JP6918751B2 - 地盤の安定性評価方法及び地盤の安定性評価のためのコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
このように弾塑性解析によって演算された応力度の分布は、塑性化した領域で降伏基準を超えることはない。そして、過剰の応力度が周囲に残存する弾性域で支持されると、一見安定しているかのような状態となる。
本発明の評価方法では、弾塑性解析によって演算された応力度分布について、応力度が塑性域となっている位置において 作用している応力度と土又は岩の単位体積重量との釣り合いを判別する。つまり式(1)によって判別を行うことができる。即ち、EE≧0となる領域では、地盤に作用する応力度が土又は岩に作用する重力を支持し得るものと評価することができるが、EE<0となる領域では 式(2)に示す平衡方程式が満足されないことになる。即ち、塑性化した状態の土又は岩に作用している応力度によってその重量を支持することができず、崩落が生じ得る状態になっていると評価される。
重ね合わされた応力度の分布は、地盤が弾性的に挙動している時は 平衡方程式(2)を常に満足しているが、塑性的に挙動している時は 平衡方程式(2)を満足していないことがある。このように演算された応力度分布は、塑性化した領域においては土又は岩の単位要素について重力の作用が適正に評価されていないことを示している。したがって、重力を考慮したつり合いの条件、つまり上記式(1)で示されるEEの正負を判別することにより 演算された応力度が塑性域となった位置の地盤の安定性を適正に評価することが可能となる。
さらに、土塊又は岩塊が離脱した面すなわち崩落面に作用していた応力度は、崩落面が自由表面となることよって解放される。これは崩落前の状態で崩落面に作用していた応力度に相当する力を逆方向に外力として作用させることによって演算することができる。これらの荷重による応力度の変化を演算することにより崩落後の応力度分布を得ることができる。
図1は、本発明に係る方法によって地盤の掘削面付近の安定性を評価した例を説明するための図であって、掘削する前の地盤の概略断面図及びこの地盤の応力度を解析するための初期モデルを示す概略図である。また、図2は同じ地盤に断面形状が矩形のトンネルを掘削した状態を示す概略断面図及びトンネルを掘削した状態を解析するための掘削後モデルを示す概略図である。
この例は、図2に示すようにほぼ水平な地表面1を有する地盤2の地表面下に断面形状が矩形のトンネル3を掘削したときの、トンネル内面付近の崩落に対する安定性を評価するものである。応力度の解析には有限要素法を用いるものとし、2次元解析を行う。
なお、応力度の解析方法は有限要素法に限定されるものではなく、地盤を複数の要素に分割して応力度を解析するものであれば適用することができ、有限差分法等を用いることもできる。
特性値は土又は岩の単位体積重量、弾性係数、ポアソン比、粘着力、内部摩擦角、側圧係数を含むものである。本実施例では、これらの特性値を次にように推定している。
単位体積重量ρ= 22.0 kN/m3
弾性係数E = 200 Mpa
ポアソン比ν = 0.35
粘着力c = 0.30 Mpa
内部摩擦角φ = 35°
側圧係数 = 0.54
降伏基準は、例えば、土あるいは岩の破壊がせん断応力度と垂直応力度によって生じることに基づき、下記モール・クーロン式(7)によって設定することができる。
τ = c + σtanφ ・・・・・・(7)
τ:せん断応力度
σ:垂直応力度
c:粘着力
φ:土の内部摩擦角
なお、地盤の引張強度がゼロの場合には、上記モール・クーロン式において垂直応力度σがマイナス(引張応力度)のときに、 τ=0 とする「No Tentionモデル」を破壊基準として採用することもできる。また、本実施形態は2次元で評価を行っているが、3次元の解析を行って評価するときには、破壊が正八面体せん断応力度と平均応力度によって生じることに基づいた「Drucker-Prager式」を降伏基準として採用することができる。さらに、弾塑性解析を行うときの降伏基準又は破壊基準は、これらに限定されるものではない
一方、応力度とひずみとの関係は、例えば図4に示すような弾塑性体として設定することができる。
このように掘削土塊又は岩塊の自重の除荷及び掘削面における応力度の解放による地盤の応力度分布の変化量を初期応力度分布に重ね合わせて、つまり要素ごとに地盤の応力度の変化量と初期応力度とを加算することによって掘削後の応力度分布が得られる(ST5)。
逆方向に作用させる自重に相当する力及び掘削面で解放される応力度に相当する力は、その力を複数に分割し、段階的に載荷して繰り返し応力度を演算する。
分割した上記力の一つを載荷して行う演算は弾性解析と同様に行うことができるが、応力度を演算するごとに、設定された応力度とひずみとの関係に基づき、逐次に応力度とひずみとの関係を見直しながら繰り返し演算を行う。そして、逆方向に載荷された自重に相当する力及び掘削面で解放される力によって初期応力度から変化した応力度が降伏基準を超えるか否かについて照査する(ST6)。
モール・クーロン式(7)で示される降伏基準は図5に示すように直線で示され、各要素について演算された応力度をモールの応力円として図5上の降伏基準と対比する。そして、降伏基準を超えるか否かを照査する。図5中に符号5で示すようにモールの応力円が降伏基準を超える位置ではせん断破壊が生じていると推定され、塑性的な変形が生じている。また、図5中に符号6で示すモールの応力円のように降伏基準を超えない位置では弾性域にあると推定することができる。
一般に塑性化した領域は、掘削したトンネルの周辺、特に初期応力が高く、地盤の強度が低い領域に生じやすい。
図5においてモールの応力円5が降伏基準を超えるときに、図中に符号7で示すモールの応力円で示されるように降伏基準を満たす応力度に低減する。そして降伏基準を超える過剰の応力度を算出し、この応力度に対応する等価な節点力を数値解析用のモデルの各節点に載荷して応力度を演算する。この等価な節点力を載荷して演算された応力度は周辺部に分配され、分配前の応力度に加算することにより過剰の応力度を分配した後の応力度を演算することができる。過剰の応力度を分配した後にも、応力度が降伏基準を超えることがあり、分配後の応力度が降伏基準を超えるか否かの判別を行う(ST8)。降伏基準を超える過剰の応力度が生じているときには同様の演算を繰り返し、過剰の応力度が生じないか、又は無視できる程度とされる所定の値以下となるまで行う。このような演算を分割した荷重のすべてを載荷するまで繰り返す(ST9)。
このようにして演算される、地盤が掘削された後の応力度分布σijは、式(8)に示すように初期応力度の分布σij,0と、弾塑性解析によって演算された応力度の変化量Δσijとの和となっている。
σij = σij,0 + Δσij ・・・・・(8)
地盤を掘削した後の応力度の分布σijの演算において、降伏基準を超える過剰の応力度を分配することによって演算結果は非線形となっており、上記のように演算された地盤掘削後の応力度分布σijは平衡方程式(2)を満足していない可能性がある。そこで本発明の評価方法では、掘削後の応力度分布で塑性域に達している各要素において応力度と重力とのつり合いの条件を考え、式(1)のパラメーターEEについて、次の判別を行う(ST10)。
EE≧0 or EE<0
そして、EEが正の値又は0であれば地盤は安定した状態であると評価することができる。つまり地盤内には自重を支持することができる応力度が作用していると推定される。また、EEが負の値であるときには、地盤内に作用している応力度で自重を支持することができない状態にあると推定することができる。このときには塑性化した領域が不安定となり、重力によって崩落する危険性を有しているものと評価することができる(ST11)。
なお、EE=0であるときには、平衡方程式つまり式(2)を満足する状態であって安定した状態と考えることができる。
パラメーターEEの値が負となる領域10は、トンネル3の上面付近に現れており、トンネルの上面は不安定な状態で崩落の危険があると評価することができる。
まずEE<0となる位置が存在しないときは、掘削後の地盤は安定しており、安全に掘削することが可能であると評価することができる。そして、これ以上に掘削領域を拡大しないとき(ST15)には評価を終了する。
評価を続行するときには、パラメーターEEの判別(ST10)でEE<0となる領域10は崩落するものとして要素を取り除き、図7に示すように新たな崩落後モデル11を設定する(ST14)。そして、トンネルを掘削したときと同様に、崩落によって崩落部分の土塊又は岩塊が地山から離脱すること、つまり離脱した土塊又は岩塊の自重の消滅することを考慮するとともに、崩落によって現れた表面つまり崩落面に作用していた応力度が解放されることを考慮して崩落後の応力度を演算することができる。
この演算は掘削によって土塊又は岩塊が除去されるときと同様の手順(ST5〜ST9)によって行うことができる。
EE<0となる領域が生じているときには、その領域にまで崩落が及ぶ可能性があると判別される。そして、さらにその部分の要素を取り除いた崩落後モデルを設定して、同様の演算を繰り返す。このような演算によってEE<0となる領域がなくなったときの状態まで崩落が生じる可能性があると判断することができる。
有限要素法による数値解析によって数値解析モデルのそれぞれの要素についてy方向の応力度σy及びせん断応力度τxyが演算されている。これらの値から(Δσy/Δy)の値及び(Δτxy/Δx)の値を求める。
(Δσy/Δy)については、弾塑性有限要素解析によって求められた各要素のy方向の応力度σyから、(Δσy/Δy)を求めようとする要素のy方向(この場合は上下方向)に隣接する幾つかの要素の値を抽出する。これらの値を多項式による連続関数として近似し、その式をyによって微分するとσyのy方向の勾配(Δσy/Δy)がyの関数として求められる。その式に(Δσy/Δy)を求めようとする要素の座標値yを代入することによってその要素の(Δσy/Δy)の値が得られる。
一方、(Δτxy/Δx)の値は(Δσy/Δy)の演算と同様に、x方向(この場合は水平方向)に隣接する幾つかの要素のτxyをxの多項式による連続関数として近似する。この多項式をxによって微分し、(Δτxy/Δx)を求めようとする要素の座標値xを代入することによってその要素の(Δτxy/Δx)の値が得られる。
これらの値を加算し、さら地盤材料の単位体積重量を加えることによってEEの値を求めることができ、このEEの値により式(1)の判別を行う。
また、簡易的には、多項式による連続関数で近似する工程及び連続関数を微分する工程に代えて、複数の要素で得られたσy、τxyの値と各要素の大きさからσy、τxyの変化量すなわち(Δσy/Δy),(Δτxy/Δx)を近似的に演算することもできる。
この例は、図9(a)に示すように地表面12から深い溝13を掘削したときの壁面の安定性を評価するものであり、地盤の特性値は、図1及び図2に示す評価例と同じ値としている。また、掘削前の状態に相当する初期モデル(図示を省略する)及び掘削後モデルは四角形の要素の集合とするものであり、解析には有限要素法を用いている。
図10(b)に示すパラメーターEEの値は、図10(a)中のB−B線の位置における値を示すものである。この図に示されるように地表面よりの深さが小さい位置では、塑性変形は生じておらず、応力度は弾性域となっている。したがって、パラメーターEEの値は0となって平衡方程式を満足する状態となっている。深い位置では塑性域となっており、パラメーターEEの値は負の値となり、さらに溝の底付近では、パラメーターEEは正の値に転じる。パラメーターEEの値が負の領域では、壁面が重力による崩落に対して安定性を欠いていると評価することができる。
例えば、地下空洞、溝、立坑等が設けられている地盤に盛土を行ったときに既存の地下空洞等の周辺部の地盤について安定性を評価することができる。
図14(a)は、既存の地下空洞21が存在する地盤上に盛土22を施す場合を示すものであり、既に形成されている地下空洞の周辺部における地盤について安定性を評価することができる。
このような場合にも、図15(a)に示すように、既に地下空洞23が形成されている地盤に対応した初期モデルを設定し、初期応力度分布を演算する。そして、荷重24を載荷した時の応力度分布は、図15(b)に示すように数値解析モデルは変更せず、荷重を作用させて応力度の変化を演算することができる。このように演算された応力度分布における塑性域について式(1)の判別を行うことにより、地下空洞、溝、立坑等の周辺地盤の安定性を評価することができる。
このときには、互いに直交するx軸、y軸、z軸で規定される空間内で複数の要素の集合である数値解析モデルを設定し、2次元で行った解析と同様に土又は岩を弾塑性体として弾塑性解析を行うことができる。そして、数値解析によって得られた応力度が塑性域となっている位置について、式(4)の判別を行うことができる。これにより、3次元的に地盤の安定性を評価することができ、さらに崩壊が及ぶ範囲を推定することも可能となる。
また、以上に説明した実施の形態は方法として説明しているが、上記の方法はコンピュータの動作によって行うことができるものであり、本発明に係るコンピュータプラグラムは、上記の方法をコンピュータに実行させるものである。
盛土, 23:地下空洞, 24:地盤上に載荷される荷重
Claims (9)
- 評価対象となる地盤の調査によって得られたデータ又は類似する調査済地盤のデータに基づいて特定又は推定された、評価対象となる前記地盤を構成する土又は岩の特性値を用いて地盤の安定性を評価する方法であって、
前記地盤の形状及び前記特性値に対応し、xy平面上における複数の要素の集合である数値解析用のモデルを設定する工程と、
前記土又は岩を弾塑性体として前記数値解析用のモデルを用いた2次元の数値解析法により、前記土又は岩の自重が作用している前記地盤の応力度分布を演算する工程と、
前記演算において応力度があらかじめ設定された基準を超えて塑性域に達した位置について、前記応力度分布から下記の式(1)に基づく判別を行う工程と、
下記の式(1)に基づく判別で、EE≧0となる位置では前記地盤が安定で、EE<0となる位置については不安定と評価する工程とを含むことを特徴とする地盤の安定性評価方法。
- 前記数値解析用のモデルを設定する工程は、前記地盤の掘削を行う前の形状に対応した初期モデルを設定する工程を含み、
前記地盤の応力度分布を演算する工程は、
前記初期モデルを用いて、土又は岩の自重が作用している掘削前の前記地盤の初期応力度分布を演算する工程と、
前記初期モデルから前記地盤を掘削する部分に対応する要素を削除した掘削後モデルを設定する工程と、
掘削部分の土又は岩の重量が除荷されることによる応力度分布の変動及び掘削によって生じる掘削面に作用していた応力度が解放されることによる応力度分布の変動が生じた後の応力度分布を演算する工程と、を含み、
前記掘削による変動後の応力度分布において塑性域に達している位置について、前記式(1)に基づく判別を行うことを特徴とする請求項1に記載の地盤の安定性評価方法。 - 前記数値解析用のモデルを設定する工程は、盛土を行う前の前記地盤の形状に対応した初期モデルを設定する工程を含み、
前記地盤の応力度分布を演算する工程は、
前記初期モデルを用いて、土又は岩の自重が作用している前記地盤の初期応力度分布を演算する工程と、
前記地盤上に盛土をする部分に対応する要素を前記初期モデルに付加した盛土後モデルを設定し、該盛土後モデルを用いて、前記盛土によって変動した後の応力度分布を演算する工程と、を含み、
前記盛土を行った後の応力度分布において塑性域に達している位置について、前記式(1)に基づく判別を行うことを特徴とする請求項1に記載の地盤の安定性評価方法。 - 前記数値解析用のモデルを設定する工程は、荷重が載荷される前の前記地盤の形状に対応した初期モデルを設定する工程を含み、
前記地盤の応力度分布を演算する工程は、
前記初期モデルを用いて、土又は岩の自重が作用している前記地盤の初期応力度分布を演算する工程と、
前記初期モデルに、地盤上に載荷又は除荷される荷重に相当する力を作用させ、荷重の載荷又は除荷によって変動する応力度を前記初期応力度分布と足し合わせて、荷重の載荷又は除荷後の応力度分布を演算する工程と、を含み、
前記載荷又は除荷後の応力度分布において塑性域に達している位置について、前記式(1)に基づく判別を行うことを特徴とする請求項1に記載の地盤の安定性評価方法。 - 前記判別においてEE<0と判別された位置の要素を崩落部分として、該判別に用いる応力度を演算した数値解析用のモデルから除去した崩落後モデルを設定する工程と、
該崩落後モデルを用いて、自重が作用している前記崩落部分を除去することによって変動した崩落後の応力度分布を演算する工程と、
前記崩落後の応力度分布において応力度が塑性域に達している位置について、前記式(1)に基づく判別を行う工程と、
前記式(1)に基づく判別で、EE≧0となる位置では前記地盤が安定で、EE<0となる位置では不安定と評価する工程とを含むことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれに記載の地盤の安定性評価方法。 - 前記崩落によって変動した後の応力度分布を演算する工程は、
前記崩落部分の判別に用いた応力度分布に、前記崩落部分の土又は岩の自重が除荷されることによる応力度分布の変動及び崩落部分の要素を除去することによって生じる崩落面に作用していた応力度が解放されることによる応力度分布の変動を加算した応力度分布として演算することを特徴とする請求項5に記載の地盤の安定性評価方法。 - 評価対象となる地盤の調査によって得られたデータ又は類似する調査済地盤のデータに基づいて特定又は推定された、評価対象となる前記地盤を構成する土又は岩の特性値を用いて地盤の安定性を評価する方法であって、
前記地盤の形状及び前記特性値に対応し、xyz空間内における複数の要素の集合である数値解析用のモデルを設定する工程と、
前記土又は岩を弾塑性体として前記数値解析用のモデルを用いた3次元の数値解析法により、前記土又は岩の自重が作用している前記地盤の応力度分布を演算する工程と、
前記演算において応力度があらかじめ設定された基準を超えて塑性域に達した位置について、前記応力度分布から下記の式(2)に基づく判別を行う工程と、
下記の式(2)に基づく判別で、EE≧0となる位置では前記地盤が安定で、EE<0となる位置については不安定と評価する工程とを含むことを特徴とする地盤の安定性評価方法。
- 評価対象となる地盤を構成する土又は岩の特性値を用いて該地盤の安定性評価のための処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
前記地盤の形状及び前記特性値に基づき、xy平面上における複数の要素の集合である数値解析用のモデルを設定する処理と、
前記土又は岩を弾塑性体として前記数値解析用のモデルを用いた2次元の数値解析法により、前記土又は岩の自重が作用している前記地盤の応力度分布を演算する処理と、
前記演算において応力度があらかじめ設定された基準を超えて塑性域に達した位置について、前記応力度分布から下記の式(3)におけるEEの値の演算を行う処理と、
前記EEの演算の結果を出力する処理と、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
- 評価対象となる地盤を構成する土又は岩の特性値を用いて該地盤の安定性評価のための処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
前記地盤の形状及び前記特性値に基づき、xyz空間内における複数の要素の集合である数値解析用のモデルを設定する処理と、
前記土又は岩を弾塑性体として前記数値解析用のモデルを用いた3次元の数値解析法により、前記土又は岩の自重が作用している前記地盤の応力度分布を演算する処理と、
前記演算において応力度があらかじめ設定された基準を超えて塑性域に達した位置について、前記応力度分布から下記の式(4)におけるEEの演算を行う処理と、
前記EEの演算の結果を出力する処理と、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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