JP6924289B2 - 端末装置、基地局装置、および、方法 - Google Patents

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Description

本発明は、端末装置、基地局装置、および、方法に関する。
セルラ−移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワーク(以下、「Long Term Evolution(LTE:登録商標)」、または、「Evolved Universal Terrestrial Radio Access:EUTRA」と称する。)、及びコアネットワーク(以下、「Evolved Packet Core:EPC」)が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:3GPP)において検討されている。EUTRAはE−UTRAとも称する。
また、3GPPにおいて、第5世代のセルラ−システムに向けた無線アクセス方式および無線ネットワーク技術として、LTEの拡張技術であるLTE−Advanced Pro、および新しい無線アクセス技術であるNR(New Radio technology)の技術検討及び規格策定が行われている(非特許文献1)。また第5世代セルラーシステムに向けたコアネットワークである、5GC(5 Generation Core Network)の検討も行われている(非特許文献2)。
3GPP RP−170855,"Work Item on New Radio (NR) Access Technology" 3GPP TS 23.501 v15.3.0,"System Architecture for the 5G System; Stage 2" 3GPP TS 36.300, v15.3.0,"Evolved Universal Terestrial Radio Access (E−UTRA)and Evolved Universal Terestrial Radio Access Network (E−UTRAN);Overall description; Stage 2" 3GPP TS 36.331 v15.4.0,"Evolved Universal Terestrial Radio Access (E−UTRA);Radio Resource Control (RRC);Protocol specifications" 3GPP TS 36.323 v15.3.0,"Evolved Universal Terestrial Radio Access (E−UTRA);Packet Data Convergence Protocol (PDCP) specification" 3GPP TS 36.322 v15.3.0,"Evolved Universal Terestrial Radio Access (E−UTRA);Radio Link Control (RLC) protocol specification" 3GPP TS 36.321 v15.3.0,"Evolved Universal Terestrial Radio Access (E−UTRA);Medium Access Control (MAC) protocol specification" 3GPP TS 37.340v 15.3.0,"EvolvedUniversal Terestrial Radio Access (E−UTRA)and NR; Multi−Connectivity; Stage 2" 3GPP TS 38.300v 15.3.0,"NR;NR and NG−RAN Overall description; Stage 2" 3GPP TS 38.331 v15.4.0,"NR;Radio Resource Control (RRC);Protocol specifications" 3GPP TS 38.323 v15.3.0,"NR;Packet Data Convergence Protocol (PDCP) specification" 3GPP TS 38.322 v15.3.0,"NR;Radio Link Control (RLC) protocol specification" 3GPP TS 38.321 v15.3.0,"NR;Medium Access Control (MAC) protocol specification" 3GPP TS 23.401 v15.0.0,"General Packet Radio Service (GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E−UTRAN) access" 3GPP TS 23.502 v15.3.0,"Procedure for 5G System; Stage 2" 3GPP TS 37.324 v15.1.0,"NR;Service Data Adaptation Protocol (SDAP) specification" 3GPP Draft_Report_v1.doc,"Report of 3GPP TSG RAN2♯105 meeting, Athens, Greece" http://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_105/Report/Draft_Report_v1.zip 3GPP RP−181544,"Revised WID: Even further mobility enhancement in E−UTRAN" 3GPP RP−181433,"New WID: NR mobility enhancements" 3GPP R2−1901364,"Detail for non−split bearer option for simultaneous connectivity" 3GPP TS 33.401 v15.9.0,"3GPP System Architecture Evolution (SAE); Security architecture" 3GPP TS 33.501 v15.6.0,"Security architecture and procedures for 5G System"
LTEの技術検討の一つとして、既存のLTEのモビリティ拡張技術をさらに拡張する仕組みが検討されている。さらにNRの技術検討においても、既存のNRのモビリティ技
術を拡張する仕組みが検討されている。(非特許文献18、19)。これらの検討には、主に基地局装置と端末装置が接続中のセル間の移動時(ハンドオーバ時)に、ユーザデータの送受信の中断を0msに近づける技術(RUDI:Reduce User Data Interruption)の検討、およびハンドオーバの頑強さの改善(Handover robustness improvements)の検討が含まれる。
RUDIにおいて、一つのセルグループに対して、二つのプロトコルスタックを同時に存在させる仕組み(DAPS:Dual Active Protocol Stack)が検討されているが、モビリティを効率的に制御するための詳細な端末の動作についてはまだ検討されていない。
本発明の一態様は、上記した事情に鑑みてなされたもので、モビリティを効率的に制御することができる端末装置、方法、集積回路を提供することを目的の一つとする。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様は、以下のような手段を講じた。すなわち、基地局装置と通信する端末装置であって、第1のタイマーが満了し、且つ第1の失敗が検出されていない場合に、前記端末装置に第1の設定が行われている事、及び前記端末装置に確立されている第1の無線ベアラに第2の設定が行われている事に基づいて、前記第1の無線ベアラのPDCPエンティティに設定されている、受信側でPDCPデータPDUのロスを検出するために使う第2のタイマーを停止し、再設定する。
また本発明の一態様は、基地局装置と通信する端末装置の方法であって、第1のタイマーが満了し、且つ第1の失敗が検出されていない場合に、前記端末装置に第1の設定が行われている事、及び前記端末装置に確立されている第1の無線ベアラに第2の設定が行われている事に基づいて、前記第1の無線ベアラのPDCPエンティティに設定されている、受信側でPDCPデータPDUのロスを検出するために使う第2のタイマーを停止し、再設定する。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明の一態様によれば、端末装置は、効率的なモビリティ処理を実現することができる。
本発明の各実施の形態に係る通信システムの概略図。 本発明の各実施の形態における、E−UTRAにおける端末装置と基地局装置のUP及びCPのプロトコルスタック図。 本発明の各実施の形態における、NRにおける端末装置と基地局装置のUP及びCPのプロトコルスタック図。 本発明の各実施の形態におけるRRC208及び/又はRRC308における、各種設定のための手順のフローの一例を示す図 本発明の各実施の形態における端末装置の構成を示すブロック図。 本発明の各実施の形態における基地局装置の構成を示すブロック図。 本発明の各実施の形態におけるEUTRAでのハンドオーバに関する処理の一例を示す図。 本発明の各実施の形態におけるNRでのハンドオーバに関する処理の一例を示す図。 本発明の実施の形態における各タイマーの開始、停止の条件の一例を示す図。 本発明の実施の形態におけるmobilityControlInfo情報要素の一例を示す図。 本発明の実施の形態におけるmobilityControlInfo情報要素の別の一例を示す図。 本発明の実施の形態における同期付再設定情報要素の一例を示す図。 本発明の実施の形態における同期付再設定情報要素の別の一例を示す図。 本発明の実施の形態におけるNRでのRRCコネクションの再設定に関するメッセージに含まれるASN.1記述の一例を示す図。 本発明の実施の形態におけるE−UTRAでのRRCコネクションの再設定に関するメッセージに含まれるASN.1記述の一例を示す図。 本発明の実施の形態における処理Aのフローの一例を示す図。 本発明の実施の形態における処理Bのフローの一例を示す図。 本発明の実施の形態における処理Cのフローの一例を示す図。 本発明の実施の形態における処理Hのフローの一例を示す図。 本発明の各実施の形態における、無線ベアラにメイクビフォアブレイクハンドオーバを適用するか否かを設定するためのパラメータを示す、ASN.1記述の一例を示す図。 本発明の各実施の形態における、無線ベアラにメイクビフォアブレイクハンドオーバを適用するか否かを設定するためのパラメータを示す、ASN.1記述の別の一例を示す図。 本発明の実施の形態における処理Eのフローの別の一例を示す図。 本発明の実施の形態における処理Bのフローの別の一例を示す図。 本発明の実施の形態における処理LAのフローの別の一例を示す図。 本発明の各実施の形態における、UE122の処理方法の一例を示す図。 本発明の各実施の形態における、UE122の処理方法の別の一例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
LTE(およびLTE−A Pro)とNRは、異なる無線アクセス技術(Radio
Access Technology:RAT)として定義されてもよい。またNRは、LTEに含まれる技術として定義されてもよい。LTEは、NRに含まれる技術として定義されてもよい。また、NRとMulti Radio Dual connectivityで接続可能なLTEは、従来のLTEと区別されてもよい。また、コアネットワークが5GCであるLTEは、コアネットワークがEPCである従来のLTEと区別されてもよい。本実施形態はNR、LTEおよび他のRATに適用されてよい。以下の説明では、LTEおよびNRに関連する用語を用いて説明するが、他の用語を用いる他の技術において適用されてもよい。また本実施形態でのE−UTRAという用語は、LTEという用語に置き換えられても良いし、LTEという用語はE−UTRAという用語に置き換えられても良い。
図1は本発明の各実施の形態に係る通信システムの概略図である。
E−UTRA100は非特許文献3等に記載の無線アクセス技術であり、1つ又は複数の周波数帯域で構成するセルグループ(Cell Group:CG)から成る。eNB
(E−UTRAN Node B)102は、E−UTRA100の基地局装置である。EPC(Evolved Packet Core)104は、非特許文献14等に記載のコア網であり、E−UTRA100用のコア網として設計された。インタフェース112はeNB102とEPC104の間のインタフェース(interface)であり、制御信号が通る制御プレーン(Control Plane:CP)と、そのユーザデータが通るユーザプレーン(User Plane:UP)が存在する。
NR106は非特許文献9等に記載の無線アクセス技術であり、1つ又は複数の周波数帯域で構成するセルグループ(Cell Group:CG)から成る。gNB(g Node B)108は、NR106の基地局装置である。5GC110は、非特許文献2等に記載のコア網であり、NR106用のコア網として設計されているが、5GC110に接続する機能をもつE−UTRA100用のコア網として使われても良い。以下E−UTRA100とは5GC110に接続する機能をもつE−UTRA100を含んでも良い。
インタフェース114はeNB102と5GC110の間のインタフェース、インタフェース116はgNB108と5GC110の間のインタフェース、インタフェース118はgNB108とEPC104の間のインタフェース、インタフェース120はeNB102とgNB108の間のインタフェース、インタフェース124はEPC104と5GC110間のインタフェースである。インタフェース114、インタフェース116、インタフェース118、インタフェース120、及びインタフェース124等はCPのみ、又はUPのみ、又はCP及びUP両方を通すインタフェースであっても良い。また、インタフェース114、インタフェース116、インタフェース118、インタフェース120、及びインタフェース124等は、通信事業者が提供する通信システムに応じて存在しない場合もあっても良い。
UE122はE−UTRA100及びNR106の内のいずれかまたは全てに対応した端末装置である。非特許文献3、及び非特許文献9の内のいずれかまたは全てに記載の通り、UE122が、E−UTRA100及びNR106の内のいずれかまたは全てを介してコア網と接続する際、UE122と、E−UTRA100及びNR106の内のいずれかまたは全てとの間に、無線ベアラ(RB:Radio Bearer)と呼ばれる論理経路が確立される。CPに用いられる無線ベアラは、シグナリング無線ベアラ(SRB:Signaling Radio Bearer)と呼ばれ、UPに用いられる無線ベアラは、データ無線ベアラ(DRB Data Radio Bearer)と呼ばれる。各RBは、RB識別子(RB Identity,又はRB ID)が割り当てられ、一意に識別される。SRB用RB識別子は、SRB識別子(SRB Identity,又はSRB ID)と呼ばれ、DRB用RB識別子は、DRB識別子(DRB Identity,又はDRB ID)と呼ばれる。
非特許文献3に記載の通り、UE122の接続先コア網がEPC104である場合、UE122と、E−UTRA100及びはNR106の内のいずれかまたは全てとの間に確立された各DRBは更に、EPC104内を経由する各EPS(Evolved Packet System)ベアラと一意に紐づけられる。各EPSベアラは、EPSベアラ識別子(Identity,又はID)が割り当てられ、一意に識別される。また同一のEPSベアラを通るデータは同一のQoSが保証される。
非特許文献9に記載の通り、UE122の接続先コア網が5GC110である場合、UE122と、E−UTRA100及びNR106の内のいずれかまたは全てとの間に確立された一つ又は複数のDRBは更に、5GC110内に確立されるPDU(Packet
Data Unit)セッションの一つに紐づけられる。各PDUセッションには、一
つ又は複数のQoSフローが存在する。各DRBは、紐づけられているPDUセッション内に存在する、一つ又は複数のQoSフローと対応付け(map)されても良いし、どのQoSフローと対応づけられなくても良い。各PDUセッションは、PDUセッション識別子(Identity,又はID)で識別される。また各QoSフローは、QoSフロー識別子で識別される。また同一のQoSフローを通るデータは同一のQoSが保証される。
EPC104には、PDUセッション及びQoSフローの内のいずれかまたは全ては存在せず、5GC110にはEPSベアラは存在しない。言い換えると、UE122がEPC104と接続している際、UE122はEPSベアラの情報を持ち、UE122が5GC110と接続している際、UE122はPDUセッション及びQoSフローの内のいずれかまたは全ての情報を持つ。
図2は本発明の各実施の形態における、E−UTRA無線アクセス層(無線アクセスレイヤ)における端末装置と基地局装置のUP及びCPのプロトコルスタック(Protocol Stack)図である。
図2(A)はE−UTRA100においてUE122がeNB102と通信を行う際に用いるUPのプロトコルスタック図である。
PHY(Physical layer)200は、無線物理層(無線物理レイヤ)であり、物理チャネル(Physical Channel)を利用して上位層(上位レイヤ)に伝送サービスを提供する。PHY200は、後述する上位のMAC(Medium
Access Control layer)202とトランスポートチャネル(Transport Channel)で接続される。トランスポートチャネルを介して、MAC202とPHY200の間でデ−タが移動する。UE122とeNB102のPHY間において、無線物理チャネルを介してデ−タの送受信が行われる。
MAC202は、多様な論理チャネル(ロジカルチャネル:Logical Channel)を多様なトランスポートチャネルにマッピングを行う媒体アクセス制御層(媒体アクセス制御レイヤ)である。MAC202は、後述する上位のRLC(Radio Link Control layer)204と、論理チャネル(ロジカルチャネル)で接続される。論理チャネルは、伝送される情報の種類によって大きく分けられ、制御情報を伝送する制御チャネルとユ−ザ情報を伝送するトラフィックチャネルに分けられる。MAC202は、間欠受送信(DRX・DTX)を行うためにPHY200の制御を行う機能、ランダムアクセス(Random Access)手順を実行する機能、送信電力の情報を通知する機能、HARQ制御を行う機能などを持つ(非特許文献7)。
RLC204は、後述する上位のPDCP(Packet Data Convergence Protocol Layer)206から受信したデ−タを分割(Segmentation)し、下位層(下位レイヤ)が適切にデ−タ送信できるようにデ−タサイズを調節する無線リンク制御層(無線リンク制御レイヤ)である。RLC204には、トランスパレントモード(TM:Transparent Mode)、非応答モード(UM:Unacknowledged Mode)、応答モード(AM:Acknowledged Mode)の3つのモードがある。TMでは上位層から受信したデータの分割は行わず、RLCヘッダの付加は行わない。UMでは上位層から受信したデータの分割、及びRLCヘッダの付加等は行うが、データの再送制御は行わない。AMでは上位層から受信したデータの分割、及びRLCヘッダの付加、データの再送制御等を行う。再送制御機能は各デ−タが要求するQoS(Quality of Service)を保証するための機能であっても良い。データの再送制御を行うにあたり、RLCの受信側から送信側に送られる、届いていないデータの情報の事を、ステータスレポートと言う。またRLCの送信側から受信側に送られる、ステータスレポートを促す指示の事をポール(poll)と言う。なお、TMで下位層に送信されるデータの事をTMD PDU、UMで下位層に送信されるデータの事をUMD PDU、AMで下位層に送信されるデータの事をAMD PDUと呼ぶ場合がある。(非特許文献6)。
PDCP206は、IPパケット(IP Packet)等のユーザデータを無線区間で効率的に伝送するためのパケットデータ収束プロトコル層(パケットデータ収束プロトコルレイヤ)である。PDCP206は、不要な制御情報の圧縮を行うヘッダ圧縮機能を持ってもよい。また、PDCP206は、デ−タの暗号化の機能も持ってもよい。(非特許文献5)。
なお、MAC202、RLC204、PDCP206において処理されたデータの事を、それぞれMAC PDU(Protocol Data Unit)、RLC PDU、PDCP PDUと呼ぶ。また、MAC202、RLC204、PDCP206に上位層から渡されるデータ、又は上位層に渡すデータの事を、それぞれMAC SDU(Service Data Unit)、RLC SDU、PDCP SDUと呼ぶ。また分割されたRLC SDUの事をRLC SDUセグメントと呼ぶ。
またPDCP PDUは、データ用と制御用を区別するため、それぞれPDCP DATA PDU(PDCP Data PDU)、PDCP CONTROL PDU(PDCP Control PDU)と呼ばれても良い。またRLC PDUは、データ用と制御用を区別するため、それぞれRLC DATA PDU(RLC Data PDU)、RLC CONTROL PDU(RLC Control PDU)と呼ばれても良い。
図2(B)はE−UTRA100において、UE122がeNB102、および認証やモビリティマネージメントなどの機能を提供する論理ノードであるMME(Mobility Management Entity)と通信を行う際に用いるCPのプロトコルスタック図である。
CPのプロトコルスタックには、PHY200、MAC202、RLC204、PDCP206に加え、RRC(Radio Resource Control layer)208、およびNAS(non Access Strarum)210が存在する。RRC208は、RRC接続の確立、再確立、一時停止(suspend)、一時停止解除(resume)等の処理や、RRC接続の再設定、例えば無線ベアラ(Radio Bearer:RB)及びセルグループ(Cell Group)の確立、変更、解放等の設定を行い、論理チャネル、トランスポートチャネル及び物理チャネルの制御などを行う他、ハンドオーバ及び測定(Measurement:メジャメント)の設定などを行う、無線リンク制御層(無線リンク制御レイヤ)である。RBは、シグナリグ無線ベアラ(Signaling Radio Bearer:SRB)とデ−タ無線ベアラ(Data Radio Bearer:DRB)とに分けられてもよく、SRBは、制御情報であるRRCメッセージを送信する経路として利用されてもよい。DRBは、ユーザデータを送信する経路として利用されてもよい。eNB102とUE122のRRC208間で各RBの設定が行われてもよい。またRBのうちRLC204と論理チャネル(ロジカルチャネル)で構成される部分をRLCベアラと呼んでも良い(非特許文献4)。また、MMEとUE122との間の信号を運ぶNAS層(NASレイヤ)に対して、UE122とeNB102との間の信号及びデータを運ぶPHY200、MAC202、RLC204、PDCP206、RRC208の一部の層(レイヤ)あるいはすべての層(レイヤ)をAS(Access Strarum)層(ASレイヤ)と称してよい。
前述のMAC202、RLC204、PDCP206、及びRRC208の機能分類は一例であり、各機能の一部あるいは全部が実装されなくてもよい。また、各層の機能の一部あるいは全部が他の層に含まれてもよい。
なお、IPレイヤ、及びIPレイヤより上のTCP(Transmission Control Protocol)層(TCPレイヤ)、UDP(User Datagram Protocol)層(UDPレイヤ)、アプリケーション層(アプリケーションレイヤ)などは、PDCPレイヤの上位層(上位レイヤ)となる(不図示)。またRRCレイヤやNAS(non Access Strarum)レイヤもPDCPレイヤの上位レイヤとなる(不図示)。言い換えれば、PDCPレイヤはRRCレイヤ、NASレイヤ、IPレイヤ、及びIPレイヤより上のTCP(Transmission Control Protocol)レイヤ、UDP(User Datagram Protocol)レイヤ、アプリケーションレイヤの下位層(下位レイヤ)となる。
図3は本発明の各実施の形態における、NR無線アクセスレイヤにおける端末装置と基地局装置のUP及びCPのプロトコルスタック(Protocol Stack)図である。
図3(A)はNR106においてUE122がgNB108と通信を行う際に用いるUPのプロトコルスタック図である。
PHY(Physical layer)300は、NRの無線物理層(無線物理レイヤ)であり、物理チャネル(Physical Channel)を利用して上位層に伝送サービスを提供してもよい。PHY300は、後述する上位のMAC(Medium Access Control layer)302とトランスポートチャネル(Transport Channel)で接続されてもよい。トランスポートチャネルを介して、MAC302とPHY300の間でデ−タが移動してもよい。UE122とgNB108のPHY間において、無線物理チャネルを介してデ−タの送受信が行われてもよい。
ここで、物理チャネルについて説明する。
端末装置と基地局装置との無線通信では、以下の物理チャネルが用いられてよい。
PBCH(物理報知チャネル:Physical Broadcast CHannel)
PDCCH(物理下りリンク制御チャネル:Physical Downlink Control CHannel)
PDSCH(物理下りリンク共用チャネル:Physical Downlink Shared CHannel)
PUCCH(物理上りリンク制御チャネル:Physical Uplink Control CHannel)
PUSCH(物理上りリンク共用チャネル:Physical Uplink Shared CHannel)
PRACH(物理ランダムアクセスチャネル:Physical Random Access CHannel)
PBCHは、端末装置が必要とするシステム情報を報知するために用いられる。
また、NRにおいて、PBCHは、同期信号のブロック(SS/PBCHブロックとも
称する)の周期内の時間インデックス(SSB−Index)を報知するために用いられてよい。
PDCCHは、下りリンクの無線通信(基地局装置3から端末装置への無線通信)において、下りリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を送信する(または運ぶ)ために用いられる。ここで、下りリンク制御情報の送信に対して、1つまたは複数のDCI(DCIフォーマットと称してもよい)が定義される。すなわち、下りリンク制御情報に対するフィールドがDCIとして定義され、情報ビットへマップされる。PDCCHは、PDCCH候補において送信される。端末装置は、サービングセルにおいてPDCCH候補(candidate)のセットをモニタする。モニタするとは、あるDCIフォーマットに応じてPDCCHのデコードを試みることを意味する。あるDCIフォーマットは、サービングセルにおけるPUSCHのスケジューリングのために用いられてもよい。PUSCHは、ユーザデータの送信や、RRCメッセージの送信などのために使われてよい。
PUCCHは、上りリンクの無線通信(端末装置から基地局装置への無線通信)において、上りリンク制御情報(Uplink Control Information:UCI)を送信するために用いられてよい。ここで、上りリンク制御情報には、下りリンクのチャネルの状態を示すために用いられるチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)が含まれてもよい。また、上りリンク制御情報には、UL−SCHリソースを要求するために用いられるスケジューリング要求(SR:Scheduling Request)が含まれてもよい。また、上りリンク制御情報には、HARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat request ACKnowledgement)が含まれてもよい。
PDSCHは、MAC層からの下りリンクデータ(DL−SCH:Downlink Shared CHannel)の送信に用いられてよい。また、下りリンクの場合にはシステム情報(SI:System Information)やランダムアクセス応答(RAR:Random Access Response)などの送信にも用いられる。
PUSCHは、MAC層からの上りリンクデータ(UL−SCH:Uplink Shared CHannel)または上りリンクデータと共にHARQ−ACKおよび/またはCSIを送信するために用いられてもよい。また、CSIのみ、または、HARQ−ACKおよびCSIのみを送信するために用いられてもよい。すなわち、UCIのみを送信するために用いられてもよい。また、PDSCHまたはPUSCHは、RRCシグナリング(RRCメッセージとも称する)、およびMACコントロールエレメントを送信するために用いられてもよい。ここで、PDSCHにおいて、基地局装置から送信されるRRCシグナリングは、セル内における複数の端末装置に対して共通のシグナリングであってもよい。また、基地局装置から送信されるRRCシグナリングは、ある端末装置に対して専用のシグナリング(dedicated signalingとも称する)であってもよい。すなわち、端末装置固有(UEスペシフィック)の情報は、ある端末装置に対して専用のシグナリングを用いて送信されてもよい。また、PUSCHは、上りリンクにおいてUEの能力(UE Capability)の送信に用いられてもよい。
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために用いられてもよい。PRACHは、初期コネクション確立(initial connection establishment)プロシージャ、ハンドオーバプロシージャ、コネクション再確立(connection re−establishment)プロシージャ、上りリンク送信に対する同期(タイミング調整)、およびPUSCH(UL−SCH)リソースの要求を示すために用いられてもよい。
MAC302は、多様な論理チャネル(ロジカルチャネル:Logical Channel)を多様なトランスポートチャネルにマッピングを行う媒体アクセス制御層(媒体アクセス制御レイヤ)である。MAC302は、後述する上位のRLC(Radio Link Control layer)304と、論理チャネル(ロジカルチャネル)で接続されてもよい。論理チャネルは、伝送される情報の種類によって大きく分けられ、制御情報を伝送する制御チャネルとユ−ザ情報を伝送するトラフィックチャネルに分けられてもよい。MAC302は、間欠受送信(DRX・DTX)を行うためにPHY300の制御を行う機能、ランダムアクセス(Random Access)手順を実行する機能、送信電力の情報を通知する機能、HARQ制御を行う機能などを持ってもよい(非特許文献13)。
RLC304は、後述する上位のPDCP(Packet Data Convergence Protocol Layer)306から受信したデ−タを分割(Segmentation)し、下位層が適切にデ−タ送信できるようにデ−タサイズを調節する無線リンク制御層(無線リンク制御レイヤ)である。RLC304には、トランスパレントモード(TM:Transparent Mode)、非応答モード(UM:Unacknowledged Mode)、応答モード(AM:Acknowledged Mode)の3つのモードがある。TMでは上位層から受信したデータの分割は行わず、RLCヘッダの付加は行わない。UMでは上位層から受信したデータの分割、及びRLCヘッダの付加等は行うが、データの再送制御は行わない。AMでは上位層から受信したデータの分割、及びRLCヘッダの付加、データの再送制御等を行う。再送制御機能は各デ−タが要求するQoS(Quality of Service)を保証するための機能であっても良い。データの再送制御を行うにあたり、RLCの受信側から送信側に送られる、届いていないデータの情報の事を、ステータスレポートと言う。またRLCの送信側から受信側に送られる、ステータスレポートを促す指示の事をポール(poll)と言う。なお、TMで下位層に送信されるデータの事をTMD PDU、UMで下位層に送信されるデータの事をUMD PDU、AMで下位層に送信されるデータの事をAMD PDUと呼ぶ場合がある。(非特許文献12)。
PDCP306は、IPパケット(IP Packet)等のユーザデータを無線区間で効率的に伝送するパケットデータ収束プロトコル層(パケットデータ収束プロトコル層)である。PDCP306は、不要な制御情報の圧縮を行うヘッダ圧縮機能を持ってもよい。また、PDCP306は、デ−タの暗号化、データの完全性保護の機能も持ってもよい(非特許文献11)。
SDAP(Service Data Adaptation Protocol)310は、5GC110から基地局装置を介して端末装置に送られるダウンリンクのQoSフローとDRBとの対応付け(マッピング:mapping)、及び端末装置から基地局装置を介して5GC110に送られるアップリンクのQoSフローと、DRBとのマッピングを行い、マッピングルール情報を格納する機能を持もつ、サービスデータ適応プロトコル層(サービスデータ適応プロトコルレイヤ)である(非特許文献16)。
なお、MAC302、RLC304、PDCP306、SDAP310において処理されたデータの事を、それぞれMAC PDU(Protocol Data Unit)、RLC PDU、PDCP PDU、SDAP PDUと呼ぶ。また、MAC302、RLC304、PDCP306、SDAP310に上位層から渡されるデータ、又は上位層に渡すデータの事を、それぞれMAC SDU(Service Data Unit)、RLC SDU、PDCP SDU、SDAP SDUと呼ぶ。また、分割されたRLC SDUの事をRLC SDUセグメントと呼ぶ。
また、SDAP PDUは、データ用と制御用を区別するため、それぞれSDAP DATA PDU(SDAP Data PDU)、SDAP CONTROL PDU(SDAP Control PDU)と呼ばれても良い。またPDCP PDUは、データ用と制御用を区別するため、それぞれPDCP DATA PDU(PDCP Data PDU)、PDCP CONTROL PDU(PDCP Control PDU)と呼ばれても良い。またRLC PDUは、データ用と制御用を区別するため、それぞれRLC DATA PDU(RLC Data PDU)、RLC CONTROL PDU(RLC Control PDU)と呼ばれても良い。
図3(B)はNR106において、UE122がgNB108、および認証やモビリティマネージメントなどの機能を提供する論理ノードであるAMF(Access and
Mobility Management function)と通信を行う際に用いるCPのプロトコルスタック図である。
CPのプロトコルスタックには、PHY300、MAC302、RLC304、PDCP306に加え、RRC(Radio Resource Control layer)308、およびNAS(non Access Strarum)312が存在する。RRC308は、RRC接続の確立、再確立、一時停止(suspend)、一時停止解除(resume)等の処理や、RRC接続の再設定、例えば無線ベアラ(Radio Bearer:RB)及びセルグループ(Cell Group)の確立、変更、解放等の設定を行い、論理チャネル、トランスポートチャネル及び物理チャネルの制御などを行う他、ハンドオーバ及び測定(Measurement:メジャメント)の設定などを行う、無線リンク制御層(無線リンク制御レイヤ)である。RBは、シグナリグ無線ベアラ(Signaling Radio Bearer:SRB)とデ−タ無線ベアラ(Data Radio Bearer:DRB)とに分けられてもよく、SRBは、制御情報であるRRCメッセージを送信する経路として利用されてもよい。DRBは、ユーザデータを送信する経路として利用されてもよい。gNB108とUE122のRRC308間で各RBの設定が行われてもよい。またRBのうちRLC304と論理チャネル(ロジカルチャネル)で構成される部分をRLCベアラと呼んでも良い(非特許文献10)。また、AMFとUE122との間の信号を運ぶNASレイヤに対して、UE122とgNB108との間の信号及びデータを運ぶPHY300、MAC302、RLC304、PDCP306、RRC308、SDAP310の一部のレイヤあるいはすべてのレイヤをAS(Access Strarum)レイヤと称してよい。
また、SRBは、次のSRB0からSRB3が定義されてよい。SRB0は、論理チャネルのCCCH(Common Control CHannel)を用いたRRCメッセージのためのSRBであってよい。SRB1は、(ピギーバックされたNASメッセージを含むかもしれない)RRCメッセージのため、およびSRB2の確立前のNASメッセージのためのSRBであってよく、すべて論理チャネルのDCCH(Dedicated Control CHannel)が用いられてよい。SRB2は、NASメッセージのためのSRBであってよく、すべて論理チャネルのDCCHが用いられてよい。また、SRB2はSRB1よりも低い優先度であってよい。SRB3は、UE122がEN−DC,NGEN−DC、NR−DCなどが設定されているときの特定のRRCメッセージのためのSRBであってよく、すべて論理チャネルのDCCHが用いられてよい。また、その他の用途のために他のSRBが用意されてもよい。
前述のMAC302、RLC304、PDCP306、SDAP310、及びRRC308の機能分類は一例であり、各機能の一部あるいは全部が実装されなくてもよい。また、各層(各レイヤ)の機能の一部あるいは全部が他の層(レイヤ)に含まれてもよい。
なお、AS層の上位層(不図示)を非特許文献2に記載の通り、PDU層(PDUレイヤ)と呼んでも良い。PDUレイヤには、IPレイヤ、及びIPレイヤより上のTCP(Transmission Control Protocol)レイヤ、UDP(User Datagram Protocol)レイヤ、その他の層のうちの何れか又は全てが含まれても良い。アプリケーションレイヤはPDU層の上位層であっても良いし、PDU層に含まれていても良い。なお、PDU層は、AS層のユーザプレーンに対する上位層であっても良い。またRRCレイヤやNAS(non Access Strarum)レイヤもSDAPレイヤ及びPDCPレイヤの内のいずれかまたは全ての上位レイヤとなっても良い(不図示)。言い換えれば、SDAPレイヤ及びPDCPレイヤの内のいずれかまたは全てはRRCレイヤ、NASレイヤ、IPレイヤ、及びIPレイヤより上のTCP(Transmission Control Protocol)レイヤ、UDP(User Datagram Protocol)レイヤ、及びアプリケーションレイヤの内のいずれかまたは全ての下位レイヤとなる。
なお、本発明の各実施の形態において、IMSで用いられるSIP(Session Initiation Protocol)やSDP(Session Description Protocol)等、またメディア通信又はメディア通信制御に用いられるRTP(Real−time Transport Protocol)、RTCP(Real−time Transport Control Protocol)、HTTP(HyperText Transfer Protocol)等、及び各種メディアのコーデック等の内のいずれかまたは全ては、アプリケーションレイヤに所属しても良い。
なお、端末装置の物理層、MAC層、RLC層、PDCP層、及びSDAP層は、端末装置のRRC層により確立、設定、及び制御のうちの何れか又は全てが行われても良い。また端末装置のRRC層は、基地局装置のRRC層から送信されるRRCのメッセージに従って、物理層、MAC層、RLC層、PDCP層、及びSDAP層を確立、及び/又は設定しても良い。また、MAC層(MACレイヤ)、RLC層(RLCレイヤ)、PDCP層(PDCPレイヤ)、SDAP層(SDAPレイヤ)を、それぞれMAC副層(MACサブレイヤ)、RLC副層(RLCサブレイヤ)、PDCP副層(PDCPサブレイヤ)、SDAP副層(SDAPサブレイヤ)と呼んでも良い。
なお、端末装置、及び基地局装置の内のいずれかまたは全てに設定されるASレイヤに属する各層、又は各層の機能の事を、エンティティと呼んでも良い。即ち、端末装置、及び基地局装置の内のいずれかまたは全てに、確立、設定、及び制御のうちの何れか又は全てが行われる、物理層(PHY層)、MAC層、RLC層、PDCP層、SDAP層、及びRRC層の事、又は各層の機能の事を、物理エンティティ(PHYエンティティ)、MACエンティティ、RLCエンティティ、PDCPエンティティ、SDAPエンティティ、及びRRCエンティティと、それぞれ呼んでも良い。また、各層のエンティティは、各層に一つ又は複数含まれていても良い。また、PDCPエンティティ、及びRLCエンティティは、無線ベアラ毎に、確立、設定、及び制御のうちの何れか又は全てが行われても良い。また、MACエンティティはセルグループ毎に、確立、設定、及び制御のうちの何れか又は全てが行われても良い。また、SDAPエンティティはPDUセッション毎に、確立、設定、及び制御のうちの何れか又は全てが行われても良い。
なお、PDCP層、又はPDCPエンティティにおいて、暗号化、又は完全性保護の処理を行う際、COUNT値を用いても良い。COUNT値とは、HFN(Hyper Frame Number)と、PDCP PDUのヘッダに付加されるシーケンス番号(
SN:Sequence Number)から構成されても良い。シーケンス番号は、送信側のPDCP層又はPDCPエンティティでPDCP DATA PDUが生成される度に、1加算されても良い。HFNは、シーケンス番号が最大値に達する度に、1加算されても良い。
なお、本発明の各実施の形態では、以下E−UTRAのプロトコルとNRのプロトコルを区別するため、MAC202、RLC204、PDCP206、及びRRC208を、それぞれE−UTRA用MAC又はLTE用MAC、E−UTRA用RLC又はLTE用RLC、E−UTRA用PDCP又はLTE用PDCP、及びE−UTRA用RRC又はLTE用RRCと呼ぶ事もある。また、MAC302、RLC304、PDCP306、RRC308を、それぞれNR用MAC、NR用RLC、NR用RLC、及びNR用RRCと呼ぶ事もある。又は、E−UTRA PDCP又はLTE PDCP、NR PDCPなどとスペースを用いて記述する場合もある。
また、図1に示す通り、eNB102、gNB108、EPC104、5GC110は、インタフェース112、インタフェース116、インタフェース118、インタフェース120、及びインタフェース114を介して繋がってもよい。このため、多様な通信システムに対応するため、図2のRRC208は、図3のRRC308に置き換えられてもよい。また図2のPDCP206は、図3のPDCP306に置き換えられても良い。また、図3のRRC308は、図2のRRC208の機能を含んでも良い。また図3のPDCP306は、図2のPDCP206であっても良い。また、E−UTRA100において、UE122がeNB102と通信する場合であってもPDCPとしてNR PDCPが使われても良い。
次にLTE及びNRにおけるUE122の状態遷移について説明する。EPC、又は5GCに接続するUE122は、RRC接続が設立されている(RRC connection has been established)とき、RRC_CONNECTED状態であってよい。RRC接続が設立されている状態とは、UE122が、後述のUEコンテキストの一部又は全てを保持している状態を含んでも良い。またRRC接続が設立されている状態とは、UE122がユニキャストデータを送信、及び/又は受信できる状態を含んでも良い。また、UE122は、RRC接続が休止しているとき、(もしUE122が5GCに接続しているなら)RRC_INACTIVE状態であってよい。もし、それらのケースでないなら、UE122は、RRC_IDLE状態であってよい。
なお、EPCに接続するUE122は、RRC_INACTIVE状態を持たないが、E−UTRANによってRRC接続の休止が開始されてもよい。この場合、RRC接続が休止されるとき、UE122はUEのASコンテキストと復帰に用いる識別子(resumeIdentity)を保持してRRC_IDLE状態に遷移する。UE122がUEのASコンテキストを保持しており、かつE−UTRANによってRRC接続の復帰が許可(Permit)されており、かつUE122がRRC_IDLE状態からRRC_CONNECTED状態に遷移する必要があるとき、休止されたRRC接続の復帰が上位レイヤ(例えばNASレイヤ)によって開始されてよい。
すなわち、EPCに接続するUE122と、5GCに接続するUE122とで、休止の定義が異なってよい。また、UE122がEPCに接続している場合(RRC_IDLE状態で休止している場合)と5GCに接続している場合(RRC_INACTIVE状態で休止している場合)とで、休止から復帰する手順のすべてあるいは一部が異なってよい。
なお、RRC_CONNECTED状態、RRC_INACTIVE状態、RRC_I
DLE状態の事をそれぞれ、接続状態(connected mode)、非活性状態(inactive mode)、休止状態(idle mode)と呼んでも良いし、RRC接続状態(RRC connected mode)、RRC非活性状態(RRC inactive mode)、RRC休止状態(RRC idle mode)と呼んでも良い。
UE122が保持するUEのASコンテキストは、現在のRRC設定、現在のセキュリティコンテキスト、ROHC(RObust Header Compression)状態を含むPDCP状態、接続元(Source)のPCellで使われていたC−RNTI(Cell Radio Network Temporary Identifier)、セル識別子(cellIdentity)、接続元のPCellの物理セル識別子、のすべてあるいは一部を含む情報であってよい。なお、eNB102およびgNB108の内のいずれかまたは全ての保持するUEのASコンテキストは、UE122が保持するUEのASコンテキストと同じ情報を含んでもよいし、UE122が保持するUEのASコンテキストに含まれる情報とは異なる情報が含まれてもよい。
セキュリティコンテキストとは、ASレベルにおける暗号鍵、NH(Next Hop
parameter)、次ホップのアクセス鍵導出に用いられるNCC(Next Hop Chaining Counter parameter)、選択されたASレベルの暗号化アルゴリズムの識別子、リプレイ保護のために用いられるカウンター、のすべてあるいは一部を含む情報であってよい。
次にLTE及びNRにおけるハンドオーバについて説明する。ハンドオーバとはRRC接続状態のUE122がサービングセルを変更する処理であっても良い。ハンドオーバは、UE122がeNB102及び/又はgNB108より、ハンドオーバを指示するRRCメッセージを受信した時に行われても良い。ハンドオーバを指示するRRCメッセージとは、ハンドオーバを指示するパラメータ(例えば非特許文献4に記載のMobilityControlInfoという名称の情報要素、又は非特許文献10に記載のReconfigurationWithSyncという名称の情報要素、)を含むRRCコネクションの再設定に関するメッセージの事であっても良いし、他のRATのセルへの移動を示すメッセージ(例えば非特許文献4に記載のMobilityFromEUTRACommand、又は非特許文献10に記載のMobilityFromNRCommand)の事であっても良い。またUE122がハンドオーバを行う事ができる条件に、ASセキュリティが活性化されている時、SRB2が確立されている時、少なくとも1つのDRBが確立している事のうちの一部又は全てを含んでも良い。
図4は、本発明の各実施の形態におけるRRC208及び/又は(and/or)RRC308における、各種設定のための手順(procedure)のフローの一例を示す図である。図4は、基地局装置(eNB102及び/又はgNB108)から端末装置(UE122)にRRCメッセージが送られる場合のフローの一例である。
図4において、基地局装置はRRCメッセージを作成する(ステップS400)。基地局装置におけるRRCメッセージの作成は、基地局装置が報知情報(SI:System
Information)やページング情報を配信する際に行われても良いし、基地局装置が特定の端末装置に対して処理を行わせる必要があると判断した際、例えばセキュリティに関する設定や、RRC接続(コネクション)の再設定(無線線ベアラの処理(確立、変更、解放など)や、セルグループの処理(確立、追加、変更、解放など)、メジャメント設定、ハンドオーバ設定など)、RRC接続状態の解放などの際に行われても良い。またRRCメッセージは異なるRATへのハンドオーバコマンドに用いられても良い。RRCメッセージには各種情報通知や設定のための情報(パラメータ)が含まれる。非特許文献4又は非特許文献10などのRRCに関する仕様書では、これらのパラメータは、フ
ィールド及び/又は情報要素呼ばれ、ASN.1(Abstract Syntax Notation One)という記述方式を用いて記述される。
図4において、次に基地局装置は、作成したRRCメッセージを端末装置に送信する(ステップS402)。次に端末装置は受信した上述のRRCメッセージに従って、設定などの処理が必要な場合には処理を行う(ステップS404)。
なお、RRCメッセージの作成は、上述の例に限らず、非特許文献4や、非特許文献10などに記載の通り、他の目的で作成されても良い。
例えば、RRCメッセージは、Dual Connectivity(DC)や、非特許文献8に記載のMulti−Radio Dual Connectivity(MR−DC)に関する設定に用いられても良い。
Dual Connectivity(DC)とは、2つの基地局装置(ノード)がそれぞれ構成するセルグループ、すなわちマスターノード(Master Node:MN)が構成するマスターセルグループ(Master Cell Group:MCG)及びセカンダリノード(Secondery Node:SN)が構成するセカンダリセルグループ(Secondery Cell Group:SCG)の両方の無線リソースを利用してデータ通信を行う技術であっても良い。また、マスターノードとセカンダリノードは同じノード(同じ基地局装置)であってもよい。また非特許文献8に記載のMR−DCとは、E−UTRAとNRの両方のRAT(Radio Access Technology)のセルをRAT毎にセルグループ化してUEに割り当て、MCGとSCGの両方の無線リソースを利用してデータ通信を行う技術であっても良い。MR−DCにおいて、マスターノードとは、MR−DCに係る主なRRC機能、例えば、セカンダリノードの追加、RBの確立、変更、及び解放、MCGの追加、変更、解放、ハンドオーバ等の機能、を持つ基地局であっても良く、セカンダリノードとは、一部のRRC機能、例えばSCGの変更、及び解放等、を持つ基地局であっても良い。
非特許文献8に記載のMR−DCにおいて、マスターノード側のRATのRRCが、MCG及びSCG両方の設定を行うために用いられても良い。例えばコア網がEPC104で、マスターノードがeNB102(拡張型eNB102とも称する)である場合のMR−DCである、EN−DC(E−UTRA−NR Dual Connectivity)、コア網が5GC110で、マスターノードがeNB102である場合のMR−DCである、NGEN−DC(NG−RAN E−UTRA−NR Dual Connectivity)において、非特許文献4に記載のE−UTRAのRRCメッセージがeNB102とUE122との間で送受信されても良い。この場合RRCメッセージには、LTE(E−UTRA)の設定情報だけでなく、非特許文献10に記載の、NRの設定情報が含まれても良い。またeNB102からUE122に送信されるRRCメッセージは、eNB102からgNB108を経由してUE122に送信されても良い。また、本RRCメッセージの構成は、非MR−DCであって、eNB102(拡張型eNB)がコア網として5GCを用いる、E−UTRA/5GC(非特許文献17に記載のオプション5)に用いられても良い。
また逆に、非特許文献8に記載のMR−DCにおいて、コア網が5GC110で、マスターノードがgNB108である場合のMR−DCである、NE−DC(NR−E−UTRA Dual Connectivity)において、非特許文献10に記載のNRのRRCメッセージがgNB108とUE122との間で送受信されても良い。この場合RRCメッセージには、NRの設定情報だけでなく、非特許文献4に記載の、LTE(E−UTRA)の設定情報が含まれても良い。またgNB108からUE122に送信される
RRCメッセージは、gNB108からeNB102を経由してUE122に送信されても良い。
なお、MR−DCを利用する場合に限らず、eNB102からUE122に送信されるE−UTRA用RRCメッセージに、NR用RRCメッセージが含まれていても良いし、gNB108からUE122に送信されるNR用RRCメッセージに、E−UTRA用RRCメッセージが含まれていても良い。
また、マスターノードがeNB102でEPC104をコア網とするネットワーク構成をE−UTRA/EPCと呼んでも良い。またマスターノードがeNB102で5GC110をコア網とするネットワーク構成をE−UTRA/5GCと呼んでも良い。またマスターノードがgNB108で5GC110をコア網とするネットワーク構成をNR、又はNR/5GCと呼んでも良い。またこの呼び方はDCが設定される場合に限らなくても良い。DCが設定されない場合において、上述のマスターノードとは、端末装置と通信を行う基地局装置の事を指しても良い。
図14は、図4において、NRでのRRCコネクションの再設定に関するメッセージに含まれる、無線ベアラ設定に関するフィールド及び情報要素うちのいずれかまたは全部を表すASN.1記述の一例である。また図15は、図4において、E−UTRAでのRRCコネクションの再設定に関するメッセージに含まれる、無線ベアラ設定に関するフィールド及び情報要素うちのいずれかまたは全部を表すASN.1記述の一例である。図14、図15に限らず、本発明の実施の形態におけるASN.1の例で、<略>及び<中略>とは、ASN.1の表記の一部ではなく、他の情報を省略している事を示す。なお<略>又は<中略>という記載の無い所でも、情報要素が省略されていても良い。なお本発明の実施の形態においてASN.1の例はASN.1表記方法に正しく従ったものではなく、本発明の実施形態におけるRRCコネクションの再設定に関するメッセージのパラメータの一例を表記したものであり、他の名称や他の表記が使われても良い。またASN.1の例は、説明が煩雑になることを避けるために、本発明と密接に関連する主な情報に関する例のみを示す。なお、ASN.1で記述されるパラメータを、フィールド、情報要素等に区別せず、全て情報要素と言う場合がある。また本発明の実施の形態において、RRCメッセージに含まれる、ASN.1で記述されるフィールド、情報要素等のパラメータを、情報と言う場合もある。なおRRCコネクションの再設定に関するメッセージとは、NRにおけるRRC再設定メッセージであっても良いし、E−UTRAにおけるRRCコネクション再設定メッセージであっても良い。
図14においてRadioBearerConfigで表される情報要素は、SRB、DRB等の無線ベアラの設定に関する情報要素で、後述のPDCP設定情報要素や、SDAP設定情報要素を含む。RadioBearerConfigで表される情報要素に含まれる、SRB−ToAddModで表される情報要素は、SRB(シグナリング無線ベアラ)設定を示す情報であっても良く、SRB設定情報要素、又はシグナリング無線ベアラ設定情報要素と言い換える事もある。またSRB−ToAddModListで表される情報要素は、SRB設定を示す情報のリストであっても良い。RadioBearerConfigで表される情報要素に含まれる、DRB−ToAddModで表される情報要素は、DRB(データ無線ベアラ)設定を示す情報であっても良く、DRB設定情報要素、又はデータ無線ベアラ設定情報要素と言い換える事もある。DRB−ToAddModListで表される情報要素は、DRB設定を示す情報のリストであっても良い。なお、SRB設定、及びDRB設定のうちの何れか、または全ての事を、無線ベアラ設定と言い換える事もある。
SRB設定情報要素の中の、SRB−Identityで表される情報要素は、追加又
は変更するSRBのSRB識別子(SRB Identity)の情報であり、各端末装置においてSRBを一意に識別する識別子であっても良い。SRB識別子情報要素、または無線ベアラ識別子情報要素、またはシグナリング無線ベアラ識別子情報要素と言い換える事もある。
DRB設定情報要素の中の、DRB−Identityで表される情報要素は、追加又は変更するDRBのDRB識別子(DRB Identity)の情報であり、各端末装置においてDRBを一意に識別する識別子であっても良い。DRB識別子情報要素、または無線ベアラ識別子情報要素、またはデータ無線ベアラ識別子情報要素と言い換える事もある。DRB識別子の値は図14の例では1から32の整数値としているが、別の値を取っても良い。DCの場合、DRB識別子は、UE122のスコープ内で固有である。
DRB設定情報要素の中の、cnAssociationで表される情報要素は、コア網にEPC104を用いるか、又は5GC110を用いるかを示す情報要素であっても良く、コア網関連付け情報要素と言い換える事もある。即ち、UE122がEPCと接続する際にはDRBが、cnAssociation中のEPSベアラ識別子情報要素(eps−BearerIdentity)、又はEPSベアラ識別子情報要素の値であるEPSベアラ識別子(EPS bearer identity)に関連付けられ、UE122が5GC110と接続する際には、DRBが、後述のSDAP設定情報要素(sdap−Config)に従って設定されるSDAPエンティティ、又はSDAP設定情報要素に含まれる、後述のPDUセッション情報要素、又はPDUセッション情報要素の値であるPDUセッション識別子、又はPDUセッション情報要素が示すPDUセッションに関連付けられるようにしてもよい。即ち、cnAssociationで表される情報には、EN−DCを用いる場合等のコア網にEPC104を用いる場合にはEPSベアラ識別子情報要素(eps−BearerIdentity)を含み、コア網5GC110を用いる場合は、即ちEN−DCを用いない場合等はSDAP設定を示す情報要素(sdap−Config)を含んでも良い。
sdap−Configで表される情報要素は、コア網が5GC110であった場合に、QoSフローとDRBの対応(map)方法を決定する、SDAPエンティティの設定又は再設定に関する情報であってもよく、SDAP設定情報要素と言い換える事もある。
SDAP設定情報要素に含まれる、pdu−session又はPDU−SessionIDで示されるフィールド又は情報要素は、本SDAP設定情報要素を含むDRB設定情報要素に含まれる、無線ベアラ識別子情報要素の値に対応する無線ベアラと対応(map)付けられるQoSフローが所属する、非特許文献2に記載のPDUセッションのPDUセッション識別子でも良く、PDUセッション識別子情報要素と言い換える事もある。PDUセッション識別子情報要素の値は負でない整数であっても良い。また各端末装置において、一つのPDUセッション識別子に、複数のDRB識別子が対応しても良い。
SDAP設定情報要素に含まれる、mappedQoS−FlowsToAddで示される情報要素は、本SDAP設定情報要素を含むDRB設定情報要素に含まれる、無線ベアラ識別子情報要素の値に対応する無線ベアラに対応(map)させる、又は追加で対応(map)させる、QoSフローの、後述のQoSフロー識別子(QFI:QoS Flow Identity)情報要素のリストを示す情報であっても良く、追加するQoSフロー情報要素と言い換える事もある。上述のQoSフローは本SDAP設定情報要素に含まれるPDUセッション情報要素が示すPDUセッションのQoSフローであっても良い。
また、SDAP設定情報要素に含まれる、mappedQoS−FlowsToRel
easeで示される情報要素は、本SDAP設定情報要素を含むDRB設定情報要素に含まれる、無線ベアラ識別子情報要素の値に対応する無線ベアラに対応(map)しているQoSフローのうち、対応関係を解放するQoSフローの、後述のQoSフロー識別子(QFI:QoS Flow Identity)情報要素のリストを示す情報であっても良く、解放するQoSフロー情報要素と言い換える事もある。上述のQoSフローは本SDAP設定情報要素に含まれるPDUセッション情報要素が示すPDUセッションのQoSフローであっても良い。
QFIで示される情報要素は、非特許文献2に記載の、QoSフローを一意に識別するQoSフロー識別子であってもよく、QoSフロー識別子情報要素と言い換える事もある。QoSフロー識別子情報要素の値は負でない整数であっても良い。またQoSフロー識別子情報要素の値はPDUセッションに対し一意であっても良い。
またSDAP設定情報要素には、この他に、設定されるDRBを介して送信するアップリンクデータにアップリンク用SDAPヘッダが存在するか否かを示すアップリンクヘッダ情報要素、設定されるDRBを介して受信するダウンリンクデータにダウンリンク用SDAPヘッダが存在するか否か事を示すダウンリンクヘッダ情報要素、設定されるDRBがデフォルト無線ベアラ(デフォルトDRB)であるか否かを示すデフォルトベアラ情報要素などが含まれても良い。
また、SRB設定情報要素、及びDRB設定情報要素の中の、pdcp−Config又はPDCP−Configで表される情報要素はSRB用、及び/又はDRB用のPDCP306の確立や変更を行うための、NR PDCPエンティティの設定に関する情報要素であっても良く、PDCP設定情報要素と言い換える事もある。NR PDCPエンティティの設定に関する情報要素には、アップリンク用シーケンス番号のサイズを示す情報要素、ダウンリンク用シーケンス番号のサイズを示す情報要素、ヘッダ圧縮(RoHC:RObust Header Compression)のプロファイルを示す情報要素、リオーダリング(re−ordering)タイマー情報要素などが含まれても良い。
RadioBearerConfigで表される情報要素に含まれる、DRB−ToReleaseListで表される情報要素は、解放する一つ以上のDRB識別子を示す情報を含んで良い。
図15においてRadioResourceConfigDedicatedで表される情報要素は、無線ベアラの設定、変更、解放等に使われる情報要素であっても良い。RadioResourceConfigDedicatedで表される情報要素に含まれる、SRB−ToAddModで表される情報要素は、SRB(シグナリング無線ベアラ)設定を示す情報であっても良く、SRB設定情報要素又はシグナリング無線ベアラ設定情報要素と言い換える事もある。SRB−ToAddModListで表される情報要素はSRB設定を示す情報のリストであっても良い。RadioResourceConfigDedicatedで表される情報要素に含まれる、DRB−ToAddModで表される情報要素は、DRB(データ無線ベアラ)設定を示す情報であっても良く、DRB設定情報要素又はデータ無線ベアラ設定情報要素と言い換える事もある。DRB−ToAddModListで表される情報要素は、DRB設定を示す情報のリストであっても良い。なお、SRB設定、及びDRB設定のうちの何れか、または全ての事を、無線ベアラ設定と言い換える事もある。
SRB設定情報要素の中の、SRB−Identityで表される情報要素は、追加又は変更するSRBのSRB識別子(SRB Identity)の情報であり、各端末装
置においてSRBを一意に識別する識別子であっても良い。SRB識別子情報要素、または無線ベアラ識別子情報要素、またはシグナリング無線ベアラ識別子情報要素と言い換える事もある。図15のSRB−Identityで表される情報要素は、図14のSRB−Identityで表される情報要素と、同一の役割をもつ情報要素であっても良い。
DRB設定の中の、DRB−Identityで表される情報要素は、追加又は変更するDRBのDRB識別子(DRB Identity)の情報であり、各端末装置においてDRBを一意に識別するDRB識別子であっても良い。DRB識別子情報要素、又は無線ベアラ識別子情報要素、またはデータ無線ベアラ識別子情報要素と言い換える事もある。DRB識別子の値は、図15の例では1から32の整数値としているが、別の値を取っても良い。図15のDRB−Identityで表される情報要素は、図14のDRB−Identityで表される情報要素と、同一の役割をもつ情報要素であっても良い。
DRB設定情報要素の中の、eps−BearerIdentityで表される情報要素は、各端末装置においてEPSベアラを一意に識別するEPSベアラ識別子であっても良い。eps−BearerIdentityで表される情報要素は、EPSベアラ識別子情報要素と呼ぶ事もある。EPSベアラ識別子の値は、図15の例では1から15の整数値としているが、別の値を取っても良い。図15のeps−BearerIdentityで表される情報要素は、図14のeps−BearerIdentityで表される情報要素と、同一の役割をもつ情報要素であっても良い。またEPSベアラ識別子と、DRB識別子とは各端末装置において、一対一に対応しても良い。
またSRB設定情報要素、及びDRB設定情報要素の中の、pdcp−Config又はPDCP−Configで表される情報要素はSRB用、及び/又はDRB用のPDCP206の確立や変更を行うための、E−UTRA PDCPエンティティの設定に関する情報要素であっても良く、PDCP設定情報要素と言い換える事もある。E−UTRA
PDCPエンティティの設定に関する情報要素には、シーケンス番号のサイズを示す情報要素、ヘッダ圧縮(RoHC:RObust Header Compression)のプロファイルを示す情報要素、リオーダリング(re−ordering)タイマー情報要素などが含まれても良い。
また図14又は図15に示す一部、又は全ての情報要素は、オプショナルであっても良い。即ち図14又は図15に示す情報要素は必要や条件に応じてRRCコネクションの再設定に関するメッセージに含まれても良い。またRRCコネクションの再設定に関するメッセージには、無線ベアラの設定に関する情報要素の他に、フル設定が適用される事を意味する情報要素が含まれても良い。フル設定が適用される事を意味する情報要素は、fullConfigなどの情報要素名で表されても良く、true、enableなどを用いてフル設定が適用される事を示しても良い。
RadioResourceConfigDedicatedで表される情報要素に含まれる、DRB−ToReleaseListで表される情報要素は、解放する一つ以上のDRB識別子を示す情報を含んで良い。
以下の説明において、eNB102および/またはgNB108を単に基地局装置とも称し、UE122を単に端末装置とも称する。
RRC接続が確立されるとき、またはRRC接続が再確立されるとき、またはハンドオーバのとき、一つのサービングセルがNASのモビリティ情報を提供する。RRC接続が再確立されるとき、またはハンドオーバのとき、一つのサービングセルがセキュリティ入力を提供する。このサービングセルがプライマリセル(PCell)として参照される。
また端末装置の能力に依存して、プライマリセルとともに、1つまたは複数のサービングセル(セカンダリセル、SCell)が追加で設定されてもよい。
また、端末装置に対して、二つのサブセットで構成されるサービングセルのセットが設定されてもよい。二つのサブセットは、プライマリセル(PCell)を含む1つまたは複数のサービングセルで構成されるセルグループ(マスターセルグループ)と、プライマリセカンダリセル(PSCell)を含みプライマリセルを含まない1つまたは複数のサービングセルで構成される1つまたは複数のセルグループ(セカンダリセルグループ)とで構成されてもよい。プライマリセカンダリセルは、PUCCHリソースが設定されるセルであってよい。
RRC接続した端末装置による無線リンク失敗(RLF:Radio Link Failure)に関する動作の一例について説明する。
端末装置は、在圏する基地局装置から、サービングセルの物理層の問題(Physical layer problems)の検出のためのタイマー(例えばT310やT313)の値(t310やt313)、同期外(OoS:out−of−sync)の検出回数の閾値であるN310やN313、同期中(IS:in−sync)の検出回数の閾値であるN311やN314などの情報を報知情報やユーザ個別へのRRCメッセージによって取得する。また、前記タイマーの値や回数の閾値はデフォルトの値が設定されてもよい。また、EUTRAとNRとでタイマーの名前は異なってよい。
無線リンク監視のために、端末装置の物理層処理部は、例えば受信した参照信号の受信電力および/または同期信号の受信電力および/またはパケットの誤り率などの情報に基づき、サービングセルの無線リンク品質が特定の期間(例えばTEvaluate_Qout=200ms)を越えて特定の閾値(Qout)より悪いと推定(estimate)されるときに、上位レイヤであるRRC層処理部に対して「同期外(out−of−sync)」を通知する。また、物理層処理部は、例えば受信した参照信号の受信電力および/または同期信号の受信電力および/またはパケットの誤り率などの情報に基づき、サービングセルの無線リンク品質が特定の期間(例えばTEvaluate_Qin=100ms)を越えて特定の閾値(Qin)を超えると推定されるときに、上位レイヤであるRRC層処理部に対して「同期中(in−sync)」を通知する。なお、物理層処理部は、同期外あるいは同期中の上位レイヤへの通知を特定の間隔(例えばTReport_sync=10ms)以上あけて行うようにしてもよい。
ここで、例えば、閾値Qoutは、下りリンクの無線リンクが確実(reliably)には受信できず、さらに、既定のパラメータに基づく仮定(hypothetical)の下りリンク制御チャネル(PDCCH)の送信のブロック誤り率(Block error rate)が第1の特定の割合となるレベルとして定義されてもよい。また、例えば、閾値Qinは、下りリンクの無線リンク品質が著しく(significantly)Qoutの状態よりも確実に受信でき、さらに、既定のパラメータに基づく仮定の下りリンク制御チャネルの送信のブロック誤り率が第2の特定の割合となるレベルとして定義されてもよい。また、使用される周波数やサブキャリア間隔、サービスの種別などに基づき複数のブロック誤り率(閾値Qoutと閾値Qinのレベル)が定義されてもよい。また、第1の特定の割合、および/または第2の特定の割合は仕様書において定められる既定の値であってもよい。また、第1の特定の割合、および/または第2の特定の割合は基地局装置から端末装置に通知または報知される値であってもよい。
端末装置は、サービングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)において、ある種類の参照信号(例えばセル固有の参照信号(CRS))を用いて無線リンク監
視を行なってもよい。また、端末装置は、サービングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)における無線リンク監視にどの参照信号を用いるかを示す設定(無線リンク監視設定:RadioLinkMonitoringConfig)を基地局装置から受け取り、設定された1つまたは複数の参照信号(ここではRLM−RSと称する)を用いて無線リンク監視を行なってもよい。また、端末装置は、その他の信号を用いて無線リンク監視を行なってもよい。端末装置の物理層処理部は、サービングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)において同期中となる条件を満たしている場合には、同期中を上位レイヤに通知してもよい。
前記無線リンク監視設定には、監視の目的を示す情報と、参照信号を示す識別子情報とが含まれてよい。例えば、監視の目的には、無線リンク失敗を監視する目的、ビームの失敗を監視する目的、あるいはその両方の目的、などが含まれてよい。また、例えば、参照信号を示す識別子情報は、セルの同期信号ブロック(Synchronization Signal Block:SSB)の識別子(SSB−Index)を示す情報が含まれてよい。すなわち、参照信号には同期信号が含まれてよい。また、例えば、参照信号を示す識別子情報は、端末装置に設定されたチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)に紐づけられた識別子を示す情報が含まれてよい。
プライマリセルにおいて、端末装置のRRC層処理部は、物理層処理部から通知される同期外を既定回数(N310回)連続して受け取った場合にタイマー(T310)を開始(Start)あるいは再開始(Restart)してよい。また、端末装置のRRC層処理部は、既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T310)を停止(Stop)してよい。端末装置のRRC層処理部は、タイマー(T310)が満了(Expire)した場合に、アイドル状態への遷移あるいはRRC接続の再確立手順を実施するようにしてもよい。例えば、AS Securityの確立状態に応じて端末装置の動作が異なってもよい。AS Securityが未確立の場合、端末装置はRRC IDLE状態に遷移し、AS Securityが確立済みの場合、端末装置は、RRC接続の再確立(Re−establishment)手順を実行してもよい。また、前記タイマーT310を開始または再開始する判断において、タイマーT300、タイマーT301、タイマーT304、およびタイマーT311の何れも走っていないことを条件に加えてもよい。
EUTRAの前記各タイマーの開始、停止、および満了の条件の一例を図9に示す。なお、NRにおいても、タイマー名、および/またはメッセージ名が異なる場合があるが、同様の条件が適用されてよい。
また、プライマリセカンダリセルにおいて、端末装置のRRC層処理部は、物理層処理部から通知される同期外を既定回数(N313回)連続して受け取った場合にタイマー(T313)を開始(Start)あるいは再開始(Restart)してもよい。また、端末装置のRRC層処理部は、既定回数(N314回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T313)を停止(Stop)してもよい。端末装置のRRC層処理部は、タイマー(T313)が満了(Expire)した場合に、SCG障害をネットワークに通知するためのSCG障害情報手順(SCG failure information procedure)を実行してよい。
また、SpCell(MCGにおけるPCell、およびSCGにおけるPSCell)において、端末装置のRRC層処理部は、各SpCellにおいて物理層処理部から通知される同期外を既定回数(N310回)連続して受け取った場合に当該SpCellのタイマー(T310)を開始(Start)あるいは再開始(Restart)してもよい。また、端末装置のRRC層処理部は、各SpCellにおいて既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合に当該SpCellのタイマー(T310)を停止(Stop)してもよい。端末装置のRRC層処理部は、各SpCellのタイマー(T310)が満了(Expire)した場合に、SpCellがPCellであれば、アイドル状態への遷移あるいはRRC接続の再確立手順を実施するようにしてもよい。また、SpCellがPSCellであれば、SCG障害をネットワークに通知するためのSCG障害情報手順(SCG failure information procedure)を実行してよい。
上記説明は端末装置に間欠受信(DRX)が設定されていない場合の例である。端末装置にDRXが設定されている場合、端末装置のRRC層処理部は、無線リンク品質を測定する期間や上位レイヤへの通知間隔をDRXが設定されていない場合と異なる値をとるように物理層処理部に対して設定してもよい。なお、DRXが設定されている場合であっても、上記タイマー(T310、T313)が走っているときには、同期中を推定するための無線リンク品質を測定する期間や上位レイヤへの通知間隔を、DRXが設定されていない場合の値としてもよい。
また、例えば、早期の物理層問題を検出するために、端末装置のRRC層処理部は、物理層処理部から通知される早期同期外を既定回数(N310回)連続して受け取った場合にタイマー(T314)を開始(Start)してもよい。また、端末装置のRRC層処理部は、T314が走っているときに既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T314)を停止(Stop)してもよい。
また、例えば、早期の物理層改善を検出するために、端末装置のRRC層処理部は、物理層処理部から通知される早期同期中を既定回数(N311回)連続して受け取った場合にタイマー(T315)を開始(Start)してもよい。また、端末装置のRRC層処理部は、T315が走っているときに既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T315)を停止(Stop)してもよい。
また、例えば、測定を基地局装置に報告する際に、測定の設定に第1の測定を行うこと(例えばタイマーT312を用いた測定を行うこと)が設定された場合、もし、タイマーT310が走っているなら、タイマーT312が走っていなければタイマーT312を開始する。端末装置のRRC層処理部は、既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T312)を停止してもよい。
また、前記RLM−RSは明示的にあるいは暗示的にネットワークから設定されない場合には未定義であってもよい。すなわち、端末装置は、ネットワーク(例えば基地局装置)からRLM−RSの設定がなされない場合には無線リンク監視をしなくてもよい。
また、RLM−RSは、無線リンク監視で用いられる参照信号であり、複数のRLM−RSが端末装置に設定されてもよい。1つのRLM−RSのリソースは、1つのSSブロックまたは1つのCSI−RSのリソース(またはポート)であってもよい。
また、CRSを用いた無線リンク監視がEUTRAのセルで行われ、RLM−RSを用いた無線リンク監視がNRのセルで行われてよいが、これに限定されない。
無線リンク監視に基づく無線リンク失敗の検出について説明する。
端末装置は、タイマーT310が満了(Expire)したとき、またはタイマーT312が満了したとき、または複数の特定のタイマーが何れも走っていないときにMCGのMAC層からランダムアクセスの問題が通知されたとき、またはSRBまたはDRBの再送が最大再送回数に達したことがMCGのRLC層から通知されたとき、端末装置はMCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断する。前記特定のタイマーはタイマーT310と、タイマーT312を含まない。
ランダムアクセスの問題は、MACエンティティにおいて、ランダムアクセスプリアンブルの再送回数が既定の回数に達したときに、そのランダムアクセスプリアンブル送信がSpCellで行われていたならば、そのSpCellを含むセルグループのMACエンティティから上位レイヤ(ここではRRCエンティティ)に通知されてよい。
端末装置は、MCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断すると、無線リンク失敗情報として様々な情報を蓄積(Store)する。そして、もしASのセキュリティが活性化(Activate)していないなら、解放理由を「その他」に設定してRRC_CONNECTEDを離れる処理を開始する。もしASセキュリティが活性化しているなら、RRC接続再確立の手順を開始する。
端末装置は、タイマーT313が満了(Expire)したとき、またはSCGのMAC層からランダムアクセスの問題が通知されたとき、または再送が最大再送回数に達したことがSCGのRLC層から通知されたとき、端末装置はSCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断して、SCG無線リンク失敗として関連する情報を基地局装置に報告するための処理を開始する。
端末装置は、タイマーT314が満了(Expire)したとき、端末装置は「早期同期外」イベントが検出されたと判断して、関連する情報を基地局装置に報告するための処理を開始する。
端末装置は、タイマーT315が満了(Expire)したとき、端末装置は「早期同期中」イベントが検出されたと判断して、関連する情報を基地局装置に報告するための処理を開始する。
RRC接続の再確立手順について説明する。
RRC接続の再確立手順の目的は、RRC接続を再確立することであり、SRB1の回復(Resumption)手続きと、セキュリティの再活性化と、PCellのみの設定とを伴ってよい。
RRC接続の再確立手順は、以下の(A)から(E)の何れかの条件に合致するときに開始されてよい。
(A)MCGの無線リンク失敗を検出したとき
(B)ハンドオーバが失敗したとき(NRではMCGにおける同期付再設定が失敗したとき)
(C)他のRATへのモビリティが失敗したとき
(D)SRB1またはSRB2に関わる完全性のチェック(Integrity check)の失敗が下位レイヤから通知されたとき
(E)RRC接続の再設定が失敗したとき
RRC接続の再確立手順が開始されると、端末装置は、以下の(A)から(J)の処理の一部あるいは全部を実行する。
(A)もしタイマーT310が走っていれば、タイマーT310を停止する
(B)もしタイマーT312が走っていれば、タイマーT312を停止する
(C)もしタイマーT313が走っていれば、タイマーT313を停止する
(C)もしタイマーT314が走っていれば、タイマーT314を停止する
(D)タイマーT311を開始する
(E)SRB0以外のすべてのRBを休止(Suspend)する
(F)MACをリセットする
(G)もし設定されていればMCGのSCellを解放する
(H)デフォルトの物理チャネル設定を適用する
(I)MCGに対してデフォルトのMAC主設定を適用する
(J)セル選択手順を実行する
セル選択手順によって最適な同一RATのセルが選択されると、端末装置は、以下の処理を実行する。
もし端末装置が5GCに接続しており、選択したセルがEPCでのみ接続できる、または端末装置がEPCに接続しており、選択したセルが5GCでのみ接続できるなら解放理由を「RRC接続失敗」としてRRC_CONNECTEDを離れる行動(Action)を実行する。そうでなければタイマーT311を停止し、タイマーT301を開始し、RRC接続の再確立要求(ReestablishmentRequest)メッセージの送信を開始する。
タイマーT311が満了すると、端末装置は、解放理由を「RRC接続失敗」としてRRC_CONNECTEDを離れる行動(Action)を実行する。
もしタイマーT301が満了したら、または選択したセルがセル選択基準の観点でもはや最適なセルでないなら、端末装置は、解放理由を「RRC接続失敗」としてRRC_CONNECTEDを離れる行動(Action)を実行する。
ハンドオーバについて説明する。
EUTRAにおいて、同じRAT間(すなわちEUTRA間)におけるハンドオーバに関する処理の一例を、図7を用いて説明する。図7を用いた説明は一例であり、一部の処理が省略されてもよいし、他の処理が含まれてもよい。あるいはハンドオーバに関する処理として別の処理が行われてもよい。
図7において、ハンドオーバ元の基地局装置(Source eNB)は端末装置に隣接セルの測定を設定(Config)する(ステップS701)。
端末装置は、Source eNBから設定された測定を行い、報告条件に基づき、Source eNBに測定結果を報告する(ステップS702)。
Source eNBは、報告された測定結果などの情報に基づき端末装置のハンドオフを決定する(ステップS703)。
Source eNBは、ハンドオーバ先となる基地局装置(Target eNB)にハンドオーバの準備に必要な情報を含むハンドオーバ要求メッセージを発行する(issueする)(ステップS704)。
許可制御(Admission control)がTarget eNBで行われてもよい。Target eNBは、必要とされるリソースを設定する。(ステップS705)。
Target eNBはSource eNBにハンドオーバ要求承認メッセージ(HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージ)を送る(ステップS706)。ハンドオーバ要求承認メッセージには、ハンドオーバの実行のためのRRCメッセージとして端末装置に透過的に送られるコンテナが含まれる。コンテナには、新しいC−RNTI、選択されたセキュリティアルゴリズムのためのTarget eNBのセキュリティアルゴリズム識別子、デディケーテッドなランダムアクセスチャネルのプリアンブル(ランダムアクセスプリアンブル)、ターゲットセルのシステム情報、の一部あるいは全部が含まれてよい。
Source eNBは、Target eNBから受信したコンテナ(モビリティ制御情報(mobilityControlInfo)情報要素(Information
Element:IE)を含む第1のRRC接続再設定メッセージ(RRCConnectionReconfigurationメッセージ))を端末装置に送る(ステップS707)。
なお、端末装置は、第1のRRC接続再設定メッセージによって、メイクビフォアブレイクハンドオーバ(Make−Before−Break HO:MBB−HO)が設定された場合、当該第1のRRC接続再設定メッセージを受信してから、少なくともTarget eNBで最初の上りリンク送信を実行するまでSource eNBとの接続を維持する。なお、上記メイクビフォアブレイクハンドオーバは複数の設定から選択されてもよい。例えば、すでに仕様化されているmobilityControlInfo情報要素に含まれるフィールドのmakeBeforeBreak−r14が真(True)に設定されることによって、メイクビフォアブレイクハンドオーバが設定されたと判断してよい。また、例えば、新たに定義するmakeBeforeBreak−r16がmobilityControlInfo情報要素のフィールドに含まれ、そのmakeBeforeBreak−r16が真(True)に設定されることによって、メイクビフォアブレイクハンドオーバが設定されたと判断してよい。また、フィールドmakeBeforeBreak−r16は様々な設定を含む情報要素を値としてもってもよい。
Source eNBは、上りリンクのPDCPのシーケンス番号の受信状態および下りリンクのPDCPのシーケンス番号の送信状態を伝える(Conveyする)ためのSN STATUS TRANSFERメッセージをTarget eNBに送る(ステップS708)。
もし、第1のRRC接続再設定メッセージによってRACH−lessハンドオーバが設定されていなかったら、端末装置は、Target eNBへの同期を実行(Perform)し、ランダムアクセスチャネルを用いてターゲットとなるセルにアクセスする。このとき、第1のRRC接続再設定メッセージによってデディケーテッドなランダムアクセスプリアンブルが示されていたなら衝突なし(Contention−free)のランダムアクセス手順を実行し、それが示されていなかったなら衝突あり(Contention−based)のランダムアクセス手順を実行する。もし、第1のRRC接続再設定メッセージによってRACH−lessハンドオーバが設定されていたら、端末装置は、Target eNBへの同期を実行する(ステップS709)。
もし、第1のRRC接続再設定メッセージによってRACH−lessハンドオーバを設定していなかったら、Target eNBは、上りリンク割り当ておよびタイミングアドバンスの情報を端末装置に返す(ステップS710)。
もし、第1のRRC接続再設定メッセージによってRACH−lessハンドオーバが設定されており、かつ周期的な上りリンクグラントの事前割り当て(periodic
pre−allocated uplink grant)が第1のRRC接続再設定メッセージによって取得できていなかったなら、端末装置はターゲットセルのPDCCHによって上りリンクグラントを受信する。端末装置は、ターゲットセルに同期した後の最初の利用可能(Available)な上りリンクグラントを使う(ステップS710a)。
RACH−lessハンドオーバが設定されておらず、端末装置がターゲットセルに首尾よくアクセスしたとき、端末装置は、ハンドオーバを確認(Confirm)するために、RRC接続再設定完了メッセージ(RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージ)をTarget eNBに送る。このRRC接続再設定完了メッセージが端末装置のハンドオーバ手順の完了を示す。RRC接続再設定完了メッセージにはC−RNTIが含まれ、Target eNBは受け取ったRRC接続再設定完了メッセージのC−RNTIを照合(Verify)する。
RACH−lessハンドオーバが設定されており、端末装置が上りリンクグラントを受信したとき、端末装置は、ハンドオーバを確認(Confirm)するために、RRC接続再設定完了メッセージ(RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージ)をTarget eNBに送る。RRC接続再設定完了メッセージにはC−RNTIが含まれ、Target eNBは受け取ったRRC接続再設定完了メッセージのC−RNTIを照合(Verify)する。端末装置がUE衝突解決識別子MAC制御要素(UE contention resolution identity MAC control element)をTarget eNBから受信したときに、端末装置のハンドオーバ手順が完了する(ステップS711)。
Target eNBは、端末装置がセルを変更したことを知らせるためにMMEへパス切替要求(PATH SWITCH REQUEST)メッセージを送る(ステップS712)。
MMEは、ベアラ修正要求(MODIFY BEARER REQUEST)メッセージをサービングゲートウェイ(S−GW)に送る(ステップS713)。
S−GWは下りリンクデータパスをターゲット側に切り替える。S−GWはSource eNBに対して一つまたは複数のエンドマーカーパケットを送り、Source eNBへのユーザプレーンのリソースを解放する(ステップS714)。
S−GWはMMEに、ベアラ修正応答(MODIFY BEARER RESPONSE)メッセージをMMEに送る(ステップS715)。
MMEは、パス切替要求承認(PATH SWITCH REQUEST ACKNOWLEDGE)メッセージによってパス切替要求を確認する(ステップS716)。
Target eNBは、Source eNBに対してUEコンテキスト解放(UE
CONTEXT RELEASE)メッセージを送ることによって、ハンドオーバの成功を示し、Source eNBによるリソースの解放をトリガする。Target eNBはこのメッセージをパス切替要求承認メッセージを受け取ったあとに送ってよい(ステップS717)。
Source eNBは、UEコンテキスト解放メッセージを受け取ると、UEコンテキストに関する無線およびCプレーンに関連したリソースを解放できる。実行中のデータ転送は継続されてよい(ステップS718)。
タイマーT304が満了すると、端末装置は、以下の(A)から(D)の処理の一部あるいは全部を実行する。
(A)第1のRRC接続再設定メッセージによって設定されたデディケーテッドなランダムアクセスチャネルの設定を利用可能ではないとみなす
(B)デディケーテッドな物理チャネルの設定およびMAC層の主設定、および半永続的(セミパーシステント)なスケジュールの設定を除く、ハンドオーバ元(ソース)のPCellで使われていた設定に端末装置の設定を戻す
(C)ハンドオーバ失敗情報として、関連する情報を蓄積する
(D)RRC接続の再確立手順を開始してRRC接続再設定の手順を終了する
第1のRRC接続再設定メッセージを受け取った端末装置の処理の詳細について説明する。第1のRRC接続再設定メッセージには、モビリティ制御情報(mobilityControlInfo)情報要素が含まれてよい。mobilityControlInfo情報要素には、他のRATからEUTRA、あるいはEUTRA内でのネットワーク制御のモビリティに関連するパラメータ(例えば、ターゲットセルの識別子やキャリア周波数の情報)が含まれる。
mobilityControlInfo情報要素を含むRRC接続再設定メッセージ(第1のRRC接続再設定メッセージ)を受け取り、かつ端末装置がそのメッセージの設定に応じることができるなら、端末装置は以下の(A)から(G)の処理の一部あるいは全部を行う。
(A)もしタイマーT310が走っていれば、タイマーT310を停止する
(B)もしタイマーT312が走っていれば、タイマーT312を停止する
(C)もしタイマーT314が走っていれば、タイマーT314を停止する
(D)タイマーT304をmobilityControlInfo情報要素に含まれる値(t304)で開始する
(E)もしキャリア周波数の情報が含まれていれば、その周波数をターゲットセルの周波数と判断し、キャリア周波数の情報が含まれていなければ、ソースのPCellの周波数をターゲットセルの周波数と判断する
(F)もしアクセス規制のタイマーが走っていれば、そのタイマーを停止する
(G)ターゲットセルの下りリンクへの同期を開始する
NRにおいて、同じRAT間(すなわちNR間)におけるハンドオーバに関する処理の一例を、図8を用いて説明する。図8を用いた説明は一例であり、一部の処理が省略されてもよいし、他の処理が含まれてもよい。あるいはハンドオーバに関する処理として別の処理が行われてもよい。
図8において、ハンドオーバ元の基地局装置(Source gNB)は端末装置に隣接セルの測定を設定し、端末装置は、Source gNBから設定された測定を行い、Source gNBに測定結果を報告する(ステップS801)。
Source gNBは、報告された測定結果などの情報に基づき端末装置のハンドオフを決定する(ステップS802)。
Source gNBは、ハンドオーバ先となる基地局装置(Target gNB)にハンドオーバの準備に必要な情報を含むハンドオーバ要求メッセージを発行(issue)する(ステップS803)。
許可制御(Admission control)がTarget gNBで行われて
もよい(ステップS804)。
Target gNBは、ハンドオーバの準備を行い、Source gNBにハンドオーバ要求承認メッセージ(HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGEメッセージ)を送る(ステップS805)。ハンドオーバ要求承認メッセージには、ハンドオーバの実行のためのRRCメッセージとして端末装置に透過的に送られるコンテナが含まれる。
Source gNBは、Target gNBから受信したコンテナ(第1のRRC再設定メッセージ(RRCReconfigurationメッセージ))を端末装置に送る(ステップS806)。RRC再設定メッセージには、ターゲットセルの識別子、新しいC−RNTI、選択されたセキュリティアルゴリズムのためのTarget gNBのセキュリティアルゴリズム識別子、デディケーテッドなランダムアクセスチャネルのリソースのセット、UE固有のCSI−RSの設定、共通のランダムアクセスチャネルリソース、ターゲットセルのシステム情報、の一部あるいは全部が含まれてよい。
なお、端末装置は、第1のRRC再設定メッセージによって、メイクビフォアブレイクハンドオーバ(Make−Before−Break HO:MBB−HO)が設定された場合、当該第1のRRC再設定メッセージを受信してから、少なくともTarget gNBで最初の上りリンク送信を実行するまでSource gNBとの接続を維持してもよい。
Source eNBは、上りリンクのPDCPのシーケンス番号の受信状態および下りリンクのPDCPのシーケンス番号の送信状態を伝える(Conveyする)ためのSN STATUS TRANSFERメッセージをTarget gNBに送る(ステップS807)。
もし、第1のRRC再設定メッセージによってRACH−lessハンドオーバが設定されていなかったら、端末装置は、Target eNBへの同期を実行(Perform)し、ランダムアクセスチャネルを用いてターゲットとなるセルにアクセスする。このとき、第1のRRC再設定メッセージによってデディケーテッドなランダムアクセスプリアンブルが示されていたなら衝突なし(Contention−free)のランダムアクセス手順を実行し、それが示されていなかったなら衝突あり(Contention−based)のランダムアクセス手順を実行してよい。もし、第1のRRC再設定メッセージによってRACH−lessハンドオーバが設定されていたら、端末装置は、Target gNBへの同期を実行する。
もし、第1のRRC再設定メッセージによってRACH−lessハンドオーバを設定していなかったら、Target gNBは、上りリンク割り当ておよびタイミングアドバンスの情報を端末装置に返してよい。
もし、第1のRRC再設定メッセージによってRACH−lessハンドオーバが設定されており、かつ周期的な上りリンクグラントの事前割り当て(periodic pre−allocated uplink grant)が第1のRRC再設定メッセージによって取得できていなかったなら、端末装置はターゲットセルのPDCCHによって上りリンクグラントを受信する。端末装置は、ターゲットセルに同期した後の最初の利用可能(Available)な上りリンクグラントを使う。
RACH−lessハンドオーバが設定されておらず、端末装置がターゲットセルに首尾よくアクセスしたとき、端末装置は、ハンドオーバを確認(Confirm)するため
に、RRC再設定完了メッセージ(RRCReconfigurationCompleteメッセージ)をTarget gNBに送ってよい。このRRC再設定完了メッセージが端末装置のハンドオーバ手順の完了を示してよい。RRC再設定完了メッセージにはC−RNTIが含まれ、Target gNBは受け取ったRRC再設定完了メッセージのC−RNTIを照合(Verify)してよい。
RACH−lessハンドオーバが設定されており、端末装置が上りリンクグラントを受信したとき、端末装置は、ハンドオーバを確認(Confirm)するために、RRC再設定完了(RRCReconfigurationComplete)メッセージをTarget gNBに送ってよい。RRC再設定完了メッセージにはC−RNTIが含まれ、Target gNBは受け取ったRRC再設定完了メッセージのC−RNTIを照合(Verify)してよい。端末装置がUE衝突解決識別子MAC制御要素(UE contention resolution identity MAC control element)をTarget gNBから受信したときに、端末装置のハンドオーバ手順が完了してよい(ステップS808)。
Target eNBは、5GCにダウンリンクデータパスをTarget gNBに切り替えてNG−CインターフェースインスタンスをTarget gNBに対して確立させるために、AMFへパス切替要求(PATH SWITCH REQUEST)メッセージを送る(ステップS809)。
5GCは下りリンクデータパスをTarget gNBに切り替える。UPFはSource eNBに対して一つまたは複数のエンドマーカーパケットを送り、Source
gNBへのユーザプレーンのリソースを解放する(ステップS810)。
AMFは、パス切替要求承認(PATH SWITCH REQUEST ACKNOWLEDGE)メッセージによってパス切替要求を確認する(ステップS811)。
Target gNBは、Source eNBに対してUEコンテキスト解放(UE
CONTEXT RELEASE)メッセージを送ることによって、ハンドオーバの成功を示し、Source gNBによるリソースの解放をトリガする。Target gNBはこのメッセージをパス切替要求承認メッセージをAMFから受け取ったあとに送ってよい。Source gNBは、UEコンテキスト解放メッセージを受け取ると、UEコンテキストに関する無線およびCプレーンに関連したリソースを解放できる。実行中のデータ転送は継続されてよい(ステップS812)。
タイマーT304が満了すると、端末装置は、以下の(A)から(D)の処理の一部あるいは全部を実行する。
(A)もしMCGのタイマーT304が満了したら、第1のRRC接続再設定メッセージによって設定されたMCGのデディケーテッドなランダムアクセスチャネルの設定を解放する
(B)もしMCGのタイマーT304が満了したら、ハンドオーバ元(ソース)のPCellで使われていた設定に端末装置の設定を戻す
(D)もしMCGのタイマーT304が満了したら、RRC接続の再確立手順を開始する
(E)もしSCGのタイマーT304が満了したら、第1のRRC接続再設定メッセージによって設定されたSCGのデディケーテッドなランダムアクセスチャネルの設定を解放する
(E)もしSCGのタイマーT304が満了したら、SCGの同期付再設定が失敗したことを報告する手順を開始する
第1のRRC再設定メッセージを受け取った端末装置の処理の詳細について説明する。第1のRRC再設定メッセージには、同期付再設定(reconfigurationWithSync)情報要素が含まれてよい。reconfigurationWithSync情報要素は、RRC再設定メッセージのセルグループ(MCGやSCG)毎のSpCellの設定に含まれてよい。reconfigurationWithSync情報要素は、ターゲットのSpCellへの同期を伴う再設定に関するパラメータ(例えばターゲットのSpCellの設定や、端末装置の新しい識別子など)が含まれる。
reconfigurationWithSync情報要素を含むRRC再設定メッセージ(第1のRRC再設定メッセージ)を受け取った端末装置は以下の(A)から(E)の処理の一部あるいは全部を行う。
(A)もし、セキュリティが活性化されていないなら、解放理由を「その他」に設定してRRC_CONNECTEDを離れる処理を開始する。RRC_CONNECTEDを離れる処理はRRC_IDLEに行く処理であってもよい。
(B)もし対象となるSpCellのタイマーT310が走っていれば、対象となるSpCellのタイマーT310を停止する
(C)対象となるSpCellのタイマーT304をreconfigurationWithSync情報要素に含まれる値(t304)で開始する
(D)もし下りリンクの周波数の情報が含まれていれば、その周波数をターゲットセルのSSBの周波数と判断し、下りリンクの周波数の情報が含まれていなければ、ソースのSpCellのSSBの周波数をターゲットセルのSSBの周波数と判断する
(E)ターゲットセルの下りリンクへの同期を開始する
前述のように、EUTRAおよび/またはNRにおいて、端末装置にメイクビフォアブレイクハンドオーバ(Make−Before−Break HO:MBB−HO)が設定された場合、端末装置は、Target eNBまたはTarget gNBで最初の上りリンク送信を実行するまで、又は任意の期間までSource eNBまたはSource gNBとの接続を維持しても良い。現状では、第1のRRC接続再設定メッセージまたは第1のRRC再設定メッセージを受け取ったときにタイマーT310が停止する。そのため、それ以降のSource eNBまたはSource gNBのサービングセル(ソースセル)において、物理層問題に起因した無線リンク失敗とみなされる状況になっているか否かを端末装置が判断することができない。また、タイマーT304が走っている場合、Source eNBまたはSource gNBのサービングセル(ソースセル)において、MAC層から通知されるランダムアクセスの問題に起因した無線リンク失敗とみなされる状況になっているか否かを端末装置が判断することができない。また、ソースセルにおいて、RLCでの再送が最大回数まで達してしまうと無線リンク失敗とみなされ、RRC接続の再確立手順が実行される。
なお、メイクビフォアブレイクハンドオーバ(Make−Before−Break HO:MBB−HO)において、Target eNBまたはTarget gNBで最初の上りリンク送信を実行するまで、又は任意の期間までSource eNBまたはSource gNBとの接続を維持するために、Source側とTarget側とで、それぞれ活性したプロトコル層が用いられても良い。このため、メイクビフォアブレイクハンドオーバ(MBB−HO)の事を、DAPS(Dual Active Protocol Stack)ハンドオーバと言い換えても良い。DAPSハンドオーバにおいて、PDCPエンティティにおいて、ソース用及びターゲット用の、2つの秘匿性鍵、及び/又は2つの完全性鍵、及び/又は2つのRoHCプロトコルが設定されても良いし、ソース用及びターゲット用の2つのRLCベアラが設定されても良いし、ソース用及びターゲット用の2つのMACエンティティが設定されても良い。また、上述のソース用及びタ
ーゲット用に設定された秘匿性鍵、完全性鍵、RoHCプロトコル、RLCベアラ、MACベアラのうちの一部又は全ては、DAPSを用いたハンドオーバの際に、同時又は交互に用いられても良い。以下メイクビフォアブレイクハンドオーバ(MBB−HO)をDAPSハンドオーバと読み替えても良い。
また、以下において、メイクビフォアブレイクハンドオーバが適用される、とはDAPSハンドオーバが適用される事であっても良い。また端末装置にメイクビフォアブレイクハンドオーバ(MBB−HO)が設定されるとは、端末装置にDAPSハンドオーバが設定される事であっても良い。また端末装置にメイクビフォアブレイクハンドオーバ(MBB−HO)が設定される(DAPSハンドオーバが設定される)とは、端末装置に設定されている何れかの無線ベアラにMBB−HO(DAPSハンドオーバ)が適用される事であっても良いし、端末装置に設定されている無線ベアラの少なくとも一つにMBB−HO(DAPSハンドオーバ)が適用される事であっても良い。
次に、条件付ハンドオーバ(Conditional HandOver)について説明する。NRにおいて、条件付ハンドオーバとは、同期付再設定情報要素に含まれる情報を含む情報要素(条件付ハンドオーバ設定)と、その情報要素を適用する条件を示す情報(条件付ハンドオーバ条件)とを含むRRC再設定メッセージを用いるRRC再設定であってよい。LTEにおいて、条件付ハンドオーバとは、モビリティ制御情報情報要素に含まれる情報を含む情報要素(条件付ハンドオーバ設定)と、その情報要素を適用する条件を示す情報(条件付ハンドオーバ条件)とを含むRRC接続再設定メッセージを用いるRRC接続再設定であってよい。
NRにおいて、条件付ハンドオーバ設定には下記の(A)から(F)の設定の一部または全部が含まれてよい。
(A)セルグループの設定情報(CellGroupConfig)
(B)フル設定であるか否かを示す情報
(C)NAS層のメッセージ
(D)システム情報
(E)測定設定
(F)無線ベアラの設定
前記セルグループの設定情報には、下記の(1)から(6)の設定の一部または全部が含まれてよい。
(1)セルグループの識別子
(2)RLCベアラの情報
(3)セルグループのMACレイヤの設定情報
(4)セルグループの物理(PHY)レイヤの設定情報
(5)SpCellの設定情報(同期付再設定情報要素が含まれてもよい)
(6)SCellの情報
また、前記無線ベアラの設定には、下記の(1)から(3)の設定の一部または全部が含まれてよい。
(1)SRB設定
(2)DRB設定
(3)セキュリティ設定(例えばSRBおよび/またはDRBに対する整合性保護のアルゴリズムおよび暗号化のアルゴリズムに関する情報(securityAlgorithmConfig)、マスター(MCG)とセカンダリ(SCG)の何れの鍵を用いるかを示す情報(keyToUse)など)
LTEにおいて、条件付ハンドオーバ設定には下記の(A)から(E)の設定の一部または全部が含まれてよい。
(A)測定設定
(B)モビリティ制御情報情報要素
(C)NAS層のメッセージ
(D)無線リソース設定
(E)セキュリティ設定(例えばSRBおよび/またはDRBに対する整合性保護のアルゴリズムおよび暗号化のアルゴリズムに関する情報(SecurityAlgorithmConfig))
前記無線リソース設定には、下記の(1)から(4)の設定の一部または全部が含まれてよい。
(1)SRB情報
(2)DRB情報
(3)セルグループのMACレイヤの設定情報
(4)セルグループの物理(PHY)レイヤの設定情報
LTEおよび/またはNRにおいて、条件付ハンドオーバ条件には下記の(A)から(D)の条件の一部または全部が含まれてよい。
(A)ハンドオーバ先(ターゲット)のセルが、オフセットを加えた現在(ソース)のPCellよりもよくなった
(B)ハンドオーバ先(ターゲット)のセルが、ある閾値よりよくなり、PCellが別の閾値より悪くなった
(C)ハンドオーバ先(ターゲット)のセルが、ある閾値よりよくなった
(D)条件なし(直ちに実行)
上記条件付ハンドオーバ条件での比較には、量(Quantity)としてRSRP、RSRQ、および/またはRS−SINRが用いられてよい。また、何れの量を用いるかがネットワークから設定されてよい。また、何れの量を用いるかを示す情報が、条件付ハンドオーバ条件に含まれてもよい。
条件付ハンドオーバ設定、および/または条件付ハンドオーバ条件を示す情報要素は、ハンドオーバ元(ソース)において、RRCメッセージの一部として含まれてもよいし、RRCメッセージに含まれるコンテナ(ビット列を格納する情報要素)に格納されてもよい。
以上の説明をベースとして、本発明の様々な実施の形態を説明する。なお、以下の説明で省略される各処理については上記で説明した各処理が適用されてよい。
MBB−HOにおける無線リンク監視に関する手順を変更することで効率的にMBB−HOを行なう例を示す。
まず、UE122のRRC層処理部は、MCGのSpCellであるプライマリセル(PCell)において、特定の条件(第1の条件)下ではタイマーT304が走っているか否かに関わらず、物理層処理部から通知される同期外を既定回数(N310回)連続して受け取った場合にタイマー(T310)を開始(Start)あるいは再開始(Restart)してよい。また、UE122のRRC層処理部は、既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T310)を停止(Stop)してよい。また、前記タイマーT310を開始または再開始する判断において、タイマーT300、タイマーT301、およびタイマーT311の何れも走っていないことを条件に加えてもよい。
UE122のRRC層処理部は、以下の(A)から(E)の何れかの条件を満たすとき、MCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断する。
(A)タイマーT310が満了(Expire)したとき
(B)タイマーT312が満了したとき
(C)タイマーT300、タイマーT301、タイマーT304、およびタイマーT311の何れも走っていないときに、MCGのMACエンティティからランダムアクセス問題の通知(インディケーション)を受け取ったとき
(D)第1の条件下で、タイマーT304が走っているときに、ランダムアクセス問題の通知をMCGのMACエンティティから受け取ったとき
(E)SRBまたはDRBの再送が最大再送回数に達したことを示す通知をMCGのRLC層から受け取ったとき
第1の条件は、UE122にmakeBeforeBreak−r16が設定されていることであってもよい。makeBeforeBreak−r16が設定されていることとは、例えば、EUTRAの場合、UE122が、makeBeforeBreak−r16がmobilityControlInfo情報要素のフィールドに含まれるRRC接続再設定メッセージを受信することであってよい。また、makeBeforeBreak−r16が設定されていることとは、例えば、NRの場合、makeBeforeBreak−r16が同期付再設定情報要素のフィールドに含まれるRRC再設定メッセージを受信することであってよい。また、makeBeforeBreak−r16が設定されていないこととは、例えば、EUTRAの場合、UE122が、makeBeforeBreak−r16がmobilityControlInfo情報要素のフィールドに含まれないRRC接続再設定メッセージを受信することであってよい。また、makeBeforeBreak−r16が設定されていないこととは、例えば、EUTRAの場合、UE122が、偽(False)を値に持つmakeBeforeBreak−r16を含むRRC接続再設定メッセージを受信することであってよい。また、makeBeforeBreak−r16が設定されていないこととは、例えば、NRの場合、makeBeforeBreak−r16が同期付再設定情報要素のフィールドに含まれないRRC再設定メッセージを受信することであってよい。
また、makeBeforeBreak−r16が設定されていることとは、例えば、EUTRAの場合、UE122が、makeBeforeBreak−r16が端末装置固有の無線リソース設定(radioBearerConfigDedicated)情報要素に含まれるRRC接続再設定メッセージを受信することであってよい。また、makeBeforeBreak−r16が設定されていることとは、例えば、NRの場合、makeBeforeBreak−r16がデータ無線ベアラ設定情報要素のフィールドに含まれるRRC再設定メッセージを受信することであってよい。
makeBeforeBreak−r16は、例えば、真(true)を含む列挙型(enumerated type)の値を持ってもよいし、メイクビフォアブレイクハンドオーバに必要な情報を含む情報要素を値として持ってもよい。
また、前記条件(E)は、以下の(E2)であってもよい。
(E2)タイマーT300、タイマーT301、タイマーT304、およびタイマーT311の何れも走っていないときに、SRBまたはDRBの再送が最大再送回数に達したことを示す通知をMCGのRLC層から受け取ったとき、または第1の条件下で、タイマーT304が走っているときに、SRBまたはDRBの再送が最大再送回数に達したことを示す通知をMCGのRLC層から受け取ったとき
UE122は、MCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断すると、無線リンク失敗情報として様々な情報を蓄積(Store)する。そして、もしASのセキュリティが活性化(Activate)していないなら、解放理由を「その他」に設定してRRC_CONNECTEDを離れる処理を開始してよい。
また、ASセキュリティが活性化している場合、もし、第1の条件下であるなら、MCGのSRBおよび/またはDRBの一部または全部の送信を休止(Suspend)し、MCGのMACエンティティをリセットしてよい。
また、ASセキュリティが活性化している場合、もし、第1の条件下でないなら、RRC接続再確立の手順を開始してよい。
RRC接続の再確立手順は、以下の(A)から(E)の何れかの条件に合致するときに開始されてよい。
(A)第1の条件下でないときに、MCGの無線リンク失敗を検出したとき
(B)ハンドオーバが失敗したとき(NRではMCGにおける同期付再設定が失敗したとき)
(C)他のRATへのモビリティが失敗したとき
(D)SRB1またはSRB2に関わる完全性のチェック(Integrity check)の失敗が下位レイヤから通知されたとき
(E)RRC接続の再設定が失敗したとき
また、上記の何れかの条件に合致したときに、第1の条件下であって、ハンドオーバ元のMCGで無線リンク失敗を検出していない場合、RRC接続の再確立手順を開始せず、ハンドオーバ失敗をハンドオーバ元のMCGで通知する手順を開始してもよい。
もし、第1の条件がUE122にmakeBeforeBreak−r16が設定されていることであるならば、タイマーT304が満了したとき、またはハンドオーバ失敗をハンドオーバ元のMCGで通知する手順を開始したときに、設定されているmakeBeforeBreak−r16を解放してもよい。
RRC接続の再確立手順が開始されると、UE122は、以下の(A)から(J)の処理の一部あるいは全部を実行する。
(A)もしタイマーT310が走っていれば、タイマーT310を停止する
(B)もしタイマーT312が走っていれば、タイマーT312を停止する
(C)もしタイマーT313が走っていれば、タイマーT313を停止する
(C)もしタイマーT314が走っていれば、タイマーT314を停止する
(D)タイマーT311を開始する
(E)SRB0以外のすべてのRBを休止(Suspend)する
(F)MACをリセットする
(G)もし設定されていればMCGのSCellを解放する
(H)デフォルトの物理チャネル設定を適用する
(I)MCGに対してデフォルトのMACの主設定を適用する
(J)セル選択手順を実行する
次に、UE122がハンドオーバの処理において、ターゲットセルにRRC接続再設定完了メッセージまたはRRC再設定完了メッセージを送信した後に、ハンドオーバ後のMCG(Target MCG、またはCurrent MCGとも称する)と、ハンドオーバ元のMCG(Source MCG)との両方のセルグループを介してデータ送受信する場合(Dual protocol stackで動作する場合)が検討されている。その場合の処理の一例を示す。なお、以下の処理は、Dual protocol stackの場合に限定されるものではなく、その他の場合にも適用できる。
まず、UE122のRRC層処理部は、Source MCGのSpCellであるプライマリセルにおいて、特定の条件(第1の条件)下ではSource MCGのタイマーT304が走っているか否かに関わらず、Source MCGの物理層処理部から通知される同期外を既定回数(N310回)連続して受け取った場合にSource MCGのタイマー(T310)を開始(Start)あるいは再開始(Restart)してよい。また、UE122のRRC層処理部は、Source MCGの物理層処理部から既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T310)を停止(Stop)してよい。また、前記タイマーT310を開始または再開始する判断において、Source MCGのタイマーT300、Source MCGのタイマーT301、およびSource MCGのタイマーT311の何れも走っていないことを条件に加えてもよい。
UE122のRRC層処理部は、以下の(A)から(E)の何れかの条件を満たすとき、Source MCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断する。
(A)Source MCGのタイマーT310が満了(Expire)したとき
(B)Source MCGのタイマーT312が満了したとき
(C)Source MCGの、タイマーT300、タイマーT301、タイマーT304、およびタイマーT311の何れも走っていないときに、Source MCGのMACエンティティからランダムアクセス問題の通知(インディケーション)を受け取ったとき
(D)第1の条件下で、Source MCGのタイマーT304が走っているときに、ランダムアクセス問題の通知をSource MCGのMACエンティティから受け取ったとき
(E)SRBまたはDRBの再送が最大再送回数に達したことを示す通知をSource MCGのRLC層から受け取ったとき
第1の条件は、UE122にmakeBeforeBreak−r16が設定されていることであってもよい。
また、第1の条件は、UE122にmakeBeforeBreak−r14、またはmakeBeforeBreak−r16の何れか設定されていることであってもよい。
また、前記条件(E)は、以下の(E2)であってもよい。
(E2)Source MCGの、タイマーT300、タイマーT301、タイマーT304、およびタイマーT311の何れも走っていないときに、SRBまたはDRBの再送が最大再送回数に達したことを示す通知をSource MCGのRLC層から受け取ったとき、または第1の条件下で、タイマーT304が走っているときに、SRBまたはDRBの再送が最大再送回数に達したことを示す通知をSource MCGのRLC層から受け取ったとき
UE122は、Source MCGにおいて無線リンク失敗が検出されたと判断すると、Source MCGのSRBおよび/またはDRBの一部または全部の送信を休止(Suspend)し、Source MCGのMACエンティティをリセットしてよい。
UE122は、Current MCGにおいて、makeBeforeBreak−
r16が設定されたときに、当該MCGをSource MCGであるとみなしてよい。
また、UE122は、ハンドオーバ先のセルにおいて、PDCCHによって最初の上りリンクのグラントが割り当てられたときに、ハンドオーバ元のMCGをSource MCGであるとみなしてもよい。
また、UE122は、RRC再設定完了メッセージを送信したときに、ハンドオーバ元のMCGをSource MCGであるとみなしてもよい。
また、UE122は、UE衝突解決識別子MAC制御要素(UE contention resolution identity MAC control element)をTarget gNBから受信したときに、ハンドオーバ元のMCGをSource MCGであるとみなしてもよい。
また、UE122は、Current MCGにおいて、makeBeforeBreak−r16が設定されたときに、すでにSource MCGが存在する場合には、このMCGを解放し、Current MCGを新たなSource MCGとみなしてよい。
このように、Source MCGの無線リンク失敗の検出の処理と、Current
MCGの無線リンク失敗の検出の処理とを識別することにより、MBB−HOにおける不要な再確立処理を防ぐことができ、効率的なモビリティを実現することができる。
MBB−HOの動作の一例について説明する。ここでは、NRにおいて、同期付再設定情報要素を含んだCellGroupConfigを含むRRC再設定メッセージを用いる例を示す。なお、下記の各処理の説明において情報要素を受信する旨の記述があるが、特に断りのない限り、各処理のトリガとなったRRC再設定メッセージに情報要素が含まれることを意味してよい。また、各処理で用いられる情報要素は、特に説明のない限り、非特許文献10で用いられる情報要素と対応付けられてよい。
端末装置は、受信したCellGroupConfig情報要素に基づいて処理Aを実行する。また、端末装置は、受信したmasterKeyUpdate情報要素に基づいて処理Lを実行する。また、端末装置は、受信したRadioBearerConfig情報要素に基づいて処理Iを実行する。
なお、以下に記載の各処理の各項目にはインデントと符号が付与されている。例えば、処理A、処理B、処理C、処理Hは、それぞれ図16、図17、図18、図19に示されるフローとなるように解釈するが、それ以外の処理も、同様に解釈する。
(処理A)受信したCellGroupConfig情報要素に基づいて以下の処理を実行(Perform)する。
(A−0)もし、CellGroupConfigが、同期付再設定情報を含むSpCellの設定情報(spCellConfig情報要素)を含み、同期付再設定情報にこのRRC再設定がMBB−HOであることを示す情報(例えばMakeBeforeBreak−r16)が含まれるなら、
(A−0−1)現在の端末装置の設定(ソースの設定)を複製してターゲットの設定として、以下に続く処理は、特に明示しない限り、複製したターゲットの設定に対して実行されてよい。例えば、各処理の「現在の端末装置の設定」とは、MBB−HOである場合、「現在の端末装置のターゲットの設定」であるとみなしてよい。また、例えば、複製する設定には、(1)ベアラに関する設定(例えばSRBに関する設定、DRBに関
する設定など)、(2)セルグループの設定(例えばSpCellの設定、SCellの設定、各エンティティの設定など)、(3)端末装置内部で保持している変数(測定設定(VarMeasConfig)や測定結果(VarMeasReportList)、タイマー、カウンターなど)、(4)セキュリティに関する設定(例えば、各鍵)、の一部または全部が含まれてよい。また、複製するベアラの設定にはSRBに関する設定を含まないようにしてもよい。すなわち、DRBに関してはソースの設定とターゲットの設定の両方を管理し、SRBに関しては、設定を複製せずに、ソースの設定からターゲットの設定に設定を切り替えてもよい。また、SRB設定を複製するか否かを判断可能な情報が、同期付再設定を含むRRC再設定メッセージに含まれてもよい。例えば、MakeBeforeBreak−r16に前記情報が含まれてもよい。
(A−1)もし、CellGroupConfigが、同期付再設定情報を含むSpCellの設定情報(spCellConfig情報要素)を含むなら
(A−1−1)後述する処理Bを実行する。
(A−1−2)もしサスペンドされた状態であれば、すべてのサスペンドされた無線ベアラをリジュームし、すべての無線ベアラに対するSCGでの送信をリジュームする。
(A−2)もし、CellGroupConfigが、解放するRLCベアラのリスト(rlc−BearerToReleaseList情報要素)を含むなら
(A−2−1)後述する処理Cを実行する。
(A−3)もし、CellGroupConfigが、追加および/または変更するRLCベアラのリスト(rlc−BearerToAddModList情報要素)を含むなら、
(A−3−1)後述する処理Dを実行する。
(A−4)もし、CellGroupConfigが、当該セルグループのMACの設定(mac−CellGroupConfig情報要素)を含むなら、
(A−4−1)このセルグループのMACエンティティを後述する処理Eで設定(Config)する。なお、本発明の各実施形態において、端末装置がRRCメッセージに含まれる情報要素を用いて「設定する」とは、情報要素に含まれる情報を端末装置の設定に適用することであってよい。
(A−5)もし、CellGroupConfigが、解放するSCellのリスト(sCellToReleaseList情報要素)を含むなら
(A−5−1)後述する処理FでSCellの解放を実行する。
(A−6)もし、CellGroupConfigが、SpCellの設定情報(spCellConfig情報要素)を含むなら、
(A−6−1)SpCellを後述する処理Gで設定する。
(A−7)もし、CellGroupConfigが、追加および/または変更するSCellのリスト(sCellToAddModList情報要素)を含むなら
(A−7−1)後述する処理HでSCellの追加および/または変更を実行する。
(処理B)
(B−1)もし、ASのセキュリティがアクティベートされていなければ、RRC_IDLEへ遷移する処理を実行して処理Bを終了する。
(B−2)もし走っていれば、対応するSpCellのタイマーT310を停止する。
(B−3)同期付再設定に含まれるt304のタイマー値で、対応するSpCellのタイマーT304をスタートする。
(B−4)もし、周波数情報(frequencyInfoDL)が含まれていれば、
(B−4−1)ターゲットのSpCellを、frequencyInfoDL
で示されるSSB周波数で、同期付再設定に含まれる物理セル識別子情報(physCellId)で示される物理セル識別子のセルであるとみなす。
(B−5)そうでなければ、
(B−5−1)ターゲットのSpCellを、ソースのSpCellのSSB周波数で、同期付再設定に含まれる物理セル識別子情報(physCellId)で示される物理セル識別子のセルであるとみなす。
(B−6)ターゲットのSpCellの下りリンクへの同期を開始する。
(B−7)既定のBCCH設定を適用する。
(B−8)必要であれば、報知情報の一つであるマスターインフォメーションブロック(MIB)を取得する。
(B−9)もし、同期付再設定に、MBB−HOであることを示す情報が含まれるなら、
(B−9−1)もし、ターゲットとなるセルグループにMACエンティティが存在しなければ、
(B−9−1−1)ターゲットとなるセルグループのMACエンティティ(単にターゲットのMACエンティティとも称する)を生成する。
(B−9−2)ターゲットのMACエンティティに対して、既定の(デフォルトの)MACセルグループ設定を適用する。
(B−9−3)もし設定されていれば、ターゲットのセルグループのSCellを非アクティベート状態(Deactivated状態)とみなす。
(B−9−4)newUE−Identityの値をターゲットのセルグループのC−RNTIとして適用する。
(B−10)そうでなければ、
(B−10−1)このセルグループのMACエンティティをリセットする。
(B−10−2)もし設定されていれば、このセルグループのSCellを非アクティベート状態(Deactivated状態)とみなす。
(B−10−3)newUE−Identityの値をこのセルグループのC−RNTIとして適用する。
(B−11)同期付再設定に含まれるSpCellの設定(spCellConfigCommon)に基づいて下位レイヤを設定する。
(B−12)必要であれば、同期付再設定に含まれるその他の情報に基づいて下位レイヤを設定する
(処理C)
(C−1a)現在の端末装置の設定の一部であり、rlc−BearerToReleaseListに含まれる論理チャネル識別子(logicalChannelIdentity)の値のそれぞれに対して、または
(C−1b)SCGの解放の結果として、解放される論理チャネル識別子の値のそれぞれに対して、
(C−1−1)対応する論理チャネルと、論理チャネルに紐づけられているRLCエンティティを解放する。
(処理D)
受信したrlc−BearerToAddModList情報要素に含まれるRLCベアラの設定(RLC−BearerConfig)のそれぞれに対して以下の処理を実行する。
(D−1)もし、現在の端末装置の設定に、受信した論理チャネル識別子のRLCベアラが含まれるなら、
(D−1−1)もし、RLCを再確立することを示す情報(reestablishRLC)を受信したなら、
(D−1−1−1)RLCエンティティを再確立する
(D−1−2)受信したRLCの設定(rlc−Config)にしたがって、RLCエンティティを再設定する。
(D−1−3)受信したMAC論理チャネル設定(mac−LogicalChannelConfig)にしたがって、論理チャネルを再設定する。
(D−2)そうでなければ、
(D−2−1)もし、SRBに対する論理チャネル識別子とRLCの設定が含まれなければ、
(D−2−1−1)既定(デフォルト)の設定にしたがって、RLCエンティティを確立する。
(D−2−2)そうでなければ、
(D−2−2−1)受信したRLCの設定(rlc−Config)にしたがって、RLCエンティティを確立する。
(D−2−3)もし、SRBに対する論理チャネル識別子とMAC論理チャネル設定が含まれなければ、
(D−2−3−1)既定(デフォルト)の設定にしたがって、論理チャネルに対応するMACエンティティを設定する。
(D−2−4)そうでなければ、
(D−2−4−1)受信したMAC論理チャネル設定にしたがって、論理チャネルに対応するMACエンティティを設定する。
(D−2−5)RLCベアラの設定に含まれる無線ベアラの識別子情報(servedRadioBearer)に基づいて、この論理チャネルとPDCPエンティティとを対応付ける。
(処理E)
(E−1)もし、CellGroupConfigによる再設定対象がSCGであり、SCG MACが現在の端末装置の設定の一部でないなら、
(E−1−1)SCG MACエンティティを生成する。
(E−2)タイミングアドバンスグループ(TAG)の追加、修正、および/または解放に関する設定を除くMACセルグループ設定(mac−Cell)にしたがって、セルグループのMACの主設定(MAC main configuration)を再設定する。
(E−3)もし受信したMACセルグループ設定がTAGの解放に関する情報(tag−ToReleaseList)を含むなら、
(E−3−1)tag−ToReleaseListに含まれるTAGの識別子が現在の端末装置の設定の一部であるなら、それぞれのTAGの識別子に対して、TAGの識別子で示されるTAGを解放する。
(E−4)もし受信したMACセルグループ設定がTAGの追加および/または修正に関する情報(tag−ToAddModList)を含むなら、
(E−4−1)tag−ToAddModListに含まれるTAGの識別子が現在の端末装置の設定の一部でないなら、それぞれのTAGの識別子に対して、
(E−4−1−1)受信したタイミングアドバンスタイマーにしたがってTAGの識別子に対応するTAGを追加する。
(E−4−2)tag−ToAddModListに含まれるTAGの識別子が現在の端末装置の設定の一部であるなら、それぞれのTAGの識別子に対して、
(E−4−2−1)受信したタイミングアドバンスタイマーにしたがってTAGの識別子に対応するTAGを再設定する。
(処理F)
(F−1)もし、解放がSCellの解放リスト(sCellToReleaseL
ist)を受信したことによってトリガされたものなら、
(F−1−1)sCellToReleaseListに含まれるそれぞれのSCellインデックス(sCellIndex)の値に対して、
(F−1−1−1)もし、現状の端末装置の設定がsCellIndexの値をもつSCellを含むなら、
(F−1−1−1−1)そのSCellを解放する。
(処理G)
(G−1)もし、SpCell設定が無線リンク失敗(RLF)に関するタイマーと定数の情報(rlf−TimersAndConstants)を含むなら、
(G−1−1)rlf−TimersAndConstantsにしたがって、このセルグループに対するRLFのタイマーと定数を設定する。
(G−2)そうでなければ、もし、このセルグループにrlf−TimersAndConstantsが設定されていなければ、
(G−2−1)システム情報で受信したタイマーおよび定数の値を用いて、このセルグループに対するRLFのタイマーと定数を設定する。
(G−3)もし、SpCell設定が、個別SpCell設定(spCellConfigDedicated)を含むなら、
(G−3−1)spCellConfigDedicatedにしたがって、SpCellを設定する。
(G−3−2)もし設定されていれば、最初のアクティブな上りリンクのBWP(Bandwidth part)の識別子(firstActiveUplinkBWP−Id)で示されるBWPをアクティブな上りリンクBWPであるとみなす。
(G−3−3)もし設定されていれば、最初のアクティブな下りリンクのBWP(Bandwidth part)の識別子(firstActiveDownlinkBWP−Id)で示されるBWPをアクティブな下りリンクBWPであるとみなす。
(G−3−4)もし、受信した個別SpCell設定によって、無線リンクモニタリングに用いられる参照信号が再設定されるなら、
(G−3−4−1)もし走っていれば、SpCellに対応するタイマーT310を停止する。
(G−3−4−2)カウンターN310およびN311を停止する。
(処理H)
(H−1)sCellToAddModListに含まれるsCellIndexの値のうち、現在の端末装置の設定の一部でないそれぞれの値に対して、
(H−1−1)sCellIndexに対応するSCellを追加する。
(H−1−2)下位レイヤに対して、SCellを非アクティベート状態とみなすよう設定する。
(H−1−3)測定設定を保持する変数(VarMeasConfig)の測定識別子のリスト(measIdList)の測定識別子のそれぞれに対して、
(H−1−3−1a)もし、SCellが、測定識別子に対応した測定に適用できない、かつ
(H−1−3−1b)もし、この測定識別子に対する測定報告を保持する変数(VarMeasReportList)で定義されたトリガされたセルのリスト(cellsTriggeredList)にこのSCellが含まれるなら、
(H−1−3−1−1)この測定識別子に対する測定報告を保持する変数(VarMeasReportList)で定義されたトリガセルのリスト(cellsTriggeredList)からこのSCellを削除する。
(H−2)sCellToAddModListに含まれるsCellIndexの値のうち、現在の端末装置の設定の一部であるそれぞれの値に対して、
(H−2−1)sCellIndexに対応するSCellの設定を変更する。
(処理I)
(I−1)もし、RadioBearerConfigがsrb3−ToReleaseを含むなら、
(I−1−1)SRB3のPDCPエンティティとSRB識別子を解放する。
(I−2)もし、RadioBearerConfigがSRB−ToAddModListを含むなら、
(I−2−1)SRBの追加および/または再設定を実行する。
(I−3)もし、RadioBearerConfigがdrb−ToReleaseListを含むなら、
(I−3−1)後述する処理JでDRBの解放を実行する。
(I−4)もし、RadioBearerConfigがDRB−ToAddModListを含むなら、
(I−4−1)後述する処理KでDRBの追加および/または再設定を実行する。
(I−5)DRBと対応付けられていないすべてのSDAPエンティティを解放して、解放したSDAPエンティティに対応付けられたPDUセッションのユーザプレーンリソースの解放を上位レイヤに通知する。
前記処理Iにおいて、MBB−HOの場合、SRBの追加、再設定、および/または解放の処理において、ソースの設定とターゲットの設定の二つの設定を管理して、ターゲットの設定に対して処理I−1と処理I−2を実行するのではなく、現在のSRB設定に対して処理I−1と処理I−2で再設定してもよい。すなわちSRBは一つの設定を管理してもよい。この場合、ハンドオーバが失敗したときなどのために、リバートするための再設定前のソースのSRB設定を別途保持しておいてもよい。
前記処理I−5として、MBB−HOの場合、ソースの設定のDRBおよびターゲットの設定のDRBの何れにも紐づけられていないすべてのSDAPエンティティを解放して、解放したSDAPエンティティに紐づけられたPDUセッションのユーザプレーンリソースの解放を上位レイヤに通知するようにしてもよい。例えば、同期付再設定を含むRRC再設定メッセージに基づいてMBB−HOを実行し、ターゲットのセルにおいて、ソースの設定を解放するメッセージ(例えばRRCメッセージ、MAC CEなど)を受信するまでは、ソースのDRBおよびターゲットのDRBの何れかあるいは両方に対応付けられたSDAPエンティティは解放せず、ソースの設定を解放するメッセージを受信してソースのDRBが解放されたときに、(ターゲットの)DRBと紐づけられていないすべてのSDAPエンティティを解放して、解放したSDAPエンティティに紐づけられたPDUセッションのユーザプレーンリソースの解放を上位レイヤに通知してもよい。
上記「ソースの設定を解放するメッセージを受信する」は、ある要求を検出することと言い換えてもよい。前記ある要求はある情報と言い換えてもよい。ある要求を検出することとは、受信したRRCメッセージに特定の情報要素(例えばソースの設定の解放を指示する情報要素)が含まれることであってもよいし、受信したMAC制御要素に特定の情報(例えばソースの設定の解放を指示する情報)が含まれることであってもよいし、SpCellにおいて最初の上りリンクのグラントを受け取ることであってもよい。ある要求を検出することとは、ランダムアクセス手順が成功したことであってもよい。ある要求を検出することとは、(A)同期付再設定がSpCellConfigに含まれる場合、(B)ランダムアクセス手順が、RRC再設定の完了を通知するメッセージ(例えば、LTEであればRRC接続再設定完了メッセージ、NRであればRRC再設定完了メッセージ)を送信するためにRRCエンティティが下位レイヤに提出(サブミット)したことによっ
てトリガされた場合、のいずれかまたは両方の場合において、ランダムアクセス手順が成功したことであってもよい。また、ある要求を検出することとは、端末装置の実装により検出される何かであってもよい。
(処理J)
(J−1a)現在の端末装置の設定の一部である、drb−ToReleaseListに含まれるDRB識別子のそれぞれに対して、または
(J−1b)フル設定の結果として解放されるDRB識別子のそれぞれに対して、
(J−1−1)PDCPエンティティとDRB識別子を解放する。
(J−1−2)もし、このDRBに紐づけられたSDAPエンティティが設定されているなら、
(J−1−2−1)このDRBに紐づけられたSDAPに対してDRBの解放を示す。
(J−1−3)もし、DRBがEPSベアラの識別子と紐づけられているなら、
(J−1−3−1)もし、同じEPSベアラ識別子で、新しいベアラが、NRとE−UTRAの何れでも加えられないなら、
(J−1−3−1−1)DRBの解放と、解放されたDRBのEPSベアラ識別子とを上位レイヤに通知する。
前記処理J−1−3−1として、MBB−HOの場合、もし、同じEPSベアラに対して、ソースとターゲットの何れの設定においても新しいベアラが加えられないなら、DRBの解放と、解放されたDRBのEPSベアラ識別子とを上位レイヤに通知するようにしてもよい。例えば、同期付再設定を含むRRC再設定メッセージに基づいてMBB−HOを実行し、ターゲットのセルにおいて、ソースの設定を解放するメッセージ(例えばRRCメッセージ、MAC CEなど)を受信するまでは、同じEPSベアラに対して、ソースとターゲットの何れかの設定においてもベアラ紐づけられているなら、DRBの解放と、解放されたDRBのEPSベアラ識別子とを上位レイヤに通知せず、ソースの設定を解放するメッセージを受信してソースのDRBが解放されたときに、もし同じEPSベアラ識別子で新しいベアラが、NRとE−UTRAの何れでも加えられないなら、DRBの解放と、解放されたDRBのEPSベアラ識別子とを上位レイヤに通知するようにしてもよい。
(処理K)
(K−1)現在の端末装置の設定の一部でないDRB−ToAddModListに含まれるDRB識別子のそれぞれに対して、
(K−1−1)PDCPエンティティを確立し、受信したPDCP設定(pdcp−Config)にしたがってPDCPエンティティを設定する。
(K−1−2)もし、このDRBのPDCPエンティティが暗号化無効(cipheringDisabled)で設定されていないなら、
(K−1−2−1a)もし、ハンドオーバのターゲットのRATがE−UTRA/5GCである、または、
(K−1−2−1b)もし、端末装置がE−UTRA/5GCのみに接続するなら、
(K−1−2−1−1)非特許文献4の暗号化アルゴリズムと鍵設定を用いてPDCPエンティティを設定する。
(K−1−2−2)そうでなければ、
(K−1−2−2−1)セキュリティ設定(securityConfig)にしたがった暗号化アルゴリズムでPDCPエンティティを設定し、マスター鍵(KeNBまたはKgNB)、またはセカンダリ鍵(S−KgNB)に紐づけられたパラメータ(keyToUse)で示される鍵を適用する。
(K−1−3)もし、このDRBのPDCPエンティティが整合性保護するよう設定されているなら、
(K−1−3−1)セキュリティ設定(securityConfig)にしたがった整合性保護アルゴリズムでPDCPエンティティを設定し、マスター鍵(KeNBまたはKgNB)、またはセカンダリ鍵(S−KgNB)に紐づけられたパラメータ(keyToUse)で示される鍵を適用する。
(K−1−4)もし、SDAP設定(sdap−Config)が含まれるなら、
(K−1−4−1)もし、受信したPDUセッションのSDAPが存在しないなら、
(K−1−4−1−1)SDAPエンティティを確立する。
(K−1−4−1−2)もし、受信したPDUセッションのSDAPが、この再設定の受信に先立って存在しなかったなら、
(K−1−4−1−2−1)そのPDUセッションに対するユーザプレーンリソースの確立を上位レイヤに通知する。
(K−1−4−2)受信したSDAP設定にしたがってSDAPエンティティを設定し、DRBとSDAPエンティティとを紐づける。
(K−1−5)もし、DRBがEPSベアラ識別子と紐づけられているなら、
(K−1−5−1)もし、DRBが、NRまたはE−UTRAによって、同じEPSベアラ識別子に、この再設定の受信に先立って設定されていたなら、
(K−1−5−1−1)確立したDRBと対応するEPSベアラ識別子とを紐づける。
(K−1−5−2)そうでなければ、
(K−1−5−2−1)DRBの確立と確立されたDRBのEPSベアラ識別子とを上位レイヤに通知する。
(K−2)現在の端末装置の設定の一部であるDRB−ToAddModListに含まれるDRB識別子のそれぞれに対して、
(K−2−1)もし、パラメータreestablishPDCPがセットされていたら
(K−2−1−1a)もし、ハンドオーバのターゲットのRATがE−UTRA/5GCである、または、
(K−2−1−1b)もし、端末装置がE−UTRA/5GCのみに接続するなら、
(K−2−1−1−1)もし、このDRBのPDCPエンティティが暗号化無効(cipheringDisabled)で設定されていないなら、
(K−2−1−1−1−1)非特許文献4の暗号化アルゴリズムと鍵設定を用いてPDCPエンティティを設定する。
(K−2−1−2)そうでなければ、
(K−2−1−2−1)もし、このDRBのPDCPエンティティが暗号化無効(cipheringDisabled)で設定されていないなら、
(K−2−1−2−1−1)セキュリティ設定(securityConfig)にしたがった暗号化アルゴリズムでPDCPエンティティを設定し、マスター鍵(KeNBまたはKgNB)、またはセカンダリ鍵(S−KgNB)に紐づけられたパラメータ(keyToUse)で示される鍵を適用する。
(K−2−1−2−2)もし、このDRBのPDCPエンティティが整合性保護するよう設定されているなら、
(K−2−1−2−2−1)セキュリティ設定(securityConfig)にしたがった整合性保護アルゴリズムでPDCPエンティティを設定し、マスター鍵(KeNBまたはKgNB)、またはセカンダリ鍵(S−KgNB)に紐づけられたパラメータ(keyToUse)で示される鍵を適用する。
(K−2−1−3)もしdrb−ContinueROHCがpdcp−Configに含まれるなら、
(K−2−1−3−1)下位レイヤにdrb−ContinueROHCが設定されていることを通知する。
(K−2−1−4)このDRBのPDCPエンティティを再確立する。
(K−2−2)そうでなければ、もしrecoverPDCPがセットされているなら、
(K−2−2−1)このDRBのPDCPエンティティに対するデータリカバリーの実行をトリガする。
(K−2−3)もし、PDCP設定が含まれるなら、
(K−2−3−1)受信したPDCP設定にしたがって、PDCPエンティティを再設定する。
(K−2−4)もし、SDAP設定が含まれるなら、
(K−2−4−1)受信したSDAP設定にしたがって、SDAPエンティティを再設定する。
(K−2−4−2)mappedQoS−FlowsToAddで加えられたQFIのそれぞれに対して、もし、QFIの値が設定されていたなら古いDRBからQFIの値が解放される。
前記処理K−1−4−1−2として、MBB−HOの場合、もし、受信したPDUセッションのSDAPが、この再設定の受信に先立ってソースの設定においてもターゲットの設定においても存在しなかったなら、そのPDUセッションに対するユーザプレーンリソースの確立を上位レイヤに通知するようにしてもよい。または、前記処理K−1−4−1−2として、MBB−HOの場合、もし、受信したPDUセッションのSDAPが、この再設定の受信に先立ってソースの設定において存在しなかったなら、そのPDUセッションに対するユーザプレーンリソースの確立を上位レイヤに通知するようにしてもよい。
前記処理K−1−5−2において、MBB−HOの場合、もし、DRBが、NRまたはE−UTRAによって、同じEPSベアラ識別子に、この再設定の受信に先立って、ソースの設定においてもターゲットの設定においても設定されていなかったなら、DRBの確立と確立されたDRBのEPSベアラ識別子とを上位レイヤに通知するようにしてもよい。または、前記処理K−1−5−2において、MBB−HOの場合、もし、DRBが、NRまたはE−UTRAによって、同じEPSベアラ識別子に、この再設定の受信に先立って、ソースの設定において設定されていなかったなら、DRBの確立と確立されたDRBのEPSベアラ識別子とを上位レイヤに通知するようにしてもよい。
(処理L)
(L−1)もし、端末装置がE−UTRA/EPCに接続しているなら、
(L−1−1)もし、sk−Counterを受信したら、
(L−1−1−1)S−KgNB鍵を、KgNB鍵および受信したsk−Counterとに基づき更新する。
(L−1−1−2)KRRCenc鍵およびKUPenc鍵を生成(Derive)する。KRRCenc鍵は、暗号化アルゴリズムでKgNBから生成されるRRC信号の保護に用いられる鍵である。また、KUPencは、暗号化アルゴリズムでKgNBから生成されるユーザプレーンのトラフィック(ユーザデータ)の保護に用いられる鍵である。
(L−1−1−3)KRRCint鍵およびKUPint鍵をKgNB鍵から生成する。KRRCint鍵は、整合性アルゴリズムでKgNBから生成されるRRC信号の保護に用いられる鍵である。またKUPintは、整合性アルゴリズムでKgNBから生成されるユーザプレーンのトラフィック(ユーザデータ)の保護に用いられる鍵で
ある。
(L−2)そうでなければ、
(L−1−2)もし、受信したmasterKeyUpdateにnas−Containerが含まれるなら、
(L−1−2−1)nas−Containerを上位レイヤに転送(Forward)する。
(L−1−3)もし、keySetChangeIndicatorが「真」であれば、
(L−1−3−1)KAMFに基づいてKgNBを生成または更新する。
(L−1−4)そうでなければ、
(L−1−4−1)現在のKgNB鍵またはNextHop(NH)に基づいてKgNB鍵を生成または更新する。
(L−1−5)nextHopChainingCountの値をストアする。
(L−1−6)KgNB鍵に関連する鍵を以下のように生成する。
(L−1−6−1)もし、SecurityConfigにsecurityAlgorithmConfigが含まれるなら、
(L−1−6−1−1)securityAlgorithmConfigに含まれるcipheringAlgorithmに紐づいたKRRCenc鍵とKUPenc鍵をKgNB鍵から生成する。
(L−1−6−1−2)securityAlgorithmConfigに含まれるintegrityProtAlgorithmに紐づいたKRRCint鍵とKUPint鍵をKgNB鍵から生成する。
(L−1−6−2)そうでなければ、
(L−1−6−2−1)現在のcipheringAlgorithmに紐づいたKRRCenc鍵とKUPenc鍵をKgNB鍵から生成する。
(L−1−6−2−2)現在のintegrityProtAlgorithmに紐づいたKRRCint鍵とKUPint鍵をKgNB鍵から生成する。
MBB−HOの動作の一例について説明する。ここでは、LTEにおいて、モビリティ制御情報(mobilityControlInfo)情報要素を含むRRC接続再設定メッセージを用いる例を示す。なお、下記の各処理の説明において情報要素を受信する旨の記述があるが、特に断りのない限り、各処理のトリガとなったRRC接続再設定メッセージに情報要素が含まれることを意味してよい。また、各処理で用いられる情報要素は、特に説明のない限り、非特許文献4で用いられる情報要素と対応付けられてよい。
端末装置は、mobilityControlInfoを含むRRC接続再設定メッセージを受信し、端末装置がこのメッセージに含まれる設定に応じることができるなら、次の処理LAを実行する。
(処理LA)
(LA−1)mobilityControlInfoに含まれるt304のタイマー値を用いてタイマーT304をスタートする。
(LA−2)もし、carrierFreqが含まれるなら、
(LA−2−1)carrierFreqで示される周波数上の物理セル識別子がtargetPhysCellIdで示されるセルをターゲットのPCellとみなす。
(LA−3)そうでなければ、
(LA−3−1)ソースのPCellの周波数上の物理セル識別子がtargetPhysCellIdで示されるセルをターゲットのPCellとみなす。
(LA−4)ターゲットのPCellの下りリンクへの同期を開始する。
(LA−5)もし、makeBeforeBreakが設定されているなら、
(LA−5−1)端末装置が、ソースセルとの上りリンク送信および/または下りリンク受信を停止した後で、MACのリセットを含むそれ以降のこのプロシージャの残りの処理を実行する。
(LA−6)もし、makeBeforeBreak−r16が設定されているなら、
(LA−6−1)現在の端末装置の設定(ソースの設定)を複製してターゲットの設定として、以下に続く再設定の処理は、特に明示しない限り、複製したターゲットの設定に対して実行されてよい。例えば、各処理の「現在の端末装置の設定」とは、MBB−HOである場合、「現在の端末装置のターゲットの設定」であるとみなしてよい。また、例えば、複製する設定には、(1)ベアラの設定(例えばSRB設定、DRBの設定など)、(2)セルグループの設定(例えばSpCellの設定、SCellの設定、RLCエンティティの設定、MACエンティティの設定、PHYの設定など)、(3)内部変数(測定設定(VarMeasConfig)や測定結果(VarMeasReportList)、タイマー、カウンターなど)、(4)セキュリティに関する設定(例えば、各鍵)、の一部または全部が含まれてよい。また、複製するベアラの設定にはSRB設定を含まないようにしてもよい。すなわち、DRBに関してはソースの設定とターゲットの設定の両方を管理し、SRBに関しては、設定を複製せずに、ソースの設定からターゲットの設定に設定を切り替えてもよい。また、SRB設定を複製するか否かを判断可能な情報が、mobilityControlInfoを含むRRC接続再設定メッセージに含まれてもよい。例えば、MakeBeforeBreak−r16に前記情報含まれてもよい。
(LA−7)もし設定されているなら、MCGのMACとSCGのMACをリセットする。MakeBeforeBreak−r16が設定されている場合はソースのMCGのMACとSCGのMACはリセットしないようにしてもよい。あるいは、MakeBeforeBreak−r16が設定されている場合、ここではソースのMACはリセットせず、ターゲットのMACをリセットしてよい。
(LA−8)PDCP設定で設定され、確立されているすべての無線ベアラに対してPDCPを再確立する。MakeBeforeBreak−r16が設定されている場合、PDCPの再確立はターゲットのPDCPのみに適用される。あるいは、後述するSingle PDCPの場合、MakeBeforeBreak−r16が設定されていれば、ターゲットの無線ベアラが紐づけられるPDCPがすでに存在する場合、PDCPの確立および/または再確立は行なわないようにしてもよい。すなわち、MakeBeforeBreak−r16が設定されていれば、ターゲットの無線ベアラに紐づけられるPDCPが存在しない場合、PDCPの確立および/または再確立を行なうようにしてもよい。
(LA−9)確立されているすべての無線ベアラに対して、もし設定されていればMCGのRLCとSCGのRLCを再確立する。
(LA−10)newUE−Identityの値をC−RNTIとして適用する。
(LA−11)受信したセル共通の無線リソース設定(radioResourceConfigCommon)にしたがって、下位レイヤを設定する。
(LA−12)受信したmobilityControlInfoに含まれるその他の情報にしたがって、下位レイヤを設定する。
(LA−13)もし、受信したRRC接続再設定メッセージがsCellToReleaseListを含むなら、
(LA−13−1)SCellの解放を実行する。
(LA−14)もし、受信したRRC接続再設定メッセージがsCellGroupToReleaseListを含むなら、
(LA−14−1)SCellグループの解放を実行する。
(LA−15a)もし、受信したRRC接続再設定メッセージがscg−Confi
gurationを含むか、
(LA−15b)もし、現在の端末装置の設定が一つ以上の分割DRB(Split
DRB)を含み、受信したRRC接続再設定メッセージがDRB−ToAddModListを含むなら、
(LA−15−1)SCGの再設定を実行する。
(LA−16)もし、受信したRRC接続再設定メッセージが端末装置固有の無線リソース設定(radioResourceConfigDedicated)を含むなら、
(LA−16−1)後述する処理LBで無線リソース設定を実行する。
(LA−17)もし、RRC接続再設定メッセージにセキュリティ設定(securityConfigHO−v1530)が含まれているなら、
(LA−17−1)もし、nas−Containerが受信されたら、
(LA−17−1−1)nas−Containerを上位レイヤに転送する。
(LA−17−2)もし、keyChangeIndicator−r15が受信され、keyChangeIndicator−r15が「真」であれば、
(LA−17−2−1)KAMF鍵に基づいてKeNB鍵を更新する。
(LA−17−3)そうでなければ、
(LA−17−3−1)現在のKeNBまたはNextHop(NH)に基づいてKeNB鍵を更新する。
(LA−17−4)nextHopChainingCount−r15の値をストアする。
(LA−17−5)もし、securityAlgorithmConfig−r15が受信されたら、
(LA−17−5−1)受信したintegrityProtAlgorithmに紐づけられたKRRCint鍵を生成する。
(LA−17−5−2)受信したcipheringAlgorithmに紐づけられたKRRCenc鍵とKUPenc鍵を生成する。KRRCenc鍵は、暗号化アルゴリズムでKeNB鍵から生成されるRRC信号の保護に用いられる鍵である。また、KUPencは、暗号化アルゴリズムでKeNB鍵から生成されるユーザプレーンのトラフィック(ユーザデータ)の保護に用いられる鍵である。
(LA−17−6)そうでなければ、
(LA−17−6−1)現在のintegrityProtAlgorithmに紐づけられたKRRCint鍵をKeNB鍵から生成する。
(LA−17−6−2)現在のcipheringAlgorithmに紐づけられたKRRCenc鍵とKUPenc鍵をKeNB鍵から生成する。
(LA−18)もし、受信したRRC接続再設定メッセージがsCellToAddModListを含むなら、
(LA−18−1)SCellの追加および/または修正を実行する。
(LA−19)もし、受信したRRC接続再設定メッセージがsCellGroupToAddModListを含むなら、
(LA−19−1)SCellグループの追加および/または修正を実行する。
(LA−20)もし、受信したRRC接続再設定メッセージがmeasConfigを含むなら、
(LA−20−1)測定設定を実行する。
(LA−21)測定識別子の自動削除を実行する。
(LA−22)RRC接続再設定完了メッセージを送信のために下位レイヤに提出する。
(LA−23)もし、MACがランダムアクセス手順に成功したら、
(LA−23−1)タイマーT304を停止して、このプロシージャを終了する
(処理LB)
(LB−1)もし、受信したradioResourceConfigDedicatedがSRB−ToAddModListを含むなら、
(LB−1−1)後述する処理LCでSRB追加および/または再設定を実行する。
(LB−2)もし、受信したradioResourceConfigDedicatedがdrb−ToReleaseListを含むなら、
(LB−2−1)後述する処理LDでDRB解放を実行する。
(LB−3)もし、受信したradioResourceConfigDedicatedがDRB−ToAddModListを含むなら、
(LB−3−1)後述する処理LEで、DRBの追加および/または再設定を実行する。
(LB−4)もし、受信したradioResourceConfigDedicatedがmac−MainConfigを含むなら、
(LB−4−1)後述する処理LFで、MACの主設定を実行する。
(処理LC)
(LC−1)現在の端末装置の設定の一部でないSRB−ToAddModListに含まれるSRB識別子のそれぞれに対して、
(LC−1−1)現在のセキュリティ設定でPDCPエンティティを確立する。
(LC−1−2)もし、値が「セットアップ」のrlc−BearerConfigSecondaryを受信したなら、
(LC−1−2−1)受信したrlc−BearerConfigSecondaryにしたがってセカンダリMCG RLCエンティティを確立し、DCCH論理チャネルと紐づける。
(LC−1−2−2)E−UTRAのPDCPエンティティに対してデュプリケーションをアクティベートするように設定する。
(LC−2)現在の端末装置の設定の一部であるSRB−ToAddModListに含まれるSRB識別子のそれぞれに対して、
(LC−2−1)もし、pdcp−verChangeが含まれるなら、(すなわちNR PDCPからE−UTRA PDCPへの変更であるなら)
(LC−2−1−1)現在のセキュリティ設定でE−UTRAのPDCPエンティティを確立する。
(LC−2−1−2)このSRBのプライマリRLCと確立したPDCPエンティティとを紐づける。
(LC−2−1−3)このSRBのNR PDCPを解放する。
(LC−2−2)受信したrlc−Configにしたがって、プライマリRLCエンティティを再設定する。
(LC−2−3)受信した論理チャネル設定(logicalChannelConfig)にしたがって、プライマリDCCH論理チャネルを再設定する。
(LC−2−4)もし、「解放」を値に持つrlc−BearerConfigSecondaryが含まれるなら、
(LC−2−4−1)セカンダリMCG RLCエンティティと、それに紐づけられたDCCH論理チャネルとを解放する。
(LC−2−5)もし、「セットアップ」を値に持つrlc−BearerConfigSecondaryを受信したなら、
(LC−2−5−1)もし、現状のSRB設定にセカンダリRLCベアラが含まれていないなら、
(LC−2−5−1−1)受信したrlc−BearerConfigSecondaryにしたがってセカンダリMCG RLCエンティティを確立し、DCCH論理チャネルと紐づける。
(LC−2−5−1−2)E−UTRAのPDCPエンティティに対してデュプリケーションをアクティベートするように設定する。
(LC−2−5−2)そうでなければ、
(LC−2−5−2−1)受信したrlc−BearerConfigSecondaryにしたがってセカンダリMCG RLCエンティティを再設定して、DCCH論理チャネルと紐づける。
(処理LD)
(LD−1a)現在の端末装置の設定の一部であるdrb−ToReleaseListに含まれるDRB識別子のそれぞれに対して、または、
(LD−2b)フル設定の結果として解放されるDRB識別子の値のそれぞれに対して、
(LD−2−1)もし、このDRBの解放がフル設定の結果なら、
(LD−2−1−1)E−UTRAまたはNRのPDCPエンティティを解放する。
(LD−2−2)そうでなければ、もし、DRBがPDCP設定を伴って設定されているなら、
(LD−2−2−1)E−UTRAのPDCPエンティティを解放する。
(LD−2−3)そうでなければ、
(LD−2−3−1)このDRBに対するRLCエンティティを再確立する。
(LD−2−4)RLCエンティティを解放する。
(LD−2−5)DTCH論理チャネルを解放する。
(LD−2−6)もし、端末装置がEPCに接続しているなら、
(LD−2−6−1)もし、DRBがPDCP設定を伴って設定されており、かつ新しいDRBが、DRB−ToAddModList、nr−radioBearerConfig1、またはnr−radioBearerConfig2の何れによっても同じEPSベアラ識別子で追加されないなら、
(LD−2−6−1−1)もし、このプロシージャがハンドオーバによってトリガされたものであれば、
(LD−2−6−1−1−1)ハンドオーバ成功の後で、DRBの解放と、解放されたDRBのEPSベアラ識別子とを上位レイヤに通知する。
(LD−2−6−1−2)そうでなければ、
(LD−2−6−1−2−1)ただちにDRBの解放と、解放されたDRBのEPSベアラ識別子とを上位レイヤに通知する。
(処理LE)
(LE−1)現在の端末装置の設定の一部でないDRB−ToAddModListに含まれるDRB識別子のそれぞれに対して、
(LE−1−1)もしDRB−ToAddModListSCGが受信されていない、またはDRB−ToAddModListSCGにDRB識別子の値が含まれないなら、
(LE−1−1−1)もし、pdcp−Configが含まれるなら、pdcp−ConfigにしたがってPDCPエンティティを確立し、現在のMCGのセキュリティ設定でそれを設定する。
(LE−1−1−2)もし、rlc−Configが含まれるなら、rlc−ConfigにしたがってMCG RLCを確立する。
(LE−1−1−3)もし、論理チャネル識別子(logicalChannelIdentity)と論理チャネル設定(logicalChannelConfig)とが含まれるなら、logicalChannelIdentityとlogicalChannelConfigにしたがって、MCG DTCH論理チャネルを確立する。
(LE−1−1−4)もし、「セットアップ」を値に持つrlc−BearerConfigSecondaryが含まれるなら、
(LE−1−1−4−1)rlc−BearerConfigSecondaryにしたがって、セカンダリMCG RLCエンティティを確立し、DTCH論理チャネルと紐づける。そして、確立したRLCエンティティを現在の端末装置の設定にある同じDRB識別子の値をもつE−UTRA PDCPに紐づける。
(LE−1−2)もし、DRBが同じEPSベアラ識別子で設定されていたなら、
(LE−1−2−1)確立したDRBをそのEPSベアラ識別子に紐づける。
(LE−1−3)そうでなければ、もし、DRB−ToAddModListのエントリーがpdcp−configを含んでいるなら、(すなわち、E−UTRAのPDCPでベアラが確立されるなら)、
(LE−1−3−1)DRBの確立と、確立されたDRBのEPSベアラ識別子とを上位レイヤに通知する。
(LE−2)現在の端末装置の設定の一部であるDRB−ToAddModListに含まれるDRB識別子のそれぞれに対して、
(LE−2−1)含まれる設定にしたがって各レイヤおよび/またはベアラを再設定する。
(処理LF)
(LF−1)セカンダリタイミングアドバンスグループ(STAG)の追加、修正、および/または解放に関する設定を除く、MA主設定情報要素(mac−MainConfig)にしたがってMACの主設定(MAC main configuration)を再設定する。
(LF−2)もし受信したmac−MainConfigがSTAGの解放に関する情報(stag−ToReleaseList)を含むなら、
(LF−2−1)stag−ToReleaseListに含まれるSTAGの識別子が現在の端末装置の設定の一部であるなら、それぞれのSTAGの識別子に対して、STAGの識別子で示されるSTAGを解放する。
(LF−3)もし受信したmac−MainConfigが、STAGの追加および/または修正に関する情報(stag−ToAddModList)を含むなら、
(LF−3−1)stag−ToAddModListに含まれるSTAGの識別子が現在の端末装置の設定の一部でないなら、それぞれのTAGの識別子に対して、
(LF−3−1−1)受信したtimeAlignmentTimerSTAGにしたがってSTAGの識別子に対応するSTAGを追加する。
(LF−3−2)stag−ToAddModListに含まれるSTAGの識別子が現在の端末装置の設定の一部であるなら、それぞれのSTAGの識別子に対して、
(LF−3−2−1)受信したtimeAlignmentTimerSTAGにしたがってSTAGの識別子に対応するSTAGを再設定する。
MBB−HOの動作の別の一例について説明する。ここでは、NRにおいて、条件付ハンドオーバ設定を含むRRC再設定メッセージを用いる例を示す。
例えば、基地局装置が送信するRRCメッセージに条件付ハンドオーバ情報要素が含ま
れてよい。条件付ハンドオーバ情報要素は同期付再設定情報要素に含まれる情報を含む情報要素(条件付ハンドオーバ設定)を一つ以上含むリストを含んでよい。また、条件付ハンドオーバ情報要素は、条件付ハンドオーバ設定の各々あるいは一部あるいは全部に対して、条件付ハンドオーバ設定を適用する条件を示す情報要素(条件付ハンドオーバ条件)を含んでよい。
条件付ハンドオーバ設定には、RadioBearerConfig、およびCellGroupConfigに含まれる情報の一部または全部が含まれてよい。また、条件付ハンドオーバ設定には、MBB−HOであることを示す情報が含まれてもよい。また、条件付ハンドオーバ条件には、参照信号を用いて条件を満たすか判断するための閾値情報が含まれてもよい。また、条件付ハンドオーバ条件には、条件付ハンドオーバ設定を直ちに適用することを指示する情報が含まれてもよい。例えば、条件付ハンドオーバ条件が条件付ハンドオーバ設定を直ちに適用することを指示する情報を示し、条件付ハンドオーバ設定にMBB−HOであることを示す情報が入っている場合、条件付ハンドオーバ設定に含まれる情報に基づいて、前記処理A,および処理Iを実行することにより、MBB−HOを実現することができる。もちろん、条件付ハンドオーバ条件が他の条件である場合であっても、当該条件を満たす場合に、条件付ハンドオーバ設定に含まれる情報に基づいて、前記処理A,および処理Iを実行することにより、条件付きのMBB−HOを実現することができる。
前記NRのMBB−HOにおいて、端末装置は、ソースとターゲットで共通のPDCP(Single PDCP)の構成をとってよい。
例えば、コアネットワークが5GCの場合、ソースの設定において、RLCベアラ設定によって、論理チャネルとDRB(またはSRB)とRLCベアラとが紐づけられ、さらにdrb−ToAddModによって、DRBとPDCPエンティティとPDUセッションとが紐づけられる。同様に、ターゲットの設定においても、RLCベアラ設定によって、論理チャネルとDRB(またはSRB)とRLCベアラとが紐づけられ、さらにdrb−ToAddModによって、DRB(またはSRB)とPDCPエンティティとPDUセッションとが紐づけられる。この場合、例えば、ソースの設定とターゲットの設定とで同一のDRB識別子(またはSRB識別子)に紐づけられた論理チャネル、DRB(またはSRB)、および/またはRLCベアラが一つのPDCPに紐づけられてもよい。また、例えば、ソースの設定とターゲットの設定とで同一のPDUセッションに紐づけられた論理チャネル、DRB(またはSRB)、および/またはRLCベアラが一つのPDCPに紐づけられてもよい。
例えば、コアネットワークが5GCの場合、ソースの設定において、RLCベアラ設定によって、論理チャネルとDRB(またはSRB)とRLCベアラとが紐づけられ、さらにdrb−ToAddModによって、DRBとPDCPエンティティとPDUセッションとが紐づけられる。同様に、ターゲットの設定においても、RLCベアラ設定によって、論理チャネルとDRB(またはSRB)とRLCベアラとが紐づけられ、さらにdrb−ToAddModによって、DRB(またはSRB)とPDCPエンティティとPDUセッションとが紐づけられる。この場合、例えば、ソースの設定とターゲットの設定とで同一のDRB識別子(またはSRB識別子)に紐づけられた論理チャネル、DRB(またはSRB)、および/またはRLCベアラが一つのSDAPに紐づけられてもよい。
また、例えば、コアネットワークがEPCの場合、ソースの設定において、DRB(またはSRB)とPDCPエンティティと論理チャネルとRLCエンティティ(および/またはRLCベアラ)とEPSベアラとが紐づけられる。同様に、ターゲットの設定においても、DRB(またはSRB)とPDCPエンティティと論理チャネルとRLCエンティ
ティ(および/またはRLCベアラ)とEPSベアラとが紐づけられる。この場合、例えば、ソースの設定とターゲットの設定とで同一のDRB識別子(またはSRB識別子)に紐づけられた論理チャネル、RLCエンティティ(および/またはRLCベアラ)が一つのPDCPエンティティに紐づけられてもよい。また、例えば、ソースの設定とターゲットの設定とで同一のEPSベアラ識別子に紐づけられた論理チャネル、RLCエンティティ(および/またはRLCベアラ)、DRB(またはSRB)が一つのPDCPに紐づけられてもよい。
上記の場合、端末装置は一つのPDCPに紐づけられるソースとターゲットのPDCP設定が同一であるとみなしてもよい。または、端末装置はターゲットのPDCP設定をソースのPDCP設定に適用してもよい。
また、同一のDRB識別子を持つソースのDRB(またはSRB)とターゲットのDRBが一つのPDCPエンティティに紐づけられる場合、ソースとターゲットのセキュリティ鍵(例えばKUPenc、KUPint、KRRCenc、および/またはKRRCint、など)が異なるため、一つのPDCPエンティティにおいて、複数のセキュリティ鍵を管理する。
MBB−HOの動作の別の一例について説明する。ここでは、LTEにおいて、条件付ハンドオーバ設定を含むRRC接続再設定メッセージを用いる例を示す。
例えば、基地局装置が送信するRRCメッセージに条件付ハンドオーバ情報要素が含まれてよい。条件付ハンドオーバ情報要素はmobilityControlInfo情報要素に含まれる情報を含む情報要素(条件付ハンドオーバ設定)を一つ以上含むリストを含んでよい。また、条件付ハンドオーバ情報要素は、条件付ハンドオーバ設定の各々あるいは一部あるいは全部に対して、条件付ハンドオーバ設定を適用する条件を示す情報要素(条件付ハンドオーバ条件)を含んでよい。
条件付ハンドオーバ設定には、セル共通の無線リソース設定(radioBearerConfigCommon)、および端末装置固有の無線リソース設定(radioBearerConfigDedicated)に含まれる情報の一部または全部が含まれてよい。また、条件付ハンドオーバ設定には、MBB−HOであることを示す情報(例えばMakeBeforeBreak−r16)が含まれてもよい。また、条件付ハンドオーバ条件には、参照信号を用いて条件を満たすか判断するための閾値情報が含まれてもよい。また、条件付ハンドオーバ条件には、条件付ハンドオーバ設定を直ちに適用することを指示する情報が含まれてもよい。例えば、条件付ハンドオーバ条件が条件付ハンドオーバ設定を直ちに適用することを指示する情報を示し、条件付ハンドオーバ設定にMBB−HOであることを示す情報が入っている場合、条件付ハンドオーバ設定に含まれる情報に基づいて、前記処理LAを実行することにより、MBB−HOを実現することができる。もちろん、条件付ハンドオーバ条件が他の条件である場合であっても、当該条件を満たす場合に、条件付ハンドオーバ設定に含まれる情報に基づいて、前記処理LAを実行することにより、条件付きのMBB−HOを実現することができる。
前記LTEのMBB−HO(MakeBeforeBreak−r16)において、端末装置は、ソースとターゲットで共通のPDCP(Single PDCP)の構成をとってよい。
例えば、コアネットワークが5GCの場合、ソースの設定において、RLCベアラ設定によって、論理チャネルとDRB(またはSRB)とRLCベアラとが紐づけられ、さらにdrb−ToAddModによって、DRBとPDCPエンティティとPDUセッショ
ンとが紐づけられる。同様に、ターゲットの設定においても、RLCベアラ設定によって、論理チャネルとDRB(またはSRB)とRLCベアラとが紐づけられ、さらにdrb−ToAddModによって、DRB(またはSRB)とPDCPエンティティとPDUセッションとが紐づけられる。この場合、例えば、ソースの設定とターゲットの設定とで同一のDRB識別子(またはSRB識別子)に紐づけられた論理チャネル、DRB(またはSRB)、および/またはRLCベアラが一つのPDCPに紐づけられてもよい。また、例えば、ソースの設定とターゲットの設定とで同一のPDUセッションに紐づけられた論理チャネル、DRB(またはSRB)、および/またはRLCベアラが一つのPDCPに紐づけられてもよい。
例えば、コアネットワークが5GCの場合、ソースの設定において、RLCベアラ設定によって、論理チャネルとDRB(またはSRB)とRLCベアラとが紐づけられ、さらにdrb−ToAddModによって、DRBとPDCPエンティティとPDUセッションとが紐づけられる。同様に、ターゲットの設定においても、RLCベアラ設定によって、論理チャネルとDRB(またはSRB)とRLCベアラとが紐づけられ、さらにdrb−ToAddModによって、DRB(またはSRB)とPDCPエンティティとPDUセッションとが紐づけられる。この場合、例えば、ソースの設定とターゲットの設定とで同一のDRB識別子(またはSRB識別子)に紐づけられた論理チャネル、DRB(またはSRB)、および/またはRLCベアラが一つのSDAPに紐づけられてもよい。
また、例えば、コアネットワークがEPCの場合、ソースの設定において、DRB(またはSRB)とPDCPエンティティと論理チャネルとRLCエンティティ(および/またはRLCベアラ)とEPSベアラとが紐づけられる。同様に、ターゲットの設定においても、DRB(またはSRB)とPDCPエンティティと論理チャネルとRLCエンティティ(および/またはRLCベアラ)とEPSベアラとが紐づけられる。この場合、例えば、ソースの設定とターゲットの設定とで同一のDRB識別子(またはSRB識別子)に紐づけられた論理チャネル、RLCエンティティ(および/またはRLCベアラ)が一つのPDCPエンティティに紐づけられてもよい。また、例えば、ソースの設定とターゲットの設定とで同一のEPSベアラ識別子に紐づけられた論理チャネル、RLCエンティティ(および/またはRLCベアラ)、DRB(またはSRB)が一つのPDCPに紐づけられてもよい。
上記の場合、端末装置は一つのPDCPに紐づけられるソースとターゲットのPDCP設定が同一であるとみなしてもよい。または、端末装置はターゲットのPDCP設定をソースのPDCP設定に適用してもよい。
また、同一のDRB識別子を持つソースのDRBとターゲットのDRB(またはSRB)が一つのPDCPエンティティに紐づけられる場合、ソースとターゲットのセキュリティ鍵(例えばKUPenc)が異なるため、一つのPDCPエンティティにおいて、複数のセキュリティ鍵を管理する。
なお、ターゲットへの接続が完了するまでにターゲットの何れの層を生成するか、あるいは生成しないかを示す情報がMakeBeforeBreak−r16に含まれてもよい。
なお、NRの場合、前記(処理E)において、下記(E2−1)以下の処理が含まれてもよい。例えば、図22に示すように、処理(E−1)と処理(E−2)との間において処理(E2−1)が実行されてもよいが、これに限るものではない。また、LTEの場合、前記(処理LF)において、下記(E2−1)以下の処理が含まれてもよい。例えば、処理(LF−1)の前に処理(E2−1)が実行されてもよいが、これに限るものではな
い。
(E2−1)もし、MBB−HOであり、ターゲットのためのMACエンティティ(セカンダリMACエンティティとも称する)が現在の端末装置の設定の一部として存在しなければ、
(E2−1−1)セカンダリMACエンティティを生成する。
これにより、MAC層の設定に基づく処理において、適切にMACエンティティを生成することができる。
また、NRの場合、前記(処理B)の処理(B−9)のスコープ内の処理は、例えば図23に示すような処理(B2−9)であってもよい。また、MBB−HOである場合、前記処理(B)における処理(B−9)以降の処理における「このセルグループ」に対する設定はターゲットに対して適用されてもよい。
(B2−9)もし、同期付再設定に、MBB−HOであることを示す情報が含まれるなら、
(B2−9−1)もし、ターゲットのためのMACエンティティ(セカンダリMACエンティティとも称する)が現在の端末装置の設定の一部として存在しなければ、
(B2−9−1−1)既存のこのセルグループのMACエンティティ(プライマリMACエンティティとも称する)はリセットしない。
(B2−9−1−2)セカンダリMACエンティティを生成する。
(B2−9−2)セカンダリMACエンティティに対して、既定の(デフォルトの)MACセルグループ設定を適用する。または、セカンダリMACエンティティに対して、プライマリMACエンティティと同じ設定を適用してもよい。
(B2−9−3)セカンダリMACエンティティをリセットする。
(B2−9−4)もし設定されていれば、このセルグループのSCellを非アクティベート状態(Deactivated状態)とみなす。
(B2−9−5)newUE−Identityの値をこのセルグループのC−RNTIとして適用する。
また、LTEの場合、前記(処理LA)における処理(LA−6)から処理(LA−7)のスコープ内の処理は、例えば図24に示すような処理(LA2−6)および処理(LA2−7)であってもよい。
(LA2−6)もし、makeBeforeBreak−r16が設定されているなら、
(LA2−6−1)現在の端末装置の設定(ソースの設定)を複製してターゲットの設定として、以下に続く再設定の処理は、特に明示しない限り、複製したターゲットの設定に対して実行されてよい。例えば、各処理の「現在の端末装置の設定」とは、MBB−HOである場合、「現在の端末装置のターゲットの設定」であるとみなしてよい。また、例えば、複製する設定には、(1)ベアラの設定(例えばSRB設定、DRBの設定など)、(2)セルグループの設定(例えばSpCellの設定、SCellの設定、RLCエンティティの設定、MACエンティティの設定、PHYの設定など)、(3)内部変数(測定設定(VarMeasConfig)や測定結果(VarMeasReportList)、タイマー、カウンターなど)、(4)セキュリティに関する設定(例えば、各鍵)、の一部または全部が含まれてよい。また、複製するベアラの設定にはSRB設定を含まないようにしてもよい。すなわち、DRBに関してはソースの設定とターゲットの設定の両方を管理し、SRBに関しては、設定を複製せずに、ソースの設定からターゲットの設定に設定を切り替えてもよい。また、SRB設定を複製するか否かを判断可能な情報が、mobilityControlInfoを含むRRC接続再設定メッセージに含まれてもよい。例えば、MakeBeforeBreak−r16に前記情報含まれてもよい。また、上記複製は各層のエンティティ(例えばRLCエンティティ、MACエン
ティティ)の生成を伴ってよい。
(LA2−6−2)もし、ターゲットのためのMACエンティティ(セカンダリMACエンティティとも称する)が現在の端末装置の設定の一部として存在しなければ、
(LA2−6−2−1)既存のこのセルグループのMACエンティティ(プライマリMACエンティティとも称する)はリセットしない。
(LA2−6−2−2)セカンダリMACエンティティを生成する。
(LA2−6−3)必要であればセカンダリMACエンティティをリセットする。
(LA2−7)そうでなければ
(LA2−7−1)もし設定されているなら、MCGのMACとSCGのMACをリセットする。
これにより、NRのRRC再設定メッセージにMACセルグループ設定が含まれない場合であっても、適切にMACエンティティの生成を行うことができる。また、EUTRAのRRC接続再設定メッセージにMAC主設定が含まれない場合に、適切にMACエンティティの生成を行うことができる。
また、前記(処理I)、(処理J)、またはその他の処理において、端末装置は、ソースの設定を解放するメッセージを受信したときに、現在のプライマリMACエンティティを解放して、現在のセカンダリMACエンティティをプライマリMACエンティティとみなしてもよい。また、端末装置は、ソースの設定を解放するメッセージを受信したときに、現在のプライマリMACエンティティをリセットして、現在のプライマリMACエンティティをプライマリMACエンティティとみなさず、現在のセカンダリMACエンティティをプライマリMACエンティティとみなしてもよい。
これにより、適切にMACエンティティの管理を行うことができる。
なお、上記の各処理において、makeBeforeBreak−r16がマスターセルグループの設定に含まれる場合にはハンドオーバ(MBB−HOとも称する)が実行され、makeBeforeBreak−r16がセカンダリセルグループの設定に含まれる場合にはセカンダリセルグループの変更(MBB−SCG Changeとも称する)が実行されてよい。
また、端末装置は、(1)二つ以上のセルグループを用いた通信(例えばDual ConnectivityやMulti Connectivity)を維持したMBB−HOまたはMBB−SCG Changeの何れかの実行をサポートするか否かを示す情報、(2)二つ以上のセルグループを用いた通信(例えばDual Connectivity)を維持したMBB−HOの実行をサポートするか否かを示す情報、(3)二つ以上のセルグループを用いた通信(例えばDual Connectivity)を維持したMBB−SCG Changeの実行をサポートするか否かを示す情報、(4)Dual Connectivityを維持したMBB−HOおよびMBB−SCG Change両方の実行をサポートするか否かを示す情報、の一部または全部を基地局装置に通知してもよい。例えば、前記情報は、端末装置の無線アクセスの能力(Capability)を基地局装置3に通知するメッセージ(例えばUECapabilityInformation)に含まれてもよい。また、前記情報は、端末装置がサポートするバンドコンビネーションに依存しない情報として通知されてもよい。また、前記情報は、端末装置がサポートするバンドコンビネーションごとの情報として通知されてもよい。また、前記情報は、基地局装置に通知されなくてもよい。
また、端末装置は、MCG以外の一つ以上のセルグループを解放してMBB−HOを実
行してもよい。端末装置は、二つ以上のセルグループを用いた通信を維持したMBB−HOの実行をサポートしない場合に前記MBB−HOを実行してもよい。また、端末装置は、MCG以外の一つ以上のセルグループを解放してMBB−SCG Changeを実行してもよい。端末装置は、二つ以上のセルグループを用いた通信を維持したMBB−SCG Changeの実行をサポートしない場合に前記MBB−SCG Changeを実行してもよい。また、端末装置は、MBB−SCG Changeではない通常のセカンダリセルグループの変更(SCG Change)を実行してもよい。端末装置は、二つ以上のセルグループを用いた通信を維持したMBB−SCG Changeの実行をサポートしない場合に前記セカンダリセルグループの変更を実行してもよい。SCG Changeは同期付SCG再設定(SCG reconfiguration with sync)と言い換えてもよい。また、ハンドオーバ(HO)は、同期付MCG再設定(MCG reconfiguration with sync)と言い換えてもよい。
なお、前記現在の端末装置の設定(ソースの設定)を複製してターゲットの設定とする場合(前記(A−0−1)及び/又は(LA−6−1)及び/又は(LA2−6−1))に、端末装置内部で保持している一部又は全てのタイマーの値は複製後に(ターゲットで)引き継がれても良い。即ち複製前(ソース)の値が複製後(ターゲット)で保持され、ターゲットで継続、即ち複製された時の値から開始又は再開始されても良い。また一部又は全てのタイマーの値は複製後に(ターゲットで)引き継がれなくても良い。即ち複製前(ソース)の値が複製後(ターゲット)で保持さず初期化されても良い。初期化される場合にはターゲットにおいて初期化された値から開始、又は再開始されても良い。一部又は全てのタイマーのソースでの値を、ターゲットで引き継ぐ処理は、一部又は全ての無線ベアラで行われても良い。例えばSRBでは一部又は全てのタイマーのソースでの値を、ターゲットで引き継いでも良いし、DRBでは一部又は全てのタイマーのソースでの値をターゲットで引き継がず、初期化しても良い。複製されるタイマーは、PDCPエンティティ、及び/又はRLCエンティティ、及び/又はMACエンティティの各エンティティの一部又は全てのタイマーであっても良い。また複製されるタイマーには、次の(A)から(E)のタイマーのうちの一部又は全てが含まれていても良い。
(A)PDCPエンティティの送信側において上位層からSDUを受け取る度、このSDUに対して開始されるタイマーである破棄(discard)タイマー。破棄タイマーの満了時には、該当するPDCP SDUは破棄されても良い。
(B)PDCPエンティティの受信側において、PDCPデータPDUのロスを検出するために使うタイマーである、リオーダリングタイマー。非特許文献5及び/又は非特許文献11に記載の、t−Reorderingという名称のタイマーであっても良い。
(C)RLCエンティティの受信側において、RLC SDUのロスを検出するために使うタイマーである、リアセンブリタイマー。非特許文献6の記載のt−Reassemblyという名称のタイマー、及び/又は非特許文献12に記載のt−Reorderingという名称のタイマーであっても良い。
(D)RLCエンティティの送信側において、ポールの再送のために使うタイマーである、ポール再送信タイマー。非特許文献6及び/又は非特許文献12に記載のt−PollRetransmitという名称のタイマーであっても良い。
(E)RLCエンティティの受信側において、ステータスPDUの送信を禁止するために使うタイマーである、ステータス禁止タイマー。非特許文献6及び/又は非特許文献12に記載のt−StatusProhibitという名称のタイマーであっても良い。
なお、前記現在の端末装置の設定(ソースの設定)を複製してターゲットの設定とする場合(前記(A−0−1)及び/又は(LA−6−1)及び/又は(LA2−6−1))に、端末装置内部で保持している一部又は全てのステート変数やカウンター等の変数の値は複製後に(ターゲットで)引き継がれても良い。即ち複製前(ソース)の値が複製後(ターゲット)で保持され、ターゲットで継続、即ち複製された時の値から開始又は再開始
されても良い。また前記一部又は全てのステート変数やカウンター等の変数の値は複製後に(ターゲットで)引き継がれても良い。即ち複製前(ソース)の値が複製後(ターゲット)で保持さず初期化されても良い。初期化される場合にはターゲットにおいて初期化された値から開始、又は再開始されても良い。一部又は全てのステート変数やカウンター等の変数のソースでの値を、ターゲットで引き継ぐ処理は、一部又は全ての無線ベアラで行われても良い。例えばSRBでは一部又は全てのステート変数やカウンター等の変数のソースでの値を、ターゲットで引き継いでも良いし、DRBでは一部又は全てのステート変数やカウンター等の変数のソースでの値をターゲットで引き継がず、初期化しても良い。複製されるステート変数やカウンター等の変数は、PDCPエンティティ、及び/又はRLCエンティティ、及び/又はMACエンティティの各エンティティの一部又は全てのステート変数やカウンター等の変数であっても良い。また複製されるステート変数やカウンターには、次の(A)から(E)のステート変数やカウンターのうちの一部又は全てが含まれていても良い。
(A)PDCPエンティティの送信側において、次に送信されるPDCP PDUのCOUNT値を示すステート変数。非特許文献11に記載の、TX_NEXTという名称のステート変数であっても良い。
(B)PDCPエンティティの受信側において、次に受信する事が予想されるPDCP SDUのCOUNT値を示すステート変数。非特許文献11に記載の、RX_NEXTという名称のステート変数であっても良い。
(C)PDCPエンティティの受信側において、上位層に配信していない受信待ちのPDCP SDUのうち最初のPDCP PDUのCOUNT値を示すステート変数。非特許文献11に記載の、RX_DELIVという名称のステート変数であっても良い。
(C)PDCPエンティティの受信側において、リオーダリングタイマーを開始させたPDCP PDUのCOUNT値の次のCOUNT値を示すステート変数。非特許文献11に記載の、RX_REORDという名称のステート変数であっても良い。
図10は、図4におけるEUTRAのRRC接続再設定メッセージを示すASN.1記述の一例である。また、図11は、図4におけるEUTRAのRRC接続再設定メッセージを示すASN.1記述の別の一例である。また、図12は、図4におけるNRのRRC再設定メッセージを示すASN.1記述の一例である。また、図13は、図4におけるNRのRRC再設定メッセージを示すASN.1記述の別の一例である。
図10および図11においてmobilityControlInfoで表される情報要素は、ネットワーク制御のEUTRAへのモビリティに関するパラメータを含む情報要素である。mobilityControlInfoで表される情報要素には以下の(A)から(H)の情報の一部あるいは全部が含まれてよい。
(A)ターゲットの物理セル識別子
(B)タイマーT304の開始から満了までの時間の情報を示すt304
(C)UE122の新しい識別子(C−RNTI)を示すnewUE−Identity
(D)無線リソース設定
(E)デディケーテッドなランダムアクセスチャネルの設定
(F)既存の(Release14の)メイクビフォアブレイクハンドオーバを設定するパラメータであるmakeBeforeBreak−r14
(G)RACH−lessハンドオーバを設定するパラメータであるrach−Skip−r14
(H)本実施形態のメイクビフォアブレイクハンドオーバを設定するパラメータであるmakeBeforeBreak−r16
図10は、makeBeforeBreak−r16が列挙型である例を示し、図11
は、makeBeforeBreak−r16が情報要素のMakeBeforeBreak−r16を値として持ち、情報要素のMakeBeforeBreak−r16が複数のフィールドを持つ例を示す。
図12および図13において同期付再設定で表される情報要素は、例えば、PCellのハンドオーバや、PSCellの追加や変更に関するパラメータを含む情報要素である。同期付再設定で表される情報要素には以下の(A)から(F)の情報の一部あるいは全部が含まれてよい。
(A)SpCellの設定
(B)タイマーT304の開始から満了までの時間の情報を示すt304
(C)UE122の新しい識別子(RNTI)を示すnewUE−Identity
(D)デディケーテッドなランダムアクセスチャネルの設定
(E)本実施形態のメイクビフォアブレイクハンドオーバを設定するパラメータであるmakeBeforeBreak−r16
(F)RACH−lessハンドオーバを設定するパラメータであるrach−Skip−r16
図12は、makeBeforeBreak−r16が列挙型である例を示し、図13は、makeBeforeBreak−r16が情報要素のMakeBeforeBreak−r16を値として持ち、情報要素のMakeBeforeBreak−r16が複数のフィールドを持つ例を示す。
また、図10から図13に示す一部、又は全てのフィールドは、オプショナルであっても良い。すなわち図10から図13に示すフィールドは条件に応じてメッセージに含まれてもよい。
なお、無線ベアラ毎にメイクビフォアブレイクハンドオーバ(MBB−HO)を適用するか否かをeNB102、又はgNB108から設定できるようにしても良い。無線ベアラ毎にメイクビフォアブレイクハンドオーバを適用するか否かを設定する場合、メイクビフォアブレイクハンドオーバに関するパラメータは、無線ベアラ設定(SRB−ToAddModで示される情報要素、及び/又はDRB−ToAddModで示される情報要素)の下(下の階層)に設定されても良いし、PDCP−Configで示される情報要素の下に存在しても良い。また、無線ベアラ毎にメイクビフォアブレイクハンドオーバを適用するか否かを設定する場合、メイクビフォアブレイクハンドオーバに関するパラメータを、無線ベアラ設定の下、又はPDCP−Configで示される情報要素の下に存在させる事に代え、メイクビフォアブレイクハンドオーバを適用する無線ベアラの情報を、無線ベアラ設定より上(上の階層)に存在させても良い。
図20に、本発明の各実施の形態における、確立又は設定する無線ベアラにメイクビフォアブレイクハンドオーバ(MBB−HO)を適用するか否かを設定するためのパラメータ(情報要素、又はフィールド)を示す、ASN.1の例を示す。図20の例ではPDCP−Configの下に、確立又は設定する無線ベアラにメイクビフォアブレイクハンドオーバを適用するか否かを設定するためのパラメータが存在する例を示すが、無線ベアラ設定の下であれば、どこに存在しても良い。なお、上述の「確立又は設定する無線ベアラにメイクビフォアブレイクハンドオーバを適用するか否か」は「確立又は設定する無線ベアラがメイクビフォアブレイクハンドオーバを行うか否か」、「メイクビフォアブレイクを適用する無線ベアラであるか否か」など、類似の表現で言い換えられても良い。また上述の「確立又は設定する無線ベアラにメイクビフォアブレイクハンドオーバを適用するか否か」は、「PDCPエンティティにメイクビフォアブレイクハンドオーバを適用するか否か」、又は「PDCPエンティティがメイクビフォアブレイクハンドオーバを行うか否
か」、又は「PDCPエンティティが、第2の設定と、第3の設定を持つ。」などと言い換えられても良い。上述の第2の設定とは、ハンドオーバにおけるソース(ハンドオーバ元)設定であっても良い。また上述の第3の設定とは、ハンドオーバにおけるターゲット(ハンドオーバ先)設定であっても良い。また上述の第2の設定とは、プライマリの設定であっても良い。また上述の第3の設定とは、セカンダリの設定であっても良い。また、1つのPDCPエンティティにソースの設定とターゲットの設定の両方、及び/又はプライマリの設定とセカンダリの設定の両方が設定される事により、メイクビフォアブレイクハンドオーバが行われる事を意味する表現であれば、他の表現に言い換えられても良い。
図20の例では、「確立又は設定する無線ベアラにメイクビフォアブレイクハンドオーバを適用するか否か」のパラメータとして、mbb−drbで表現されるフィールドを用いて説明しているが、他の名称のフィールド、及び/又は情報要素であっても良い。図20の(A)は、mbb−drbが列挙型である例を示し、図20の(B)は、mbb−drbが情報要素のMBB−DRBを値として持ち、情報要素のMBB−DRBが一つ又は複数のフィールドを持つ例を示す。図20の(A)において、mbb−drbで表現されるフィールドが含まれる、又は真(true)である場合、このPDCP−Configで設定されるPDCPエンティティ、及び又はPDCPエンティティが紐づいている無線ベアラにメイクビフォアブレイクハンドオーバが適用される事を示しても良い。また、図20の(B)において、MBB−DRB情報要素には、ハンドオーバ先に対する設定として、ハンドオーバ先のセルグループの識別子(targetCellGroupIdという名称のフィールド)及び、ハンドオーバ先でこのPDCPエンティティに紐づくロジカルチャネル識別子(targetLogicalChannelIdentityという名称のフィールド)、及びその他のパラメータ(不図示)のうちの一部又は全てが含まれても良い。
なお、図20に示す、mbb−drbで表されるフィールドは、図10から図13の例に示される、makeBeforeBreak−r16と同等なパラメータが設定されている場合にのみオプショナルに存在し、図10から図13の例に示される、makeBeforeBreak−r16と同等なパラメータが設定されていない場合には、mbb−drbで表されるフィールドは存在しない事、としても良い。
図21に、メイクビフォアブレイクハンドオーバを適用する無線ベアラの情報を、無線ベアラ設定より上に存在させる、ASN.1の例を示す。図21に示す通り、図11及び/又は図13の、MakeBeforeBreak−r16の情報要素のパラメータの一つ(例えば、図11及び/又は図13に示す、parameterA、又はparameterB)として、メイクビフォアブレイクハンドオーバを適用する無線ベアラの情報を存在させても良い。図21の例では、「メイクビフォアブレイクハンドオーバを適用する無線ベアラの情報」のパラメータとして、mbb−drb、及びmbb−drbList(mbb−drbのリスト)で表現されるフィールドを用いて説明しているが、他の名称のフィールド、及び/又は情報要素であっても良い。図21に示す通り、上述のメイクビフォアブレイクハンドオーバを適用する無線ベアラの情報とは、上述のメイクビフォアブレイクハンドオーバを適用する無線ベアラの無線ベアラ識別子(drb−Identityで表現されるフィールド)、及びハンドオーバ先のセルグループの識別子(targetCellGroupIdという名称のフィールド)、及びハンドオーバ先でこのPDCPエンティティに紐づくロジカルチャネル識別子(targetLogicalChannelIdentityという名称のフィールド)、及びその他のパラメータ(不図示)のうちの一部又は全てであっても良い。また、図21の例において、「メイクビフォアブレイクハンドオーバを適用する無線ベアラの情報」のパラメータが存在しない場合には、全ての無線ベアラ、又は全てのデータ無線ベアラに対してメイクビフォアブレイクハンドオーバを適用しても良い。また図21の「メイクビフォアブレイクハンドオーバを適用す
る無線ベアラの情報」として、データ無線ベアラ(DRB)の情報のみ示しているが、シグナリング無線ベアラ(SRB)の情報が含まれても良い。
図5は本発明の各実施の形態における端末装置(UE122)の構成を示すブロック図である。なお、説明が煩雑になることを避けるために、図5では、本発明と密接に関連する主な構成部のみを示す。
図5に示すUE122は、基地局装置よりRRCメッセージ等を受信する受信部500、及び受信したメッセージに含まれる各種情報要素(IE:Information Element)、各種フィールド、及び各種条件等の内のいずれかまたは全ての設定情報に従って処理を行う処理部502、および基地局装置にRRCメッセージ等を送信する送信部504から成る。上述の基地局装置とは、eNB102である場合もあるし、gNB108である場合もある。また、処理部502には様々な層(例えば、物理層、MAC層、RLC層、PDCP層、RRC層、およびNAS層)の機能の一部または全部が含まれてよい。すなわち、処理部502は、物理層処理部、MAC層処理部、RLC層処理部、PDCP層処理部、RRC層処理部、およびNAS層処理部の一部または全部が含まれてよい。
図6は本発明の各実施の形態における基地局装置の構成を示すブロック図である。なお、説明が煩雑になることを避けるために、図6では、本発明と密接に関連する主な構成部のみを示す。上述の基地局装置とは、eNB102である場合もあるし、gNB108である場合もある。
図6に示す基地局装置は、UE122へRRCメッセージ等を送信する送信部600、及び各種情報要素(IE:Information Element)、各種フィールド、及び各種条件等の内のいずれかまたは全ての設定情報を含めたRRCメッセージを作成し、UE122に送信する事により、UE122の処理部502に処理を行わせる処理部602、およびUE122からRRCメッセージ等を受信する受信部604を含んで構成される。また、処理部602には様々な層(例えば、物理層、MAC層、RLC層、PDCP層、RRC層、およびNAS層)の機能の一部または全部が含まれてよい。すなわち、処理部602は、物理層処理部、MAC層処理部、RLC層処理部、PDCP層処理部、RRC層処理部、およびNAS層処理部の一部または全部が含まれてよい。
図25は本発明の各実施の形態における、UE122の処理方法の一例である。基地局装置(eNB102、及び/又はgNB108)の処理部602は、UE122に処理を行わせるためのRRCコネクションの再設定に関するメッセージを作成し、送信部600よりUE122へと送信する(不図示)。UE122の受信部500は、基地局装置より送信されたRRCコネクションの再設定に関するメッセージを受信する(ステップS2500)。
UE122の処理部502は、上述のRRCコネクションの再設定に関するメッセージに、第1の情報が含まれるか否かを確認する。上述の第1の情報が含まれない場合には、メイクビフォアブレイクハンドオーバではないと判断しても良い。上述の第1の情報が含まれる場合には、メイクビフォアブレイクハンドオーバであると判断しても良い。また上述の第1の情報が含まれる場合には、現在UE122に設定されている無線ベアラのうちの一部又は全てに対し、メイクビフォアブレイクハンドオーバが適用される、または適用される可能性があると判断しても良い。また、上述のRRCコネクションの再設定に関するメッセージに、上述の第1の情報が含まれている場合には、UE122の処理部502はメイクビフォアブレイクハンドオーバのターゲット用のセルグループ、及び/又はMACエンティティを作成しても良い。(ステップS2502)。
UE122の処理部502は更に、上述の第1の情報が含まれる事に基づいて、上述のRRCコネクションの再設定に関するメッセージに第2の情報が含まれるか否かを確認しても良い。上述の第2の情報が含まれない場合には、現在UE122に設定されている全ての無線ベアラに対し、メイクビフォアブレイクハンドオーバは適用されないと判断しても良い。上述の第2の情報が含まれる場合には、上述の第2の情報に基づいて、現在UE122に設定されている無線ベアラのうち、メイクビフォアブレイクハンドオーバが適用される無線ベアラ、及び/又は、メイクビフォアブレイクハンドオーバが適用されない無線ベアラを判断しても良い(ステップS2504)。
なお、ステップS2502、及び/又はステップS2504 における、上述の第1の情報とは、上述のMBB−HOであることを示す情報であっても良い。また上述の第1の情報は、図10又は図11に示す通り、mobilityControlInfo情報要素の中に含まれていても良いし、図12又は図13に示す通り、reconfigurationWithSync情報要素の中に含まれていても良い。
UE122の処理部502は、上述のメイクビフォアブレイクハンドオーバが適用されない無線ベアラのRLCベアラが関連付くセルグループを、第1のセルグループから第2のセルグループへと変更、又は再設定しても良い(ステップS2506)。
またUE122の処理部502は、上述のメイクビフォアブレイクハンドオーバが適用される無線ベアラに対し、第2のRLCベアラを確立し、上述のメイクビフォアブレイクハンドオーバが適用される無線ベアラのPDCPエンティティに関連付けても良い。またこの際、上述の第2のRLCベアラを、上述の(ステップS2506の)第2のセルグループに関連付けても良い(ステップS2508)。
なお、ステップS2504、及び/又はステップS2506、及び/又はステップS2508における上述の第2の情報とは、上述の(図21、及び/又は図22に示す)確立又は設定する無線ベアラにメイクビフォアブレイクハンドオーバを適用するか否かを示す情報であっても良い。
またステップS2506、及び/又はステップS2508において、第2のセルグループとは、ステップS2502において上述のRRCコネクションの再設定に関するメッセージに上述の第1の情報が含まれる事に基づいて生成した、セルグループであっても良い。
また、ステップS2506において、上述のメイクビフォアブレイクハンドオーバが適用されない無線ベアラのRLCベアラが関連付くセルグループを、上述の第1のセルグループから上述の第2のセルグループへと変更、又は再設定する、とは、上述のメイクビフォアブレイクハンドオーバが適用されない無線ベアラのRLCエンティティ、及び/又は上述のメイクビフォアブレイクハンドオーバが適用されない無線ベアラのロジカルチャネルに対し、以下の(A)及び(B)の動作の一部又は全てを含む動作を行う事であっても良い。
(A)第1のセルグループの上述のRLCエンティティを、第2のセルグループの上述のRLCエンティティとして再設定する。
(B)上述の第1のセルグループの上述のロジカルチャネルを、上述の第2のセルグループの上述のロジカルチャネルとして再設定する。
なお上述のロジカルチャネルとは、DTCHロジカルチャネルの事であっても良い。また上述の第1のセルグループとは、メイクビフォアブレイクハンドオーバを行う前に、上述のメイクビフォアブレイクハンドオーバが適用されない無線ベアラが関連付いているセ
ルグループであっても良い。
ステップS2508において、上述の第2のRLCベアラを、上述の第2のセルグループに関連付けるとは、以下の(C)及び(D)の動作の一部又は全てを含む動作を行う事であっても良い。
(C)上述の第2RLCベアラのRLCエンティティを、上述の第2のセルグループのRLCエンティティとして設定、又は再設定する。
(D)上述の第2RLCベアラのロジカルチャネルを、第2のセルグループのロジカルチャネルとして設定、又は再設定する。
なお上述のロジカルチャネルとは、DTCHロジカルチャネルの事であっても良い。
また、ステップS2506、及び/又はステップS2508において、第1のセルグループ、及び第2のセルグループは共にマスターセルグループ(MCG)であっても良い。また、ステップS2506、及び/又はステップS2508において、第1のセルグループ、第2のセルグループを、それぞれ第1のMACエンティティ、第2のMACエンティティと呼んでも良い。上述の第2のMACエンティティとは、上述のステップS2502において生成された、メイクビフォアブレイクハンドオーバのターゲット用のMACエンティティであっても良い。また上述の第1のセルグループとは、メイクビフォアブレイクハンドオーバの際のソースのMCG、及び/又はメイクビフォアブレイクハンドオーバを行わない場合のMCGであっても良い。また上述の第2のセルグループとは、メイクビフォアブレイクハンドオーバの際のターゲットのMCGであっても良い。また上述の第1のMACエンティティとは、メイクビフォアブレイクハンドオーバの際のソースのMACエンティティ、及び/又はメイクビフォアブレイクハンドオーバを行わない場合のMACエンティティであっても良い。また上述の第2のMACエンティティとは、メイクビフォアブレイクハンドオーバの際のターゲットのMACエンティティであっても良い。
またステップS2506において、メイクビフォアブレイクハンドオーバが適用されない無線ベアラのRLCベアラが関連付くセルグループを、第1のセルグループから第2のセルグループへと変更する前に、上述のメイクビフォアブレイクハンドオーバが適用されない無線ベアラを複製しても良い。上述の無線ベアラの複製とは、上述の無線ベアラの設定と同一の設定を持つ無線ベアラを用意する事であっても良い。また上述の無線ベアラの複製とは、上述の無線ベアラの設定と同一の設定を持ち、かつ上述の無線ベアラが処理中のデータと同一のデータを持つ無線ベアラを用意する事であっても良い。また上述の無線ベアラが処理中のデータとは、各層が保持しているPDU、及び/又はSDU、各層のバッファ、各層が保持している変数、タイマーの値などを含んでも良い。また、上述のメイクビフォアブレイクハンドオーバが適用されない無線ベアラ、又は複製された無線ベアラの何れか一方を停止しても良い。またステップS2506における、「メイクビフォアブレイクハンドオーバが適用されない無線ベアラのRLCベアラが関連付くセルグループを、第1のセルグループから第2のセルグループへと変更する」処理は、上述の停止を行わない方のベアラに対して行っても良い。また上述の無線ベアラの停止は、アップリンク送信の停止を含んでも良いし、ダウンリンク受信の停止を含んでも良い。
また、上述のステップS2504の処理は行う事に代え、上述のステップS2502において、上述のRRCコネクションの再設定に関するメッセージに、上述の第1の情報が含まれている事に基づいて、全ての無線ベアラにメイクビフォアブレイクハンドオーバが適用されると判断しても良い。この場合、上述のステップS2506の処理は行われなくても良い。
図26は本発明の各実施の形態における、UE122の処理方法の別の一例である。ハンドオーバ元(ソース)からハンドオーバ先(ターゲット)へのハンドオーバを試みてい
るUE122の処理部502は、第1のタイマーが満了した事を検出する(ステップS2600)。なお、上述の第1のタイマーとは、ハンドオーバ失敗を検出するため等に使うタイマーであっても良い。また、上述の第1のタイマーとは、ハンドオーバを指示するパラメータ(非特許文献4に記載のMobilityControlInfoという名称の情報要素、又は非特許文献10に記載のReconfigurationWithSyncという名称の情報要素)を含むRRCコネクションの再設定に関するメッセージを受信した際、又は異なるRATからのセル移動(非特許文献4に記載の、CellChangeOrder)の際に開始し、ハンドオーバが成功した際、又はCellChangeOrderに成功した際、又は対応する(ハンドオーバ先の)SpCellへのランダムアクセスが成功した際に停止するタイマーであっても良い。また上述の第1のタイマーが満了した場合には、ハンドオーバが失敗したと見なされても良い。また上述の第1のタイマーが満了した場合には、UE122はRRCコネクションの再確立手順を起動しても良い。また上述の第1のタイマーが満了した場合にUE122がRRCコネクションの再確立を起動する際、UE122の設定をハンドオーバ元(ソース)の設定に戻しても良い。また異なるRATへのハンドオーバの際に上述の第1のタイマーが満了した場合には、上述のRRCコネクションの再確立は、ハンドオーバ元(ソース)のセルを選択して行っても良い。また上述の第1のタイマーとは、非特許文献4、又は非特許文献10に記載のタイマーT304の事であっても良い。なお、上述のハンドオーバとは、非特許文献3に記載の通り、RRC接続状態のUE122がサービングセルを変更する処理であっても良い。また上述のハンドオーバは、ハンドオーバを指示するパラメータ(非特許文献4に記載のMobilityControlInfoという名称の情報要素、又は非特許文献10に記載のReconfigurationWithSyncという名称の情報要素)を含むRRCコネクションの再設定に関するメッセージを受信した際に行われる処理の事であっても良いし、他のRATのセルへの移動を示すメッセージ(例えば非特許文献4に記載のMobilityFromEUTRACommand、又は非特許文献10に記載のMobilityFromNRCommand)の事であっても良い。また上述のハンドオーバとはDAPSハンドオーバであっても良い。
ステップS2600において、上述の第1のタイマーが満了した事を検出したUE122の処理部502は、次にUE122に第1の設定が行われているか否かを判断しても良い。UE122に第1の設定が行われている場合には、第1の設定が行われている事に基づいて、ハンドオーバ先(ターゲット)の設定の一部又は全てを解放しても良い(ステップS2602)。なお、上述の第1の設定とは、DAPSハンドオーバに関する設定でも良く、又はDAPSハンドオーバが適用される無線ベアラに関する設定であっても良い。また上述の第1の設定が行われている場合とは、DAPSハンドオーバの設定が何れかの無線ベアラに行われている場合と言い換えられても良いし、DAPSハンドオーバの設定が少なくとも一つの無線ベアラに行われている場合と言い換えられても良いし、類似する別の表現に言い換えられても良い。また、上述のハンドオーバ先(ターゲット)の設定の一部又は全てを解放するとは、DAPSハンドオーバが適用される無線ベアラに対し、ハンドオーバ先(ターゲット)の、RLCエンティティ、及びロジカルチャネルのうちの一部又は全てを含む設定を解放する事であっても良い。また上述のハンドオーバ先(ターゲット)の設定を解放するとは、DAPSハンドオーバが適用されない無線ベアラに対し、ハンドオーバ先(ターゲット)の、PDCPエンティティ、及び無線ベアラ識別子、及びRLCエンティティ、及びロジカルチャネル、及びSDAPにおけるQoSフローと無線ベアラの対応ルール、のうちの一部又は全てを含む設定を解放する事であっても良い。また、また上述のハンドオーバ先(ターゲット)の設定を解放する際、ハンドオーバ先(ターゲット)のMACエンティティをリセットしても良い。
またステップS2602において、UE122の処理部502は、UE122に第1の設定が行われているか否かを判断し、UE122に第1の設定が行われている場合には、
更にハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗(radio link failure)が検出されているか否かを判断しても良い。ハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない場合には、上述のUE122に第1の設定が行われている事、及びハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、ハンドオーバ先(ターゲット)の設定の一部又は全てを解放しても良い。なお上述のプライマリセルとはPCell(Primary Cell)であっても良いし、SpCell(Special Cell)であっても良い。
またステップS2600において、上述の第1のタイマーが満了した事を検出したUE122の処理部502は、UE122に第1の設定が行われているか否かを判断し、UE122に第1の設定が行われている場合には、第1の設定が行われている事に基づいて、ハンドオーバ元(ソース)に設定されているセキュリティ鍵の更新を行っても良い(ステップS2604)。なお、上述の第1の設定とは、DAPSハンドオーバに関する設定でも良く、又はDAPSハンドオーバが適用される無線ベアラに関する設定であっても良い。また上述の第1の設定が行われている場合とは、DAPSハンドオーバの設定が何れかの無線ベアラに行われている場合と言い換えられても良いし、DAPSハンドオーバの設定が少なくとも一つの無線ベアラに行われている場合と言い換えられても良いし、類似する別の表現に言い換えられても良い。また上述のハンドオーバ元(ソース)に設定されているセキュリティ鍵とは、ハンドオーバ元(ソース)に設定されていたセキュリティ鍵と言い換えても良い。また、上述のセキュリティ鍵の更新とは、次の(A)から(B)のうちの一部又は全てを含む処理であっても良い。
(A)現在の基地局鍵又はNH(Next Hop)情報より、基地局鍵を生成。
(B)SRB用秘匿性鍵、及びSRB用完全性鍵、及びDRB用秘匿性鍵、及びDRB用完全性鍵の一部又は全てを生成。
またステップS2604において、セキュリティ鍵の更新を行った後、又はセキュリティ鍵の更新を行う前に、又はセキュリティ鍵の更新を行わずに、次の(C)から(F)のうちの一部又は全てを含む処理を行っても良い。
(C)一部又は全てのSRBに対し、上述のSRB用完全性鍵又は設定されているSRB用完全性鍵、及び設定されている完全性アルゴリズムを用いて、完全性保護の処理を行うよう、下位レイヤを設定。
(D)一部又は全てのDRBに対し、上述のDRB用完全性鍵又は設定されているDRB用完全性鍵、及び設定されている完全性アルゴリズムを用いて、完全性保護の処理を行うよう、下位レイヤを設定。
(E)一部又は全てのSRBに対し、上述のSRB用秘匿性鍵又は設定されているSRB用秘匿性鍵、及び設定されている秘匿性アルゴリズムを用いて、暗号化の処理を行うよう、下位レイヤを設定。
(F)一部又は全てのDRBに対し、上述のDRB用秘匿性鍵又は設定されているDRB用秘匿性鍵、及び設定されている秘匿性アルゴリズムを用いて、暗号化の処理を行うよう、下位レイヤを設定。
なお、ステップS2604において、基地局鍵とは非特許文献21に記載のKeNBの事であっても良いし、非特許文献21に記載のKgNBの事であっても良い。またステップS2604において、SRB用完全性鍵、DRB用完全性鍵とはそれぞれ、非特許文献21、及び/又は非特許文献22に記載の、KRRCint、KUPintの事であっても良い。またステップS2604において、SRB用秘匿性鍵、DRB用秘匿性鍵とはそれぞれ、非特許文献21、及び/又は非特許文献22に記載の、KRRCenc、KUPencの事であっても良い。またステップS2604において、上述のNH(Next Hop)とは非特許文献21、及び/又は非特許文献22に記載のNH(Next Ho
p)の事であっても良い。またステップS2604において、下位レイヤとはPDCPレイヤ、又はPDCPエンティティの事であっても良い。
また、ステップS2604における上述の(C)の処理は、SRB1を除く全てのSRBに対し、上述のSRB用完全性鍵又は設定されているSRB用完全性鍵、及び設定されている完全性アルゴリズムを用いて、完全性保護の処理を行うよう、下位レイヤを設定すると言い換えても良い。また、ステップS2604における上述の(E)の処理は、SRB1を除く全てのSRBに対し、上述のSRB用秘匿性鍵又は設定されているSRB用秘匿性鍵、及び設定されている秘匿性アルゴリズムを用いて、暗号化の処理を行うよう、下位レイヤを設定すると言い換えても良い。また、ステップS2604の一部、又は全ての処理は、ステップS2600において、UE122が第1のタイマーが満了した事を検出した後、ハンドオーバ元(ソース)の基地局装置に最初のRRCメッセージを送る前に行われても良い。また、ステップS2604の一部、又は全ての処理は、ステップS2600において、UE122が第1のタイマーが満了した事を検出した後、ハンドオーバ元(ソース)の基地局装置に最初のRRCメッセージを送った後に行われても良い。上述の最初のRRCメッセージとは、ターゲットへのDAPSハンドオーバが失敗した事を通知するためのRRCメッセージであっても良い。また、上述の、ハンドオーバ元(ソース)の基地局装置に最初のRRCメッセージを送った後に、SRB1、又は、一部又は全ての無線ベアラに対し、上述のSRB用完全性鍵又は設定されているSRB用完全性鍵、及び設定されている完全性アルゴリズムを用いて、完全性保護の処理を行うよう、下位レイヤを設定しても良い。また、上述の、ハンドオーバ元(ソース)の基地局装置に最初のRRCメッセージを送った後に、SRB1、又は、一部又は全ての無線ベアラに対し、に対し、上述のSRB用秘匿性鍵又は設定されているSRB用秘匿性鍵、及び設定されている秘匿性アルゴリズムを用いて、暗号化の処理を行うよう、下位レイヤを設定しても良い。またステップS2604において、セキュリティ鍵の更新を行う前、又はセキュリティ鍵の更新を行った後に、一部又は全ての無線ベアラは一時停止(suspend)されても良い。また、UE122が第1のタイマーが満了した事を検出した後、ハンドオーバ元(ソース)の基地局装置に上述の最初のRRCメッセージを送る際、又は送る前に、一時停止されている無線ベアラの一部又は全てを再開(resume)しても良い。上述の再開(resume)される無線ベアラにSRB1が含まれても良いし、全てのSRBが含まれても良い。
また、ステップS2604の一部、又は全ての処理は、ステップS2600において、UE122が第1のタイマーが満了した事を検出した後、ハンドオーバ元(ソース)の基地局装置から最初のRRCメッセージを受信した際、又は受信した後に行われても良い。また、ステップS2604の一部、又は全ての処理は、ステップS2600において、UE122が第1のタイマーが満了した事を検出した後、ハンドオーバ元(ソース)の基地局装置から最初に受信するRRCメッセージに、セキュリティ鍵の更新を意味するパラメータが含まれる事に基づいて行われても良い。上述のハンドオーバ元(ソース)の基地局装置から受信する最初のRRCメッセージとはRRCコネクションの再設定に関するメッセージであっても良いし、RRCコネクションの再開(resume)に関するメッセージであっても良いし、他のRRCメッセージであっても良い。上述のセキュリティ鍵の更新を意味するパラメータは、DAPSハンドオーバが失敗した事に基づいて、上述のRRCメッセージに含まれても良い。また上述のセキュリティ鍵の更新を意味するパラメータとは、非特許文献4に記載のsecurityConfigHOという名称で表されるパラメータ(フィールド)であっても良いし、非特許文献10に記載のmasterKeyUpdate名称で表されるパラメータ(フィールド)であっても良い。
また、ステップS2604において、ハンドオーバ元(ソース)のMACエンティティをリセットしても良い。上述のハンドオーバ元(ソース)のMACエンティティをリセッ
トする処理は、ハンドオーバ元(ソース)のセキュリティ鍵の更新処理の前、又は後に行われても良いし、UE122が第1のタイマーが満了した事を検出した後、ハンドオーバ元(ソース)の基地局装置に上述の最初のRRCメッセージを送る前に行われても良いし、上述の最初のRRCメッセージを送った後で行われても良い。また上述のハンドオーバ元のMACエンティティをリセットする処理は、UE122が第1のタイマーが満了した事を検出した後、ハンドオーバ元(ソース)の基地局装置から上述の最初のRRCメッセージを受信した際、又は受信した後に行われても良い。またステップS2604において、ハンドオーバ元(ソース)のセキュリティ鍵の更新処理の前、又は後に、一部又は全ての無線ベアラのPDCPエンティティを再確立しても良い。
またステップS2604において、UE122の処理部502は、UE122に第1の設定が行われているか否かを判断し、UE122に第1の設定が行われている場合には、更にハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗(radio link failure)が検出されているか否かを判断しても良い。ハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない場合には、上述のUE122に第1の設定が行われている事、及びハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、ハンドオーバ元(ソース)に設定されているセキュリティ鍵の更新、および上述の処理を行っても良い。なお上述のプライマリセルとはPCell(Primary Cell)であっても良いし、SpCell(Special Cell)であっても良い。
またステップS2604において、UE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、一部又は全ての無線ベアラに対し、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)処理を行っても良い。上述のハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)処理は、DAPSハンドオーバが適用されない無線ベアラに対して行われても良い。また上述の、一部又は全ての無線ベアラに対し、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)処理は、ステップS2604において、セキュリティ鍵の更新処理の前に行われても良いし、セキュリティ鍵の更新処理の後に行われても良いし、UE122が第1のタイマーが満了した事を検出した後、ハンドオーバ元(ソース)の基地局装置に上述の最初のRRCメッセージを送る前に行われても良いし、上述の最初のRRCメッセージを送った後で行われても良い。
なおステップS2604において、セキュリティ鍵の更新は、UE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて行われなくても良い。
なお、ステップS2604において、セキュリティ鍵の更新は行われなくても良い。
UE122の受信部500は、基地局装置からRRCコネクションの再設定に関するメッセージを受信しても良い。UE122の処理部502は、上述のRRCコネクションの再設定に関するメッセージに従って、無線ベアラを確立又は再設定しても良い(ステップS2606)。なお、上述のステップS2604の一部又は全ての処理は、ステップS2606において無線ベアラを確立又は再設定する際に行われても良い。
また、ステップS2604、及び/又はステップS2606において、UE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、一部又は全ての無線ベアラに対し、バッファ内に存在しているデータのうちの一部又は全てを破棄(discard)しても良い
。上述のバッファ内に存在しているデータとは、PDCP SDU、PDCP PDU、RLC SDU、RLC SDUセグメント、RLC PDU、MAC SDU、MAC
PDUの一部又は全てであっても良い。また上述のバッファ内に存在しているデータに、再送バッファに存在しているデータが含まれても良い。上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、バッファ内に存在しているデータのうちの一部又は全てを破棄(discard)する処理は、DAPSハンドオーバが適用されない無線ベアラに対しハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)処理を行った後に行われても良い。また、上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、バッファ内に存在しているデータのうちの一部又は全てを破棄(discard)する処理は、DAPSハンドオーバが適用されない無線ベアラのうち、RLC UMが設定又は確立されているベアラ(UM DRB)に対しハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)処理を行った後に行われても良い。また、上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、バッファ内に存在しているデータのうちの一部又は全てを破棄(discard)する処理は、PDCPエンティティに設定された破棄タイマー(discard timer)によって行われても良い。上述の破棄タイマーとは、非特許文献5及び/又は非特許文献11に記載のdiscardTimerという名称のタイマーであっても良い。上述の破棄タイマーはPDCPエンティティの送信側において上位層からSDUを受け取る度、このSDUに対して開始されるタイマーであっても良く、この破棄タイマーが満了した場合には、該当SDUが破棄されても良い。上述の破棄タイマーの値には、上述の第1のタイマーが満了した時点でのターゲットでの破棄タイマーの値が適用されても良い。すなわち、無線ベアラをハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)処理を行う際、上述の破棄タイマーに関してはソースで使われていた設定に戻さず、ターゲットでの破棄タイマーの値を保持し、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻した無線ベアラにおいて、上述のターゲットでの破棄タイマーの値を継続しても良い。また、上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、バッファ内に存在しているデータのうちの一部又は全てを破棄(discard)する処理を行う無線ベアラは、RRCメッセージによってあらかじめ設定されていても良い。
また、ステップS2604、及び/又はステップS2606において、UE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、一部又は全ての無線ベアラに対し、各エンティティに設定されているタイマーのうちの一部又は全てを停止、及び/又は、開始及び/又は再開始しても良い。上述の各エンティティに設定されているタイマーとは、PDCPエンティティ、及び/又はRLCエンティティ、及び/又はMACエンティティの各エンティティの一部又は全てのタイマーであっても良い。上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、各エンティティに設定されているタイマーのうちの一部又は全てを停止、及び/又は、開始及び/又は再開始する処理は、DAPSハンドオーバが適用されない無線ベアラに対しハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)処理を行った後に行われても良い。また、上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、各エンティティに設定されているタイマーのうちの一部又は全てを停止、及び/又は、開始及び/又は再開始する処理は、DAPSハンドオーバが適用されない無線ベアラのうち、RLC UMが設定又は確立されているベアラ(UM DRB)に対しハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す
(revertする)処理を行った後に行われても良い。また、上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、各エンティティに設定されているタイマーのうちの一部又は全てを停止、及び/又は、開始及び/又は再開始する処理を行う無線ベアラは、RRCメッセージによってあらかじめ設定されていても良い。また上述の各エンティティに設定されているタイマーには、次の(A)から(D)のタイマーのうちの一部又は全てが含まれていても良い。
(A)PDCPエンティティの受信側において、PDCPデータPDUのロスを検出するために使うタイマーである、リオーダリングタイマー。非特許文献5及び/又は非特許文献11に記載の、t−Reorderingという名称のタイマーであっても良い。
(B)RLCエンティティの受信側において、RLC SDUのロスを検出するために使うタイマーである、リアセンブリタイマー。非特許文献6の記載のt−Reassemblyという名称のタイマー、及び/又は非特許文献12に記載のt−Reorderingという名称のタイマーであっても良い。
(C)RLCエンティティの送信側において、ポールの再送のために使うタイマーである、ポール再送信タイマー。非特許文献6及び/又は非特許文献12に記載のt−PollRetransmitという名称のタイマーであっても良い。
(D)RLCエンティティの受信側において、ステータスPDUの送信を禁止するために使うタイマーである、ステータス禁止タイマー非特許文献6及び/又は非特許文献12に記載のt−StatusProhibitという名称のタイマーであっても良い。
また、ステップS2604、及び/又はステップS2606において、UE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、一部又は全ての無線ベアラに対し、各eエンティティに設定されている状態変数(state variable)のうちの一部又は全てを初期値に設定、及び/又は再設定しても良い。上述の各エンティティに設定されている状態変数とは、PDCPエンティティ、及び/又はRLCエンティティ、及び/又はMACエンティティの各エンティティの一部又は全ての状態変数であっても良い。上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、各エンティティに設定されている状態変数のうちの一部又は全てを初期値に設定、及び/又は再設定する処理は、DAPSハンドオーバが適用されない無線ベアラに対しハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)処理を行った後に行われても良い。また、上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、各エンティティに設定されている状態変数のうちの一部又は全てを初期値に設定、及び/又は再設定する処理は、DAPSハンドオーバが適用されない無線ベアラのうち、RLC UMが設定又は確立されているベアラ(UM DRB)に対しハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)処理を行った後に行われても良い。また、上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、各エンティティに設定されている状態変数のうちの一部又は全てを初期値に設定、及び/又は再設定する処理を行う無線ベアラは、RRCメッセージによってあらかじめ設定されていても良い。
また、ステップS2604、及び/又はステップS2606において、UE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、一部又は全ての無線ベアラに対し、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)が、この際一部又は全てのデータはハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定又は状態に戻さない(revertしない)処理を行っても良い。上述の一部又は全てのデータとは、PDCP
SDU、PDCP PDU、RLC SDU、RLC SDUセグメント、RLC PDU、MAC SDU、MAC PDUの一部又は全てであっても良い。上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、一部又は全ての無線ベアラに対し、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)が、この際一部又は全てのデータはハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定又は状態に戻さない(revertしない)処理は、DAPSハンドオーバが適用されない無線ベアラに対して行われても良いし、DAPSハンドオーバが適用されないUMベアラに対して行われても良い。また上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、一部又は全ての無線ベアラに対し、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)が、この際一部又は全てのデータはハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定又は状態に戻さない(revertしない)処理を行う無線ベアラは、RRCメッセージによってあらかじめ設定されていても良い。
また、ステップS2604、及び/又はステップS2606において、UE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、一部又は全ての無線ベアラに対し、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)が、この際一部又は全てのタイマーの値は、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定又は状態に戻さず(revertせず)初期値を設定し、開始又は再開始する処理を行っても良い。上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、一部又は全ての無線ベアラに対し、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)が、この際一部又は全てのタイマーの値は、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定又は状態に戻さず(revertせず)初期値を設定し、開始又は再開始する処理は、DAPSハンドオーバが適用されない無線ベアラに対して行われても良いし、DAPSハンドオーバが適用されないUMベアラに対して行われても良い。また上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、一部又は全ての無線ベアラに対し、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)が、この際一部又は全てのタイマーの値は、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定又は状態に戻さず(revertせず)初期値を設定し、開始又は再開始する処理を行う無線ベアラは、RRCメッセージによってあらかじめ設定されていても良い。上述の一部又は全てのタイマーとは、次の(A)から(E)のタイマーのうちの一部又は全てが含まれていても良い。
(A)PDCPエンティティの送信側において上位層からSDUを受け取る度、このSDUに対して開始されるタイマーである破棄(discard)タイマー。破棄タイマーの満了時には、該当するPDCP SDUは破棄されても良い。
(B)PDCPエンティティの受信側において、PDCPデータPDUのロスを検出するために使うタイマーである、リオーダリングタイマー。
(C)RLCエンティティの受信側において、RLC SDUのロスを検出するために使うタイマーである、リアセンブリタイマー。
(D)RLCエンティティの送信側において、ポールの再送のために使うタイマーである、ポール再送信タイマー。
(E)RLCエンティティの受信側において、ステータスPDUの送信を禁止するために使うタイマーである、ステータス禁止タイマー。
また、ステップS2604、及び/又はステップS2606において、UE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無
線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、一部又は全ての無線ベアラに対し、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)が、この際一部又は全てのステート変数はハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定又は状態に戻さず(revertせず)初期値を設定し、開始又は再開始する処理を行っても良い。上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、一部又は全ての無線ベアラに対し、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)が、この際一部又は全てのステート変数の値は、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定又は状態に戻さず(revertせず)初期値を設定し、開始又は再開始する処理は、DAPSハンドオーバが適用されない無線ベアラに対して行われても良いし、DAPSハンドオーバが適用されないUMベアラに対して行われても良い。また上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、一部又は全ての無線ベアラに対し、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定に戻す(revertする)が、この際一部又は全てのステート偏すの値は、ハンドオーバ元(ソース)で使われていた設定又は状態に戻さず(revertせず)初期値を設定し、開始又は再開始する処理を行う無線ベアラは、RRCメッセージによってあらかじめ設定されていても良い。上述の一部又は全てのステート変数とは、PDCPエンティティの一部又は全てのステート変数でも良いし、RLCエンティティの一部又は全てのステート変数であっても良いし、MACエンティティの一部又は全てのステート変数であっても良い。
また、ステップS2604、及び/又はステップS2606において、UE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、一部又は全ての無線ベアラのPDCPエンティティに、ステータスレポート送信、及び/又はデータリカバリーを行わせても良い。上述のステータスレポートとは、非特許文献5及び/又は非特許文献11に記載のステータスレポートであっても良い。即ち上述のステータスレポートとは、受信を待っているPDCP SDU(受信できていないPDCP SDU)のCOUNT値を送信側に伝えるためのレポートであっても良い。また上述のデータリカバリーとは、非特許文献5及び/又は非特許文献11に記載のデータリカバリーであっても良い。すなわち上述のデータリカバリーとは、RLC AMが設定又は確立された無線ベアラ(AM DRB)において、下位レイヤから送信成功の通知を受けていないPDCP Data PDUを再送信する処理であっても良い。上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、一部又は全ての無線ベアラのPDCPエンティティで、ステータスレポート送信、及び/又はデータリカバリーを行わせる処理は、DAPSハンドオーバが適用される無線ベアラに対して行われても良い。また上述のUE122に第1の設定が行われている事、及び/又はハンドオーバ元(ソース)のプライマリセルに無線リンク失敗が検出されていない事に基づいて、一部又は全ての無線ベアラのPDCPエンティティで、ステータスレポート送信、及び/又はデータリカバリーを行わせる処理は、DAPSハンドオーバが適用されるAM DRBに対して行われても良い。
なお、ステップS2600からステップS2606におけるハンドオーバ元(ソース)という用語の一部又は全てを、ハンドオーバ元のPCell(ソースのPCell)と言い換えても良いし、ハンドオーバ元のセルグループ(ソースのセルグループ)と言い換えても良い。また、ステップS2600からステップS2606におけるハンドオーバ先(ターゲット)という用語の一部又は全てを、ハンドオーバ先のPCell(ターゲットのPCell)と言い換えても良いし、ハンドオーバ先のセルグループ(ターゲットのセルグループ)と言い換えても良い。
このように、本発明の実施の形態では、UE122のハンドオーバ時に効率的な通信を行う事ができる。
上記説明における無線ベアラは其々、DRBであっても良いし、SRBであっても良いし、DRB及びSRBであっても良い。
また上記説明において、DAPSハンドオーバが適用される無線ベアラとは、DAPSハンドオーバが適用されるDRBであっても良い。また、DAPSハンドオーバが適用されない無線ベアラとは、DAPSハンドオーバが適用されないDRBであっても良い。
また上記説明において、「紐づけられた」、「対応付けられた」、「関連付けられた」等の表現は、互いに換言されてもよい。
また上記説明における各処理の例、又は各処理のフローの例において、ステップの一部または全ては実行されなくても良い。また上記説明における各処理の例、又は各処理のフローの例において、ステップの順番は異なっても良い。また上記説明における各処理の例、又は各処理のフローの例において、各ステップ内の一部または全ての処理は実行されなくても良い。また上記説明における各処理の例、又は各処理のフローの例において、各ステップ内の処理の順番は異なっても良い。
上記説明において、「MBB−HOの場合」、及び/又は「MBB−HOであること」とは、LTEにおいて、MobilityControlInfoを含むRRCコネクション再設定を行う際、又はNRにおいて、同期付再設定を含むRRC再設定を行う際に、ソースセルでのユーザデータの送信および/または受信を継続した状態でターゲットセルでの送信および/または受信を行なう場合であることであってもよいし、同等の動作意味する他の名称で言い表されても良い。また、「MBB−HOの場合」、及び/又は「MBB−HOであること」とは、LTE、又はNRにおいて、特定の情報要素(例えば図10〜図13、図21に示す、MakeBeforeBreak−r16情報要素、及び/又は図20〜図22に示すmbb−drb)がRRC再設定メッセージに含まれる場合であることであってもよい。また「MBB−HOの場合」、及び/又は「MBB−HOであること」とは、端末装置と基地局装置の間でデータの通信ができなくなる時間(寸断時間)をゼロミリセカンド(0msec)にする、又はゼロミリセカンドに近づける場合であることであっても良いし、これを意味する他の名称で言いあらわされても良い。
また上記説明において、「MBB−HOに関する設定」とは、LTEにおいて、MobilityControlInfoを含むRRCコネクション再設定を行う際、又はNRにおいて、同期付再設定を含むRRC再設定を行う際に、ソースセルでのユーザデータの送信および/または受信を継続した状態でターゲットセルでの送信および/または受信を行なう事に対する設定であっても良いし、同等の設定を意味する他の名称で言い表されても良い。また、「MBB−HOに関する設定」とは、LTE又はNRにおいて、特定の情報要素(例えば図10〜図13、図21に示す、MakeBeforeBreak−r16情報要素、及び/又は図20〜図21に示すmbb−drb)がRRC再設定メッセージに含まれる場合であることであってもよい。また「MBB−HOの場合」、及び/又は「MBB−HOであること」とは、端末装置と基地局装置の間でデータの通信ができなくなる時間(寸断時間)をゼロミリセカンド(0msec)にする、又はゼロミリセカンドに近づける場合であることであっても良いし、これを意味する他の名称で言いあらわされても良い。
また上記説明において、「メイクビフォアブレイクハンドオーバ(MBB−HO)である」とはターゲット用のマスターセルグループが作成され、ソース用のマスターセルグル
ープと同時に存在する事を含んでも良い。また「MBB−HOである」とは、LTEにおいて、MobilityControlInfoを含むRRCコネクション再設定を行う際、又はNRにおいて、同期付再設定を含むRRC再設定を行う際に、端末装置に設定されている無線ベアラのうちの一部、又は全ての無線ベアラにおいて、ソースセルでのユーザデータの送信および/または受信を継続した状態でターゲットセルでの送信および/または受信を行なう事あっても良いし、同等の処理を意味する他の名称で言い表されても良い。また、「MBB−HOである」とは、LTE又はNRにおいて、特定の第1の情報要素(例えば図10〜図13、図21に示す、MakeBeforeBreak−r16情報要素)、がRRCコネクションの再設定に関するメッセージに含まれる事であっても良い。また上述の、ソースセルでのユーザデータの送信および/または受信を継続した状態でターゲットセルでの送信および/または受信を行なう無線ベアラは、メイクビフォアブレイクハンドオーバが適用される無線ベアラであっても良い。上述のメイクビフォアブレイクハンドオーバが適用される無線ベアラとは、特定第2の情報要素(例えば図20〜図21に示すmbb−drb)によって示される無線ベアラであっても良い。
また上記説明において、「メイクビフォアブレイクハンドオーバ(MBB−HO)」とは、端末装置と基地局装置の間でデータの通信ができなくなる時間(寸断時間)をゼロミリセカンド(0msec)にする、又はゼロミリセカンドに近づける処理をする事(RUDI:Reduce User Data Interruption)であっても良いし、これを意味する他の名称で言いあらわされても良い。
なお、本発明の各実施の形態において、ハンドオーバを同期付再設定(Reconfiguration With Sync)と言い換えても良い。例えばメイクビフォアブレイクハンドオーバを、メイクビフォアブレイク同期付再設定と言い換えても良い。
なお、上記説明において、「AをBと言い換えてよい」は、AをBと言い換えることに加え、BをAと言い換える意味も含んでよい。また上記説明において、「CはDであっても良い」と「CはEであっても良い」とが記載されている場合には、「DはEであっても良い」事を含んでも良い。また上記説明において、「FはGであっても良い」と「GはHであっても良い」とが記載されている場合には、「FはHであっても良い」事を含んでも良い。
また上記説明において、「A」という条件と、「B」という条件が、相反する条件の場合には、「B」という条件は、「A」という条件の「その他」の条件として表現されても良い。
以下、本発明の実施形態における、端末装置の種々の態様について説明する。
(1)本発明の第1の実施の様態は、基地局装置と通信する端末装置であって、第1のタイマーが満了し、且つ第1の失敗が検出されていない場合に、前記端末装置に第1の設定が行われている事、及び前記端末装置に確立されている第1の無線ベアラに第2の設定が行われている事に基づいて、前記第1の無線ベアラのPDCPエンティティに設定されている、受信側でPDCPデータPDUのロスを検出するために使う第2のタイマーを停止し、再設定する。
(2)前記タイマーとは、前記端末装置が、前記基地局装置より、RRC接続状態においてサービングセルの変更を指示する情報要素を含む、RRC再接続メッセージを受信した際に開始され、前記第1のタイマーが満了した場合には前記端末装置にRRCコネクションの再確立を行わせるタイマーである、(1)に記載の端末装置。
(3)前記第1の失敗とは、ソースのプライマリセルにおける無線リンク失敗である、(1)又は(2)に記載の端末装置。
(4)前記第1の設定とは、DAPSハンドオーバに関する設定であり、前記第2の設定とは、前記第1の無線ベアラにDAPSハンドオーバが適用されないという設定である、(1)又は(2)又は(3)に記載の端末装置。
(5)本発明の第1の実施の様態は、基地局装置と通信する端末装置の方法であって、第1のタイマーが満了し、且つ第1の失敗が検出されていない場合に、前記端末装置に第1の設定が行われている事、及び前記端末装置に確立されている第1の無線ベアラに第2の設定が行われている事に基づいて、前記第1の無線ベアラのPDCPエンティティに設定されている、受信側でPDCPデータPDUのロスを検出するために使う第2のタイマーを停止し、再設定する。
(6)前記タイマーとは、前記端末装置が、前記基地局装置より、RRC接続状態においてサービングセルの変更を指示する情報要素を含む、RRC再接続メッセージを受信した際に開始され、前記第1のタイマーが満了した場合には前記端末装置にRRCコネクションの再確立を行わせるタイマーである、(5)に記載の方法。
(7)前記第1の失敗とは、ソースのプライマリセルにおける無線リンク失敗である、(5)又は(6)に記載の方法。
(8)前記第1の設定とは、DAPSハンドオーバに関する設定であり、前記第2の設定とは、前記第1の無線ベアラにDAPSハンドオーバが適用されないという設定である、(5)又は(6)又は(7)に記載の方法。
本発明に関わる装置で動作するプログラムは、本発明に関わる上述した実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュ−タを機能させるプログラムであっても良い。プログラムあるいはプログラムによって取り扱われる情報は、処理時に一時的にRandom Access Memory(RAM)などの揮発性メモリに読み込まれ、あるいはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
なお、上述した実施形態における装置の一部、をコンピュ−タで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュ−タが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュ−タシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。ここでいう「コンピュ−タシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュ−タシステムであって、オペレ−ティングシステムや周辺機器等のハ−ドウェアを含むものとする。また、「コンピュ−タが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体等のいずれであってもよい。
さらに「コンピュ−タが読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュ−タシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュ−タシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、すなわち典型的には集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、代わりにプロセッサは従来型のプロセッサ、コントロ−ラ、マイクロコントロ−ラ、またはステ−トマシンであってもよい。汎用用途プロセッサ、または前述した各回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の一例を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置に適用出来る。
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
100 E−UTRA
102 eNB
104 EPC
106 NR
108 gNB
110 5GC
112、114、116,118、120、124 インタフェース
122 UE
200、300 PHY
202、302 MAC
204、304 RLC
206、306 PDCP
208、308 RRC
310 SDAP
210、312 NAS
500,604 受信部
502、602 処理部
504、600 送信部
2200 PDCPエンティティ
2202、2204 RLCエンティティ

Claims (8)

  1. 基地局装置と通信する端末装置であって、
    前記基地局装置より、第1の設定に関するパラメータを含むRRC(Radio Resource Control)再設定メッセージを受信する受信部と、
    受信した前記RRC再設定メッセージに従って設定を行う処理部と、を備え、
    前記処理部は、RRCプロトコルの第1のタイマーが満了し、ソースプライマリセルの無線リンク失敗が検出されておらず、且つ前記端末装置にDAPS(Dual Active Protocol Stack)ハンドオーバに関する設定が行われている場合に、
    前記ソースプライマリセルにおけるSRB(Signaling Radio Bearer)のRLC(Radio Link Control)エンティティに設定されている全てのタイマーを停止し、
    前記ソースプライマリセルにおいて一時停止されていた前記SRBを再開し、
    前記基地局装置に、DAPSハンドオーバが失敗した事を通知するためのRRCメッセージを送信する、
    端末装置。
  2. 前記第1のタイマーは、
    前記端末装置が、前記基地局装置より、RRC接続状態においてサービングセルの変更を指示する情報要素を含むRRC再接続メッセージを受信した際に開始し、SpCell(Special Cell)へのランダムアクセスが成功した際に停止する、
    請求項1に記載の端末装置。
  3. 端末装置と通信する基地局装置であって、
    前記端末装置へ、第1の設定に関するパラメータを含むRRC(Radio Resource Control)再設定メッセージを送信する送信部と、
    前記端末装置に前記RRC再設定メッセージに従って設定を行わせる処理部と、を備え、
    前記処理部は、前記端末装置に対して、RRCプロトコルの第1のタイマーが満了し、ソースプライマリセルの無線リンク失敗が検出されておらず、且つ前記端末装置にDAPS(Dual Active Protocol Stack)ハンドオーバに関する設定が行われている場合に、
    前記ソースプライマリセルにおけるSRB(Signaling Radio Bearer)のRLC(Radio Link Control)エンティティに設定されている全てのタイマーを停止させ、
    前記ソースプライマリセルにおいて一時停止されていた前記SRBを再開させ、
    前記基地局装置に、DAPSハンドオーバが失敗した事を通知するためのRRCメッセージを送信させる、
    基地局装置。
  4. 前記第1のタイマーは、
    前記端末装置が、前記基地局装置より、RRC接続状態においてサービングセルの変更を指示する情報要素を含むRRC再接続メッセージを受信した際に開始し、SpCell(Special Cell)へのランダムアクセスが成功した際に停止する、
    請求項3に記載の基地局装置。
  5. 基地局装置と通信する端末装置の方法であって、
    前記基地局装置より、第1の設定に関するパラメータを含むRRC(Radio Resource Control)再設定メッセージを受信し、
    受信した前記RRC再設定メッセージに従って設定を行い、
    RRCプロトコルの第1のタイマーが満了し、ソースプライマリセルの無線リンク失敗が検出されておらず、且つ前記端末装置にDAPS(Dual Active Protocol Stack)ハンドオーバに関する設定が行われている場合に、
    前記ソースプライマリセルにおけるSRB(Signaling Radio Bearer)のRLC(Radio Link Control)エンティティに設定されている全てのタイマーを停止し、
    前記ソースプライマリセルにおいて一時停止されていた前記SRBを再開し、
    前記基地局装置に、DAPSハンドオーバが失敗した事を通知するためのRRCメッセージを送信する、
    方法。
  6. 前記第1のタイマーは、
    前記端末装置が、前記基地局装置より、RRC接続状態においてサービングセルの変更を指示する情報要素を含むRRC再接続メッセージを受信した際に開始し、SpCell(Special Cell)へのランダムアクセスが成功した際に停止する、
    請求項5に記載の方法。
  7. 端末装置と通信する基地局装置の方法であって、
    前記端末装置へ、第1の設定に関するパラメータを含むRRC(Radio Resource Control)再設定メッセージを送信し、
    前記端末装置に前記RRC再設定メッセージに従って設定を行わせ、
    前記端末装置に対して、RRCプロトコルの第1のタイマーが満了し、ソースプライマリセルの無線リンク失敗が検出されておらず、且つ前記端末装置にDAPS(Dual Active Protocol Stack)ハンドオーバに関する設定が行われている場合に、
    前記ソースプライマリセルにおけるSRB(Signaling Radio Bearer)のRLC(Radio Link Control)エンティティに設定されている全てのタイマーを停止させ、
    前記ソースプライマリセルにおいて一時停止されていた前記SRBを再開させ、
    前記基地局装置に、DAPSハンドオーバが失敗した事を通知するためのRRCメッセージを送信させる、
    方法。
  8. 前記第1のタイマーは、
    前記端末装置が、前記基地局装置より、RRC接続状態においてサービングセルの変更を指示する情報要素を含むRRC再接続メッセージを受信した際に開始し、SpCell(Special Cell)へのランダムアクセスが成功した際に停止する、
    請求項7に記載の方法。
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