JP6913099B2 - 信頼入力を伴うデジタルフィルタ - Google Patents

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Description

本開示は、デジタルフィルタ、具体的には、雑音抑制のためのデジタルフィルタに関する。
デジタルデバイスにおいて処理するためのアナログ信号を感知するために、その実際の情報コンテンツ変化より(有意に)速く信号をサンプリングすることは、情報の冗長性を活用してデジタル化された信号の増進を可能にする一般的な実践である。そのようなデバイスの例は、容量タッチ感知またはタッチレス位置およびジェスチャ感知システム、デジタル電圧計、温度計、または圧力センサを含む。
有意な雑音を受け得る例示的容量感知システムは、両方とも本願の出願人であるMicrochip Technology Inc.から入手可能であり、参照することによってそれらの全体として本明細書に組み込まれるアプリケーションノートAN1478「mTouchTM Sensing Solution Acquisition Methods CapacitiveVoltage Divider」およびAN1250「Microchip CTMU for Capacitive Touch Applications」で説明されるシステムを含む。
別の例示的用途は、本願の出願人によって製造されるGestIC(登録商標)技術としても公知であるタッチレス容量3Dジェスチャシステムである。
センサ信号は、典型的には、広帯域雑音、調和雑音、およびピーク雑音等の種々の雑音タイプによる妨害を受ける。後者の2つは、例えば、スイッチング電力供給部から生じ得、それは、電磁波耐性標準試験、例えば、IEC61000−4−4において対処される。
信号収集は、例えば、時間的にいくつかのセンサを多重化するときにも、またはデータ伝送失敗等の不規則な事象によっても、計画的もしくは決定論的方式で中断され得る。そのような不連続性または欠落サンプルは、信号に望ましくない位相跳躍を引き起こし得る。規則的サンプリング間隔のために設計されているデジタルフィルタに関し、これは、フィルタタイミングを破損し、それらの雑音抑制性能に重大な影響を及ぼし得る。
デジタル通信におけるチャネルコーディングとの関連で消去されたメッセージと同様に(Blahut,1983;Bossert,1999)、我々は、欠落サンプル、および、例えば、ピーク雑音に起因して、有用な情報を搬送しないサンプルをイレイジャーと呼ぶ。
図1aは、雑音の多い実際の値のベースバンド信号を推定するための基本的プロシージャを行うシステム100を示す。アナログ/デジタル変換器(ADC)110は、その情報変化より(有意に)高いレートで信号をサンプリングする。次いで、デジタル信号は、低域通過フィルタ120に入力され、Rデシメータ130によってレートRで間引きされる。ダウンサンプリングされた結果は、さらに処理されるか、または単純に、例えば、図1aに示されるような数値ディスプレイ140上に表示される。その中で、低域通過フィルタ120は、広帯域雑音のより高い周波数成分を減衰させることができるが、雑音ピークを完全的には抑制しないであろう。
ピーク雑音抑制の問題は、画像処理(T.Benazir,2013)、地震学、および医学(B.Boashash,2004)等の多くの用途で生じる。ピーク雑音に対抗するための標準アプローチは、メジアンフィルタまたは変異型を適用することである。
ピーク雑音を抑制するが、依然として入力信号を平滑化するアプローチは、雑音ピークまたは異常値として識別されるサンプルを除外して、または、例えば、n個の最大およびn個の最小サンプルを除外して、時間窓内のサンプルの一部を平均するフィルタである(選択的算術平均(SAM)フィルタまたは「シグマフィルタ」(Lee,1983))。明確なこととして、SAMフィルタは、その入力信号の時間領域特性に適合する有限インパルス応答(FIR)を伴う時変フィルタである。
しかしながら、雑音ピークの存在下では(すなわち、イレイジャーがあると)優れているが、ピークがないと、そのようなSAM平均化フィルタの雑音抑制特性は、32個のサンプルの窓長に対して図1bに示されるように、例えば、インパルス応答としてハミング窓を使用する他の最先端のフィルタ、または周波数応答が最小二乗方法を使用して設計されるフィルタより劣っている。フィルタの振幅応答に対して、最小二乗フィルタの実線曲線およびハミングフィルタの鎖線曲線は、長方形のインパルス応答を伴う平均化フィルタ(点線曲線)と比較して、向上したサイドローブ減衰を示す。
雑音を受ける処理信号の改良型方法およびシステムの必要性が存在する。本願は、上記のセンサシステムのうちのいずれかに制限されないが、雑音を受け、評価を必要とする任意のタイプの信号に適用され得る。
ある実施形態によると、デジタルフィルタは、割り当てられたフィルタ関数を備え得、割り当てられたフィルタ係数、入力サンプルを受信する入力、信頼値を受信する別の入力、および出力を有し、各入力サンプル値は、入力信頼値に関連付けられており、各入力サンプルは、その関連付けられた信頼値で加重され、フィルタ出力は、入力サンプルおよび入力信頼値の両方に依存し、フィルタは、所定数の信頼加重入力サンプル、関連付けられた信頼値、割り当てられたフィルタ係数で加重される信頼値、および割り当てられたフィルタ係数でさらに加重された信頼加重入力サンプルを累積するように構成されるアキュムレータを備えている。
さらなる実施形態によると、フィルタは、係数組からの係数で加重される入力信頼値を受信し、係数組からの係数で加重される入力信頼値を受信し、第1の累積値を生成する第1のアキュムレータを有する第1のブランチと、入力信頼値を受信し、第2の累積値を生成する第2のアキュムレータを有する第2のブランチと、係数組からの係数と入力信頼値とで加重された入力サンプル値を受信し、第3の累積値を生成する第3のアキュムレータを有する第3のブランチと、信頼加重入力値を受信し、第4の累積値を生成する第4のアキュムレータを有する第4のブランチとを備え得る。さらなる実施形態によると、第1の累積値は、一定値から減算され、減算の結果は、第2の累積値で除算され、第4の累積値で乗算され、第3の累積値に加算され、第1、第2、第3、および第4のアキュムレータは、続いて、クリアされる。
別の実施形態によると、デジタルフィルタは、割り当てられたフィルタ関数を備え得、第1および第2のフィルタ係数組、入力サンプルを受信する入力、別の入力受信信頼情報値、および出力を有し、各入力サンプル値は、入力信頼値に関連付けられており、フィルタ出力は、入力サンプルおよび入力信頼値の両方に依存し、デジタルフィルタは、第1の係数組からの係数で加重される入力信頼値を受信し、第1の累積値を生成する第1のアキュムレータを有する第1のブランチと、第2の係数組からの係数で加重される入力信頼値を受信し、第2の累積値を生成する第2のアキュムレータを有する第2のブランチと、第1の係数組からの係数と入力信頼値とで加重された入力サンプル値を受信し、第3の累積値を生成する第3のアキュムレータを有する第3のブランチと、第2の係数組からの係数と入力信頼値とで加重された入力値を受信し、第4の累積値を生成する第4のアキュムレータを有する第4のブランチとを備えている。
上記のデジタルフィルタのさらなる実施形態によると、第1の累積値は、一定値から減算され、減算の結果は、第2の累積値で除算され、第4の累積値で乗算され、第3の累積値に加算され、第1、第2、第3、および第4のアキュムレータは、続いて、クリアされる。
上記のデジタルフィルタのうちのいずれかのさらなる実施形態によると、フィルタの複数のインスタンスが、並行して動作させられ、各インスタンスは、入力サンプルと関連付けられた信頼値とのサブセットに対して専用係数を用いで動作させられる。上記のデジタルフィルタのうちのいずれかのさらなる実施形態によると、信頼値は、デジタル論理値によって表される。上記のデジタルフィルタのうちのいずれかのさらなる実施形態によると、一定値は、全ての係数の合計である。上記のデジタルフィルタのうちのいずれかのさらなる実施形態によると、割り当てられたフィルタ関数は、低域通過フィルタ関数である。上記のデジタルフィルタのうちのいずれかのさらなる実施形態によると、低域通過は、高域通過または帯域通過を同等の低域通過領域に変換することから取得されている。上記のデジタルフィルタのうちのいずれかのさらなる実施形態によると、割り当てられたフィルタ関数は、正の値の係数のみまたは負の値の係数のみを有する。上記のデジタルフィルタのうちのいずれかのさらなる実施形態によると、割り当てられたフィルタ関数は、別のゼロではない係数と異なる大きさを有する少なくとも1つのゼロではない値の係数を有する。上記のデジタルフィルタのうちのいずれかのさらなる実施形態によると、デジタルフィルタのDC利得は、一定またはほぼ一定である。
さらに別の実施形態によると、フィルタシステムは、第1および第2のデジタルフィルタであって、各々は、割り当てられたフィルタ関数を備え、割り当てられたフィルタ係数、入力サンプルを受信する入力、信頼値を受信する別の入力、および出力を有し、各入力サンプル値は、入力信頼値に関連付けられており、各入力サンプルは、その関連付けられた信頼値で加重され、フィルタ出力は、入力サンプルおよび入力信頼値の両方に依存し、フィルタは、信頼加重入力サンプル、関連付けられた信頼値、割り当てられたフィルタ係数で加重される信頼値、および割り当てられたフィルタ係数でさらに加重される信頼加重入力サンプルを累積するように構成される、アキュムレータを備えている、第1および第2のデジタルフィルタと、入力信号を受信し、該第1および第2のデジタルフィルタのための入力サンプルを生成するデマルチプレクサとを備え得る。
フィルタシステムのさらなる実施形態によると、システムは、該第1のデジタルフィルタのための該入力サンプルを受信し、関連付けられた信頼値を生成する第1の異常値検出器と、該第2のデジタルフィルタのための該入力サンプルを受信し、関連付けられた信頼値を生成する第2の異常値検出器とをさらに備え得る。フィルタシステムのさらなる実施形態によると、第1のデジタルフィルタのための入力サンプルは、高サンプルであり、第2のデジタルフィルタのための入力サンプルは、低サンプルである。
さらに別の実施形態によると、フィルタシステムは、第1および第2のデジタルフィルタを備え、各々は、割り当てられたフィルタ関数を備え、第1および第2のフィルタ係数組、入力サンプルを受信する入力、信頼値を受信する別の入力、および出力を有し、各入力サンプル値は、入力信頼値に関連付けられており、フィルタ出力は、入力サンプルおよび入力信頼値の両方に依存し、デジタルフィルタの各々は、第1の係数組からの係数で加重される入力信頼値を受信し、第1の累積値を生成する第1のアキュムレータを有する第1のブランチと、第2の係数組からの係数で加重される入力信頼値を受信し、第2の累積値を生成する第2のアキュムレータを有する第2のブランチと、第1の係数組からの係数と入力信頼値とで加重された入力サンプル値を受信し、第3の累積値を生成する第3のアキュムレータを有する第3のブランチと、第2の係数組からの係数と入力信頼値とで加重された入力値を受信し、第4の累積値を生成する第4のアキュムレータを有する第4のブランチとをさらに備え、システムは、入力信号を受信し、第1および第2のデジタルフィルタのための入力サンプルを生成するデマルチプレクサをさらに備えている。
上記のフィルタシステムのさらなる実施形態によると、システムは、該第1のデジタルフィルタのための該入力サンプルを受信し、関連付けられた信頼値を生成する第1の異常値検出器と、該第2のデジタルフィルタのための該入力サンプルを受信し、関連付けられた信頼値を生成する第2の異常値検出器とをさらに備え得る。上記のフィルタシステムのさらなる実施形態によると、第1のデジタルフィルタのための入力サンプルは、高サンプルであり、第2のデジタルフィルタのための入力サンプルは、低サンプルである。
さらに別の実施形態によると、デジタルフィルタは、割り当てられたフィルタ関数を備え得、割り当てられたフィルタ係数、入力サンプルを受信する入力、別の入力受信信頼情報値、および出力を有し、各入力サンプル値は、入力信頼値に関連付けられており、フィルタ出力は、入力サンプル、入力信頼値、ならびにフィルタ係数に依存し、フィルタは、複数のアキュムレータを含み、出力サンプルは、事前決定された数のサンプル値の後に生成され、関連付けられた信頼値は、フィルタに入力されている。
さらに別の実施形態によると、デジタル入力サンプルをフィルタ処理する方法は、デジタル入力サンプル値および関連入力信頼値を受信するステップと、係数組からの係数で加重される入力信頼値を累積し、第1の累積値を生成するステップと、入力信頼値を累積し、第2の累積値を生成するステップと、係数組からの係数と入力信頼値とで加重された入力サンプル値を累積し、第3の累積値を生成するステップと、信頼加重入力値を累積し、第4の累積値を生成するステップとを含み得る。
方法のさらなる実施形態によると、方法は、一定値から第1の累積値を減算することであって、減算の結果は、第2の累積値で除算され、第4の累積値で乗算され、第3の累積値に加算される、ことと、続いて、第1、第2、第3、および第4のアキュムレータをクリアすることとをさらに含み得る。方法のさらなる実施形態によると、一定値は、全ての係数の合計である。方法のさらなる実施形態によると、入力信頼値は、2進である。
さらに別の実施形態によると、デジタル入力サンプルをフィルタ処理する方法は、デジタル入力サンプル値および関連入力信頼値を受信するステップと、第1の係数組からの係数で加重される入力信頼値を累積し、第1の累積値を生成するステップと、第2の係数組からの係数で加重される入力信頼値を累積し、第2の累積値を生成するステップと、第1の係数組からの係数と入力信頼値とで加重された入力サンプル値を累積し、第3の累積値を生成するステップと、第2の係数組からの係数と入力信頼値とで加重される入力値を累積し、第4の累積値を生成するステップとを含み得る。
方法のさらなる実施形態によると、方法は、一定値から第1の累積値を減算することであって、減算の結果は、第2の累積値で除算され、第4の累積値で乗算され、第3の累積値に加算される、ことと、続いて、第1、第2、第3、および第4のアキュムレータをクリアすることとをさらに含み得る。方法のさらなる実施形態によると、一定値は、全ての係数の合計である。方法のさらなる実施形態によると、入力信頼値は、2進である。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
割り当てられたフィルタ関数を備えているデジタルフィルタであって、前記デジタルフィルタは、割り当てられたフィルタ係数、入力サンプルを受信する入力、信頼値を受信する別の入力、および出力を有し、
各入力サンプル値は、入力信頼値に関連付けられており、各入力サンプルは、その関連付けられた信頼値で加重され、
前記フィルタ出力は、前記入力サンプルおよび前記入力信頼値の両方に依存し、
前記フィルタは、アキュムレータを備え、前記アキュムレータは、所定数の前記信頼加重入力サンプル、前記関連付けられた信頼値、割り当てられたフィルタ係数で加重された前記信頼値、および前記割り当てられたフィルタ係数でさらに加重された前記信頼加重入力サンプルを累積するように構成されている、フィルタ。
(項目2)
第1のアキュムレータを有する第1のブランチであって、前記第1のアキュムレータは、係数組からの係数で加重された前記入力信頼値を受信し、第1の累積値を生成する、第1のブランチと、
第2のアキュムレータを有する第2のブランチであって、前記第2のアキュムレータは、前記入力信頼値を受信し、第2の累積値を生成する、第2のブランチと、
第3のアキュムレータを有する第3のブランチであって、前記第3のアキュムレータは、前記係数組からの係数と前記入力信頼値とで加重された入力サンプル値を受信し、第3の累積値を生成する、第3のブランチと、
第4のアキュムレータを有する第4のブランチであって、前記第4のアキュムレータは、前記信頼加重入力値を受信し、第4の累積値を生成する、第4のブランチと
を備えている、項目1に記載のフィルタ。
(項目3)
前記第1の累積値は、一定値から減算され、前記減算の結果は、前記第2の累積値で除算され、前記第4の累積値で乗算され、前記第3の累積値に加算され、前記第1、第2、第3、および第4のアキュムレータは、続いて、クリアされる、項目2に記載のフィルタ。
(項目4)
前記フィルタの複数のインスタンスが、並行して動作させられ、各インスタンスは、入力サンプルと関連付けられた信頼値とのサブセットに対して専用係数を用いて動作させられる、項目1−3のうちの1項に記載のフィルタ。
(項目5)
入力サンプルは、前記フィルタの2つのインスタンスのうちの1つに交互に割り当てられる、項目4に記載のフィルタ。
(項目6)
信頼値は、デジタル論理値によって表される、項目1−5のうちの1項に記載のフィルタ。
(項目7)
前記一定値は、全ての係数の合計である、前記項目3−6のうちの1項に記載のフィルタ。
(項目8)
前記割り当てられたフィルタ関数は、低域通過フィルタ関数である、項目1−7のうちの1項に記載のフィルタ。
(項目9)
前記低域通過は、高域通過または帯域通過を同等の低域通過領域に変換することから取得されている、項目8に記載のフィルタ。
(項目10)
前記割り当てられたフィルタ関数は、正の値の係数のみまたは負の値の係数のみを有する、項目1−9のうちの1項に記載のフィルタ。
(項目11)
前記割り当てられたフィルタ関数は、別のゼロではない係数と異なる大きさを有する少なくとも1つのゼロではない値の係数を有する、項目1−10のうちの1項に記載のフィルタ。
(項目12)
デジタルフィルタのDC利得は、一定またはほぼ一定である、項目1−11のうちの1項に記載のフィルタ。
(項目13)
前記フィルタは、ソフトウェアによって形成されている、項目1−12のうちの1項に記載のフィルタ。
(項目14)
割り当てられたフィルタ関数を備えているデジタルフィルタであって、前記デジタルフィルタは、第1および第2のフィルタ係数組、入力サンプルを受信する入力、信頼値を受信する別の入力、および出力を有し、
各入力サンプル値は、入力信頼値に関連付けられており、
前記フィルタ出力は、前記入力サンプルおよび前記入力信頼値の両方に依存し、
前記デジタルフィルタは、
第1のアキュムレータを有する第1のブランチであって、前記第1のアキュムレータは、前記第1の係数組からの係数で加重された前記入力信頼値を受信し、第1の累積値を生成する、第1のブランチと、
第2のアキュムレータを有する第2のブランチであって、前記第2のアキュムレータは、前記第2の係数組からの係数で加重された前記入力信頼値を受信し、第2の累積値を生成する、第2のブランチと、
第3のアキュムレータを有する第3のブランチであって、前記第3のアキュムレータは、前記第1の係数組からの係数と前記入力信頼値とで加重された入力サンプル値を受信し、第3の累積値を生成する、第3のブランチと、
第4のアキュムレータを有する第4のブランチであって、前記第4のアキュムレータは、前記第2の係数組からの係数と前記入力信頼値とで加重された前記入力値を受信し、第4の累積値を生成する、第4のブランチと
を備えている、フィルタ。
(項目15)
前記第1の累積値は、一定値から減算され、前記減算の結果は、前記第2の累積値で除算され、前記第4の累積値で乗算され、前記第3の累積値に加算され、前記第1、第2、第3、および第4のアキュムレータは、続いて、クリアされる、項目14に記載のフィルタ。
(項目16)
前記フィルタの複数のインスタンスが、並行して動作させられ、各インスタンスは、入力サンプルと関連付けられた信頼値とのサブセットに対して専用係数を用いて動作させられる、項目15に記載のフィルタ。
(項目17)
信頼値は、デジタル論理値によって表される、前記項目14−16のうちの1項に記載のフィルタ。
(項目18)
前記一定値は、全ての係数の合計である、前記項目15−17のうちの1項に記載のフィルタ。
(項目19)
前記割り当てられたフィルタ関数は、低域通過フィルタ関数である、前記項目14−18のうちの1項に記載のフィルタ。
(項目20)
前記低域通過は、高域通過または帯域通過を同等の低域通過領域に変換することから取得されている、項目19に記載のフィルタ。
(項目21)
前記割り当てられたフィルタ関数は、正の値の係数のみまたは負の値の係数のみを有する、前記項目14−20のうちの1項に記載のフィルタ。
(項目22)
前記割り当てられたフィルタ関数は、別のゼロではない係数と異なる大きさを有する少なくとも1つのゼロではない値の係数を有する、前記項目14−21のうちの1項に記載のフィルタ。
(項目23)
デジタルフィルタのDC利得は、一定またはほぼ一定である、前記項目14−21のうちの1項に記載のフィルタ。
(項目24)
フィルタシステムであって、前記フィルタシステムは、
第1および第2のデジタルフィルタであって、各々は、割り当てられたフィルタ関数を備え、割り当てられたフィルタ係数、入力サンプルを受信する入力、信頼値を受信する別の入力、および出力を有し、各入力サンプル値は、入力信頼値に関連付けられており、各入力サンプルは、その関連付けられた信頼値で加重され、前記フィルタ出力は、前記入力サンプルおよび前記入力信頼値の両方に依存し、前記フィルタは、アキュムレータを備え、前記アキュムレータは、前記信頼加重入力サンプル、前記関連付けられた信頼値、割り当てられたフィルタ係数で加重された前記信頼値、および前記割り当てられたフィルタ係数でさらに加重された前記信頼加重入力サンプルを累積するように構成されている、第1および第2のデジタルフィルタと、
入力信号を受信し、前記第1および第2のデジタルフィルタのための入力サンプルを生成するデマルチプレクサと
を備えている、フィルタシステム。
(項目25)
前記第1のデジタルフィルタのための前記入力サンプルを受信し、関連付けられた信頼値を生成する第1の異常値検出器と、
前記第2のデジタルフィルタのための前記入力サンプルを受信し、関連付けられた信頼値を生成する第2の異常値検出器と
をさらに備えている、項目24に記載のフィルタシステム。
(項目26)
前記第1のデジタルフィルタのための入力サンプルは、高サンプルであり、前記第2のデジタルフィルタのための入力サンプルは、低サンプルである、項目24または25に記載のフィルタシステム。
(項目27)
フィルタシステムであって、前記フィルタシステムは、
第1および第2のデジタルフィルタであって、各々は、
割り当てられたフィルタ関数を備え、第1および第2のフィルタ係数組、入力サンプルを受信する入力、信頼値を受信する別の入力、および出力を有し、
各入力サンプル値は、入力信頼値に関連付けられており、
前記フィルタ出力は、前記入力サンプルおよび前記入力信頼値の両方に依存し、
各デジタルフィルタは、
第1のアキュムレータを有する第1のブランチであって、前記第1のアキュムレータは、前記第1の係数組からの係数で加重された前記入力信頼値を受信し、第1の累積値を生成する、第1のブランチと、
第2のアキュムレータを有する第2のブランチであって、前記第2のアキュムレータは、前記第2の係数組からの係数で加重された前記入力信頼値を受信し、第2の累積値を生成する、第2のブランチと、
第3のアキュムレータを有する第3のブランチであって、前記第3のアキュムレータは、前記第1の係数組からの係数と前記入力信頼値とで加重された入力サンプル値を受信し、第3の累積値を生成する、第3のブランチと、
第4のアキュムレータを有する第4のブランチであって、前記第4のアキュムレータは、前記第2の係数組からの係数と前記入力信頼値とで加重された前記入力値を受信し、第4の累積値を生成する、第4のブランチと
をさらに備えている、第1および第2のデジタルフィルタと、
入力信号を受信し、前記第1および第2のデジタルフィルタのための入力サンプルを生成するデマルチプレクサと
を備えている、フィルタシステム。
(項目28)
前記第1のデジタルフィルタのための前記入力サンプルを受信し、関連付けられた信頼値を生成する第1の異常値検出器と、
前記第2のデジタルフィルタのための前記入力サンプルを受信し、関連付けられた信頼値を生成する第2の異常値検出器と
をさらに備えている、項目27に記載のフィルタシステム。
(項目29)
前記第1のデジタルフィルタのための入力サンプルは、高サンプルであり、前記第2のデジタルフィルタのための入力サンプルは、低サンプルである、項目27または28に記載のフィルタシステム。
(項目30)
割り当てられたフィルタ関数を備えているデジタルフィルタであって、前記デジタルフィルタは、割り当てられたフィルタ係数、入力サンプルを受信する入力、信頼値を受信する別の入力、および出力を有し、
各入力サンプル値は、入力信頼値に関連付けられており、
前記フィルタ出力は、前記入力サンプル、前記入力信頼値、ならびに前記フィルタ係数に依存し、
前記フィルタは、複数のアキュムレータを含み、
出力サンプルは、事前決定された数のサンプル値および関連付けられた信頼値が前記フィルタに入力された後に生成される、デジタルフィルタ。
(項目31)
デジタル入力サンプルをフィルタ処理する方法であって、前記方法は、
デジタル入力サンプル値および関連入力信頼値を受信するステップと、
係数組からの係数で加重された前記入力信頼値を累積し、第1の累積値を生成するステップと、
前記入力信頼値を累積し、第2の累積値を生成するステップと、
前記係数組からの係数と前記入力信頼値とで加重された前記入力サンプル値を累積し、第3の累積値を生成するステップと、
前記信頼加重入力値を累積し、第4の累積値を生成するステップと
を含む、方法。
(項目32)
一定値から前記第1の累積値を減算することであって、前記減算の結果は、前記第2の累積値で除算され、前記第4の累積値で乗算され、前記第3の累積値に加算される、ことと、続いて、前記第1、第2、第3、および第4のアキュムレータをクリアすることとをさらに含む、項目31に記載の方法。
(項目33)
前記一定値は、全ての係数の合計である、項目32に記載の方法。
(項目34)
前記入力信頼値は、2進である、前記項目31−33のうちのいずれか1項に記載の方法。
(項目35)
デジタル入力サンプルをフィルタ処理する方法であって、前記方法は、
デジタル入力サンプル値および関連入力信頼値を受信するステップと、
第1の係数組からの係数で加重された前記入力信頼値を累積し、第1の累積値を生成するステップと、
第2の係数組からの係数で加重された前記入力信頼値を累積し、第2の累積値を生成するステップと、
前記第1の係数組からの係数と前記入力信頼値とで加重された入力サンプル値を累積し、第3の累積値を生成するステップと、
第2の係数組からの係数と前記入力信頼値とで加重された前記入力値を累積し、第4の累積値を生成するステップと
を含む、方法。
(項目36)
一定値から前記第1の累積値を減算することであって、前記減算の結果は、前記第2の累積値で除算され、前記第4の累積値で乗算され、前記第3の累積値に加算される、ことと、続いて、第1、第2、第3、および第4のアキュムレータをクリアすることとをさらに含む、項目35に記載の方法。
(項目37)
前記一定値は、全ての係数の合計である、項目36に記載の方法。
(項目38)
前記入力信頼値は、2進である、前記項目35−37のうちのいずれか1項に記載の方法。
図1aは、アナログ/デジタル変換および従来の雑音抑制を伴うアナログ信号の例示的収集を示す。 図1bは、異なる低域通過フィルタの振幅応答を示す。 図2は、有限インパルス応答を伴う低域通過フィルタの典型的タップ重みを示す。 図3は、デジタルフィルタ用の入力源としてのデータ源および関連信頼生成の例示的ブロック図を示す。 図4は、信頼入力を伴うデジタルフィルタの例示的実装を示す。 図5は、外部信頼生成コントローラを伴うシステムを示す。 図6は、信頼入力を伴うデジタルフィルタの例示的シフトレジスタ実装を示す。 図7は、種々の実施形態による、消去係数重みの再分配の例を示す。 図7Aは、2レベル信号の種々の実施形態による、消去係数重みの再分配の別の例を示す。 図8は、ピーク雑音抑制性能の例を示す。 図9は、消去の有無による、フィルタの係数および規模スペクトルの比較を示す。 図10は、高域通過フィルタ実施形態における消去係数重みの再分配の例を示す。 図11は、交流準静的電場を使用する非接触ジェスチャ検出システムの実施形態を示す。 図12は、2レベル測定の例を示す。 図13は、最小バッファ要件を伴うパケットデータ処理のための実装を示す。 図14は、図13に類似する実装であるが、スイッチを伴って実装された2進信頼ck=0,1を用いた乗算を示す。 図15は、図13に類似するが、デシメーション後の差動段を伴う実装を示す。 図16は、図13に類似するが、一般再分配関数を伴う実装を示す。 図17は、一般再分配関数およびスイッチを用いて実現された2進信頼入力を伴う実装を示す。 図18は、本来のフィルタインパルス応答を2つに分割することを示す。 図19は、振幅変調されたADC出力サンプルrのための信頼入力とともに2つのフィルタを使用する実装を示す。
種々の実施形態によると、入力信号が過剰にサンプリングされ、雑音が多い場合、実際の値のベースバンド信号、例えば、復調およびダウンサンプリングされたGestIC(登録商標)信号の確実な推定値が、取得されることができる。MGC3030またはMGC3130等のGestIC(登録商標)デバイス、もしくはより新しい設計が、本願の出願人から入手可能である。例えば、図11は、コントローラ740がGestIC(登録商標)デバイスを表す典型的実施形態を示す。2015年1月15日にオンライン公開された「GestIC(登録商標) Design Guide」等の一般説明および設計ガイドが、Microchip Technology Inc.から入手可能であり、参照することによって本明細書に組み込まれる。
図11に示される3Dジェスチャ検出システム700は、図11に示されるようなフレーム構造によって形成され得る伝送電極720、および複数の受信電極710a・・dを提供する。しかしながら、受信電極710a・・dの下の長方形のエリア全体が、伝送電極として使用され得る、またはそのような電極は、複数の伝送電極に分割されることもできる。伝送電極720は、交流電場を生成する。ジェスチャコントローラ740は、受信電極710a・・dからの信号を受信し、信号は、受信電極710a・・dと、システム接地および/または伝送電極720との間の静電容量を表し得る。ジェスチャコントローラ740は、信号を評価し、処理システム730にヒューマンデバイス入力情報を提供し得る。この情報は、コンピュータマウスによって生成される2D移動情報に類似する3D移動座標であり得、および/または検出されたジェスチャから生成されるコマンドを含み得る。
そのような用途において直面された問題は、センサ信号に導入される雑音が、広帯域およびピーク雑音の両方であり、両方の問題を同時に対処する最先端のアプローチが既知ではなかったことである。GestIC(登録商標)用途ならびに他の用途においても、入力信号のいくつかのサンプルが、種々の理由で失われるか、または生成されることができない可能性がある。入力雑音の悪影響が明白であるが、入力サンプリング間隔の不規則性は、フィルタタイミングの破損につながり、雑音抑制性能に重大な影響を及ぼす。デジタルフィルタは、典型的には、規則的サンプリング間隔のために設計され、それ以外のものは、フィルタの観点から、入力信号の望ましくない位相跳躍につながる。信号内の雑音ピークおよび欠落サンプルの位置は、ある他の手段、例えば、ピーク雑音検出システムまたは決定論的雑音インジケータによって決定される。上記のように、広帯域雑音に対抗する、すなわち、周波数(低域通過)フィルタを適用するための標準アプローチがある。そして、ピーク雑音に対抗する、すなわち、信号サンプルの窓にわたってメジアンフィルタを適用するための別の標準アプローチがある。
そのような問題は、上記のように、GestIC(登録商標)システムで特に関連性があるが、これらのシナリオは、GestIC(登録商標)システムに適用され得るだけでなく、他のセンサシステムにも関連し得る。故に、提案される対策は、種々の信号源に適用され得る。
提案されるフィルタリング方法のために、各入力サンプルは、信頼値に関連付けられる。この信頼値は、関連サンプルがイレイジャーであるかどうか、すなわち、それが実際に欠落しているサンプルであるか、または有用な情報を搬送しないことが既知であるサンプルであるかどうかを示している。信頼値は、ある他の手段によって把握されると仮定される。そのような手段は、例えば、決定論的入力、または、Grubbs検定(Grubbs,1950)、一般化極限スチューデント化偏差(GESD)検定、もしくはHampel識別子(Hampel,1974)等の異常値検出方法を含むことができる。画像処理との関連で、信頼値は、例えば、改良型アルファマッティングのための最小二乗回帰における重みとして使用される(J.Horentrup,2014)。
種々の実施形態によると、広帯域雑音を抑制することと望ましくない、例えば、雑音の多い、または欠落しているサンプルを無視することとのために、以下が観察されるべきである(両方の問題を同時に対処する最先端のアプローチが既知ではなかった):
1.イレイジャー(例えば、検出された雑音ピーク)が、フィルタ出力に影響してはならない。
2.一定のフィルタ利得が、DCにおいて提供されるべきである(一定の入力信号に対して、フィルタ出力信号レベルも一定でなければならない)。
3.イレイジャーがないときにはフォルトフィルタ特性を保ちながら、いくつかのイレイジャーへの段階的適合が提供されるべきである。
図2は、典型的低域通過フィルタ関数(または「窓処理」関数)のフィルタ係数を示し、ここでは、長さ8の例示的正規化ハミング窓を示す。各フィルタ係数は、図2にも示されるタップ遅延線実装におけるその関連タップの重みを定義し、各タップは、棒プロットにおけるその関連付けられた係数の下に整列させられている。したがって、我々は、「フィルタ係数」および「タップ重み」という用語を同義的に使用する。この例では、タップ遅延線は、7つの連続した遅延段階z−1と、8つのタップ重みとを含む。例示的入力サンプルも、図2に示されている。他のサンプル構造が、より少ないまたは多い段階を伴って適用され得る。
種々の実施形態によると、フィルタ関数および各サンプルのための信頼情報を伴う入力信号が与えられると、より少ない信頼を伴う入力サンプルに対応するフィルタタップの重みは、フィルタのDC利得を維持しながら低減させられる。図2は、低域通過フィルタの典型的重み/係数分布を示し、この例の低域通過フィルタ、例えば、7つの連続した遅延段階z−1によって形成される。他のサンプル構造が、より少ないまたは多い段階を伴って適用され得る。
以下では、いかなる有用な情報も搬送しない入力サンプル、および同等に欠落サンプルは、イレイジャーと考えられることができ、対応するサンプルは、ゼロ信頼を有すると言われる。サンプルが消去されるかどうかという情報は、例えば、サンプルを閾値と比較することによって、任意の他のソースまたはアルゴリズムから把握されると仮定される。それぞれのデジタルフィルタのインパルス応答は、「フィルタ関数」と称されるであろう。
図3は、信頼入力を伴う例示的デジタルフィルタ300と、その入力信号源とのブロック図を示す。データ源320は、離散時間kにおけるサンプルxを有する信号xを生成している。信号xは、ピーク雑音(または「異常値」)検出器330に入力され、検出器330は、信頼値cをxに関連付けることによって、各サンプルxを「雑音が多くない」または「雑音が多い」に分類し、例えば、c=1は、「雑音が多くない」または「xにおける完全信頼」を意味し、c=0は、「雑音が多い」または「xにおける信頼がない」を意味する。すなわち、関連c=0を伴うサンプルxは、イレイジャーである。他の実施形態によると、信頼情報は、我々が外部インジケータ310と称するある外部手段からも生じ得る。この外部指示は、決定論的信頼入力と見なされることができる。
図5は、いくつかのセンサ電極「2D電極パターン」520およびコントローラユニット「2Dタッチコントローラ」510から成る2D容量タッチ検出および指追跡システムを伴うシステム500を示し、それは、例えば、タッチパネルまたはタッチディスプレイで使用される。2D電極パターンの周囲に、4つのさらなる電極A、B、C、Dが配列され、それらは、3Dジェスチャコントローラ530とともに使用され、容量3Dジェスチャ検出システムを形成する。2Dタッチ検出システム510、520がアクティブであるとき、それは、3Dジェスチャ検出システムの受信された信号に干渉し、すなわち、3Dジェスチャ検出システムの受信されるデータは、雑音が多く、使用不可能である。機能的2D−3D容量センサシステム500を生じるために、2Dタッチコントローラ510は、いかなるタッチも検出されないとき、まれにしかアクティブではなく、それがアクティブである間、これは、3Dジェスチャコントローラ530(鎖線矢印)に信号伝達され、次いで、3Dジェスチャコントローラ530は、その現在の受信された値が雑音が多く、関連付けられたゼロ信頼であることを把握する。すなわち、2Dシステム510、520が受信された信号に干渉していた間にサンプルxが生成されるとき、外部インジケータは、c=0を設定することができ、そうでなければ、c=1を設定することができる。xおよびcは、3Dジェスチャコントローラ530内の信頼入力を伴うデジタルフィルタに入力される。
単純なピーク雑音検出器または異常値検出器の例は、以下である:各時間kにおいて、最後のM個のサンプル
Figure 0006913099
の平均、および
Figure 0006913099
の標準偏差
Figure 0006913099
を計算する。
Figure 0006913099
である場合、c=0を設定し、そうでなければ、c=1を設定する。
(1.主要アプローチ)
次数Nの標準デジタル有限入力応答(FIR)フィルタは、時不変フィルタ関数b=[b;b;…;b]を用いて考慮され、b,i=0,1,…,Nは、フィルタ係数である。サンプルxを伴う所与の入力信号xに対して、フィルタ出力信号yは、以下であり、
Figure 0006913099
kは、離散時間指数である。全てのフィルタ係数bの合計は、直流(DC)フィルタ利得である。簡単にするために、一般性を失うことなく、以下を仮定する。
Figure 0006913099
各入力サンプルxに関し、関連付けられた信頼値cを提供されると仮定する。第1に、信頼値は、2進であり、c∈{0;1}であり、c=0は、「サンプルxに信頼がない」を意味し、c=1は、「完全信頼」を意味すると仮定する。係数bを伴う時不変フィルタ関数bから、信頼値cに依存する係数w(k)を伴う時変フィルタ関数w(k)が計算されるであろう。最新のN+1個の入力サンプルが全て、完全信頼を伴っている、すなわち、i=0,…,Nに対してck−i=1であるとき、フィルタ関数w(k)が関数bに等しいことが所望される。しかしながら、1つ以上のイレイジャー、すなわち、関連ck−i=0を伴う入力サンプルxk−iがある場合、xk−iが出力値yに影響してはならない。
これは、(1.1)における各フィルタ係数bを、その関連入力サンプルxk−iの信頼値ck−iで乗算することによって、達成される。しかしながら、修正されたフィルタ係数
Figure 0006913099
の場合、DCフィルタ利得
Figure 0006913099
は、もはや一定であることを保証されない。
その結果として、消去フィルタ重みは、他のフィルタ係数上に分配されなければならない。そうするための好ましいアプローチは、以下の消去重みを、
Figure 0006913099
を、残りの非消去係数
Figure 0006913099
に均一に分配することであり、それは、以下の係数を伴う線形時変(LTV)フィルタを生じ、
Figure 0006913099
ここで、
Figure 0006913099
であり、
Figure 0006913099
で、時間kにおけるサンプルxk−iに関係付けられる相対信頼を表す。
これは、消去入力サンプルを、各時間インスタンスkにおいて非消去入力サンプルの平均によって置換し、全てのiにに対してck−i=1を設定することと同等である。アルゴリズムの実装のこの方法は、連続したサンプルの有限組のDC値を推定するために、窓処理およびDC値計算とともに行われるのと同様に、各入力サンプルの1回限りまたは「ブロック毎」の処理のために特に関心を引く。
証明:
Figure 0006913099
このプロシージャが入力データの上書きを示唆するので、それは、各入力サンプルが複数の出力サンプルに影響する連続フィルタリングのために適用可能ではなく、出力値を計算することは、フィルタ長によって除算された入力レートより高いレートで行われ、我々は、フィルタ長を、(N+1)、すなわち、1を足したフィルタ次数として定義する。
消去フィルタ係数重みの再分配が、図7で視覚化されている。一番上では、時間kにおける最新の8個の入力サンプルが示され、そのうち、xk−4およびxk−1は、イレイジャーである。第1のプロットは、下のシフトレジスタ実装と整列させられた、本来のフィルタ、すなわち、長さ8のハミング窓の係数biを示す。第2のプロットでは、時間kにおける、対応する入力サンプルxk−4およびxk−1がイレイジャーであるので、係数b’(k)およびb’(k)の値は、ゼロに設定される。第2のプロットの右端側に消去係数の合計も示されている。第3のプロットでは、第2のプロットの右に示されるような消去重みが、非消去入力サンプルに割り当てられる係数上に均一に再分配され、w(k)を生じる。加算された重みは、第3のプロットにおいて異なる斜線で示される。係数重みは、本実施形態ではw−wとして、下のシフトレジスタフィルタ図に示されている。
時間k+1において次の入力サンプルがあると、サンプルおよびそれらの対応する信頼情報は、フィルタのシフトレジスタ内で右に移動し、該再分配は、再度、消去のシフトパターンのために行われ、異なるフィルタ係数w(k+1)を生じる。
フィルタの雑音抑制性能の例が、図8に示されている。上のプロットは、追加のガウス雑音を伴う、ゆっくり変動する情報信号である、フィルタ入力信号を示し、いくつかの雑音ピークは、サンプル指数250から始まり、追加の60Hz正弦波雑音を伴う。第2のプロットは、長さ64のハミング関数を伴う従来の低域通過フィルタリングが、より高い周波数雑音を低減させるが、入力信号に存在する雑音ピークのみを不鮮明にすることを示す。しかしながら、雑音ピークを識別しているので、それらは、種々の実施形態によると、完全に抑制される。図8の下のプロットは、移動平均の代わりにハミング消去フィルタ関数を使用することの利益を実証する。非ピークサンプルに対する単純平均化、すなわち、選択的算術平均フィルタリングと比較して、ハミング消去フィルタリングは、入力信号に含まれる広帯域雑音のより良好な抑制を生じ、より平滑な出力を生じる。
図9は、どのようにしてイレイジャーがフィルタの周波数応答に影響を及ぼすかを示す。ここでは、左側は、長方形の窓およびハミング窓を使用する典型的低域通過フィルタと、その関連規模スペクトルとを示す。右側に、2つの消去されたサンプルを使用する同一のフィルタリングが示されている。ハミング消去フィルタのスペクトルは、消去の位置に応じて、長方形の消去フィルタに類似することが観察されることができる。
(2.一般化)
(2a)非2進信頼入力)
この時点まで、信頼入力は、2進であった、すなわち、関連入力サンプルは、フィルタ出力値を計算するために使用されるか、または使用されないかのいずれかであった。しかしながら、上記注記を考慮すると、0〜1の実際の値をとるように信頼入力を一般化することが容易であり、すなわち、c∈[0,1]であり、cが大きいほど、関連サンプルxを信頼している。cの定義は別として、方程式(1.2)は、同一のままである。
(2b)一般的再分配関数)
2進信頼入力に対して、方程式(1.2)では、消去重みは、他の係数に均一に分配される。(1.2)内の2つの項は、それらの出力が合計される2つの平行フィルタブランチとして解釈されることができる。第1の項におけるフィルタ関数は、bおよび信頼入力から計算され、第2の項は、時変平均化フィルタである。後者は、係数gを伴う別のFIRフィルタ関数gを導入することによって一般化されることができ、以下を生じる。
Figure 0006913099
Figure 0006913099
それも、非2進信頼入力c∈[0,1]とともに適用可能である。時間kにおけるサンプルxk−iに関係付けられるg加重相対信頼を
Figure 0006913099
として表す。
故に、フィルタ出力は、以下のように与えられる。
Figure 0006913099
このフィルタの可能な実装は、図4に示され、「B」と表されたブロックは、フィルタ関数bを伴う標準FIRフィルタを指し、「G」と表されたブロックおよびフィルタ関数gの類似物であり、
Figure 0006913099
と表されたブロックは、ブロックの入力データによる1の除算を指し、すなわち、このブロックの出力は、入力の乗法の逆元(逆数)である。この実装では、4つのフィルタブロックのフィルタ係数(「B」および「G」)は、一定である。当然ながら、信頼加重入力データ値
Figure 0006913099
および信頼値cの両方の遅延線を強調表示するフィルタ次数N=7に対しての図6のシフトレジスタ実装において示されるように、同一の入力データ、すなわち、cまたは
Figure 0006913099
を処理する、フィルタ「B」および「G」は、同一のバッファを共有することができる。ここでは、適応性が、フィルタブロックの入力信号に含まれる。依然として、実装は、適応フィルタ係数w(k)を伴う単一のFIRフィルタと同等である。
図6のFIRフィルタのタップ遅延線実装の特徴的性質は、信頼値TDL−Cのタップ遅延線および信頼加重入力データTDL−XCのタップ遅延線が同一であること、すなわち、それらが同数の遅延段階であり、同一のタップ重みb,b,・・・およびg,g,・・・が、それぞれの遅延段階に接続されることである。当然ながら、一方または他方の遅延線は、入力変数タイプ、例えば、2進信頼入力に応じて、単純化され得る。g=g=g・・・であるときも、遅延線または関連計算ブロックは、単純化されることができる。さらに、定数係数がタップ遅延線の外側で補償されることができるので、TDL−C内の重みb,b,・・・が、TDL−XC内の重みb,b,・・・と定数倍異なるかどうか、また、TDL−C内の重みg,g,・・・が、TDL−XC内の重みg,g,・・・と定数倍異なるかどうかも問題にならない。
例えば、gi=1/8である場合、それぞれのタップ重みは、1に設定されることもでき、故に、乗算を保存し、(1/x)ブロックの前のタップ遅延線の端部における合計のみが、8で除算され、それは、ビットシフト演算を用いて行われることもできる。
2進信頼入力または値の有限組からの信頼値に対して、図6の乗算によって実現される信頼加重入力データ値qの計算は、条件文、例えば、IF/ELSEまたはSWITCH文によって実現されることもでき、例えば、qは、c=0であれば0に設定され、qは、c=1であれば1に設定される。遅延線の前の代わりに、条件文は、遅延線の各タップに割り付けられることもできる。タップ重み入力値b・xk−1またはg・xk−1は、次いで、関連ck−1が1である場合にのみ、それぞれの遅延線の出力合計値に加算される。この場合、サンプルxは、TDL−XCに直接入力されることができ、事前にcで乗算される必要がない。同様のことが、TDL−Cに成り立つ。
インパルス応答bおよびgを伴うフィルタの次数は、必ずしも等しくなければならない必要はない。一般性を失うことなく、フィルタは、等しい次数Nを有するように定義され、Nは、少なくとも、bおよびgを伴うフィルタの次数の最大値と同じくらい大きく、未使用の係数は、ゼロ値であると仮定される。
g=bを選択することは、消去係数重みを再分配するための別の好ましくないアプローチを生じることである。非消去フィルタ係数は、同一の倍数によって増減され、それは、各離散時間インスタンスkにおいて再計算され、すなわち、
Figure 0006913099
である。
(3.例外処理)
(1.2)または(1.3)に分母があると、最新のN+1個の入力サンプル全てがゼロ信頼を伴う場合、出力値が計算されることができないことが明白である。そのような場合の可能な例外は、最新の有効出力サンプルを反復すること、または例外は、後続の処理段階に進められることであることができる。
(4.特に、2つ以上の期待信号レベルを伴う信号に対する窓処理およびDC値計算)
対称フィルタまたは「窓処理」関数bに対して、関数bとの入力信号の畳み込み時にスナップショットを撮ることは、入力サンプルをbで加重し、点毎の積にわたって合計することと同等である。故に、窓信号のDC値に関心があるとき、上記の概念が、等しく適用されることができる。DC計算を伴う窓処理と連続フィルタリングとの間の主要な差異は、前者に対して、典型的には、各入力サンプルが、単一の出力値のみに影響すること、すなわち、それが入力サンプルの1回限りの処理またはブロック毎の処理であることである。
多くの用途では、測定信号は、典型的には、追加の雑音を伴って、2つの異なるレベルの間で交互する。我々は、これらのレベルを「高」および「低」信号レベルと称する。図12は、そのような高および低レベルを伴う例示的測定値を示す。例は、搬送周波数の2倍におけるアナログ受信信号の同期サンプリングを伴う振幅変調(AM)であり、情報は、「高」および「低」信号レベルの間の差に含まれる。方法は、例えば、容量タッチ検出システムまたはGestIC(登録商標)技術で適用される。そのようなAMセンサシステムの測定(または「受信された」)信号は、例えば、それを+1および−1で交互に乗算することによって復調されることができ、次いで、DC(ゼロ周波数)値、すなわち、実際の情報、「高」および「低」信号レベルの間の「平均」差を推定するために、低域通過フィルタ処理される。
ここで、2つのレベルを伴うそのような信号が考慮され、標準用途では、そのような信号は、低域通過フィルタに入力され、「高」および「低」サンプルという用語は、2つの異なる信号レベルのいずれか一方に対応するサンプルの組を表すことが保持される。それらのそれぞれの信号レベルからの偏差は、雑音によって引き起こされると仮定されるであろう。
「低」サンプルが、例えば、検出されたピーク雑音に起因して、無用であると検出されるとき、フィルタ内のその対応する係数の重みをゼロに設定し、他の係数上に消去重みを再分配したい。しかしながら、フィルタ出力の期待値を維持するために、再分配は、他の「低」サンプルに割り当てられた係数のみに対してでなければならない。そうでなければ、フィルタ出力は、「高」サンプルに割り当てられた係数が追加の重みを得るであろうため、そうなるべきであるよりも「高」レベルにより近くなるであろう。
一般に、入力信号のサンプルは、同一の期待値を伴うサンプルの組に分類されなければならず、信頼入力を伴うデジタルフィルタリング、すなわち、係数重みの再分配は、各組に割り当てられた係数の全体的重みが一定のままであるように起こらなければならず、それは、同一の組内の1つの組の中で消去される重みを再分配するとき、最も容易に達成される。
図7Aは、2つのレベルを伴う信号の例示的窓処理およびDC計算を示す。消去された値のハンドリングは、図7Aに示されるように、「高」および「低」信号レベルにおけるサンプルに対して個々にそれぞれ行われる。1つおきのフィルタ係数が、「高」および「低」信号レベルからの測定値に割り当てられる。図7Aのグラフa)は、本来のフィルタ係数を示す。グラフb)は、「高」レベル係数を分離し、グラフc)は、「低」レベル係数を分離する。図7Aのグラフd)は、係数3が「低」信号レベルにおけるサンプルに対応し、消去されることを示す。その重みは、「低」信号レベルを伴うサンプルに割り当てられた他の係数に再分配される。グラフe)は、「低」信号レベル係数に対する再分配を示す。下のグラフf)は、再分配された「低」信号レベル係数および「高」信号レベル係数の組み合わせを示す。したがって、期待出力値は、保持される。方法は、1つが「高」信号レベルを伴うサンプルのため、1つが「低」信号レベルを伴うサンプルためである2つのデータブランチを伴って実装されることができ、最後にブランチの出力を合計する。再度、これは時変フィルタであるので、フィルタ係数の再分配は、各出力サンプルに対して更新される。
(5.信頼出力)
即時に入力信頼値を処理する能力は、信頼値も各出力サンプルに対して提供されることができるかの問題を提起する。そのような出力信頼尺度は、入力サンプル値から独立するはずであるが、入力信頼値およびフィルタ係数のみの関数となるはずであり、すなわち、整数Mに対して、
Figure 0006913099
である。
(1.4)を満たし、容易に利用可能である尺度は、それらの対応する入力信頼値で加重されているフィルタ係数の合計、すなわち、
Figure 0006913099
であり、
全てのiに対してbi≧0であり、
Figure 0006913099
であるならば、d∈[0,1]も適用され、特に、全ての入力サンプルが完全信頼を有するとき、d=1であり、全ての入力信頼値がck−1=0であるとき、d=0である。
そのような信頼出力を利用して、多様な提案されるフィルタが、カスケード表示されることができる。この出力は、高レベル制御にも使用されることができ、例えば、「出力信頼が低すぎるならば、タッチ事象をトリガしない」。
(7.設計規則)
提案されるアプローチは、任意の低域通過FIRフィルタに適用可能である。しかしながら、全てのフィルタ係数は、同一の符号を有し、例えば、正の値であるべきである。主に、一定のDCフィルタ利得の要件は、タップ重み(のうちのいくつか)が負の値であるときに満たされることもできる。しかしながら、これは、いくつかの信頼入力配置に対して、望ましくないフィルタ特性、例えば、高域通過特性を生じる危険性を導入するであろう。
さらに、大きい値を伴う係数に割り当てられた入力サンプルが消去されるとき、フィルタ係数値が類似するほど、あまり問題ではなくなる。具体的には、方形窓、三角窓、ハミング、およびハン窓の係数は、これらの規則に従っている。
本来のフィルタ係数の選択および例外処理は別として、考慮すべきさらなるパラメータはない。
このアプローチは、高域通過フィルタに拡張されることができる。図10は、上から1番目のプロットに示されるように、本来のフィルタ係数重みが正符号と負符号とを繰り返す高域通過フィルタの例を示す。したがって、実施形態によると、最初に、高域通過フィルタ係数は、上から2番目のプロットに示されるように、交互する符号を使用して復調される。次いで、図2に示される低域通過フィルタと同様の同方法は、上から3番目および4番目のプロットに示されるように適用される。次いで、上から4番目のプロットに示されるような修正された重みは、逆の交互する符号を使用して再変調される。これは、上から5番目のプロットに示されるような分配された重みをもたらす。フィルタ係数の再変調の代わりに、フィルタの入力信号が、復調されることもでき、再び信号を変調する前に、上から4番目のプロットによる係数を伴う同等の低域通過を用いてフィルタ処理されることができる。たとえ入力信号が高域通過フィルタを用いて直接フィルタ処理されるか、または復調され、同等の低域通過フィルタを用いてフィルタ処理されても、復調されるであろうならば、高域通過フィルタの入力信号のサンプルが、単一の期待値を有するであろうことが重要である。
(8.用途およびユースケース)
上記のように、提案される概念は、任意のフィルタリングシステムに適用可能であり、入力信号は、実際の情報変化より速くサンプリングされ、サンプリングレートが高いほど良好である。特に、そのようなシステムは、出願人のGestICシステムおよび1D/2D容量タッチソリューション等の3D容量センサシステムを含む。フィルタリング方法は、他のセンサ信号にさらに適用され得、容量センサシステムに制限されない。
(9.性質)
恣意的であるがゼロ信頼のデータでフィルタを初期化するとき、それは、ターンオン時間から入力信号の推定値を提供する。故に、フィルタは、ゼロではない平均を伴う信号をフィルタ処理すると、典型的ステップ応答を示さず、フィルタ条件は、ゼロで初期化されている。
(数値例)
以下では、信頼入力を伴うフィルタのための出力値のための計算の数値例を挙げる。以下の表は、時間kにおける入力サンプル値xおよび関連付けられた信頼値c、本来のフィルタ関数bの係数bを記述する。ここでは、gは、定数であり、すなわち、消去係数重みは、一様に再分配されるであろう。
Figure 0006913099
Figure 0006913099
k=5およびk=8であるとき、イレイジャーがあり、すなわち、c=c=0ある。例えば、値xおよびxが雑音ピークであることが検出されているので、信頼は、ゼロに設定されている。
フィルタの初期化のために、フィルタのメモリ内の全ての信頼情報は、第1のサンプル・信頼ペア(x,C)を入力する前に、ゼロに設定される(例えば、ゼロ信頼を伴うN個のサンプルを入力することによって)。これは、k<0に対してc=0によって表に示されている。k=0であるとき、信頼c=1を伴うサンプルx=7が、フィルタに入力されている。上記の方程式によると、修正された係数b’(k=0)および係数w(k=0)は、以下のように計算される。
Figure 0006913099
すなわち、x=7は、出力に直接転送され、すなわち、y=x=7である。
k=9であるとき、2つの消去xおよびxがフィルタのバッファ内にあるとき、b’(k=9)およびwi(k=9)は、以下のように計算される。
Figure 0006913099
図13−図17は、パケットデータ処理のための消去フィルタのさらに他の実装を示す。これらの実施形態は、異なるが非常にメモリ効率的なソリューションを使用する。
パケットデータ処理では、各入力サンプルは、単一の出力値のみに影響しており、故に、この実装は、図13−17による実施形態に示されるように、タップ遅延線(バッファ)の代わりにアキュムレータacc01・・acc04を使用して行われることができる。各新しいデータパケットに対して、いくつかの実施形態によると、これらのアキュムレータは、ゼロに設定され、次いで、それぞれの入力値が、それらに連続的に加算される。
さらに、出力データレートが、あるデシメーション係数だけ入力データレートよりも低いとき、アキュムレータを加えた他の実施形態よりも短い遅延線を伴う中間バージョンも可能である。
以下では、データパケットの長さをLとして表し、低域通過フィルタの次数をNとして表し、N=L−1である。x,k=0,1,…L−1が、長さLのデータパケットのL個のサンプルを表すとする。各そのようなサンプルは、2進信頼値ckε[0,1]に関連付けられ、すなわち、0≦c≦1であり、c=0は、xが、例えば、ピーク雑音または異常値検出器によって、いかなる有用な情報も搬送しないと見なされ、フィルタ出力に影響しないものとすることを意味し、c=1は、xがフィルタ出力に完全に影響するものとすることを意味する。
図13は、最小バッファ要件を伴う、換言すると、いかなる冗長なバッファも伴わず、4つのアキュムレータacc01、acc02、acc03、およびacc04のみを伴う、パケットデータ処理のための実装を示す。長さLの各データパケットが処理されるために、L個の入力サンプルx,k=0,1,・・.,L−1が、それらの関連信頼cと一緒にフィルタの中へフィードされる。対応するフィルタ係数bは、フラッシュの中に記憶されることができる。いくつかの実施形態によると、各データパケット後に、アキュムレータacc0xは、ゼロにリセットされる必要がある。ボックス「L↓」によって表されるデシメーションブロックの右側の動作は、各データパケットのために1回のみ更新されるべきことに留意されたい。したがって、ボックス「L↓」は、アキュムレータが長さLを有するパケットの全ての入力値を累積すると、その入力におけるアキュムレータ値をその出力に転送するゲートを形成しているにすぎない。したがって、L値を累積した後、ボックス「L↓」は、累積値を出力するであろう。図13は、(.)−1によって表される乗法の逆転も含み、すなわち、ブロックの出力値は、入力値で除算された1である。
k=0,1,・・.,Nに対してbN−k=bである対称フィルタインパルス応答に対して、図13のbN−kは、bによって置換されることもできる。
kε{0,1}を伴う2進信頼入力に対して、cを用いた乗算、すなわち、信頼値を用いた加重は、スイッチ(図14参照)または変数の条件付きインクリメントを用いて実装されることもできる。
他の実施形態によると、典型的ユースケースではないこともあるが、アキュムレータが各パケットL後にリセットされない場合、フィルタは、もはやFIRフィルタではないが、IIRフィルタであることができる。
具体的には、「信頼加重」データは、データを信頼値で乗算することを指し、スイッチを用いてデータパスを開放または閉鎖することも指す。同様に、「加重する」および「加重される」が、それぞれ、「乗算する」または「乗算される」を指す一方で、乗算は、データパスのスイッチをオンまたはオフにすることによっても起こり得る。
対称フィルタインパルス応答および2進信頼値、サンプルx_kおよび関連付けられた信頼値c_k、フィルタ係数b_kを用いた1つのデータパケットを求める出力の計算のための疑似コードソフトウェア実装に関し、図14による実際の例が以下に示される。
float acc01=0;
uint16 acc02=0;
float acc03=0;
float acc04=0;
float aux = 0;for (k=0:N) aux+= b_k; // constant
for k=0:N
if (c_k==1) {
acc01 += b_k;
acc02++;
acc03 += b_kx_k;
acc04 += x_k;


float out = (aux−acc01) (1/acc02) acc04 + acc03;
入力Lサンプルを有し、最終出力値を計算した後、ゼロにリセットされる必要がある、アキュムレータacc01、acc02、acc03、およびacc04を採用する代わりに、L個の入力値にわたる合計は、現在のパケットのためのデータを入力する前に、acc01、acc02、acc03、およびacc04の値を記憶し、現在のパケットのためのデータを入力した後、acc01、acc02、acc03、およびacc04のそれぞれの値から、これらの記憶された値を減算することによって、行われることもできる。これは、例えば、一次CICフィルタを採用することによって実現されることができ、一次CICフィルタは、例えば、IEEE Transactions on Acoustics,Speech,and Signal Processing,Vol.ASSP−29,No.2,April 1981,pages 155−162で出版された、Eugene B.Hogenauerによる「An Economical Class of Digital Filters for Decimation and Interpolation」(それは、デシメーションを用いた移動合計フィルタである)から公知である。これは、図15に示され、アキュムレータおよびデシメーション段後、現在の値から前の累積および間引き値を減算する追加の差動段がある。
(一般再分配関数)
連続データ処理に対するように、パケットデータ処理に対しても、一般再分配関数gが採用されることができる。そして、図13および14は、それぞれ、図16および図17に変化する。
(複数の期待値を伴うサンプル値)
多くの用途、例えば、容量感知では、実際の情報は、振幅変調され、ADC出力データは、低域通過フィルタリングに先立って復調される必要があり、ADC出力値および復調されたADC出力値は両方とも、2つの期待値を有する。しかしながら、信頼入力を伴うデジタルフィルタは、単一の期待値を伴う入力サンプルに直接適用されることしかできない。故に、復調されたADC出力値は、各組内の全てのサンプルに対して単一の期待値を伴う2つの組に分割される必要がある。
典型的には、ADCは、2つの異なる期待信号レベルにおけるサンプルを交互に出力し、それらは、それぞれ、低および高サンプルとして表され、偶数時間指数kに低サンプルが割り当てられ、奇数時間指数に高サンプルが割り当てられる。
対称フィルタインパルス応答、すなわち、b=bN−i、i=0,1,2,・・.Nを仮定する。x (L)=x2kおよびx (H)=x2k+1を導入し、フィルタ係数b (e)=b2iおよびb (o)=b2i+1に対しても同様である。
本来の低域通過フィルタインパルス応答は、偶数のiを伴う係数bと奇数のiを伴う係数bとを分離することによって、2つに分割される。これは、長さL=16のハミング窓である、本来のフィルタインパルス応答の例に対して、図18に示されている。
これらの例示的フィルタインパルス応答を使用して、図19は、復調されたサンプルxがkの偶数値と奇数値とに対して区別され、2つのデータブランチに分割される方法を示し、qは、k/2の底値であり、図13による信頼入力を伴うが、異なるフィルタインパルス応答(図18および19参照)を伴うデジタルフィルタの2つのインスタンスが、それぞれ、偶数および奇数の指数kを伴うサンプルxを処理するために採用される。この例における各データブランチは、信頼値cを生成するそれ自身のピーク雑音検出器を有する。各ブランチ上のサンプルレートは、入力サンプルレートの半分であり、各ブランチ上で考慮されるパケット長は、入力サンプルxのパケット長の半分であり、例えば、ここでは、本来のパケット長は、L=16であり、信頼入力を伴う各デジタルフィルタのためのパケット長は、L’=L/2=8である。両方のフィルタの出力は、最終結果を生じるように加算される。
上記のデジタルフィルタは、ハードウェア(例えば、プログラマブル論理デバイス)、または、ソフトウェア(例えば、マイクロコントローラ、プロセッサ、もしくはデジタル信号プロセッサにおけるもの)によって形成されることができる。
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Claims (25)

  1. デジタルフィルタであって、
    前記デジタルフィルタは、割り当てられたフィルタ係数を有する割り当てられたフィルタ関数と、複数の入力サンプル値を受信する入力と、複数の信頼値を受信する別の入力と、出力とを備え、
    前記複数の入力サンプル値のそれぞれは、前記複数の信頼値のうちの信頼値に関連付けられており、前記複数の入力サンプル値のそれぞれは、その関連付けられた信頼値で加重されており、前記複数の信頼値のうちの一部は、前記割り当てられたフィルタ係数で加重されており、前記複数の入力サンプル値のうちの一部は、前記割り当てられたフィルタ係数でさらに加重されており、
    前記デジタルフィルタの前記出力によって出力される値は、前記複数の入力サンプル値および前記複数の信頼値の両方に依存し、
    前記デジタルフィルタは、複数のアキュムレータをさらに備え、前記複数のアキュムレータは、前記複数の入力サンプル値のうちの所定数の入力サンプル値と、前記複数の信頼値と、前記割り当てられたフィルタ係数で加重されている前記複数の信頼値のうちの前記一部と、前記割り当てられたフィルタ係数でさらに加重されている前記複数の入力サンプル値のうちの前記一部とを累積するように構成されている、デジタルフィルタ。
  2. 前記割り当てられたフィルタ係数は、係数組からの係数であり、
    前記デジタルフィルタは、
    前記複数のアキュムレータのうちの第1のアキュムレータを有する第1のブランチであって、前記第1のアキュムレータは、前記割り当てられたフィルタ係数で加重されている前記複数の信頼値のうちの前記一部を受信し、第1の累積値を生成する、第1のブランチと、
    前記複数のアキュムレータのうちの第2のアキュムレータを有する第2のブランチであって、前記第2のアキュムレータは、前記複数の信頼値を受信し、第2の累積値を生成する、第2のブランチと、
    前記複数のアキュムレータのうちの第3のアキュムレータを有する第3のブランチであって、前記第3のアキュムレータは、前記割り当てられたフィルタ係数でさらに加重されている前記複数の入力サンプル値のうちの前記一部を受信し、第3の累積値を生成する、第3のブランチと、
    前記複数のアキュムレータのうちの第4のアキュムレータを有する第4のブランチであって、前記第4のアキュムレータは、前記複数の入力サンプル値を受信し、第4の累積値を生成する、第4のブランチと
    をさらに備えている、請求項1に記載のデジタルフィルタ。
  3. 前記割り当てられたフィルタ係数のうちの一部は、第1の係数組からの係数であり、前記割り当てられたフィルタ係数のうちの別の一部は、第2の係数組からの係数であり、前記複数の信頼値のうちの一部は、前記第1の係数組からの前記係数で加重されており、前記複数の信頼値のうちの別の一部は、前記第2の係数組からの前記係数で加重されており、前記複数の入力サンプル値のうちの一部は、前記第1の係数組からの前記係数でさらに加重されており、前記複数の入力サンプル値のうちの別の一部は、前記第2の係数組からの前記係数でさらに加重されており、
    前記デジタルフィルタは、
    第1のアキュムレータを有する第1のブランチであって、前記第1のアキュムレータは、前記第1の係数組からの前記係数で加重されている前記複数の信頼値のうちの前記一部を受信し、第1の累積値を生成する、第1のブランチと、
    第2のアキュムレータを有する第2のブランチであって、前記第2のアキュムレータは、前記第2の係数組からの前記係数で加重されている前記複数の信頼値のうちの前記別の一部を受信し、第2の累積値を生成する、第2のブランチと、
    第3のアキュムレータを有する第3のブランチであって、前記第3のアキュムレータは、前記第1の係数組からの前記係数でさらに加重されている前記複数の入力サンプル値のうちの前記一部を受信し、第3の累積値を生成する、第3のブランチと、
    第4のアキュムレータを有する第4のブランチであって、前記第4のアキュムレータは、前記第2の係数組からの前記係数でさらに加重されている前記複数の入力サンプル値のうちの前記別の一部を受信し、第4の累積値を生成する、第4のブランチと
    をさらに備えている、請求項1に記載のデジタルフィルタ。
  4. 前記第1の累積値は、一定値から減算され、前記減算の結果は、前記第2の累積値で除算され、前記第4の累積値で乗算され、前記第3の累積値に加算され、前記第1のアキュムレータおよび前記第2のアキュムレータおよび前記第3のアキュムレータおよび前記第4のアキュムレータは、続いて、クリアされる、請求項2に記載のデジタルフィルタ。
  5. 請求項1に記載の複数のデジタルフィルタを含むフィルタであって、前記複数のデジタルフィルタは、並行して動作させられ、各デジタルフィルタは、入力サンプルおよび関連付けられた信頼値のサブセットに対して専用係数を用いて動作するように構成されている、フィルタ。
  6. 前記フィルタは、2つのデジタルフィルタを含み、入力サンプルは、前記2つのデジタルフィルタのうちの1つに交互に割り当てられる、請求項5に記載のフィルタ。
  7. 信頼値は、デジタル論理値によって表される、請求項1に記載のデジタルフィルタ。
  8. 前記一定値は、全ての係数の合計である、請求項4に記載のデジタルフィルタ。
  9. 前記割り当てられたフィルタ関数は、低域通過フィルタ関数である、請求項1に記載のデジタルフィルタ。
  10. 前記低域通過フィルタ関数は、高域通過または帯域通過を同等の低域通過領域に変換することから取得されている、請求項9に記載のデジタルフィルタ。
  11. 前記割り当てられたフィルタ関数は、正の値の係数のみまたは負の値の係数のみを有する、請求項1に記載のデジタルフィルタ。
  12. 前記割り当てられたフィルタ関数は、少なくとも1つのゼロではない値の係数を有し、前記少なくとも1つのゼロではない値の係数は、別のゼロではない係数と異なる大きさを有する、請求項1に記載のデジタルフィルタ。
  13. デジタルフィルタのDC利得は、消去フィルタ重みを他のフィルタ係数上に再分配することによって、一定またはほぼ一定であるように構成されている、請求項1に記載のデジタルフィルタ。
  14. 前記デジタルフィルタは、ソフトウェアによって形成されている、請求項1〜13のうちの1項に記載のデジタルフィルタ。
  15. フィルタシステムであって、前記フィルタシステムは、
    請求項1〜13のうちの1項に記載の第1および第2のデジタルフィルタであって、前記第1および第2のデジタルフィルタのそれぞれは、割り当てられたフィルタ係数を有する割り当てられたフィルタ関数を備える、第1および第2のデジタルフィルタと、
    入力信号を受信し、前記第1および第2のデジタルフィルタのための入力サンプルを生成するデマルチプレクサと
    を備えている、フィルタシステム。
  16. 前記フィルタシステムは、
    前記第1のデジタルフィルタのための前記入力サンプルを受信し、関連付けられた信頼値を生成する第1の異常値検出器と、
    前記第2のデジタルフィルタのための前記入力サンプルを受信し、関連付けられた信頼値を生成する第2の異常値検出器と
    をさらに備えている、請求項15に記載のフィルタシステム。
  17. 前記第1のデジタルフィルタのための入力サンプルは、第1のレベルの周りのサンプルであり、前記第2のデジタルフィルタのための入力サンプルは、第2のレベルの周りのサンプルであり、前記第1のレベルは、前記第2のレベルより高い、請求項15に記載のフィルタシステム。
  18. 入力サンプルをフィルタ処理する方法であって、前記方法は、
    複数の入力サンプル値および複数の入力信頼値を受信するステップであって、前記複数の入力サンプル値のそれぞれは、前記複数の入力信頼値のうちの入力信頼値に関連付けられており、前記複数の入力サンプル値のそれぞれは、その関連付けられた入力信頼値で加重されており、前記複数の入力サンプル値のうちの一部は、係数組からの係数でさらに加重されており、前記複数の入力信頼値のうちの一部は、前記係数組からの前記係数で加重されている、ステップと、
    前記係数組からの前記係数で加重されている前記複数の入力信頼値のうちの前記一部を累積し、第1の累積値を生成するステップと、
    前記複数の入力信頼値を累積し、第2の累積値を生成するステップと、
    前記係数組からの前記係数でさらに加重されている前記複数の入力サンプル値のうちの前記一部を累積し、第3の累積値を生成するステップと、
    前記複数の入力サンプル値を累積し、第4の累積値を生成するステップと
    を含む、方法。
  19. 前記方法は、一定値から前記第1の累積値を減算することであって、前記減算の結果は、前記第2の累積値で除算され、前記第4の累積値で乗算され、前記第3の累積値に加算される、ことと、続いて、第1のアキュムレータおよび第2のアキュムレータおよび第3のアキュムレータおよび第4のアキュムレータをクリアすることとをさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記一定値は、全ての係数の合計である、請求項19に記載の方法。
  21. 前記複数の入力信頼値は、複数の2進入力信頼値である、請求項18に記載の方法。
  22. 入力サンプルをフィルタ処理する方法であって、前記方法は、
    複数の入力サンプル値および複数の入力信頼値を受信するステップであって、前記複数の入力サンプル値のそれぞれは、前記複数の入力信頼値のうちの入力信頼値に関連付けられており、前記複数の入力サンプル値のそれぞれは、その関連付けられた入力信頼値で加重されており、前記複数の入力サンプル値のうちの一部は、第1の係数組からの係数でさらに加重されており、前記複数の入力サンプル値のうちの別の一部は、第2の係数組からの係数でさらに加重されており、前記複数の入力信頼値のうちの一部は、前記第1の係数組からの前記係数で加重されており、前記複数の入力信頼値のうちの別の一部は、前記第2の係数組からの前記係数で加重されている、ステップと、
    前記第1の係数組からの前記係数で加重されている前記複数の入力信頼値のうちの前記一部を累積し、第1の累積値を生成するステップと、
    前記第2の係数組からの前記係数で加重されている前記複数の入力信頼値のうちの前記別の一部を累積し、第2の累積値を生成するステップと、
    前記第1の係数組からの前記係数でさらに加重されている前記複数の入力サンプル値のうちの前記一部を累積し、第3の累積値を生成するステップと、
    前記第2の係数組からの前記係数でさらに加重されている前記複数の入力サンプル値のうちの前記別の一部を累積し、第4の累積値を生成するステップと
    を含む、方法。
  23. 前記方法は、一定値から前記第1の累積値を減算することであって、前記減算の結果は、前記第2の累積値で除算され、前記第4の累積値で乗算され、前記第3の累積値に加算される、ことと、続いて、第1のアキュムレータおよび第2のアキュムレータおよび第3のアキュムレータおよび第4のアキュムレータをクリアすることとをさらに含む、請求項22に記載の方法。
  24. 前記一定値は、全ての係数の合計である、請求項23に記載の方法。
  25. 前記複数の入力信頼値は、複数の2進入力信頼値である、請求項22に記載の方法。
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