JP2021078545A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】射幸性を抑えて健全な遊技性を実現することができる遊技機を提供する。【解決手段】可変表示実行手段は、第1保留記憶に関する特別条件が成立したことにもとづいて、可変表示期間が所定期間以上の特別可変表示期間を選択可能であり、特別状態において可変表示の表示結果として有利状態の制御に関連する特定結果が表示されるときの表示期間である第1表示期間は、非特別状態において特定結果が表示されるときの表示期間である第2表示期間よりも長く、特定出力手段は、第1表示期間において、第1通過領域が設けられた特定経路へ向けて遊技媒体を発射すべき旨を特定可能な特定出力を実行可能であり、第1表示期間において、第2表示期間において実行される演出とは異なる特別演出を実行可能な特別演出実行手段をさらに備える。【選択図】図8−24
Description
本発明は、識別情報の可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能なパチンコ機等の遊技機に関する。
遊技機として、遊技媒体である遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。さらに、識別情報を可変表示(「変動」ともいう。)可能な可変表示装置が設けられ、可変表示装置において識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となった場合に、遊技状態(遊技機の状態。よって、具体的には、遊技機が制御されている状態。)を変更して、所定の遊技価値を遊技者に与えるように構成されたものがある(いわゆるパチンコ機)。
また、所定の遊技媒体を1ゲームに対して所定数の賭数を設定した後、遊技者がスタートレバーを操作することにより可変表示装置による識別情報の可変表示を開始し、遊技者が各可変表示装置に対応して設けられた停止ボタンを操作することにより、その操作タイミングから予め定められた最大遅延時間の範囲内で識別情報の可変表示を停止し、全ての可変表示装置の可変表示を停止したときに導出された表示結果に従って入賞が発生し、入賞に応じて予め定められた所定の遊技媒体が払い出され、特定入賞が発生した場合に、遊技状態を所定の遊技価値を遊技者に与える状態にするように構成されたものがある(いわゆるスロット機)。
なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状態が、打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利な状態になるための権利を発生させたりすることや、賞球払出の条件が成立しやすくなる状態になることである。
パチンコ遊技機では、始動入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいて可変表示装置において開始される特別図柄(識別情報)の可変表示の表示結果として、あらかじめ定められた特定の表示態様が導出表示された場合に、「大当り」が発生する。なお、導出表示とは、図柄(最終停止図柄)を最終的に停止表示させることである。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば、10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば、15ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば、29秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。以下、各々の大入賞口の開放期間をラウンドということがある。また、ラウンドにおける遊技をラウンド遊技ということがある。
また、可変表示装置において、最終停止図柄(例えば、左中右図柄のうち中図柄)となる図柄以外の図柄が、所定時間継続して、特定の表示結果と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小もしくは変形している状態、または、複数の図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示図柄の位置が入れ替わっていたりして、最終結果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している状態(以下、これらの状態をリーチ状態という。)において行われる演出をリーチ演出という。また、リーチ状態やその様子をリーチ態様という。さらに、リーチ演出を含む可変表示をリーチ可変表示という。そして、可変表示装置に変動表示される図柄の表示結果が特定の表示結果でない場合には「はずれ」となり、変動表示状態は終了する。遊技者は、大当りをいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技を行う。
そのような遊技機において、例えば、特許文献1には、有利状態(例えば大当り遊技状態)の終了後に特別状態(例えば高頻度状態)に制御することが記載されている。
しかし、特許文献1に記載された遊技機では、有利状態の終了後に制御される特別状態において実行される可変表示や、特別状態において成立した始動条件にもとづいて実行される可変表示を契機として再び有利状態に制御されると、短期間に複数回有利状態に制御されることになり、射幸性が過度に高くなるおそれがある。
そこで、本発明は、射幸性を抑えて健全な遊技性を実現することができる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願発明に係る遊技機は、識別情報(例えば、特別図柄)の可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態や、一種二種混合機における小当り遊技状態など)に制御可能な遊技機であって、特定経路(例えば、左遊技領域153SG002L)を通過する遊技媒体が通過可能な位置に設けられた第1通過領域(例えば、入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口)と、特別経路(例えば、右遊技領域153SG002R)を通過する遊技媒体が通過可能な位置に設けられた第2通過領域(例えば、可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口)と、識別情報の可変表示として、第1始動条件が成立することにもとづく第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示と、第2始動条件が成立することにもとづく第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示と、を実行可能な可変表示実行手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップS112を実行する部分)と、第1識別情報の可変表示に関する情報を第1保留記憶として記憶可能な第1保留記憶手段(例えば、第1保留記憶数バッファ)と、第2識別情報の可変表示に関する情報を第2保留記憶として記憶可能な第2保留記憶手段(例えば、第2保留記憶数バッファ)と、非特別状態(例えば、低ベース状態)よりも第2始動条件が成立しやすい特別状態(例えば、高ベース状態)に制御可能な特別状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップ078IWS164や078IWS537を実行する部分)と、特別経路へ向けて遊技媒体を発射すべき旨を特定可能な特別出力を実行可能な特別出力手段(例えば、試験信号として発射位置指定信号3(出力時期:遊技者が右打ちを行うと想定される遊技状態中)を出力可能であり、打ち方報知として右打ち報知を行うことが可能である。図8−23,図8−24参照)と、特定経路へ向けて遊技媒体を発射すべき旨を特定可能な特定出力を実行可能な特定出力手段(例えば、試験信号として発射位置指定信号1(出力時期:遊技者が左打ちを行うと想定される遊技状態中)を出力可能であり、打ち方報知として左打ち報知を行うことが可能である。図8−23,図8−24参照)と、を備え、第1始動条件は、第1通過領域を遊技媒体が通過することにもとづいて成立し、第2始動条件は、第2通過領域を遊技媒体が通過することにもとづいて成立し、可変表示実行手段は、複数の可変表示期間のうちいずれかの可変表示期間を選択し、選択した可変表示期間により識別情報の可変表示を実行可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップS111,S112を実行する部分)、第1保留記憶に関する特別条件(例えば、第1保留記憶数が特定数(例えば「4」)に達している)が成立したことにもとづいて、可変表示期間が所定期間以上の特別可変表示期間(例えば、特殊変動の特図変動時間:262000ms)を選択可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップ095IWS101〜S107を実行する部分。図8−8(F)参照)、特別状態において可変表示の表示結果として有利状態の制御に関連する特定結果が表示されるときの表示期間である第1表示期間は、非特別状態において特定結果が表示されるときの表示期間である第2表示期間よりも長く(例えば、低ベース状態において大当り図柄が停止するときの図柄確定期間は0.5秒間であり、高ベース状態において大当り図柄が停止するときの図柄確定期間は1分間である。図8−24参照)、特別出力手段は、特別状態において、特別出力を実行可能であり(例えば、図8−24参照)、特定出力手段は、第1表示期間において、特定出力を実行可能であり(例えば、図8−24(B)参照)、第1表示期間において、第2表示期間において実行される演出とは異なる特別演出(例えば、祝福演出)を実行可能な特別演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120がステップ078IWS864〜S866を実行する部分。図8−24(B),図8−37(C)参照)をさらに備えることを特徴としている。
そのような構成によれば、特別状態において特定結果が表示されるときの表示期間(すなわち第1表示期間)では第1通過領域を遊技媒体が通過し得ることとなり、第1保留記憶に関する特別条件が成立したときに可変表示期間が所定期間以上の特別可変表示期間が選択され得るため、短期間に複数回有利状態に制御されることを防ぐことができ、射幸性を抑えて健全な遊技性を実現することができる。さらに、特別状態において特定結果が表示されるときの(すなわち第1表示期間)では、特別演出が実行されるため、興趣を向上させることができる。
そのような構成によれば、特別状態において特定結果が表示されるときの表示期間(すなわち第1表示期間)では第1通過領域を遊技媒体が通過し得ることとなり、第1保留記憶に関する特別条件が成立したときに可変表示期間が所定期間以上の特別可変表示期間が選択され得るため、短期間に複数回有利状態に制御されることを防ぐことができ、射幸性を抑えて健全な遊技性を実現することができる。さらに、特別状態において特定結果が表示されるときの(すなわち第1表示期間)では、特別演出が実行されるため、興趣を向上させることができる。
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口及び一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過又は進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図5は、特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部095IWに関する説明)
次に、この実施の形態の特徴部095IWについて説明する。本特徴部095IWでは、遊技状態として、通常状態、時短状態、または確変状態(時短状態にも制御される)のいずれかに制御される。本例では、時短状態(高ベース状態)では、通常状態(低ベース状態)と比較して平均的な特図変動時間が短縮されるとともに、通常状態と比較して平均的な普図変動時間が短縮され、通常状態と比較して普図ゲームで「普図当り」となる確率が高くなる。例えば、通常状態では普図当り確率が10%であるのに対して、時短状態では普図当り確率が90%に高められ、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)に遊技球が入賞しやすくなる。なお、そのような態様にかぎらず、例えば、時短状態では、通常状態と比較して、可変入賞球装置6Bの開放時間を長くすることによって、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)に遊技球が入賞しやすくなるように構成してもよい。
次に、この実施の形態の特徴部095IWについて説明する。本特徴部095IWでは、遊技状態として、通常状態、時短状態、または確変状態(時短状態にも制御される)のいずれかに制御される。本例では、時短状態(高ベース状態)では、通常状態(低ベース状態)と比較して平均的な特図変動時間が短縮されるとともに、通常状態と比較して平均的な普図変動時間が短縮され、通常状態と比較して普図ゲームで「普図当り」となる確率が高くなる。例えば、通常状態では普図当り確率が10%であるのに対して、時短状態では普図当り確率が90%に高められ、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)に遊技球が入賞しやすくなる。なお、そのような態様にかぎらず、例えば、時短状態では、通常状態と比較して、可変入賞球装置6Bの開放時間を長くすることによって、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)に遊技球が入賞しやすくなるように構成してもよい。
また、本例では、確変状態では、通常状態および時短状態と比較して大当りとなる確率(大当り確率)が高められる。なお、本例では、確変状態に制御される場合には、時短状態にも制御される。
また、本例では、変動表示結果が大当りとなって大当り遊技終了後に確変状態や時短状態に制御される場合に加えて、変動表示結果がはずれとなる場合であっても時短はずれ図柄が導出表示されたことにもとづいて時短状態に制御される場合がある。
(盤面構成)
図8−1は、特徴部095IWにおけるパチンコ遊技機の正面図である。特徴部095IWにおけるパチンコ遊技機1では、図8−1に示すように、遊技領域のうち、左遊技領域153SG002Lは、打球操作ハンドル30の操作によって比較的弱く打ち出された(左打ち)遊技球が流下する遊技領域であり、右遊技領域153SG002Rは、打球操作ハンドル30の操作によって左遊技領域153SG002Lを流下する遊技球よりも強く打ち出された(右打ち)遊技球が、画像表示装置5の上方経路153SG002Cを通過して流下する遊技領域である。
図8−1は、特徴部095IWにおけるパチンコ遊技機の正面図である。特徴部095IWにおけるパチンコ遊技機1では、図8−1に示すように、遊技領域のうち、左遊技領域153SG002Lは、打球操作ハンドル30の操作によって比較的弱く打ち出された(左打ち)遊技球が流下する遊技領域であり、右遊技領域153SG002Rは、打球操作ハンドル30の操作によって左遊技領域153SG002Lを流下する遊技球よりも強く打ち出された(右打ち)遊技球が、画像表示装置5の上方経路153SG002Cを通過して流下する遊技領域である。
また、左遊技領域153SG002Lには、一般入賞口10が配置されており、右遊技領域153SG002Rには、該右遊技領域153SG002Rの上流方から下流側にかけて、通過ゲート41、可変入賞球装置6B、一般入賞口10、特別可変入賞球装置7が配置されている。つまり、左遊技領域153SG002Lを流下する遊技球は、一般入賞口10と入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口に入賞可能となっており、右遊技領域153SG002Rを流下する遊技球は、可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口、一般入賞口10及び特別可変入賞球装置7が形成する大入賞口に入賞可能となっているとともに、通過ゲート41を通過可能となっている。
図8−1に示すように、入賞球装置6Aと可変入賞球装置6B及び特別可変入賞球装置7との間には、複数の障害釘153SGK1が配設されている。このため、左遊技領域153SG002Lを流下する遊技球は、第2始動入賞口や大入賞口に入賞不能であるとともに、右遊技領域153SG002Rを流下する遊技球は、第1始動入賞口に入賞不能となっている。
また、特徴部095IWにおけるパチンコ遊技機1では、図8−1に示すように、普図保留表示器25Cの下方に右打ちLED078IW10が設けられている。また、図8−1に示すように、画像表示装置5の右方に右打ち報知LED078IW20が設けられている。
また、図8−1に示すように、画像表示装置5の左方および右方にそれぞれ第4図柄表示器078IW21a,21bが設けられている。このうち、画像表示装置5の左方に設けられた第4図柄表示器078IW21aは、第1特別図柄の変動表示に同期して第4図柄の変動表示を実行する表示器である。また、画像表示装置5の右方に設けられた第4図柄表示器078IW21bは、第2特別図柄の変動表示に同期して第4図柄の変動表示を実行する表示器である。本例では、第4図柄表示器078IW21a,21bは、それぞれ上下に配置された2つのLEDで構成され、それら2つのLEDが交互に点灯および消灯を繰り返すことによって第4図柄の変動表示が実行される。
上記のように構成されているため、本特徴部095IWでは、遊技の流れとして、第2始動入賞口に遊技球が入賞し難い通常状態(低ベース状態)においては、第1始動入賞口に遊技球を入賞させるために、左打ちを行うことになる。そして、例えば、第1始動入賞口への入賞にもとづいて第1特別図柄の変動表示が行われ、変動表示結果が大当り図柄となると、大当り遊技状態においては、大入賞口に遊技球を入賞させるために、右打ちを行うことになる。そして、大当り遊技状態の終了後、第2始動入賞口に遊技球が入賞しやすい時短状態(高ベース状態)に制御されると、第2始動入賞口に遊技球を入賞させるために、右打ちを行うことになる。その後、時短状態(高ベース状態)が終了して通常状態(低ベース状態)に制御されると、第1始動入賞口に遊技球を入賞させるために、左打ちを行うことになる。
(大当り確率、小当り確率、時短はずれ確率)
図8−2および図8−3は、設定値ごとの大当り確率、小当り確率、および時短はずれ確率を説明するための説明図である。このうち、図8−2は、第1特別図柄の変動表示が実行される場合の大当り確率、小当り確率、および時短はずれ確率を示している。また、図8−3は、第2特別図柄の変動表示が実行される場合の大当り確率、小当り確率、および時短はずれ確率を示している。本例では、遊技者にとって有利度が異なる(本例では、大当り確率が異なる)複数の設定値のうちいずれかの設定値に設定可能に構成されており、パチンコ遊技機1への電源投入時に設定確認処理や設定変更処理を実行し、現在の設定値を確認したり設定値を変更したりすることが可能である。また、図8−2および図8−3に示すように、本例では、設定値「1」〜「6」の6段階に設定変更可能に構成する場合が示されている。なお、6段階に設定変更可能である場合にかぎらず、例えば、2〜5段階に設定変更可能に構成したり、7段階以上に設定変更可能に構成したりしてもよい。
図8−2および図8−3は、設定値ごとの大当り確率、小当り確率、および時短はずれ確率を説明するための説明図である。このうち、図8−2は、第1特別図柄の変動表示が実行される場合の大当り確率、小当り確率、および時短はずれ確率を示している。また、図8−3は、第2特別図柄の変動表示が実行される場合の大当り確率、小当り確率、および時短はずれ確率を示している。本例では、遊技者にとって有利度が異なる(本例では、大当り確率が異なる)複数の設定値のうちいずれかの設定値に設定可能に構成されており、パチンコ遊技機1への電源投入時に設定確認処理や設定変更処理を実行し、現在の設定値を確認したり設定値を変更したりすることが可能である。また、図8−2および図8−3に示すように、本例では、設定値「1」〜「6」の6段階に設定変更可能に構成する場合が示されている。なお、6段階に設定変更可能である場合にかぎらず、例えば、2〜5段階に設定変更可能に構成したり、7段階以上に設定変更可能に構成したりしてもよい。
図8−2(A)および図8−3(A)に示すように、第1特別図柄の変動表示を実行する場合および第2特別図柄の変動表示を実行する場合ともに、非確変状態(低確率状態(通常状態や時短状態))では、設定値「1」の場合が大当り確率「205/65536」と最も低く(約1/320)、遊技者にとって最も不利な設定となっている。そして、設定値「2」、設定値「3」、設定値「4」、設定値「5」の順に大当り確率が高くなり、設定値「6」の場合が大当り確率「328/65536」と最も高く(約1/200)、遊技者にとって最も有利な設定となっている。
また、図8−2(B)および図8−3(B)に示すように、第1特別図柄の変動表示を実行する場合および第2特別図柄の変動表示を実行する場合ともに、確変状態(高確率状態)では、設定値「1」の場合が大当り確率「2050/65536」と最も低く(約1/32)、遊技者にとって最も不利な設定となっている。そして、設定値「2」、設定値「3」、設定値「4」、設定値「5」の順に大当り確率が高くなり、設定値「6」の場合が大当り確率「3280/65536」と最も高く(約1/20)、遊技者にとって最も有利な設定となっている。また、図8−2および図8−3に示すように、本例では、確変状態では、非確変状態と比較して大当り確率が10倍に高められている。
一方で、小当りに関しては、図8−2に示すように、第1特別図柄の変動表示を実行する場合には、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに関係なく(さらに、確変状態であるか非確変状態であるかに関係なく)、小当り確率が「164/65536」と一定である(約1/400)。また、図8−3に示すように、第2特別図柄の変動表示を実行する場合には、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに関係なく(さらに、確変状態であるか非確変状態であるかに関係なく)、小当り確率が「9362/65536」と一定である(約1/7)。すなわち、本例では、小当り判定用の判定値は、設定値によらず共通である。
また、図8−2に示すように、第1特別図柄の変動表示を実行する場合には、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに関係なく(さらに、確変状態であるか非確変状態であるかに関係なく)、時短はずれ確率が「164/65536」と一定である(約1/400)。また、図8−3に示すように、第2特別図柄の変動表示を実行する場合には、設定値「1」〜「6」のいずれであるかに関係なく(さらに、確変状態であるか非確変状態であるかに関係なく)、時短はずれ確率が「328/65536」と一定である(約1/200)。すなわち、本例では、時短はずれ判定用の判定値は、設定値によらず共通である。
上記のように設定値に応じて大当り確率を異ならせる一方で小当り確率および時短はずれ確率は一定となるように構成する場合であっても、図8−2および図8−3に示すように、時短なしはずれ確率を設定値「1」〜「6」で異ならせることによって、設定値ごとの判定値数が整合するように構成すればよい。
なお、図8−2および図8−3に示した例は一例であり、大当り確率や小当り確率、時短はずれ確率の設定の仕方として様々な態様が考えられる。例えば、小当り確率が0となる場合(すなわち、小当りに対応する判定値が含まれない判定値)があるように構成してもよい。例えば、第1特別図柄の変動表示を実行する場合(図8−2)には、一律に小当り確率が0となるようにして、小当りに対する判定値が含まれないように構成してもよい。
また、本例では、図8−2および図8−3に示すように、第1特別図柄の変動表示を実行する場合には時短はずれ確率が約1/400であり、第2特別図柄の変動表示を実行する場合には時短はずれ確率が約1/200である場合を示したが、逆に、第1特別図柄の変動表示を実行する場合には時短はずれ確率が約1/200であり、第2特別図柄の変動表示を実行する場合には時短はずれ確率が約1/400であるように構成してもよい。
(大当り種別判定テーブル)
図8−4は、ROM101に記憶されている大当り種別判定テーブルを示す説明図である。このうち、図8−4(A)は、第1特別図柄用の大当り種別判定テーブルの具体例を示している。また、図8−4(B)は、第2特別図柄用の大当り種別判定テーブルの具体例を示している。
図8−4は、ROM101に記憶されている大当り種別判定テーブルを示す説明図である。このうち、図8−4(A)は、第1特別図柄用の大当り種別判定テーブルの具体例を示している。また、図8−4(B)は、第2特別図柄用の大当り種別判定テーブルの具体例を示している。
図8−4(A)に示すように、第1特別図柄用の大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、種別判定用の乱数にもとづいて、大当りの種別を「通常大当り」、「確変大当り」、または「突然確変大当り」のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
図8−4(B)に示すように、第2特別図柄用の大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、種別判定用の乱数にもとづいて、大当りの種別を「通常大当り」、「確変大当り」、または「突然確変大当り」のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
「通常大当り」とは、15ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に時短状態に移行させる大当りである。時短状態に移行すると、100回の変動表示を終了するか、次の大当りが発生するまで時短状態を維持する。
「確変大当り」とは、15ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に確変状態に移行させる大当りである。確変状態に移行すると、次の大当りが発生するまで確変状態を維持する。なお、本例では、確変状態に制御される場合には時短状態にも制御される。
「突然確変大当り」とは、2ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に確変状態に移行させる大当りである。確変状態に移行すると、次の大当りが発生するまで確変状態を維持する。なお、本例では、確変状態に制御される場合には時短状態にも制御される。
なお、本例では、「通常大当り」および「確変大当り」となる場合には、大当り遊技中の15ラウンドの各ラウンドにおいて、29秒間を経過するか所定数(本例では、10個)の遊技球が入賞するまで大入賞口が開放状態に制御される(従って、大入賞口の長期間の開放が15回行われる)。一方、「突然確変大当り」となる場合には、大当り遊技の2ラウンドの各ラウンドにおいて、極めて短い0.5秒間にわたって大入賞口が開放状態に制御される(従って、大入賞口の短期間の開放が2回行われる)。従って、「突然確変大当り」となる場合には、実質的に大入賞口への入賞は殆ど期待できず、確変状態に突然移行したように見せることができる。
また、本例では、「小当り」となる場合にも小当り遊技中に極めて短い0.5秒間の大入賞口の開放が2回行われ、見た目上、「突然確変大当り」となる場合と同様の態様の大入賞口の開放が行われる。
図8−4(A)に示すように、本例では、第1特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなる場合には、40%の確率で「通常大当り」と決定され、40%の確率で「確変大当り」と決定され、20%の確率で「突然確変大当り」と決定される。また、図8−4(B)に示すように、本例では、第2特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなる場合には、40%の確率で「通常大当り」と決定され、55%の確率で「確変大当り」と決定され、5%の確率で「突然確変大当り」と決定される。
(時短種別判定テーブル)
図8−5は、ROM101に記憶されている時短種別判定テーブルを示す説明図である。このうち、図8−5(A)は、第1特別図柄用の時短種別判定テーブルの具体例を示している。また、図8−5(B)は、第2特別図柄用の時短種別判定テーブルの具体例を示している。
図8−5は、ROM101に記憶されている時短種別判定テーブルを示す説明図である。このうち、図8−5(A)は、第1特別図柄用の時短種別判定テーブルの具体例を示している。また、図8−5(B)は、第2特別図柄用の時短種別判定テーブルの具体例を示している。
図8−5(A)に示すように、第1特別図柄用の大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を時短はずれ図柄にする旨の判定がなされたときに、種別判定用の乱数にもとづいて、時短種別を「時短はずれA」、「時短はずれB」、または「時短はずれC」のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
図8−5(B)に示すように、第2特別図柄用の大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を時短はずれ図柄にする旨の判定がなされたときに、種別判定用の乱数にもとづいて、時短種別を「時短はずれA」、「時短はずれB」、または「時短はずれC」のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
図8−5(A),(B)に示すように、本例では、第1特別図柄の変動表示が実行されて時短はずれとなる場合、および第2特別図柄の変動表示が実行されて時短はずれとなる場合のいずれにおいても、1/3の確率で「時短はずれA」と決定され、1/3の確率で「時短はずれB」と決定され、1/3の確率で「時短はずれC」と決定される。
なお、図8−5に示した例は一例では、時短種別の決定の仕方として様々な態様が考えられる。例えば、第1特別図柄の変動表示で時短はずれと決定する場合には「時短はずれC」の決定確率を高くする一方で、第2特別図柄の変動表示で時短はずれと決定する場合には「時短はずれA」の決定確率を高くするなど、第1特別図柄の変動表示を実行する場合と第2特別図柄の変動表示を実行する場合とで時短種別の決定割合を異ならせてもよい。
図8−6は、時短種別を説明するための説明図である。図8−6に示すように、本例では、通常状態中では、「時短はずれA」となる場合に時短回数100回の時短状態に制御され、「時短はずれB」となる場合に時短回数50回の時短状態に制御され、「時短はずれC」となる場合に時短回数30回の時短状態に制御される。また、時短状態中では、「時短はずれA」となる場合に次回大当りとなるまで時短状態に制御され、「時短はずれB」となる場合に時短回数200回の時短状態に制御され、「時短はずれC」となる場合に時短回数100回の時短状態に制御される。
なお、本例では、後述するように、確変状態中では時短はずれと決定される場合はない。
また、時短はずれとなる場合の時短回数の制御の仕方は、図8−6に示したものにかぎられない。例えば、同じ時短はずれ図柄が導出表示される場合であっても、通常状態中と時短状態中とで時短回数100回で同じであるように制御するように構成してもよい。また、例えば、同じ時短はずれ図柄が導出表示される場合であっても、通常状態中であれば時短回数100回に制御され、時短状態中であれば時短回数0回に制御される(すなわち、時短状態から通常状態に転落する)ように構成してもよい。そのように時短はずれとなる場合の時短回数の制御の仕方として様々な態様が考えられる。
(変動パターンテーブル)
図8−7および図8−8は、特徴部095IWにおける変動パターンテーブルの具体例を示す説明図である。このうち、図8−7(A)は、大当りおよび小当り用の変動パターンテーブルAの具体例を示している。また、図8−7(B)は、通常状態時のはずれ用の変動パターンテーブルBの具体例を示している。また、図8−7(C)は、大当り経由で制御された時短状態時のはずれ用の変動パターンテーブルCの具体例を示している。また、図8−7(D)は、時短はずれ経由で制御された時短状態時のはずれ用の変動パターンテーブルDの具体例を示している。また、図8−8(E)は、確変状態時のはずれ用の変動パターンテーブルEの具体例を示している。ただし、本例では、確変状態や時短状態であっても、合算保留記憶数(なお、合算保留記憶数に代えて第2保留記憶数であってもよい)が1以上でない場合(保留記憶がない場合)には、変動パターンテーブルBを用いて変動パターンが決定される。
図8−7および図8−8は、特徴部095IWにおける変動パターンテーブルの具体例を示す説明図である。このうち、図8−7(A)は、大当りおよび小当り用の変動パターンテーブルAの具体例を示している。また、図8−7(B)は、通常状態時のはずれ用の変動パターンテーブルBの具体例を示している。また、図8−7(C)は、大当り経由で制御された時短状態時のはずれ用の変動パターンテーブルCの具体例を示している。また、図8−7(D)は、時短はずれ経由で制御された時短状態時のはずれ用の変動パターンテーブルDの具体例を示している。また、図8−8(E)は、確変状態時のはずれ用の変動パターンテーブルEの具体例を示している。ただし、本例では、確変状態や時短状態であっても、合算保留記憶数(なお、合算保留記憶数に代えて第2保留記憶数であってもよい)が1以上でない場合(保留記憶がない場合)には、変動パターンテーブルBを用いて変動パターンが決定される。
また、図8−8(F)は、第2特別図柄の変動表示を契機とする大当り遊技後に制御される高ベース状態(時短状態)において、1〜4回目の第2特別図柄の変動表示が実行されるときに用いられる特殊変動パターンテーブルの具体例を示している。ただし、本例では、第2特別図柄の変動表示を契機とする大当り遊技後に制御される高ベース状態(時短状態)において、1〜4回目の第2特別図柄の変動表示が実行されるときであっても、第1保留記憶数が特定数(本例では「4」)でない場合には、特殊変動パターンテーブルではなく、変動パターンテーブルBまたは変動パターンテーブルCを用いて変動パターンが決定される。
本例では、大当り経由の高ベース状態(時短状態)での第2特別図柄の変動表示を契機とする大当り遊技後に高ベース状態(時短状態)に制御されるときに、特殊変動パターンテーブルが用いられる場合があり、時短はずれ経由の高ベース状態(時短状態)での第2特別図柄の変動表示を契機とする大当り遊技後に高ベース状態(時短状態)に制御されるときには、特殊変動パターンテーブルが用いられないように構成されている。なお、このような構成に限らず、例えば、時短はずれ経由の高ベース状態(時短状態)での第2特別図柄の変動表示を契機とする大当り遊技後に高ベース状態(時短状態)に制御されるときや、高ベース状態(時短状態)での時短はずれ図柄の停止を契機として高ベース状態(時短状態)が継続される(または高ベース状態に制御される期間が延長される)ときにも、特殊変動パターンテーブルが用いられる場合があるように構成してもよい。
図8−7(A)に示すように、本例では、大当りや小当りとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPA2−1(ノーマルリーチ)、変動パターンPA2−2(スーパーリーチα)、変動パターンPA2−3(スーパーリーチβ)のいずれかに決定される。
また、図8−7(B)に示すように、本例では、通常状態時にはずれとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPA1−1(通常変動)、変動パターンPA2−1(ノーマルリーチ)、変動パターンPA2−2(スーパーリーチα)、変動パターンPA2−3(スーパーリーチβ)のいずれかに決定される。
また、図8−7(C)に示すように、本例では、大当り経由で制御された時短状態時にはずれとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPA1−2(超短縮変動)、変動パターンPA1−3(短縮変動)、変動パターンPA2−1(ノーマルリーチ)、変動パターンPA2−2(スーパーリーチα)、変動パターンPA2−3(スーパーリーチβ)のいずれかに決定される。
また、図8−7(D)に示すように、本例では、時短はずれ経由で制御された時短状態時にはずれとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPA1−2(超短縮変動)、変動パターンPA1−3(短縮変動)、変動パターンPA2−1(ノーマルリーチ)、変動パターンPA2−2(スーパーリーチα)、変動パターンPA2−3(スーパーリーチβ)のいずれかに決定される。
図8−7(C)および図8−7(D)に示すように、本例では、時短状態時には、変動パターンPA1−2(超短縮変動)や変動パターンPA1−3(短縮変動)が決定される割合が高く、通常状態時と比べて平均した変動時間が短くなっている。さらに、同じ時短状態時であっても、大当り経由で制御された時短状態時には、時短はずれ経由で制御された時短状態時と比べて、変動パターンPA1−2(超短縮変動)の選択確率が80%と高くなっており、平均した変動時間が短くなっている。
また、図8−8(E)に示すように、本例では、確変状態時にはずれとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPA1−2(超短縮変動)、変動パターンPA2−1(ノーマルリーチ)、変動パターンPA2−2(スーパーリーチα)、変動パターンPA2−3(スーパーリーチβ)のいずれかに決定される。
図8−8(E)に示すように、本例では、確変状態時には、90%の高い確率で変動パターンPA1−2(超短縮変動)が決定され、時短状態時よりもさらに平均した変動時間が短くなっている。
また、図8−8(F)に示すように、本例では、大当り経由の高ベース状態での第2特別図柄の変動表示を契機とする大当り遊技後に制御される高ベース状態において、1〜4回目の第2特別図柄の変動表示が実行されるときには、第1保留記憶数が特定数(本例では「4」)であれば、変動時間が極めて長い(262000ms(4分22秒))、変動パターンPA3−1(特殊変動)に決定される。本例では、特殊変動パターンテーブルが用いられる場合には、変動表示結果がはずれと大当り(または小当り)とのいずれのときにも、変動パターンPA3−1(特殊変動)に決定される。
以下、大当り経由の高ベース状態での第2特別図柄の変動表示を契機とする大当り遊技後に制御される高ベース状態を、他の高ベース状態(例えば、時短はずれ経由の高ベース状態での第2特別図柄の変動表示を契機とする大当り遊技後に制御される高ベース状態や、第1特別図柄の変動表示を契機とする大当り遊技後に制御される高ベース状態、時短はずれ後に制御される高ベース状態)と区別する場合に、特殊高ベース状態ともいう。
また、変動パターンPA3−1による特殊変動が実行される条件を、特殊実行条件ともいう。すなわち、特殊高ベース状態に制御されているという条件、第1保留記憶数が特定数(本例では「4」)であるという条件、実行される変動表示が特殊高ベース状態における1〜4回目の第2特別図柄の変動表示であるという条件が全て成立するときに、特殊実行条件が成立し、変動パターンPA3−1による特殊変動が実行される。
なお、特殊実行条件については、本例に示すものに限られない。例えば、特殊実行条件のうちの第1保留記憶数に関する条件について、第1保留記憶数が「4」の場合に限らず、「2」や「3」の場合にも成立するようにしてもよい。また、特殊高ベース状態における1〜4回目の第2特別図柄の変動表示であるときに限らず、所定回数(例えば、3回以下、または5回以上)に達するまでの第2特別図柄の変動表示であるときに、変動パターンPA3−1による特殊変動が実行されるようにしてもよい。
本特徴部095IWでは、時短状態(高ベース状態)において、第2特別図柄の変動表示時には、特殊変動の変動パターンPA3−1が選択され得る一方で、第1特別図柄の変動表示時には、特殊変動の変動パターンPA3−1が選択されず、超短縮変動の変動パターンPA1−2や短縮変動の変動パターンPA1−3が選択されるように構成されている。このような構成により、データ容量を削減することができる。なお、本特徴部095IWの構成に限らず、例えば、時短状態(高ベース状態)において、第1特別図柄の変動表示が実行されるとき(特にはずれの場合)には、単一の変動パターンが用いられるようにして、さらにデータ容量を削減するようにしてもよい。
また、図8−7および図8−8に示した変動パターンテーブルの設定の仕方は一例であり、様々な態様が考えられる。例えば、時短状態中に時短はずれとなって再び時短状態に制御される場合には、図8−7(C)に示す大当り経由で制御された時短状態時のはずれ用の変動パターンテーブルCと同じテーブルを用いて変動パターンを決定するように構成してもよい。
また、例えば、時短はずれとなった場合のうち次回大当りまで時短状態継続となる場合(本例では、時短状態中に時短はずれAとなる場合)のみ、図8−7(C)に示す大当り経由で制御された時短状態時のはずれ用の変動パターンテーブルCと同じテーブルを用いて変動パターンを決定するように構成してもよい。
(演出制御コマンド)
図8−9および図8−10は、演出制御用CPU120に送出される演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図8−9および図8−10に示す例において、コマンド80XX(H)は、特別図柄の可変表示に対応して画像表示装置5において可変表示される飾り図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)である。なお、変動パターンを指定する演出制御コマンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。従って、演出制御用CPU120は、コマンド80XX(H)のいずれかを受信すると、画像表示装置5において飾り図柄の可変表示を開始するように制御する。
図8−9および図8−10は、演出制御用CPU120に送出される演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図8−9および図8−10に示す例において、コマンド80XX(H)は、特別図柄の可変表示に対応して画像表示装置5において可変表示される飾り図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)である。なお、変動パターンを指定する演出制御コマンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。従って、演出制御用CPU120は、コマンド80XX(H)のいずれかを受信すると、画像表示装置5において飾り図柄の可変表示を開始するように制御する。
コマンド9000(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果をはずれ(時短なし)とすることを指定する演出制御コマンド(表示結果1指定コマンド)(はずれ指定コマンド))である。
コマンド9001(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を時短はずれAとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果2指定コマンド)(時短はずれA指定コマンド))である。コマンド9002(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を時短はずれBとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果3指定コマンド)(時短はずれB指定コマンド))である。コマンド9003(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を時短はずれCとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果4指定コマンド)(時短はずれC指定コマンド))である。
コマンド9004(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を通常大当りとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果5指定コマンド(通常大当り指定コマンド))である。コマンド9005(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を確変大当りとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果6指定コマンド(確変大当り指定コマンド))である。コマンド9006(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を突然確変大当りとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果7指定コマンド(突然確変大当り指定コマンド))である。
コマンド9007(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を小当りとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果8指定コマンド(小当り指定コマンド))である。
コマンドA000(H)は、第1特別図柄の可変表示の停止を特定可能であるとともに図柄確定期間が20秒であることを特定可能な演出制御コマンド(第1図柄確定A指定コマンド)である。コマンドA001(H)は、第1特別図柄の可変表示の停止を特定可能であるとともに図柄確定期間が10秒であることを特定可能な演出制御コマンド(第1図柄確定B指定コマンド)である。コマンドA002(H)は、第1特別図柄の可変表示の停止を特定可能であるとともに図柄確定期間が0.5秒であることを特定可能な演出制御コマンド(第1図柄確定C指定コマンド)である。
コマンドA100(H)は、第2特別図柄の可変表示の停止を特定可能であるとともに図柄確定期間が20秒であることを特定可能な演出制御コマンド(第2図柄確定A指定コマンド)である。コマンドA101(H)は、第2特別図柄の可変表示の停止を特定可能であるとともに図柄確定期間が10秒であることを特定可能な演出制御コマンド(第2図柄確定B指定コマンド)である。コマンドA102(H)は、第2特別図柄の可変表示の停止を特定可能であるとともに図柄確定期間が0.5秒であることを特定可能な演出制御コマンド(第2図柄確定C指定コマンド)である。コマンドA103(H)は、第2特別図柄の可変表示の停止を特定可能であるとともに図柄確定期間が60秒であることを特定可能な演出制御コマンド(第2図柄確定D指定コマンド)である。
コマンドB000(H)は、大当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(大当り開始指定コマンド:ファンファーレ指定コマンド)である。コマンドB001(H)は、大当り遊技の終了を指定する演出制御コマンド(大当り終了指定コマンド:エンディング指定コマンド)である。
コマンドB1XX(H)は、大当り遊技中のラウンド中の表示を指定する演出制御コマンド(大入賞口開放中表示コマンド)である。なお、「XX」に表示するラウンド数が設定される。コマンドB2XX(H)は、大当り遊技中のラウンド後の表示(ラウンド間のインターバルの表示)を指定する演出制御コマンド(大入賞口開放後表示コマンド)である。
コマンドB300(H)は、小当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(小当り開始指定コマンド)である。コマンドB301(H)は、小当り遊技の終了を指定する演出制御コマンド(小当り終了指定コマンド)である。
コマンドB400(H)は、大入賞口に遊技球が入賞したことを指定する演出制御コマンド(大入賞口入賞指定コマンド)である。
コマンドC000(H)は、第1保留記憶数が1増加したことを指定する演出制御コマンド(第1保留記憶数加算指定コマンド)である。コマンドC001(H)は、第2保留記憶数が1増加したことを指定する演出制御コマンド(第2保留記憶数加算指定コマンド)である。コマンドC100(H)は、第1保留記憶数が1減少したことを指定する演出制御コマンド(第1保留記憶数減算指定コマンド)である。コマンドC101(H)は、第2保留記憶数が1減少したことを指定する演出制御コマンド(第2保留記憶数減算指定コマンド)である。
コマンドE000(H)は、遊技状態が通常状態に制御されることを指定する演出制御コマンド(通常状態指定コマンド)である。コマンドE001(H)は、大当り遊技終了時に遊技状態が時短状態に制御されることを指定する演出制御コマンド(時短状態A指定コマンド)である。コマンドE002(H)は、時短はずれ時に遊技状態が時短状態に制御されることを指定する演出制御コマンド(時短状態B指定コマンド)である。コマンドE003(H)は、遊技状態が確変状態に制御されることを指定する演出制御コマンド(確変状態指定コマンド)である。
コマンドE100(H)は、右打ち報知を開始することを指定する演出制御コマンド(右打ち報知開始指定コマンド)である。コマンドE101(H)は、右打ち報知を終了することを指定する演出制御コマンド(右打ち報知終了指定コマンド)である。
演出制御基板12に搭載されている演出制御用CPU120(具体的には、演出制御用CPU120)は、主基板11に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータ100から上述した演出制御コマンドを受信すると図8−9および図8−10に示された内容に応じて画像表示装置5の表示状態を変更するとともに、ランプの表示状態を変更し、音声制御基板13に対して音番号データを出力する。なお、図8−9および図8−10に示された演出制御コマンド以外の演出制御コマンドも主基板11から演出制御基板12に送信される。例えば、大当り遊技に関するより詳細な演出制御コマンドや遊技状態を示す演出制御コマンド(例えば、初期化コマンドを示す演出制御コマンド)も主基板11から演出制御基板12に送信される。
(遊技制御用タイマ割込み処理)
図8−11は、本特徴部095IWにおける遊技制御用タイマ割込み処理を示すフローチャートである。本特徴部095IWでは、図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理の各処理に加えて、遊技機の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力するための処理である試験端子処理(ステップ095IWS28)が実行される。試験端子処理の詳細については後述する。
図8−11は、本特徴部095IWにおける遊技制御用タイマ割込み処理を示すフローチャートである。本特徴部095IWでは、図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理の各処理に加えて、遊技機の制御状態を遊技機外部で確認できるようにするための試験信号を出力するための処理である試験端子処理(ステップ095IWS28)が実行される。試験端子処理の詳細については後述する。
(特別図柄通常処理)
図8−12および図8−13は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(ステップS110)を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、CPU103は、合算保留記憶数の値を確認する(ステップ078IWS51)。具体的には、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計数をカウントするための合算保留記憶数カウンタのカウント値を確認する。合算保留記憶数が0でなければ、CPU103は、第2保留記憶数が0であるか否かを確認する(ステップ078IWS52)。具体的には、第2保留記憶数をカウントするための第2保留記憶数カウンタの値が0であるか否かを確認する。第2保留記憶数が0でなければ、CPU103は、特別図柄ポインタ(第1特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのか第2特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのかを示すフラグ)に「第2」を示すデータを設定する(ステップ078IWS53)。第2保留記憶数が0であれば(すなわち、第1保留記憶数のみが溜まっている場合)には、CPU103は、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータを設定する(ステップ078IWS54)。
図8−12および図8−13は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(ステップS110)を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、CPU103は、合算保留記憶数の値を確認する(ステップ078IWS51)。具体的には、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計数をカウントするための合算保留記憶数カウンタのカウント値を確認する。合算保留記憶数が0でなければ、CPU103は、第2保留記憶数が0であるか否かを確認する(ステップ078IWS52)。具体的には、第2保留記憶数をカウントするための第2保留記憶数カウンタの値が0であるか否かを確認する。第2保留記憶数が0でなければ、CPU103は、特別図柄ポインタ(第1特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのか第2特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのかを示すフラグ)に「第2」を示すデータを設定する(ステップ078IWS53)。第2保留記憶数が0であれば(すなわち、第1保留記憶数のみが溜まっている場合)には、CPU103は、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータを設定する(ステップ078IWS54)。
この特徴部095IWでは、ステップ078IWS52〜S54の処理が実行されることによって、第1特別図柄の変動表示に対して、第2特別図柄の変動表示が優先して実行される。言い換えれば、第2特別図柄の変動表示を開始させるための第2の開始条件が第1特別図柄の変動表示を開始させるための第1の開始条件に優先して成立するように制御される。
なお、本例で示した態様にかぎらず、例えば、第1始動入賞口および第2始動入賞口に遊技球が入賞した順に第1特別図柄の変動表示および第2特別図柄の変動表示を実行するように構成してもよい。
次いで、CPU103は、RAM102において、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の乱数バッファ領域に格納する(ステップ078IWS55)。具体的には、CPU103は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数バッファにおける第1保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の乱数バッファ領域に格納する。また、CPU103は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合には、第2保留記憶数バッファにおける第2保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の乱数バッファ領域に格納する。
そして、CPU103は、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップ078IWS56)。具体的には、CPU103は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第1保留記憶数バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。また、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合に、第2保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第2保留記憶数バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。
すなわち、CPU103は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合に、RAM102の第1保留記憶数バッファにおいて第1保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第1保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。また、特別図柄ポインタが「第2」を示す場合に、RAM102の第2保留記憶数バッファにおいて第2保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第2保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。
よって、各第1保留記憶数(または、各第2保留記憶数)に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第1保留記憶数(または、第2保留記憶数)=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。
そして、CPU103は、合算保留記憶数の値を1減らす。すなわち、合算保留記憶数カウンタのカウント値を1減算する(ステップ078IWS57)。なお、CPU103は、カウント値が1減算される前の合算保留記憶数カウンタの値をRAM102の所定の領域に保存する。
次いで、CPU103は、乱数バッファ領域から当り判定用乱数を読み出し(ステップ078IWS61)、大当り判定モジュールを実行する(ステップ078IWS62)。なお、この場合、CPU103は、始動入賞判定処理(ステップS101)で抽出し第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファにあらかじめ格納した当り判定用乱数を読み出し、大当り判定を行う。大当り判定モジュールは、あらかじめ決められている大当り判定値(図8−2および図8−3参照)と当り判定用乱数とを比較し、それらが一致したら大当りとすることに決定する処理を実行するプログラムである。すなわち、大当り判定の処理を実行するプログラムである。この場合、CPU103は、確変状態であることを示す確変フラグがセットされていなければ(低確率状態であれば)、低確率用の大当り判定値(図8−2(A)および図8−3(A)参照)を用いて大当り判定を行う。また、CPU103は、確変フラグがセットされていれば(高確率状態であれば)、高確率用の大当り判定値(図8−2(B)および図8−3(B)参照)を用いて大当り判定を行う。CPU103は、当り判定用乱数の値が図8−2および図8−3に示すいずれかの大当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当りとすることに決定する。大当りとすることに決定した場合には(ステップ078IWS63のY)、ステップ078IWS64に移行する。一方、大当りとしないことに決定した場合には(ステップ078IWS63のN)、ステップ078IWS66に移行する。なお、大当りとするか否か決定するということは、大当り遊技状態に移行させるか否か決定するということであるが、特別図柄表示器における停止図柄を大当り図柄とするか否か決定するということでもある。
ステップ078IWS64では、CPU103は、大当りであることを示す大当りフラグをセットする。そして、CPU103は、乱数バッファ領域に格納された種別判定用乱数の値と一致する値に対応した種別(通常大当りや、確変大当り、突然確変大当り)を大当りの種別に決定する(ステップ078IWS65)。なお、この場合、CPU103は、始動入賞判定処理(ステップS101)で抽出し第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファにあらかじめ格納した種別判定用乱数を読み出し、大当り種別の決定を行う。そして、ステップ078IWS74に移行する。
一方、ステップ078IWS66では、CPU103は、特別図柄ポインタが示す小当り判定テーブルを選択する。この場合、特別図柄ポインタの値が「第1」を示している場合には、図8−2に示す第1特別図柄用の小当り判定テーブルを選択し、特別図柄ポインタの値が「第2」を示している場合には、図8−3に示す第2特別図柄用の小当り判定テーブルを選択する。そして、CPU103は、選択した小当り判定テーブルを用いて、当り判定用乱数にもとづく抽選処理を行い、小当りとするか否かを決定する(ステップ078IWS67)。
小当りとすることに決定した場合には(ステップ078IWS68のY)、CPU103は、小当りであることを示す小当りフラグをセットする(ステップ078IWS69)。そして、ステップ078IWS74に移行する。
小当りとすることに決定した場合でなければ(ステップ078IWS68のN)、CPU103は、CPU103は、確変フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ078IWS70)。確変フラグがセットされていれば(すなわち、確変状態であれば)、ステップ078IWS74に移行する。本例では、ステップ078IWSの処理が実行されることによって、確変状態中である場合には、ステップ078IWS71の以降の時短はずれの判定処理を行うことなく、そのまま時短なしのはずれとすることに決定される。
確変フラグがセットされていなければ(すなわち、確変状態でなければ)、CPU103は、時短はずれとするか否かを決定するための時短はずれ判定テーブルを用いて、時短はずれ判定用乱数にもとづく抽選処理を行い、時短はずれとするか否かを決定する(ステップ078IWS71)。この場合、特別図柄ポインタの値が「第1」を示している場合には、第1特別図柄用の時短はずれ判定テーブルを選択し、約1/400の確率で時短はずれとすることに決定する(図8−2参照)。また、特別図柄ポインタの値が「第2」を示している場合には、第2特別図柄用の時短はずれ判定テーブルを選択し、約1/200の確率で時短はずれとすることに決定する(図8−3参照)。
時短はずれとすることに決定した場合には(ステップ078IWS72のY)、CPU103は、乱数バッファ領域に格納された種別判定用乱数の値と一致する値に対応した種別(時短はずれAや、時短はずれB、時短はずれC)を時短はずれの種別に決定する(ステップ078IWS73)。なお、この場合、CPU103は、始動入賞判定処理(ステップS101)で抽出し第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファにあらかじめ格納した種別判定用乱数を読み出し、時短種別の決定を行う。そして、ステップ078IWS74に移行する。
なお、ステップ078IWS73では、ステップ078IWS65の大当り種別判定で用いられる種別判定用乱数と共通の種別判定用乱数を用いて時短種別判定が行われる。さらに、小当り種別も判定するように構成する場合には、大当り種別判定および時短種別判定に加えて小当り種別判定においても共通の種別判定用乱数を用いて判定処理を行うように構成すればよい。
次いで、CPU103は、大当り種別、小当りとするか否か、および時短種別の決定結果に応じた特別図柄の停止図柄を決定する(ステップ078IWS74)。この場合、例えば、通常大当りとすることに決定した場合には特別図柄の停止図柄を「3」と決定し、確変大当りとすることに決定した場合には特別図柄の停止図柄を「7」と決定し、突然確変大当りとすることに決定した場合には特別図柄の停止図柄を「9」と決定し、小当りとすることに決定した場合には特別図柄の停止図柄を「1」と決定し、時短はずれAとすることに決定した場合には特別図柄の停止図柄を「2」と決定し、時短はずれBとすることに決定した場合には特別図柄の停止図柄を「4」と決定し、時短はずれCとすることに決定した場合には特別図柄の停止図柄を「6」と決定し、はずれ(時短なし)とすることに決定した場合には特別図柄の停止図柄を「−」と決定する。また、CPU103は、決定した特別図柄の停止図柄をRAM102に設けられた停止図柄記憶領域に記憶させる(ステップ078IWS75)。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理(ステップS111)に対応した値に更新する(ステップ078IWS76)。
(変動パターン設定処理)
図8−14は、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(ステップS111)を示すフローチャートである。変動パターン設定処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、まず、特殊変動(変動パターンPA3−1)を実行する残り回数を示す特殊変動カウンタの値が0より大きいか否かを確認する(ステップ095IWS101)。そして、特殊変動カウンタの値が0より大きい場合には、ステップ095IWS106に移行する。
図8−14は、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(ステップS111)を示すフローチャートである。変動パターン設定処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、まず、特殊変動(変動パターンPA3−1)を実行する残り回数を示す特殊変動カウンタの値が0より大きいか否かを確認する(ステップ095IWS101)。そして、特殊変動カウンタの値が0より大きい場合には、ステップ095IWS106に移行する。
上述したように、本特徴部095IWでは、特殊高ベース状態であり、かつ第1保留記憶数が特定数(本例では「4」)であるときに、特殊高ベース状態における1〜4回目の第2特別図柄の変動表示を変動パターンPA3−1による特殊変動に決定する。よって、特殊変動カウンタの値が4であるということは、特殊変動を実行する残り回数が4回であること、すなわち1回目の特殊変動を実行する状況であることを意味する。また、特殊変動カウンタの値が1であるということは、特殊変動を実行する残り回数が1回であること、すなわち4回目の特殊変動を実行する状況であることを意味する。
つまり、特殊変動カウンタの値が0より大きいということは、特殊変動を実行する状況であること、すなわち特殊実行条件が成立していることを意味する。一方で、特殊変動カウンタの値が0であるということは、特殊変動を実行する状況であると確認されていないこと、すなわち特殊実行条件の成立が確認されていないことを意味する。
特殊変動カウンタの値が0である場合には、CPU103は、大当り経由の高ベース状態(時短状態)での第2特別図柄の変動表示を契機とする大当りが発生したこと(すなわち大当り遊技後に制御されている高ベース状態が特殊高ベース状態であること)を示す特殊変動フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ095IWS102)。特殊変動フラグがセットされていなければ、ステップ078IWS1701に移行する。なお、本例では、特殊変動フラグは、後述するステップ095IWS1140においてセットされる。
特殊変動フラグがセットされている場合には、CPU103は、第1保留記憶数が特定数(本例では「4」)であるか否かを確認する(ステップ095IWS103)。そして、第1保留記憶数が特定数(本例では「4」)であれば、CPU103は、特殊変動カウンタの値として「4」をセットし(ステップ095IWS104)、特殊変動フラグをリセットする(ステップ095IWS105)。第1保留記憶数が特定数(本例では「4」)であれば、CPU103は、特殊変動カウンタに値をセットすることなく、特殊変動フラグをリセットする(ステップ095IWS105)。
次いで、CPU103は、特別図柄ポインタの値が「2」を示す値であるか否かを確認し(ステップ095IWS106)、特別図柄ポインタの値が「2」を示す値でなければ、すなわち第1特別図柄の変動表示が実行される場合には、ステップ078IWS1701に移行する。
特別図柄ポインタの値が「2」を示す値であれば、すなわち第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、CPU103は、変動パターンを決定するためのテーブルとして、図8−8(F)に示す特殊変動パターンテーブルを選択し(ステップ095IWS107)、特殊変動カウンタの値を1減算する(ステップ095IWS108)。その後、ステップ078IWS1710に移行する。
本特徴部095IWでは、ステップ095IWS101〜S107の処理を実行することにより、特殊高ベース状態に制御されている、第1保留記憶数が特定数(本例では4)である、実行される変動表示が特殊高ベース状態における1〜4回目の第2特別図柄の変動表示である、のいずれにも該当するとき(すなわち特殊実行条件が成立するとき)に、変動パターンPA3−1による特殊変動が実行される。
なお、図8−14に示すような特殊変動カウンタを用いる構成に限らず、例えば、変動回数をカウントするカウンタを設け、当該カウンタの値が大当り遊技後1〜4回目の変動表示であることを示しているときに、特殊高ベース状態であり、かつ第1保留記憶数が特定数(本例では4)であれば、特殊変動パターンテーブルを選択するように構成してもよい。
ステップ078IWS1701では、CPU103は、大当りフラグまたは小当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップ078IWS1701)。大当りフラグまたは小当りフラグがセットされていれば、CPU103は、変動パターンを決定するためのテーブルとして、図8−7(A)に示す大当りおよび小当り用の変動パターンテーブルAを選択する(ステップ078IWS1702)。
大当りフラグおよび小当りフラグのいずれもセットされていなければ(すなわち、はずれであれば)、CPU103は、確変フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ078IWS1703)。確変フラグがセットされていれば(すなわち、確変状態であれば)、CPU103は、変動パターンを決定するためのテーブルとして、図8−8(E)に示す確変状態時のはずれ用の変動パターンテーブルEを選択する(ステップ078IWS1704)。ただし、この場合、CPU103は、合算保留記憶数カウンタの値を確認し、合算保留記憶数カウンタの値が1以上であることを条件に変動パターンテーブルEを選択し、合算保留記憶数カウンタの値が0であれば(すなわち、保留記憶がなければ)、図8−7(B)に示す通常状態時のはずれ用の変動パターンテーブルBを選択する。
確変フラグがセットされていなければ、CPU103は、大当り経由で制御された時短状態であることを示す時短フラグAがセットされているか否かを確認する(ステップ078IWS1705)。時短フラグAがセットされていれば(すなわち、大当り経由で制御された時短状態であれば)、CPU103は、変動パターンを決定するためのテーブルとして、図8−7(C)に示す大当り経由で制御された時短状態時のはずれ用の変動パターンテーブルCを選択する(ステップ078IWS1706)。ただし、この場合、CPU103は、合算保留記憶数カウンタの値を確認し、合算保留記憶数カウンタの値が1以上であることを条件に変動パターンテーブルCを選択し、合算保留記憶数カウンタの値が0であれば(すなわち、保留記憶がなければ)、図8−7(B)に示す通常状態時のはずれ用の変動パターンテーブルBを選択する。
時短フラグAがセットされていなければ、CPU103は、時短はずれ経由で制御された時短状態であることを示す時短フラグBがセットされているか否かを確認する(ステップ078IWS1707)。時短フラグBがセットされていれば(すなわち、時短はずれ経由で制御された時短状態であれば)、CPU103は、変動パターンを決定するためのテーブルとして、図8−7(D)に示す時短はずれ経由で制御された時短状態時のはずれ用の変動パターンテーブルDを選択する(ステップ078IWS1708)。ただし、この場合、CPU103は、合算保留記憶数カウンタの値を確認し、合算保留記憶数カウンタの値が1以上であることを条件に変動パターンテーブルDを選択し、合算保留記憶数カウンタの値が0であれば(すなわち、保留記憶がなければ)、図8−7(B)に示す通常状態時のはずれ用の変動パターンテーブルBを選択する。
時短フラグBもセットされていなければ(すなわち、通常状態であれば)、CPU103は、変動パターンを決定するためのテーブルとして、図8−7(B)に示す通常状態時のはずれ用の変動パターンテーブルBを選択する(ステップ078IWS1709)。
次に、CPU103は、ステップ078IWS1702,S1704,S1706,S1708,S1709、またはステップ095IWS107にて使用することに決定した変動パターンテーブルと、第1特別図柄判定用バッファに格納されている変動パターン決定用乱数とにもとづいて、図8−7および図8−8に示した変動パターンのいずれとするのかを決定する(ステップ078IWS1710)。本例では、変動パターンを決定することによって、第1特別図柄や第2特別図柄の変動時間が決定される。なお、変動時間を決定したあと、決定した変動時間が設定されている変動パターンを複数の変動パターンの中から選択するようにしてもよい。
変動パターンを決定すると、CPU103は、決定した変動パターンを示す変動パターンコマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ078IWS1711)。
また、ステップ078IWS1710にて第1特別図柄や第2特別図柄の変動時間(変動パターン)を決定すると、CPU103は、決定した変動時間を示す変動時間データを変動時間タイマに設定して変動時間の計測を開始するとともに(ステップ078IWS1712)、第1特別図柄表示装置4Aでの第1特別図柄の変動表示または第2特別図柄表示装置4Bでの第2特別図柄の変動表示を開始する(ステップ078IWS1713)。そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄変動処理に対応した値に更新する(ステップ078IWS1714)。
(特別図柄変動処理)
図8−16および図8−17は、特別図柄プロセス処理における特別図柄変動処理(ステップS112)を示すフローチャートである。特別図柄変動処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、まず、まだ送信していなければ、大当りとするか否かの決定結果、小当りとするか否かの決定結果、大当り種別の決定結果、および時短種別の決定結果にもとづいて、いずれかの表示結果指定コマンド(表示結果1指定コマンド〜表示結果8指定コマンド)を演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ078IWS1121)。
図8−16および図8−17は、特別図柄プロセス処理における特別図柄変動処理(ステップS112)を示すフローチャートである。特別図柄変動処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、まず、まだ送信していなければ、大当りとするか否かの決定結果、小当りとするか否かの決定結果、大当り種別の決定結果、および時短種別の決定結果にもとづいて、いずれかの表示結果指定コマンド(表示結果1指定コマンド〜表示結果8指定コマンド)を演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ078IWS1121)。
次いで、CPU103は、変動時間タイマを1減算し(ステップ078IWS1122)、変動時間タイマがタイムアウトしたら(ステップ078IWS1123)、CPU103は、時短はずれとすることに決定した場合であるか否かを確認する(ステップ078IWS1124)。なお、時短はずれとすることに決定した場合であるか否かは、例えば、ステップ078IWS75で停止図柄記憶領域に記憶した特別図柄の停止図柄を確認することにより判定できる。
時短はずれとすることに決定した場合であれば、CPU103は、右打ちLED078IW10の点灯を開始する制御を行う(ステップ078IWS1125)。また、CPU103は、右打ち報知開始指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ078IWS1126)。
ステップ078IWS1125の処理が実行されることによって、本例では、時短はずれ図柄が導出表示される場合には、その図柄確定期間の開始時に右打ちLED078IW10の点灯が開始される。
次いで、CPU103は、時短フラグAまたは時短フラグBがセットされているか否かを確認する(ステップ078IWS1127)。時短フラグAおよび時短フラグBのいずれもセットされていなければ(すなわち、通常状態であれば)、CPU103は、第1特別図柄や第2特別図柄の停止図柄の確定表示期間を計測するための図柄確定期間タイマに「20秒」に応じた値をセットする(ステップ078IWS1128)。また、CPU103は、図柄確定期間が20秒であることを特定可能な第1図柄確定A指定コマンドまたは第2図柄確定A指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ078IWS1129)。この場合、特別図柄ポインタの値が「第1」を示す値である場合には第1図柄確定A指定コマンドを送信する制御を行い、特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値である場合には第2図柄確定A指定コマンドを送信する制御を行う。そして、ステップ078IWS1134に移行する。
時短フラグAまたは時短フラグBがセットされていれば(すなわち、時短状態であれば)、CPU103は、第1特別図柄や第2特別図柄の停止図柄の確定表示期間を計測するための図柄確定期間タイマに「10秒」に応じた値をセットする(ステップ078IWS1130)。また、CPU103は、図柄確定期間が10秒であることを特定可能な第1図柄確定B指定コマンドまたは第2図柄確定B指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ078IWS1131)。この場合、特別図柄ポインタの値が「第1」を示す値である場合には第1図柄確定B指定コマンドを送信する制御を行い、特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値である場合には第2図柄確定B指定コマンドを送信する制御を行う。そして、ステップ078IWS1134に移行する。
時短はずれとすることに決定した場合でなければ(ステップ078IWS1124のN)、CPU103は、時短フラグAがセットされているか否かを確認する(ステップ095IWS1135)。時短フラグAがセットされていれば、CPU103は、特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値であり、かつ大当りフラグがセットされているか否か(ステップ095IWS1136)、すなわち大当りとなる第2特別図柄の変動表示であるか否かを確認する。
特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値であり、かつ大当りフラグがセットされている場合には、CPU103は、第1特別図柄や第2特別図柄の停止図柄の確定表示期間を計測するための図柄確定期間タイマに「60秒」に応じた値をセットする(ステップ095IWS1137)。また、CPU103は、図柄確定期間が60秒であることを特定可能な第2図柄確定D指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ095IWS1138)。
次いで、CPU103は、特殊変動フラグをセットする(ステップ095IWS1140)。その後、ステップ095IWS1141に移行する。
本特徴部095IWでは、ステップ095IWS1137の処理が実行されることによって、大当り経由の時短状態において、第2特別図柄の変動表示結果として大当り図柄が導出表示される場合には、その図柄確定期間は60秒と長い期間となる。加えて、後述するステップ095IWS1148の処理が実行されることによって、その図柄確定期間中は、右打ち報知が行われず、左打ち報知が行われることになる(演出制御基板12側において、後述するステップ078IWS641,S642a,S642bの処理が実行されることにより実現される)。
また、本特徴部095IWでは、ステップ095IWS1140の処理が実行されることによって、大当り遊技後に制御される高ベース状態が特殊高ベース状態であることを特殊変動フラグの状態により判定することができる。なお、本特徴部095IWの構成では、図柄確定期間の開始タイミングで特殊変動フラグがセットされるが、このような構成に限らず、例えば、図柄確定期間の終了タイミングや大当り遊技の終了タイミングなどでセットされるようにしてもよい。
時短フラグAがセットされていない場合(ステップ095IWS1135のN)、または大当りとなる第2特別図柄の変動表示ではない場合(ステップ095IWS1136のN)には、CPU103は、第1特別図柄や第2特別図柄の停止図柄の確定表示期間を計測するための図柄確定期間タイマに「0.5秒」に応じた値をセットする(ステップ078IWS1132)。また、CPU103は、図柄確定期間が0.5秒であることを特定可能な第1図柄確定C指定コマンドまたは第2図柄確定C指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ078IWS1133)。この場合、特別図柄ポインタの値が「第1」を示す値である場合には第1図柄確定C指定コマンドを送信する制御を行い、特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値である場合には第2図柄確定C指定コマンドを送信する制御を行う。そして、ステップ095IWS1141に移行する。
ステップ095IWS1141では、CPU103は、大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップ095IWS1141)。大当りフラグがセットされている場合には、CPU103は、セットされていれば、確変フラグや、時短フラグA、時短フラグB、時短状態中の変動表示の実行回数をカウントするための時短回数カウンタをリセットする(ステップ095IWS1142)。
大当りフラグがセットされていなければ(ステップ095IWS1141のN)、CPU103は、時短回数カウンタの値が0となっているか否かを確認する(ステップ095IWS1143)。時短回数カウンタの値が0でなければ、CPU103は、時短回数カウンタの値を1減算する(ステップ095IWS1144)。また、CPU103は、減算後の時短回数カウンタの値が0となっているか否かを確認する(ステップ095IWS1145)。減算後の時短回数カウンタの値が0となっていれば、CPU103は、時短フラグAまたは時短フラグBをリセットし、時短状態を終了する(ステップ095IWS1146)。
次いで、CPU103は、右打ちLED078IW10の点灯を終了する制御を行う(ステップ095IWS1147)。また、CPU103は、右打ち報知終了指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ095IWS1148)。また、CPU103は、通常状態指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ095IWS1149)。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄停止処理(ステップS113)に対応した値に更新する(ステップ078IWS1134)。
なお、本例では、ステップ095IWS1141〜S1149の処理が実行されることによって、大当り変動および時短最終変動において図柄確定期間の開始時に低ベース状態に移行するとともに右打ち報知を終了する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、大当り変動において変動開始時や図柄確定期間の終了時に低ベース状態に移行するように構成してもよいし、時短最終変動において変動開始時や図柄確定期間の終了時に低ベース状態に移行して右打ち報知を終了するように構成してもよい。
また、本例では、時短最終変動であっても時短はずれ図柄が導出表示される場合には、図柄確定期間の開始時に低ベース状態に移行せず、そのまま高ベース状態が維持されるように構成されているが、このような構成に限らず、例えば、図柄確定期間の開始時に低ベース状態に移行し、図柄確定期間の終了時に再び高ベース状態に移行するように構成してもよい。
(特別図柄停止処理)
図8−18および図8−19は、特別図柄プロセス処理における特別図柄停止処理(ステップS113)を示すフローチャートである。特別図柄停止処理において、CPU103は、まず、図柄確定期間タイマの値を1減算し(ステップ078IWS131)、減算後の図柄確定期間タイマの値が0となっているか否かを確認する(ステップ078IWS132)。
図8−18および図8−19は、特別図柄プロセス処理における特別図柄停止処理(ステップS113)を示すフローチャートである。特別図柄停止処理において、CPU103は、まず、図柄確定期間タイマの値を1減算し(ステップ078IWS131)、減算後の図柄確定期間タイマの値が0となっているか否かを確認する(ステップ078IWS132)。
減算後の図柄確定期間タイマの値が0となっていなければ(すなわち、まだ第1特別図柄や第2特別図柄の停止図柄の確定表示期間を終了していなければ)、特別図柄停止処理を終了する。減算後の図柄確定期間タイマの値が0となっていれば(すなわち、第1特別図柄や第2特別図柄の停止図柄の確定表示期間を終了していれば)、CPU103は、大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップ078IWS133)。
大当りフラグがセットされている場合には、CPU103は、右打ちLED078IW10の点灯を開始する制御を行う(ステップ078IWS135)。また、CPU103は、右打ち報知開始指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ078IWS136)。
次いで、CPU103は、大当り開始指定コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ078IWS137)。次いで、CPU103は、特別可変入賞球装置7を開状態に制御するまでの大入賞口開放前時間(ファンファーレ時間)を計測するための大入賞口開放前時間タイマをセットする(ステップ078IWS138)。そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を大当り開放前処理(ステップS144)に対応した値に更新する(ステップ078IWS139)。
大当りフラグがセットされていなければ(ステップ078IWS133のN)、CPU103は、小当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップ078IWS147)。小当りフラグがセットされている場合には、小当り開始指定コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ078IWS148)。次いで、CPU103は、大入賞口開放前時間タイマをセットする(ステップ078IWS149)。そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を小当り開放前処理(ステップS118)に対応した値に更新する(ステップ078IWS150)。
小当りフラグもセットされていなければ(すなわち、はずれであれば)、CPU103は、時短はずれとすることに決定した場合であるか否かを確認する(ステップ078IWS151)。なお、時短はずれとすることに決定した場合であるか否かは、例えば、ステップ078IWS75で停止図柄記憶領域に記憶した特別図柄の停止図柄を確認することにより判定できる。時短はずれとすることに決定した場合でなければ(すなわち、はずれ(時短なし)の場合であれば)、ステップ078IWS167に移行する。
時短はずれとすることに決定した場合であれば、CPU103は、時短フラグAまたは時短フラグBがセットされているか否かを確認する(ステップ078IWS152)。時短フラグAおよび時短フラグBのいずれもセットされていなければ(すなわち、通常状態であれば)、CPU103は、時短はずれAであれば(ステップ078IWS153のY)、時短回数カウンタに「100」をセットする(ステップ078IWS154)。そして、ステップ078IWS163に移行する。
時短はずれAでなければ、CPU103は、時短はずれBであれば(ステップ078IWS155のY)、時短回数カウンタに「50」をセットする(ステップ078IWS156)。そして、ステップ078IWS163に移行する。
時短はずれBでもなければ(すなわち、時短はずれCであれば)、CPU103は、時短回数カウンタに「30」をセットする(ステップ078IWS157)。そして、ステップ078IWS163に移行する。
時短フラグAまたは時短フラグBがセットされていれば(すなわち、時短状態であれば)、CPU103は、時短はずれAであれば(ステップ078IWS158のY)、時短回数カウンタの値を0にリセットする(ステップ078IWS159)。そして、ステップ078IWS163に移行する。
時短はずれAでなければ、CPU103は、時短はずれBであれば(ステップ078IWS160のY)、時短回数カウンタに「200」をセットする(ステップ078IWS161)。そして、ステップ078IWS163に移行する。
時短はずれBでもなければ(すなわち、時短はずれCであれば)、CPU103は、時短回数カウンタに「100」をセットする(ステップ078IWS162)。そして、ステップ078IWS163に移行する。
次いで、CPU103は、セットされていれば、時短フラグAをリセットする(ステップ078IWS163)。また、CPU103は、時短フラグBをセットし、時短状態に制御する(ステップ078IWS164)。また、CPU103は、時短状態B指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ078IWS165)。
ステップ078IWS164,S165の処理が実行されることによって、本例では、時短はずれ図柄が導出表示された場合には、その図柄確定期間の終了時に時短状態に制御されるとともに、時短状態B指定コマンドが送信されることによって時短はずれ経由の時短状態に応じた背景画像に切り替えられる。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(ステップS110)に対応した値に更新する(ステップ078IWS167)。
(大当り終了処理)
図8−20は、特別図柄プロセス処理における大当り終了処理(ステップS117)を示すフローチャートである。大当り終了処理において、CPU103は、大当り終了表示タイマが設定されているか否か確認し(ステップ078IWS531)、大当り終了表示タイマが設定されている場合には、ステップ078IWS535に移行する。大当り終了表示タイマが設定されていない場合には、CPU103は、大当りフラグをリセットし(ステップ078IWS532)、大当り終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ078IWS533)。そして、CPU103は、大当り終了表示タイマに、画像表示装置5において大当り終了表示が行われている時間(大当り終了表示時間)に対応する表示時間に相当する値を設定し(ステップ078IWS534)、処理を終了する。
図8−20は、特別図柄プロセス処理における大当り終了処理(ステップS117)を示すフローチャートである。大当り終了処理において、CPU103は、大当り終了表示タイマが設定されているか否か確認し(ステップ078IWS531)、大当り終了表示タイマが設定されている場合には、ステップ078IWS535に移行する。大当り終了表示タイマが設定されていない場合には、CPU103は、大当りフラグをリセットし(ステップ078IWS532)、大当り終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ078IWS533)。そして、CPU103は、大当り終了表示タイマに、画像表示装置5において大当り終了表示が行われている時間(大当り終了表示時間)に対応する表示時間に相当する値を設定し(ステップ078IWS534)、処理を終了する。
ステップ078IWS535では、CPU103は、大当り終了表示タイマの値を1減算する。そして、CPU103は、大当り終了表示タイマの値が0になっているか否か、すなわち大当り終了表示時間が経過したか否か確認する(ステップ078IWS536)。経過していなければ処理を終了する。
大当り終了表示時間が経過していれば(ステップ078IWS536のY)、CPU103は、時短フラグAをセットし、時短状態に制御する(ステップ078IWS537)。次いで、CPU103は、今回終了する大当りが通常大当りであるか否かを確認する(ステップ078IWS538)。なお、通常大当りであるか否かは、例えば、ステップ078IWS75で停止図柄記憶領域に記憶した特別図柄の停止図柄を確認することにより判定できる。通常大当りであれば、CPU103は、時短回数カウンタに「100」をセットする(ステップ078IWS539)。また、CPU103は、時短状態A指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ078IWS540)。
通常大当りでなければ(すなわち、確変大当りまたは突然確変大当りであれば)、CPU103は、確変フラグをセットし、確変状態に制御する(ステップ078IWS541)。また、CPU103は、確変状態指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ078IWS542)。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を、特別図柄通常処理(ステップS110)に応じた値に更新する(ステップ078IWS543)。
なお、本特徴部095IWでは、大入賞口を開放状態に制御し、該大入賞口に進入した遊技球の数が所定数(本例では10個)に達したこと(大入賞口への遊技球の入賞が10回検知されたこと)を条件に該大入賞口を閉鎖状態に制御するラウンド遊技を行うものであるが、大入賞口への所定数を超えた数の遊技球の入賞(オーバー入賞)についても検出可能であり、オーバー入賞を検出した場合にも賞球を払い出すよう構成されている。なお、大入賞口への所定数を超えた数の遊技球の入賞とは、具体的に、大入賞口への所定数目の遊技球が進入してから閉鎖状態への制御が完了するまでに該大入賞口へ遊技球が進入することにより発生するものである。
(状態遷移)
次に、本特徴部095IWにおける状態遷移について説明する。図8−21は、本特徴部095IWにおける状態遷移を説明するための状態遷移図である。図8−21に示すように、通常状態において、確変大当りまたは突然確変大当りとなった場合には確変状態に制御され(ステップ078IWS541参照)、通常大当りとなった場合には時短状態A(大当り経由の時短状態)に制御される(ステップ078IWS537〜S539参照)。また、通常状態において、はずれとなる場合であっても、時短はずれ図柄が導出表示される場合には時短状態B(時短はずれ経由の時短状態)に制御される(ステップ078IWS164参照)。
次に、本特徴部095IWにおける状態遷移について説明する。図8−21は、本特徴部095IWにおける状態遷移を説明するための状態遷移図である。図8−21に示すように、通常状態において、確変大当りまたは突然確変大当りとなった場合には確変状態に制御され(ステップ078IWS541参照)、通常大当りとなった場合には時短状態A(大当り経由の時短状態)に制御される(ステップ078IWS537〜S539参照)。また、通常状態において、はずれとなる場合であっても、時短はずれ図柄が導出表示される場合には時短状態B(時短はずれ経由の時短状態)に制御される(ステップ078IWS164参照)。
また、図8−21に示すように、確変状態において、確変大当りまたは突然確変大当りとなった場合には再び確変状態に制御され(ステップ078IWS541参照)、通常大当りとなった場合には時短状態A(大当り経由の時短状態)に制御される(ステップ078IWS537〜S539参照)。一方、確変状態においては時短はずれ図柄が導出表示される場合はない(ステップ078IWS70のY参照)。
また、図8−21に示すように、時短状態Aにおいて、確変大当りまたは突然確変大当りとなった場合には確変状態に制御され(ステップ078IWS541参照)、通常大当りとなった場合には再び時短状態A(大当り経由の時短状態)に制御される(ステップ078IWS537〜S539参照)。また、時短状態Aにおいて、はずれとなる場合であっても、時短はずれ図柄が導出表示される場合には時短状態B(時短はずれ経由の時短状態)に制御される(ステップ078IWS164参照)。また、時短状態Aにおいて、大当りが発生することなく100回の変動表示を終了した場合には時短状態に制御される(ステップ078IWS140〜S143参照)。
また、図8−21に示すように、時短状態Bにおいて、確変大当りまたは突然確変大当りとなった場合には確変状態に制御され(ステップ078IWS541参照)、通常大当りとなった場合には時短状態A(大当り経由の時短状態)に制御される(ステップ078IWS537〜S539参照)。また、時短状態Bにおいて、はずれとなる場合であっても、時短はずれ図柄が導出表示される場合には再び時短状態B(時短はずれ経由の時短状態)に制御される(ステップ078IWS164参照)。また、時短状態Aにおいて、大当りが発生することなく30回、50回、100回、または200回の変動表示を終了した場合には時短状態に制御される(ステップ078IWS140〜S143参照)。ただし、時短状態中に時短はずれAとなって時短状態Bに制御された場合には、次回の大当りが発生するまで時短状態Bが継続される(ステップ078IWS158,S159参照)。
なお、本例では、時短状態A中に時短はずれ図柄が導出表示された場合に一律に時短状態Bに移行する場合を示しているが、そのような制御態様にかぎられない。例えば、現在の時短回数の残り回数と決定した時短種別に対応した時短回数とを比較し、現在の時短回数の残り回数の方が多ければ、そのまま現在の時短状態Aを継続するように構成してもよい。
なお、本例では、時短状態B中に通常大当りが発生した場合に一律に時短状態Aに移行する場合を示しているが、そのような制御態様にかぎられない。例えば、現在の時短回数の残り回数と通常大当り対応した時短回数(本例では、100回)とを比較し、現在の時短回数の残り回数の方が多ければ、そのまま現在の時短状態Bを継続するように構成してもよい。
(試験端子処理)
本特徴部095IWでは、主基板11において、各スイッチ(クリアスイッチを除く)からの信号は、入力ポートに入力されるとともに、コネクタを介して試験信号端子基板(中継基板)に出力される。また、主基板11において、CPU103は、所定の試験信号を作成して、出力ポートおよびコネクタを介して試験信号端子基板に出力する。主基板11には、外部に試験信号を出力するための出力端子を搭載するためのスペースと、出力端子をはんだ付けする際に必要なランドと、ランドとCPU103とを接続する配線パターンとが設けられている。出力端子は、必要に応じて取り付けおよび取り外しが行われる。
本特徴部095IWでは、主基板11において、各スイッチ(クリアスイッチを除く)からの信号は、入力ポートに入力されるとともに、コネクタを介して試験信号端子基板(中継基板)に出力される。また、主基板11において、CPU103は、所定の試験信号を作成して、出力ポートおよびコネクタを介して試験信号端子基板に出力する。主基板11には、外部に試験信号を出力するための出力端子を搭載するためのスペースと、出力端子をはんだ付けする際に必要なランドと、ランドとCPU103とを接続する配線パターンとが設けられている。出力端子は、必要に応じて取り付けおよび取り外しが行われる。
試験信号端子基板には、複数の試験信号端子が搭載されている。試験信号端子は、例えば、外部装置としての試験装置からのプローブを接続可能な信号ピンや試験装置からのケーブルを接続可能なコネクタで構成される。
なお、本例では、試験時にのみ試験信号端子基板を遊技機と試験装置との間に介在させ、試験終了後には試験信号端子基板は取り払われるが、試験信号端子を、主基板11等に実装することによって試験信号端子基板を不要にしてもよい。また、コネクタを用いる場合には、主基板11等にコネクタ接続用の配線パターンを用意しておいて、試験時にのみコネクタを搭載するようにしてもよい。
次に、遊技制御用タイマ割込み処理における試験端子処理(ステップ095IWS28)について説明する。図8−22は、試験端子処理における発射位置指定信号1,2,3の出力に関わる処理例を示すフローチャートである。また、図8−23は、試験信号の一例を示す説明図である。なお、図8−22では、図8−23に示す発射位置指定信号1,2,3以外の試験信号を出力する処理は省略されている。
図8−23に示すように、発射位置指定信号1,2,3は、CPU103が、遊技状態に応じて作成する信号である。例えば、発射位置指定信号1は、遊技者が左打ち(左遊技領域153SG002Lを狙って遊技球を発射する遊技方法)を行うと想定される遊技状態において出力される(オン状態になる)信号である。発射位置指定信号2は、遊技者が中打ち(遊技領域の中央領域を狙って遊技球を発射する遊技方法)を行うと想定される遊技状態において出力される(オン状態になる)信号である。発射位置指定信号3は、遊技者が右打ち(右遊技領域153SG002Rを狙って遊技球を発射する遊技方法)を行うと想定される遊技状態において出力される(オン状態になる)信号である。このように、発射位置指定信号1,2,3は、遊技領域におけるいずれの領域に向けて打球発射装置から遊技球が発射されるのかを示す発射状態を示す信号である。
なお、図8−23に示す例に限らず、例えば、一の発射位置指定信号が、遊技者が左打ちを行うと想定される遊技状態においてはオフ状態となり、遊技者が右打ちを行うと想定される遊技状態においてはオン状態となるように構成されていてもよい。すなわち一の発射位置指定信号の出力状態により、左打ちと右打ちとのいずれかの発射状態が示されるようにしてもよい。
試験端子処理において、CPU103は、まず、出力ポートバッファのうちの試験信号出力バッファにおける発射位置指定信号1,2,3のビットをクリアする(ステップ095IWS201)。そして、CPU103は、大当り遊技中(ファンファーレ期間およびエンディング期間を含む)であるか否かを確認する(ステップ095IWS202)。
そして、大当り遊技中(ファンファーレ期間およびエンディング期間を含む)である場合には、CPU103は、試験信号出力バッファにおける発射位置指定信号3のビットをセットし(ステップ095IWS204)、ステップ095IWS206に移行する。また、大当り遊技中(ファンファーレ期間およびエンディング期間を含む)ではない場合には(ステップ095IWS202のN)、CPU103は、時短フラグAまたは時短フラグBがセットされているか否かを確認する(ステップ095IWS203)。
時短フラグAまたは時短フラグBがセットされている場合、すなわち時短状態(高ベース状態)に制御されている場合には、CPU103は、試験信号出力バッファにおける発射位置指定信号3のビットをセットする(ステップ095IWS204)。また、時短フラグAまたは時短フラグBがセットされていない場合、すなわち通常状態(低ベース状態)に制御されている場合には、CPU103は、試験信号出力バッファにおける発射位置指定信号1のビットをセットする(ステップ095IWS206)。
そして、CPU103は、試験信号出力バッファの内容を出力ポートに出力することによって(ステップ095IWS206)、試験信号としての発射位置指定信号1,2,3を試験信号端子に伝達する。
遊技機からの各試験信号は、例えば、パーソナルコンピュータなどの試験装置(外部装置)に入力される。そして、発射位置指定信号1,2,3の出力状態が、例えば試験装置の表示部に表示されることによって、試験者に報知される。タッチセンサ基板において外部からの発射試験信号に応じて発射強度を調整可能な遊技機を使用している場合には、試験者は、報知に応じて、試験装置に組み込まれている試射試験装置、または試験装置と連動する試射試験装置から、発射位置指定信号1,2,3の出力状態に応じた強度を示す発射試験信号が出力されるように試射試験装置を調整する。従って、遊技機の遊技状態に応じた発射試験信号を直ちに出力することができ、遊技状態に応じた試射試験を実行することができる。
また、試射試験装置におけるアーム状の部材を遊技機の操作ノブ5に接続して機械的に操作ノブ5を操作することによって試射試験を行う場合には、発射位置指定信号1,2,3の出力状態に応じて、手動で、または自動的にアーム状の部材の回動量等を調整する。
このような構成により、本特徴部095IWでは、遊技機の遊技状態に応じた発射位置指定信号1,2,3を試験信号として出力することによって、試験の際に、遊技機の遊技状態に応じて正確な試射試験データを得ることができるようになる。
次に、試験信号および打ち方報知のタイミングについて説明する。図8−24、図8−25および図8−26は、試験信号および打ち方報知のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。図8−24のうち、図8−24(A)は、低ベース状態(通常状態)において、第1特別図柄の変動表示結果として大当り図柄が導出表示された場合の例であり、図8−24(B)は、大当り経由の高ベース状態(時短状態)において、第2特別図柄の変動表示結果として大当り図柄が導出表示された場合の例である。
なお、特徴部095IWにおけるパチンコ遊技機1では、打ち方報知として、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20を点灯させること、画像表示装置5において右打ちアイコン画像078IW40bを表示することによって、右打ち報知が行われ、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20を消灯させること、画像表示装置5において左打ちアイコン画像078IW40aを表示することによって、右打ち報知が行われる。
また、本特徴部095IWでは、右打ちLED078IW10の状態は主基板11側で制御され、右打ち報知LED078IW20の状態および画像表示装置5におけるアイコン画像の表示は演出制御基板12で制御されるが、これらは連動して制御されるように構成されている。例えば、主基板11側で右打ちLED078IW10を点灯する制御が行われるときには、右打ち報知開始指定コマンドを送信する制御も行われ(例えば、ステップ078IWS135,S136の処理)、演出制御基板12側で右打ち報知開始指定コマンドを受信すると、右打ち報知LED078IW20を点灯する制御が行われるとともに、右打ちアイコン画像078IW40bを表示する制御が行われる(例えば、ステップ078IWS640a,640bの処理)。また、例えば、主基板11側で右打ちLED078IW10の点灯を終了する制御が行われるときには、右打ち報知終了指定コマンドを送信する制御も行われ(例えば、ステップ078IWS1147,S1148の処理)、演出制御基板12側で右打ち報知終了指定コマンドを受信すると、右打ち報知LED078IW20の点灯を終了する制御が行われるとともに、左打ちアイコン画像078IW40aを表示する制御が行われる(例えば、ステップ078IWS642a,642bの処理)。
図8−24(A)に示すように、低ベース状態(通常状態)では、試験信号として、遊技者が左打ちを行うと想定される遊技状態において出力される(オン状態になる)発射位置指定信号1が出力され、打ち方報知として、左打ちアイコン画像078IW40aの表示や、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20の消灯による、左打ち報知が行われる。
また、図8−24(A)に示すように、低ベース状態(通常状態)において、第1特別図柄の変動表示結果として大当り図柄が停止表示されるとき(いわゆる初当りのとき)には、図柄確定期間が0.5秒間となる(例えば、ステップ078IWS1132の処理により実現される)。
そして、図柄確定期間の経過後、大当り遊技が開始されると、試験信号として、遊技者が右打ちを行うと想定される遊技状態において出力される(オン状態になる)発射位置指定信号3が出力され(例えば、ステップ095IWS202,S204,S206の処理により実現される)、打ち方報知として、右打ちアイコン画像078IW40bの表示や、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20の点灯による、右打ち報知が行われる(例えば、ステップ078IWS135,S136の処理や、ステップ078IWS640a,640bの処理により実現される)。
その後、大当り遊技が終了し、高ベース状態(時短状態)に制御される。このとき、試験信号として、発射位置指定信号3が継続して出力され(例えば、ステップ095IWS203,S204,S206の処理により実現される)、打ち方報知として、右打ち報知が継続して行われる。
なお、図8−24には示されていないが、高ベース状態(時短状態)において所定回数の変動表示が実行されて低ベース状態(通常状態)に移行すると、試験信号として、遊技者が左打ちを行うと想定される遊技状態において出力される(オン状態になる)発射位置指定信号1が出力され(例えば、ステップ095IWS203,S205,S206の処理により実現される)、打ち方報知として、左打ちアイコン画像078IW40aの表示や、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20の消灯による、左打ち報知が行われる(例えば、ステップ078IWS1147,S1148の処理や、ステップ078IWS642a,642bの処理により実現される)。
図8−24(B)に示すように、高ベース状態(時短状態)では、試験信号として、遊技者が右打ちを行うと想定される遊技状態において出力される(オン状態になる)発射位置指定信号3が出力され、打ち方報知として、右打ちアイコン画像078IW40bの表示や、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20の点灯による、右打ち報知が行われる。
また、図8−24(B)に示すように、大当り経由の高ベース状態(時短状態)において、第2特別図柄の変動表示結果として大当り図柄が停止表示されるとき(いわゆる連荘となるとき)には、図柄確定期間が1分間となる(例えば、ステップ095IWS1137の処理により実現される)。そして、この図柄確定期間においては、試験信号として、遊技者が左打ちを行うと想定される遊技状態において出力される(オン状態になる)発射位置指定信号1が出力され(例えば、ステップ095IW1142や、ステップ095IWS203,S205,S206の処理により実現される)、打ち方報知として、左打ちアイコン画像078IW40aの表示や、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20の消灯による、左打ち報知が行われる(例えば、ステップ078IWS1147,S1148の処理や、ステップ078IWS642a,642bの処理により実現される)。
そして、図柄確定期間の経過後、大当り遊技が開始されると、試験信号として、遊技者が右打ちを行うと想定される遊技状態において出力される(オン状態になる)発射位置指定信号3が出力され(例えば、ステップ095IWS202,S204,S206の処理により実現される)、打ち方報知として、右打ちアイコン画像078IW40bの表示や、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20の点灯による、右打ち報知が行われる(例えば、ステップ078IWS135,S136の処理や、ステップ078IWS640a,640bの処理により実現される)。
その後、大当り遊技が終了し、高ベース状態(時短状態)に制御される。このとき、試験信号として、発射位置指定信号3が継続して出力され(例えば、ステップ095IWS203,S204,S206の処理により実現される)、打ち方報知として、右打ち報知が継続して行われる。
また、図8−24(B)に示す大当り遊技後の高ベース状態は、特殊高ベース状態であるため、第1保留記憶数が「4」の場合には、1〜4回目の第2特別図柄の変動表示が変動パターンPA3−1による特殊変動となる。
具体的には、図8−25に示すように、大当り経由の高ベース状態での第2特別図柄の変動表示を契機とする大当り遊技後の高ベース状態(すなわち特殊高ベース状態)において、第1保留記憶数が「4」の場合には、1〜4回目の第2特別図柄の変動表示が変動パターンPA3−1による特殊変動(特図変動時間:262000ms)となる。そして、5回目以降の第2特別図柄の変動表示は、特殊変動ではなく、超短縮変動(特図変動時間:3000ms)や短縮変動(特図変動時間:5000ms)、通常変動(特図変動時間:12000ms)等となる。
大当り遊技状態の終了後に時短状態(高ベース状態)に制御されるように構成されたパチンコ遊技機1では、大当り遊技後に制御される時短状態(高ベース状態)において成立した始動条件にもとづいて実行される変動表示(特に有利度が高い第2特別図柄の変動表示)を契機として再び大当り遊技状態に制御されると、短期間に複数回大当り遊技状態に制御されることになり、射幸性が過度に高くなるおそれがある。
そこで、本特徴部095IWでは、大当り経由の時短状態(高ベース状態)で第2特別図柄の変動表示を契機とする大当りが発生した場合には、大当り遊技後に制御される時短状態(すなわち特殊高ベース状態)において、第1保留記憶が特定数(本例では「4」))であり、1回目から4回目の第2特別図柄の変動表示が実行されるとき(すなわち特殊実行条件が成立しているとき)に、特図変動時間が極めて長い特殊変動の変動パターンPA3−1(特図変動時間:262000ms)が選択され得るように構成されている。
さらに、図8−24に示すように、本特徴部095IWでは、大当り経由の時短状態(高ベース状態)において大当り図柄が導出表示されるときの図柄確定期間(本例では1分間)では、左打ちを示す試験信号および打ち方報知がなされるとともに、通常状態(低ベース状態)において大当り図柄が導出表示されるときの図柄確定期間(本例では0.5秒間)よりも長くなるように構成されている。
このような構成により、大当り経由の時短状態(高ベース状態)において大当り図柄が導出表示されるときの図柄確定期間では第1始動入賞が発生し得ることとなり、特殊実行条件のうちの第1保留記憶に関する条件(本例では第1保留記憶=「4」)が成立しやすくすることができる。そして、大当り遊技後には、特殊実行条件が成立したときに特殊変動の変動パターンPA3−1(特図変動時間:262000ms)が選択され得るため、短期間に複数回大当り遊技状態に制御されることを防ぐことができ、射幸性を抑えて健全な遊技性を実現することができる。
なお、特図変動時間が極めて長い変動パターンPA3−1が選択されることにより、短期間に複数回大当り遊技状態に制御されることを防ぐことができ、射幸性を抑えて健全な遊技性を実現することができる一方で、頻繁に選択されてしまうと、遊技の進行が遅くなりすぎて興趣の低下を招いてしまうおそれがある。
そこで、本特徴部095IWでは、第2特別図柄の変動表示を第1特別図柄の変動表示に優先して実行可能であり、第1保留記憶数が特定数(本例では「4」)以上である場合に、第2特別図柄の変動パターンとして特図変動時間が262000msの変動パターンPA3−1を選択可能であり、第1保留記憶数が特定数未満である場合に、特図変動時間が262000msの変動パターンPA3−1を選択しない(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップ095IWS101〜S107を実行する部分)ように構成されている。このような構成により、第1保留記憶数が特定数(例えば「4」)以上である場合にのみ、第2特別図柄の変動パターンとして特図変動時間が262000msの変動パターンPA3−1を選択可能となるため、特図変動時間:262000ms(変動パターンPA3−1)特別可変表示期間が選択される機会を限定することができ、興趣の低下を最小限に抑えることができる。
また、本特徴部095IWでは、第1特別図柄の変動表示を契機として大当り遊技状態に制御された場合(例えば、いわゆる初当りの場合)には、第1保留記憶数が特定数(本例では「4」)以上であっても、第2特別図柄の変動パターンとして特図変動時間が262000msの変動パターンPA3−1を選択せず、第2特別図柄の変動表示を契機として大当り遊技状態に制御された場合(例えば、いわゆる連荘の場合)にのみ、第1保留記憶数が特定数以上であれば、第2特別図柄の変動パターンとして特図変動時間が262000msの変動パターンPA3−1を選択可能であるように構成されている(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップ095IWS1136〜S1140,095IWS101〜S107を実行する部分。すなわち第2特別図柄の変動表示結果が大当りとなる場合にのみ特殊変動フラグがセットされる。そして、特殊変動フラグがセットされ、かつ第1保留記憶数が4である場合に、第2特別図柄の変動パターンとして、特殊変動パターンが選択可能となる)。このような構成により、第1特別図柄の変動表示を契機として大当り遊技状態に制御された場合(いわゆる初当りの場合)には、変動パターンPA3−1が選択されないようにして、第2特別図柄の変動表示を契機として大当り遊技状態に制御された場合(例えば、いわゆる連荘の場合)にのみ変動パターンPA3−1が選択されるように限定することができ、興趣の低下を最小限に抑えることができる。また、大当り遊技状態に制御されることを抑制し過ぎることなく、好適に射幸性を抑えることができる。
また、大当り遊技状態では、右遊技領域153SG002Rに設けられた大入賞口を狙って遊技球を発射する(すなわち右打ちを行う)のであるが、大当り遊技状態の直前の図柄確定期間(1分間)に左打ち報知がなされるように構成されていると、図柄確定期間が終了して大当り遊技状態が開始されても、遊技者が左打ちを続けてしまうおそれがある。
そこで、本特徴部095IWでは、さらに、大当り経由の時短状態(高ベース状態)において大当り図柄が導出表示されるときの図柄確定期間が終了した後に大当り遊技状態に制御されるときに、通常の右打ち報知よりも遊技者が認識しやすい態様である、特別右打ち報知を行うように構成されている。具体的には、画像表示装置5の表示領域中央において、特別右打ち報知画像078IW40cが表示される(図8−37(D)参照)。また、例えば、大当り経由の時短状態(高ベース状態)において大当り図柄が導出表示されるときの図柄確定期間において左打ち報知を行うときには効果音を出力せず、特別右打ち報知を行うときには効果音を出力するようにしてもよい。このような構成により、遊技者の不利益が発生することを防止することができる。
また、本特徴部095IWでは、図8−24(B)に示すように、大当り経由の時短状態(高ベース状態)において大当り図柄が導出表示されるときの図柄確定期間(1分間)において、通常状態(低ベース状態)において大当り図柄が導出表示されるときの図柄確定期間(0.5秒間)において実行される演出とは異なる演出(本例では、大当りとなったことを祝福する祝福演出)を実行するように構成されている。このような構成により、図柄確定期間が長くても遊技者を退屈させることなく、興趣を向上させることができる。
なお、祝福演出として、例えば、大当り確定間際やファンファーレ期間で実行されるような演出が実行されるようにしてもよいし、可動体32を動作させる動作演出や、装飾用LED等の発光体を特定態様(例えばレインボーに発光させる)とする発光演出、可動体32やスティックコントローラ31A、プッシュボタン31B等を振動させる振動演出、ラウンド数の報知等が実行されるようにしてもよい。
本特徴部095IWでは、上述したように、オーバー入賞を検出可能であり、オーバー入賞を検出した場合にも賞球を払い出すよう構成されているため、オーバー入賞を意図的に狙う打ち方(いわゆる捻り打ち)がなされることが想定される。捻り打ちとは、例えば、大入賞口の規定入賞数よりも1つ少ない数(例えば9個)の遊技球が既に入賞している状態において、低速での遊技球の発射に続いて高速での遊技球の発射を行うことにより、複数の遊技球を略同時に大入賞口に到達させて、規定数目の遊技球を大入賞口に入賞させてから大入賞口が閉鎖状態となるまでに他の遊技球を入賞させることを狙う打ち方である。しかし、捻り打ちを試みて低速で遊技球を発射したものの、遊技球の速度が遅すぎる場合には、右遊技領域153SG002Rに到達することなく、左遊技領域153SG002Lを流下して第1始動入賞口に入賞することも考えられる。本特徴部095IWでは、このようにして第1保留記憶数が増加して特定数に達した場合にも、大当り遊技後に第2特別図柄の変動パターンとして特図変動時間が262000msの変動パターンPA3−1が選択されるように構成されている。このような構成により、捻り打ちが失敗したときのペナルティとして、特図変動時間が262000msの変動パターンPA3−1が選択されるようにすることができる。
図8−26は、時短はずれ図柄が導出表示された場合の試験信号および打ち方報知のタイミングを説明するためのタイミングチャートである。図8−26のうち、図8−26(A)は、低ベース状態(通常状態)において、時短はずれ図柄が導出表示された場合の例であり、図8−26(B)は、高ベース状態(時短状態)において、時短はずれ図柄が導出表示された場合の例である。
図8−26(A)に示すように、低ベース状態(通常状態)では、試験信号として、遊技者が左打ちを行うと想定される遊技状態において出力される(オン状態になる)発射位置指定信号1が出力され、打ち方報知として、左打ちアイコン画像078IW40aの表示や、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20の消灯による、左打ち報知が行われる。
そして、図8−26(A)に示すように、低ベース状態(通常状態)において、時短はずれ図柄が停止表示されるときには、図柄確定期間が20秒間となる(例えば、ステップ078IWS1128の処理により実現される)。
また、図8−26(A)に示すように、図柄確定期間が開始されるときに、打ち方報知として、右打ちアイコン画像078IW40bの表示や、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20の点灯による、右打ち報知が行われる(例えば、ステップ078IWS1125,S1126の処理や、ステップ078IWS640a,640bの処理により実現される)。なお、試験信号については、図柄確定期間中も、遊技者が左打ちを行うと想定される遊技状態において出力される(オン状態になる)発射位置指定信号1が継続して出力される。
そして、図柄確定期間の経過後、高ベース状態(時短状態)に制御されると、試験信号として、遊技者が右打ちを行うと想定される遊技状態において出力される(オン状態になる)発射位置指定信号3が出力される(例えば、ステップ095IWS203,S204,S206の処理により実現される)。また、打ち方報知については、右打ちアイコン画像078IW40bの表示や、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20の点灯による、右打ち報知が継続して行われる。
図8−26(B)に示すように、高ベース状態(時短状態)では、試験信号として、遊技者が右打ちを行うと想定される遊技状態において出力される(オン状態になる)発射位置指定信号3が出力され、打ち方報知として、右打ちアイコン画像078IW40bの表示や、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20の点灯による、右打ち報知が行われる。
そして、図8−26(B)に示すように、高ベース状態(時短状態)において、時短はずれ図柄が停止表示されるときには、図柄確定期間が10秒間となる(例えば、ステップ078IWS1130の処理により実現される)。なお、高ベース状態(時短状態)は、図柄確定期間も継続される。
また、図8−26(B)に示すように、図柄確定期間および図柄確定期間後の期間において、試験信号として、遊技者が右打ちを行うと想定される遊技状態において出力される(オン状態になる)発射位置指定信号3が継続して出力され、打ち方報知として、右打ちアイコン画像078IW40bの表示や、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20の点灯による、右打ち報知が継続して行われる。
なお、図8−26(B)に示す例に限らず、高ベース状態(時短状態)において時短はずれ図柄が停止表示されるときには、低ベース状態(通常状態)において時短はずれ図柄が停止表示されるときよりも図柄確定期間が長くなる(例えば、1分となる)とともに、図柄確定期間に左打ち報知が行われ、図柄確定期間が経過した後に、第1保留記憶数が特定数(例えば「4」)であれば、所定回(例えば4回)の第2特別図柄の変動表示が特殊変動により実行されるようにしてもよい。
(演出制御メイン処理)
次に、演出制御手段の動作について説明する。図8−27は、特徴部095IWにおける演出制御メイン処理の具体例を示すフローチャートである。図8−27において、ステップS71〜S76の処理は、図6で示したそれらの処理と同様である。
次に、演出制御手段の動作について説明する。図8−27は、特徴部095IWにおける演出制御メイン処理の具体例を示すフローチャートである。図8−27において、ステップS71〜S76の処理は、図6で示したそれらの処理と同様である。
次いで、演出制御用CPU120は、第4図柄プロセス処理を実行する(ステップ078IWS701)。本例では、ステップ078IWS701の第4図柄プロセス処理が実行されることによって、画像表示装置5において、飾り図柄の変動表示とは別に、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示と同期して第4図柄の変動表示が実行される。なお、本例では、第1特別図柄の変動表示が実行される場合には、画像表示装置5の左方に設けられた第4図柄表示器078IW21aにおいて第4図柄の変動表示が実行される。また、第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、画像表示装置5の右方に設けられた第4図柄表示器078IW21bにおいて第4図柄の変動表示が実行される。
そして、ステップS77の処理は、図6で示したステップS77の処理と同様である。
(コマンド解析処理)
次に、演出制御手段の動作について説明する。図8−28〜図8−29は、コマンド解析処理(ステップS75)の具体例を示すフローチャートである。主基板11から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
次に、演出制御手段の動作について説明する。図8−28〜図8−29は、コマンド解析処理(ステップS75)の具体例を示すフローチャートである。主基板11から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
コマンド解析処理において、演出制御用CPU120は、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップ078IWS611)。格納されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップ078IWS612)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+2しておく(ステップ078IWS613)。+2するのは2バイト(1コマンド)ずつ読み出すからである。
受信した演出制御コマンドが変動パターンコマンドであれば(ステップ078IWS614)、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドを、RAM122に形成されている変動パターンコマンド格納領域に格納する(ステップ078IWS615)。そして、変動パターンコマンド受信フラグをセットする(ステップ078IWS616)。
受信した演出制御コマンドが表示結果指定コマンドであれば(ステップ078IWS617)、演出制御用CPU120は、受信した表示結果指定コマンドを、RAM122に形成されている表示結果指定コマンド格納領域に格納する(ステップ078IWS618)。
受信した演出制御コマンドがいずれかの図柄確定指定コマンド(第1図柄確定A指定コマンド、第1図柄確定B指定コマンド、第1図柄確定C指定コマンド、第2図柄確定A指定コマンド、第2図柄確定B指定コマンド、第2図柄確定C指定コマンド、第2図柄確定D指定コマンド)であれば(ステップ078IWS619)、演出制御用CPU120は、受信した図柄確定指定コマンドに応じた確定コマンド受信フラグをセットする(ステップ078IWS620)。例えば、第1図柄確定A指定コマンドを受信した場合には、第1確定Aコマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第1図柄確定B指定コマンドを受信した場合には、第1確定Bコマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第1図柄確定C指定コマンドを受信した場合には、第1確定Cコマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第2図柄確定A指定コマンドを受信した場合には、第2確定Aコマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第2図柄確定B指定コマンドを受信した場合には、第2確定Bコマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第2図柄確定C指定コマンドを受信した場合には、第2確定Cコマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第2図柄確定D指定コマンドを受信した場合には、第2確定Dコマンド受信フラグをセットする。
受信した演出制御コマンドが大当り開始指定コマンドであれば(ステップ078IWS621)、演出制御用CPU120は、大当り開始指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ078IWS622)。受信した演出制御コマンドが大当り終了指定コマンドであれば(ステップ078IWS623)、演出制御用CPU120は、大当り終了指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ078IWS624)。
受信した演出制御コマンドが小当り開始指定コマンドであれば(ステップ078IWS625)、演出制御用CPU120は、小当り開始指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ078IWS626)。受信した演出制御コマンドが小当り終了指定コマンドであれば(ステップ078IWS627)、演出制御用CPU120は、小当り終了指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ078IWS628)。
受信した演出制御コマンドが通常状態指定コマンドであれば(ステップ078IWS631)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、通常状態に応じた背景画像(例えば、海モードに応じた青色の背景画像)に切り替える制御を行う(ステップ078IWS632)。
受信した演出制御コマンドが時短状態A指定コマンドであれば(ステップ078IWS633)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、時短状態A(大当り経由の時短状態)に応じた背景画像(例えば、夕日モードに応じた黄色の背景画像)に切り替える制御を行う(ステップ078IWS634)。
受信した演出制御コマンドが時短状態B指定コマンドであれば(ステップ078IWS635)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、時短状態B(時短はずれ経由の時短状態)に応じた背景画像(例えば、森林モードに応じた緑色の背景画像)に切り替える制御を行う(ステップ078IWS636)。
受信した演出制御コマンドが確変状態指定コマンドであれば(ステップ078IWS637)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、確変状態に応じた背景画像(例えば、炎モードに応じた赤色の背景画像)に切り替える制御を行う(ステップ078IWS638)。
受信した演出制御コマンドが右打ち報知開始指定コマンドであれば(ステップ078IWS639)、演出制御用CPU120は、右打ち報知LED078IW20の点灯を開始する制御を行う(ステップ078IWS640a)とともに、画像表示装置5において右打ちアイコン画像078IW40bを表示する制御を行う(ステップ078IWS640b)。なお、本例では、右打ち報知開始指定コマンドは、時短はずれ図柄が導出表示される場合には、その図柄確定期間の開始時に送信されるので(ステップ078IWS1126参照)、図柄確定期間の開始時に右打ち報知LED078IW20の点灯が開始される。
受信した演出制御コマンドが右打ち報知終了指定コマンドであれば(ステップ078IWS641)、演出制御用CPU120は、右打ち報知LED078IW20の点灯を終了する制御を行う(ステップ078IWS642a)とともに、画像表示装置5において左打ちアイコン画像078IW40aを表示する制御を行う(ステップ078IWS642b)。
受信した演出制御コマンドが大入賞口入賞指定コマンドであれば(ステップ078IWS643a)、演出制御用CPU120は、オーバー入賞が発生しているか否かを判定し(ステップ078IWS643b)、オーバー入賞が発生している場合には、オーバー入賞演出を実行する制御を行う(ステップ078IWS643c)。なお、オーバー入賞が発生しているか否かは、例えば、大入賞口開放中表示指定コマンドを受信するとリセットされ、大入賞口入賞指定コマンドを受信するごとに1加算されるカウンタを設けておき、当該カウンタの値が10を超えている場合に、オーバー入賞が発生していると判定することができる。
受信した演出制御コマンドがその他のコマンドであれば、演出制御用CPU120は、受信した演出制御コマンドを記憶したり、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットしたりする処理を実行する(ステップ078IWS644)。例えば、大入賞口入賞指定コマンドを受信した場合であれば、大入賞口に入賞したことを示す大入賞口入賞フラグをセットする。そして、ステップ078IWS611に移行する。
(可変表示開始設定処理)
図8−30は、図7に示された演出制御プロセス処理における可変表示開始設定処理(ステップS171)を示すフローチャートである。可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、変動パターンコマンド格納領域から変動パターンコマンドを読み出す(ステップ078IWS801)。次いで、演出制御用CPU120は、ステップ078IWS801で読み出した変動パターンコマンド、および表示結果指定コマンド格納領域に格納されているデータ(すなわち、受信した表示結果指定コマンド)に応じて飾り図柄の表示結果(停止図柄)を決定する(ステップ078IWS802)。すなわち、演出制御用CPU120によってステップ078IWS802の処理が実行されることによって、可変表示パターン決定手段が決定した可変表示パターン(変動パターン)に応じて、識別情報の可変表示の表示結果(飾り図柄の停止図柄)を決定する表示結果決定手段が実現される。なお、変動パターンコマンドで擬似連が指定されている場合には、演出制御用CPU120は、ステップ078IWS802において、擬似連中の仮停止図柄としてチャンス目図柄(例えば、「223」や「445」のように、リーチとならないものの大当り図柄と1つ図柄がずれている図柄の組み合わせ)も決定する。なお、演出制御用CPU120は、決定した飾り図柄の停止図柄を示すデータを飾り図柄表示結果格納領域に格納する。なお、ステップ078IWS802において、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドにもとづいて大当りであるか否かを判定し、変動パターンコマンドのみにもとづいて飾り図柄の停止図柄を決定するようにしてもよい。
図8−30は、図7に示された演出制御プロセス処理における可変表示開始設定処理(ステップS171)を示すフローチャートである。可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、変動パターンコマンド格納領域から変動パターンコマンドを読み出す(ステップ078IWS801)。次いで、演出制御用CPU120は、ステップ078IWS801で読み出した変動パターンコマンド、および表示結果指定コマンド格納領域に格納されているデータ(すなわち、受信した表示結果指定コマンド)に応じて飾り図柄の表示結果(停止図柄)を決定する(ステップ078IWS802)。すなわち、演出制御用CPU120によってステップ078IWS802の処理が実行されることによって、可変表示パターン決定手段が決定した可変表示パターン(変動パターン)に応じて、識別情報の可変表示の表示結果(飾り図柄の停止図柄)を決定する表示結果決定手段が実現される。なお、変動パターンコマンドで擬似連が指定されている場合には、演出制御用CPU120は、ステップ078IWS802において、擬似連中の仮停止図柄としてチャンス目図柄(例えば、「223」や「445」のように、リーチとならないものの大当り図柄と1つ図柄がずれている図柄の組み合わせ)も決定する。なお、演出制御用CPU120は、決定した飾り図柄の停止図柄を示すデータを飾り図柄表示結果格納領域に格納する。なお、ステップ078IWS802において、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドにもとづいて大当りであるか否かを判定し、変動パターンコマンドのみにもとづいて飾り図柄の停止図柄を決定するようにしてもよい。
ステップ078IWS802では、演出制御用CPU120は、受信した表示結果指定コマンドが「通常大当り」を示している場合には、演出制御用CPU120は、停止図柄として3図柄が同じ偶数図柄で揃った飾り図柄の組合せ(通常大当り図柄)を決定する。また、受信した表示結果指定コマンドが「確変大当り」を示している場合には、演出制御用CPU120は、停止図柄として3図柄が同じ奇数図柄で揃った飾り図柄の組合せ(確変大当り図柄)を決定する。また、受信した表示結果指定コマンドが「突然確変大当り」または「小当り」を示している場合には、演出制御用CPU120は、停止図柄として「135」の飾り図柄の組合せ(小当り/突然確変大当り図柄)を決定する。
そして、「はずれ」の場合には、上記以外の飾り図柄の組み合わせを決定する。ただし、リーチ演出を伴う場合には、左右の2図柄が揃った飾り図柄の組み合わせを決定する。また、はずれであっても、「時短はずれ」である場合には、特殊図柄(例えば、星図柄)を含むはずれ図柄の飾り図柄の組み合わせを決定する。なお、時短種別に応じて異なる特殊図柄(例えば、ハート型図柄や菱形図柄)を含むはずれ図柄の飾り図柄の組み合わせを決定するように構成してもよい。
演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄を決定するための乱数を抽出し、飾り図柄の組合せを示すデータと数値とが対応付けられている停止図柄決定テーブルを用いて、飾り図柄の停止図柄を決定する。すなわち、抽出した乱数に一致する数値に対応する飾り図柄の組合せを示すデータを選択することによって停止図柄を決定する。
なお、飾り図柄についても、大当りを想起させるような停止図柄(左中右が全て同じ図柄で揃った図柄の組み合わせ)を大当り図柄という。また、大当り図柄ののうち、確変大当りを想起させるような停止図柄(左中右が全て同じ奇数図柄で揃った図柄の組み合わせ)を確変大当り図柄という。また、大当り図柄ののうち、通常大当り(非確変大当り)を想起させるような停止図柄(左中右が全て同じ偶数図柄で揃った図柄の組み合わせ)を非確変大当り図柄という。また、はずれを想起させるような停止図柄をはずれ図柄という。
次いで、演出制御用CPU120は、変動パターンに応じたプロセステーブルを選択する(ステップ078IWS803)。次いで、演出制御用CPU120は、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ078IWS804)。
プロセステーブルとは、演出制御用CPU120が演出装置の制御を実行する際に参照するプロセスデータが設定されたテーブルである。すなわち、演出制御用CPU120は、プロセステーブルに設定されているプロセスデータに従って画像表示装置5等の演出装置(演出用部品)の制御を行う。プロセステーブルは、プロセスタイマ設定値と表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データの組み合わせが複数集まったデータで構成されている。表示制御実行データには、飾り図柄の可変表示の可変表示時間(変動時間)中の変動態様を構成する各変動の態様を示すデータ等が記載されている。具体的には、画像表示装置5の表示画面の変更に関わるデータが記載されている。また、プロセスタイマ設定値には、その変動の態様での変動時間が設定されている。演出制御用CPU120は、プロセステーブルを参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ表示制御実行データに設定されている変動の態様で飾り図柄を表示させる制御を行う。また、プロセステーブルは、演出制御基板12におけるROMに格納されている。また、プロセステーブルは、各変動パターンに応じて用意されている。
なお、リーチ演出を伴う変動パターンについて演出制御を実行する場合に用いられるプロセステーブルには、変動開始から所定時間が経過したときに左図柄を停止表示させ、さらに所定時間が経過すると右図柄を停止表示させることを示すプロセスデータが設定されている。なお、停止表示させる図柄をプロセステーブルに設定するのではなく、決定された停止図柄、擬似連や滑り演出における仮停止図柄に応じて、図柄を表示するための画像を合成して生成するようにしてもよい。
また、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ078IWS805)。例えば、画像表示装置5において変動パターンに応じた画像を表示させるために、表示制御部123に指令を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、ランプ制御基板14に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
なお、この特徴部095IWでは、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドに1対1に対応する変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われるように制御するが、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドに対応する複数種類の変動パターンから、使用する変動パターンを選択するようにしてもよい。
次いで、演出制御用CPU120は、変動時間タイマに、変動パターンコマンドで特定される変動時間に相当する値を設定する(ステップ078IWS806)。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示中演出処理(ステップS172)に対応した値にする(ステップ078IWS807)。
(可変表示中演出処理)
図8−31および図8−32は、図7に示された演出制御プロセス処理における可変表示中演出処理(ステップS172)を示すフローチャートである。可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、まず、プロセスタイマの値を1減算するとともに(ステップ078IWS841)、変動時間タイマの値を1減算する(ステップ078IWS842)。プロセスタイマがタイムアウトしたら(ステップ078IWS843)、プロセスデータの切替を行う。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定する(ステップ078IWS844)。また、その次に設定されている表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データにもとづいて演出装置に対する制御状態を変更する(ステップ078IWS845)。
図8−31および図8−32は、図7に示された演出制御プロセス処理における可変表示中演出処理(ステップS172)を示すフローチャートである。可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、まず、プロセスタイマの値を1減算するとともに(ステップ078IWS841)、変動時間タイマの値を1減算する(ステップ078IWS842)。プロセスタイマがタイムアウトしたら(ステップ078IWS843)、プロセスデータの切替を行う。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定する(ステップ078IWS844)。また、その次に設定されている表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データにもとづいて演出装置に対する制御状態を変更する(ステップ078IWS845)。
次いで、演出制御用CPU120は、第1図柄確定A指定コマンドまたは第2図柄確定A指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップ078IWS846)。具体的には、コマンド解析処理において第1確定Aコマンド受信フラグまたは第2確定Aコマンド受信フラグがセットされているか否かを確認する。第1図柄確定A指定コマンドまたは第2図柄確定A指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、モード移行演出(時短状態(時短モード)に移行することを報知する演出)および右打ち報知に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ078IWS847)。次いで、演出制御用CPU120は、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ078IWS848)。また、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ078IWS849)。また、演出制御用CPU120は、演出制御手段側で図柄確定期間を計測するための確定演出期間タイマに20秒に応じた値をセットする(ステップ078IWS850)。そして、ステップ078IWS862に移行する。
第1図柄確定A指定コマンドおよび第2図柄確定A指定コマンドのいずれも受信していなければ、演出制御用CPU120は、第1図柄確定B指定コマンドまたは第2図柄確定B指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップ078IWS851)。具体的には、コマンド解析処理において第1確定Bコマンド受信フラグまたは第2確定Bコマンド受信フラグがセットされているか否かを確認する。第1図柄確定B指定コマンドまたは第2図柄確定B指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、継続演出(時短状態が継続することを報知する演出)に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ078IWS852)。次いで、演出制御用CPU120は、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ078IWS853)。また、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ078IWS854)。また、演出制御用CPU120は、演出制御手段側で図柄確定期間を計測するための確定演出期間タイマに10秒に応じた値をセットする(ステップ078IWS855)。そして、ステップ078IWS862に移行する。
第1図柄確定B指定コマンドおよび第2図柄確定B指定コマンドのいずれも受信していなければ、演出制御用CPU120は、第1図柄確定C指定コマンドまたは第2図柄確定C指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップ078IWS856)。具体的には、コマンド解析処理において第1確定Cコマンド受信フラグまたは第2確定Cコマンド受信フラグがセットされているか否かを確認する。第1図柄確定C指定コマンドまたは第2図柄確定C指定コマンドを受信していれば、ステップ078IWS858に移行する。
第1図柄確定C指定コマンドおよび第2図柄確定C指定コマンドのいずれも受信していなければ、演出制御用CPU120は、第2図柄確定D指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップ078IWS863)。具体的には、コマンド解析処理において第2確定Dコマンド受信フラグがセットされているか否かを確認する。第2図柄確定D指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、祝福演出(大当りとなったことを報知し、祝福する演出)に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ078IWS864)。次いで、演出制御用CPU120は、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ078IWS865)。また、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ078IWS866)。また、演出制御用CPU120は、演出制御手段側で図柄確定期間を計測するための確定演出期間タイマに60秒に応じた値をセットする(ステップ078IWS867)。そして、ステップ078IWS862に移行する。
第2図柄確定D指定コマンドを受信していなければ、演出制御用CPU120は、変動時間タイマがタイムアウトしているか否かを確認する(ステップ078IWS868)。変動時間タイマがタイムアウトしていなければ、処理を終了する。
第1図柄確定C指定コマンドまたは第2図柄確定C指定コマンドを受信した場合(ステップ078IWS856のY)、または変動時間タイマがタイムアウトしている場合(ステップ078IWS868のY)、演出制御用CPU120は、通常の図柄確定表示に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ078IWS858)。次いで、演出制御用CPU120は、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ078IWS859)。また、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ078IWS860)。また、演出制御用CPU120は、演出制御手段側で図柄確定期間を計測するための確定演出期間タイマに0.5秒に応じた値をセットする(ステップ078IWS861)。そして、ステップ078IWS862に移行する。
なお、本例では、図柄確定指定コマンドを受信した場合に加えて、変動時間タイマがタイムアウトした場合にも(ステップ078IWS857参照)、ステップ078IWS858以降の処理に移行して図柄確定期間に移行するのであるが、通常は図柄確定指定コマンドを取りこぼさなければ、ステップ078IWS857でYと判定されてステップ078IWS858以降の処理に移行する場合はない。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を特図当り待ち処理(ステップS173)に応じた値に更新する(ステップ078IWS862)。
(特図当り待ち処理)
図8−33および図8−34は、図7に示された演出制御プロセス処理における特図当り待ち処理(ステップS173)を示すフローチャートである。特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、まず、確定演出期間タイマの値を1減算し(ステップ078IWS871)、減算後の確定演出期間タイマの値がタイムアウトしているか否かを確認する(ステップ078IWS872)。減算後の確定演出期間タイマの値がタイムアウトしていなければ、プロセスタイマの値を1減算し(ステップ078IWS873)、プロセスデータnの内容(表示制御実行データn、ランプ制御実行データn、音番号データn)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ078IWS874)。
図8−33および図8−34は、図7に示された演出制御プロセス処理における特図当り待ち処理(ステップS173)を示すフローチャートである。特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、まず、確定演出期間タイマの値を1減算し(ステップ078IWS871)、減算後の確定演出期間タイマの値がタイムアウトしているか否かを確認する(ステップ078IWS872)。減算後の確定演出期間タイマの値がタイムアウトしていなければ、プロセスタイマの値を1減算し(ステップ078IWS873)、プロセスデータnの内容(表示制御実行データn、ランプ制御実行データn、音番号データn)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ078IWS874)。
また、演出制御用CPU120は、プロセスタイマがタイムアウトしたら(ステップ078IWS875)、プロセスデータの切替を行う(ステップ078IWS876)。また、演出制御用CPU120は、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定し、プロセスタイマをスタートさせる(ステップ087IWS877)。
次いで、演出制御用CPU120は、飾り図柄の停止図柄の確定表示中であるか否かを確認する(ステップ078IWS878)。飾り図柄の停止図柄の確定表示中であれば、そのまま処理を終了する。飾り図柄の停止図柄の確定表示中でなければ、演出制御用CPU120は、決定されている停止図柄(はずれ図柄(時短なし)、時短はずれ図柄、大当り図柄、小当り図柄)を停止表示させる制御を行う(ステップ078IWS879)。
ステップ078IWS879の処理で大当り図柄を停止表示した場合には(ステップ078IWS880のY)、演出制御用CPU120は、大当り図柄を確定表示したことを示す大当り停止フラグをセットする(ステップ078IWS881)。そして、処理を終了する。
ステップ078IWS879の処理で小当り図柄を停止表示した場合には(ステップ078IWS882のY)、演出制御用CPU120は、小当り図柄を確定表示したことを示す小当り停止フラグをセットする(ステップ078IWS883)。そして、処理を終了する。
減算後の確定演出期間タイマの値がタイムアウトしていれば(すなわち、図柄確定期間を経過していれば)、演出制御用CPU120は、大当り停止フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ078IWS884)。大当り停止フラグがセットされていれば、演出制御用CPU120は、大当り開始指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップ078IWS885)。なお、大当り開始指定コマンドを受信したか否かは、例えば、大当り開始指定コマンド受信フラグ(ステップ078IWS622参照)がセットされているか否かを確認することにより判定できる。大当り開始指定コマンドを受信していなければ、そのまま処理を終了する。
大当り開始指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、大当り停止フラグをリセットする(ステップ078IWS886)。次いで、演出制御用CPU120は、第2図柄確定D指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップ078IWS887a)。具体的には、コマンド解析処理において第2確定Dコマンド受信フラグがセットされているか否かを確認する。
第2図柄確定D指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、通常の右打ち報知よりも認識しやすい態様である特別右打ち報知を含む大当り中演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ078IWS887b)。また、第2図柄確定D指定コマンドを受信していなければ、演出制御用CPU120は、モード移行演出(確変状態(確変モード)や時短状態(時短モード)に移行することを報知する演出)および右打ち報知を含む大当り中演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ078IWS887)。
そして、演出制御用CPU120は、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ステップ078IWS888)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ、および演出用部品としてのスピーカ27)の制御を実行する(ステップ078IWS889)。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を大当り中演出処理に応じた値に更新する(ステップ078IWS890)。
大当り停止フラグがセットされていなければ、演出制御用CPU120は、小当り停止フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ078IWS891)。小当り停止フラグがセットされていれば、演出制御用CPU120は、小当り開始指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップ078IWS892)。なお、小当り開始指定コマンドを受信したか否かは、例えば、コマンド解析処理において、小当り開始指定コマンドを受信したことを示すフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。小当り開始指定コマンドを受信していなければ、そのまま処理を終了する。
小当り開始指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、小当り停止フラグをリセットする(ステップ078IWS893)。次いで、演出制御用CPU120は、小当り中演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ078IWS894)。そして、演出制御用CPU120は、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ステップ078IWS895)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ、および演出用部品としてのスピーカ27)の制御を実行する(ステップ078IWS896)。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を小当り中演出処理に応じた値に更新する(ステップ078IWS897)。
小当り停止フラグもセットされていなければ(すなわち、はずれ図柄(時短なし)または時短はずれ図柄を停止表示した場合であれば)、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示開始待ち処理(ステップS170)に応じた値に更新する(ステップ078IWS898)。
(演出例)
次に、時短状態に移行する際の演出態様の具体例について説明する。図8−35〜図8−37は、時短状態に移行する際の演出態様の具体例を説明するための説明図である。このうち、図8−35および図8−36は、通常状態から大当り経由で時短状態に移行する場合の演出態様の具体例を示している。また、図8−37は、通常状態から時短はずれ経由で時短状態に移行する場合の演出態様の具体例を示している。また、図8−38は、大当り経由で制御された時短状態において第2特別図柄の変動表示を契機とする大当りが発生する場合の演出態様の具体例を示している。なお、図8−35〜図8−38において、(A)(B)(C)の順に演出画面が遷移する。
次に、時短状態に移行する際の演出態様の具体例について説明する。図8−35〜図8−37は、時短状態に移行する際の演出態様の具体例を説明するための説明図である。このうち、図8−35および図8−36は、通常状態から大当り経由で時短状態に移行する場合の演出態様の具体例を示している。また、図8−37は、通常状態から時短はずれ経由で時短状態に移行する場合の演出態様の具体例を示している。また、図8−38は、大当り経由で制御された時短状態において第2特別図柄の変動表示を契機とする大当りが発生する場合の演出態様の具体例を示している。なお、図8−35〜図8−38において、(A)(B)(C)の順に演出画面が遷移する。
まず、図8−35および図8−36を用いて、通常状態から大当り経由で時短状態に移行する場合の演出態様の具体例について説明する。図8−35(A)に示すように、画像表示装置5において、飾り図柄の停止図柄として通常大当り図柄(本例では、「666」の図柄の組み合わせ)が導出表示され、大当り遊技の大当り開始期間(ファンファーレ期間)に移行したものとする。本例では、大当り遊技のファンファーレ期間として20秒間が確保されており、ファンファーレ期間において、図8−35(B)に示すように、画像表示装置5においてモード移行演出が実行される(ステップ078IWS887c参照)。本例では、図8−35(B)に示すように、画像表示装置5において、キャラクタ画像078IW30が表示されるとともに、キャラクタのセリフとして「夕日モードに移行」などの文字表示078IW31が表示されることによって、モード移行演出が実行され、時短状態Aに移行することが報知される。
また、本例では、大当り遊技を開始すると、打ち方報知として、右打ちLED078IW10の点灯が開始される(ステップ078IWS135参照)とともに、右打ち報知LED078IW20の点灯も開始される(ステップ078IWS640参照)のであるが、図8−35(B)に示すように、それとともに、画像表示装置5において、右打ちアイコン画像078IW40bの表示も開始される。
なお、本例では、大当り遊技が開始される前、通常状態(低ベース状態)に制御されているときには、打ち方報知として、図8−25(A)に示すように、画像表示装置5において、左打ちアイコン画像078IW40aが表示される。また、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20が点灯されていないことにより、左打ち報知が行われる。
次いで、ファンファーレ期間中において所定期間(例えば、10秒)が経過すると、図8−35(C)に示すように、画像表示装置5において、右打ち報知が開始される(ステップ078IWS887c参照)。本例では、図8−35(C)に示すように、画像表示装置5において、「右打ち!」などの文字表示078IW32が表示されることによって、右打ち報知が実行される。
次いで、ファンファーレ期間を経過すると、図8−35(D)に示すように、「大当り中!」などの文字表示078IW33が表示され、大当り遊技のラウンド期間に移行する。そして、大当り遊技を終了すると、時短状態Aに移行され、図8−36(E)に示すように、画像表示装置5において、時短状態A(大当り経由の時短状態)に応じた背景画像に切り替えられる(ステップ078IWS634参照)。本例では、図8−36(E)に示すように、画像表示装置5の表示画面の右上端部において「夕日モード」と表示されるとともに、黄色の表示色の背景画像に切り替えられる。
次に、図8−37を用いて、通常状態から時短はずれ経由で時短状態に移行する場合の演出態様の具体例について説明する。図8−37(A)に示すように、画像表示装置5において、飾り図柄の停止図柄として時短はずれ図柄(本例では、特殊図柄(星図柄)を含むはずれ図柄の組み合わせ)が導出表示されたものとする。本例では、時短はずれ図柄の図柄確定期間として20秒間が確保されており、図柄確定期間において、図8−37(B)に示すように、画像表示装置5においてモード移行演出が実行される(ステップ078IWS847参照)。本例では、図8−37(B)に示すように、画像表示装置5において、キャラクタ画像078IW34が表示されるとともに、キャラクタのセリフとして「森林モードに移行」などの文字表示078IW35が表示されることによって、モード移行演出が実行され、時短状態Bに移行することが報知される。
また、本例では、時短はずれ図柄を導出表示したときの図柄確定期間開始時に、打ち方報知として、右打ちLED078IW10の点灯が開始される(ステップ078IWS1125参照)とともに、右打ち報知LED078IW20の点灯も開始される(ステップ078IWS640参照)のであるが、図8−37(B)に示すように、それとともに、画像表示装置5において、右打ちアイコン画像078IW41の表示も開始される。
次いで、図柄確定期間中において所定期間(例えば、10秒)が経過すると、図8−37(C)に示すように、画像表示装置5において、右打ち報知が開始される(ステップ078IWS847参照)。本例では、図8−37(C)に示すように、画像表示装置5において、「右打ち!」などの文字表示078IW36が表示されることによって、右打ち報知が実行される。
次いで、図柄確定期間を経過すると、時短状態Bに移行され、図8−37(D)に示すように、画像表示装置5において、時短状態B(時短はずれ経由の時短状態)に応じた背景画像に切り替えられる(ステップ078IWS636参照)。本例では、図8−37(D)に示すように、画像表示装置5の表示画面の右上端部において「森林モード」と表示されるとともに、緑色の表示色の背景画像に切り替えられる。
次に、図8−38を用いて、大当り経由で制御された時短状態において第2特別図柄の変動表示を契機とする大当りが発生する場合の演出態様の具体例について説明する。
図8−38(A)に示すように、大当り経由で制御された時短状態中に、画像表示装置5において第2特別図柄に対応する飾り図柄の変動表示が行われているものとする。また、時短状態であるため、図8−38(A)に示すように、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20が点灯されているとともに、画像表示装置5において、右打ちアイコン画像078IW40bも表示されている。
次いで、図8−38(B)に示すように、第2特別図柄に対応する飾り図柄の停止図柄として通常大当り図柄(本例では、「666」の図柄の組み合わせ)が導出表示され、図柄停止期間に移行したものとする。
本例では、大当り経由で制御された時短状態において第2特別図柄の変動表示として大当り図柄が停止表示されるときには、図柄停止期間として60秒間が確保されている。そして、図柄停止期間において、図8−38(C)に示すように、画像表示装置5において祝福演出が実行される(ステップ078IWS864参照)。祝福演出として、例えば、大当り確定間際やファンファーレ期間で実行されるような演出の他、例可動体32を動作させる動作演出や、装飾用LED等の発光体を特定態様(例えばレインボーに発光させる)とする発光演出、可動体32やスティックコントローラ31A、プッシュボタン31B等を振動させる振動演出、ラウンド数の報知等が実行されるようにしてもよい。
また、本例では、図8−38(B),(C)に示すように、60秒間の図柄停止期間には、打ち方報知として、画像表示装置5において、左打ちアイコン画像078IW40aが表示される。また、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20が消灯されることにより、左打ち報知が行われる。
そして、図柄停止期間が終了し、大当り遊技を開始すると、図8−38(D)に示すように、特別右打ち報知として、画像表示装置5の表示領域中央において、「右打ち」の文字が付され右向きの矢印を模した特別右打ち報知画像078IW40cが表示される(ステップ078IWS887b)。また、このとき打ち方報知として、右打ちLED078IW10の点灯が開始される(ステップ078IWS135参照)とともに、右打ち報知LED078IW20の点灯も開始される(ステップ078IWS640参照)、また、図8−38(D)に示すように、それとともに、画像表示装置5において、右打ちアイコン画像078IW40bの表示も開始される。
本例では、図8−38に示すように、図柄停止期間に左打ち報知が行われている場合(加えて図柄停止期間前は右打ち報知が行われている場合)に、図柄停止期間が終了して、大当り遊技が開始されると、通常の右打ち報知(例えば、右打ちアイコン画像078IW40bが表示される)よりも認識しやすい特別右打ち報知(例えば、特別右打ち報知画像078IW40cが表示される。また例えば、特殊な効果音が出力される)が行われるように構成されている。このような構成により、打ち方報知が左打ちから右打ちに変更されたこと(すなわち右打ちが有利となること)に遊技者が気付かないという不利益が発生することを防止することができる。
なお、図8−38に示す例に加えて、時短状態から通常状態に移行したとき(または時短状態から通常状態に移行し、さらに第2保留記憶数が0になったとき)に、通常の左打ち報知(例えば、左打ちアイコン画像078IW40aが表示される)よりも認識しやすい特別左打ち報知(例えば、画像表示装置5の表示領域中央において「左打ち」の文字が付され左向きの矢印を模した特別左打ち報知画像が表示されるとともに、特殊な効果音が出力される)が行われるように構成してもよい。
なお、図8−35〜図8−38に示す例では、右打ちアイコン画像078IW40b,41が右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20の点灯開始とともに表示される場合が示されているが、右打ちアイコン画像078IW40b,41は、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20の点灯開始に連動して表示が開始され、右打ちLED078IW10および右打ち報知LED078IW20の消灯に連動して消去される。
(演出実行タイミング)
次に、本特徴部095IWにおける各種演出の実行タイミングについて説明する。図8−39〜図8−41は、本特徴部095IWにおける各種演出の実行タイミングを説明するためのタイミングチャートである。このうち、図8−39(A)は、初当り時(通常状態において第1特別図柄の大当り図柄が停止)となる場合の各種演出の実行タイミングを示している。また、図8−39(B)は、連荘時(大当り経由の時短状態において第2特別図柄の大当り図柄が停止)となる場合の各種演出の実行タイミングを示している。また、図8−40は、通常状態中にはずれ(時短なし)となる場合の各種演出の実行タイミングを示している。また、図8−41(A)は、通常状態中に時短はずれとなる場合の各種演出の実行タイミングを示している。また、図8−41(B)は、時短状態中に時短はずれとなる場合の各種演出の実行タイミングを示している。
次に、本特徴部095IWにおける各種演出の実行タイミングについて説明する。図8−39〜図8−41は、本特徴部095IWにおける各種演出の実行タイミングを説明するためのタイミングチャートである。このうち、図8−39(A)は、初当り時(通常状態において第1特別図柄の大当り図柄が停止)となる場合の各種演出の実行タイミングを示している。また、図8−39(B)は、連荘時(大当り経由の時短状態において第2特別図柄の大当り図柄が停止)となる場合の各種演出の実行タイミングを示している。また、図8−40は、通常状態中にはずれ(時短なし)となる場合の各種演出の実行タイミングを示している。また、図8−41(A)は、通常状態中に時短はずれとなる場合の各種演出の実行タイミングを示している。また、図8−41(B)は、時短状態中に時短はずれとなる場合の各種演出の実行タイミングを示している。
まず、図8−39(A)を用いて、初当り(通常状態において第1特別図柄の大当り図柄が停止)となる場合の各種演出の実行タイミングについて説明する。図8−39(A)に示すように、通常状態において第1特別図柄の変動表示結果が大当り(通常大当り)となる場合、特別図柄および飾り図柄の変動表示を終了し、大当り図柄(通常大当り図柄)が停止表示されると、0.5秒間の短い図柄確定期間にわたって大当り図柄が確定表示される(ステップ078IWS1132参照)。また、大当りとなる場合には、大当り遊技のファンファーレ期間として20秒間が確保されており、ファンファーレ期間において、図8−39(A)に示すように、画像表示装置5においてモード移行演出が実行される(ステップ078IWS887c参照)。次いで、ファンファーレ期間中において所定期間(例えば、10秒)が経過すると、図8−39(A)に示すように、画像表示装置5において、右打ち報知が開始される(ステップ078IWS887c参照)。次いで、ファンファーレ期間を経過すると、大当り遊技のラウンド期間やインターバル期間が繰り返され、全てのラウンドを終了しエンディング期間を終了すると(大当り遊技を終了すると)、時短状態Aに移行され、図8−39(A)に示すように、画像表示装置5において、時短状態A(大当り経由の時短状態)に応じた背景画像(本例では、黄色の表示色の背景画像)に切り替えられる(ステップ078IWS634参照)。
なお、図8−39(A)に示す例では、通常大当りとなる場合について示しているが、確変大当りや突然確変大当りにもとづく大当り遊技を終了するときには、画像表示装置5において、確変状態に応じた背景画像(本例では、赤色の表示色の背景画像)に切り替えられる(ステップ078IWS638参照)。
次に、図8−39(B)を用いて、連荘時(大当り経由の時短状態において第2特別図柄の大当り図柄が停止)となる場合の各種演出の実行タイミングについて説明する。図8−39(B)に示すように、大当り経由の時短状態において第2特別図柄の変動表示結果が大当りとなる場合、特別図柄および飾り図柄の変動表示を終了し、大当り図柄が停止表示されると、60秒間の極めて長い図柄確定期間にわたって大当り図柄が確定表示される(ステップ078IWS1137参照)。この図柄確定期間において、図8−39(B)に示すように、画像表示装置5において祝福演出が実行される(ステップ078IWS864参照)。次いで、図柄確定期間を経過すると、特別右打ち報知が実行される(ステップ078IWS887b参照)。
次に、図8−40を用いて、通常状態中にはずれ(時短なし)となる場合の各種演出の実行タイミングについて説明する。図8−40に示すように、通常状態中にはずれ(時短なし)となる場合、特別図柄および飾り図柄の変動表示を終了し、はずれ図柄(時短なし)が停止表示されると、0.5秒間の短い図柄確定期間にわたってはずれ図柄(時短なし)が確定表示される(ステップ078IWS1132参照)。また、図柄確定期間を終了すると、継続して通常状態に応じた背景画像(本例では、青色の表示色の背景画像)が表示される(ステップ078IWS632参照)。
なお、図8−40に示す例では、通常状態中にはずれ(時短なし)となる場合について示しているが、例えば、確変状態中にはずれ(時短なし)となる場合には、変動開始前から確変状態に応じた背景画像(本例では、赤色の表示色の背景画像)が表示されているのであるから、図柄確定期間の終了後も確変状態に応じた背景画像(本例では、赤色の表示色の背景画像)が継続して表示される。また、例えば、時短状態A中にはずれ(時短なし)となる場合には、変動開始前から時短状態Aに応じた背景画像(本例では、黄色の表示色の背景画像)が表示されているのであるから、図柄確定期間の終了後も時短状態Aに応じた背景画像(本例では、黄色の表示色の背景画像)が継続して表示される。また、例えば、時短状態B中にはずれ(時短なし)となる場合には、変動開始前から時短状態Bに応じた背景画像(本例では、緑色の表示色の背景画像)が表示されているのであるから、図柄確定期間の終了後も時短状態Bに応じた背景画像(本例では、緑色の表示色の背景画像)が継続して表示される。
次に、図8−41(A)を用いて、通常状態中に時短はずれとなる場合の各種演出の実行タイミングについて説明する。図8−41(A)に示すように、通常状態中に時短はずれとなる場合、特別図柄および飾り図柄の変動表示を終了し、時短はずれ図柄が停止表示されると、20秒間の図柄確定期間にわたって時短はずれ図柄が確定表示される(ステップ078IWS1128参照)。また、図柄確定期間において、図8−41(A)に示すように、画像表示装置5においてモード移行演出が実行される(ステップ078IWS847参照)。次いで、図柄確定期間中において所定期間(例えば、10秒)が経過すると、図8−41(A)に示すように、画像表示装置5において、右打ち報知が開始される(ステップ078IWS847参照)。次いで、図柄確定期間を経過すると、時短状態Bに移行され、図8−41(A)に示すように、画像表示装置5において、時短状態B(時短はずれ経由の時短状態)に応じた背景画像(本例では、緑色の表示色の背景画像)に切り替えられる(ステップ078IWS636参照)。
次に、図8−41(B)を用いて、時短状態中に時短はずれとなる場合の各種演出の実行タイミングについて説明する。図8−41(B)に示すように、時短状態中に時短はずれとなる場合、特別図柄および飾り図柄の変動表示を終了し、時短はずれ図柄が停止表示されると、10秒間の図柄確定期間にわたって時短はずれ図柄が確定表示される(ステップ078IWS1130参照)。また、図柄確定期間において、図8−41(B)に示すように、画像表示装置5において継続演出が実行される(ステップ078IWS852参照)。次いで、図柄確定期間を経過すると、時短状態Bに移行され、図8−41(B)に示すように、画像表示装置5において、時短状態B(時短はずれ経由の時短状態)に応じた背景画像(本例では、緑色の表示色の背景画像)に切り替えられる(ステップ078IWS636参照)。
なお、本例では、時短状態中に時短はずれAとなる場合には、次回大当りまで時短状態が継続されるのであるが、この場合には、例えば、継続演出において「∞」などの表示を行い、次回大当りまで時短状態が継続することを示唆するように構成してもよい。
次に、変動パターンPA3−1(特殊変動)が選択された場合の演出について説明する。図8−42は、特殊変動パターン時の演出例を示す説明図である。
図8−42に示すように、本例では、特殊変動を実行するときには、表示結果に関わらず、共通の変動パターンPA3−1(特図変動時間:262000ms(4分22秒))が用いられるが、演出内容は表示結果に応じて異なる。
例えば、表示結果がはずれの場合には、図8−42(A)に示すように、変動開始から4分間に亘り、大当り遊技状態と共通する大当り共通動画の再生を行う第1演出を行い、第1演出が終了したタイミングから17秒間に亘り、シャッター画像を閉鎖表示する第2演出を行い、第2演出が終了したタイミングでシャッター画像を開放表示するとともに、5秒間に亘りはずれ図柄を仮停止する。
また、表示結果が大当り(または小当り)の場合には、変動開始から3分40秒間に亘り、大当り遊技状態と共通する大当り共通動画の再生を行う第1演出を行い、第1演出が終了したタイミングから17秒間に亘り、シャッター画像を閉鎖表示する第2演出を行い、第2演出が終了したタイミングでシャッター画像を開放表示するとともに、5秒間に亘り大当り図柄(偶数図柄)を仮停止し、更に20秒間に亘り、再度抽選を行っているかのように見せる再抽選演出を行って大当り種別に対応する大当り図柄を停止表示し、大当り遊技状態に制御することを祝福する祝福演出を行う。
このように、本特徴部095IWでは、変動時間が極めて長い特殊変動における前半においては第1演出を行い、後半においては大当りに制御するか否かを報知する第2演出を行うように構成されている。これにより、特殊変動における興趣の低下を抑制することができる。
また、本特徴部095IWでは、特殊変動を実行するときに、演出内容を異ならせながらも、表示結果がはずれの場合と大当り(または小当り)の場合とで、共通の変動パターンPA3−1(特図変動時間:262000ms(4分22秒))が用いられる。このような構成により、変動パターンの増加を抑え、データ容量を削減することができる。
なお、第1演出として、大当り遊技状態と共通する大当り共通動画の再生を行うこととしたが、例えば、特殊変動が選択される直前の大当り遊技状態において再生していた動画をそのまま特殊変動においても継続して再生することとすれば、一見すると大当り遊技状態であるのか特別図柄の変動中であるのかを認識させにくくし、興趣の低下を抑制することができる。
また、特殊変動が連続して行われる場合、2回目以降の特殊変動では大当り遊技状態ではないことを遊技者が既に認識している状態にあるため、大当り遊技状態とは異なる演出を行うこととしてもよい。例えば、2回目以降の特殊変動においてのみ再生される動画を有することとすれば、興趣の低下を抑制することができる。
また、特殊変動において大当り遊技状態とは異なる第1演出を行う場合、上述したように、特殊変動大当りと特殊変動はずれとで第1演出の実行期間の長さが異なっているため、同様の演出を行っては、第1演出の終了時期により遊技者に大当りであるか否かが認識されてしまうことが考えられる。そこで、特殊変動大当りにおける第1演出の期間と特殊変動はずれにおける第1演出の期間とを同じ長さとしてもよい。その場合、特殊変動大当りの方が、特殊変動はずれよりも、再抽選演出や祝福演出を実行する期間だけ長い変動時間を有することとしてもよい。
また、特殊変動大当りにおける第1演出の期間と特殊変動はずれにおける第1演出の期間との公約数の演出時間を有する演出を繰り返し行うことにより、第1演出の終了タイミングにより大当りであるか否かが遊技者に認識されてしまうことを防止するものであってもよい。例えば、特殊変動はずれにおける4分間の第1演出と、特殊変動大当りにおける3分40秒間の第1演出とで、20秒の動画を繰り返し行うこととすれば、特殊変動大当りであっても特殊変動はずれであっても該動画の終了時点で第1演出が終了することとなるため、いずれの表示結果であるかを遊技者に認識させにくくすることができる。
なお、本特徴部095IWでは、第2特別図柄の変動表示が第1特別図柄の変動表示に優先して実行されるように構成されているが、例えば、始動入賞が発生した順に第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とのいずれかが実行されるように構成されていてもよい。この場合には、特殊高ベース状態において、第1保留記憶数に関する条件(例えば、第1保留記憶数が1以上である)が成立していることにもとづいて、第1特別図柄の変動表示および第2特別図柄の変動表示のいずれかを特殊変動で実行する(例えば、合計4回の変動表示を特殊変動で実行する)ようにしてもよい。
また、例えば、第1特別図柄の変動表示が第2特別図柄の変動表示に優先して実行されるように構成されていてもよい。またこの場合、特殊高ベース状態において、第1特別図柄の変動パターンとして、特殊変動の変動パターンPA3−1を選択可能に構成されていてもよい。このような構成により、特殊高ベース状態において第2保留記憶が記憶されているときでも、左打ちによって発生した第1保留記憶にもとづいて、特殊変動の変動パターンPA3−1による第1特別図柄の変動表示を優先的に実行することができ、短期間に複数回大当り遊技状態に制御されることを防ぐことで、射幸性を抑えて健全な遊技性を実現することができる。
また、本特徴部095IWの構成は、いわゆる一種二種混合機にも適用可能である。一種二種混合機とは、大当り図柄が導出表示されると大当り遊技状態に制御される仕組みと、小当り図柄が導出表示されると小当り遊技状態に制御され、小当り遊技状態において特定領域(例えばV入賞領域)を遊技球が通過すると大当り遊技状態に制御される仕組みと、が組み合わせられた遊技機である。
一種二種混合機では、例えば、通常状態において左遊技領域に設けられた第1始動入賞口を狙って左打ちを行い、大当り図柄が導出表示されて大当り遊技状態に制御されると、右遊技領域に設けられた大入賞口を狙って右打ちを行う。
また、例えば、大当り遊技後に時短状態に制御されると、右遊技領域に設けられた第2始動入賞口を狙って右打ちを行い、小当り図柄が導出表示されて小当り遊技状態に制御されると、右遊技領域に設けられた特定領域(例えばV入賞領域)を狙って右打ちを行う。そして、特定領域(例えばV入賞領域)を遊技球が通過して大当り遊技状態に制御されると、右遊技領域に設けられた大入賞口を狙って右打ちを行う。
このような一種二種混合機に本特徴部095IWの構成を適用する場合には、例えば、時短状態において小当り図柄が導出表示されるときの図柄確定期間を長くする(例えば、1分間)とともに、当該図柄確定期間中は左打ち報知を行う(すなわち第1保留記憶数を増加させる)。そして、小当り遊技状態を経て大当り遊技状態に制御された後、再び時短状態に制御されたときに、第1保留記憶数が特定数(例えば「4」)であることを条件として、特殊変動を所定回実行するようにすればよい。このような構成により、短期間に複数回大当り遊技状態に制御されることを防ぐことができ、射幸性を抑えて健全な遊技性を実現することができる。
なお、一種二種混合機では、小当り遊技状態が開始された後、所定期間内に特定領域(例えばV入賞領域)を遊技球が通過しなければ、大当り遊技状態に制御されることなく、小当り遊技状態が終了してしまうように構成されているものもある。このような遊技機では、図柄確定期間に左打ち報知を行うように構成されていると、図柄確定期間が経過して小当り遊技状態に制御されても右打ちに切り替えることに遊技者が気付かず、小当り遊技を無駄にしてしまうおそれがある。そこで、小当り遊技状態が開始されるとき、または開始される所定期間前において、通常の右打ち報知よりも認識しやすい態様により、特別な右打ち報知を行うようにしてもよい。このような構成により、遊技者の不利益が発生することを防止することができる。
また、本特徴部095IWの構成において、実行前の変動表示(実行が保留されている変動表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出を実行可能にする場合には、時短状態においては、第2特別図柄の変動表示を対象として先読み予告演出を実行可能とする一方で、第1特別図柄の変動表示を対象として先読み予告演出を実行しないように構成してもよい。このように構成することによって、演出の内容に不整合が生じることを抑えることができる。
以上に説明したように、本特徴部095IWには、以下に示す(手段1−1)、(手段1−2)〜(手段8)に示す遊技機の構成が開示されている。
(手段1−1)識別情報(例えば、特別図柄)の可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態や、一種二種混合機における小当り遊技状態など)に制御可能な遊技機であって、特定経路(例えば、左遊技領域153SG002L)を通過する遊技媒体が通過可能な位置に設けられた第1通過領域(例えば、入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口)と、特別経路(例えば、右遊技領域153SG002R)を通過する遊技媒体が通過可能な位置に設けられた第2通過領域(例えば、可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口)と、識別情報の可変表示として、第1始動条件が成立することにもとづく第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示と、第2始動条件が成立することにもとづく第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示と、を実行可能な可変表示実行手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップS112を実行する部分)と、第1識別情報の可変表示に関する情報を第1保留記憶として記憶可能な第1保留記憶手段(例えば、第1保留記憶数バッファ)と、第2識別情報の可変表示に関する情報を第2保留記憶として記憶可能な第2保留記憶手段(例えば、第2保留記憶数バッファ)と、非特別状態(例えば、低ベース状態)よりも第2始動条件が成立しやすい特別状態(例えば、高ベース状態)に制御可能な特別状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップ078IWS164や078IWS537を実行する部分)と、特別経路へ向けて遊技媒体を発射すべき旨を特定可能な特別出力を実行可能な特別出力手段(例えば、試験信号として発射位置指定信号3(出力時期:遊技者が右打ちを行うと想定される遊技状態中)を出力可能であり、打ち方報知として右打ち報知を行うことが可能である。図8−23,図8−24参照)と、特定経路へ向けて遊技媒体を発射すべき旨を特定可能な特定出力を実行可能な特定出力手段(例えば、試験信号として発射位置指定信号1(出力時期:遊技者が左打ちを行うと想定される遊技状態中)を出力可能であり、打ち方報知として左打ち報知を行うことが可能である。図8−23,図8−24参照)と、を備え、第1始動条件は、第1通過領域を遊技媒体が通過することにもとづいて成立し、第2始動条件は、第2通過領域を遊技媒体が通過することにもとづいて成立し、可変表示実行手段は、 複数の可変表示期間のうちいずれかの可変表示期間を選択し、選択した可変表示期間により識別情報の可変表示を実行可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップS111,S112を実行する部分)、第1保留記憶に関する特別条件(例えば、第1保留記憶数が特定数(例えば「4」)に達している)が成立したことにもとづいて、可変表示期間が所定期間以上の特別可変表示期間(例えば、特殊変動の特図変動時間:262000ms)を選択可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップ095IWS101〜S107を実行する部分。図8−8(F)参照)、特別状態において可変表示の表示結果として有利状態の制御に関連する特定結果が表示されるときの表示期間である第1表示期間は、非特別状態において特定結果が表示されるときの表示期間である第2表示期間よりも長く(例えば、低ベース状態において大当り図柄が停止するときの図柄確定期間は0.5秒間であり、高ベース状態において大当り図柄が停止するときの図柄確定期間は1分間である。図8−24参照)、特別出力手段は、特別状態および有利状態において、特別出力を実行可能であり(例えば、図8−24参照)、特定出力手段は、第1表示期間において、特定出力を実行可能であり(例えば、図8−24(B)参照)、特別状態において特定結果が表示され第1表示期間が終了した後に有利状態に制御されるときに、特別経路へ向けて遊技媒体を発射すべき旨を特定可能な所定報知(例えば、特別右打ち報知)を実行可能な所定報知手段(例えば、演出制御用CPU120がステップ078IWS887a,S887b,S889を実行する部分。図8−24(B),図8−37(D)参照)をさらに備える。そのような構成によれば、特別状態において特定結果が表示されるときの表示期間(すなわち第1表示期間)では第1通過領域を遊技媒体が通過し得ることとなり、第1保留記憶に関する特別条件が成立したときに可変表示期間が所定期間以上の特別可変表示期間が選択され得るため、短期間に複数回有利状態に制御されることを防ぐことができ、射幸性を抑えて健全な遊技性を実現することができる。さらに、特別状態において特定結果が表示されるときの表示期間(すなわち第1表示期間)が終了した後に有利状態に制御されるときに、所定報知が行われることにより、遊技者の不利益が発生することを防止することができる。
(手段1−2)識別情報(例えば、特別図柄)の可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態や、一種二種混合機における小当り遊技状態など)に制御可能な遊技機であって、特定経路(例えば、左遊技領域153SG002L)を通過する遊技媒体が通過可能な位置に設けられた第1通過領域(例えば、入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口)と、特別経路(例えば、右遊技領域153SG002R)を通過する遊技媒体が通過可能な位置に設けられた第2通過領域(例えば、可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口)と、識別情報の可変表示として、第1始動条件が成立することにもとづく第1識別情報(例えば、第1特別図柄)の可変表示と、第2始動条件が成立することにもとづく第2識別情報(例えば、第2特別図柄)の可変表示と、を実行可能な可変表示実行手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップS112を実行する部分)と、第1識別情報の可変表示に関する情報を第1保留記憶として記憶可能な第1保留記憶手段(例えば、第1保留記憶数バッファ)と、第2識別情報の可変表示に関する情報を第2保留記憶として記憶可能な第2保留記憶手段(例えば、第2保留記憶数バッファ)と、非特別状態(例えば、低ベース状態)よりも第2始動条件が成立しやすい特別状態(例えば、高ベース状態)に制御可能な特別状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップ078IWS164や078IWS537を実行する部分)と、特別経路へ向けて遊技媒体を発射すべき旨を特定可能な特別出力を実行可能な特別出力手段(例えば、試験信号として発射位置指定信号3(出力時期:遊技者が右打ちを行うと想定される遊技状態中)を出力可能であり、打ち方報知として右打ち報知を行うことが可能である。図8−23,図8−24参照)と、特定経路へ向けて遊技媒体を発射すべき旨を特定可能な特定出力を実行可能な特定出力手段(例えば、試験信号として発射位置指定信号1(出力時期:遊技者が左打ちを行うと想定される遊技状態中)を出力可能であり、打ち方報知として左打ち報知を行うことが可能である。図8−23,図8−24参照)と、を備え、第1始動条件は、第1通過領域を遊技媒体が通過することにもとづいて成立し、第2始動条件は、第2通過領域を遊技媒体が通過することにもとづいて成立し、変表示実行手段は、複数の可変表示期間のうちいずれかの可変表示期間を選択し、選択した可変表示期間により識別情報の可変表示を実行可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップS111,S112を実行する部分)、第1保留記憶に関する特別条件(例えば、第1保留記憶数が特定数(例えば「4」)に達している)が成立したことにもとづいて、可変表示期間が所定期間以上の特別可変表示期間(例えば、特殊変動の特図変動時間:262000ms)を選択可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップ095IWS101〜S107を実行する部分。図8−8(F)参照)、特別状態において可変表示の表示結果として有利状態の制御に関連する特定結果が表示されるときの表示期間である第1表示期間は、非特別状態において特定結果が表示されるときの表示期間である第2表示期間よりも長く(例えば、低ベース状態において大当り図柄が停止するときの図柄確定期間は0.5秒間であり、高ベース状態において大当り図柄が停止するときの図柄確定期間は1分間である。図8−24参照)、特別出力手段は、特別状態において、特別出力を実行可能であり(例えば、図8−24参照)、特定出力手段は、第1表示期間において、特定出力を実行可能であり(例えば、図8−24(B)参照)、第1表示期間において、第2表示期間において実行される演出とは異なる特別演出(例えば、祝福演出)を実行可能な特別演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120がステップ078IWS864〜S866を実行する部分。図8−24(B),図8−37(C)参照)をさらに備える。そのような構成によれば、特別状態において特定結果が表示されるときの表示期間(すなわち第1表示期間)では第1通過領域を遊技媒体が通過し得ることとなり、第1保留記憶に関する特別条件が成立したときに可変表示期間が所定期間以上の特別可変表示期間が選択され得るため、短期間に複数回有利状態に制御されることを防ぐことができ、射幸性を抑えて健全な遊技性を実現することができる。さらに、特別状態において特定結果が表示されるときの(すなわち第1表示期間)では、特別演出が実行されるため、興趣を向上させることができる。
(手段2)可変表示実行手段は、第2識別情報の可変表示を第1識別情報の可変表示に優先して実行可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップ078IWS52〜S55を実行する部分)、第1保留記憶数が特定数(例えば「4」)以上である場合に、第2識別情報の可変表示期間として特別可変表示期間を選択可能であり、第1保留記憶数が特定数未満である場合に、第2識別情報の可変表示期間として特別可変表示期間を選択しない(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップ095IWS101〜S107を実行する部分)。そのような構成によれば、第1保留記憶数が特定数(例えば「4」)以上である場合に、第2識別情報の可変表示期間として特別可変表示期間を選択可能となるため、特別可変表示期間が選択されにくく、興趣の低下を最小限に抑えることができる。
(手段3)可変表示実行手段は、第1識別情報の可変表示を契機として有利状態に制御された場合、第1保留記憶数が特定数以上であっても、第2識別情報の可変表示期間として特別可変表示期間を選択せず、第2識別情報の可変表示を契機として有利状態に制御された場合、第1保留記憶数が特定数以上であれば、第2識別情報の可変表示期間として特別可変表示期間を選択可能である(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップ095IWS1136〜S1140,095IWS101〜S107を実行する部分。すなわち第2特別図柄の変動表示結果が大当りとなる場合にのみ特殊変動フラグがセットされる。そして、特殊変動フラグがセットされ、かつ第1保留記憶数が4である場合に、第2特別図柄の変動パターンとして、特殊変動パターンが選択可能となる)。そのような構成によれば、第1識別情報の可変表示を契機として有利状態に制御された場合(いわゆる初当りの場合)に、特別可変表示期間が選択されないようにすることができ、興趣の低下を最小限に抑えることができる。
(手段4)可変表示実行手段は、特別状態において、第1識別情報の可変表示期間として可変表示期間が短縮された特定可変表示期間(例えば、超短縮変動(特図変動期間:3000ms)や短縮変動(特図変動期間:5000ms))を選択可能である。そのような構成によれば、データ容量を削減することができる。
(手段5)演出を実行可能な演出実行手段を備え、演出実行手段は、特別可変表示期間のうちの第1期間において第1演出(例えば、大当り共通動画再生)を実行し、第1期間より後の第2期間において有利状態に制御するか否かを示す第2演出(例えば、シャッター閉鎖)を実行する(例えば、図8−42参照)。そのような構成によれば、特別可変表示期間において興趣が低下することを抑えることができる。
(手段6)特別可変表示期間は、可変表示の表示結果が特定結果となるときと特定結果とならないときとで共通である(例えば、4分22秒(26200ms)で共通である。図8−42参照)。そのような構成によれば、データ容量を削減することができる。
(手段7)遊技媒体が通過可能な開状態と遊技媒体が通過困難な閉状態とに制御可能な可変入賞手段(例えば、大入賞口)と、可変入賞手段への遊技媒体の通過を検出する検出手段(例えば、カウントスイッチ23)と、有利状態において、可変入賞手段を開状態に制御し、検出手段によって可変入賞手段への遊技媒体の通過が所定回(例えば、10回)検出されたことにもとづいて可変入賞手段を閉状態に制御可能な可変入賞制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100がステップS115を実行する部分)と、検出手段によって遊技媒体が検出されたことにもとづいて価値を付与する価値付与手段(例えば、大入賞口に遊技球が進入したときに、所定個数(本例では15個)の遊技球が賞球として払い出す部分)と、を備え、検出手段は、所定回を超えた特定回目の可変入賞手段への遊技媒体の通過を検出可能であり(本例では、カウントスイッチ23は、大入賞口への所定個数(例えば、10個)を超えた数の遊技球の入賞(オーバー入賞)についても検出可能である)、検出手段により特定回目の可変入賞手段への遊技媒体の通過が検出されたことにもとづいて、特定演出(例えば、オーバー入賞演出)を実行可能な特定演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120がステップ078IWS643cを実行する部分)と、を備える。そのような構成によれば、特定演出により興趣を向上させることができる。また、所定回を超える可変入賞手段への遊技媒体の通過を狙った遊技者の打ち出しを抑制することができる。
(手段8)可変表示実行手段は、可変表示の表示結果として特定結果とは異なる所定結果(例えば、はずれ図柄)を表示可能であり、所定結果として、特別状態の制御の契機とならない第1所定結果(例えば、はずれ図柄(時短なし))と、特別状態の制御の契機となる第2所定結果(例えば、時短はずれ図柄)と、を表示可能である。そのような構成によれば、興趣を向上させることができる。
1 … パチンコ遊技機
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4A、4B … 特別図柄表示装置
5 … 画像表示装置
6A … 入賞球装置
6B … 可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R … スピーカ
9 … 遊技効果ランプ
10 … 一般入賞口
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
13 … 音声制御基板
14 … ランプ制御基板
15 … 中継基板
20 … 普通図柄表示器
21 … ゲートスイッチ
22A、22B … 始動口スイッチ
23 … カウントスイッチ
30 … 打球操作ハンドル
31A … スティックコントローラ
31B … プッシュボタン
32 … 可動体
100 … 遊技制御用マイクロコンピュータ
101、121 … ROM
102、122 … RAM
103 … CPU
104、124 … 乱数回路
105、125 … I/O
120 … 演出制御用CPU
123 … 表示制御部
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4A、4B … 特別図柄表示装置
5 … 画像表示装置
6A … 入賞球装置
6B … 可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R … スピーカ
9 … 遊技効果ランプ
10 … 一般入賞口
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
13 … 音声制御基板
14 … ランプ制御基板
15 … 中継基板
20 … 普通図柄表示器
21 … ゲートスイッチ
22A、22B … 始動口スイッチ
23 … カウントスイッチ
30 … 打球操作ハンドル
31A … スティックコントローラ
31B … プッシュボタン
32 … 可動体
100 … 遊技制御用マイクロコンピュータ
101、121 … ROM
102、122 … RAM
103 … CPU
104、124 … 乱数回路
105、125 … I/O
120 … 演出制御用CPU
123 … 表示制御部
Claims (1)
- 識別情報の可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、
特定経路を通過する遊技媒体が通過可能な位置に設けられた第1通過領域と、
特別経路を通過する遊技媒体が通過可能な位置に設けられた第2通過領域と、
識別情報の可変表示として、第1始動条件が成立することにもとづく第1識別情報の可変表示と、第2始動条件が成立することにもとづく第2識別情報の可変表示と、を実行可能な可変表示実行手段と、
第1識別情報の可変表示に関する情報を第1保留記憶として記憶可能な第1保留記憶手段と、
第2識別情報の可変表示に関する情報を第2保留記憶として記憶可能な第2保留記憶手段と、
非特別状態よりも前記第2始動条件が成立しやすい特別状態に制御可能な特別状態制御手段と、
前記特別経路へ向けて遊技媒体を発射すべき旨を特定可能な特別出力を実行可能な特別出力手段と、
前記特定経路へ向けて遊技媒体を発射すべき旨を特定可能な特定出力を実行可能な特定出力手段と、を備え、
前記第1始動条件は、前記第1通過領域を遊技媒体が通過することにもとづいて成立し、
前記第2始動条件は、前記第2通過領域を遊技媒体が通過することにもとづいて成立し、
前記可変表示実行手段は、
複数の可変表示期間のうちいずれかの可変表示期間を選択し、選択した可変表示期間により識別情報の可変表示を実行可能であり、
前記第1保留記憶に関する特別条件が成立したことにもとづいて、可変表示期間が所定期間以上の特別可変表示期間を選択可能であり、
前記特別状態において可変表示の表示結果として前記有利状態の制御に関連する特定結果が表示されるときの表示期間である第1表示期間は、前記非特別状態において前記特定結果が表示されるときの表示期間である第2表示期間よりも長く、
前記特別出力手段は、前記特別状態において、前記特別出力を実行可能であり、
前記特定出力手段は、前記第1表示期間において、前記特定出力を実行可能であり、
前記第1表示期間において、前記第2表示期間において実行される演出とは異なる特別演出を実行可能な特別演出実行手段をさらに備えた
ことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019206230A JP2021078545A (ja) | 2019-11-14 | 2019-11-14 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019206230A JP2021078545A (ja) | 2019-11-14 | 2019-11-14 | 遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021078545A true JP2021078545A (ja) | 2021-05-27 |
Family
ID=75965555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019206230A Pending JP2021078545A (ja) | 2019-11-14 | 2019-11-14 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021078545A (ja) |
-
2019
- 2019-11-14 JP JP2019206230A patent/JP2021078545A/ja active Pending
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