JP6930353B2 - 仮想現実体感システム - Google Patents

仮想現実体感システム Download PDF

Info

Publication number
JP6930353B2
JP6930353B2 JP2017195365A JP2017195365A JP6930353B2 JP 6930353 B2 JP6930353 B2 JP 6930353B2 JP 2017195365 A JP2017195365 A JP 2017195365A JP 2017195365 A JP2017195365 A JP 2017195365A JP 6930353 B2 JP6930353 B2 JP 6930353B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
virtual reality
load
boarding
experiencer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017195365A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019066805A (ja
Inventor
伸一 大久保
伸一 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2017195365A priority Critical patent/JP6930353B2/ja
Publication of JP2019066805A publication Critical patent/JP2019066805A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6930353B2 publication Critical patent/JP6930353B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Description

本発明は、体感者の身体動作を伴う仮想現実体感システムに関する。
仮想現実(バーチャルリアリティー、VRなどとも呼ばれる)体感型の訓練用装置、エクササイズ装置、アミューズメント装置、ゲーム装置などが普及している。例えば、自動車の運転席、ハングライダーの操縦部などを模したプラットフォームに搭乗した体感者に、プラットフォームの駆動機構による動作と連動した仮想現実の映像を提供することで、体感者は本当にその場所に居て操作をしているかのような感覚を体感することができる。体感者からのインプットに対して、プラットフォームの動作や仮想現実の映像が追従することによって、体感者は仮想現実の空間を現実の空間であるかのように感じることができる。
特許文献1には、体感者の手と腕を置くグリッパーユニットと、足を置くフットユニットを備え、体感者の体の重心移動によって、前後左右に傾動可能なムーヴメント装置が記載されている。ムーヴメント装置の動作に連動した仮想現実の映像が、ヘッドマウントディスプレイを通して体感者に視認されることが記載されている。
特許文献2には、訓練シミュレータまたはゲームシミュレータなどに使用されるモーションベース装置として、ベースプレートと搭乗機が設置される上部プレートとの間に、3つの油圧シリンダーを三角構造で配置し、その3つの油圧シリンダーに油圧供給手段によって油圧動力を供給することにより、搭乗機が設置される上部プレートを上下運動および揺れ運動させ、ダイナミックな仮想搭乗状況を演出するモーションベース装置が記載されている。
特許文献3には、鳥のような飛行を体験することができるモーションプラットフォームが記載されている。このモーションプラットフォームは、鳥の翼を模した部分を備えており、当該部分を体感者が鳥のように羽ばたかせることによって、モーションプラットフォームの駆動機構により体感者の搭乗部が上下方向に動くことが記載されている。
米国特許出願公開第2017/0003739号明細書 特開平11−218105号公報 米国特許第9711059号明細書
しかしながら、特許文献1に記載されたムーヴメント装置は、体感者の体の重心移動によって、前後左右に傾動することはできるものの、上下方向に動作することはできない。
特許文献2に記載されたモーションベース装置は、上下方向に動作することはできるものの、仮想現実ソフトウェアを解釈した制御コンピュータが、各油圧シリンダーに供給される圧油を制御することで搭乗機を上下運動および揺れ運動させるものであるため、搭乗機に搭乗している体感者の直感的な身体動作と連動した上下運動を実現することはできず、仮想現実の体感者にとって、その体感性は十分ではない。
特許文献3に記載されたモーションプラットフォームでは、体感者が手を鳥のように羽ばたかせるというインプットに基づいて、体感者の搭乗部を上昇および下降させることはできるものの、インプットとなる体感者の身体動作は、鳥のように手を羽ばたかせるという身体動作に限られているため、利用可能な仮想現実のコンテンツは限られてしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、利用可能な仮想現実のコンテンツが多く、体感者の直感的な身体動作と連動した上下駆動を可能とすることで体感者の体感性を向上させた仮想現実体感システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、体感者の身体動作を伴う仮想現実体感システムであって、前記体感者が視認する仮想現実の映像を生成する映像生成部と、前記映像生成部によって生成された仮想現実の映像を表示する表示部と、ベース部と、前記ベース部上に固定設置された上下駆動機構部と、前記上下駆動機構部に連結された前記体感者が搭乗する搭乗部と、を有する本体部と、前記映像生成部、前記表示部および前記本体部のそれぞれと通信可能に接続された制御部と、を備え、前記搭乗部は、前記体感者の足以外の部位からの第1荷重を受ける第1荷重支持部と、前記体感者の足からの第2荷重を受ける第2荷重支持部と、を有し、前記第1荷重支持部は、前記第1荷重を検知する第1センサ部を有し、前記第2荷重支持部は、前記第2荷重を検知する第2センサ部を有し、前記制御部は、前記体感者の身体動作に伴い、前記第2センサ部によって検知される前記第2荷重が前記第1センサ部によって検知される前記第1荷重よりも大きくなった際に、前記上下駆動機構部によって前記搭乗部を上昇させるとともに、前記上昇と連動した仮想現実の映像を前記映像生成部に生成させ、かつ前記表示部に表示させ、前記制御部は、前記体感者の身体動作に伴い、前記第2センサ部によって検知される前記第2荷重がゼロになった際に、または前記第1センサ部によって検知される前記第1荷重が急峻に増大した際に、前記上下駆動機構部によって前記搭乗部を下降させるとともに、前記下降と連動した仮想現実の映像を前記映像生成部に生成させ、かつ前記表示部に表示させる、仮想現実体感システムである。
前記第1荷重支持部は、前記体感者の臀部、胸部または腹部を支持してもよい。
上記の仮想現実体感システムは、前記ベース部と前記搭乗部との間に設けられ、前記搭乗部の前記下降を付勢する付勢部材をさらに有していてもよい。
前記付勢部材は、ゴムまたはバネとしてもよい。
前記上下駆動機構部は、油圧式または空圧式のシリンダーとしてもよい。
前記表示部は、前記体感者の頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイとしてもよい。
本発明によれば、利用可能な仮想現実のコンテンツが多く、体感者の直感的な身体動作と連動した上下駆動を可能とすることで体感者の体感性を向上させた仮想現実体感システムとすることができる。
本発明の一実施形態の仮想現実体感システムを示す斜視図であり、体感者が基本姿勢をとっている状態を示している。 本発明の一実施形態の仮想現実体感システムを示す斜視図であり、体感者が上昇動作をとっている状態を示している。 本発明の一実施形態の仮想現実体感システムを示す斜視図であり、体感者が下降動作をとっている状態を示している。 本発明の一実施形態の変形例の仮想現実体感システムを示す側面図である。 本発明の一実施形態の変形例の仮想現実体感システムを示す側面図であり、体感者が基本姿勢をとっている状態を示している。 本発明の一実施形態の変形例の仮想現実体感システムを示す側面図であり、体感者が上昇動作をとっている状態を示している。 本発明の一実施形態の変形例の仮想現実体感システムを示す側面図であり、体感者が下降動作をとっている状態を示している。 本発明の一実施形態およびその変形例の仮想現実体感システムの構成を示すブロック図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る仮想現実体感システムについて、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の仮想現実体感システム100を示す斜視図である。仮想現実を体感する体感者1は、仮想現実体感システム100に搭乗して基本姿勢をとっている。
仮想現実体感システム100は、映像生成部2と、表示部3と、本体部4と、制御部5とを備えている。制御部5は、映像生成部2、表示部3および本体部4のそれぞれと通信可能に接続されている。図1に示す構成において、映像生成部2と表示部3とは互いに通信可能に接続され、両者は制御部5を介さない場合であっても互いに通信可能に構成されている。
制御部5は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含むプロセッサから構成される。制御部5は、プログラムなどを記憶するメモリなどの他の構成を有していてもよい。制御部5と各部との通信は、ケーブルなどを用いた有線方式でもよいし、Bluetooth(登録商標)などを用いた無線方式でもよいし、有線方式と無線方式とを組み合わせたハイブリッド方式でもよい。
映像生成部2は、体感者1が視認する仮想現実の映像を生成する。後述するように、制御部5は、体感者1の身体動作に伴う信号を本体部4(搭乗部43)から受信する。本体部4からの当該信号に基づいて、制御部5は、体感者1の身体動作と連動した仮想現実の映像を生成させるべく映像生成部2に信号を送信する。制御部5からの当該信号に基づいて、映像生成部2は、体感者1の身体動作と連動した仮想現実の映像を生成する。
映像生成部2は、例えば、GPU(Graphics Processing Unit)などから構成される。映像生成部2は、制御部5の中にその一部として組み込まれていてもよい。
表示部3は、映像生成部2によって生成された仮想現実の映像を表示する。制御部5は、上述のように映像生成部2に体感者1の身体動作と連動した仮想現実の映像を生成させるとともに、映像生成部2によって生成された仮想現実の映像を体感者1が視認できるよう表示させるべく表示部3に信号を送信する。制御部5からの当該信号に基づいて、表示部3は、映像生成部2によって生成された仮想現実の映像を体感者1に向けて表示する。
表示部3は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどを備える表示装置から構成される。例えば、表示部3として、体感者1の頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイを用いることができる。表示部3として、ヘッドマウントディスプレイを用いることで、大型のスクリーンを設置する必要がなく、仮想現実体感システム100の小型化を図ることができる。表示部3としてのヘッドマウントディスプレイは、スマートフォンなどの携帯情報端末を筐体に取り付けて構成されるものであってもよい。
なお、図1に示す構成において、映像生成部2と表示部3とは互いに直接接続されているため、両者は制御部5を介さなくとも互いに通信可能である。このため、表示部3は、制御部5からの信号ではなく、映像生成部2からの信号のみに基づいて仮想現実の映像を表示することもできる。この場合には、制御部5からの信号の送信先を減らすことができる。
本体部4は、ベース部41と、上下駆動機構部42と、搭乗部43とを有している。
ベース部41は、仮想現実体感システム100が設置されるフロアーの床面と接しており、上下駆動機構部42および搭乗部43を支える。
ベース部41を床面に強固に固定して取り付けるために、ベース部41は、アンカー部材などを取り付けるための図示しない開口部を有していてもよい。ベース部41には、ステンレス、アルミニウム、カーボン、樹脂材料、木材料などの公知の材料を用いることができる。
上下駆動機構部42は、ベース部41上に固定設置されている。図1に示すように、上下駆動機構部42は、搭乗部43を上昇および下降させる(矢印Zの方向に移動させる)ことが可能に構成された機構を有している。後述するように、制御部5は、体感者1の身体動作に伴う信号を本体部4(搭乗部43)から受信する。本体部4からの当該信号に基づいて、制御部5は、体感者1の身体動作と連動した搭乗部43の上昇または下降をさせるべく上下駆動機構部42に信号を送信する。制御部5からの当該信号に基づいて、上下駆動機構部42は、体感者1の身体動作と連動した上昇駆動または下降駆動を行い、搭乗部43を上昇または下降させる。
上下駆動機構部42は、油圧式または空圧式のシリンダーや、ボールねじ、電動リニアアクチュエーターなどから構成される。上下駆動機構部42として、油圧式または空圧式のシリンダーを用いる場合には、比較的小さなサイズで高速かつ大きな動力を得ることができるため好ましい。
ベース部41と上下駆動機構部42とは、図示しないボルトなどで互いに固定されている。上下駆動機構部42の筐体には、ステンレス、アルミニウム、カーボンなどの公知の材料を用いることができる。
搭乗部43は、上下駆動機構部42に連結されている。搭乗部43は、体感者1の足以外の部位(図1において体感者1の臀部)からの第1荷重44aを受ける第1荷重支持部44と、体感者1の足からの第2荷重45aを受ける第2荷重支持部45とを有している。図1に示すように、搭乗部43は椅子型の形状であって、その下端部において前方に向かって延出した延出面を有している。第1荷重支持部44は、搭乗部43の座面となる位置に配置され、第2荷重支持部45は、体感者1の足裏が触れる延出面に配置されている。
なお、搭乗部43は図1に示すような椅子型には限られない。例えば、搭乗部として、体感者1が座面に跨るように搭乗する乗馬型の搭乗部としてもよい。
上下駆動機構部42と搭乗部43とは、図示しないボルトなどで連結されている。搭乗部43を形成する材料としては、ステンレス、アルミニウム、カーボン、樹脂材料、木材料などの公知の材料を用いることができる。
第1荷重支持部44は、第1荷重44aを検知する第1センサ部44bを有している。第1センサ部44bは検知によって、第1荷重44aに関する情報を取得することができ、より具体的には、第1荷重支持部44が第1荷重44aを受けているか否か、受けている第1荷重44aの大きさ、第1荷重44aの大きさの経時的変化などに関する情報を取得することができる。第1センサ部44bは、制御部5と通信可能に接続されており、第1センサ部44bが取得した第1荷重44aに関する情報は、第1センサ部44bから制御部5に送信される。
第1センサ部44bは、公知のセンサから構成される。例えば、第1センサ部44bのセンサには、ひずみゲージ式、磁歪式、静電容量式などのロードセルを用いることができる。第1センサ部44bは、第1荷重支持部44の全面(搭乗部43の座面の全面)に配置されていてもよいし、体感者1の身体動作に伴う第1荷重44aの変化を検知できる範囲で、その配置面積を小さくしてもよい。
第2荷重支持部45は、第2荷重45aを検知する第2センサ部45bを有している。第2センサ部45bは検知によって、第2荷重45aに関する情報を取得することができ、より具体的には、第2荷重支持部45が第2荷重45aを受けているか否か、受けている第2荷重45aの大きさ、第2荷重45aの大きさの経時的変化などに関する情報を取得することができる。第2センサ部45bは、制御部5と通信可能に接続されており、第2センサ部45bが取得した第2荷重45aに関する情報は、第2センサ部45bから制御部5に送信される。
第2センサ部45bは、第1センサ部44bと同様の構成とすることができる。第2センサ部45bは、第2荷重支持部45の全面(搭乗部43の下端部における延出面の全面)に配置されていてもよいし、体感者1の身体動作に伴う第2荷重45aの変化を検知できる範囲で、その配置面積を小さくしてもよい。
後述するように、制御部5は、第1センサ部44bからの第1荷重44aに関する情報と、第2センサ部45bからの第2荷重45aに関する情報とを取得することで、体感者1の身体動作を把握する。そして、制御部5は、把握した体感者1の身体動作と連動するように、映像生成部2、表示部3、および上下駆動機構部42に各種の指示信号を送信する。
次に、上記の構成を備える仮想現実体感システム100の作用について、図1から図3を参照して説明する。仮想現実体感システム100は、体感者1が搭乗部43に着座している状態が体感者1の基本姿勢となるような仮想現実のコンテンツを想定している。
図1に示す状態において、仮想現実を体感する体感者1は、搭乗部43に着座して基本姿勢をとっている。
体感者1が着座して基本姿勢をとっている場合には、体感者1から搭乗部43にかかる荷重の大半は、搭乗部43の座面である第1荷重支持部44に第1荷重44aとしてかかる。体感者1の足は、搭乗部43の延出面である第2荷重支持部45に触れているものの、第2荷重支持部45が受ける第2荷重45aはそれほど大きいものとはならない。
つまり、制御部5は、第1センサ部44bからの第1荷重44aに関する情報と、第2センサ部45bからの第2荷重45aに関する情報とを取得して、第2センサ部45bによって検知される第2荷重45aがゼロではなく、第1センサ部44bによって検知される第1荷重44aが、第2センサ部45bによって検知される第2荷重45aよりも大きい場合には、体感者1は搭乗部43に着座して基本姿勢をとっていると判断(把握)する。
制御部5は、体感者1が基本姿勢をとっていると判断(把握)した場合には、上下駆動機構部42に対して搭乗部43を上昇または下降させるような指示は出さない。
従って、上下駆動機構部42は、搭乗部43を上昇または下降させるような上昇駆動または下降駆動をすることはない。
図2は、体感者1が上昇動作をとっている状態を示している。体感者1が直感的な上昇動作をとる場合には、体感者1の臀部は、搭乗部43の座面である第1荷重支持部44から離れるため、第1荷重支持部44にかかる第1荷重44aはゼロとなる。一方で、体感者1からの荷重は、体感者1の足が置かれる搭乗部43の延出面である第2荷重支持部45に第2荷重45aとしてかかる。
つまり、制御部5は、第1センサ部44bからの第1荷重44aに関する情報と、第2センサ部45bからの第2荷重45aに関する情報とを取得して、第2センサ部45bによって検知される第2荷重45aが、第1センサ部44bによって検知される第1荷重44aよりも大きくなった際に、体感者1は搭乗部43において上昇動作をとったと判断(把握)する。
制御部5は、体感者1が上昇動作をとったと判断(把握)した場合には、体感者1の上昇動作と連動した仮想現実の映像を生成させるべく映像生成部2に信号を送信する。制御部5からの当該信号に基づいて、映像生成部2は、体感者1の上昇動作と連動した仮想現実の映像を生成する。
制御部5は、上述のように映像生成部2に体感者1の上昇動作と連動した仮想現実の映像を生成させるとともに、映像生成部2によって生成された仮想現実の映像を表示させるべく表示部3に信号を送信する。制御部5からの当該信号に基づいて、表示部3は、映像生成部2によって生成された仮想現実の映像を表示する。
制御部5は、体感者1の上昇動作と連動した搭乗部43の上昇をさせるべく上下駆動機構部42に信号を送信する。制御部5からの当該信号に基づいて、上下駆動機構部42は、体感者1の上昇動作と連動した上昇駆動を行い、搭乗部43を上昇させる(矢印Zの方向に移動させる)。
体感者1の上昇動作と連動するように、制御部5からの指示(信号)に基づき、上下駆動機構部42によって搭乗部43が上昇し、映像生成部2によって生成された仮想現実の映像を表示部3が表示する。
つまり、制御部5は、体感者1の上昇動作という直感的な身体動作に伴い、第2センサ部45bによって検知される第2荷重45aが第1センサ部44bによって検知される第1荷重44aよりも大きくなった際に、上下駆動機構部42によって搭乗部43を上昇させるとともに、当該上昇と連動した仮想現実の映像を映像生成部2に生成させ、かつ表示部3に表示させる。
図3は、体感者1が下降動作をとっている状態を示している。体感者1が直感的な下降動作をとる場合には、体感者1の臀部は、搭乗部43の座面である第1荷重支持部44に衝突するため、第1荷重支持部44にかかる第1荷重44aは急峻に増大する。一方で、体感者1が直感的な下降動作をとる場合には、体感者1の足は、搭乗部43の延出面である第2荷重支持部45から離れるため、第2荷重支持部45にかかる第2荷重45aはゼロとなる。
つまり、制御部5は、第1センサ部44bからの第1荷重44aに関する情報と、第2センサ部45bからの第2荷重45aに関する情報とを取得して、第2センサ部45bによって検知される第2荷重45aがゼロになった際に、または第1センサ部44bによって検知される第1荷重44aが急峻に増大した際に、体感者1は搭乗部43において下降動作をとったと判断(把握)する。
制御部5は、体感者1が下降動作をとったと判断(把握)した場合には、体感者1の下降動作と連動した仮想現実の映像を生成させるべく映像生成部2に信号を送信する。制御部5からの当該信号に基づいて、映像生成部2は、体感者1の下降動作と連動した仮想現実の映像を生成する。
制御部5は、上述のように映像生成部2に体感者1の下降動作と連動した仮想現実の映像を生成させるとともに、映像生成部2によって生成された仮想現実の映像を表示させるべく表示部3に信号を送信する。制御部5からの当該信号に基づいて、表示部3は、映像生成部2によって生成された仮想現実の映像を表示する。
制御部5は、体感者1の下降動作と連動した搭乗部43の下降をさせるべく上下駆動機構部42に信号を送信する。制御部5からの当該信号に基づいて、上下駆動機構部42は、体感者1の下降動作と連動した下降駆動を行い、搭乗部43を下降させる(矢印Zの方向に移動させる)。
体感者1の下降動作と連動するように、制御部5からの指示(信号)に基づき、上下駆動機構部42によって搭乗部43が下降し、映像生成部2によって生成された仮想現実の映像を表示部3が表示する。
つまり、制御部5は、体感者1の下降動作という直感的な身体動作に伴い、第2センサ部45bによって検知される第2荷重45aがゼロになった際に、または第1センサ部44bによって検知される第1荷重44aが急峻に増大した際に、上下駆動機構部42によって搭乗部43を下降させるとともに、当該下降と連動した仮想現実の映像を映像生成部2に生成させ、かつ表示部3に表示させる。
以上説明したように、本実施形態の仮想現実体感システム100において、体感者1の足以外の部位からの第1荷重44aを受ける第1荷重支持部44に第1センサ部44bを設け、体感者1の足からの第2荷重45aを受ける第2荷重支持部45に第2センサ部45bを設ける。制御部5は、第1センサ部44bからの第1荷重44aに関する情報と、第2センサ部45bからの第2荷重45aに関する情報とを取得して、体感者1の直感的な身体動作を把握することができる。そして、制御部5は、体感者1の直感的な身体動作(上昇動作または下降動作)と連動するように、上下駆動機構部42によって搭乗部43を上昇または下降させるとともに、当該上昇または当該下降と連動した仮想現実の映像を映像生成部2に生成させ、かつ表示部3に表示させることができる。
本実施形態の仮想現実体感システム100によれば、制御部5は、搭乗部43を上昇または下降させるトリガーとなる体感者1の身体動作を把握するために、体感者1からの非直感的な身体動作を伴うインプットを必要としない。非直感的な身体動作を伴うインプットとは、体感者1が直感的に上昇動作または下降動作をとる場合に、それと連動するように搭乗部を上昇または下降させるために、体感者1が手元にあるスイッチを手で押すようなインプットなどが該当する。
本実施形態の仮想現実体感システム100において、制御部5は、第1センサ部44bからの第1荷重44aに関する情報と、第2センサ部45bからの第2荷重45aに関する情報とを取得することで、体感者1の身体動作を把握することができるため、本システムを利用可能な仮想現実のコンテンツは非常に多い。
従って、本実施形態の仮想現実体感システム100によれば、利用可能な仮想現実のコンテンツは多く、体感者1の直感的な身体動作と連動した上下駆動を可能とすることで体感者1の体感性を向上させることができる。
次に、本実施形態の仮想現実体感システムの変形例について説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
(変形例1)
図4は、本実施形態の変形例1である仮想現実体感システム200を示す側面図である。
図4において、図面の見やすさの観点から、映像生成部2および制御部5を省略している。しかしながら、図4に示す仮想現実体感システム200は、図1に示す仮想現実体感システム100と同様に、映像生成部2および制御部5を備えている。つまり、仮想現実体感システム200においても、図8に示すブロック図のとおり、制御部5は、映像生成部2、表示部3および本体部4(第1センサ部44b、第2センサ部45b、および上下駆動機構部42)のそれぞれと通信可能に接続されている。
仮想現実体感システム200は、付勢部材20を有している。付勢部材20は、ベース部41と搭乗部43との間に設けられている。仮想現実体感システム200の他の構成は、上記の仮想現実体感システム100と同様である。
付勢部材20は、付勢部材20の一端が固定された第1固定板21を介して、ベース部41に取り付けられている。付勢部材20は、付勢部材20の他端が固定された第2固定板22を介して、搭乗部43に取り付けられている。第1固定板21および第2固定板22は、図示しないボルトなどによってベース部41および搭乗部43にそれぞれ取り付けられている。
付勢部材20は、体感者1の直感的な下降動作と連動するように上下駆動機構部42によって搭乗部43を下降させる際に、搭乗部43の下降を付勢する。搭乗部43の下降が付勢部材20によって付勢されるため、搭乗部43に搭乗する体感者1は、仮想現実においてより加速感の増した下降を体感することができる。
付勢部材20は、弾性部材である。例えば、付勢部材20には、ゴムまたはバネを用いることができる。付勢部材20として、ゴムまたはバネを用いることで装置構成をシンプルなものとすることができる。
第1固定板21および第2固定板22には、ステンレス、アルミニウム、カーボン、樹脂材料、木材料などの公知の材料を用いることができる。
図4において、付勢部材20は、上下駆動機構部42を前後で挟むように、搭乗部43の下面における前方と後方の2箇所に取り付けられている。しかしながら、付勢部材20の設置場所および設置個数はこれに限定されず、仮想現実体感システム200において利用する仮想現実のコンテンツに合わせて適宜決定される。
付勢部材20は、第1固定板21および第2固定板22に着脱可能に取り付けられてもよい。この場合、利用する仮想現実のコンテンツに合わせて、あらかじめ設けられた複数の第1固定板21および複数の第2固定板22のうち、必要箇所にのみ付勢部材20を取り付けることができる。
本変形例1の仮想現実体感システム200によれば、上記の仮想現実体感システム100と同様の構成を備えているため、仮想現実体感システム100と同様に、利用可能な仮想現実のコンテンツは多く、体感者1の直感的な身体動作と連動した上下駆動を可能とすることで体感者1の体感性を向上させることができる。
さらに、本変形例1の仮想現実体感システム200によれば、ベース部41と搭乗部43との間に搭乗部43の下降を付勢する付勢部材20を備えているため、体感者1はより加速感の増した下降を体感することができる。
なお、本変形例1の仮想現実体感システム200は、搭乗部43の上昇を付勢する付勢部材を備えてもよい。例えば、搭乗部43と搭乗部43の上方に配置された天部との間に、搭乗部43の上昇を付勢する付勢部材を取り付ける。この場合、搭乗部43に搭乗する体感者1は、仮想現実においてより加速感の増した上昇を体感することができる。
(変形例2)
図5は、本実施形態の変形例2である仮想現実体感システム300を示す側面図である。
図5において、図面の見やすさの観点から、映像生成部2および制御部5を省略している。しかしながら、図5に示す仮想現実体感システム300は、図1に示す仮想現実体感システム100と同様に、映像生成部2および制御部5を備えている。つまり、仮想現実体感システム300においても、図8に示すブロック図のとおり、制御部5は、映像生成部2、表示部3および本体部80(第1センサ部84b、第2センサ部85b、および上下駆動機構部42)のそれぞれと通信可能に接続されている。
仮想現実体感システム300は、付勢部材20を有している。仮想現実体感システム300は、体感者1がうつ伏せになるように搭乗する搭乗部83(本体部80)を備えている。仮想現実体感システム300の他の構成は、上記の仮想現実体感システム100と同様である。
付勢部材20は、上記の仮想現実体感システム200と同様である。図5において、付勢部材20は搭乗部83の前方に1つ設けられているが、その設置場所および設置個数はこれに限定されず、仮想現実体感システム300において利用する仮想現実のコンテンツに合わせて適宜決定される。
図5に示すように、仮想現実を体感する体感者1は、仮想現実体感システム300の搭乗部83にうつ伏せに搭乗して基本姿勢をとっている。
搭乗部83は、連結部81および支持部82を有している。連結部81は、上下駆動機構部42と支持部82とを繋ぐ連結部材から構成されている。連結部81は、その下端において上下駆動機構部42と繋がっており、その上端において支持部82と繋がっている。
支持部82は、連結部81の上端に回転自在に繋がっている。このため、搭乗部83に搭乗した体感者1は、連結部81の上端を中心として、自身の体の重心移動によって支持部82を前後に傾動させることができる。
連結部81および支持部82には、ステンレス、アルミニウム、カーボンなどの公知の材料を用いることができる。
支持部82は、平面視して略矩形状に形成されてもよいし、略楕円形状に形成されてもよい。支持部82は、体感者1の左手および左足(左半身)を支持する左側フレームと、体感者1の右手および右足(右半身)を支持する右側フレームと、当該左側フレームと当該右側フレームとを繋ぐ中央フレームとで構成され、平面視して略H字形状に形成されてもよい。
支持部82(搭乗部83)は、体感者1が搭乗した際に、体感者1の足以外の部位(図5において体感者1の重心位置付近である胸部または腹部)からの第1荷重84aを受ける第1荷重支持部84と、体感者1の足からの第2荷重85aを受ける第2荷重支持部85とを有している。
図5に示すように、第1荷重支持部84は、体感者1の胸部または腹部が接するように支持部82の中央付近に配置されている。第2荷重支持部85は、体感者1の足裏が触れるように支持部82の一端において立設した立設面に配置されている。
第2荷重支持部85が配置される立設面の立設する角度は、体感者1の足裏が触れることができる範囲において適宜決定することができる。
支持部82は、その他端において突出するように設けられた把持部86を有している。体感者1は、搭乗部83に搭乗している間は、把持部86を握る。
支持部82は、把持部86と第1荷重支持部84との間に、腕支部87を有している。腕支部87は、搭乗部83に搭乗する体感者1の腕を支える。
支持部82は、第1荷重支持部84と第2荷重支持部85との間に、脚支部88を有している。脚支部88は、搭乗部83に搭乗する体感者1の脚を支える。
第1荷重支持部84は、第1荷重84aを検知する第1センサ部84bを有している。第1センサ部84bは検知によって、第1荷重84aに関する情報を取得することができ、より具体的には、第1荷重支持部84が第1荷重84aを受けているか否か、受けている第1荷重84aの大きさ、第1荷重84aの大きさの経時的変化などに関する情報を取得することができる。第1センサ部84bは、制御部5と通信可能に接続されており、第1センサ部84bが取得した第1荷重84aに関する情報は、第1センサ部84bから制御部5に送信される。第1センサ部84bは、上記の仮想現実体感システム100における第1センサ部44bと同様の構成とすることができる。
第2荷重支持部85は、第2荷重85aを検知する第2センサ部85bを有している。第2センサ部85bは検知によって、第2荷重85aに関する情報を取得することができ、より具体的には、第2荷重支持部85が第2荷重85aを受けているか否か、受けている第2荷重85aの大きさ、第2荷重85aの大きさの経時的変化などに関する情報を取得することができる。第2センサ部85bは、制御部5と通信可能に接続されており、第2センサ部85bが取得した第2荷重85aに関する情報は、第2センサ部85bから制御部5に送信される。第2センサ部85bは、上記の仮想現実体感システム100における第2センサ部45bと同様の構成とすることができる。
後述するように、制御部5は、第1センサ部84bからの第1荷重84aに関する情報と、第2センサ部85bからの第2荷重85aに関する情報とを取得することで、体感者1の身体動作を把握する。そして、制御部5は、把握した体感者1の身体動作と連動するように、映像生成部2、表示部3、および上下駆動機構部42に各種の指示信号を送信する。
次に、上記の構成を備える仮想現実体感システム300の作用について、図5から図7を参照して説明する。仮想現実体感システム300は、体感者1が搭乗部83にうつ伏せに搭乗し、体感者1が床面と略平行となる状態が体感者1の基本姿勢となるような仮想現実のコンテンツを想定している。
図5に示す状態において、仮想現実を体感する体感者1は、搭乗部83にうつ伏せに搭乗し、自身の体が床面と略平行となるように基本姿勢をとっている。
体感者1がこのような基本姿勢をとっている場合には、体感者1から搭乗部83にかかる荷重の大半は、体感者1の重心位置付近に設けられた第1荷重支持部84に第1荷重84aとしてかかる。体感者1の足は、搭乗部83(支持部82)の立設面である第2荷重支持部85に触れているものの、第2荷重支持部85が受ける第2荷重85aはそれほど大きいものとはならない。
つまり、制御部5は、第1センサ部84bからの第1荷重84aに関する情報と、第2センサ部85bからの第2荷重85aに関する情報とを取得して、第2センサ部85bによって検知される第2荷重85aがゼロではなく、第1センサ部84bによって検知される第1荷重84aが、第2センサ部85bによって検知される第2荷重85aよりも大きい場合には、体感者1は搭乗部83において基本姿勢をとっていると判断(把握)する。
制御部5は、体感者1が基本姿勢をとっていると判断(把握)した場合には、上下駆動機構部42に対して搭乗部83を上昇または下降させるような指示は出さない。
従って、上下駆動機構部42は、搭乗部83を上昇または下降させるような上昇駆動または下降駆動をすることはない。
図6は、体感者1が上昇動作をとっている状態を示している。体感者1が直感的な上昇動作をとる場合には、体感者1の胸部または腹部は、第1荷重支持部84から離れる方向に移動するため、第1荷重支持部84にかかる第1荷重84aは小さくなる。一方で、体感者1から搭乗部83にかかる荷重の大半は、体感者1の足が置かれる第2荷重支持部85に第2荷重85aとしてかかる。
つまり、制御部5は、第1センサ部84bからの第1荷重84aに関する情報と、第2センサ部85bからの第2荷重85aに関する情報とを取得して、第2センサ部85bによって検知される第2荷重85aが、第1センサ部84bによって検知される第1荷重84aよりも大きくなった際に、体感者1は搭乗部83において上昇動作をとったと判断(把握)する。
制御部5は、体感者1が上昇動作をとったと判断(把握)した場合には、体感者1の上昇動作と連動した仮想現実の映像を生成させるべく映像生成部2に信号を送信する。制御部5からの当該信号に基づいて、映像生成部2は、体感者1の上昇動作と連動した仮想現実の映像を生成する。
制御部5は、上述のように映像生成部2に体感者1の上昇動作と連動した仮想現実の映像を生成させるとともに、映像生成部2によって生成された仮想現実の映像を表示させるべく表示部3に信号を送信する。制御部5からの当該信号に基づいて、表示部3は、映像生成部2によって生成された仮想現実の映像を表示する。
制御部5は、体感者1の上昇動作と連動した搭乗部83の上昇をさせるべく上下駆動機構部42に信号を送信する。制御部5からの当該信号に基づいて、上下駆動機構部42は、体感者1の上昇動作と連動した上昇駆動を行い、搭乗部83を上昇させる(矢印Zの方向に移動させる)。
体感者1の上昇動作と連動するように、制御部5からの指示(信号)に基づき、上下駆動機構部42によって搭乗部83が上昇し、映像生成部2によって生成された仮想現実の映像を表示部3が表示する。
つまり、制御部5は、体感者1の上昇動作という直感的な身体動作に伴い、第2センサ部85bによって検知される第2荷重85aが第1センサ部84bによって検知される第1荷重84aよりも大きくなった際に、上下駆動機構部42によって搭乗部83を上昇させるとともに、当該上昇と連動した仮想現実の映像を映像生成部2に生成させ、かつ表示部3に表示させる。
図7は、体感者1が下降動作をとっている状態を示している。体感者1が直感的な下降動作をとる場合には、体感者1の胸部または腹部は、第1荷重支持部84に近づき、第1荷重支持部84を押し付ける。このため、第1荷重支持部84にかかる第1荷重84aは急峻に増大する。一方で、体感者1が直感的な下降動作をとる場合には、体感者1の足は、搭乗部83(支持部82)の立設面である第2荷重支持部85から離れるため、第2荷重支持部85にかかる第2荷重85aはゼロとなる。
つまり、制御部5は、第1センサ部84bからの第1荷重84aに関する情報と、第2センサ部85bからの第2荷重85aに関する情報とを取得して、第2センサ部85bによって検知される第2荷重85aがゼロになった際に、または第1センサ部84bによって検知される第1荷重84aが急峻に増大した際に、体感者1は搭乗部83において下降動作をとったと判断(把握)する。
なお、体感者1の胸部または腹部が下降動作前から第1荷重支持部84に接触している場合には、体感者1の下降動作に伴う第1荷重84aの増加は急峻ではないこともある。この場合であっても、制御部5は、第2センサ部85bによって検知される第2荷重85aがゼロになったとの情報に基づいて、体感者1は搭乗部83において下降動作をとったと判断(把握)することができる。
制御部5は、体感者1が下降動作をとったと判断(把握)した場合には、体感者1の下降動作と連動した仮想現実の映像を生成させるべく映像生成部2に信号を送信する。制御部5からの当該信号に基づいて、映像生成部2は、体感者1の下降動作と連動した仮想現実の映像を生成する。
制御部5は、上述のように映像生成部2に体感者1の下降動作と連動した仮想現実の映像を生成させるとともに、映像生成部2によって生成された仮想現実の映像を表示させるべく表示部3に信号を送信する。制御部5からの当該信号に基づいて、表示部3は、映像生成部2によって生成された仮想現実の映像を表示する。
制御部5は、体感者1の下降動作と連動した搭乗部83の下降をさせるべく上下駆動機構部42に信号を送信する。制御部5からの当該信号に基づいて、上下駆動機構部42は、体感者1の下降動作と連動した下降駆動を行い、搭乗部83を下降させる(矢印Zの方向に移動させる)。
体感者1の下降動作と連動するように、制御部5からの指示(信号)に基づき、上下駆動機構部42によって搭乗部83が下降し、映像生成部2によって生成された仮想現実の映像を表示部3が表示する。
つまり、制御部5は、体感者1の下降動作という直感的な身体動作に伴い、第2センサ部85bによって検知される第2荷重85aがゼロになった際に、または第1センサ部84bによって検知される第1荷重84aが急峻に増大した際に、上下駆動機構部42によって搭乗部83を下降させるとともに、当該下降と連動した仮想現実の映像を映像生成部2に生成させ、かつ表示部3に表示させる。
本変形例2の仮想現実体感システム300によれば、上記の仮想現実体感システム100と同様に、体感者1の足以外の部位からの第1荷重84aを受ける第1荷重支持部84に第1センサ部84bを備え、体感者1の足からの第2荷重85aを受ける第2荷重支持部85に第2センサ部85bを備えている。このため、制御部5は、体感者1からの非直感的な身体動作を伴うインプットを要さずに、搭乗部83を上昇または下降させるトリガーとなる体感者1の直感的な身体動作を把握することができる。
従って、本変形例2の仮想現実体感システム300は、仮想現実体感システム100と同様に、利用可能な仮想現実のコンテンツは多く、体感者1の直感的な身体動作と連動した上下駆動を可能とすることで体感者1の体感性を向上させることができる。
さらに、本変形例2の仮想現実体感システム300によれば、体感者1がその搭乗時にうつ伏せ状態となる搭乗部83を備えているため、例えば、空を飛んでいるような仮想現実のコンテンツに対応することができる。
さらに、本変形例2の仮想現実体感システム300によれば、ベース部41と搭乗部83との間に搭乗部83の下降を付勢する付勢部材20を備えているため、体感者1はより加速感の増した下降を体感することができる。例えば、仮想現実体感システム300によれば、体感者1は空を飛ぶ仮想現実の空間において急降下するような感覚をリアルに味わうことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。
上記の実施形態において、制御部5は、体感者1が搭乗している際に、体感者1以外の第三者からのインプットを優先して処理可能に構成されてもよい。この場合、例えば、第三者は、体感者1の身体動作と連動して仮想現実体感システムが稼働している最中に、体感者1が意図しない動きを搭乗部がするよう制御部5に指示することができる。これによって、仮想現実体感システムは、よりアミューズメント的な要素を備えることができる。
制御部5が第三者からのインプットを優先して処理するため、第三者が搭乗部を緊急停止させるなどの措置をとることもでき、仮想現実体感システムの安全性の向上を図ることもできる。
上記の実施形態において、ベース部41と搭乗部との間に、搭乗部を左右方向に移動させる左右駆動機構部や、前後方向に移動させる前後駆動機構部をさらに備えてもよい。左右駆動機構部および前後駆動機構部には、公知の駆動機構を用いることができる。この場合、搭乗部をよりダイナミックに動かすことができる。
上記の実施形態において、仮想現実体感システムは、第1センサ部および第2センサ部以外のセンサ部(センサ)を備えてもよい。例えば、表示部3としてヘッドマウントディスプレイを用いる場合には、ヘッドマウントディスプレイに位置センサ、加速度センサなどのセンサを取り付けることができる。体感者1の身体動作を観察するカメラを設けてもよい。第1センサ部および第2センサ部に加えて、さらなるセンサ部を備えることによって、制御部5は、体感者1の身体動作をより精度よく把握することができる。
上記の実施形態において、第1センサ部および第2センサ部を着脱可能な構成としてもよい。利用する仮想現実のコンテンツに応じて、第1荷重支持部および第2荷重支持部の位置を決定し、決定された第1荷重支持部に着脱可能に構成された第1センサ部を取り付け、決定された第2荷重支持部に着脱可能に構成された第2センサ部を取り付けてもよい。これによって、様々な仮想現実のコンテンツにより柔軟に対応することができる。
上記の実施形態において、仮想現実体感システムは、第1センサ部および第2センサ部が検知する情報に基づいて、搭乗部の上昇速度および下降速度を調節してもよい。例えば、第2センサ部が検知する第2荷重の増加量や増加速度に応じて、上下駆動機構部による搭乗部の上昇の速度を変化させてもよい。同様に、第1センサ部が検知する第1荷重の増加量や増加速度に応じて、上下駆動機構部による搭乗部の下降の速度を変化させてもよい。これにより、搭乗部の上下動がより体感者1の直感的な身体動作と連動することとなり、体感者1の仮想現実の体感性が増す。
上記の実施形態において、仮想現実体感システムは、搭乗部(または支持部)の下方にバランス制御機構部を備えてもよい。バランス制御機構部には、例えば公知のジャイロ機構などを用いることができる。これにより、搭乗部(または支持部)に所定のバランス安定性を付与することができるため、仮想現実体感システムの安全性の向上を図ることができる。
上記の仮想現実体感システム100および仮想現実体感システム200は、ハンドルなどの操作部を備えてもよい。これにより、仮想現実体感システム100および仮想現実体感システム200は、自動車のドライブシミュレーションのような体感者1の操作を伴う仮想現実のコンテンツに対応することができる。
上記の仮想現実体感システム200および仮想現実体感システム300において、付勢部材20は、第1固定板21および第2固定板22を介さずに、直接ベース部41および搭乗部(または支持部)に取り付けられてもよい。これにより、部品の数を減らすことができるため、本体部の構成をシンプルにすることができる。
上記の仮想現実体感システム300において、仮想現実のコンテンツに応じて、腕支部87または脚支部88を、第1センサ部を有する第1荷重支持部としてもよい。
上記の仮想現実体感システム300において、付勢部材20は設けなくてもよい。
1 体感者
2 映像生成部
3 表示部
4、80 本体部
5 制御部
20 付勢部材
21 第1固定板
22 第2固定板
41 ベース部
42 上下駆動機構部
43、83 搭乗部
44、84 第1荷重支持部
44a、84a 第1荷重
44b、84b 第1センサ部
45、85 第2荷重支持部
45a、85a 第2荷重
45b、85b 第2センサ部
81 連結部
82 支持部
86 把持部
87 腕支部
88 脚支部
100、200、300 仮想現実体感システム

Claims (6)

  1. 体感者の身体動作を伴う仮想現実体感システムであって、
    前記体感者が視認する仮想現実の映像を生成する映像生成部と、
    前記映像生成部によって生成された仮想現実の映像を表示する表示部と、
    ベース部と、前記ベース部上に固定設置された上下駆動機構部と、前記上下駆動機構部に連結された前記体感者が搭乗する搭乗部と、を有する本体部と、
    前記映像生成部、前記表示部および前記本体部のそれぞれと通信可能に接続された制御部と、
    を備え、
    前記搭乗部は、前記体感者の足以外の部位からの第1荷重を受ける第1荷重支持部と、前記体感者の足からの第2荷重を受ける第2荷重支持部と、を有し、
    前記第1荷重支持部は、前記第1荷重を検知する第1センサ部を有し、
    前記第2荷重支持部は、前記第2荷重を検知する第2センサ部を有し、
    前記制御部は、前記体感者の身体動作に伴い、前記第2センサ部によって検知される前記第2荷重が前記第1センサ部によって検知される前記第1荷重よりも大きくなった際に、前記上下駆動機構部によって前記搭乗部を上昇させるとともに、前記上昇と連動した仮想現実の映像を前記映像生成部に生成させ、かつ前記表示部に表示させ、
    前記制御部は、前記体感者の身体動作に伴い、前記第2センサ部によって検知される前記第2荷重がゼロになった際に、または前記第1センサ部によって検知される前記第1荷重が急峻に増大した際に、前記上下駆動機構部によって前記搭乗部を下降させるとともに、前記下降と連動した仮想現実の映像を前記映像生成部に生成させ、かつ前記表示部に表示させる、
    仮想現実体感システム。
  2. 前記第1荷重支持部は、前記体感者の臀部、胸部または腹部を支持する請求項1に記載の仮想現実体感システム。
  3. 前記ベース部と前記搭乗部との間に設けられ、前記搭乗部の前記下降を付勢する付勢部材をさらに有する請求項1または2に記載の仮想現実体感システム。
  4. 前記付勢部材は、ゴムまたはバネからなる請求項3に記載の仮想現実体感システム。
  5. 前記上下駆動機構部は、油圧式または空圧式のシリンダーからなる請求項1乃至4のいずれか一項に記載の仮想現実体感システム。
  6. 前記表示部は、前記体感者の頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイである請求項1乃至5のいずれか一項に記載の仮想現実体感システム。
JP2017195365A 2017-10-05 2017-10-05 仮想現実体感システム Active JP6930353B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017195365A JP6930353B2 (ja) 2017-10-05 2017-10-05 仮想現実体感システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017195365A JP6930353B2 (ja) 2017-10-05 2017-10-05 仮想現実体感システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019066805A JP2019066805A (ja) 2019-04-25
JP6930353B2 true JP6930353B2 (ja) 2021-09-01

Family

ID=66340583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017195365A Active JP6930353B2 (ja) 2017-10-05 2017-10-05 仮想現実体感システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6930353B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6723417B1 (ja) 2019-06-28 2020-07-15 株式会社Five for 仮想現実システム、プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP2023181569A (ja) * 2020-11-24 2023-12-25 ソニーグループ株式会社 触覚提示装置及び触覚制御装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02189171A (ja) * 1989-01-17 1990-07-25 Meitec Corp 座乗型機械の座乗部荷重検出装置
JPH09146446A (ja) * 1995-11-20 1997-06-06 Sega Enterp Ltd 座席動揺装置
JPH11153949A (ja) * 1997-11-20 1999-06-08 Sony Corp 体感モーション装置
US9711059B2 (en) * 2015-03-27 2017-07-18 Somniacs Ag Motion platform device for flight simulation

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019066805A (ja) 2019-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9120021B2 (en) Interactive lean sensor for controlling a vehicle motion system and navigating virtual environments
JP6798042B2 (ja) 着座式運動シミュレーション型遊園地アトラクション
US10890976B2 (en) Pressure controlled kinetic feedback platform with modular attachments
JP5831893B1 (ja) 航空機の遠隔操縦システム
US10124211B2 (en) Device for carrying out movements by shifting the center of gravity and/or actuating muscles of a human body
US20190295433A1 (en) Ejection Seat Simulator of Extraction Parachute Type for Experiencing Escape from a Manned Aircraft
US20150228199A1 (en) Ergonomics Test Buck
KR20100095570A (ko) 모션 시뮬레이션 의자
KR101492372B1 (ko) 모션제어유닛을 포함하는 가상현실 시뮬레이션장치
KR101789883B1 (ko) 스핀 가상 현실 시뮬레이터
US9711059B2 (en) Motion platform device for flight simulation
JP6930353B2 (ja) 仮想現実体感システム
KR101756134B1 (ko) 가상 현실 시뮬레이터
KR20170013522A (ko) 재난안전 시뮬레이터
EP3563915B1 (en) Motion simulating device
WO2018170159A1 (en) Virtual reality training device
KR101817268B1 (ko) 가상 현실 제어 장치
CN108404404B (zh) 一种实感型虚拟现实滑翔运动模拟器
KR101364594B1 (ko) 사용자의 움직임과 모션 플랫폼 사이의 양방향 상호 작용을 기반으로 한 실감형 스노보드 장치 및 그 제어방법.
KR102187541B1 (ko) 다중체험이 가능한 가상현실 인터랙션 모듈시스템
KR200485167Y1 (ko) 스크린 승마운동기구
KR102077817B1 (ko) 실전 스포츠 체감형 시뮬레이터
KR102367899B1 (ko) 승하강 풋컨트롤러를 구비한 가상현실 시뮬레이터
CN220834092U (zh) 一种通用游戏模拟器
Kim et al. Active jumping motion platform hardware in immersive virtual reality environment

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6930353

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250