JP6924535B1 - 管槍、放水具及び放水方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】消防士が持って扱うことができる他、地面に設置しても安定に放水が行え、無人放水を可能とする技術を提供する。【解決手段】基端側にホース接続部14を有する第1導水管11と、先端側にノズル接続部15を有する第2導水管12とを備える管槍であって、第2導水管12は、第1導水管11に対して垂直方向に屈曲し、一体的に接続される。【選択図】図1

Description

本出願は、高圧で放水するための技術に係り、特に、管槍、それを用いた放水具、及び、放水方法に関する。
一般に、消防用の放水具は、管槍と、その先端に設けられるノズル(ストレートタイプ、散水タイプなど)とを有する。使用時には、管槍の基端をホースにつなぎ、ポンプ又は消火栓からの水を、管槍を通してノズルから放出する。放水時は、水圧が強く、その反力を支えるだけで体力を使う。管槍は、人が抱えて扱うことが基本であり、消防士は、行動しにくい狭所など、危険なところに入る必要がある。このため、放水時に、消火作業を行う消防士に大きな負担を掛け、消火作業において最大の問題となっている。
この問題に対処するための技術として、放水時の放水圧力の反動、特に、放水開始時の反動を少なくするため、基端側と先端側とに角度を持たせた管槍が開示されている(特許文献1)。
特開昭58−109071号公報
上記特許文献1に開示される管槍は、放水時に、先端の放水方向が水平より斜め上に向くように抱えている場合には、反動の減少を感じられるかもしれない。しかし、それ以外の方向に向けると、激しい反動が生じてしまう。また、放水開始時の反動の方向を予測しにくく、扱いづらい。さらに、地面に置いた場合に、左右に傾いた場合には、倒れやすい。その上、放水した状態で地面に落とした場合、反動の方向がランダムに激しく変化し、ホースがのたうち回ることもある。
本発明は、消防士が持って扱うことができる他、地面に設置しても安定に放水が行え、無人放水を可能とする技術を提供することを目的とする。
本願は、一実施態様として、基端側にホース接続部を有する第1導水管と、先端側にノズル接続部を有する第2導水管とを備え、第2導水管は、第1導水管に対して垂直方向に屈曲し、一体的に接続される管槍を提供する。
また、本願は、他の実施態様として、第1導水管を、ホース接続部側の内径が大きく、第2導水管との接続部側に向かって内径が絞られるテーパー構造とする管槍を提供する。
上述した各実施態様において、管槍10は、第1導水管の長さを第2導水管の長さより相対的に長くなるように形成することができる。また、第1導水管内に整流板を設けることができる。
上記各実施態様において、第1導水管を回動可能に挟んで保持する管槍支持体をさらに有する構成とすることができる。管槍支持体は、折りたたみ可能に設けられた支持脚を有することができる。支持脚は、たたんだ状態で搬送し、保持することができ、また、開いて、地面等に設置することができる。
ここで、管と管槍支持体とに、両者間の相対角度変位を示す角度表示器を設けることができる。この角度表示器を用いて目的の相対角度関係となるように、第1導水管を角度変位させ、管槍支持体に固定して、放水を行うことができる。
本願は、上述した各実施態様の管槍の第2導水管のノズル接続部にノズルを装着して構成される放水具を、目的を達成する技術の一実施態様として提供する。
本発明によれば、消防士が持って扱うことができる他、地面に設置しても安定に放水を行うことができる。また、無人放水が可能とする。
図1は、本願において第1実施形態として開示される放水具の一例を示す側面図である。 図2は、第1実施形態の放水具に用いられる管槍の一例を示す断面図である。 図3は、第1実施形態の放水具を示す正面図である。 図4は、本願において第2実施形態として開示される放水具の一例を示す側面図である。 図5は、第2実施形態の放水具に用いられる管槍の一例を示す断面図である。 図6は、上記第1実施形態の放水具に、たたんだ状態の支持脚を有する管槍支持体を取り付けた例を示す側面図である。 図7は、上記第1実施形態の支持脚を有する管槍支持体を取り付けた放水具の、支持脚を開いた状態を示す平面図である。 図8は、管槍支持体の一例を、支持脚を開いた状態で示す正面図である。 図9は、上記管槍支持体の管槍を固定する部分を示す平面図である。 図10は、管槍支持体の他の例を、支持脚を開いた状態で示す正面図である。 図11は、上記管槍支持体の他の例の管槍を固定する部分を示す平面図である。 図12は、本願が開示する放水具を用いて狭い空間での消火方法の一例を示す説明図である。 図13は、本願が開示する放水具を複数基配置して水膜を形成する方法の一例を示す説明図である。 図14は、本願が開示する放水具を、連結棒を使って複数基配置して水膜を形成する方法の一例を示す説明図である。 図15は、管槍支持体に取り付けた第2実施形態の管槍を、水平に近い状態に角度変位させ、90度エルボを介してホースを取り付けた放水状態の一例を示す平面図である。
以下、本願において開示する発明の複数の実施形態に関わる技術について図面を参照して説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすく説明するために、部分的に実際と異なる外観、寸法、縮尺となっている場合がある。
図1は、本願において開示する発明を含む第1実施形態の放水具の一例を示す側面図である。図2は、第1実施形態の放水具に用いられ、それ自身が発明の一実施形態でもある管槍の一例を示す断面図である。図3は、第1実施形態の放水具を示す正面図である。図1に一例として示す放水具は、図2に断面を示す管槍10のノズル接続部15に、ノズル30を装着したものである。
管槍10は、第1導水管11と第2導水管12とを一体的に接続して構成される。本実施形態では、管体を、互いの延長線が垂直となるように曲げて形成される。この曲げは、水流が垂直方向に曲げられればよい。本実施形態では、第1導水管11と第2導水管12との接続部13が湾曲面をなすように接続される。
管槍10の管体としては、消防規格を満たす耐圧性を有する金属パイプ、例えばアルミニウム管等が用いられる。もちろん、これに限定されない。第1導水管11と第2導水管12とを一体的に接続することにより、耐圧性を向上することができる。ただし、高圧に耐えられる構造であれば、溶接、螺合による接続とすることも可能である。
第1導水管11は、図1に示すように、一端にホース接続部14を有する。ホース接続部14は、消防の規格を満たすホースが接続できる構造とする。ホース接続部14の近傍に、第1のハンドル16と、一対の突起部19とが設けられている。第1のハンドル16は、図2に示すように、貫通孔16aを備え、貫通する構造となっている。一対の突起部19は、本実施形態では、管槍10を地面等に設置した際に、安定させるためものである。この一対の突起部19により、後述する放水時の管槍10の角度変位を45度程度までとしても倒れないように支持する。また、一対の突起部19は、管槍を地面等に設置する際のずれ等を防ぐことにも役立つ。なお、第1のハンドル16は、後述する第2のハンドル17のように、リング形状としてもよい。また、一対の突起部19は、例えば、第1導水管11の外周面の円周方向に沿って設けたレール等のスライド機構に装着され、円周方向に移動して任意の位置で固定できてもよい。また、例えば、第1導水管11の外周面の円周方向に沿って複数個所にネジ穴を設け、一対の突起部19を任意のネジ穴に締め付け固定できてもよい。このようにすれば、後述する放水時の管槍10の所望の角度変位に応じて、一対の突起部19の位置を設定できるし、後述する水平に近い角度での放水にも対応できる。なお、突起部19は、長さ、太さなどの形状が異なる別の突起部19に着脱交換可能でもよい。
第2導水管12は、図1に示すように、ノズル接続部15が設けられている。このノズル接続部15は、規格のノズル30が接続できる構造とする。この明細書においては、ノズル30として、スムースノズルの例を示しているが、これに限定されない。例えば、散水ノズルとすることもできる。
図1に示すように、第2導水管12の接続部13の内角側に、当該第2導水管12の屈曲方向に突出する第2のハンドル17と、当該屈曲方向とは反対側に突出する第3のハンドル18とを有する。第2のハンドル17と第3のハンドル18とは、それぞれ貫通孔17a、18aを有する。これらのハンドル17、18は、第1のハンドル16と共に、管槍10を取り扱う際に使用することができる。第1のハンドル16と第2のハンドル17は、例えば、貫通孔16aと17aとに、消防士が肩に掛けるためのショルダーベルト(図示せず)のそれぞれの端部を装着することができる。管槍10を手持ちする際にも使用することができる。また、第3のハンドル18についても、ショルダーベルトの一端側の接続に用いることができる。
さらに、第3のハンドル18は、複数の管槍10を所望の間隔で整列させる際の位置固定に利用することができる。例えば、ノズル30を装着した複数の管槍10を、それらの第3のハンドル18の貫通孔18aに、金属棒等を順次挿通し、各管槍10を所望の間隔として、クランプ具等により金属棒に固定することにより整列配置を行える(図14参照)。
管槍10の内部は、図2に示すように、第1導水管11のホース接続部14から第2導水管12のノズル接続部15に連通する導水路20となっている。この導水路20は、上述したように、水流の方向を直角に曲げる水路となっている。すなわち、この導水路20においては、図1に示すホース接続部14からの水が、第1導水管11を経て、第2導水管12に導かれて直角に曲げられ、ノズル30に至り、ノズル30先端から放水される。すなわち、ノズル30から、第1導水管11の水流の方向に対し垂直となる方向に放水される。
第1導水管11の内部には、導水路20の長手方向に沿って、横方向に配置される整流板21、22と、縦方向に配置される整流板23とが設けられる。また、第2導水管12には、接続部13の屈曲に沿って屈曲ガイドベーン24が配置される。この屈曲ガイドベーン24は、第2導水管12のわずかに内角寄りに設けられる。これらの整流板21、22及び23と、屈曲ガイドベーン24とを設けることにより、乱流を防いで、放水の飛距離を増すことができる。
各整流板21、22及び23は、それぞれの一部を導水管11に固定する。また、屈曲ガイドベーン24は、その一部を、直接、又は、他の支持部材を介して、導水管12に固定する。
導水管に設置される整流板は、一般的には、同心円状に設置される。本実施形態では、図2及び図3に示すように、同心円状ではなく、流れに沿って平板状の整流板21、22、23を配置している。このように配置した理由は、第2導水管12内に配置される屈曲ガイドベーン24に、乱れを少なくして水流を導くことを考慮したことによる。なお、それぞれの整流板21、22、23は、図面では示していないが、角部分を面取り、曲面化する等により、水の抵抗を少なくする処理を施している。
図4は、本願において第2実施形態として開示される放水具の一例を示す側面図である。図5は、第2実施形態の放水具に用いられる管槍の一例を示す断面図である。これらの図に示す管槍40は、第1導水管41と第2導水管42を一体的に接続して構成される。
第1導水管41は、ホース接続部14側の内径が大きく、第2導水管42との接続部43側に向かって内径が絞られるテーパー構造を有する。本実施形態は、第1導水管41が、テーパー構造に形成されていることを除いて、上述した第1実施形態の管槍、及び、これを用いた放水具と同様に構成することができる。例えば、ホース接続部14、ノズル接続部15、ハンドル16、17、18、整流板21、22、23、及び、屈曲ガイドベーン24等は同様の構成となる。第1導水管41のように、テーパー構造とすることにより、緩やかな絞りにより、乱流の発生を抑制して流速を上げるため、放水の飛距離を伸ばすことができる。
図6は、上記第1実施形態の放水具に、管槍支持体を取り付け、支持脚をたたんだ状態を示す側面図である。図7は、上記第1実施形態の放水具に、管槍支持体を取り付け、支持脚を開いた状態を示す平面図である。図8は、管槍支持体の一例を、支持脚を開いた状態で示す正面図である。以下では、管槍10の第1導水管11に管槍支持体を取り付けた放水具の一例について説明する。なお、後述する図15に示すように、第1導水管41にも管槍支持体を取り付けることができる。
管槍支持体50は、管槍10の導水管11を固定保持する管保持部(52、53、54)と、放水時に管槍10を支持する支持脚(55、56)と、これらを支持する基台51とを有する。図7と図8とに示すように、支持脚は、地面等に設置して使用する際に開脚状態することができる。また、図6に示すように、手持ちする場合、保管する場合に、閉脚状態とすることができる。
管槍10の導水管11を固定保持する部分は、図8に示すように、基台51に設けられた管受け具52と、この管受け具52と共に導水管11を挟んで締め付ける管締め付け具53とを有する。管受け具52及び管締付け具53とは、共に、導水管11を間に挟むためのV溝構造を有する。管受け具52には、外側に突出するフランジ52a、52bが設けられている。対応して、管締付け具53にも、外側に突出するフランジ53a、53bが設けられている。また、これらのフランジ53a、53bのそれぞれに、スリット53c、53dが設けられる。図示は省略するが、フランジ52a、52bについても、同様にスリットが設けられる。
管受け具52と管締付け具53とは、両者の間に導水管11を挟んで、締め付けボルト54により締め付ける。締め付けボルト54は、ボルト頭部54aとネジ部54bとを有し、ネジ部54bに蝶ナット54cが螺合される。蝶ナット54cを用いているのは、締め付け、ゆるめが容易に行えるためである。もちろん、締め付けの道具としてはこれらに限られない。
フランジ52a及び52bと、フランジ53a及びフランジ53bとは、対向して配置され、図6及び図8に示すように、スリットにネジ部54bを差し込んで、対向するフランジ52a及び53aと、フランジ52b及び53bとを、ボルト頭部54a及び蝶ナット54cにより挟み、ネジ部54bに蝶ナット54cを締め込んで固定する。固定する際、標準では、図示していないノズルの方向が90度(図8参照)となるように、管槍10と管槍支持体50との相対角度関係を設定する。
基台51の下部に、支持脚55a及び56aが、ボルトナットで構成される支持脚取付具57により開閉自在に取り付けられる。従って、支持脚55a及び56aは、支持脚取付具57を中心として、たたんだ状態(図6)と、開いた状態(図7、図8)とに角度変位可能となっている。
支持脚55a及び56aは、それぞれ湾曲した先端55b及び56bを有する。それぞれの支持脚先端55b及び56bは、例えば、図7に示すように開脚した際の接地点として用いる。なお、支持脚取付具57を、接地点として機能させてもよい。また、支持脚55a及び56aは、その中間部に、図7に示すような、貫通孔55c及び56cを有する。貫通孔55c及び56cの大きさは、例えば、直径20mm程度である。これらの貫通孔55c及び56cには、例えば、打ち込みペグ(図12参照)、直径13ミリ耐荷重1500Kgのスリング(消防用ロープ)等を挿通することができる。本実施形態では、貫通孔55c及び56cは、支持脚55a及び56aの中間部のやや先端側寄りに設けられている。もちろん、位置、大きさ等は、これに限定されない。
支持脚55a及び56aは、図6に示すように、たたんだ状態で支持脚先端55bと56bとが重ならないように、支持脚55aが支持脚56aより相対的に長くなるように長さを異ならせている。なお、長さを等しくして、支持脚取付具57を挿通する取付孔(図示せず)の位置を変位させてもよい。その場合、取付孔を複数箇所に設けて、開脚の支点を変更可能としてもよい。また、図6に示すように、たたんだ状態で支持脚先端55bと56bの間には、手指を挿入できる程度の間隔が空くように構成してもよい。これにより、消防士は、手元を見なくても、支持脚先端55bと56bを掴んで開く操作を行い易くなる。
支持脚取付具57は、図8に示すように、ボルト57a、ワッシャ57b、ワッシャ57c、ナット57d及びナット57eにより構成される。支持脚取付具57は、ワッシャ57bの貫通孔、及び基台51の取付孔(図示せず)に、ボルト57aのネジ部(図面には現れていない)を挿通して、支持脚55a及び56aの取付孔、及びワッシャ57cの貫通孔を挿通し、かつ、ナット57d及びナット57eを螺合して、固定される。
図9に示す角度表示器60は、管槍10と管槍支持体50との相対角度関係を設定する際に、相対変位角度を表示する。角度表示器60は、対象とする管槍10の第1導水管11の上面側に、刻印あるいは貼着される角度目盛盤61と、管締め付け具53の中央部に刻印等により形成される角度視準62とにより構成される。角度目盛盤61は、図9に矢印Aに拡大図として示すように、例えば、粘着シール材に角度目盛を印刷したものを使用することができる。本実施形態では、図3に示すように、管槍10の第2導水管12が接地面に対して90度となり、左右45度の範囲で、15度刻みで角度変位を表示する設定としてある。
管槍10の導水管11を固定保持する部分の他の態様について、図10及び図11を参照して説明する。図10に示す固定保持する部分は、基台51に設けられた管受け具52と、この管受け具52と共に導水管11を挟んで締め付ける管締め付け具53とを有する。管受け具52及び管締付け具53は、共に、導水管11を間に挟むためのV溝構造を有する点において、図8に示す態様と共通する。管受け具52には、外側に突出するフランジ52aが設けられている。対応して、管締付け具53にも、外側に突出するフランジ53aが設けられている。また、これらの52a、53aのそれぞれに、図示は省略するが、締め付けボルト54のネジ部54bを装着するためのスリットが設けられている。
この実施形態では、管受け具52の一端で軸受部58を有し、管締付け具53側に、回動軸59を有する。この回動軸59は軸受部58により回動可能に支持される。また、この態様では、図10及び図11に示すように、1個の締め付けボルト54と蝶ナット54cにより、フランジ52a及び53aを締め付けて、管受け具52及び管締付け具53のV溝に収容した管槍10を固定する。緩める際、1個の蝶ナット54cのみを操作すれば足りる。なお、管締付け具53は、管槍10を装着又は脱着する際には、蝶ナット54cを外して、管締付け具53を、図10において矢印Bで示す方向に開閉することにより行える。
次に、本願が提供する管槍10を用いた放水具による消火動作について、これまでの各図と図12とを参照して説明する。ここでは、図6に示す管槍10にノズル30を装着し、さらに、管槍支持体50を装着した放水具を用いて消火する手順の一例について説明する。
図6に示す放水具の管槍10のホース接続部14にホース70を接続する。ここで、支持脚取付具57のナット57eを緩めて、支持脚55aと56aとを開脚できるようにしておく。また、締め付けボルトの蝶ナット54cを緩めて、管槍10の角度を変えられるようにしておく。場合によっては、予め装丁する角度、例えば、左75度等のように、管槍10の角度を変位させておくこともできる。この状態では、放水具を、図12に示すように、火災現場に搬入する。その際は、例えば、ハンドル16及び17を消防士が手持ちして、または、ショルダーベルトを肩掛けして、搬入する。
火災現場では、支持脚55a、56aをY字形に開脚して、建造物91の隙間に接地する。この際、ノズル30を燃焼域95に向けるため、管槍10の角度を変位させて、蝶ナット54cを締め付けて固定する。このようにして、放水を開始すると、図12のように、ホース70からの水が、管槍10内の導水路を介してノズル30から吐出水流35として、燃焼域95に放水される。
このような放水によれば、放水具の向きを変えにくい狭い場所でも、放水が可能となる。また、Y字形に開脚させた支持脚55a、56aの先端55b及び56bと、第1導水管11のホース接続部近傍(又はその近傍に設けられた一対の突起部19(図3参照))とにより、管槍10が三点支持される。これにより、消防士が保持しなくても、無人で安定に放水が行える。
また、図12に示すように、支持脚55a及び56aの中間部に設けられている貫通孔55c及び56c(図7参照)に、ペグ79を差し込み、先端側を地面に打ち込むことにより、支持脚55a及び56aを、ずれを抑えると共に、浮き上がらないように抑えることが可能となる。また、ペグに代えて、スリングを挿通して固定することもできる。このように、貫通孔55c及び56cを使って、支持脚55a及び56aをより強固に固定することができる。
上に述べた消火例は、放水具を単独で利用する場合について述べたが、図13に示すように、複数基を並列に配置して、延焼防止のための水膜36を形成することができる。また、図14に示すように、ノズル30を装着した複数の管槍10を、それらの第3のハンドル18の貫通孔18aに(図6参照)、金属棒80等を順次挿通し、各管槍10を所望の間隔として、図示しないクランプ等により金属棒80に固定することにより整列配置して、放水を行う。図13及び図14の例では、ノズル30の角度変位を標準角度位置である90度としてあるが、左右に角度を変位させてもよい。このように活用すれば、設置と維持に多額の費用がかかるドレンチャー設備の代替として安価で、しかも移動可能な放水具を実現できる。
以上に述べた放水具は、反動力を利用して支持脚55a及び56aを地面に押し付けることにより、管槍を安定化して放水する方法である。垂直から左右45度(合計90度)のノズルの角度範囲で的確に放水することができる。一方、火災時の避難路確保等のため、水平に近い角度で放水することがある。管槍の角度変位をさらに大きくして、ノズルが水平に近い角度となるように管槍を固定保持して、放水する方法の例について、次に説明する。
図15に、水平方向への放水の一例を示す。この例では、図4に示す第2実施形態の管槍40に、図6及び図7に示す支持脚55a及び56aと、ノズル30とを装着した放水具により放水を行う。この例では、角度表示器60において、90度を中心として左右対称に0度まで、例えば、15度刻みの角度目盛(図示せず)を設けておく。なお、この放水方法は、例えば、図1に示す管槍10を用いる場合にも適用できることはいうまでもない。
また、図15に示す放水具では、ホース接続部14に、90度エルボ75を接続し、この90度エルボ75を介してホース70を接続する。この際、ホース70の接続方向は、ノズル30の突出方向と反対方向となるようにする。管槍40の横倒しは、管槍40を管槍支持体50に対して相対角度(例えば、90度近く)変位させることにより、左右のいずれにも放水可能である。具体的には、管槍40を固定する管受け具52と管締め付け具53とによる締め付けを緩めて、例えば、ホース70を左右に振ることによって、ノズル30の向きを反転させる。
ここで、支持脚55a及び56aの貫通孔55c及び56cに、例えば、ペグを差し込み、ペグの先端側を地面に打ち込み、管槍支持体50を地面に固定する。これにより、水平方向への放水の際、管槍支持体50に加わる水平方向の大きな反動力に対処することができる(図12参照)。なお、貫通孔55c及び56cに、スリングを通して固定することも可能である。
以上に述べたように、本発明は、基端側にホース接続部を有する第1導水管と、先端側にノズル接続部を有する第2導水管とを垂直方向に屈曲して接続することにより、水流を垂直に曲げて放水することができる。これにより、安定に、無人でも放水することが可能となる。
10…管槍、11…第1導水管、12…第2導水管、13…接続部、14…ホース接続部、
15…ノズル接続部、16…第1のハンドル、17…第2のハンドル、18…第3のハンドル、
19…突起部、
20…導水路、21、22、23…整流板、24…屈曲ガイドベーン、
30…ノズル
40…管槍、41…第1導水管、42…第2導水管、43…接続部、
50…管槍支持体、51…基台、52…管受け具、53…締め付け具、
54…締付けボルト、54a…締め付けボルト頭部、54b…ネジ部、54c…蝶ナット、
55a、56a…支持脚、55b、56b…支持脚先端、55c…貫通孔、57…支持脚取付具、
60…角度表示器、61…角度目盛、62…角度視準
70…ホース、75…90度エルボ、79…ペグ、80…連結棒、91…建造物、95…燃焼域

Claims (13)

  1. 基端側にホース接続部を有する第1導水管と、先端側にノズル接続部を有する第2導水管とを備え、第2導水管は、第1導水管に対して垂直方向に屈曲して接続され、
    前記第1導水管の長さを前記第2導水管の長さより相対的に長くし、
    前記第1導水管のホース接続部近傍の、前記第2導水管の屈曲方向に突出する第1のハンドルを設け、
    前記第2導水管の接続部の、前記第2導水管の屈曲方向に突出する第2のハンドルと、当該屈曲方向とは反対側に突出する第3のハンドルとを設けることを特徴とする管槍。
  2. 基端側にホース接続部を有する第1導水管と、先端側にノズル接続部を有する第2導水管とを備え、第2導水管は、第1導水管に対して垂直方向に屈曲して接続され、
    前記第1導水管を回動可能に挟んで保持する管槍支持体をさらに有し、
    前記管槍支持体は、折りたたみ可能に設けられた支持脚を有することを特徴とする管槍。
  3. 請求項2に記載の管槍において、
    前記支持脚の中間部に、貫通孔を設けることを特徴とする管槍。
  4. 請求項2又は3のいずれか1項に記載の管槍において、
    前記第1導水管と前記管槍支持体とに、両者間の相対角度変位を示す角度表示器を有することを特徴とする管槍。
  5. 請求項2から4のいずれか1項に記載の管槍において、
    前記第1導水管の長さを前記第2導水管の長さより相対的に長くすることを特徴とする管槍。
  6. 請求項に記載の管槍において、
    前記第1導水管のホース接続部近傍の、前記第2導水管の屈曲方向に突出する第1のハンドルを設け、
    前記第2導水管の接続部の、前記第2導水管の屈曲方向に突出する第2のハンドルと、当該屈曲方向とは反対側に突出する第3のハンドルとを設けることを特徴とする管槍。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の管槍において、
    前記第1導水管のホース接続部近傍に、一対の突起部を設けることを特徴とする管槍。
  8. 請求項1からのいずれか1項に記載の管槍において、
    前記第1導水管内に整流板を設けることを特徴とする管槍。
  9. 請求項1からのいずれか1項に記載の管槍において、
    前記第1導水管は、ホース接続部側の内径が大きく、前記第2導水管との接続部側に向かって内径が絞られるテーパー構造であることを特徴とする管槍。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の管槍のノズル接続部にノズルを装着して構成されることを特徴とする放水具。
  11. 請求項2から6のいずれか1項に記載の管槍のノズル接続部にノズルを装着し、ホース接続部にホースを接続して放水する方法において、
    前記管槍を目的の相対角度となるよう角度変位させて前記管槍支持体に固定して放水を行うことを特徴とする放水方法。
  12. 請求項2から6のいずれか1項に記載の管槍のノズル接続部にノズルを装着し、ホース接続部にホースを接続して放水する方法において、
    前記ホース接続部に90度エルボを介してホースを接続し、
    前記ノズルの突出方向と前記ホースの接続方向とが反対方向となるように、前記管槍を角度変位させて前記管槍支持体に固定して放水を行うことを特徴とする放水方法。
  13. 請求項に記載の管槍のノズル接続部にノズルを装着し、ホース接続部にホースを接続して放水する方法において、
    前記ホース接続部に90度エルボを介してホースを接続し、
    前記ノズルの突出方向と前記ホースの接続方向とが反対方向となるように、前記管槍を角度変位させて前記管槍支持体に固定し、
    前記貫通孔にペグを打ち込んで、前記管槍支持体を地面に固定した状態で放水を行うことを特徴とする放水方法。
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