JP6924834B2 - 有機電子素子封止材用組成物及びこれを用いて形成された封止材 - Google Patents

有機電子素子封止材用組成物及びこれを用いて形成された封止材 Download PDF

Info

Publication number
JP6924834B2
JP6924834B2 JP2019533613A JP2019533613A JP6924834B2 JP 6924834 B2 JP6924834 B2 JP 6924834B2 JP 2019533613 A JP2019533613 A JP 2019533613A JP 2019533613 A JP2019533613 A JP 2019533613A JP 6924834 B2 JP6924834 B2 JP 6924834B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
chemical formula
alkyl
unit represented
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019533613A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020504202A (ja
Inventor
ユ,ソン
キム,ナンス
ジョン,ミンジェ
健 砂賀
健 砂賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Momentive Performance Materials Korea Co Ltd
Original Assignee
Momentive Performance Materials Korea Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Momentive Performance Materials Korea Co Ltd filed Critical Momentive Performance Materials Korea Co Ltd
Publication of JP2020504202A publication Critical patent/JP2020504202A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6924834B2 publication Critical patent/JP6924834B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/84Passivation; Containers; Encapsulations
    • H10K50/844Encapsulations
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/40Organosilicon compounds, e.g. TIPS pentacene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/04Polysiloxanes
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K85/00Organic materials used in the body or electrodes of devices covered by this subclass
    • H10K85/10Organic polymers or oligomers
    • H10K85/151Copolymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/20Polysiloxanes containing silicon bound to unsaturated aliphatic groups
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/80Constructional details
    • H10K59/87Passivation; Containers; Encapsulations
    • H10K59/871Self-supporting sealing arrangements
    • H10K59/8722Peripheral sealing arrangements, e.g. adhesives, sealants
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/80Constructional details
    • H10K59/87Passivation; Containers; Encapsulations
    • H10K59/873Encapsulations
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Description

本出願は、2016年12月27日付にて韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10−2016−0180095号の出願日の利益を主張し、その内容の全ては、本明細書に組み込まれる。
本発明は、有機電子素子封止材用組成物及びこれを用いて形成された封止材に関する。
一般に、有機電子素子は、陽極と陰極との間に提供された有機層に電荷を注入すると、発光または電気の流れなどのような現象が起きることを特徴とする素子であり、選択された有機物によって様々な機能をする素子を製作することができる。
代表的な例として、有機発光素子(OLED、Organic Light Emitting Diode)は、薄くて軽いし、色感に優れて次世代の平板ディスプレー分野、フレキシブルディスプレー、照明分野などで注目されており、既存のガラス基板、シリコーンを含む無機物基板、金属基板及びプラスチック基板または金属ホイルなどのような柔軟な基板の上に製作が可能である。しかしながら、このような有機電子素子は、水分及び酸素に極めて脆弱であるため、大気中に曝された時または外部から水分がパネル内部に流入された時に発光効率及び寿命が顕著に減少するというデメリットを有している。
このような封止(Encapsulation)技術は、OLED素子の外部から流入される水分と酸素を遮断して発光材料と電極材料の酸化を防止し、ひいては素子の外部から加えられる機械的、物理的衝撃から素子を保護するための必須な工程である。
上記のような問題点を解決するためにガラスキャップまたはメタルキャップを用いるかまたはラミネーティング方法を用いた封止フィルムを使用するか、無機物を蒸着して外部から流入される水分及び酸素を遮断するための試みが行われている。
しかしながら、上記ガラスキャップは、大面積化に伴うガラス加工による費用が増加し、機械的破損などによる大面積化の問題があるというデメリットがあり、柔軟性が求められるフレキシブルOLEDパネルの製作にも困難を伴っている。メタルキャップの場合は、基板との熱膨脹係数の差による工程上の問題がある。また、上記ラミネーティング方法を用いた接着フィルムの場合は、フィルム接着面の界面を通じる水分及び酸素の流入などの問題がある。
また、有機電子素子の封止時に吸湿剤をパネル内部に装着したメタルキャップ方法を使用する場合、吸湿剤を使用するためのメタルキャップの構造は、所定の高さに突出された延長部が形成され、最後に接着剤を使用してメタルキャップを基板と合着させるか、ガラスを加工してガラスキャップを形成して有機発光素子を封止する場合は、サンドブラストやエッチングなどの方法を使用して一定の溝の内部に吸湿剤を装着して基板と合着する方法を使用する。このような従来の方式は、パネルが大型化すれば封止の内部空間の拡大によってメタルキャップの加工が困難になり、ガラスキャップの場合は、外部の圧力によって容易に破損されるという問題を起こすことができる。
このような困難のため、既存の封止(Encapsulation)工程とは異なる新しい封止技術の開発が求められている。
本発明は、有機電子素子の寿命を向上させ、外部から流入される酸素と水分などを効果的に遮断できる封止材を製造することができる組成物、及びこれを用いた封止材を提供しようとする。
本発明の一実施態様は、
1)下記化学式1で表される第1単位、下記化学式2で表される第2単位、及び下記化学式3で表される第3単位を含む第1共重合体;
2)下記化学式2で表される第2単位、及び下記化学式3で表される第3単位を含む第2共重合体;
3)1種以上の光開始剤;
4)反応性シリコーン系オリゴマー;及び
5)シリコーンアクリレート系化合物
を含む封止材用組成物を提供する。
Figure 0006924834

Figure 0006924834

Figure 0006924834

上記化学式1ないし3において、
R1は、直接結合、またはアルキレン基であり、
R2ないしR7は、互いに同一または異なり、それぞれ独立に水素、アルキル基、アルケニル基、アリール基、グリシジル基、イソシアネート基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、ビニル基、アクリレート基、メタクリレート基、エポキシド(epoxide)基、環状エーテル(cyclic ether)基、スルフィド(sulfide)基、アセタール(acetal)基、ラクトン(lactone)基、アミド基、アルキルアリール基、アルキルグリシジル基、アルキルイソシアネート基、アルキルヒドロキシ基、アルキルカルボキシル基、アルキルビニル基、アルキルアクリレート基、アルキルメタクリレート基、アルキル環状エーテル基、アルキルスルフィド基、アルキルアセタール基、アルキルラクトン基及びアルキルアミド基からなる群から選択されてもよいし、
a、b、c及びdは、それぞれ独立に1ないし200である。
また、本発明の他の実施態様は、上記封止材用組成物を用いた封止材を提供する。
本発明の一実施態様に係る封止材用組成物は、有機電子素子の寿命を向上させ、外部から流入される酸素と水分などを効果的に遮断できる封止材を製造することができるという特徴がある。
また、本発明の一実施態様に係る封止材用組成物は、第1共重合体のような新規のオルガノポリシリコーン系樹脂を取り入れることによって、上記封止材用組成物を用いた封止材の感度を向上させるという特徴を有する。
特に、本発明の一実施態様に係る封止材用組成物は、化学式6で表されるシリコーンアクリレート系化合物を含むことによって、組成物のUV硬化時に、感度を高め、これと共に最終の硬化物のモジュラスを下げるという効果を有する。
以下、本出願について詳細に説明する。
有機EL素子は、多結晶の半導体デバイスであり、低電圧で高輝度の発光を得るために液晶のバックライトなどに使用され、薄型平面表示デバイスとして期待されている。しかしながら、有機EL素子は、水分に極めて弱いし、金属電界と有機EL階との界面が水分の影響で剥離されることもあり、金属が酸化して高抵抗化することもあり、有機物自体が水分によって変質されることもあり、このため発光しなくなり、輝度が低下することもあるという問題点がある。
このような問題点を解決するために、有機EL素子を封止する方法が開発されている。既存の封止方法では、基板と上部のガラス板との間のフリットガラスをレーザーで溶かして二つの基板の縁を接着して密封する方法、密封ガラス板と有機EL基板との間の縁をシーリング材を使用して接着する方式であり、密封ガラス板と有機EL素子との間に吸湿剤や充填材を挿入し、その内部の水分を除去するか機械的強度を高める方式が有機EL素子に主に使用されている。
しかしながら、フリットガラスを使用した封止技術は、主に小型有機ELにおいて主に使用する方式であり、密封ガラス板の縁をシーリング材を使用して接着する方式の場合、有機EL素子とガラス板との間に空いた空間があることで、強度が落ち、高熱工程時にねじれ現象があるというデメリットがある。このような封止方法は、有機EL素子の大型化及び柔軟性が求められるフレキシブル有機ELパネルの製作に取り入れるには困難を伴っている。
本発明は、有機電子素子の寿命を向上させ、外部から流入される酸素と水分などを効果的に遮断できる封止材を製造することができ、併せて、硬化型システムを取り入れて後工程の進行時に工程の安全性を有することができる硬化型封止材組成物、そしてこれを用いた封止材を提供しようとする。
特に、本発明の一実施態様に係る封止材用組成物は、化学式6で表されるシリコーンアクリレート系化合物を含むことによって、組成物のUV硬化時に、感度を高め、これと共に最終の硬化物のモジュラスを下げるという効果を有する。
本発明の一実施態様に係る封止材用組成物は、1)上記化学式1で表される第1単位、上記化学式2で表される第2単位、及び上記化学式3で表される第3単位を含む第1共重合体;2)上記化学式2で表される第2単位、及び上記化学式3で表される第3単位を含む第2共重合体;3)1種以上の光開始剤;4)反応性シリコーン系オリゴマー;及び5)シリコーンアクリレート系化合物を含む。
本発明において、上記第1共重合体は、上記化学式1で表される第1単位、上記化学式2で表される第2単位、及び上記化学式3で表される第3単位を含むことを特徴とする。
一般に、シリコーン系樹脂内の一つのシリコーン原子に結合される酸素原子の個数が2個である樹脂はD−typeシリコーン系樹脂と言い、シリコーン系樹脂内の一つのシリコーン原子に結合される酸素原子の個数が3個である樹脂はT−typeシリコーン系樹脂と言う。従来では、D−typeシリコーン系樹脂またはT−typeシリコーン系樹脂をそれぞれ単独で使用するか、D−typeシリコーン系樹脂とT−typeシリコーン系樹脂とを互いに混合して使用してきた。しかしながら、本発明に係る第1共重合体のようなシリコーン系樹脂は、従来のようなD−typeシリコーン系樹脂とT−typeシリコーン系樹脂との混合物ではなく、シリコーン系樹脂内にD−typeとT−typeとを同時に含むシリコーン系樹脂であって、従来とは異なるシリコーン系樹脂である。
本発明の一実施態様によれば、シリコーン樹脂内にD−typeとT−typeとを同時に含むことによって、封止材薄膜の適正な強度を得ることができ、封止材組成物の硬化工程時に感度を向上できるという特徴がある。
本発明の一実施態様において、上記化学式1のR2は、ビニル基、アクリレート基またはメタクリレート基であってもよいが、これだけに限定されるものではない。
本発明の一実施態様において、上記化学式2及び3のR3ないしR7は、それぞれ独立に水素またはアルキル基であってもよいが、これだけに限定されるものではない。
上記第1共重合体において、上記化学式1で表される第1単位:上記化学式2で表される第2単位:上記化学式3で表される第3単位の重量比は、(1〜30):(5〜80):(1〜30)であってもよいし、(5〜15):(10〜50):(5〜15)であってもよいが、これだけに限定されるものではない。
上記第1共重合体の重量平均分子量は、100ないし1,000,000であってもよいし、1,000ないし50,000であってもよいが、これだけに限定されるものではない。
上記第1共重合体の含量は、封止材用組成物の総重量を基準として5ないし60重量%であってもよいし、15ないし50重量%であってもよいが、これだけに限定されるものではない。
本発明において、上記第2共重合体は、上記化学式2で表される第2単位、及び上記化学式3で表される第3単位を含むことを特徴とする。上記第2共重合体は、D−typeシリコーン系樹脂であってもよい。
上記第2共重合体において、上記化学式2で表される第2単位:上記化学式3で表される第3単位の重量比は、1:1ないし100:1であってもよいし、1:1ないし10:1であってもよいし、3:1ないし7:1であってもよいが、これだけに限定されるものではない。
上記第2共重合体の重量平均分子量は、100ないし1,000,000であってもよいし、1,000ないし50,000であってもよいが、これだけに限定されるものではない。
上記第2共重合体の含量は、封止材用組成物の総重量を基準として5ないし60重量%であってもよいし、15ないし50重量%であってもよいが、これだけに限定されるものではない。
本発明の一実施態様によれば、上記第1共重合体と第2共重合体とを同時に適用することによって、封止材薄膜の適正な強度を得ることができ、封止材組成物の硬化工程時に感度を向上できるという特徴がある。
本発明において、上記第1共重合体及び第2共重合体は、それぞれ独立にランダム共重合体であってもよい。
本発明において、上記光開始剤は、熱的では非活性であるが、化学線に曝された時に自由ラジカルが発生するものである。上記光開始剤では、共役炭素環系のうち2つの環内の炭素原子を有する化合物である置換または非置換の多核キノン、例えば、2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−モルポリノフェニル)−1−ブタノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、9,10−アントラキノン、2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−tert−フチルアントラキノン、オクタメチルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10−フェナントレンキノン、ベンズ(ベンザ)アントラセン−7,12−ジオン、2,3−ナフタセン−5,12−ジオン、2−メチル−1,4−ナフトキノン、1,4−ジメチルアントラキノン、2,3−ジメチルアントラキノン、2−フェニルアントラキノン、2,3−ジフェニルアントラキノン、レテンキノン、7,8,9,10−テトラヒドロナフトラセン−5,12−ジオン、及び1,2,3,4−テトラヒドロベンズ(テトラヒドロベンザ)−アントラセン−7,12−ジオンが挙げられるが、これだけに限定されるものではない。
上記光開始剤の含量は、封止材用組成物の総重量を基準として0.1ないし10重量%であってもよいが、これだけに限定されるものではない。
上記光開始剤の含量が封止材用組成物の総重量を基準として0.1重量%未満の場合には、硬化を促進する活性ラジカルの数が少なく、強い紫外線を照射しても硬化が進まないという問題点が発生することができ、10重量%を超える場合には、硬化後に100℃未満の温度条件でアウトガス(outgas)が発生して有機発光素子の寿命を短縮させる恐れがある。
本発明の一実施態様において、上記反応性シリコーン系オリゴマーは、下記化学式4で表されることができる。
Figure 0006924834
上記化学式4において、
R9、R10、R12及びR16は、互いに同一または異なり、それぞれ独立に直接結合、またはアルキレン基であり、
R8、R11、R13、R14、R15及びR17は、互いに同一または異なり、それぞれ独立に水素、アルキル基、アルケニル基、アリール基、グリシジル基、イソシアネート基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、ビニル基、アクリレート基、メタクリレート基、エポキシド(epoxide)基、環状エーテル(cyclic ether)基、スルフィド(sulfide)基、アセタール(acetal)基、ラクトン(lactone)基、アミド基、アルキルアリール基、アルキルグリシジル基、アルキルイソシアネート基、アルキルヒドロキシ基、アルキルカルボキシル基、アルキルビニル基、アルキルアクリレート基、アルキルメタクリレート基、アルキル環状エーテル基、アルキルスルフィド基、アルキルアセタール基、アルキルラクトン基及びアルキルアミド基からなる群から選択されてもよいし、
eは、1ないし100である。
本発明の一実施態様において、上記反応性シリコーン系オリゴマーの重量平均分子量は、100ないし15,000であってもよいが、これだけに限定されるものではない。
本発明の一実施態様において、上記化学式4のR11及びR13は、それぞれ独立にビニル基、アクリレート基またはメタクリレート基であってもよいが、これだけに限定されるものではない。
本発明の一実施態様において、上記化学式4のR8、R14、R15及びR17は、それぞれ独立に水素またはアルキル基であってもよいが、これだけに限定されるものではない。
本発明の一実施態様において、上記化学式4は、下記化学式5で表されることができる。
Figure 0006924834
本発明の一実施態様において、上記反応性シリコーン系オリゴマーは、封止材用組成物の封止材の表面レーベリングを調節する役目を行うことができる。
上記反応性シリコーン系オリゴマーの含量は、封止材用組成物の総重量を基準として5ないし40重量%であってもよいが、これだけに限定されるものではない。
本発明の一実施態様において、上記シリコーンアクリレート系化合物は、下記化学式6で表されることができる。
Figure 0006924834
上記化学式6において、
18は、それぞれ独立に直接結合、またはアルキレン基であり、R19はベンゼン、またはシクロヘキサン基であり、
20、R21、R22、R23及びR24は、互いに同一または異なり、それぞれ独立に水素、アルキル基、アルケニル基、アリール基、グリシジル基、イソシアネート基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、ビニル基、アクリレート基、メタクリレート基、エポキシド(epoxide)基、環状エーテル(cyclic ether)基、スルフィド(sulfide)基、アセタール(acetal)基、ラクトン(lactone)基、アミド基、アルキルアリール基、アルキルグリシジル基、アルキルイソシアネート基、アルキルヒドロキシ基、アルキルカルボキシル基、アルキルビニル基、アルキルアクリレート基、アルキルメタクリレート基、アルキル環状エーテル基、アルキルスルフィド基、アルキルアセタール基、アルキルラクトン基及びアルキルアミド基からなる群から選択されてもよいし、
f及びgは、それぞれ0ないし100である。
上記シリコーンアクリレート系化合物の具体的な例では、メタアクリロキシメチル−ビス−トリメチルシロキシメチルシラン、メタアクリロキシメチルジメチルエトキシシラン、メタアクリロキシメチルフェニルジメチルシラン、メタアクリロキシプロピルトリスエトキシシラン、メタアクリロキシトリメチルシラン、メタアクリロキシトリメチルシラン、メタアクリロキシプロピルトリストリメチルシロキシシランなどが挙げられるが、これだけに限定されるものではない。
上記シリコーンアクリレート系化合物の含量は、封止材用組成物の総重量を基準として1ないし50重量%であってもよいが、これだけに限定されるものではない。
本発明の一実施態様に係る封止材用組成物は、上記シリコーン樹脂材料の硬化速度を調節するために、当技術分野で知られている単量体を追加で含むことができる。上記単量体の具体的な例では、アクリレート系単量体、メタクリレート系単量体、シロキサン系単量体などが挙げられるが、これだけに限定されるものではない。
上記単量体では、トリエチロールプロパンエトキシトリアクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、デカメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、2,2−ジメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリトリトールトリ(メタ)アクリレート、ポリオキシエチル化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、2,2−ジ−(p−ヒドロキシフェニル)プロパンジアクリレート、ペンタエリトリトールテトラ(メタ)アクリレート、2,2−ジ−(p−ヒドロキシフェニル)プロパンジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ポリオキシエチル−2,2−ジ−(p−ヒドロキシフェニル)プロパンジメタクリレート、ビスフェノール−Aのジ−(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、ビスフェノール−Aのジ−(2−メタクリロキシエチル)エーテル、ビスフェノール−Aのジ−(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、ビスフェノール−Aのジ−(2−アクリロキシエチル)エーテル、1,4−ブタンジオールのジ−(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロピル)エーテル、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリオキシプロピルトリメチロールプロパントリアクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,2,4−ブタントリオールトリ(メタ)アクリレート、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1−フェニルエチレン−1,2−ジメタクリレート、ジアリルフマレート、スチレン、1,4−ベンゼンジオールジメタクリレート、1,4−ジイソプロペニルベンゼン、1,3,5−トリイソプロペニルベンゼン、シリコーン系単量体、シリコーンアクリレート系単量体、シリコーンウレタン系単量体などが挙げられるが、これだけに限定されるものではない。
また、本出願の一実施態様に係る封止材用組成物は、その用途に応じて硬化触媒、粘度調節剤、硬化剤、分散剤、安定剤、硬化促進剤などの添加剤を一つ以上含むことができる。これらの添加剤は単独または2種以上混合して使用することができる。
また、本発明の一実施態様に係る封止材は、上記封止材用組成物を用いることを特徴とする。より具体的に、本発明の一実施態様に係る封止材は、1)上記化学式1で表される第1単位、上記化学式2で表される第2単位、及び上記化学式3で表される第3単位を含む第1共重合体;2)上記化学式2で表される第2単位、及び上記化学式3で表される第3単位を含む第2共重合体;3)1種以上の光開始剤;4)反応性シリコーン系オリゴマー;及び5)シリコーンアクリレート系化合物を含むことができる。
本発明の一実施態様に係る封止材において、上記第1共重合体、第2共重合体、光開始剤、反応性シリコーン系オリゴマー、シリコーンアクリレート系化合物などに対する内容は、上述したものと同一であるので、これに対する具体的な説明は略する事にする。
本発明の一実施態様に係る封止材は、上述の封止材用組成物を用いることを除き、当技術分野で知られている方法を用いて形成することができる。より具体的に、上記封止材用組成物を基板上に塗布、コーティング、印刷などの方法を用いて形成することができるが、これだけに限定されるものではない。
本発明の一実施態様に係る封止材用組成物は、有機電子素子の寿命を向上させ、外部から流入される酸素と水分などを効果的に遮断できる封止材を製造することができるという特徴がある。また、第1共重合体内にD−typeとT−typeのシリコーン樹脂を同時に含み、これと同時にシリコーンアクリレート系化合物を含むことによって、UV硬化時に少ないエネルギーでも高感度を得ることができる。特に、硬化後に低いモジュラスを実現できるので、フレキシブルディスプレーに適用可能な柔軟性と強度を同時に有する硬化物を得ることができるという特徴を有する。
本発明の一実施態様に係る封止材は、様々な対象を封止(encapsulation)して保護するものに適用できる。特に、上記封止材は、外部成分、例えば、水分ないし湿気に敏感な素子を含む対象の保護に効果的であり得る。封止材が適用できる対象の例では、光電池装置(photovoltaic device)、整流器(rectifier)、トランスミッタ(transmitter)または有機発光素子(organic light emitting diode;OLED)などのような有機電子素子;太陽電池;または二次電池などが挙げられるが、これだけに限定されるものではない。
本発明の一実施態様に係る封止材が適用される対象は、無機保護層と本発明の封止材とが多層に形成されて素子が密封できる。上記無機保護層と本発明の封止材とは、交互に積層できるが、これだけに限定されるものではない。上記無機保護層は、スパッタリング、蒸発、昇華、化学気相蒸着、金属有機化学気相蒸着、そしてこれらの組合せのような真空プロセスで沈積されたものを意味する。
また、硬化過程で生成される副産物または硬化開始剤のうち、未反応残留物に起因するアウトガス(outgas)を最小化して密封構造の内部に残留可能性を減らし、優れた透明性を示し、前面発光(top emission)または背面発光(bottom emission)などの有機電子素子の形態とは無関係に安定的な封止材に形成できる。
上記有機電子素子は、上述した材料で封止材を構成することを除いては、当技術分野で知られている通常の構成で提供できる。例えば、下部及びまたは上部基板には、当技術分野で通常的に使用されるガラス、金属または高分子フィルムなどを使用することができる。また、有機電子素子は、例えば、一対の電極及び一対の電極の間に形成された有機材料の層を含むことができる。ここで、一対の電極のうちいずれか一つは透明電極で構成できる。また、有機材料の層は、例えば、正孔輸送層、発光層及び電子輸送層などを含むことができる。
以下で、実施例を通じて本明細書をより詳細に説明する。しかしながら、以下の実施例は、本明細書を例示するためのものであるだけで、本明細書を限定するためのものではない。
<合成例1>
5,000mlの三口丸底フラスコに、TSL8370(Momentive社)を150g、TSL8032(Momentive社)1,250g、TSL8031(Momentive社)65g、トルエン(Toluene)1,600gを入れてよく撹拌した後、常温で水100gを滴下して約1時間撹拌した。
撹拌の後、追加で水700gを添加した後、温度を70℃に高めて2hrを撹拌した。撹拌を終えた後、シリコーン層と水層とを分離し、水層は捨て、シリコーンポリマー層を残した。
シリコーンポリマー層を80℃に加熱した後、50%に希薄したKOH溶液を0.5g入れて120℃に昇温して2時間を撹拌した。最終のシリコーンポリマー層から水をいずれも除去して第1共重合体を得た。
GPCによって分子量を測定した結果、ポリスチレンスタンダードで重量平均分子量5,000g/molであった。
<合成例2>
5,000mlの三口丸底フラスコに、TSL8032(Momentive社)450g、TSL8031(Momentive社)100g、トルエン(Toluene)1,200gを入れてよく撹拌した後、常温で水120gを滴下して約1時間撹拌した。
撹拌の後、追加で水700gを添加した後、温度を70℃に高めて2hrを撹拌した。撹拌を終えた後、シリコーン層と水層とを分離し、水層は捨て、シリコーンポリマー層を残した。
シリコーンポリマー層を80℃に加熱した後、50%に希薄したKOH溶液を0.5g入れて120℃に昇温して2時間を撹拌した後、最終の生成物を得た。
シリコーンポリマー層から水をいずれも除去して第2共重合体を得た。
GPCによって分子量を測定した結果、ポリスチレンスタンダードで重量平均分子量1,600g/molであった。
<合成例3>
5,000mlの三口丸底フラスコに、1,1,1,3,5,5,5−heptamethyl3−beta−(3,4−epoxy cyclohexyl)ethyl trisiloxaneを、1,500g、トルエン(Toluene)1,000g、チタニウムイソプロポキシド6gを入れてよく撹拌した。
その後、温度を90℃に高め、アクリル酸(Acrylic acid)300gを滴下して8時間を撹拌した。撹拌を終えた後、シリカ(Rhodia MicroPearl Zeosi l 1165MP)30gを追加して常温で2時間さらに撹拌した。
撹拌の後、フィルターで濾過してシリカを除去した。そしてから、真空状態でストリッピング(stripping)を行ってトルエンをいずれも除去した後、シリコーンアクリレート化合物Aを得た。
<実施例1>
ガラスバイアルに、上記合成例1で得た第1共重合体38g、上記合成例2で得た第2共重合体34g、上記化学式5の構造を有するシリコーン系オリゴマー(Momentive社TSL9706)19g、上記合成例3で得たシリコーンアクリレート化合物A5g、Basf社の光開始剤(TPO)4gをよく撹拌してシリコーン感光性樹脂組成物を得た。
<実施例2>
ガラスバイアルに、上記合成例1で得た第1共重合体29g、上記合成例2で得た第2共重合体34g、上記化学式5の構造を有するシリコーン系オリゴマー(Momentive社TSL9706)19g、上記合成例3で得たシリコーンアクリレート化合物A14g、Basf社の光開始剤(TPO)4gをよく撹拌してシリコーン感光性樹脂組成物を得た。
<実施例3>
ガラスバイアルに、上記合成例1で得た第1共重合体24g、上記合成例2で得た第2共重合体19g、上記化学式5の構造を有するシリコーン系オリゴマー(Momentive社TSL9706)19g、上記合成例3で得たシリコーンアクリレート化合物A34g、Basf社の光開始剤(TPO)4gをよく撹拌してシリコーン感光性樹脂組成物を得た。
<比較例1>
ガラスバイアルに、上記合成例1で得た第1共重合体96g、Basf社の光開始剤(TPO)4gをよく撹拌してシリコーン感光性樹脂組成物を得た。
<比較例2>
ガラスバイアルに、上記合成例2で得た第2共重合体96g、Basf社の光開始剤(TPO)4gをよく撹拌してシリコーン感光性樹脂組成物を得た。
<比較例3>
ガラスバイアルに、上記化学式5の構造を有するシリコーン系オリゴマー(Momentive社TSL9706)96g、Basf社の光開始剤(TPO)4gをよく撹拌してシリコーン感光性樹脂組成物を得た。
<比較例4>
ガラスバイアルに、上記合成例1で得た第1共重合体38g、上記合成例2で得た第2共重合体29g、上記化学式5の構造を有するシリコーン系オリゴマー(Momentive社TSL9706)29g、Basf社の光開始剤(TPO)4gをよく撹拌してシリコーン感光性樹脂組成物を得た。
Figure 0006924834

上記製造された実施例1〜3、及び比較例1〜4の組成物の特性を評価して下記表2に示した。
Figure 0006924834
<実験例>
1)硬化後の粘着テスト
本発明のシリコーン感光性樹脂組成物を所定の前処理をした基板上にスピンコーティング法、または、ロールコーティング法、スクリーン印刷法、アプリケイター法などの方法を使用して適正な厚さ、例えば、4ないし40μmの厚さで塗布した後、塗布面の上に同一基板を着せた。その後、395nmi−line波長下で1Jのエネルギーを照射した。照射に使用される光源としては、低圧水銀燈、高圧水銀燈、超高圧水銀燈、金属ハロゲン化物ランプ、アルゴンガスレーザーなどを使用することができ、場合によって、X線、電子線なども用いることができる。
エネルギーを照射した後、一定の力を加えて上板の基板を押し出したとき、押されるか否かによって硬化または未硬化を判断した。上板の基板が押し出されて下板の基板と分離されたときを未硬化と判断し、上板の基板が固く固定されて押されない場合を硬化と判断した。
2)光硬化率(UV Curing Conversion%)
光硬化率は、FT−IR(IR−Prestige21、Shimadzu社)を使用して確認した。吸光が全くないし、透過度が100%であるフィルムに、5μmの厚さで薄膜を塗布した後、同一フィルムで表面を覆った。このようにして得た試片を硬化前、1J(@395nmLED波長)照射、5J(@395nmLED波長)照射後の試片のFT−IR分析を行い、1,635cm−1付近(C=C)での透過ピークの透過率(Transmittance%)強度を測定する。光硬化率は、下記の数学式1によって計算した。
Figure 0006924834
上記数学式1において、
Aは、硬化前の1,635cm−1付近(C=C)での透過率(Transmittance%)であり、Bは、1J硬化後の1,635cm−1付近(C=C)での透過率(Transmittance%)であり、Cは、5J硬化後の1,635cm−1付近(C=C)での透過率(Transmittance%)である。
上記光硬化率が低い場合、未硬化した残余物が多くなることによって、塗膜のアウトガス(Out gas)を多量発生させる原因となる。
3)Storage Modulus
Storage Modulus(at25、Mpa)は、DMA(TA社Q800)を使用して確認した。試料を横5.3mm×縦17.7672mm×高さ2mmであるmoldに詰めた後、UV1J(@395nmLED波長)を照射して試片を製作した。
このように作られた試片をDMAを使用し、−40℃〜80℃まで分当たり3℃昇温速度で分析を行い、Storage Modulusを得た。そのうち、25℃でのStorage値を取った。
4)アウトガス
アウトガスは、パイロライザーでサンプリングをしてGC/MSを用いて分析した。パイロライザーの温度は100℃であり、GCオーブンの温度は300℃の条件で分析を行い、アウトガスを求めた。
分析サンプルのサンプリングは、組成物を5μmの厚さで薄膜塗布し、窒素雰囲気の下でUV硬化を行い、硬化後の物質を得て分析を行った。露光エネルギーは395nmで1J行った。
上述のように、本発明の一実施態様に係る封止材用組成物は、有機電子素子の寿命を向上させ、外部から流入される酸素と水分などを効果的に遮断できる封止材を製造することができるという特徴がある。
また、本発明の一実施態様に係る封止材用組成物は、第1共重合体のような新規のオルガノポリシリコーン系樹脂を取り入れることによって、上記封止材用組成物を用いた封止材の感度を向上させるという特徴を有する。
特に、本発明の一実施態様に係る封止材用組成物は、第1共重合体内にD−typeとT−typeのシリコーン樹脂を同時に含み、これと同時にシリコーンアクリレート系化合物を含むことによって、UV硬化時に少ないエネルギーでも高感度を得ることができる。特に、硬化後に低いモジュラスを実現できるので、フレキシブルディスプレーに適用可能な柔軟性と強度を同時に有する硬化物を得ることができるという特徴を有する。

Claims (7)

  1. 1)下記化学式1で表される第1単位、下記化学式2で表される第2単位、及び下記化学式3で表される第3単位のみからなる第1共重合体;
    2)下記化学式2で表される第2単位、及び下記化学式3で表される第3単位のみからなる第2共重合体;
    3)1種以上の光開始剤;
    4)下記化学式5で表される化合物;並びに
    5)下記化学式6で表される化合物及び1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル3−ベータ−(3,4−エポキシ シクロヘキシル)エチル トリシロキサンとアクリル酸との反応生成物からなる群から選ばれる1種以上
    を含む封止材用組成物:
    Figure 0006924834

    Figure 0006924834

    Figure 0006924834

    Figure 0006924834

    Figure 0006924834

    上記化学式1ないし3において、
    R1は、直接結合、またはアルキレン基であり、
    R2ないしR7は、互いに同一または異なり、それぞれ独立に水素、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、アクリレート基、メタクリレート基、環状エーテル(cyclic ether)基、スルフィド(sulfide)基、アセタール(acetal)基、ラクトン(lactone)基、アミド基、アルキルアリール基、アルキルヒドロキシ基、アルキルカルボキシル基、アルキルアクリレート基、アルキルメタクリレート基、アルキル環状エーテル基、アルキルアセタール基、アルキルラクトン基及びアルキルアミド基からなる群から選択され、
    a、b、c及びdは、それぞれ独立に1ないし200である。
    上記化学式6において、
    18は、それぞれ独立に直接結合、またはアルキレン基であり、R19はベンゼンジイル、またはシクロヘキサンジイル基であり、
    20、R21、R22、R23及びR24は、互いに同一または異なり、それぞれ独立に水素、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、アクリレート基、メタクリレート基、環状エーテル(cyclic ether)基、スルフィド(sulfide)基、アセタール(acetal)基、ラクトン(lactone)基、アミド基、アルキルアリール基、アルキルヒドロキシ基、アルキルカルボキシル基、アルキルアクリレート基、アルキルメタクリレート基、アルキル環状エーテル基、アルキルアセタール基、アルキルラクトン基及びアルキルアミド基からなる群から選択されるが、R19がベンゼンジイル基であり、かつ、R20が水素である場合は除かれ、
    fは、1ないし100であり、
    gは、0ないし100である。
  2. 上記化学式1のR2は、ビニル基、アクリレート基またはメタクリレート基であることを特徴とする請求項1に記載の封止材用組成物。
  3. 上記化学式2及び3のR3ないしR7は、それぞれ独立に水素またはアルキル基であることを特徴とする請求項1に記載の封止材用組成物。
  4. 上記第2共重合体において、上記化学式2で表される第2単位:上記化学式3で表される第3単位の重量比は、1:1ないし100:1であることを特徴とする請求項1に記載の封止材用組成物。
  5. 上記封止材用組成物の総重量を基準として、上記第1共重合体の含量は20ないし90重量%であり、上記第2共重合体の含量は1ないし70重量%であり、化学式5で表される化合物の含量は5ないし40重量%、化学式6で表される化合物及び1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチル3−ベータ−(3,4−エポキシ シクロヘキシル)エチル トリシロキサンとアクリル酸との反応生成物からなる群から選ばれる1種以上の含量は1ないし50重量%、上記光開始剤の含量は0.1ないし10重量%であることを特徴とする請求項1に記載の封止材用組成物。
  6. 請求項1ないし5のうちいずれか一項に記載の封止材用組成物を用いて形成された、封止材。
  7. 請求項に記載の封止材を含む、有機電子素子。
JP2019533613A 2016-12-27 2017-12-20 有機電子素子封止材用組成物及びこれを用いて形成された封止材 Active JP6924834B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR20160180095 2016-12-27
KR10-2016-0180095 2016-12-27
PCT/KR2017/015070 WO2018124597A1 (ko) 2016-12-27 2017-12-20 유기 전자 소자 봉지재용 조성물 및 이를 이용하여 형성된 봉지재

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020504202A JP2020504202A (ja) 2020-02-06
JP6924834B2 true JP6924834B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=62709631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019533613A Active JP6924834B2 (ja) 2016-12-27 2017-12-20 有機電子素子封止材用組成物及びこれを用いて形成された封止材

Country Status (8)

Country Link
US (1) US10553824B2 (ja)
EP (1) EP3565014A4 (ja)
JP (1) JP6924834B2 (ja)
KR (1) KR102325112B1 (ja)
CN (1) CN110235262B (ja)
AU (1) AU2017385760B2 (ja)
TW (1) TWI757395B (ja)
WO (1) WO2018124597A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PT3553840T (pt) * 2016-12-09 2022-02-22 Momentive Performance Mat Korea Co Ltd Composição para um agente de encapsulação de um elemento orgânico eletrónico e o agente de encapsulação formado por essa composição
MX2024000948A (es) 2021-07-19 2024-04-12 Momentive Performance Mat Inc Composición de silicona líquida activada con rayos ultravioleta para aplicación óptica.
CN118401613A (zh) 2021-12-17 2024-07-26 迈图高新材料公司 紫外线固化性有机硅组合物

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR9911490A (pt) * 1998-06-24 2001-03-20 Loctite Corp Composição de silicone curada por radiação e umidade, e, processo para preparar a composição
TWI480337B (zh) * 2008-10-31 2015-04-11 Dow Corning Toray Co Ltd 可固化有機聚矽氧烷組合物、光學半導體元件密封劑及光學半導體裝置
KR101253528B1 (ko) 2010-06-29 2013-04-11 차혁진 봉지막의 제조방법,이로부터 제조된 봉지막 및 이를 포함하는 유기전자소자
KR101424346B1 (ko) * 2011-11-18 2014-08-01 주식회사 엘지화학 유기전자장치 봉지용 광경화형 점접착 필름, 유기전자장치 및 그의 봉지 방법
JP5989417B2 (ja) * 2012-06-20 2016-09-07 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社 紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物、及びそれを用いた画像表示装置
KR101696965B1 (ko) * 2013-06-27 2017-01-16 제일모직주식회사 광경화 조성물 및 이를 포함하는 봉지화된 장치
KR102375191B1 (ko) * 2015-01-05 2022-03-17 삼성디스플레이 주식회사 포지티브형 감광성 실록산 수지 조성물 및 이를 포함하는 표시 장치
AU2016212871A1 (en) 2015-01-29 2017-08-10 Momentive Performance Materials Korea Co., Ltd Composition for organic electronic element encapsulant and encapsulant formed using same
JP6563508B2 (ja) * 2015-03-10 2019-08-21 ヘンケル アイピー アンド ホールディング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 湿気および放射線硬化性接着剤組成物およびその使用
KR20170127263A (ko) 2016-05-11 2017-11-21 모멘티브퍼포먼스머티리얼스코리아 주식회사 유기 전자 소자 봉지재용 조성물 및 이를 이용하여 형성된 봉지재
KR20180034937A (ko) * 2016-09-28 2018-04-05 모멘티브퍼포먼스머티리얼스코리아 주식회사 유기 전자 소자 봉지재용 조성물 및 이를 이용하여 형성된 봉지재
KR20180062201A (ko) * 2016-11-30 2018-06-08 모멘티브퍼포먼스머티리얼스코리아 주식회사 유기 전자 소자 봉지재용 조성물 및 이를 이용하여 형성된 봉지재
PT3553840T (pt) * 2016-12-09 2022-02-22 Momentive Performance Mat Korea Co Ltd Composição para um agente de encapsulação de um elemento orgânico eletrónico e o agente de encapsulação formado por essa composição

Also Published As

Publication number Publication date
US10553824B2 (en) 2020-02-04
EP3565014A1 (en) 2019-11-06
KR102325112B1 (ko) 2021-11-12
CN110235262B (zh) 2023-07-18
EP3565014A4 (en) 2020-08-12
AU2017385760A1 (en) 2019-07-18
AU2017385760B2 (en) 2020-05-07
TWI757395B (zh) 2022-03-11
KR20180076309A (ko) 2018-07-05
WO2018124597A1 (ko) 2018-07-05
US20190341579A1 (en) 2019-11-07
TW201835228A (zh) 2018-10-01
CN110235262A (zh) 2019-09-13
JP2020504202A (ja) 2020-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6770204B2 (ja) 有機電子素子封止材用組成物及びこれを用いて形成された封止材
JP6924834B2 (ja) 有機電子素子封止材用組成物及びこれを用いて形成された封止材
US10822523B2 (en) Composition for organic electronic element encapsulant, and encapsulant formed using same
JP6864949B2 (ja) 有機電子素子封止材用組成物及びこれを用いて形成された封止材
AU2017263740B2 (en) Composition for organic electronic device encapsulant and encapsulant formed using same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6924834

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250