JP6917169B2

JP6917169B2 - コンピュータプログラム及びコンピュータシステム

Info

Publication number: JP6917169B2
Application number: JP2017067750A
Authority: JP
Inventors: 加藤　雅一; 雅一加藤; 塩田　広; 広塩田; 浩紀森本; 後藤　博; 博後藤; 雅斗武井; 崇史加藤; 卓彌服部
Original assignee: Toshiba Industrial Products and Systems Corp
Current assignee: Toshiba Industrial Products and Systems Corp
Priority date: 2017-03-30
Filing date: 2017-03-30
Publication date: 2021-08-11
Anticipated expiration: 2037-03-30
Also published as: JP2018169887A

Description

本発明の実施形態は、プログラムの製造方法、及びコンピュータシステムのアップデート方法に関する。

例えば変圧器電気設計システムにおいて、当該システムを構築するプログラムとして例えばＦＯＲＴＲＡＮにより記述されたプログラムが使用されている場合がある。ＦＯＲＴＲＡＮは科学技術計算に適したプログラム言語として高い評価を受けているが、ＦＯＲＴＲＡＮを扱うことができる人材が枯渇しつつあり、当該システムに使用するプログラムのうち、修正が必要な部分を修正しつつ延命して当該プログラムを使用することが困難となっている。

特開２００９−１５１６１３号公報

実施形態は、上記課題に鑑みたものであり、コンピュータシステムに使用するプログラムの一部を修正しつつ延命させることが可能なコンピュータプログラム、及びコンピュータシステムを提供する。

実施形態に係るコンピュータプログラムは、ＣＰＵ及び入力部を有するコンピュータシステムの前記ＣＰＵに実行されるコンピュータプログラムであって、Ｆｏｒｔｒａｎで記述された複数のソースプログラムブロックを有するソースプログラムの中から前記入力部への入力に応じて修正の対象となる前記ソースプログラムブロックを修正対象ブロックとして切り出し、切り出された前記修正対象ブロックをＣ言語に書き換えた後、前記入力部への入力に応じて前記修正対象ブロックの内容を修正して修正ブロックを生成する切り出し修正処理と、前記修正ブロックをコンパイルして修正オブジェクトファイルを生成するとともに、前記ソースプログラムのうち前記修正対象ブロックを除いた部分を残余ブロックとし前記残余ブロックをコンパイルしてオブジェクトファイルを生成するコンパイル処理と、前記オブジェクトファイルと前記修正オブジェクトファイルとをリンクして実行プログラムを生成するリンク処理と、を前記ＣＰＵに実行させることができる。

コンピュータシステムの概略構成を示すブロック図ソースプログラムの概略構成を示す図ソースプログラムからの修正を行うブロックの切り出しの概略構成を示す図コンパイル手順の概略構成を示す図コンパイル手順の概略構成を示す図リンク手順の概略構成を示す図処理手順の流れを示すフロー図

以下、実施形態について図面に基づいて説明する。実施形態の説明において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図１は実施形態で用いられるコンピュータシステムの概略構成を示す図である。図２は、ソースプログラム１０の概略構成を示す図である。図３はソースプログラム１０から修正対象ブロックＦ３を切り出す手順を示す図である。図４は、ソースプログラムブロックＦ１〜Ｆｎのうち、修正対象ブロックＦ３を切り出した残余部分のコンパイル手順を示す図である。図５は、修正対象ブロックＦ３の書き換え、修正、及びコンパイルを行う手順を示す図である。図６は、生成したオブジェクトファイルＦと修正オブジェクトファイルＣ３−ｏｂｊをリンクして実行ファイルを生成する際のリンク手順を示す図である。図７は処理手順の流れを示すフロー図である。

図１に示すように、コンピュータシステム１２は制御部１６、表示部２４、入力部２６及び格納部２８を備えている。制御部１６はマイクロコンピュータ１４を主体として構築されており、切り出し修正処理部１８、コンパイル処理部２０及びリンク処理部２２を備えている。

マイクロコンピュータ１４はＣＰＵ、ＲＡＭ及びＲＯＭ等の記憶部、Ｉ／Ｏ等により構成されている。マイクロコンピュータ１４は、例えばＲＯＭに格納されたコンピュータプログラムを読み込み、ＣＰＵにおいて実行させることにより、切り出し修正処理部１８、コンパイル処理部２０、リンク処理部２２等の各処理部の各機能を実現している。切り出し修正処理部１８、コンパイル処理部２０、リンク処理部２２の各処理部については後述する。

本実施形態に係るコンピュータシステム１２は、静止誘導機器として例えば変圧器に用いられる鉄心の各種設計値を計算するための変圧器電気設計システムである。このシステムは、例えば、鉄心を構成する鋼板薄帯の膜厚、幅、巻回数、巻回芯寸法等の最適設計値を計算する。

表示部２４は例えば液晶画面であり、各種情報を視認可能に表示する。入力部２６は例えばキーボードであり、コンピュータシステム１２に、命令、パラメータ、その他の情報を入力するための入力部として機能する。格納部２８は例えばハードディスクドライブであり、マイクロコンピュータ１４において処理するための様々のデータや、計算結果を格納するための格納部として機能する。また、格納部２８に、コンピュータシステム１２において実行されるプログラムファイルを格納してもよい。

本実施形態における処理は以下のように実行される。図１〜図７に示すように、ソースプログラム１０はソースプログラムブロックＦ１〜Ｆｎを備えている。各ソースプログラムブロックＦ（Ｆ１〜Ｆｎ）はソースプログラム１０を構成する機能単位を概念的に表示している。ソースプログラムブロックＦ１〜Ｆｎは、例えば、鉄心に用いる鋼板薄帯の、膜厚計算ブロック、幅計算ブロック、巻回数計算ブロック、等である。ソースプログラム１０は例えば第１のプログラム言語であるＦｏｒｔｒａｎにより構築されている。

ここでは、例えば、修正対象ブロックＦ３について修正の必要が生じた場合を想定する。また、ソースプログラム１０のうち、修正対象ブロックＦ３を除いた部分を残余ブロックＦｒと称する。

まず、コンピュータシステム１２の切り出し修正処理部１８は、入力部２６からの入力に応じてソースプログラムブロックＦ１〜Ｆｎから修正対象ブロックＦ３を選択し、修正対象ブロックＦ３を切り出す（Ｓ１）。次に、切り出し修正処理部１８は、入力部２６からの入力に応じて、修正対象ブロックＦ３の内容を修正するが、詳細には以下のように処理する。

切り出し修正処理部１８は、図５に示すように、切り出された修正対象ブロックＦ３に相当する部分を、第２のプログラム言語として例えばＣ言語により書き換える。そして、入力部２６からの入力に応じて、必要部分を修正し、修正ブロックＣ３を生成する（Ｓ２）。次に、コンパイル処理部２０は、修正ブロックＣ３をコンパイルし、修正オブジェクトファイルＣ−ｏｂｊを生成する（Ｓ３）。

また、コンパイル処理部２０は、残余ブロックＦｒをコンパイルし、オブジェクトファイルＦ−ｏｂｊを生成する（Ｓ４）。なお、ステップＳ３とＳ４の順序は入れ替えてもよい。次いで、リンク処理部２２は図５に示すように、オブジェクトファイルＦ−ｏｂｊと修正オブジェクトファイルＣ−ｏｂｊをリンクし、実行プログラムＰを生成する（Ｓ５）。

以上の手順により、目的の実行プログラムＰを製造し、この実行プログラムＰをコンピュータシステム１２にインストールすることによりコンピュータシステム１２のアップデートを行う。

その後は、この実行プログラムＰを用いて、鉄心の各パラメータ構成を計算する。しかし、また暫く経過して、次に、新たな修正箇所として、例えばソースプログラムブロックＦ４の修正の必要が生じた場合には、ソースプログラムブロックＦ４について、修正対象ブロックＦ３について行った上記処理と同様の処理を行う。以後、同様の場合には順次修正ブロックを切り出し、上記の処理を行うことにより順次コンピュータシステム１２をアップデートすることができる。

上記に説明した実施形態に係るプログラムの製造方法、及び、コンピュータシステム１２のアップデート方法によれば、以下の効果を奏する。

実施形態によれば、ソースプログラム１０のうち、修正が必要な修正対象ブロックＦ３を切り出し、この部分だけ第２プログラム言語で書き換え及び必要部分の修正を行うことにより修正ブロックＣ３を生成する。残余ブロックＦｒは第１プログラム言語のままコンパイル処理部２０によりコンパイルし、修正ブロックＣ３は第２プログラム言語でコンパイルされる。そして、生成されたオブジェクトファイルをリンクさせることにより、目的の実行プログラムＰを取得する。従って、第１プログラム言語を使用することはできないが、第２プログラム言語を使用可能な技術者が、ソースプログラム１０のうち必要部分のみを修正し、目的の実行プログラムＰを生成することが可能となる。また、この実行プログラムＰを用いてコンピュータシステム１２をアップデートすることができるため、コンピュータシステム１２を延命することができる。

ソースプログラム１０全体の使用言語の更新を完了するには相当の時間を要するが、上記の構成によれば、修正が不要な部分は第１プログラム言語のままで残し、修正が必要な部分のみを第２プログラム言語に置き換えて、第１プログラム言語部分と第２プログラム言語部分が混在した状態でコンパイルすることにより所望の実行ファイルを得ることができる。これにより、日常の処理を止めることなく、プログラム、及び、コンピュータシステムを順次アップデートしていくことが可能となる。

以上のように、実施形態は、コンピュータシステム１２として、変圧器に用いられる鉄心の各種設計値を計算するための変圧器電気設計システムを想定して説明したがこれに限定されることはない。発明の趣旨を逸脱しない範囲で、広く様々なコンピュータシステムに適用することができる。

以上のように、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

１０…ソースプログラム、１２…コンピュータシステム、１４…マイクロコンピュータ、１６…制御部、１８…切り出し修正処理部、２０…コンパイル処理部、２２…リンク処理部、２４…表示部、２６…入力部、２８…格納部、Ｆ１〜Ｆｎ…ソースプログラムブロック、Ｆ３…修正対象ブロック、Ｃ３…修正ブロック、Ｃ−ｏｂｊ…修正オブジェクトファイル、Ｆｒ…残余ブロック、Ｆ−ｏｂｊ…オブジェクトファイル、Ｐ…実行プログラム、

Claims

ＣＰＵ及び入力部を有するコンピュータシステムの前記ＣＰＵに実行されるコンピュータプログラムであって、
Ｆｏｒｔｒａｎで記述された複数のソースプログラムブロックを有するソースプログラムの中から前記入力部への入力に応じて修正の対象となる前記ソースプログラムブロックを修正対象ブロックとして切り出し、切り出された前記修正対象ブロックをＣ言語に書き換えた後、前記入力部への入力に応じて前記修正対象ブロックの内容を修正して修正ブロックを生成する切り出し修正処理と、
前記修正ブロックをコンパイルして修正オブジェクトファイルを生成するとともに、前記ソースプログラムのうち前記修正対象ブロックを除いた部分を残余ブロックとし前記残余ブロックをコンパイルしてオブジェクトファイルを生成するコンパイル処理と、
前記オブジェクトファイルと前記修正オブジェクトファイルとをリンクして実行プログラムを生成するリンク処理と、
を前記ＣＰＵに実行させることができるコンピュータプログラム。
ＣＰＵ及び入力部と、
Ｆｏｒｔｒａｎで記述された複数のソースプログラムブロックを有するソースプログラムの中から修正の対象となる前記ソースプログラムブロックを修正対象ブロックとして切り出し、切り出された前記修正対象ブロックをＣ言語に書き換えた後、前記入力部からの入力に応じて前記修正対象ブロックの内容を修正して修正ブロックを生成する切り出し修正処理部と、
前記修正ブロックをコンパイルして修正オブジェクトファイルを生成するとともに、前記ソースプログラムのうち前記修正対象ブロックを除いた部分を残余ブロックとし前記残余ブロックをコンパイルしてオブジェクトファイルを生成するコンパイル処理部と、
前記オブジェクトファイルと前記修正オブジェクトファイルとをリンクして実行プログラムを生成するリンク処理部と、
を備えるコンピュータシステム。