JP6941898B1 - 液体噴出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品点数を削減し、非接触で液だれを生じることなく、液体を安定して噴出することができる液体噴出装置を提供する。【解決手段】 設置状態で上向きに液体を噴出するノズル孔31と、液体を吸引する吸引部41と、吸引部41から吸引した液体を吐出する、ノズル孔31に接続された吐出部42とを有するポンプユニット20と、カム部15と、カム部15が嵌まり込む移動部材11とを有し、カム部15の回転運動によって、移動部材11を直線状の移動経路に沿って一方向A1または他方向A2へ移動させ、移動部材11の一方向A1への移動によってポンプユニット20に液体を吸引させ、移動部材11の他方向A2への移動によって、吸引した液体を圧縮して吐出させる駆動手段7と、カム部15の回転の負荷トルクを検知し、検知された負荷トルクに基づいてカム部15の回転を制御する制御手段と、を備える。【選択図】 図11A

Description

本発明は、手指などの対象物を検知して、カムの回転によるポンプの往復運動によって液体を噴出する液体噴出装置に関する。
従来から、液体を上向きに噴出させる小型の装置として、歯車を用いてカムを回転させて液体を吸引し、ばね力等の反発弾性力を利用して液体を噴出させる噴出装置、ガスと液体とが混合されたエアゾール方式の液化ガス、または圧縮ガスと使用目的とする液体とが弁を備えた容器に封入され、圧縮ガスの圧力によって使用目的の液体をノズルから放出させる装置、歯車を用いて機構的に液体を噴出させる噴出装置、そして、電気的に超音波を用いた噴霧装置などが知られている。
上記の液体噴出装置の液体を噴出する技術は、液体を塗布するディスペンサー、用途に応じた液体が広範囲に拡散されるように霧状になるようにした噴霧装置、消毒液を拡散しながら手指などを消毒する消毒装置、手指の濡らし器および手指の濡らし装置などに用いられている。そして、人体を検知して噴出口から消毒液や除菌液、水または蒸気の噴霧粒子が噴出する装置、人体感知センサによって人を感知したとき液剤を噴霧する装置などとして提案されている(たとえば、特許文献1〜8参照)。
特願2017−26444号公報 特開2017−128347号公報 特表2010−522080号公報 特表2008−515738号公報 特開平10−80468号公報 実願2009−4501号公報 特開平6−320083号公報 特開2020−54970号公報
上記従来の上向きへの液体の噴出装置としては、特許文献1に、カムを回転させてポンプで液体を吸引し、吸引した液体をばね力によって液体を噴出させる装置が開示されている。しかし、この装置では、カムと歯車とが独立した構成であり、カムとレバーとを当接させて、カムの回転でレバーを引き上げて液体を吸引し、液体の噴出はばね力で液体の噴出を行う機構が採用されている。したがって、ばね力によるポンプ圧が弱いと、設定した位置までポンプが下がらず液体の噴出量が少なくなり、噴出のためにばね力を高くするとレバーが変形し、吸引量および噴出量が低下し微妙な設定の中で構成することが必要であり、さらには部品点数が多くなり、コストアップとなっている。加えて従来の上向きの液体噴出装置では、装置内タンク容量が限定されており、要望される装置内タンク容量に自由度がないという課題を有している。
これに対し、特許文献2,3,4には、加圧流体が封入されたエアロゾル缶や液化ガスと薬剤からなるスプレー缶を使用し、歯車を用いて噴霧ヘッドの押圧によって噴霧される装置が開示されている。この方式は、エアロゾル缶やスプレー缶の内圧に依存しており、減速歯車輪列の駆動によって押圧・降下させることで液を噴霧させ、モータへの電源供給を停止させ、バルブシステムのばねや他のばねのばね力によって、押圧部材であるアクチュエータや押圧操作部材を、減速歯車輪列の歯車を逆回転させて動作前の位置に戻すように構成されている。また、押圧後モータを逆回転させることによって、エアロゾル缶やスプレー缶を動作前の位置に戻すように構成されている。
しかし、上記の方法の減速歯車輪列でモータを停止させ、減速歯車輪列の歯車を逆回転させることは、減速比にもよるが、非常に高いばね力を必要とし、かつ、歯車を逆回転させることは、モータも逆回転させることになり、モータ内での起電力も発生することになる。正逆回転可能でない一方向回転用のモータでは、モータの破損、さらにはモータを動作させている回路を破損させる可能性を有し、回路を逆電流が発生しても破損しないように対策を設けなければならない。したがって、液体噴出装置の生産性が低下し、製造コストが高コスト化するという問題がある。
エアロゾル方式の液体噴出装置では、加圧液体や液化ガスが封入されており、温度が高くなった場合は、封入された加圧液体または液化ガスの体積膨張があり、周辺の温度変化の大きい使用環境においては、危険性を有しているため、アルコール類などの消毒液、除菌液には不向きである。
特許文献5には、下向きの液体噴出装置が開示されているが、下向きの液体噴出装置では、液垂れなどが生じ、周辺を汚染してしまうおそれがある。
上向きの液体噴出装置は、特許文献6に開示されているが、コンプレッサを用いて噴霧を行う装置であり、小型化を図ることは困難であるという問題がある。
電気的に液体噴出を行う超音波方式の噴霧装置は、例えば特許文献7,8に超音波噴霧装置として開示されている。この超音波噴霧装置では、液体が微粒子化され、液体としてアルコールを含有する消毒エタノール液や高濃度のエタノール除菌液を用いた場合には、液体が微細な噴霧状となって微細過ぎるため、アルコールの揮発が早く、手指に付着し難いという問題があり、手指の消毒や除菌には不向きである。さらには液体が微細なミスト状に噴出されるため、アルコール類の液体を噴出した場合には、周辺に流れやすく直接肺に吸い込むことになり、健康上好ましくない。
本発明の目的は、上述の課題を解決し、部品点数を削減し、非接触で液だれを生じることなく、液体を安定して噴出することができる液体噴出装置を提供することである。
本発明は、液体を噴出するノズル部と、
液体を吸引する吸引部と、前記吸引部から吸引した液体を吐出する、前記ノズル部に接続された吐出部とを備え、往復運動するピストンを有するピストンポンプであるポンプと、
カム部と、前記カム部が嵌まり込むカム孔が形成された移動部材とを有し、前記カム部の回転運動によって、前記移動部材を、前記カム部の回転軸線に垂直な直線状の移動経路に沿って一方向または他方向へ移動させ、前記移動部材の前記一方向への移動によって前記ポンプに液体を吸引させ、前記移動部材の前記他方向への移動によって前記ピストンを同方向へ移動させて、前記吸引した液体を圧縮して前記ノズル部から吐出させる駆動手段と、を備え
前記ポンプは、前記ピストンの1往復運動によって該ポンプ内の負荷が負荷変動するように構成され、
前記駆動手段は、前記カム部に回転軸線まわりの回転力を与えるモータを含み、前記回転軸の負荷トルクの負荷変動が、前記ポンプ内の負荷変動と同期するように構成されていることを特徴とする液体噴出装置である。
また本発明において、前記カム部の回転による負荷トルクを検知する負荷トルク検知手段と、
前記負荷トルク検知手段によって検知された負荷トルクに基づいて、前記カム部の回転を制御する制御手段とを、さらに含むことを特徴とする。
前記移動部材の前記カム孔は、前記カム面の形状と同一形状の内周面によって規定されていることを特徴とする。
また本発明において、前記移動部材は、前記カム面の、前記カム部の回転軸線から半径方向に最も離れた位置までの最大距離と、前記カム面の前記回転軸線から半径方向に最も近い位置までの最小距離とを加算した値以上の内径を有する、前記カム部が収容されるカム孔を有することを特徴とする。
また本発明において、前記移動部材を、前記回転軸線に垂直な方向に該回転軸線に向かってばね付勢する第1ばねを、さらに含むことを特徴とする
また本発明において、前記ポンプに設けられ、前記カム部の前記最小距離から前記最大距離への回転によって圧縮される第1ばねを、前記ポンプに含み、
前記カム部の前記最大距離から前記最小距離への回転と、前記第1ばねのばね力とによって、前記ポンプに液体を吸引させながら前記ポンプを前記第1ばねの圧縮前の位置へ復帰させることを特徴とする。
また本発明において、前記負荷トルク検知手段は、検知センサによる検知信号によって前記モータが回転し、前記モータの液体噴出時および液体吸引時の消費電流を電気的に検知し、検知された消費電流の変化が予め定める周期を超えていると判断したとき、前記モータを停止させるモータ停止手段を含むことを特徴とする。
また本発明において、前記負荷トルク検知手段は、前記モータの回転開始から予め設定された所定時間が経過したとき、前記モータを停止させるモータ停止手段を含むことを特徴とする。
また本発明において、前記負荷トルク検知手段は、前記検知センサによる検知信号によってモータが回転し、検知センサが検知されていないと判断したとき、前記モータを停止させるモータ停止手段を含むことを特徴とする。
また本発明において、前記ポンプに着脱可能に接続され、前記液体が収容される液体容器を、さらに含むことを特徴とする。
また本発明において、前記ポンプは、10mm/sec以上の液体圧縮速度で液体を噴出するように構成されていることを特徴とする。
また本発明において、電池、USBケーブル、ACアダプタのうち少なくとも1つ以上を接続するための電源接続部を、さらに含み、
前記制御手段は、少なくとも電池からの電力が供給されているとき、前記モータをスイッチング制御もしくは定格電池電圧よりも低い電圧で駆動することを特徴とする。
本発明によれば、移動部材にカム部を収容するように構成し、カム部の回転運動によってポンプを往復運動させる構成とし、液体を噴出する圧縮時の負荷トルクと液体を吸引する非圧縮時の負荷トルクとの負荷トルク差を、ノズル部から噴出される液体を希望する噴出状態、例えば噴出速度、噴出距離、噴出量等が得られるように、カム部の回転運動によって制御され、かつ、カム構造とばねなどの反発弾性力によるカム1回転での負荷トルク変動を形成し、このトルク変動はモータ電流で検知できるトルク変動となるように構成し、この電流の周期変化を判断し制御することによって間欠噴出(1回噴出)、設定された複数回の連続噴出の制御、検知センサでの検知後と検知センサによる検知なしと判断したときの制御を可能とし、従来装置の動作停止に必要であったセンサやそれに付随する部品などを廃止することができ、部品点数の削減によって構成を簡素化し、低コストで液体を安定して噴出することができる液体噴出装置を提供することができる。
また本発明によれば、カム部の回転速度を変更することによって、ポンプの圧縮速度を変更することができ、さらにはノズル孔からの液体の流速による噴出レベルを変えることも可能である。また、圧縮速度および拡散ノズル等のノズル孔の形態の異なるノズル部を適正化することによって、拡散領域を抑えることができ、かつ、噴出液を液滴化して手指などに付着させて手指を濡らし、呼気吸引されない状態を作ることができる。これによって、コロナウィルスのおける高濃度のアルコール使用における消毒液や除菌液を使用した場合に手のひらを濡らすことができ、アルコール液によるウィルスを溶解させ不活性化させる手指の噴出装置としても使用することができ、汎用性の高い液体噴出装置を提供することができる。
アルコールなどの揮発性の高い液体を用いた高圧方式および超音波方式では液体が微細化され易く気化が早いため手のひらなどを濡らすことには不向きであり、さらには手のひらなどをかざした場合は微細粒子となっているため手のひらに当たり周辺に流れやすく気し易くなり健康上問題があるのに対し、本装置は液滴で粒子が粗く周辺へ流れ難く拡散領域をポンプ圧縮速度やノズル形状で設定ができる。
さらに本装置では、液体は容器に常圧で封止されているため温度の上昇によって爆発をすることもなく安全に使用ができる。
さらに、液体を安定に噴出することができるので、例えば小型の往復動のポンプユニットを使用することによって、1回の噴出量を手のひらから液が垂れ落ちない量とすることができ、周辺を汚染させることの無い、高い利便性を有する液体噴出装置を提供することができる。
また、本体と液体容器が着脱可能であり、さらには本体を駆動ヘッドとし液体容器とポンプユニットを一体化した液体カートリッジとして構成することができるので、簡単に交換ができ、必要に応じて液体カートリッジの容量選択することが可能であり、液体カートリッジのボトルを大きくすることによって、業務用の大容量の液体噴出装置としても使用可能となる。
このように機械的な構成で小型化ができき、ポンプユニットを動作させる駆動手段と制御部から成る本体と、この本体に着脱可能な液体カートリッジとに分割することで、低コストで安全かつ利便性の高い液体噴出装置を提供することができる。そして、小型化することで直流1.5Vまたは3.0Vで駆動する小型のモータが使用でき、電池での駆動、USB給電での駆動ができる。
また、新型コロナウィルスの感染予防として、高濃度のエタノール消毒、高濃度アルコール除菌が必須となっており、これらの薬液を使用することが可能であり、液体の噴出も粒子の粗い液滴を噴出することででき、センサ検知で非接触にて手指を濡らすことができるため、手指の消毒、除菌が可能で新型コロナウィルスやインフルエンザなどの感染予防に役立つ装置でもある。
本発明の一実施形態の液体噴出装置1を正面から見た外観を示す斜視図である。 図1の液体噴出装置1を背面から見た外観を示す斜視図である。 液体噴出装置1の平面図である。 液体噴出装置1の背面図である。 液体噴出装置1の側面図である。 液体噴出装置1の正面図である。 液体噴出装置1の底面図である。 負荷変動を発生する反発部材の伸長時における駆動手段7の構成例を示す断面図である。 負荷変動を発生する反発部材の圧縮時における駆動手段7の構成例を示す断面図である。 カム歯車10の回転角度とモータMの負荷トルクとの関係を示すグラフである。 液体吸引時のポンプユニット20を示す断面図である。 液体押出し時のポンプユニット20を示す断面図である。 ポンプ部20aを示す断面図である。 ピストン部22を示す断面図である。 ノズル部23を示す断面図である。 移動部材11がカム歯車10のカム部15の回転によって直接的にポンプに加圧する動作を説明するための断面図で最小圧縮時又は非圧縮時である。 移動部材11がカム歯車10のカム部15の回転によって直接的にポンプに加圧する動作を説明するための最大圧縮時の断面図である。 歯車部14の側面に円柱状のカム部15が設けられるカム歯車10の構成を示す側面図である。 カム歯車10を図6Aの右側から見た正面図である。 移動部材11にカム歯車10が装着された状態を示す断面図である。 カム歯車10が装着された移動部材11を図13Aの右側から見た側面図である。 本発明の他の実施形態で最小圧縮時又は非圧縮時の液体噴射装置1aを示す一部の拡大断面図である。 本発明の他の実施形態の最大圧縮時における液体噴射装置1aを示す一部の拡大断面図である。 カム歯車10の側面図である。 カム歯車10を図15Aの右側から見た正面図である。 カム歯車10、移動部材11およびポンプ加圧部材30の構成を示す断面図である。 カム歯車10および移動部材11を図10Aの右側から見た側面図である。 移動部材11のカム孔11aがカム歯車10のカム部15と略同じ形状に構成の駆動手段7bの構成を示す一部の断面図である。 駆動手段7bを図17Aの右側から見た正面図である。 駆動手段7bの全体構成を示す側面図である。 ポンプユニット20が支持フレーム40に装着圧入された本体部43を示す断面図である。 液体容器Tの蓋体48が外された状態を示す断面図である。 ハウジング2の下カバー2bを示す断面図である。 液体噴出装置1が組み立てられた状態における内部構造を示す断面図である。 本発明の他の実施形態の液体噴出装置1bに用いられる液体カートリッジT1の例を示す分解断面図である。 液体噴出装置1bの本体部43を示す断面図である。 液体噴出装置1bに用いる液体カートリッジT1の一例を示す断面図である。 液体噴出装置1bの下カバー2bの断面図である。 液体噴出装置1bが組み立てられた状態における内部構造を示す断面図である。 カム歯車10の回転角度とモータMの負荷トルクとの関係を示すグラフである。 モータMの消費電流と駆動時間との関係を示すグラフである。
図1は、本発明の一実施形態の液体噴出装置1を正面から見た外観を示す斜視図である。図2は図1に示される液体噴出装置1を背面から見た外観を示す斜視図であり、図3は液体噴出装置1の平面図であり、図4は液体噴出装置1の背面図である。図5は液体噴出装置1の側面図であり、図6は液体噴出装置1の正面図であり、図7は液体噴出装置1の底面図である。本実施形態では、液体を上向きに噴出する液体噴出装置の一例について説明する。本実施形態の液体噴出装置1は、水平な机上または基台上に設置状態で上向きに液体を噴出するノズル部23(図10E参照)を有し、例えば新型コロナウィルスなどの感染予防として、高濃度のエタノール、高濃度アルコールなどの消毒液や除菌液を液滴状態で噴出し、非接触で手などの対象物を濡らし、手指および手のひら等の消毒、除菌などを行うために好適に実施することができる。
液体噴出装置1は、外観が縦長の略円柱体状のハウジング2、ハウジング2の上壁2cに設けられ、液体を液滴状態で上方(図1の上方)へ噴出するノズル3、ハウジング2の上壁2cに設けられ、液滴を着弾させる手などの対象物を検知する検知センサ4、ハウジング2の上壁2cの角隅部に検知センサ4に隣接して設けられる電源スイッチ5、およびハウジング2の側壁2dの上部に設けられ、USB(Universal Serial Bus)ケーブルの一端に設けられるプラグを接続するためのソケット6を、含んで構成される。
ハウジング2の側壁2dは、開口部2d2を有する略円錐台状の側壁本体部2d1と、側壁本体部2d1の開口部2d2に着脱自在に装着される電池カバー2d3とを有する。電池カバー2d3は、操作片2d4を有し、操作片2d4を手指で図2の上方で引上げるなどの操作を行うことによって、電池カバー2d3の側壁本体部2d1の係止状態を解除し、電池カバー2d3を側壁本体部2d1から外して開口部2d2を開放し、ハウジング2内に収容される図示しない電池の交換などを行うことができる。
図8Aおよび図8Bは、液体噴出装置1の負荷トルク変動を形成する駆動手段7の構成を示す断面図の例である。液体噴出装置1は、ハウジング2内に配設される駆動手段7を有する。駆動手段7は、図8Aに示すように、ハウジング2の内面に固定または一体に連なって設けられ、軸孔8を有する歯車支持フレーム9、歯車支持フレーム9の軸孔8に水平(図8Aでは左右方向)または略水平な回転軸線L1まわりに回転自在に保持されるカム歯車10、カム歯車10が装着される移動部材11、移動部材11と歯車支持フレーム9との間に装着され、移動部材11を移動方向A1,A2に変位可能に支持する圧縮ばね12を備えた例である。
カム歯車10は、軸孔8に挿入される軸部13、軸部13の一端に一体に形成される円板状の歯車部14、および軸部13の他端に一体に形成されるカム部15を有する。図8Aは、カム部15の回転軸線L1から半径方向に最小距離Lminの位置でカム面15aに移動部材11が当接している状態を示し、図8Bは、歯車部14が180°回転してカム部15の回転軸線L1から半径方向に最大距離Lmaxの位置でカム面15aによって圧縮ばね12が最大圧縮されている状態を示す。
図9は、カム歯車10の回転角度とモータMの負荷トルクとの関係を示すグラフである。駆動手段7において、圧縮ばね12とカム歯車10とを用いることによって、カム部15のカム面15aに移動部材11のカム孔11aが常に点接触または線接触し、理論的には、モータMの出力軸の負荷トルクは、サインカーブのシフト曲線となる。カム部15のカム面15aが最小距離から最大距離になったとき、圧縮ばね12の反発弾性力による移動部材11に対する移動方向A1への反発弾性力が最大となり、その負荷によって、負荷トルクも最大となる。そして、カム面15aの作用点が最大距離から最小距離に向かうときは、圧縮ばね12のばね力が低下し、負荷トルクも下がる。カム面15aの作用点が最小距離となったとき、ばね力も最小となり、負荷トルクも最小となる。
カム歯車10を用いてカム部15を回転させることによって、カム部15のカム面15aに当接している移動部材11の移動量は、サインカーブで示される曲線の振幅に対応する移動量である。圧縮ばね12の反発弾性力は、圧縮量に対して直線関係(または比例関係)であることから、トルク負荷曲線はサインカーブの曲線となる。また、図8Aに示す移動部材11の移動量は、カム面15aの回転軸線L1から半径方向に最大となる位置までの最大距離Lmaxから、回転軸線L1から半径方向に最小となる位置までの最小距離Lminを引いた差分の値(=Lmax−Lmin)が、設計上の移動部材11の上下の移動方向A1,A2への移動距離となる。加えて、この負荷トルク曲線の負荷トルクの変化である負荷変動を用いることによって、モータMの動作制御を行うことができる。負荷トルクが上昇するときは、圧縮ばね12を圧縮した状態でモータMの消費電流も上昇し、負荷トルクが下がっているときは、戻り動作でモータMの消費電流が少なくなる。そして、このモータMの電流変化を負荷トルク検知手段が検知することによって、制御手段は検知された電流変化に基づいてモータMの回転動作を制御する。負荷トルク検知手段は、例えばモータMに駆動電力を供給する電源電力線などに設けられる検流器によって実現されてもよい。
さらに、モータは、負荷によって電流変化の生じやすいDCモータが好ましく、最大負荷トルクの3倍前後でも動作するDCモータが好ましい。また、モータMの回転数に対するカム歯車10の減速比は、モータ電流変化が検知できる減速比およびトルクを得ることができるように適宜に選定すればよい。減速比大きい形態での歯車配列や負荷トルクの高いモータを使用した場合は負荷変動による電流変化が小さくなるため、間欠動作の制御が難しくなる。
モータMの停止は、モータMの消費電流が下がっていることを検知するか、または上昇開始を検知することによって、この検知信号に応答して停止させることができる。好ましくは、電流値が下がっていることを検知して停止させることが望ましいが、間欠動作時は、モータ起動時の電流が最も高いため、電流値が低下し、電流値が上昇したことを検知して、停止させることが好ましい。このような制御手段によるモータMの制御によって、手のひらや物体等の対象物の検知したときの動作を、間欠動作または連続動作するように、モータMの制御を行うことができる。制御手段としては、例えば特定用途向けIC(Application Specific Integrated Circuit;ASIC)によって実現されてもよい。
また、検知し易くするために負荷トルクの差をカム歯車10の減速比、圧縮ばね12のばね力、当接部材同士の摩擦係数などで大きくすることができるが、モータMの性能と合わせ、負荷トルクに影響を与える各因子を想定して決定することが好ましい。さらに、図9の負荷トルク曲線は、カム面15aの形状を変えることで曲線形状、したがってシフト量を変化させることが可能であり、検知に応じてカム形状を決定することが好ましい。さらに、液体の噴出は、ピストンの移動、すなわち移動部材11の移動速度に依存するため、ピストン26(図10A、図10Bを参照)の移動速度は、カム歯車10の回転数を必要な回転数に設定することによって、噴出に必要な移動速度とすることができる。
本実施形態の液体噴出装置1は、上記の原理に基づき実現した装置であり、本装置には往復動のポンプを用い、ポンプにて吸引した液体を圧縮して噴出させることができる。本装置に用いるポンプユニット20の構成例を、図10A〜図10Eに示す。
図10Aは、液体吸引状態のポンプユニット20を示す断面図の例である。図10Bは、液体押出し中のポンプユニット20の断面図である。図10Cは、ポンプ部20aを示す断面図である。図10Dは、シリンダ21に内包されるピストン部22を示す断面図である。図10Eは、ノズル部23を示す断面図である。図10Aおよび図10Bに示されるポンプユニット20は、図10に示されるピストン部22を内包するポンプ部20aと、図10Eに示されるノズル部23とによって構成される。
ポンプユニット20内には、2つの第1弁V1および第2V2と、2つの圧縮ばね24,25とが設けられる。そして、図10Dに示されるピストン26を含むピストン部22が図10Cに示されるシリンダ21内を往復運動し、各々の弁V1,V2による弁孔の開閉によって、液体の吸引と液体の噴出とを行うことができる構成とされる。図10Bは、図10Dのピストン部22によってシリンダ21内の液体が加圧され、第1弁V1が閉じ、ピストン26が最大移動して第2弁V2が開いた状態を示している。そして、圧縮ばね12に準ずる圧縮ばね24,25のばね力によって、図10Dに示すようにピストン部22が押し上げられ、第2弁V2がピストン26と接し、第2弁V2が閉じられピストン26の戻りによって、第弁が開き液体が吸引される。
図10Eは、ノズル接続パイプ28と嵌合するノズル部23を示す。ノズル部23は、ノズル3と、ノズルホルダ23bとを有する。ノズルホルダ29(23b)は、一端にノズル3が装着される円筒状の筒部23dとノズル3を支持するノズルホルダ23a、筒部23dの長手方向中間部から半径方向外方に突出し、ハウジング2の上壁部に下方から接触して支持される鍔部23cとを有する。そして、このノズルホルダ29(23bには、液体を拡散するノズル3が圧入されている。液体の拡散を必要としない場合は、図示をしていないが、ノズルホルダ29(23b)をノズル3等の拡散ノズルを使用しない形状、例えばノズルホルダ29(23b)の一端が端板によって塞がれた形状とし、その端板にφ1.0mm以下のノズル孔31を形成した構成に変更し、液体を柱状に噴出させてもよく、また、端板に複数のノズル孔31を形成し、複数本(例えば、3〜7本)の液体を柱状に噴出させる構成であってもよい。さらに、ポンプユニット20は、ピストン26の移動量とピストン26が接しているシリンダ内径とによって液体が吸引される構成である。
このように本実施形態の液体噴出装置1に用いるポンプユニット20は、圧縮ばね12に準ずる圧縮ばね24を有し、カム面15aのシフト量に対応した所定の移動量を有し、移動した後は圧縮ばね24の反発弾性力によって、所定の初期位置に戻る動作特性を有する構成である。
図11Aおよび図11Bは、移動部材11がカム歯車10のカム部15の回転によって直接的にポンプに加圧する動作を説明するための断面図である。図11Aに示すように、移動部材11はポンプユニット20のノズルホルダ29(23b)の鍔部23cと直接に接し、カム部15の180°回転によって最下点まで加圧される。なお、ポンプユニット20のポンプ部20aは支持フレーム40に保持された状態の例である。
このように機械的に簡単な構成によってポンプユニット20を実現し、図11Bに示すように、噴出されるべき液体を加圧圧縮し、ノズル3のノズル孔31から噴出させることができる。
上記のように液体噴出装置1は、往復運動からなるピストンポンプを用い、ノズル3のノズル孔31からカム部15の回転によってポンプユニット20への圧力を調整することができる。そして、液体の噴出を液滴化し、かつ機械的に少ない部品点数で低コストで製作が可能である。この手段を用いて液滴を着弾させる手指などの対象物を検知センサ4により検知し、自動的に液体を噴出することができる。
図12Aは、歯車の側面に円形カム形状のカム歯車10の構成を示す側面図である。図12Bは、カム歯車10を図12Aの右側から見た正面図である。カム歯車10は、移動部材11を直接的に直線移動させるように構成される。カム歯車10は、前述したように、軸部13、歯車部14およびカム部15を含んで構成され、カム面15aの形状は、側面視において円形の例である。移動部材11を直接ポンプに接するように構成するため、歯車部14に軸部13を形成し、その外側にカム部15を形成し、カム部15を移動部材11のカム孔11aに挿入できるように構成される。そして、カム部15は、回転軸線L1からの最小距離をLminとし、回転軸線L1からの最大距離をLmaxとすると、カム部15の回転によるカム面15aの変動距離ΔLは、Lmax−Lminとなる。カム歯車10は、樹脂成型で一体的に容易に成型でき、樹脂成形で製造することによって、部品コストの低減を図ることができる。
図13Aは、移動部材11にカム歯車10が装着された状態を示す断面図である。図13Bは、カム歯車10が装着された移動部材11を図13Aの右側から見た側面図である。移動部材11のカム孔11aには、カム歯車10のカム部15が挿入される。移動部材11のカム孔11aの高さ方向(図13A,図13Bでは、上下方向)の寸法Hは、カム部15の最大距離Lmax+最小距離Lminの長さ以上であり、カム孔11aの幅Wは、カム部15の回転半径の2倍以上の長さとすることが好ましい。これは直接、移動部材11によってポンプユニット20を加圧するため、上下運動のみを必要とし、カム部15の回転による横への負荷をなくすことが必要であり、幅Wはカム部15の回転半径の2倍以上とし、移動部材11のカム孔11aの両側に位置する側部と接触させないようにすることが好ましい。
そして、移動部材11は、その両側で上下の延びる一対のガイド部材19a,19bによって移動方向A1,A2に案内され、カム部15の回転によって上下に移動することができる。各ガイド部材19a,19bは、例えばハウジング2が樹脂成型物である場合、ハウジング2内に該ハウジング2と一体成形されてもよい。また、移動部材11の上部の孔11bにポンプユニット20のノズル部23を挿入し、移動部材11の底面にノズル部23の鍔部23cが接するように構成することで、カムの回転によって設定したポンプの移動を行うことができる。
図14Aおよび図14Bは、本発明の他の実施形態の吸引時および圧縮時におけるそれぞれの液体噴射装置1aを示す一部の拡大断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態の液体噴射装置1aは、間接的な加圧方式で移動部材11をカム部15のリンク部材として用いる構成である。図14Aに示すように、圧縮ばねを内蔵したポンプユニット20の上部に、ポンプ(図10D+図10E)を加圧するポンプ加圧部材30が設けられ、ポンプ加圧部材30を作動させる移動部材11と、移動部材11の内面にカム歯車10のカム部15が挿入されており、カム部15のカム面15aの回転軸線L1から最小距離の位置で、カム部15とポンプユニット20の圧縮ばね24の反力によって、ポンプ加圧部材30を介して移動部材11に接触した状態で、ポンプ(図10D+図10E)を押圧する構成であり、図14Aはポンプ圧縮前の状態を示す。
図14Aの状態から図14Bに示すように、カム歯車10を180°回転させ、カム部15のカム面15aの回転軸線L1から最大距離の位置で、カム部15と移動部材11が当接した状態となり、ポンプ加圧部材30を介してポンプ(図10D+図10E)を最大圧縮した状態まで押し下げることができる。
図15Aは、カム歯車10の側面図である。図15Bは、カム歯車10を図15Aの右側から見た正面図である。カム歯車10の側面には、厚みを有するカム部15が一体的に設けられており、そのカム面15aの形状は、円筒形の例であり、の円筒形の中心軸線は回転軸線L1から偏心している。
図16Aは、カム歯車10、移動部材11およびポンプ加圧部材30の構成を示す断面図である。図16Bは、カム歯車10、移動部材11およびポンプ加圧部材30を図16Aの右側から見た正面図である。図16Aに示される状態では、ポンプ(図10D+図10E)を間接的に加圧するために、カム歯車10のカム部15の回転で、移動部材11によってポンプ加圧部材30に圧力を作用させる。移動部材11は図16Aおよび図16Bに示されように、移動部材11のカム孔11aには、カム歯車10のカム部15が挿入され、カム部15のカム面15aの回転軸線L1から最大距離の位置で、移動部材11の下面に当接した状態で、カム部15による最大変動距離が得られるように構成される。図16Bに示されているように、移動部材11のカム孔11a内でカム部15のカム面15aとの最大間隙距離L11がカム部15による変動距離Lmax+Lminよりも大きく形成された場合は、カム部15の作用がポンプ(図10D+図10E)への加圧のみの作用となる。
ポンプ加圧部材30にポンプユニット20内の反発弾性力が作用することで、カム部15と移動部材11とが当接し、カム部15の回転によってポンプ加圧部材30がポンプ(図10D+図10E)を加圧し、ポンプユニット20内の液体を圧縮して、液体がノズル部23のノズル3のノズル孔31から噴出され、カム部15のカム面15aの回転軸線L1からの最大距離の位置から最小距離の位置に戻るときは、ポンプユニット20内の圧縮ばね24,25の反発弾性力によってピストン26を上方向A1に移動させ、液体を吸引して所定の位置に戻るように構成される。圧縮ばね24,25の作用が無い場合は、所定の位置に戻らず、噴出動作をしない構成でもある。このように最大間隙距離L11の間隙を有する構成は、図13Aおよび図13Bの移動部材11にも適用される構成でもある。
また、図16Aおよび図16Bの移動部材11は、ポンプ加圧部材30と揺動するように嵌合された構成とし、カム部15の回転によって移動部材11が上下方向A1,A2および左右方向B1,B2にも移動し、加圧方向における加圧領域で移動部材11を左右方向B1,B2に規制せず、揺動を許容し得る状態で上下に移動させることが好ましい。左右方向B1,B2の規制が必要な場合は、加圧または圧縮方向となる下方向A2での規制よりも吸引方向である戻り方向A1で規制することが好ましい。
さらに、左右方向B1,B2に揺動し、上下方向A1,A2に移動する移動部材11のカム孔11aは、カム部15と当接して上下移動するため円形の形状が好ましい。また、左右方向B1,B2への揺動するように構成することはモータ起動時の負荷トルクを軽減するのに好ましい構成であり、起動時の一方向への力が分散されモータ起動時の負荷が軽減される構成でもある。
図17Aは、本発明のさらに他の実施形態の液体噴出装置に備えられる駆動手段7bの構成を示す一部の断面図である。図17Bは、駆動手段7bを図17Aの右側から見た正面図である。なお、前述の各実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。移動部材11のカム孔11aは、カム部15のカム面15aと略同じ形状に構成され、カム部15の回転によって移動部材11はポンプ加圧部材30の嵌合部を支点に揺動して、上下方向A1,A2に移動するように構成されている。このような構成では、圧縮ばね24,25の有無に関係なく、ポンプ加圧部材30をカム部15の回転によって移動部材11を上下方向A1,A2に移動させることができ、ポンプ加圧部材30を上下方向A1,A2に移動させる構成にもできる。また、圧縮ばね24,25を用いない場合の負荷変動の形成は、ポンプのピストン部を限界点まで押し下げての負荷の形成、又は、移動する部材に反発弾性機能を持たせ、カムによる最下点に達したときに弾性機能部を変形させて負荷変動を形成することが容易に達成させできる。
そして、ポンプ加圧部材30への圧縮ばね24,25による反発弾性力が付与される構成においては、図16Aおよび図16Bと同じく、トルク変動検知による1回転1噴出の間欠運転、および手のひらなどの物体検知での検知した時間に応じた連続噴出運転が可能である。
さらに、ポンプ加圧部材30にポンプユニットの可動部であるピストン部22(図10D)とピストン部22に嵌合圧入されたノズル部23(図10E)でポンプユニットの本体を装置に固定することで、ポンプ可動部のノズル部23をポンプ加圧部材に固定させ、圧縮ばね25,24等のばねを必要としない液体噴出装置を提供することもできる。なお、反発弾性力が無いことでトルク変動が小さい場合は一般的なモータの回転数を安定させる定電圧制御もしくは定電流制御にて制御を行い駆動時間で制御することが好ましい。
次ぎに液体噴出装置の駆動手段7を図18に示す。駆動手段7は、例えばDCモータであるモータMの出力軸M1に同軸に嵌合させたモータ歯車G1と、2段歯車の第1アイドル歯車G2と、2段歯車の第2アイドル歯車G3と、カム歯車10の歯車部14とを含んで構成される。これらのモータ歯車G1、第1アイドル歯車G2、第2アイドル歯車G3および歯車部14は、モータMでの負荷トルクのトルク変動を検知し易くするための減速比で、かつ、必要最小の歯数で構成されている。モータMは、モータMの許容負荷トルク内で駆動できるように構成されている。第1アイドル歯車G2と第2アイドル歯車G3とは、合成樹脂によって一体成形された2段歯車によって実現されてもよい。
モータMでの負荷変動を小さくすることが考えられるが、本装置においては、周期的な負荷変動をモータMの駆動制御に取り入れた制御回路、例えば特定用途向けIC(Application Specific Integrated Circuit;ASIC)を用いている。これにより部品点数の低減と低コスト化が図られている。
つまり、周期的な負荷変動によりモータ電流またはモータ電圧の変動を検知し易くなり,センサ無しの電流変化の検知または電圧変化の検知のよる負荷電流または負荷電圧に基づいてモータMへの印加電流または印加電圧を制御し、モータMの出力トルクを制御することができる。さらに本装置は、一方向のモータ回転方式でDCブラシモータを制御できる。なお、この方式での負荷トルクを確認した結果、カム部15の軸部13から最小距離での負荷時は、0.05cN・m前後であり、最大負荷が0.40〜0.45cN・mであり、8倍前後の変化が生じていることによって、容易にその電流変化や電圧変化を検知ができ、間欠的な液体の噴出と、連続的な噴出とを、モータMの制御によって容易に実現することができる。また、この手段によって乾電池などの電池使用で電圧下によるモータ回転数の低下が生じても、ほぼ所定のカム位置で停止させることができ、安定した間欠の液体噴出、設定された回数の噴出を行うことができる。さらに安定した制御を行うために電池電圧の低下を考慮し、初期の電池電圧よりも低い電圧で定電圧制御を行うことがより好ましく、モータMの回転数を安定させるとともに、低い電圧で制御することで電池寿命を長くすることができる。
さらに、本実施形態の液体噴出装置は、往復動ポンプであるポンプユニット20を用いた構成であり、液体の噴出においては、ピストン部22の移動速度(ストローク速度)が重要な因子となる。液体を液滴状に噴出させるためのピストン部22のピストン26の移動速度としては、10mm/sec以上が好ましく、この噴出させるときのピストン26の移動速度の支配的な因子は、カム部15の回転数およびカム面15aの変動距離(すなわつシフト量)および負荷トルク(加圧力)である。
次に、本実施形態の液体噴出装置に設けられる液体容器Tと装置全体の構成例を図19A、図19B、図19C,図20に示す。図19Aは、ポンプユニット20が支持フレーム40内に圧入されて固定された本体部43を示す断面図である。図19Bは、液体容器Tの蓋体48が外された状態を示す断面図である。図19Cは、ハウジング2の下カバー2bを示す断面図である。図19Bに示す液体が入った液体容器Tを下から本体部43に着脱可能に装着できるように構成される。液体容器Tの容器本体46を本体部43に装着した後、下カバー2bを支持フレーム40に装着することによって、図20に示されるように、液体噴出装置が組み立てられた状態となる。
このような構成によって、液体の入っている液体容器Tを容易にポンプユニット20に着脱することができ、利便性に優れた液体噴出装置を実現している。液体容器Tは、有底筒状の容器本体46と、容器本体46の開口部のねじ部45に螺合するねじ部47が形成された蓋体48とを有する。このような液体容器Tは、耐薬品性および耐衝撃性に優れた、例えばポリエチレン樹脂(PE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの射出成型物によって実現されてもよい。
さらに、ポンプユニット20と液体容器Tとが一体化された液体カートリッジT1としている構成例が図21に示される。図21に示すようにボトルキャップ兼ポンプホルダー50にポンプ部20aがポンプホルダー50に圧入され、後にノズル部23がポンプユニットのノズル接続パイプ28に圧入されて液体カートリッジT1の蓋を兼ねている構成である。 このように構成した液体カートリッジT1は、図22Aおよび図22Bに示されるように、本体部43に着脱可能に装着できるように構成され、図22Cの下カバーを取付ける構成であり、図22Bには着脱可能な液体カートリッジT1の構成例を示している。
このような液体噴出装置1bは、液体容器Tまたは液体カートリッジT1の液体が無くなった場合に、簡単に交換が可能であり、手を濡らすこと無く容易に交換することができる。また、装着口が同一の構成とすることによって、液体を収納する容器本体46の大きさを容量に応じて自在に変更することもでき、使用者の操作性および利便性が高い液体噴出装置を提供することができる。また、駆動手段7は小型化されており、取扱も簡単で、装置を逆さまにしてもポンプユニット20によって密閉されているため、輸送における液漏れを心配することもない。
さらに本装置に使用するモータは、安価なモータであるブラシDCモータを使用可能であり、装置への電源供給手段として、ハウジング2には、電池ホルダ、USBケーブルのプラグのソケット、またはADアダプタのプラグのソケットが設けられることによって、電池やUSBケーブルによる給電、さらにはACアダプタによって給電することが可能である。電池を用いる場合には、電池の寿命がモータMを駆動するときの突入電流によって消費電流が多くなり、電池の寿命が短くなるため、この点を考慮して、モータMの給電を、例えばパルス幅変調制御(Pulse Width Modulation;PWM)および周波数可変変調制御(Variable Frequency Modulation;VFM)等のスイッチング制御、もしくは初期の電池電圧よりも低い電圧での定電圧制御によって行い、起動時の電流を抑えた制御とすることができる。このように構成することによって、噴出に必要な最適回転数の駆動制御を実現することができるとともに、電池の寿命を延ばし、省エネルギ化を図ることができる。
図24は、カム歯車10のカム部15の回転角度とモータMの負荷トルクとの関係を示す。図24に示すように円形カムの形状でカム部15による変動量が5mm、ポンプユニット20のばね圧は初期荷重が約1.4kgで圧縮最大荷重が約2.2kgの物を用いてモータMの出力軸の負荷トルクを測定した結果、カム部15の回転軸から最小距離の位置のポンプにポンプ加圧部材30で加圧する前の負荷トルクは0.05cN・mであり、カム部15の回転軸から最大の位置でポンプ部22aへの最大荷重では0.45cN・mでその曲線カーブは円形カムに準ずるサインカーブ状の曲線となっている。このことより十分負荷変動を得ることが確認できた。
次に、この装置を用いてモータMの消費電量について測定した結果を図25に示す。図25に示すようにモータ消費電流も同じくサインカーブ状に電流変化を示しており制御可能なレベルとなっている。なお、モータMへの印加電圧は2.7Vを印加し、カム歯車10の回転数が約360rpmで確認した結果の例である。
以上のように、カム構成とばねによって周期的負荷トルク変動を形成でき、負荷トルクからモータ電流の電流変化が形成できる。なお、ばね圧については電流変化を検知できるばね圧であればよく、適宜にばね圧を選定すればよい。
さらに、本装置の液体の噴出レベルについて評価した結果を、以下の表1に示す。
Figure 0006941898
上記の表1において、液体の噴出レベルはノズル3から液滴化された液体が10cm以上噴出するものを「OK」としてある。また符号「×」は噴出されるが勢いがない状態であり、符号「△」は液体が噴出されるが液滴状でないレベルである。また、表1に示すように、カム部15の回転によるピストン部22へのポンプ加圧部材30によるポンプ押し圧速度が5mm/sec前後以下では、液体の噴出に勢いが無く噴出装置としては不十分であり、7.5mm/secでは、液体の噴出に勢いが増すが噴出装置としては十分とは言えないレベルである。液体噴出装置として、10mm/sec前後以上が液体噴出装置として液体の噴出およびノズル3による拡散された噴出となっている。速度が速くなるほどノズル3による拡散された液体の噴出となっている。
以上の結果を踏まえてカム部15を用い、ポンプユニット20の押し速度によるピストンストローク速度は、10mm/sec以上が好ましく、0.5sec以内で噴出されるのが好ましい。
表2に、モータMの印加電圧を変化させて、液体として常温の水道水を用いて液体噴出量を確認したときの測定結果を示す。
Figure 0006941898
上記の表2に示すように、モータ電圧がDC+1.2V〜+3Vの電圧範囲では、液体の噴出量は、ほぼ同じ噴出量であり、モータ印加電圧によるカム部15のカム回転数に依存すること無く、ピストン26の移動距離が同じであれば液体が安定して噴出されることが確認された。なお、略水平な基台、机等の設置面に設置状態で上向きにノズル3が臨んで液体を噴出する液体噴出装置においては、液体の噴出で手のひらから液体が垂れない量を、液体の拡散径を6cmで手のひらの凹凸が50μmとして計算すると、3×π×0.005=0.141(cm)であり、これ以下の噴出量であれば、手のひらの凹み部に液体が入り込み、手のひらからの液体の落下(すなわち液垂れ)は無いことになり、液体の表面張力や他の因子も考慮すると、2〜4倍程度でも手のひらからの液垂れは生じない状態と言える。
表3に、カム部15の回転数によるポンプユニット20の押圧速度と液体の拡散径とについて、測定した結果を示す。
Figure 0006941898
上記の表3は、ノズル3から10cmの高さ位置に紙を配設し、液体(水)を噴出させ、そのときの紙が濡れた平均径と平均径から算出した面積とを示している。表3に示すようにポンプユニット20の押し圧速度が速くなると拡散径が大きくなる。これは押し圧速度、つまりポンプユニット20のピストン部22の速度が速くなることで液流が速くなり、拡散ノズルであるノズル3からの液体が液滴になりやすくなったために拡散径が広くなったと推察される。そして、拡散径は必要に応じて拡散ノズルの形状およびノズル径、そして、ポンプ速度(カム回転数)を適宜に設定すれば良い。また、エタノール消毒液などを用いて手指を消毒する場合は呼気の問題もあり、手のひらの面積以上の拡散は好ましくなく、手のひらよりも狭い拡散径で粗い液滴の付着が好ましい。本装置では6cm前後としている。
本発明の液体噴出装置は、次の態様(1)〜(8)が実施可能である。
(1)往復動ポンプ構造のポンプユニットを有し、上方へ液体を噴出する液体噴出装置において、駆動手段によって駆動され駆動手段の最終段の歯車の側面に歯車の回転軸線からの距離が一定でないカム面を有するカム部が設けられ、このカム面は歯車の歯底円外径よりも小さく構成され、このカム部が挿入される移動部材を有し、歯車の一方向の回転とともに歯車の側面のカム部が回転し、カム面と接している移動部材を動作させて、少なくともポンプ部への圧力を直接または間接的に付与するように構成し、液体を噴出させる。
(2)液体噴出装置において、カム歯車は、歯車部の一側面に一体的に形成されたカム部を有するカム歯車であり、カム部が挿入される環状の移動部材のカム孔の内面がカム面と略同形状、または、カム部の回転軸線からの最大距離と最小距離とを加算した値の距離をあけて離間した間隙を有してカム部が挿入可能に構成される移動部材が用いられる。この移動部材は、直接または間接的にポンプと接続され、歯車部の回転に伴い、カム部は最小距離(最小半径)から最大距離(最大半径)へ回転し、移動部材をポンプユニットの加圧方向に移動させ、ポンプユニットからの液体の噴出動作が行われるように構成し、最大距離(最大半径)から最小距離にカム部の回転移動によって、液体の吸引動作になるように構成される。
(3)液体噴出装置において、カム歯車は、歯車部の一側面に一体的に形成されたカム部を有するカム歯車であり、カム部が挿入される環状の移動部材のカム孔の内面がカム面と略同形状、または、カム部の回転軸線からの最大距離と最小距離とを加算した値の距離をあけて離間した間隙を有してカム部が挿入可能な移動部材が用いられる。この移動部材は、直接または間接的にポンプユニットと接続され、移動部材には直接または間接的に反発弾性力が付与され、移動部材の運動によってポンプ動作が行われ、歯車部の側面に設けてあるカム部のカム面に移動部材の内面が接するように構成される。歯車部の回転によって、カム部は最小距離(最小半径)から最大距離(最大半径)へ回転移動し、カム部と反発弾性力によって接している移動部材をばねの加圧による圧縮方向に移動させ、ポンプユニットからの液体の噴出動作が行われる。カム部が最大距離(最大半径)から最小距離に移動するときは、圧縮ばね24,25のばね力と移動部材の移動とによる押圧力とによって、液体の吸引動作となるように構成される。
(4)液体噴出装置において、少なくとも液体を噴出させる内部に圧縮ばね24,25を有するポンプユニット、一方向に回転する駆動手段であるモータM、最終段の歯車側面に一体的に設けたカム部、カム部が挿入される移動部材を有する。カム部と移動部材とは、ポンプユニットのばねのばね力によって、カム部の外周面と移動部材の内面が当接するように構成される。移動部材は、直接または間接的にポンプユニットのポンプ部の先端に設けたノズル部に嵌合するように構成される。移動部材は、カム部の回転軸から最小距離の位置で当接している位置から、カム部の回転軸から最大距離に移動する当接移動領域では、ノズル部に直接または間接的に嵌合し、ポンプユニットを加圧する領域であり、最大距離から最小距離への移動領域では、加圧された圧力が減圧される領域となるように構成される。
ポンプユニットは、第1弁および第2弁と1つ以上のばねとを有し、ポンプユニットと嵌合または接した加圧部材または加圧部がノズル部に圧力を付与し、ばねを圧縮して所定の距離を移動させて液体を噴出させ、圧縮後は圧縮されたばねのばね力によって、ピストンでの液体の吸引力を生じさせ、第1弁を開き、第2弁を閉じて、液体をポンプユニット内に吸引する。吸引動作が終了したときは、第1弁、第2弁が閉じた状態となり、所定位置に戻る構成の往復動ポンプを構成するポンプユニットである。このように構成されたポンプユニットを用い、ポンプユニットのばねのばね力によって、最終段の歯車の側面に設けたカム部と、カム部が挿入される移動部材とを当接させ、移動部材を直接または間接的にポンプユニットと嵌合または接触させ、ポンプユニットのノズル部を介して、カム部の最小距離から最大距離への回転移動領域でポンプに圧力を付与し、圧縮方向にポンプを移動させ、ノズル部からの液体の噴出、最大距離から最小距離へのカム部の回転移動と、ポンプユニット内で圧縮されたばねのばね力とによって、ポンプによる液体の吸引とポンプを圧力付与前の位置に戻すように構成し、一方向の歯車の回転によって、ポンプを往復運動させて、液体の噴出と液体の吸引とができるように構成される。
(5)液体噴出装置は、物体または手指を検知する検知手段、時間を計測するタイマー手段の少なくともいずれか一方の手段を有し、駆動源であるモータ、液体を収容する液体容器、本装置を制御する制御基板、本装置を動作させる電圧供給手段を少なくとも有する。動作信号によって、一方向にモータが回転駆動されて液体が噴出され、液体噴出時の負荷と液体吸引時のモータの負荷との負荷変動を電気的に検知して、モータを停止させる手段、設定した所定時間でモータを停止させる手段、物体や手指を検知している検知手段の検知信号が受信されていないことを判断してモータを停止させる手段、の少なくとも1つ以上のモータ停止手段を用いて、モータを停止させる。
(6)液体噴出装置は、物体または手指を検知手段によって検知し、液体を噴出する液体噴出装置またはタイマー動作により所定の間隔で液体を自動的に噴出する噴出装置である。この液体噴出装置の液体を収納する容器は、本体に着脱可能に構成された液体容器または液体容器に、ポンプユニットのポンプ部に連結されるノズル部23とを設けて一体化された構造の液体カートリッジを有し、本体に装着した後に該本体に設けてある駆動手段と制御基板とによって動作させ、ノズル部23から液体を噴出させる。
(7)液体噴出装置において、ポンプユニットまたはポンプユニット内のピストンの液体圧縮速度を10mm/sec以上の速度にて液体を噴出させる。
(8)液体噴出装置において、本装置に用いるモータMは、ブラシDCモータであり、本装置への電圧供給手段が、電池、USBケーブルおよびACアダプタのうちの少なくとも1つ以上の電圧供給手段を有し、少なくとも電池でモータを駆動するときは、モータをスイッチング制御、もしくは初期の電池電圧よりも低い電圧で駆動させ、電池の消費電力を抑える。
上記の態様(1)〜(8)によれば、次の効果を奏する。
本実施形態の小型自動液体噴出装置は、駆動手段(モータ)の回転方向が1方向に回転する機構で最終段の歯車の側面にカム部を一体的に形成し、移動部材にカム部を内包するように構成し、カム部の回転運動によりポンプユニットを簡単な構成で往復運動させることができる構成とされる。ポンプユニット内に圧縮ばね24,25を設け、液体噴出させるポンプユニットへの圧縮荷重時の負荷トルクとポンプユニットの液体吸引時の非圧縮時へと変化するときの負荷トルクとの間に負荷トルク差を生じさせる。モータ駆動電流に検知可能な電流変化を生じさせてモータ制御を行い、間欠液体噴出および連続液体噴出ができることを可能とする。さらには往復運動に必要なポンプユニットの移動量をカム部の軸部からの最大距離Lmaxと最小距離Lminとの差で設定することによって、安定した噴出量を得ることができる。このようにポンプ動作を行う負荷で負荷トルク変動を有するように構成し、電流変化で制御するように構成することで部品点数を削減し、装置を小型化することができ、低コストで液体噴出装置を提供することができる。さらに歯車とカム部とを一体構造とする方法としては、樹脂成形で容易に作製することができる。
また、モータの回転速度を変更することによって、ポンプユニットの圧縮速度を変更することができるため、液体の流速による噴出レベルを変えることも可能である。また、圧縮速度および拡散ノズルを適正化することで、拡散領域を抑えることができ、かつ、噴出液を液滴化して手指などに付着させ、あるいは手指を濡らし、呼気に曝されない状態を作ることができ、新型コロナウィルスの感染防止に使用される高濃度のアルコール使用における消毒液や除菌液、殺菌液を使用した場合に、手のひらを適度に濡らすことができ、アルコール液によるウィルスを不活化させる手指の殺菌消毒用の液体噴出装置として好適に使用することができる。
アルコールなどの揮発性の高い液体を用いた高圧方式および超音波方式では、液体が微細化され易く、気化が早いため、手のひらなどを濡らすことには不向きであり、さらには手のひらなどをかざした場合は、微細粒子となっているため手のひらに当たり、周辺に流れやすく、吸引し易くなり健康上問題があるのに対し、本装置は液滴で粒子が粗く周辺へ流れ難く拡散領域をポンプ圧縮速度やノズル形状で設定ができる。
さらに本装置では、液体は容器に常圧で封止されているため、温度の上昇によって爆発をすることもなく、安全に使用することができる。
さらに、小型の往復動のポンプユニットを使用することで1回の噴出量を手のひらから液が垂れ落ちない量とすることができ、周辺を汚染させることの無い装置とすることができる。
そして、本体と液体容器が着脱可能であり、さらには本体を駆動ヘッドとし液体容器とポンプユニットを一体化した液体カートリッジとして構成することで簡単に交換ができ、必要に応じて液体カートリッジの容量は選択できることが可能で液体カートリッジのボトルを大きくすることで業務用の大容量の噴出装置としても使用ができ、利便性の高い装置である。
以上にように本発明によれば、機構的な構成で小型化ができ、ポンプユニットを動作させる駆動手段と制御部から成る本体とこの本体に着脱可能な液体カートリッジとに分割することで低コストで安全で利便性の高い液体噴出装置を提供することができる。そして、小型化することで直流1.5V、3.0Vで駆動する小型のモータが使用でき、電池での駆動、USB給電での駆動ができ家庭内での使用、車内での使用、多目的施設での使用など多くの場所において不便無く使用することができる。
また、新型コロナウィルスの感染予防として、高濃度のエタノール消毒、高濃度アルコール除菌が必須となっており、これらの薬液を使用することが可能であり、液体の噴出も粒子の粗い液滴を噴出することででき、センサ検知で非接触にて手指を濡らすことができるため、手指の消毒、除菌が可能で新型コロナウィルスやインフルエンザなどの感染予防に役立つ装置でもある。
このように本発明に係る液体噴出装置は、駆動機構が簡単な構成で液体を噴出させることができ、かつ、液体容器または液体カートリッジを着脱が容易で容器の大きさを自由に変えることができ、汎用性の高い小型の噴出装置で低価格の装置として市場に提供することができる装置である。また、本装置は微細粒子での液体の噴出で無いことより手指を濡らすことが瞬時にでき、かつ、液垂れのない液で手指を濡らすことが可能である。また、この構成を用いて大型の液体噴出装置を製造することも可能な技術でもある。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。上記各実施形態をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。
1 液体噴出装置
2 ハウジング
2a 上カバー
2b 下カバー
2c 上壁
2d 側壁
3 ノズル
4 検知センサ
5 電源スイッチ
6 ソケット
7 駆動手段
8 軸孔
9 歯車支持フレーム
10 カム歯車
11 移動部材
11a カム孔
11b ノズル部挿入孔
12 圧縮ばね
13 軸部
14 歯車部
15 カム部
15a カム面
19a,19b ガイド部材
20 ポンプユニット
20a ポンプ部
21 シリンダ
22 ピストン部
23 ノズル部
23a ノズルホルダのノズル支持部
23b ノズルホルダ
23c 鍔部
23d 筒部
24,25 圧縮ばね
26 ピストン
27 ケーシング部
28 ノズル接続パイプ
29 ノズルホルダ(23b)
30 ポンプ加圧部材
31 ノズル孔
33 孔
39 吸引パイプ
40 支持フレーム
41 吸引部
42 吐出部
43 本体部
44,45,47 ねじ部
46 容器本体
48 蓋体
50 液体カートリッジのキャップ兼ポンプホルダ
A1,A2 移動方向
G1 モータ歯車
G2 第1アイドル歯車
G3 第2アイドル歯車
L1 回転軸線
M モータ
M1 出力軸
T 液体容器
T1 液体カートリッジ
V1 第1弁
V2 第2弁

Claims (12)

  1. 液体を噴出するノズル部と、
    液体を吸引する吸引部と、前記吸引部から吸引した液体を吐出する、前記ノズル部に接続された吐出部とを備え、往復運動するピストンを有するピストンポンプであるポンプと、
    カム部と、前記カム部が嵌まり込むカム孔が形成された移動部材とを有し、前記カム部の回転運動によって、前記移動部材を、前記カム部の回転軸線に垂直な直線状の移動経路に沿って一方向または他方向へ移動させ、前記移動部材の前記一方向への移動によって前記ポンプに液体を吸引させ、前記移動部材の前記他方向への移動によって前記ピストンを同方向へ移動させて、前記吸引した液体を圧縮して前記ノズル部から吐出させる駆動手段と、を備え
    前記ポンプは、前記ピストンの1往復運動によって該ポンプ内の負荷が負荷変動するように構成され、
    前記駆動手段は、前記カム部に回転軸線まわりの回転力を与えるモータを含み、前記回転軸の負荷トルクの負荷変動が、前記ポンプ内の負荷変動と同期するように構成されていることを特徴とする液体噴出装置。
  2. 前記カム部の回転の負荷トルクを検知する負荷トルク検知手段と、
    前記負荷トルク検知手段によって検知された負荷トルクに基づいて、前記カム部の回転を制御する制御手段とを、さらに含むことを特徴とする請求項に記載の液体噴出装置。
  3. 前記移動部材の前記カム孔は、前記カム面の形状と同一形状の内周面によって規定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体噴出装置。
  4. 前記移動部材は、前記カム面の、前記カム部の回転軸線から半径方向に最も離れた位置までの最大距離と、前記カム面の前記回転軸線から半径方向に最も近い位置までの最小距離とを加算した値以上の内径を有する、前記カム部が収容される前記カム孔を有することを特徴とする請求項1または2に記載の液体噴出装置。
  5. 前記移動部材を、前記回転軸線に垂直な方向に該回転軸線に向かってばね付勢する第1ばねを、さらに含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の液体噴出装置。
  6. 前記ポンプに設けられ、前記カム部の前記最小距離から前記最大距離への回転によって圧縮される第1ばねを、前記ポンプに含み、
    前記カム部の前記最大距離から前記最小距離への回転と、前記第1ばねのばね力とによって、前記ポンプに液体を吸引させながら前記ポンプを前記第1ばねの圧縮前の位置へ復帰させることを特徴とする請求項に記載の液体噴出装置。
  7. 前記負荷トルク検知手段は、検知センサによる検知信号によって前記モータが回転し、前記モータの液体噴出時および液体吸引時の消費電流を電気的に検知し、検知された消費電流の変化が予め定める周期を超えていると判断したとき、前記モータを停止させるモータ停止手段を含むことを特徴とする請求項2〜のいずれか1項に記載の液体噴出装置。
  8. 前記負荷トルク検知手段は、前記モータの回転開始から予め設定された所定時間が経過したとき、前記モータを停止させるモータ停止手段を含むことを特徴とする請求項2〜のいずれか1項に記載の液体噴出装置。
  9. 前記負荷トルク検知手段は、前記検知センサによる検知信号によってモータが回転し、検知センサが検知されていないと判断したとき、前記モータを停止させるモータ停止手段を含むことを特徴とする請求項2〜のいずれか1項に記載の液体噴出装置。
  10. 前記ポンプに着脱可能に接続され、前記液体が収容される液体容器を、さらに含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の液体噴出装置。
  11. 前記ポンプは、10mm/sec以上の液体圧縮速度で液体を噴出するように構成されていることを特徴とする請求項1〜1のいずれか1項に記載の液体噴出装置。
  12. 電池、USBケーブル、ACアダプタのうち少なくとも1つ以上を接続するための電源接続部を、さらに含み、
    前記制御手段は、少なくとも電池からの電力が供給されているとき、前記モータをスイッチング制御、もしくは電池電圧よりも低い電圧で駆動することを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の液体噴出装置。
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