JP6911443B2 - 情報処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置にかかり、特に、記憶装置に対するデータを読み書きする情報処理装置に関する。
近年、コンピュータの発達及び普及に伴い、種々の情報がデジタルデータ化されている。このようなデジタルデータを保存しておく装置として、磁気テープや磁気ディスクなどの記憶装置がある。そして、保存すべきデータは日々増大し、膨大な量となるため、大容量なストレージシステムが必要となっている。また、記憶装置に費やすコストを削減しつつ、信頼性も必要とされる。これに加えて、後にデータを容易に取り出すことが可能であることも必要である。その結果、自動的に記憶容量や性能の増大を実現できると共に、重複記憶を排除して記憶コストを削減し、さらには、冗長性の高いストレージシステムが望まれている。
このような状況に応じて、近年では、特許文献1に示すように、コンテンツアドレスストレージシステムが開発されている。このコンテンツアドレスストレージシステムは、データを分散して複数の記憶装置に記憶すると共に、このデータの内容に応じて特定される固有のコンテンツアドレスによって、当該データを格納した格納位置が特定される。
具体的には、図1に示すように、ファイルなど書き込み対象となるデータAを所定容量のブロックデータDに分割して圧縮し、記憶装置に書き込む。このとき、ブロックデータDの内容からコンテンツアドレスCAを算出し、ブロックデータDの格納位置がコンテンツアドレスCAにて特定されることとなる。ここで、上記コンテンツアドレスは、データの内容に応じて固有となるよう生成される値、例えばデータのハッシュ値、に基づいて生成される。このため、重複データであれば同じ格納位置のデータを参照することで、同一内容のデータを取得することができる。従って、重複データを別々に格納する必要がなく、重複記録を排除して、データ容量の削減を図ることができる。
また、ブロックデータDを格納する際には、図1に示すように、ブロックデータDを複数のフラグメントD1〜D9に分割する。そして、複数のフラグメントD1〜D9に、冗長データとなるフラグメントD10〜D12をさらに付加して、これら複数のフラグメントをそれぞれ複数の記憶装置にそれぞれ格納する。これにより、データの冗長性を高めている。
そして、上述したようなコンテンツアドレスストレージシステムでは、後に、コンテンツアドレスを指定することにより、当該コンテンツアドレスにて特定される格納位置に格納されているデータつまりフラグメントを読み出し、複数のフラグメントから分割前の所定のデータを復元することができる。
また、コンテンツアドレスストレージシステムでは、図2および特許文献2に示すように、ツリー型ファイルシステムが用いられている。これは、格納したデータを参照するコンテンツアドレス自体を、さらに上位階層に位置するコンテンツアドレスにて参照し、コンテンツアドレスをツリー構造に形成して格納している、というものである。これにより、上位階層から下位階層に向かって、コンテンツアドレスの参照先を辿っていくことで、目的の格納データにアクセスすることができる。
特許第4372671号公報 特許第5556025号公報
ここで、コンテンツアドレスストレージシステムは、重複排除機能から、データのバックアップに用いることにより、データ容量の削減を図ることができる。ところが、バックアップ対象全体を記憶装置にバックアップすると、バックアップ時間はその量に比例し長くなる、という問題が生じる。
上記問題を解消するために、差分・増分のみをバックアップすることもできるが、リストアの処理が煩雑となることや、不要なバックアップ世代を削除するには再度フルバックアップを取ることとなる。このため、多くのバックアップソフトウェアでは、図3に示すような合成バックアップと言われる仕組みを提供している。バックアップソフトウェアは、前回のフルバックアップと、その後の差分・増分バックアップから、最も新しい部分を読み込み、別のファイルに書くことで最新のバックアップイメージを作成する。コンテンツアドレスストレージシステムでは、合成処理を行っても書き込んだデータは重複するため、格納データ容量の削減を図ることはできる。しかしながら、バックアップイメージ全体を読み書きするため、合成処理の時間はバックアップ量に比例して長くなる、という問題がある。
また、アプリケーションの中には、図4に示すように、ファイルの削除部分(斜線部分)を一旦マークしておき、後刻、新たにファイル全体を書き直すことでストレージを再利用可能にする処理を行うものがある。例えば、テープ媒体を扱うことを想定していたアプリケーションでは、その動作をディスク上でシミュレートする。このときも、読んだデータをそのまま書きこむため、コンテンツアドレスストレージシステムでは、データ容量の削減を図ることができる。しかしながら、データを一旦読み、書き込むため、格納データ量の削減を図ることはできるものの、処理時間はデータ量に比例して長くなる、という問題がある。
このため、本発明の目的は、上述した課題である、ストレージシステムにおいて処理時間が長くなる、ということを解決することにある。
本発明の一形態である情報処理装置は、
対象データを記憶装置に格納すると共に、当該対象データを参照するアドレスデータを前記記憶装置に格納して、当該アドレスデータを参照して前記記憶装置に格納された前記対象データにアクセスする情報処理装置であって、
前記対象データを読み出す際に、当該対象データを参照する前記アドレスデータに関連付けた論理アドレスを割り当てる読み出し手段と、
前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを用いて、前記対象データの書き込みを行う書き込み手段と、
を備えた、
という構成をとる。
また、本発明の一形態であるプログラムは、
対象データを記憶装置に格納すると共に、当該対象データを参照するアドレスデータを前記記憶装置に格納して、当該アドレスデータを参照して前記記憶装置に格納された前記対象データにアクセスする情報処理装置に、
前記対象データを読み出す際に、当該対象データを参照する前記アドレスデータに関連付けた論理アドレスを割り当てる読み出し手段と、
前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを用いて、前記対象データの書き込みを行う書き込み手段と、
を実現させる、
という構成をとる。
また、本発明の一形態であるストレージシステムは、
記憶装置と、
対象データを前記記憶装置に格納すると共に、当該対象データを参照するアドレスデータを前記記憶装置に格納して、当該アドレスデータを参照して前記記憶装置に格納された前記対象データにアクセスする情報処理装置と、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記対象データを読み出す際に、当該対象データを参照する前記アドレスデータに関連付けた論理アドレスを割り当てる読み出し手段と、
前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを用いて、前記対象データの書き込みを行う書き込み手段と、
を備えた、
という構成をとる。
また、本発明の一形態であるデータ読み書き方法は、
対象データを記憶装置に格納すると共に、当該対象データの内容に基づいて設定され当該対象データを参照するアドレスデータを前記記憶装置に格納して、当該アドレスデータを介して前記記憶装置に格納された前記対象データにアクセスする情報処理装置によるデータ読み書き方法であって、
前記対象データを読み出す際に、当該対象データを参照する前記アドレスデータに関連付けた論理アドレスを割り当て、
前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを用いて、前記対象データの書き込みを行う、
という構成をとる。
本発明は、以上のように構成されることにより、情報処理装置における処理時間の短縮を図ることができる。
コンテンツアドレスストレージシステムにおけるデータ格納処理を示す模式図である。 コンテンツアドレスのツリー構造の一例を示す図である。 バックアップ処理の一例を示す図である。 バックアップ処理の一例を示す図である。 本発明の実施形態1におけるストレージシステムの構成を示すブロック図である。 図1に開示したストレージシステムにおけるデータ読み書きの様子を示す図である。 本発明におけるストレージシステムの他の構成例を示す図である。 本発明の実施形態2における情報処理装置の構成を示すブロック図である。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図5乃至図7を参照して説明する。図5は、ストレージシステムの構成を説明するための図である。図6は、データ読み書きの様子を説明するための図である。図7は、ストレージシステムの他の構成例を説明するための図である。
[構成]
図5に示すように、本実施形態におけるストレージシステムは、コンテンツアドレスを用いてデータを読み書きする機能を有するデータ格納装置20と、かかるデータ格納装置20に対してデータの読み書きを行うユーザアプリケーションが動作するクライアント装置10と、を備えている。
上記データ格納装置20は、演算装置と記憶装置とを備えた情報処理装置にて構成されている。そして、データ格納装置20は、記憶装置に、データ格納部21を有している。また、データ格納装置20は、演算装置がプログラムを実行することで構築された、データ読み出し部22、コンテンツアドレス読み出し部23、データ書き込み部24、コンテンツアドレス書き込み部25、を備えている。そして、これらの構成により、上述した図1及び図2に示すように、データを分割したブロックデータ(対象データ)をコンテンツアドレス(アドレスデータ)を用いて読み書きしたり、コンテンツアドレスをツリー構造にして格納しているブロックデータを参照する、ことを実現している。
具体的に、上記データ読み出し部22とデータ書き込み部24は、データ格納部21に対してブロックデータの読み書きを行う。なお、データ格納部21にブロックデータを書き込む際には、ブロックデータの内容からSHA(Secure Hash Algorithm)といったハッシュ関数を用いて算出したハッシュ値をコンテンツアドレスとし、当該コンテンツアドレスにてブロックデータの格納位置を特定する。
また、コンテンツアドレス読み出し部23は、ファイルの読み出し要求があったときに、当該ファイルを構成するブロックデータそのものの代わりに、ブロックデータを参照するコンテンツアドレス(ハッシュ値)を返却する。また、コンテンツアドレス書き込み部25は、ブロックデータを書き込むとき、当該ブロックデータの代わりに、既にデータ格納部21に格納されている同一内容のブロックデータのハッシュ値を参照することで、書き込みを行う。
上記クライアント装置10は、演算装置と記憶装置とを備えた情報処理装置にて構成されている。そして、クライアント装置10は、演算装置がプログラムを実行することで構築された、ユーザアプリケーション11、バッファ管理部12、読み出し部13、データ読み出し部14、コンテンツアドレス読み出し部15、書き込み部16、データ書き込み部17、コンテンツアドレス書き込み部18、を備えている。
上記読み出し部13と書き込み部16は、一般的なOS(Operating System)では、ユーザアプリケーション11からの読み出し要求であるREADシステムコールや、書き込み要求であるWRITEシステムコールのようなものが該当する。バッファ管理部12は、ユーザアプリケーション11、読み出し部13、書き込み部16が使用するメモリを管理する。なお、バッファ管理部12は、OSのメモリ管理手段を変更することによっても実現可能であるが、OSのメモリ管理とは別に専用の管理手段を実装してもよい。
データ読み出し部14、コンテンツアドレス読み出し部15、データ書き込み部17、コンテンツアドレス書き込み部18については、以下の動作説明時に詳述する。なお、クライアント装置10の読み出し部13、データ読み出し部14、コンテンツアドレス読み出し部15、データ格納装置20のデータ読み出し部22、コンテンツアドレス読み出し部23は、協働して、動作説明時に説明するようデータを読み出す読み出し手段として機能する。また、クライアント装置10の書き込み部16、データ書き込み部17、コンテンツアドレス書き込み部18、データ格納装置20のデータ書き込み部24、コンテンツアドレス書き込み部25は、協働して、動作説明時に説明するようデータを書き込む書き込み手段として機能する。
例えば、読み出し手段は、ユーザアプリケーション11がデータの読み出しを行ったとき、データそのものの読み込みを一旦遅延させ、データのコンテンツアドレスを元にしたポインタで扱う。そして、書き込み手段は、ユーザアプリケーション11が読み込んだデータを直後に書き込んだときに、データのコンテンツアドレスを用いて書き込みする。このように、データのコンテンツアドレスを用いて読み書きすることで、ブロックデータ自体の転送を不要とし、処理効率を高めている。
[動作]
次に、上述したストレージシステムによるデータ読み書きの動作を、主に図6を参照して説明する。なお、データ格納部21には、既にブロックデータと、当該ブロックデータを参照するコンテンツアドレスと、が格納されている状態であるとする。そして、かかる状態において、クライアント装置10がバックアップ処理を行い、特に、上述した合成処理や再利用処理を行い、読んだデータをそのまま書き込む場合を説明する。
ユーザアプリケーション11がファイルの読み出しを要求すると、読み出し部13は、データ格納装置20に対し、コンテンツアドレス読み出し部15を経由して、読み出し要求を行う。そして、結果として、読み出し要求したファイルを構成するブロックデータのコンテンツアドレスであるハッシュ値を得る。
具体的に、読み出し部13は、まず、バッファ管理部12に、データを格納する領域の割り当てを要求する。このとき、図6に示すように、論理アドレスは割り当てるが、当該論理アドレスに対応する物理アドレスは割り当てない。つまり、アドレス変換テーブル上では、論理アドレスに物理アドレスを割り当てず、当該論理アドレスにコンテンツアドレスが関連付けられる。そして、読み出し部13は、読み出し要求に応じて、割り当てた論理アドレスをポインタとして返却する。これにより、ユーザアプリケーション11は、ファイルの読み出し時に、対象となるブロックデータを参照するコンテンツアドレスを取得する。つまり、読み出し処理の際には、データの中身を参照しない場合には、コンテンツアドレスのみが取得され、データ(ブロックデータ)自体を扱わない。このため、データ格納装置20とクライアント装置10との間では、コンテンツアドレスのやりとりだけが発生し、ブロックデータのデータ転送が行われない。
そして、読み出し部13は、上述したように論理アドレスだけを割り当てて読み出したデータの中身を参照する要求を行うと、例外処理が発生する。すると、バッファ管理部12は、まず、論理アドレスに物理アドレスを割り当てる。そして、論理アドレスに関連付けられているアドレスデータが参照するブロックデータを、割り当てた物理アドレスに格納して読み出す。
このように、本実施形態では、データの読み出し時に、一般的なOSにおけるページアウトと同様のことが行われる。つまり、一般的なOSでは、メモリが不足したときにページアウトし、メモリからディスクに一時退避すると共に、ページアウトしたアドレスにアクセスすると、例外処理が行われ、ディスクからメモリにその内容を戻す、ことが行われる。同様に、本実施形態では、上述したデータ参照時に、物理アドレスが割り当てられていない論理アドレスにアクセスがあると、データ読み出し部14,22を経由して、物理アドレスを割り当ててデータそのものを読み込み、ユーザアプリケーション11が参照可能となる。このときには、データ格納装置20からクライアント装置10にデータ転送が行われる。
なお、上述した例外処理を行うか否かの判断は、例えば、アドレス変換テーブルのエントリから行うことができる。一般的なアドレス変換テーブルには、そのエントリが物理アドレスと対応づけられているか否かを示すビットがある。そのビットが有効なときには、エントリの内容に従い物理アドレスに変換されメモリアクセスが行われるが、無効なときには、例外が発生する。エントリの残ったビットで、データ格納装置20に格納されたデータであることと、そのコンテンツアドレスを示す。なお、上記は一例であって、別の方法で上述した例外処理を行うか否かを判断してもよい。
次に、ユーザアプリケーション11が書き込み要求を行ったときの動作を説明する。まず、上述したように、ブロックデータの読み出しだけで参照されておらず、読み出された直後のブロックデータの書き込みを行う場合を説明する。つまり、物理アドレスが割り当てられていない論理アドレスが関連付けられたコンテンツアドレスが参照するブロックデータの書き込みを行う場合を説明する。
書き込み部16は、物理アドレスが割り当てられていない論理アドレスを参照するポインタの書き込み要求を受けると、コンテンツアドレス書き込み部18を経由し、データ格納装置20に書き込み要求を送る。データ格納装置20のコンテンツアドレス書き込み部25は、書き込み要求を受けると、既に記憶されているデータと重複しているデータを書き込むときと同様の処理で書き込み処理を行う。例えば、データ格納装置20に格納されているコンテンツアドレスを、新たな書き込みデータとして参照することで、このコンテンツアドレスが参照しているブロックデータを新たに格納することができる。つまり、新たなブロックデータを実際には書き込むことなく、既に記憶されているブロックデータを参照して、新たに格納したこととする。これにより、データ格納装置20からクライアント装置10にデータ転送を行うことなく、対象となるデータをデータ格納装置20に格納したとすることができ、さらに重複記憶を排除することができる。
また、書き込み部16は、上述したように、ブロックデータの読み出し時に当該ブロックデータが参照され、論理アドレスに割り当てられた物理アドレスに格納されているデータを変更することなく書き込む場合も、上述同様に書き込み処理を行う。つまり、データ格納装置20に格納されているコンテンツアドレスを新たな書き込みデータとして参照することで、このコンテンツアドレスが参照しているブロックデータを新たに格納することができる。これにより、上記とは逆に、クライアント装置10からデータ格納装置20にデータ転送を行うことなく、対象となるデータをデータ格納装置20に格納したとすることができ、データ転送量を削減し、処理効率の向上を図ることができる。なお、データの変更がないことは、ハッシュ値を元に確認してもよく、一部のOSのメモリ管理で採用されているcopy on writeの仕組みを用い、変更が無いことを確認してもよい。
以上のように、本実施形態によると、ユーザアプリケーション11が、合成処理や再利用処理に例示されるように、読んだデータをそのまま書き込む場合には、データの読み出し、書き込みを、論理アドレスへのポインタで扱い、データそのものを参照することが無い。このため、重複排除を実現しつつ、データ転送処理量を削減し、処理を効率化することができるため、処理時間の短縮を図ることができる。なお、ユーザアプリケーション11がデータの参照を行う場合であっても、データを変更しないのであれば、上述同様に、書き込みを論理アドレスへのポインタで扱うため、データ転送量を削減することができる。
また、ユーザアプリケーション11からの読み出しおよび書き込みの要求が実データをともなわず、ハッシュ値(コンテンツアドレス)のみで行えるため、データ格納装置20の負荷を大きく軽減することができる。例えば、コンテンツアドレスストレージでは、一般的に、ファイルを数KBから数100KBのブロックデータに分割し、ハッシュ値を計算し重複排除を行っている。これに対し、ハッシュ値は、数10バイトであり、さらに頻繁に参照されるハッシュ値は、データ格納装置20のメモリ上に配置されている。このため、読み出し時においてはデータ格納装置において、ディスクアクセスを大幅に軽減することができる。また、書き込み時においても、データブロックの分割やハッシュ値の計算が必要なくなるため、負荷を軽減できる。
ここで、図7に、ストレージシステムの他の構成例を説明する。上記では、ユーザアプリケーション11が動作する装置を他のクライアント装置10として説明したが、データ格納装置20上でアプリケーションを動作させてもよい。例えば、図7に示すデータ格納装置100のように、合成処理部111をデータ格納装置100に備え、さらに、上述した各部112〜118をデータ格納装置100に備えてもよい。これにより、合成処理をデータ格納装置100内で実施する場合、ブロックデータ自体の読み書きをせず、コンテンツアドレスのみで処理できるため、処理時間の短縮や負荷の軽減を図ることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、図8を参照して説明する。図8は、実施形態2における情報処理装置の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態における情報処理装置は、実施形態1で説明したストレージシステムの構成の概略を示している。
図8に示すように、情報処理装置200は、
対象データを記憶装置に格納すると共に、当該対象データを参照するアドレスデータを記憶装置に格納して、当該アドレスデータを参照して記憶装置に格納された対象データにアクセスする情報処理装置であって、
対象データを読み出す際に、当該対象データを参照するアドレスデータに関連付けた論理アドレスを割り当てる読み出し手段201と、
対象データを新たに記憶装置に書き込む際に、論理アドレスに関連付けられたアドレスデータを用いて、対象データの書き込みを行う書き込み手段202と、
を備えている。
上記構成の情報処理装置によると、読み出したデータをそのまま書き込む場合には、データの読み出し、書き込みを、論理アドレスに関連付けられたアドレスデータを用いて行う。つまり、物理アドレスを割り当てることなく、アドレスデータにて参照され格納されているデータそのものを扱う必要がない。その結果、データ転送処理量を削減し、処理を効率化することができるため、処理時間の短縮や処理負荷の低減を図ることができる。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における情報処理装置、プログラム、ストレージシステム、データ読み書き方法の構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
対象データを記憶装置に格納すると共に、当該対象データを参照するアドレスデータを前記記憶装置に格納して、当該アドレスデータを参照して前記記憶装置に格納された前記対象データにアクセスする情報処理装置であって、
前記対象データを読み出す際に、当該対象データを参照する前記アドレスデータに関連付けた論理アドレスを割り当てる読み出し手段と、
前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを用いて、前記対象データの書き込みを行う書き込み手段と、
を備えた、
情報処理装置。
(付記2)
付記1に記載の情報処理装置であって、
前記読み出し手段は、前記対象データを読み出す際に、前記論理アドレスに物理アドレスを割り当てずに、前記対象データを参照する前記アドレスデータに関連付けた前記論理アドレスを割り当て、
前記書き込み手段は、前記物理アドレスが割り当てられていない前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータにて参照される前記対象データを新たに書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを用いて、前記対象データの書き込みを行う、
情報処理装置。
(付記3)
付記2に記載の情報処理装置であって、
前記書き込み手段は、前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを新たに参照することで、前記対象データを新たに書き込む、
情報処理装置。
(付記4)
付記1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記読み出し手段は、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータが参照する前記対象データを参照する際に、前記論理アドレスに対応する物理アドレスを割り当て、当該物理アドレスに、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータにて参照される前記対象データを読み出す、
情報処理装置。
(付記5)
付記4に記載の情報処理装置であって、
前記書き込み手段は、前記物理アドレスに読み出された前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、当該物理アドレスに対応する前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを新たに参照することで、前記対象データの書き込みを行う、
情報処理装置。
(付記6)
付記1乃至5のいずれかに記載の情報処理装置であって、
前記アドレスデータは、当該アドレスデータが参照する前記対象データのデータ内容に固有のコンテンツアドレスデータである、
情報処理装置。
(付記7)
対象データを記憶装置に格納すると共に、当該対象データを参照するアドレスデータを前記記憶装置に格納して、当該アドレスデータを参照して前記記憶装置に格納された前記対象データにアクセスする情報処理装置に、
前記対象データを読み出す際に、当該対象データを参照する前記アドレスデータに関連付けた論理アドレスを割り当てる読み出し手段と、
前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを用いて、前記対象データの書き込みを行う書き込み手段と、
を実現させるためのプログラム。
(付記8)
記憶装置と、
対象データを前記記憶装置に格納すると共に、当該対象データを参照するアドレスデータを前記記憶装置に格納して、当該アドレスデータを参照して前記記憶装置に格納された前記対象データにアクセスする情報処理装置と、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記対象データを読み出す際に、当該対象データを参照する前記アドレスデータに関連付けた論理アドレスを割り当てる読み出し手段と、
前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを用いて、前記対象データの書き込みを行う書き込み手段と、
を備えた、
ストレージシステム。
(付記9)
対象データを記憶装置に格納すると共に、当該対象データの内容に基づいて設定され当該対象データを参照するアドレスデータを前記記憶装置に格納して、当該アドレスデータを介して前記記憶装置に格納された前記対象データにアクセスする情報処理装置によるデータ読み書き方法であって、
前記対象データを読み出す際に、当該対象データを参照する前記アドレスデータに関連付けた論理アドレスを割り当て、
前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを用いて、前記対象データの書き込みを行う、
データ読み書き方法。
(付記10)
付記9に記載のデータ読み書き方法であって、
前記対象データを読み出す際に、前記論理アドレスに物理アドレスを割り当てずに、前記対象データを参照する前記アドレスデータに関連付けた前記論理アドレスを割り当て、
前記物理アドレスが割り当てられていない前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータにて参照される前記対象データを新たに書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを用いて、前記対象データの書き込みを行う、
データ読み書き方法。
(付記11)
付記10に記載のデータ読み書き方法であって、
前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを新たに参照することで、前記対象データを新たに書き込む、
データ読み書き方法。
(付記12)
付記9乃至11のいずれかに記載のデータ読み書き方法であって、
前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータが参照する前記対象データを参照する際に、前記論理アドレスに対応する物理アドレスを割り当て、当該物理アドレスに、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータにて参照される前記対象データを読み出す、
データ読み書き方法。
(付記13)
付記12に記載のデータ読み書き方法であって、
前記物理アドレスに読み出された前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、当該物理アドレスに対応する前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを新たに参照することで、前記対象データの書き込みを行う、
データ読み書き方法。
なお、上述したプログラムは、記憶装置に記憶されていたり、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
10 クライアント装置
11 ユーザアプリケーション
12 バッファ管理部
13 読み出し部
14 データ読み出し部
15 コンテンツアドレス読み出し部
16 書き込み部
17 データ書き込み部
18 コンテンツアドレス書き込み部
20 データ格納装置
21 データ格納部
22 データ読み出し部
23 コンテンツアドレス読み出し部
24 データ書き込み部
25 コンテンツアドレス書き込み部
100 データ格納装置
111 合成処理部
112 バッファ管理部
113 読み出し部
114 データ読み出し部
115 コンテンツアドレス読み出し部
116 書き込み部
117 データ書き込み部
118 コンテンツアドレス書き込み部
120 データ格納部
200 情報処理装置
201 データ読み出し手段
202 データ書き込み手段

Claims (9)

  1. ファイルを構成する対象データを記憶装置に格納すると共に、当該対象データを参照するアドレスデータを前記記憶装置に格納して、当該アドレスデータを参照して前記記憶装置に格納された前記対象データにアクセスする情報処理装置であって、
    前記ファイルの読み出し要求時に、当該ファイルを構成する前記対象データを参照する前記アドレスデータに関連付けた論理アドレスを割り当てる読み出し手段と、
    前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを用いて、前記対象データの書き込みを行う書き込み手段と、
    を備え、
    前記読み出し手段は、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータが参照する前記対象データの中身を参照する要求時に、物理アドレスが割り当てられていない論理アドレスにアクセスがあると、前記論理アドレスに物理アドレスを割り当て、当該物理アドレスに、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータにて参照される前記対象データを読み出す、
    情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記読み出し手段は、前記ファイルの読み出し要求時に、前記論理アドレスに前記物理アドレスを割り当てずに、前記ファイルを構成する前記対象データを参照する前記アドレスデータに関連付けた前記論理アドレスを割り当て、
    前記書き込み手段は、前記物理アドレスが割り当てられていない前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータにて参照される前記対象データを新たに書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを用いて、前記対象データの書き込みを行う、
    情報処理装置。
  3. 請求項2に記載の情報処理装置であって、
    前記書き込み手段は、前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを新たに書き込む前記対象データとして参照することで、当該アドレスデータが参照する前記対象データを新たに書き込む、
    情報処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記書き込み手段は、前記物理アドレスに読み出された前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、当該物理アドレスに対応する前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを新たに書き込む前記対象データとして参照することで、当該アドレスデータが参照する前記対象データの書き込みを行う、
    情報処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の情報処理装置であって、
    前記アドレスデータは、当該アドレスデータが参照する前記対象データのデータ内容に固有のコンテンツアドレスデータである、
    情報処理装置。
  6. ファイルを構成する対象データを記憶装置に格納すると共に、当該対象データを参照するアドレスデータを前記記憶装置に格納して、当該アドレスデータを参照して前記記憶装置に格納された前記対象データにアクセスする情報処理装置に、
    前記ファイルの読み出し要求時に、当該ファイルを構成する前記対象データを参照する前記アドレスデータに関連付けた論理アドレスを割り当てる読み出し手段と、
    前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを用いて、前記対象データの書き込みを行う書き込み手段と、
    を実現させると共に、
    前記読み出し手段は、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータが参照する前記対象データの中身を参照する要求時に、物理アドレスが割り当てられていない論理アドレスにアクセスがあると、前記論理アドレスに物理アドレスを割り当て、当該物理アドレスに、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータにて参照される前記対象データを読み出す、
    ことを実現させるためのプログラム。
  7. 記憶装置と、
    ファイルを構成する対象データを前記記憶装置に格納すると共に、当該対象データを参照するアドレスデータを前記記憶装置に格納して、当該アドレスデータを参照して前記記憶装置に格納された前記対象データにアクセスする情報処理装置と、
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記ファイルの読み出し要求時に、当該ファイルを構成する前記対象データを参照する前記アドレスデータに関連付けた論理アドレスを割り当てる読み出し手段と、
    前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを用いて、前記対象データの書き込みを行う書き込み手段と、
    を備え、
    前記読み出し手段は、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータが参照する前記対象データの中身を参照する要求時に、物理アドレスが割り当てられていない論理アドレスにアクセスがあると、前記論理アドレスに物理アドレスを割り当て、当該物理アドレスに、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータにて参照される前記対象データを読み出す、
    ストレージシステム。
  8. ファイルを構成する対象データを記憶装置に格納すると共に、当該対象データの内容に基づいて設定され当該対象データを参照するアドレスデータを前記記憶装置に格納して、当該アドレスデータを介して前記記憶装置に格納された前記対象データにアクセスする情報処理装置によるデータ読み書き方法であって、
    前記ファイルの読み出し要求時に、当該ファイルを構成する前記対象データを参照する前記アドレスデータに関連付けた論理アドレスを割り当て、
    前記対象データを新たに前記記憶装置に書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを用いて、前記対象データの書き込みを行い、
    さらに、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータが参照する前記対象データの中身を参照する要求時に、物理アドレスが割り当てられていない論理アドレスにアクセスがあると、前記論理アドレスに物理アドレスを割り当て、当該物理アドレスに、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータにて参照される前記対象データを読み出す、
    データ読み書き方法。
  9. 請求項8に記載のデータ読み書き方法であって、
    前記ファイルの読み出し要求時に、前記論理アドレスに前記物理アドレスを割り当てずに、前記ファイルを構成する前記対象データを参照する前記アドレスデータに関連付けた前記論理アドレスを割り当て、
    前記物理アドレスが割り当てられていない前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータにて参照される前記対象データを新たに書き込む際に、前記論理アドレスに関連付けられた前記アドレスデータを用いて、前記対象データの書き込みを行う、
    データ読み書き方法。
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