JP6909020B2 - 眼底情報表示装置、眼底情報表示方法及びプログラム - Google Patents

眼底情報表示装置、眼底情報表示方法及びプログラム Download PDF

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本発明は被検眼の眼底を診断するために用いられる眼底情報表示装置、眼底情報表示方法及びプログラムに関する。
眼科分野においては、被検眼の状態を観察するために各種の画像を取得する。このように眼科分野で取得される画像を眼科画像と呼ぶ。
眼科画像は、各種の眼科撮影装置によって取得される。眼科撮影装置の例として、光コヒーレンストモグラフィ(OpticalCoherence Tomography、OCT)を用いて断層像を得る光干渉断層計、眼底を写真撮影する眼底カメラ、共焦点光学系を用いたレーザ走査により眼底の画像を得る走査型レーザ検眼鏡(ScanningLaser Ophthalmoscope、SLO)、スリット光を用いて角膜の光切片を切り取ることにより画像を得るスリットランプ等がある。
また、OCT信号より得た眼底の層厚情報に基づいて,層厚の二次元分布を表す厚みマップを生成することが行われる。生成した厚みマップを表示手段に表示することで、眼底の層厚の状態を観察することができる。さらに、この厚みマップと正常眼の統計データベースの層厚情報とを比較することで、被検眼の疾患の有無を検査することができる。
特許文献1には、網膜層の形状の解析結果と、データベースに保持されている統計データベースとの両方を比較可能に表示する装置が記載されている。
特開2013−153884号公報
しかしながら、統計データベースの情報との比較では、層厚の時間的な変化が認識できないという欠点があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、眼底の層厚の時間的変化を視覚的に容易に把握することを可能にする眼底情報表示装置、眼底情報表示方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために眼底情報表示装置の一の態様は、眼底の層厚の二次元的な分布を示す厚みデータであって、被検眼が同一でありかつ測定時期がそれぞれ異なる第1の厚みデータ及び第2の厚みデータを取得する厚みデータ取得部と、第1の厚みデータ及び第2の厚みデータの差分から眼底の層厚の二次元的な分布の経時変化を示す変化データを算出する変化データ算出部と、変化データを視覚的に表した厚み変化マップを作成する変化マップ作成部と、作成した厚み変化マップを表示する表示部と、を備えた。
本態様によれば、被検眼が同一でありかつ測定時期がそれぞれ異なる第1の厚みデータ及び第2の厚みデータを取得し、第1の厚みデータ及び第2の厚みデータの差分から眼底の層厚の二次元的な分布の経時変化を示す変化データを算出し、変化データを視覚的に表した厚み変化マップを作成して表示するようにしたので、眼底の層厚の時間的変化を視覚的に容易に把握することができる。
第1の厚みデータ及び第2の厚みデータの位置合わせを行う位置合わせ部を備えることが好ましい。これにより、第1の厚みデータ及び第2の厚みデータから適切に差分を算出することができる。
第1の厚みデータに対応する第1眼底画像及び第2の厚みデータに対応する第2眼底画像を取得する眼底画像取得部と、第1眼底画像と第2眼底画像との間の回転移動量を算出する回転移動量算出部と、回転移動量算出部により算出された回転移動量に基づいて第1眼底画像と第2眼底画像との間の回転方向の位置合わせを行う画像回転部と、画像回転部による位置合わせがなされた第1眼底画像と第2眼底画像とに対し位相限定相関処理を施すことにより、第1眼底画像と第2眼底画像との間の平行移動量を算出する平行移動量算出部と、を備え、位置合わせ部は、回転移動量算出部により算出された回転移動量及び平行移動量算出部により算出された平行移動量に基づいて第1の厚みデータ及び第2の厚みデータの位置合わせを行うことが好ましい。これにより、第1の厚みデータ及び第2の厚みデータの位置合わせを適切に行うことができる。
回転移動量算出部は、第1眼底画像と第2眼底画像とに対し位相限定相関処理を施すことにより、第1眼底画像と第2眼底画像との間の回転移動量を算出することが好ましい。これにより、第1眼底画像と第2眼底画像との間の回転移動量、すなわち第1の厚みデータ及び第2の厚みデータの回転移動量を適切に算出することができる。
回転移動量算出部は、第2眼底画像に対し離散フーリエ変換を施す第1変換処理部と、第2眼底画像についての第1変換処理部による演算結果に対し極座標変換を施す極座標変換部と、第2眼底画像についての極座標変換部による演算結果に対し離散フーリエ変換を施す第2変換処理部と、第1眼底画像について予め求められた第1データと、第2眼底画像についての第2変換処理部による演算結果に基づき求められた第2データとを合成する位相限定合成処理を行う第1位相限定合成部と、第1位相限定合成部による演算結果に対し逆離散フーリエ変換を施す第1逆変換処理部と、を備え、第1逆変換処理部による演算結果に基づいて回転移動量を算出することが好ましい。これにより、第1眼底画像と第2眼底画像との間の回転移動量、すなわち第1の厚みデータ及び第2の厚みデータの回転移動量を適切に算出することができる。
厚みデータは、光コヒーレンストモグラフィによって取得された信号から生成されたデータであることが好ましい。これにより、適切な厚み変化マップを作成することができる。
変化マップ作成部は、変化データの値に応じた色を付加した厚み変化マップを作成することが好ましい。これにより、厚み変化マップを視覚的に容易に把握することができる。
同一の被検眼の正面像を取得する正面像取得部を備え、表示部は、正面像と厚み変化マップとを重畳表示させることが好ましい。これにより、層厚の変化があった位置を容易に把握することができる。
変化データ算出部は、第1の厚みデータ及び第2の厚みデータの差分を変化データとして算出することが好ましい。これにより、眼底の層厚の差分を視覚的に容易に把握することができる。
また、変化データ算出部は、第1の厚みデータ及び第2の厚みデータの差分を第1の厚みデータの測定時期及び第2の厚みデータの測定時期の差分である経過時間で除算した単位時間当たりの変化率を変化データとして算出してもよい。これにより、眼底の層厚の単位時間当たりの変化率を視覚的に容易に把握することができる。
さらに、変化データ算出部は、第1の厚みデータ及び第2の厚みデータの差分を第1の厚みデータで除算した単位層厚当たりの変化率を変化データとして算出してもよい。これにより、眼底の層厚の単位層厚当たりの変化率を視覚的に容易に把握することができる。
上記目的を達成するために眼底情報表示方法の一の態様は、眼底の層厚の二次元的な分布を示す厚みデータであって、被検眼が同一でありかつ測定時期がそれぞれ異なる第1の厚みデータ及び第2の厚みデータを取得する厚みデータ取得工程と、第1の厚みデータ及び第2の厚みデータの差分から眼底の層厚の二次元的な分布の経時変化を示す変化データを算出する変化データ算出工程と、変化データを視覚的に表した厚み変化マップを作成する変化マップ作成工程と、作成した厚み変化マップを表示部に表示する表示工程と、を備えた。
本態様によれば、被検眼が同一でありかつ測定時期がそれぞれ異なる第1の厚みデータ及び第2の厚みデータを取得し、第1の厚みデータ及び第2の厚みデータの差分から眼底の層厚の二次元的な分布の経時変化を示す変化データを算出し、変化データを視覚的に表した厚み変化マップを作成して表示するようにしたので、眼底の層厚の時間的変化を視覚的に容易に把握することができる。
上記目的を達成するためにプログラムの一の態様は、コンピュータに、眼底の層厚の二次元的な分布を示す厚みデータであって、被検眼が同一でありかつ測定時期がそれぞれ異なる第1の厚みデータ及び第2の厚みデータを取得する厚みデータ取得工程と、第1の厚みデータ及び第2の厚みデータの差分から眼底の層厚の二次元的な分布の経時変化を示す変化データを算出する変化データ算出工程と、変化データを視覚的に表した厚み変化マップを作成する変化マップ作成工程と、作成した厚み変化マップを表示部に表示する表示工程と、を実行させる。
本態様によれば、被検眼が同一でありかつ測定時期がそれぞれ異なる第1の厚みデータ及び第2の厚みデータを取得し、第1の厚みデータ及び第2の厚みデータの差分から眼底の層厚の二次元的な分布の経時変化を示す変化データを算出し、変化データを視覚的に表した厚み変化マップを作成して表示するようにしたので、眼底の層厚の時間的変化を視覚的に容易に把握することができる。
また、プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な非一時的記録媒体も本態様に含まれる。
本発明によれば、眼底の層厚の時間的変化を視覚的に容易に把握することができる。
眼底情報表示装置の構成を示すブロック図 複数の厚みマップが表示された表示部の一例を示す図 眼底情報表示装置が実行する厚み変化マップの表示処理を示すフローチャート 複数の厚み変化マップが表示された表示部の一例を示す図 眼底情報表示装置の構成を示すブロック図 眼底情報表示装置が実行する厚み変化マップの表示処理を示すフローチャート 正面像の一例を示す図 複数の厚み変化マップが正面像に重畳表示された表示部の一例を示す図 眼底情報表示装置の構成を示すブロック図 位置合わせ部の一例を示すブロック図 眼底情報表示装置が実行する厚み変化マップの表示処理を示すフローチャート
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施形態について詳説する。
<第1の実施形態>
〔眼底情報表示装置の構成〕
図1は、第1の実施形態に係る眼底情報表示装置10の構成を示すブロック図である。図1に示すように、眼底情報表示装置10は、制御部12、通信部14、画像メモリ16、厚みデータ取得部18、位置合わせ部20、変化データ算出部22、厚み変化マップ作成部24、操作部26、及び表示部28等から構成される。
制御部12は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備えている。ROMには、各種プログラム及び制御用データが記憶される。また、RAMには、CPUにより実行されるプログラム及びデータが一時記憶される。
制御部12は、ROMから読み出したプログラムをCPUにおいて実行することで、眼底情報表示装置10の各部を統括制御する制御手段として機能するとともに、各種演算処理を行う演算手段として機能する。
通信部14は、不図示の通信インターフェースを備え、通信インターフェースと接続された外部のサーバ100との間でデータの送受信を行う。サーバ100は、各種眼科画像及び診断データ等のデータベースを構成している。
画像メモリ16は、画像データを含む各種データの一時記憶手段であり、制御部12を通じてデータの読み書きが行われる。通信部14を介してサーバ100から取り込まれた各種データは、画像メモリ16に格納される。
厚みデータ取得部18は、制御部12の指令に従って、指定された被検眼の眼底の層厚の二次元的な分布を示す厚みデータの一例である厚みマップを、通信部14を介してサーバ100から取得する。
位置合わせ部20は、厚みデータ取得部18が取得した複数の厚みマップの位置合わせを行う。
変化データ算出部22は、位置合わせ部20によって位置合わせされた2つの厚みマップの差分から、被検眼の眼底の層厚の二次元的な分布の変化を示す変化データを算出する。
厚み変化マップ作成部24は、変化データ算出部22によって算出された変化データから、変化データの値に応じた色又は模様を付加して変化データを視覚的に表した厚み変化マップを作成する。
操作部26は、操作ボタン及びキーボード等の操作部材を備え、操作部材から入力された操作情報を制御部12に出力する。制御部12は、操作部26から入力された操作情報に応じて各種処理を実行する。
表示部28は、各種眼科画像、厚みデータ取得部18によって取得された厚みマップ、厚み変化マップ作成部24によって作成された厚み変化マップ、及び患者に関する診断情報等を表示する。表示部28としては、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等を適用可能である。操作部26と表示部28とを一体化したタッチパネルを用いてもよい。
〔厚み変化マップの表示方法〕
図2は、複数の厚みマップが表示された表示部28の一例を示す図である。図2では、4つの厚みマップMT、MT、MT、及びMTが表示されている。また、厚みマップに加えて、厚み変化マップ表示アイコンIが選択可能に表示される。
厚みマップは、光コヒーレンストモグラフィによって測定された信号から生成された眼底の層厚の二次元的な分布を示すデータ(厚みデータ)を視覚的に表したものである。
厚みマップMT、MT、MT、及びMTは、同一患者の同一の被検眼に関する網膜の厚みデータから生成されたものである。厚みマップMT、MT、MT、及びMTの厚みデータの測定時期はそれぞれ異なり、ここでは厚みマップMT、MT、MT、及びMTの順に厚みデータが測定されたものとする。厚みマップMT、MT、MT、及びMTは、サーバ100に記録されており、厚みデータ取得部18によってサーバ100から取得され、表示部28に表示される。
眼底情報表示装置10は、このように厚みマップが表示部28に表示された状態において、観察者が操作部26を操作することにより厚み変化マップ表示アイコンIが選択されると、表示部28に厚み変化マップを表示する。厚み変化マップとは、2つの厚みデータの経時変化を示す変化データを視覚的に表したものである。
図3は、眼底情報表示装置10が実行する厚み変化マップの表示処理(眼底情報表示方法の一例)を示すフローチャートである。
操作部26により厚み変化マップ表示アイコンIが選択されると、制御部12は、変数nを0に初期化する(ステップS1)。
次に、制御部12は変数nをインクリメントする(ステップS2)。
続いて、厚みデータ取得部18は、通信部14を介してサーバ100から厚みマップMTの画素毎の厚みデータである厚みデータDT(第1の厚みデータの一例)及び厚みマップMTn+1の画素毎の厚みデータである厚みデータDTn+1(第2の厚みデータの一例)を取得する(ステップS3、厚みデータ取得工程の一例)。
n=1の場合であれば、厚みマップMTの厚みデータDT及び厚みマップMTの厚みデータDTを取得する。
次に、位置合わせ部20は、厚みデータDT及び厚みデータDTn+1の位置合わせを行う。さらに、変化データ算出部22は、位置合わせ後の厚みデータDT及び厚みデータDTn+1のそれぞれ対応する位置の層厚の値の差分を算出し、この層厚の差分データDDを、経時変化を示す変化データとして算出する(ステップS4、変化データ算出工程の一例)。
続いて、厚み変化マップ作成部24は、変化データに基づいて厚み変化マップMDを作成する(ステップS5、変化マップ作成工程の一例)。ここでは、厚み変化マップMDは、差分データDDの値に応じた色を付加して、被検眼の眼底の層厚の二次元的な分布の変化を視覚的に表したものとする。
次に、制御部12は、全ての厚み変化マップを作成したか否かを判定する(ステップS6)。全ての厚み変化マップを作成していない場合は、ステップS2に戻り、同様の処理を繰り返す。すなわち、全ての厚み変化マップの作成が終了するまで、nをインクリメントし(ステップS2)、厚みデータDT及び厚みデータDTn+1を取得し(ステップS3)、差分データDDを算出し(ステップS4)、厚み変化マップMDを作成する(ステップS5)。
ここでは、表示部28に表示された4つの厚みマップMT〜MTから、厚みマップMTと厚みマップMTとの厚み変化マップMD、厚みマップMTと厚みマップMTとの厚み変化マップMD、及び厚みマップMTと厚みマップMTとの厚み変化マップMDの3つの厚み変化マップの作成を行うまで、同様の処理を繰り返す。
全ての厚み変化マップの作成が終了した場合は、表示部28は、作成した厚み変化マップMD〜MDを表示し(ステップS7、表示工程の一例)、本フローチャートの処理を終了する。
図4は、複数の厚み変化マップが表示された表示部28の一例を示す図である。図4では、3つの厚み変化マップMD、MD、及びMDが表示されている。これらの厚み変化マップを、サーバ100に記録してもよい。
また、図4に示すように、表示部28に厚み変化マップが表示されている場合は、厚みマップ表示アイコンIが選択可能に表示される。この状態において、眼底情報表示装置10は、観察者が操作部26を操作することにより厚みマップ表示アイコンIが選択されると、表示部28に厚みマップを表示する。
このように、本実施形態によれば、眼底の層厚の二次元的な分布を示す厚みデータであって、被検眼が同一でありかつ測定時期がそれぞれ異なる複数の厚みデータの差分を表す差分データを算出し、差分データを視覚的に表した厚み変化マップを表示することで、観察者に眼底の層厚の二次元的な分布の時間的変化を視覚的に容易に把握させることができる。
本実施形態では、変化データ算出部22は、位置合わせ後の厚みデータDT及び厚みデータDTn+1のそれぞれ対応する位置の層厚の値の差分を算出し、この層厚の差分データDDを、経時変化を示す変化データとして算出したが、画素毎の差分データDDを画素毎の厚みデータDTで除算した単位層厚当たりの変化率を変化データとして算出してもよい。
また、画素毎の差分データDDを厚みデータDTの測定時期及び厚みデータDTn+1の測定時期の差分である経過時間で除算した単位時間当たりの変化率を変化データとして算出してもよい。
ここでは、網膜の厚みマップ及び厚み変化マップについて説明したが、神経線維層や神経節細胞層等、所望の層の厚みマップ及び厚み変化マップについて適用することも可能である。
<第2の実施形態>
〔眼底情報表示装置の構成〕
図5は、第2の実施形態に係る眼底情報表示装置40の構成を示すブロック図である。なお、図1に示すブロック図と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5に示すように、眼底情報表示装置40は、正面像取得部30を備えている。正面像取得部30は、厚み変化マップを作成する被検眼の正面像を取得する。
〔厚み変化マップの表示方法〕
図6は、眼底情報表示装置40が実行する厚み変化マップの表示処理を示すフローチャートである。なお、図3に示すフローチャートと共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態では、厚みマップ及び厚み変化マップを表示する際に、正面像を重畳表示する。
ステップS1〜ステップS6までの処理は、第1の実施形態と同様である。本実施形態において作成された厚み変化マップMD〜MDは、図4に示す厚み変化マップMD〜MDと同様であるものとする。
ステップS6において、全ての厚み変化マップの作成が終了したと判定された場合は、正面像取得部30は、作成した厚み変化マップの被検眼と同一の被検眼の正面像Pを取得する(ステップS8)。
図7は、正面像Pの一例を示す図である。ここでは、眼底カメラによって撮影された眼底画像を、正面像Pとして通信部14を介してサーバ100から取得する。なお、光コヒーレンストモグラフィによって測定された信号から生成された正面像Pを取得してもよい。
最後に、表示部28は、作成した厚み変化マップMD〜MDを正面像に重畳させて表示し(ステップS9)、本フローチャートの処理を終了する。必要であれば、位置合わせ部20において、予め厚み変化マップMD〜MDと正面像Pとを位置合わせする。
図8は、複数の厚み変化マップが正面像Pに重畳表示された表示部28の一例を示す図である。図8では、正面像Pの透明度を高めて3つの厚み変化マップMD、MD、及びMDに重畳表示している。
以上のように、作成した厚み変化マップに正面像を重畳表示することで、観察者に眼底の層厚の二次元的な分布の時間的変化と変化があった位置を容易に把握させることができる。
<第3の実施形態>
〔眼底情報表示装置の構成〕
図9は、第3の実施形態に係る眼底情報表示装置50の構成を示すブロック図である。なお、図5に示すブロック図と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図9に示すように、本実施形態に係る位置合わせ部20は、位置合わせ部20は、回転移動量算出部52、画像回転部54、及び平行移動量算出部56を備えている。
位置合わせ部20は、複数の厚みマップの位置合わせを行うに際し、先に眼底画像同士の位置合わせを行い、それぞれ眼底画像に対する光コヒーレンストモグラフィの撮影位置から相対的に位置合わせする。
眼底画像同士の位置合わせは、位置合わせを行う2枚の眼底画像をベース画像及びターゲット画像とすると、正面像取得部30(眼底画像取得部の一例)において取得したベース画像とターゲット画像との間の回転移動量をサブピクセルレベルで算出し、この回転移動量に基づいてベース画像とターゲット画像との間で回転方向の位置合わせを行う。その後、位置合わせ部20は、位置合わせがなされたベース画像とターゲット画像との間の平行移動量をサブピクセルレベルで算出し、この平行移動量に基づいてベース画像とターゲット画像との間で平行方向の位置合わせを行う。
位置合わせ部20は、後述する位相限定相関処理を施すことにより、ベース画像とターゲット画像との間の回転移動量及び平行移動量を算出する。ここで、位置合わせ部20は、位相限定相関処理に用いられるベース画像についてのPOC(Phase Only Correlation)データ(第1データ)については予め算出しておく。以下、ベース画像についてのPOCデータをベースPOCデータと呼び、ターゲット画像についてのPOCデータをターゲットPOCデータと呼ぶことがある。位置合わせ部20は、ターゲット画像POCデータ(第2データ)が算出されると、ターゲットPOCデータと予め求められたベースPOCデータとを用いて位相限定相関処理を継続させる。これにより、処理負荷の軽減と処理時間との短縮化とを図り、微小な位置ずれ量を算出する。
(位相限定相関処理)
本実施形態における位相限定相関処理では、公知の位相限定相関関数が用いられる。
まず、画像サイズがN×N(N、Nは正の整数)であるベース画像をf(n,n)、ターゲット画像をg(n,n)とする。ここで、離散空間上でn=−M,・・・,Mとし、N=2M+1(Mは正の整数)とし、f(n,n)の2次元離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transformation:以下、DFT)の演算結果をF(k,k)とすると、F(k,k)は、式(1)のように表される。
Figure 0006909020
式(1)において、AF(k,k)はf(n,n)の振幅成分であり、ejθF(k1,k2)はf(n,n)の位相成分である。
同様に、離散空間上でn=−M,・・・,Mとし、N=2M+1(Mは正の整数)とし、g(n,n)の2次元DFTの演算結果をG(k,k)とすると、G(k,k)は、式(2)のように表される。
Figure 0006909020
式(2)において、A(k,k)はg(n,n)の振幅成分であり、ejθG(k1,k2)はg(n,n)の位相成分である。
位相限定合成処理に用いられる位相限定合成関数は、式(1)及び式(2)を用いて、式(3)のように定義される。
Figure 0006909020
本実施形態における位相限定相関関数は、式(3)の位相限定合成関数に対して2次元逆離散フーリエ変換(Inverse Discrete Fourier Transformation:以下、IDFT)を施すことにより、式(4)のように表される。
Figure 0006909020
連続空間で定義された2次元画像s(x,x)を、x方向に微小移動量δだけ、且つ、x方向に微小移動量δだけシフトさせて得られる画像は、s(x−δ,x−δ)と表される。標本化間隔Tで標本化された離散空間上の2次元画像f(n,n)は、式(5)のように定義される。
Figure 0006909020
同様に、標本化間隔Tで標本化された離散空間上の2次元画像g(n,n)は、式(6)のように定義される。
Figure 0006909020
式(5)及び式(6)において、n=−M,・・・,Mであり、n=−M,・・・,Mである。これにより、離散空間上の2次元画像f(n,n)、g(n,n)に関する位相限定相関関数は、式(7)のような一般形で表される。式(7)において、α=1である。
Figure 0006909020
上記の位相限定相関処理を行う位置合わせ部20について説明する。図10は、位置合わせ部20の一例を示すブロック図である。
(回転移動量算出部)
回転移動量算出部52は、ベース画像とターゲット画像との間の回転移動量を算出する。具体的には、回転移動量算出部52は、ベース画像とターゲット画像とに対し位相限定相関処理を施すことにより、ベース画像とターゲット画像との間の回転移動量を算出する。このような回転移動量算出部52は、図10に示すように、回転移動量算出部52は、第1変換処理部60、対数変換部62、極座標変換部64、第2変換処理部66、第1位相限定合成部68、及び第1逆変換処理部70を備えている。
第1変換処理部60は、ベース画像に対し2次元DFT処理を施す。また、第1変換処理部60は、ターゲット画像に対し2次元DFT処理を施す。第1変換処理部60により行われる2次元DFT処理は、2次元DFTと、この2次元DFTの演算結果に対し象限をシフトする公知のシフト処理とを含む。以下、このシフト処理を、「シフト」と呼ぶことがある。なお、第1変換処理部60により行われる2次元DFTは、2次元FFT(Fast Fourier Transformation)であってよい。
対数変換部62は、ベース画像についての第1変換処理部60による演算結果に対し対数変換を施す。また、対数変換部62は、ターゲット画像についての第1変換処理部60による演算結果に対し対数変換を施す。対数変換部62による対数変換は、自然画像において空間周波数の低周波数領域に集中する傾向がある振幅スペクトルを圧縮させる効果を有する。
極座標変換部64は、ベース画像についての対数変換部62による演算結果に対し極座標変換を施す。また、極座標変換部64は、ターゲット画像についての対数変換部62による演算結果に対し極座標変換を施す。なお、対数変換部62による対数変換を行わない場合、極座標変換部64は、ベース画像についての第1変換処理部60による演算結果に対し極座標変換を施し、ターゲット画像についての第1変換処理部60による演算結果に対し極座標変換を施す。極座標変換部64による極座標変換は、回転方向の移動量を式(1)〜式(7)における平行方向(n方向やn方向)の移動量に変換する処理である。
第2変換処理部66は、式(1)に示すように、ベース画像についての極座標変換部64による演算結果に対し2次元DFT処理(2次元DFT+シフト)を施す。ベース画像についての第2変換処理部66による処理結果は、第1位相限定合成部68による演算処理に先立って、振幅成分で正規化されたベースPOCデータ(第1データ)として、例えば制御部12の不図示のROMに事前に保存される。また、第2変換処理部66は、式(2)に示すように、ターゲット画像についての極座標変換部64による演算結果に対し2次元DFT処理(2次元DFT+シフト)を施す。なお、第2変換処理部66により行われる2次元DFTもまた、2次元FFTであってよい。
第1位相限定合成部68は、式(3)に示すように、ベース画像について予め求められたベースPOCデータ(第1データ)と、ターゲット画像についての第2変換処理部66による演算結果に基づいて振幅成分で正規化されたターゲットPOCデータ(第2データ)とを合成する位相限定合成処理を行う。
第1逆変換処理部70は、第1位相限定合成部68による演算結果に対し2次元IDFT処理を施す。第1逆変換処理部70により行われる2次元IDFT処理は、2次元IDFTと、この2次元IDFTの演算結果に対し象限をシフトする公知のシフト処理とを含む。なお、2次元IDFTは、2次元逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transformation:以下、IFFT)により演算してもよい。
回転移動量算出部52は、第1逆変換処理部70による演算結果に基づいて回転移動量を算出する。具体的には、回転移動量算出部52は、第1逆変換処理部70による演算結果に基づいてピーク位置を特定することにより、ピクセルレベルで回転方向の移動量(回転移動量、位置ずれ量)を算出する。その後、回転移動量算出部52は、ピクセルレベルで特定されたピーク位置の近傍において、式(7)に示す位相限定相関関数の相関値が最大となるときの画素位置を特定することにより、サブピクセルレベルで回転方向の移動量(回転移動量、位置ずれ量)を算出する。
回転移動量算出部52は、ベース画像を基準に、ターゲット画像の回転方向の移動量を算出するものとして説明したが、これに限定されるものではない。回転移動量算出部52は、ターゲット画像を基準に、ベース画像の回転方向の移動量を算出してもよい。
また、回転移動量算出部52は、位相限定相関処理により回転移動量を算出するものでなくてもよく、公知の手法により回転移動量を算出し、算出された回転移動量を画像回転部54に出力するようにしてもよい。
(画像回転部)
画像回転部54は、回転移動量算出部52により算出された回転移動量に基づいてベース画像とターゲット画像との間の回転方向の位置合わせを行う。具体的には、画像回転部54は、回転移動量算出部52により算出された回転移動量に基づいて、ベース画像を基準に、回転移動量が零となるようにターゲット画像に対し回転方向の位置合わせを行う。
(平行移動量算出部)
平行移動量算出部56は、画像回転部54による位置合わせがなされたベース画像とターゲット画像との間の平行移動量を算出する。具体的には、平行移動量算出部56は、画像回転部54による位置合わせがなされたベース画像とターゲット画像とに対し位相限定相関処理を施すことにより、ベース画像とターゲット画像との間の平行移動量を算出する。このような平行移動量算出部56は、図10に示すように、第3変換処理部72、第2位相限定合成部74、及び第2逆変換処理部76を備えている。
第3変換処理部72は、式(1)に示すように、ベース画像に対し2次元DFT処理(2次元DFT+シフト)を施す。ベース画像についての第3変換処理部72による処理結果は、第2位相限定合成部74による演算処理に先立って、振幅成分で正規化されたベースPOCデータ(第3データ)として、たとえば記憶部212に事前に保存される。また、第3変換処理部72は、式(2)に示すように、ターゲット画像に対し2次元DFT処理(2次元DFT+シフト)を施す。なお、第3変換処理部72により行われる2次元DFTは、2次元FFTであってよい。
第2位相限定合成部74は、式(3)に示すように、ベース画像について予め求められたベースPOCデータ(第3データ)と、ターゲット画像についての第3変換処理部72による演算結果に基づいて、振幅成分で正規化されたターゲットPOCデータ(第4データ)とを合成する位相限定合成処理を行う。
第2逆変換処理部76は、第2位相限定合成部74による演算結果に対し2次元IDFT処理(2次元IDFT+シフト)を施す。なお、第2逆変換処理部76により行われる2次元IDFTは、2次元IFFTであってよい。
平行移動量算出部56は、第2逆変換処理部76による演算結果に基づいて平行移動量を算出する。具体的には、平行移動量算出部56は、第2逆変換処理部76による演算結果に基づいてピーク位置を特定することにより、ピクセルレベルで平行方向の移動量(平行移動量、位置ずれ量)を算出する。その後、平行移動量算出部56は、ピクセルレベルで特定されたピーク位置の近傍において、式(7)に示す位相限定相関関数の相関値が最大となるときの画素位置を特定することにより、サブピクセルレベルで平行方向の移動量(平行移動量、位置ずれ量)を算出する。
平行移動量算出部56は、ベース画像を基準に、ターゲット画像の平行方向の移動量を算出するものとして説明したが、これに限定されるものではない。平行移動量算出部56は、ターゲット画像を基準に、ベース画像の平行方向の移動量を算出してもよい。
以上のように、位置合わせ部20は、ベース画像とターゲット画像との回転移動量及び平行移動量を算出することができる。ここで算出した回転移動量及び平行移動量に基づいて、取得した厚みデータDT及び厚みデータDTn+1の位置を合わせることができる。
〔動画作成方法〕
図11は、本実施形態に係る眼底情報表示装置50が実行する動画表示処理を示すフローチャートである。なお、図6に示すフローチャートと共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
これまでと同様に、操作部26により厚み変化マップ表示アイコンIが選択されると、制御部12は、変数nを0に初期化する(ステップS1)。
次に、制御部12は変数nをインクリメントする(ステップS2)。続いて、正面像取得部30は、通信部14を介してサーバ100から厚みマップMTに対応する眼底画像P(第1眼底画像の一例)及び厚みマップMTn+1に対応する眼底画像Pn+1(第2眼底画像の一例)を取得する(ステップS10)。
ここで、厚みマップMTに対応する眼底画像Pとは、厚みマップMTの測定時に撮影した眼底画像P、すなわち光コヒーレンストモグラフィによって断層像を得た際に眼底カメラにより撮影した眼底画像Pを指す。
次に、位置合わせ部20の回転移動量算出部52は、眼底画像Pと眼底画像Pn+1との間の回転移動量を算出する(ステップS11)。また、画像回転部54は、回転移動量算出部52により算出された回転移動量に基づいて眼底画像Pと眼底画像Pn+1との間の回転方向の位置合わせを行う(ステップS12)。
次に、平行移動量算出部56は、画像回転部54による位置合わせがなされた眼底画像Pと眼底画像Pn+1との間の平行移動量を算出する(ステップS13)。
続いて、厚みデータ取得部18は、通信部14を介してサーバ100から厚みデータDT及び厚みデータDTn+1を取得する(ステップS3)。
位置合わせ部20は、予め位置合わせされた眼底画像Pと眼底画像Pn+1との相対的な位置に基づいて、厚みデータDT及び厚みデータDTn+1の位置合わせを行う。さらに、変化データ算出部22は、位置合わせ後の厚みデータDT及び厚みデータDTn+1のそれぞれ対応する位置の層厚の値の差分を算出し、この層厚の差分データDDを、経時変化を示す変化データとして算出する(ステップS4)。
以下の処理は、第2の実施形態と同様である。
以上のように、本実施形態によれば、厚みデータDT及び厚みデータDTn+1の位置合わせを適切に行うことができるので、厚み変化マップを適切に作成することができ、観察者に眼底の層厚の二次元的な分布の時間的変化を視覚的に容易に把握させることができる。
<その他>
ここまで説明した実施形態において、例えば、制御部12、厚みデータ取得部18、位置合わせ部20、変化データ算出部22、厚み変化マップ作成部24、正面像取得部30、回転移動量算出部52、画像回転部54、平行移動量算出部56、第1変換処理部60、対数変換部62、極座標変換部64、第2変換処理部66、第1位相限定合成部68、第1逆変換処理部70、第3変換処理部72、第2位相限定合成部74、及び第2逆変換処理部76等の各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されていてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサ(例えば、複数のFPGA、あるいはCPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、サーバ及びクライアント等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
本実施形態に係る眼底情報表示方法は、コンピュータに上記の各工程を実行せるためのプログラムとして構成し、構成したプログラムを記憶したCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)等の非一時的な記録媒体を構成することも可能である。
本発明の技術的範囲は、上記の実施形態に記載の範囲には限定されない。各実施形態における構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態間で適宜組み合わせることができる。
10 眼底情報表示装置
12 制御部
14 通信部
16 画像メモリ
18 厚みデータ取得部
20 位置合わせ部
22 変化データ算出部
24 厚み変化マップ作成部
26 操作部
28 表示部
30 正面像取得部
40 眼底情報表示装置
50 眼底情報表示装置
52 回転移動量算出部
54 画像回転部
56 平行移動量算出部
60 第1変換処理部
62 対数変換部
64 極座標変換部
66 第2変換処理部
68 第1位相限定合成部
70 第1逆変換処理部
72 第3変換処理部
74 第2位相限定合成部
76 第2逆変換処理部
100 サーバ
厚みマップ表示アイコン
MD 厚み変化マップ
MD 厚み変化マップ
MD 厚み変化マップ
MD 厚み変化マップ
MT 厚みマップ
MT 厚みマップ
MT 厚みマップ
MT 厚みマップ
P 正面像
S1〜S9 厚み変化マップ表示処理の工程

Claims (10)

  1. 眼底の層厚の二次元的な分布を示す厚みデータであって、被検眼が同一でありかつ測定時期がそれぞれ異なる第1の厚みデータ及び第2の厚みデータを取得する厚みデータ取得部と、
    前記第1の厚みデータ及び前記第2の厚みデータの差分から前記眼底の層厚の二次元的な分布の経時変化を示す変化データを算出する変化データ算出部と、
    前記変化データを視覚的に表した厚み変化マップを作成する変化マップ作成部と、
    前記作成した厚み変化マップを表示する表示部と、
    を備え
    前記変化データ算出部は、前記第1の厚みデータ及び前記第2の厚みデータの差分を前記第1の厚みデータの測定時期及び前記第2の厚みデータの測定時期の差分である経過時間で除算した単位時間当たりの変化率を変化データとして算出する眼底情報表示装置。
  2. 前記第1の厚みデータ及び前記第2の厚みデータの位置合わせを行う位置合わせ部を備えた請求項1に記載の眼底情報表示装置。
  3. 前記第1の厚みデータに対応する第1眼底画像及び前記第2の厚みデータに対応する第2眼底画像を取得する眼底画像取得部と、
    前記第1眼底画像と前記第2眼底画像との間の回転移動量を算出する回転移動量算出部と、
    前記回転移動量算出部により算出された前記回転移動量に基づいて前記第1眼底画像と前記第2眼底画像との間の回転方向の位置合わせを行う画像回転部と、
    前記画像回転部による位置合わせがなされた前記第1眼底画像と前記第2眼底画像とに対し位相限定相関処理を施すことにより、前記第1眼底画像と前記第2眼底画像との間の平行移動量を算出する平行移動量算出部と、
    を備え、
    前記位置合わせ部は、前記回転移動量算出部により算出された前記回転移動量及び前記平行移動量算出部により算出された前記平行移動量に基づいて前記第1の厚みデータ及び前記第2の厚みデータの位置合わせを行う請求項2に記載の眼底情報表示装置。
  4. 前記回転移動量算出部は、前記第1眼底画像と前記第2眼底画像とに対し位相限定相関処理を施すことにより、前記第1眼底画像と前記第2眼底画像との間の回転移動量を算出する請求項3に記載の眼底情報表示装置。
  5. 前記回転移動量算出部は、
    前記第2眼底画像に対し離散フーリエ変換を施す第1変換処理部と、
    前記第2眼底画像についての前記第1変換処理部による演算結果に対し極座標変換を施す極座標変換部と、
    前記第2眼底画像についての前記極座標変換部による演算結果に対し離散フーリエ変換を施す第2変換処理部と、
    前記第1眼底画像について予め求められた第1データと、前記第2眼底画像についての前記第2変換処理部による演算結果に基づき求められた第2データとを合成する位相限定合成処理を行う第1位相限定合成部と、
    前記第1位相限定合成部による演算結果に対し逆離散フーリエ変換を施す第1逆変換処理部と、を備え、
    前記第1逆変換処理部による演算結果に基づいて前記回転移動量を算出する請求項4に記載の眼底情報表示装置。
  6. 前記厚みデータは、光コヒーレンストモグラフィによって取得された信号から生成されたデータである請求項1から5のいずれか1項に記載の眼底情報表示装置。
  7. 前記変化マップ作成部は、前記変化データの値に応じた色を付加した前記厚み変化マップを作成する請求項1から6のいずれか1項に記載の眼底情報表示装置。
  8. 前記同一の被検眼の正面像を取得する正面像取得部を備え、
    前記表示部は、前記正面像と前記厚み変化マップとを重畳表示させる請求項1から7のいずれか1項に記載の眼底情報表示装置。
  9. 眼底の層厚の二次元的な分布を示す厚みデータであって、被検眼が同一でありかつ測定時期がそれぞれ異なる第1の厚みデータ及び第2の厚みデータを取得する厚みデータ取得工程と、
    前記第1の厚みデータ及び前記第2の厚みデータの差分から前記眼底の層厚の二次元的な分布の経時変化を示す変化データを算出する変化データ算出工程と、
    前記変化データを視覚的に表した厚み変化マップを作成する変化マップ作成工程と、
    前記作成した厚み変化マップを表示部に表示する表示工程と、
    を備え
    前記変化データ算出工程は、前記第1の厚みデータ及び前記第2の厚みデータの差分を前記第1の厚みデータの測定時期及び前記第2の厚みデータの測定時期の差分である経過時間で除算した単位時間当たりの変化率を変化データとして算出する眼底情報表示方法。
  10. コンピュータに、
    眼底の層厚の二次元的な分布を示す厚みデータであって、被検眼が同一でありかつ測定時期がそれぞれ異なる第1の厚みデータ及び第2の厚みデータを取得する厚みデータ取得工程と、
    前記第1の厚みデータ及び前記第2の厚みデータの差分から前記眼底の層厚の二次元的な分布の経時変化を示す変化データを算出する変化データ算出工程と、
    前記変化データを視覚的に表した厚み変化マップを作成する変化マップ作成工程と、
    前記作成した厚み変化マップを表示部に表示する表示工程と、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記変化データ算出工程は、前記第1の厚みデータ及び前記第2の厚みデータの差分を前記第1の厚みデータの測定時期及び前記第2の厚みデータの測定時期の差分である経過時間で除算した単位時間当たりの変化率を変化データとして算出するプログラム。
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