JP6922545B2 - 溶接治具 - Google Patents

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Description

本発明は、溶接治具に関し、特に、斜材の床面への溶接に適した溶接治具に関する。
例えば、特許文献1に記載されたように、タンク内を通行可能とする通路には安全柵が設置されることがある。かかる安全柵は、例えば、水平方向に沿って延びる柱状の手摺と、フェース(床面)と手摺とを連結する連結部材(支柱)と、連結部材に設けられた柱状のステー(斜材)と、を有している。一般に、支柱及び斜材は床面に溶接されている。
特開2009−179159号公報
ところで、大型のタンクや通路の多いタンクでは、安全柵を張り巡らすために、数百本〜数千本もの支柱及び斜材を設置する必要がある。かかる大量の支柱及び斜材を床面に溶接するには膨大な作業量を必要とする。そこで、この溶接作業を自動化することが望まれている。通常、円筒形状の柱状部材を床面上に垂直に溶接するには、柱状部材に自動溶接装置を固定して柱状部材と床面との接続部に沿って溶接トーチを旋回させて溶接することが多い。
しかしながら、斜材に自動溶接装置を固定した場合には、溶接トーチを旋回させた際に溶接トーチと床面との距離が変化することから、斜材と床面との接続部に沿って溶接を行うことが困難である。
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、自動溶接装置を用いて斜材を床面に溶接することができる溶接治具を提供することを目的とする。
本発明によれば、床面に配置されるパッドを備えた柱状部材の溶接時に用いられる溶接治具であって、前記パッド上に載置される略筒形状の本体部と、前記本体部を前記柱状部材に固定するための固定手段と、を含み、前記本体部は、下端に形成され前記パッドの肩部に係止可能な段差部と、側面に形成され前記柱状部材が前記床面に対して傾斜している場合に前記柱状部材を挿通する切欠部と、を備えていることを特徴とする溶接治具が提供される。
前記本体部の前記床面に平行な断面における外形は、前記パッドの前記床面に平行な断面における外形と略相似形状を有していてもよい。さらに、前記段差部は、前記パッドの軸心と前記本体部の軸心とを一致可能に構成されていてもよい。
また、前記段差部は、前記本体部の軸心方向に移動可能に構成されていてもよいし、前記本体部に対して着脱可能に構成されていてもよい。
また、前記本体部は、前記柱状部材が前記床面に対して垂直な場合に前記柱状部材を挿通する中空部を備えていてもよい。
また、前記本体部の側面は、前記パッドを溶接する自動溶接装置を設置する際における位置決め手段を構成していてもよい。
上述した本発明に係る溶接治具によれば、本体部をパッドに係止させて支柱部材に本体部を固定することにより、溶接治具を用いてパッドの芯出しを行うことができる。また、本体部には切欠部が形成されていることから、床面に対して傾斜した柱状部材の場合であっても、この切欠部に柱状部材を挿通させることにより、柱状部材と本体部との干渉を回避して、自動溶接することができる。
本発明の第一実施形態に係る溶接治具を示す断面図である。 図1に示した溶接治具を示す図であり、(a)はA方向の側面図、(b)はB−B線矢視断面図、である。 本体部の外形の変形例を示す断面図であり、(a)は第一変形例、(b)は第二変形例、(c)は第三変形例、を示している。 図1に示した溶接治具を用いて支柱を溶接する状態を示す断面図である。 本発明の第二実施形態に係る溶接治具の設置方法を示す断面図であり、(a)は載置工程、(b)は固定工程、(c)は退避工程、を示している。 本発明の第三実施形態に係る溶接治具の設置方法を示す断面図であり、(a)は載置工程、(b)は固定工程、(c)は除去工程、を示している。
以下、本発明の実施形態について、図1〜図6(c)を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係る溶接治具を示す断面図である。図2は、図1に示した溶接治具を示す図であり、(a)はA方向の側面図、(b)はB−B線矢視断面図、である。
本発明の第一実施形態に係る溶接治具1は、図1〜図2(b)に示したように、床面2に配置されるパッド31を備えた柱状部材3の溶接時に用いられる溶接治具であって、パッド31上に載置される略筒形状の本体部11と、本体部11を柱状部材3に固定するための固定手段12と、を含み、本体部11は、下端に形成されパッド31の肩部に係止可能な段差部11aと、側面に形成され柱状部材3が床面2に対して傾斜している場合に柱状部材3を挿通する切欠部11bと、を備えている。
床面2は、例えば、タンク内に水平に配置されたウェブにより構成される。なお、床面2はかかるウェブに限定されるものではなく、溶接可能な鋼材により構成された面であればよい。
柱状部材3は、例えば、安全柵4を構成する部品である。安全柵4は、水平方向に配置された手摺41と、床面2に対して垂直に配置された柱状部材3である支柱42と、床面2に対して斜めに配置された柱状部材3である斜材43と、を有している。柱状部材3は、例えば、鋼管であり、断面円形状を有する鋼材により構成されている。
支柱42の上端には手摺41が接続されており、支柱42の下端には床面2に溶接されるパッド31が接続されている。支柱42は、パッド31を床面2に溶接することにより、床面2に立設される。
また、斜材43の上端は支柱42の中間部に接続されており、斜材43の下端には床面2に溶接されるパッド31が接続されている。斜材43は、パッド31を床面2に溶接することにより、支柱42を側面から支持する。
パッド31は、支柱42又は斜材43を構成する柱状部材3よりも拡径した円柱形状を有している。パッド31の上面に柱状部材3(支柱42又は斜材43)の下端が接続されている。また、パッド31の下面は床面2に配置され、下端外周部に沿って溶接され、床面2に固定される。
本体部11は、パッド31よりも拡径した略円筒形状を有しており、軸心方向の中心部には中空部11cが形成されている。本体部11の高さは、本体部11をパッド31上に載置したときに、斜材43を超える高さに設計されていることが好ましい。本体部11の下端内面には、パッド31の上面と側面上部とによって構成される肩部に係止可能な段差部11aが形成されている。
また、本体部11の側面の一部は、上端から下端の全域に渡って切り欠かれた切欠部11bを備えている。したがって、本体部11は、全体として略円筒形状を備えつつ、具体的には、C字形状の断面を有している。また、切欠部11bは、必ずしも本体部11の上下全域に渡って形成する必要はなく、下端から斜材43との干渉を回避可能な位置までの範囲に渡って部分的に上下方向に切り欠くようにしてもよい。なお、切欠部11bの横幅は、挿通する柱状部材3(例えば、斜材43)の径よりも大きく形成されている。
また、本体部11の床面2に平行な断面における外形は、パッド31の床面2に平行な断面における外形と略相似形状を有している。ここで、本明細書において「略相似形状」とは、本体部11に切欠部11bがない状態を想定した場合に、本体部11の外形とパッド31の外形とが相似形状であることを意味している。
また、本体部11の外形の軸心と段差部11aの軸心とは一致するように構成されている。したがって、段差部11aをパッド31の肩部に係止させると、パッド31の軸心と本体部11の軸心とが一致することとなる。すなわち、段差部11aは、パッド31の軸心と本体部11の軸心とを一致可能に構成されている。
固定手段12は、本体部11の段差部11aをパッド31に係止させた状態で本体部11を柱状部材3(図1では斜材43)に固定するための手段である。固定手段12は、例えば、斜材43の中間部に固定される把持部材12aと、本体部11の上面に当接する複数の当接部材12bと、把持部材12a及び当接部材12bを連結するブラケット12cと、を備えている。
把持部材12aは、例えば、二分割されたブロック体と、このブロック体を連結するボルト・ナット等の締結具と、を備えている。ブロック体は、略半円形状の切欠部を有し、締結具によって連結された状態で斜材43の側面に当接可能な略円形状の空間を形成するように構成されている。また、把持部材12aは、締結具によってブラケット12cに接続される。なお、把持部材12aの構成は、かかる構成に限定されるものではない。
当接部材12bは、例えば、下端に配置されたゴムパッドと、ゴムパッドの上端に接続された軸部と、を備えている。軸部の周面にはネジ溝が切られており、ブラケット12cに形成されたボルト孔に螺合可能に構成されている。ブラケット12cは、鉛直断面が略L字形状を有する板材により構成されている。当接部材12bは、図2(a)に示したように、本体部11の上端の左右二点に当接するように配置されている。
上述した溶接治具1を図1に示したように斜材43に設置する場合には、まず、切欠部11bに斜材43を挿通する。次に、斜材43のパッド31の肩部に本体部11の段差部11aを係止させて、本体部11をパッド31上に載置する。次に、把持部材12aを斜材43に固定する。このとき、当接部材12bが本体部11の上端に当接可能となるように、把持部材12aの位置を調節する。
次に、当接部材12bを螺合させたブラケット12cを把持部材12aに接続する。このとき、当接部材12bのゴムパッドが本体部11と干渉しないように退避させておく。続いて、当接部材12bの軸部を回転させながらゴムパッドを本体部11の上端に当接させる。このとき、本体部11が溶接時に動かないようにゴムパッドを所定の圧力で本体部11の上端に押し付けておく。
その後、溶接治具1の本体部11を基準にして自動溶接装置5を設置する。自動溶接装置5は、例えば、パッド31の外周に沿って旋回可能に配置された溶接トーチ51と、溶接トーチ51を旋回可能に支持する台座52と、を備えている。台座52は、例えば、図2(a)及び図2(b)に示したように、環状の台座本体52aと、台座本体52aを支持する脚部52bと、台座本体52aを溶接治具1の本体部11に沿わせるためのガイド部材52cと、を備えている。
台座本体52aは、例えば、ヒンジを介して環状の一部を開閉できるように構成されており、台座本体52aを開いた状態で本体部11を内部に挿通した後、台座本体52aを閉じることによって、本体部11の外周に台座本体52aを配置する。台座本体52aの下面には溶接トーチ51を旋回可能に支持するターンテーブルが配置されていてもよい。脚部52bは、床面2に当接可能に配置された軸部材であり、台座本体52aに接続されたブラケット52dにより高さ調節可能に支持されている。
ガイド部材52cは、台座52の位置決めをする部品である。ガイド部材52cは、例えば、図2(b)に示したように、環状の板材を放射状に分割した扇形形状を有しており、外縁部は台座本体52aに接続されており、内縁部は溶接治具1の本体部11の側面に当接可能に構成されている。ガイド部材52cは、少なくとも一対必要であるが、三個以上であってもよい。ガイド部材52cによって構成される中心空間部の軸心は、溶接トーチ51の旋回軸と一致するように構成されている。
したがって、ガイド部材52cの内縁部を本体部11の側面に当接させることによって、溶接トーチ51の旋回軸と本体部11の軸心とを一致させることができる。このとき、本体部11の軸心はパッド31の軸心と一致するように設置されていることから、溶接トーチ51の旋回軸はパッド31の軸心と一致することとなる。
すなわち、溶接トーチ51を台座本体52aに沿って旋回させることによって、パッド31の溶接部に対して等距離を保持したまま移動させることができる。換言すれば、本体部11の側面は、パッド31を溶接する自動溶接装置5を設置する際における位置決め手段を構成している。
上述した本実施形態に係る溶接治具1によれば、本体部11をパッド31に係止させて柱状部材3(例えば、斜材43)に本体部11を固定することにより、溶接治具1を用いてパッド31の芯出しを行うことができ、溶接治具1を介して自動溶接装置5の芯出しを行うことができる。また、本体部11には切欠部11bが形成されていることから、柱状部材3が斜材43の場合であっても、この切欠部11bに斜材43を挿通させることにより、斜材43と本体部11との干渉を回避して、自動溶接装置5を設置して、自動溶接することができる。
ここで、本体部11の外形の変形例について、図3を参照しつつ説明する。図3は、本体部の外形の変形例を示す断面図であり、(a)は第一変形例、(b)は第二変形例、(c)は第三変形例、を示している。
図3(a)に示した第一変形例は、パッド31が長丸形状(小判形状)を有するものである。このとき、本体部11の床面2に平行な断面における外形は、パッド31の長丸形状(小判形状)よりも僅かに大きい略相似形状を有している。なお、図示しないが、自動溶接装置5の台座52もパッド31と同様の長丸形状(小判形状)を有しており、溶接トーチ51はパッド31の外形に沿って移動できるように構成されている。
図3(b)に示した第二変形例は、パッド31が正方形状を有するものである。このとき、本体部11の床面2に平行な断面における外形は、パッド31の正方形状よりも僅かに大きい略相似形状を有している。なお、図示しないが、自動溶接装置5の台座52もパッド31と同様の正方形状を有しており、溶接トーチ51はパッド31の外形に沿って移動できるように構成されている。
図3(c)に示した第三変形例は、パッド31が長方形状を有するものである。このとき、本体部11の床面2に平行な断面における外形は、パッド31の長方形状よりも僅かに大きい略相似形状を有している。なお、図示しないが、自動溶接装置5の台座52もパッド31と同様の長方形状を有しており、溶接トーチ51はパッド31の外形に沿って移動できるように構成されている。
これらの変形例に示したように、本体部11の外形は、パッド31の外形に応じて個々に設計される。なお、図示した変形例は単なる一例であり、図示した形状に限定されるものではない。
続いて、図1に示した支柱42のパッド31を溶接する場合について、図4を参照しつつ説明する。ここで、図4は、図1に示した溶接治具を用いて支柱を溶接する状態を示す断面図である。
上述した溶接治具1は、斜材43だけでなく支柱42の溶接にも使用することができる。このとき、本体部11は支柱42に固定されることから、上述した固定手段12とは異なる固定手段13を使用する。固定手段13は、例えば、図4(b)に示したように、支柱42の中間部に固定される把持部材13aと、本体部11の上面に当接する複数の当接部材13bと、を備えている。なお、固定手段13は図示した構成に限定されるものではない。
把持部材13aは、例えば、二分割されたブロック体13c,13dと、このブロック体13c,13dを連結するボルト・ナット等の締結具13eと、を備えている。ブロック体は、略半円形状の切欠部13fを有し、締結具13eによって連結された状態で支柱42の側面に当接可能な略円形状の空間を形成するように構成されている。なお、把持部材13aの構成は、かかる構成に限定されるものではない。
当接部材13bは、例えば、下端に配置されたゴムパッドと、ゴムパッドの上端に接続された軸部と、を備えている。軸部の周面にはネジ溝が切られており、ブロック体13c,13dに形成されたボルト孔13gに螺合可能に構成されている。当接部材13bは、例えば、ブロック体13c,13dにそれぞれ一つずつ配置されており、本体部11の上端の左右二点に当接するように配置されている。
上述した溶接治具1を図4(a)に示したように支柱42に設置する場合には、まず、
切欠部11bから支柱42を中空部11cに挿通する。次に、支柱42のパッド31の肩部に本体部11の段差部11aを係止させて、本体部11をパッド31上に載置する。
次に、把持部材13aを支柱42に固定する。このとき、当接部材13bが本体部11の上端に当接可能となるように、把持部材13aの位置を調節する。また、当接部材13bのゴムパッドが本体部11と干渉しないように退避させておく。
続いて、当接部材13bの軸部を回転させながらゴムパッドを本体部11の上端に当接させる。このとき、本体部11が溶接時に動かないようにゴムパッドを所定の圧力で本体部11の上端に押し付けておく。
その後、溶接治具1の本体部11を基準にして自動溶接装置5を設置する。自動溶接装置5の設置方法は、上述した斜材43の溶接時と同じであることから、ここでは詳細な説明を省略する。このように、本実施形態に係る溶接治具1は、本体部11の切欠部11b及び中空部11cを利用することによって、柱状部材3が床面2に対して垂直な場合、すなわち、柱状部材3が支柱42である場合にも使用することができる。
なお、溶接治具1を支柱42の溶接と斜材43の溶接とを兼用する場合には、中空部11cに支柱42を挿通する必要があることから、切欠部11bは本体部11の下端から上端の全域に渡って形成しておくことが必要である。
続いて、本発明の他の実施形態に係る溶接治具1について、図5(a)〜図6(c)を参照しつつ説明する。ここで、図5は、本発明の第二実施形態に係る溶接治具の設置方法を示す断面図であり、(a)は載置工程、(b)は固定工程、(c)は退避工程、を示している。図6は、本発明の第三実施形態に係る溶接治具の設置方法を示す断面図であり、(a)は載置工程、(b)は固定工程、(c)は除去工程、を示している。なお、上述した第一実施形態に係る溶接治具1と同じ構成部品については、同じ符号を付して重複した説明を省略する。
図5(a)〜(c)に示した第二実施形態に係る溶接治具1は、段差部11aを別部品によって構成し、本体部11の軸心方向に移動可能に構成したものである。具体的には、本体部11は、例えば、図5(a)に示したように、下端に配置された補助リング11dを備えている。補助リング11dは、本体部11と同じ箇所に切欠部を有するC字形状を有しており、下端内面に段差部11aが形成されている。また、補助リング11dは、ボルトやネジ等の締結具によって本体部11に固定可能に構成されている。
本体部11の下端周面には、補助リング11dを挿通可能な凹部11eが形成されている。凹部11eは、補助リング11dの高さよりも十分に大きく形成されており、補助リング11dを挿通したまま上下にスライドできるように構成されている。床面2に溶接されるパッド31の高さHが低い場合には、本体部11をパッド31に係止させたときに、パッド31の下端外周部に十分な隙間を確保することができない場合がある。
そこで、第二実施形態に係る溶接治具1では、本体部11をパッド31に係止させる部分を補助リング11dによって構成し、溶接時に移動させることができるようにしている。具体的には、まず、補助リング11dの先端を本体部11の下端から突出させ、段差部11aと本体部11の下面との位置を一致させた状態で、補助リング11dを本体部11に固定する。
次に、図5(a)に示したように、切欠部11bに斜材43を挿通する。続いて、斜材43のパッド31の肩部に段差部11aを係止させて、本体部11をパッド31上に載置する。次に、図5(b)に示したように、固定手段12により本体部11を斜材43に固定する。
続いて、図5(c)に示したように、補助リング11dを上方にスライドさせて本体部11に固定する。かかる処理によって、パッド31の下端外周部に溶接作業に必要な隙間を十分に確保することができる。なお、図示しないが、その後、本体部11を基準にして自動溶接装置5を設置して、パッド31の自動溶接を行う。
図6(a)〜(c)に示した第三実施形態に係る溶接治具1は、段差部11aを別部品によって構成し、本体部11に対して着脱可能に構成したものである。具体的には、本体部11は、例えば、図6(a)に示したように、下端に配置された補助リング11dを備えている。補助リング11dは、基本的に第二実施形態に示したものと同じ構成を備えている。ただし、第三実施形態に係る補助リング11dは、放射状に複数に分割可能又はヒンジを介して開閉可能に構成されている。
本体部11の下端周面には、補助リング11dを挿通可能な凹部11eが形成されている。凹部11eは、補助リング11dを挿通したときに、段差部11aが本体部11の下面と一致するように形成されている。
第三実施形態に係る溶接治具1では、まず、補助リング11dを凹部11eに挿通して本体部11に固定する。次に、図6(a)に示したように、切欠部11bに斜材43を挿通する。続いて、斜材43のパッド31の肩部に段差部11aを係止させて、本体部11をパッド31上に載置する。次に、図6(b)に示したように、固定手段12により本体部11を斜材43に固定する。
続いて、図6(c)に示したように、補助リング11dを本体部11から取り外す。かかる処理によって、パッド31の下端外周部に溶接作業に必要な隙間を十分に確保することができる。なお、図示しないが、その後、本体部11を基準にして自動溶接装置5を設置して、パッド31の自動溶接を行う。
本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 溶接治具
2 床面
3 柱状部材
4 安全柵
5 自動溶接装置
11 本体部
11a 段差部
11b 切欠部
11c 中空部
11d 補助リング
11e 凹部
12,13 固定手段
12a,13a 把持部材
12b,13b 当接部材
12c ブラケット
13c,13d ブロック体
13e 締結具
13f 切欠部
13g ボルト孔
31 パッド
41 手摺
42 支柱
43 斜材
51 溶接トーチ
52 台座
52a 台座本体
52b 脚部
52c ガイド部材
52d ブラケット

Claims (6)

  1. 床面に配置されるパッドを備えた柱状部材の溶接時に用いられる溶接治具であって、
    前記パッド上に載置される略筒形状の本体部と、
    前記本体部を前記柱状部材に固定するための固定手段と、を含み、
    前記本体部は、下端に形成され前記パッドの肩部に係止可能な段差部と、側面に形成され前記柱状部材が前記床面に対して傾斜している場合に前記柱状部材を挿通する切欠部と、を備えている、
    ことを特徴とする溶接治具。
  2. 前記本体部の前記床面に平行な断面における外形は、前記パッドの前記床面に平行な断面における外形と略相似形状を有している、請求項1に記載の溶接治具。
  3. 前記段差部は、前記パッドの軸心と前記本体部の軸心とを一致可能に構成されている、請求項2に記載の溶接治具。
  4. 前記段差部は、前記本体部の軸心方向に移動可能又は前記本体部に対して着脱可能に構成されている、請求項1に記載の溶接治具。
  5. 前記本体部は、前記柱状部材が前記床面に対して垂直な場合に前記柱状部材を挿通する中空部を備えている、請求項1に記載の溶接治具。
  6. 前記本体部の側面は、前記パッドを溶接する自動溶接装置を設置する際における位置決め手段を構成している、請求項1に記載の溶接治具。
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