JP6929758B2 - 避難誘導システム - Google Patents
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Description
また、対象者が避難するべき方向である避難方向を含む画像を第2画像として生成することにより、例えば、対象者に対して避難方向を認識させることができるので、一層適切に避難を行わせることが可能となる。
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、避難誘導システムに関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、本実施の形態に係る防災システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る防災システムの設置例の図であり、図2は、防災システムのブロック図である。
表示装置1は、監視領域の内部の複数の位置に設けられて複数の表示手段であり、例えば、図1の表示装置111〜117等である。図2の表示装置1は、例えば、通信部11、撮像部12、表示部13、記録部14、及び制御部15を備える。
通信部11は、ネットワークを介して外部装置(例えば、センター装置3等)との間で通信するための通信手段である。この通信部11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の通信回路等を用いて構成することができる。
撮像部12は、自己が設けられている建物内を撮像する撮像手段である。この撮像部12の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知のイメージセンサ等を備えるカメラを用いて構成することができる。
表示部13は、制御部15の制御に基づいて情報を表示する表示面である。この表示部13の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ(つまり、平面ディスプレイ)等を用いて構成することができる。
記録部14は、表示装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(他の装置の記録部も同様とする)。
制御部15は、表示装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(他の装置の制御部も同様とする)。特に、実施の形態に係る制御プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して表示装置1にインストールされることで、制御部15の各部を実質的に構成する。なお、この制御部15の各部により行われる処理については、後述する。
感知器2は、監視領域の複数の位置に設けられている複数の感知器211〜217であって、監視領域の異常(具体的には、火災)を相互に独立して判定する複数の感知器211〜217である。この感知器2は、センター装置3とネットワークを介して通信するものであり、公知の感知器と同様のものを用いることができるので、詳細の説明は省略する。なお、図1の感知器211〜217各々の不図示の記録部には、感知器211〜217を一意に識別するための感知器IDとしてID211〜ID217が格納されていることとする。
センター装置3は、避難誘導システムであり、例えば、防災システム100を管理する管理センター等に設けられており、一例としては、通信部31、記録部32、及び制御部33を備える。
通信部31は、ネットワークを介して外部装置(例えば、表示装置1、及び感知器2等)との間で通信するための通信手段である。この通信部31の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、表示装置1の通信部11と同様にして構成することができる。
記録部32は、センター装置3の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、設備情報データベース(以下、データベースを「DB」と称する)321、監視情報DB322、画像情報DB323、及び地図情報DB324を備える。
制御部33は、センター装置3を制御する制御手段である。この制御部33は、機能概念的に、画像取得部331、内部人数特定部332、検出部333、及び表示制御部334を備える。画像取得部331は、監視領域の内部画像を取得する画像取得手段である。内部人数特定部332は、画像取得部331が取得した内部画像に基づいて、監視領域の内部の対象者の人数を特定する内部人数特定手段である。検出部333とは、監視領域の異常を検出する検出手段である。表示制御部334は、検出部333が監視領域の異常を検出するまでは、第1画像である宣伝広告画像を表示装置1の表示部13に表示させ、検出部333が監視領域の異常を検出した場合に、内部人数特定部332が特定した対象者の人数に基づいて監視領域から対象者を避難誘導する第2画像である避難誘導画像を生成し、生成した当該避難誘導画像を表示装置1の表示部13の少なくとも一部において宣伝広告画像の代わりに表示させる表示制御手段である。なお、この制御部33の各部により行われる処理については、後述する。
次に、このように構成される防災システム100によって実行される表示制御処理について説明する。図5は、表示制御処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「SA」と略記する)。表示制御処理は、概略的には、センター装置3によって実行される処理であり、具体的には、表示装置1に表示されている画像を切り替える処理である。この表示制御処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、防災システム100の各装置の電源をオンした後に実行を開始し、繰り返し実行するものとし、実行が開始されたところから説明する。図6は、宣伝広告画像を例示した図であり、図7は、避難誘導画像を例示した図であり、図8は、火災が発生した場合の監視領域を示す図である。ここでは、例えば、図8に示すように南廊下の東側寄りの位置の火源F1にて出火して火災が発生した場合を例示して説明する。
このように本実施の形態によれば、対象者の人数に基づいて、監視領域から対象者を避難誘導する避難誘導画像を生成することにより、例えば、出入口411、412への混雑を避けるように避難誘導画像を生成することができるので、適切に避難を行わせることが可能となる。また、監視領域の火災を検出するまでは、宣伝広告画像を表示させ、監視領域の異常を検出した場合に、避難誘導画像を宣伝広告画像の代わりに表示させることにより、例えば、監視領域の火災を検出するまでにおいても、表示装置1を有効利用することが可能となる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。例えば、センター装置3を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に制御部33の各部の一部を設けると共に、これら複数の装置の他の一部に制御部33の各部の他の一部を設けてもよい。また、センター装置3に記録されている情報の少なくとも一部、あるいは、制御部33の各部の少なくとも一部を防災システム100の各表示装置に設けてもよい。また、表示装置1の撮像部12を表示装置1から分離した別体の装置として設けてもよい。
内部人数の特定は画像に基づき行うことが、対象者の動作(つまり、負荷)を増やさないために好適であるが、他の手法によって行っても良い。例えば、エリア毎に入退室管理を行うフロアの場合には入退室情報を元に内部人数を特定するようにしても良い。また、短距離無線を行うタグ等を入口等で対象者に渡し、タグからの無線信号を受信する受信機を各場所に設けて場所ごとの人数をカウントするようにしても良い。また、対象者が保持している携帯端末(例えば、スマートフォン等)に近距離無線通信等の技術を用いて、通信を行い携帯端末からの返信によって人数をカウントするようにしても良い。その他、適宜の方法を取ってよい。
また、上記実施の形態では、図5のSA2において、検出部333は、発報信号によって火災を判定したが、発報信号及び画像によって火災を判定してもよいし、あるいは、画像のみによって火災を判定してもよい。
また、上記実施の形態では、図5のSA6において、図7の避難経路の避難誘導画像を生成する場合について説明したが、避難誘導をスムーズに行える限りにおいて、任意の画像を避難誘導画像として生成してもよい。例えば、図7の避難誘導画像に対して、当該画像を表示する表示装置1の場所を図3の設備情報から特定し、当該特定した場所の画像(例えば、丸印と「現在位置はここです」等のメッセージ)を付してもよい。ここでは、例えば、表示装置111に表示させる避難誘導画像については、図7の避難誘導画像中に表示装置111の場所の画像を付してもよい。また、例えば、図7の避難誘導画像ではなく、SA6で説明した避難方向を示す画像(例えば、矢印画像)当該画像を表示する表示装置1毎に生成して、この生成した画像を避難誘導画像として表示させてもよい。ここでは、例えば、表示装置111については、避難方向として「西側」を決定したので、表示装置111には、当該表示装置111を視認した対象者に対して西側を指し示す矢印画像を避難誘導画像として表示させてもよい。
また、上記実施形態では、図4の人数情報が示す各表示装置1の周辺の人数に基づいて避難誘導画像を生成する場合について説明したが、避難誘導をスムーズに行える限りにおいて、任意の画像を避難誘導画像として生成してもよい。例えば、図4の人数情報の合計(つまり、監視領域全体の対象者の人数)に基づいて避難誘導画像を生成してもよい。具体的には、例えば、人数が多い場合、出入口が混雑してしまい転倒等により二次災害が発生する恐れがあること等に着目して、対象者の人数が所定人数(例えば、100人〜120人等)未満の場合は、「至急避難して下さい」というメッセージを図7の避難誘導画像に付し、一方、対象者の人数が所定人数(例えば、100人〜120人等)以上の場合は、「落ち着いて避難して下さい」というメッセージを図7の避難誘導画像に付してもよい。
また、例えば、建物が5階建て等の複数階のフロアを有するものである場合、各階の対象者の階毎の合計人数に基づいて、各階毎の避難誘導画像を生成してもよい。あるいは、この場合、各階毎に順次避難させるために、避難誘導画像を順次表示させてもよい。また、例えば、建物が病院である場合、病状に基づいて避難困難者の人数を格納しておき、病院中の表示装置に避難困難者の人数や当該避難困難者の場所を表示してもよい。このように構成した場合、避難困難者の避難を適切に支援することが可能となる。
また、上記実施の形態の図5のSA7の避難誘導画像の表示態様を任意に変更してもよい。例えば、実施の形態にて説明したように、宣伝広告画像全部の代わりに避難誘導画像を表示してもよい(つまり、宣伝広告画像を消して避難誘導画像を表示してもよい)が、宣伝広告画像の一部の代わりに避難誘導画像を表示してもよい(つまり、宣伝広告画像の一部(例えば、右下の一部等)を消して、当該消した一部に避難誘導画像を表示してもよい)。
また、上記実施の形態の、図5のSA6にて、感知器2各々のアナログ値(例えば、煙の濃度)をセンター装置3側が感知器2から取得できるように構成した上で、この感知器2各々のアナログ値に基づいて、火災が拡がっている方向を特定し、この方向を考慮して、避難方向を決定したり、避難経路を生成したりしてもよい。
また、センター装置3の制御部33に避難人数特定部、未完了人数特定部、及び出力部を設けてもよい。「避難人数特定部」とは、監視領域から避難した対象者の人数を特定する避難人数特定手段であり、また、「未完了人数特定部」とは、避難人数特定手段が特定した人数と、内部人数特定手段が特定した人数とに基づいて、対象領域の内部にて未だ避難が完了していない対象者の人数を特定する未完了人数特定手段であり、また、「出力部」とは、未完了人数特定手段が特定した人数を出力する出力手段である。これら各部の具体的な実装方法は任意であるが、例えば、以下の処理を行うように実装してもよい。
また、例えば、各表示装置1が、自己の周辺の対象者が保持している携帯端末(例えば、スマートフォン等)に近距離無線通信等の技術を用いて、宣伝広告画像又は避難誘導画像に送信して、当該携帯端末上で当該画像を表示するように構成してもよい。このように構成した場合、対象者は、障害物等で表示装置1を視認し難い場合であっても、自己の携帯端末を視認することができるので、適切に避難することが可能となる。
また、上記実施の形態の特徴及び変形例の特徴を任意に組合わせてもよい。
付記1の避難誘導システムは、監視領域の内部の対象者に視認させる画像を表示する表示面を備える複数の表示手段であって、前記監視領域の内部の複数の位置に設けられている前記複数の表示手段を用いて前記監視領域内の対象者の避難誘導を行う避難誘導システムであり、前記監視領域の内部の前記対象者の人数を特定する内部人数特定手段と、前記監視領域の異常を検出する検出手段と、前記検出手段が前記監視領域の異常を検出するまでは、第1画像を前記表示面に表示させ、前記検出手段が前記監視領域の異常を検出した場合に、前記内部人数特定手段が特定した前記対象者の人数に基づいて前記監視領域から前記対象者を避難誘導する第2画像を生成し、生成した当該第2画像を前記表示面の少なくとも一部において前記第1画像の代わりに表示させる表示制御手段と、を備える。
付記1に記載の避難誘導システムによれば、対象者の人数に基づいて、監視領域から対象者を避難誘導する第2画像を生成することにより、例えば、出入口への混雑を避けるように第2画像を生成することができるので、適切に避難を行わせることが可能となる。また、監視領域の異常を検出するまでは、第1画像を表示させ、監視領域の異常を検出した場合に、第2画像を第1画像の代わりに表示させることにより、例えば、監視領域の異常を検出するまでにおいても、表示手段を有効利用することが可能となる。
2 感知器
3 センター装置
11 通信部
12 撮像部
13 表示部
14 記録部
15 制御部
31 通信部
32 記録部
33 制御部
100 防災システム
111 表示装置
112 表示装置
113 表示装置
114 表示装置
115 表示装置
116 表示装置
117 表示装置
211 感知器
212 感知器
213 感知器
214 感知器
215 感知器
216 感知器
217 感知器
321 設備情報DB
322 監視情報DB
323 画像情報DB
324 地図情報DB
331 画像取得部
332 内部人数特定部
333 検出部
334 表示制御部
411 出入口
412 出入口
F1 火源
Claims (1)
- 監視領域の内部の対象者に視認させる画像を表示する表示面を備える複数の表示手段であって、前記監視領域の内部の複数の位置に設けられている前記複数の表示手段を用いて前記監視領域内の対象者の避難誘導を行う避難誘導システムであり、
前記監視領域の内部の複数位置の各々における前記対象者の人数を特定する内部人数特定手段と、
前記監視領域の異常を相互に独立して判定する前記複数の感知器により前記監視領域の異常の発生位置と共に異常を検出する検出手段と、
前記検出手段が前記監視領域の異常を検出するまでは、第1画像を前記表示面に表示させ、前記検出手段が前記監視領域の異常を検出した場合に、前記内部人数特定手段が特定した前記対象者の人数に基づいて前記監視領域から前記対象者を避難誘導する第2画像を生成し、生成した当該第2画像を前記表示面の少なくとも一部において前記第1画像の代わりに表示させる表示制御手段と、を備え、
前記第2画像は、
前記複数の位置の各々における前記対象者の人数及び前記異常の発生位置に基づいて生成される避難方向を示す画像と、
前記複数位置の各々における前記対象者の人数の合計に応じて変更されるメッセージと、を含む、
避難誘導システム。
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