JP6929482B2 - キャリブレーション装置、端末装置、制御回路およびプログラム - Google Patents

キャリブレーション装置、端末装置、制御回路およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、伝送路行列の推定に用いるキャリブレーション係数を計算するキャリブレーション装置および端末装置に関する。
近年スマートフォンに代表される無線端末が普及し、これに伴って無線通信の大容量化および無線通信の伝送速度の高速化に対する需要が高まっている。無線通信の伝送速度の高速化の技術として、複数の送信アンテナと複数の受信アンテナとを用いて空間多重するMIMO(Multiple Input Multiple Output)伝送技術がある。MIMO伝送技術では、送信側で伝送路行列の特異値分解などを用いたプリコーディングを実施することで無線通信の伝送速度を改善している。プリコーディングを行うためには送信装置が伝送路行列を取得する必要がある。特許文献1は、送信装置の機能を有する基地局が伝送路可逆性を用いて伝送路行列を取得する手法を開示する。
ここで、TDD(Time Division Duplex)方式のシステムにおいて、伝送路可逆性を用いて伝送路行列を取得する手法について説明する。まず、無線端末から基地局に伝送するアップリンクの通信でリファレンス信号が送信され、基地局がアップリンクの通信で取得したリファレンス信号を用いてダウンリンクの通信の伝送路行列を推定する。この手法は無線伝送路においてアップリンクの通信とダウンリンクの通信とが同じ性質である伝送路可逆性を利用している。
無線端末および基地局に備わる無線装置の送信アンプと受信アンプとが同一であるとき、無線の伝送路において伝送路可逆性が成り立つ。しかし、無線装置の送信アンプと受信アンプとが異なる場合、伝送経路が異なり伝送路可逆性が成り立たない。このため、送信アンプおよび受信アンプの特性を補正する可逆性キャリブレーションが必要となる。
特開2017−38197号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、可逆性キャリブレーションを行う場合にリファレンスアンテナ1つで行うと、リファレンスアンテナとキャリブレーション対象の無線装置のアンテナとの間の偏波の違いなど伝送路の影響で送受のレベルが大きく低下し雑音等の影響でキャリブレーション精度が低下する。例えば、リファレンスアンテナを垂直にし、キャリブレーショ対象の無線装置のアンテナを水平にすると偏波が一致しないためアンテナ間で電波が送受できなくなる。このため、1つのリファレンスアンテナを用いてキャリブレーションを行う場合、キャリブレーションの精度が劣化するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、キャリブレーションの精度の劣化を抑制することができるキャリブレーション装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるキャリブレーション装置は、受信信号に基づいて推定されたアップリンクおよびダウンリンクのそれぞれの伝送路情報と、複数の送信アンプの特性、および複数の受信アンプの特性を用いて計算される伝送路情報とを用いて表される誤差関数をCanonical Polyadic分解することで複数の送信アンプ、複数の受信アンプのそれぞれの特性を推定し、推定した値を用いてキャリブレーション係数を計算することを特徴とする。
本発明にかかるキャリブレーション装置は、キャリブレーションの精度の劣化を抑制することができるという効果を奏する。
実施の形態にかかる無線通信システムの構成を示す図 実施の形態にかかる制御回路を示す図 実施の形態にかかる無線通信システムの動作を示すフローチャート 実施の形態にかかる可逆性キャリブレーションの説明を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかるキャリブレーション装置および端末装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、実施の形態にかかる無線通信システムの構成を示す図である。無線通信システム300は、基地局装置1と、測定装置2と、キャリブレーション装置3と、を備える。基地局装置1と測定装置2とはTDD方式で通信する。なお、本実施の形態では、無線通信システム300は、TDD(Time Division Duplex)方式を適用するシステムであるとして説明するが、送受の往復で周波数が異なる場合であっても伝送路の可逆性が成り立つのであれば、無線通信システム300は、FDD(Frequency Division Duplex)方式を適用するシステムであってもよい。キャリブレーション装置3は、キャリブレーション係数計算部31を備える。キャリブレーション係数計算部31は、基地局装置1および測定装置2が備える複数のアンテナの特性の差を補正するキャリブレーション係数を計算する。キャリブレーション装置3と基地局装置1とは、有線で通信してもよく、無線で通信してもよい。キャリブレーション装置3と測定装置2とは、有線で通信してもよく、無線で通信してもよい。アップリンクとは、測定装置2から基地局装置1向けの上り方向の通信である。ダウンリンクとは、基地局装置1から測定装置2向けの下り方向の通信である。測定装置2はキャリブレーション用の専用の測定装置であってもよく、通常の端末装置であってもよい。図1では、キャリブレーション装置3は、基地局装置1および測定装置2とは別の装置としているが、キャリブレーション装置3は測定装置2に内蔵してもよく、基地局装置1に内蔵してもよい。さらに、基地局装置1に測定装置2およびキャリブレーション装置3を内蔵してもよい。
基地局装置1は、アンテナ111,112と、送受の切り替えスイッチ121,122と、アンテナ毎の送信ハイパワーアンプ131,132と、受信アンプ141,142と、ダウンリンク伝送路推定部15と、プリコーダ16と、第1の伝送路推定部17と、を備える。
測定装置2は、アンテナ211,212と、送受の切り替えスイッチ221,222と、送信ハイパワーアンプ231,232と、受信アンプ241,242と、第2の伝送路推定部27と、を備える。なお、本実施の形態では、基地局装置1にアンテナ111とアンテナ112の2本のアンテナと、測定装置2にアンテナ211とアンテナ212の2本のアンテナを備える例を示しているが、基地局装置1および測定装置2が、それぞれ3本以上アンテナを備えていてもよい。アンテナ111とアンテナ211との間の伝送路の伝送路情報はh11である。また、アンテナ111とアンテナ212との間の伝送路の伝送路情報はh21である。また、アンテナ112とアンテナ211との間の伝送路の伝送路情報はh12である。また、アンテナ112とアンテナ212との間の伝送路の伝送路情報はh22である。アンテナ111,112,211,212は、それぞれリファレンスアンテナとも呼ばれる。
ダウンリンクの通信が行われる場合、送受の切り替えスイッチ121は、アンテナ111と送信ハイパワーアンプ131とを接続し、送受の切り替えスイッチ122は、アンテナ112と送信ハイパワーアンプ132とを接続する。また、ダウンリンクの通信が行われる場合、送受の切り替えスイッチ221は、アンテナ211と受信アンプ241とを接続し、送受の切り替えスイッチ222は、アンテナ212と受信アンプ242とを接続する。アップリンクの通信が行われる場合、送受の切り替えスイッチ121は、アンテナ111と受信アンプ141とを接続し、送受の切り替えスイッチ122は、アンテナ112と受信アンプ142とを接続する。また、アップリンクの通信が行われる場合、送受の切り替えスイッチ221は、アンテナ211と送信ハイパワーアンプ231とを接続し、送受の切り替えスイッチ222は、アンテナ212と送信ハイパワーアンプ232とを接続する。このように送受の切り替えスイッチ121,122,221,222によってアップリンクの通信とダウンリンクの通信との切り替えが行われる。送信ハイパワーアンプ231には、送信信号Tm1が入力される。送信ハイパワーアンプ232には、送信信号Tm2が入力される。送信信号Tm1および送信信号Tm2は、測定装置2が生成する送信信号である。また、送信信号Tm1および送信信号Tm2は、キャリブレーション時に基地局装置1でアップリンクの伝送路の情報を推定するときに用いる既知の信号である。また、送信信号Tm1および送信信号Tm2は、例えば、3GPP(Third Generation Partnership Project)で規定されるリファレンスシグナルである。
ダウンリンク伝送路推定部15、第1の伝送路推定部17、第2の伝送路推定部27、およびキャリブレーション係数計算部31は、各処理を行う電子回路である処理回路により実現される。
本処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリ及びメモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央演算装置)を備える制御回路であってもよい。ここでメモリとは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスクなどが該当する。図2は、実施の形態にかかる制御回路を示す図である。本処理回路がCPUを備える制御回路である場合、この制御回路は例えば、図2に示す構成の制御回路400となる。
図2に示すように、制御回路400は、CPUであるプロセッサ400aと、メモリ400bと、を備える。図2に示す制御回路400により実現される場合、プロセッサ400aがメモリ400bに記憶された、各処理に対応するプログラムを読みだして実行することにより実現される。また、メモリ400bは、プロセッサ400aが実施する各処理における一時メモリとしても使用される。
無線通信システム300の動作の概要について説明する。キャリブレーション装置3が、キャリブレーション係数を計算する。基地局装置1が、キャリブレーション係数とアップリンクの伝送路の情報とを用いてダウンリンクの伝送路の情報を算出する。無線通信システム300の動作の流れについて説明する。図3は、実施の形態にかかる無線通信システム300の動作を示すフローチャートである。基地局装置1は、ダウンリンクのリファレンス信号を送信する(ステップS1)。測定装置2はダウンリンクのリファレンス信号を受信する(ステップS2)。第2の伝送路推定部27は、受信したダウンリンクのリファレンス信号を用いてダウンリンクの伝送路情報を推定する(ステップS3)。
第2の伝送路推定部27は、推定したダウンリンクの伝送路情報をキャリブレーション係数計算部31に送信する(ステップS4)。測定装置2は、アップリンクのリファレンス信号を送信する(ステップS5)。基地局装置1は、アップリンクのリファレンス信号を受信する(ステップS6)。第1の伝送路推定部17は、受信したアップリンクのリファレンス信号を用いてアップリンクの伝送路情報を推定する(ステップS7)。第1の伝送路推定部17は、推定したアップリンクの伝送路情報をキャリブレーション係数計算部31に送信する(ステップS8)。
キャリブレーション係数計算部31は、ステップS4で受信したダウンリンクの伝送路情報と、ステップS8で受信したアップリンクの伝送路情報とを用いてキャリブレーション係数を計算する(ステップS9)。キャリブレーション装置3は、計算したキャリブレーション係数を基地局装置1に送信する(ステップS10)。ここまでが、キャリブレーション装置3によるキャリブレーションの動作である。次に、基地局装置1がデータを測定装置2に伝送する動作の流れを説明する。基地局装置1は、キャリブレーション係数と、ステップS7で推定したアップリンクの伝送路情報とを用いてダウンリンクの伝送路情報を推定する(ステップS11)。基地局装置1は、推定したダウンリンクの伝送路情報を用いてプリコーディングを行い、送信信号を生成する(ステップS12)。
次に、無線通信システム300の動作の詳細について説明する。ステップS12のデータ伝送時において、基地局装置1は、送信ストリーム信号S,Sを、プリコーダ16を用いてプリコーディングし、アンテナ毎の送信信号T,Tの信号を生成する。送信ストリーム信号S,Sは、プリコーディング前の信号である。送信信号T,Tは、送信ストリーム信号S,Sが混ざったプリコーディング後の信号である。プリコーディングにはダウンリンクの伝送路行列hが必要であり、伝送路行列hを特異値分解した値は、例えば式(1)で表すことができる。
U・D・V=SVD(h)・・・(1)
式(1)において、Vの上付きのHは共役転置を表す。hをN×M行列とした場合、UはN×Nのユニタリ行列、VはM×Mのユニタリ行列、DはN×Mの対角行列であり、対角要素に特異値が並ぶ。NとMとはそれぞれ行、列を示し任意の整数である。SVD(Singular Value Decomposition)は、特異値分解することを示す。次に、プリコーダ16は、hをSVDして得られるユニタリ行列Vをプリコーディング行列として式(2)の演算を行う。
Figure 0006929482
式(2)においてS,Sは送信ストリーム信号を示す。式(2)においてT,Tは送信信号を示す。ダウンリンク伝送路推定部15は、アップリンク伝送路R,Rを用いて式(3)により、ステップS11に示されるダウンリンクの伝送路情報であるダウンリンクの伝送路行列hを計算する。
=(C)・・・(3)
式(3)において、Rはアンテナ111から取得したアップリンクの伝送路であり、Rはアンテナ112の受信信号から第1の伝送路推定部17により推定したアップリンクの伝送路である。RおよびRは、対応するアンテナが異なる情報であり、伝送路も異なるため、RおよびRの内容はそれぞれ異なる。RおよびRは縦ベクトルである。C,Cは、ステップS9に示される通信開始前のキャリブレーションのキャリブレーション係数計算部31により計算されたキャリブレーション係数であり、キャリブレーション係数は1周波数あたりの複素数のスカラーである。本実施例に適用される無線通信システム300においてはアップリンク通信でリファレンス信号が送信されていることを想定しており、第1の伝送路推定部17はリファレンス信号を用いてアップリンクの伝送路情報を推定する。
キャリブレーション時は、基地局装置1がダウンリンクのリファレンス信号を送信し、測定装置2がダウンリンクのリファレンス信号を受信する。測定装置2では第2の伝送路推定部27が、受信したダウンリンクのリファレンス信号を用いてダウンリンクの伝送路情報を推定する。また、キャリブレーション時は、第2の伝送路推定部27は推定したダウンリンクの伝送路情報をキャリブレーション係数計算部31に送信する。測定装置2はアップリンクのリファレンス信号を送信し、基地局装置1はアップリンクのリファレンス信号を受信する。基地局装置1では、第1の伝送路推定部17が、受信したアップリンクのリファレンス信号を用いてアップリンクの伝送路情報を推定する。また、第1の伝送路推定部17は、アップリンクの伝送路情報をキャリブレーション係数計算部31に送信する。
キャリブレーション係数計算部31は、アップリンクの伝送路情報とダウンリンクの伝送路情報とを、それぞれ第1の伝送路推定部17と第2の伝送路推定部27とから受信し、キャリブレーション係数C,Cを計算する。また、キャリブレーション係数計算部31は、キャリブレーション係数C,Cをダウンリンク伝送路推定部15に送信する。なお、上記説明では1キャリア周波数のみの動作を説明したが、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号においてはサブキャリア毎に上記の計算を行う。
キャリブレーション係数計算部31ではCP分解(Canonical Polyadic Decomposition)を用いてキャリブレーション係数を計算する。複数のリファレンスアンテナは、キャリブレーション対象のアンテナ毎に伝送路が異なる。また、リファレンスアンテナに接続される送信アンプおよび受信アンプもリファレンスアンテナごとにそれぞれ特性が異なる。また、時間をずらしてキャリブレーション用の測定を複数回測定した場合、伝送路および送受のキャリア位相はそれぞれ異なる。リファレンスアンテナの特性が合成された値は、単純な複素数の加算によって算出することはできないが、CP分解を用いることで複数のリファレンスアンテナの特性が合成された値を算出することができる。図4は、実施の形態にかかる可逆性キャリブレーションの説明を示す図である。iは基地局装置1が備えるアンテナの番号である。基地局装置1はアンテナをn個備えており、基地局装置1のアンテナ番号は0〜n−1である。つまり、iは0〜n−1の値をとる。jは測定装置2が備えるアンテナの番号である。測定装置2はアンテナをm個備えており、測定装置2のアンテナ番号は0〜m−1である。つまり、jは0〜m−1の値をとる。EBTi(f)はアンテナ番号iに接続する基地局装置1の送信アンプの特性を示す値である。図4では、アンテナ番号が0およびn−1のEBTi(f)を示す。EBRi(f)はアンテナ番号iに接続する基地局装置1の受信アンプの特性を示す値である。図4では、アンテナ番号が0およびn−1のEBRi(f)を示す。EUTj(f)は、アンテナ番号jに接続する測定装置2の送信アンプの特性を示す値である。図4では、アンテナ番号が0およびm−1のEUTj(f)を示す。
URj(f)は、アンテナ番号jに接続する測定装置2の受信アンプの特性を示す値である。図4では、アンテナ番号が0およびm−1のEURj(f)を示す。hi,j(f)は、基地局装置1のアンテナ番号がi、測定装置2のアンテナ番号がjで通信する時の伝送路を示し、基地局装置1のアンテナ番号が0、測定装置2のアンテナ番号が0の場合の伝送路は、h0,0(f)である。TBi(f)は、基地局装置1のアンテナ番号iのアンテナが送信する信号を示す。RBi(f)は、基地局装置1のアンテナ番号iのアンテナが受信する信号を示す。TUj(f)は、測定装置2のアンテナ番号jのアンテナが送信する信号を示す。RUj(f)は、測定装置2のアンテナ番号jのアンテナが受信する信号を示す。
測定装置2のアンテナ番号jのアンテナが受信する信号Ruj(f)は以下の式(4)で表される。なお、fはCC(Component Carrier)およびRB(Resource Block)を表すとする。
Figure 0006929482
ダウンリンクの伝送路hDi,j(f)は以下の様に表される。
Figure 0006929482
基地局装置1のアンテナ番号iのアンテナが受信する信号RBi(f)は以下の様に表される。
Figure 0006929482
アップリンクの伝送路hUi,j(f)は以下の様に表される。
Figure 0006929482
キャリブレーション係数C(f)は以下の様に表される。
Figure 0006929482
プリコーディングにおいてg(f)は任意でよい。ダウンリンク伝送路推定部15は、アップリンクの伝送路hUi,j(f)からキャリブレーション係数C(f)を用いてダウンリンクの伝送路h(ハット付き)Di,j(f)を推定する。
Figure 0006929482
式(9)は、式(5)に対して、k倍の値であるが、基地局アンテナ間の比率には影響がない。kは式(10)の値である。
Figure 0006929482
Di,j(f)とhUi,j(f)はノイズを含む測定値であり、誤差|e|を以下の様に定義する。
Figure 0006929482
誤差を最小とするhi,j(f),EBTi(f),EURj(f),EBRi(f),およびEUTj(f)を推定し、式(8)によってキャリブレーション係数C(f)を計算する。
i,j(f),EBTi(f),EURj(f),EBRj(f),およびEUTj(f)の推定はテンソルをより次元の低い複数のベクトルに分解するCP分解と等価である。CP分解の誤差を最小化するためにCP分解に勾配降下法を用いる。CP分解に勾配降下法を用いることでCP分解の計算精度を向上させることができる。
各変数による誤差関数である式(11)の偏微分は式(12)の様に表される。式(12)において、*は複素共役を示す。
Figure 0006929482
勾配降下法によるCP分解ではイタレーション(繰り返し)が必要であり演算規模が大きい。この場合、周波数分解能を落としてデータ量の削減およびS/N(Signal/Noise)比を改善させることで演算規模を削減することができる。さらに、周波数分解能を落としてデータ量の削減およびS/N比を改善させると、ローカルミニマムに補足される可能性が減り性能が改善する。ここで得られた値を初期値として周波数分解能を上げてさらにCP分解を実施すると初期値が収束値に近いため少ないイタレーションで最適値に収束する。また、勾配降下法を用いたCP分解を行い、1回目のCP分解の結果を算出し、1回目のCP分解に用いた勾配降下法よりも周波数分解能を上げて、1回目のCP分解の結果を初期値とした2回目のCP分解を行ってもよい。
以上説明したように、本実施の形態では、キャリブレーション係数計算部31が、CP分解を用いた式(12)を用いて、アンテナごとによって異なる伝送路、送信アンプ、および受信アンプの特性を推定し、推定したこれらの値を用いて、式(8)を用いてキャリブレーション係数を計算する。このため、アンテナごとにそれぞれ異なる条件によって影響を受けている値の誤差を計算することができ、これらの条件の差による誤差が最小となるキャリブレーション係数を計算できる。したがって、キャリブレーション精度の低下を抑制することができる。また、キャリブレーション係数計算部31は、時刻の異なる伝送路情報を異なるアンテナと見なして伝送路情報をCP分解し、キャリブレーション係数を計算してもよい。また、キャリブレーション係数計算部31は、アンテナの複数のアップリンクの伝送路の情報をCP分解することでキャリブレーション係数を計算することとしてもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 基地局装置、2 測定装置、3 キャリブレーション装置、15 ダウンリンク伝送路推定部、16 プリコーダ、17 第1の伝送路推定部、27 第2の伝送路推定部、31 キャリブレーション係数計算部、111,112,211,212 アンテナ、121,122,221,222 切り替えスイッチ、131,132,231,232 送信ハイパワーアンプ、141,142,241,242 受信アンプ、300 無線通信システム、400 制御回路、400a プロセッサ、400b メモリ。

Claims (6)

  1. 受信信号に基づいて推定されたアップリンクおよびダウンリンクのそれぞれの伝送路情報と、複数の送信アンプの特性、および複数の受信アンプの特性を用いて計算される伝送路情報とを用いて表される誤差関数をCanonical Polyadic分解することで前記複数の送信アンプ、前記複数の受信アンプのそれぞれの特性を推定し、前記推定した値を用いてキャリブレーション係数を計算することを特徴とするキャリブレーション装置。
  2. 時刻の異なる複数のアップリンクの伝送路の情報を前記Canonical Polyadic分解することで前記キャリブレーション係数を計算することを特徴とする請求項1に記載のキャリブレーション装置。
  3. 勾配降下法を用いて前記Canonical Polyadic分解を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のキャリブレーション装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のキャリブレーション装置を備えることを特徴とする端末装置。
  5. キャリブレーション装置を制御するための制御回路であって、
    受信信号に基づいて推定されたアップリンクおよびダウンリンクのそれぞれの伝送路情報と、複数の送信アンプの特性、および複数の受信アンプの特性を用いて計算される伝送路情報とを用いて表される誤差関数をCanonical Polyadic分解することで前記複数の送信アンプ、前記複数の受信アンプのそれぞれの特性を推定する処理と、
    前記処理により推定した値を用いてキャリブレーション係数を計算する処理と、
    を前記キャリブレーション装置に実行させることを特徴とする制御回路。
  6. キャリブレーション装置を制御するためのプログラムであって、
    受信信号に基づいて推定されたアップリンクおよびダウンリンクのそれぞれの伝送路情報と、複数の送信アンプの特性、および複数の受信アンプの特性を用いて計算される伝送路情報とを用いて表される誤差関数をCanonical Polyadic分解することで前記複数の送信アンプ、前記複数の受信アンプのそれぞれの特性を推定する処理と、
    前記処理により推定した値を用いてキャリブレーション係数を計算する処理と、
    を前記キャリブレーション装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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