフトレーニング期間において、当該プログラムが実行される。
なお、本実施形態では、説明を省略するが、患者情報記憶手段120には、上述のように、通常はオンライン診療を受けている患者情報として、該患者の生体情報・健康情報のほか、これらの情報に基づいて作成される診療提案書、カルテ(オンライン診療頻度や対面診療頻度を含む)、処方内容、保険情報のほか、居住地と通院可能なエリアなどが、予め記憶保持されている。
以上が、オンライン診療において対面診療を行う医療機関Yの登録処理および医療従事者Xの登録処理の詳細である。
次に、図3を参照して、医療従者Xが医療機関(クリニック)Yで対面診療を行えるようにするための対面診療運営管理処理の内容を説明する。
まず、対面診療運営管理システム1は、対面診療需要算出手段130が、予め全国を複数に分割した運営管理エリアにおいて、そのエリアにおけるオンラン診療を行う患者の対面診療頻度から、そのエリアにおける対面診療の需要(必要性)を算出する(STEP130/図3)。
そして、対面診療需要算出手段130によるSTEP130の対面診療需要算出処理において算出された需要患者数(当該エリアにおいて向こう1か月の間に対面診療を必要とする患者数)が閾値となる人数以上いる場合いる場合には、医療機関特定手段140が、当該エリアにおける対面診療を行う診療拠点となる医療機関(クリニック)Yを一または複数特定する(STEP140/図3)。
次に、対面診療時間帯特定手段150が、医療機関特定手段140によりSTEP140で特定された診療拠点となる診療機関の通常診療時間外の時間帯を、医療機関情報記憶手段100により記憶された医療機関情報から、対面診療可能時間帯を特定する(STEP150/図3)。
これにより、予め登録された診療拠点となる医療機関Yについて、その医療機関情報から通常診療時間外の時間帯、すなわち、休診日や診療日でも診療時間外の早朝や夜間の時間帯が、対面診療可能時間帯として特定される。
次いで、エリア特定手段160が、医療機関特定手段140により特定された診療拠点となる医療機関Yを含むエリア(医療従事者Xの通勤のためのエリア(通勤可能エリア))を特定する(STEP160/図3)。
ここで、医療従事者Xはできる限り近場で勤務を希望することが多いところ、診療拠点となる医療機関Yを含むように予め通勤可能エリアを定めておくことで(逆に、予めエリア分割を行い、各エリアに診療拠点となる医療機関Yを適切に配置しておくことで)、該医療機関Yを含む一定範囲のエリアを特定可能し、該エリアに通勤可能な医療従者を特定することができる。
なお、当該エリアに通勤可能か否かは、単にエリア内やその隣接エリアに医療従事者Xが居住しているか否かにより判定してもよいが、これに加えてまたは代えて、医療従事者Xの通勤可能な時間帯から、当該医療機関Yへの往復通勤時間を差し引いた勤務時間が確保されるか否かにより判定してもよい。
次に、スタッフ特定手段170が、対面診療時間帯特定手段150によりSTEP150で特定された対面診療可能時間帯に通勤可能であって、エリア特定手段160によりSTEP160で特定されたエリア(通勤可能エリア)の医療従事者X(例えば、医師1名、看護師2名、医療事務1名など)を、医療従事者情報記憶手段110により記憶された医療従事者情報から特定する(STEP170/図3)。
これにより、STEP150で特定された対面診療時間帯に対して、医療従事者情報から予め登録された医療従事者Xである医師や医療事務スタッフの勤務可能時間帯等の勤務条件から通勤可能な医療従事者Xが特定される。
ここで、スタッフ特定手段170は、新規採用スタッフに対しては、STEP115で設定されたトレーニング期間の経過を条件として、トレーニング期間の経過後の対面診療可能時間帯において通勤可能な医療従事者Xを特定する。
これにより、新規採用スタッフに関しては、採用される側も採用する側もできる限り早く勤務を開始したいところ、スタッフ特定手段170は、トレーニング期間の経過を条件として、新規採用スタッフの属性および対面診療可能時間帯と当該新規採用スタッフの勤務可能な時間帯とのマッチングを行い、通勤可能な医療従事者Xとして新規採用スタッフを特定対象とすることができる。
次いで、対面診療日時決定手段180は、スタッフ特定手段170によりSTEP170で特定される必要な医療従事者Xの種別および人数が確保されることを条件として、その条件を満たす日時(例えば、当該医療機関Yの休診日)を対面診療日時として仮決定し、SSTEP170で特定された医療従事者Xのすべてに勤務依頼の通知を行う(STEP180/図3)。
そして、勤務依頼の通知を行った医療従事者Xからの同意(またはNGが一定期間内にないこと)を条件として、STEP180により仮決定された対面診療日時での対面診療を決定する(STEP185/図3)。
このように、STEP170で特定された医療従事者Xに対して、勤務依頼として、診療拠点となる医療機関Yと対面診療時間帯とを通知してその勤務シフトを確定することで、対面診療可能時間帯に簡易かつ確実に医療従事者Xを配置して運営することができる。
最後に、勤務シフト管理手段190が、医療従事者Xの勤務シフトを管理する所謂グループウエアに、対面診療日時決定手段180によりSTEP180、185で決定された日時および医療機関Yでの医療従事者Xの勤務スケジュールの登録を行う(STEP190/図3)。
そして、実際に、対面診療日時で対面診療が行われると、収支計算管理手段200により、医療機関Yを診療拠点とする対面診療の収支計算管理処理が行われる(STEP200/図3)。
STEP200において、収支計算管理手段200は、当該対面診療日時における医療報酬である売上から経費(勤務シフト管理手段190により登録された医療従事者Xの人件費および必要経費)を差し引いた収支計算を行う。
これにより、診療拠点における対面診療の収支を実際に計算することができ、例えば、開業を考える医師は、その医療機関Yにおいて、通常診療時間外の時間帯を利用して対面診療を行った際の経費・人件費などの試算を行うことができ、実際に病院経営のシミュレーションを行うことができる。
以上が、医療従者Xが医療機関(クリニック)Yで対面診療を行うための対面診療運営管理処理の詳細であり、かかる本実施形態の対面診療運営管理システム1によれば、不定期の対面診療を簡易かつ確実に実現することができ、病院経営の経験が可能となる。
なお、本実施形態では、オンランライン診療において、医療従事者Xが対面診療を行うための診療拠点となる医療機関(クリニック)Yで対面診療を行うための運営管理システムとして説明したが、医療機関の通常診療時間外に該医療機関を利用して対面診療を行うための運営管理システムであれば、これに限定されるものではない。例えば、若手医師が独立開業のために、病院経営シミュレーションを行うために行う対面診療の運営管理システムであってもよい。
1…対面診療運営管理システム、100…医療機関情報記憶手段、110…医療従事者情報記憶手段、120…患者情報記憶手段、130…対面診療需要算出手段、140…医療機関特定手段、150…対面診療時間帯特定手段、160…エリア特定手段、170…スタッフ特定手段、180…対面診療日時決定手段、190…勤務シフト管理手段、200…収支計算管理手段、X…医療従事者、Y…医療機関(クリニック)。

Claims (3)

  1. 医療機関の通常診療時間外に該医療機関を利用して対面診療を行う時間外診療の診療拠点の運営を管理する対面診療運営管理システムであって、
    前記診療拠点となる医療機関の医療機関情報として少なくとも該医療機関の通常診療時間帯を含めて記憶する医療機関情報記憶手段と、
    前記診療拠点となる診療機関の通常診療時間外の時間帯を、前記医療機関情報記憶手段により記憶された医療機関情報から、対面診療可能時間帯として特定する対面診療時間帯特定手段と、
    前記対面診療に従事する医療従事者の医療従事者情報として少なくとも属性と勤務可能な時間帯とを含めて記憶する医療従事者情報記憶手段と、
    前記対面診療時間帯特定手段により特定された対面診療可能時間帯に通勤可能な医療従事者を、前記医療従事者情報記憶手段により記憶された医療従事者情報から特定するスタッフ特定手段と、
    前記スタッフ特定手段により特定された医療従事者に対して、前記診療拠点となる医療機関と前記対面診療時間帯特定手段により特定された対面診療時間帯とを通知して、当該対面診療時間帯での勤務シフトを確定する対面診療日時決定手段と
    前記診療拠点となる医療機関を含むエリアを特定するエリア特定手段と
    を備え、
    前記スタッフ特定手段は、前記エリア特定手段により特定されたエリア毎に前記対面診療時間帯特定手段により特定された対面診療可能時間帯に通勤可能な医療従事者を特定し、
    前記対面診療日時決定手段は、前記エリア特定手段により特定される前記診療拠点となる医療機関を含むエリアにおいて、該エリアにおけるオンライン診療を行う患者の患者情報記憶手段に記憶された対面診療頻度から算出される対面診療の需要と、前記スタッフ特定手段により特定される通勤可能な医療従事者とに基づいて、対面診療開設日時を決定することを特徴とする対面診療運営管理システム。
  2. 請求項1記載の対面診療運営管理システムにおいて、
    前記スタッフ特定手段は、新規採用スタッフに対して設定されたトレーニング期間の経過後の前記対面診療可能時間帯において通勤可能な医療従事者として特定することを特徴とする対面診療運営管理システム。
  3. 請求項1または2記載の対面診療運営管理システムにおいて、
    前記診療拠点における対面診療の収支を計算する収支計算管理手段を備えることを特徴とする対面診療運営管理システム。
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