JP6912302B2 - リンの製造方法 - Google Patents
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Description
乾式法は、リン鉱石とケイ石・コークスを混合し、電気炉において1300〜1500℃まで加熱し溶融還元された黄リン(P4)のガスを冷却捕集する。その後黄リンを酸素と反応させP2O5とし、さらに水(H2O)と反応させてリン酸(H3PO4)を得る方法である。乾式法では高純度なリン酸が得られるが大量のエネルギーを要する。現在、リンの生産国はアメリカ・中国・ベトナム・カザフスタンの4カ国に限られ、日本は毎年1.5〜2万トンの黄リンを輸入している。
以上のように、リンは代替性がない非常に重要な元素であり、そのリサイクルによる循環サイクルもないため、石油・天然ガス等の化石燃料と並ぶ有限な資源としてその枯渇に対しては真剣に考慮しなければならない。
リンの国内生産及び資源の安定供給のためには黄リン(P4)の生産技術の革新は急務である。
4H3PO4+16C→6H2+16CO+P4 (1)
特許文献1では、リン酸と炭素の混合物にマイクロ波を当てて430〜650℃の温度で加熱することにより還元が可能としているが、具体的開示はリン酸と還元剤である炭素の混合物の質量減少分を示すにとどまり生成物の分析はされておらず、還元で黄リンが得られた証拠は記載されていない。
本発明の課題は、従来法より遥かに低エネルギー消費で容易にリンを製造でき、リン資源のない日本をその制約から解放できる技術を開発することにある。
[1]非酸化雰囲気下で、リン酸を200〜500℃に加熱してリン酸を気化させ、得られたリン含有ガスを850℃以上で炭素材と接触させ反応させることを特徴とするリンの製造方法。
[2]一酸化炭素(CO)雰囲気下で、リン酸を200〜500℃に加熱してリン酸を気化させ、得られたリン含有ガスを825〜1000℃で炭素材と接触させ反応させることを特徴とするリンの製造方法。
[3]アルゴンまたは窒素雰囲気下で、リン酸を200〜500℃に加熱してリン酸を気化させ、得られたリン含有ガスを850〜1000℃で炭素材と接触させ反応させることを特徴とするリンの製造方法。
[4]リン酸が粗リン酸及び/または粗亜リン酸である前項1〜3のいずれかに記載のリンの製造方法。
本発明のリンの製造方法において使用されるリン酸(次式の誘導体を総称して指すことがある。)は、Hn+2PnO3n+1の示性式で表される化合物が使用できる。式Hn+2PnO3n+1を例示すると、n=1のオルトリン酸、n=2のピロリン酸(二リン酸)、n=3のトリポリリン酸(三リン酸)またはcyclo−三リン酸、n=4のテトラポリリン酸(四リン酸)が挙げられる。nがさらに大きなリン酸化合物はリン酸ポリマーと俗称され、学術的にはメタリン酸(またはポリリン酸)とも呼ばれる。nが2以上のリン酸は、複数のオルトリン酸が縮合してH2Oを脱水して生成する。詳細な脱水反応は後述する。
一方、本発明において使用される炭素材は、リン酸を還元できる炭素材なら何でもよく、例えば公知の黒鉛(グラファイト)、無定形炭素、ダイヤモンドから選ばれる。無定形炭素には、カーボンブラック、ダイヤモンドライクカーボン、石炭、コークス、すす等が挙げられる。また炭素材の形態としては、粉末または多孔質の炭素材成形物が使用される。
リン酸はH2Oを含んでおり、最も純度の高い物でも85wt%程度である。さらにリン酸H3PO4は加熱によって容易に脱水やポリマー化(メタリン酸)を起こし、リン酸はHn+2PnO3n+1に準じたポリマーとなる。n=1のものはポリマー化した時に他と別するため、オルトリン酸とも呼ばれる。加熱されたリン酸はH2Oを分離して以下のような反応を生じ、より高次のポリマーになっていくと考えられる。
n=2 2H3PO4=H4P2O7+H2O (2)
n=3 3H3PO4=H5P3O10+2H2O (3)
n=4 4H3PO4=H6P4O13+3H2O (4)
n=5 5H3PO4=H7P5O16+4H2O (5)
さらに、ポリマー化したリン酸は以下式の様にP2O5とH2Oに分離し、その質量比でその重合度を表すことができる。例えば重合度1(n=1)であるオルトリン酸の単体ではP2O5とH2Oは1:2で、その分子量を考慮するとH2O=20.2wt%、P2O5=79.8wt%と表せる。
n=1 H3PO4=P2O5+2H2O (6)
n=2 H4P2O7=P2O5+2H2O (7)
n=3 H5P3O10=3/2P2O5+5/2H2O (8)
n=4 H6P4O13=2P2O5+3H2O (9)
n=5 H7P5O16=5/2P2O5+ 7/2H2O (10)
ただし、各リン酸ポリマーの蒸気圧等の諸物性は現状では不明である。
図2に熱天秤による実験装置を示す。この装置を用いてリン酸サンプルの加熱による質量変化を調べた。
使用器具:熱天秤、石英管、K型熱電対、Ni線、アルミホイル、Ni容器、
サンプル:85wt%H3PO4 0.3ml(0.54g)
Ni容器にリン酸を入れ、アルミホイルで固定して電子天秤から吊るした。
図3はリン酸の重量(質量)変化を示す。リン酸は加熱温度上昇と反比例して質量が減少することがわかる。前記式(10)の様にすべてリン酸からH2Oが蒸発しP2O5のみになったと仮定した場合、質量比にして初期質量の48%が減少する。図3においてはサンプルの初期質量より質量変化ΔW=0.21gがこれに相当する。しかし実験結果より、サンプルのリン酸の質量はこの値を超えて減少し続けていることからサンプル中P2O5成分、もしくはリン酸のポリマーも蒸発していることが予測される。なおP2O5は昇華性の物質であり350℃で昇華するためΔW=−0.12あたりからP2O5も昇華していると考えられる。以上より、リン酸は加熱するとH2Oを分離して様々なポリマーの混合体となるが、加熱を続けるとリンを含む成分(P2O5、ポリマー)の混合体も気化するという知見が得られた。
図4にリン酸2元系状態図を示す(Industrial and Engineering Chemistry, 1952, 44(3), 615-618))。ここで図4において縦軸は温度を、横軸はP4O10(P2O5と同等)の重量%を示し、右端が100wt%P2O5、左端が100wt%H2Oに相当する。左から順に気相・液相・固相であり、気相はP2O5とH2Oのガスの混合体、液相はP2O5とH2Oの液体の混合体、固相はP2O5単体の領域を表す。リン酸は重合して様々なポリマーの混合体となり、重合度は前記式(6)〜(10)のようにP2O5とH2Oに分けられることから、P2O5とH2Oのwt%で表すことができる。
図4より、リン酸を300℃以上に加熱することでリン酸やP2O5やその他ポリマーなどの形でリン元素(P)を含むガスが発生し炉内還元環境に供給することが可能であることがわかる。
リン酸からの還元反応による黄リン製造は現行の高純度黄リンの製造法である乾式製錬法とは全く異なる方法である。本発明においては黄リン製造に必要なエネルギーは乾式製錬法と比べて大幅に削減でき、本実験においては、第一に黄リン製造が可能かどうかの確認、第二に黄リンが還元可能な温度CO分圧等の条件の特定を目的とし様々な条件下で還元実験を行った。
本実験においては図5に示す装置を使用し、横型電気炉内で様々な条件において式(1)の反応を起こしリン酸の還元を行った。
横型電気炉の内部に2種類の径の石英管を2重にして通し、内部の石英管内は外界とは遮断してAr雰囲気もしくはCO雰囲気とした。内部の石英管は穴をあけてガスの入口・出口用の管を刺したゴム栓で蓋をした。横型電気炉よりも上流側にリン酸を入れたグラファイトるつぼを設置し、グラファイトロッドはちょうど横型電気炉内にあって加熱されるように設置した。黄リンは非水溶性であるため、水中での黄リン回収のためにガスの出口はイオン交換水で満たした水槽中を通り冷却・回収されるようにした。最後に2重になっている石英管の外側にリボンヒーターを巻きグラファイトるつぼに入ったリン酸を加熱した。
使用器具:横型電気炉、石英管(φ22×1000mm、φ32×1200mm)、ゴム栓、リボンヒーター、グラファイトるつぼ、グラファイトロッド(φ15×250mm)、イオン交換水、メスフラスコ
実験雰囲気:Ar100cm3/min(ccm)もしくはCO100ccm
サンプル:85wt%H3PO4 1.0ml(1.8g)
実際に行った7種類の実験条件をまとめたものを表1に示す。
すべての温度設定において水槽内に変化はなく、黄リンの生成は見られなかったが、一定温度以上において石英管内にオレンジ色及び白色の生成物の付着が確認された。実験No.7(825℃)において生成した付着物の写真を図6(A)及び(B)に示す(Aがオレンジ色、Bが白色の生成物である)。さらに水槽内はICP分光分析にて、生成物はラマンススペクトル分光分析にてそれぞれ分析を行った。これらはそれぞれ実験No.7(825℃)の生成物を分析した。
オレンジ色の付着物の有無にかかわらず、すべての反応において白い付着物が石英管内全部分において発生した。白い付着物は特にグラファイトるつぼの周辺において多く、次いでグラファイトロッドと石英管の接触部分に多く見られた。黄リンと考えられるオレンジ色の付着物はわずかではあるが回収することができたが、白い付着物についてはこそぎ取ることは困難で、水につけても溶け出すことはなく変化は見られなかった。
表2及び3における生成物のラマンスペクトル分光分析結果を図7に示す。図7において上のスペクトル変化は一般的な黄リンのスペクトル変化を、下のスペクトル変化は実験での生成物を分析した結果である。これより生成物のスペクトル分光は公知の黄リンのものとほぼ一致し、生成物は黄リンであることが確認され、本発明の方法による黄リン生産が可能であることが確認された。黄リンの回収量は、反応前後の物質収支から概算すると、反応物質であるリン酸中の全リンに対して約50%であった。ポリリン酸ガスと炭素との接触面積を拡大すれば、収率は向上すると思われる。
アルゴン(Ar)雰囲気においてリン生成温度をまとめたものを表2に、一酸化炭素(CO)雰囲気において黄リン生成がされた温度をまとめたものを表3に示す。これよりAr雰囲気においては850℃以上の温度において、CO雰囲気においては825℃以上の温度において黄リンの還元が可能であることがわかった。
図8は黄リン(P4)、酸化リン、リン酸などの温度(T(K))とCO分圧(対数値)に応じた安定相を示している。図8より、純CO雰囲気(PCO=1atm)であるとき、約1000Kにおいて式(1)の反応が生じ、黄リン(P4)が生成することがわかる
さらに図9は図8をO2分圧にして計算し直した結果である。図9中、点線はCO分圧1atm(PCO=1atm)、一点破線はCO分圧0.1atm(PCO=0.1atm)とした時の(20)式の反応を、実線は式(1)と式(20)を合わせて式(21)としたものの計算結果をそれぞれ示した。
C+1/2O2=CO(g) (20)
H3PO4(l)=P4(g)+O2(g)+6H2O(g) (21)
PCO=1atm条件下においては実線と点線の交点で、PCO=0.1atm条件下においては実線と一点破線の交点で式(21)は右に移動する。したがって、交点の温度が計算上黄リンの還元反応の生じる温度ということになり、これよりPCO=1atmにおいては1000K(727℃)、PCO=0.1atmにおいては900K(627℃)で黄リンは還元できることがわかった。
次に実験結果と計算結果について考察する。まず実験結果より、Ar雰囲気において850℃以上で、CO雰囲気では825℃以上で黄リンの還元が確認された。計算結果と対応させるためにCO雰囲気においてはPCO=1atmであるとすると、前項より計算上727℃で還元可能であり、約100℃の差異が見られた。原因としてはまず、実験における還元環境が十分でなかったことが考えられる。例えば、活性炭や炭素粒子充填層等を用いれば、還元反応の効率を大幅に向上させることができる。
炭素源として活性炭を用い、その他の反応条件として表4に記載の予備温度条件及び最終加熱温度、加熱時間を用いたリンの生成実験を実施した。表4には、活性炭10gとリン酸10gの混合物を、載置距離を離して20gの活性炭を加熱反応管に挿入した原料を記載した。その結果、リンが約35%の収率で得られた。
本発明で使用されるリン酸の代わりに、リン酸と水以外の不純物を多く含んでいる粗リン酸及び/または粗亜リン酸が使用できる。例えば、本実験を容易に試験するために、鉄鋼業から得られる製鋼スラグから酸で浸出して得られる浸出液Aとして、CaO−SiO2−Fe2O3−8%P2O5−MgO系スラグをK2O改質しpH=6でクエン酸浸出したもの、浸出液Bとして、CaO−SiO2−Fe2O3−8%P2O5−MgO系スラグをNa2O改質しpH=6でクエン酸浸出したもの、浸出液Cとして、CaO−SiO2−Fe2O3−3%P2O5−MgO−MnO−Al2O3系スラグをpH=3で硝酸浸出したものを試薬ベースで合成した当該系スラグから、発明のリンの製造実験を行った。なお、本リンの製造実験では、前述のリン酸からのリンの製造実験の条件を適合した、また、本各スラグ系の浸出液には、表5に記載の不純物(単位はmg/L)がそれぞれ含有されていた。
Claims (4)
- 非酸化雰囲気下で、リン酸を200〜500℃に加熱してリン酸を気化させ、得られたリン含有ガスを850℃以上で炭素材と接触させ反応させることを特徴とするリンの製造方法。
- 一酸化炭素(CO)雰囲気下で、リン酸を200〜500℃に加熱してリン酸を気化させ、得られたリン含有ガスを825〜1000℃で炭素材と接触させ反応させることを特徴とするリンの製造方法。
- アルゴンまたは窒素雰囲気下で、リン酸を200〜500℃に加熱してリン酸を気化させ、得られたリン含有ガスを850〜1000℃で炭素材と接触させ反応させることを特徴とするリンの製造方法。
- リン酸が粗リン酸及び/または粗亜リン酸である請求項1〜3のいずれか1項に記載のリンの製造方法。
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