JP6911449B2 - 物理量検出回路、物理量センサー、電子機器及び移動体 - Google Patents

物理量検出回路、物理量センサー、電子機器及び移動体 Download PDF

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Description

本発明は、物理量検出回路、物理量センサー、電子機器及び移動体に関する。
現在、様々なシステムや電子機器において、加速度を検出する加速度センサーや角速度を検出するジャイロセンサー等、種々の物理量を検出可能な各種の物理量センサーが広く利用されている。近年、複数のセンサー素子からの信号を処理してデジタル出力する物理量センサーのニーズが高まっている。このような物理量センサーでは、複数のセンサー素子からの出力信号を順次切り替えながら選択し、選択した信号に対して順次A/D変換が行われる。例えば、特許文献1には、複数の物理量トランスデューサーからの複数の信号が入力される複数のパッシブローパスフィルターと、複数のパッシブローパスフィルターの出力信号を時分割に選択して出力するマルチプレクサーと、マルチプレクサーが時分割に出力する複数の信号を時分割にA/D変換するA/D変換回路と、複数のパッシブローパスフィルターの出力信号をそれぞれバッファリングしてマルチプレクサーの出力ノードに出力する複数のバッファー回路と、を備える回路装置が開示されている。この回路装置によれば、マルチプレクサーの前段にある複数のパッシブローパスフィルターの駆動能力が低い場合でも、マルチプレクサーによる信号の選択の前に、選択対象の信号がバッファー回路によりバッファリングされてマルチプレクサーの出力ノードに出力される(プリチャージされる)ので、正確なA/D変換値を得ることが可能になる。
特開2016−171493号公報
しかしながら、特許文献1に記載の回路装置では、複数のパッシブローパスフィルターの出力からA/D変換回路の入力に至る信号経路上に設けられているトランジスター等の素子の動作により、DC付近の信号帯域に発生するノイズの影響が考慮されておらず、出力信号のS/N比(Signal to Noise Ratio)を向上させるためには、さらなる対策が必要である。
本発明のいくつかの態様によれば、複数のセンサー素子からの信号を処理することが可能であるとともに出力信号のS/N比を向上させることが可能な物理量検出回路及び物理量センサーを提供することができる。また、本発明のいくつかの態様によれば、当該物理量センサーを用いた電子機器及び移動体を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る物理量検出回路は、複数のセンサー素子のそれぞれの出力信号に基づく複数の第1アナログ信号がそれぞれ入力される複数のフィルターと、前記複数のフィルターのそれぞれの出力信号に基づく複数の第2アナログ信号を切り替えて選択し、出力する切り替え部と、前記切り替え部の出力信号に基づく第3アナログ信号が入力される第1演算増幅器と、前記第1演算増幅器の出力信号に基づく第4アナログ信号をデジタル信号に
変換するアナログ/デジタル変換器と、前記複数のフィルターの出力から前記アナログ/デジタル変換器の入力に至る信号経路上に設けられている第1チョッピング回路と、前記第1チョッピング回路の出力から前記アナログ/デジタル変換器の入力に至る信号経路上に設けられている第2チョッピング回路と、を含む。
複数のフィルターの出力信号に基づく複数の第2アナログ信号は、複数のフィルターの出力信号に対して何らかの処理がされた複数のアナログ信号であってもよいし、複数のフィルターの出力信号そのものであってもよい。同様に、切り替え部の出力信号に基づく第3アナログ信号は、切り替え部の出力信号に対して何らかの処理がされたアナログ信号であってもよいし、切り替え部の出力信号そのものであってもよい。同様に、第1演算増幅器の出力信号に基づく第4アナログ信号は、第1演算増幅器の出力信号に対して何らかの処理がされたアナログ信号であってもよいし、第1演算増幅器の出力信号そのものであってもよい。
本適用例に係る物理量検出回路によれば、複数のセンサー素子の出力信号の各々は、フィルター、切り替え部及び第1演算増幅器で処理されてアナログ/デジタル変換器に入力されてデジタル信号に変換されるので、複数のセンサー素子からの信号をデジタル処理することができる。
また、本適用例に係る物理量検出回路によれば、第1チョッピング回路と第2チョッピング回路とによって、複数のフィルターの出力から前記アナログ/デジタル変換器の入力に至る信号経路上において第1チョッピング回路と第2チョッピング回路とに挟まれた回路の動作によりDC付近の信号帯域に発生するノイズが低減されるので、出力信号のS/N比を向上させることができる。
[適用例2]
上記適用例に係る物理量検出回路において、前記切り替え部は、前記複数のフィルターに対応して設けられ、それぞれ対応する前記フィルターの出力信号が入力される複数の第2演算増幅器を含み、前記複数の第2演算増幅器の各々は、出力端子が、対応する前記フィルターの出力信号が選択される前に、前記切り替え部の出力ノードと接続された後に切断されてもよい。
本適用例に係る物理量検出回路によれば、第2演算増幅器がプリチャージアンプとして機能するので、切り替え部の出力ノードのチャージ時間が短縮される。従って、A/D変換器において、十分なA/D変換精度を確保しながらサンプリングレートを高めることができる。
[適用例3]
上記適用例に係る物理量検出回路において、前記第1チョッピング回路は、前記切り替え部の出力信号が入力され、前記第3アナログ信号を出力し、前記第2チョッピング回路は、前記第1演算増幅器の出力信号が入力され、前記第4アナログ信号を出力してもよい。
本適用例に係る物理量検出回路によれば、第1チョッピング回路と第2チョッピング回路とによって、第1チョッピング回路と第2チョッピング回路とに挟まれた第1演算器の動作によりDC付近の信号帯域に発生するノイズが低減されるので、出力信号のS/N比を向上させることができる。
[適用例4]
上記適用例に係る物理量検出回路は、複数の前記第1チョッピング回路と、第3チョッ
ピング回路と、第4チョッピング回路と、を含み、前記複数の前記第1チョッピング回路の各々は、前記複数のフィルターの出力信号の各々が入力され、前記複数の第2アナログ信号の各々を出力し、前記第2チョッピング回路は、前記切り替え部の出力信号が入力され、前記第3チョッピング回路は、前記第2チョッピング回路の出力信号が入力され、前記第3アナログ信号を出力し、前記第4チョッピング回路は、前記第1演算増幅器の出力信号が入力され、前記第4アナログ信号を出力してもよい。
本適用例に係る物理量検出回路によれば、第1チョッピング回路と第2チョッピング回路とによって、第1チョッピング回路と第2チョッピング回路とに挟まれた切り替え部の動作によりDC付近の信号帯域に発生するノイズが低減されるとともに、第3チョッピング回路と第4チョッピング回路に挟まれた第1演算器の動作によりDC付近の信号帯域に発生するノイズも低減されるので、出力信号のS/N比を向上させることができる。
[適用例5]
上記適用例に係る物理量検出回路は、複数の前記第1チョッピング回路を含み、前記複数の前記第1チョッピング回路の各々は、前記複数のフィルターの出力信号の各々が入力され、前記複数の第2アナログ信号の各々を出力し、前記第2チョッピング回路は、前記第1演算増幅器の出力信号が入力され、前記第4アナログ信号を出力してもよい。
本適用例に係る物理量検出回路によれば、第1チョッピング回路と第2チョッピング回路とによって、第1チョッピング回路と第2チョッピング回路とに挟まれた切り替え部及び第1演算部の各動作によりDC付近の信号帯域に発生するノイズがまとめて低減されるので、出力信号のS/N比を向上させることができる。
また、本適用例に係る物理量検出回路によれば、適用例4に係る物理量検出回路と比較して、第3チョッピング回路及び第4チョッピング回路が不要な分だけ回路面積が小さくなり、低コスト化にも有利である。
[適用例6]
上記適用例に係る物理量検出回路は、複数の前記第1チョッピング回路と、前記複数の前記第1チョッピング回路に対応して設けられ、それぞれ対応する前記第1チョッピング回路の出力信号が入力される複数の第2演算増幅器と、を含み、前記複数の前記第1チョッピング回路の各々は、前記複数のフィルターの出力信号の各々が入力され、前記複数の第2演算増幅器の各々は、前記複数の第2アナログ信号の各々を出力し、前記第2チョッピング回路は、前記第1演算増幅器の出力信号が入力され、前記第4アナログ信号を出力してもよい。
本適用例に係る物理量検出回路によれば、第1チョッピング回路と第2チョッピング回路とによって、第1チョッピング回路と第2チョッピング回路とに挟まれた第2演算増幅器、切り替え部及び第1演算部の各動作によりDC付近の信号帯域に発生するノイズがまとめて低減されるので、出力信号のS/N比を向上させることができる。
また、本適用例に係る物理量検出回路によれば、第2演算増幅器がバッファーアンプとして機能し、切り替え部の出力ノードが急速にチャージされるためチャージ時間が短縮される。従って、A/D変換器において、十分なA/D変換精度を確保しながらサンプリングレートを高めることができる。
[適用例7]
本適用例に係る物理量センサーは、上記のいずれかの物理量検出回路と、前記複数のセンサー素子と、を備えている。
本適用例に係る物理量センサーによれば、複数のセンサー素子の出力信号の各々は、物理量検出回路において、フィルター、切り替え部及び第1演算増幅器で処理されてアナログ/デジタル変換器に入力されてデジタル信号に変換されるので、複数のセンサー素子からの信号をデジタル処理することができる。
また、本適用例に係る物理量センサーによれば、物理量検出回路において、第1チョッピング回路と第2チョッピング回路とによって、複数のフィルターの出力から前記アナログ/デジタル変換器の入力に至る信号経路上において第1チョッピング回路と第2チョッピング回路とに挟まれた回路の動作によりDC付近の信号帯域に発生するノイズが低減されるので、出力信号のS/N比を向上させることができる。
[適用例8]
本適用例に係る電子機器は、上記の物理量センサーを備えている。
[適用例9]
本適用例に係る移動体は、上記の物理量センサーを備えている。
これらの適用例によれば、複数のセンサー素子からの信号を処理することが可能であるとともに出力信号のS/N比を向上させることが可能な物理量センサーを備えているので、例えば、信頼性の高い電子機器及び移動体を実現することも可能である。
第1実施形態の物理量センサーの機能ブロック図。 アナログフロントエンドの構成例を示す図。 切り替え部の動作のタイミングチャートの一例を示す図。 切り替え部の出力信号の周波数スペクトラムの一例を示す図。 チョッピング回路45,46の出力信号の周波数スペクトラムの一例を示す図。 演算増幅器41,42の出力信号の周波数スペクトラムの一例を示す図。 チョッピング回路47,48の出力信号(A/D変換器の入力信号)の周波数スペクトラムの一例を示す図。 第2実施形態の物理量センサーの機能ブロック図。 第3実施形態の物理量センサーの機能ブロック図。 第4実施形態の物理量センサーの機能ブロック図。 本実施形態の電子機器の構成の一例を示す機能ブロック図。 電子機器の一例であるデジタルカメラを模式的に示す斜視図。 本実施形態の移動体の一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.物理量センサー
1−1.第1実施形態
図1は、第1実施形態の物理量センサーの機能ブロック図である。第1実施形態の物理量センサー1は、物理量に関わるアナログ信号を出力する複数(n個)のセンサー素子2と物理量検出回路3とを含んで構成されている。
センサー素子2−1〜2−nは、それぞれ、物理量(例えば、角速度、加速度、温度、あるいはその他の物理量)を検出し、電気信号(検出信号)に変換して出力する素子である。例えば、センサー素子は、圧電型の振動片や静電容量検出方式の振動片を含む振動型のセンサー素子であってもよいし、静電容量検出方式の素子、ピエゾ抵抗方式の素子、熱検知方式の素子等であってもよい。
また、センサー素子2−1〜2−nの少なくとも一部は、同種の物理量を検出してもよいし、異種の物理量を検出してもよい。例えば、センサー素子2−1〜2−nが同種の物理量(例えば、角速度あるいは加速度)を検出する場合、物理量センサー1はn軸の物理量を検出するセンサーとして機能する。また、例えば、センサー素子2−1〜2−nの一部が同種の物理量(例えば、角速度)を検出し、かつ、センサー素子2−1〜2−nの他の一部が他の同種の物理量(例えば、加速度)を検出する場合、物理量センサー1はコンボセンサーとして機能する。
本実施形態では、センサー素子2−1〜2−nは、それぞれ、正極と負極の2つの検出電極(不図示)を有しており、これら2つの検出電極から差動の検出信号を出力するものとする。ただし、センサー素子2−1〜2−nは、シングルエンドの検出信号を出力してもよい。
物理量検出回路3は、n個のアナログフロントエンド10−1〜10−n、n個のフィルター20−1〜20−n、切り替え部30、演算増幅器41,42、フィードバック回路43,44、チョッピング回路45〜48、アナログ/デジタル変換器(A/D変換器)50、DSP(Digital Signal Processor)60、記憶部70、インターフェース回路80、基準電圧回路90及び制御部100を含んで構成されており、例えば、1チップの集積回路(IC:Integrated Circuit)であってもよい。なお、物理量検出回路3は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。
基準電圧回路90は、電源電圧(例えば3.3V)及びグランド電圧(0V)から基準電圧や基準電流を生成し、アナログフロントエンド10−1〜10−nに供給する。
アナログフロントエンド10−1〜10−nは、それぞれ、センサー素子2−1〜2−nに対応して設けられている。アナログフロントエンド10−i(iは1〜nのそれぞれ)は、センサー素子2−iが出力する検出信号(差動信号)が入力され、センサー素子2−iが検出した物理量に応じた電圧のアナログ信号である物理量信号(差動信号)を出力する。
図2に、アナログフロントエンド10−iの構成例を示す。なお、図2において、センサー素子2−iは、駆動部5と検出部6とを有し、駆動部5が駆動されている状態で検出部6から検出信号が出力されるセンサーであるものとする。
図2に示されるアナログフロントエンド10−1は、駆動回路11と検出回路12とを含む。駆動回路11は、センサー素子2−iの駆動部5を駆動するための駆動信号を出力し、駆動部5に出力する。駆動回路11は、駆動部5が安定して駆動するために、駆動部5から出力されるフィードバック信号に基づいて、駆動信号の振幅が一定に保たれるように制御する。また、駆動回路11は、駆動信号と同じ周波数の検波信号を生成し、検出回路12が有する同期検波回路123に出力する。
検出回路12は、QVアンプ121、可変ゲインアンプ(PGA:Programmable Gain Amplifier)122及び同期検波回路123を含む。なお、検出回路12は、これらの要素の一部を省略又は変更し、あるいは他の要素を追加した構成としてもよい。
QVアンプ121は、センサー素子2の検出部6から出力される検出信号(差動の交流電荷)が入力され、当該検出信号(交流電荷)に応じた電圧の差動信号を発生させる。
可変ゲインアンプ122は、QVアンプ121から出力される差動信号を増幅し、所望の電圧レベルの差動信号を出力する。
同期検波回路123は、駆動回路11が出力する検波信号を用いて、可変ゲインアンプ122から出力される差動信号(被検波信号)に含まれる物理量成分を同期検波する。同期検波回路123は、例えば、検波信号がハイレベルの時は可変ゲインアンプ122から出力される差動信号をそのまま出力し、検波信号がローレベルの時は可変ゲインアンプ122から出力される差動信号を基準電圧に対して反転した信号を出力する回路として構成することができる。この同期検波回路123の出力信号(差動信号)が前述の物理量信号に相当する。
図1に戻り、フィルター20−1〜20−nは、それぞれ、アナログフロントエンド10−1〜10−nに対応して設けられている。従って、フィルター20−1〜20−nは、それぞれ、センサー素子2−1〜2−nに対応して設けられているとも言える。
フィルター20−i(iは1〜nのそれぞれ)は、センサー素子2−iの出力信号に基づくアナログ信号である、アナログフロントエンド10−iから出力される物理量信号(「第1アナログ信号」の一例)が入力され、帯域制限あるいは平滑化により高周波ノイズを減衰させた物理量信号(差動信号)を出力する。このフィルター20−iは、A/D変換器50に対するプリフィルター(アンチエイリアスフィルター)として機能する。
本実施形態では、フィルター20−iは、受動素子である、抵抗21−i、抵抗22−i及びコンデンサー23−iを含むパッシブローパスフィルターとして構成されている。具体的には、抵抗21−iの一端とコンデンサー23−iの一端とか接続され、抵抗22−iの一端とコンデンサー23−iの他端とか接続され、抵抗21−iの他端及び抵抗22−iの他端には、アナログフロントエンド10−iから出力される物理量信号(差動信号)が供給される。そして、コンデンサー23−iの両端から、高周波ノイズが減衰された物理量信号(差動信号)が出力される。フィルター20−1〜20−nとして、トランジスター等の能動素子を用いて構成されるアクティブフィルターよりも出力ノイズが小さいパッシブローパスフィルターを用いることにより、物理量センサー1の出力信号のS/N比を向上させることが可能となる。なお、物理量センサー1の用途に応じて、フィルター20−1〜20−nの少なくとも一部がバンドパスフィルターであってもよい。
切り替え部30は、n個のフィルター20−1〜20−nの出力信号(差動信号である物理量信号)(「第2アナログ信号」の一例)を切り替えて選択し、出力する。本実施形態では、切り替え部30は、n個の演算増幅器31−1〜31−n、n個の演算増幅器32−1〜32−n、n個のスイッチ33−1〜33−n、n個のスイッチ34−1〜34−n、n個のスイッチ35−1〜35−n及びn個のスイッチ36−1〜36−nを含む。
演算増幅器31−1〜31−nは、それぞれ、フィルター20−1〜20−nに対応して設けられている。演算増幅器32−1〜32−nは、それぞれ、フィルター20−1〜20−nに対応して設けられている。スイッチ33−1〜33−nは、それぞれ、フィルター20−1〜20−nに対応して設けられている。スイッチ34−1〜34−nは、それぞれ、フィルター20−1〜20−nに対応して設けられている。スイッチ35−1〜35−nは、それぞれ、フィルター20−1〜20−nに対応して設けられている。スイ
ッチ36−1〜36−nは、それぞれ、フィルター20−1〜20−nに対応して設けられている。
具体的には、演算増幅器31−i(iは1〜nのそれぞれ)は、非反転入力端子がコンデンサー23−iの一端及びスイッチ33−iの一端と接続され、反転入力端子及び出力端子がスイッチ35−iの一端と接続されている。従って、演算増幅器31−i(「第2演算増幅器」の一例)は、フィルター20−iの出力信号(正側の物理量信号)が入力され、当該物理量信号と同じ電圧の信号を出力するボルテージフォロワーとして機能する。同様に、演算増幅器32−i(iは1〜nのそれぞれ)は、非反転入力端子がコンデンサー23−iの他端及びスイッチ34−iの一端と接続され、反転入力端子及び出力端子がスイッチ36−iの一端と接続されている。従って、演算増幅器32−i(「第2演算増幅器」の一例)は、フィルター20−iの出力信号(負側の物理量信号)が入力され、当該物理量信号と同じ電圧の信号を出力するボルテージフォロワーとして機能する。
また、スイッチ33−iの他端とスイッチ35−iの他端とが接続され、スイッチ34−iの他端とスイッチ36−iの他端とが接続されている。そして、スイッチ33−1〜33−nの各他端及びスイッチ35−1〜35−nの各他端が互いに接続されて正側の出力ノードN1となり、スイッチ34−1〜34−nの各他端及びスイッチ36−1〜36−nの各他端が互いに接続されて負側の出力ノードN2となっている。
スイッチ33−1〜33−n、スイッチ34−1〜34−n、スイッチ35−1〜35−n及びスイッチ36−1〜36−nは、制御部100から出力される制御信号によりオン/オフが制御される。スイッチ33−1〜33−nは、いずれか1つのみがオンとなり、あるいは、すべてがオフとなる。同様に、スイッチ34−1〜34−nは、いずれか1つのみがオンとなり、あるいは、すべてがオフとなる。同様に、スイッチ35−1〜35−nは、いずれか1つのみがオンとなり、あるいは、すべてがオフとなる。同様に、スイッチ36−1〜36−nは、いずれか1つのみがオンとなり、あるいは、すべてがオフとなる。
また、スイッチ33−iとスイッチ34−iは、ともにオン又はオフとなり、スイッチ35−iとスイッチ36−iは、ともにオン又はオフとなる。そして、スイッチ33−iとスイッチ34−iがともにオンしている間、フィルター20−iの出力信号(差動信号である物理量信号)が選択されて、出力ノードN1,N2から出力される。
スイッチ35−i,36−i(iは1〜nのそれぞれ)は、スイッチ33−i,34−iがともにオンとなる前の所定期間のみともにオンする。従って、演算増幅器31−iの出力端子は、当該所定期間のみスイッチ35−iを介して出力ノードN1と接続され、スイッチ33−iがオンとなる前に出力ノードN1から切り離される。同様に、演算増幅器32−iの出力端子は、当該所定期間のみスイッチ36−iを介して出力ノードN2と接続され、スイッチ34−iがオンとなる前に出力ノードN2から切り離される。すなわち、演算増幅器31−1〜31−n,32−1〜32−nの各々は、出力端子が、対応するフィルター20−1〜20−nの出力信号が選択される前に、切り替え部30の出力ノードN1,N2と接続された後に切断される。これにより、演算増幅器31−i,32−iは、フィルター20−iの出力信号(差動信号である物理量信号)に応じて、それぞれ出力ノードN1,N2をプリチャージするプリチャージアンプとして機能する。
本実施形態では、S/Nの観点からフィルター20−1〜20−nはパッシブローパスフィルターとして構成されており、フィルター20−1〜20−nの200−は、アクティブフィルターと比較して小さい。従って、仮に、スイッチ35−i(iは1〜nのそれぞれ),36−i及び演算増幅器31−i,32−iがなければ、スイッチ33−i,3
4−iがともにオンとなってから、出力ノードN1,N2の電圧がフィルター20−iの出力信号(差動信号である物理量信号)の電圧と一致するようになるまでに比較的長いチャージ時間が必要となり、後段のA/D変換器50のサンプリングレートを高くすることが難しくなる。これに対して、本実施形態では、駆動能力の高い演算増幅器31−1〜31−n,32−1〜32−nがプリチャージアンプとして機能し、これにより、出力ノードN1,N2のチャージ時間が短縮される。従って、A/D変換器50において、十分なA/D変換精度を確保しながらサンプリングレートを高めることを可能としている。
図3に、切り替え部30の動作のタイミングチャートの一例を示す。図3において、スイッチ33−1〜33−n,34−1〜34−n,35−1〜35−n,36−1〜36−nは、すべて、制御信号がハイレベルのときにオンし、制御信号がローレベルのときにオフするものとしている。図3の例では、期間TA1において、スイッチ35−1,36−1がともにオンして出力ノードN1,N2がプリチャージされ、その直後の期間TB1において、スイッチ33−1,34−1がともにオンし、フィルター20−1の出力信号が選択されて出力ノードN1,N2から出力される。続いて、期間TA2において、スイッチ35−2,36−2がともにオンして出力ノードN1,N2がプリチャージされ、その直後の期間TB2において、スイッチ33−2,34−2がともにオンし、フィルター20−2の出力信号が選択されて出力ノードN1,N2から出力される。以降は、同様にして、フィルター20−3〜20−nの各出力信号が順番に選択されて出力ノードN1,N2から出力される。その後は、フィルター20−1〜20−nの各出力信号が順番に選択されて出力ノードN1,N2から出力される処理が繰り返される。
図1に戻り、チョッピング回路45(「第1チョッピング回路」の一例)は、切り替え部30の出力ノードN1の信号とフィードバック回路43の出力信号(フィードバック信号)とが差動信号として入力され、当該差動信号を、制御部100から供給されるチョッピングクロック信号(チョッピング周波数fc)で切り替えた差動信号を出力する。同様に、チョッピング回路46(「第1チョッピング回路」の一例)は、切り替え部30の出力ノードN2の信号とフィードバック回路44の出力信号(フィードバック信号)とが差動信号として入力され、これらの信号をチョッピングクロック信号(チョッピング周波数fc)で切り替えた差動信号を出力する。
演算増幅器41(「第1演算増幅器」の一例)は、切り替え部30の出力信号に基づくアナログ信号である、チョッピング回路45の出力信号(差動信号)(「第3アナログ信号」の一例)が入力され、入力された差動信号を後段のA/D変換器50の入力電圧範囲に合わせて増幅した差動信号を出力する。同様に、演算増幅器42(「第1演算増幅器」の一例)は、切り替え部30の出力信号に基づくアナログ信号である、チョッピング回路46の出力信号(差動信号)(「第3アナログ信号」の一例)が入力され、入力された差動信号を後段のA/D変換器50の入力電圧範囲に合わせて増幅した差動信号を出力する。
本実施形態では、入力インピーダンスが比較的小さいA/D変換器50を駆動するために、その前段に、出力インピーダンスが非常に小さい低い演算増幅器41,42が設けられており、演算増幅器41,42は、A/D変換器50に対するバッファーアンプとして機能する。
チョッピング回路47(「第2チョッピング回路」の一例)は、演算増幅器41の出力信号(差動信号)が入力され、当該差動信号をチョッピングクロック信号(チョッピング周波数fc)で切り替えた差動信号をシングルエンド信号に変換して出力する。同様に、チョッピング回路48(「第2チョッピング回路」の一例)は、演算増幅器42の出力信号(差動信号)が入力され、当該差動信号をチョッピングクロック信号(チョッピング周
波数fc)で切り替えた差動信号をシングルエンド信号に変換して出力する。
フィードバック回路43は、チョッピング回路47の出力信号(シングルエンド信号)が入力され、フィードバック信号を出力する。同様に、フィードバック回路44は、チョッピング回路48の出力信号(シングルエンド信号)が入力され、フィードバック信号を出力する。フィードバック回路43,44としては、抵抗(帰還抵抗)やコンデンサー(帰還容量)を用いて構成される公知の種々の回路が適用可能である。
このように、本実施形態では、チョッピング回路45,46が、n個のフィルター20−1〜20−nの出力からA/D変換器50の入力に至る信号経路上に設けられ、チョッピング回路47,48が、チョッピング回路45,46の出力からA/D変換器50の入力に至る信号経路上に設けられていることにより、A/D変換器50の入力信号に含まれる低周波ノイズを低減させている。
図4〜図7を用いて、チョッピング回路45〜48による低周波ノイズの低減効果について説明する。図4は、切り替え部30の出力信号の周波数スペクトラムの一例を示す図である。図5は、チョッピング回路45,46の出力信号の周波数スペクトラムの一例を示す図である。図6は、演算増幅器41,42の出力信号の周波数スペクトラムの一例を示す図である。図7は、チョッピング回路47,48の出力信号(A/D変換器50の入力信号)の周波数スペクトラムの一例を示す図である。図4〜図7において、横軸は周波数、縦軸はパワーである。また、Sは信号成分を表し、Nはノイズ成分を表す。
図4及び図5に示すように、チョッピング回路45,46のチョッピング動作により、切り替え部30の出力信号に含まれるDC付近の信号成分S(図4参照)は、チョッピング周波数fc付近の信号成分S(図5参照)に変換される。図6に示すように、演算増幅器41,42の出力信号には、演算増幅器41,42の動作により発生する1/fノイズやDCオフセットが重畳され、DC付近のノイズ成分Nは大きく増加するが、チョッピング周波数fc付近のノイズ成分Nはほとんど増加しない。そして、図6及び図7に示すように、チョッピング回路47,48のチョッピング動作により、演算増幅器41,42の出力信号に含まれるチョッピング周波数fc付近の信号成分S(図6参照)は、DC付近の信号成分S(図7参照)に戻され、DC付近のノイズ成分N(図6参照)はチョッピング周波数fc付近のノイズ成分N(図7参照)に変換される。
このように、2つのチョッピング回路(チョッピング回路45,47あるいはチョッピング回路46,48)のチョッピング動作により、当該2つのチョッピング回路で挟まれた回路において発生するDC付近の信号帯域に発生するノイズが効果的に低減される。その結果、チョッピング回路47,48の出力信号に含まれる信号成分Sは、演算増幅器41,42の動作により発生する1/fノイズやDCオフセットの影響をほとんど受けず、その結果、A/D変換器50の入力信号のS/N比の低下が抑止される。
A/D変換器50は、演算増幅器41の出力信号に基づくアナログ信号である、チョッピング回路47の出力信号(「第4アナログ信号」の一例)と、演算増幅器42の出力信号に基づくアナログ信号である、チョッピング回路48の出力信号(「第4アナログ信号」の一例)とが差動信号として入力され、当該差動信号をシングルエンドのデジタル信号に変換する。このA/D変換器50は、フィルター20−1〜20−2の出力信号がそれぞれ処理されたn個の信号が時分割に入力され、それぞれデジタル信号に変換して出力するものであり、本実施形態では、逐次比較(SAR: Successive Approximation Register)型のA/D変換器として構成されている。SAR型(逐次比較型)のA/D変換器は入力負荷(入力容量)が大きいため、前段に駆動能力の高い演算増幅器41、42が設けられている。なお、A/D変換器50による入力信号のサンプリングタイミングは、例え
ば、スイッチ33−1〜33−n,34−1〜34−nがオンからオフに切り替わるとき、あるいはその直前である。
DSP60は、A/D変換器50の出力信号(デジタル信号)に対して、フィルター処理(ローパスフィルター処理あるいはバンドパスフィルター処理)を行う。このフィルター処理により、チョッピング回路45〜48やA/D変換器50の動作により発生する高周波ノイズが減衰される。さらに、DSP60は、オフセット補正や温度補正を行ってもよい。
記憶部70は、レジスター71及び不揮発性メモリー72を有している。レジスター71には、インターフェース回路80を介した外部装置との通信において使用されるアドレスやデータの情報が設定される。また、レジスター71には、DSP60から出力されるデータ(A/D変換器50の出力信号に対してフィルター処理等のデジタル処理がされた物理量データ)が記憶される。
不揮発性メモリー72には、アナログフロントエンド10−1〜10−nやその他の回路に対する各種のトリミングデータ(調整データや補正データ)やインターフェース回路80を介した外部との通信を成立させるための各種の情報が記憶されている。不揮発性メモリー72は、例えば、MONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)型メモリーやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)として構成することができる。
物理量検出回路3の電源投入時(電源電圧が0Vから所望の電圧まで立ち上がる時)に、不揮発性メモリー72に記憶されている各種のトリミングデータがレジスター71に転送されて保持される。そして、レジスター71に保持された各種のトリミングデータがアナログフロントエンド10−1〜10−nやその他の回路に供給される。
インターフェース回路80は、外部装置と通信するための回路である。インターフェース回路80を介した通信では、例えば、外部装置がマスターとして機能し、物理量センサー1(物理量検出回路3)がスレーブとして機能する。そして、外部装置は、インターフェース回路80を介して、レジスター71の所定のアドレスにデータを書き込むことや、レジスター71の所定のアドレスからデータを読み出すことができる。例えば、外部装置は、インターフェース回路80を介して、レジスター71の所定のアドレスから物理量データを読み出すことができる。このように、物理量センサー1(物理量検出回路3)は、外部装置からの要求に応じて、物理量データを出力可能に構成されている。なお、インターフェース回路80は、例えば、SPI(Serial Peripheral Interface)インターフェース回路やIC(Inter-Integrated Circuit)インターフェース回路として構成される。
以上に説明したように、第1実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)では、チョッピング回路45,46が、n個のフィルター20−1〜20−nの出力からA/D変換器50の入力に至る信号経路上に設けられ、チョッピング回路47,48が、チョッピング回路45,46の出力からA/D変換器50の入力に至る信号経路上に設けられていることにより、A/D変換器50の入力信号に含まれる低周波ノイズを低減させている。特に、第1実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)によれば、A/D変換器50を駆動するために必要な演算増幅器41,42を挟むようにチョッピング回路45〜48が設けられているので、演算増幅器41,42の動作により、DC付近の信号帯域に発生するノイズ成分を効果的に低減され、S/N比の良い物理量データを出力することができる。
1−2.第2実施形態
以下、第2実施形態の物理量センサー1について、主に第1実施形態と異なる内容について説明し、第1実施形態と重複する説明を省略する。図8は、第2実施形態の物理量センサーの機能ブロック図である。図8において、第1実施形態(図1)と同様の構成には同じ符号を付している。第1実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)では、切り替え部30において、短い期間ではあるが、演算増幅器31−1〜31−n,32−1〜32−nの各出力端子が切り替え部30の出力ノードN1,N2と接続されるときに、フィルター20−1〜20−nの出力信号に、演算増幅器31−1〜31−n,32−1〜32−nが発生させるホワイトノイズや1/fノイズが重畳される。フィルター20−1〜20−nの出力インピーダンスが高いほど、重畳されるノイズが大きくなる。そこで、図8に示すように、第2実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)は、切り替え部30においてDC付近の信号帯域に発生するノイズ成分を減衰させるために、切り替え部30を挟むように、複数(n個)のチョッピング回路200−1〜200−nと、チョッピング回路201と、をさらに含む。
n個のチョッピング回路200−1〜200−n(「第1チョッピング回路」の一例)の各々は、n個のフィルター20−1〜20−nの出力信号(差動信号)の各々が入力され、当該差動信号を、制御部100から供給されるチョッピングクロック信号(チョッピング周波数fc)で切り替えたn個の差動信号(「第2アナログ信号」の一例)の各々を出力する。そして、チョッピング回路200−1〜200−nが出力するn個の差動信号が、切り替え部30の入力信号となる。
チョッピング回路201(「第2チョッピング回路」の一例)は、切り替え部30の出力信号(出力ノードN1,N2の差動信号)が入力され、当該差動信号を、制御部100から供給されるチョッピングクロック信号(チョッピング周波数fc)で切り替えた差動信号を出力する。
チョッピング回路45(「第3チョッピング回路」の一例)は、チョッピング回路201の正側の出力信号とフィードバック回路43の出力信号(フィードバック信号)とが差動信号として入力され、当該差動信号を、制御部100から供給されるチョッピングクロック信号(チョッピング周波数fc)で切り替えた差動信号(「第3アナログ信号」の一例)を出力する。同様に、チョッピング回路46(「第3チョッピング回路」の一例)は、チョッピング回路201の負側の出力信号とフィードバック回路44の出力信号(フィードバック信号)とが差動信号として入力され、これらの信号をチョッピングクロック信号(チョッピング周波数fc)で切り替えた差動信号(「第3アナログ信号」の一例)を出力する。
チョッピング回路47(「第4チョッピング回路」の一例)は、演算増幅器41の出力信号(差動信号)が入力され、当該差動信号をチョッピングクロック信号(チョッピング周波数fc)で切り替えた差動信号をシングルエンド信号(「第4アナログ信号」の一例)に変換して出力する。同様に、チョッピング回路48(「第4チョッピング回路」の一例)は、演算増幅器42の出力信号(差動信号)が入力され、当該差動信号をチョッピングクロック信号(チョッピング周波数fc)で切り替えた差動信号をシングルエンド信号(「第4アナログ信号」の一例)に変換して出力する。
以上に説明した第2実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)では、チョッピング回路45,46が、n個のフィルター20−1〜20−nの出力からA/D変換器50の入力に至る信号経路上に設けられ、チョッピング回路47,48が、チョッピング回路45,46の出力からA/D変換器50の入力に至る信号経路上に設けられていることにより、A/D変換器50の入力信号に含まれる低周波ノイズを低減させている。さらに
、第2実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)では、チョッピング回路200−1〜200−nが、n個のフィルター20−1〜20−nの出力からA/D変換器50の入力に至る信号経路上に設けられ、チョッピング回路201が、チョッピング回路200−1〜200−nの出力からA/D変換器50の入力に至る信号経路上に設けられていることにより、A/D変換器50の入力信号に含まれる低周波ノイズをさらに低減させている。特に、第2実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)によれば、チョッピング回路200−1〜200−n,201のチョッピング動作により、切り替え部30においてDC付近の信号帯域に発生するノイズ成分を効果的に低減させることができるので、第1実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)よりもS/N比の良い物理量データを出力することができる。
1−3.第3実施形態
以下、第3実施形態の物理量センサー1について、主に第1実施形態と異なる内容について説明し、第1実施形態と重複する説明を省略する。図9は、第3実施形態の物理量センサーの機能ブロック図である。図9において、第1実施形態(図1)と同様の構成には同じ符号を付している。図9に示すように、第3実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)は、切り替え部30及び演算増幅器41,42においてDC付近の信号帯域に発生するノイズ成分をまとめて減衰させるために、チョッピング回路45〜48に代えて、切り替え部30及び演算増幅器41,42を挟むように、複数(n個)のチョッピング回路200−1〜200−nと、チョッピング回路202と、を含む。
n個のチョッピング回路200−1〜200−n(「第1チョッピング回路」の一例)の各々は、n個のフィルター20−1〜20−nの出力信号(差動信号)の各々が入力され、当該差動信号を、制御部100から供給されるチョッピングクロック信号(チョッピング周波数fc)で切り替えたn個の差動信号(「第2アナログ信号」の一例)の各々を出力する。そして、チョッピング回路200−1〜200−nが出力するn個の差動信号が、切り替え部30の入力信号となる。
演算増幅器41は、切り替え部30の出力信号(出力ノードN1の信号)(「第3アナログ信号」の一例)とフィードバック回路43の出力信号(フィードバック信号)とが差動信号として入力され、入力された差動信号を後段のA/D変換器50の入力電圧範囲に合わせて増幅したシングルエンド信号を出力する。同様に、演算増幅器42は、切り替え部30の出力信号(出力ノードN2の信号)(「第3アナログ信号」の一例)とフィードバック回路44の出力信号(フィードバック信号)とが差動信号として入力され、入力された差動信号を後段のA/D変換器50の入力電圧範囲に合わせて増幅したシングルエンド信号を出力する。
チョッピング回路202(「第2チョッピング回路」の一例)は、演算増幅器41の出力信号(シングルエンド信号)と演算増幅器42の出力信号(シングルエンド信号)とが差動信号として入力され、当該差動信号を、制御部100から供給されるチョッピングクロック信号(チョッピング周波数fc)で切り替えた差動信号(「第4アナログ信号」の一例)を出力する。
A/D変換器50は、チョッピング回路202の出力信号(差動信号)が入力され、当該差動信号をシングルエンドのデジタル信号に変換する。
以上に説明した第3実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)では、チョッピング回路200−1〜200−nが、n個のフィルター20−1〜20−nの出力からA/D変換器50の入力に至る信号経路上に設けられ、チョッピング回路202が、チョッピング回路200−1〜200−nの出力からA/D変換器50の入力に至る信号経路上
に設けられていることにより、A/D変換器50の入力信号に含まれる低周波ノイズを低減させている。特に、第3実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)によれば、チョッピング回路200−1〜200−n,202のチョッピング動作により、切り替え部30においてDC付近の信号帯域に発生するノイズ成分と演算増幅器41,42の動作によってDC付近の信号帯域に発生するノイズ成分をともに効果的に低減させることができるので、第1実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)よりもS/N比の良い物理量データを出力することができる。さらに、第3実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)によれば、第2実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)と比較して、チョッピング回路の数が4つ減るので、回路面積が小さくなり、低コスト化にも有利である。
1−4.第4実施形態
以下、第4実施形態の物理量センサー1について、主に第1実施形態と異なる内容について説明し、第1実施形態と重複する説明を省略する。図10は、第4実施形態の物理量センサーの機能ブロック図である。図10において、第1実施形態(図1)と同様の構成には同じ符号を付している。図10に示すように、第4実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)は、切り替え部30の演算増幅器31−1〜31−n,32−1〜32−n及びスイッチ35−1〜35−n,36−1〜36−nに代えて、切り替え部30の前段に設けられたn個の演算増幅器211−1〜211−n及びn個の演算増幅器212−1〜212−nを含む。さらに、第4実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)は、演算増幅器211−1〜211−n,212−1〜212−n、切り替え部30及び演算増幅器41,42においてDC付近の信号帯域に発生するノイズ成分をまとめて減衰させるために、チョッピング回路45〜48に代えて、演算増幅器211−1〜211−n,212−1〜212−n、切り替え部30及び演算増幅器41,42を挟むように、複数(n個)のチョッピング回路200−1〜200−nと、チョッピング回路202と、を含む。
n個のチョッピング回路200−1〜200−n(「第1チョッピング回路」の一例)の各々は、n個のフィルター20−1〜20−nの出力信号(差動信号)の各々が入力され、当該差動信号を、制御部100から供給されるチョッピングクロック信号(チョッピング周波数fc)で切り替えたn個の差動信号の各々を出力する。
演算増幅器211−1〜211−nは、それぞれ、チョッピング回路200−1〜200−nに対応して設けられている。演算増幅器212−1〜212−nは、それぞれ、チョッピング回路200−1〜200−nに対応して設けられている。
具体的には、演算増幅器211−i(iは1〜nのそれぞれ)は、非反転入力端子にはチョッピング回路200−iの出力信号(正側の信号)が入力され、反転入力端子及び出力端子がスイッチ33−iの一端と接続されている。従って、演算増幅器211−i(「第2演算増幅器」の一例)は、チョッピング回路200−iの出力信号(正側の信号)が入力され、当該信号と同じ電圧の信号を出力するボルテージフォロワーとして機能する。同様に、演算増幅器212−i(iは1〜nのそれぞれ)は、非反転入力端子にはチョッピング回路200−iの出力信号(負側の信号)が入力され、反転入力端子及び出力端子がスイッチ34−iの一端と接続されている。従って、演算増幅器212−i(「第2演算増幅器」の一例)は、チョッピング回路200−iの出力信号(負側の信号)が入力され、当該信号と同じ電圧の信号を出力するボルテージフォロワーとして機能する。そして、演算増幅器211−1〜211−nの出力信号と演算増幅器212−1〜212−nの出力信号とがn個の差動信号を構成し、切り替え部30の入力信号となる。
切り替え部30は、演算増幅器211−1〜211−nの出力信号と演算増幅器212
−1〜212−nの出力信号とにより構成されるn個の差動信号(「第2アナログ信号」の一例)を切り替えて選択し、出力する。
演算増幅器41は、切り替え部30の出力信号(出力ノードN1の信号)(「第3アナログ信号」の一例)とフィードバック回路43の出力信号(フィードバック信号)とが差動信号として入力され、入力された差動信号を後段のA/D変換器50の入力電圧範囲に合わせて増幅したシングルエンド信号を出力する。同様に、演算増幅器42は、切り替え部30の出力信号(出力ノードN2の信号)(「第3アナログ信号」の一例)とフィードバック回路44の出力信号(フィードバック信号)とが差動信号として入力され、入力された差動信号を後段のA/D変換器50の入力電圧範囲に合わせて増幅したシングルエンド信号を出力する。
チョッピング回路202(「第2チョッピング回路」の一例)は、演算増幅器41の出力信号(シングルエンド信号)と演算増幅器42の出力信号(シングルエンド信号)とが差動信号として入力され、当該差動信号を、制御部100から供給されるチョッピングクロック信号(チョッピング周波数fc)で切り替えた差動信号(「第4アナログ信号」の一例)を出力する。
A/D変換器50は、チョッピング回路202の出力信号(差動信号)が入力され、当該差動信号をシングルエンドのデジタル信号に変換する。
以上に説明した第4実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)によれば、チョッピング回路200−1〜200−nが、n個のフィルター20−1〜20−nの出力からA/D変換器50の入力に至る信号経路上に設けられ、チョッピング回路202が、チョッピング回路200−1〜200−nの出力からA/D変換器50の入力に至る信号経路上に設けられていることにより、A/D変換器50の入力信号に含まれる低周波ノイズを低減させている。また、第4実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)によれば、スイッチ33−1〜33−n,34−1〜34−nがそれぞれオンするとき、演算増幅器211−1〜211−n,212−1〜212−nの出力端子がそれぞれ出力ノードN1,N2と接続される。すなわち、出力インピーダンスが非常に小さい低く、駆動能力の高い演算増幅器211−1〜211−n,212−1〜212−nがバッファーアンプとして機能し、出力ノードN1,N2が急速にチャージされるため、出力ノードN1,N2のチャージ時間が短縮されるので、A/D変換器50において、十分なA/D変換精度を確保しながらサンプリングレートを高めることが可能となる。ただし、演算増幅器211−1〜211−n,212−1〜212−nは、n個のフィルター20−1〜20−nの出力からA/D変換器50の入力に至る信号経路上に設けられており、スイッチ33−1〜33−n,34−1〜34−nがそれぞれオンするとき、演算増幅器211−i,212−iが発生させる1/fノイズやDCオフセットが出力ノードN1,N2の信号に重畳されてしまう。これに対して、第4実施形態の物理量センサー1(物理量検出回路3)によれば、チョッピング回路200−1〜200−n,202のチョッピング動作により、切り替え部30においてDC付近の信号帯域に発生するノイズ成分と演算増幅器211−1〜211−n,212−1〜212−n,41,42の動作によってDC付近の信号帯域に発生するノイズ成分をともに効果的に低減させることができるので、S/N比の良い物理量データを出力することができる。
2.電子機器
図11は、本実施形態の電子機器の構成の一例を示す機能ブロック図である。図11に示すように、本実施形態の電子機器300は、物理量センサー310、制御装置(MCU)320、操作部330、ROM(Read Only Memory)340、RAM(Random Access Memory)350、通信部360、表示部370を含んで構成されている。なお、本実施形
態の電子機器は、図11の構成要素(各部)の一部を省略又は変更し、あるいは、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
物理量センサー310は、物理量を検出して検出結果を制御装置(MCU)320に出力する。物理量センサー310として、例えば、上述した本実施形態の物理量センサー1を適用することができる。
制御装置(MCU)320は、ROM340等に記憶されているプログラムに従い、物理量センサー310に通信信号を発信し、物理量センサー310の出力信号を用いて各種の計算処理や制御処理を行う。その他、制御装置(MCU)320は、操作部330からの操作信号に応じた各種の処理、外部装置とデータ通信を行うために通信部360を制御する処理、表示部370に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理等を行う。
操作部330は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号を制御装置(MCU)320に出力する。
ROM340は、制御装置(MCU)320が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM350は、制御装置(MCU)320の作業領域として用いられ、ROM340から読み出されたプログラムやデータ、操作部330から入力されたデータ、制御装置(MCU)320が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部360は、制御装置(MCU)320と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部370は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される表示装置であり、CPU320から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。表示部370には操作部330として機能するタッチパネルが設けられていてもよい。
物理量センサー310として、例えば上述した本実施形態の物理量センサー1を適用することにより、例えば、信頼性の高い電子機器を実現することができる。
このような電子機器300としては種々の電子機器が考えられ、例えば、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、スマートフォンや携帯電話機などの移動体端末、デジタルカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、移動体端末基地局用機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、カーナビゲーション装置、リアルタイムクロック装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
図12は、本実施形態の電子機器300の一例であるデジタルカメラ1300を模式的
に示す斜視図である。なお、図12には、外部機器との接続についても簡易的に示している。ここで、通常のカメラは、被写体の光像により銀塩写真フィルムを感光するのに対し、デジタルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
デジタルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部1310が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成になっており、表示部1310は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このデジタルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、ビデオ信号出力端子1312には、テレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314には、パーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。デジタルカメラ1300は、例えば、角速度センサーである物理量センサー310を有し、物理量センサー310の出力信号を用いて、例えば手振れ補正等の処理を行う。
3.移動体
図13は、本実施形態の移動体の一例を示す図(上面図)である。図13に示す移動体400は、物理量センサー410、コントローラー440,450,460、バッテリー470、ナビゲーション装置480を含んで構成されている。なお、本実施形態の移動体は、図13の構成要素(各部)の一部を省略し、あるいは、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
物理量センサー410、コントローラー440,450,460、ナビゲーション装置480は、バッテリー470から供給される電源電圧で動作する。
物理量センサー410は、物理量を検出して検出結果をコントローラー440,450,460に出力する。
コントローラー440,450,460は、それぞれ、物理量センサー410の出力信号を用いて、姿勢制御システム、横転防止システム、ブレーキシステム等の各種の制御を行う制御装置である。
ナビゲーション装置480は、内蔵のGPS受信機(不図示)の出力情報に基づき、移動体400の位置や時刻その他の各種の情報をディスプレイに表示する。また、ナビゲーション装置480は、GPSの電波が届かない時でも物理量センサー410の出力信号に基づいて移動体400の位置や向きを特定し、必要な情報の表示を継続する。
例えば、物理量センサー410として、上述した各実施形態の物理量センサー1を適用することにより、例えば、信頼性の高い移動体を実現することができる。
このような移動体400としては種々の移動体が考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
4.変形例
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上述した実施形態では、センサー素子2が検出する物理量として、加速度、角速度、温度を例示したが、これ以外にも、角加速度、圧力、地磁気、傾斜などであってもよい。また、センサー素子2が振動型のセンサー素子である場合、センサー素子2の振動片の形状は、例えば、音叉型、くし歯型、ダブルT型、三角柱、四角柱、円柱状等の形状の音片型等であってもよい。また、振動片の材料は、例えば、水晶(SiO2)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)等の圧電単結晶やジルコン酸チタン酸鉛(PZT)等の圧電セラミックスなどの圧電性材料であってもよいし、シリコン半導体であってもよい。また、振動片は、例えば、シリコン半導体の表面の一部に、駆動電極に挟まれた酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)等の圧電薄膜を配置した構造であってもよい。また、センサー素子2は、圧電型、動電型、静電容量型、渦電流型、光学型、ひずみゲージ型等の振動式のセンサー素子であってもよいし、振動式に限らず、例えば、光学式、回転式、流体式のセンサー素子であってもよい。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…物理量センサー、2−1〜2−n…センサー素子、3…物理量検出回路、5…駆動部、6…検出部、10−1〜10−n…アナログフロントエンド(AFE)、11…駆動回路、12…検出回路、20−1〜20−n…フィルター、21−1〜21−n…抵抗、22−1〜22−n…抵抗、23−1〜23−n…コンデンサー、30…切り替え部、31−1〜31−n…演算増幅器、32−1〜32−n…演算増幅器、33−1〜33−n…スイッチ、34−1〜34−n…スイッチ、35−1〜35−n…スイッチ、36−1〜36−n…スイッチ、41,42…演算増幅器、43,44…フィードバック回路、45〜48…チョッピング回路、50…A/D変換器、60…DSP、70…記憶部、71…レジスター、72…不揮発性メモリー、80…インターフェース回路、90…基準電圧回路、100…制御部、121…QVアンプ、122…可変ゲインアンプ、123…同期検波回路、200−1〜200−n…チョッピング回路、201,202…チョッピング回路、211−1〜211−n…演算増幅器、212−1〜212−n…演算増幅器、300…電子機器、310…物理量センサー、320…制御装置(MCU)、330…操作部、340…ROM、350…RAM、360…通信部、370…表示部、400…移動体、410…物理量センサー、440,450,460…コントローラー、470…バッテリー、480…ナビゲーション装置、1300…デジタルカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1310…表示部、1312…ビデオ信号出力端子、1314…入出力端子、1430…テレビモニター、1440…パーソナルコンピューター

Claims (6)

  1. 複数のセンサー素子のそれぞれの出力信号に基づく複数の第1アナログ信号がそれぞれ入力される複数のフィルターと、
    前記複数のフィルターのそれぞれの出力信号に基づく複数の第2アナログ信号を切り替えて選択し、出力する切り替え部と、
    前記切り替え部の出力信号に基づく第3アナログ信号が入力される第1演算増幅器と、
    前記第1演算増幅器の出力信号に基づく第4アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器と、
    前記複数のフィルターの出力から前記アナログ/デジタル変換器の入力に至る信号経路上に設けられている複数の第1チョッピング回路と、
    前記第1チョッピング回路の出力から前記アナログ/デジタル変換器の入力に至る信号経路上に設けられている第2チョッピング回路と、
    第3チョッピング回路と、
    第4チョッピング回路と、を含み、
    前記切り替え部は、
    前記複数のフィルターに対応して設けられ、それぞれ対応する前記フィルターの出力信号が入力される複数の第2演算増幅器を含み、
    前記複数の第2演算増幅器の各々は、
    出力端子が、対応する前記フィルターの出力信号が選択される前に、前記切り替え部の出力ノードと接続された後に切断され、
    前記複数の前記第1チョッピング回路の各々は、
    前記複数のフィルターの出力信号の各々が入力され、前記複数の第2アナログ信号の各々を出力し、
    前記第2チョッピング回路は、
    前記切り替え部の出力信号が入力され、
    前記第3チョッピング回路は、
    前記第2チョッピング回路の出力信号が入力され、前記第3アナログ信号を出力し、
    前記第4チョッピング回路は、
    前記第1演算増幅器の出力信号が入力され、前記第4アナログ信号を出力する、物理量
    検出回路。
  2. 複数のセンサー素子のそれぞれの出力信号に基づく複数の第1アナログ信号がそれぞれ入力される複数のフィルターと、
    前記複数のフィルターのそれぞれの出力信号に基づく複数の第2アナログ信号を切り替えて選択し、出力する切り替え部と、
    前記切り替え部の出力信号に基づく第3アナログ信号が入力される第1演算増幅器と、
    前記第1演算増幅器の出力信号に基づく第4アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器と、
    前記複数のフィルターの出力から前記アナログ/デジタル変換器の入力に至る信号経路上に設けられている複数の第1チョッピング回路と、
    前記第1チョッピング回路の出力から前記アナログ/デジタル変換器の入力に至る信号経路上に設けられている第2チョッピング回路と、を含み、
    前記切り替え部は、
    前記複数のフィルターに対応して設けられ、それぞれ対応する前記フィルターの出力信号が入力される複数の第2演算増幅器を含み、
    前記複数の前記第1チョッピング回路の各々は、
    前記複数のフィルターの出力信号の各々が入力され、前記複数の第2アナログ信号の各々を出力し、
    前記第2チョッピング回路は、
    前記第1演算増幅器の出力信号が入力され、前記第4アナログ信号を出力する、物理量検出回路。
  3. 複数のセンサー素子のそれぞれの出力信号に基づく複数の第1アナログ信号がそれぞれ入力される複数のフィルターと、
    前記複数のフィルターのそれぞれの出力信号に基づく複数の第2アナログ信号を切り替えて選択し、出力する切り替え部と、
    前記切り替え部の出力信号に基づく第3アナログ信号が入力される第1演算増幅器と、
    前記第1演算増幅器の出力信号に基づく第4アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器と、
    前記複数のフィルターの出力から前記アナログ/デジタル変換器の入力に至る信号経路上に設けられている複数の第1チョッピング回路と、
    前記第1チョッピング回路の出力から前記アナログ/デジタル変換器の入力に至る信号経路上に設けられている第2チョッピング回路と、
    前記複数の前記第1チョッピング回路に対応して設けられ、それぞれ対応する前記第1チョッピング回路の出力信号が入力される複数の第2演算増幅器と、を含み、
    前記複数の前記第1チョッピング回路の各々は、
    前記複数のフィルターの出力信号の各々が入力され、
    前記複数の第2演算増幅器の各々は、
    前記複数の第2アナログ信号の各々を出力し、
    前記第2チョッピング回路は、
    前記第1演算増幅器の出力信号が入力され、前記第4アナログ信号を出力する、物理量検出回路。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の物理量検出回路と、前記複数のセンサー素子と、を備えている、物理量センサー。
  5. 請求項に記載の物理量センサーを備えている、電子機器。
  6. 請求項に記載の物理量センサーを備えている、移動体。
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