JP6929099B2 - 焦点調節装置 - Google Patents

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Description

本発明はオートフォーカス機能(自動合焦機能)を有する焦点調節装置に関する。
撮像素子から得られた撮像信号の特定周波数成分から被写体像のコントラストを示す焦点評価値を用いて自動焦点調整(AF)を行うコントラストAFが知られている。
コントラストAFでは、撮像のための露光開始前にフォーカスレンズを所定間隔で所定範囲駆動させながら撮像信号を取得して、走査(以降スキャンと呼ぶ)を行う。スキャンの実行により得られた撮像信号から焦点評価値を取得し、被写体像のコントラストが最大となるフォーカス位置を取得することによりピント合わせを行う。
特許文献1には、コントラストAFにおいて、撮像素子からAF用の撮像信号を読みだすときのフレームレートを輝度(シーンの明暗)やシャッタ速度に応じて変更する技術の記載がある。特に暗所においてはフレームレートを遅くし、1フレームレートあたりの時間を長くすることにより、暗所ノイズを低減させた焦点評価値を取得することできるため合焦精度が向上される。
特開2003−262788号公報
しかしながら、1フレームレートあたりの時間を長くすると、所定の範囲のスキャンにかかる時間も長くなるため、AFの所要時間も長くなる。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、フレームレートの低下に伴うAFの所要時間の増大を軽減することが可能な焦点調節装置を提供することにある。
本発明の一側面としての焦点調節装置は、フォーカスレンズを含む撮像光学系により結像された被写体像を撮像して撮像信号を出力する撮像素子と、前記撮像信号に基づいて焦点検出領域内の前記被写体像の焦点状態を示す評価値を取得する評価値取得手段と、前記フォーカスレンズを光軸方向に駆動させることでフォーカス位置を制御するフォーカス制御手段と、前記評価値取得手段と前記フォーカス制御手段を制御することにより、前記フォーカス位置を前記光軸方向に移動させながら前記撮像信号及び前記評価値を順次取得する走査を制御する走査制御手段と、記撮像信号に基づいてフレームレートを設定するフレームレート設定手段と、焦点調節をする際の、前記撮像信号を1フレーム分取得する間の、前記フォーカスレンズの駆動量を設定する駆動量設定手段と、を備え、前記走査制御手段は、前記駆動量設定手段で設定した前記フォーカスレンズの駆動量と前記フレームレート設定手段で設定したフレームレートとに基づいて前記フォーカス制御手段を制御し、前記駆動量設定手段は、ユーザ操作により1枠の焦点検出領域が設定される第1のモードの場合、または、ユーザ操作により複数枠の焦点検出領域が設定される第2のモードであり、かつ前記フレームレートが所定値より大きい場合は前記フォーカスレンズの駆動量として第1の駆動量を設定し、前記第2のモードであり前記フレームレートが前記所定値以下の場合は前記フォーカスレンズの駆動量として前記第1の駆動量よりも大きい駆動量を設定することを特徴とする。
本発明のその他の側面については発明を実施するための形態で説明する。
本発明によれば、フレームレートの低下に伴うAFの所要時間の増大を軽減することが可能な焦点調節装置を提供することができる。
実施形態に係るデジタルカメラの構成例を示すブロック図 実施形態に係るデジタルカメラの焦点検出領域の設定画面 実施形態及び比較例に係るデジタルカメラの暗所のスキャン動作を示したグラフ 実施形態及び比較例に係るフレームレートに対するフォーカスの駆動速度とスキャン駆動量の関係を示したグラフ 実施形態及び比較例に係るデジタルカメラの明るさに対するスキャン時間の関係を示したグラフ 実施例に係るAF処理のフローチャート 実施例に係るスキャン処理のフローチャート
本発明の実施形態について説明する。本実施形態は、フレームレートが所定値以下、つまり1フレームあたりの時間が所定時間以上の場合は、フレームレートが所定値未満のときよりも、1フレーム分取得する間のフォーカスレンズの駆動量を大きくする。これにより、フレームレートが所定値以下となった場合のAF所要時間を短縮することができる。但し、1フレームあたりのフォーカスレンズの駆動量を大きくすると、焦点調節の精度が低下するため、大きい駆動量のスキャンで焦点評価値のピーク位置を取得した後、小さい駆動量で再度スキャンを行い、焦点評価値のピーク位置を再取得することが好ましい。
以下、本実施形態について、図面を用いてより詳細に説明をする。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下で説明する図面において、同じ機能を有するものは同一の符号を付し、その説明を省略又は簡潔にすることもある。
図1は本発明を適用した焦点調節装置を備える電子カメラの構成例を示すブロック図である。ズームレンズ102は焦点距離を調節することで光学的に被写体像の倍率を変更する。絞り及びシャッタ103は光量を調節する露出制御に使用する。フォーカスレンズ104は光軸方向に駆動されることで、ピント位置が調節される。
ズームレンズ102、絞り及びシャッタ103、フォーカスレンズ104を有する撮像光学系を通過し、結像された被写体像を構成する光は、CCD(電荷結合素子)やCMOS(相補型金属酸化膜半導体)等を用いた撮像素子105にて受光される。そして、電気信号である撮像信号へと変換される。
ADコンパレータ106は撮像素子105から読み出された撮像信号に対してノイズ除去処理、ゲイン調整、デジタル化を行う。タイミングジェネレータ107は制御手段140の指令に従い撮像素子105の電気信号への変換タイミングとADコンパレータ106の出力タイミングを制御する。ADコンパレータ106によりデジタル化された撮像信号は画像処理回路108に入力されて、画素補間処理や色変換処理等が施された後、内部メモリ109に送られる。表示手段110は撮像信号に基づく画像とともに撮影情報などを表示する。圧縮伸長処理手段111は内部メモリ109に保存されているデータを画像フォーマットに応じて圧縮伸長を行う。記憶メモリ112はパラメータなどの様々なデータを記憶する。操作手段113は各種のメニュー操作、モード切り換え操作を行うユーザインタフェースである。
制御手段140はCPU(中央演算処理装置)等の演算装置で構成され、その一部を演算回路で構成することもできる。制御手段140は、操作手段113によるユーザの操作に応じて内部メモリ109に記憶されている各種の制御プログラム、例えば自動露出(AE)制御、自動合焦(AF)制御、ズーム制御等を行うためのプログラムを実行する。
制御手段140は、輝度情報取得手段125と露出制御手段124とを有し、これらによりAE制御が行われる。輝度情報取得手段125は撮像素子105から出力され、ADコンパレータ106を通過した撮像信号から被写像の輝度情報を取得する。輝度情報は、輝度の大きさ(つまり、明るさ)に関する情報である。露出制御手段124は輝度情報取得手段125により得られた輝度情報に基づいて絞り値、シャッタ速度、感度などの露出制御値を取得し、取得された露出制御値を絞り及びシャッタ駆動手段121や画像処理回路108へ出力して露出を制御する。
制御手段140は、複数のフォーカス位置のそれぞれに対応する撮像信号を取得するように走査を制御する走査制御手段130を有する。さらに、走査により取得された撮像信号に基づいて焦点評価値を取得する評価値算出手段129と、焦点評価値のピーク位置を取得するピーク位置取得手段128とを有し、これらにより焦点検出が行われる。制御手段140はさらに、フォーカスレンズの駆動を制御するフォーカス制御手段127とを有し、これらによりAF制御が行われる。また、制御手段140は焦点検出領域設定手段131と、フレームレート設定手段126と、駆動量設定手段133とを有する。
焦点検出領域設定手段131は操作手段113によるユーザの操作により、焦点検出に用いる焦点検出領域を設定する。焦点検出領域の設定方法について図2を用いて説明をする。図2は焦点検出領域の設定画面である。
図2(a)は中央に1枠だけ焦点検出領域を設定し、図2(b)は中央付近に複数枠の焦点検出領域を設定している。
評価値算出手段129は焦点検出領域設定手段131で設定された焦点検出領域内の撮像信号を輝度情報取得手段125を介して取得する。そして、撮像信号のうち焦点検出領域に対応する撮像信号からから特定の周波数成分を複数のフォーカス位置のそれぞれに対応する撮像信号を取得するように走査を制御する走査制御手段130を有する。さらに、走査により取得された撮像信号に基づいて焦点評価値を取得する評価値算出手段129と、焦点評価値のピーク位置を取得するピーク位置取得手段128とを有し、これらにより焦点検出が行われる。
走査制御手段130は、フォーカス制御手段127に対して所定範囲を1フレームあたり所定駆動量で駆動する指令を行う。また、所定のフォーカス位置における焦点評価値を取得することにより、フォーカス位置と焦点評価値(つまり、被写体像のコントラスト)との関係を取得する。
ピーク位置取得手段128は走査制御手段130で取得されたフォーカス位置と焦点評価値の関係から、焦点評価値がピークを示すフォーカス位置を算出する。
フォーカス制御手段127は、走査制御手段130からの出力や、ピーク位置取得手段128からの出力に基づいて、フォーカスレンズ104の駆動方向、駆動量の制御を行うことで、フォーカス位置(結像位置)を制御する。フォーカス制御手段がピーク位置取得手段128により取得されたピークを示すフォーカス位置にフォーカスを制御することにより、AF制御が行われる。
フレームレート設定手段126は、露出制御手段124により設定された露光時間に応じて、フレームレートを設定する。尚、フレームレートの単位はfpsで表現される。露出制御手段124により現在のシーンが暗所であると判断されると、設定される露光時間は長くなるため、暗所のフレームレートは明所のフレームレートよりも小さく(遅く)なる。フレームレートを小さくし、露光時間を長くすると、暗所の被写体においてもノイズの影響を低減してAF制御をすることができるようになるが、1フレームあたりの時間も長くなるため、AF時間も長くなる。
駆動量設定手段133はフレームレート設定手段126により設定されたフレームレートの値に応じて、走査制御手段130により制御されるスキャンにおける、1フレーム間のフォーカス位置の駆動量(以下、スキャン駆動量ということがある)の設定を行う。尚、駆動量設定手段133は、設定されたフレームレートの値だけでなく、焦点検出領域設定手段131により設定された焦点検出領域の数や面積、ズーム制御手段132により制御された、ズーム倍率などの条件も用いて、スキャン駆動量を設定してもよい。
制御手段140はさらに、ズーム制御手段132を有し、操作手段113によるズーム操作指示に従いズームレンズ102の位置を制御することで、被写体像の倍率を光学的に変更することができる。
ズームレンズ駆動手段123、フォーカスレンズ駆動手段122、絞り及びシャッタ駆動手段121は、それぞれ、ズーム制御手段132、フォーカス制御手段127、露出制御手段124からの指示に基づいて、各構成の駆動を行う。これらの駆動手段(121〜123)は、各種モータで構成することができる。
図3は比較例と、本実施形態とにおける暗所でのスキャン動作を示したグラフである。
横軸がフォーカス位置(単位は焦点深度とする)、縦軸が焦点評価値、各丸点が1フレームで得られる焦点評価値を表しており、同じ深度範囲をスキャンしている。
図3(a)は比較例を、図3(b)本実施形態を示し、両者は1フレームレートあたりに移動するスキャン駆動量が異なる。スキャン駆動量は焦点深度で規定され、図3(a)におけるスキャン駆動量はX深度(第1の駆動量)であり、図3(b)におけるスキャン駆動量はY深度(第2の駆動量)である。ここでX深度<Y深度である。尚、比較例では、フレームレートに依らず、スキャン駆動量はX深度であり、本実施形態では、フレームレートが所定値より大きい(早い)場合はスキャン駆動量をX深度、所定値以下(遅い)場合はスキャン駆動量をY深度とする。さらに、本実施形態では、Y深度のスキャンにより検出されたピーク位置周辺を、小さいスキャン駆動量を再設定して7点で再走査(以降詳細スキャンと呼ぶ)して精度が高い焦点検出を行う。詳細スキャン駆動量、即ち菱形点同士の間隔はZ深度であり、Z深度≦X深度である。Z深度<X深度であることが好ましい。
両者における、焦点検出にかかる時間について比較する。フレームレートは30fpsであるとする。30fpsは時間に換算すると約33.3msecである。図3(a)はグラフに示した範囲を25点でスキャンしており、33.3×25≒830msec分の時間が掛ることになる。一方、図3(b)はグラフに示した範囲を9点でスキャンしており、さらに詳細スキャンで7点スキャンしているため、合わせて16点でスキャンしており、33.3×16≒530msec分の時間が掛ることになる。以上のように暗所となり1フレームレートあたりの時間が長くなった場合には、スキャン駆動量をX深度からY深度へ増やすことにより、AF時間の短縮を行うことができる。
図4はフレームレートとフォーカスの駆動速度、およびフレームレートとスキャン駆動量の関係を示したグラフである。一般的に、AF処理において、フォーカス駆動は高速であることが求められると同時に、静音であることと、省電力であることも求められる。明所においては1フレームあたりの時間が短くなり(例えば120fpsだと約8.3msec)、AFの所要時間としては十分に短くなる。よって、本実施形態では、明所ではフォーカスの駆動速度を抑えることにより静音化と省電力化を実現している。
図4(a)、(b)は、比較例を示している。図4(a)ではフレームレートに依らず、フォーカスの駆動速度は一律Wppsであり、図4(b)でもフレームレートに依らず、スキャン駆動量は一律X深度である。このとき、例としてフレームレートAが30fps、Bが60fps、Cが120fpsとすると、どのフレームレートでも駆動音は静かであり省電力であると考えられる。しかし、Cの120fpsと比較するとAの30fpsは1フレームあたりの時間に換算すると、4倍の時間が掛ることになる。そのため暗所ではスキャン時間、ひいてはAF時間が単純計算で4倍程度に長くなることになる。そこで図4(d)のようにフレームレートがB以下に遅くなる場合には、スキャン駆動量を拡大することによりAF時間の増大を軽減する。スキャン駆動量を長くすることにより、フォーカスの駆動速度を速くする必要が生じる場合があるが、音と電力の増大と、AF時間との兼ね合いを考慮してスキャン駆動量とフォーカス駆動速度を決定する。
図4(c)ではフレームレートがCfpsであるときのフォーカス駆動速度はWppsであるが、シーンが暗くなりフレームレートがBfpsに変化したところでフォーカス駆動速度をWppsからVppsに変更する。
図4(d)ではフレームレートがCfpsであるときのスキャン駆動量はX深度であるが、シーンが暗くなりフレームレートがBfpsに変化したところでフォーカス駆動が高速に切り替わることに合わせてスキャン駆動量もY深度に変更する。
この変更により、シーンが暗くなり1フレームレートあたりの時間が長くなることに伴う、スキャン時間の増大を軽減することができる。
図5は、本実施形態の効果の一例を示すグラフであり、縦軸がスキャン時間、横軸がEV値を示している。図5中、四角で示した系列は、比較例におけるスキャン時間とEV値との関係を示す。一方、丸で示した系列は、本実施形態におけるスキャン時間とEV値との関係の一例である。本実施形態のように、フレームレートに応じてスキャン駆動量を変更することで、暗所でのスキャン時間の増大を軽減することができる。
以下、上述の実施形態に係る撮像装置の一例について、図1から図7を用いて説明する。
図6は本実施例におけるAF処理を説明したフローチャートである。ステップS601はAF処理の開始を宣言している。ステップS602はシーンの明るさの程度を測定する測光処理であり、輝度情報取得手段125により、輝度情報を取得する。ステップS603はステップS602で測光した結果を用いて、露出制御手段124により露出設定を行う。
ステップS604はステップS603の露出設定の結果を用いて、フレームレート設定手段126によりフレームレートの設定を行う。
ステップS605は予め設定されたフレームレートが遅いときの駆動量である第2の駆動量(以下、拡大駆動量と呼ぶことがある)に対応して、スキャン駆動量の切り替えポイントとなるフレームレートを取得する。
図4を例として説明すると、図4(c)と(d)において明るいシーンのときにはフレームレートがCとなり、そのときのスキャン駆動量はXである。
ここでスキャン駆動量Yは予め設定されたスキャン駆動量Xより大きい拡大駆動量であり、スキャン駆動量をXからYに切り替えるフレームレートBが切り替えポイントとなる。フレームレートBは、拡大駆動量Yを駆動音と消費電力の許容範囲を考慮したうえで決定される速度Vで除することで算出される、1フレームあたりの時間から決定される。言い換えると、フレームレートがBの場合、スキャン速度V、スキャン駆動量Yでスキャンが実行される。
フレームレートCでは、駆動音が静かで、かつ消費電力も十分少ない状態になるフォーカス速度Wでスキャンが実行され、そのうえフレームレートCあたりの時間が短いためAF時間も短い状態であった。しかし、シーンが暗くなりフレームレートが除除に長くなると、フレームレートあたりの時間も除除に長くなり、場合によっては、ユーザに違和感を抱かせる程度にAF時間が長くなる。そのため、駆動音と消費電力の許容範囲を考慮したうえでのフォーカス速度の上限である、フォーカス速度Vに対して、拡大駆動量Yが決定され、そこからフレームレートの切り替えポイントであるBも決定される。
以降、フレームレートが所定値より大きい(速い)場合のスキャン駆動量である第1のスキャン駆動量を基準駆動量、フレームレートが所定値より大きい(速い)場合のスキャンにおけるフォーカス駆動速度を基準速度と呼ぶ。また、フレームレートが所定値以下(遅い)の場合のスキャンにおけるフォーカス駆動速度を拡大速度とよぶ。
尚、説明の簡易化のため、切り替えポイントが1つの場合を説明するが、切り替えポイントを複数設け、複数の拡大駆動量とそれに対応する複数の拡大速度を設定してもよい。また、あらかじめ切り替えポイントが設定されている場合は、本ステップは、記憶されている切り替えポイントのフレームレートを読み出すことで実施することができる。
ステップS606では、AF処理に用いる焦点検出領域の設定を行い、ステップS607はステップS606で設定された焦点検出領域が所定枠数以上であるか否かを判定する。上述のように、ユーザは操作手段113により焦点検出領域を図2(a)のように1枠に設定するか、図2(b)のように複数枠に設定するかを選択できる。焦点検出領域が1枠の場合は、図2(a)のように被写体が限定される場合が多く、スキャンをする前の段階で被写体が存在する領域をある程度絞り込んでおくことができる。そのためスキャンをする領域が短くなる傾向にあり、スキャンする領域が広いときよりも、スキャン駆動量を拡大駆動量に変更したときの効果が小さくなる。対して、焦点検出領域が複数枠の場合は、図2(b)のように被写体が複数存在する場合が多く、スキャンする領域を長くすることが多い。よって、本実施例では、AF処理に用いる領域として設定された焦点検出領域の枠の数が所定枠数未満の場合は、フレームレートに関わらず、基準駆動量と基準速度を用いてスキャンを行う。ステップS607で焦点検出領域の数が所定枠数未満であると判定されると、ステップS612へ進み、スキャン駆動量を基準駆動量に設定し、ステップS614でフォーカス駆動速度を基準速度に設定する。一方、ステップS607で焦点検出領域の数が所定枠数以上であると判定されると、ステップS608へ進む。尚、本実施形態では、AF処理に用いる焦点検出領域の候補枠のそれぞれが同じ面積であり、AF処理に用いる枠を1枠とするか複数枠とするかを選択するため、枠の数でステップS612へ進むかS608へ進むかを判定した。枠の数の代わりに、使用する枠の総面積に閾値を設定してステップS612へ進むかS608へ進むかを判定してもよい。
ステップS608は現在のズーム倍率の取得を行い、ステップS609はステップS608で取得されたズーム倍率が所定倍率以上であるか否かを判定する。広角側ではスキャンする領域が短くなる傾向にあるため、この効果が少なくなる。よって、ズーム倍率が所定倍率未満の場合は、フレームレートにかかわらず、、基準駆動量と基準速度を用いてスキャンを行う。よって、ステップS609で現在のズーム倍率が所定倍率以上でないと判定された場合は、ステップS612へ進み、スキャン駆動量として基準駆動量を設定した後、ステップS614でフォーカス駆動速度として基準速度を設定する。尚、この所定倍率は光学特性により予め決定される値であり、光学ズームの倍率である。
現在のズーム倍率が所定倍率以上である場合は、ステップS610により1フレームあたりの時間が所定時間以上であるか否かを判定している。これは図4(c)と(d)において、フレームレートがB以下であるか否かを判定していることになる。所定時間以上である場合は、ステップS611へ進み、スキャン駆動量として拡大駆動量を設定した後、ステップS613でフォーカス駆動速度として拡大速度を設定する。一方、所定時間未満の場合は、ステップS612へ進み、スキャン駆動量として基準駆動量を設定した後、ステップS614によりフォーカス駆動速度として基準速度を設定する。尚、ステップS610では、1フレームあたりの時間を用いてステップS611へ進むか、ステップS612へ進むかを判定したが、1フレームあたりの時間の代わりにフレームレートを用いてもよい。
ステップS615は設定されたスキャン駆動量が所定駆動量以上であるか否かを判定している。スキャン駆動量が拡大駆動量に変更された場合は、基準駆動量を用いてスキャンするよりもピーク位置の検出精度が低下する。よって、本実施例では、拡大駆動量でのスキャンにより検出されたピーク位置周辺で、スキャン駆動量を小さくして再度スキャン(詳細スキャンと呼ぶ)を実施している。但し、拡大駆動量が複数ある場合は、拡大駆動量によっては詳細スキャンが必要でない場合もある。よって、本ステップで、詳細スキャンが必要なスキャン駆動量でスキャンを行うかどうかを判定する。尚、所定駆動量は基準駆動量より大きい値とする。設定されたスキャン駆動量が所定駆動量以上である場合は、ステップS616へ進み、詳細スキャンフラグをONにする。一方、所定駆動量以上でない場合は、ステップS617により詳細スキャンフラグをOFFにする。
ステップS618はスキャン処理であり、フォーカス位置をスキャンしながら焦点評価値を順次取得して、ピーク位置を検出する。詳細は図7を用いて後述する。
ステップS619は、ステップS618のスキャン処理により検出されたピーク位置へフォーカス位置を制御するために、フォーカスレンズ104を駆動する。ステップS620はAF処理の終了を宣言している。
図7のフローチャートを用いて、ステップS618のスキャン処理について説明をする。ステップS701はスキャン処理の開始を宣言している。
ステップS702はスキャン開始位置へフォーカスレンズ104の駆動を行う。図3(b)を例として説明すると、一番左のD1がスキャン開始位置となる。
ステップS703は焦点評価値の取得ループ開始、ステップS706は焦点評価値の取得ループ終了であり、その間の処理(ステップS704,705)を繰り返し実行する。
ステップS704は、1フレームあたり設定されたスキャン駆動量分フォーカス位置が駆動するように、フォーカスレンズ104を連続的に駆動させる。ステップS705は、各フレームで取得された撮像信号に基づいて、撮像信号が示す被写体像のコントラストの高低を示す焦点評価値を取得する。これらのステップS704、705を繰り返すことにより、D1からスキャンを開始してからD9まで、所定の焦点深度相当のスキャン駆動量でフォーカス位置を駆動しながら、各点における焦点評価値の取得を行う。D9までフォーカス位置を駆動する焦点評価値取得ループが終了したことになる。
ステップS706はピーク位置の取得を行う。図3(b)ではD6とD7の間にピークがあることが見て取れる。ピーク位置を取得する方法の1つとしては、D7とD8を結ぶ直線を算出した後に評価値軸と対象となりD6を通る直線を算出し、その2つの直線の交点と求める方法があるが、その他の方法を含め一般的な方法であるため割愛する。
ステップS708は詳細スキャンフラグがONかOFFかを判定している。詳細スキャンフラグがONの場合はステップS709へ進み、拡大駆動量より小さく、基準駆動量以下に設定された詳細スキャン用の駆動量を用いて詳細スキャンを開始する。詳細スキャンフラグがOFFの場合は、ステップS715に進み、スキャン処理を終了する。
ステップS709では、詳細スキャン開始位置へフォーカス位置を駆動する。図3(b)ではステップS706で算出されたピーク位置近傍のD6あたりが詳細スキャンの開始位置となる。ステップS710からステップS713までの焦点評価値取得ループはステップS703からステップS706までと、スキャン駆動量が異なる点以外は同様の処理であるため割愛する。
ステップS714は詳細スキャンされた結果よりピーク位置を再取得する。詳細スキャンを実行した場合は、ステップS714で取得されたピーク位置を最終的に検出されたピーク位置とする。ステップS715はスキャン処理の終了を宣言している。
(変形例)
上述の実施形態では、撮像装置として、レンズ一体型のデジタルカメラを例に本発明の説明を行ったが、レンズ交換式のカメラにも本発明を適用することが可能である。レンズ交換式の場合、レンズ制御に関する各種の制御信号がカメラからレンズユニットに出力され、制御信号を受け取ったレンズユニットが制御信号に基づいてレンズを制御することで、実施形態と同様の効果を奏することができる。また、撮像装置として、動画用のカメラ(ビデオカメラ、監視カメラなど)に適用することもできるし、撮像装置を有する各種携帯機器にも展開できる。

Claims (9)

  1. フォーカスレンズを含む撮像光学系により結像された被写体像を撮像して撮像信号を出力する撮像素子と、
    前記撮像信号に基づいて焦点検出領域内の前記被写体像の焦点状態を示す評価値を取得する評価値取得手段と、
    前記フォーカスレンズを光軸方向に駆動させることでフォーカス位置を制御するフォーカス制御手段と、
    前記評価値取得手段と前記フォーカス制御手段を制御することにより、前記フォーカス位置を前記光軸方向に移動させながら前記撮像信号及び前記評価値を順次取得する走査を制御する走査制御手段と、
    記撮像信号に基づいてフレームレートを設定するフレームレート設定手段と、
    焦点調節をする際の、前記撮像信号を1フレーム分取得する間の、前記フォーカスレンズの駆動量を設定する駆動量設定手段と、を備え、
    前記走査制御手段は、前記駆動量設定手段で設定した前記フォーカスレンズの駆動量と前記フレームレート設定手段で設定したフレームレートとに基づいて前記フォーカス制御手段を制御し、
    前記駆動量設定手段は、ユーザ操作により1枠の焦点検出領域が設定される第1のモードの場合、または、ユーザ操作により複数枠の焦点検出領域が設定される第2のモードであり、かつ前記フレームレートが所定値より大きい場合は前記フォーカスレンズの駆動量として第1の駆動量を設定し、前記第2のモードであり前記フレームレートが前記所定値以下の場合は前記フォーカスレンズの駆動量として前記第1の駆動量よりも大きい駆動量を設定することを特徴とする焦点調節装置。
  2. 前記撮像信号に基づいて、シャッタ速度、絞り値、感度を設定し、設定したパラメータに基づいて露出制御する露出制御手段を備え、
    前記フレームレート設定手段は、前記露出制御手段で設定されたシャッタ速度に応じて前記フレームレートを設定することを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  3. 前記駆動量設定手段は、前記第2のモードであり前記フレームレートが前記所定値以下の場合は、あらかじめ設定された第2の駆動量を前記フォーカスレンズの駆動量として設定することを特徴とする請求項1または2に記載の焦点調節装置。
  4. 前記フォーカスレンズの駆動量は、焦点深度で規定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  5. ユーザ操作により1枠の焦点検出領域が設定される第1のモードの場合、または、ユーザ操作により複数枠の焦点検出領域が設定される第2のモードであり、かつ前記フレームレートが前記所定値より大きい場合よりも、前記第2のモードであり前記フレームレートが前記所定値以下の場合のほうが、所定の深度範囲の走査により取得される前記評価値の数が少ないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  6. 前記走査により得られた複数の前記焦点評価値に基づいて、前記焦点評価値のピーク位置を取得するピーク位置取得手段をさらに有し、
    前記第1の駆動量よりも大きい駆動量での前記走査により、前記ピーク位置が取得された後、
    前記駆動量設定手段は、前記撮像信号を1フレーム分取得する間の前記フォーカスレンズの駆動量として前記第1の駆動量以下の駆動量を再設定し、
    前記走査制御手段は、
    再設定された駆動量と設定されたフレームレートとに基づいて、前記フォーカス制御手段を制御して再走査を行い、
    前記ピーク位置取得手段は、前記再走査により取得された複数の前記焦点評価値に基づいて、前記焦点評価値のピーク位置を再取得することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  7. 前記撮像光学系は被写体像の倍率を変更可能なズームレンズを有し、
    前記駆動量設定手段は、前記倍率と設定された前記フレームレートとに基づいて前記駆動量を設定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  8. 前記フォーカス制御手段は、前記フレームレートが前記所定値より大きい場合は前記フォーカスレンズの駆動速度として第1の駆動速度を設定し、前記フレームレートが前記所定値以下の場合は前記フォーカスレンズの駆動速度として前記第1の駆動速度よりも大きい駆動速度を設定し、
    設定された駆動速度に基づいて前記フォーカスレンズを駆動することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  9. フォーカスレンズを含む撮像光学系により結像された被写体像を撮像して撮像信号を出力する撮像素子を有する焦点調節装置の制御方法であって、
    前記撮像信号に基づいて焦点検出領域内の前記被写体像の焦点状態を示す評価値を取得する評価値取得工程と、
    前記フォーカスレンズを光軸方向に駆動させることでフォーカス位置を制御するフォーカス制御工程と、
    前記評価値取得工程と前記フォーカス制御工程を制御することにより、前記フォーカス位置を前記光軸方向に移動させながら前記撮像信号及び前記評価値を順次取得する走査を制御する走査制御工程と、
    前記撮像信号に基づいてフレームレートを設定するフレームレート設定工程と、
    焦点調節をする際の、前記撮像信号を1フレーム分取得する間の、前記フォーカスレンズの駆動量を設定する駆動量設定工程と、を備え、
    前記走査制御工程では、前記駆動量設定工程で設定した前記フォーカスレンズの駆動量と前記フレームレート設定工程で設定したフレームレートとに基づいて前記フォーカス制御工程を制御し、
    前記駆動量設定工程では、ユーザ操作により1枠の焦点検出領域が設定される第1のモードの場合、または、ユーザ操作により複数枠の焦点検出領域が設定される第2のモードであり、かつ前記フレームレートが所定値より大きい場合は、前記フォーカスレンズの駆動量として第1の駆動量を設定し、前記第2のモードであり前記フレームレートが前記所定値以下の場合は前記フォーカスレンズの駆動量として前記第1の駆動量よりも大きい駆動量を設定することを特徴とする制御方法。
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