JP6922836B2 - How to activate the fuel cell - Google Patents
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Description
本発明は、燃料電池の活性化方法に関する。 The present invention relates to a method for activating a fuel cell.
固体高分子形の燃料電池は、プロトン伝導性を有する高分子膜である電解質膜をアノード電極とカソード電極で挟持して製造される。製造直後においては電極触媒の活性度が低いことから、燃料電池の活性化が行われている。例えば、燃料電池のアノード電極とカソード電極を短絡させ、燃料電池に反応ガスを供給して活性化を開始した後、反応ガスの供給量を調整する燃料電池の活性化方法が知られている(例えば、特許文献1)。 A polymer electrolyte fuel cell is manufactured by sandwiching an electrolyte membrane, which is a polymer membrane having proton conductivity, between an anode electrode and a cathode electrode. Immediately after production, the activity of the electrode catalyst is low, so that the fuel cell is activated. For example, there is known a method of activating a fuel cell in which the anode electrode and the cathode electrode of the fuel cell are short-circuited, a reaction gas is supplied to the fuel cell to start activation, and then the supply amount of the reaction gas is adjusted. For example, Patent Document 1).
しかしながら、特許文献1に記載の活性化方法では、アノード電極とカソード電極を短絡させる時間が長く、アノード電極とカソード電極間に電流が長時間流れることとなる。このため、活性化に要する時間が長くなるとともに、燃料電池の温度が上昇して燃料電池に損傷を与えることがある。
However, in the activation method described in
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、アノード電極とカソード電極間の通電時間を短くしつつ活性化を実現することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to realize activation while shortening the energization time between the anode electrode and the cathode electrode.
本発明は、プロトン伝導性を有する高分子膜である電解質膜をアノード電極とカソード電極で挟持した燃料電池の活性化方法であって、前記アノード電極と前記カソード電極との間を電気的に非接続とした状態で、前記アノード電極に燃料ガスを供給し且つ前記カソード電極に酸化剤ガスを供給して、前記燃料電池に開回路電圧を発生させる工程と、前記燃料電池の発電反応において前記酸化剤ガスが不足するように前記カソード電極への前記酸化剤ガスの供給を停止する工程と、前記酸化剤ガスの供給を停止した後、前記アノード電極と前記カソード電極を短絡させて前記燃料電池に電流密度が2A/cm2以上の電流を1秒以下の時間で流す工程と、を備える燃料電池の活性化方法である。 The present invention is a method for activating a fuel cell in which an electrolyte membrane, which is a polymer film having proton conductivity, is sandwiched between an anode electrode and a cathode electrode, and is electrically non-electrically between the anode electrode and the cathode electrode. In the connected state, the fuel gas is supplied to the anode electrode and the oxidizing agent gas is supplied to the cathode electrode to generate an open circuit voltage in the fuel cell, and the oxidation occurs in the power generation reaction of the fuel cell. The step of stopping the supply of the oxidizing agent gas to the cathode electrode so that the agent gas becomes insufficient, and after stopping the supply of the oxidizing agent gas, the anode electrode and the cathode electrode are short-circuited to form the fuel cell. A method for activating a fuel cell, which comprises a step of passing a current having a current density of 2 A / cm 2 or more in a time of 1 second or less.
本発明によれば、アノード電極とカソード電極間の通電時間を短くしつつ活性化を実現することができる。 According to the present invention, activation can be realized while shortening the energization time between the anode electrode and the cathode electrode.
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。 Hereinafter, examples of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1は、実施例1に係る燃料電池活性化装置の構成を示す図である。図1のように、実施例1の燃料電池活性化装置100は、酸化剤ガス配管系30、燃料ガス配管系40、冷媒配管系60、短絡装置70、及び制御ユニット80を備える。
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of a fuel cell activation device according to the first embodiment. As shown in FIG. 1, the fuel
酸化剤ガス配管系30は、酸化剤ガス(例えば空気)を燃料電池10に供給する。燃料ガス配管系40は、燃料ガス(例えば水素ガス)を燃料電池10に供給する。冷媒配管系60は、燃料電池10を冷却する冷媒を燃料電池10に循環させる。短絡装置70は、燃料電池10のアノード電極とカソード電極の間を短絡させる。制御ユニット80は、燃料電池活性化装置100全体を統括制御する。燃料電池10には、電圧センサ2が取り付けられている。電圧センサ2は、燃料電池10の各単セル間に接続され、燃料電池10の電圧を計測し、制御ユニット80に送信する。
The oxidant
燃料電池10は、燃料ガスと酸化剤ガスの供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池である。燃料電池10は、複数の単セルが積層されたスタック構造を有する。燃料電池10は、通常運転において2A/cm2以上の電流密度での運転が可能となるように設計されている。すなわち、2A/cm2以上の電流密度での運転が可能となるような電解質膜及び触媒層が用いられている。
The
図2は、燃料電池を構成する単セルの断面図である。図2のように、単セル11は、膜電極ガス拡散層接合体(以下、MEGA(Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)と称す)16と、MEGA16を挟持するアノードセパレータ17a及びカソードセパレータ17cと、を含む。MEGA16は、アノードガス拡散層15a及びカソードガス拡散層15cと、膜電極接合体(以下、MEA(Membrane Electrode Assembly)と称す)14と、を含む。
FIG. 2 is a cross-sectional view of a single cell constituting the fuel cell. As shown in FIG. 2, the single cell 11 includes a membrane electrode gas diffusion layer assembly (hereinafter referred to as MEGA (Membrane Electrode Gas diffusion layer assembly)) 16 and an
MEA14は、電解質膜12と、電解質膜12を挟持するアノード触媒層13a及びカソード触媒層13cと、を含む。電解質膜12は、例えばスルホン酸基を有するフッ素系樹脂材料又は炭化水素系樹脂材料で形成された固体高分子膜であり、湿潤状態において良好なプロトン伝導性を有する。アノード触媒層13a及びカソード触媒層13cは、例えば電気化学反応を進行する触媒(白金又は白金−コバルト合金など)を担持したカーボン担体(カーボンブラックなど)と、スルホン酸基を有する固体高分子であって湿潤状態で良好なプロトン伝導性を有するアイオノマーと、を含む。アノード触媒層13a及びカソード触媒層13cはそれぞれ、アノードとカソードの正負の電極として機能する。
The
アノードガス拡散層15a及びカソードガス拡散層15cは、ガス透過性及び電子伝導性を有する部材によって形成され、例えば炭素繊維又は黒鉛繊維などの多孔質の繊維部材によって形成されている。
The anode
アノードセパレータ17a及びカソードセパレータ17cは、ガス遮断性及び電子伝導性を有する部材によって形成されている。例えば、アノードセパレータ17a及びカソードセパレータ17cは、プレス成型による曲げ加工によって凹凸形状が形成されたステンレス鋼、アルミニウム、又はチタンなどの金属部材、或いは、カーボンを圧縮してガス不透過とした緻密性カーボンなどのカーボン部材、によって形成されている。アノードセパレータ17aは、アノードガス拡散層15aと接する面にアノードガス拡散層15a及びアノード触媒層13aに供給される燃料ガスが流れるアノードガス流路18aが形成されている。カソードセパレータ17cは、カソードガス拡散層15cと接する面にカソードガス拡散層15c及びカソード触媒層13cに供給される酸化剤ガスが流れるカソードガス流路18cが形成されている。また、カソードセパレータ17cの隣接する単セル11のアノードセパレータ17aと接する側の面には、冷媒が流れる冷媒流路19が形成されている。
The
図1のように、酸化剤ガス配管系30は、空気供給器31、空気供給配管32、開閉弁33、空気排出配管34、及び開閉弁35を備える。空気供給配管32は、燃料電池10のカソードガス供給マニホールドの入口に接続される。空気排出配管34は、燃料電池10のカソードガス排出マニホールドの出口に接続される。空気供給器31は、空気供給配管32を介して燃料電池10と接続され、制御ユニット80の指令に基づき、燃料電池10に空気を供給する。これにより、燃料電池10のカソード触媒層13cに、カソードガス流路18c及びカソードガス拡散層15cを介して空気が導入される。開閉弁33は、空気供給配管32に設けられ、制御ユニット80の指令に基づき、空気供給配管32の開閉を行う。空気供給器31によって燃料電池10に供給された空気は、空気排出配管34に設けられた開閉弁35の開弁により、大気に放出される。開閉弁35は、制御ユニット80の指令に基づき、空気排出配管34の開閉を行う。
As shown in FIG. 1, the oxidant
燃料ガス配管系40は、水素ガス供給器41、水素ガス供給配管42、開閉弁43、水素ガス排出配管44、及び開閉弁45を備える。水素ガス供給配管42は、燃料電池10のアノードガス供給マニホールドの入口に接続される。水素ガス排出配管44は、燃料電池10のアノードガス排出マニホールドの出口に接続される。水素ガス供給器41は、水素ガス供給配管42を介して燃料電池10と接続され、制御ユニット80の指令に基づき、燃料電池10に水素ガスを供給する。これにより、燃料電池10のアノード触媒層13aに、アノードガス流路18a及びアノードガス拡散層15aを介して水素ガスが導入される。開閉弁43は、制御ユニット80の指令に基づき、水素ガス供給配管42の開閉を行う。水素ガス供給器41によって燃料電池10に供給された水素ガスは、水素ガス排出配管44に設けられた開閉弁45の開弁により、燃料電池活性化装置100の図示しない回収機に回収される。なお、燃料電池10から排出された水素ガスは、空気排出配管34から放出される空気により希釈されつつ大気に排出されてもよい。
The fuel
冷媒配管系60は、冷却器61、冷媒供給配管62、冷媒排出配管63、循環ポンプ64、及び温度センサ3を備える。冷却器61は、例えばチラー又は熱交換器であり、冷却器61を流れる冷媒を冷却する。冷媒供給配管62は、燃料電池10の冷媒供給マニホールドの入口と冷却器61の出口とを接続する。冷媒排出配管63は、燃料電池10の冷媒排出マニホールドの出口と冷却器61の入口とを接続する。循環ポンプ64は、例えば冷媒供給配管62に設けられ、制御ユニット80の指令に基づき駆動する。循環ポンプ64が駆動することで、燃料電池10を冷却する冷媒が、冷却器61、冷媒供給配管62、燃料電池10の冷媒流路19、及び冷媒排出配管63の間を循環する。温度センサ3は、冷媒排出配管63に設けられ、冷媒の温度を計測し、計測値を制御ユニット80に送信する。制御ユニット80は、温度センサ3の計測値から燃料電池10の温度を検出し、検出した温度に基づき、循環ポンプ64の回転数を制御して燃料電池10の温度を調整する。
The
短絡装置70は、燃料電池10のアノード触媒層13aとカソード触媒層13cとを短絡可能に接続されている。短絡装置70は、例えば燃料電池10の1対のターミナルプレート間に接続されている。短絡装置70は、例えばリレー又はサイリスタなどを含む装置である。短絡装置70は、制御ユニット80の指令に基づき、燃料電池10のアノード触媒層13aとカソード触媒層13cとの間を短絡させる。
The short-
制御ユニット80は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びメモリなどを備えるマイクロコンピュータを含んで構成されている。メモリは、例えばHDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリなどの不揮発性メモリである。制御ユニット80は、入力されるセンサ信号などに基づき、燃料電池活性化装置100の各部を統合的に制御する。メモリには、燃料電池活性化装置100の運転プログラム、並びに、燃料電池活性化装置100の制御に用いられる各種マップ及び各種閾値などが記憶されている。制御ユニット80は、CPUなどのハードウエアとメモリに記憶されたソフトウエアとの協働によって、後述する燃料電池10の活性化処理を行う。
The
図3は、実施例1における活性化処理の一例を示すフローチャートである。図3のフローチャートは、例えば燃料電池10が製造され、燃料電池車両などに搭載される前に行われる。図4は、図3のステップS10からステップS20におけるセル電圧、電流密度、ガス流量、及び温度の変化の一例を示す図である。図5は、図4の時間間隔Aの部分を拡大した図である。図4及び図5の横軸は、経過時間である。左縦軸は、セル電圧、電流密度、水素ガス流量である。右縦軸は、空気流量、燃料電池の温度である。
FIG. 3 is a flowchart showing an example of the activation process in the first embodiment. The flowchart of FIG. 3 is performed before, for example, the
図3のように、制御ユニット80は、短絡装置70を制御して燃料電池10のアノード触媒層13aとカソード触媒層13cが短絡していない状態とし、アノード触媒層13aとカソード触媒層13cを電気的に非接続の状態にする(ステップS10)。
As shown in FIG. 3, the
次いで、制御ユニット80は、燃料電池10のアノード触媒層13aに水素ガスを供給し、カソード触媒層13cに空気を供給して、燃料電池10に開回路電圧を発生させる(ステップS12)。具体的には、制御ユニット80は、酸化剤ガス配管系30の開閉弁33及び35を開弁し、空気供給器31を制御してカソード触媒層13cに空気を供給する。また、制御ユニット80は、燃料ガス配管系40の開閉弁43及び45を開弁し、水素ガス供給器41を制御してアノード触媒層13aに水素ガスを供給する。なお、開閉弁35及び45を閉弁した状態で、酸化剤ガス及び燃料ガスを供給してもよい。
Next, the
図4のように、アノード触媒層13aとカソード触媒層13cを電気的に非接続の状態にしてアノード触媒層13aに水素ガス、カソード触媒層13cに空気を供給することで、燃料電池10にセル電圧(開回路電圧)が発生する(図4のIの部分)。
As shown in FIG. 4, the
図6は、燃料電池に反応ガスを供給したときのセル電圧の立ち上がりの一例を示す図である。図6の横軸は経過時間、左縦軸はセル電圧、空気流量、水素ガス流量、右縦軸は燃料電池の温度である。図6のように、燃料電池10に発生するセル電圧(開回路電圧)は、アノード触媒層13aに水素ガスが供給され且つカソード触媒層13cに空気が供給され始めてから4秒程度で最大値となる。
FIG. 6 is a diagram showing an example of the rise of the cell voltage when the reaction gas is supplied to the fuel cell. The horizontal axis of FIG. 6 is the elapsed time, the left vertical axis is the cell voltage, the air flow rate, and the hydrogen gas flow rate, and the right vertical axis is the fuel cell temperature. As shown in FIG. 6, the cell voltage (open circuit voltage) generated in the
図3のように、制御ユニット80は、セル電圧(開回路電圧)が所定の電圧値以上か否かを判断する(ステップS14)。例えば、制御ユニット80は、電圧センサ2で計測された燃料電池10のセル電圧が所定の電圧値以上であるか否かを判断する。所定の電圧値は、例えば後述するアノード触媒層13aとカソード触媒層13cの短絡において、燃料電池10に2A/cm2以上の電流密度の電流が流れることが可能となる電圧値とすることができる。開回路電圧が所定の電圧値未満である場合(ステップS14:No)、ステップS12に戻る。
As shown in FIG. 3, the
開回路電圧が所定の電圧値以上となった場合(ステップS14:Yes)、制御ユニット80は、燃料電池10の発電反応において空気が不足するようにカソード触媒層13cへの空気の供給を停止する(ステップS16)。具体的には、制御ユニット80は、酸化剤ガス配管系30の空気供給器31を制御してカソード触媒層13cへの空気の供給を停止し、開閉弁33及び35を閉弁して封止する。燃料電池10の発電反応において水素ガスが不足すると燃料電池10が劣化することがあるが、燃料電池10の発電反応において空気が不足するように空気の供給を停止することで、燃料電池10の劣化を抑制することができる。
When the open circuit voltage becomes equal to or higher than a predetermined voltage value (step S14: Yes), the
図4のII部分が、カソード触媒層13cへの空気の供給を停止したときを示している。カソード触媒層13cへの空気の供給を停止した後でも、燃料電池10に発生したセル電圧(開回路電圧)には大きな変化は生じない。
Part II of FIG. 4 shows the case where the supply of air to the
なお、カソード触媒層13cへの空気の供給を停止する際、アノード触媒層13aへの水素ガスの供給は継続し続けてもよいし、停止してもよい。水素ガスの供給を停止する場合、水素ガス不足による燃料電池10の損傷を抑える点から、燃料電池10のアノード側を含む開閉弁43と開閉弁45の間のアノード空間の体積は、燃料電池10のカソード側を含む開閉弁33と開閉弁35の間のカソード空間の体積の0.42倍以上であることが好ましい。これは、燃料電池10の発電反応は水素と酸素がモル比で2:1の割合で反応し、空気中に含まれる酸素のモル比は0.21であることによるものである。また、水素ガスの供給を停止する際、水素ガスの圧力を上げた後に停止してもよい。この場合、制御ユニット80は、燃料ガス配管系40の開閉弁45を閉弁して燃料電池10内の水素ガスの圧力を上げた後、水素ガス供給器41を制御してアノード触媒層13aへの水素ガスの供給を停止し、開閉弁43を閉弁して封止する。アノード触媒層13aへの水素ガスの供給を停止する場合、燃料電池10の損傷を抑える点から、燃料電池10の開閉弁33と開閉弁35とで封止されたカソード空間の酸素が全て消費されるように、燃料電池10の開閉弁43と開閉弁45とで封止されたアノード空間にカソード空間の酸素の物質量の2倍以上の水素が存在するようにすることが好ましい。
When the supply of air to the
なお、図1では、酸化剤ガス配管系30は開閉弁33及び35を備え、空気の供給を停止するときは開閉弁33及び35を閉弁して封止する場合を例に示したが、開閉弁33及び35を備えずに封止しない場合でもよい。
Note that FIG. 1 shows an example in which the oxidant
次いで、制御ユニット80は、短絡装置70に指令を与えて、燃料電池10のアノード触媒層13aとカソード触媒層13cを短絡させる(ステップS18)。ここで、ステップS14において、アノード触媒層13aとカソード触媒層13cを短絡させたときに燃料電池10に2A/cm2以上の電流密度の電流が流れるような開回路電圧が燃料電池10に発生している(例えば単セルの平均開回路電圧が0.9V以上)。また、ステップS16において、カソード触媒層13cへの空気の供給を停止している。このため、アノード触媒層13aとカソード触媒層13cを短絡させることで、燃料電池10に2A/cm2以上の電流密度の電流が1秒以下の時間のみ流れるようになる。アノード触媒層13aとカソード触媒層13cを短絡させるとき、燃料電池10の温度が上昇し過ぎないように、制御ユニット80は、冷媒配管系60によって燃料電池10に冷媒を循環させることが好ましい。なお、燃料電池10の開閉弁33と開閉弁35の間の空気が存在するカソード空間の体積は、通常の燃料電池10では、アノード触媒層13aとカソード触媒層13cの短絡において2A/cm2以上の電流密度の電流が流れる時間が1秒以下となるような空気量が残存する大きさとなっている。
Next, the
図4及び図5のように、アノード触媒層13aとカソード触媒層13cを短絡させることで、燃料電池10に2A/cm2以上の電流密度の短絡電流が1秒以下の短時間だけ流れる(図4及び図5のIIIの部分)。例えば、図5では、2A/cm2以上の電流密度の短絡電流が0.1秒程度流れている。燃料電池10に短絡電流が流れることで、燃料電池10のセル電圧は0V付近の値となる。図6のように、アノード触媒層13aに水素ガスを供給し且つカソード触媒層13cに空気を供給し始めてから、カソード触媒層13cへの空気の供給を停止し、アノード触媒層13aとカソード触媒層13cを短絡させて短絡電流を流してセル電圧が0V付近になるまでの所要時間は30秒程度とすることができる。
By short-circuiting the
図3のように、制御ユニット80は、燃料電池10のセル電圧が0V付近となったことを確認した後、短絡装置70に指令を与えて、燃料電池10のアノード触媒層13aとカソード触媒層13cとの短絡を解除してアノード触媒層13aとカソード触媒層13cを電気的に非接続の状態にする(ステップS20)。
As shown in FIG. 3, the
次いで、制御ユニット80は、活性化処理が完了したか否かを判断する(ステップS22)。活性化処理の完了の判断は、例えばアノード触媒層13aとカソード触媒層13cを短絡させた回数(短絡回数)が所定回数以上か、アノード触媒層13aとカソード触媒層13cを短絡させたきの短絡電流の最大値が所定値以上か、燃料電池10に発生させる開回路電圧が所定値以上となるか、燃料電池10のI−V測定における所定電流密度でのセル電圧が所定値以上か、燃料電池10のI−V測定における所定セル電圧での電流密度が所定値以上か、及び燃料電池10のI−V測定でのセル電圧又は電流密度の前回の短絡をさせる前後での上昇幅が所定値以下か、の少なくとも1つを用いて行うことができる。
Next, the
活性化処理が完了していないと判断した場合(ステップS22:No)、制御ユニット80は、ステップS12に戻る。一方、活性化処理が完了したと判断した場合(ステップS22:Yes)、制御ユニット80は図3のフローを終了する。
When it is determined that the activation process is not completed (step S22: No), the
図7は、図3のステップS10からS20の処理を複数回繰り返して行ったときの、短絡回数とセル電圧及びQ値との関係を示す図である。図7及び後述する図8は、表1に示す材料で形成された単セル11を用いて行った実験結果である。
図7の横軸は、アノード触媒層13aとカソード触媒層13cの間の短絡回数である。左縦軸は、電流密度が2A/cm2のときのセル電圧である。右縦軸は、Q値である。セル電圧は燃料電池10へのI−V測定から求められ、Q値は燃料電池10へのECSA(Electrochemical surface area)測定から求められる。図7のように、燃料電池10の製造直後の状態である短絡回数が0回のときに比べて、アノード触媒層13aとカソード触媒層13cを短絡させて2A/cm2以上の電流密度の短絡電流を1秒以下の短時間だけ流す活性化処理を行うことで、セル電圧及びQ値が改善することが分かる。また、短絡回数がある回数まではセル電圧及びQ値は向上するが、それ以上では改善効果が得られなくなることが分かる。
The horizontal axis of FIG. 7 is the number of short circuits between the
図8は、短絡電流の大きさを変えた場合に活性化完了までに要した短絡回数を示す図である。図8の横軸は、短絡電流の電流密度である。縦軸は、活性化完了までに要した短絡回数である。なお、活性化完了の判断は、図7におけるセル電圧が所定の電圧値以上となったときを活性化完了と判断した。図8のように、短絡電流の電流密度が2A/cm2以上となることで、活性化完了までに要する短絡回数を減らせることが分かる。 FIG. 8 is a diagram showing the number of short circuits required to complete activation when the magnitude of the short circuit current is changed. The horizontal axis of FIG. 8 is the current density of the short-circuit current. The vertical axis is the number of short circuits required to complete activation. The activation completion was determined when the cell voltage in FIG. 7 became equal to or higher than a predetermined voltage value. As shown in FIG. 8, it can be seen that the number of short circuits required to complete the activation can be reduced by setting the current density of the short circuit current to 2 A / cm 2 or more.
以上のように、実施例1によれば、アノード触媒層13aとカソード触媒層13cとの間を電気的に非接続とした状態で、アノード触媒層13aに水素ガス(燃料ガス)を供給し且つカソード触媒層13cに空気(酸化剤ガス)を供給して、燃料電池10に開回路電圧を発生させる(図3のステップS12)。そして、燃料電池10の発電反応において空気が不足するようにカソード触媒層13cへの空気の供給を停止する(ステップS16)。空気の供給を停止した後、アノード触媒層13aとカソード触媒層13cを短絡させて燃料電池10に電流密度が2A/cm2以上の電流を1秒以下の時間で流す(ステップS18)。燃料電池10に2A/cm2以上の電流密度の短絡電流を流すことで、図8のように、活性化完了までに要する短絡回数を減らせることができる。2A/cm2以上の電流密度の短絡電流の流れる時間が1秒以下であっても、図7のように、燃料電池10の活性化が実現できる。短絡電流の流れる時間が1秒以下で且つ短絡回数が減少するため、燃料電池10の温度上昇が抑えられる。したがって、実施例1によれば、燃料電池10のアノード電極とカソード電極の間の通電時間を短くしつつ活性化を実現することができ、燃料電池10の損傷を抑えることができる。
As described above, according to the first embodiment, hydrogen gas (fuel gas) is supplied to the
燃料電池10の損傷を抑制する点から、2A/cm2以上の電流密度の短絡電流が流れる時間は0.8秒以下の場合が好ましく、0.6秒以下の場合が好ましく、0.4秒以下の場合がより好ましい。また、短絡電流の電流密度は、3A/cm2以上の場合でもよいし、4A/cm2以上の場合でもよいし、5A/cm2以上の場合でもよい。短絡電流の電流密度は、燃料電池10の設計上の最大電流密度以上の場合でもよい。短絡電流の電流密度が大きくなると燃料電池10の温度が上昇し易くなることから、短絡電流の電流密度は、8A/cm2以下の場合が好ましく、6A/cm2以下の場合がより好ましく、4A/cm2以下の場合が更に好ましい。
From the viewpoint of suppressing damage to the
実施例1では、図3の活性化処理を制御ユニット80が行う場合を例に示したが、作業者が行ってもよい。また、実施例1では、燃料電池10を燃料電池車両などに搭載する前に燃料電池活性化装置100に搭載して活性化処理を行う場合を例に示したが、燃料電池車両などに搭載した後に活性化処理を行ってもよい。
In the first embodiment, the case where the
図9は、燃料電池が燃料電池車両に搭載された燃料電池システムの構成を示す図である。燃料電池システムは、運転者からの要求に応じて、駆動力として用いられる電力を出力する。図9のように、燃料電池システム200は、燃料電池10、酸化剤ガス配管系30a、燃料ガス配管系40a、冷媒配管系60a、電力系90、及び制御ユニット80aを備える。
FIG. 9 is a diagram showing a configuration of a fuel cell system in which a fuel cell is mounted on a fuel cell vehicle. The fuel cell system outputs electric power used as a driving force in response to a request from the driver. As shown in FIG. 9, the
酸化剤ガス配管系30aは、酸化剤ガスを燃料電池10に供給し、燃料電池10で消費されなかった酸化剤排ガスを排出する。燃料ガス配管系40aは、燃料ガスを燃料電池10に供給し、燃料電池10で消費されなかった燃料排ガスを排出する。冷媒配管系60aは、燃料電池10を冷却する冷媒を燃料電池10に循環させる。電力系90は、システムの電力を充放電する。制御ユニット80aは、システム全体を統括制御する。燃料電池10には、電流センサ1及び電圧センサ2が取り付けられている。電流センサ1は、燃料電池10と直流配線で接続されていて、燃料電池10の出力する電流値を計測し、制御ユニット80aに送信する。電圧センサ2は、燃料電池10の各単セル間に接続されていて、燃料電池10の電圧を計測し、制御ユニット80aに送信する。
The oxidant
酸化剤ガス配管系30aは、空気供給配管32a、開閉弁33a、エアコンプレッサ36、エアフロメータ37、空気排出配管34a、調圧弁38、及び圧力センサ4を備える。エアコンプレッサ36は、空気供給配管32aを介して燃料電池10のカソードガス供給マニホールドに接続され、外気を取り込んで圧縮した空気を燃料電池10に供給する。開閉弁33aは、エアコンプレッサ36と燃料電池10との間に設けられている。エアフロメータ37は、エアコンプレッサ36よりも上流側で空気供給配管32aに取り付けられ、エアコンプレッサ36が取り込む空気の量を計測し、制御ユニット80aに送信する。制御ユニット80aは、エアフロメータ37の計測値に基づいてエアコンプレッサ36の駆動を制御することにより、燃料電池10への空気の供給量を制御する。
The oxidant
空気排出配管34aは、酸化剤排ガスを燃料電池システム200の外部へと排出する。調圧弁38は、空気排出配管34aにおける酸化剤排ガスの圧力を調整する。圧力センサ4は、調圧弁38よりも上流側で空気排出配管34aに取り付けられ、酸化剤排ガスの圧力を計測し、制御ユニット80aに送信する。制御ユニット80aは、圧力センサ4の計測値に基づいて調圧弁38の開度を調整する。
The
燃料ガス配管系40aは、水素ガス供給配管42a、水素タンク46、開閉弁43a、レギュレータ47、インジェクタ48、圧力センサ5、水素ガス排出配管44a、気液分離器49、水素ガス循環配管50、循環ポンプ51、排水配管52、及び排水弁53を備える。水素タンク46は、水素ガス供給配管42aを介して燃料電池10のアノードガス供給マニホールドに接続されている。開閉弁43a、レギュレータ47、インジェクタ48、及び圧力センサ5は、水素ガス供給配管42aにこの順序で上流側から設けられている。開閉弁43aは、制御ユニット80aからの指令により開閉し、水素タンク46からインジェクタ48の上流側への水素ガスの流入を制御する。レギュレータ47は、インジェクタ48の上流側における水素ガスの圧力を調整する減圧弁であり、その開度が制御ユニット80aによって制御される。インジェクタ48は、水素タンク46からの水素ガスを燃料電池10に供給する。圧力センサ5は、インジェクタ48の下流側の水素ガスの圧力を計測し、制御ユニット80aに送信する。制御ユニット80aは、圧力センサ5の計測値に基づいてインジェクタ48を制御することで燃料電池10への水素ガスの供給量を制御する。
The fuel
水素ガス排出配管44aは、燃料電池10のアノードガス排出マニホールドの出口と気液分離器49とを接続する配管であり、発電反応に用いられることのなかった未反応ガスを含む燃料排ガスを気液分離器49へと誘導する。気液分離器49は、水素ガス循環配管50と排水配管52とに接続されている。気液分離器49は、燃料排ガスに含まれる気体成分と水分とを分離し、気体成分については水素ガス循環配管50へと誘導し、水分については排水配管52へと誘導する。水素ガス循環配管50は、水素ガス供給配管42aのインジェクタ48よりも下流側に接続されている。水素ガス循環配管50には循環ポンプ51が設けられている。気液分離器49において分離された気体成分に含まれる水素は、循環ポンプ51によって、水素ガス供給配管42aへと送り出される。排水配管52は、気液分離器49において分離された水分を燃料電池システム200の外部へと排出する配管である。排水弁53は、排水配管52に設けられていて、制御ユニット80aからの指令に応じて開閉する。
The hydrogen
冷媒配管系60aは、冷却器61a、冷媒供給配管62a、冷媒排出配管63a、循環ポンプ64a、三方弁65、バイパス配管66、及び温度センサ3を備える。バイパス配管66は、一端が三方弁65を介して冷媒排出配管63aに接続され、他端が冷媒供給配管62aに接続されている。制御ユニット80aは、三方弁65の開閉を制御することにより、バイパス配管66への冷媒の流入量を調整して、冷却器61aへの冷媒の流入量を制御する。冷却器61aは、例えばラジエータである。循環ポンプ64aは、冷媒供給配管62aにおいてバイパス配管66の接続箇所よりも下流側に設けられていて、制御ユニット80aの指令に基づき駆動する。制御ユニット80aは、温度センサ3の計測値から燃料電池10の温度を検出し、検出した燃料電池10の温度に基づき、三方弁65の開閉及び循環ポンプ64aの回転数を制御して、燃料電池10の温度を調整する。
The
電力系90は、高圧DC/DCコンバータ91、バッテリ92、トラクションインバータ93、補機インバータ94、短絡装置70a、トラクションモータM3、及び補機モータM4を備える。高圧DC/DCコンバータ91は、バッテリ92からの直流電圧を調整してトラクションインバータ93側に出力でき、燃料電池10からの直流電圧又はトラクションインバータ93により直流に変換されたトラクションモータM3からの電圧を調整してバッテリ92に出力可能となっている。高圧DC/DCコンバータ91により、燃料電池10の出力電圧が制御される。
The
バッテリ92は、充放電可能な二次電池であり、余剰電力の充電及び補助的な電力供給が可能である。燃料電池10で発電された直流電力の一部は、高圧DC/DCコンバータ91により昇降圧され、バッテリ92に充電される。トラクションインバータ93及び補機インバータ94は、燃料電池10又はバッテリ92から出力される直流電力を三相交流電力に変換してトラクションモータM3及び補機モータM4へと供給する。トラクションモータM3は、車輪を駆動する。補機モータM4は、各種補機類を駆動するためのモータである。
The
短絡装置70aは、燃料電池10のアノード触媒層13aとカソード触媒層13cを電気的に非接続状態にすること、及び、アノード触媒層13aとカソード触媒層13cを短絡させること、が可能に接続されている。制御ユニット80aは、CPU、ROM、RAM、及び不揮発性のメモリなどを備えたマイクロコンピュータであり、CPUなどのハードウエアとメモリに記憶されたソフトウエアとの協働によって、図3の活性化処理を含む燃料電池システム200の運転を制御する。
The short-
実施例2では、図9のように燃料電池10が燃料電池車両に搭載された燃料電池システム200によって行われる活性化処理の一例を示す。図10は、実施例2における活性化処理の一例を示すフローチャートである。図10のように、制御ユニット80aは、イグニッションオフ信号を検出するまで待機する(ステップS30:No)。制御ユニット80aは、イグニッションオフ信号を検出した後(ステップS30:Yes)、燃料電池10の活性化が完了しているか否かを判断する(ステップS32)。例えば、制御ユニット80aは、メモリに活性化が完了したことを示す情報が記憶されているか否かにより、燃料電池10の活性化が完了しているか否かを判断する。
In the second embodiment, as shown in FIG. 9, an example of the activation process performed by the
制御ユニット80aは、活性化が完了していると判断した場合(ステップS32:Yes)、図10のフローを終了する。一方、制御ユニット80aは、活性化が完了していないと判断した場合(ステップS32:No)、活性化処理を実施する(ステップS34)。活性化処理は、図3で説明した方法によって行われる。
When the
すなわち、制御ユニット80aは、短絡装置70aを制御してアノード触媒層13aとカソード触媒層13cを電気的に非接続状態とした後、アノード触媒層13aに水素ガス、カソード触媒層13cに空気を供給して、燃料電池10に開回路電圧を発生させる。具体的には、制御ユニット80aは、エアコンプレッサ36及び開閉弁33aを制御して、カソード触媒層13cに空気を供給する。制御ユニット80aは、開閉弁43a、レギュレータ47、及びインジェクタ48を制御して、アノード触媒層13aに水素ガスを供給する。その後、制御ユニット80aは、電圧センサ2を用いて、開回路電圧が所定の電圧値以上か否かを判断する。所定の電圧値以上となっている場合、制御ユニット80aは、燃料電池10の発電反応において空気が不足するようにカソード触媒層13cへの空気の供給を停止する。具体的には、制御ユニット80aは、エアコンプレッサ36を停止し、開閉弁33a及び調圧弁38を閉弁して、カソード触媒層13cへの空気の供給を停止する。次いで、制御ユニット80aは、冷媒配管系60aによって冷媒を循環させつつ、短絡装置70aを制御してアノード触媒層13aとカソード触媒層13cを短絡させ、燃料電池10に2A/cm2以上の電流密度の電流を1秒以下の時間流す。次いで、制御ユニット80aは、アノード触媒層13aとカソード触媒層13cを電気的に非接続の状態にした後、活性化が完了したか否かを判断し、完了するまで繰り返し行う。
That is, the
図10のように、制御ユニット80aは、ステップS34における活性化処理が完了した後、燃料電池10の活性化が完了したことをメモリに記録し(ステップS36)、図10のフローを終了する。
As shown in FIG. 10, after the activation process in step S34 is completed, the
実施例2のように、制御ユニット80aは、活性化が完了しているか否かを判断し、活性化が完了していない場合に、活性化処理を実施するようにしてもよい。また、制御ユニット80aは、活性化処理を実施して活性化が完了した情報をメモリに記憶し、メモリに記憶された情報を基に、活性化が完了しているか否かを判断するようにしてもよい。
As in the second embodiment, the
また、実施例2のように、制御ユニット80aは、イグニッションオフ信号を検出した後に活性化処理を行うようにしてもよい。燃料電池10を燃料電池車両などに搭載してから燃料電池車両をユーザに納車するまでの間にイグニッションオフ信号を検出するタイミングは幾度かあるため、燃料電池車両をユーザに納車する前に燃料電池10の活性化を完了させることができる。
Further, as in the second embodiment, the
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。 Although the examples of the present invention have been described in detail above, the present invention is not limited to such specific examples, and various modifications and modifications are made within the scope of the gist of the present invention described in the claims. It can be changed.
10 燃料電池
11 単セル
12 電解質膜
13a アノード触媒層
13c カソード触媒層
30、30a 酸化剤ガス配管系
31 空気供給器
32、32a 空気供給配管
33、33a 開閉弁
34、34a 空気排出配管
35 開閉弁
36 エアコンプレッサ
37 エアフロメータ
38 調圧弁
40、40a 燃料ガス配管系
41 水素ガス供給器
42、42a 水素ガス供給配管
43、43a 開閉弁
44、44a 水素ガス排出配管
45 開閉弁
46 水素タンク
47 レギュレータ
48 インジェクタ
49 気液分離器
50 水素ガス循環配管
51 循環ポンプ
52 排水配管
53 排水弁
60、60a 冷媒配管系
61、61a 冷却器
62、62a 冷媒供給配管
63、63a 冷媒排出配管
64、64a 循環ポンプ
65 三方弁
66 バイパス配管
70、70a 短絡装置
80、80a 制御ユニット
90 電力系
91 高圧DC/DCコンバータ
92 バッテリ
93 トラクションインバータ
94 補機インバータ
100 燃料電池活性化装置
200 燃料電池システム
10 Fuel cell 11
Claims (1)
前記アノード電極と前記カソード電極との間を電気的に非接続とした状態で、前記アノード電極に燃料ガスを供給し且つ前記カソード電極に酸化剤ガスを供給して、前記燃料電池に開回路電圧を発生させる工程と、
前記燃料電池の発電反応において前記酸化剤ガスが不足するように前記カソード電極への前記酸化剤ガスの供給を停止する工程と、
前記酸化剤ガスの供給を停止した後、前記アノード電極と前記カソード電極を短絡させて前記燃料電池に電流密度が2A/cm2以上の電流を1秒以下の時間で流す工程と、を備える燃料電池の活性化方法。 A method for activating a fuel cell in which an electrolyte membrane, which is a polymer membrane having proton conductivity, is sandwiched between an anode electrode and a cathode electrode.
With the anode electrode and the cathode electrode electrically disconnected, fuel gas is supplied to the anode electrode and an oxidizing agent gas is supplied to the cathode electrode to supply the fuel cell with an open circuit voltage. And the process of generating
A step of stopping the supply of the oxidant gas to the cathode electrode so that the oxidant gas becomes insufficient in the power generation reaction of the fuel cell.
A fuel comprising a step of short-circuiting the anode electrode and the cathode electrode after stopping the supply of the oxidant gas to allow a current having a current density of 2 A / cm 2 or more to flow through the fuel cell in a time of 1 second or less. How to activate the battery.
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