JP6910243B2 - 母線切替制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば負荷母線を備えた負荷設備群において第1の電源系統と第2の電源系統とを切り替える際、負荷母線に接続された誘導電動機の機械的負荷および電気的損失を最小限に抑えることのできる母線切替制御装置に関する。
工場内の受電設備においては、例えば図13に示すように第1の電源系統(主電源系統)Aおよび第2の電源系統(予備電源系統)Bにそれぞれ遮断器CBa,CBbを介して接続された負荷母線Mを備える。この負荷母線Mに複数台の負荷、例えば3台の誘導電動機IM1,IM2,IM3がそれぞれ接続される。また負荷設備群の負荷母線Mに設けられた切替制御器2は、基本的には第1の電源系統Aの不具合に起因して該第1の電源系統Aの遮断器CBaがオフ動作した際、第2の電源系統Bの遮断器CBbをオン動作させる役割を担う。この切替制御器2による遮断器CBbのオン制御により、複数台の誘導電動機IM1,IM2,IM3の運転が継続して行われる。ちなみに発電所の所内系統においては、例えば第1の電源系統Aが起動用(商用系統)として、また第2の電源系統Bが常用(発電機系統)として運用される。そして発電設備の起動と発電機の系統連系操作が完了した後、第1の電源系統Aから第2の電源系統Bへの切り替えが行われる。
ここで負荷母線Mに電力を供給する電力供給源の切替制御器2による切り替え、つまり第1の電源系統Aから第2の電源系統Bへの切り替えは、一般的には母線切替と称される。そして切替制御器2を備えて構築される負荷設備群とその負荷母線等は、母線切替システム1と称される。特に母線切替システム1において重要な役割を担う切替制御器2は、母線切替制御装置とも称される。
ところで従来の切替制御器(母線切替制御装置)2による一般的な母線切り替えは、例えば特許文献1に開示されるように第1の電源系統Aと第2の電源系統Bとの電圧差や位相差を監視し、電圧差および位相差が予め定めた許容範囲内にある時に第2の電源系統Bの遮断器CBbをオン動作するタイミングを制御して行われている。また特許文献2には、母線切り替え時の電圧差と位相差に起因して誘導電動機に加わる電気的な損失や機械的な負荷を考慮して、誘導電動機IM1,IM2,IM3の寿命データに基づいて第2の電源系統Bの遮断器CBbをオンするか否かを制御することが提唱されている。
ちなみに第2の電源系統Bと負荷母線Mとの間に電圧差や位相差がある状態で第2の電源系統Bの遮断器CBbをオンすると(母線切り替えを行うと)、その位相差が180°のときに負荷母線Mに流れ込む突入電流が最大となる。また位相差が120°のときに第2の電源系統Bの遮断器CBbをオンすると、誘導電動機IM1,IM2,IM3の回転軸に逆回転方向に加わる電気トルク(空隙トルク)が最大となる。このような母線切替時に誘導電動機IM1,IM2,IM3に加わる電気的および機械的な負荷は、誘導電動機IM1,IM2,IM3の耐用寿命を大きく損ねる要因となる。
特開平6−54442号公報 特開2007−97316号公報
しかしながら特許文献1に開示される技術は、単に第2の電源系統Bと負荷母線Mとの間での電圧差、位相差、および使用電流の大きさが所定の許容範囲内にあるか否かにより母線切り替えの可否を判断しているに過ぎない。また特許文献2には、第2の電源系統Bと負荷母線Mとの電圧差および位相差に基づいて母線切替時に誘導電動機IM1,IM2,IM3に加わる電動機空隙トルクに応じて損なわれる誘導電動機IM1,IM2,IM3の機械的強度を算出することが開示される。特に特許文献2には、誘導電動機IM1,IM2,IM3の累計耐用寿命消費量を考慮して母線切り替えを実行するか否かを判定することで誘導電動機IM1,IM2,IM3に及ぼす電気的および機械的な負担を軽減することが開示されるに過ぎない。
即ち、特許文献1,2には、基本的には第2の電源系統Bと負荷母線Mとの間での電圧差や位相差に従い、予め定めた母線切り替え条件を満たす場合にのみ母線切り替えを実行することが開示されるに過ぎず、母線切り替えの際に如何に誘導電動機IM1,IM2,IM3にストレスを与えることなくこれを実行するかという点については何ら言及されていない。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、負荷母線に接続された誘導電動機に不本意な機械的ストレス等を与えることのない適切なタイミングで母線切り替えを実行することのできる母線切替制御装置を提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係る母線切替制御装置は、第1の電源系統および第2の電源系統のそれぞれに遮断器を介して接続された負荷母線と、この負荷母線に接続された複数台の誘導電動機とを備えた母線切替システムに適用するに好適なものである。特に本発明に係る母線切替制御装置は、前記第1の電源系統の遮断器のオフ動作時に前記第2の電源系統の遮断器を適切なタイミングでオン動作させて前記複数台の誘導電動機に機械的なストレス等を与えることなく電力を継続して供給するように構成される。
具体的には本発明に係る母線切替制御装置は、
前記第1の電源系統の遮断器のオフ動作時における前記第2の電源系統の相電圧と前記負荷母線の相電圧との差ベクトルである合成電圧ベクトルの絶対値を計算する合成ベクトル計算手段と、
この合成ベクトル計算手段にて求められる合成電圧ベクトルの絶対値が最小となるタイミングを計算する最小タイミング計算手段と、
この最小タイミング計算手段にて求められた合成電圧ベクトルの絶対値が最小となるタイミングにて前記第2の電源系統の遮断器をオン動作させる遮断器投入制御手段と
を具備したことを特徴としている。
ちなみに前記合成ベクトル計算手段は、前記第2の電源系統の3相電圧および前記負荷母線の3相電圧をα-β変換または3相-2相変換により座標変換して前記第2の電源系統および前記負荷母線の電圧のα相成分Vαとβ相成分Vβとをそれぞれ求める第1の計算手段と、
これらのα相成分Vαとβ相成分Vβとから前記第2の電源系統の電圧絶対値Vsと電圧位相θs、並びに前記負荷母線の電圧絶対値Vmと電圧位相θmとをそれぞれ求める第2の計算手段と、
これらの電圧絶対値Vs,Vmと電圧位相θs,θmとから前記第2の電源系統および前記負荷母線の実数成分Vss,Vsmと虚数成分Vcs,Vcmとをそれぞれ求める第3の計算手段と、
これらの実数成分Vss,Vsmと虚数成分Vcs,Vcmとから前記第2の電源系統の相電圧と前記負荷母線の相電圧との合成電圧ベクトルVrの絶対値を求める第4の計算手段と
を含んで構成される。
好ましくは第1の計算手段は、例えば前記第2の電源系統および前記負荷母線の3相における相電圧Va,Vb,Vcが、電源周波数fでの角速度ωを
ω = 2πf
として
Va =(√2/√3)sinωt
Vb =(√2/√3)sin(ωt−120)
Vc =(√2/√3)sin(ωt+120)
として与えられるとき
Figure 0006910243
としてα-β変換または3相2相変換した電圧のα成分Vαとβ相成分Vβとをそれぞれ計算するように構成される。
また前記第2の計算手段は、例えば前記第1の計算手段によりそれぞれ求められた前記第2の電源系統および前記負荷母線の各電圧のα相成分Vαとβ相成分Vβとから
V = (Vα+Vβ1/2
θ = tan―1(Vβ/Vα)
なる演算式に基づいて前記第2の電源系統Bの電圧絶対値Vsと電圧位相θs、並びに前記負荷母線の電圧絶対値Vmと電圧位相θmとをそれぞれ算出するように構成される。
更に好ましくは前記第3の計算手段は、例えば前記第2の計算手段により求められた前記第2の電源系統の電圧絶対値Vsと電圧位相θsとに基づいて前記第2の電源系統の電圧の実数成分Vssと虚数成分Vcsとを
Vss = Vs・sin(θs)
Vcs = Vs・cos(θs)
として求めると共に、前記負荷母線の電圧絶対値Vmと電圧位相θmとに基づいて前記負荷母線の電圧の実数成分Vsmと虚数成分Vcmとを
Vsm = Vm・sin(θm)
Vcm = Vm・cos(θm)
として求め、
前記第4の計算手段は、前記第2の電源系統の相電圧と前記負荷母線の相電圧との合成電圧ベクトルVrの絶対値を
|Vr| ={(Vcs−Vcm)+(Vss−Vsm)1/2
として算出するように構成される。
また前記第4の計算手段は、例えば前記第2の電源系統の電圧位相sin(θs−θm)および前記負荷母線の電圧位相cos(θs−θm)を
sin(θs−θm) = sinθs×cosθm−cosθs×sinθm
cos(θs−θm) = cosθs×cosθm−sinθs×sinθm
としてそれぞれ求め、これらの電圧位相sin(θs−θm),cos(θs−θm)から前記合成電圧ベクトルVrの位相差θrを
θr = tan-1{sin(θs−θm)/cos(θs−θm)}
として算出するように構成される。
尚、前記最小タイミング計算手段については、例えば前記合成電圧ベクトルVrの位相差θrがゼロとなるタイミングを前記合成電圧ベクトルVrの絶対値が最小となるタイミングとして求めるように構成することも好ましい。
具体的には前記最小タイミング計算手段は、前記合成電圧ベクトルVrの過去の位相差θrと現在の位相差θrとから、近似関数を用いて該位相差θrがゼロとなるタイミングまでの到達時間Trを予測するように構成する。そして前記遮断器投入制御手段については、前記最小タイミング計算手段が予測した到達時間Trに前記遮断器の投入時間を加味して該遮断の投入タイミングを決定するように構成することが好ましい。
尚、前記最小タイミング計算手段における前記到達時間Trの予測については、例えば1次近似関数または2次近似関数を用いて前記合成電圧ベクトルVrの位相差θrがゼロとなるタイミングを予測して実行するようにすれば良い。
上述した構成の母線切替制御装置を備えた母線切替システムによれば、前記第2の電源系統の相電圧と前記負荷母線の相電圧との合成電圧ベクトルVrの絶対値が最小となるタイミング、換言すれば合成電圧ベクトルVrの位相差θrがゼロとなるタイミングで第2の電源系統の遮断器をオン動作させることができる。従って第1の電源系統の遮断器がオフ動作した後、負荷母線に接続された複数台の電動機の機械的負荷および電気的損失を最小限に抑えるタイミングで母線切替を実行することができる。この結果、複数台の電動機に不本意な機械的負荷および電気的損失を与えることなく、その運転を継続させることが可能となる。
更に本発明に係る母線切替制御装置によれば、第2の電源系統の相電圧と前記負荷母線の相電圧との合成電圧ベクトルVrの絶対値を求め、その合成電圧ベクトルVrの絶対値が最小となるタイミングに基づいて前記第2の電源系統の遮断器をオン動作させるだけなので、その制御処理を簡便に実現できる。しかも上述した遮断器投入制御を行うだけで、負荷母線に接続された複数台の電動機の機械的負荷および電気的損失を最小限に抑えて第1の電源系統から第2の電源系統への母線切り替えを実行することができる。
本発明の基本的な技術思想を説明するための第2の電源系統の相電圧と負荷母線の相電圧との合成電圧ベクトルを示す図。 本発明の一実施形態に係る母線切替システム1に適用される母線切替制御装置2の概略的な構成を示す図。 3相電源における相電圧のα-β変換を示す図。 第1の電源系統Aの遮断器CBaがオフした際の負荷母線Mの相電圧の変化を第2の電源系統Bの相電圧に対比して示す図。 第2の電源系統Bの相電圧と負荷母線Mの相電圧との合成電圧ベクトルVrの変化を示す図。 第2の電源系統Bの相電圧と負荷母線Mの相電圧との合成電圧ベクトルVrの絶対値の変化と位相差θrの変化を示す図。 最小タイミング計算手段の構成例を示す図。 遮断器投入制御手段において遮断器の投入指令を発するタイミングを示す図。 合成電圧ベクトルVrの第1波が最大値となるときの合成電圧ベクトルVrと誘導電動機IM1,IM2,IM3に生じる各空隙トルクTeの様子を示す図。 合成電圧ベクトルVrの第1波が最小値となるときの合成電圧ベクトルVrと誘導電動機IM1,IM2,IM3に生じる各空隙トルクTeの様子を示す図。 合成電圧ベクトルVrの第2波が最大値となるときの合成電圧ベクトルVrと誘導電動機IM1,IM2,IM3に生じる各空隙トルクTeの様子を示す図。 合成電圧ベクトルVrの第2波が最小値となるときの合成電圧ベクトルVrと誘導電動機IM1,IM2,IM3に生じる各空隙トルクTeの様子を示す図。 母線切替システムの概略的な構成例を示す図。
以下、図面を参照して本発明に係る母線切替制御装置について説明する。
母線切替システム1は、基本的には前述した図13に示す母線切替システム1と同様に構成される。従ってここでは、図13に示した符号と同じ符号を付して本発明に係る母線切替システム1について説明する。
ここで本発明に係る母線切替システム1において特徴的な役割を果たす切替制御器(母線切替制御装置)2は、第1の電源系統Aの遮断器CBaのオフ動作時に、第2の電源系統Bの相電圧Vsと負荷母線Mの相電圧Vmとの合成電圧ベクトルVrを図1に示すように求め、特にこの合成電圧ベクトルVrの絶対値が時間経過に伴って変化することに着目して母線切り替えを実行することを特徴としている。具体的には切替制御器2は、合成電圧ベクトルVrの絶対値が最小となるタイミングを求め、このタイミングで第2の電源系統Bの遮断器CBbをオン動作させることを特徴としている。
図2は本発明の一実施形態を示すもので、母線切替制御装置(以下、切替制御器と称す)2の概略的な構成を示している。この切替制御器2による母線切替制御は、例えばコンピュータ・プログラム(以下、「ソフトウェア」という。)での処理手順として実現され、第1の電源系統Aの遮断器CBaのオフ動作を検出することで開始される。
この切替制御器2を構成するソフトウェアは、概略的には図2に示すように合成ベクトル計算手段3、最小タイミング計算手段4、および遮断器投入制御手段5からなる3段階の処理手順として実現される。合成ベクトル計算手段3は、電源周波数fよりも十分に高いサンプリング周波数fsで第2の電源系統Bの相電圧と負荷母線Mの相電圧との合成電圧ベクトルVrの絶対値を逐次計算する演算手段からなる。また最小タイミング計算手段4は、合成ベクトル計算手段3により逐次求められる合成電圧ベクトルVrの絶対値の系列から、その絶対値が最小となるタイミングを求める予測演算手段からなる。そして遮断器投入制御手段5は。最小タイミング計算手段4にて求められた合成電圧ベクトルVrの絶対値が最小となるタイミングで第2の電源系統Bの遮断器CBbをオン動作させる制御手段からなる。
ちなみに合成ベクトル計算手段3は、図3に示すように先ず第2の電源系統Aの相電圧および負荷母線Mの相電圧を、例えばα-β変換または3相-2相変換により座標変換し、これによって第2の電源系統Aおよび負荷母線Mの各相電圧のα相成分Vαとβ相成分Vβとをそれぞれ求める第1の計算手段3aを備える。
具体的には第1の計算手段3aは、第2の電源系統Bおよび負荷母線Mの各相の相電圧Va,Vb,Vcが、電源周波数fでの角速度ωを
ω = 2πf
として
Va =(√2/√3)sinωt
Vb =(√2/√3)sin(ωt−120°)
Vc =(√2/√3)sin(ωt+120°)
として与えられるとき
Figure 0006910243
として、α-β変換した第2の電源系統Bおよび負荷母線Mの各電圧のα成分Vαとβ相成分Vβとをそれぞれ計算するように構成される。このα-β変換による3相電圧のα成分Vαおよびβ相成分Vβの計算手法については、従来より良く知られる通りである。
また合成ベクトル計算手段3は、第1の計算手段3aにて求められた第2の電源系統Aおよび負荷母線Mの各相電圧のα相成分Vαとβ相成分Vβとから第2の電源系統Bの電圧絶対値Vsと電圧位相θs、並びに負荷母線Mの電圧絶対値Vmと電圧位相θmとをそれぞれ求める第2の計算手段3bを備える。
この第2の計算手段3bは、
V = (Vα+Vβ1/2
θ = tan-1(Vβ/Vα)
なる演算式に基づいて第2の電源系統Bのα相成分Vαとβ相成分Vβとから該予備電源Bの電圧絶対値Vsと電圧位相θsを計算すると共に、負荷母線Mのα相成分Vαとβ相成分Vβとから該負荷母線Mの電圧絶対値Vmと電圧位相θmをそれぞれ算出する役割を担う。
また合成ベクトル計算手段3は、第2の計算手段3bにて求められた第2の電源系統Aおよび負荷母線Mの電圧絶対値Vs,Vmと電圧位相θs,θmとから第2の電源系統Bおよび負荷母線Mの実数成分Vss,Vsmと虚数成分Vcs,Vcmとをそれぞれ求める第3の計算手段3cを備える。
具体的には第3の計算手段3cは、第2の計算手段3bにて求められた第2の電源系統Aの電圧絶対値Vsと電圧位相θsとに基づいて該第2の電源系統Bの相電圧の実数成分Vssと虚数成分Vcsとを
Vss = Vs・sin(θs)
Vcs = Vs・cos(θs)
として求める。更に第3の計算手段3cは、上述した第2の電源系統Bの相電圧の実数成分Vssと虚数成分Vcsに併せて、負荷母線Mの電圧絶対値Vmと電圧位相θmとに基づいて負荷母線Mの相電圧の実数成分Vsmと虚数成分Vcmとを
Vsm = Vm・sin(θm)
Vcm = Vm・cos(θm)
として求める。
更に合成ベクトル計算手段3は、第3の計算手段3cにて求められた第2の電源系統Bおよび負荷母線Mの実数成分Vss,Vsmと虚数成分Vcs,Vcmとから第2の電源系統Bの相電圧と負荷母線Mの相電圧との合成電圧ベクトルVrの絶対値(両相電圧の差ベクトルの絶対値)を求める第4の計算手段3dを備える。ちなみに第4の計算手段3dは、例えば
|Vr| ={(Vcs−Vcm)+(Vss−Vsm)1/2
として合成電圧ベクトルVrの絶対値を算出するように構成される。
ここで上述した合成電圧ベクトルVrの絶対値に基づく切替制御器2の処理機能について更に説明する。第1の電源系統Aの遮断器CBaがオフすると、負荷母線Mに対する第1の電源系統Aからの電源供給が途絶える。すると負荷母線Mには誘導電動機IM1,IM2,IM3等の負荷が接続されていることから、該負荷母線Mの相電圧は図4において実線Pで示すように徐々に減衰し、またその相電圧の位相変化も次第に緩くなる。これに対して第2の電源系統Bの相電圧は、第2の電源系統Bが正常であるので図4において点線Qで示すように一定に保たれる。
従って第2の電源系統Bおよび負荷母線Mの相電圧とその電圧位相に時間的なずれが生じる。そして第2の電源系統Bの相電圧と負荷母線Mの相電圧との合成電圧ベクトルVrは、図5にそのベクトル変化の軌跡を示すように、第1の電源系統Aの遮断器CBaがオフした時点からスパイラル状の軌跡を描いて変化する。
換言すれは第2の電源系統Bの相電圧と負荷母線Mの相電圧との合成電圧ベクトルVrの絶対値は、例えば図6(a)に示すように第1の電源系統Aの遮断器CBaのオフ動作時からの時間経過に伴って変化する。また同時に第2の電源系統Bの相電圧と母線系統Mの相電圧との位相差θrは図6(b)に示すように変化する。
尚、第2の電源系統Bの相電圧と母線系統Mの相電圧との位相差θrについて簡単に説明すると、第2の電源系統Bの電圧位相は
sin(θs−θm) = sinθs×cosθm−cosθs×sinθm
として示され、また負荷母線Mの電圧位相は、
cos(θs−θm) = cosθs×cosθm−sinθs×sinθm
として示される。従って合成電圧ベクトルVrの位相差θrは、
θr = tan-1{sin(θs−θm)/cos(θs−θm)}
として計算することができる。
そこで本発明に係る母線切替システムにおいては、前述したように合成電圧ベクトルVrの絶対値が最小となるタイミングで母線切替制御を実行するように構成される。等価的には本発明に係る母線切替システムは、第2の電源系統Bの相電圧と母線系統Mの相電圧との位相差θrがゼロとなるタイミングで母線切り替えを実行するように構成される。この母線切り替えタイミングは、図5に示す合成電圧ベクトルVrの軌跡上において×印として示される。
このような母線切り替えを実行する上で最小タイミング計算手段4は、上述した合成ベクトル計算手段3により求められた合成電圧ベクトルVrの絶対値が最小となるタイミングを計算する。即ち、最小タイミング計算手段4は、合成電圧ベクトルVrの絶対値が、例えば図6(a)に示すように第1の電源系統Aの遮断器CBaのオフ動作時からの時間経過に伴って変化することから、その変化特性に基づいて合成電圧ベクトルVrの絶対値が最小となるタイミングを求めている。或いは最小タイミング計算手段4は、等価的には第2の電源系統Bの電圧と母線系統Mの電圧との位相差θrがゼロ(0)となるタイミングを、合成電圧ベクトルVrの絶対値が最小となるタイミングとして求めている。
具体的には最小タイミング計算手段4は、例えば図7にその処理手順を示すように、第2の電源系統Bの相電圧の位相θsを検出する<ステップS4a>と共に、負荷母線Mの相電圧の位相θmを検出する<ステップS4b>。そしてこれらの相電圧の位相θs,θmに基づいて合成電圧ベクトルVrの位相差θrを計算する<ステップS4c>。その上で合成電圧ベクトルVrの位相差θrの変化に基づいて、その位相差θrがゼロ(0)となるまでの時間(揃速時間)を近似式を用いた予測演算により算出する<ステップS4d>。
尚、上述したタイミングの算出は、第2の電源系統Bおよび負荷母線Mの相電圧の検出が、その電源周波数fよりも十分に高いサンプリング周波数fsの下で実行されることから、例えば第2の電源系統Bおよび負荷母線Mの相電圧から所定のサンプリング周期毎に求められる合成電圧ベクトルVrの変化を一次近似処理または二次近似処理し、その変化を予測(推定)することにより行われる。そしてこの予測演算により、第1の電源系統Aの遮断器CBaがオフしたタイミングを基準として合成電圧ベクトルVrの位相差θrがゼロとなるタイミングまでの到達時間Trが予測される。
そして遮断器投入制御手段5においては、上述した如く求められた合成電圧ベクトルVrの絶対値が最小となるタイミングにおいて遮断器CBbをオン動作させるための投入指令を発する。この投入指令は、例えば図8に示すように遮断器CBbの動作応答時間tcb、並びに該遮断器投入制御手段5における演算処理時間tryを見込んだタイミングで遮断器投入制御手段5から発せられる。換言すれば遮断器投入制御手段5は、遮断器CBbをオン動作させるタイミングから遮断器CBbの動作応答時間tcbと遮断器投入制御手段5における演算処理時間tryを遡ったタイミングtdryで投入指令を発生する。
この結果、第1の電源系統Aの遮断器CBaがオフした後、第2の電源系統Bの電圧位相と負荷母線Mの電圧位相とが等しくなったタイミング、即ち、合成電圧ベクトルVrの絶対値の差が最小となり、その位相差がゼロ(0)となるタイミングで第2の電源系統Bの遮断器CBbがオンにされる。従ってこの遮断器CBbがオンとなったタイミングにおいて第2の電源系統Bかせ供給される電力の相電圧の位相が、負荷母線Mの相電圧の位相と等しくなる。これ故、負荷母線Mに接続された複数台の誘導電動器IM1,IM2,IM3に機械的な負荷を加えることがなく、また電気的な損失を招来することなく誘導電動器IM1,IM2,IM3に対する電力供給を継続させることが可能となる。しかも特許文献1,2等に示されるような誘導電動機IM1,IM2,IM3の寿命等を考慮することなく母線切替を安定に実行することができる。
また本発明によれば、第2の電源系統の相電圧と前記負荷母線の相電圧との合成電圧ベクトルVrの絶対値が最小となるタイミングを求め、このタイミングで第2の電源系統Bの遮断器CBbをオン動作させるだけである。従って簡易に、しかも信頼性良く母線切替を実行することができ、その制御も簡単である等の効果が奏せられる。
次に上述した如く第1の電源系統Aと第2の電源系統Bとに対する母線切替を行う母線切替システム1についての検証例について説明する。この母線切替システム1は、図13に示したシステム構成を有し、負荷母線Mに3台の誘導電動機IM1,IM2,IM3を接続したモデルとして構築される。そしてこの検証は、第1の電源系統Aにおいて残留電圧100%の系統事故が発生し、これに伴って遮断器CBaがオフ動作した際の遮断器CBbに対する投入指令を発生する過程をシミュレーションしたものである。尚、誘導電動機IM1,IM2,IM3には任意の容量を与え、その負荷率がそれぞれ100%であるものとした。
このような条件下において第1の電源系統Aの遮断器CBaがオフした後の合成電圧ベクトルVrを求め、図6に示すように合成電圧ベクトルVrの変化に伴う第1波の最大値Vrmax1と最小値Vrmin1とそれぞれを計算した。また同様に合成電圧ベクトルVrの第2波の最大値Vrmax2と最小値Vrmin2とをそれぞれ計算した。
その上で合成電圧ベクトルVrの第1波が最大値Vrmax1となるタイミング(ケース1)、および合成電圧ベクトルVrの第1波が最小値Vrmin1となるタイミング(ケース2)において第2の電源系統Bの遮断器CBbをオンさせた際の誘導電動機IM1,IM2,IM3の空隙トルクTeを求めた。更に合成電圧ベクトルVrの第2波が最大値Vrmax2となるタイミング(ケース3)、および合成電圧ベクトルVrの第2波が最小値Vrmin2となるタイミング(ケース4)において第2の電源系統Bの遮断器CBbをオンさせた際の誘導電動機IM1,IM2,IM3の空隙トルクTeを求めた。次表1は、上述した各ケース1,2,3,4における計算結果を示している。
Figure 0006910243
そして図9(a)(b)は、合成電圧ベクトルVrの第1波が最大値(1.72pu)となるときの合成電圧ベクトルVrと誘導電動機IM1,IM2,IM3に生じる各空隙トルクTeの様子を示している。また図10(a)(b)は、合成電圧ベクトルVrの第1波が最小値(0.35pu)となるときの合成電圧ベクトルVrと誘導電動機IM1,IM2,IM3に生じる各空隙トルクTeの様子を示している。
更に図11(a)(b)は、合成電圧ベクトルVrの第2波が最大値(1.59pu)となるときの合成電圧ベクトルVrと誘導電動機IM1,IM2,IM3に生じる各空隙トルクTeの様子を示している。そして図12(a)(b)は、合成電圧ベクトルVrの第2波が最小値(0.45pu)となるときの合成電圧ベクトルVrと誘導電動機IM1,IM2,IM3に生じる各空隙トルクTeの様子を示している。
これらのシミュレーション結果に示されるように、特に図10(a)(b)および図12(a)(b)それぞれ示されるように合成電圧ベクトルVrの絶対値が最小となるタイミングで第2の電源系統Bの遮断器CBbをオンさせることで誘導電動機IM1,IM2,IM3に生じる各空隙トルクTeが負(マイナス)となることを極力防ぐことができる。従って上述した母線切替制御によれば誘導電動機IM1,IM2,IM3に機械的な負荷を加えることなく、また電気的な損失を招くことなる母線切替を実行することが可能であることが示される。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。ここでは第1の電源系統Aの遮断器CBaがオフした際の第2の電源系統Bの遮断器CBbをオン動作させる際の制御動作について説明したが、遮断器CBbがオフした際に遮断器CBaをオンさせる場合にも本発明を同様に適用可能なことは言うまでもない。またここでは負荷母線Mに3台の誘導電動機IM1,IM2,IM3を接続した電源設備を例に説明したが、負荷母線Mに接続する誘導電動機IMの数は特定されないことも言うまでもない。
更に第2の電源系統Bの相電圧と負荷母線Mの相電圧との合成電圧ベクトルVrの絶対値の計算手法についても、従来より種々提唱されている手法を適宜採用可能である。また合成電圧ベクトルVrの第3波が最小となるとき遮断器CBbをオンさせることも可能である。但し、この場合には遮断器CBaのオフ時から遮断器CBbをオンさせるまでの所要時間が長くなることが否めない。従って、好ましくは合成電圧ベクトルVrの絶対値の第1波の変化の様子からその変化特性を求め、この変化特性に基づいて合成電圧ベクトルの絶対値の第2波が最小となるタイミングを求めて母線切替制御を実行することが望ましいと言える。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 母線切替システム
2 切替制御器(母線切替制御装置)
3 合成ベクトル計算手段
3a 第1の計算手段
3b 第2の計算手段
3c 第3の計算手段
3d 第4の計算手段
4 最小タイミング計算手段
5 遮断器投入制御手段
A 第1の電源系統
B 第2の電源系統
M 負荷母線
CBa,CBb 遮断器
IM1,IM2,IM3 誘導電動機

Claims (9)

  1. 第1の電源系統および第2の電源系統のそれぞれに遮断器を介して接続された負荷母線と、この負荷母線に接続された誘導電動機とを備えた母線切替システムに設けられ、前記第1の電源系統の遮断器のオフ動作時に前記第2の電源系統の遮断器をオン動作させる母線切替制御装置であって、
    前記第1の電源系統の遮断器のオフ動作時における前記第2の電源系統の相電圧と前記負荷母線の相電圧との合成電圧ベクトルの絶対値を計算する合成ベクトル計算手段と、
    この合成ベクトル計算手段にて求められる合成電圧ベクトルの絶対値が最小となるタイミングを計算する最小タイミング計算手段と、
    この最小タイミング計算手段にて求められた合成電圧ベクトルの絶対値が最小となるタイミングにて前記第2の電源系統の遮断器をオン動作させる遮断器投入制御手段と
    を具備したことを特徴とする母線切替制御装置。
  2. 前記合成ベクトル計算手段は、前記第2の電源系統の3相電圧および前記負荷母線の3相の相電圧をα-β変換または3相-2相変換により座標変換して前記第2の電源系統および前記負荷母線の電圧のα相成分Vαとβ相成分Vβとをそれぞれ求める第1の計算手段と、
    これらのα相成分Vαとβ相成分Vβとから前記第2の電源系統の電圧絶対値Vsと電圧位相θs、並びに前記負荷母線の電圧絶対値Vmと電圧位相θmとをそれぞれ求める第2の計算手段と、
    これらの電圧絶対値Vs,Vmと電圧位相θs,θmとから前記第2の電源系統および前記負荷母線の実数成分Vss,Vsmと虚数成分Vcs,Vcmとをそれぞれ求める第3の計算手段と、
    これらの実数成分Vss,Vsmと虚数成分Vcs,Vcmとから前記第2の電源系統の相電圧と前記負荷母線の相電圧との合成電圧ベクトルVrの絶対値を求める第4の計算手段と
    を含む請求項1に記載の母線切替制御装置。
  3. 第1の計算手段は、前記第2の電源系統および前記負荷母線の各3相の相電圧Va,Vb,Vcが、電源周波数fでの角速度ωを
    ω = 2πf
    として
    Va =(√2/√3)sinωt
    Vb =(√2/√3)sin(ωt−120)
    Vc =(√2/√3)sin(ωt+120)
    として与えられるとき
    Figure 0006910243
    として前記第2の電源系統および前記負荷母線の各電圧のα成分Vαとβ相成分Vβとをそれぞれ計算するものである請求項2に記載の母線切替制御装置。
  4. 前記第2の計算手段は、前記第1の計算手段によりそれぞれ求められた前記第2の電源系統および前記負荷母線の各電圧のα相成分Vαとβ相成分Vβとから、
    V = (Vα+Vβ1/2
    θ = tan―1(Vβ/Vα)
    なる演算式に基づいて前記第2の電源系統の電圧絶対値Vs,Vmおよび前記負荷母線の電圧位相θs,θmをそれぞれ算出するものである請求項2に記載の母線切替制御装置。
  5. 前記第3の計算手段は、前記第2の計算手段により求められた前記第2の電源系統の前記第2の電源系統の電圧絶対値Vsと電圧位相θsとに基づいて前記第2の電源系統の電圧の実数成分Vssと虚数成分Vcsとを
    Vss = Vs・sin(θs)
    Vcs = Vs・cos(θs)
    として求めると共に、前記負荷母線の電圧絶対値Vmと電圧位相θmとに基づいて前記負荷母線の電圧の実数成分Vsmと虚数成分Vcmとを
    Vsm = Vm・sin(θm)
    Vcm = Vm・cos(θm)
    として求め、
    前記第4の計算手段は、前記第2の電源系統の相電圧と前記負荷母線の相電圧との合成電圧ベクトルVrの絶対値を
    |Vr| ={(Vcs−Vcm)+(Vss−Vsm)1/2
    として算出するものである請求項2に記載の母線切替制御装置。
  6. 前記第4の計算手段は、前記第2の電源系統の電圧位相sin(θs−θm)および前記負荷母線の電圧位相cos(θs−θm)を
    sin(θs−θm) = sinθs×cosθm−cosθs×sinθm
    cos(θs−θm) = cosθs×cosθm−sinθs×sinθm
    としてそれぞれ求め、これらの電圧位相sin(θs−θm),cos(θs−θm)から前記合成電圧ベクトルVrの位相差θrを
    θr = tan-1{sin(θs−θm)/cos(θs−θm)}
    として算出するものである請求項2に記載の母線切替制御装置。
  7. 前記最小タイミング計算手段は、前記合成電圧ベクトルVrの位相差θrがゼロとなるタイミングを前記合成電圧ベクトルVrの絶対値が最小となるタイミングとして求めるものである請求項に記載の母線切替制御装置。
  8. 前記最小タイミング計算手段は、前記合成電圧ベクトルVrの過去の位相差θrと現在の位相差θrとから、近似関数を用いて該位相差θrがゼロとなるタイミングまでの到達時間Trを予測するものであって、
    前記遮断器投入制御手段は、前記最小タイミング計算手段が予測した到達時間Trに前記遮断器の投入時間を加味して該遮断の投入タイミングを決定するものである請求項に記載の母線切替制御装置。
  9. 前記最小タイミング計算手段における前記到達時間Trの予測は、1次近似関数または2次近似関数を用いて前記合成電圧ベクトルVrの位相差θrがゼロとなるタイミングを予測して実行するものである請求項8に記載の母線切替制御装置。
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