JP6923760B2 - 車両用内装部品及び成形製品の製造方法 - Google Patents

車両用内装部品及び成形製品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両用内装部品及び成形製品の製造方法に関する。
従来より、車両室内の内装を構成する車両用内装部品が知られている。車両用内装部品は、内装に応じた造形を備える芯材を主体に構成されている。芯材は、合成樹脂から成形される成形製品であり、例えば樹脂発泡体から構成されている。
ここで、例えば特許文献1には、3本以下の強化繊維により樹脂成形製品の形状及び大きさに合わせたフレキシブル織物を予め作成しておき、成形時に、フレキシブル織物を成形金型のキャビティ内に敷設した状態において可塑化された樹脂を射出注入する、樹脂成形品の製造方法が開示されている。この製造方法によれば、樹脂成形製品の一部にウエルドラインを有していてもフレキシブル織物がウエルドライン部分を跨いで組成されているから、製品全体にわたり高い強度を維持することができる。
また、例えば特許文献2には、平板の両面に対称の格子状リブをそれぞれ設けることで、プラスチック製平板の強度を補強する構造が開示されている。この構造において、格子状リブは、平板の長手方向に対して斜めに形成されている。
また、例えば特許文献3には、反応性を有する2種類以上の液体原料を高圧で混合室内に導入し衝突混合させて密閉型中に射出し、反応固化させる反応射出成形によって生成される強化成形品について開示されている。この成形品は、内部に補強材としてのメッシュ体が埋設されている。
特開2009−143049号公報 特開2007−30490号公報 特開2004−98551号公報
ところで、樹脂発泡体から成形されている樹脂成形品は、耐衝撃性能が低く、割れ又はクラックが発生し易いという問題がある。また、剛性が低いため、たわみ量が大きく、さらには、衝撃荷重に対して弱いという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐衝撃性及び剛性に優れる車両用内装部品及び成形製品の製造方法を提供することである。
かかる課題を解決するために、第1の発明に係る車両用内装部品は、表面側及び裏面側にそれぞれ位置するソリッド層と当該ソリッド層の間に位置する発泡層とを備えた樹脂発泡体から成形されている芯材と、厚さ方向に貫通する複数の隙間が面内に分布するシート状の部材で構成されている補強部材と、を有している。この場合、補強部材は、芯材の裏面に沿うように設けられ、当該補強部材の厚さ方向にかけてソリッド層に埋設されており、厚さ方向における補強部材の埋設量は、補強部材の厚さ以下となる。
ここで、第1の発明において、補強部材は、複数の帯状シート片を格子状に織り込んで構成されていることが好ましい。
また、第1の発明において、補強部材の厚さは、ソリッド層の層厚よりも小さいことが好ましい。
また、第1の発明において、補強部材は、シート状の部材が、熱を遮蔽する遮熱層により覆われて構成されており、補強部材の厚さは、遮熱層を含む厚さであることが好ましい。
また、第1の発明に係る成形製品の製造方法は、表面側及び裏面側にそれぞれ位置するソリッド層と当該ソリッド層の間に位置する発泡層とを備えた樹脂発泡体からなる芯材を加熱する加熱工程と、加熱された芯材を成形型により成形する成形工程と、を有している。この場合、成形工程は、成形型と芯材の裏面との間に、厚さ方向に貫通する複数の隙間が面内に分布するシート状の補強部材を配置した状態で成形型を型締めすることにより、補強部材を厚さ方向にかけてソリッド層に埋設させつつ芯材を成形する工程である。そして、厚さ方向における補強部材の埋設量は、補強部材の厚さ以下となる。
本発明によれば、耐衝撃性及び剛性に優れる車両用内装部品、及びこの車両用内装部品として好適な成形製品の製造方法を提供することができる。
図1は、本実施形態に係るドアトリムを模式的に示す説明図である。 図2は、ドアトリムの断面を示す説明図である。 図3は、図2に示すドアトリムの要部を拡大して示す説明図である。 図4は、補強部材20を模式的に示す説明図である。 図5は、補強部材の埋設形態を示す説明図である。 図6は、プレス成形に係るドアトリムの製造方法を示す説明図である。 図7は、本実施形態に係るドアトリムの断面を拡大して示す説明図である。 図8は、図7に示すドアトリムの要部を拡大して示す説明図である。
以下、本実施形態に係る車両用内装部品をドアトリム1に適用して説明する。ここで、図1は、本実施形態に係るドアトリム1を模式的に示す説明図であり、図2は、ドアトリム1の断面を示す説明図であり、図3は、図2に示すドアトリム1の要部を拡大して示す説明図である。図4は、補強部材20を模式的に示す説明図である。
ドアトリム1は、車体パネルの一部をなすドアインナーパネル(図示せず)の車両室内側を覆い、車両室内を装飾する。ドアトリム1の車両上下方向の中央位置には、ドアアームレスト3が設けられている。また、ドアトリム1において、ドアアームレスト3よりも下方位置にはドアポケット4が設けられ、このドアポケット4の前方にはスピーカーグリル5が設けられている。
ドアトリム1は、芯材10と、補強部材20とから構成されている。
芯材10は、例えば熱可塑性樹脂を発泡させて形成された樹脂発泡体を、ドアトリム1の造形に応じて成形したものである。芯材10は、表面(車両室内に臨む面)10a側及び裏面(ドアインナーパネルと向き合う面)10b側にそれぞれ位置するソリッド層11と、当該ソリッド層11の間に位置し、多数の空隙を有しソリッド層11に比べて樹脂密度が低く柔らかい発泡層12とを備えている。発泡層12の発泡倍率は、1.1乃至8.0倍である。
補強部材20は、芯材10を補強するためのシート状の部材である。補強部材20は、そのシート面が芯材10の裏面10bに沿うように配置されている。補強部材20は、芯材10の裏面10bの全域に設けることもできるが、芯材10に対して剛性を付与する範囲に限定して選択的に設けることもできる。
補強部材20は、複数の帯状シート片21を格子状に織り込んで構成されている。個々の帯状シート片21は、長尺帯状に形成されたシート片であり、例えばPP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)等のオレフィン系樹脂から形成されている。複数の帯状シート片21は、第1方向に延在する複数の第1帯状シート片21aと、第1方向と交差(本実施形態では、直交)する第2方向に延在する複数の第2帯状シート片21bとで構成されている。例えば第1方向は車両の上下方向、第2方向は車両の前後方向に対応している。
複数の第1帯状シート片21aは、第2方向にかけて所定の間隔H1を隔てて配列されており、それぞれの第1帯状シート片21aは、複数の第2帯状シート片21bに対して織り込まれている。一方、複数の第2帯状シート片21bは、第1方向にかけて所定の間隔H2を隔てて配列されており、それぞれの第2帯状シート片21bは、複数の第1帯状シート片21aに対して織り込まれている。
隣り合う第1帯状シート片21a同士の間隔H1は、2.0乃至50mmの範囲から設定されている。同様に、隣り合う第2帯状シート片21b同士の間隔H2は、2.0乃至50mmの範囲から設定されている。これにより、編み込まれた第1帯状シート片21a及び第2帯状シート片21bの間に、厚さ方向(面直方向)DFに貫通する複数の四角形状開口22(隙間の一例)が形成される。複数の四角形状開口22は、補強部材20の面内に、規則的又は不規則的であることを問わずに分布しており、補強部材20に通気性能が付与される。
なお、本実施形態において、複数の第1帯状シート片21aは、それぞれ同一の仕様で構成されているが、上述した要件を満たす限り、それぞれが異なる仕様で構成されてもよい(第2帯状シート片21bについても同様)。
補強部材20の厚さTは、芯材10のソリッド層11の層厚(層をなす厚さ)よりも小さく設定されている。ドアトリム1に適用される芯材10の仕様を考慮して、補強部材20の厚さTは、0.1乃至1.0mmの範囲から設定されている。加えて、補強部材20は、補強機能を発揮するために、300N/50mm以上の引張強度に設定されている。
上述した通り、補強部材20は、そのシート面が芯材10の裏面10bに沿うように、当該芯材10の裏面10bに配置されている。この場合において、補強部材20は、補強部材20の厚さ方向DFにかけて裏面10b側のソリッド層11に埋設されており、その厚みの全部又は一部がソリッド層11内に埋没している。
本実施形態の特徴の一つとして、厚さ方向DFにおける補強部材20の埋設量Bは、補強部材20の厚さT以下となるように設定されている。補強部材20の埋設量Bが補強部材20の厚さTと同一である場合には、補強部材20は、その厚みの全部がソリッド層11に埋設され、ソリッド層11の外面に対して面一となる(図3参照)。一方、補強部材20の埋設量Bが補強部材20の厚さTよりも小さい場合には、補強部材20は、その厚みの一部がソリッド層11に埋設され、その厚みの残部がソリッド層11の外面よりも突出する(図5参照)。
以下、本実施形態に係るドアトリム1の製造方法について説明する。ドアトリム1を構成する芯材10は、プレス成形により成形される。ここで、図6は、プレス成形に係るドアトリム1の製造方法を示す説明図である。
まず、第1の工程において、シート状の樹脂発泡体から形成された芯材10を用意し、加熱装置40により芯材10を加熱する(加熱工程(図6(a)))。
そして、第2の工程において、成形型50(上型51及び下型52)により、加熱された芯材10を成形する(成形工程(図6(b)乃至(d)))。具体的には、まず、型開きした成形型50(上型51及び下型52)に、補強部材20をセットし、つぎに、芯材10をセットする(図6(b))。この場合、補強部材20は、芯材10の裏面10b側に位置するようにセットされる。これにより、成形型50と芯材10の裏面10b側との間に補強部材20が配置される。
つぎに、成形型50を型締めし、上型51及び下型52を通じて芯材10及び補強部材20をプレスする(図6(c))。これにより、補強部材20を厚さ方向DFにかけてソリッド層11に埋没させつつ、芯材10を所要の形状に成形する。この際、厚さ方向DFにおける補強部材20の埋設量Bは、補強部材20の厚さT以下となるように、プレス量が調整される(図3,5参照)。
プレス後、冷却期間を経て、成形型50が型開きされる(図6(d))。そして、成形製品であるドアトリム1が取り出される。これにより、第2の工程が完了する。
このような工程を経て製造されたドアトリム1は、芯材10と、補強部材20とから構成され、補強部材20は、補強部材20の厚さ方向DFにかけて、裏面10b側のソリッド層11に埋設されている。そして、厚さ方向DFにおける補強部材20の埋設量Bは、補強部材20の厚さT以下となるように設定されている。この場合、補強部材20は、第1帯状シート片21a及び第2帯状シート片21bによる格子状の隙間(矩形開口22)からソリッド層11の樹脂が入り混むような形で、芯材10の裏面10b(ソリッド層11)に貼合されている。
この構成によれば、裏面10bの外面に補強部材20が一体化され、その剛性が強化されている。ここで、補強部材20がその厚さTよりも深くソリッド層11に埋没された場合、補強部材20は、裏面10b側のソリッド層11の外面から離れた位置に存在し、耐衝撃性又は剛性について脆弱な構造となる。この点、本実施形態によれば、補強部材20がその厚さTよりも深くソリッド層11に埋没されることなく、補強部材20はソリッド層11の外面と面一、又はソリッド層11の外面よりも突出した状態となっている。したがって、裏面10b側のソリッド層11を強固に補強することができ、これにより、芯材10全体を有効に補強することができる。
また、本実施形態において、補強部材20は、所定の間隔H1,H2を隔てて配列した第1帯状シート片21a及び第2帯状シート片21bを織り込んで構成されている。第1帯状シート片21a及び第2帯状シート片21bを織り込んだ形態にあっては、面方向における柔軟性に優れるところ、芯材10の成形形状に追従し易い傾向がある。このため、複雑な造形を有する芯材10であっても、所要の埋設量Bにて補強部材20をソリッド層11に埋設することができる。ただし、補強部材20は、厚さ方向DFに貫通する複数の隙間が面内に分布するシート状の部材であればよく、上述した実施形態に限定されない。例えば、補強部材20は、1枚のシート状の部材に、厚さ方向DFに貫通する開口(隙間の一例)を所定のピッチで2次元的に穿孔することで、当該1枚のシート状の部材を格子状に形成したものであってもよい。また、補強部材20は、1枚のシート状の部材に、厚さ方向DFに貫通する開口又は小孔(隙間の一例)を、規則的又は不規則的であることを問わずに穿孔して形成したものであってもよい。
また、本実施形態において、補強部材20の厚さTは、ソリッド層11の層厚よりも小さく設定されている。この構成によれば、上述した補強部材20の埋設量Bを実現しつつ、ソリッド層11の層部分に対して補強部材20を適切に埋設させることができる。
なお、本実施形態において、補強部材20は、その全域において、埋設量Bが補強部材20の厚さT以下となる埋設条件を満たしている。しかしながら、補強部材20は、その全域に限らず、少なくとも一部の領域において、このような埋設条件を満たしていればよい。
また、本実施形態では、第1方向を車両の上下方向、第2方向を車両の前後方向としているが、これに限定されない。同様に、格子状の交差角度を直角(90°)としているが、これ以外であってもよい。加えて、補強部材20の全域で、格子状の交差角度を共通としているが、補強部材20の部位によって、格子状の交差角度を変えてもよい。例えば、製品形状による芯材10の展開率が高い部位では、芯材10の伸びをある程度許容するように、芯材10の伸び方向に対して格子(90°交差)を45°傾けて設定するといった如くである。補強部材20が1枚のシート状の部材から構成されるような場合には、このような形態を容易に形成することができる。
また、本実施形態において、交差する一方の格子(第1帯状シート片21a)の間隔H1は、各格子の全部で同一である必要はなく、一部又は全部が異なるものであってもよい(交差する他方の格子(第2帯状シート21b)の間隔H2についても同様)。例えば、剛性が必要な部位は間隔H1,H2を狭く、剛性があまり必要ない部位は間隔H1,H2を広くし、又は、芯材10の展開率が大きい部位は間隔H1,H2を広く、展開率が小さい部位は間隔H1,H2を狭くするといった如くである。
また、本実施形態におけるドアトリム1の製造方法によれば、樹脂発泡体からなる芯材10を加熱する加熱工程と、加熱された芯材10を成形型50により成形する成形工程と、を有している。この場合、成形工程は、成形型50と芯材10の裏面10bとの間に補強部材20を配置した状態で成形型50を型締めすることにより、補強部材20を厚さ方向DFにかけてソリッド層11に埋設させつつ芯材10を成形する工程である。ここで、厚さ方向DFにおける補強部材20の埋設量Bは、補強部材20の厚さT以下とされている。
この構成によれば、上述したドアトリム1に例示される成形製品を製造することができる。
なお、本実施形態では、プレス成形を前提に成形製品の製造方法を説明した。しかしながら、上述した機能を奏する成形製品(ドアトリム1)の製造は、圧空成形又は真空成形であってもよい。圧空成形又は真空成形であっても、基本的な工程は、プレス成形のものと同様であるが、相違点としては、以下の点が挙げられる。すなわち、圧空成形においては、成形工程(第2の工程)として、成形型を型締し、成形金型の密閉空間に加圧空気を供給することとなる。一方、真空成形においては、成形工程(第2の工程)として、成形型を型締し、成形金型の密閉空間から空気を吸引することとなる。上述したように、補強部材20には、矩形開口22(隙間)により通気性が確保されているので、圧空成形又は真空成形においても対応可能である。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に係る車両用内装部品を、第1の実施形態と同様、ドアトリム1に適用して説明する。この第2の実施形態に係るドアトリム1が、第1の実施形態のそれと相違する点は、補強部材30の構成である。第1の実施形態と重複する構成については説明を省略し、以下、相違点を中心に説明を行う。
図7は、本実施形態に係るドアトリム1の断面を拡大して示す説明図であり、図8は、図7に示すドアトリム1の要部を拡大して示す説明図である。補強部材30は、本体シート31と、遮熱層32とで構成されている。
本体シート31は、厚さ方向DFに貫通する複数の隙間が面内に分布するシート状の部材であり、例えば第1の実施形態に示すように、格子状に織り込まれた複数の帯状シート片から構成されている。
本体シート31は、遮熱層32により覆われている。本実施形態では、本体シート31のうち、ソリッド層11の外面と対応する片側のシート面のみに遮熱層32を備える構成であるが、両面に遮熱層32を備えてもよい。
遮熱層32は、熱を遮蔽するものであり、アルミ層33と、コーティング層34とで構成されている。アルミ層33は、補強部材30に対して層状に設けられており、その厚みが0.02μm以上800μm以下とされている。コーティング層34は、アルミ層33に対して層状に設けられており、その厚みが0.03μm以上1000μm以下とされている。コーティング層34としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、エポキシ樹脂等を用いることができる。
補強部材30は、第1の実施形態と同様、補強部材20の厚さ方向DFにかけて、裏面10b側のソリッド層11に埋設されており、その厚みの全部又は一部がソリッド層11内に埋没している。この際、厚さ方向DFにおける補強部材20の埋設量Bは、補強部材20の厚さT以下となるように設定されている。ここで、補強部材20の厚さTとは、遮熱層32を含む厚さとして定義される。
このように本実施形態によれば、補強部材30により芯材10の補強効果を得ることができるとともに、遮熱層32による遮熱効果を得ることができる。このため、ドアトリム1に遮熱性能を付与することができる。その結果、夏場等の強い日射が放射されてもドアトリム1の温度上昇を抑制することができる。車内の過度な温度上昇を防ぐことができ、冷房効率の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、遮熱層32をアルミ層33とコーティング層34とで構成しているが、コーティング層34を省略することも可能である。
以上、本発明の実施形態に係る車両用内装部品としてのドアトリム及びその製造方法について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。本発明は、ドアパネル以外にも、ヘッドライニングといったように車両室内の内装を構成する車両用内装部品及び成形製品に広く適用可能である。
1 ドアトリム
3 ドアアームレスト
4 ドアポケット
5 スピーカーグリル
10 芯材
10a 表面
10b 裏面
11 ソリッド層
12 発泡層
20 補強部材
21 帯状シート片
21a 第1帯状シート片
21b 第2帯状シート片
22 四角形状開口
30 補強部材
31 本体シート
32 遮熱層
33 アルミ層
34 コーティング層
40 加熱装置
50 成形型
51 上型
52 下型
DF 厚さ方向
T 厚さ
B 埋設量

Claims (5)

  1. 表面側及び裏面側にそれぞれ位置するソリッド層と当該ソリッド層の間に位置する発泡層とを備えた樹脂発泡体から成形されている芯材と、
    厚さ方向に貫通する複数の隙間が面内に分布するシート状の部材で構成されている補強部材と、を有し、
    前記補強部材は、前記芯材の裏面に沿うように設けられ、当該補強部材の厚さ方向にかけて前記ソリッド層に埋設されており、
    厚さ方向における前記補強部材の埋設量は、前記補強部材の厚さ以下となる
    車両用内装部品。
  2. 前記補強部材は、複数の帯状シート片を格子状に織り込んで構成されている
    請求項1記載の車両用内装部品。
  3. 前記補強部材の厚さは、前記ソリッド層の層厚よりも小さい
    請求項1又は2記載の車両用内装部品。
  4. 前記補強部材は、前記シート状の部材が、熱を遮蔽する遮熱層により覆われて構成されており、
    前記補強部材の厚さは、前記遮熱層を含む厚さである
    請求項1から3のいずれかに記載の車両用内装部品。
  5. 成形製品の製造方法において、
    表面側及び裏面側にそれぞれ位置するソリッド層と当該ソリッド層の間に位置する発泡層とを備えた樹脂発泡体からなる芯材を加熱する加熱工程と、
    前記加熱された芯材を成形型により成形する成形工程と、を有し、
    前記成形工程は、
    厚さ方向に貫通する複数の隙間が面内に分布するシート状の部材で構成された補強部材を前記成形型と前記芯材の裏面との間に配置した状態で、前記成形型を型締めすることにより、前記補強部材を厚さ方向にかけて前記ソリッド層に埋設させつつ前記芯材を成形する工程であり、
    厚さ方向における前記補強部材の埋設量は、前記補強部材の厚さ以下となる
    成形製品の製造方法。
JP2020540965A 2018-09-07 2018-09-07 車両用内装部品及び成形製品の製造方法 Active JP6923760B2 (ja)

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