JP6931948B1 - 情報処理装置 - Google Patents

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【課題】電子タグの初期設定時間を短縮させること。【解決手段】内部時計と生体を計測するセンサとを備える電子タグ3と通信するインタフェースを備えるスマートアダプタ通信部2と、現在時刻を取得する内部時計106と、スマートアダプタ通信部2を介して電子タグ3と通信して電子タグ3を起動させ、内部時計106が取得した現在時刻を含み電子タグ3が生体を計測する際に使用する計測用情報を電子タグ3に書き込むCPU101と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は情報処理装置に関する。
野生生物の行動・生理や経験環境を計測するために、様々なセンサを搭載した計測装置を生体に直接装着し計測を行うバイオロギング・バイオテレメトリー手法が知られている。
ここで、バイオロギングは、例えば計測したデータを計測装置の内部に記録することを言う。また、バイオテレメトリーは、例えば計測したデータを無線等で計測装置の外部に飛ばし、遠隔的に計測データを回収することを言う(広義の意味では、バイオテレメトリーもバイオロギングに含まれる)。
近年、バイオロギング計測器(以下、電子タグとも言う)で様々な情報を得るため、電子基板の高機能化が求められている。このため基板に搭載する部品点数の増加や回路規模の増大が求められ、結果的に基板のサイズや層数、枚数が増大する傾向にある。
一方で、バイオロギング手法において生体の自然な行動を計測するためには、機器装着による生体への負荷を低減することが求められている。このためには、計測器の小型化および装着にかかる時間をなるべく少なくすることが求められる。
データ回収の方法として、内部メモリに記録される電子タグについては生体を再捕獲し、電子タグを回収し、内部メモリに記録されたデータをダウンロードする方法がある。この場合、無線等を介し遠隔的に計測データを回収する場合と比較し、大容量データを取得できる、また、受信機を設置しなくてもデータを回収できるといった利点がある。
特開2020−046344号公報
野外で自由行動を行う野生生物を再捕獲することは、一般的に容易ではない(生物種によるが、回収率は数%から数10%)。このため、バイオロギングで様々な生体のデータを取得しビッグデータ化するための手段として、大量に電子タグを使用できることが求められている。
従来の電子タグでは電子タグの設定・起動およびデータ管理が容易ではなく、大量に電子タグを使用することは実務的に困難である。
例えば、魚類など種苗放流を行っている生体では、10万−100万尾単位で多くの個体が放流されており、その一部において、放流後の分布、成長や生残率の調査のために標識放流が行われている。
しかしながら、従来の標識(通常標識)では、個体のIDしかわからないため、放流した個体が再度捕獲されても、放流と回収時の一時的な情報しかわからず、放流と回収の間の移動や経験環境等の経時的な情報を取得することができない。
電子タグを装着して放流すれば、移動や経験環境等の経時的な情報を得られるが、従来の電子タグでは、電子タグを設定・起動するために時間がかかるという問題がある。
具体的には、まず電子タグをPC(Personal Computer)に接続し、アプリケーション等のプログラムにより、現在時刻の同期、計測周期や使用するセンサ、計測開始(および終了)時刻等を設定し、起動する作業が発生する(例えば1台につき3−5分程度)。すなわち、設定後、起動するという作業である。このため、100万尾のうち1%に電子タグを装着するとしても1万尾であり、その設定・起動に例えば20日以上かかり、設定・起動に非常に時間がかかり現実的ではない。
ときには、電子タグの設定・起動を船上で行う場合もあり、不安定であり、水しぶきがかかる船上にてPC作業をすることは大変な労力を伴う。
さらに、電子タグの設定において重要な項目として、電子タグの内部時計を現在時刻と同期することが挙げられる。照度や深度データから位置を推定するために、予測モデルから得られる日出・日没時刻や、潮汐のタイミングや大きさなどと照合することが行われているが、照度や深度データを計測した時刻がわからないと、位置推定ができない。また時刻は、1分誤差があるだけで数10−100kmの位置推定誤差が生じることから、電子タグの内部で正確な時刻を保持するのが好ましい。
電子タグの内部で正確な時間を把握するために必要な部品として水晶やRTC(Real-Time Clock)がある。市場で入手可能な小型な水晶やRTCの時間精度は高くても1ヶ月で、±10−50秒程度の時刻精度である。電子タグは数秒から数分間隔で深度や温度、照度を計測し、数ヶ月から数年の連続計測を行う用途に用いられることが多い。その場合、水晶やRTCによる時刻誤差を最小限にするには、時刻同期も可能な限りロガーを使用する直前に行うのが好ましい。
また、ロガー内部で時刻を保持するためには、マイコンまたはRTCに電力を供給することになるが、例えば僅か1μAhの待機電力でも1年で8mA以上消費することとなる。電子タグの中には数cm等の小型生体を対象にするための小型化が求められている場合があり(一般的に、電子タグ装着の生体に与える影響として電子タグの空中重量は生体重量の2−3%以内が目安である)、小型化する場合、基板だけではなく、電池も最小化することが求められる。
しかし、僅か1μAhの維持電力であっても、小型の酸化銀電池SR416(直径4.8mm、高さ1.65mm、1.55V、7.5mAh)の容量が1年程度で消費されてしまう計算となる。
一方で、電子タグは製造後、実際に使用するまでに数ヶ月から数年のラグが発生する場合もあり(購入後、実験生体の確保に時間がかかるなど)、製造時に時刻同期してその内部時刻を保持するために待機電力が発生する場合、使用する前に電池がすべて消費されることも考えられる。
また、複数の電子タグを設定・起動する際は、使用者が使用する計測用情報(計測周期、使用センサ)や起動時刻をマニュアルでメモする手法が行われることが多い。
しかし、多数の電子タグの設定・起動情報をマニュアルで記録することは非常に手間がかかる。このため、電子タグの起動した時刻や計測用情報が、外部装置に自動的に記録されることが有用である。
なお、電子タグ内部で絶対時刻を保持せずに、相対時刻のみを保持する場合も考えられる。その場合において、計測された値に対する時刻の把握は、データダウンロード後に、計測開始(または起動開始)の絶対時刻と合わせることで、算出できる。従来は、起動開始時刻をマニュアルでメモすることが行われているが、電子タグの起動時刻を外部装置で自動的に記録できることが有用である。
また、放流後の位置推定を行うための情報として放流した場所を知ることは重要である。従来は例えば放流した場所をGNSS(Global Navigation Satellite System)端末から取得し、得られた位置情報をマニュアルで記録することが行われている。
しかし、電子タグの起動・装着・放流後に、使用者が、PC等にてマニュアルで電子タグのIDと放流場所の紐付けを行うと手間がかかる。
1つの側面では、本発明は、電子タグの初期設定時間を短縮させることを目的とする。
上記目的を達成するために、開示の情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、内部時計と生体を計測するセンサ、記憶メモリとを備える電子タグと通信するインタフェースを備える通信モジュールと、現在時刻を取得する時刻取得部と、通信モジュールを介して電子タグと通信して電子タグを起動させ、時刻取得部が取得した現在時刻を含み電子タグが生体を計測する際に使用する計測用情報を電子タグに書き込む書込部、通信した電子タグのID、計測用情報を記憶する記憶部と、を有している。
1態様では、電子タグの初期設定時間を短縮させることができる。
第1の実施の形態の情報処理システムを示す図である。 第1の実施の形態のスマートアダプタ本体のハードウェア構成を示す図である。 実施の形態のスマートアダプタ本体の機能を示すブロック図である。 生体への電子タグの装着方法の一例を説明する図である。 押し子を押したときの装着器具を説明する図である。 第2の実施の形態のスマートアダプタ本体のハードウェア構成を示す図である。 記憶部に記憶される情報の一例を説明する図である。
以下、実施の形態の情報処理システムを、図面を参照して詳細に説明する。
以下の図面等において示す各構成の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面等に開示された位置、大きさ、形状、範囲等に限定されない。
実施の形態において単数形で表される要素は、文面で明らかに示されている場合を除き、複数形を含むものとする。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態の情報処理システムを示す図である。
実施の形態の情報処理システム100は、スマートアダプタ(コンピュータ)本体1と、スマートアダプタ通信部(通信モジュール)2と、電子タグ3とを有している。
スマートアダプタ本体1は、モバイル型(携帯型)の装置である。
スマートアダプタ通信部2は、通信ポート(通信インタフェース)2aを備えている。スマートアダプタ通信部2は、通信ポート2aを介して電子タグ3と通信を行い、スマートアダプタ本体1に記憶されている情報(計測用情報)を電子タグ3に書き込んだり、電子タグ3に記憶されている情報をスマートアダプタ本体1に伝送したりする。計測用情報としては特に限定されないが、例えば時刻情報や計測周期(または計測周波数)、電子タグ3内で使用するセンサ、計測開始時刻・計測終了時刻等が挙げられる。
電子タグ3は、背景技術にて述べたように生体に直接装着される。生体としては特に限定されないが、例えば魚類が挙げられる。
例えば魚類への電子タグ3の装着方法としては、魚類の腹腔内に入れて取り付ける内部装着と、魚類の体表に計測装置を取り付ける外部装着がある。外部装着は、取り付けの際に金属ワイヤーやテグスやケーブルタイ等を体内部に通す場合がある。外部装着の場合、流体抵抗が増加し、取り付け部分の傷が化膿する等、一般的に長期の装着には適していない場合が多い。このため、魚類においては、長期の装着において内部装着の方が適している場合が多いと一般的に考えられている。
電子タグ3は、内部時計および生体の行動・生理や経験環境等を計測するセンサと、計測結果等を記憶する記憶メモリとを備えている。内部時計は絶対的な時刻を保持するものであってもよいし、相対的な時刻を計数するものであってもよい。
本実施の形態の電子タグ3の筐体3aは、円筒状をなしている。図示していないが、角部が丸みを帯びていてもよい。角部が丸みを帯びることで、魚類の腹腔の損傷を抑制することができる。筐体3aの直径は、例えば直径5mm程度である。また、筐体3aの長手方向の長さは、例えば24.5mmである。なお、筐体3aは、中空の筒状であれば図示の形状に限定されず、例えば1つの半球が円筒の一方の端部に結合されたような形状をなしていてもよいし、2つの半球が円筒の両端部に結合されたカプセル状であってもよい。
また、電子タグ3は、通信ポート3bを有している。本実施の形態のスマートアダプタ通信部2と電子タグ3の通信方法は、通信ポート2aと通信ポート3bを向き合わせることにより位置合わせを行い、コネクタ接続により、通信ポート2aと通信ポート3b間で有線通信を実行する。しかし、通信方法はこれに限らず、光や電波、赤外線等の無線通信が想定できる。
図2は、第1の実施の形態のスマートアダプタ本体のハードウェア構成を示す図である。
スマートアダプタ本体1は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。
CPU101には、バス109を介してRAM(Random Access Memory)102と複数の周辺機器が接続されている。
RAM102は、スマートアダプタ本体1の主記憶装置として使用される。RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に使用する各種データが格納される。
バス109には、内蔵メモリ103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、内部時計106および通信インタフェース107が接続されている。
内蔵メモリ103は、データの書き込みおよび読み出しを行う。内蔵メモリ103は、スマートアダプタ本体1の二次記憶装置として使用される。内蔵メモリ103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および前述した計測用情報の一部等が格納される。なお、内蔵メモリとしては、例えばフラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。
グラフィック処理装置104には、ディスプレイ104aが接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をディスプレイ104aの画面に表示させる。ディスプレイ104aとしては、液晶表示装置等が挙げられる。また、ディスプレイ104aは、タッチパネル機能も備えていてもよい。
入力インタフェース105は、ディスプレイ104aおよび入力ボタン105aに接続されている。入力インタフェース105は、入力ボタン105aやディスプレイ104aのタッチパネルから送られてくる信号をCPU101に送信する。
内部時計106は、GNSSセンサ106aに接続されている。内部時計106は、GNSSセンサ106aと定期的に同期され、高精度な時刻を維持している。またはGNSSセンサ106a以外に高精度なRTCまたは水晶を備え、事前に正確な時刻と同期している場合も想定できる。GNSSセンサ106aを備えれば、位置情報を把握できることから、起動した場所も計測用情報として取得できる。
通信インタフェース107は、スマートアダプタ通信部2を介して電子タグ3と通信する。
なお、本スマートアダプタ本体1はここに挙げたすべての機能を搭載せずに、機能の一部で構成し実施する場合も想定される。また、スマートアダプタ本体1には、データを図示しないクラウドサーバやホストPCに転送するための無線通信機能(携帯電話通信やBluetooth等)を備えてもよい。通信範囲内に入り次第、計測用情報等のスマートアダプタ本体1で管理・収集したデータをクラウドサーバやホストPCに転送する。無線通信機能は、例えば装着と同時に起動してもよい。
バッテリ108は、スマートアダプタ本体1全体に電力を供給する。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
図2に示すようなハードウェア構成のスマートアダプタ本体1内には、以下のような機能が設けられる。
図3は、実施の形態のスマートアダプタ本体の機能を示すブロック図である。
スマートアダプタ本体1は、制御部11と、記憶部12とを有している。
制御部11は、CPU101により実現される機能であり、スマートアダプタ通信部2を介して電子タグ3と通信する。また、制御部11は、GNSSセンサ106aから現在時刻を取得する。
また、制御部11は、通信が可能となった電子タグ3と通信して電子タグ3を起動させ、電子タグ3の起動と同時に取得した現在時刻を含む、電子タグ3が生体を計測する際に使用する計測用情報を、スマートアダプタ通信部2を介して電子タグ3に書き込む。
記憶部12は、内蔵メモリ103により実現される機能であり、記憶部12には、電子タグ3から得られた情報等が記憶される。
次に、情報処理システム100の動作を簡単に説明する。
利用者はスマートアダプタ本体1を起動する。そして、スマートアダプタ通信部2を電子タグ3に近づける。スマートアダプタ通信部2が電子タグ3にコネクタ接続されると、電子タグ3が起動し、通信ポート2aと通信ポート3b間の通信が可能となる。電子タグ3の起動と同時に制御部11は、GNSSセンサ106aから現在時刻を取得する。そして、制御部11は、取得した時刻情報を含む計測用情報を生成する。スマートアダプタ通信部2は電子タグ3と通信し、制御部11が生成した計測用情報を電子タグ3に送信する。これにより、電子タグ3の現在時刻と同期された内部時計が動作を開始する。また、制御部11は、計測用情報の送信と同時に、スマートアダプタ通信部2を介して電子タグ3のIDを読み取り、IDおよび計測用情報を紐付けて記憶部12に記憶する。これにより、電子タグ3の現在位置の位置情報と、電子タグ3のIDが紐付けられる。
1回あたりのデータ送受信時間は、数秒(10秒以内)であるのが好ましい。これにより、電子タグ3の1台あたりの設定が数秒から十数秒で完了する。
以上述べたように、情報処理システム100は、制御部11が、内部時計と生体を計測するセンサとを備える電子タグ3とスマートアダプタ通信部2を介して通信することで電子タグ3を起動させ、電子タグ3の起動と同時にGNSSセンサ106aから取得した現在時刻を含む、電子タグ3が生体を計測する際に使用する計測用情報を、スマートアダプタ通信部2を介して電子タグ3に書き込むようにした。
従って、電子タグ3の設定・起動・データ管理を同時に行うことができることから、従来手法と比べ圧倒的に電子タグ3の設定・起動・データ管理までの一連の作業時間を短縮することができる。
前述したように、ときには、電子タグ3の設定・起動を船上で行う場合もあり、不安定であり、水しぶきがかかる船上にてPC作業をすることは大変な労力を伴う。このため、PCより小型であり、運搬が容易なモバイル型のスマートアダプタ本体1にて、簡便に電子タグを設定・起動できることが有用である。また水辺で使用する場合は、本スマートアダプタ本体1は防水性を備えることもある。
また、電子タグ3を使用するまでは、時刻保持を行わずに、時刻同期は、計測用情報の送信と同時(計測開始直前)に行うようにした。これにより、電子タグ3の電池の消費を抑えることができる。
また、前述したように、電子タグ3の起動・装着・放流後に、使用者が、PC等にてマニュアルで電子タグのIDと放流場所の紐付けを行うと手間がかかる。本実施の形態の情報処理システム100によれば、電子タグ3の起動を放流現場で行う際に計測用情報を書き込むようにしたので、放流場所の位置情報と、起動・装着・放流した電子タグ3のIDを自動的に紐付けることができる。
<変形例>
次に、生体への電子タグ3の装着方法の一例を説明する。
図4は、生体への電子タグの装着方法の一例を説明する図である。
図4に示す装着器具(インジェクタ)は注射器型をなしている。なお、図4ではスマートアダプタ本体1の図示を省略している。
装着器具4は、注射筒4aと、注射針4bとを有している。装着器具4は、例えば魚の腹腔内等の内部に電子タグ3を挿入する際に用いられる。
注射筒4aは、外筒4a1と、押し子4a2とを有している。なお、図4では外筒4a1を点線で示している。
スマートアダプタ本体1から伸びるデータ送受信用の信号線1aは、押し子4a2に接続されている。
押し子4a2の先端にはガスケット4a3が設けられており、ガスケット4a3の先端側(図4中左側)には、棒状体4a4が配置されている。棒状体4a4の先端側にはスマートアダプタ通信部2が配置されている。棒状体4a4は、内部に信号線1aに接続された信号線1b(図4中一点鎖線)が配置されている。
注射針4bは、針管4b1と、弁体4b2とを有している。なお、図4では針管4b1を点線で示している。
針管4b1の内径は、例えば6mm程度である。例えば、電子タグ3のサイズを幅5.5mm、高さ5mm、長さ24.5mm(基板・電池込および耐圧加工済み)のサイズで形成する。その場合、電子タグ3が針管4b1の内部に入る。
弁体4b2は、一度針管4b1の内部に挿入された電子タグ3が針管4b1の先端部分から出てしまうことを抑制する。弁体4b2は例えばゴムや可撓性の樹脂等で形成されており、紙面右側から一定以上の圧力がかかった場合は、変形して電子タグ3を通過させる。
装着器具4を使用して電子タグ3を生体に装着する場合は、装着器具の使用者は、針管4b1の内部に電子タグ3を入れ、魚の腹腔内等の内部に針管4b1を挿入する。
図5は、押し子を押したときの装着器具を説明する図である。なお、図5ではスマートアダプタ本体1と生体の図示を省略している。
押し子4a2を押すことで棒状体4a4が左側に移動し、スマートアダプタ通信部2が電子タグ3に近接する。これにより、スマートアダプタ通信部2が電子タグ3と通信を開始する。
その後、さらに押し子4a2を押し込むことで電子タグ3が押圧される。そして、弁体4b2が電子タグ3を右側に付勢する力に勝って電子タグ3が針管4b1から押し出され、生体の腹腔内等の内部に挿入される。その後、針管4b1を生体から抜けば、電子タグ3のみが生体の内部に残り、電子タグ3が生体に装着される。
このように、押し子4a2を押す際に、押し子4a2の先端にスマートアダプタ通信部2の通信ポート2aがあれば、押し子4a2を押して電子タグ3を押し出した際に、電子タグ3を起動させ、電子タグの計測用情報を電子タグ3に書き込むことができる。
従って、電子タグ3の設定・起動・データ管理に加え、電子タグ3の生体への装着も同時に行うことができる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態の情報処理システムについて説明する。
以下、第2の実施の形態の情報処理システムについて、前述した第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2の実施の形態の情報処理システムは、スマートアダプタ本体の機能(生体の個体情報についても簡便な記録を行うための仕組み)が追加されている。
電子タグ3を生体に装着する際、生体のサイズや重量を計測することが多い。通常、生体のサイズや重量は、はかりに載せて計測したあと、人間がその値を読み上げ、補助者の人間が紙に記録することが多い(計測した同じ人間が紙に書く場合もある)。
電子タグ3のデータセットとして、電子タグ3で計測された情報とともに、装着した生体のサイズや生体の重量、さらに生体を放した場所・日時等は非常に重要な情報である。また個体の外観の情報として写真も撮る場合が多い。
放した場所や日時はスマートアダプタ本体に搭載されているGNSSセンサ106aで記録することが可能である。本実施の形態ではさらに、装着した生体のサイズや生体の重量、外観写真などの生体の個体情報についても簡便な記録を行うための仕組みを導入する。
図6は、第2の実施の形態のスマートアダプタ本体のハードウェア構成を示す図である。
第2の実施の形態のスマートアダプタ本体1aは、マイク110を備えている。
CPU101は、マイク110から集音した音と文字とをパターンマッチングし、テキストに変換する。
生体のサイズや重量を計測したときに、計測者はその値を読み上げる。CPU101はマイクから集音した音(その値)と文字とをパターンマッチングし、テキストに変換する(音声認識機能)。CPU101は、変換したテキストをIDおよび計測用情報に紐付けてスマートアダプタ本体1a内部の内蔵メモリ103に記憶する。
また、スマートアダプタ本体1aは、通信インタフェース107aを備えている。通信インタフェース107aは、通信インタフェース107の機能に加え、Bluetooth(登録商標)等の無線通信機能を備えている。
通信インタフェース107aは、Bluetooth(登録商標)等の無線通信機能を備えた電子はかり200やデジタルカメラ201と通信することができる。また、通信インタフェース107aは有線接続により、電子はかり200やデジタルカメラ201と通信してもよい。
以下の説明では、第1の実施の形態と同様に、図3に示す機能ブロックを用いて第2の実施の形態の情報処理システムの処理を説明する。
電子はかり200は、生体のサイズや重量を計測可能である。制御部11は、通信インタフェース107aを介して取得した電子はかり200で計測した値を、記憶部12に記憶する。
制御部11は、内部アルゴリズムにより、生体のサイズや重量を計測した時間などのキーとなる情報で、どの電子タグのIDが装着されたかを判別する。具体的には、電子タグ3の起動・設定・装着と、生体のサイズや重量の計測は一連のタイミングで行うことから、時刻情報をもとにどの電子タグ3と、どの個体情報かを照合することが可能である。
また、デジタルカメラ201が撮影した生体の写真データを、Bluetooth(登録商標)等でスマートアダプタ本体1aに送信することで、記憶部12に記憶することができる。サイズや重量と同じく、撮影された時刻で、電子タグIDと個体情報を照合することが可能である。
図7は、記憶部に記憶される情報の一例を説明する図である。
本実施の形態の記憶部12には、情報がテーブル化されて記憶されている。
図7に示す管理テーブルT1には、タグID、時刻情報、計測周期、計測開始時刻、計測終了時刻、位置情報、サイズ、重量、写真の欄が設けられている。横方向に並べられた情報同士が互いに関連づけられている。
タグIDの欄には電子タグ3のIDが格納される。
時刻情報の欄には電子タグ3の起動時に書き込んだ時刻が格納される。
計測開始時刻の欄には電子タグ3が計測を開始する時刻が格納される。
計測終了時刻の欄には電子タグ3が計測を終了する時刻が格納される。
位置情報の欄には電子タグ3の起動時にGNSSセンサ106aから取得した位置情報が格納される。
サイズの欄には生体のサイズが格納される。重量の欄には生体の重量が格納される。これらの生体のサイズおよび重量は、前述したように、電子はかり200が計測した生体のサイズおよび重量を計測者が読み上げた音声の、音声認識により得られる。
写真の欄には写真のファイル名が格納される。写真のファイル自体も記憶部12に記憶することができる。
なお、上記はスマートアダプタ本体1aを中心(Hub)として、電子はかり200や写真の情報を集約し、時刻情報をもとにスマートアダプタ本体1a内部でデータを整理することを行っている。しかしこれに限らず、電子はかり200で記録した重量情報や、デジタルカメラ201で撮影した写真の情報や、スマートアダプタ本体1a内部で記録した電子タグ3の設定・起動・装着情報がそれぞれの装置からクラウドサーバに独立して送信される方法も考えられる。その場合、クラウドサーバ上で、データベース間のデータを、時刻情報をもとに整理することが可能である。
第2の実施の形態の情報処理システムによれば、第1の実施の形態の情報処理システムと同様の効果が得られる。
そして、第2の実施の形態の情報処理システムによれば、さらに、電子タグ3の起動・設定・装着と同時に位置情報、装着個体の情報(サイズや重量、写真など)の記録を簡便に実施可能な一連の装置となる。
以上、本発明の書き込み装置を、図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。例えば、スマートアダプタ本体1aが電子はかり200の機能を備えていてもよい。この装置により、電子はかりで読み取った情報と、スマートアダプタ本体で読み取る情報を確実に共有することが可能である。
また、本発明に、他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。
また、本発明は、前述した各実施の形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、スマートアダプタ本体1、1aが有する機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等が挙げられる。磁気記憶装置には、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等が挙げられる。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM/RW等が挙げられる。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)等が挙げられる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)等の電子回路で実現することもできる。
1、1a スマートアダプタ本体
2 スマートアダプタ通信部
3 電子タグ
4 装着器具
4a2 押し子
4a4 棒状体
4b1 針管
4b2 弁体

Claims (7)

  1. 内部時計と生体を計測するセンサ、記憶メモリとを備える電子タグと通信するインタフェースを備える通信モジュールと、
    現在時刻を取得する時刻取得部と、
    前記通信モジュールを介して前記電子タグと通信して電子タグを起動させ、前記時刻取得部が取得した現在時刻を含み前記電子タグが生体を計測する際に使用する計測用情報を前記電子タグに書き込む書込部と、
    前記電子タグのIDと前記計測用情報とを記憶する記憶部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記書込部は、前記電子タグの起動と同時に前記計測用情報を前記電子タグに書き込む請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記書込部の書き込みにより前記電子タグの前記内部時計が現在時刻と同期して動作を開始する請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 生体に挿入される針管と前記針管内に前記通信モジュールを挿入する挿入手段とを有し、
    前記電子タグが前記針管内に配置された状態で前記針管内に前記通信モジュールが挿入される請求項1ないし3のいずれかに記載の情報処理装置。
  5. 前記電子タグが接触したときに前記針管の基端側に前記電子タグを付勢する付勢手段を前記針管の先端側に有する請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記通信モジュールを前記針管内に挿入可能な棒状体と、前記通信モジュールおよび前記棒状体を前記針管内に挿入させる際に把持する押し子とを有し、前記押し子を前記先端側に押し込むことにより、前記電子タグを前記付勢手段の付勢に逆らって前記生体に挿入させる請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記生体の画像、前記生体のサイズまたは前記生体の重量のうち少なくとも1つを、前記計測用情報と関連づけて記憶する記憶部をさらに有する請求項1ないし6のいずれかに記載の情報処理装置。
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