(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口及び一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過又は進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図5は、特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部014IWに関する説明)
次に、特徴部014IWについて説明する。
特徴部014IWが備えるパチンコ遊技機1においては、図8−1に示す変動パターンが設けられている。
図8−1は、あらかじめ用意された飾り図柄の変動パターンを示す説明図である。図8−1に示すように、この実施の形態では、可変表示結果が「はずれ」であり飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンとして、非リーチPA1−1〜非リーチPA1−4の変動パターンが用意されている。また、可変表示結果が「はずれ」であり飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンとして、ノーマルPA2−1〜ノーマルPA2−2、ノーマルPB2−1〜ノーマルPB2−2、スーパーPA3−1〜スーパーPA3−2、スーパーPB3−1〜スーパーPB3−2の変動パターンが用意されている。なお、図8−1に示すように、リーチしない場合に使用され擬似連の演出を伴う非リーチPA1−4の変動パターンについては、再変動が1回行われる。リーチする場合に使用され擬似連の演出を伴う変動パターンのうち、ノーマルPB2−1を用いる場合には、再変動が1回行われる。また、リーチする場合に使用され擬似連の演出を伴う変動パターンのうち、ノーマルPB2−2を用いる場合には、再変動が2回行われる。さらに、リーチする場合に使用され擬似連の演出を伴う変動パターンのうち、スーパーPA3−1〜スーパーPA3−2を用いる場合には、再変動が3回行われる。なお、再変動とは、飾り図柄の可変表示が開始されてから表示結果が導出表示されるまでに一旦はずれとなる飾り図柄を仮停止させた後に飾り図柄の可変表示を再度実行することである。
また、図8−1に示すように、この実施の形態では、特別図柄の可変表示結果が大当り図柄または小当り図柄になる場合に対応した変動パターンとして、ノーマルPA2−3〜ノーマルPA2−4、ノーマルPB2−3〜ノーマルPB2−4、スーパーPA3−3〜スーパーPA3−4、スーパーPB3−3〜スーパーPB3−4、特殊PG1−1〜特殊PG1−3、特殊PG2−1〜特殊PG2−2の変動パターンが用意されている。なお、図8−1において、特殊PG1−1〜特殊PG1−3、特殊PG2−1〜特殊PG2−2の変動パターンは、突然確変大当りまたは小当りとなる場合に使用される変動パターンである。また、図8−1に示すように、突然確変大当りまたは小当りでない場合に使用され擬似連の演出を伴う変動パターンのうち、ノーマルPB2−3を用いる場合には、再変動が1回行われる。また、リーチする場合に使用され擬似連の演出を伴う変動パターンのうち、ノーマルPB2−4を用いる場合には、再変動が2回行われる。さらに、リーチする場合に使用され擬似連の演出を伴う変動パターンのうち、スーパーPA3−3〜スーパーPA3−4を用いる場合には、再変動が3回行われる。また、突然確変大当りまたは小当りの場合に使用され擬似連の演出を伴う特殊PG1−3の変動パターンについては、再変動が1回行われる。
なお、この実施の形態では、変動パターンは、まず、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)を用いて変動パターン種別を決定し、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を用いて、決定した変動パターン種別に含まれるいずれかの変動パターンに決定する。そのように、この実施の形態では、2段階の抽選処理によって変動パターンが決定される。
なお、変動パターン種別とは、複数の変動パターンをその変動態様の特徴に従ってグループ化したものである。例えば、複数の変動パターンをリーチの種類でグループ化して、ノーマルリーチを伴う変動パターンを含む変動パターン種別と、スーパーリーチAを伴う変動パターンを含む変動パターン種別と、スーパーリーチBを伴う変動パターンを含む変動パターン種別とに分けてもよい。また、例えば、複数の変動パターンを擬似連の再変動の回数でグループ化して、擬似連を伴わない変動パターンを含む変動パターン種別と、再変動1回の変動パターンを含む変動パターン種別と、再変動2回の変動パターンを含む変動パターン種別と、再変動3回の変動パターンを含む変動パターン種別とに分けてもよい。また、例えば、複数の変動パターンを擬似連や滑り演出などの特定演出の有無でグループ化してもよい。
なお、この実施の形態では、後述するように、通常大当りや確変大当りである場合には、ノーマルリーチのみを伴う変動パターンを含む変動パターン種別であるノーマルCA3−1と、ノーマルリーチおよび擬似連を伴う変動パターンを含む変動パターン種別であるノーマルCA3−2と、スーパーリーチを伴う変動パターン種別であるスーパーCA3−3とに種別分けされている。また、突然確変大当りである場合には、非リーチの変動パターンを含む変動パターン種別である特殊CA4−1と、リーチを伴う変動パターンを含む変動パターン種別である特殊CA4−2とに種別分けされている。また、小当りである場合には、非リーチの変動パターンを含む変動パターン種別である特殊CA4−1に種別分けされている。また、はずれである場合には、リーチも特定演出も伴わない変動パターンを含む変動パターン種別である非リーチCA2−1と、リーチを伴わないが特定演出を伴う変動パターンを含む変動パターン種別である非リーチCA2−2と、リーチも特定演出も伴わない短縮変動の変動パターンを含む変動パターン種別である非リーチCA2−3と、ノーマルリーチのみを伴う変動パターンを含む変動パターン種別であるノーマルCA2−4と、ノーマルリーチおよび再変動2回の擬似連を伴う変動パターンを含む変動パターン種別であるノーマルCA2−5と、ノーマルリーチおよび再変動1回の擬似連を伴う変動パターンを含む変動パターン種別であるノーマルCA2−6と、スーパーリーチを伴う変動パターン種別であるスーパーCA2−7とに種別分けされている。
図8−2(A)〜(C)は、大当り用変動パターン種別判定テーブルを示す説明図である。大当り用変動パターン種別判定テーブルは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、大当り種別の判定結果に応じて、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム2)にもとづいて複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
各大当り用変動パターン種別判定テーブルには、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム2)の値と比較される数値(判定値)であって、ノーマルCA3−1〜ノーマルCA3−2、スーパーCA3−3、特殊CA4−1、特殊CA4−2の変動パターン種別のいずれかに対応する判定値が設定されている。
例えば、大当り種別が「通常大当り」である場合に用いられる図8−2(A)に示す大当り用変動パターン種別判定テーブルと、大当り種別が「確変大当り」である場合に用いられる図8−2(B)に示す大当り用変動パターン種別判定テーブルとで、ノーマルCA3−1〜ノーマルCA3−2、スーパーCA3−3の変動パターン種別に対する判定値の割り当てが異なっている。
このように、大当り種別に応じて選択される大当り用変動パターン種別判定テーブルを比較すると、大当り種別に応じて各変動パターン種別に対する判定値の割り当てが異なっている。また、大当り種別に応じて異なる変動パターン種別に対して判定値が割り当てられている。よって、大当り種別を複数種類のうちのいずれにするかの決定結果に応じて、異なる変動パターン種別に決定することができ、同一の変動パターン種別に決定される割合を異ならせることができる。
なお、図8−2(A),(B)に示すように、この実施の形態では、「通常大当り」または「確変大当り」である場合には、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム2)の値が150〜251であれば、少なくともスーパーリーチ(スーパーリーチA、スーパーリーチB)を伴う変動表示が実行されることがわかる。
また、スーパーリーチ大当りについて、擬似連を伴う変動パターン種別(スーパーPA3−3、スーパーPA3−4の変動パターンを含む変動パターン種別)と、擬似連を伴わない変動パターン種別(スーパーPB3−3、スーパーPB3−4の変動パターンを含む変動パターン種別)とに分けてもよい。この場合、通常大当り用の大当り用変動パターン種別判定テーブルおよび確変大当り用の大当り用変動パターン種別判定テーブルの両方において、スーパーリーチかつ擬似連を伴う変動パターン種別と、スーパーリーチかつ擬似連を伴わない変動パターン種別とが割り当てられることになる。
また、大当り種別が「突然確変大当り」である場合に用いられる大当り用変動パターン種別判定テーブルでは、例えば、特殊CA4−1、特殊CA4−2といった大当り種別が「突然確変大当り」以外である場合には判定値が割り当てられない変動パターン種別に対して、判定値が割り当てられている。よって、可変表示結果が「大当り」となり大当り種別が「突然確変大当り」となることに応じて突然確変大当り状態に制御する場合には、通常大当りや確変大当りによる大当り状態に制御する場合とは異なる変動パターン種別に決定することができる。
また、図8−2(D)は、小当り用変動パターン種別判定テーブルを示す説明図である。小当り用変動パターン種別判定テーブルは、可変表示結果を小当り図柄にする旨の判定がなされたときに、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム2)にもとづいて複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。なお、この実施の形態では、図8−2(D)に示すように、小当りとすることに決定されている場合には、変動パターン種別として特殊CA4−1が決定される場合が示されている。
図8−3(A)〜(C)は、はずれ用変動パターン種別判定テーブルを示す説明図である。このうち、図8−3(A)は、遊技状態が通常状態であるとともに合算保留記憶数が5未満である場合に用いられるはずれ用変動パターン種別判定テーブルを示している。また、図8−3(B)は、遊技状態が通常状態であるとともに合算保留記憶数が5以上である場合に用いられるはずれ用変動パターン種別判定テーブルを示している。また、図8−3(C)は、遊技状態が確変状態や時短状態である場合に用いられるはずれ用変動パターン種別判定テーブルを示している。はずれ用変動パターン種別判定テーブルは、可変表示結果をはずれ図柄にする旨の判定がなされたときに、変動パターン種別を、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム2)にもとづいて複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
なお、図8−3に示す例では、遊技状態が確変状態や時短状態である場合と合算保留記憶数が5以上である場合とで別々のはずれ用変動パターン種別判定テーブルを用いる場合を示しているが、確変状態や時短状態である場合と合算保留記憶数が5以上である場合とで、共通のはずれ用変動パターン種別判定テーブルを用いるように構成してもよい。また、図8−3(C)に示す例では、合算保留記憶数にかかわらず共通の確変/時短用のはずれ用変動パターン種別判定テーブルを用いる場合を示しているが、確変/時短用のはずれ用変動パターン種別判定テーブルとして合算保留記憶数に応じた複数のはずれ用変動パターン判定テーブル(判定値の割合を異ならせたテーブル)を用いるようにしてもよい。
なお、この実施の形態では、遊技状態が通常状態である場合には、合算保留記憶数が5未満である場合に用いるはずれ変動パターン種別判定テーブルと、合算保留記憶数が5以上である場合に用いるはずれ変動パターン種別判定テーブルとの2種類のテーブルを用いる場合を示しているが、はずれ変動パターン種別判定テーブルの分け方は、この実施の形態で示したものにかぎられない。例えば、合算保留記憶数の値ごとに別々のはずれ変動パターン種別判定テーブルをそれぞれ備えてもよい(すなわち、合算保留記憶数0個用、合算保留記憶数1個用、合算保留記憶数2個用、合算保留記憶数3個用、合算保留記憶数4個用・・・のはずれ変動パターン種別判定テーブルをそれぞれ別々に用いるようにしてもよい)。また、例えば、合算保留記憶数の他の複数の値の組合せに対応したはずれ変動パターン種別判定テーブルを用いるようにしてもよい。例えば、合算保留記憶数0〜2用、合算保留記憶数3用、合算保留記憶数4用・・・のはずれ変動パターン種別判定テーブルを用いるようにしてもよい。
また、この実施の形態では、合算保留記憶数に応じてはずれ変動パターン種別判定テーブルを複数備える場合を示しているが、第1保留記憶数や第2保留記憶数に応じてはずれ変動パターン種別判定テーブルを複数備えるようにしてもよい。例えば、第1特別図柄の変動表示を行う場合には、第1保留記憶数の値ごとに別々に用意されたはずれ変動パターン種別判定テーブルを用いるようにしてもよい(すなわち、第1保留記憶数0個用、第1保留記憶数1個用、第1保留記憶数2個用、第1保留記憶数3個用、第1保留記憶数4個用・・・のはずれ変動パターン種別判定テーブルをそれぞれ別々に用いるようにしてもよい)。また、例えば、第1保留記憶数の他の複数の値の組合せに対応したはずれ変動パターン種別判定テーブルを用いるようにしてもよい。例えば、第1保留記憶数0〜2用、第1保留記憶数3用、第1保留記憶数4用・・・のはずれ変動パターン種別判定テーブルを用いるようにしてもよい。この場合であっても、第1保留記憶数や第2保留記憶数が多い場合(例えば5以上)には、変動時間が短い変動パターンを含む変動パターン種別が選択されやすいように構成すればよい。また、このような場合であっても、特定の可変表示パターンとしてのスーパーリーチを伴う変動パターンを含む変動パターン種別に対して共通の判定値を割り当てるように構成すればよい。
なお、「特定の演出態様」とは、スーパーリーチを伴う変動パターンなど、少なくとも大当りに対する期待度が高く設定され、遊技者に大当りに対する期待感を抱かせることができる変動パターン種別、変動パターンのことである。また、「大当りに対する期待度(信頼度)」とは、その特定の演出態様による可変表示(例えば、スーパーリーチを伴う変動表示)が実行された場合に大当りが出現する出現率(確率)を示している。例えば、スーパーリーチを伴う変動表示が実行される場合の大当り期待度は、(大当りと決定されている場合にスーパーリーチが実行される割合)/(大当りと決定されている場合およびハズレと決定されている場合の両方にスーパーリーチが実行される割合)を計算することによって求められる。
各はずれ用変動パターン種別判定テーブルには、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム2)の値と比較される数値(判定値)であって、非リーチCA2−1〜非リーチCA2−3、ノーマルCA2−4〜ノーマルCA2−6、スーパーCA2−7の変動パターン種別のいずれかに対応する判定値が設定されている。
なお、図8−3(A),(B)に示すように、この実施の形態では、はずれであるとともに遊技状態が通常状態である場合には、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム2)の値が230〜251であれば、合算保留記憶数にかかわらず、少なくともスーパーリーチ(スーパーリーチA、スーパーリーチB)を伴う変動表示が実行されることがわかる。
また、図8−3(A)、(B)に示すように、この実施の形態では、はずれであるとともに遊技状態が通常状態である場合には、変動パターン種別判定用の乱数(ランダム2)の値が1〜79であれば、合算保留記憶数にかかわらず、少なくともリーチを伴わない(擬似連や滑り演出などの特定演出も伴わない)通常変動の変動表示が実行されることがわかる。そのようなテーブル構成により、この実施の形態では、判定テーブル(はずれ用変動パターン種別判定テーブル)は、リーチ用可変表示パターン(リーチを伴う変動パターン)以外の可変表示パターンのうちの少なくとも一部に対して、保留記憶手段(第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファ)が記憶する権利の数(第1保留記憶数や第2保留記憶数、合算保留記憶数)にかかわらず、共通の判定値(図8−3(A),(B)に示す例では1〜79)が割り当てられるように構成されている。なお、「リーチ用可変表示パターン以外の可変表示パターン」とは、この実施の形態で示したように、例えば、リーチを伴わず、擬似連や滑り演出などの特定演出も伴わず、可変表示結果が大当りとならない場合に用いられる可変表示パターン(変動パターン)のことである。
なお、この実施の形態では、図8−2に示すように、現在の遊技状態にかかわらず、共通の大当り用変動パターン種別判定テーブルを用いる場合を示したが、現在の遊技状態が確変状態や時短状態であるか通常状態であるかに応じて、それぞれ別々に用意された大当り用変動パターン種別判定テーブルを用いるようにしてもよい。また、この実施の形態では、合算保留記憶数が5以上である場合に、図8−3(B)に示す短縮用のはずれ用変動パターン種別判定テーブルを選択して短縮変動の変動パターンが決定される場合があるように構成する場合を示しているが、現在の遊技状態に応じて短縮変動の変動パターンが選択されうる場合の合算保留記憶数(第1保留記憶数や第2保留記憶数でもよい)の閾値を異ならせてもよい。例えば、遊技状態が通常状態である場合には、合算保留記憶数が3である場合に(または、例えば、第1保留記憶数や第2保留記憶数が2である場合に)、短縮用のはずれ用変動パターン種別判定テーブルを選択して短縮変動の変動パターンが決定される場合があるようにし、遊技状態が確変状態や時短状態である場合には、合算保留記憶数がより少ない1や2の場合でも(または、例えば、第1保留記憶数や第2保留記憶数がより少ない0や1の場合でも)、短縮用のはずれ用変動パターン種別判定テーブルを選択して短縮変動の変動パターンが決定される場合があるようにしてもよい。
図8−4(A),(B)は、ROM101に記憶されている当り変動パターン判定テーブルを示す説明図である。当り変動パターン判定テーブルは、可変表示結果を「大当り」や「小当り」にする旨の判定がなされたときに、大当り種別や変動パターン種別の決定結果などに応じて、変動パターン判定用の乱数(ランダム3)にもとづいて、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。各当り変動パターン判定テーブルは、変動パターン種別の決定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。すなわち、変動パターン種別をノーマルCA3−1〜ノーマルCA3−2、スーパーCA3−3のいずれかにする旨の決定結果に応じて当り変動パターン判定テーブルが使用テーブルとして選択され、変動パターン種別を特殊CA4−1、特殊CA4−2のいずれかにする旨の決定結果に応じて当り変動パターン判定テーブルが使用テーブルとして選択される。各当り変動パターン判定テーブルは、変動パターン種別に応じて、変動パターン判定用の乱数(ランダム3)の値と比較される数値(判定値)であって、飾り図柄の可変表示結果が「大当り」である場合に対応した複数種類の変動パターンのいずれかに対応するデータ(判定値)を含む。
なお、図8−4(A)に示す例では、変動パターン種別として、ノーマルリーチのみを伴う変動パターンを含む変動パターン種別であるノーマルCA3−1と、ノーマルリーチおよび擬似連を伴う変動パターンを含む変動パターン種別であるノーマルCA3−2と、スーパーリーチを伴う(スーパーリーチとともに擬似連を伴う場合もある)変動パターンを含む変動パターン種別であるスーパーCA3−3とに種別分けされている場合が示されている。また、図8−4(B)に示す例では、変動パターン種別として、非リーチの変動パターンを含む変動パターン種別である特殊CA4−1と、リーチを伴う変動パターンを含む変動パターン種別である特殊CA4−2とに種別分けされている場合が示されている。なお、図8−4(B)において、リーチの有無によって変動パターン種別を分けるのではなく、擬似連や滑り演出などの特定演出の有無によって変動パターン種別を分けてもよい。この場合、例えば、特殊CA4−1は、特定演出を伴わない変動パターンである特殊PG1−1と特殊PG2−1を含むようにし、特殊CA4−2は、特定演出を伴う特殊PG1−2、特殊PG1−3および特殊PG2−2を含むように構成してもよい。
図8−5は、ROM101に記憶されているはずれ変動パターン判定テーブルを示す説明図である。はずれ変動パターン判定テーブルは、可変表示結果を「はずれ」にする旨の判定がなされたときに、変動パターン種別の決定結果に応じて、変動パターン判定用の乱数(ランダム3)にもとづいて、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定するために参照されるテーブルである。はずれ変動パターン判定テーブルは、変動パターン種別の決定結果に応じて、使用テーブルとして選択される。
図8−6および図8−7は、遊技制御用マイクロコンピュータ100が送信する演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図8−6および図8−7に示す例において、コマンド80XX(H)は、特別図柄の可変表示に対応して画像表示装置5において可変表示される飾り図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)である(それぞれ変動パターンXXに対応)。つまり、図8−1に示された使用されうる変動パターンのそれぞれに対して一意な番号を付した場合に、その番号で特定される変動パターンのそれぞれに対応する変動パターンコマンドがある。なお、「(H)」は16進数であることを示す。また、変動パターンを指定する演出制御コマンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。従って、演出制御用CPU120は、コマンド80XX(H)を受信すると、画像表示装置5において飾り図柄の可変表示を開始するように制御する。
コマンド8C01(H)〜8C05(H)は、大当りとするか否か、小当りとするか否か、および大当り種別を示す演出制御コマンドである。演出制御用CPU120は、コマンド8C01(H)〜8C05(H)の受信に応じて飾り図柄の表示結果を決定するので、コマンド8C01(H)〜8C05(H)を表示結果指定コマンドという。
コマンド8D01(H)は、第1特別図柄の可変表示(変動)を開始することを示す演出制御コマンド(第1図柄変動指定コマンド)である。コマンド8D02(H)は、第2特別図柄の可変表示(変動)を開始することを示す演出制御コマンド(第2図柄変動指定コマンド)である。第1図柄変動指定コマンドと第2図柄変動指定コマンドとを特別図柄特定コマンド(または図柄変動指定コマンド)と総称することがある。なお、第1特別図柄の可変表示を開始するのか第2特別図柄の可変表示を開始するのかを示す情報を、変動パターンコマンドに含めるようにしてもよい。
コマンド8F00(H)は、第4図柄の可変表示(変動)を終了して表示結果(停止図柄)を導出表示することを示す演出制御コマンド(図柄確定指定コマンド)である。演出制御用CPU120は、図柄確定指定コマンドを受信すると、第4図柄の可変表示(変動)を終了して表示結果を導出表示する。
コマンド9000(H)は、遊技機に対する電力供給が開始されたときに送信される演出制御コマンド(初期化指定コマンド:電源投入指定コマンド)である。コマンド9200(H)は、遊技機に対する電力供給が再開されたときに送信される演出制御コマンド(停電復旧指定コマンド)である。遊技制御用マイクロコンピュータ100は、遊技機に対する電力供給が開始されたときに、バックアップRAMにデータが保存されている場合には、停電復旧指定コマンドを送信し、そうでない場合には、初期化指定コマンドを送信する。
コマンド9F00(H)は、客待ちデモンストレーションを指定する演出制御コマンド(客待ちデモ指定コマンド)である。
コマンドA001,A002(H)は、ファンファーレ画面を表示すること、すなわち大当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(大当り開始指定コマンド:ファンファーレ指定コマンド)である。この実施の形態では、大当りの種類に応じて、大当り開始指定コマンドまたは小当り/突然確変大当り開始指定コマンドが用いられる。具体的には、「通常大当り」や「確変大当り」である場合には大当り開始指定コマンド(A001(H))が用いられ、「突然確変大当り」や「小当り」である場合には小当り/突然確変大当り開始指定コマンド(A002(H))が用いられる。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、突然大当りである場合に突然確変大当り開始指定用のファンファーレ指定コマンドを送信するものの、小当りである場合にはファンファーレ指定コマンドを送信しないように構成してもよい。
コマンドA1XX(H)は、XXで示す回数目(ラウンド)の大入賞口開放中の表示を示す演出制御コマンド(大入賞口開放中指定コマンド)である。なお、大入賞口開放中指定コマンドはラウンドごとにそのラウンドを指定する値がEXTデータに設定されて送信されるので、ラウンドごとに異なる大入賞口開放中指定コマンドが送信される。例えば、大当り遊技中の第1ラウンドを実行する際には、ラウンド1を指定する大入賞口開放中指定コマンド(A101(H))が送信され、大当り遊技中の第10ラウンドを実行する際には、ラウンド10を指定する大入賞口開放中指定コマンド(A10A(H))が送信される。A2XX(H)は、XXで示す回数目(ラウンド)の大入賞口閉鎖を示す演出制御コマンド(大入賞口開放後指定コマンド)である。なお、大入賞口開放後指定コマンドはラウンドごとにそのラウンドを指定する値がEXTデータに設定されて送信されるので、ラウンドごとに異なる大入賞口開放後指定コマンドが送信される。例えば、大当り遊技中の第1ラウンドを終了する際には、ラウンド1を指定する大入賞口開放後指定コマンド(A201(H))が送信され、大当り遊技中の第10ラウンドを終了する際には、ラウンド10を指定する大入賞口開放後指定コマンド(A20A(H))が送信される。
コマンドA301(H)は、大当り終了画面を表示すること、すなわち大当り遊技の終了を指定する演出制御コマンド(大当り終了指定コマンド:エンディング1指定コマンド)である。なお、大当り終了指定コマンド(A301(H))は、「通常大当り」や「確変大当り」による大当り遊技を終了する場合に用いられる。コマンドA302(H)は、小当りの遊技の終了または突然確変大当りの遊技の終了を指定する演出制御コマンド(小当り/突然確変大当り終了指定コマンド:エンディング2指定コマンド)である。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、突然確変大当りである場合に突然確変大当り終了指定用のエンディング指定コマンドを送信するものの、小当りである場合にはエンディング指定コマンドを送信しないように構成してもよい。
コマンドB000(H)は、遊技状態が通常状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマンド(通常状態背景指定コマンド)である。コマンドB001(H)は、遊技状態が確変状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマンド(確変状態背景指定コマンド)である。コマンドB002(H)は、遊技状態が時短状態であるときの背景表示を指定する演出制御コマンド(時短状態背景指定コマンド)である。
コマンドC000(H)は、第1始動入賞があったことを指定する演出制御コマンド(第1始動入賞指定コマンド)である。コマンドC100(H)は、第2始動入賞があったことを指定する演出制御コマンド(第2始動入賞指定コマンド)である。なお、この実施の形態では、以下、第1始動入賞指定コマンドと第2始動入賞指定コマンドとを、始動入賞指定コマンドと総称することがある。
コマンドC2XX(H)は、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計数(合算保留記憶数)を指定する演出制御コマンド(合算保留記憶数指定コマンド)である。コマンドC2XX(H)における「XX」が、合算保留記憶数を示す。コマンドC300(H)は、合算保留記憶数を1減算することを指定する演出制御コマンド(合算保留記憶数減算指定コマンド)である。なお、この実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、合算保留記憶数を減算する場合には合算保留記憶数減算指定コマンドを送信するが、合算保留記憶数減算指定コマンドを使用せず、合算保留記憶数を減算するときに、減算後の合算保留記憶数を指定する合算保留記憶数指定コマンドを送信するようにしてもよい。
なお、この実施の形態では、保留記憶数を指定するコマンドとして、合算保留記憶数を指定する合算保留記憶数指定コマンドを送信する場合を示しているが、第1保留記憶と第2保留記憶とのうち増加した方の保留記憶数を指定するコマンドを送信するように構成してもよい。具体的には、第1保留記憶が増加した場合に第1保留記憶数を指定する第1保留記憶数指定コマンドを送信し、第2保留記憶が増加した場合に第2保留記憶数を指定する第2保留記憶数指定コマンドを送信するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、保留記憶情報として、第1始動入賞口と第2始動入賞口とのいずれに始動入賞したかを指定する始動入賞指定コマンドを送信するとともに、合算保留記憶数を指定する合算保留記憶数指定コマンドを送信する場合を示しているが、保留記憶情報として送信する演出制御コマンドは、この実施の形態で示したものにかぎられない。例えば、保留記憶数が増加したときに、第1保留記憶数または第2保留記憶数が増加したことを示す保留記憶数加算指定コマンド(第1保留記憶数加算指定コマンドまたは第2保留記憶数加算指定コマンド)を送信する一方、保留記憶数が減少したときに、第1保留記憶数または第2保留記憶数が減少したことを示す保留記憶数減算指定コマンド(第1保留記憶数減算指定コマンドまたは第2保留記憶数減算指定コマンド)を送信するようにしてもよい。
コマンドC4XX(H)およびコマンドC6XX(H)は、入賞時判定結果の内容を示す演出制御コマンド(入賞時判定結果指定コマンド)である。このうち、コマンドC4XX(H)は、入賞時判定結果のうち、大当りとなるか否かや、小当りとなるか否か、大当りの種別の判定結果を示す演出制御コマンド(図柄指定コマンド)である。また、コマンドC6XX(H)は、入賞時判定結果のうち、変動パターン種別判定用乱数の値がいずれの判定値の範囲となるかの判定結果(変動パターン種別の判定結果)を示す演出制御コマンド(変動カテゴリコマンド)である。
この実施の形態では、後述する入賞時演出処理(図8−12参照)において、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、始動入賞時に、大当りとなるか否かや、小当りとなるか否か、大当りの種別、変動パターン種別判定用乱数の値がいずれの判定値の範囲にとなるかを判定する。そして、図柄指定コマンドのEXTデータに、大当りや小当りとなることを指定する値や、大当りの種別を指定する値を設定し、演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う。また、変動カテゴリコマンドのEXTデータに判定結果としての判定値の範囲を指定する値を設定し、演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う。なお、この実施の形態では、演出制御用CPU120は、図柄指定コマンドに設定されている値にもとづいて、表示結果が大当りや小当りとなるか否か、大当りの種別を認識できるとともに、変動カテゴリコマンドにもとづいて、変動パターン種別判定用乱数の値が所定の判定値となる場合には変動パターン種別を認識できる。
図8−8は、図柄指定コマンドの内容の一例を示す説明図である。図8−8に示すように、この実施の形態では、大当りや小当りとなるか否かと、大当りの種別とに応じて、EXTデータが設定され、図柄指定コマンドが送信される。
例えば、後述する入賞時演出処理において、「はずれ」となると判定された場合には、CPU103は、EXTデータに「00(H)」を設定した図柄指定コマンド(図柄1指定コマンド)を送信する。また、例えば、「通常大当り」となると判定された場合には、CPU103は、EXTデータに「01(H)」を設定した図柄指定コマンド(図柄2指定コマンド)を送信する。また、例えば、「確変大当り」となると判定された場合には、CPU103は、EXTデータに「02(H)」を設定した図柄指定コマンド(図柄3指定コマンド)を送信する。また、例えば、「突然確変大当り」となると判定された場合には、CPU103は、EXTデータに「03(H)」を設定した図柄指定コマンド(図柄4指定コマンド)を送信する。また、例えば、「小当り」となると判定された場合には、CPU103は、EXTデータに「04(H)」を設定した図柄指定コマンド(図柄5指定コマンド)を送信する。なお、図柄指定コマンドに設定されるEXTデータと、表示結果指定コマンドに設定されるEXTデータとを共通化してもよい。そのように構成すれば、図柄指定コマンドを設定する際と表示結果指定コマンドを設定する際とで、読み出すデータを共通化することができる。
図8−9および図8−10は、変動カテゴリコマンドの内容の一例を示す説明図である。図8−9および図8−10に示すように、この実施の形態では、いずれの遊技状態であるかと、特別図柄や飾り図柄の表示結果がいずれの表示結果となるかと、始動入賞時に変動パターン種別判定用乱数の値がいずれの判定値の範囲になると判定したとかとに応じて、EXTデータに値が設定され、変動カテゴリコマンドが送信される。
例えば、始動入賞時に、遊技状態が通常状態且つはずれとなると判定した場合、後述する入賞時演出処理のステップ014IWS232において、CPU103は、まず、変動パターン種別判定用乱数の値が1〜79となるか否かを判定する。変動パターン種別判定用乱数の値が1〜79となる場合には、CPU103は、EXTデータに「00(H)」を設定した変動カテゴリ1コマンドを送信する。なお、この実施の形態では、遊技状態が通常状態である場合には、合算保留記憶数にかかわらず、判定値1〜79の範囲には非リーチCA2−1の変動パターン種別が共通に割り当てられているのであるから、演出制御用CPU120は、変動カテゴリ1コマンドを受信したことにもとづいて、少なくとも変動パターン種別が非リーチCA2−1となることを認識することができる。次いで、CPU103は、変動パターン種別判定用乱数の値が80〜89となる場合には、EXTデータに「01(H)」を設定した変動カテゴリ2コマンドを送信する。次いで、CPU103は、変動パターン種別判定用乱数の値が90〜99となる場合には、EXTデータに「02(H)」を設定した変動カテゴリ3コマンドを送信する。次いで、CPU103は、変動パターン種別判定用乱数の値が100〜169となる場合には、EXTデータに「03(H)」を設定した変動カテゴリ4コマンドを送信する。次いで、CPU103は、変動パターン種別判定用乱数の値が170〜199となる場合には、EXTデータに「04(H)」を設定した変動カテゴリ5コマンドを送信する。次いで、CPU103は、変動パターン種別判定用乱数の値が200〜214となる場合には、EXTデータに「05(H)」を設定した変動カテゴリ6コマンドを送信する。次いで、CPU103は、変動パターン種別判定用乱数の値が215〜229となる場合には、EXTデータに「06(H)」を設定した変動カテゴリ7コマンドを送信する。次いで、CPU103は、変動パターン種別判定用乱数の値が230〜251となる場合には、EXTデータに「07(H)」を設定した変動カテゴリ8コマンドを送信する。なお、この実施の形態では、遊技状態が通常状態である場合には、合算保留記憶数にかかわらず、判定値230〜251の範囲にはスーパーCA2−7の変動パターン種別が共通に割り当てられているのであるから、演出制御用CPU120は、変動カテゴリ8コマンドを受信したことにもとづいて、少なくとも変動パターン種別がスーパーCA2−7となることを認識することができる。
なお、上記のいずれの変動カテゴリに属するかを判定するために用いられる閾値79、89、99、169、199、214および229は、具体的には、図8−3(A),(B)に示すはずれ用変動パターン種別判定テーブルにおける各変動パターン種別に割り当てられた判定値の範囲の境界となりうる値をピックアップして導き出されたものである。このことは、以降の変動カテゴリ9〜10,21〜29についても同様であり、図8−2(A)〜(D)や図8−3(C)に示す変動パターン種別判定テーブルにおける各変動パターン種別に割り当てられた判定値の範囲の境界となりうる値をピックアップしてカテゴリ判定のために用いられる閾値が導き出される。
また、例えば、始動入賞時に、遊技状態が確変状態または時短状態且つはずれとなると判定した場合、後述する入賞時演出処理のステップ014IWS232において、CPU103は、まず、変動パターン種別判定用乱数の値が1〜219となるか否かを判定する。変動パターン種別判定用乱数の値が1〜219となる場合(すなわち、非リーチCA2−3の変動パターン種別となる場合)には、CPU103は、EXTデータに「08(H)」を設定した変動カテゴリ9コマンドを送信する。次いで、CPU103は、変動パターン種別判定用乱数の値が220〜251となる場合(すなわち、スーパーCA2−7の変動パターン種別となる場合)には、EXTデータに「09(H)」を設定した変動カテゴリ10コマンドを送信する。
なお、遊技状態が確変状態や時短状態である場合にも、判定値230〜251の範囲にスーパーCA2−7の変動パターン種別を割り当てるようにしてもよい。そのようにすれば、遊技状態にかかわらず、スーパーCA2−7の変動パターン種別に対して共通の判定値が割り当てられるようにすることができる。そのため、後述する入賞時演出の処理のステップ014IWS232の処理を実行する際に、はずれであれば、遊技状態にかかわらず共通の判定処理を行えばよくなり、プログラム容量をより低減することができる。また、この場合、ステップ014IWS226の遊技状態の判定処理も不要とすることができる。
また、例えば、始動入賞時に、「通常大当り」となると判定した場合、後述する入賞時演出処理のステップ014IWS232において、CPU103は、まず、変動パターン種別判定用乱数の値が1〜74となるか否かを判定する。変動パターン種別判定用乱数の値が1〜74となる場合(すなわち、ノーマルCA3−1の変動パターン種別となる場合)には、CPU103は、EXTデータに「10(H)」を設定した変動カテゴリ21コマンドを送信する。次いで、CPU103は、変動パターン種別判定用乱数の値が75〜149となる場合(すなわち、ノーマルCA3−2の変動パターン種別となる場合)には、EXTデータに「11(H)」を設定した変動カテゴリ22コマンドを送信する。次いで、CPU103は、変動パターン種別判定用乱数の値が150〜251となる場合(すなわち、スーパーCA3−3の変動パターン種別となる場合)には、EXTデータに「12(H)」を設定した変動カテゴリ23コマンドを送信する。
また、例えば、始動入賞時に、「確変大当り」となると判定した場合、後述する入賞時演出処理のステップ014IWS232において、CPU103は、まず、変動パターン種別判定用乱数の値が1〜38となるか否かを判定する。変動パターン種別判定用乱数の値が1〜38となる場合(すなわち、ノーマルCA3−1の変動パターン種別となる場合)には、CPU103は、EXTデータに「13(H)」を設定した変動カテゴリ24コマンドを送信する。次いで、CPU103は、変動パターン種別判定用乱数の値が39〜79となる場合(すなわち、ノーマルCA3−2の変動パターン種別となる場合)には、EXTデータに「14(H)」を設定した変動カテゴリ25コマンドを送信する。次いで、CPU103は、変動パターン種別判定用乱数の値が80〜251となる場合(すなわち、スーパーCA3−3の変動パターン種別となる場合)には、EXTデータに「15(H)」を設定した変動カテゴリ26コマンドを送信する。
また、例えば、始動入賞時に、突然確変大当りとなると判定した場合、後述する入賞時演出処理のステップ014IWS232において、CPU103は、まず、変動パターン種別判定用乱数の値が1〜100となるか否かを判定する。変動パターン種別判定用乱数の値が1〜100となる場合(すなわち、特殊CA4−1の変動パターン種別となる場合)には、CPU103は、EXTデータに「16(H)」を設定した変動カテゴリ27コマンドを送信する。次いで、CPU103は、変動パターン種別判定用乱数の値が101〜251場合(すなわち、特殊CA4−2の変動パターン種別となる場合)には、EXTデータに「17(H)」を設定した変動カテゴリ28コマンドを送信する。
また、例えば、始動入賞時に、小当りとなると判定した場合、CPU103は、EXTデータに「18(H)」を設定した変動カテゴリ29コマンドを送信する。
なお、始動入賞時に入賞時判定を行ったときと実際に変動表示を開始するときとでは必ずしも合算保留記憶数が同じであるとは限らないのであるから、入賞時判定結果指定コマンドで示される変動パターン種別が実際に変動表示で用いられる変動パターン種別と一致しない場合も生じうる。しかし、この実施の形態では、少なくともスーパーCA2−7およびスーパーCA3−3の変動パターン種別については、合算保留記憶数にかかわらず共通の判定値が割り当てられているのであるから(図8−2、図8−3参照)、入賞時判定結果と実際に実行される変動表示の変動パターン種別とで不整合が生じない。そのため、この実施の形態では、スーパーCA2−7またはスーパーCA3−3の変動パターン種別になると入賞時判定された変動表示に対して後述する先読み予告演出を実行することとしてもよい。なお、スーパーCA2−7およびスーパーCA3−3の変動パターン種別となると判定した場合にのみ、図8−9および図8−10に示す変動カテゴリコマンド(具体的には、変動カテゴリ8コマンド、変動カテゴリ23コマンド、変動カテゴリ26コマンドのみ)を送信し、それ以外の変動パターン種別の入賞時判定結果の場合には変動カテゴリコマンドを送信しないようにしてもよい。また、スーパーCA2−7およびスーパーCA3−3以外となると入賞時判定された場合には、変動パターン種別を特定不能であることを示す変動カテゴリコマンドを送信するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、非リーチCA2−1の変動パターン種別についても合算保留記憶数にかかわらず共通の判定値が割り当てられているのであるから(図8−3参照)、先読み予告演出(いわゆるガセの先読み予告演出)を実行するように構成してもよい。
なお、「先読み予告演出」とは、予告演出の対象となる変動表示が開始されるよりも前に実行される予告演出のことである。この実施の形態では、特殊な背景画像を画像表示装置5に表示する先読み予告演出を実行可能である。また、該先読み予告演出の実行中において、遊技盤2上に設けられた特定の発光部材(特定LED)を点灯させるとともに、先読み予告演出の実行中であることを示す示唆表示(「先読み演出中」といったテロップ表示)が画像表示装置5に表示されるものである。詳しくは後述するが、特定LEDの発光態様やテロップ表示の表示態様によって、先読み予告演出の演出対象である変動にもとづいて大当り遊技状態に制御されることに対する信頼度が示唆されるようになっている。
なお、この実施の形態では、始動入賞が発生するごとに入賞時判定の処理が実行され、図8−8に示す図柄指定コマンドが送信されるとともに図8−9および図8−10に示す変動カテゴリコマンドが送信される。そして、演出制御用CPU120は、受信した図柄指定コマンドや変動カテゴリコマンドにもとづいて、予告対象の変動表示が開始される以前に、前もって大当りとなるか否かやリーチとなるか否かを予告する先読み予告を実行する。
演出制御基板12に搭載されている演出制御用CPU120は、主基板11に搭載されている遊技制御用マイクロコンピータ100から上述した演出制御コマンドを受信すると、図8−6および図8−7に示された内容に応じて画像表示装置5の表示状態を変更したり、ランプの表示状態を変更したり、音声制御基板13に対して音番号データを出力したりする。
例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、始動入賞があり第1特別図柄表示装置4Aまたは第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄の可変表示が開始される度に、飾り図柄の変動パターンを指定する変動パターンコマンドおよび表示結果指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する。
この実施の形態では、演出制御コマンドは2バイト構成であり、1バイト目はMODE(コマンドの分類)を表し、2バイト目はEXT(コマンドの種類)を表す。MODEデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「1」に設定され、EXTデータの先頭ビット(ビット7)は必ず「0」に設定される。なお、そのようなコマンド形態は一例であって他のコマンド形態を用いてもよい。例えば、1バイトや3バイト以上で構成される制御コマンドを用いてもよい
なお、演出制御コマンドの送出方式として、演出制御信号CD0〜CD7の8本のパラレル信号線で1バイトずつ主基板11から中継基板15を介して演出制御基板12に演出制御コマンドデータを出力し、演出制御コマンドデータの他に、演出制御コマンドデータの取込を指示するパルス状(矩形波状)の取込信号(演出制御INT信号)を出力する方式を用いる。演出制御コマンドの8ビットの演出制御コマンドデータは、演出制御INT信号に同期して出力される。演出制御基板12に搭載されている演出制御用CPU120は、演出制御INT信号が立ち上がったことを検知して、割込処理によって1バイトのデータの取り込み処理を開始する。
図8−6および図8−7に示す例では、変動パターンコマンドおよび表示結果指定コマンドを、第1特別図柄表示装置4Aでの第1特別図柄の変動に対応した飾り図柄の可変表示(変動)と第2特別図柄表示装置4Bでの第2特別図柄の変動に対応した飾り図柄の可変表示(変動)とで共通に使用でき、第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示に伴って演出を行う画像表示装置5などの演出用部品を制御する際に、遊技制御用マイクロコンピュータ100から演出制御用CPU120に送信されるコマンドの種類を増大させないようにすることができる。
図8−11は、ステップS101の始動入賞判定処理を示すフローチャートである。始動入賞判定処理において、CPU103は、まず、第1始動口スイッチ22Aがオン状態であるか否かを確認する(ステップ014IWS1211)。第1始動口スイッチ22Aがオン状態でなければ、ステップ014IWS1222に移行する。第1始動口スイッチ22Aがオン状態であれば、CPU103は、第1保留記憶数が上限値に達しているか否か(具体的には、第1保留記憶数をカウントするための第1保留記憶数カウンタの値が4であるか否か)を確認する(ステップ014IWS1212)。第1保留記憶数が上限値に達していれば、ステップ014IWS1222に移行する。
第1保留記憶数が上限値に達していなければ、CPU103は、第1保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップ014IWS1213)とともに、合算保留記憶数をカウントするための合算保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップ014IWS1214)。また、CPU103は、第1始動入賞口および第2始動入賞口への入賞順を記憶するための保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、合算保留記憶数カウンタの値に対応した領域に、「第1」を示すデータをセットする(ステップ014IWS1215)。
この実施の形態では、第1始動口スイッチ22Aがオン状態となった場合(すなわち、第1始動入賞口に遊技球が始動入賞した場合)には「第1」を示すデータをセットし、第2始動口スイッチ22Bがオン状態となった場合(すなわち、第2始動入賞口に遊技球が始動入賞した場合)には「第2」を示すデータをセットする。例えば、CPU103は、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、第1始動口スイッチ22Aがオン状態となった場合には「第1」を示すデータとして01(H)をセットし、第2始動口スイッチ22Bがオン状態となった場合には「第2」を示すデータとして02(H)をセットする。なお、この場合、対応する保留記憶がない場合には、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)には、00(H)がセットされている。
保留特定領域には、合算保留記憶数カウンタの値の最大値(この例では8)に対応した領域が確保されている。保留特定領域には、合算保留記憶数カウンタの値の最大値(この例では8)に対応した領域が確保されており、第1始動入賞口または第2始動入賞口への入賞にもとづき入賞順に「第1」または「第2」であることを示すデータがセットされる。従って、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)には、第1始動入賞口および第2始動入賞口への入賞順が記憶される。なお、保留特定領域は、RAM102に形成されている。
次いで、CPU103は、乱数回路104やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから値を抽出し、それらを、第1保留記憶バッファにおける保存領域に格納する処理を実行する(ステップ014IWS1216)。なお、ステップ014IWS1216の処理では、ハードウェア乱数であるランダムR(大当り判定用乱数)や、ソフトウェア乱数である大当り種別判定用乱数(ランダム1)、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)および変動パターン判定用乱数(ランダム3)が抽出され、保存領域に格納される。なお、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を始動入賞判定処理(始動入賞時)において抽出して保存領域にあらかじめ格納しておくのではなく、第1特別図柄の変動開始時に抽出するようにしてもよい。例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、後述する変動パターン設定処理において、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を生成するための変動パターン判定用乱数カウンタから値を直接抽出するようにしてもよい。
第1保留記憶バッファには、第1保留記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保されている。また、第2保留記憶バッファには、第2保留記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保されている。この実施の形態では、第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファには、ハードウェア乱数であるランダムR(大当り判定用乱数)や、ソフトウェア乱数である大当り種別判定用乱数(ランダム1)、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)および変動パターン判定用乱数(ランダム3)が記憶される。なお、第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファは、RAM102に形成されている。
次いで、CPU103は、検出した始動入賞にもとづく変動がその後実行されたときの変動表示結果や変動パターン種別を始動入賞時にあらかじめ判定する入賞時演出処理を実行する(ステップ014IWS1217)。そして、CPU103は、入賞時演出処理の判定結果にもとづいて図柄指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ014IWS1218)とともに、変動カテゴリコマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ014IWS1219)。
次いで、CPU103は、第1始動入賞指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ014IWS1220)とともに、合算保留記憶数カウンタの値をEXTデータに設定して合算保留記憶数指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ014IWS1221)。
次いで、CPU103は、第2始動口スイッチ22Bがオン状態であるか否かを確認する(ステップ014IWS1222)。第2始動口スイッチ22Bがオン状態でなければ、そのまま処理を終了する。第2始動口スイッチ22Bがオン状態であれば、CPU103は、第2保留記憶数が上限値に達しているか否か(具体的には、第2保留記憶数をカウントするための第2保留記憶数カウンタの値が4であるか否か)を確認する(ステップ014IWS1223)。第2保留記憶数が上限値に達していれば、そのまま処理を終了する。
第2保留記憶数が上限値に達していなければ、CPU103は、第2保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップ014IWS1224)とともに、合算保留記憶数をカウントするための合算保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップ014IWS1225)。また、CPU103は、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、合算保留記憶数カウンタの値に対応した領域に、「第2」を示すデータをセットする(ステップ014IWS1226)。
次いで、CPU103は、乱数回路104やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから値を抽出し、それらを、第2保留記憶バッファにおける保存領域に格納する処理を実行する(ステップ014IWS1227)。なお、ステップ014IWS1227の処理では、ハードウェア乱数であるランダムR(大当り判定用乱数)や、ソフトウェア乱数である大当り種別判定用乱数(ランダム1)、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)および変動パターン判定用乱数(ランダム3)が抽出され、保存領域に格納される。なお、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を始動入賞判定処理(始動入賞時)において抽出して保存領域にあらかじめ格納しておくのではなく、第2特別図柄の変動開始時に抽出するようにしてもよい。例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、後述する変動パターン設定処理において、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を生成するための変動パターン判定用乱数カウンタから値を直接抽出するようにしてもよい。
次いで、CPU103は、入賞時演出処理を実行する(ステップ014IWS1228)。そして、CPU103は、入賞時演出処理の判定結果にもとづいて図柄指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ014IWS1229)とともに、変動カテゴリコマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ014IWS1230)。
次いで、CPU103は、第2始動入賞指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ014IWS1231)とともに、合算保留記憶数カウンタの値をEXTデータに設定して合算保留記憶数指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ014IWS1232)。
図8−12は、ステップ014IWS1217,06IWS1228の入賞時演出処理を示すフローチャートである。入賞時演出処理では、CPU103は、まず、ステップ014IWS1216,06IWS1227で抽出した大当り判定用乱数(ランダムR)と図9(A)の左欄に示す通常時の大当り判定値とを比較し、それらが一致するか否かを確認する(ステップ014IWS220)。この実施の形態では、特別図柄および飾り図柄の変動を開始するタイミングで、後述する特別図柄通常処理において大当りや小当りとするか否か、大当り種別を決定したり、変動パターン設定処理において変動パターンを決定したりするのであるが、それとは別に、遊技球が第1始動入賞口や第2始動入賞口に始動入賞したタイミングで、その始動入賞にもとづく変動表示が開始される前に、入賞時演出処理を実行することによって、あらかじめ大当りや小当りとなるか否かや、大当りの種別、変動パターン種別判定用乱数の値がいずれの判定値の範囲にとなるかを確認する。そのようにすることによって、飾り図柄の変動表示が実行されるより前にあらかじめ変動表示結果や変動パターン種別を予測し、後述するように、入賞時の判定結果にもとづいて、演出制御用CPU120によって先読み予告演出を実行する。
大当り判定用乱数(ランダムR)が通常時の大当り判定値と一致しなければ(ステップ014IWS220のN)、CPU103は、遊技状態が高確率状態(確変状態)であることを示す確変フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ014IWS221)。確変フラグがセットされていれば、CPU103は、ステップ014IWS1216,06IWS1227で抽出した大当り判定用乱数(ランダムR)と確変時の大当り判定値とを比較し、それらが一致するか否かを確認する(ステップ014IWS222)。なお、始動入賞時にステップ014IWS221で確変状態であるか否かを確認してから、実際にその始動入賞にもとづく変動表示が開始されるまでの間には、複数の変動表示が実行される可能性がある。そのため、始動入賞時にステップ014IWS221で確変状態であるか否かを確認してから、実際にその始動入賞にもとづく変動表示が開始されるまでの間に遊技状態が変化している(例えば、変動開始前に確変大当りや突然確変大当りが発生した場合には通常状態から確変状態に変化している。)場合がある。そのため、始動入賞時にステップ014IWS221で判定する遊技状態と変動開始時に判定する遊技状態とは、必ずしも一致するとは限らない。なお、そのような不一致を防止するため、現在記憶している保留記憶内の遊技状態の変更を伴うものを特定して、変更後の遊技状態にもとづいて始動入賞時の判定を行うようにしてもよい。
大当り判定用乱数(ランダムR)が確変時の大当り判定値とも一致しなければ(ステップ014IWS222のN)、CPU103は、ステップ014IWS1216,06IWS1227で抽出した大当り判定用乱数(ランダムR)と小当り判定値とを比較し、それらが一致するか否かを確認する(ステップ014IWS223)。この場合、CPU103は、第1始動入賞口への始動入賞があった場合(ステップ014IWS1217の入賞時演出処理を実行する場合)には、小当り判定テーブル(第1特別図柄用)に設定されている小当り判定値と一致するか否かを判定する。また、第2始動入賞口への始動入賞があった場合(ステップ014IWS1228の入賞時演出処理を実行する場合)には、小当り判定テーブル(第2特別図柄用)に設定されている小当り判定値と一致するか否かを判定する。
大当り判定用乱数(ランダムR)が小当り判定値とも一致しなければ(ステップ014IWS223のN)、CPU103は、「はずれ」となることを示すEXTデータ「00(H)」を図柄指定コマンドに設定する処理を行う(ステップ014IWS224)。
次いで、CPU103は、現在の遊技状態を判定する処理を行う(ステップ014IWS225)。この実施の形態では、CPU103は、ステップ014IWS225において、遊技状態が確変状態であるか否かおよび時短状態であるか否か(具体的には、確変フラグおよび時短フラグがセットされているか否か)を判定する。なお、始動入賞時にステップ014IWS225で確変状態であるか否かおよび時短状態であるか否かを確認してから、実際にその始動入賞にもとづく変動表示が開始されるまでの間には、複数の変動表示が実行される可能性がある。そのため、始動入賞時にステップ014IWS225で確変状態であるか否かおよび時短状態であるか否かを確認してから、実際にその始動入賞にもとづく変動表示が開始されるまでの間に遊技状態が変化している(例えば、変動開始前に確変大当りや突然確変大当りが発生した場合には通常状態から確変状態に変化している。)場合がある。そのため、始動入賞時にステップ014IWS225で判定する遊技状態と変動開始時に判定する遊技状態とは、必ずしも一致するとは限らない。なお、そのような不一致を防止するため、現在記憶している保留記憶内の遊技状態の変更を伴うものを特定して、変更後の遊技状態にもとづいて始動入賞時の判定を行うようにしてもよい。
そして、CPU103は、ステップ014IWS225の判定結果に応じて、はずれ用の各閾値を設定する(ステップ014IWS226)。この実施の形態では、あらかじめ閾値判定を行う閾値判定プログラムが組み込まれており、閾値より大きいか否かを判定することにより、変動パターン種別判定用乱数の値がいずれの判定値の範囲にとなるかが判定され、図8−9および図8−10に示す変動カテゴリコマンドに設定するEXTデータの値が決定される。
例えば、CPU103は、遊技状態が確変状態または時短状態であると判定した場合には閾値219を設定する。この場合、CPU103は、後述するステップ014IWS232において、変動パターン種別判定用乱数の値が閾値219以下であるか否かを判定し、閾値219以下である場合(すなわち、1〜219である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「08(H)」を設定すると判定する(図8−9参照)。また、閾値219以下でない場合(すなわち、220〜251である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「09(H)」を設定すると判定する(図8−9参照)。
また、例えば、CPU103は、遊技状態が通常状態であると判定した場合には、合算保留記憶数にかかわらず、閾値79、89、99、169、199、214および229を設定する。この場合、CPU103は、後述するステップ014IWS232において、変動パターン種別判定用乱数の値が閾値79以下であるか否かを判定し、閾値79以下である場合(すなわち、1〜79である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「00(H)」を設定すると判定する(図8−9参照)。また、閾値89以下である場合(すなわち、80〜89である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「01(H)」を設定すると判定する(図8−9参照)。また、閾値99以下である場合(すなわち、90〜99である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「02(H)」を設定すると判定する(図8−9参照)。また、閾値169以下である場合(すなわち、100〜169である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「03(H)」を設定すると判定する(図8−9参照)。また、閾値199以下である場合(すなわち、170〜199である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「04(H)」を設定すると判定する(図8−9参照)。また、閾値214以下である場合(すなわち、200〜214である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「05(H)」を設定すると判定する(図8−9参照)。また、閾値229以下である場合(すなわち、215〜229である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「06(H)」を設定すると判定する(図8−9参照)。また、閾値229以下でない場合(すなわち、230〜251である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「07(H)」を設定すると判定する(図8−9参照)。
なお、上記に示す閾値判定の例では、閾値の値が小さい方から順に79、89、99、169、199、214および229と判定していくので、後の順番の閾値で判定されたものが前の順番の閾値以下の範囲内となることはない。すなわち、閾値79以下であるか否かを判定した後に、閾値89以下であるか否かを判定するときには、前の順番の閾値以下の1〜79の範囲内となることはなく、80〜89の範囲であるか否かを判定することになる。また、この実施の形態では、閾値の値が小さい方から順に79、89、99、169、199、214および229と判定していく場合を示したが、逆に大きい方から順に229、214、199、169、99、89および79と判定していってもよい。このことは、以下に示す他の閾値を用いた判定を行う場合も同様である。
なお、ステップ014IWS225の遊技状態の判定を行うことなく、常に通常状態における閾値を設定するようにしてもよい。そのように構成しても、少なくとも「非リーチはずれ」となる変動パターン種別と「スーパーリーチはずれ」となる変動パターン種別とに関しては判定値の範囲が共通化されているのであるから、「非リーチはずれ」や「スーパーリーチはずれ」となるか否かについては判定することができる。
大当り判定用乱数(ランダムR)が小当り判定値と一致した場合には(ステップ014IWS223のY)、CPU103は、「小当り」となることを示すEXTデータ「04(H)」を図柄指定コマンドに設定する処理を行う(ステップ014IWS227)。
次いで、CPU103は、小当り用の閾値を設定する(ステップ014IWS228)。なお、この実施の形態では、CPU103は、閾値251を設定するものとし、後述するステップ014IWS232において、変動パターン種別判定用乱数の値が閾値251以下である(1〜251である)と判定して、変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「18(H)」を設定すると判定するものとする(図8−10参照)。なお、小当りである場合には、閾値判定を行うことなく、そのままEXTデータ「18(H)」を設定すると判定するようにしてもよい。
ステップ014IWS220またはステップ014IWS222で大当り判定用乱数(ランダムR)が大当り判定値と一致した場合には、CPU103は、ステップ014IWS1216,06IWS1227で抽出した大当り種別判定用乱数(ランダム1)にもとづいて大当りの種別を判定する(ステップ014IWS229)。この場合、CPU103は、第1始動入賞口への始動入賞があった場合(ステップ014IWS1217の入賞時演出処理を実行する場合)には、大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)131aを用いて大当り種別が「通常大当り」、「確変大当り」または「突然確変大当り」のいずれとなるかを判定する。また、第2始動入賞口への始動入賞があった場合(ステップ014IWS1228の入賞時演出処理を実行する場合)には、大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)131bを用いて大当り種別が「通常大当り」、「確変大当り」または「突然確変大当り」のいずれとなるかを判定する。
次いで、CPU103は、大当り種別の判定結果に応じたEXTデータを図柄指定コマンドに設定する処理を行う(ステップ014IWS230)。この場合、「通常大当り」となると判定した場合には、CPU103は、「通常大当り」となることを示すEXTデータ「01(H)」を図柄指定コマンドに設定する処理を行う。また、「確変大当り」となると判定した場合には、CPU103は、「確変大当り」となることを示すEXTデータ「02(H)」を図柄指定コマンドに設定する処理を行う。また、「突然確変大当り」となると判定した場合には、CPU103は、「突然確変大当り」となることを示すEXTデータ「03(H)」を図柄指定コマンドに設定する処理を行う。
そして、CPU103は、ステップ014IWS229で判定した大当り種別に応じて、大当り用の各閾値を設定する(ステップ014IWS231)。
例えば、CPU103は、「通常大当り」と判定した場合には、閾値74および149を設定する。この場合、CPU103は、後述するステップ014IWS232において、変動パターン種別判定用乱数の値が閾値74以下であるか否かを判定し、閾値74以下である場合(すなわち、1〜74である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「10(H)」を設定すると判定する(図8−10参照)。また、閾値149以下である場合(すなわち、75〜149である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「11(H)」を設定すると判定する(図8−10参照)。また、閾値149以下でない場合(すなわち、150〜251である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「12(H)」を設定すると判定する(図8−10参照)。
また、例えば、CPU103は、「確変大当り」と判定した場合には、閾値38および79を設定する。この場合、CPU103は、後述するステップ014IWS232において、変動パターン種別判定用乱数の値が閾値38以下であるか否かを判定し、閾値38以下である場合(すなわち、1〜38である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「13(H)」を設定すると判定する(図8−10参照)。また、閾値79以下である場合(すなわち、39〜79である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「14(H)」を設定すると判定する(図8−10参照)。また、閾値79以下でない場合(すなわち、80〜251である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「15(H)」を設定すると判定する(図8−10参照)。
また、例えば、CPU103は、「突然確変大当り」と判定した場合には、閾値100を設定する。この場合、CPU103は、後述するステップ014IWS232において、変動パターン種別判定用乱数の値が閾値100以下であるか否かを判定し、閾値100以下である場合(すなわち、1〜100である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「16(H)」を設定すると判定する(図8−10参照)。また、閾値100以下でない場合(すなわち、101〜251である場合)には変動カテゴリコマンドのEXTデータとして「17(H)」を設定すると判定する(図8−10参照)。
次いで、CPU103は、ステップ014IWS226,06IWS228,06IWS231で設定した閾値と、ステップ014IWS1216,06IWS1227で抽出した変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)とを用いて、変動パターン種別判定用乱数の値がいずれの判定値の範囲となるかを判定する(ステップ014IWS232)。
なお、ステップ014IWS226,06IWS228,06IWS231において、あらかじめ定められた閾値を設定するのではなく、変動パターン種別判定テーブル(図8−2、図8−3参照)を設定するようにし、ステップ014IWS232において、設定した変動パターン種別判定テーブルを用いて、変動パターン種別判定用乱数の値の範囲やいずれの変動パターン種別となるかを判定するようにしてもよい。
そして、CPU103は、判定結果に応じたEXTデータを変動カテゴリコマンドに設定する処理を行う(ステップ014IWS233)。具体的には、CPU103は、ステップ014IWS232でいずれの変動パターン種別になると判定したかに応じて、図8−9および図8−10に示すような「00(H)」〜「09(H)」、「10(H)」〜「18(H)」のいずれかの値を変動カテゴリコマンドのEXTデータに設定する処理を行う。
なお、この実施の形態では、入賞時判定において大当りや小当りとなると判定した場合であっても一律に変動パターン種別判定用乱数の値がいずれの範囲となるかを判定する場合を示したが、大当りや小当りとなると判定した場合には、変動パターン種別判定用乱数の値の範囲の判定を行わないようにしてもよい。そして、大当りまたは小当りとなると入賞時判定したことを示す図柄指定コマンドを送信するとともに、大当りまたは小当りの変動パターン種別となることを包括的に示す変動カテゴリコマンドを送信するようにしてもよい。そして、例えば、演出制御用CPU120は、具体的にいずれの変動パターン種別となるかまでは示されていないものの、包括的にいずれかの大当りの変動パターン種別となることが示された変動カテゴリコマンドを受信したことにもとづいて、後述する先読み予告演出を実行するようにしてもよい。
図8−13および図8−14は、コマンド解析処理(ステップS75)の具体例を示すフローチャートである。主基板11から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
コマンド解析処理において、演出制御用CPU120は、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップ014IWS611)。格納されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップ014IWS612)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+2しておく(ステップ014IWS613)。+2するのは2バイト(1コマンド)ずつ読み出すからである。
受信した演出制御コマンドが変動パターンコマンドであれば(ステップ014IWS614)、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドを、RAMに形成されている変動パターンコマンド格納領域に格納する(ステップ014IWS615)。そして、変動パターンコマンド受信フラグをセットする(ステップ014IWS616)。
受信した演出制御コマンドが表示結果指定コマンドであれば(ステップ014IWS617)、演出制御用CPU120は、受信した表示結果指定コマンド(表示結果1指定コマンド〜表示結果6指定コマンド)を、RAMに形成されている表示結果指定コマンド格納領域に格納する(ステップ014IWS618)。
受信した演出制御コマンドが図柄確定指定コマンドであれば(ステップ014IWS619)、演出制御用CPU120は、確定コマンド受信フラグをセットする(ステップ014IWS620)。
受信した演出制御コマンドが大当り開始指定コマンド(コマンドA001〜A002(H))であれば(ステップ014IWS621)、演出制御用CPU120は、大当り開始指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ014IWS622)。この場合、例えば、大当り開始1指定コマンドを受信した場合であれば、大当り開始1指定コマンド受信フラグをセットし、大当り開始2指定コマンドを受信した場合であれば、大当り開始2指定コマンド受信フラグをセットする。
受信した演出制御コマンドが小当り/突然確変大当り開始指定コマンド(コマンドA003(H))であれば(ステップ014IWS623)、演出制御用CPU120は、小当り/突然確変大当り開始指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ014IWS624)。
受信した演出制御コマンドが大当り終了指定コマンド(コマンドA301〜A302(H))であれば(ステップ014IWS625)、演出制御用CPU120は、大当り終了指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ014IWS626)。この場合、例えば、大当り終了1指定コマンドを受信した場合であれば、大当り終了1指定コマンド受信フラグをセットし、大当り終了2指定コマンドを受信した場合であれば、大当り終了2指定コマンド受信フラグをセットする。
受信した演出制御コマンドが小当り/突然確変大当り終了指定コマンド(コマンドA303(H))であれば(ステップ014IWS627)、演出制御用CPU120は、小当り/突然確変大当り終了指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ014IWS628)。
受信した演出制御コマンドが通常状態背景指定コマンドであれば(ステップ014IWS631)、演出制御用CPU101は、演出表示装置5に表示する背景画面を通常状態に応じた背景画面に変更するとともに、演出表示装置5に表示する飾り図柄を通常状態に応じた通常飾り図柄に変更する(ステップ014IWS632)。そして、セットされていれば特殊モードフラグをリセットする(ステップ014IWS633)。特殊モードフラグは後述する特殊モードに制御されていることを示すフラグであり、ステップ014IWS633の処理を行うことにより、通常状態に制御されたときに特殊モードが終了するよう構成されている。
受信した演出制御コマンドが時短状態背景指定コマンドであれば(ステップ014IWS634)、演出制御用CPU101は、演出表示装置5に表示する背景画面を時短状態に応じた背景画面に変更するとともに、演出表示装置5に表示する飾り図柄を時短状態に応じた時短用飾り図柄に変更する(ステップ014IWS635)。
受信した演出制御コマンドが確変状態背景指定コマンドであれば(ステップ014IWS636)、演出制御用CPU101は、演出表示装置5に表示する背景画面を確変状態に応じた背景画面に変更するとともに、演出表示装置5に表示する飾り図柄を確変状態に応じた確変用飾り図柄に変更する(ステップ014IWS637)。
受信した演出制御コマンドがいずれかの図柄指定コマンドであれば(ステップ014IWS651)、演出制御用CPU120は、受信した図柄指定コマンドを、RAMに形成されている始動入賞時コマンド格納領域に一時格納する(ステップ014IWS652)。
図8−15は、始動入賞時コマンド格納領域の具体例を示す説明図である。図8−15に示すように、始動入賞時コマンド格納領域には、合算保留記憶数の最大値(この例では8)に対応した領域(格納領域1〜8)が確保されている。この実施の形態では、図8−11の始動入賞判定処理のステップ014IWS1218〜06IWS1221,06IWS1229〜06IWS1232で示したように、入賞球装置6Aまたは可変入賞球装置6Bへの始動入賞があったときに、1タイマ割込内に、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、始動入賞指定コマンド(第1始動入賞指定コマンドまたは第2始動入賞指定コマンド)、および合算保留記憶数指定コマンドの4つのコマンドがセットで送信される。そのため、図8−15に示すように、始動入賞時コマンド格納領域の各格納領域1〜8には、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドを対応付けて格納できるように記憶領域が確保されている。
この実施の形態では、演出制御用CPU120は、コマンド解析処理において、受信した順にコマンドを始動入賞時コマンド格納領域の空いている最初の格納領域内に格納していく。この実施の形態では、1タイマ割込内に、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドの順にコマンド送信が行われるので、コマンド受信が正常に行われれば、図8−15に示すように、各格納領域1〜8に、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドの順に格納されていくことになる(なお、図8−15では、格納領域1〜5までコマンドが格納されている例が示されている)。
なお、図8−15に示す例では、前回の変動表示において7個までの保留記憶が発生して最新のコマンドが格納されている格納領域に合算保留記憶数7を指定する合算保留記憶数指定コマンド(C207(H))が格納され、その後、保留記憶が1つ消化されて2番目の保留記憶にもとづく変動表示が開始されている状況での始動入賞時コマンド格納領域の格納状態が示されている。
また、図8−15に示す始動入賞時コマンド格納領域に格納されている各コマンドは、飾り図柄の変動表示を開始するごと(合算保留記憶数減算指定コマンドを受信するごと)に、後述するステップ014IWS664で1つ目の格納領域1に格納されているものから削除され、始動入賞時コマンド格納領域の内容がシフトされる。例えば、図8−15に示す格納状態において新たな飾り図柄の変動表示が開始された場合には、格納領域1に格納されている内容(各コマンドおよび後述する変化パターンおよび変化タイミングパターン)が削除され、格納領域2に格納されている内容が格納領域1にシフトされ、格納領域3に格納されている内容が格納領域2にシフトされ、格納領域4に格納されている内容が格納領域3にシフトされ、格納領域5に格納されている内容が格納領域4にシフトされる。なお、内容が削除されるタイミングは、飾り図柄の変動表示を開始するタイミングで後述する可変表示開始設定処理中であってもよい。
また、この実施の形態では、始動入賞の発生時に受信する図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドを、包括的に表現する場合に、始動入賞時のコマンドともいう。また、これら始動入賞時のコマンドのうち、第1保留記憶数または第2保留記憶数が増加したことを認識可能な情報を指定するコマンドである始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドを、包括的に表現する場合に、保留記憶情報ともいう。また、始動入賞時の入賞時演出処理(図8−12参照)で判定される大当りや小当りとなるか否か、大当り種別の判定結果、変動パターン種別の判定結果を示すコマンドである図柄指定コマンドおよび変動カテゴリコマンドを、包括的に表現する場合に、入賞時判定結果指定コマンドや判定結果情報ともいう。
受信した演出制御コマンドがいずれかの変動カテゴリコマンドであれば(ステップ014IWS653)、演出制御用CPU120は、受信した変動カテゴリコマンドを、RAMに形成されている変動カテゴリコマンド格納領域に一時格納する(ステップ014IWS654A)。そして、変動カテゴリコマンドを受信したことを示す変動カテゴリ受信フラグをセットする(ステップ014IWS654B)。
受信した演出制御コマンドが第1始動入賞指定コマンドであれば(ステップ014IWS655)、演出制御用CPU120は、受信した第1始動入賞指定コマンドを、RAMに形成されている始動入賞時コマンド格納領域の各格納領域のうち最新の図柄指定コマンドおよび変動カテゴリコマンドが格納されている格納領域に格納する(ステップ014IWS656B)。
受信した演出制御コマンドが第2始動入賞指定コマンドであれば(ステップ014IWS657)、演出制御用CPU120は、受信した第2始動入賞指定コマンドを、RAMに形成されている始動入賞時コマンド格納領域の各格納領域のうち最新の図柄指定コマンドおよび変動カテゴリコマンドが格納されている格納領域に格納する(ステップ014IWS658B)。
受信した演出制御コマンドが合算保留記憶数指定コマンドであれば(ステップ014IWS659)、演出制御用CPU120は、受信した合算保留記憶数指定コマンドを、RAMに形成されている始動入賞時コマンド格納領域の各格納領域のうち最新の図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、および始動入賞指定コマンド(第1始動入賞指定コマンド、第2始動入賞指定コマンド)が格納されている格納領域に格納する(ステップ014IWS660)。
受信した演出制御コマンドが合算保留記憶数減算指定コマンドであれば(ステップ014IWS661)、演出制御用CPU120は、1個目の保留表示に対応する態様にてアクティブ表示の表示を開始し(ステップ014IWS662)、合算保留記憶表示部における保留表示を1つ消去し、残りの保留表示を1つずつシフトして、始動入賞時コマンド格納領域に格納されている変化パターンおよび変化タイミングパターンにもとづいて、合算保留記憶表示部における合算保留記憶数表示を更新する(ステップ014IWS663)。そして、格納領域1のデータを削除し、残りの格納領域のデータを1つずつずらして格納する(ステップ014IWS664)。なお、ステップ014IWS664が行われる前に、格納領域1のデータを所定のアクティブ表示用格納領域(RAM102の所定領域)に格納する処理が行われるものとする。このようにすることで、変動開始後にもアクティブ表示に対応する保留表示パターンや変化タイミングパターンを特定可能な構成となっている。
受信した演出制御コマンドが客待ちデモ指定コマンドであれば、演出制御用CPU120は、客待ちデモ指定コマンドを受信したことを示す客待ちデモ指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ014IWS673,S674)。
受信した演出制御コマンドがその他のコマンドであれば、演出制御用CPU120は、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする(ステップ014IWS684)。例えば、受信した演出制御コマンドが客待ちデモ指定コマンドであれば、客待ちデモ指定コマンドを受信したことを示す客待ちデモ指定コマンド受信フラグをセットする。そして、ステップ014IWS611に移行する。
図8−16は、先読予告設定処理の一例を示すフローチャートである。図8−16に示す先読予告設定処理において、演出制御用CPU120は、新たな始動入賞時コマンドを受信したか否かを判定し(ステップ014IWS101)、受信していない場合には先読み予告設定処理を終了する。
新たな始動入賞時コマンドを受信した場合、演出制御用CPU120は、合算保留記憶数が2以上であるか否かを判定し(ステップ014IWS102)、2未満である場合には先読み予告設定処理を終了する。2以上である場合、新たに記憶した保留記憶以外の保留記憶は全て非リーチはずれであるか否かを判定する(ステップ014IWS103)。新たに記憶した保留記憶以外の保留記憶は全て非リーチはずれではない場合、先読み予告設定処理を終了する。
新たに記憶した保留記憶以外の保留記憶は全て非リーチはずれである場合、先読み演出中であることを示す先読み中フラグがセットされているか否かを判定し(ステップ014IWS104)、セットされている場合には先読み予告設定処理を終了する。これにより、複数の保留記憶を対象とする先読み予告演出が重複して実行されないようになっている。
先読み中フラグがセットされていない場合、すなわち先読み予告演出の実行中でない場合、先読み演出の実行の有無を決定するための先読み演出実行抽選を行う(ステップ014IWS105)。具体的に、図8−17(A)に示す先読み演出実行抽選テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、先読み演出の実行の有無を決定する。
図8−17(A)は、先読み演出実行抽選テーブルを示す説明図である。図8−17(A)に示す先読み演出実行抽選テーブルでは、入賞時判定結果(スーパーリーチ大当り、スーパーリーチはずれ、その他)毎に先読み予告演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、入賞時判定結果がスーパーリーチ大当りである場合、70%の割合で先読み予告演出を実行することが決定され、30%の割合で先読み予告演出を実行しないことが決定される。
また例えば、入賞時判定結果がスーパーリーチはずれである場合、40%の割合で先読み予告演出を実行することが決定され、60%の割合で先読み予告演出を実行しないことが決定される。
例えば、入賞時判定結果がその他である場合、100%の割合で先読み予告演出を実行しないことが決定される。
このように、新たな保留記憶がスーパーリーチを伴う変動である場合に限り先読み予告演出が実行され得る構成となっている。
そして、演出制御用CPU120は、先読み予告演出を実行しないことが決定された場合、先読み予告設定処理を終了する。実行することが決定された場合、先読み予告演出における特定LEDの発光態様を決定するためのランプ態様決定抽選を行う(ステップ014IWS106のY,S107)。具体的に、図8−17(B)に示すランプ態様決定抽選テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、特定LEDの発光態様を決定する。
図8−17(B)は、ランプ態様決定抽選テーブルを示す説明図である。図8−17(B)に示すランプ態様決定抽選テーブルでは、入賞時判定結果(スーパーリーチ大当り、スーパーリーチはずれ)毎に特定LEDの発光態様(白色発光、赤色発光)に対する判定値が割り振られている。
例えば、入賞時判定結果がスーパーリーチ大当りである場合、30%の割合で白色にて特定LEDを発光させることが決定され、70%の割合で赤色にて特定LEDを発光させることが決定される。
また例えば、入賞時判定結果がスーパーリーチはずれである場合、60%の割合で白色にて特定LEDを発光させることが決定され、40%の割合で赤色にて特定LEDを発光させることが決定される。
このように、先読み予告演出においては特定LEDが赤色発光した場合の方が白色発光した場合よりも大当りに対する信頼度が高いようになっている。
そして、演出制御用CPU120は、決定した態様にて特定LEDの点灯制御を開始する(ステップ014IWS108)。
そして、演出制御用CPU120は、先読み予告演出におけるテロップ表示の表示態様を決定するためのテロップ態様決定抽選を行う(ステップ014IWS109)。具体的に、図8−17(C)に示すテロップ態様決定抽選テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、テロップ表示の表示態様を決定する。
図8−17(C)は、テロップ態様決定抽選テーブルを示す説明図である。図8−17(C)に示すテロップ態様決定抽選テーブルでは、入賞時判定結果(スーパーリーチ大当り、スーパーリーチはずれ)毎にテロップ表示の表示態様(白色テロップ表示、赤色テロップ表示)に対する判定値が割り振られている。
例えば、入賞時判定結果がスーパーリーチ大当りである場合、30%の割合で白色にてテロップが表示させることが決定され、70%の割合で赤色にてテロップが表示させることが決定される。
また例えば、入賞時判定結果がスーパーリーチはずれである場合、60%の割合で白色にてテロップが表示させることが決定され、40%の割合で赤色にてテロップが表示させることが決定される。
このように、先読み予告演出においてはテロップが赤色にて表示された場合の方が白色にて表示された場合よりも大当りに対する信頼度が高いようになっている。
そして、演出制御用CPU120は、決定した態様にてテロップ表示の表示制御を開始する(ステップ014IWS110)。
そして、演出制御用CPU120は、先読み予告演出を継続する変動の残り回数を示す残余変動回数Kに合算保留記憶数をセットし(ステップ014IWS111)、先読み中フラグをセットし(ステップ014IWS112)、先読み予告演出用の特殊背景を画像表示装置5に表示する(ステップ014IWS113)。
図8−18は、図7に示された演出制御プロセス処理における可変表示開始設定処理(ステップS171)を示すフローチャートである。可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、変動パターンコマンド格納領域から変動パターンコマンドを読み出す(ステップ014IWS201)。次いで、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS201で読み出した変動パターンコマンド、および表示結果指定コマンド格納領域に格納されているデータ(すなわち、受信した表示結果指定コマンド)に応じて飾り図柄の表示結果(停止図柄)を決定する(ステップ014IWS202)。すなわち、演出制御用CPU120によってステップ014IWS202の処理が実行されることによって、可変表示パターン決定手段が決定した可変表示パターン(変動パターン)に応じて、識別情報の可変表示の表示結果(飾り図柄の停止図柄)を決定する表示結果決定手段が実現される。なお、変動パターンコマンドで擬似連が指定されている場合には、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS202において、擬似連中の仮停止図柄としてチャンス目図柄(例えば、「223」や「445」のように、リーチとならないものの大当り図柄と1つ図柄がずれている図柄の組み合わせ)も決定する。なお、演出制御用CPU120は、決定した飾り図柄の停止図柄を示すデータを飾り図柄表示結果格納領域に格納する。なお、ステップ014IWS202において、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドにもとづいて大当りであるか否かを判定し、変動パターンコマンドのみにもとづいて飾り図柄の停止図柄を決定するようにしてもよい。
例えば、受信した表示結果指定コマンドが「通常大当り」を示している場合には(受信した表示結果指定コマンドが表示結果2指定コマンドである場合)、演出制御用CPU120は、停止図柄として3図柄が同じ偶数図柄で揃った飾り図柄の組合せを決定する。また、受信した表示結果指定コマンドが「確変大当り」を示している場合には(受信した表示結果指定コマンドが表示結果3指定コマンドである場合)、演出制御用CPU120は、停止図柄として3図柄が同じ奇数図柄で揃った飾り図柄の組合せを決定する。
また、受信した表示結果指定コマンドが「突然確変大当り」や「小当り」を示している場合には(受信した表示結果指定コマンドが表示結果4指定コマンドまたは表示結果5指定コマンドである場合)、演出制御用CPU120は、停止図柄として「135」などの飾り図柄の組合せを決定する。そして、「はずれ」の場合には(受信した表示結果指定コマンドが表示結果1指定コマンドである場合)、上記以外の飾り図柄の組み合わせを決定する。ただし、リーチ演出を伴う場合には、左右の2図柄が揃った飾り図柄の組み合わせを決定する。また、画像表示装置5に導出表示される3図柄の組合せが飾り図柄の「停止図柄」である。
演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄を決定するための乱数を抽出し、飾り図柄の組合せを示すデータと数値とが対応付けられている停止図柄決定テーブルを用いて、飾り図柄の停止図柄を決定する。すなわち、抽出した乱数に一致する数値に対応する飾り図柄の組合せを示すデータを選択することによって停止図柄を決定する。
なお、飾り図柄についても、大当りを想起させるような停止図柄(左中右が全て同じ図柄で揃った図柄の組み合わせ)を大当り図柄という。また、はずれを想起させるような停止図柄をはずれ図柄という。また、確変状態となることを想起させる図柄(この実施の形態では、奇数図柄)を確変図柄ともいい、確変状態とならないことを想起させる図柄(この実施の形態では、偶数図柄)を非確変図柄ともいう。
次いで、演出制御用CPU120は、飾り図柄の変動表示中に画像表示装置5において予告演出(例えば、ステップアップ予告演出や、キャラクタ予告演出、群予告演出、ボタン予告演出。)を実行するか否かを決定する予告演出設定処理を実行する(ステップ014IWS203)。
そして、演出制御用CPU120は、先読み中フラグがセットされている場合(ステップ014IWS204のY)、残余変動回数Kを「1」減算する(ステップ014IWS205)。その後、先読み予告演出における特定LEDの点灯とテロップ表示とを終了する終了タイミングを決定するための終了タイミング決定抽選を行う(ステップ014IWS207)。具体的に、図8−19に示す終了タイミング決定抽選テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、終了タイミングを決定する。
図8−19は、終了タイミング決定抽選テーブルを示す説明図である。図8−19に示す終了タイミング決定抽選テーブルでは、先読み中フラグの状態(セット、リセット)、残余変動回数Kの値(0、1以上)、および可変表示結果(大当り、はずれ)毎に終了タイミングの設定の有無および設定する場合の終了タイミング(「第1タイミング」、「第2タイミング」、「終了タイミングなし」)に対する判定値が割り振られている。
「第1タイミング」とは、ノーマルリーチが開始される第1タイミングを終了タイミングとして設けることを示す選択肢であり、「第2タイミング」とは、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展する第2タイミングを終了タイミングとして設けることを示す選択肢である。「終了タイミングなし」とは、開始する変動では終了タイミングを設けない(開始しようとしている変動の実行中には先読み予告演出における特定LEDの点灯とテロップ表示とを終了しない)ことを示す選択肢である。
まず、先読み中フラグがセットされている場合について説明する。
例えば、残余変動回数Kの値が0である場合、すなわち先読み予告演出の予告対象である変動(ターゲット変動)の開始時である場合、可変表示結果が大当りであれば30%の割合で第1タイミングが終了タイミングとして決定され、70%の割合で第2タイミングが終了タイミングとして決定される。また、可変表示結果がはずれであれば60%の割合で第1タイミングが終了タイミングとして決定され、40%の割合で第2タイミングが終了タイミングとして決定される。
また例えば、残余変動回数Kの値が1以上である場合、すなわち先読み予告演出の予告対象である変動(ターゲット変動)の開始時ではない場合、可変表示結果にかかわらず、100%の割合で終了タイミングなしが決定される。
次に、先読み中フラグがセットされていない場合、可変表示結果にかかわらず、100%の割合で終了タイミングなしが決定される。
このように、先読み予告演出のターゲット変動における第1タイミングまたは該第1タイミングよりも後の第2タイミングにおいて、先読み予告演出における特定LEDの点灯とテロップ表示とが終了され得るようになっており、終了タイミングが第1タイミングである場合よりも第2タイミングである場合の方が大当りに制御されることに対する信頼度が高くなっている。
そして、演出制御用CPU120は、決定した終了タイミングを設定する(ステップ014IWS208)。
その後、変動パターンおよび予告演出を実行する場合にはその予告演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ014IWS214)。そして、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ014IWS215)。
プロセステーブルは、演出制御基板12におけるROMに格納されている。また、プロセステーブルは、各変動パターンに応じて用意されている。
なお、演出制御用CPU120は、予告演出を実行することに決定されている場合には、ステップ014IWS214において予告演出に対応したプロセステーブルを選択する。
なお、リーチ演出を伴う変動パターンについて演出制御を実行する場合に用いられるプロセステーブルには、変動開始から所定時間が経過したときに左図柄を停止表示させ、さらに所定時間が経過すると右図柄を停止表示させることを示すプロセスデータが設定されている。なお、停止表示させる図柄をプロセステーブルに設定するのではなく、決定された停止図柄、擬似連や滑り演出における仮停止図柄に応じて、図柄を表示するための画像を合成して生成するようにしてもよい。
また、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ014IWS216)。例えば、画像表示装置5において変動パターンに応じた画像を表示させるために、VDPに指令を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、ランプ制御基板14に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
なお、この実施の形態では、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドに1対1に対応する変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われるように制御するが、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドに対応する複数種類の変動パターンから、使用する変動パターンを選択するようにしてもよい。
次いで、演出制御用CPU120は、変動時間タイマに、変動パターンコマンドで特定される変動時間に相当する値を設定する(ステップ014IWS217)。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示中演出処理(ステップS172)に対応した値にする(ステップ014IWS218)。
図8−20は、演出制御プロセス処理における可変表示中演出処理(ステップS172)を示すフローチャートである。可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、プロセスタイマの値を1減算するとともに(ステップ014IWS8101)、変動時間タイマの値を1減算する(ステップ014IWS8102)。プロセスタイマがタイムアウトしたら(ステップ014IWS8103)、プロセスデータの切替を行う。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定する(ステップ014IWS8104)。また、その次に設定されている表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データにもとづいて演出装置に対する制御状態を変更する(ステップ014IWS8105)。
演出制御用CPU120は、ノーマルリーチの開始タイミング(第1タイミング)である場合、終了タイミングとして第1タイミングが設定されているか否かを判定し(ステップ014IWS4801のY,S4802)、設定されている場合には特定LEDの消灯制御を行うとともに(ステップ014IWS4803)、画像表示装置5に表示されているテロップ表示の消去制御を行う(ステップ014IWS4804)。
演出制御用CPU120は、ノーマルリーチの開始タイミング(第1タイミング)の次のタイマ割込処理である場合、未だに特定LEDの点灯中または画像表示装置5にテロップ表示の表示中であれば、所定のタイミングにて特定LEDの点灯およびテロップ表示の表示を強制的に終了させることを示す強制終了フラグをセットする(ステップ014IWS4805〜S4807)。
演出制御用CPU120は、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展する発展タイミング(第2タイミング)である場合、終了タイミングとして第2タイミングが設定されているか否かを判定し(ステップ014IWS4808のY,S4809)、設定されている場合には特定LEDの消灯制御を行うとともに(ステップ014IWS4810)、画像表示装置5に表示されているテロップ表示の消去制御を行う(ステップ014IWS4811)。
演出制御用CPU120は、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展する発展タイミング(第2タイミング)の次のタイマ割込処理である場合、既に特定LEDの点灯およびテロップ表示の表示が終了していれば強制終了フラグをリセットする(ステップ014IWS4812〜S4814)。
そして、演出制御用CPU120は、変動時間タイマがタイムアウトしていれば(ステップ06IWS8111)、演出制御プロセスフラグの値を特図当り待ち処理(ステップS173)に応じた値に更新する(ステップ06IWS8112)。
図8−21および図8−22は、演出制御プロセス処理における特図当り待ち処理(ステップS173)を示すフローチャートである。特図当り待ち処理において、まず、演出制御用CPU120は、飾り図柄の停止図柄を表示していることを示す停止図柄表示フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ014IWS8301)。停止図柄表示フラグがセットされていれば、ステップ014IWS8305に移行する。この実施の形態では、飾り図柄の停止図柄として大当り図柄を表示した場合には、ステップ014IWS8304で停止図柄表示フラグがセットされる。そして、ファンファーレ演出を実行するときに停止図柄表示フラグがリセットされる。従って、停止図柄表示フラグがセットされているということは、大当り図柄を停止表示したがファンファーレ演出をまだ実行していない段階であるので、ステップ014IWS8302の飾り図柄の停止図柄を表示する処理を実行することなく、ステップ014IWS8305に移行する。
停止図柄表示フラグがセットされていない場合には、演出制御用CPU120は、決定されている停止図柄(はずれ図柄、小当り図柄、大当り図柄)を停止表示させる制御を行う(ステップ014IWS8302)。
その後、演出制御用CPU120は、先読み中フラグがセットされており、残余変動回数Kが0であれば、先読み中フラグをリセットする(ステップ014IWS2100のY,S2101のY,S2102)。
そして、演出制御用CPU120は、先読み予告演出用の特殊背景画像の表示を終了し(ステップ014IWS2102A)、強制終了フラグがセットされているか否かを判定する(ステップ014IWS2103)。セットされていれば、特定LEDの消灯制御を行うとともに(ステップ014IWS2104)、画像表示装置5に表示されているテロップ表示の消去制御を行う(ステップ014IWS2105)。そして、強制終了フラグをリセットし(ステップ014IWS2106)、ステップ014IWS8303へ移行する。
その後、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS8302の処理で大当り図柄および小当り図柄のいずれも表示しなかった場合(すなわち、はずれ図柄を表示した場合)には(ステップ014IWS8303のN)、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS8311に移行する。
ステップ014IWS8302の処理で大当り図柄または小当り図柄を停止表示した場合には(ステップ014IWS8303のY)、演出制御用CPU120は、停止図柄表示フラグをセットし(ステップ014IWS8304)、大当り開始指定コマンドを受信したことを示す大当り開始指定コマンド受信フラグ、または小当り/突然確変大当り開始指定コマンドを受信したことを示す小当り/突然確変大当り開始指定コマンド受信フラグがセットされているか否か確認する(ステップ014IWS8305)。大当り開始指定コマンド受信フラグまたは小当り/突然確変大当り開始指定コマンド受信フラグがセットされている場合には、演出制御用CPU120は、停止図柄表示フラグをリセットする(ステップ014IWS8306)。
そして、演出制御用CPU120は、大当り図柄を停止表示した場合(ステップ014IWS8306AのN)、大当り前演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ014IWS8307)。そして、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ステップ014IWS8308)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1、可動部材制御データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ、演出用部品としてのスピーカ8L,8R、および演出用部品としての可動体32)の制御を実行する(ステップ014IWS8309)。その後、演出制御プロセスフラグの値を大当り中演出処理(ステップS176)に応じた値に更新する(ステップ014IWS8310)。
大当りおよび小当りのいずれともしないことに決定されている場合には(ステップ014IWS8303のN)、演出制御用CPU120は、所定のフラグをリセットする(ステップ014IWS8311)。例えば、演出制御用CPU120は、第1図柄変動指定コマンド受信フラグや、第2図柄変動指定コマンド受信フラグをリセットする。なお、演出制御用CPU120は、コマンド受信フラグを演出制御プロセス処理や第4図柄プロセス処理において参照されたあと直ぐにリセットするようにしてもよい。ただし、例えば、図柄変動指定コマンドについては、演出制御プロセス処理と第4図柄プロセス処理との両方で参照されるので、この実施の形態で示すように、変動終了の際に特図当り待ち処理などにおいてリセットしたり、大当り終了の際に大当り終了演出処理においてリセットしたりすることが望ましい。そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示開始待ち処理(ステップS170)に応じた値に更新する(ステップ014IWS8312)。
また、演出制御用CPU120は、小当り図柄を停止表示した場合(ステップ014IWS8306AのY)、小当り前演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ014IWS8321)。
そして、演出制御用CPU120は、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ステップ014IWS8322)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1、可動部材制御データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ、演出用部品としてのスピーカ8L,8R、および演出用部品としての可動体32)の制御を実行する(ステップ014IWS8323)。その後、演出制御プロセスフラグの値を小当り中演出処理(ステップS174)に応じた値に更新する(ステップ014IWS8324)。
図8−23は、先読み予告演出におけるタイミングチャートを示す説明図である。図8−23に示すタイミングチャートでは、先読み予告演出が実行される場合の特定LEDの点灯およびテロップ表示の開始および終了タイミングについて3つのパターンを示している。いずれのパターンにおいても、変動中のタイミングT0にて始動入賞が発生し、該始動入賞に対応する保留記憶を予告対象とする先読み予告演出を実行する場合について示している。
例えば、終了タイミングとして第1タイミングが設定されているパターンでは、タイミングT0にて特定LEDの点灯およびテロップ表示が開始されるとともに、ターゲット変動中のノーマルリーチの開始タイミング(第1タイミング)であるタイミングT1にて特定LEDの点灯およびテロップ表示が終了する。
また例えば、終了タイミングとして第2タイミングが設定されているパターンでは、タイミングT0にて特定LEDの点灯およびテロップ表示が開始されるとともに、ターゲット変動中のノーマルリーチからスーパーリーチに発展するタイミング(第2タイミング)であるタイミングT2にて特定LEDの点灯およびテロップ表示が終了する。
また、上述したように、残余変動回数Kが0である変動、つまりターゲット変動では、原則的に終了タイミングなしが決定されない構成としているが(図8−19参照)、何らかの不具合が生じることにより、ターゲット変動でも終了タイミングなしが決定されてしまうことがある。ここで、何らかの不具合とは、例えば、上述した終了タイミング決定抽選において、該抽選に用いる終了タイミング決定抽選テーブルを誤って読み出してしまうこと(以下、「第1事象」ということがある)や、該抽選に用いる終了タイミング決定抽選テーブルは正常に読み出したものの、該テーブルに振り分けられた判定値が誤っていること(以下、「第2事象」ということがある)などが想定される。
第1事象の具体例としては、本来、残余変動回数Kが0である場合には終了タイミング決定抽選テーブル(図8−19参照)の1〜2行目を読み出して、抽出した乱数値と一致する判定値が対応付けられた終了タイミングを決定するべきところを、誤って終了タイミング決定抽選テーブルの3行目を読み出してしまった場合、「終了タイミングなし」が100%の割合で決定されてしまうこととなる。
第2事象の具体例としては、遊技機の作成時には図8−19に示した割り振りの終了タイミング決定抽選テーブルをプログラミングしたつもりであったものの、人為的ミスにより、残余変動回数Kが0である場合に読み出すテーブルの選択肢「終了タイミングなし」にも判定値が誤って割り振られてしまった場合には、「終了タイミングなし」が決定され得ることとなる。
これら第1事象または第2事象が生じることによってターゲット変動において終了タイミングなしが決定されているパターンでは、タイミングT0にて特定LEDの点灯およびテロップ表示が開始されるとともに、タイミングT1およびタイミングT2のいずれでも特定LEDの点灯およびテロップ表示が終了しないが、ターゲット変動の終了タイミングであるタイミングT3において特定LEDの点灯およびテロップ表示が終了する。これにより、第1事象または第2事象が生じた場合であっても、特定LEDの点灯およびテロップ表示が継続して実行されることを防止している。
以上に説明したように、この特徴部014IWによれば、可変表示(本例では、特別図柄や演出図柄の変動表示)を行い、遊技者にとって有利な有利状態(本例では、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、発光可能な発光手段(本例では、特定LED)と、有利状態に制御するか否かを決定する決定手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップS110を実行する部分)と、決定手段による決定よりも前に、有利状態に制御するか否かを判定する判定手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ014IW1217,S1228を実行する部分)と、判定手段による判定結果にもとづいて、少なくとも当該判定の対象となった特定可変表示(本例では、ターゲット変動)が実行されるまで発光手段を所定態様(本例では、白色、赤色)にて発光させる発光演出(本例では、先読み予告演出における特定LEDの点灯)を実行可能な発光演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ014IWS108を実行する部分)とを備え、発光演出実行手段は、特定可変表示の実行中にも継続して発光手段を所定態様にて発光させ、該特定可変表示が終了する前の所定タイミング(本例では、ノーマルリーチが開始される第1タイミング、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展する第2タイミング)において発光手段の所定態様による発光を終了させる発光演出を実行可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS4803,S4810を実行することにより特定LEDを消灯させる)、発光演出が開始されたが、所定事象(本例では、演出制御用CPU120による制御の不具合)が発生したことにより所定タイミングにおいて発光手段の所定態様による発光が終了されなかった場合、所定タイミングよりも後の特定タイミング(本例では、ターゲット変動の変動停止タイミング)において発光手段の所定態様による発光を終了させる特別制御を行う(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS2103〜S2106を行うことにより、ターゲット変動の変動停止タイミングにおいて特定LEDを消灯させる。)こととした。これにより、発光演出の終了制御が正常に行われない場合にも、例えばいつまでも発光演出が行われていると遊技者に勘違いさせることを防止するため、違和感なく発光手段の所定態様による発光を終了させることができる。
なお、「発光手段の所定態様による発光の終了」とは、発光手段の発光態様を所定態様から他の態様に切り替えることと、発光手段を消灯させることとの両方を含む概念である。例えば、特定LED(発光手段)を白色や赤色(所定態様)から黄色の発光に切り替えることや、特定LED(発光手段)を消灯することを含むものである。
「発光手段の所定態様による発光」とは、特定LEDを所定の色調にて発光することとしたが、これに限るものではない。例えば、発光強度や輝度、点滅間隔などの態様が所定のものであればよい。
また、発光演出における発光手段の所定態様による発光を終了させるタイミングを「特定可変表示が終了する前の所定タイミング」としたが、このうち「特定可変表示が終了する」タイミングとは、具体的に、ターゲット変動に対応する飾り図柄の停止表示期間が終了するタイミングであり、例えば、特定可変表示に対応する図柄確定コマンドを受信してから所定時間(例えば0.5秒)が経過したタイミングである。従って、ノーマルリーチが開始される第1タイミングや、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展する第2タイミング以外にも、変動開始から所定期間経過後のタイミングや、図柄確定コマンドを受信したタイミングに発光演出における発光手段の所定態様による発光を終了する(すなわち、それらのタイミングを「所定タイミング」とする)ものであってもよい。
また、特徴部014IWでは、発光演出実行手段は、所定タイミングとして、特定可変表示の実行中の第1タイミング(本例では、ノーマルリーチが開始される第1タイミング)と該第1タイミングよりも後の第2タイミング(本例では、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展する第2タイミング)とを含む複数のタイミングのうちいずれかのタイミングにおいて発光手段の所定態様による発光を終了させる発光演出を実行可能であることとした。これにより、発光演出の終了制御が正常に行われない場合にも違和感なく発光手段の所定態様による発光を終了させることができる。
なお、第1タイミングおよび第2タイミングの具体例については、これに限るものではない。例えば、変動開始からX秒経過後を第1タイミング、変動開始からY秒(Y>X)経過後を第2タイミングとするものであってもよい。
また、特徴部014IWでは、発光演出実行手段は、有利状態に制御されることに対する期待度にもとづいて異なるタイミングにて発光手段の所定態様による発光を終了させる発光演出を実行可能である(本例では、演出制御用CPU120は、終了タイミング決定抽選テーブル(図8−19参照)を用いて終了タイミングを決定し、決定したタイミングで特定LEDを消灯させる)こととした。これにより、発光演出の終了制御が正常に行われない場合にも違和感なく発光手段の所定態様による発光を終了させることができる。
また、特徴部014IWでは、第1タイミングおよび第2タイミングのいずれのタイミングにおいても発光手段の所定態様による発光が終了されなかった場合、発光手段の所定態様による発光を強制的に終了することを示す情報(本例では、強制終了フラグ)を設定し(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS4807を実行する)、特定可変表示の終了時に該情報が設定されている場合に発光手段の所定態様による発光を終了させる特別制御を行う(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS2103〜S2106を実行する)こととした。これにより、発光演出の終了制御が正常に行われない場合にも違和感なく発光手段の所定態様による発光を終了させることができる。
また、以上に説明したように、この特徴部014IWによれば、可変表示(本例では、特別図柄や演出図柄の変動表示)を行い、遊技者にとって有利な有利状態(本例では、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、画像を表示可能な表示手段(本例では、画像表示装置5)と、有利状態に制御するか否かを決定する決定手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップS110を実行する部分)と、決定手段による決定よりも前に、有利状態に制御するか否かを判定する判定手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ014IW1217,S1228を実行する部分)と、判定手段による判定結果にもとづいて、少なくとも当該判定の対象となった特定可変表示(本例では、ターゲット変動)が実行されるまで、所定状態(本例では先読み予告演出用の特殊背景画像を表示する状態)に制御可能な所定状態制御手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ014IWS113を実行する部分)と、所定状態に制御されることにもとづいて、その旨を示唆する示唆表示(本例では、テロップ表示)を表示手段に表示可能な示唆表示制御手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ014IWS109を実行する部分)とを備え、示唆表示制御手段は、特定可変表示の実行中にも継続して示唆表示を表示し、該特定可変表示が終了する前の所定タイミング(本例では、ノーマルリーチが開始される第1タイミング、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展する第2タイミング)において示唆表示を終了可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS4804,S4811を実行することによりテロップ表示を消去する)、示唆表示の表示が開始されたが、所定事象(本例では、演出制御用CPU120による制御の不具合)が発生したことにより所定タイミングにおいて示唆表示が消去されなかった場合、所定タイミングよりも後の特定タイミング(本例では、ターゲット変動の変動停止タイミング)において示唆表示を消去する特別制御を行う(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS2103〜S2106を行うことにより、ターゲット変動の変動停止タイミングにおいてテロップ表示を消去する。)こととした。これにより、示唆表示を消去する制御が正常に行われない場合にも、例えばいつまでも所定状態に制御されていると遊技者に勘違いさせることを防止するため、違和感なく示唆表示を消去させることができる。
なお、所定状態に制御されている期間と、示唆表示が表示されている期間とは、少なくとも一部が一致するものであればよい。例えば、所定状態に制御されている間は常に示唆表示が表示されるもの(所定状態の制御期間と示唆表示の表示期間とが同じ)であってもよいし、または所定状態に制御されている間の一部に示唆表示が表示されるもの(所定状態の制御期間と示唆表示の表示期間とが同じではないもの)であってもよい。
また、「所定状態に制御されることにもとづいて、その旨を示唆する示唆表示」を表示するものであるが、上述したように「先読み演出中」といったテロップ表示を示唆表示として表示するものに限られず、例えば、「先読み演出準備中」のように、将来的に先読み演出を行う(所定状態に制御する)ことを示唆するテロップ表示を示唆表示として表示するものであってもよい。
また、示唆表示を終了するタイミングを「特定可変表示が終了する前の所定タイミング」としたが、このうち「特定可変表示が終了する」タイミングとは、具体的に、ターゲット変動に対応する飾り図柄の停止表示期間が終了するタイミングであり、例えば、特定可変表示に対応する図柄確定コマンドを受信してから所定時間(例えば0.5秒)が経過したタイミングである。従って、ノーマルリーチが開始される第1タイミングや、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展する第2タイミング以外にも、変動開始から所定期間経過後のタイミングや、図柄確定コマンドを受信したタイミングに示唆表示を終了する(すなわち、それらのタイミングを「所定タイミング」とする)ものであってもよい。
また、特徴部014IWでは、示唆表示制御手段は、所定タイミングとして、特定可変表示の実行中の第1タイミング(本例では、ノーマルリーチが開始される第1タイミング)と該第1タイミングよりも後の第2タイミング(本例では、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展する第2タイミング)とを含む複数のタイミングのうちいずれかのタイミングにおいて示唆表示を消去可能であることとした。これにより、示唆表示を消去する制御が正常に行われない場合にも違和感なく示唆表示を消去させることができる。
なお、第1タイミングおよび第2タイミングの具体例については、これに限るものではない。例えば、変動開始からX秒経過後を第1タイミング、変動開始からY秒(Y>X)経過後を第2タイミングとするものであってもよい。
また、特徴部014IWでは、示唆表示制御手段は、有利状態に制御されることに対する期待度にもとづいて異なるタイミングにて示唆表示を消去可能である(本例では、演出制御用CPU120は、終了タイミング決定抽選テーブル(図8−19参照)を用いて終了タイミングを決定し、決定したタイミングでテロップ表示を消去する)こととした。これにより、示唆表示を消去する制御が正常に行われない場合にも違和感なく示唆表示を消去させることができる。
また、特徴部014IWでは、第1タイミングおよび第2タイミングのいずれのタイミングにおいても示唆表示が消去されなかった場合、示唆表示を強制的に消去することを示す情報(本例では、強制終了フラグ)を設定し(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS4807を実行する)、特定可変表示の終了時に該情報が設定されている場合に示唆表示を消去する特別制御を行う(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS2103〜S2106を実行する)こととした。これにより、示唆表示を消去する制御が正常に行われない場合にも違和感なく示唆表示を消去させることができる。
また、本実施例では、始動入賞が発生したタイミングから先読み予告用背景画像を表示するとともに、特定LEDを発光させ、テロップ表示を開始することとしたが、これらの処理を開始する具体的なタイミングについてはこれに限るものではない。例えば、始動入賞が発生した次の変動開始時から先読み予告用背景画像を表示するとともに、特定LEDを発光させ、テロップ表示を開始することとしてもよい。
また、所定事象として演出制御基板12によるコマンドの取りこぼしが発生したことにより所定タイミングにおいて発光手段の所定態様による発光が終了されなかった場合においても、所定タイミングよりも後の特定タイミングにおいて発光手段の所定態様による発光を終了させる特別制御を行うこととしてもよい。具体的には、以下の変形例1を用いて説明する。なお、上述した実施の形態と同じ箇所については、説明を省略する。
また、変形例1では、演出制御基板12によるコマンドの取りこぼしが発生したことにより所定タイミングにおいて示唆表示が消去されなかった場合、所定タイミングよりも後の特定タイミングにおいて示唆表示を消去する特別制御を行うことについても併せて説明する。
図8−24は、変形例1における、コマンド解析処理(ステップS75)の具体例を示すフローチャートである。変形例1におけるコマンド解析処理では、演出制御用CPU120は、受信した演出制御コマンドが客待ちデモ指定コマンドであれば(ステップ014IWS673)、演出制御用CPU120は、特定LEDの消灯制御を行うとともに(ステップ014IWS673A)、画像表示装置5に表示されているテロップ表示の消去制御を行う(ステップ014IWS673B)。その後、客待ちデモ指定コマンドを受信したことを示す客待ちデモ指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ014IWS674)。
このように、演出制御基板12によるコマンドの取りこぼしが発生したことにより所定タイミングにおいて発光手段の所定態様による発光が終了されず、先読み予告演出のターゲット変動が終了した後も特定LEDの点灯やテロップ表示の表示が継続されていた場合にも、客待ちデモ指定コマンドを受信することを契機に、特定LEDの点灯やテロップ表示の表示を終了することしている。
図8−20は、変形例1における、演出制御プロセス処理における可変表示中演出処理(ステップS172)を示すフローチャートである。変形例1における可変表示中演出処理では、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS4801のNである場合、ステップ014IWS4802のNである場合またはステップ014IWS4804の後、ステップ014IWS4808へ移行する。
また、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS4808のNである場合、ステップ014IWS4809のNである場合またはステップ014IWS4811の後、ステップ014IWS8111へ移行する。
図8−26は、変形例1における、演出制御プロセス処理における特図当り待ち処理(ステップS173)を示すフローチャートである。変形例1における特図当り待ち処理では、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS2102Aの後、ステップ014IWS2103へ移行する。また、ステップ014IWS2105の後、ステップ014IWS8303へ移行する。
このように、演出制御基板12によるコマンドの取りこぼしが発生したことにより所定タイミングにおいて発光手段の所定態様による発光が終了されず、先読み予告演出のターゲット変動が終了した後も特定LEDの点灯やテロップ表示の表示が継続されていた場合にも、該ターゲット変動よりも後の変動(残余変動回数Kが「0」になった変動)の終了タイミングにおいて、特定LEDの点灯やテロップ表示の表示を終了することしている。
図8−27は、変形例1における、先読み予告演出におけるタイミングチャートを示す説明図である。図8−27に示すタイミングチャートでは、特別図柄の変動の実行/非実行と、飾り図柄の変動の実行/非実行と、特定LEDの点灯およびテロップ表示の実行/非実行とのタイミングを示している。
図8−27(A)は、変動パターンコマンドを演出制御基板12が正常に受信した場合のタイミングチャートを示す説明図である。例えば、特別図柄および飾り図柄の変動中のタイミングT11において始動入賞が発生し、該始動入賞に対応する変動をターゲット変動とした先読み予告演出を実行することが決定された場合、該タイミングT11にて特定LEDの点灯およびテロップ表示が開始される。そのとき、残余変動回数Kとして合算保留記憶数の「2」がセットされる。
そして、次の変動が開始されるタイミングT12で残余変動回数Kが1減算されて「1」となり、更に次の変動(ターゲット変動)が開始されるタイミングT13で残余変動回数Kが1減算されて「0」となる。ターゲット変動の開始時には終了タイミングとして、例えば第2タイミングが設定され、第2タイミングであるタイミングT14において特定LEDの点灯およびテロップ表示が終了する。
図8−27(B)は、変動パターンコマンドを演出制御基板12が正常に受信しなかった場合のタイミングチャートを示す説明図である。例えば、特別図柄および飾り図柄の変動中のタイミングT21において始動入賞が発生し、該始動入賞に対応する変動をターゲット変動とした先読み予告演出を実行することが決定された場合、該タイミングT21にて特定LEDの点灯およびテロップ表示が開始される。そのとき、残余変動回数Kとして合算保留記憶数の「2」がセットされる。
そして、次の特別図柄の変動が開始されるタイミングT22で遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信される変動パターンコマンドを演出制御基板12が取りこぼした場合、該特別図柄の変動に対応する飾り図柄の変動は行われないとともに、残余変動回数Kについても減算処理は行われない。そして、更に次の変動(ターゲット変動)が開始されるタイミングT23で残余変動回数Kが1減算されるが、タイミングT22で減算処理が行われていないことから新たな残余変動回数Kが「1」となる。残余変動回数Kが「1」である場合には、「終了タイミングなし」が設定されることから、例えば該ターゲット変動の第2タイミングであるタイミングT24においては特定LEDの点灯およびテロップ表示が終了しない。そして、ターゲット変動の次の特別図柄の変動開始時に変動パターンコマンドが正常に受信されることにより、残余変動回数Kが1減算されて「0」となる。そして、該変動の終了時に特定LEDの点灯およびテロップ表示が終了することとなる。これにより、演出制御基板12によるコマンドの取りこぼしが発生した場合にも、特定LEDの点灯およびテロップ表示が継続することを防止している。
このように、変形例1によれば、所定事象(本例では、演出制御基板12によるコマンドの取りこぼし)が発生したことにより所定タイミングにおいて発光手段の所定態様による発光が終了されなかった場合、所定タイミングよりも後の特定タイミング(本例では、ターゲット変動よりも後の変動終了タイミング、客待ちデモ指定コマンド受信タイミング)において発光手段の所定態様による発光を終了させる特別制御を行う(本例では、変形例1における演出制御用CPU120は、ステップ014IWS673A,S2104を行うことにより、ターゲット変動よりも後の変動終了タイミングまたは客待ちデモ指定コマンド受信タイミングにおいて特定LEDを消灯させる。)こととした。これにより、発光演出の終了制御が正常に行われない場合にも違和感なく発光手段の所定態様による発光を終了させることができる。
また、このように、変形例1によれば、所定事象(本例では、演出制御基板12によるコマンドの取りこぼし)が発生したことにより所定タイミングにおいて示唆表示が消去されなかった場合、所定タイミングよりも後の特定タイミング(本例では、ターゲット変動よりも後の変動終了タイミング、客待ちデモ指定コマンド受信タイミング)において示唆表示を消去する特別制御を行う(本例では、変形例1における演出制御用CPU120は、ステップ014IWS673B,S2105を行うことにより、ターゲット変動よりも後の変動終了タイミングまたは客待ちデモ指定コマンド受信タイミングにおいてテロップ表示を消去する。)こととした。これにより、示唆表示を消去する制御が正常に行われない場合にも違和感なく示唆表示を消去させることができる。
また、第2タイミングよりも後のタイミングにおいて、有利状態に制御されることを示唆する特定演出を実行可能であり、特定演出の実行中に、該特定演出の実行後に有利状態に制御される期待度を示唆する特別演出を実行可能であり、所定態様とは異なる特別態様にて発光手段を発光させる特別演出を実行可能であり、発光演出が開始されたが、所定事象が発生したことにより所定タイミングにおいて発光手段の所定態様による発光が終了されなかった場合、特別演出の実行に伴い発光手段を特別態様にて発光させたことにより発光手段の所定態様による発光を終了させる特別制御を実行可能であることとしてもよい。具体的には、以下の変形例2を用いて説明する。なお、上述した実施の形態と同じ箇所については、説明を省略する。
また、変形例2では、第2タイミングよりも後のタイミングにおいて、有利状態に制御されることを示唆する特定演出を実行可能であり、特定演出の実行中に、該特定演出の実行後に有利状態に制御される期待度を示唆する特別演出を実行可能であり、特別表示を表示手段に表示する特別演出を実行可能であり、示唆表示の表示が開始されたが、所定事象が発生したことにより所定タイミングにおいて示唆表示が消去されなかった場合、特別演出の実行に応じて示唆表示を消去する特別制御を実行可能であることについても併せて説明する。
変形例2における演出制御用CPU120は、カットイン演出を実行可能である。カットイン演出とは、有効期間中にプッシュボタン31Bへの操作を検出するか、またはプッシュボタン31Bへの操作を検出することなく該有効期間が終了した場合に、特定LEDを特定態様で発光させるとともに所定のキャラクタ(キャラクタA,B)をモチーフとした全面画像(画像表示装置5の全表示領域を覆う画像)を画像表示装置5に表示させる演出である。なお、カットイン演出はスーパーリーチ演出を伴う変動でのみ行われる演出であり、スーパーリーチ演出に発展してから変動表示が停止されるまでの所定のタイミングにおいて行われる演出である。
図8−28は、変形例2における、演出制御プロセス処理における可変表示開始設定処理(ステップS171)を示すフローチャートである。変形例2における可変表示開始設定処理では、ステップ014IWS203の後、スーパーリーチを伴う変動であるか否かを判定し(ステップ014IWS210A)、スーパーリーチを伴う変動であれば、カットイン演出の演出態様であるカットイン態様を決定するためのカットイン態様決定抽選を行う(ステップ014IWS210B)。ステップ014IWS210Bでは、具体的に、図8−29に示すカットイン態様決定抽選テーブルを用いて、乱数にもとづく抽選処理を行い、カットイン態様を決定する。
図8−29は、変形例2における、カットイン態様決定抽選テーブルを示す説明図である。図8−29に示すカットイン態様決定抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎にカットイン態様(第1態様〜第6態様)に対する判定値が割り振られている。
第1態様は、特定LEDを緑色に発光させるとともに、画像表示装置5にキャラクタAをモチーフとした全面画像を表示させるカットイン態様である。第2態様は、特定LEDを緑色に発光させるとともに、画像表示装置5にキャラクタBをモチーフとした全面画像を表示させるカットイン態様である。第3態様は、特定LEDを青色に発光させるとともに、画像表示装置5にキャラクタAをモチーフとした全面画像を表示させるカットイン態様である。第4態様は、特定LEDを青色に発光させるとともに、画像表示装置5にキャラクタBをモチーフとした全面画像を表示させるカットイン態様である。第5態様は、特定LEDを紫色に発光させるとともに、画像表示装置5にキャラクタAをモチーフとした全面画像を表示させるカットイン態様である。第6態様は、特定LEDを紫色に発光させるとともに、画像表示装置5にキャラクタBをモチーフとした全面画像を表示させるカットイン態様である。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、14%の割合で第1態様が、15%の割合で第2態様が、16%の割合で第3態様が、17%の割合で第4態様が、18%の割合で第5態様が、20%の割合で第6態様が、カットイン態様として決定される。
また例えば、可変表示結果がはずれである場合、20%の割合で第1態様が、18%の割合で第2態様が、17%の割合で第3態様が、16%の割合で第4態様が、15%の割合で第5態様が、14%の割合で第6態様が、カットイン態様として決定される。
その後、演出制御用CPU120は、決定したカットイン態様を設定する(ステップ014IWS210C)。
図8−30は、変形例2における、演出制御プロセス処理における可変表示中演出処理(ステップS172)を示すフローチャートである。変形例2における可変表示中演出処理では、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS4801のNである場合、ステップ014IWS4802のNである場合またはステップ014IWS4804の後、ステップ014IWS4808へ移行する。
また、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS4808のNである場合、ステップ014IWS4809のNである場合またはステップ014IWS4811の後、ステップ014IWS3001へ移行する。
ステップ014IWS3001では、演出制御用CPU120は、有効期間を開始する有効期間開始タイミングであるか否かを判定し(ステップ014IWS3001)、有効期間開始タイミングである場合には有効期間中であることを示す有効期間フラグをセットする(ステップ014IWS3002)。
また、演出制御用CPU120は、有効期間フラグがセットされており、プッシュボタン31への操作を検出したか、または有効期間が終了するタイミングである場合(ステップ014IWS3003のY,S3004のY)、設定されたカットイン態様に応じて特定LEDを青色、緑色、または紫色に発光させるとともに、キャラクタAまたはキャラクタBをモチーフとした全面画像を画像表示装置5に表示する(ステップ014IWS3005)。
本実施例では、特定LEDの発光制御について、発光優先度の異なる複数の発光レイヤーが設けられており、演出毎に発光レイヤーが設定されているものである。例えば、カットイン演出における特定LEDの発光レイヤーは、他の演出(例えば、先読み予告演出)における特定LEDの発光レイヤーよりも発光優先度の高いレイヤーが設定されている。従って、先読み予告演出中にカットイン演出を行う場合には、特定LEDの発光態様は、先読み予告演出の実行に伴う白色または赤色の発光から、カットイン演出の実行に伴う青色、緑色または紫色の発光に切り替えられるものである。
また本実施例では、画像表示装置5の表示制御について、表示優先度の異なる複数の表示レイヤーが設けられており、演出毎に表示レイヤーが設定されているものである。例えば、カットイン演出における全面画像の表示レイヤーは、他の演出(例えば、先読み予告演出)における画像表示装置5の表示レイヤーよりも表示優先度の高いレイヤーが設定されている。従って、先読み予告演出中にカットイン演出を行う場合には、画像表示装置5において、先読み予告演出の実行に伴うテロップ表示よりも前面側に、カットイン演出の実行に伴う全面画像が表示され、テロップ表示は視認困難となるものである。
その後、演出制御用CPU120は、有効期間フラグをリセットする(ステップ014IWS3006)。
また、演出制御用CPU120は、カットイン演出を開始してから所定期間(例えば、3秒)が経過したか否かを判定する(ステップ014IWS3007)。所定期間が経過した場合、特定LEDの消灯制御を行うとともに(ステップ014IWS3008)、画像表示装置5に表示されているカットイン演出に伴う画像および先読み予告演出に伴うテロップ表示の消去制御を行う(ステップ014IWS3009)。その後、ステップ014IWS8111へ移行する。
図8−31は、変形例2における、先読み予告演出におけるタイミングチャートを示す説明図である。図8−31に示すタイミングチャートでは、先読み予告演出が実行される場合の特定LEDの点灯およびテロップ表示の開始および終了タイミングについて3つのパターンを示している。いずれのパターンにおいても、変動中のタイミングT30にて始動入賞が発生し、該始動入賞に対応する保留記憶を予告対象とする先読み予告演出を実行する場合について示している。
例えば、終了タイミングとして第1タイミングが設定されているパターンでは、タイミングT30にて特定LEDの点灯およびテロップ表示が開始されるとともに、ターゲット変動中のノーマルリーチの開始タイミング(第1タイミング)であるタイミングT31にて特定LEDの点灯およびテロップ表示が終了する。
また例えば、終了タイミングとして第2タイミングが設定されているパターンでは、タイミングT30にて特定LEDの点灯およびテロップ表示が開始されるとともに、ターゲット変動中のノーマルリーチからスーパーリーチに発展するタイミング(第2タイミング)であるタイミングT32にて特定LEDの点灯およびテロップ表示が終了する。
また、上述したように、残余変動回数Kが0である変動、つまりターゲット変動では、原則的に終了タイミングなしが決定されない構成としているが(図8−19参照)、何らかの不具合(上述した第1事象や第2事象)が生じることにより、ターゲット変動でも終了タイミングなしが決定されてしまうことがある。
第1事象または第2事象が生じることによってターゲット変動において終了タイミングなしが決定されているパターンでは、タイミングT30にて特定LEDの点灯およびテロップ表示が開始されるとともに、タイミングT31およびタイミングT32のいずれでも特定LEDの点灯およびテロップ表示が終了しないが、特定演出としてのカットイン演出の実行を終了するタイミングであるタイミングT33において特定LEDの点灯およびテロップ表示が終了する。これにより、第1事象または第2事象が生じた場合であっても、遊技者に違和感を与えることなく、特定LEDの点灯およびテロップ表示が継続して実行されることを防止している。
このように、変形例2によれば、第2タイミングよりも後のタイミングにおいて、有利状態に制御されることを示唆する特定演出(本例では、スーパーリーチ演出)を実行可能な特定演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、スーパーリーチを伴う変動パターンが選択された場合にステップ014IWS8105を実行する部分)と、特定演出の実行中に、該特定演出の実行後に有利状態に制御される期待度を示唆する特別演出(本例では、カットイン演出)を実行可能な特別演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ014IWS3005を実行する部分)とを備え、特別演出実行手段は、所定態様とは異なる特別態様(本例では、緑色、青色、紫色)にて発光手段を発光させる特別演出を実行可能であり、発光演出が開始されたが、所定事象が発生したことにより所定タイミングにおいて発光手段の所定態様による発光が終了されなかった場合、特別演出の実行に伴い発光手段を特別態様にて発光させたことにより発光手段の所定態様による発光を終了させる特別制御を実行可能である(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS3008を実行する)こととしてもよい。そのような構成によれば、違和感なく発光手段の所定態様による発光を強制終了させることができる。
なお、「特別演出の実行に伴い発光手段を特別態様にて発光させたことにより発光手段の所定態様による発光を終了させる」ものであれば、発光手段の所定態様による発光を終了させるタイミングは、特別演出の実行開始時であってもよいし、特別演出の実行中であってもよいし、特別演出の実行終了時であってもよい。
またこのように、変形例2によれば、第2タイミングよりも後のタイミングにおいて、有利状態に制御されることを示唆する特定演出(本例では、スーパーリーチ演出)を実行可能な特定演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、スーパーリーチを伴う変動パターンが選択された場合にステップ014IWS8105を実行する部分)と、特定演出の実行中に、該特定演出の実行後に有利状態に制御される期待度を示唆する特別演出(本例では、カットイン演出)を実行可能な特別演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ014IWS3005を実行する部分)とを備え、特別演出実行手段は、特別表示(本例では、キャラクタA,Bをモチーフとした全面画像)を表示手段に表示する特別演出を実行可能であり、示唆表示の表示が開始されたが、所定事象が発生したことにより所定タイミングにおいて示唆表示が消去されなかった場合、特別演出の実行に応じて示唆表示を消去する特別制御を実行可能である(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ014IWS3009を実行する)こととしてもよい。そのような構成によれば、違和感なく示唆表示を強制終了させることができる。
なお、「特別演出の実行に応じて示唆表示を消去する」ものであれば、示唆表示を消去するタイミングは、特別演出の実行開始時であってもよいし、特別演出の実行中であってもよいし、特別演出の実行終了時であってもよい。
(本実施形態の特徴部129SGに関する説明)
次に、本実施の形態の特徴部129SGについて説明する。本特徴部129SGは、詳細は後述するが、可変表示中に大当り遊技状態に制御されることを報知する特別示唆演出を実行可能とし、該特別示唆演出の実行割合や、該特別示唆演出の後の所定演出の実行割合によってパチンコ遊技機1に設定されている設定値を示唆する。以下、本特徴部129SGは前記特徴部103SGと部分的に同一の処理を実行しているため、前記特徴部103SGとは異なる処理についてのみ図面に記載する。
尚、本特徴部129SGでは、前記特徴部103SGの内容(可変表示中演出の演出パターンにてパチンコ遊技機1に設定されている設定値を示唆する形態)を実施しない形態を例示するが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下に開示する本特徴部129SGの内容と前記特徴部103SGの内容とは、重複して実行してもよい。
以下、本特徴部129SGとして図9−1〜図9−10を参照して説明する。
先ず、図9−1は、本特徴部129SGにおける可変表示開始設定処理(S171)を示すフローチャートである。図9−1に示す可変表示開始設定処理において演出制御用CPU120は、先ず、第1可変表示開始コマンドを受信したことを示す第1可変表示開始コマンド受信フラグがセットされているか否かを判定する(129SGS271)。第1可変表示開始コマンド受信フラグがセットされている場合は、始動入賞時受信コマンドバッファ(図示略)における第1特図保留記憶のバッファ番号「1−0」〜「1−4」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグを、バッファ番号1個分ずつ上位にシフトする(129SGS272)。尚、バッファ番号「1−0」の内容については、シフトする先が存在しないためにシフトすることはできないので消去される。
また、第1可変表示開始コマンド受信フラグがセットされていない場合は、第2可変表示開始コマンド受信フラグがセットされているか否かを判定する(129SGS273)。第2可変表示開始コマンド受信フラグがセットされていない場合は、処理を終了し、第2可変表示開始コマンド受信フラグがセットされている場合は、始動入賞時受信コマンドバッファ(図示略)における第2特図保留記憶のバッファ番号「2−0」〜「2−4」に対応付けて格納されている各種コマンドデータと各種フラグを、バッファ番号1個分ずつ上位にシフトする(099SGS374)。尚、バッファ番号「2−0」の内容については、シフトする先が存在しないためにシフトすることはできないので消去される。
129SGS272または129SGS274の実行後、演出制御用CPU120は、変動パターン指定コマンド格納領域から変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドを読み出す(129SGS275)。
次いで、表示結果指定コマンド格納領域に格納されているデータ(即ち、可変表示結果を指定する可変表示結果指定コマンド)に応じて飾り図柄の表示結果(停止図柄)を決定する(129SGS276)。この場合、演出制御用CPU120は、可変表示結果指定コマンドで指定される表示結果に応じた飾り図柄の停止図柄を決定し、決定した飾り図柄の停止図柄を示すデータを飾り図柄表示結果格納領域に格納する。尚、変動パターン指定コマンドと可変表示結果指定コマンドとは、CPU103が変動パターン設定処理(S111)を実行したときに、演出制御用CPU120(演出制御基板12)に対して送出するコマンドである。
尚、この特徴部129SGでは、受信した可変表示結果指定コマンドが確変大当りに該当する可変表示結果指定コマンドである場合において、演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄として3図柄が奇数図柄で揃った飾り図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。また、受信した可変表示結果指定コマンドが非確変大当りに該当する可変表示結果指定コマンドである場合において、演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄として3図柄が偶数図柄で揃った飾り図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。また、受信した可変表示結果指定コマンドが、はずれに該当する第1可変表示結果指定コマンドである場合には、停止図柄として3図柄が不揃いとなる飾り図柄の組合せ(はずれ図柄)を決定する。
これら停止図柄の決定においては、演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄を決定するための乱数を抽出し、飾り図柄の組合せを示すデータと数値とが対応付けられている停止図柄判定テーブルを用いて、飾り図柄の停止図柄を決定すればよい。即ち、抽出した乱数に一致する数値に対応する飾り図柄の組合せを示すデータを選択することによって停止図柄を決定すればよい。
次いで、演出制御用CPU120は、129SGS275において読み出した変動パターン指定コマンドから変動パターンを特定し、該特定した変動パターンがスーパーリーチの変動パターンであるか否かを判定する(129SGS277)。特定した変動パターンがスーパーリーチの変動パターンではない場合は、129SGS287の処理に進み、特定した変動パターンがスーパーリーチの変動パターンである場合は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値を特定する(129SGS278)。尚、演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1の起動時にCPU103から設定値指定コマンドを受信し、該設定値指定コマンドから特定した設定値をRAM122に格納しているので、129SGS278では、該RAM122に格納している設定値を特定すればよい。
そして、演出制御用CPU120は、129SGS278において特定した設定値とか変表示結果にもとづいて、当該可変表示において大当りとなることを示唆するチャンスアップ演出を実行するか否か及び該チャンスアップ演出の演出パターンを決定するためのチャンスアップ演出決定処理を実行する(129SGS279)。
具体的には、図9−2に示すように、演出制御用CPU120は、可変表示結果が大当りであるか否かを判定し(129SGS503)、可変表示結果が大当りである場合は、可変表示結果が大当りであることと特定した設定値にもとづいてチャンスアップ演出の実行の有無及び演出パターンを決定する(129SGS304)。また、可変表示結果がはずれである場合は、可変表示結果がはずれであることと特定した設定値にもとづいてチャンスアップ演出の実行の有無及び演出パターンを決定する(129SGS305)。
尚、129SGS304及び129SGS305において決定可能な演出パターンとしては、図9−3に示すように、パターンCU−1〜パターンCU−4までの計4個のパターンが設けられている。これら演出パターンのうちパターンCU−1は、大当り期待度が低い(大当り期待度:低)ことを示す演出パターンであり、パターンCU−2は、大当り期待度がパターンCU−1よりも高い(大当り期待度:高)ことを示す演出パターンである。パターンCU−3及びパターンCU−4は、可変表示結果が大当りとなることを報知するための演出パターンである。尚、パターンCU−3及びパターンCU−4は、どちらも可変表示結果が大当りとなることを報知するための演出パターンであるが、演出態様が異なっている。
図9−4(A)に示すように、前述した129SGS304の処理において演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1である場合は、39%の割合でチャンスアップ演出の非実行を決定し、10%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−1で実行することを決定し、40%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−2で実行することを決定し、10%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−3で実行することを決定し、1%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−4で実行することを決定する。また、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が2である場合は、38%の割合でチャンスアップ演出の非実行を決定し、10%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−1で実行することを決定し、40%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−2で実行することを決定し、10%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−3で実行することを決定し、2%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−4で実行することを決定する。また、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が3である場合は、37%の割合でチャンスアップ演出の非実行を決定し、10%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−1で実行することを決定し、40%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−2で実行することを決定し、10%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−3で実行することを決定し、3%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−4で実行することを決定する。
また、演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4である場合は、36%の割合でチャンスアップ演出の非実行を決定し、10%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−1で実行することを決定し、40%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−2で実行することを決定し、10%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−3で実行することを決定し、4%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−4で実行することを決定する。また、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が5である場合は、35%の割合でチャンスアップ演出の非実行を決定し、10%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−1で実行することを決定し、40%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−2で実行することを決定し、10%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−3で実行することを決定し、5%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−4で実行することを決定する。また、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が6である場合は、34%の割合でチャンスアップ演出の非実行を決定し、10%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−1で実行することを決定し、40%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−2で実行することを決定し、10%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−3で実行することを決定し、6%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−4で実行することを決定する。
一方で、図9−4(B)に示すように、前述した129SGS304の処理において演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず、50%の割合でチャンスアップ演出の非実行を決定し、40%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−1で実行することを決定し、10%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−2で実行することを決定し、0%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−3で実行することを決定し、0%の割合でチャンスアップ演出をパターンCU−4で実行することを決定する。
つまり、本特徴部129SGでは、チャンスアップ演出が実行される場合については、チャンスアップ演出がパターンCU−1で実行される場合は大当り遊技状態に制御される割合が低い(大当り期待度が低い)とともに、チャンスアップ演出がパターンCU−2で実行される場合は大当り遊技状態に制御される割合が高い(大当り期待度が高い)。更に、チャンスアップ演出がパターンCU−3やパターンCU−4で実行される場合は必ず大当り遊技状態に制御される。また、チャンスアップ演出がパターンCU−3で実行される割合は、設定値にかかわらず共通(一律10%)であるのに対して、チャンスアップ演出がパターンCU−4で実行される割合は、設定値が大きくなるにつれて高くなるように設定されている。つまり、本特徴部129SGでは、チャンスアップ演出がパターンCU−3で実行される割合とパターンCU−4で実行される割合の合計がパチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異なっており、特に、チャンスアップ演出がパターンCU−4で実行される割合によって設定値を示唆する形態となっている。
尚、本特徴部129SGにおけるチャンスアップ演出は、リーチ演出中に画像表示装置5にキャラクタが登場し、該キャラクタのセリフ内容によって大当り期待度を示唆する演出となっているが(図9−9参照)、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者に対して大当り期待度を示唆可能なものであればチャンスアップ演出の演出態様はキャラクタのセリフ内容によって大当り期待度を示唆する演出でなくともよい。
また、本特徴部129SGにおけるチャンスアップ演出として大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターン(パターンCU−3及びパターンCU−4)の決定割合は、図9−4(A)に示すように、設定値が1の場合は11%、設定値が2の場合は12%、設定値が3の場合は13%、設定値が4の場合は14%、設定値が5の場合は15%、設定値が6の場合は16%と、パチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異なっている。このため、チャンスアップ演出が大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンにて実行される割合は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1の場合が最も低く、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が大きくなるにつれて高くなるように設定されている。
図9−2に戻り演出制御用CPU120は、129SGS304または129SGS305の処理の実行後、チャンスアップ演出の実行を決定したか否かを判定する(129SGS306)。チャンスアップ演出の実行を決定していない場合は、チャンスアップ演出決定処理を終了し、チャンスアップ演出の実行を決定している場合は、決定した演出パターンを記憶するとともに(129SGS307)、チャンスアップ演出の実行を決定したことを示すチャンスアップ演出実行決定フラグをセットしてチャンスアップ演出実行処理を終了する。
図9−1に戻り演出制御用CPU120は、チャンスアップ演出決定処理(129SGS279)の実行後、チャンスアップ演出実行決定フラグがセットされているか否かを判定する(129SGS280)チャンスアップ演出実行決定フラグがセットされていない場合は、129SGS283に進み、チャンスアップ演出実行決定フラグがセットされている場合は、チャンスアップ演出開始街タイマにチャンスアップ演出開始時までの期間に応じた値をセットするとともに(129SGS281)、チャンスアップ演出実行決定フラグをクリアして129SGS283に進む(129SGS282)。
尚、演出制御用CPU120は、可変表示中演出処理を実行する毎にチャンスアップ演出開始待ちタイマの値を−1し、該チャンスアップ演出開始待ちタイマがタイマアップしたことにもとづいてチャンスアップ演出の演出パターンに応じたチャンスアップ演出のプロセステーブルを設定すればよい。またチャンスアップ演出のプロセステーブルをセットした後は、可変表示中演出処理を実行する毎にチャンスアップ演出のプロセスタイマの値に従って演出装置(画像表示装置5やスピーカ8L,8R、演出効果ランプ9等)を制御することによってチャンスアップ演出を実行すればよい。
そして、演出制御用CPU120は、129SGS283の処理として、チャンスアップ演出の大当り報知の演出パターン(パターンCU−3またはパターンCU−4)での実行が決定されているか否かを判定する。チャンスアップ演出の大当り報知の演出パターンでの実行が決定されていない場合は129SGS288に進み、チャンスアップ演出の大当り報知の演出パターンでの実行が決定されている場合は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値を示唆する設定値示唆演出を実行するか否か及び該設定値示唆演出の演出パターンを決定するための設定値示唆演出決定処理(129SGS284)を実行する。
具体的には、図9−5に示すように、演出制御用CPU120は、設定値にもとづいて設定値示唆演出の実行の有無及び演出パターンを決定する(129SGS312)。
尚、129SGS312において決定可能な演出パターンとしては、図9−6に示すように、パターンSS−1〜パターンSS−5までの計5個のパターンが設けられている。これらパターンSS−1〜パターンSS−5のうち、パターンSS−1は、設定値が奇数(例えば1、3、5)である可能性を示唆し、パターンSS−2は、設定値が偶数(例えば、2、4、6)である可能性を示唆し、パターンSS−3は、設定値が奇数寄りの中間設定以上(例えば、3または5)である可能性を示唆し、パターンSS−4は、設定値が偶数寄りの中間設定以上(例えば、4または6)である可能性を示唆し、パターンSS−5は、設定値が最高設定(例えば、6)である可能性を示唆する。
そして、パターンSS−1及びSS−2については、設定値が1〜4(低設定)のいずれかである場合に高い割合で決定されることで、設定値5、6(高設定)のいずれかであることの期待度が低いとされ、パターンSS−3及びパターンSS−4については、設定値が5、6のいずれかである場合に高い割合で決定されることで、設定値5、6であることの期待度が高いとされている。
尚、本特徴部129SGでは、設定値1〜4を低設定、設定値5,6を高設定として説明するが、設定値1〜3を低設定、設定値4〜6を高設定としてもよいし、設定値1、2を低設定、設定値3、4を中間設定、設定値5、6を高設定として演出パターンの実行割合を設定するようにしてもよい。
前述した129SGS312の処理において演出制御用CPU120は、図9−7に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が1である場合は、90%の割合で設定値示唆演出の非実行を決定し、7.15%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−1で実行することを決定し、2.35%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−2で実行することを決定し、0.36%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−3で実行することを決定し、0.14%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−4で実行することを決定し、0%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−5で実行することを決定する。また、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が2である場合は、85%の割合で設定値示唆演出の非実行を決定し、3.21%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−1で実行することを決定し、10.73%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−2で実行することを決定し、0.21%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−3で実行することを決定し、0.85%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−4で実行することを決定し、0%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−5で実行することを決定する。また、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が3である場合は、80%の割合で設定値示唆演出の非実行を決定し、11.45%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−1で実行することを決定し、2.85%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−2で実行することを決定し、4.28%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−3で実行することを決定し、1.42%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−4で実行することを決定し、0%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−5で実行することを決定する。
また、演出制御用CPU120は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4である場合は、75%の割合で設定値示唆演出の非実行を決定し、3.57%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−1で実行することを決定し、14.30%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−2で実行することを決定し、1.78%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−3で実行することを決定し、5.35%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−4で実行することを決定し、0%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−5で実行することを決定する。また、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が5である場合は、70%の割合で設定値示唆演出の非実行を決定し、4.28%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−1で実行することを決定し、8.57%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−2で実行することを決定し、10.73%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−3で実行することを決定し、6.42%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−4で実行することを決定し、0%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−5で実行することを決定する。また、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が6である場合は、65%の割合で設定値示唆演出の非実行を決定し、10.00%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−1で実行することを決定し、5.00%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−2で実行することを決定し、5.00%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−3で実行することを決定し、12.50%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−4で実行することを決定し、2.5%の割合で設定値示唆演出をパターンSS−5で実行することを決定する。
このように、本特徴部129SGでは、設定値示唆演出がパターンSS−1やパターンSS−2にて実行されることで設定値が1〜4のいずれかであることが示唆され、設定値示唆演出がパターンSS−3やパターンSS−4にて実行されることによって設定値が5または6であることが示唆される。更に、図9−7に示すように、本特徴部129SGでは、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が大きいほど設定値示唆演出の実行が決定される割合が高くなるように設定されている。
尚、本特徴部129SGにおけるチャンスアップ演出と設定値示唆演出とは、図9−8に示すように、スーパーリーチの可変表示中におけるリーチ演出の実行期間中に実行可能な演出である。また、設定値示唆演出は、前述したようにチャンスアップ演出が大当りを報知するパターンCU−3やパターンCU−4で実行された場合でのみ実行可能な演出であって、チャンスアップ演出よりも後に実行可能となっている。
また、本特徴部129SGにおける設定値示唆演出は、画像表示装置5において複数のキャラクタのうち、いずれかもしくは全てのキャラクタの画像を表示することでパチンコ遊技機1に設定されている設定値を示唆する演出であるか(図9−10参照)、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1に設定されている設定値を示唆かのうであれば、設定値示唆演出の演出態様は画像表示装置5において複数のキャラクタのうち、いずれかもしくは全てのキャラクタの画像を表示するものでなくともよい。
図9−5に戻り演出制御用CPU120は、129SG312の処理の実行後、設定値示唆演出の実行を決定したか否かを判定する(129SGS313)。設定値示唆演出の非実行を決定している場合は設定値示唆演出決定処理を終了し、設定値示唆演出の実行を決定している場合は、決定した演出パターンを記憶するとともに(129SGS314)、設定値示唆演出実行決定フラグをセットして設定値示唆演出決定処理を終了する(129SGS315)。
図9−1に戻り演出制御用CPU120は、129SGS283の処理を実行した後に設定値示唆演出実行決定フラグがセットされているか否かを判定する(129SGS285)。設定値示唆演出実行決定フラグがセットされていない場合は129SGS287の処理に進み、設定値示唆演出実行決定フラグがセットされている場合は、設定値示唆演出開始待ちタイマに設定値示唆演出開始時までの期間に応じた値をセットするとともに(129SGS286)、設定値示唆演出実行決定フラグをクリアして129SGS288の処理に進む(129SGS287)。
尚、演出制御用CPU120は、可変表示中演出処理を実行する毎に設定値示唆演出開始待ちタイマの値を−1し、該設定値示唆演出開始待ちタイマがタイマアップしたことにもとづいて設定値示唆演出の演出パターンに応じた設定値示唆演出のプロセステーブルを設定すればよい。また設定値示唆演出のプロセステーブルをセットした後は、可変表示中演出処理を実行する毎に設定値示唆演出のプロセスタイマの値に従って演出装置(画像表示装置5やスピーカ8L,8R、演出効果ランプ9等)を制御することによって設定値示唆演出を実行すればよい。
129SGS288において演出制御用CPU120は、変動パターンに応じた演出制御パターン(プロセステーブル)を選択する。そして、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(129SGS289)。
尚、プロセステーブルには、画像表示装置5の表示を制御するための表示制御実行データ、各LEDの点灯を制御するためのランプ制御実行データ、スピーカ8L,8Rから出力する音の制御するための音制御実行データや、プッシュボタン31Bやスティックコントローラ31Aの操作を制御するための操作部制御実行データ等が、各プロセスデータn(1〜N番まで)に対応付けて時系列に順番配列されている。
次いで、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音制御実行データ1、操作部制御実行データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ及び演出用部品としてのスピーカ8L,8R、操作部(プッシュボタン31B、スティックコントローラ31A等))の制御を実行する(129SGS290)。例えば、画像表示装置5において変動パターンに応じた画像を表示させるために、表示制御部123に指令を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、ランプ制御基板14に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
そして、可変表示時間タイマに、変動パターン指定コマンドで特定される可変表示時間に相当する値を設定する(129SGS291)。また、可変表示制御タイマに所定時間を設定する(129SGS292)。尚、所定時間は例えば30msであり、演出制御用CPU120は、所定時間が経過する毎に左中右の飾り図柄の表示状態を示す画像データをVRAMに書き込み、表示制御部123がVRAMに書き込まれた画像データに応じた信号を画像表示装置5に出力し、画像表示装置5が信号に応じた画像を表示することによって飾り図柄の可変表示(変動)が実現される。次いで、演出制御プロセスフラグの値を可変表示中演出処理(S172)に対応した値に更新して可変表示開始設定処理を終了する(129SGS293)。
次に、チャンスアップ演出及び設定値示唆演出の演出態様について図9−9及び図9−10にもとづいて説明する。先ず、スーパーリーチの可変表示の開始時にチャンスアップ演出の実行が決定されると、図9−10(A)及び図9−10(B)に示すように、リーチとなった後に画像表示装置5においてスーパーリーチのリーチ演出が開始される。そして、該リーチ演出の開始から所定期間が経過すると、図9−9(C)〜図9−9(F)に示すように、チャンスアップ演出として画像表示装置5の下部においてキャラクタが表示されるとともに、該キャラクタのセリフとして演出パターンに応じたセリフが表示される。
特にチャンスアップ演出をパターンCU−3やパターンCU−4にて実行する場合は、画像表示装置5に表示されるセリフによって可変表示結果が大当りであり、該可変表示の終了後に大当り遊技状態に制御されることが報知される。
また、スーパーリーチのリーチ演出中にチャンスアップ演出がパターンCU−3やパターンCU−4にて実行された場合は、図9−10(A)〜図9−10(F)に示すように、チャンスアップ演出が終了してから更に特定期間が経過した後に設定値示唆演出として複数のキャラクタのうちいずれかまたは全キャラクタの画像が表示される。具体的には、図9−10(B)〜図9−10(E)に示すように、設定値示唆演出がパターンSS−1〜パターンSS−4にて実行される場合は、画像表示装置5においてそれぞれで異なるキャラクタの画像が表示される。更に、設定値示唆演出がパターンSS−5にて実行される場合(パチンコ遊技機1に設定されている設定値が6であることを報知する演出態様にて設定値示唆演出を実行する場合)には、画像表示装置5において、設定値示唆演出がパターンSS−1〜パターンSS−4にて実行される場合に画像表示装置5に表示され得る全キャラクタが表示される。このため、本特徴部129SGでは、設定値示唆演出としていずれのキャラクタの画像が画像表示装置5に表示されるかに遊技者を注目させるとともに、画像表示装置5に表示されるキャラクタの画像数にも遊技者を注目させることができ、遊技興趣を向上できるようになっている。
以上、本特徴部129SGにおいては、図9−3及び図9−4に示すように、演出制御用CPU120は、可変表示結果が大当りとなる場合には、大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターン(パターンCU−3やパターンCU−4)にてチャンスアップ演出を実行可能であるとともに、このようにチャンスアップ演出を大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンにて実行する割合は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異なっている。つまり、チャンスアップ演出を大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンにて実行する割合によってパチンコ遊技機1に設定されている設定値を遊技者に対して示唆することができるので、チャンスアップ演出の興趣を向上できるようになっている。
尚、本特徴部129SGでは、チャンスアップ演出におけるパターンCU−3とパターンCU−4とを本発明における特定示唆演出とする形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、特定示唆演出は、「特定表示結果(可変表示結果が大当り)となったときに有利状態(大当り遊技状態)に制御される遊技機(パチンコ遊技機)において、特定表示結果が表示(導出表示)されるよりも前に、有利状態に制御されることを報知する演出」であれば特にその演出態様は問わない。
尚、本特徴部129SGでは、図9−4に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が大きいほど、チャンスアップ演出を大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンにて実行する割合が高い形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が大きいほど、チャンスアップ演出を大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンにて実行する割合が低くてもよい。
また、本特徴部129SGでは、図9−8に示すように、演出制御用CPU120は、スーパーリーチのリーチ演出中において、大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンであるパターンCU−3またはパターンCU−4にてチャンスアップ演出を実行した後に、更に設定値示唆演出を実行可能であり、設定値示唆演出の実行割合は、図9−7に示すように、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が大きいほど高くなるように設定されているので、チャンスアップ演出の後に設定値示唆演出が実行されることに遊技者を注目させることができるので、遊技興趣を向上できる。
尚、本特徴部129SGでは、本発明における特別示唆演出をチャンスアップ演出のパターンCU−3とパターンCU−4とし、本発明における所定演出をチャンスアップ演出とは演出態様の異なる設定値示唆演出とする形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明における特別示唆演出と所定演出とを同一の演出態様の演出としてもよいし、本発明における特別示唆演出と所定演出とを一連の演出として実行してもよい。更に、特別示唆演出と演出態様の異なる所定演出としては、例えば、スーパーリーチのリーチ演出等の必ずしも大当り遊技状態に制御されることを報知する演出ではない演出に適用してもよい。
また、本特徴部129SGでは、パチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異なる割合にてチャンスアップ演出をパターンCU−3やパターンCU−4で実行可能であるとともに、チャンスアップ演出をパターンCU−3やパターンCU−4にて実行した後は、設定値示唆演出を実行することによって、これらチャンスアップ演出と設定値示唆演出の両方でパチンコ遊技機1に設定されている設定値を示唆することができる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらチャンスアップ演出と設定値示唆演出とのうち、チャンスアップ演出のみを実行可能とすることで、チャンスアップ演出のみでパチンコ遊技機1に設定されている設定値を示唆可能としてもよい。
また、図9−3及び図9−4に示すように、チャンスアップ演出の演出パターンとしては、パターンCU−3とパターンCU−4との2つの演出パターンが大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンとして設けられており、チャンスアップ演出がパターンCU−3にて実行される割合はパチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず共通の10%である一方で、チャンスアップ演出がパターンCU−4にて実行される割合はパチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異なっている。つまり、本特徴部129SGでは、チャンスアップ演出がパターンCU−4にて実行される割合によって設定値が示唆されるようになっているので、チャンスアップ演出がパターンCU−3とパターンCU−4のどちらで実行されるかに遊技者を注目させることができるので、示唆演出の興趣を向上できる。
尚、本特徴部129SGでは、チャンスアップ演出の演出パターンとして、パターンCU−3とパターンCU−4との2つの演出パターンを大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンとして設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、チャンスアップ演出の演出パターンとして大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンを3つ以上設けてもよい。また、これら大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンのうち、一部の演出パターンの実行割合のみをパチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異ならせてもよいし、全ての演出パターンの実行割合をパチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異ならせてもよい。
また、本特徴部129SGでは、1の可変表示中に、本発明における特別示唆演出としてチャンスアップ演出のパターンCU−3やパターンCU−4を実行した後に本発明における所定演出として設定値示唆演出を実行可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例129SG−1として図9−11に示すように、チャンスアップ演出を大当り遊技状態に制御されることを報知する一方の演出パターン(図9−11に示す例ではパターンCU−3)で実行した後に、更にチャンスアップ演出を大当り遊技状態に制御されることを報知する他方の演出パターン(図9−11に示す例ではパターンCU−4)で実行可能としてもよい。
尚、1の可変表示中にチャンスアップ演出を大当り遊技状態に制御されることを報知する一方の演出パターンで実行した後に、更にチャンスアップ演出を大当り遊技状態に制御されることを報知する他方の演出パターンで実行可能とする場合については、チャンスアップ演出の実行回数に応じて遊技者に対して報知する内容が異なっていてもよい。
例えば、図9−11に示すように、1の可変表示中にチャンスアップ演出がパターンCU−3で1回のみ実行された場合は、特徴部129SGと同じく大当り遊技状態に制御されることのみを報知し、1の可変表示中にチャンスアップ演出がパターンCU−3とパターンCU−4とで2回実行された場合は、大当り遊技状態に制御されることの報知に加えて、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が所定の範囲(例えば、4〜6の範囲)であることを報知してもよい。
このようにすることで、1の可変表示中にチャンスアップ演出がパターンCU−3とパターンCU−4とで実行されることによって、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであるか否かに対して遊技者を注目させることができる(換言すると、1の可変表示中にチャンスアップ演出が大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンで実行される回数によって、パチンコ遊技機1に設定されている設定値が4〜6のいずれかであるか否かに対して遊技者を注目させることができる)ので、遊技興趣を向上できる。
尚、図9−11に示すように、可変表示中に特別示唆演出としてチャンスアップ演出を大当り遊技状態に制御されることを報知する一方の演出パターンで実行した後に、更にチャンスアップ演出を大当り遊技状態に制御されることを報知する他方の演出パターンで実行可能な形態は、先に実行されるチャンスアップ演出が本発明における特別示唆演出に該当し、後に実行されるチャンスアップ演出が本発明における特殊演出に該当する。
尚、本変形例129SG−1では、図9−11に示すように、1の可変表示中にチャンスアップ演出がパターンCU−3とパターンCU−4とで実行される場合、両チャンスアップ演出の実行期間が重複していない形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら両チャンスアップ演出の実行期間の少なくとも一部は重複していてもよい。つまり、本発明において特別示唆演出と特殊演出とが特定期間内に実行されることには、特別示唆演出の実行期間と特殊演出の実行期間とが重複しないものと、特別示唆演出の実行期間と特殊演出の実行期間との少なくとも一部が重複するものの両方を含んでいる。
更に、本変形例129SG−1では、図9−11に示すように、1の可変表示中にチャンスアップ演出がパターンCU−3とパターンCU−4とで実行される形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、両チャンスアップ演出は、複数の可変表示に亘って実行されてもよい。つまり、本発明において特別示唆演出と特殊演出とが特定期間内に実行されることには、1の可変表示中に両チャンスアップ演出が実行されるものと、複数の可変表示に亘って両チャンスアップ演出が実行されるものの両方を含んでいる。尚、1の可変表示中に両チャンスアップ演出が実行される場合は、該1の可変表示中に実行されるチャンスアップ演出の実行回数によってパチンコ遊技機1に設定されている設定値を示唆し、複数の可変表示中に亘って両チャンスアップ演出が実行される場合は、これら複数の可変表示中に実行されるチャンスアップ演出の実行回数によってパチンコ遊技機1に設定されている設定値を示唆すればよい。
また、本変形例129SG−1では、1の可変表示中にチャンスアップ演出がパターンCU−3やパターンCU−4で1回のみ実行された場合は大当り遊技状態に制御されることのみを報知し、チャンスアップ演出がパターンCU−3やパターンCU−4で2回実行されることでパチンコ遊技機1に設定されている設定値を所定の範囲内で報知する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パターンCU−3を、大当り遊技状態に制御されることを報知するとともにパチンコ遊技機1に設定されている設定値を所定の範囲内であること(例えば、1、2、6のいずれかであること)を報知する演出パターンとし、パターンCU−4を、大当り遊技状態に制御されることを報知するとともにパチンコ遊技機1に設定されている設定値をパターンCU−3とは異なる範囲内であること(例えば、4〜6の範囲であること)を報知する演出パターンとしてもよい。このようにすることで、チャンスアップ演出が1の可変表示中にパターンCU−3とパターンCU−4とで実行されることで、パチンコ遊技機1に設定されている設定値をより正確に示唆することができる(前述の例ではパターンCU−3で設定値が1、2、6のいずれかであることを報知し、パターンCU−4で設定値が4〜6のいずれかであることを報知することで設定値が6であることが確定する)。
更に、1の可変表示中にチャンスアップ演出がパターンCU−3やパターンCU−4で2回実行される場合については、両チャンスアップ演出の演出期間が重複しているか否かや、両チャンスアップ演出の演出期間が重複している長さ等に応じてパチンコ遊技機1に設定されている設定値を示唆してもよい。
また、前記特徴部129SGでは、本発明における示唆演出としてチャンスアップ演出を実行可能とする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明における示唆演出としては、演出態様が段階的に変化するステップアップ演出を実行可能とし、該ステップアップ演出の演出態様が変化する回数(段階数)に応じて示唆する内容が異なるようにしてもよい。
例えば、変形例129SG−2として図9−12に示すように、可変表示の開始からリーチまでの期間中にステップアップ演出を実行可能とするとともに、ステップアップ演出が1段階目のみ実行される場合は非リーチはずれ、2段階目まで実行される場合はノーマルリーチ、3段階目まで実行される場合はスーパーリーチ(大当り期待度:弱)、4段階目まで実行される場合はスーパーリーチ(大当り期待度:強)をそれぞれ示唆するように設定する。
更に、ステップアップ演出が5段階目まで実行される場合は大当り遊技状態に制御されること、6段階目まで実行される場合はパチンコ遊技機1に設定されている設定値が所定の範囲(例えば、4〜6の範囲)であることをそれぞれ報知するように設定する。尚、この場合は、ステップアップ演出の5段階目が本発明における特別段階に該当し、ステップアップ演出の6段目が本発明における特定設定値示唆段階に該当する。このようにすることで、ステップアップ演出が5段階目まで実行されて大当り遊技状態に制御されることが報知された場合は、更にステップアップ演出が6段階目まで実行されてパチンコ遊技機1に設定されている設定値の範囲が報知されるか否かに対して遊技者を注目させることができるので、遊技興趣を向上できる。
また、本変形例129SG−2では、本発明における示唆演出としてステップアップ演出を実行する形態を例示したが、該ステップアップ演出としては、ステップアップ演出の演出態様が1段階目から2段階目、3段階目、4段階目・・・と順に変化していくものの他、1段階目から2段階目と3段階目とを経由すること無く4段階目に変化するもの(所謂段階飛ばし)を実行可能としてもよい。尚、このようにステップアップ演出として段階飛ばしを実行する場合において6段階目(設定値を示唆する段階)までの実行が決定されているときは、段階飛ばしの対象を1段階目〜4段階目のいずれかで行う一方で、必ず大当り遊技状態に制御されることを報知する5段階目を経由した後に6段階目を実行することで、6段階目が大当り遊技状態に制御されることを報知する段階であると遊技者に誤解を与えてしまうことを防止してもよい。更に、段階飛ばしを実行する場合においては、いずれの段階を対象として段階飛ばしを実行するかによってパチンコ遊技機1に設定されている設定値を示唆してもよい。
また、前記変形例129SG−1では、チャンスアップ演出を大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンであるパターンCU−3やパターンCU−4にて複数回実行可能とし、これらチャンスアップ演出がパターンCU−3やパターンCU4にて実行された回数に応じて示唆する内容が異なる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例129SG−3として図9−13に示すように、パターンCU−3やパターンCU−4に替えて、チャンスアップ演出を大当り期待度が高い演出パターンであるパターンCU−2にて複数回実行可能とし、これらチャンスアップ演出がパターンCU−2にて実行された回数に応じて示唆する内容が異なるようにしてもよい。
具体的には、可変表示が開始されてからリーチとなるまでの期間、リーチとなってからスーパーリーチのリーチ演出が開始されるまでの期間、スーパーリーチのリーチ演出が開始されてから可変表示が終了するまでの期間でそれぞれ1回ずつチャンスアップ演出を実行可能(1回の可変表示中に3回のチャンスアップ演出を実行可能)とし、チャンスアップ演出が1回のみ実行された場合は大当り期待度が高いことを示唆し、チャンスアップ演出が2回実行された場合は大当り遊技状態に制御されることを示唆し、チャンスアップ演出が3回実行された場合はパチンコ遊技機1に設定されている設定値が所定の範囲(例えば、4〜6の範囲)であることを報知するように設定すればよい。このようにすることで、チャンスアップ演出がパターンCU−2にて実行される回数に対して遊技者を注目させることができるので、遊技興趣を向上できる。
尚、このようにパターンCU−2の実行回数に応じて示唆内容を異ならせる場合については、例えば、可変表示の開始時に可変表示結果を特定し、該可変表示結果がはずれや小当りである場合は、チャンスアップ演出のパターンCU−2での実行を1回のみに決定する。一方で、可変表示結果が大当りである場合は、更にパチンコ遊技機1に設定されている設定値を特定する。該設定値が1〜5のいずれかである場合は、チャンスアップ演出のパターンCU−2での実行を1回または2回に決定し、設定値が6である場合は、チャンスアップ演出のパターンCU−2での実行を1回〜3回のいずれかに決定すればよい。
また、このようにパターンCU−2の実行回数に応じて示唆内容を異ならせる場合については、先に、チャンスアップ演出のパターンCU−2での実行回数を抽選により決定し、可変表示結果やパチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて該実行回数を再決定していしてもよい。
また、前記特徴部129SGでは、図9−4(A)に示すように、可変表示結果が大当りとなるときにチャンスアップ演出の演出パターンを決定する場合は、大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンであるパターンCU−3をパチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず共通の割合(一律10%)で決定する一方で、大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンであるパターンCU−4をパチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じた異なる割合で決定することで、チャンスアップ演出を大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンにて実行する割合がパチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じて異なる形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例129SG−4として図9−14に示すように、チャンスアップ演出を大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンにて実行する割合(チャンスアップ演出をパターンCU−3にて実行する割合とチャンスアップ演出をパターンCU−4にて実行する割合との合計)をパチンコ遊技機1に設定されている設定値にかかわらず共通の割合(図9−14に示す例では15%)とする一方で、パチンコ遊技機1に設定されている設定値に応じてチャンスアップ演出をパターンCU−3にて実行する割合とチャンスアップ演出をパターンCU−4にて実行する割合とを異ならせてもよい。このようにすることで、大当り遊技状態に制御されることを報知する演出パターンであるパターンCU−3とパターンCU−4との実行割合によってパチンコ遊技機1に設定されている設定値を遊技者に対して示唆することができるので、チャンスアップ演出の興趣を向上できる。
また、前記特徴部129SGでは、チャンスアップ演出がパターンCU−3やパターンCU−4で実行される割合によってパチンコ遊技機1に設定されている設定値を示唆する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1では、該パチンコ遊技機1に設定されている設定値が変更されたことを示す設定値変更示唆演出を実行可能としてもよい。特にパチンコ遊技機1においてチャンスアップ演出等によって低設定値が示唆された翌日等に設定値変更示唆演出が実行された場合は、遊技者に対して該パチンコ遊技機1に高設定値が設定されていると期待させることができるので、遊技者の遊技を促進することができる。
また、前記特徴部129SGでは、チャンスアップ演出がパターンCU−3やパターンCU−4にて実行された後に設定値示唆演出が実行される場合がある形態を例示しているが、設定値示唆演出の演出期間をチャンスアップ演出の演出期間よりも長く設定してもよい。このようにすることで、高設定値が設定されているパチンコ遊技機1にて遊技を行ったことの証拠として、遊技者が設定値示唆演出の画像をスマートフォン等の携帯端末で撮影する期間を担保することができる。また、このように設定値示唆演出の演出期間をチャンスアップ演出の演出期間よりも長く設定することによって遊技者が設定値示唆演出の画像を撮影する期間を担保する場合においては、更に、チャンスアップ演出がパターンCU−3やパターンCU−4にて実行された後に、設定値示唆演出が実行されることを示唆する演出を実行可能とすることで、該演出を認識した遊技者が設定値示唆演出の開始までに携帯端末を準備できるようにしてもよい。
また、前記特徴部129SGでは、可変表示結果が大当りとなる場合であれば大当り種別にかかわらずチャンスアップ演出の演出パターンとしてパターンCU−3やパターンCU−4を決定可能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変動特図において最も遊技者にとって有利な大当り種別(例えば、図8−9に示す大当り種別であれば大当りC)が決定された場合のみチャンスアップ演出の演出パターンとしてパターンCU−3やパターンCU−4を決定可能としてもよい。
また、前記特徴部129SGでは、チャンスアップ演出のパターンCU−3とパターンCU−4とを、大当り遊技状態に制御されることを報知する特別示唆演出とする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特別示唆演出は、飾り図柄が大当りの組合せで可変表示する演出(所謂全回転リーチ演出)、飾り図柄の仮停止と再可変表示とを繰り返す疑似連演出を実行可能であれば該疑似連演出として飾り図柄の上限回数までの仮停止と再可変表示、未だ実行されていない可変表示について可変表示結果を保留記憶表示の表示態様にて予告する保留表示予告演出を実行可能であれば該保留記憶表示の金色や虹色等での表示、遊技効果ランプ9の大当りを報知する態様での発光、スピーカ8L、8Rからの大当りを報知する音出力、特定の可動体の動作等であってもよい。
更に、特別示唆演出としてこれら全回転リーチや疑似連演出、保留記憶表示演出、遊技効果ランプ9の発光、スピーカ8、8Rからの音出力、可動体の動作等を実行可能な場合は、これら複数の特別示唆演出を組み合わせるとともに、後に実行する特別示唆演出の演出態様を異ならせることによって異なる設定値を示唆してもよい。
例えば、疑似連演出として飾り図柄の仮停止と再可変表示とが上限回数(例えば4回)まで実行されて大当り遊技状態に制御されることが報知された後は、全回転リーチ演出が実行され、該全回転リーチ演出として飾り図柄の可変表示方向が上方から下方に向けてであれば設定値が1〜3のいずれかであることを報知し、該全回転リーチ演出として飾り図柄の可変表示方向が左方から右方に向けてであれば設定値が4〜6のいずれかであることを報知し、該全回転リーチ演出として飾り図柄の可変表示方向が遊技者から見て画像表示装置5の奥側から手前側に向けてであれば設定値が6であることを報知する。
また、例えば、可変表示開始時に遊技効果ランプ9が虹色に発光することで大当り遊技状態に制御されることが報知された後は、スピーカ8L、8RからメロディーAが出力されれば設定値が1〜3のいずれかであること報知し、スピーカ8L、8RからメロディーBが出力されれば設定値が4〜6のいずれかであること報知し、スピーカ8L、8RからメロディーCが出力されれば設定値が6であること報知する。
また、例えば、保留記憶表示が虹色に表示されることで該保留記憶表示に対応する可変表示結果が大当りとなる(可変表示終了後に大当り遊技状態に制御されること)が報知された後は、該大当りとなる可変表示が終了するまでに可動体Aが動作することで設定値が1〜3のいずれかであることを報知し、該大当りとなる可変表示が終了するまでに可動体Bが動作することで設定値が4〜6のいずれかであることを報知し、該大当りとなる可変表示が終了するまでに可動体Aと可動体Bの両方が動作することで設定値が6であることを報知する。
また、前記特徴部129SGでは、チャンスアップ演出と設定値示唆演出との両方でパチンコ遊技機1に設定されている設定値を示唆可能な形態を例示しているが、チャンスアップ演出において示唆する設定値と設定値示唆演出において示唆する設定値は個別に決定されているため、チャンスアップ演出と設定値示唆演出との演出態様によってはこれら両示唆内容が整合しないことが考えられる。このため、例えば、チャンスアップ演出において設定値を示唆しない場合(パターンCU−3やパターンCU−4での実行が決定されなかった場合)については設定値示唆演出のみで設定値を示唆したり、設定値示唆演出の非実行が決定された場合のみチャンスアップ演出において設定値を示唆する(パターンCU−3やパターンCU−4での実行を決定する)ようにしてもよい。また、遊技場の店員等がパチンコ遊技機1に備えられた演出調整機能等を用いてチャンスアップ演出として設定値を示唆するか否かや、設定値示唆演出の実行・非実行の割合を変更可能としてもよい。
(特徴部014IWおよび特徴部129SGに関する説明)
上述した特徴部003IWおよび特徴部129SGに記載した任意の構成を組み合わせた遊技機としてもよい。