JP6929530B2 - 無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、送信機から受信機に対して複数のアンテナを介してデータを送信する無線通信システムに関するものである。
従来より、送受信アンテナ間のフェージング変動等に起因する無線伝搬路の違いを利用し、伝送ビットレートの向上や伝送品質の向上を図る技術としてMIMO(Multiple Input Multiple Output)多重法が提案されている。中でもアンテナの数が100を超える大規模なMIMOは、第5世代の無線通信において要求される高いデータレートと、通信の堅牢性や信頼性に応えることができる主要技術の一つとして注目されている。この大規模なMIMOは、低消費電力の通信機器による受信可能な範囲を広げる上でも注目されており、IEEE802等のような標準化機関においても検討が進んでいる。
このような社会的な要請に応える観点から、MIMOにおいて近年において通信の信頼性の向上、セル領域の拡大、PERの向上およびシステムパフォーマンスの向上を実現することを目的とした技術が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
この特許文献1の開示技術によれば、送信機側において、生成した複数の送信シンボル列毎の位相それぞれを同位相または逆位相となるように制御する送信ベクトル演算部を有している。この送信ベクトル演算部において制御した送信シンボル列を複数のアンテナを介して送信する。
実際にこの送信ベクトル演算部において送信シンボル列毎に位相制御を行う場合、送信機から受信機へのアレー干渉を生成し、生成したアレー干渉のうち信号の利得が大きくなるアレー干渉を選択する。そして、この選択したアレー干渉を生じさせる位相の組み合わせとなるように前記位相を制御する。
この特許文献1において開示されている技術において、アレー干渉IAmをチャネルベクトルHの関数として記憶させる。アンテナが2個の場合、アレー干渉IAm(ここでm=0,1)は、以下の式(1)で表される。ここでh1、h2は、各伝搬路の特性を示している。
Figure 0006929530
この式(1)において、IA0およびIA1のうち最も大きいIAmを選択する。そしてこの選択したIAmに基づいて、送信ベクトルG0=[s s]、G1=[s −s]の何れかを選択し、これに基づいて位相を制御した送信シンボル列を複数のアンテナを介して送信する。
同様に搬送路がh1〜h4の4通りとなる場合におけるアレー干渉IAmを以下の式(2)に示す。
Figure 0006929530
搬送路がh1〜h4の4通りの場合、アレー干渉IAmの組み合わせが8通りとなる。この8通りあるアレー干渉IA0〜IA7のうち最も大きいIAmを選択する。このIAmを選択することにより、いかなる送信ベクトルGを送信すべきかを識別することができる。選択されるIAmが8通りある以上、これに基づいて割り当てられる送信ベクトルGも同様に8通りに亘り予め準備する必要がある。
以下の表1は、搬送路の数に対するアレー干渉IAmの組み合わせの数を示している。
Figure 0006929530
搬送路の数が8通りである場合にはアレー干渉の組み合わせの数は128通りになり、搬送路の数が16通りである場合にはアレー干渉の組み合わせの数は32768通りになる。このため大規模なMIMOの構築要請に応えるべく、アンテナの数を増加させて搬送路数が100通りとした場合、アレー干渉の組み合わせの数は指数関数で表示される程度まで増大してしまう。このため、引用文献1の開示技術によれば、大規模なMIMOを構築する上で計算量が膨大になってしまい、システム全体の構成が複雑化してしまうという問題点があった。
特開2014−138225号公報
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、送信機から受信機に対して複数のアンテナを介してデータを送信する無線通信システムにおいて、特に大規模なMIMOを構築する上で送信シンボル列毎に位相制御を行う際の計算量を低くし、システム全体の構成を簡略化することが可能な無線通信システムを提供することにある。
第1発明に係る無線通信システムは、送信機から受信機に対して複数のアンテナを介してデータを送信する無線通信システムにおいて、上記送信機は、送信すべきデータに応じたシンボル列を生成する信号処理手段と、上記信号処理手段により生成されたシンボル列を複数の送信シンボル列に変換するとともに上記送信シンボル列毎の位相をそれぞれ同位相又は逆位相となるように制御する送信ベクトル演算手段と、上記送信ベクトル演算手段により生成された上記各送信シンボル列をそれぞれ送信する複数のアンテナとを備え、上記受信機は、上記送信機から送信されてきた上記送信シンボル列を受信する受信手段と、上記複数のアンテナから選択しえる2個のアンテナの組み合わせ毎にその伝搬路特性に基づいて干渉係数を求め、上記組み合わせ毎に求めた干渉係数に基づいて上記送信シンボル列毎の位相を決定する判別手段と、上記判別手段により決定された上記送信シンボル列毎の位相に対応するウェイトベクトルに基づいて上記受信手段により受信した送信シンボル列のシンボル推定を行う推定手段とを備え、上記送信ベクトル演算手段は、上記受信機における判別手段により決定された上記送信シンボル列毎の位相に基づいて上記送信シンボル列毎の位相を制御することを特徴とする。
第2発明に係る無線通信システムは、送信機から受信機に対して複数のアンテナを介してデータを送信する無線通信システムにおいて、上記送信機は、送信すべきデータに応じたシンボル列を生成する信号処理手段と、上記信号処理手段により生成されたシンボル列を複数の送信シンボル列に変換するとともに上記送信シンボル列毎の位相をそれぞれ同位相又は逆位相となるように制御する送信ベクトル演算手段と、上記送信ベクトル演算手段により生成された上記各送信シンボル列をそれぞれ送信する複数のアンテナと、上記複数のアンテナから選択しえる2個のアンテナの組み合わせ毎にその伝搬路特性に基づいて干渉係数を求め、上記組み合わせ毎に求めた干渉係数に基づいて上記送信シンボル列毎の位相を決定する第1の判別手段とを備え、上記受信機は、上記送信機から送信されてきた上記送信シンボル列を受信する受信手段と、上記複数のアンテナから選択しえる2個のアンテナの組み合わせ毎にその伝搬路特性に基づいて干渉係数を求め、上記組み合わせ毎に求めた干渉係数に基づいて上記送信シンボル列毎の位相を決定する第2の判別手段と、上記第2の判別手段により決定された上記送信シンボル列毎の位相に対応するウェイトベクトルに基づいて上記受信手段により受信した送信シンボル列のシンボル推定を行う推定手段とを備え、上記送信ベクトル演算手段は、上記第1の判別手段により決定された上記送信シンボル列毎の位相に基づいて上記送信シンボル列毎の位相を制御することを特徴とする。
第3発明に係る無線通信システムは、第1発明において、上記判別手段は、上記複数のアンテナのうち何れか一端に配置される最端アンテナから発信される送信シンボル列を同位相に固定すると共に、上記最端アンテナを含む上記組み合わせの中から絶対値のより大きい干渉係数を特定し、その特定した干渉係数に対して上記最端アンテナとともに組み合わせを構成する他のアンテナを特定し、当該干渉係数の正である場合には上記他のアンテナからの送信シンボル列を同位相とし、当該干渉係数の負である場合にはその送信シンボル列を逆位相とし、次に絶対値のより大きい干渉係数を特定した上で上記他のアンテナの特定及び位相の決定を行うことを繰り返し実行することを特徴とする。
第4発明に係る無線通信システムは、第1発明において、上記判別手段は、上記組み合わせの中から絶対値の最も大きい干渉係数を特定し、その特定した干渉係数に対して組み合わせを構成する2つの候補アンテナを特定し、その特定した一の候補アンテナが組み合わせに含まれる干渉係数の絶対値の総和と、その特定した他の候補アンテナが組み合わせに含まれる干渉係数の絶対値の総和とを比較し、その総和が大きい方の候補アンテナから発信される送信シンボル列を同位相に固定すると共に、当該候補アンテナを含む上記組み合わせの中から絶対値のより大きい干渉係数を特定し、その特定した干渉係数に対して上記候補アンテナとともに組み合わせを構成する他のアンテナを特定し、当該干渉係数の正である場合には上記他のアンテナからの送信シンボル列を同位相とし、当該干渉係数の負である場合にはその送信シンボル列を逆位相とし、次に絶対値のより大きい干渉係数を特定した上で上記他のアンテナの特定及び位相の決定を行うことを繰り返し実行することを特徴とする。
第5発明は、第4発明において、上記判別手段は、上記複数のアンテナのうち何れか一端に配置される最端アンテナから発信される送信シンボル列を同位相に固定すると共に、上記最端アンテナを含む上記組み合わせの中から絶対値のより大きい干渉係数を特定し、その特定した干渉係数に対して上記最端アンテナとともに組み合わせを構成する他のアンテナを特定し、当該干渉係数の正である場合には上記他のアンテナからの送信シンボル列を同位相とし、当該干渉係数の負である場合にはその送信シンボル列を逆位相とし、次に絶対値のより大きい干渉係数を特定した上で上記他のアンテナの特定及び位相の決定を行うことを繰り返し実行することにより得られた上記送信シンボル列毎の位相及び干渉係数に基づいて干渉を求め、更に上記最端アンテナ以外のアンテナについては、候補アンテナとして特定した上で、上記送信シンボル列毎の位相を決定すると共に、これと干渉係数に基づいて干渉を求め、上記推定手段は、上記複数のアンテナの全てについて求めた干渉を比較し、最も干渉が大きいアンテナについて求められた位相に対応するウェイトベクトルに基づいて上記受信手段により受信した送信シンボル列のシンボル推定を行うことを特徴とする。
第6発明に係る無線通信方法は、送信機から受信機に対して複数のアンテナを介してデータを送信する無線通信方法において、上記送信機において、送信すべきデータに応じたシンボル列を生成する信号処理ステップと、上記信号処理ステップにおいて生成したシンボル列を複数の送信シンボル列に変換するとともに上記送信シンボル列毎の位相をそれぞれ同位相又は逆位相となるように制御する送信ベクトル演算ステップと、上記送信ベクトル演算ステップにおいて生成した上記各送信シンボル列を複数のアンテナを介してそれぞれ送信する送信ステップとを有し、上記受信機においては、上記送信機から送信されてきた上記送信シンボル列を受信する受信ステップと、上記複数のアンテナから選択しえる2個のアンテナの組み合わせ毎にその伝搬路特性に基づいて干渉係数を求め、上記組み合わせ毎に求めた干渉係数に基づいて上記送信シンボル列毎の位相を決定する判別ステップと、上記判別ステップにおいて決定した上記送信シンボル列毎の位相に対応するウェイトベクトルに基づいて上記受信ステップにより受信した送信シンボル列のシンボル推定を行う推定ステップとを有し、上記送信ベクトル演算ステップでは、上記受信機における判別ステップにおいて決定した上記送信シンボル列毎の位相に基づいて上記送信シンボル列毎の位相を制御することを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、搬送路数に対し、計算に必要な干渉係数pの組み合わせ数を従来技術の如きアレー干渉の組み合わせの数と比較して著しく低く抑えることができる。このため、大規模なMIMOを構築する上でアンテナの数が非常に多いものであっても、干渉係数の組み合わせ数をより低く抑えることができ、計算量を少なくすることができるため、システム全体の負荷を低くすることが可能となり、ひいてはシステムの構成を簡略化することが可能となる。
本発明を適用した無線通信システムのブロック構成図である。 送信機におけるアンテナを4つに亘り形成されている例を示す図である。 本発明を適用した無線通信システムの他のブロック構成図である。
以下、本発明を適用した無線通信システムについて、図面を参照しながら詳細に説明をする。
図1は、本発明を適用した無線通信システム1のブロック構成を示している。無線通信システム1は、送信機2から受信機3に対して複数のアンテナを介してデータを送信することを前提としたシステムである。この無線通信システム1によれば、MIMO(Multiple Input Multiple Output)や、MISO(The Multiple-Input-Single-Output)を利用したシステムにおいて、アンテナの数が多数に亘る大規模MIMO、大規模MISOにおいても、高いデータレートと通信の堅牢性や信頼性に応えることができる、アレー干渉により得られる干渉エネルギーを利用することで、無線システムの全体的な利得を向上させることを前提としている。
送信機2は、送信信号処理部21と、この送信信号処理部21に接続されている送信ベクトル選択部22と、送信ベクトル選択部22に接続されている複数のアンテナ23及び情報受信部28とを備えている。
また受信機3は、1又は複数本のアンテナ30と、アンテナ30に接続されているチャネル推定部31及び合成部32と、これらチャネル推定部31及び合成部32に接続されている判別部4と、判別部4に接続されている情報送信部38と、判別部4及び合成部32に接続されている最大尤度決定部34と、最大尤度決定部34に接続されている受信信号処理部35とを備えている。なお、チャネル推定部31と合成部32間も互いに接続されている。
先ず送信機2の構成について説明をする。
送信信号処理部21は、送信すべきデータに応じたシンボル列を生成する。この送信信号処理部21は、生成したシンボル列に各種変調、各種周波数変換を施すことにより高周波の信号を生成するようにしてもよい。送信信号処理部21は、この生成したシンボル列を、送信ベクトル選択部22へ送る。
送信ベクトル選択部22は、送信信号処理部21から送られてくるシンボル列をアンテナ23の本数に応じた複数の送信シンボル列に変換する。この送信シンボル列に変換する過程では、複数本のアンテナ23それぞれの送信シンボルが共に同位相となる演算と、共に逆位相となる演算のいずれかを行う。送信ベクトル選択部22は、この生成した送信シンボル列を各アンテナ23に送る。
アンテナ23は、送信ベクトル選択部22から送信されてくる送信シンボル列をそれぞれ電波に変換して送信機に向けて発信する。アンテナ23は複数本であればいかなる数で構成されていてもよい。例えば大規模MIMOを構成する場合、このアンテナ23の本数は100本以上で構成されていてもよい。
情報受信部28は、受信機3における情報送信部から有線信号又は無線信号で送られてくるフィードバック信号を受信する。情報受信部28は、受信したフィードバック信号を送信ベクトル選択部22へ出力する。
次に受信機3の構成について説明をする。
アンテナ30は、送信機2におけるアンテナ23から送信されてくる送信シンボル列の電波を受信して電気信号に変換する。アンテナ30は、受信した送信シンボル列をチャネル推定部31及び合成部32へ出力する。
チャネル推定部31は、アンテナ30から送られてくる送信シンボル列に基づいてチャネル推定を行う。送信機2におけるアンテナ23が2つであり、受信機3のアンテナが1つのである、すなわちMISO(The Multiple-Input-Single-Output)構成のシステムにおいては、チャネルベクトルHは、H=[h12]にて表わされる。チャネル推定部31は、得られたチャネル推定を判別部4及び合成部32へ送信する。
合成部32は、チャネル推定部31において推定されたチャネル推定と、判別部4において生成された指標mとを用いて合成処理を行い、シンボル推定を生成する。合成部32は、判別部4が決定した指標mに基づいてウェイトベクトルWmを生成する。仮に判別部4が決定した指標mが「1」であれば、合成部32は、ウェイトベクトルW1を用いてシンボル推定を生成する。決定した送信ベクトルGmを用いて通信が開始されると、合成部32は、チャネル推定部31から受けたチャネル推定に基づいて信号操作を行い、最大尤度決定部34にシンボル推定を提供する。
判別部4は、チャネル推定部31において推定されたチャネル推定に基づき自ら演算を行うことにより、上述した指標mを決定する。判別部4における演算方法は、後段において詳述する。判別部4は、決定した指標mを合成部32及び情報送信部38へ送信する。
最大尤度決定部34では、チャネル推定部31から送られてきたチャネル推定につき、シンボル推定に基づいてシンボルの復号を行うことで受信信号を得る。最大尤度決定部34は、最終的に得られた受信信号を受信信号処理部35へ送る。受信信号処理部35は、得られた受信信号を表示、解読、記憶、転送する等、各種処理を行う。
情報送信部38は、判別部4から送られてきた指標mをフィードバック信号として、これを送信機2における情報受信部28に対して送信する。このフィードバック信号は、有線信号又は無線信号の何れで送るようにしてもよい。
次に本発明を適用した無線通信システム1の動作について説明をする。
先ず送信機2側において、送信ベクトル選択部22は、送信信号処理部21から送られてくるシンボル列につき、アンテナ23の本数に応じた複数の送信シンボル列に変換する。仮にアンテナ23が2本で構成されている場合には、各アンテナ23の送信シンボルがともに同位相[s s]となる演算と、それぞれの送信シンボルが逆位相[s −s]となる演算のいずれかを行う。送信ベクトル選択部22は、この演算を行う過程で情報受信部28から送られてくるフィードバック信号における指標mを参照する。即ち、送信ベクトル選択部22は、指標mが0であれば、送信ベクトルG0[s s]の演算とし、指標mが1であればその演算を送信ベクトルG1[s −s]の演算とする。
ここで、前者の演算を送信ベクトルG0[s s]の演算とし、後者の演算を送信ベクトルG1[s −s]の演算とするとき、送信ベクトルG0の演算を行う場合には、2本の各アンテナ23はともに同一の送信シンボル列sを送信し、送信ベクトルG1の演算を行うと、2本の各アンテナ23はそれぞれ逆位相の送信シンボル列s,−sを送信する。即ち、2本のアンテナ23は、互いに同位相の送信シンボル列又は互いに逆位相の送信シンボル列を送信する。また3本以上のアンテナの場合も同様に互いに同位相の送信シンボル列又は互いに逆位相の送信シンボル列を送信する。
受信機3側においてアンテナ30を介して受信した送信シンボル列は、チャネル推定部31、合成部32にそれぞれ送られる。合成部32は、判別部4から指標mも通知される。合成部32は、チャネルベクトルHを[h12]、Tを伝達演算、nをゼロ平均加法性ホワイトガウスノイズ(zero-mean additive white Gaussian noise:AWGN)としたとき、合成部32が指標mとして0を受け取ると、受信した信号yは、式(3)により表わされる。
Figure 0006929530
続いて、合成部32は、ウェイトベクトルW0(=[1 1])を用いて合成処理を行う。合成部32は、実際には下記の式(4)に示す演算を行う。
Figure 0006929530
同様に、合成部32が指標mとして1を受け取ると、受信した信号は、式(5)により表わされる。
Figure 0006929530
合成部32は、ウェイトベクトルW1(=[1 −1])を用いて合成処理を行う。合成部155は、実際には、以下の式(6)に基づいて合成処理の演算を行う。
Figure 0006929530
このようにして合成部32が各式(4)、(6)から得たシンボル推定は、最大尤度決定部34に送られる。最大尤度決定部は、この合成部32から送られてきたシンボル推定に基づいて、送信機2から受信した送信シンボル列の復号を行う。
即ち、受信機3が推定したチャネル推定に基づいて、送信機2が送信ベクトルを選択するので、システムの全体的な利得を向上することができる。また受信機3は、送信機2に対して、送信ベクトルを示す指標mのみをフィードバック信号として送信すればよく、フィードバックのために広い回線を必要としない点においても優れた効果を発揮する。
次にチャネル推定部31が推定するチャネル推定の搬送路がh1〜h4の4通りである場合の例について説明をする。このチャネル推定の搬送路が4通りとなる。かかる場合には、例えばアンテナ23が4本で構成され、アンテナ30が1本で構成されている場合等がこれにあたる。かかる場合における送信ベクトルGmやウェイトベクトルWmを以下の表1に示す。
Figure 0006929530
送信ベクトルGmやウェイトベクトルWmは、G0〜G15、W0〜W15のそれぞれ16通りか、或いは方法によっては、G0〜G7,W0〜W7のそれぞれ8通りから選択されることになる。送信ベクトルがGmである場合に、これに対応するウェイトベクトルWmを用いて合成部32により合成処理の演算を行う。例えば、G3が選択された場合には、これに対応するウェイトベクトルW3を用いて合成処理の演算を行うこととなる。
以下の例において、送信ベクトル選択部22は、送信ベクトルGmやウェイトベクトルWmがG0〜G7,W0〜W7のそれぞれ8通りから選択される場合を例にとり説明をする。
送信ベクトル選択部22は、指標mとして0〜7の何れかを受け取ると、それぞれ表2に示す送信ベクトルG0〜G7により演算、送信する。
合成部32は、チャネルベクトルHを[h1234]とし、説明を簡単にするために、下記式(7)に示すように、チャネル推定が問題なく行われたものと仮定する。
Figure 0006929530
合成部32は、判別部4から指標m=0が通知された場合、ウェイトベクトルW0[1 1 1 1]を用いて式(8)に基づいて合成処理の演算を行う。
Figure 0006929530
合成部32は、判別部4から指標m=1が通知された場合、ウェイトベクトルW1[1 1 1 −1]を用いて式(9)に基づいて合成処理の演算を行う。
Figure 0006929530
合成部32は、判別部4から指標m=2が通知された場合、ウェイトベクトルW2[1 1 −1 1]を用いて式(10)に基づいて合成処理の演算を行う。
Figure 0006929530
合成部32は、判別部4から指標m=3が通知された場合においても、同様に、ウェイトベクトルW3を用いることにより合成処理の演算を行う。合成部32は、判別部4から指標m=4が通知された場合においても、同様に、ウェイトベクトルW4を用いることにより合成処理の演算を行う。合成部32は、判別部4から指標m=5が通知された場合においても、同様に、ウェイトベクトルW5を用いることにより合成処理の演算を行う。合成部32は、判別部4から指標m=6が通知された場合においても、同様に、ウェイトベクトルW6を用いることにより合成処理の演算を行う。合成部32は、判別部4から指標m=7が通知された場合においても、同様に、ウェイトベクトルW7を用いることにより合成処理の演算を行う。判別部4から指標m=3〜7が通知された場合における具体的な演算式は、ウェイトベクトルWmのみを指標mに応じて変更する以外は、上述した式(8)〜(10)と同様である。
このようにして合成部32が行ったシンボル推定は、最大尤度決定部34に送られる。最大尤度決定部34は、この合成部32から送られてきたシンボル推定に基づいて、送信機2から受信した送信シンボル列の復号を行う。
次に、判別部4において行われる処理動作について説明をする。判別部4では、上述した合成部32や情報送信部38へ通知するための指標mを生成する上で以下に説明する処理動作を実行する。
この判別部4における処理動作方法A〜Cの詳細を説明する上で、図2に示すように送信機2におけるアンテナ23がアンテナ23−1、23−2、23−3、23−4の4つに亘り形成されている場合を例にとり説明をする。
判別部4における処理動作方法A
処理動作方法Aでは、アンテナ23−1〜23−4について、それぞれ干渉係数pを計算する。この干渉係数p[y,z]は以下の式(11)で表される。
Figure 0006929530
ここでいうy、zは、ともにアンテナ23−1〜23−4の中から選択した2つのアンテナを意味している。hy、hz、h* y、h* zは、共に、選択した2つのアンテナy、zからの伝搬路を示している。ここでy、zにつき、アンテナ23−1は“1”、アンテナ23−2は“2”、アンテナ23−3は“3”、アンテナ23−4は“4”とするとき、この選択しえる2つのアンテナの組み合わせは、[1、2]、[1、3]、[1、4]、[2、3]、[2、4]、[3、4]の6種類となる。このため、干渉係数p[y,z]は、p[12]、p[13]、p[14]、p[23]、p[24]、p[34]の6種類となる。この式(11)は、式(8)〜(10)における第2項に相当するものである。
処理動作方法Aにおいては、まずこのアンテナ23−1〜23−4の4つのアンテナのうち2つの組み合わせから生成することができる干渉係数p[12]、p[13]、p[14]、p[23]、p[24]、p[34]のそれぞれの絶対値を求める。干渉係数p[y,z]は、それぞれアンテナ23−1〜23−4に基づくhy、hz、h* y、h* zを式(11)に代入することにより算出する。算出した干渉係数が、p[12]=-0.2592,p[13]=-0.2698,p[14]=-0.0429, p[23]=+0.5123,p[24]=-0.1227,p[34]=-0.0816であるものと仮定する。
これら干渉係数の絶対値の高い順から並べると、|p[23]|=0.5123>|p[13]|=0.2698>|p[12]|=0.2592>|p[24]|=0.1227>|p[34]|=0.0816>|p[14]|=0.0429となる。また、V=[|p[23]| |p[13]| |p[12]| |p[24]| |p[34]| |p[14]|]となりSIG=[+、−、−、−、−、−]となる。
ここで左端に位置するアンテナ23−1を最端アンテナとして固定する。ここでは、この最端アンテナ23−1は、左端に位置するアンテナ23−1に限定されるものではなく、右端に位置するアンテナ23−4であってもよいし、それ以外のいかなるアンテナ23とされていてもよいが、以下の例では、アンテナ23−1を最端アンテナとして固定する場合を例にとり説明をする。
処理動作方法Aにおいて、最端アンテナとしてのアンテナ23−1から発信される送信シンボルを同位相に固定する。換言すれば、送信ベクトルGにつき、G=[+S 0 0 0]と固定する。また、ウェイトベクトルWについてもこれに対応させてW=[1 0 0 0]に固定する。
次に、この最端アンテナとしてのアンテナ23−1を含む2つのアンテナの組み合わせにおける干渉係数pの絶対値を確認する。ここで、最端アンテナとしてのアンテナ23−1を含む2つのアンテナの組み合わせにおける干渉係数pは、|p[12]|、|p[13]|、|p[14]|であるが、このうち最も絶対値が大きいのは、|p[13]|=0.2698である。この絶対値の最も大きい干渉係数p[13]の正負を確認する。p[13]は、-0.2698であることから負である。アンテナ23−1における送信ベクトルGは、最端アンテナで+Sで固定している。このため、アンテナ23−3は、−Sで固定する。アンテナ23−1とアンテナ23−3との間での干渉係数がマイナスであり、かつアンテナ23−1が既に正である場合には、アンテナ23−3における送信ベクトルGを負(−S)とする。その結果、送信ベクトルG、ウェイトベクトルWは、G=[+S 0 −S 0]、W=[1 0 −1 0]となる。仮に、p[13]が正である場合、アンテナ23−3は、+Sで固定する。その結果、送信ベクトルG、ウェイトベクトルWは、G=[+S 0 +S 0]、W=[1 0 1 0]となる。
同様に、この最端アンテナとしてのアンテナ23−1を含む2つのアンテナの組み合わせにおける干渉係数pの絶対値の確認を再度実行する。2つのアンテナの組み合わせにおける干渉係数|p[12]|、|p[13]|、|p[14]|のうち、次に干渉係数の絶対値が大きいのは、|p[12]|=0.2592である。この干渉係数p[12]の正負を確認する。p[12]は、-0.2592であることから負である。アンテナ23−1における送信ベクトルGは、最端アンテナで+Sで固定している。このため、アンテナ23−2は、−Sで固定する。アンテナ23−1とアンテナ23−2との間での干渉係数がマイナスであり、かつアンテナ23−1が既に正である場合には、アンテナ23−2における送信ベクトルGを負(−S)とする。その結果、送信ベクトルG、ウェイトベクトルWは、G=[+S −S −S 0]、W=[1 −1 −1 0]となる。仮に、p[12]が正である場合、アンテナ23−2は、+Sで固定する。その結果、送信ベクトルG、ウェイトベクトルWは、G=[+S +S −S 0]、W=[1 1 −1 0]となる。
同様に、この最端アンテナとしてのアンテナ23−1を含む2つのアンテナの組み合わせにおける干渉係数pの絶対値の確認を再度実行する。2つのアンテナの組み合わせにおける干渉係数|p[12]|、|p[13]|、|p[14]|のうち、次に干渉係数の絶対値が大きいのは、|p[14]|=0.0429である。この干渉係数p[14]の正負を確認する。p[14]は、-0.0429であることから負である。アンテナ23−1における送信ベクトルGは、最端アンテナで+Sで固定している。このため、アンテナ23−4は、−Sで固定する。アンテナ23−1とアンテナ23−4との間での干渉係数がマイナスであり、かつアンテナ23−1が既に正である場合には、アンテナ23−4における送信ベクトルGを負(−S)とする。その結果、送信ベクトルG、ウェイトベクトルWは、G=[+S −S −S −S]、W=[1 −1 −1 −1]となる。仮に、p[14]が正である場合、アンテナ23−4は、+Sで固定する。その結果、送信ベクトルG、ウェイトベクトルWは、G=[+S −S −S +S]、W=[1 −1 −1 1]となる。
ここで、ベクトルV=[|p[23]| |p[13]| |p[12]| |p[24]| |p[34]| |p[14]|]のエレメントpのk番目のインデックスとしてのy、zについて考えてみる。仮にW(y)*W(z)のサインがSIG=[+、−、−、−、−、−]のk番目のエレメントのサインと等しい場合、そのk番目のエレメントが1となる新たなベクトルTを生成する。つまり、W(2)*W(3)=(−1)*(−1)であるためプラスとなるためSIG(1)であり、T(1)=1となる。同様に、W(2)*W(4)=(−1)*(−1)であるためプラスとなるためSIG(4)とは等しくならないためT(4)=−1となる。
結果として、T=[+1 +1 +1 −1 −1 +1]であるとき、アレーのゲインとしては、sum(V.*T)が得られることとなり、上述の例においては、このアレーゲインは0.8797となる。sum(V.*T)はベクトルV及びTの要素ごとの乗算を示しており、具体的には、sum(V.*T)= V(1)*T(1) + V(2)*T(2) + … + V(n)*T(n)を示している。
式(8)は、以下の式(12)に書き換えることができる。
Figure 0006929530
ここで、|h1|2,|h2|2,|h3|2,|h4|2は何れも正である。このため、I(=p[12]+p[13]+p[14]+p[23]+p[24]+p[34])>0であれば、右辺は正になる。即ち、I>0となるようにするために、ウェイトベクトルWを乗じることにより補正することとなる。
実際に上述した検討の結果、p[12]、p[13]、p[14]は、負であった。このためウェイトベクトルとして[1 −1 −1 −1]を乗じることにより、I=-p[12]-p[13]-p[14]+p[23]+p[24]+p[34]とすることができ、最終的にI>0とすることができる。しかも絶対値の大きい順にSの正負を優先的に決定していることから、仮の残りのp[23]、p[24]、p[34]が負であっても、トータル的にI>0とすることができる可能性を高めることが可能となる。その結果、式(12)の右辺を正にすることが可能となる。
なお処理動作方法Aでは、表1に示す送信ベクトルG0〜G7,ウェイトベクトルW0〜W7のそれぞれ8通りから選択されることになる。
判別部4における処理動作方法B
次に判別部4における処理動作方法Bについて説明をする。処理動作方法Bにおいては、まずこのアンテナ23−1〜23−4の4つのアンテナのうち2つの組み合わせから生成することができる干渉係数p[12]、p[13]、p[14]、p[23]、p[24]、p[34]のそれぞれの絶対値を求める。干渉係数p[y,z]は、それぞれアンテナ23−1〜23−4に基づくhy、hz、h* y、h* zを式(11)に代入することにより算出する。算出した干渉係数が、p[12]=-0.2592,p[13]=-0.2698,p[14]=-0.0429, p[23]=+0.5123,p[24]=-0.1227,p[34]=-0.0816であるものと仮定する。
これら干渉係数の絶対値の大きい順から並べると、|p[23]|=0.5123>|p[13]|=0.2698>|p[12]|=0.2592>|p[24]|=0.1227>|p[34]|=0.0816>|p[14]|=0.0429となる。
次に、この干渉係数の絶対値の最大のものを特定する。上述した例では、|p[23]|=0.5123であるため、これを特定する。次に干渉係数の絶対値の最大値を構成する2種のアンテナ23を、候補アンテナとして特定する。上述の例であれば、アンテナ23−2、アンテナ23−3の2つが候補アンテナとなる。
次に|p[23]|を構成するアンテナ23−2、アンテナ23−3の何れを固定するかを決定する。その決定方法は、干渉係数の絶対値を向上させる上で、いずれが支配的であるかを判別するものであればいかなる方法に基づくものであってもよい。以下ではその決定方法の一例について説明をする。
先ず候補アンテナの一方に着目する。先ずアンテナ23−2について着目したとき、その着目した一の候補アンテナ(アンテナ23−2)が組み合わせに含まれる干渉係数の絶対値の総和を求める。着目したアンテナ23−2が組み合わせに含まれる干渉係数は、p[13]、p[23]、p[24]であり、その絶対値の総和は、|p[13]|+|p[23]|+|p[24]|=0.8942である。同様に候補アンテナの他方のアンテナ23−3について着目したとき、その着目した他の候補アンテナ(アンテナ23−3)が組み合わせに含まれる干渉係数の絶対値の総和を求める。着目したアンテナ23−3が組み合わせに含まれる干渉係数は、p[13]、p[23]、p[34]であり、その絶対値の総和は、|p[13]|+|p[23]|+|p[34]|=0.8637である。
次に各候補アンテナ23について求めた絶対値の総和を比較し、何れが大きいかを判別する。上述の例では、候補アンテナ23−2における絶対値の総和が、候補アンテナ23−3の絶対値の総和よりも大きいため、前者を特定することとなる。
この特定した候補アンテナ23−2から発信される送信シンボルを同位相に固定する。換言すれば、送信ベクトルGにつき、G=[0 +S 0 0]と固定する。また、ウェイトベクトルWについてもこれに対応させてW=[0 1 0 0]に固定する。
次に、干渉係数の絶対値に再度着目し、このうち最も大きい絶対値|p[23]|=0.5123を再度特定する。この絶対値の最も大きい干渉係数p[23]の正負を確認する。p[23]は、+0.5123であることから正である。アンテナ23−2における送信ベクトルGは+Sで固定している。このため、アンテナ23−3は+Sで固定する。アンテナ23−2とアンテナ23−3との間での干渉係数が負であり、かつアンテナ23−2が既に正である場合には、アンテナ23−3における送信ベクトルGを正(+S)とする。その結果、送信ベクトルG、ウェイトベクトルWは、G=[0 +S +S 0]、W=[0 1 1 0]となる。仮に、p[23]が負である場合、アンテナ23−3は、−Sで固定する。その結果、送信ベクトルG、ウェイトベクトルWは、G=[0 +S −S 0]、W=[0 1 −1 0]となる。
固定した候補アンテナ23−2を含む2つのアンテナの組み合わせにおける干渉係数pの絶対値の確認を再度実行する。2つのアンテナの組み合わせにおける干渉係数|p[12]|、|p[23]|、|p[24]|のうち、次に干渉係数の絶対値が大きいのは、|p[12]|=0.2592である。この干渉係数p[12]の正負を確認する。p[12]は、-0.2592であることから負である。アンテナ23−2における送信ベクトルGは、+Sで固定している。このため、アンテナ23−1は、−Sで固定する。アンテナ23−1とアンテナ23−2との間での干渉係数がマイナスであり、かつアンテナ23−2が既に正である場合には、アンテナ23−1における送信ベクトルGを負(−S)とする。その結果、送信ベクトルG、ウェイトベクトルWは、G=[−S +S +S 0]、W=[−1 1 1 0]となる。仮に、p[12]が正である場合、アンテナ23−1は、+Sで固定する。その結果、送信ベクトルG、ウェイトベクトルWは、G=[+S +S +S 0]、W=[1 1 1 0]となる。
同様に、固定した候補アンテナ23−2を含む2つのアンテナの組み合わせにおける干渉係数pの絶対値の確認を再度実行する。2つのアンテナの組み合わせにおける干渉係数|p[12]|、|p[23]|、|p[24]|のうち、次に干渉係数の絶対値が大きいのは、|p[24]|=0.1227である。この干渉係数p[24]の正負を確認する。p[24]は、-0.1227であることから負である。アンテナ23−2における送信ベクトルGは、+Sで固定している。このため、アンテナ23−4は、−Sで固定する。アンテナ23−4とアンテナ23−2との間での干渉係数がマイナスであり、かつアンテナ23−2が既に正である場合には、アンテナ23−4における送信ベクトルGを負(−S)とする。その結果、送信ベクトルG、ウェイトベクトルWは、G=[−S +S +S −S]、W=[−1 1 1 −1]となる。仮に、p[24]が正である場合、アンテナ23−4は、+Sで固定する。その結果、送信ベクトルG、ウェイトベクトルWは、G=[−S +S +S +S]、W=[−1 1 1 1]となる。
実際に上述した検討の結果、p[12]、p[24]は、負であり、p[23]は、正であった。このためウェイトベクトルとしてW=[−1 1 1 −1]を乗じることにより、I=-p[12]+p[13]+p[14]+p[23]-p[24]+p[34]とすることができ、最終的にI>0とすることができる。しかも絶対値の大きい順にSの正負を優先的に決定していることから、トータル的にI>0とすることができる可能性を高めることが可能となる。その結果、式(12)の右辺を正にすることが可能となる。
ここで、ベクトルV=[|p[23]| |p[13]| |p[12]| |p[24]| |p[34]| |p[14]|]のエレメントpのk番目のインデックスとしてのy、zについて考えてみる。仮にW(y)*W(z)のサインがSIG=[+、−、−、−、−、−]のk番目のエレメントのサインと等しい場合、そのk番目のエレメントが1となる新たなベクトルTを生成する。つまり、W(2)*W(3)=(1)*(1)であるためプラスとなるためSIG(1)であり、T(1)=1となる。同様に、W(2)*W(4)=(+1)*(−1)であるためマイナスとなるためSIG(4)とは等しくなる、T(4)=+1となる。同様に、W(1)*W(4)=(−1)*(−1)であるためプラスとなるためSIG(6)とは等しくならないため、T(6)=−1となる。結果として、T=[+1 +1 +1 −1 −1 +1]であるとき、アレーのゲインとしては、sum(V.*T)が得られることとなり、上述の例においては、このアレーゲインは0.8797となる。
なお処理動作方法Bでは、表1に示す送信ベクトルG0〜G15,ウェイトベクトルW0〜W15のそれぞれ16通りから選択されることになる。
ちなみに処理動作方法Bの方が、処理動作方法Aよりもトータル的にI>0とすることができる可能性を高めることが可能となる。その理由としては、処理動作方法Bでは、干渉係数の絶対値の最大のものを特定し、更に干渉係数の絶対値の最大値を構成する2種のアンテナ23を、候補アンテナとして特定する。更にこの候補アンテナのうち、干渉係数の絶対値を向上させる上で、いずれが支配的であるかも判別する。この最も干渉に影響を及ぼすアンテナ23を中心に、送信シンボル列毎の位相をそれぞれ同位相又は逆位相となるように制御する。このため、トータル的にI≦0となる可能性をより低くすることが可能となる。
判別部4における処理動作方法C
この処理動作方法Cでは、固定するアンテナを順次切り替えつつ処理動作を実行する。先ず最端アンテナを左端のアンテナ23−1として固定し、処理動作方法Aを実行し、その結果得られる干渉I1を取得する。次にアンテナ23−2を固定し、処理動作方法Bを実行し、その結果得られる干渉I2を取得する。残りのアンテナ23−3、23−4についても同様の処理動作方法Bを実行し、その結果得られる干渉I3、I4を取得する。最後に得られた干渉I1〜I4を比較し、正の値が最も大きいものを選択する。仮にI3>I1>I2>I4であれば、アンテナ23−3を固定するアンテナとして選択し、そこから得られる送信ベクトル、ウェイトベクトルを求めることとなる。
また表3は、搬送路数(アンテナ23の数)に対し、計算に必要な干渉係数pの組み合わせ数を示している。上述したとおり、アンテナ23の数が4個である場合には、干渉係数の組み合わせ数が6個必要になる。アンテナ23の数が100個である場合には、干渉係数の組み合わせ数が4950個必要になる。即ち、干渉係数pの組み合わせは、従来技術の如きアレー干渉の組み合わせの数と比較して著しく少ないことが分かる。このため、大規模なMIMOを構築する上でアンテナ23の数が非常に多いものであっても、干渉係数の組み合わせ数をより低く抑えることができ、計算量を少なくすることができるため、システム全体の負荷を低くすることが可能となり、ひいてはシステムの構成を簡略化することが可能となる。
Figure 0006929530
また干渉IAmは、例えば以下の8つの式で表される。
IA0=[|p[12]| |p[13]| |p[14]| |p[23]| |p[24]| |p[34]|]*[+1 +1 +1 +1 +1 +1]
IA1=[|p[12]| |p[13]| |p[14]| |p[23]| |p[24]| |p[34]|]*[−1 +1 −1 −1 +1 −1]
・・・・
IA1=[|p[12]| |p[13]| |p[14]| |p[23]| |p[24]| |p[34]|]*[−1 −1 −1 +1 +1 +1]
なお、本発明を適用した無線通信システム1は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば図3に示す形態においても適用可能である。この図3に示す形態において、上述した図1に示す構成要素と同一のものについては、同一の符号を付すことにより、以下での説明を省略する。
この図3に示す形態においては、判別部4´及びチャネル推定部31´を送信機2側に搭載している。送信機2における送信ベクトル選択部22には、判別部4´と、チャネル推定部31´と、送信信号処理部21と、アンテナ23とが接続されている。また、チャネル推定部31´は、判別部4´にも接続されている。
また送信機2側において情報受信部28の構成は省略され、また受信機3側において情報送信部38の構成は省略されている。
受信機3側における判別部4の動作は、上述と同様である。また送信機2側における判別部4´の動作は、上述した判別部4の動作と同様である。即ち、判別部4´は、判別部4と対応し、チャネル推定部31´が求めたチャネル推定を用いて指標mを決定する。またチャネル推定部31´は、受信機3側におけるチャネル推定部31と共通する機能を有し、アンテナ30とアンテナ23間の伝搬路に係るチャネル推定を行う。チャネル推定部31´は、推定したチャネル推定を判別部4´に送信する。
この受信機3側における判別部33と、送信機2側における判別部4´は、チャネル推定部31、31´から同一のチャネル推定が送られてくることから、同一の指標mが決定されることとなる。送信ベクトル選択部22では、判別部4´から通知されたmに基づいて、送信ベクトルGmを選択し、選択した送信ベクトルGmに基づいて、送信シンボル列毎の位相をそれぞれ同位相又は逆位相となるように制御する。
このような送信シンボル列を受信した受信機3は、同一のmに基づいて生成したウェイトベクトルWmに基づいて合成部32において合成処理を行い、シンボル推定を行う。これにより、図1の形態と同様の無線通信を行うことが可能となる。
なお本発明によれば、上述した判別部4、判別部33における処理動作方法A〜Cに限定されるものではない。求めた干渉係数に基づいて送信シンボル列の位相を決定するものであれば、いかなる方法に基づくものであってもよい。例えば、判別した干渉係数の絶対値や干渉係数の正負に基づいて各送信シンボル列の位相を決定するものであればいかなるものであってもよい。
本発明を適用した無線通信システム1は、特に5G無線システムにおいて要求される非常に高いデータレートによる伝送が可能となる。本発明は、ミリメートルの波長帯に基づく小規模なセルにも適用可能となる。即ち、本発明によれば、アレー干渉を利用することにより小規模なセルのカバー範囲を大幅に増加させることができる。
また本発明は、特にIoT(Internet of Things)の分野において、アレー干渉における必要な計算をより簡略化して行うことができる。IoTに対して展開する上で各ノードは非常に低電力で送信されることが要求され、しかも1回の送信で遠距離にある基地局にまで伝送されることが必要とされる。本発明は複数のアンテナ23を用いて分散させて無線通信を行うことができる。かかる場合において基地局側にて、上述した処理動作方法A〜Cを実行する必要がある。特にIoT では、ノード数が多いほど、より好適に機能するものであるから、数百のIoT ノードによって生成されたアレー干渉を利用して、処理動作方法A〜Cに基づき復号することができる。これにより、スター型トポロジに基づいたIoT展開のカバーエリアを大幅に拡大することが可能となる。
更に本発明は、IoT に適用されるデバイスのマルチホップにおいても寄与させることができる。メッセージが送信先に中継されるまで、非常に低い電力で他のノードのクラスタに送信することが可能となる。その結果、一ノードあたりの送信電力を低くすることができる。完全な空間ダイバーシティを実現することができ、多数のアンテナ23のアレーの利得に起因して、単一のクラスタ伝送によってはるかに長い距離にわたりデータ通信行うことが可能となる。結果として、メッセージは、より少ないホップ数で(より少ない送信回数で)で宛先に中継され、データ遅延の低減が期待できる。
1 無線通信システム
2 送信機
3 受信機
4 判別部
21 送信信号処理部
22 送信ベクトル選択部
23、30 アンテナ
28 情報受信部
31 チャネル推定部
32 合成部
34 最大尤度決定部
35 受信信号処理部
38 情報送信部

Claims (6)

  1. 送信機から受信機に対して複数のアンテナを介してデータを送信する無線通信システムにおいて、
    上記送信機は、送信すべきデータに応じたシンボル列を生成する信号処理手段と、上記信号処理手段により生成されたシンボル列を複数の送信シンボル列に変換するとともに上記送信シンボル列毎の位相をそれぞれ同位相又は逆位相となるように制御する送信ベクトル演算手段と、上記送信ベクトル演算手段により生成された上記各送信シンボル列をそれぞれ送信する複数のアンテナとを備え、
    上記受信機は、上記送信機から送信されてきた上記送信シンボル列を受信する受信手段と、上記複数のアンテナから選択しえる2個のアンテナの組み合わせ毎にその伝搬路特性に基づいて干渉係数を求め、上記組み合わせ毎に求めた干渉係数に基づいて上記送信シンボル列毎の位相を決定する判別手段と、上記判別手段により決定された上記送信シンボル列毎の位相に対応するウェイトベクトルに基づいて上記受信手段により受信した送信シンボル列のシンボル推定を行う推定手段とを備え、
    上記送信ベクトル演算手段は、上記受信機における判別手段により決定された上記送信シンボル列毎の位相に基づいて上記送信シンボル列毎の位相を制御すること
    を特徴とする無線通信システム。
  2. 送信機から受信機に対して複数のアンテナを介してデータを送信する無線通信システムにおいて、
    上記送信機は、送信すべきデータに応じたシンボル列を生成する信号処理手段と、上記信号処理手段により生成されたシンボル列を複数の送信シンボル列に変換するとともに上記送信シンボル列毎の位相をそれぞれ同位相又は逆位相となるように制御する送信ベクトル演算手段と、上記送信ベクトル演算手段により生成された上記各送信シンボル列をそれぞれ送信する複数のアンテナと、上記複数のアンテナから選択しえる2個のアンテナの組み合わせ毎にその伝搬路特性に基づいて干渉係数を求め、上記組み合わせ毎に求めた干渉係数に基づいて上記送信シンボル列毎の位相を決定する第1の判別手段とを備え、
    上記受信機は、上記送信機から送信されてきた上記送信シンボル列を受信する受信手段と、上記複数のアンテナから選択しえる2個のアンテナの組み合わせ毎にその伝搬路特性に基づいて干渉係数を求め、上記組み合わせ毎に求めた干渉係数に基づいて上記送信シンボル列毎の位相を決定する第2の判別手段と、上記第2の判別手段により決定された上記送信シンボル列毎の位相に対応するウェイトベクトルに基づいて上記受信手段により受信した送信シンボル列のシンボル推定を行う推定手段とを備え、
    上記送信ベクトル演算手段は、上記第1の判別手段により決定された上記送信シンボル列毎の位相に基づいて上記送信シンボル列毎の位相を制御すること
    を特徴とする無線通信システム。
  3. 上記判別手段は、上記複数のアンテナのうち何れか一端に配置される最端アンテナから発信される送信シンボル列を同位相に固定すると共に、上記最端アンテナを含む上記組み合わせの中から絶対値のより大きい干渉係数を特定し、その特定した干渉係数に対して上記最端アンテナとともに組み合わせを構成する他のアンテナを特定し、当該干渉係数の正である場合には上記他のアンテナからの送信シンボル列を同位相とし、当該干渉係数の負である場合にはその送信シンボル列を逆位相とし、次に絶対値のより大きい干渉係数を特定した上で上記他のアンテナの特定及び位相の決定を行うことを繰り返し実行すること
    を特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  4. 上記判別手段は、上記組み合わせの中から絶対値の最も大きい干渉係数を特定し、その特定した干渉係数に対して組み合わせを構成する2つの候補アンテナを特定し、その特定した一の候補アンテナが組み合わせに含まれる干渉係数の絶対値の総和と、その特定した他の候補アンテナが組み合わせに含まれる干渉係数の絶対値の総和とを比較し、その総和が大きい方の候補アンテナから発信される送信シンボル列を同位相に固定すると共に、当該候補アンテナを含む上記組み合わせの中から絶対値のより大きい干渉係数を特定し、その特定した干渉係数に対して上記候補アンテナとともに組み合わせを構成する他のアンテナを特定し、当該干渉係数の正である場合には上記他のアンテナからの送信シンボル列を同位相とし、当該干渉係数の負である場合にはその送信シンボル列を逆位相とし、次に絶対値のより大きい干渉係数を特定した上で上記他のアンテナの特定及び位相の決定を行うことを繰り返し実行すること
    を特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  5. 上記判別手段は、上記複数のアンテナのうち何れか一端に配置される最端アンテナから発信される送信シンボル列を同位相に固定すると共に、上記最端アンテナを含む上記組み合わせの中から絶対値のより大きい干渉係数を特定し、その特定した干渉係数に対して上記最端アンテナとともに組み合わせを構成する他のアンテナを特定し、当該干渉係数の正である場合には上記他のアンテナからの送信シンボル列を同位相とし、当該干渉係数の負である場合にはその送信シンボル列を逆位相とし、次に絶対値のより大きい干渉係数を特定した上で上記他のアンテナの特定及び位相の決定を行うことを繰り返し実行することにより得られた上記送信シンボル列毎の位相及び干渉係数に基づいて干渉を求め、
    更に上記最端アンテナ以外のアンテナについては、候補アンテナとして特定した上で、上記送信シンボル列毎の位相を決定すると共に、これと干渉係数に基づいて干渉を求め、
    上記推定手段は、上記複数のアンテナの全てについて求めた干渉を比較し、最も干渉が大きいアンテナについて求められた位相に対応するウェイトベクトルに基づいて上記受信手段により受信した送信シンボル列のシンボル推定を行うこと
    を特徴とする請求項4記載の無線通信システム。
  6. 送信機から受信機に対して複数のアンテナを介してデータを送信する無線通信方法において、
    上記送信機において、送信すべきデータに応じたシンボル列を生成する信号処理ステップと、上記信号処理ステップにおいて生成したシンボル列を複数の送信シンボル列に変換するとともに上記送信シンボル列毎の位相をそれぞれ同位相又は逆位相となるように制御する送信ベクトル演算ステップと、上記送信ベクトル演算ステップにおいて生成した上記各送信シンボル列を複数のアンテナを介してそれぞれ送信する送信ステップとを有し、
    上記受信機においては、上記送信機から送信されてきた上記送信シンボル列を受信する受信ステップと、上記複数のアンテナから選択しえる2個のアンテナの組み合わせ毎にその伝搬路特性に基づいて干渉係数を求め、上記組み合わせ毎に求めた干渉係数に基づいて上記送信シンボル列毎の位相を決定する判別ステップと、上記判別ステップにおいて決定した上記送信シンボル列毎の位相に対応するウェイトベクトルに基づいて上記受信ステップにより受信した送信シンボル列のシンボル推定を行う推定ステップとを有し、
    上記送信ベクトル演算ステップでは、上記受信機における判別ステップにおいて決定した上記送信シンボル列毎の位相に基づいて上記送信シンボル列毎の位相を制御すること
    を特徴とする無線通信方法。
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