JP6917756B2 - 測位システム、装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、対象エリアを移動する移動体を測位するのに利用して好適な測位システム、装置、方法及びプログラムに関する。
移動体を測位する方式として、例えばGPS(Global Positioning System)やUWB(Ultra Wide Band)のように電波を利用するものがある。
また、特許文献1には、撮像部で、3つ以上の特徴点を有する平面コードであって特徴点間の距離を含む情報を表わす平面コードを撮影し、その撮影した画像に基づいて、撮影部と平面コードとの間の距離を算出する構成が開示されている。
特開2013−231623号公報
Kato, H., Billinghurst, M. "Marker tracking and hmd calibration for a video-based augmented reality conferencing system.", In Proceedings of the 2nd IEEE and ACM International Workshop on Augmented Reality (IWAR 99), October 1999.
しかしながら、GPSやUWBのように電波を利用する方式では、環境によって測位精度が悪くなったり、測位が不安定になったりすることがある。例えば鋼材置場のように大型の鋼構造物に囲まれた環境では、鋼構造物が電波の受信の障害となり、実用的な性能が得られないことがある。
また、特許文献1では、一つの平面コードにある3つ以上の特徴点間の距離に基づいて測位を行うため、十分な測位精度を得るには、例えば平面コードを大きくする必要があり、実用的とはいえず、適用場所も限られてしまう。
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、二次元コードを使用して、実用的な性能で、対象エリアを移動する移動体を測位できるようにすることを目的とする。
本発明の測位システムは、対象エリアに配置された構造物に付された複数の二次元コードと、
前記対象エリアを移動する移動体が有する撮像装置と、
前記撮像装置により二次元コードを少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位する測位手段とを備え
前記構造物は複数の柱であり、前記各柱の所定の面の上下に二次元コードが付され、
前記撮影画像に、一の柱の上下の二次元コード及び前記一の柱の隣の柱の上下の二次元コードが写っている状態で、
前記測位手段は、
前記一の柱の上下の二次元コードを一対の二次元コード、前記隣の柱の上下の二次元コードを別の一対の二次元コードとする組み合せ、及び、前記一の柱及び前記隣の柱の上の二次元コードを一対の二次元コード、前記一の柱及び前記隣の柱の下の二次元コードを別の一対の二次元コードとする組み合せのうちの少なくともいずれか一方を用いて、
前記撮影画像上の前記一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
前記撮影画像上の前記別の一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記別の一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記撮像装置から前記別の一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記柱における既知の距離とを用いて、前記一の柱及び前記隣の柱に対する前記撮像装置の位置を求めることを特徴とする。
また、本発明の測位システムは、対象エリアに配置された構造物に付された複数の二次元コードと、
前記対象エリアを移動する移動体が有する撮像装置と、
前記撮像装置により二次元コードを少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位する測位手段とを備え、
前記構造物は複数の柱であり、前記各柱の所定の面の上下に二次元コードが付され、
前記撮影画像に、一の柱の上下の二次元コードが写っている状態で、
前記測位手段は、
前記一の柱の上下の二次元コードを一対の二次元コードとして、
前記撮影画像上の前記一対の二次元コードの左端間の距離と右端間の距離との相違に基づいて、前記撮像装置の向きを判定し、
前記撮影画像上の前記一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
前記撮像装置の向きと、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記柱における既知の距離とを用いて、前記一の柱に対する前記撮像装置の位置を求めることを特徴とする。
本発明の測位装置は、構造物に複数の二次元コードが付された対象エリアにおいて、前記対象エリアを移動する移動体が有する撮像装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位するための測位装置であって、
前記撮像装置により二次元コードを少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位する測位手段を備え
前記構造物は複数の柱であり、前記各柱の所定の面の上下に二次元コードが付され、
前記撮影画像に、一の柱の上下の二次元コード及び前記一の柱の隣の柱の上下の二次元コードが写っている状態で、
前記測位手段は、
前記一の柱の上下の二次元コードを一対の二次元コード、前記隣の柱の上下の二次元コードを別の一対の二次元コードとする組み合せ、及び、前記一の柱及び前記隣の柱の上の二次元コードを一対の二次元コード、前記一の柱及び前記隣の柱の下の二次元コードを別の一対の二次元コードとする組み合せのうちの少なくともいずれか一方を用いて、
前記撮影画像上の前記一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
前記撮影画像上の前記別の一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記別の一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記撮像装置から前記別の一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記柱における既知の距離とを用いて、前記一の柱及び前記隣の柱に対する前記撮像装置の位置を求めることを特徴とする。
また、本発明の測位装置は、構造物に複数の二次元コードが付された対象エリアにおいて、前記対象エリアを移動する移動体が有する撮像装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位するための測位装置であって、
前記撮像装置により二次元コードを少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位する測位手段を備え、
前記構造物は複数の柱であり、前記各柱の所定の面の上下に二次元コードが付され、
前記撮影画像に、一の柱の上下の二次元コードが写っている状態で、
前記測位手段は、
前記一の柱の上下の二次元コードを一対の二次元コードとして、
前記撮影画像上の前記一対の二次元コードの左端間の距離と右端間の距離との相違に基づいて、前記撮像装置の向きを判定し、
前記撮影画像上の前記一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
前記撮像装置の向きと、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記柱における既知の距離とを用いて、前記一の柱に対する前記撮像装置の位置を求めることを特徴とする。
本発明の測位方法は、構造物に複数の二次元コードが付された対象エリアにおいて、前記対象エリアを移動する移動体が有する撮像装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位するための測位方法であって、
前記撮像装置により二次元コードを少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位する手順を有し、
前記構造物は複数の柱であり、前記各柱の所定の面の上下に二次元コードが付され、
前記撮影画像に、一の柱の上下の二次元コード及び前記一の柱の隣の柱の上下の二次元コードが写っている状態で、
前記移動体を測位する手順では、
前記一の柱の上下の二次元コードを一対の二次元コード、前記隣の柱の上下の二次元コードを別の一対の二次元コードとする組み合せ、及び、前記一の柱及び前記隣の柱の上の二次元コードを一対の二次元コード、前記一の柱及び前記隣の柱の下の二次元コードを別の一対の二次元コードとする組み合せのうちの少なくともいずれか一方を用いて、
前記撮影画像上の前記一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
前記撮影画像上の前記別の一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記別の一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記撮像装置から前記別の一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記柱における既知の距離とを用いて、前記一の柱及び前記隣の柱に対する前記撮像装置の位置を求めることを特徴とする。
また、本発明の測位方法は、構造物に複数の二次元コードが付された対象エリアにおいて、前記対象エリアを移動する移動体が有する撮像装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位するための測位方法であって、
前記撮像装置により二次元コードを少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位する手順を有し、
前記構造物は複数の柱であり、前記各柱の所定の面の上下に二次元コードが付され、
前記撮影画像に、一の柱の上下の二次元コードが写っている状態で、
前記移動体を測位する手順では、
前記一の柱の上下の二次元コードを一対の二次元コードとして、
前記撮影画像上の前記一対の二次元コードの左端間の距離と右端間の距離との相違に基づいて、前記撮像装置の向きを判定し、
前記撮影画像上の前記一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
前記撮像装置の向きと、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記柱における既知の距離とを用いて、前記一の柱に対する前記撮像装置の位置を求めることを特徴とする。
本発明のプログラムは、構造物に複数の二次元コードが付された対象エリアにおいて、前記対象エリアを移動する移動体が有する撮像装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位するためのプログラムであって、
前記撮像装置により二次元コードを少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位する処理をコンピュータに実行させ
前記構造物は複数の柱であり、前記各柱の所定の面の上下に二次元コードが付され、
前記撮影画像に、一の柱の上下の二次元コード及び前記一の柱の隣の柱の上下の二次元コードが写っている状態で、
前記移動体を測位する処理では、
前記一の柱の上下の二次元コードを一対の二次元コード、前記隣の柱の上下の二次元コードを別の一対の二次元コードとする組み合せ、及び、前記一の柱及び前記隣の柱の上の二次元コードを一対の二次元コード、前記一の柱及び前記隣の柱の下の二次元コードを別の一対の二次元コードとする組み合せのうちの少なくともいずれか一方を用いて、
前記撮影画像上の前記一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
前記撮影画像上の前記別の一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記別の一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記撮像装置から前記別の一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記柱における既知の距離とを用いて、前記一の柱及び前記隣の柱に対する前記撮像装置の位置を求めることを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、構造物に複数の二次元コードが付された対象エリアにおいて、前記対象エリアを移動する移動体が有する撮像装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位するためのプログラムであって、
前記撮像装置により二次元コードを少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位する処理をコンピュータに実行させ、
前記構造物は複数の柱であり、前記各柱の所定の面の上下に二次元コードが付され、
前記撮影画像に、一の柱の上下の二次元コードが写っている状態で、
前記移動体を測位する処理では、
前記一の柱の上下の二次元コードを一対の二次元コードとして、
前記撮影画像上の前記一対の二次元コードの左端間の距離と右端間の距離との相違に基づいて、前記撮像装置の向きを判定し、
前記撮影画像上の前記一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
前記撮像装置の向きと、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記柱における既知の距離とを用いて、前記一の柱に対する前記撮像装置の位置を求めることを特徴とする。
本発明によれば、二次元コードを使用して、実用的な性能で、対象エリアを移動する移動体を測位することができる。
対象エリアの一部を模式的に示す斜視図である。 対象エリアの一部を模式的に示す平面図である。 柱の例を説明するための図である。 スマートグラス及び管理装置を示す図である。 二次元コードの例を示す図である。 作業者を測位した結果の表示例を示す図である。 2柱の前面の4つの二次元コードが写った撮影画像を示す模式図である。 2柱に対するカメラの位置の演算を説明するための図である。 1柱の前面の2つの二次元コードが写った撮影画像を示す模式図である。 柱の前面を斜め方向から見たときの撮影画像上の幅の変化を説明するための図である。 1柱の前面の2つの二次元コードが写った撮影画像を示す模式図である。 カメラの位置座標の演算を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
[測位システムの概要]
まず、本実施形態に係る測位システムの概要を説明する。
図1、図2は、測位を行う対象エリアの一部を模式的に示す図であり、本実施形態では鋼材置場を対象エリアとする。対象エリアには複数の柱1(1A、1B・・・、1L)が立っており、隣り合う柱1間に、角棒鋼や角ビレット等の角柱状の鋼材2が積み重ねて保管される。このようにした対象エリアは、xyz座標で表され、各柱1の位置も既知である。柱1の位置は、図12(a)に示すように柱1の中心uの座標(x,y)で表わされ、図12(b)に示すように柱座標リストが測位システムの設定値として保持される。
図1に示すように、対象エリアに配置された柱1には、所望の情報を記録可能な二次元コード3が付される。二次元コード3は、柱1の各面のうち、作業者Mが移動するときに向き合う面に付され(作業者Mの移動方向の例を矢印で示す)、図1の例では紙面手前側の面である前面、及びその裏側の後面がこれに該当する。また、二次元コード3は、柱1の同じ面において上下に付される。上下の二次元コード3は、それぞれ予め定められた高さ位置に配置される。二次元コード3は例えばシールやマグネットシートに印刷されており、そのシールやマグネットシートを柱1に貼り付けるようにすればよい。なお、図1、図2では柱1を簡略化して図示するが、角柱に限られず、H形鋼等からなる柱であってもよい。H形鋼とする場合、図3に示すように、二次元コード3が奥まって撮影しにくくならないように、厚みのある箱体6等に二次元コード3を設けて柱1に付すようにする。
対象エリアを移動する作業者Mは、メガネ型ウエアラブル端末、いわゆるスマートグラス4を装着する。スマートグラス4は、図4に示すように、撮像装置であるカメラ41と、レンズ部分に設けられたディスプレイ42と、測位装置として機能する情報処理部43とを備える。カメラ41は、メガネ本体部に設けられており、スマートグラス4を装着した作業者Mが見る方向を常時撮影して、適宜なコマ数での連写を実行する。情報処理部43は、スマートグラス4のメガネ本体部と別体の端末として構成してもよいし(端末は作業者Mがポケット等に収納可能)、メガネ本外部に内蔵されていてもよい。
なお、鋼材置場では、鋼材2の保管状況が日々更新され、図1、図2では通路となっている場所(柱1B、1F、1Jと柱1C、1G、1Kとの間)に鋼材2が積み重ねて保管されたり、図1、図2で鋼材2が積み重ねて保管されている場所(柱1A、1E、1Iと柱1B、1F、1Jとの間や、柱1C、1G、1Kと柱1D、1H、1Lとの間)が通路になったりすることもある。
また、図1、図2のx方向に延びるように通路が確保される場合は、柱1の前後面だけでなく、左右面にも二次元コード3を付すようにしてもよい。
このようにした対象エリアにおいて、以下に詳述するが、作業者Mが移動するときに、スマートグラス4のカメラ41により二次元コード3を少なくとも2つ含むように撮影されると、その撮影画像に基づいて測位が行われ、対象エリアにおけるカメラ41の位置、すなわち作業者Mの位置が検出される。
[二次元コード]
次に、本実施形態で使用する二次元コード3について説明する。二次元コード3は、図5に示すように、データ部31と、データ部31から分離して配置されるファインダパターン32とを備えて構成される。このような二次元コードは、本出願人が特願2015−229145号において提案している。
ファインダパターン32は、データ部31を検出するための検出用パターンであり、円環部32aと、方向特定部32bとを有する。円環部32aは、複数の円環を有する。方向特定部32bは、ファインダパターン32の基準方向33を特定できるパターンであり、円環部32aに沿って、円環部32aの円周方向に伸びる複数の突起部を有する。
データ部31は、基準方向33に対して予め定められた所定の方向であって、ファインダパターン32から所定の距離に配置される。データ部31は、矩形状の枠部の内側に、マトリクス上に並ぶセル領域を備えるデータ領域を有し、そのデータ領域に情報を記録する。
撮影画像から二次元コード3が記録する情報を読み取る際には、まず撮影画像を走査してファインダパターン32を検索する。次に、円環部32aを楕円とみなし、この楕円の方程式の定数である楕円定数を算出し、方向特定部32bに基づいて基準方向33を特定する。楕円定数を算出するのは、二次元コード3は正面から撮影されるとは限らず、斜めから撮影されることもあり、撮影画像上においてファインダパターン32が楕円になることがあるからである。なお、二次元コード3を正面から撮影したときは、円環部32aは円として表され、得られる楕円定数は円の方程式を表わすことになる。次に、基準方向33に基づいて、データ部31の位置を特定する。そして、特定したデータ部31の位置に基づいて、データ部31から記録されている情報を読み取る。
このようにした二次元コード3では、データ部31とファインダパターン32とを分離することにより、ファインダパターン32の大きさ及び配置を、データ部31の形状に依存させる必要がない。したがって、二次元コード3の読み取り精度を向上させることができ、複数の二次元コード3が写った撮影画像においてこれら二次元コード3を一括して高速に解析して、各二次元コード3が記録する情報を読み取ることが可能になる。
本実施形態において、二次元コード3には、それが付された柱1の識別情報であるID、前面及び後面の情報、上下の情報等を記録しておく。
また、図1等に示すように、柱1の同じ面に上下に二次元コード3を付す際に、上の二次元コード3では、データ部31を上に、ファインダパターン32を下に位置させ、下の二次元コード3では、データ部31を下に、ファインダパターン32を上に位置させる。
[スマートグラス及び管理装置]
図4に、スマートグラス4の情報処理部43、及び情報処理部43と通信する管理装置5の機能構成を示す。スマートグラス4の情報処理部43と管理装置5との通信は無線通信を想定するが、有線通信であってもかまわない。
情報処理部43において、44は読み取り部であり、既述したように、カメラ41により撮影された撮影画像において二次元コード3を解析することで、二次元コード3が記録する情報を読み取る。これにより、該二次元コード3が付されている柱1を特定し、その前面にあるのか後面にあるのか、上にあるのか下にあるのかを特定することができる。
45は演算部であり、その詳細は後述するが、カメラ41により二次元コード3を少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、略リアルタイムに対象エリアにおけるカメラ41の位置を表わす位置座標を求める、すなわち作業者Mを測位する。演算部45は、2柱に対するカメラ41の位置を求める第1の演算部45aと、1柱に対するカメラ41の位置を求める第2の演算部45bと、第1の演算部45a又は第2の演算部45bで求められたカメラ41の位置に基づいて、対象エリアにおけるカメラ41の位置座標を求める座標演算部45cとを備える。
46は通信部であり、管理装置5と通信を行い、作業者Mを測位した結果、すなわち演算部45により求めた対象エリアにおけるカメラ41の位置座標を管理装置5に送信する。
管理装置5において、51は通信部であり、スマートグラス4の情報処理部43と通信を行い、演算部45により求めた対象エリアにおけるカメラ41の位置座標を受信する。
52は表示制御部であり、通信部51で受信した対象エリアにおけるカメラ41の位置座標に基づいて、例えば図6に示すように、対象エリアのマップ画像上に作業者Mの移動軌跡を描画して表示装置53に表示する。図6に示すように、マップ画像には柱1が描かれている。そして、測位が成功したカメラ41の位置がドット7で描かれ、これらドット7を結んだ矢印8で作業者Mの移動軌跡が描かれる。これにより、管理者が作業者Mの動きを把握することが可能にある。また、作業者Mが対象エリアの立ち入り禁止区域に入ったときには自動的に警告するようなことも可能になる。
このようにした情報処理部43は、例えばCPU及びメモリを備えたコンピュータにより実現され、CPUがメモリに展開されたプログラムを実行することで、読み取り部44や演算部45の機能が実現される。同様に、管理装置5は、例えばCPU及びメモリを備えたコンピュータにより実現され、CPUがメモリに展開されたプログラムを実行することで、表示制御部52の機能が実現される。
なお、図4に示した情報処理部43及び管理装置5の機能構成は一例であり、本実施形態で説明した情報処理部43の機能を管理装置5が担うようにしたり、管理装置5の機能を情報処理部43が担うようにしたりしてもよい。例えば情報処理部43が演算部45を備える構成としたが、演算部45が管理装置5に備えられてもよい。また、作業者Mを測位した結果を管理装置5の表示装置53に表示する例としたが、スマートグラス4のディスプレイ42に表示するようにしてもよい。
[カメラ41の位置座標]
以下、情報処理部43の演算部45による処理の詳細を説明する。演算部45による処理に先立って、カメラ41のレンズ特性に応じた歪み補正等を行うのが好適であるが、これについては公知の技術を利用すればよく、ここではその説明を省略する。
第1の演算部45aでは、2柱に対するカメラ41の位置を求める。
作業者Mが移動する過程で、スマートグラス4のカメラ41により、作用者Mに対して左右に位置する2柱(図1、図2の例では柱1B及び柱1C)の前面の4つの二次元コード3が撮影されたとする。
図7に、柱1B及び柱1Cの前面の4つの二次元コード3が写った撮影画像を模式的に示す。柱1Bに付された上下の二次元コード3のデータ部31で構成される矩形の頂点a1,b1,c1,d1の撮影画像上の位置は、読み取り部44による読み取り時に検出される。同様に、柱1Cに付された上下の二次元コード3のデータ部31で構成される矩形の頂点a2,b2,c2,d2の撮影画像上の位置は、読み取り部44による読み取り時に検出される。点P1はa1及びb1の中点、点Q1はc1及びd1の中点、点P2はa2及びb2の中点、点Q2はc2及びd2の中点である。
図8(a)は、2柱に対するカメラ41の位置を表わす距離dx,dyの演算を説明するための図である。Dは隣り合う柱1Bの中心及び柱1Cの中心間の実際の距離(物理的距離)であり、柱1B及び1Cの座標から算出される既知の値である。
ここで、対象物までの距離と対象物の見た目の長さとは、反比例の関係にあることが知られている。例えば線分までの距離dにおける線分の見た目の長さがHであれば、距離2dにおける線分の見た目の長さはH/2に、距離d/2における線分の見た目の長さは2Hになる。したがって、柱1の前面のうち上下の二次元コード3間の位置(厳密には、上下のコード3の中点PQをむすぶ線)までのある水平距離のときの撮影画像上のPQ間距離(見た目のPQ間距離)を既知にしておけば、反比例の関係より、撮影画像上のPQ間距離に基づいて、カメラ41から柱1の前面までの物理的距離である水平距離を算出することができる。
1は撮影画像上の柱1BにおけるP11間距離に基づいて算出した、カメラ41から柱1Bの前面までの水平距離である。同様に、d2は撮影画像上の柱1CにおけるP22間距離に基づいて算出した、カメラ41から柱1Cの前面までの水平距離である。これにより、2柱に対するカメラ41の位置を表わす距離dx,dyは、式(1)、(2)より導かれる式(3)として算出することができる。なお、√()の表記は、()が√の内部に記載されているものとする。
dx2+dy2=d1 2 ・・・(1)
(D−dx)2+dy2=d2 2 ・・・(2)
dx=(d2 2−d1 2−D2)/−2D、dy=√(d1 2−dx2) ・・・(3)
なお、図8(a)の例では、例えば柱1Bの上下の二次元コード3が本願発明でいう一対の二次元コードに相当し、柱1Cの上下の二次元コード3が本願発明でいう別の一対の二次元コードに相当する。
また、2柱の前面の4つの二次元コード3が撮影された場合、2柱に対するカメラ41の位置を表わす距離dzを算出することができる。図8(b)は、2柱に対するカメラ41の位置を表わす距離dzの演算を説明するための図である。Hは柱1に付された上下の二次元コード3の上下端の実際の距離(物理的距離)であり、既知の値である。
既述した対象物までの距離と対象物の見た目の長さとの関係から、2柱の上の二次元コード3間であって上の二次元コード3の上端の高さ位置(すなわち、2柱の上の二次元コード3の上端をむすぶ線)までのある斜辺距離のときの撮影画像上のP12間距離(見た目のP12間距離)を既知にしておけば、反比例の関係より、撮影画像上のP12間距離に基づいて、カメラ41から上の二次元コード3の上端の高さ位置までの物理的距離である斜辺距離を算出することができる。下の二次元コード3の下端の高さ位置及びQ12間距離についても同様である。
3は撮影画像上のP12間距離に基づいて算出した、カメラ41から上の二次元コード3の上端の高さ位置までの斜辺距離である。同様に、d4は撮影画像上のQ12間距離に基づいて算出した、カメラ41から下の二次元コード3の下端の高さ位置までの斜辺距離である。これにより、2柱に対するカメラ41の位置を表わす距離dz(図8(b)の例では上の二次元コード3の上端に対する距離)は、式(4)、(5)より導かれる式(6)として算出することができる。上の二次元コード3の上端の高さ位置は既知であるので、距離dzからカメラ41の高さ位置を算出することができる。
dz2+dy2=d3 2 ・・・(4)
(H−dz)2+dy2=d4 2 ・・・(5)
dz=(d4 2−d3 2−H2)/−2H ・・・(6)
ここでは斜辺距離d3及びd4の両方算出するようにしたが、斜辺距離d3及びd4のうちいずれか一方だけを算出するとともに、図8(a)で述べたようにして算出した距離dyを用いて、距離dzを算出するようにしてもよい。
なお、図8(b)の例では、例えば柱1B及び柱1Cの上の二次元コード3が本願発明でいう一対の二次元コードに相当し、柱1B及び柱1Cの下の二次元コード3が本願発明でいう別の一対の二次元コードに相当する。
以上のようにして、2柱に対するカメラ41の位置を簡易に算出することができる。なお、本実施形態で説明した手法以外にも、例えば非特許文献1で提示されている手法により、4つのコードの位置からカメラ41の空間内位置(xyz座標)を算出するようにしてもよい。
第2の演算部45bでは、1柱に対するカメラ41の位置を求める。
作業者Mが移動する過程で、スマートグラス4のカメラ41により、1本の柱(例えば柱1C)の前面の2つの二次元コード3が撮影されたとする。
図9に、柱1Cの前面の2つの二次元コード3が写った撮影画像を模式的に示す。柱1Cに付された上下の二次元コード3のデータ部31で構成される矩形の頂点a,b,c,dの撮影画像上の位置は、読み取り部44による読み取り時に検出される。点Pはa及びbの中点、点Qはc及びdの中点、点Rはa及びcの中点、点Sはb及びdの中点であり、点RS間の距離をw、PQ間距離をhとする。なお、図7では2柱を区別するために数字1、2を添え字としたが、図9では1柱であるので添え字は省略する。
図10は、柱1Cの前面を角度θの斜め方向から見たときの撮影画像上の幅wを説明するための図である。w´は仮に角度θがゼロ、すなわち柱1Cの前面の正面にカメラ41が位置する場合の撮影画像上の点RS間の距離に相当し、wはw´と角度θを用いて式(7)のように表される。
また、柱1Cに付された二次元コード3の矩形状のデータ部31の長辺の実際の長さをW、柱1Cに付された上下の二次元コード3の上下端の実際の距離をHとすると、いずれも既知の値であり、W:Hは既知である。
そして、W:Hは、図9、図10におけるw´:hと同じとみなせるので、式(8)が成り立つ。したがって、柱1Cの前面に対するカメラ41の方向を表わす角度θは、式(7)、(8)より導かれる式(9)として算出することができる。
w=w´・cosθ ・・・(7)
W:H=w´:h ・・・(8)
θ=cos-1((H・w)/(W・h)) ・・・(9)
ここで、式(9)で算出されるθは傾きの絶対値であり、カメラ41が柱1Cの前面に対して右斜めの方向に位置するか、左斜めの方向に位置するかは分からない。
そこで、柱1Cに対するカメラ41の向きを判定する必要がある。図11は、カメラ41の向きの判定を説明するための図であり、図9と同じく柱1Cの前面の2つの二次元コード3が写った撮影画像を模式的に示す。hlは上下の二次元コード3の左端間の撮影画像上の距離(撮影画像上のac間距離)、hrは上下の二次元コード3の右端間の撮影画像上の距離(撮影画像上のbd間距離)である。ここで、hl<hrの場合は、カメラ41が柱1Cの前面に対して右斜めの方向に位置すると判定し、hl>hrの場合は、カメラ41が柱1Cの前面に対して左斜めの方向に位置すると判定して、角度θの正負を決定することができる。
図8(a)で述べたように、撮影画像上の柱1CにおけるPQ間距離に基づいて算出した、カメラ41から柱1Cの前面までの水平距離をdとすると、1柱に対するカメラ41の位置を表わす距離dx,dyは、式(10)として算出することができる。
dx=d・sinθ、dy=d・cosθ ・・・(10)
なお、式(8)は、カメラ41の高さ位置が上下の二次元コード3の概ね中間辺りにある前提となっているが、カメラ41の高さ位置に応じて補正して精度を高めるようにしてもよい。
また、1柱に対する作業者Mの位置を表わす距離dzを演算することはできないが、例えば最新に演算された距離dzを保持し、次に更新されるまで最新のdzであると擬制する仕組みとすればよい。
座標演算部45cは、第1の演算部45a又は第2の演算部45bで演算されたカメラ41の位置に基づいて、対象エリアにおけるカメラ41の位置座標を求める。
図12は、カメラ41の位置座標の演算を説明するための図である。図12(a)の対象エリアの一部を模式的に示す平面図にあるように、tは柱1の厚み、uは柱1の中心、dx,dyは柱1Bに対するカメラ41の位置を表わす距離である。柱の厚みtや、柱の位置を表わす柱座標リスト(図12(b)を参照)は測位システムの設定値として保持されるが、これらの値を二次元コード3に埋め込む方式としてもよい。
第1の演算部45a又は第2の演算部45bにおいて、既述したとおり、カメラ41の位置を表わす距離dx,dyを算出する。柱1Bの中心uの座標値は柱座標リストより(x2、y1)であり、柱1Bの厚みはtであるから、対象エリアにおけるカメラ41の位置座標は、(x2+dx,y1−(t/2)−dy)と算出することができる。
以上述べたように、カメラ41により二次元コード3を少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、作業者Mを測位することにより、二次元コードを使用して、実用的な性能で、対象エリアを移動する移動体を測位することができる。この場合に、GPSやUWBのように電波を利用する方式と異なり、環境に因らずに測位を行うことができる。また、特許文献1のように一つの平面コードにある3つ以上の特徴点間の距離に基づいて測位を行うものとは異なり、二次元コード3を大きくする必要がなく、実用的といえる。
なお、作業者Mが移動する過程で、スマートグラス4のカメラ41により、3本以上の柱の二次元コード3が撮影されることがある。図1を参照すれば、撮影画像において柱1B及び柱1Cの間に、移動方向の奥にある柱1F、柱1G、柱1J、柱1K等が写り込むこともある。この場合に、例えば柱1Bの二次元コード3と移動方向の奥にある柱1Fの二次元コード3とに基づいて測位を行うと、測位精度が悪くなってしまうおそれがある。
殆どの場合、例えば柱1Bの二次元コード3と移動方向の奥にある柱1Fの二次元コード3との両方にカメラ41のピントが合うことはないので、測位が行わることはない。
対策を採るのであれば、例えば二次元コード3にペア情報を与えておき、ペア情報で関連付けられた一対のコードが写っている場合だけ測位が行われるようにしてもよい。同じ柱の上下の二次元コード3にはペア情報が与えられる。また、例えば柱1Bの上の二次元コード3に対しては、柱1Aの上の二次元コード3とのペア情報、及び柱1Cの上の二次元コード3とのペア情報が与えられる。なお、ペア情報は、二次元コード3に記録するようにしてもよいし、情報処理部43や管理装置5側で予め保有するようにしてもよい。
以上、本発明を実施形態と共に説明したが、上記実施形態は本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
上記実施形態では、鋼材置場を対象エリアとしたが、これに限定されるものではない。移動体も、人以外の物体であってもよい。
また、上記実施形態では、対象エリアに配置された構造物である柱に二次元コードを付すようにしたが、例えば梁や壁等の構造物に二次元コードを付すようにしてもよい。
また、上記実施形態ではスマートグラス4を例とするが、その具体的形状等は限定されるものではない。さらにいえば、メガネ型に限定されるものではなく、撮像装置を備えるものであれば、手持ちするタブレット端末や、頭部に装着するヘッドギア型ウエアラブル端末等であってもよい。
また、上記実施形態では、2柱に対するカメラ41の位置の演算、及び1柱に対するカメラ41の位置の演算の両方を実行する例としたが、いずれか一方だけを実行するようにしてもよい。
また、二次元コード3には、それが付された柱1のID、表裏の情報、上下の情報等を記録すると説明したが、それだけに限定されるものではない。例えば対象エリアが複数階の構造を有する場合、二次元コード3に階の情報を記録する等してもよい。
また、少なくとも2つの二次元コードが写った撮影画像において、各二次元コードが記録する情報を読み取れることを条件として、二次元コードとして、図5で説明した以外の二次元コード、例えばQRコード(登録商標)を使用してもよい。
1(1A〜1L):柱、3:二次元コード、31:データ部、32:ファインダパターン、4:スマートグラス、41:カメラ、42:ディスプレイ、43:情報処理部、44:読み取り部、45:演算部、45a:第1の演算部、45b:第2の演算部、45c:座標演算部、46:通信部、5:管理装置、51:通信部、52:表示制御部、53:表示装置

Claims (10)

  1. 対象エリアに配置された構造物に付された複数の二次元コードと、
    前記対象エリアを移動する移動体が有する撮像装置と、
    前記撮像装置により二次元コードを少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位する測位手段とを備え
    前記構造物は複数の柱であり、前記各柱の所定の面の上下に二次元コードが付され、
    前記撮影画像に、一の柱の上下の二次元コード及び前記一の柱の隣の柱の上下の二次元コードが写っている状態で、
    前記測位手段は、
    前記一の柱の上下の二次元コードを一対の二次元コード、前記隣の柱の上下の二次元コードを別の一対の二次元コードとする組み合せ、及び、前記一の柱及び前記隣の柱の上の二次元コードを一対の二次元コード、前記一の柱及び前記隣の柱の下の二次元コードを別の一対の二次元コードとする組み合せのうちの少なくともいずれか一方を用いて、
    前記撮影画像上の前記一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
    前記撮影画像上の前記別の一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記別の一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
    前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記撮像装置から前記別の一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記柱における既知の距離とを用いて、前記一の柱及び前記隣の柱に対する前記撮像装置の位置を求めることを特徴とする測位システム。
  2. 対象エリアに配置された構造物に付された複数の二次元コードと、
    前記対象エリアを移動する移動体が有する撮像装置と、
    前記撮像装置により二次元コードを少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位する測位手段とを備え
    前記構造物は複数の柱であり、前記各柱の所定の面の上下に二次元コードが付され、
    前記撮影画像に、一の柱の上下の二次元コードが写っている状態で、
    前記測位手段は、
    前記一の柱の上下の二次元コードを一対の二次元コードとして、
    前記撮影画像上の前記一対の二次元コードの左端間の距離と右端間の距離との相違に基づいて、前記撮像装置の向きを判定し、
    前記撮影画像上の前記一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
    前記撮像装置の向きと、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記柱における既知の距離とを用いて、前記一の柱に対する前記撮像装置の位置を求めることを特徴とする測位システム。
  3. 前記測位手段は、前記に対する前記撮像装置の位置に基づいて、前記対象エリアにおける前記撮像装置の位置を求めることを特徴とする請求項1又は2に記載の測位システム。
  4. 二次元コードは、データ部と、前記データ部から分離して配置されるファインダパターンとを備えて構成されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の測位システム。
  5. 構造物に複数の二次元コードが付された対象エリアにおいて、前記対象エリアを移動する移動体が有する撮像装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位するための測位装置であって、
    前記撮像装置により二次元コードを少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位する測位手段を備え
    前記構造物は複数の柱であり、前記各柱の所定の面の上下に二次元コードが付され、
    前記撮影画像に、一の柱の上下の二次元コード及び前記一の柱の隣の柱の上下の二次元コードが写っている状態で、
    前記測位手段は、
    前記一の柱の上下の二次元コードを一対の二次元コード、前記隣の柱の上下の二次元コードを別の一対の二次元コードとする組み合せ、及び、前記一の柱及び前記隣の柱の上の二次元コードを一対の二次元コード、前記一の柱及び前記隣の柱の下の二次元コードを別の一対の二次元コードとする組み合せのうちの少なくともいずれか一方を用いて、
    前記撮影画像上の前記一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
    前記撮影画像上の前記別の一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記別の一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
    前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記撮像装置から前記別の一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記柱における既知の距離とを用いて、前記一の柱及び前記隣の柱に対する前記撮像装置の位置を求めることを特徴とする測位装置。
  6. 構造物に複数の二次元コードが付された対象エリアにおいて、前記対象エリアを移動する移動体が有する撮像装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位するための測位装置であって、
    前記撮像装置により二次元コードを少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位する測位手段を備え
    前記構造物は複数の柱であり、前記各柱の所定の面の上下に二次元コードが付され、
    前記撮影画像に、一の柱の上下の二次元コードが写っている状態で、
    前記測位手段は、
    前記一の柱の上下の二次元コードを一対の二次元コードとして、
    前記撮影画像上の前記一対の二次元コードの左端間の距離と右端間の距離との相違に基づいて、前記撮像装置の向きを判定し、
    前記撮影画像上の前記一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
    前記撮像装置の向きと、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記柱における既知の距離とを用いて、前記一の柱に対する前記撮像装置の位置を求めることを特徴とする測位装置。
  7. 構造物に複数の二次元コードが付された対象エリアにおいて、前記対象エリアを移動する移動体が有する撮像装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位するための測位方法であって、
    前記撮像装置により二次元コードを少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位する手順を有し、
    前記構造物は複数の柱であり、前記各柱の所定の面の上下に二次元コードが付され、
    前記撮影画像に、一の柱の上下の二次元コード及び前記一の柱の隣の柱の上下の二次元コードが写っている状態で、
    前記移動体を測位する手順では、
    前記一の柱の上下の二次元コードを一対の二次元コード、前記隣の柱の上下の二次元コードを別の一対の二次元コードとする組み合せ、及び、前記一の柱及び前記隣の柱の上の二次元コードを一対の二次元コード、前記一の柱及び前記隣の柱の下の二次元コードを別の一対の二次元コードとする組み合せのうちの少なくともいずれか一方を用いて、
    前記撮影画像上の前記一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
    前記撮影画像上の前記別の一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記別の一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
    前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記撮像装置から前記別の一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記柱における既知の距離とを用いて、前記一の柱及び前記隣の柱に対する前記撮像装置の位置を求めることを特徴とする測位方法。
  8. 構造物に複数の二次元コードが付された対象エリアにおいて、前記対象エリアを移動する移動体が有する撮像装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位するための測位方法であって、
    前記撮像装置により二次元コードを少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位する手順を有し、
    前記構造物は複数の柱であり、前記各柱の所定の面の上下に二次元コードが付され、
    前記撮影画像に、一の柱の上下の二次元コードが写っている状態で、
    前記移動体を測位する手順では、
    前記一の柱の上下の二次元コードを一対の二次元コードとして、
    前記撮影画像上の前記一対の二次元コードの左端間の距離と右端間の距離との相違に基づいて、前記撮像装置の向きを判定し、
    前記撮影画像上の前記一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
    前記撮像装置の向きと、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記柱における既知の距離とを用いて、前記一の柱に対する前記撮像装置の位置を求めることを特徴とする測位方法。
  9. 構造物に複数の二次元コードが付された対象エリアにおいて、前記対象エリアを移動する移動体が有する撮像装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位するためのプログラムであって、
    前記撮像装置により二次元コードを少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位する処理をコンピュータに実行させ
    前記構造物は複数の柱であり、前記各柱の所定の面の上下に二次元コードが付され、
    前記撮影画像に、一の柱の上下の二次元コード及び前記一の柱の隣の柱の上下の二次元コードが写っている状態で、
    前記移動体を測位する処理では、
    前記一の柱の上下の二次元コードを一対の二次元コード、前記隣の柱の上下の二次元コードを別の一対の二次元コードとする組み合せ、及び、前記一の柱及び前記隣の柱の上の二次元コードを一対の二次元コード、前記一の柱及び前記隣の柱の下の二次元コードを別の一対の二次元コードとする組み合せのうちの少なくともいずれか一方を用いて、
    前記撮影画像上の前記一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
    前記撮影画像上の前記別の一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記別の一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
    前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記撮像装置から前記別の一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記柱における既知の距離とを用いて、前記一の柱及び前記隣の柱に対する前記撮像装置の位置を求めることを特徴とするプログラム。
  10. 構造物に複数の二次元コードが付された対象エリアにおいて、前記対象エリアを移動する移動体が有する撮像装置により撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位するためのプログラムであって、
    前記撮像装置により二次元コードを少なくとも2つ含むように撮影された撮影画像に基づいて、前記移動体を測位する処理をコンピュータに実行させ
    前記構造物は複数の柱であり、前記各柱の所定の面の上下に二次元コードが付され、
    前記撮影画像に、一の柱の上下の二次元コードが写っている状態で、
    前記移動体を測位する処理では、
    前記一の柱の上下の二次元コードを一対の二次元コードとして、
    前記撮影画像上の前記一対の二次元コードの左端間の距離と右端間の距離との相違に基づいて、前記撮像装置の向きを判定し、
    前記撮影画像上の前記一対の二次元コード間の距離に基づいて、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離を算出し、
    前記撮像装置の向きと、前記撮像装置から前記一対の二次元コード間の位置までの距離と、前記柱における既知の距離とを用いて、前記一の柱に対する前記撮像装置の位置を求めることを特徴とするプログラム。
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