JP6921035B2 - 合成開口レーダ - Google Patents

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Description

本発明は、複数の受信ビームを形成して目標を観測する合成開口レーダ(SAR:Synthetic Aperture Radar)に関する。
合成開口レーダ(以下、SARとする)は、人工衛星または航空機などを用いたリモートセンシングの分野では、昼夜および天候に左右されず、高分解能で地表を撮像することができるセンサとして知られている。SARの主要なパラメータには、分解能および観測幅がある。また、合成開口レーダの性能を表す分解能には、アジマス分解能およびレンジ分解能がある。
従来のSARの受信系統は、1つのアンテナに対して受信機およびデータ処理部を1台ずつ搭載した構成である。
ここで、アジマス分解能と観測幅とはトレードオフの関係にあり、アジマス分解能を向上させるにはパルス反復周波数(PRF:Pulse Repetition Frequency)を上げる必要があり、一方、観測幅を拡大するにはPRFを下げる必要がある。
アジマス分解能と観測幅とのトレードオフを解消する手段の一つとして、複数開口受信方式(MRC方式:Multiple Receive Channel方式)が存在する。MRC方式では、アンテナ受信開口をアジマス方向に分割した複数のチャネルで信号を同時に受信し、各受信信号を独立に信号処理し、その処理結果を合成する。MRC方式では、複数の受信開口である複数チャネルで信号を同時に受信するため、1回のパルス送受信におけるアジマス方向のサンプリング実施位置が増加する。MRC方式を適用することにより、SARは、PRFを上げることなくアジマス分解能を向上させることができる。すなわち、SARは、観測幅を狭めることなくアジマス分解能を向上させることができる。また、MRC方式を適用し、さらに、PRFを下げることにより、アジマス分解能を向上させつつ観測幅を拡大させることができる。
Y.Okada, S.Nakamura, K.Iribe, Y.Yokota, M.Tsuji, M.Tsuchida, K.Hariu, Y.Kankaku, S.Suzuki, Y.Osawa, and M.Shimada, "System design of wide swath, high resolution, full polarimietoric L-band SAR onboard ALOS-2", Geoscience and Remote Sensing Symposium(IGARSS) 2013 IEEE International, pp.894-897.
しかしながら、MRC方式は、各チャネルでの受信信号を独立に処理するため、回路規模が増大するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、回路規模を抑制しつつ観測性能を向上させることが可能な合成開口レーダを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる合成開口レーダは、第1のアンテナ開口および第2のアンテナ開口をアジマス方向に並べて形成するアンテナ部と、第2のアンテナ開口で受信した信号を、第1のアンテナ開口で受信した信号である第1の信号の周波数帯域とは異なる周波数帯域の第2の信号に変換する周波数変換部とを備える。また、合成開口レーダは、第1の信号と第2の信号とを合成する合成部と、合成部で生成された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するアナログデジタル変換部と、アナログデジタル変換部が生成したデジタル信号を、デジタル信号を処理するデータ処理装置へ伝送するデータ伝送部と、第1のアンテナ開口で受信した信号と第2のアンテナ開口で受信した信号とを合成して単一開口受信信号を生成する合成器と、を備える。アナログデジタル変換部は、合成器が単一開口受信信号を生成した場合は単一開口受信信号をデジタル信号に変換し、合成器が単一開口受信信号を生成しない場合は合成部で生成された信号をデジタル信号に変換する。
本発明によれば、回路規模を抑制しつつ観測性能を向上させることが可能な合成開口レーダを実現できるという効果を奏する。
合成開口レーダの受信系統の一般的な構成を示す模式図 MRC方式を適用する一般的な合成開口レーダの受信系統の構成を示す模式図 図2に示した一般的な合成開口レーダによる観測信号の周波数帯域とアンテナの受信帯域との関係を示す図 本発明の実施の形態にかかる合成開口レーダの構成例を示す図 実施の形態にかかる合成開口レーダを構成するデータ収集装置の概略構成を示す図 実施の形態にかかるデータ収集装置の受信部およびデータ処理部の構成例を示す図 実施の形態にかかる合成開口レーダによる受信信号である観測信号の周波数帯域とアンテナの受信帯域との関係の一例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる合成開口レーダを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、MRC方式を実現する一般的な合成開口レーダの構成について簡単に説明する。図1は、合成開口レーダの受信系統の一般的な構成を示す模式図である。図1において、矢印は受信信号の流れを示す。図1に示したように、一般的な合成開口レーダの受信系統は、1つのアンテナ101に対して、受信処理を行う受信回路102と、受信信号から得られるデータを処理するデータ処理回路103とをそれぞれ1つずつ備える。図2は、MRC方式を実現する一般的な合成開口レーダの受信系統の構成を示す模式図である。図2において、矢印は受信信号の流れを示す。図2に示したように、MRC方式を実現する一般的な合成開口レーダの受信系統は、アジマス方向に分割した受信開口を実現するアンテナ111および112で構成されるアンテナ部110と、各アンテナ受信回路121および122で構成される受信部120と、データ処理回路131および132で構成されるデータ処理部130とを備える。アンテナ111の開口を前開口、アンテナ112の開口を後開口とする。
図2に示した、MRC方式を実現する一般的な合成開口レーダにおいて、アンテナ111および112は、観測対象によって散乱された観測信号を受信する。アンテナ111が受信した信号は、受信回路121に入力される。受信回路121は、アンテナ111から入力された受信信号に対して周波数変換処理、フィルタリング処理、増幅処理、復調処理などを行いデータ処理回路131へ出力する。データ処理回路131は、受信回路121からの入力信号に対してアナログデジタル変換を行い、得られたデジタル受信データを記録する。また、アンテナ112が受信した電波は、受信回路122に入力される。受信回路122は、アンテナ112から入力された受信信号に対して周波数変換処理、フィルタリング処理、増幅処理、復調処理などを行いデータ処理回路132へ出力する。データ処理回路132は、受信回路122からの入力信号に対してアナログデジタル変換を行い、得られたデジタル受信データを記録する。なお、データ処理回路131および132のそれぞれで生成され、記録されたデジタル受信データは、その後、図示を省略している伝送部により読み出され、各デジタル受信データを処理する地上システムへ伝送される。地上システムでは、各デジタル受信データに基づいて、観測結果である画像の生成、生成した画像の解析などを行う。
図3は、図2に示した合成開口レーダによる観測信号の周波数帯域とアンテナの受信帯域との関係を示す図である。受信帯域はアンテナ111および112の受信帯域である。図3に示したように、MRC方式を実現する一般的な合成開口レーダは、前開口での受信信号および後開口での受信信号に対して独立に信号処理を行い、その処理結果を合成することで、1回のパルス送受信におけるアジマス方向のサンプリング位置を増加させ、アジマス方向の合成開口を拡張させる。しかし、MRC方式を実現する一般的な合成開口レーダは、前開口および後開口のそれぞれで受信した信号を個別に処理するため、各周波数帯域の受信信号を処理するための回路である受信回路およびデータ処理回路を開口数と同じ2系統用意する必要がある。なお、図2および図3ではアンテナが2つの例を示したが、アンテナが3つ以上の場合も同様に、受信信号を処理するための回路をアンテナと同じ数だけ容易する必要がある。
実施の形態.
つづいて、本実施の形態にかかる合成開口レーダについて説明する。図4は、本発明の実施の形態にかかる合成開口レーダの構成例を示す図である。本実施の形態にかかる合成開口レーダ100は、観測の対象領域である観測領域からの散乱波を受信して受信データを収集するデータ収集装置1と、データ収集装置1が収集したデータに基づいて観測結果である観測画像を生成するデータ処理装置2とを備える。データ収集装置1は、人工衛星または飛行機などの移動体に搭載される。一方、データ処理装置2は地上に設置される。
図5は、本実施の形態にかかる合成開口レーダを構成するデータ収集装置1の概略構成を示す図である。データ収集装置1は、アンテナ部10、受信部20およびデータ処理部30を備える。アンテナ部10は、アンテナ11および12で構成される。アンテナ11および12は、データ収集装置1が搭載される移動体の移動方向に沿って並べて設置される。アンテナ11は、移動体の移動方向の前側に設けられ、アンテナ12は後側に設けられる。アンテナ11が形成する受信ビームの形状とアンテナ12が形成する受信ビームの形状は同一とし、各受信ビームの照射範囲は異なるものとする。また、照射範囲同士は隣接しているものとする。以下の説明では、アンテナ11の開口を第1のアンテナ開口である前開口、アンテナ12の開口を第2のアンテナ開口である後開口とする。
本実施の形態にかかる合成開口レーダ100のデータ収集装置1は、受信部20が、後開口で受信した信号に対して周波数変換を実施し、周波数変換を実施して得られた周波数変換後の受信信号と、前開口で受信した信号とを合成する。合成した受信信号は、データ処理部30を介して地上側のデータ処理装置2へ伝送される。地上側のデータ処理装置2は、データ収集装置1から伝送された受信信号に対して周波数分離処理を実施して2つの受信信号に分離する。これにより、本実施の形態にかかる合成開口レーダ100は、データ収集装置1の受信回路が増大するのを抑制しつつ、上述したMRC方式を実現する。
図6は、本実施の形態にかかるデータ収集装置1の受信部20およびデータ処理部30の構成例を示す図である。
データ収集装置1の受信部20は、合成器(CMB:Combiner)21と、スイッチ22と、周波数変換ミキサ23および24と、検波器25および26と、周波数変換部27を構成する周波数変換ミキサ27Aおよび27Bと、合成部28を構成する合成器28Aおよび28Bとを備える。また、データ処理部30は、アナログデジタル変換部31Aおよび31Bと、記録部32と、データ伝送部33とを備える。
次に、本実施の形態にかかる合成開口レーダ100の各部の動作について説明する。データ収集装置1のアンテナ部10を構成するアンテナ11および12は、アジマス方向に分解したアンテナ開口を実現する。上述したように、アンテナ11の開口が前開口、アンテナ12の開口が後開口である。アンテナ11および12は、送信時は1つのビームを形成して図示しないパルス信号生成器から出力される送信パルスを観測領域に向け照射する。また、受信時は、アンテナ11および12のそれぞれが独立にビームを形成して観測領域からの散乱波を受信する。
データ収集装置1の受信部20において、合成器21およびスイッチ22は、単一開口受信を実施するために設けられている。スイッチ22の入力端子にはアンテナ12が接続され、2つの出力端子の一方には合成器21が接続され、他方には周波数変換ミキサ24が接続されている。データ収集装置1は、スイッチ22の出力先を合成器21側に切り替えることで、合成器21にてアンテナ11からの受信信号とアンテナ12からの受信信号とを合成するようになり、単一開口受信を実現できる。複数開口受信を行う場合、スイッチ22の出力先は周波数変換ミキサ24側に設定される。図6は、複数開口受信を行う場合の状態を示している。合成器21は、スイッチ22から受信信号の入力が無い場合、アンテナ11から入力される受信信号をそのまま周波数変換ミキサ23へ出力する。なお、合成器21およびスイッチ22は必須の構成ではない。データ収集装置1は合成器21およびスイッチ22を備えていなくてもよい。合成器21およびスイッチ22を備えない構成の場合、データ収集装置1は、常に複数開口受信を行う。
以下、スイッチ22の出力先が周波数変換ミキサ24側に設定され、合成開口レーダ100が複数開口受信を行う場合について説明を行う。
アンテナ11が受信した信号は合成器21を介して周波数変換ミキサ23に入力される。アンテナ12が受信した信号はスイッチ22を介して周波数変換ミキサ24に入力される。
周波数変換ミキサ23および24は、それぞれ、入力される受信信号に対して図示しないパルス信号生成器が生成するローカル信号をミキシングし、受信信号の周波数帯域をIF(Intermediate Frequency)帯にダウンコンバートする。周波数変換ミキサ23からの出力信号は検波器25に入力され、周波数変換ミキサ24からの出力信号は検波器26に入力される。
検波器25および26は、入力される受信信号に対して、図示しないパルス信号生成器が生成するCOHO信号をミキシングすることにより位相同期検波を行い、受信信号を90°位相差のIch信号およびQch信号に変換する。検波器25および26のそれぞれから出力されるIch信号およびQch信号はビデオ信号である。COHO信号とは、観測用の送信パルス信号と周波数および位相が同じパルス信号である。検波器25が出力するIchの受信信号であるIch信号は合成器28Aに入力され、検波器25が出力するQchの受信信号であるQch信号は合成器28Bに入力される。検波器26が出力するIch信号は周波数変換ミキサ27Aに入力され、検波器26が出力するQch信号は周波数変換ミキサ27Bに入力される。
周波数変換ミキサ27Aおよび27Bは、検波器26から入力される受信信号に対して図示しないパルス信号生成器が生成するローカル信号をミキシングすることで周波数変換を行い、受信信号の周波数帯域を、検波器25から出力される信号とは異なる周波数帯域に変換する。周波数変換ミキサ27Aが出力するIch信号は合成器28Aに入力され、周波数変換ミキサ27Bが出力するQch信号は合成器28Bに入力される。
合成器28Aは、アンテナ11が受信した信号のIch信号成分とアンテナ12が受信した信号のIch信号成分とを合成する。合成器28Bは、アンテナ11が受信した信号のQch信号成分とアンテナ12が受信した信号のQch信号成分とを合成する。合成器28Aが出力する合成後のIch信号はデータ処理部30のアナログデジタル変換部31Aに入力される。合成器28Bが出力する合成後のQch信号はデータ処理部30のアナログデジタル変換部31Bに入力される。
ここで、受信部20を実現する回路は、後開口の受信信号すなわちアンテナ12による受信信号に対する周波数変換の影響を考慮し、アンテナ11による受信信号が受信部20に入力されてから出力されるまでの経路と、アンテナ12による受信信号が受信部20に入力されてから出力されるまでの経路とが同じ長さになるよう、等長化が行われている。
データ処理部30のアナログデジタル変換部31Aおよび31Bは、受信部20から受け取ったビデオ帯の受信信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、記録部32へ出力する。
記録部32は、アナログデジタル変換部31Aおよび31Bからの入力信号を記録する。
データ伝送部33は、記録部32に記録されたデジタル形式のIch信号およびQch信号を予め定められたタイミングで読み出し、地上に設置されたデータ処理装置2へ伝送する。データ伝送部33がデータ処理装置2へ信号を伝送する際の伝送方式については規定しない。データ伝送部33は、公知の無線通信方式のいずれかを使用してデータ処理装置2へ信号を送信すればよい。
図7は、本実施の形態にかかる合成開口レーダ100による受信信号である観測信号の周波数帯域とアンテナの受信帯域との関係の一例を示す図である。
図7の<1>、<2>および<3>はそれぞれ、図6の<1>、<2>および<3>に対応している。すなわち、図6の<1>の箇所における観測信号の周波数帯域とアンテナの受信帯域の関係を示したものが図7の<1>であり、図6の<2>の箇所における観測信号の周波数帯域とアンテナの受信帯域の関係を示したものが図7の<2>であり、図6の<3>の箇所における観測信号の周波数帯域とアンテナの受信帯域の関係を示したものが図7の<3>である。図7は、アンテナ11および12のそれぞれによる観測信号のIch信号の周波数帯域を示したものであるが、Qch信号の周波数帯域も同様である。
図6を参照しながら説明したように、合成開口レーダ100は、後開口で受信した信号に周波数変換を実施することで、前開口および後開口のそれぞれの受信信号の周波数帯域が互いに重なり合わない状態にする(図7の<1>→<2>)。合成開口レーダ100は、次に、フィルタにより分離可能な状態、すなわち、互いに重なり合わない異なる周波数帯域にした各受信信号を合成することで、単一の回路で信号処理を実施できる状態にする(図7の<2>→<3>)。ここでの信号処理とは、データ収集装置1のデータ処理部30が行う処理、具体的には、受信信号に対してアナログデジタル変換を行い、データ処理装置2へ伝送する処理である。
データ収集装置1からデータ処理装置2へ伝送された受信信号は、データ処理装置2にてフィルタを用いて各開口での受信信号に分離される(図7の<3>→<4>)。その後、合成開口レーダ100のデータ処理装置2が、後開口の受信信号に再度周波数変換を実施し、前開口および後開口の受信信号の周波数帯域を一致させる(図7の<4>→<5>)。データ処理装置2は、周波数帯域を一致させた後の前開口および後開口の受信信号に対して、MRC方式に従った信号処理を行い観測結果である観測画像を生成する。周波数帯域を一致させた後の各受信信号に対してデータ処理装置2が行う信号処理は、従来のMRC方式を適用した場合と同様の処理である。
以上のように、本実施の形態にかかる合成開口レーダ100のデータ収集装置1は、後開口で受信した信号を、前開口で受信した信号とは異なる周波数帯域の信号に変換する周波数変換部27と、前開口で受信した信号を、後開口で受信し、周波数が変換された後の信号と合成する合成部28と、を備える。これにより、前開口および後開口で受信した信号をアナログデジタル変換して地上のデータ処理装置2へ伝送するための回路をアンテナ開口数分備える必要が無くなる。よって、合成開口レーダ100は、受信系統の回路規模を抑制しつつアジマス分解能の向上および観測幅の拡大の一方または双方を実現して観測性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、後開口の受信信号を周波数変換の対象とし、後開口の受信信号を前開口の受信信号とは異なる周波数帯域の受信信号に変換する構成例および動作例について説明したが、前開口の受信信号を周波数変換の対象として同様の処理を行うようにしてもよい。この場合、後開口が第1のアンテナ開口、前開口が第2のアンテナ開口となる。
また、本実施の形態では、アジマス方向の開口数を2とした場合の例について説明したが、アジマス方向の開口数を3以上とすることも可能である。この場合、各アンテナ開口で受信した信号のうち、1つを除いたそれ以外の受信信号の周波数帯域を変換し、各受信信号の周波数帯域が異なる状態にした後に合成すればよい。周波数帯域が異なる状態とは、周波数帯域同士が重なり合わずにフィルタで分離可能な状態をいう。この場合、周波数変換の対象ではない信号を受信したアンテナ開口が第1のアンテナ開口、周波数変換の対象の信号を受信したアンテナ開口が第2のアンテナ開口となる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 データ収集装置、2 データ処理装置、10,110 アンテナ部、11,12,101,111,112 アンテナ、20,120 受信部、21,28A,28B 合成器、22 スイッチ、23,24,27A,27B 周波数変換ミキサ、25,26 検波器、27 周波数変換部、28 合成部、30,130 データ処理部、31A,31B アナログデジタル変換部、32 記録部、33 データ伝送部、100 合成開口レーダ、102,121,122 受信回路、103,131,132 データ処理回路。

Claims (3)

  1. 第1のアンテナ開口および第2のアンテナ開口をアジマス方向に並べて形成するアンテナ部と、
    前記第2のアンテナ開口で受信した信号を、前記第1のアンテナ開口で受信した信号である第1の信号の周波数帯域とは異なる周波数帯域の第2の信号に変換する周波数変換部と、
    前記第1の信号と前記第2の信号とを合成する合成部と、
    前記合成部で生成された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するアナログデジタル変換部と、
    前記アナログデジタル変換部が生成したデジタル信号を、デジタル信号を処理するデータ処理装置へ伝送するデータ伝送部と、
    前記第1のアンテナ開口で受信した信号と前記第2のアンテナ開口で受信した信号とを合成して単一開口受信信号を生成する合成器と、
    を備え
    前記アナログデジタル変換部は、前記合成器が前記単一開口受信信号を生成した場合は前記単一開口受信信号をデジタル信号に変換し、前記合成器が前記単一開口受信信号を生成しない場合は前記合成部で生成された信号をデジタル信号に変換する、
    ことを特徴とする合成開口レーダ。
  2. 前記第1のアンテナ開口は単一のアンテナ開口、前記第2のアンテナ開口は複数のアンテナ開口であり、
    前記周波数変換部は、前記第2のアンテナ開口のそれぞれで受信した信号を、周波数帯域がそれぞれ異なる複数の第2の信号に変換する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の合成開口レーダ。
  3. 移動体に搭載されるデータ収集装置と、
    地上に設置されるデータ処理装置と、
    を備え、
    前記データ収集装置は、
    第1のアンテナ開口および第2のアンテナ開口をアジマス方向に並べて形成するアンテナ部と、
    前記第2のアンテナ開口で受信した信号を、前記第1のアンテナ開口で受信した信号である第1の信号の周波数帯域とは異なる周波数帯域の第2の信号に変換する周波数変換部と、
    前記第1の信号と前記第2の信号とを合成する合成部と、
    前記合成部で生成された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するアナログデジタル変換部と、
    前記アナログデジタル変換部が生成したデジタル信号を前記データ処理装置へ伝送するデータ伝送部と、
    前記第1のアンテナ開口で受信した信号と前記第2のアンテナ開口で受信した信号とを合成して単一開口受信信号を生成する合成器と、
    を備え、
    前記アナログデジタル変換部は、前記合成器が前記単一開口受信信号を生成した場合は前記単一開口受信信号をデジタル信号に変換し、前記合成器が前記単一開口受信信号を生成しない場合は前記合成部で生成された信号をデジタル信号に変換し、
    前記合成器が前記単一開口受信信号を生成しない場合、
    前記データ処理装置は、
    前記データ収集装置から受信した前記デジタル信号に含まれる前記第1の信号および前記第2の信号を前記デジタル信号から抽出し、前記第2の信号を前記第1の信号の周波数帯域と同じ周波数帯域の信号に変換し、変換後の第2の信号と前記第1の信号とに基づいて観測結果を生成する、
    ことを特徴とする合成開口レーダ。
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