JP6908593B2 - 送達ビークル - Google Patents

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Description

本発明は、中でも核酸送達ビークル、送達ビークルを含む医薬組成物を含む組成物、及び送達ビークルの使用又は製造を含む方法に関する。
マイクロバイオームにおける細菌間の遺伝子情報のトランスファー又は交換は、自然の中では広範囲に及んでおり、そして直接的DNAトランスファー、細菌接合、及びバクテリオファージ(ファージ)感染により起こり得る。
直接的DNAトランスファーは、1928年、Frederick Griffithにより実証されており、これは最初の遺伝子工学的実験であった。ストレプトコッカス・ニューモニエス・スムース(S)(Streptococcus pneumoniae smooth)形は毒性であり、ラフ(R)形は無毒である。Griffthは、マウスに注射された場合、熱殺害されたS及び生存Rの混合物が、生存している非病原性R形の毒性S形への変換をもたらし、肺炎及び死に至ったことを示している。この変換に関与する「形質転換原理」は、後で1944年、Avery, MacLeod and McCartyにより、DNAであると同定された。多くの細菌種は、これを可能にする特殊なDNA取り込み機構を有するそのようなDNA形質転換のために当然有能であり得る。実験的に、天然の能力を欠く細菌は、化学的又は物理的処理によりDNA形質転換のために有能にされ得(Sambrook and Russell, “Molecular Cloning: A Laboratory Manual”, 3rd Edition, CSHL Press, 2001を参照のこと、これは引用によりその全体を本明細書に組込まれる)、そしてこれは、実験室の遺伝子クローニング実験において非常に使用されて来た。
細菌間の遺伝情報のトランスファーである細菌接合は、1946年、Lederberg及びTatumにより大腸菌(Escherichia coli)において記載された。1952年、Lederbergは、トランスファーされたDNA分子を記載するために用語「プラスミド」を作り出した。細菌において、プラスミドは通常、細菌染色体とは独立して複製する環状DNA(時々、ストレプトマイセス(Streptomyces)においては、直鎖状)分子であり、そして細菌接合の間、細菌間で伝達され得る。それらは例えば、抗生物質耐性遺伝子及び病原性遺伝子をコードする遺伝子、及びそれらを受ける細菌に増大された代謝多様性を提供する遺伝子の普及のための剤である。そのような遺伝子のプラスミドドランスファーはまた、転移可能な遺伝子要素、及びDNA組換えにより、異なるプラスミド間で、及びプラスミドと細菌染色体との間で移動できるインテグロンを介して媒介され得る。プラスミドは、直接的DNAトランスファーによる組換えポリヌクレオチドの細菌細胞への導入のためのDNAベクターとして使用される。
バクテリオファージ(「ファージ」又は「細菌ウィルス」とも呼ばれ、それらは本明細書においては、「バクテリオファージ」と同義語で及び交換可能的に使用される)は、ファージタンパク質コートに封入された一本鎖又は二本鎖DNA又はRNAウィルスである。タンパク質コートは、標的細菌細胞の認識を可能にする。これに続いて、ファージ核酸送達を介して感染が行われる。感染の後、溶菌ファージは複製し、ファージコートタンパク質を生成し、そして細胞溶解及び死滅に続いて、パッケージングされ、そして放出される。細胞に存在する他のDNA、例えば染色体及びプラスミドDNAは代わりに、時々、ファージキャプシド中にパッケージングされ、そして次に、そのような遺伝子は新しい細胞の感染に続いて、広がることができ;これは一般的な形質導入として知られている。温存ファージは、溶菌サイクルに加えて、別の生活様式、すなわち溶原性の確立を有する。例えば、大腸菌ファージλは、感染に続いて、細菌染色体中に組込み、そして細菌染色体と共に受動的に複製し、休止状態のまま存続し、その後、切除し、溶解サイクルに入ることができる。誤った切除は、ファージ中にまたパッケージングされ、そして新しい細胞の感染に続いて、広がることができる隣接細菌遺伝子のパッケージングをもたらすことができ;これは特殊形質導入として知られている。非毒性ファージと呼ばれる他のファージは、感染し、複製し、そして細胞を殺すことなく新しいファージを放出するコートタンパク質にパッケージングされる。ファージはまた、ファージ感染による組換えポリヌクレオチドの細菌細胞への導入のためのDNAベクターとして、例えばE.コリファージ(コリファージ)λ及びM13に基づくそれらのDNAベクターとして実験的にも使用される。
直接的DNAトランスファー、プラスミド及びファージ送達が、遺伝子クローニング、遺伝子機能の分析、及びDNA配列決定のために実験システムで使用される。それらはまた、生物学的治療への適用のための組換えタンパク質の発現のためにも使用される。溶解性ファージはまた、細菌感染の治療のための生物学的治療剤として長く使用されて来た(Nobrega et al., Trends in Microbiology, 23: 185-191, 2015による「ファージ治療」の概説を参照のこと、これは参照によりその全体が本明細書に組込まれる)。
本発明は、従来技術のシステムに対して新規用途及び利点を有する新規核酸送達ビークルを提供する。
本発明の第1の側面によれば、微生物、例えば細菌細胞中に送達可能核酸を送達するための核酸(例えば、DNA)送達ビークル(また「トランスミド」として本明細書において言及される)を含む医薬組成物が提供され)、ここで前記送達ビークルが、1又は2以上のバクテリオファージコートタンパク質にパッケージングされた送達可能核酸を含み、そして前記送達可能核酸が、以下:
(a)栄養複製起点(例えば、oriV)、及び送達可能核酸(例えば、広範 又は狭い範囲の細菌種)の栄養核酸複製を可能にする1又は2以上の核酸複製タンパク質をコードする1又は2以上の遺伝子(例えば、1又は2以上のrep遺伝子);
(b)トランスファーの起点(例えば、oriT)、及び接合の間、プラスミド可動のために必要とされるリラキサソーム(relaxasome)機能をコードする1又は2以上のリラキサソーム核酸配列を含む伝達核酸配列;
(c)前記1又は2以上のバクテリオファージコートタンパク質中への送達可能核酸のパッケージングを可能にする1又は2以上のバクテリオファージパッケージングシグナル配列(例えば、インビトロ又はインビボ);及び
(d)選択された目的の核酸;
を含み、結果的に、前記送達ビークルは、細胞中に送達可能核酸を導入するために細菌細胞を感染することができ、これに続いて、送達可能核酸が細胞中でプラスミドを形成することができ、そして(感染によってではなく)、接合により1又は2以上の異なる細菌細胞に伝達され得る。
送達ビークルは好ましくは、非溶解性であり、結果的に、細菌細胞が感染されると、送達可能核酸は、さらなる感染ではなく、接合により1又は2以上の異なる細菌細胞に伝達され得る。従って、送達可能核酸は、溶解性ファージに見出される溶解挙動を可能にする機能を切除することができる。
医薬組成物は、部位特異的核酸組換え(例えば、Cre / lox媒介組換え)を用いて、送達可能核酸中への目的の選択された核酸の挿入を可能にする挿入部位をさらに含む。
プラスミドが接合により伝達される1又は2以上の異なる細菌細胞は、プラスミド接合(例えば、広い又は狭い宿主範囲で)のために必要とされる接合機能をコードする1又は2以上の接合核酸配列(例えば、tra遺伝子)を含む。
さらに又は他方では、伝達核酸配列は、プラスミド接合(例えば、広範な又は狭い宿主範囲内、及び異なる細菌種の中及び間のいずれか)のために必要とされる接合機能をコードする1又は2以上の接合核酸配列(例えば、tra遺伝子)をさらに含む。
以下に詳しく述べられるように、プラスミドが接合により伝達される1又は2以上の異なる細菌細胞がそれら自体の接合核酸配列を有する場合、送達可能核酸はそれ自体の接合核酸配列を必要としない。なぜならば、前記1又は2以上の異なる細菌細胞は接合・コンピテントであるからである。
しかしながら、1又は2以上の接合核酸配列をさらに含む送達可能核酸は、プラスミド自体を形成し、そして伝達することができ(すなわち、それは自己伝達可能である)、1又は2以上の異なる細菌細胞が内因性の1又は2以上の接合核酸配列、例えばtra遺伝子を有さない場合でさえ、プラスミド接合による1又は2以上の異なる細菌細胞への選択された核酸の伝達を可能にする。言い換えれば、ここでは、送達可能核酸は、それ自体の接合能力を提供する。
本発明の別の側面によれば、細菌細胞は、接合性プラスミドにより形質転換され、そして本発明の核酸送達ビークルにより感染され得(何れかの順序で)、結果的に、送達可能核酸は1又は2以上の異なる細菌細胞への接合により伝達され得る。本発明のこの側面によれば、プラスミド接合のために必要とされる機能をコードする接合核酸配列は接合性プラスミドに提供されるので、それ自体の接合核酸配列を有さない送達可能核酸が使用され得る。
上述の発明は、種々の側面によれば、接合性成分の細菌細胞(例えば、プロバイオテック細菌)の製造方法、及びこのようにして形成された接合性成分の細菌細胞を包含する。
宿主特異的接合核酸配列及び/又は宿主特異的接合性プラスミドが、本発明に使用され得る。
医薬組成物中の選択された核酸は、下記:
−1又は2以上の遺伝子を不活性化するか、又はダウンレギュレートできる(例えば、Cas9/CRISPRシステム、遺伝子不活性化又はダウンレギュレーションのためのTALENS又はジンクフィンガー(zinc finger)ヌクレアーゼを用いて)1又は2以上の遺伝子不活性化又はダウンレギュレート核酸配列;及び/又は
−細菌細胞及び/又は1又は2以上のさらなる細菌細胞に所望の形質を付与する1又は2以上のさらなる核酸配列、
から成る群の1又は2以上又はすべてである。
例えば、不活性化されたか又はダウンレギュレートされた1又は2以上の遺伝子は、抗生物質耐性遺伝子、病原性遺伝子又は必須遺伝子(細菌細胞の死をもたらす不活性化又はダウンレギュレーション)であり得る。
医薬組成物中の送達可能核酸は、細菌染色体への送達可能核酸の転位(例えば、細菌性トランスポゾンTn7の部位特異的DNA転位システム)を可能にする遺伝子機能をさらに含む。
医薬組成物中の送達可能核酸は、送達可能核酸(例えば、毒素/抗毒素遺伝子、バクテリオシン、および細菌細胞分裂後の送達可能な核酸の継承を保証するDNA配列)を獲得する細菌細胞に選択的利点を提供する選択核酸配列をさらに含む。
医薬組成物中の送達可能核酸はさらに、選択可能マーカー(人工的選択のために適切な形質を付与する)を含むことができる。
医薬組成物は、非経口、経口、局所又は吸入(例えば、エアロゾルを介して)方法による投与のために製剤化される。
1つの側面におれば、医薬組成物中の選択された核酸は、遺伝子不活性化のためのCas9/CRISPRシステムを用いて1又は2以上の抗生物質耐性遺伝子を不活性化できる抗生物質耐性遺伝子不活性化核酸配列である。
本発明の別の側面によれば、医薬として使用するための、本明細書に定義されるような医薬組成物が提供される。
医薬組成物は、抗生物質耐性細菌により引起される感染の治療への使用のためであり得る。
本発明のさらなる側面によれば、抗生物質耐性遺伝子を含む抗生物質耐性細菌細胞により引起される対象における感染を治療するための方法が提供され、治療的有効量の医薬組成物(本明細書で定義されるような1又は2以上の抗生物質耐性遺伝子を不活性化することができる抗生物質耐性遺伝子不活性化核酸配列を有する)を、前記細菌細胞中に導入し、それにより、抗生物質耐性遺伝子を不活性化し、そして細胞を抗生物質に感作させる工程を含む。
治療方法においては、組成物は、非経口、局所、経口的に又は吸入(例えば、エアロゾル送達を介して)により投与される。
治療される対象は、魚、鳥、爬虫類又は哺乳類(例えば、ヒト)であり得る。
治療方法においては、送達可能核酸が、プラスミド接合により抗生物質耐性細菌細胞から直接的に別の細菌細胞(例えば、さらなる抗生物質耐性細菌細胞)にトランスファーされる。
治療方法は、細菌細胞が感作されるようになった抗生物質を対象に同時に又は連続的に投与する工程をさらに含む。
本発明の別の側面によれば、工業的細胞培養物中の細菌細胞を改変するための方法であって、本明細書で定義される本発明の核酸送達ビークルにより細菌細胞を感染させる工程が提供される。
上記の方法の選択された核酸は例えば、生合成遺伝子、又は医薬的活性タンパク質(例えば、抗体)をコードする遺伝子である。
また本発明によれば、本明細書に定義されるような核酸送達ビークルも提供される。
さらに、本明細書に定義されるような送達可能核酸も提供される。
別の側面によれば、本発明は、抗生物質耐性細菌により引起される感染の治療又は予防のための薬剤の製造への使用のための、本明細書に定義されるような核酸送達ビークルを提供する。
本発明はまた、抗生物質耐性細菌細胞における抗生物質耐性を不活性化するための方法を提供し、前記方法は、本明細書で定義されるような核酸送達ビークル、又は本明細書で定義されるような送達可能核酸を、細菌細胞中に挿入する工程を含む。
別の側面によれば、本発明は、本明細書で定義されるような核酸送達ビークルの製造方法を提供し、前記方法は、送達可能核酸を構築し、そして次に、送達可能核酸を、1又は2以上のバクテリオファージコートタンパク質中にパッケージングする工程を含む。
また、抗生物質耐性細菌細胞集団における抗生物質耐性を不活性化するためのプロバイオティック組成物の製造方法が提供され、前記方法は、本明細書に定義されるような核酸送達ビークル、又は本明細書に定義されるような送達可能核酸をプロバイオティック細菌中に接合により導入し、それにより、抗生物質耐性を不活性化できる送達可能核酸を有するプロバイオティック細菌を含むプロバイオティック組成物を製造する工程を含む。
上記方法により得られるか又は得ることができるプロバイオティック組成物もまた、本発明の1つの側面である。
本発明のさらなる側面、特徴及び非制限的実施形態が、以下の図面を参照して以下に記載されるであろう。
CRISPR遺伝子座の構造:この図は、6つの異なる領域を標的化する6つのスペーサーを含むCRISPR遺伝子座を示す。各crRNAは、Pで示される同じプロモーターモノシストロン的に転写され、各標的について同一の転写レベルが制御される。各crRNA転写体は、リーダー配列Lで始まり、そしてターミネーター配列Tで終結する。各プレ−crRNAの転写体は矢印で示され、そして異なるスペーサー配列を含むボックスはユニーク陰影で示される。
改変されたCas DNA結合ポリペプチド、Cas9Rの地図。Cas9とTn3リゾルバーゼとの間の遺伝子融合。リゾルバーゼ及びCas9は、矢印により示される。矢頭の方向は、転写極性を示す。Cas9の機能ドメイン名は、Cas9オープン矢印下のボックスに示される。このCas9は、エンドヌクレアーゼ活性欠損変異体dCas9であり、RuvCIドメインにおけるアミノ酸置換D10A、HNHドメインにおけるアミノ酸置換H840Aが存在する(Tsai et al. [2014, Nature Biotechnology 32: 569-576により、記載される;これはその全体が参照により穂明細書に組込まれる)。変異体Tn3リゾルバーゼ(Proudfoot et al. [2011 PloS ONE 6(4): e19537により記載される;これはその全体が参照により穂明細書に組込まれる)は、12マーポリペプチドリンカーによりこのdCas9のN端末に融合される。組換え部位の特異性を低めるそれらの置換アミノ酸残基のいくつかの位置が、リゾルバーゼのN末端ドメイン、残基1−148に短い縦のバーにより示される。これらの置換の完全なリストは次の通りである:R2A、E56K、G101S、D102Y、M103I、Q105L、V107F、E132A、L135R。融合体のCas9領域においては、RuvCI、II、III、HNH及びPI(PAM相互作用)ドメインはヌクレアーゼドメインであり、REC1及びREC1bはそれぞれ、反復及び抗反復RNAの認識ドメインである。REC2ドメインは、プロトスペーサーgRNAへテロ二本鎖とのいかなる接触も有さない。4種のCRISPRスペーサー配列S1、S2、S3及びS4は、1つのCRISPRリーダー配列の発現下に配列され、そして標的配列の欠失及び再連結を導く変異体Tn3リゾバーゼによるCas9R−介在組換え事象を引起すために必要とされる。Tn3R=Tn3リゾルバーゼ、R=直接的反復、L=リーダー配列。
gRNA指図されたCas9によるリゾルバーゼの部位特異的配置を示す模式図。工程Iにおけるオープン矢印は、不活性化のためのプラスミド上の標的抗生物質耐性遺伝子である。各組換え部位A(A1、A2)及びB(B1、B2)は、独立してgRNAにより認識され、そして正確に配置されたリゾルバーゼは、近接して二量体化される(工程II)。各組換え部位A1+A2及びB1+B2におけるダイマーは、四量体化され、シナプスが形成される(工程III)。シナプス複合体(III)は拡大され、gRNAはS1、S2、S3と命名された点線の矢印として示される。大きな髄円はdCas9を表し、縦の髄円はリンカーペプチドを介して連結されたリゾルバーゼである。白及び灰色の長楕円は、それぞれ組換え部位B及びA上で二量体化するリゾルバーゼ触媒ドメインである。垂直の矢印は、レゾルバーゼによる組換え部位上の切断位置を示す。薄い水平平行の矢印は、組換え部位A1+A2を含むDNAを表し、そして太い水平平行の矢印は、組換え部位B1+B2を含むDNAを表す。矢頭はDNA配列の3′末端を示す。黒の短い矢印は、各PAM配列の位置である。
組換え部位A1+A2及びB1+B2の半分の部位を交換して、そして次ぐ鎖分解能及びシーリングブレークポイントを示す概略図。組換えA1及びB1の半分の部位が交換され、連結され、そして分解される。標的抗生物質遺伝子の領域は環状DNAとして分解されるが、染色体又はプラスミドレプリコンの残りは再環状化される(工程IV)。黒の短いブロック矢印は、分解後の各PAM配列の位置である。
デザインc−トランスミド、C−TNB001に用いられる遺伝子。プラスミドRK2、pBeloBAC11及びpGRG36からの機能的遺伝子要素は、以下を例示するために使用される:接合性トランスミド、c−トランスミド:機能(F)トランスファー(TRA)、起点(ORI)、複製(REP)、可動(MOB)、パーティショニング(PAR)、プラスミド維持(PM)、遺伝子発現調節(RGE)、組換え(REC)、パッケージング(PK)、抗生物質マーカー(AM)、塩基対(BP)、サイズ(S)、合計(T)。ボックス中の大文字のオペロン及び遺伝子は、対応するプラスミドから集められ、そしてアセンブリーされ、トランスミドが生成される。
c−TNB001の構造。c−トランスミドは環状であり、この図はトランスミドの線状地図を示す。このトランスミドの合計サイズは、43,137bpである。それはori2から複製し、pBeloBAC11(BAC)から取られ、そしてpBeloBAC11のsopABCを用いて細胞分裂に続いて安定維持される。それは、pBeloBAC11からのλパッケージングのためのcos部位を含み;aphA、カナマイシン耐性(KmR)をコードする抗生物質マーカー、Tra1,Tra2及びCtlオペロンはRK2から取られる。c−トランスミドは、tralJKAを用いてoriTからトランスファーされる。トランスポゾンTn7遺伝子は、pGRG36から取られる逆位lox部位、loxN及びlox71は、Tn7末端逆位反復体(TIR)−左端(LE)右端(RE)の間に埋め込まれ;トランスポゼース複合体の左右の認識部位が、線状地図下で、23645−24792領域において拡大されたことが示されている。
c−TNB001構築スキーム。PCR鋳型A:pBeloBAC11、B: RK2、 C: pGRG36::lox。2つの逆位lox部位loxN及びlox71を含むDNAカセットが、pGR36上のPacI及びEagI部位で挿入され、そしてpGR36::loxと命名する。このloxカセットの上鎖及び下鎖の配列は、それぞれ以下の通りである:5’-ATAACTTCGTATAAgGTATcCTATACGAAGTTATgcggcgcaagcttaccgTTCGTATAGCATACATTATACGAAGTTAT (配列番号1) 及び 5’-ggccATAACTTCGTATAATGTATGCTATACGAAcggtaagcttgcgccgcATAACTTCGTATAGgATACcTTATACGAAGTTATat (配列番号2)。アンプリコン1、2及び3は、鋳型Aからである。アンプリコン4,5,6,7,8,9,10及び11は、鋳型Bから別々に増幅され、アンプリコン12及び13は、鋳型Cから増幅される。各アンプリコンにおいて得られる遺伝子は、図8に示されている。アンプリコン1+2及び3+4+5はアセンブルされ、コンストラクトIが得られ、アンプリコン3及び7+8、9+10+11、12+13はアセンブルされ、それぞれコンストラクトII、III及びIVが得られる。文学a、b、c、d、e、fは次の制限酵素認識部位を表す:a = AscI、 b = AbsI、 c =AvrII、 d = PacI、e = MluI、f = AsiSI。4+5+6は、bとcとの間でクローン化され、続いて12+13はdとcとの間でクローン化され、9+10+11はeとdとの間でクローン化され、7+8はfとeとの間でクローン化される。最終工程においては、コンストラクトはAscl(a)により切断され、クロラムフェニコール耐性遺伝子(CmR)を含むpBeloBac11の不必要な領域が除去される。
遺伝子地図及びc−TNB001のプライマーアニーリング部位。プライマーアニーリング領域の位置が、トランスミドの最終コンストラクトに沿ってマッピングされる。アセンブルされたフラグメントを連結するために使用されるユニーク制限酵素がまた、示される。線状地図上の番号は、図7に示されるアンプリコンに対応する。遺伝子組織が、線状地図の下に示される。
カーゴドッキング反応:切除反応による組換え経路1。カーゴドッキング反応は、以下の2つの工程を含む:(i)トランスミドと、カーゴを供与するプラスミドとの間の組換え事象(I)、及びトランスミド中に組込まれるカーゴを含む細胞のための選択工程(II及びIII)。カーゴを含むプラスミド(P)を用いて、トランスミドを含むE.コリを形質転換する。カーゴは、一端にloxPを、及び他端に、黒の四角により示されるlox71(左アーム変異体)を有する。Cre発現に続いて、カーゴが切除され、2つの環状分子が生成され、その1つは1つのlox71(A)を有するカーゴを含み、他の1つは、カーゴを有さず、そして野生型loxP(B)を有するベクター骨格を含む。トランスミド(To)は、A又はBの何れかと組換えすることができ、黒の三角で示される単一のlox66部位(右アーム変異体)を含む。Aがトランスミド上でlox66と組換えする場合、一端は1つのアーム(T1+)上に二重変異体lox部位を含み、従って逆切除反応が低められる(I)。Bがトランスミド上のlox66と組換えする場合、一端は右(T2+)上に1つの変異体を含み、これは、逆切除反応をまだ可能にし、カーゴ(I)を含むトランスミドの量を低める。接合によりもたらされる選択工程においては、T0、T1+、T2+は、受容体(II)にトランスファーされ、次にカーゴを含むトランスミドが、抗生物質マーカー、及びカーゴ及び受容体細胞(III)により担持される陰性選択マーカーの組合せを用いて選択される得る。
カーゴドッキング反応:交換反応による組合せ経路2。カーゴを含むプラスミド(P)を用いて、トランスミドを担持するE.コリを形質転換する。カーゴは、一端上のloxN(8bpのコア領域中の突然変異)により、及び他端上のlox71(左アーム変異体)により切断される。組換えは、lox部位間に同一の8bpコア配列を必要とするので、カーゴは2つのlox部位間で切除されない。Cre発現では、プラスミドとトランスミドとの間で交換され、このトランスミドはまた、逆位loxN及びlox71も含む。loxNコア配列は、黒の四角で示され、これは、白の三角及び白の四角によりサンドイッチされている。lox71左アームは、黒の四角により示される。0は空のトランスミドを示し、1は負荷されたトランスミドを示す。P01及びP10は、状態0から状態1への状態遷移確率であり、その逆も同様である。接合工程においては、カーゴを有するか又は有さないトランスミドは、受容体(II)にトランスファーされ、ここでカーゴを含むトランスミドのみが、抗生物質マーカー、及びカーゴ及び受容体細胞(III)により担持される陰性選択マーカーの組合せを用いて選択され得る。
カーゴドッキング反応:交換及びロッキング反応による組換え経路3。 カーゴを含むプラスミドPを用いて、トランスミドを担持するE.コリを形質転換する。カーゴが、一端で逆位loxN+71(8bpのコア領域及び左アームにおける突然変異)により、及び他端でlox71(左アーム変異体)により切断される。カーゴは、組換えがlox部位間に同一の8bpコア配列を必要とするので、2つのlox部位間で切断されない。カーゴはまた、プラスミドとトランスミドとの間で交換され、これはまた、逆位loxN+66(8bpのコア領域及び右アームにおける変異体)及びlox66(右アーム変異体)も含む。lox71左アームは、黒のチェックマークにより満たされた長方形により示されている。組換えは、それぞれ、loxN+71とloxN+66との間で及びlox66とlox71との間で生じ、両端上に二重変異体アームを得、これは逆カーゴ非負荷反応を低める。lox66右アームは、黒のチェックマークにより満たされた三角により示される。loxN+71は、白の三角及び黒のチェックマーク付の長方形でサンドイッチされた黒の長方形により示される。0は空のトランスミドを示し、1は負荷されたトランスミドを示す。P01及びP10は、状態0から状態1への状態遷移確率であり、その逆も同様である。接合工程においては、カーゴを有するか又は有さないトランスミドは、受容体(II)にトランスファーされ、ここでカーゴを含むトランスミドのみが、抗生物質マーカー、及びカーゴ及び受容体細胞(III)により担持される陰性選択マーカーの組合せを用いて選択され得る。
2つのlox部位対間の組換えパターン。 9種の組換え経路が示されている。三角は、loxの方向、及び右アームを表す。三角はlox左アームを表し、そしてa及びbは異なるDNAを示し、太い実践及び点線は、それぞれa及びb上のlox部位により切断された領域を示す。(I、I)及び(II、II)及び(III、III)の組合せが交換反応を導く。
トランスミドのカーゴ負荷された及び非負荷の状態の遷移確率グラフ。 P01=ドッキング確率は、所望の領域をpNB300::カーゴからトランスミドに統合する確率であり、P10=アンドッキング確率は、所望の統合された領域をトランスミドから崩壊させ、そして初期状態(すなわち、空のトランスミド)に戻る確率であり、1−P10=状態1維持確率、1−P01=状態0維持確率。状態1の定常状態確率=P01/(P10+P01)、これは、P01がより高められるにつれて、トランスミドの負荷状態がより高められるので、直感的に正しい。
カーゴベクターpNB300の構造。 カーゴベクターpNB300は環状のプラスミドであり、この図は、そのベクターの線状地図を示す。このカーゴベクターの合計サイズは、4851bpである。それは、pACYC184から使用されるp15AoriVから複製する。それは、カーゴドッキング反応組換え経路(図10)を使用し、2つの逆位lox部位、lox71及びloxNを含み、この間にジヒドロ葉酸レダクターゼ遺伝子が位置し、これはCre−介在性組換え事象のための選択マーカーとして利用されるであろう。カーゴは、ユニーク制限部位NotI及びXhoIでクローン化され得る。Creはこのカーゴベクターから構成的に発現される。ccdB遺伝子はlacオペレーターの制御下にあり、そして所望のカーゴのみだけではなく、ベクターバックボーンがトランスミドにトランスファーされるCre介在組換え事象に対する負の選択として使用される。
pNB300カーゴベクター構築スキーム。 a、b、c、d、eは、以下のユニーク制限酵素認識部位を示す:a = XbaI、b = EarI、c = AsiSi、d = NotI、e = XhoI。クローニング部位(lox71−loxNと命名される)を有するスタッファー領域に隣接する逆位lox71及びloxN部位(それぞれ、黒色及び白色)を含む合成二重鎖カセット1が、プラスミドpACYC184のXbaI及びEarI部位にクローン化され、pACYC184::lox71−loxNが得られる。フラグメント2は、P2.前方向及びP2.逆方向プライマーを用いてプラスミドpFE872から増幅されたジヒドロ葉酸レダクターゼ遺伝子dhfrを含むアンプリコンである。AsiSI及びNotI部位が、AsiSI及びNotIにより消化され、そしてpACYC184::lox71−loxNのAsiSI及びNotIにクローン化され、コンストラクトA(pACYC184:: lox71−dhfr-loxN)が得られる、アンプリコン2の末端に組込まれる。フラグメント3は、P3.前方向及びP3.逆方向プライマーを用いてコンストラクトAから増幅される。cre遺伝子を含むフラグメント4は、P4.前方向及びP4.逆方法プライマーを用いてプラスミドpCAG−Cre_GFPから増幅される。フラグメント5及び6は、それぞれ、P5.前方向、P5.逆方法及びP6.前方向、P6.逆方向プライマーを用いて、プラスミドpCR BluntII−TOPO (New England Biolabsから入手できる)から増幅される。フラグメント3,4,5及び6は、Gibsonアセンブリーによりアセンブルされ、カーゴベクターpNB300が得られる。プライマー配列は、実施例1に示される。
カーゴベクターpNB300の遺伝子地図及びプライマーアニーリング部位。 プライマーアニーリング領域の位置が、カーゴベクターの最終コンストラクトに沿ってマッピングされる。カーゴフラグメントを連結するために使用されるユニーク制限酵素NotI及びXhoIもまた示される。線状地図上の番号は、図15に示されるアンプリコンに対応する。
CRISPR/Cas9システム、及びpNB108に由来するVONCKISTスペーサーを有するカーゴを担持するpNB300の線状遺伝子地図。 プラスミドpNB108からのtracrRNA Cas9及びVONCKIST CRISPRスペーサーをコードするアンプリコンがNotI及びXhoIにより消化され、そして5,335bpのフラグメントを、pNB300上のNotI及びXhoI部位中にクローン化し、pNB301が得られる。pNB301の合計サイズは、10、179bpでアル。図29−31は、例示されたカーゴの構造を示している。
Cre−lox組換えに続くc−トランスミド、c−TNB 001、 CRISPR / Cas 9システム及びpNB108由来の VONCKIST スペーサー。 カーゴtracrRNA Cas9 及び VONCKIST CRISPRスペーサー、及びdhfr遺伝子が、インビボでのCre−lox組換えによりcTNB001に特異的に組換えられる。この6,307bp領域が、Tn7左及び右TIR部位間に挿入される。カーゴ領域が線状地図の下で拡大され、そして8種のVONCKISTスペーサーを示す。合計サイズは、49,358bpである。
カーゴにより負荷されたc−トランスミドの選択。 円形の点線により示されるカーゴプラスミド(P)は、図14に示される遺伝子要素を担持する。c:負の選択のためのlacオペロンにより制御されるccdB遺伝子、A:ジヒドロ葉酸レダクターゼ遺伝子dhfr。Pは、c−トランスミドcTNB001(円形の実線で示されるT0)を有するF+、laclg株に形質転換される。2種の組換え経路が、図11に示される、交換よりドッキング組換え経路2を介して工程1に示される。1つの経路は、単一のlox部位での組換えであり、全体のプラスミドPがトランスミド(T2)に組換えされる事象が得られ;他の経路は、2つのlox部位での組換えであり、所望する組換え体(T1)が得られる。接合工程(II)においては、To,T1又はT2のいずれかが、接合体のための選択と共に受容体細胞にトランスファーされる。工程3においては、ccdB遺伝子が、トリメトプリム(カーゴによりコードされるTpR)及びストレプトマイシン(細菌受容体によりコードされるSmR)の存在下でT2を有する細胞を死滅するために発現される。これは、所望のT1トランスミドのみを有する受容体細胞についての選択である。
パッケージングDNA基質を調製するためのT1単離及びRCA増幅。 T1プラスミドが、大コンストラクトプラスミド調製キット、例えばQIAGEN大コンストラクトキット(カタログ番号12462号)を用いて、図19において選択された細胞から単離される。T1は、プライマーf(5’−gacatgaggt*t*g*c)(配列番号3)からのphi21DNAポリメラーゼによるローリングサークル増幅(RCA)のための鋳型であり、ここで米印は、cos部位でのホスホロチオエート結合を示す。重合DNA上のcos部位の下流にアニーリングするrプライマー(5’−atgGCGAT*C*G*C(配列番号4)(米印は、ホスホロチオエート結合を示す))の存在下で、コンカテマー又は成熟二本鎖DNAがRCA反応において蓄積される。この反応は、膜透析、例えばゲノムチューブ−0−透析装置(G-Biosciences, カタログ番号786―142―45MC)により洗浄され得る。この透析される二本鎖DNAは、パッケージングキット、例えばMaxPlax Lambda Packaging Extracts (カタログ番号MP5105)を用いて、インビトロパッケージングのための基質として利用され得、そしてトランスミドをλファージにパッケージングすることができる。
宿主染色体上のattTn7部位で統合されたカーゴの構造。 CRISPR/Cas9システム、及び8種の異なったβラクタマーゼ遺伝子を標的化するVONCKISTスペーサーが、c−トランスミドベクターからのTnsABCD−介在性転位に続いて、宿主染色体(Ch)上のattTn7で統合される。
実施例2で構築されたpNB100のプラスミド地図。 プラスミド地図が、SnapGene viewer ver. 2.4.3 free version (http://www.snapgene.com)により描かれた。2つの直接的反復体(DR)は、リーダー配列の3′末端に隣接する狭い白の長方形ボックスとして示される。
写真は、細菌細胞交配(実施例2を参照のこと)による本発明の実施形態に従っての「ネマシス共生活性」(NSA)の結果を示す。左のプレートは、Ap100Cm35におけるJA200 pNT3 x DH5α pNB100を示し、右のプレートは、Ap100Cm35におけるJA200 pNT3 x DH5α pNB102を示し、両プレートは、5×10個の細胞/mlでプレートされる。
写真は、プラスミド形質転換(実施例2を参照のこと)による本発明の実施形態に従ってのNSAの結果を示す。左:LB Cm35プレート、コロニー1−40は、pNB102により形質転換されたDH5α pBR322であり;コロニー45−60は、pNB100により形質転換されたDH5α pBR322である。すべてのコロニーは、プラスミドpNB100及びpNB102上に担持されるCmに対しての耐性を示し;右:LB Ap100プレート。コロニー1−40は、、NBEc001株におけるプラスミドpBR322上に担持されるβ−ラクタマーゼ遺伝子に対して標的化されたスペーサー領域を担持するpNB102による形質転換に続いてApRを失い、それにより、ネメシス共生活性を実証することを注目すること。このスペーサー領域を欠いているが、しかしCas9遺伝子を担持するpNB100は、β−ラクタマーゼ遺伝子を不活性化することができない。
実施例2において構築されたpNB108のプラスミド地図。プラスミド地図が、SnapGene viewer ver. 2.4.3 free version (http://www.snapgene.com)により描かれた。オクタマースペーサーコンカテマー(図26Bを参照のこと)が、制限部位がA1及びA2に位置するBsaIにより消化され、そしてNB100上のBsaIスペーサークローニング部位に連結され、pNB108が得られた。pNB108上の単一のプロモーター及びスペーサー領域(6221−7225)が示されている。P=プロモーター、L=リーダー、R=直接的反復体、S=スペーサー、T=テール。連結されたスペーサー(NDM、IMP、VIM、KPC、OXA−48、SHV、TEM及びCTX−Mに対して標的化された)は、単一のプロモーター下に位置する。
実施例2におけるテトラマースペーサー連結。オリゴを会合する数字は、図15に列挙されるプライマー番号に対応する。オリゴは、それぞれ、a、c、e及びgユニークスペーサー領域(I)を介して、26と27との、28と34との、35と31との、32と36との間でペアワイズアニーリングされ、そして個々の管(II)において拡張される。26及び27からのダイマーコンカテマーは、スペーサーa及びbを連結する。28及び34からのダイマーコンカテマーは、スペーサーb、c及びdを連結する。35及び31からのダイマーコンカテマーは、スペーサーe及びfを連結する。32及び36からのダイマーコンカテマーは、スペーサーf、g及びhを連結する(II)。連結されたダイマーa+b及びb+c+d、e+f及びf+g+hはさらに、それぞれb及びfスペーサーを介してハイブリダイズされ、そして拡張され、スペーサーa、b、c及びd、又はe、f、g及びhが連結される(III)。テトラマースペーサーコンカテマーe+f+g+hが、制限部位がB1及びB2に位置するSapIにより消化され、そしてpNB200上のSapIスペー鎖オークローニング部位に連結され、pnB202が得られる。テトラスペーサーコンカテマーa+b+c+dが、制限部位がA1及びA2に位置するBsaIにより消化され、そしてpNB202上のBsaIスペーサークローニング部位に連結され、pNB203が得られる。a=NDMのための20マースペーサー、b=IMPのための20マースペーサー、c=VIMのための20マースペーサー、d=KPCのための20マースペーサー、e=OXA−48のための20マースペーサー、f=SHVのための20マースペーサー、g=TEMのための20マースペーサー、h=CTX−Mのための20マースペーサー。
実施例2におけるオクタマースペーサー連結。テトラマースペーサーコンカテマーa+b+c+d 及び e+f+g+hが、それぞれ、プライマー対NB026及びNB029、NB030及び及びNB033により増幅され(V)、そしてスペーサーd領域を介してテトラコンカテマーをハイブリダイズし、続いて伸長により、オクタマースペーサーa+b+c+d+e+f+g+hを得る。このオクタマーが、BsaIにより消化され、そして制限部位がA1及びA2に位置するBsaIに連結され、pNB100上のBsaIスペーサークローニング部位にサンド連結され、pNB108が得られる。a=NDMのための20マースペーサー、b=IMPのための20マースペーサー、c=VIMのための20マースペーサー、d=KPCのための20マースペーサー、e=OXA−48のための20マースペーサー、f=SHVのための20マースペーサー、g=TEMのための20マースペーサー、h=CTX−Mのための20マースペーサー。
写真はプラスミド形質転換によるNSAの結果を示す(実施例2を参照のこと)。blaVIM−1 (A); blaOXA−48 (B); blaNDM−1 (C); blaCTX−M−15 (D); blaKPC−3 (E); blaIMP−1 (F); blaSHV−18 (G);及び blaTEM−3 (H)を担持するプラスミドを有するDH5αが、pNB108及びpNB100により形質転換され、そしてクロラムフェニコール(Cm)16μg/mlを補充されたLBプレート上で選択される。(A−G)においては、6つの単一コロニーが採取され、そしてLBCm16プレート、及びCm及びアンピシリン(Ap)の両者を担持するプレート、LBCm16Ap100プレート(Cm、16μg/ml、Ap、100μg/ml)上に画線した。予想通り、すべてのコロニーは、プラスミドpNB100及びpNB108上に担持されるCmに対する耐性を保持する。pNB108により形質転換されたそれらは、ApRを失った初期の6つのコロニーの全て又はいくつかを示し、それにより、ネメシス共生活性を実証する。図27A、B、E及びFにおいては、矢印は、現在Ap感染性である全てのコロニーを示す。図27C、D及びGにおいては、矢印は、低められたAP耐性を示す。(H)においては、単一のコロニーが一次形質転換体から採取され、そしてLBCm16及びLBCm16Ap100プレート上にツースピック(toothpicked)された。pNB108により形質転換されたそれら(3−6、8行目のコロニー、及び7行目の最後の3つのコロニー)は、ApRを失なっており(すなわち、それらは全て、現在Ap感受性である)、それにより、pNB100(1、2列でのコロニー)、又はblaTEMスペーサー配列を欠いている別のプラスミド(7行目の最初の3つのコロニー)により形質転換されたそれらとは対照的に、ネシメス共生活性を実証する。
写真はプラスミド形質転換によるNSAの結果を示す(実施例2を参照のこと)。blaVIM−1 (A); blaOXA−48 (B); blaNDM−1 (C); blaCTX−M−15 (D); blaKPC−3 (E); blaIMP−1 (F); blaSHV−18 (G);及び blaTEM−3 (H)を担持するプラスミドを有するDH5αが、pNB108及びpNB100により形質転換され、そしてクロラムフェニコール(Cm)16μg/mlを補充されたLBプレート上で選択される。(A−G)においては、6つの単一コロニーが採取され、そしてLBCm16プレート、及びCm及びアンピシリン(Ap)の両者を担持するプレート、LBCm16Ap100プレート(Cm、16μg/ml、Ap、100μg/ml)上に画線した。予想通り、すべてのコロニーは、プラスミドpNB100及びpNB108上に担持されるCmに対する耐性を保持する。pNB108により形質転換されたそれらは、ApRを失った初期の6つのコロニーの全て又はいくつかを示し、それにより、ネメシス共生活性を実証する。図27A、B、E及びFにおいては、矢印は、現在Ap感染性である全てのコロニーを示す。図27C、D及びGにおいては、矢印は、低められたAP耐性を示す。(H)においては、単一のコロニーが一次形質転換体から採取され、そしてLBCm16及びLBCm16Ap100プレート上にツースピック(toothpicked)された。pNB108により形質転換されたそれら(3−6、8行目のコロニー、及び7行目の最後の3つのコロニー)は、ApRを失なっており(すなわち、それらは全て、現在Ap感受性である)、それにより、pNB100(1、2列でのコロニー)、又はblaTEMスペーサー配列を欠いている別のプラスミド(7行目の最初の3つのコロニー)により形質転換されたそれらとは対照的に、ネシメス共生活性を実証する。
写真はプラスミド形質転換によるNSAの結果を示す(実施例2を参照のこと)。blaVIM−1 (A); blaOXA−48 (B); blaNDM−1 (C); blaCTX−M−15 (D); blaKPC−3 (E); blaIMP−1 (F); blaSHV−18 (G);及び blaTEM−3 (H)を担持するプラスミドを有するDH5αが、pNB108及びpNB100により形質転換され、そしてクロラムフェニコール(Cm)16μg/mlを補充されたLBプレート上で選択される。(A−G)においては、6つの単一コロニーが採取され、そしてLBCm16プレート、及びCm及びアンピシリン(Ap)の両者を担持するプレート、LBCm16Ap100プレート(Cm、16μg/ml、Ap、100μg/ml)上に画線した。予想通り、すべてのコロニーは、プラスミドpNB100及びpNB108上に担持されるCmに対する耐性を保持する。pNB108により形質転換されたそれらは、ApRを失った初期の6つのコロニーの全て又はいくつかを示し、それにより、ネメシス共生活性を実証する。図27A、B、E及びFにおいては、矢印は、現在Ap感染性である全てのコロニーを示す。図27C、D及びGにおいては、矢印は、低められたAP耐性を示す。(H)においては、単一のコロニーが一次形質転換体から採取され、そしてLBCm16及びLBCm16Ap100プレート上にツースピック(toothpicked)された。pNB108により形質転換されたそれら(3−6、8行目のコロニー、及び7行目の最後の3つのコロニー)は、ApRを失なっており(すなわち、それらは全て、現在Ap感受性である)、それにより、pNB100(1、2列でのコロニー)、又はblaTEMスペーサー配列を欠いている別のプラスミド(7行目の最初の3つのコロニー)により形質転換されたそれらとは対照的に、ネシメス共生活性を実証する。
写真はプラスミド形質転換によるNSAの結果を示す(実施例2を参照のこと)。blaVIM−1 (A); blaOXA−48 (B); blaNDM−1 (C); blaCTX−M−15 (D); blaKPC−3 (E); blaIMP−1 (F); blaSHV−18 (G);及び blaTEM−3 (H)を担持するプラスミドを有するDH5αが、pNB108及びpNB100により形質転換され、そしてクロラムフェニコール(Cm)16μg/mlを補充されたLBプレート上で選択される。(A−G)においては、6つの単一コロニーが採取され、そしてLBCm16プレート、及びCm及びアンピシリン(Ap)の両者を担持するプレート、LBCm16Ap100プレート(Cm、16μg/ml、Ap、100μg/ml)上に画線した。予想通り、すべてのコロニーは、プラスミドpNB100及びpNB108上に担持されるCmに対する耐性を保持する。pNB108により形質転換されたそれらは、ApRを失った初期の6つのコロニーの全て又はいくつかを示し、それにより、ネメシス共生活性を実証する。図27A、B、E及びFにおいては、矢印は、現在Ap感染性である全てのコロニーを示す。図27C、D及びGにおいては、矢印は、低められたAP耐性を示す。(H)においては、単一のコロニーが一次形質転換体から採取され、そしてLBCm16及びLBCm16Ap100プレート上にツースピック(toothpicked)された。pNB108により形質転換されたそれら(3−6、8行目のコロニー、及び7行目の最後の3つのコロニー)は、ApRを失なっており(すなわち、それらは全て、現在Ap感受性である)、それにより、pNB100(1、2列でのコロニー)、又はblaTEMスペーサー配列を欠いている別のプラスミド(7行目の最初の3つのコロニー)により形質転換されたそれらとは対照的に、ネシメス共生活性を実証する。
写真はプラスミド形質転換によるNSAの結果を示す(実施例2を参照のこと)。blaVIM−1 (A); blaOXA−48 (B); blaNDM−1 (C); blaCTX−M−15 (D); blaKPC−3 (E); blaIMP−1 (F); blaSHV−18 (G);及び blaTEM−3 (H)を担持するプラスミドを有するDH5αが、pNB108及びpNB100により形質転換され、そしてクロラムフェニコール(Cm)16μg/mlを補充されたLBプレート上で選択される。(A−G)においては、6つの単一コロニーが採取され、そしてLBCm16プレート、及びCm及びアンピシリン(Ap)の両者を担持するプレート、LBCm16Ap100プレート(Cm、16μg/ml、Ap、100μg/ml)上に画線した。予想通り、すべてのコロニーは、プラスミドpNB100及びpNB108上に担持されるCmに対する耐性を保持する。pNB108により形質転換されたそれらは、ApRを失った初期の6つのコロニーの全て又はいくつかを示し、それにより、ネメシス共生活性を実証する。図27A、B、E及びFにおいては、矢印は、現在Ap感染性である全てのコロニーを示す。図27C、D及びGにおいては、矢印は、低められたAP耐性を示す。(H)においては、単一のコロニーが一次形質転換体から採取され、そしてLBCm16及びLBCm16Ap100プレート上にツースピック(toothpicked)された。pNB108により形質転換されたそれら(3−6、8行目のコロニー、及び7行目の最後の3つのコロニー)は、ApRを失なっており(すなわち、それらは全て、現在Ap感受性である)、それにより、pNB100(1、2列でのコロニー)、又はblaTEMスペーサー配列を欠いている別のプラスミド(7行目の最初の3つのコロニー)により形質転換されたそれらとは対照的に、ネシメス共生活性を実証する。
写真はプラスミド形質転換によるNSAの結果を示す(実施例2を参照のこと)。blaVIM−1 (A); blaOXA−48 (B); blaNDM−1 (C); blaCTX−M−15 (D); blaKPC−3 (E); blaIMP−1 (F); blaSHV−18 (G);及び blaTEM−3 (H)を担持するプラスミドを有するDH5αが、pNB108及びpNB100により形質転換され、そしてクロラムフェニコール(Cm)16μg/mlを補充されたLBプレート上で選択される。(A−G)においては、6つの単一コロニーが採取され、そしてLBCm16プレート、及びCm及びアンピシリン(Ap)の両者を担持するプレート、LBCm16Ap100プレート(Cm、16μg/ml、Ap、100μg/ml)上に画線した。予想通り、すべてのコロニーは、プラスミドpNB100及びpNB108上に担持されるCmに対する耐性を保持する。pNB108により形質転換されたそれらは、ApRを失った初期の6つのコロニーの全て又はいくつかを示し、それにより、ネメシス共生活性を実証する。図27A、B、E及びFにおいては、矢印は、現在Ap感染性である全てのコロニーを示す。図27C、D及びGにおいては、矢印は、低められたAP耐性を示す。(H)においては、単一のコロニーが一次形質転換体から採取され、そしてLBCm16及びLBCm16Ap100プレート上にツースピック(toothpicked)された。pNB108により形質転換されたそれら(3−6、8行目のコロニー、及び7行目の最後の3つのコロニー)は、ApRを失なっており(すなわち、それらは全て、現在Ap感受性である)、それにより、pNB100(1、2列でのコロニー)、又はblaTEMスペーサー配列を欠いている別のプラスミド(7行目の最初の3つのコロニー)により形質転換されたそれらとは対照的に、ネシメス共生活性を実証する。
写真はプラスミド形質転換によるNSAの結果を示す(実施例2を参照のこと)。blaVIM−1 (A); blaOXA−48 (B); blaNDM−1 (C); blaCTX−M−15 (D); blaKPC−3 (E); blaIMP−1 (F); blaSHV−18 (G);及び blaTEM−3 (H)を担持するプラスミドを有するDH5αが、pNB108及びpNB100により形質転換され、そしてクロラムフェニコール(Cm)16μg/mlを補充されたLBプレート上で選択される。(A−G)においては、6つの単一コロニーが採取され、そしてLBCm16プレート、及びCm及びアンピシリン(Ap)の両者を担持するプレート、LBCm16Ap100プレート(Cm、16μg/ml、Ap、100μg/ml)上に画線した。予想通り、すべてのコロニーは、プラスミドpNB100及びpNB108上に担持されるCmに対する耐性を保持する。pNB108により形質転換されたそれらは、ApRを失った初期の6つのコロニーの全て又はいくつかを示し、それにより、ネメシス共生活性を実証する。図27A、B、E及びFにおいては、矢印は、現在Ap感染性である全てのコロニーを示す。図27C、D及びGにおいては、矢印は、低められたAP耐性を示す。(H)においては、単一のコロニーが一次形質転換体から採取され、そしてLBCm16及びLBCm16Ap100プレート上にツースピック(toothpicked)された。pNB108により形質転換されたそれら(3−6、8行目のコロニー、及び7行目の最後の3つのコロニー)は、ApRを失なっており(すなわち、それらは全て、現在Ap感受性である)、それにより、pNB100(1、2列でのコロニー)、又はblaTEMスペーサー配列を欠いている別のプラスミド(7行目の最初の3つのコロニー)により形質転換されたそれらとは対照的に、ネシメス共生活性を実証する。
写真はプラスミド形質転換によるNSAの結果を示す(実施例2を参照のこと)。blaVIM−1 (A); blaOXA−48 (B); blaNDM−1 (C); blaCTX−M−15 (D); blaKPC−3 (E); blaIMP−1 (F); blaSHV−18 (G);及び blaTEM−3 (H)を担持するプラスミドを有するDH5αが、pNB108及びpNB100により形質転換され、そしてクロラムフェニコール(Cm)16μg/mlを補充されたLBプレート上で選択される。(A−G)においては、6つの単一コロニーが採取され、そしてLBCm16プレート、及びCm及びアンピシリン(Ap)の両者を担持するプレート、LBCm16Ap100プレート(Cm、16μg/ml、Ap、100μg/ml)上に画線した。予想通り、すべてのコロニーは、プラスミドpNB100及びpNB108上に担持されるCmに対する耐性を保持する。pNB108により形質転換されたそれらは、ApRを失った初期の6つのコロニーの全て又はいくつかを示し、それにより、ネメシス共生活性を実証する。図27A、B、E及びFにおいては、矢印は、現在Ap感染性である全てのコロニーを示す。図27C、D及びGにおいては、矢印は、低められたAP耐性を示す。(H)においては、単一のコロニーが一次形質転換体から採取され、そしてLBCm16及びLBCm16Ap100プレート上にツースピック(toothpicked)された。pNB108により形質転換されたそれら(3−6、8行目のコロニー、及び7行目の最後の3つのコロニー)は、ApRを失なっており(すなわち、それらは全て、現在Ap感受性である)、それにより、pNB100(1、2列でのコロニー)、又はblaTEMスペーサー配列を欠いている別のプラスミド(7行目の最初の3つのコロニー)により形質転換されたそれらとは対照的に、ネシメス共生活性を実証する。
トランスミドcTNB00−Xの線状地図。地図は以下を示す:cos 部位(1)、oriV (2)、tracrRNA (3)、cas9 (4)、リーダー (5)、直接的反復体 (6)、TEM−3ノタメノスペーサー (7)、トレイラー配列 (8)、tra2 オペロン(9)、Psr/Mrs オペロン(10)、aphA 遺伝子 (11), tra1 オペロン (12)、oriT (13)、制御領域(14)。
写真は、6つのsgRNAカセットを担持するcTNB000−Xプラスミド誘導体のプラスミド形質転換によるNSAの結果を示す(実施例5を参照のこと)。βラクタマーゼ遺伝子を担持するプラスミドを有するDH5αが、VKONTC15を標的化するsgRNAを担持するcTNB000−X_sg01721034Rにより形質転換され、そしてクロラムフェニコール(Cm)16μg/mlを補充されたLBプレート上で選択される。次の26の単一コロニーが、左に示されるLBCm16プレート、及びCm及びアンピシリン(Ap)の両者を担持するプレート、右に示されるLBm16Ap100プレート(Cm、16μg/ml、Ap、100μg/ml)上にツースピックされた。図29Aは以下を示す:コロニー1−26は、VIM−1(hex1)をコードするNBEc032であり、そしてすべてのApSであり;コロニー27−52は、KPC−3(hex2)をコードするNBEc036であり、そして全てのApSである。図29B(上部)は以下を示す:コロニー1−26は、OXA−48(hex3)をコードするNBEc033であり、そして25/25のコロニーがApSであり;コロニー27−52は、TEM−3(hex4)をコードするNBEc0001であり、そして3/26コロニーがApSである。図29B(低部)は以下を示す:コロニー1−26は、NDM−1(hex5)をコードするNBEc03であり、そしてすべてのコロニーはApSであり;コロニー27−52は、CTX−M−15(hex6)をコードするNBEc0035であり、そしてすべてはApSである。図29Cは、TEM−3遺伝子の標的化の再試験を示す。ここで、一次形質転換体LBCmプレートは、再び一晩増殖させ、そして次に、ツースピックされ;コロニー1−52は、TEM−3(hex4)をコードするNBEc001であり、そして42/52のコロニーがApSである。
写真は、6つのsgRNAカセットを担持するcTNB000−Xプラスミド誘導体のプラスミド形質転換によるNSAの結果を示す(実施例5を参照のこと)。βラクタマーゼ遺伝子を担持するプラスミドを有するDH5αが、VKONTC15を標的化するsgRNAを担持するcTNB000−X_sg01721034Rにより形質転換され、そしてクロラムフェニコール(Cm)16μg/mlを補充されたLBプレート上で選択される。次の26の単一コロニーが、左に示されるLBCm16プレート、及びCm及びアンピシリン(Ap)の両者を担持するプレート、右に示されるLBm16Ap100プレート(Cm、16μg/ml、Ap、100μg/ml)上にツースピックされた。図29Aは以下を示す:コロニー1−26は、VIM−1(hex1)をコードするNBEc032であり、そしてすべてのApSであり;コロニー27−52は、KPC−3(hex2)をコードするNBEc036であり、そして全てのApSである。図29B(上部)は以下を示す:コロニー1−26は、OXA−48(hex3)をコードするNBEc033であり、そして25/25のコロニーがApSであり;コロニー27−52は、TEM−3(hex4)をコードするNBEc0001であり、そして3/26コロニーがApSである。図29B(低部)は以下を示す:コロニー1−26は、NDM−1(hex5)をコードするNBEc03であり、そしてすべてのコロニーはApSであり;コロニー27−52は、CTX−M−15(hex6)をコードするNBEc0035であり、そしてすべてはApSである。図29Cは、TEM−3遺伝子の標的化の再試験を示す。ここで、一次形質転換体LBCmプレートは、再び一晩増殖させ、そして次に、ツースピックされ;コロニー1−52は、TEM−3(hex4)をコードするNBEc001であり、そして42/52のコロニーがApSである。
写真は、6つのsgRNAカセットを担持するcTNB000−Xプラスミド誘導体のプラスミド形質転換によるNSAの結果を示す(実施例5を参照のこと)。βラクタマーゼ遺伝子を担持するプラスミドを有するDH5αが、VKONTC15を標的化するsgRNAを担持するcTNB000−X_sg01721034Rにより形質転換され、そしてクロラムフェニコール(Cm)16μg/mlを補充されたLBプレート上で選択される。次の26の単一コロニーが、左に示されるLBCm16プレート、及びCm及びアンピシリン(Ap)の両者を担持するプレート、右に示されるLBm16Ap100プレート(Cm、16μg/ml、Ap、100μg/ml)上にツースピックされた。図29Aは以下を示す:コロニー1−26は、VIM−1(hex1)をコードするNBEc032であり、そしてすべてのApSであり;コロニー27−52は、KPC−3(hex2)をコードするNBEc036であり、そして全てのApSである。図29B(上部)は以下を示す:コロニー1−26は、OXA−48(hex3)をコードするNBEc033であり、そして25/25のコロニーがApSであり;コロニー27−52は、TEM−3(hex4)をコードするNBEc0001であり、そして3/26コロニーがApSである。図29B(低部)は以下を示す:コロニー1−26は、NDM−1(hex5)をコードするNBEc03であり、そしてすべてのコロニーはApSであり;コロニー27−52は、CTX−M−15(hex6)をコードするNBEc0035であり、そしてすべてはApSである。図29Cは、TEM−3遺伝子の標的化の再試験を示す。ここで、一次形質転換体LBCmプレートは、再び一晩増殖させ、そして次に、ツースピックされ;コロニー1−52は、TEM−3(hex4)をコードするNBEc001であり、そして42/52のコロニーがApSである。
本発明のさらなる側面及び特徴が下記に示される。
また「トランスミド」として本明細書において言及される、本発明の核酸送達ビークルは、目的の選択された核酸を、微生物、例えば細菌中に導入し、そしてマイクロバイオーム、例えば特定の環境、例えば人体又は人体の一部における他の微生物への選択された核酸の続く広がりを促進するために、細菌ウィルス及び細菌プラスミドの選択された特徴を組合せる。トランスミドの送達可能核酸成分は、感染による送達を可能にするために、バクテリオファージコートタンパク質中にパッケージングされる。感染は、感染された細菌細胞におけるトランスミドの送達可能核酸成分の放出及び複製、及び細菌接合によるほかの細菌へのその続く伝達を導く。
トランスミドは、例えば細菌病原体における抗生物質耐性及び病原性遺伝子の不活性化、又はマイクロバイオームの集団構造の改変、すなわちマイクロバイオーム工学のために使用され得る。マイクロバイオーム工学はまた、所望の又は有益な遺伝子の胃腸管における存在するマイクロバイオーム、例えばワクチン、治療薬及び栄養補助食品への現場トランスミド送達によってもたらされ得る。本発明のトランスミドは、例えば食品及び発酵技法、並びに生化学工学及びバイオ燃料生産において使用され得る。
本発明の種々の側面によれば、本明細書に記載される核酸送達ビークルは、バクテリオファージ(ファージ)キャプシド又はコード中にパッケージングされ、そして従って、送達可能核酸、例えばDNAを、標的細菌細胞中に送達可能核酸の送達のために注入するファージ誘導体の能力を開発できる、接合性の又は可動可能なプラスミド誘導体を含む。標的細菌、例えば感染された個体における細菌病原体の感染に続いて、送達可能核酸は、ファージ粒子から放出され、そして細菌細胞に入り、そして複製する。
以下の2つの特定型のトランスミドが定義され得る:(i)本明細書においては「c−トランスミド」として言及される接合性トランスミド;及び(ii)本明細書においては「m−トランスミド」として言及される可動可能トランスミド。
c−トランスミドは、それが受容体細菌との接合を可能にする全ての遺伝子機能を担持する送達可能核酸を含むので、事故伝達性である。それらの機能は以下を含むことができる:(i)DNA可動機能−トランスファーoriTの起点、及び/又はoriTでニックを導入するためにリラクサゾームを形成するタンパク質又は複数のタンパク質をコードする遺伝子;及び(ii)例えば、線毛アセンブリー及び生成、内膜タンパク質、ペリプラズムタンパク質、表面排除タンパク質及び/又は交配対安定化を含む他のトランスファーtra機能(Thomas & Nielsen Nat. Rev. Microbiol. 3, 711-21, 2005によるレビューを参照のこと; その全体が参照により本明細書に組み込まれる)。
m−トランスミドは、例えば核酸(例えば、DNA)可動機能を含むドナーから受容体細胞への可動を可能にする遺伝子機能を担持する送達可能核酸を含む。m−トランスミドは、ドナー細菌細胞にも存在する接合性プラスミドにより提供されるべき、他のtra機能からの機能的相補性を必要とする。
ファージ感染により最初に送達されるc−トランスミドからの送達可能核酸を有する細菌はまた、ドナーとしても機能し、そして細菌プラスミド接合により、送達可能核酸を他の細菌(例えば、マイクロバイオームにおける)に送達する。c−トランスミドからの送達可能核酸を受ける各細菌細胞は、1又は2以上の続く3ラウンドの細菌接合において、それを他の新しい受容体(例えば、マイクロバイオームにおける)に伝達することができる。このようにして、目的の選択された核酸は、細胞集団内に広がる。
ファージ感染によりまた最初に送達されるm−トランスミドからの送達可能核酸を有する細菌はまた、ドナーとしても機能し、そして送達可能核酸を、細菌病原体(例えば、マイクロバイオームにおける)を含む他の細菌に伝達することができる。目的の選択された核酸はまた、細菌集団内に広がる。しかしながら、これは、共存する接合性プラスミドが細菌に存在し、必要とされる他のtra機能が提供されることを必要とする。
トランスミドはまた、治療される個体のマイクロバイオームに存在する非病原性共生細菌に、ファージ感染による送達可能核酸を最初に送達するために使用され得る。再び、送達可能核酸を現在担持する共生細菌は、ドナーとして作用する。細菌接合により、それらの細菌はトランスミドを伝達し、そして従って、目的の選択されたヌクレオチド配列を、さらなる受容体細菌に広げることができる。また、送達可能核酸を担持する共生細菌は、例えば、細菌接合により送達可能核酸の広がりを促進するために、プロバイオテックスとして直接的に投与され得る。
従って、最初にファージ感染又は共生細菌により送達され、そして細菌接合により広げられた、トランスミドからの送達可能核酸である単一の遺伝子コンストラクトは、治療用途及び予防用途の両者のために使用され得る。
種々の側面によれば、本発明のトランスミドは、以下の追加の利点の1又は2以上、又はすべてを提供することができる:
(i)送達ビークルは好ましくは、病原性遺伝子を含む宿主遺伝子を形質導入することができる溶原性ファージの使用を含まない。医薬組成物又は生物工学への使用のためのトランスミドを商品化するために規制上のハードルが、より少なくなり;及び/又は
(ii)トランスミドは好ましくは、宿主細菌細胞を死滅できる溶解ファージではない。それらは、ファージ送達に対して耐性である標的細菌については、ほとんどか又はまったく選択されておらず;及び/又は
(iii)最初のファージ感染に続いて、送達可能核酸の続く広がりは、接合によってである。ファージ感染のさらなる必要性がないことは、トランスミドを含む医薬組成物に対する患者の免疫応答がほとんどか又はまったくないであろうことを意味する;及び/又は
(iv)トランスミドを含む医薬組成物は、好ましくは無細胞である。従って、組成物の送達は、非経口的に、及び例えば肺感染のためにはエアロゾル送達によってであり得;及び/又は
(v)トランスミドは、ファージ感染段階及び/又は接合伝達段階のために、広範囲又は狭い範囲の細菌細胞に対して調整又は改変され得る。その調整又は改変は、ファージ感染及びプラスミド接合のための適切な遺伝子モジュールを使用でき;及び/又は
(vi)トランスミドは、臨床送達システム、例えば治療用及び予防用遺伝子モジュールの送達への使用のために理想的ではあるが、しかしまた、工学微生物学及び合成生物学における用途を提供する。
本発明のトランスミドは、以下の3つの成分を含むと思われても良く、そして以下の3つの成分から構成されても良い:(i)「シップ(ship)」―複製、ファージパッケージング及び(c−トランスミドについては)接合トランスファーのために必要とされる機能を担持するトランスミドベクターバックボーン;(ii)「カーゴ(Cargo)」―目的の選択された核酸の付加のための構築及び柔軟性を容易にするために、非可動性プラスミドクローニングベクター上の構築され得る、送達されるべき目的の選択された核酸;及び(iii)「ドッグ(Dock)」−カーゴ、すなわち目的の選択されたヌクレオチド配列を、クローニングベクターから、シップである接合性プラスミドベクターバックボーンにトランスファーするインビボ部位特異的組換えを可能にする機能。
本発明の特定の側面によれば、トランスミドは、以下に概説されるような特徴(又は「遺伝子モジュール」)を含むことができる。
OriV及びrep遺伝子及びコピー数調節−細菌細胞又は宿主へのファージ感染による送達の後、送達可能核酸の複製を可能にするための、栄養複製oriVのプラスミドDNA起点。典型的には、プラスミドは、oriVにおける認識配列からDNA複製を開始させるための細菌宿主複製機構をリクルートする。典型的には、1又は2以上のプラスミドコードの複製タンパク質repは、宿主複製機構のoriVへのリクルートメントの助けを必要とされる。本発明への使用のためのいくつかのプラスミドoriV及びrepタンパク質は、広範囲の細菌種の宿主DNA複製機能と相互作用することができ、そして広範な宿主範囲(BHR)プラスミドとして知られている。
さらなるプラスミド機能は、プラスミドのコピー数及び細胞分裂における分配を通してのその安定性、並びに以下に記載される種々の他の機構、いわゆる「プラスミド依存性」システムを調節する。複製及びコピー数調節機能は、プラスミドを種々のいわゆる非互換性クラスに定義し、ここで非互換性であるものは、複製、コピー数の制御及び安定性のための共通する機構を共有する。そのような非互換性クラスは、IncC、J.N、P、Q及びWを包含する。典型例は、incPαタイプのプラスミドRK2(RP4、R18、R68、RP1としても知られている)である。
他の接合性プラスミドは、細菌宿主中で複製するそれらの能力において、狭い宿主範囲を示す。典型例は、Lederbergにより発見された最初のプラスミドである、受精率又はF因子として命名されているE.コリのFプラスミドである。
従って、本発明に使用されるOriV及びrep遺伝子の選択は、必要とされる用途に適合するよう調整され得る。例えば、広範な細菌腫、例えばグラム陰性ファミリーのメンバー、すなわち、多くの無害な共生生物と共に、病原体、例えばサルモネラ(Salmonella)、大腸菌(E. coli)、エルシニア・ペスチス(Yersinia pestis)、グレブセラ(Klebsiella)、シゲラ(Shigella)、プロテウス(Proteus)、エンテロバクター(Enterobacter)、セraチア(Serratia)及びシトロバクター(Citrobacter)を包含するエンテロバクテリアシアエ(Enterobacteriaciae)において複製できるトランスミドが必要とされる場合、BHRプラスミドRK2からの特徴を組込むトランスミドが適切な選択である。RK2は、シュードモナス・アエルギノーサ(Pseudomonas aeruginosa)−シュードモンド科(Rseudomondaceae)のメンバーにおいて最初に同定されており、そしてほとんどの属のグラム陰性細菌(Enterobacteriaciae)において複製することができる。他方では、狭い範囲の細菌腫のみにおいて複製できるトランスミドが必要とされる場合、狭い宿主範囲の接合性プラスミドからの特性を組込むトランスミドがより適切であり、例えばE.コリへの使用のためのF因子に基くプラスミドが適切である。
traオペロン−線毛アセンブル及び生成、内膜タンパク質、ペリプラズムタンパク質、表面排除タンパク質及び/又は交配対安定化をコードする遺伝子もまた、送達可能核酸に含まれ得る。それらの遺伝子は、例えば広宿主範囲の接合性プラスミド、例えばRK2、又は狭宿主範囲の接合性プラスミド、例えばF因子から得られる。
oriT及びリラキシナーゼ遺伝子−トランスファーoriTのプラスミド起点が、ドナーから受容体細菌細胞への伝達可能核酸の接合性トランスファーを可能にするために必要とされる。oriTは、二本鎖DNAにおいて部位−及び鎖特異的ニックを担当する一本鎖DNAトランスエステラーゼ酵素であるリラクサーゼのための認識配列として機能する。oriTでリラクサーゼにより生成されるニックは、細菌接合の間、ドナーから受容体にトランスファーされる一本鎖DNA(ssDNA)を生成するためにプラスミドローリングサークル複製を開始する。リラクサーゼは、それらが触媒する一本鎖DNAニックが螺旋状張力の緩和を導くので、そのような名称が付けられる。
バクテリオファージパッケージングシグナル−ファージキャプシド又はタンパク質コートへの良好なパッケージングのために、送達可能核酸は、ファージパッケージングシグナル配列を含む。トランスミドを形成するための送達可能核酸のパッケージングは、ヘルパーファージを用いて、インビトロ又はインビボであり得る。インビボパッケージングのために、ファージアセンブリーのために必要とされる全ての成分を発現するが、しかしファージパッケージングシグナルをそれ自体、欠いており、そして従って、それ自体、パッケージングされ得ない、ヘルパーファージ誘導体を担持する細菌株が使用され得;従って、送達可能核酸を担持するファージ誘導体のみが生成されるであろう。
トランスミドによる感染の宿主範囲は、異なる手段で操作され得る。1つの手段は、ファージパッケージングシグナル配列を担持する遺伝子モジュールの選択によるものであり、従って、インビボパッケージングに関しては、異なるタイプのヘルパーファージが、病原体を含む種々の異なる細菌種を感染するために使用され得る。
宿主範囲を操作する別の手段は、感染についてのファージ特異性の変更によるものであり:そのような特異性は、ファージが広範囲の細菌を、テールフィバータンパク質と細胞表面受容体又は膜タンパク質との間の特的相互作用により感染するので、ファージテールファイバータンパク質上に担持される。いくつかのそのような受容体は、広範囲の細菌種に存在し、他は1種又は数種にのみ共通する。E.コリバクテリオファージλの場合、これは、糖マルトースを細菌細胞に輸送するマルトースペルメアーゼタンパク質である。別のバクテリオファージMuの場合、受容体はLPSである。従って、テールファイバータンパク質をコードする遺伝子モジュールはまた、病原体を含む異なる細菌を感染できる広範囲の異なるファージを適合させるために交換され得る。
インビトロパッケージングのためには、Collins and Hohn, 1978 (Proc. Natl. Acad. Sci. USA 75 (9): 4242-4246、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)により開発されたような良く確立された方法が、ファージλシステムを利用してλDNAをバクテリオファージコートタンパク質にパッケージングするために使用され得る。この方法は、パッケージングのために必要とされる約200塩基対(bp)の長さのλCos配列を担持するので、インビトロでバクテリオファージλヘッドにパッケージング可能であるプラスミド生成ベクターであるコスミドを用いる。Cos配列は、cosN部位を含み、ここでDNAは、ファージλコードのエンドヌクレアーゼであるターミナーゼにより、各鎖で12bp離れてニッキングされる。これは、12bpの2つの「凝集性」又は「粘着性」末端を有する環状コスミドの線状化を導く。(そのDNAは、ファージヘッドに適合させるためには、線状であり、且つ37−50kbpのサイズ範囲にあるべきである。)cosB部位は、それが鎖をニッキングし、そして分離している間、ターミナーゼを保持する。次のコスミドのcosQ部位(ローリングサークル複製がしばしば、線状コンカテマーをもたらすので)は、前のコスミドがパッケージングされた後、ターミナーゼにより保持され、細胞性DNアーゼによる分離が防がれる。
パッケージングは、パッケージングの前、インビトロで達成される複数のゲノム長のコンカテマーを含むことができる。広範囲の細菌宿主における複製を可能にする、開発されて来た、フォスミド(fosmids)として知られているコスミドの誘導体を使用することが可能である。これは、E.コリにおけるベクターへの多量のDNAのクローニングを可能にし、機能的研究のための接合性による他の細菌への続く送達ノタメニ、バクテリオファージラムダインビトロパッケージングの優位性を取る(例えば、Aakvik et al., FEMS Microbiol. Lett. 296, 149-58, 2009, これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。ここで、接合のための機能は、細菌細胞内の別のプラスミドにより、又は染色体に導入されるプラスミド機能から提供される。本質的には、それは、E.コリよりもあまり研究されていない細菌系へのDNAの大部分の導入を可能にするシャトルシステムである。
選択可能マーカー遺伝子−適切な選択可能マーカー遺伝子の送達可能核酸への包含は、好結果をもたらすファージ送達、及び細菌接合による好結果をもたらす送達についての試験を可能にする。適切な選択可能マーカー遺伝子は、抗生物質耐性マーカー遺伝子を含む。臨床用途のためには、トランスミドの開発の後、抗生物質耐性マーカー遺伝子を除去することが所望される。
送達可能核酸の伝達のための選択的利点を提供する選択遺伝子−所望により、微生物病原体の集団を含む、マイクロバイオームを通しての送達可能核酸の伝達又は広がりの効率を高めるためには、本発明の種々の側面によれば、送達可能核酸は、送達可能核酸を獲得する微生物に増殖利点を付与する遺伝子をコードすることができる選択ヌクレオチド配列をさらに含み−例えば、それにより、非感染よりも選択的利点を与える。さらに又は他方では、選択ヌクレオチド配列は、他の細菌を死滅するか、又は増殖を阻害するために細菌により生成されるタンパク質性毒素であるバクテリオシンをコードするすることができ、そしてその対応する免疫性ポリペプチドは、伝達可能核酸を担持する細菌細胞を保護するために使用され得る(Cotter et al., Nature Reviews Microbiology 11: 95, 2013を参照のこと、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。
細菌における送達可能核酸の維持を保証する遺伝子−送達可能核酸はまた、その細菌細胞宿主から失われないことを確実にする遺伝子機能を担持することができる。それらの遺伝的機能は、毒素/抗毒素(TA)対、例えばプラスミドを失った細胞の後分離殺害を導くプラスミド依存性システム(Goeders & Melderen, Toxins 6, 2014によりレビューされる、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)を含むことができる。毒素又はキラー機能の効果を中和する抗毒素の発現の停止は、残っているプラスミドコードの毒素による細菌細胞の死滅を可能にする。そのようなTAシステムは、細菌に広く存在し、そしてプラスミド分離を確実にするためだけではない。従って、TA依存性システムを担持する送達可能核酸は、送達可能核酸を失った細胞の後分離死滅による細胞分裂後の娘細胞によるその遺伝を確実にするであろう。
「ドック(Dock)」−トランスミドベクターバックボーン又は「ドッグ」は典型的には、バクテリオファージコートタンパク質(又はカスピド)にパッケージングされ、感染に続いて複製し、そして受容体細胞に接合できる。ドックは、他の遺伝子モジュール、例えば「カーゴ」の付加のための基礎として使用され得る。ドックは、主に真核生物系で実験的に使用されて来たバクテリオファージP1由来の部位特異的組換えシステムであるCre−loxシステムを用いることができる。Creリコンビナーゼは、何れの他のタンパク質も必要とせずに、LoxP配列と呼ばれる34bpの標的配列を組換える単一の酵素である。シップにおけるlox部位の存在は、Cre介在性配列特異的組換え反応において、インビボでのクローニングベクターからのカーゴのトランスファーの選択を可能にする。従って、送達可能核酸は、lox部位に隣接する適切な非可動性クローニングベクター中に構築され得る。使用されるクローニングベクターはまた、この例においては、Creリコンビナーゼをコードするであろう。カーゴを担持するプラスミドコンストラクトを用いて、E.コリ、又はシップを担持する他の細菌宿主を形質転換することができた。カーゴが非可動性クローニングベクターからシップにトランスファーされる形質転換体における好結果をもたらす部位特異的組換え事象は、この形質転換体のカーゴのトランスファーのために適した細菌受容体との続く交配のために選択される。
カーゴの転位をコードする遺伝子(目的の選択されたヌクレオチド配列)−トランスミド内に存在するカーゴはまた、トランスミドから細菌染色体へのその効果的転位を可能にする転位可能遺伝子要素内に配置され得る。例えば、トランスミドが、複製できないか、又は常在性不適合プラスミドがその安定した確率を妨げるか、又は内因性宿主防御機構、例えば制限エンドヌクレアーゼがそれを分解する、細菌細胞に導入される場合、目的の選択された核酸の送達は、それらがトランスミドを逃げ、そして染色体中に挿入すれば、まだ好結果をもたらす。
m−トランスミドの特徴−m−トランスミドは、c−トランスミドの遺伝子モジュールの多くを共有するが、しかしc−トランスミドに存在する比較的大きなTraオペロンを必要としない。従って、m−トランスミドは、c−トランスミドよりも大きな選択された目的の核酸を収容することができ、一方、依然として、ファージコートタンパク質中にパッケージングされる。
m−トランスミドによる感染に続いて、感染された細菌細胞は、ドナーとして作用し、そして異なる細菌が必要とされるtra機能を提供するために存在する共存接合性プラスミドを有する場合、m−トランスミドの送達可能核酸成分を異なる細胞に伝達することができる。異なる細菌から他の細菌に接合によりさらに伝達されるべき送達可能核酸については、それらの他の細菌は、接合のための必要とされるtra機能を提供するために存在する共存接合性プラスミドを、それら自体有すべきであるか、又は他方では、異なる細菌に存在する共存接合性プラスミドは、他の細菌中に送達可能核酸と共に同時トランスファーされ得る。
共存接合性プラスミドの要件は、必要に応じて、m−トランスミドからの送達可能核酸の広がり又は伝達を制限するか、又は制御するツールを提供する。例えば、m−トランスミドが、他のE.コリ細胞とのみ接合できる接合性プラスミドを有するE。コリ株を感染する場合、接合によりm−トランスミドの送達可能核酸成分を伝達する能力は、E.コリに制限されるであろう。
例証によると:プラスミドpRK2013(Ditta et al., Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 77, 7347-7351, 1980, これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)は、非自己伝達可能プラスミド可動のためのtra及びmob遺伝子を含むヘルパープラスミドである。pRK2013がm−トランスミドにより感染された細菌細胞に存在する場合、m−トランスミドの送達可能核酸成分は、広範囲の異なる細菌種に受容体として、接合により伝達され得る。しかしながら、送達可能核酸がそのような受容体に、いったん伝達されると、接合性プラスミドがそれらのさらなる細菌に既に存在しない限り、それはさらなる細菌に接合により伝達されないであろう。
「カーゴ」−上記のように、本発明の送達可能核酸内の目的の選択された核酸についてのいくつかの選択肢が想定される。
トランスミド送達システムの1つの用途は、微生物における抗生物質耐性を無効にするために、微生物、例えば細菌において、抗生物質耐性遺伝子、及び/又はそのような遺伝子を担持するレプリコンを干渉させる目的の選択された核酸の送達のためである。
本来、微生物、例えばストレプトマイセスから単離された抗生物質は、感染症を治療するのに強力な手段である。しかしながら、非常に迅速な細菌は、選択圧に応答して抗生物質に対して抗菌耐性(AMR)を獲得した。AMRへの1つの共通経路は、プラスミドベクター上での水平伝達を介して、元の抗生物質生成微生物において進化した耐性遺伝子の獲得であった。そのようなプラスミドは、場合によっては、転位可能な要素及びインテグロンにより担持される複数の抗生物質耐性遺伝子を獲得した。細菌タンパク質標的物を改変するか、又は抗生物質の侵入を妨げる宿主にコードされた突然変異もまた、生じた。
微生物、例えば細菌病原体による抗生物質耐性は、最も重大な健康上の脅威の1つである。例えば、耐性菌からの感染は現在では、珍しくなく、そしていくつかの病原体は、複数のタイプ又はクラスの抗生物質に対して耐性になっている。効果的抗生物質の損失は、癌の化学療法、腎不全のための透析、及び手術、特に臓器移植を受けている脆弱な患者に一般的な感染症と戦い、そして感染合併症を管理する我々の能力を損ない、このために、二次感染を治療する能力は重要である。
現代医学の多くの成果は、AMRにより危険にさらされている。感染の治癒及び予防のための効果的抗生物質なしでは、治療、例えば臓器移植、癌化学療法、及び大手術の成功は損なわれるであろう。
耐性機構は以下の4つのクラスに分離される:
(1)抗生物質のペニシリンファミリーのβラクタム環を破壊するβ−ラクタマーゼを含む抗生物質を分解する酵素;
(2)抗生物質を改変する酵素は、アミノグリコシド抗生物質、例えばカナマイシンをリン酸化するアミノグリコシドホスホトランスフェラーゼ;クロラムフェニコールをアセチル化するクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)を包含する;
(3)細胞から抗生物質を細胞質外に積極的にエクスポートする流出ポンプ、例えばテトラサイクリンの存在下で発現されるテトラサイクリン流出ポンプ、及び広範囲の抗生物質をエクスポートすることができる多剤耐性を付与する他のポンプ;及び
(4)抗生物質のタンパク質標的物を、それによりもはや不活性化されないように変化させる突然変異;例えば、β−ラクタムは、それらがペプチドグリカンを生合成及び細菌細胞壁の完全性のために必要とされるペニシリン結合タンパク質(PBP)を阻害し、そしてβ―ラクタムへの低められた結合性を有するPBP変異体は、阻害されないので、殺菌性である。
新規抗生物質、耐性酵素の直接的阻害、及び非抗生物質殺菌剤を含む抗生物質耐性の問題に対処するために、いくつかのアプローチが現在、使用され、又は開発されている。例えば、バクテリオファージによる感染は、1920年代に開発され、そして抗生物質の発現により主に中止されたが、特定の国々においては維持されて来た。現在のアプローチは、抗生物質耐性細菌を含む細菌を死滅する毒性の溶菌性バクテリオファージを使用しているが、しかしこれは、バクテリオファージ感染に耐性のある細菌変異体の選択のための手段を開いている。これを回避するために、バクテリオファージの異なる種の株の混合物を含む調製物が使用されている。敗血漿に罹患している患者におけるそのような溶解性バクテリオファージの使用の別の欠点は、溶菌性バクテリオファージによる細胞溶解及び死が、細胞からのエンドトキシンを血液中に放出し、そしてエンドトキシンショックを引起す可能性があることである(Nobrega et al., 2015によるレビューを参照のこと; 上記)。
本発明は、種々の側面によれば、微生物、例えば細菌における抗生物質耐性に対処するための別の機構を提供する。
1つの側面によれば、本発明の目的の選択された核酸は、CRISPR関連(Cas)DNA結合ポリペプチド又はその機能的同等物又は改変されたバージョンの存在下で不活性化される抗生物質耐性遺伝子に関して、微生物(例えば、細菌)における抗生物質耐性遺伝子の標的配列に対して十分に相補的なスペーサー配列を有するRNAガイド分子を有するか又はその分子を転写するクラスター化された規則的に間隔を置いた短いパリンドローム反復体(CRISPR)アレイ核酸配列を含む組換えポリヌクレオチドであり得るか、又はそれを含むことができ、それにより、微生物を抗生物質に感作させる。
本発明の種々の側面の目的は、CRISPR/Casシステムを用いて抗生物質耐性酵素をコードする遺伝子を担持するDNAの不活性化である。本発明の利点は、微生物は抗生物質に対して再感作されるようになるか、又は抗生物質の獲得が妨げられるので、1又は2以上の既存の抗生物質が感染症を治療するために使用され得ることである。
抗生物質耐性遺伝子の標的配列は、破壊される場合、抗生物質耐性遺伝子を不活性化する遺伝子自体に隣接する配列であり得る。例えば、抗生物質耐性遺伝子がプラスミド上に存在する場合、本発明はプラスミドに標的配列を含むことができる。
抗生物質耐性酵素を不活性化する先行技術のアプローチとは対照的に、本発明のそれらの側面は、新薬の開発、及び各新薬のために必要とされる付随的な規制承認を必要としないであろう。むしろ、本発明は、遺伝子生成物ではなく、直接的に関連する抗生物質耐性遺伝子を標的化し、そして不活性化するために適用され得るツールを提供する。例えば、抗生物質耐性酵素をコードする遺伝子、又は膜透過性及び排出ポンプ発現を変更することにより抗生物質の取り組み及び輸送を調節するタンパク質をコードする遺伝子がそれぞれ標的化され得る。
本発明の種々の側面の背景によれば、CRISPR/Casシステムは、真核生物RNAi経路に類似する核酸侵入体に対する天然の細菌及び古細菌性免疫系の一部であるRNA介在性ゲノム防御経路である。天然のCRISPRシステムは、Cas遺伝子、及びCR1SPR介在性核酸切断の特異性をプログラムすることができる非コードRNA要素の組合せを含む。CRISPRシステム中の3つのタイプ(I−III)が広範囲の細菌及び古細菌宿主において同定されている。各CRISPR遺伝子座は、非反復性スペーサー配列により分離される一連の短いDNA直接反復体から構成される。スペーサー配列は、天然においては、典型的には外来性遺伝子要素、例えばバクテリオファージ及びプラスミドに由来する。本明細書において使用される場合、一連の反復体及び非反復性スペーサー配列は、CRISPRアレイとして知られている。CRISPRアレイは、反復体相補的tracrRNAにより転写され、そしてハイブリダイズされ、続いて直接的反復体内で切断され、そしてCasヌクレアーゼを標的部位(「プロトスペーサー」として知られている)に向ける個々のスペーサー配列を含む短い成熟二重tracrRNA:crRNAに処理される。例えば、タイプII CRISPR/Cas9システムは、4工程で、標的化されたDNA二本鎖切断(DSB)を実施する。最初に、2つのRNA、プレ−crRNAアレイ及びtracrRNAは、CRISPR遺伝子座から転写される。第2に、tracrRNAはプレ−crRNAの反復領域にハイブリダイズし、そして個々の又はモノマースペーサー配列を含む成熟crRNA(また、「RNAガイド分子gRNA」として本明細書において言及される)へのプレ−crRNAのプロセッシングを仲介する。第3に、成熟crRNA:tracrRNA複合体は、crRNA上のスペーサーと、標的DNA上の標的部位との間の塩基対形成を介してリボヌクレオタンパク質の形でのCas9タンパク質を、標的DNAに向ける。最終的に、Cas9は、標的DNAの切断を介在し、そしてDSBを創造する。
本明細書に記載する本発明の側面によれば、改変されたCRISPRコンストラクトは、抗生物質耐性遺伝子を標的化するために使用され得る。そのようなコンストラクトを用いる本発明の送達可能核酸はまた、そのような遺伝子の不活性化をもたらすために使用される「暗殺コンストラクト(assassin construct)」として本明細書において言及される。
今日までCRISPR技法を用いることの主要焦点は、主に真核生物における逆遺伝学のためのDNA編集ツールとしての使用のためであった。国際公開第WO2007/025097号は、侵入する標的核酸、又はその転写生物、特に侵入するバクテリオファージに対する細胞における耐性を調節するためのRCISPR技法の使用を記載している。遺伝子により転写されたmRNAを標的化するためにCRISPR技法を用いて原核生物遺伝子発現をダウンレギュレートする方法は、国際公開第WO2010/075424号に示唆されている。国際公開第WO2012/164565号は、ラクトコッカス(Lactoccocus)からのCRISPRシステム、及び侵入する標的核酸又はその転写生成物に対する細胞の耐性を調節するためのシステムの使用を記載する。先行技術システムのいずれも、本明細書に記載される核酸送達ビークル(本明細書においては、また「トランスミド」としても言及される)、又は微生物における抗生物質耐性を高めるためへのその使用を記載していない。
本発明の側面によれば、RNAガイド分子は、抗生物質耐性遺伝子に対するCas DNA結合ポリペプチド又はその機能的同等物、又はその改変されたバージョンの結合を介在することができる。これは、上記の天然のシステムを反映している。
Cas DNA結合ポリペプチド又はその機能的同等物、又は本発明の種々の側面のその改変されたバージョンはまた、RNA又は他の核酸分子にも結合することができる。その改変されたバージョンの要件は、本発明のいくつかの側面によれば、ポリペプチド又はその機能的同等物、又はRNA又は他の核酸分子を結合できるその改変されたバージョンを排除するものではない。それらの側面によれば、Cas RNA結合ポリペプチド又はその機能的同等物、又はその改変されたバージョンは、Cas 核酸結合ポリペプチド又はその機能的同等物、又はその改変されたバージョンとして言及され得る。
特定の用途に関しては、微生物、例えば細菌は、天然の内因性、又は導入され改変されたCas DNA結合ポリペプチド又はその機能的同等物、又は改変されたバージョンを有することができる。これは、本発明のそれらの側面の送達可能核酸又は組換えポリペプチドが、Cas DNA結合ポリペプチド又はその機能的同等物、又は改変されたバージョンをコードするために必要とされないことを意味する。他方では、本発明のそれらの側面の送達可能核酸又は組換えポリヌクレオチドはさらに、Cas DNA結合ポリペプチド又はその機能的同等物、又は改変されたバージョンをコードする核酸配列を含むことができる。別の側面によれば、本発明の送達可能核酸又は組換えポリヌクレオチドは、Cas DNA結合ポリペプチド又はその機能的同等物、又は改変されたバージョンをコードしないが、しかしそうする別個のポリヌクレオチドと共に使用され得る。微生物中にCas DNA結合ポリペプチド又はその機能的同等物、又は改変されたバージョンを導入するための手段が使用され得る。
典型的なCas DNA結合ポリペプチドは、Cas9又はその機能的同等物、又はその改変されたバージョンである。
本発明の種々の側面の送達可能核酸又は組換えポリヌクレオチドにおいては、CRISPRアレー核酸配列は、抗生物質耐性遺伝子又は1又は2以上の追加の抗生物質耐性遺伝子の標的配列に対して十分に相補的なスペーサー配列をそれぞれ含む追加のRNAガイド分子を有するか又はそれを転写することができる。その又は各RNAガイド分子は、それ自体のプロモーター配列から転写され得る。他方では、1組のRNAガイド分子は、1つのプロモーター配列から、及び任意には、1又は2以上の他のそのような組と組合して転写され得る。例えば、4つのRNAガイド分子の組は、1つのプロモーター配列から、例えば1又は2以上の他のそのようなガイド分子組と組合して転写され得る。
複数のRNAガイド分子を有することにより、微生物中の異なる抗生物質耐性(又は他のタイプの)遺伝子を同時に標的化及び不活性化することが可能である。
本発明の種々の側面の送達可能核酸又は組換えポリヌクレオチドは、さらに又は他方では、病原性又は微生物代謝の他の側面に関与する遺伝子を標的化するRNAガイド分子(例えば、さらなるRNAガイド分子)を含む企画され得る。例えば、特定の病原体は、抗生物質がそれらにアクセスすることを困難にするバイオフィルムを形成する。バイオフィルム生成のための細菌代謝に関与する1又は2位以上の遺伝子が標的化され得る。
プロモーターからの遠位のスペーサー配列は、典型的にはそれほど効果的に転写されない。理想的には、異なる標的物に対する複数のRNAガイド分子は、多かれ少なかれ、同等に表されるべきである。従って、各RNAガイド分子を転写する1つのプロモーター(例えば、図1を参照のこと)が使用され得る(長いポリシストロンRNAガイド分子(又は、前駆体crRNA)転写に依存する代わりに)。
例えば、大きな範囲の異なるβ−ラクタム抗生物質に耐性を与えるβ−ラクタマーゼをコードする多くの耐性遺伝子(bla遺伝子)が存在する。それ自体のそのようなプロモーターから個々に転写され得る複数のRNAガイド分子を発現するDNAコンストラクトが、多くの異なるbla遺伝子を標的化するために使用され得る。
従って、本発明の側面によれば、CRISPRアレイ核酸配列は、1又は2以上のβ−ラクタマーゼ遺伝子の標的配列に対して十分に相補的なスペーサー配列をそれぞれ含む1又は2以上のRNAガイド分子を有するか、又は転写することができる。
例えば、1又は2以上のRNAガイド分子は、以下から成る群から選択された、1又は2以上の又は全ての遺伝子を標的化することができる:NDM、VIM、IMP、KPC、OXA、TEM、SHV、CTX、OKP、LEN、GES、MIR、ACT、ACC、CMY、LAT及びFOX。
特に、1又は2以上のRNAガイド分子は、1又は2以上の、又はすべての以下を含む抗生物質耐性遺伝子のβラクタムファミリーの標的配列に対して十分に相補的なスペーサー配列を含むことができる:NDM−1、−2、−10のための標的配列に対して十分に相補的な第1のスペーサー配列;VIM−1、−2、−4、−12、−19、−26、−27− 33、34のための標的配列に対して十分に相補的な第2のスペーサー配列; IMP−32、−38、−48のための標的配列に対して十分に相補的な第3のスペーサー配列; KPC− 1、−2 、−3 、−4、 −6 、−7 、−8 、 −11 、−12 、−14、−15 、−16、−17のための標的配列に対して十分に相補的な第4のスペーサー配列; OXA−48のための標的配列に対して十分に相補的な第5のスペーサー配列; TEM−1、−1B、−3、−139、 −162、 −183、−192、−197、 −198、 −209のための標的配列に対して十分に相補的な第6のスペーサー配列; SHV及びその変異体のための標的配列に対して十分に相補的な第7のスペーサー配列; 及びCTX及びその変異体 のための標的配列に対して十分に相補的な第8のスペーサー配列
(下記表1及び2を参照のこと)。
表1は、ARDBデータベースに見出されるクレブシエラ・プラウモニアエ(Klebsiella pneumoniae)βラクタマーゼ遺伝子についてNCBI ARDBデータベースにおいて同定された117の異なるbla遺伝子に対して標的化された20のガイドRNA分子をコードするスペーサー配列組を示す。βラクタマーゼ遺伝子配列は、キーワードクレブシェラ・プネウモニアエを用いてARDBデータベースから収集される。冗長配列が除去され、そしてユニーク配列が、ウェブプログラムClustal Omegaを用いて複数の配列アライメントのために使用された。1つの標準配列が、各クラスターから選択され、そしてウェブプログラムJack Lin‘s CRISPR/Cas9 gRNAファインダーにより予測される20ntスペーサー配列が収集された。スペーサー配列は、同じ枝に属する配列に見出されるプロト−スペーサー配列の比率を最大にするよう選択される。従って、第4カラムに示される例示的な各スペーサー配列は、第3カラムにおける遺伝子を破壊する能力を有する。この分析に使用されるβラクタマーゼ遺伝子は、以下である:SHV−a = 1、2、 2a、 5、 5a、11、12、14、26、27、28、31、33、38、43、44、48、55、56、60、61、62、71、73、74、75、76、77、78、79、80、 81、82、85、 89、 92、 98、 99、 101、 103、 106、 107、 108、 109、 CTXM−b = 1、 3、 10、 12、 15、 22、 32、 54、 60、 62、 68、 CTXM−c = 13、 14、 16、 18、 19、 24、 26、 CTXM−d = 2、 35、 59、 CTXM−e = 26、 63、 TEM−f = 1、 1b、 3、 ESBL、 139、 KPC−g = 1、 2、 3、 4、 OKP−h = A11、 A12、 A16、 A17、 B13、 B−SB613、 6、 LEN−i = 2、 17、 18、 19、 20、 21、 22、 24、GES−j = 1、 3、 4、 5、 VIM−a = 1、 2、 4、 12、 19、 IMP−b = 4、 8、 CMY−a = 2、 4、 25、 31、 36、LAT−b=1、 2、CMY−a = 1、 8b、 10、 19、 FOX−d=1、 5、 7、 OXA−a = 1、 30、 47、 OXA−2、 OXA−9、 OXA−b=10、 17。βラクタム抗生物質は、ペナム、セフィム、カルバペネム及びモノバクタムの4種のクラスに分類される。1つの抗生物質名称が各クラス下に例として列挙されている。βラクタマーゼ環を開環できるβラクタマーゼは、Rにより示される。例えば、カルパペネムは、KPCにより不活性化される。細菌をカルバペネムに対して再感作することが所望される場合、配列番号11のスペーサー配列(下記表1を参照のこと)が、KPC遺伝子を不活性化するために、スペーサーアレイに使用されるべきである。CMY−aのためのスペーサー配列もまた、LAT−b切断のために使用され得る。スペーサー配列の例は、5′から3′の方向に示されている。
Figure 0006908593
表1のキー
PAM プロトスペーサー隣接モチーフ
Cl ベータラクタマーゼクラス A, B, C又はD
P ペナムス 例えば、アモキシシリン
C-e セフェムス: e_セファロスポリン
C-n セフェムス: n_セファロスポリン
C-I セフェムス セファロスポリンI 例えば、セファゾリン
C-II セフェムス セファロスポリンII 例えば、セファマイシン
C-III セフェムス セファロスポリンIII 例えば、セフタジジム
Cb カルバペネム 例えば、エルタペネム
Mb モノバクタム 例えば、アズトレオナム
表2は、クレブシェラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)についてのCARDデータベースで同定される154の異なるbla遺伝子に対して標的化された17のガイドRNA分子をコードするスペーサー配列組を示す。候補体スペーサー配列が同定され、CARDデータベースに見出されるクレブシェラ・ニューモニエβラクタマーゼ遺伝子がすべて破壊された。表2は、上記表1で説明された同じ方法により作製され、そして表1と同じキーが適用された。
Figure 0006908593
不活性化されるべき抗生物質耐性遺伝子は、染色体上に、又はレプリコンとして知られ、そしてプラスミド及びバクテリオファージを含む染色体外複製DNA分子上に位置し得る。
本発明の種々の側面に従って使用されるCRISPR/Casシステムは、標的配列にDSBを生成する。標的配列が染色体、又はレプリコン、例えば細菌染色体又はプラスミド上に位置する場合、DSBは、分解、及び従って、そのようなDSBを有する染色体又はレプリコンの損失を導く可能性がある。標的配列が細菌染色体上に位置する場合、細胞はDSBの結果として直接死滅する可能性がある。さらに、いくつかのプラスミド(天然プラスミドを含む)は、分裂細胞におけるプラスミドの忠実な継承を確実にする自然な機構である細胞がプラスミドを失う場合のみ毒性になる死滅機能を担持する。抗生物質耐性遺伝子の標的配列を担持するプラスミドがまた、そのような死滅機能を担持し、そしてプラスミドが生成されるDSBの結果として失われる場合、細胞は死滅する可能性がある。
そのようなDSBにより引起される細胞死が、本発明の種々の側面による送達可能核酸又は組換えポリヌクレオチドに対する耐性のための選択圧を高める場合、これは、例えばDSBを生成するよりもむしろ、抗生物質耐性遺伝子の標的配列を不活性化するために欠失を生成した後に標的部位を封鎖する就職されたCas DNA結合ポリペプチドを用いることにより緩和され得る。
従って、本発明の種々の側面に従ってのCas DNA結合ポリペプチドは、特定の側面によれば、リコンビナーゼ触媒ドメインを含む改変されたCas DNA結合ポリペプチドにより置換されても良く、ここで前記改変されたCas DNA結合ポリペプチドは、DSBを生成しないが、しかし欠失を創造し、そして標的配列中の部位を再封鎖する。
改変されたCas DNA結合ポリペプチドは、例えば、リコンビナーゼ触媒ドメインを含む改変されたCas9のタンパク質であり得る(例えば、図2、3及び4を参照のこと)。
本発明の種々の側面に従っての送達可能核酸又は組換えポリヌクレオチドはさらに、微生物に選択利点を付与する遺伝子をコードするヌクレオチド配列を含み、それにより、標的微生物へのCRISPR/Casシステムの送達効率を高める。例えば、その遺伝子は、非感染の兄弟、又はバクテリオシンをコードする遺伝子(それらは、他の細菌を死滅するか、又は増殖を阻害する、細菌により生成されるタンパク質毒素である)よりも増殖優位性を付与することができ、そして対応する免疫ポリペプチドが使用され得る。
微生物に対する選択的利点は、Cas DNA結合ポリペプチドにより引起されるDSBのためにレプリコンの損失の効果を妨げるか又は減じるものを含むか、又はそのものであり得る。例えば、微生物に対する選択的利点を付与する遺伝子をコードするヌクレオチド配列は、標的配列が位置するレプリコンにより担持される毒素又はキラー機能の効果を中和する抗毒素をコードすることができる。また、微生物に対する選択的利点を付与する遺伝子をコードするヌクレオチド配列は、Cas DNA結合ポリペプチドにより引起されるDSBのために分解を受けるレプリコンによりコードされる1又は2以上のタンパク質をコードすることができる。
抗生物質耐性遺伝子を不活性化するための核酸送達ビークル及び/又は送達可能核酸を含む本発明の組成物は、医薬組成物、非病原性微生物、例えばプロバイオテックス製剤のための共生細菌、又は栄養補助食品であり得る。
微生物、例えば本発明の種々の側面により標的化される細菌は、体表面上に局在しても良く(例えば、器官内に、外科的創傷又は他の創傷の部位で、膿瘍内に含まれる)、又は全身性であり得る。本発明の核酸送達ビークルの局所適用による治療に適した細菌感染の治療が含まれる。
本発明はまた、体表面以外の表面の、本発明の送達ビークル又は組成物、例えば創傷被覆材又は医療装置表面のコーティングも包含する。
本発明においては、本発明の送達可能核酸又は組換えポリヌクレオチドを含むトランスミドを用いる利点は、それがファージ感染によるトランスミド送達に続いて、又はプラスミド接合に続いて、標的細菌又は他の微生物中への「暗殺コンストラクト」の挿入をもたらす「トロイの木馬」として作用できることである。
次に、暗殺コンストラクトは、抗生物質耐性遺伝子の分解工程を開始する。本発明のCas DNA結合タンパク質により創造されるDSBが、そのような抗生物質耐性遺伝子を担持するレプリコンを破壊する場合、抗生物質耐性遺伝子を有する微生物は、暗殺コンストラクトにより直接的に殺害され得る。微生物がDSBに対して生存する場合、耐性遺伝子は不活性化され、そして次に、患者は、微生物が現在感作されている抗生物質により治療され得る。
重要なことは、患者がその後、抗生物質により治療される場合及び治療されるまで、この事象に対して作用する直接的選択圧がないか、又は低められるべきである。従って、病原性細菌又は他の微生物におけるトランスミド送達に対して直接的選択がほとんどか、又はまったくなく、そして従って、「進化的兵器競争(evolutionary arm race)」(時々、バクテリオファージの殺菌剤としての公知の使用の有意な限定的特徴である)の確立はないか又はほとんどない。
微生物のDSB誘発死滅がバクテリオファージ又は接合性プラスミド送達剤に対する耐性の選択圧を高める場合、この問題は、例えば、本明細書に定義されるような改変されたCas DNAポリペプチドを用いることにより緩和され得る。
本発明は、病原性細菌又は他の微生物における抗生物質耐性遺伝子を静かに不活性化するための疫学的ツールと同様に、経口、局所及びプロバイオテックス、栄養補助食品送達のための潜在的薬剤を提供する。外科手術又は病院での他の治療が予定されている患者は、病院に入院する前、予防的に抗生物質耐性遺伝子を標的としてCRISPR/Cas9(又は他の)暗殺コンストラクトを担持するトランスミドにより治療される。このようにして、抗生物質による治療を必要とする術後感染を予測して、それらのマイクロバイオームに存在する病原体は、直接的に死滅されるか、又は抗生物質耐性遺伝子をパージされ得る。
従って、本発明は、病原菌における抗生物質耐性遺伝子を静かに不活性化するための疫学的ツールを提供する。
本発明の側面の例示をもたらすためには、選択された抗生物質に対して標的化されたCRISPR/Cas9「暗殺」コンストラクトのセットが構築され得る。
定義
特にことわらない限り、本明細書に定義されるすべての技術用語及び科学用語は、本発明が関係する当業者により一般的に理解するのと同じ意味を有する。
さらに、文脈により特に要求されない限り、単数形の用語は複数形を含み、そして複数形の用語は単数形を含むであろう。
一般的に、細胞及び組織培養、分子生物学、及び本明細書に記載されるタンパク質及びオリゴ−又はポリヌクレオチド化学及びハイブリダイゼーションに関して利用される命名法及び技法は、当業者に知られており、そして当業界において一般的に使用される。
標準技術は典型的には、組換えDNA、オリゴヌクレオチド合成、及び組織培養及び形質転換(例えば、エレクトロポレーション、リポフェクション)のために使用される。酵素反応及び精製方法は、製造業者の仕様書に従って、又は当技術分野で一般的に達成されているように、又は本明細書に記載されているように実施され得る。前述の技法及び手順は一般的に、当業界で十分に知られている従来の方法に従って、そして本明細書全体にわたって引用及び議論されている種々の一般的及び具体的な参考文献に記載されているように実施される。例えば、Sambook & Russell, 2015、前記を参照のこと。本明細書に記載される分析化学、合成有機化学、及び薬学及び医薬化学に関連して用いられる命名法及び技法は、当業界において良く知られており、そして一般的に使用されている。標準技法が、化学合成、化学分析、医薬調製、製剤化、及び送達、及び患者の治療に使用される。
本開示に従って利用される場合、以下の用語は、特にことわらない限り、以下の意味を有すると理解されるべきである。
本明細書に使用される用語「及び/又は」とは、2つの特定された特徴又は成分のそれぞれが他のものを有するか否かを具体的に開示するものとして解釈されるべきである。例えば、「A及び/又はB」は、(i)A、(ii)B及び(iii)A及びBのそれぞれの具体的な開示として、それぞれが個別に示されているように解釈されるべきである。
用語「a」又は「an」は、要素のいずれか一方又は複数の要素の文脈上の明瞭なものでない限り、修飾する要素の1つ又は複数(例えば、「試薬」は1又は2以上の試薬を意味することができる)の構成要素が記載されている。
本明細書において使用される用語「約」とは、数値範囲の下端及び上端を含む任意の及びすべての値は、±10%までの許容できる偏差範囲(及びその間の値、例えば± 0.5%、± 1 %、 ± 1 .5%、 ± 2%、 ± 2.5%、 ± 3%、 ± 3.5%、 ± 4%、 ± 4.5%、 ± 5%、 ± 5.5%、 ± 6%、 ± 6.5%、 ± 7%、 ± 7.5%、 ± 8%、 ± 8.5%、 ± 9%、 ± 9.5%)を有する任意の値を意味する。値の文字列の先頭での用語「約」の使用は、各値を変更する(すなわち、「約1、2及び3」とは、約1、約2及び約3を指す)。例えば、「約100g」の重量は、90gと110gとの間の重量を含むことができる。さらに、本明細書での値の列挙が記載される場合(例えば、約50%、60%、70%、80%、85%又は86%)、その列挙はその中間値及び分数値(例えば、54%、85.4%)を含む。
本明細書において使用される場合、「医薬組成物」とは、他の化学成分、例えば生理学的に適切な担体及び賦形剤を有する、1又は2以上の活性剤(例えば、本明細書に記載の組換えポリヌクレオチド又は送達ビークル又は送達可能核酸)の調製物を示す。医薬組成物の目的は、生物への活性剤の投与を容易にすることである。
本発明の組成物は、必要に応じて、パック、ディスペンサー装置、又はキットで提供されても良く、その個々は、活性剤を含む1又は2以上の単位剤形を含むことができる。パック、ディスペンサー装置又はキットは、投与についての説明書を添付することができる。
局所投与のための本発明の組成物は、局所使用に適した形、例えばエアロゾル、クリーム、軟膏、ローション又は散粉剤であり得る。
本明細書で提供される組成物は、吸入による投与のために製剤化され得る。例えば、組成物は、エアロゾル、ミスト又は粉末の形で存在することができる。従って、本明細書に記載される組成物は、適切な噴射剤、例えばジクロロテトラフルオロエタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素又は他の適切なガスの使用による、加圧パック又はネブライザーからのエアロゾルスプレー提供の形で送達され得る。加圧エアロゾルを用いる場合、用量単位は、計算された量を送達するための弁を提供することにより決定され得る。
本明細書において使用される場合、用語「抗生物質」は、他の微生物の増殖に対して拮抗する微生物により生成される古典的な抗生物質を言及し、そしてまた、より一般的には、微生物を死滅できるか、又はその増殖を阻害できる抗微生物剤、天然に存在する抗生物質の化学的に合成されたバージョン及び変異体も含む。
用語「十分に相補的」とは、スペーサー配列を含むRNAガイド分子が好ましくは、特異的且つ選択的に標的配列とハイブリダイズすることができるようなスペーサー配列及び標的配列の配列同一性を意味し、それにより、本明細書に記載されるCRISPR/Casシステムを介して、標的配列を含む抗生物質耐性遺伝子の不活性化を可能にする。例えば、スペーサー配列は、その全長にわたって標的配列と少なくとも60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有することができる。
本明細書において使用される場合、用語「機能的同等物」とは、Cas DNA結合ポリペプチド(又は、本明細書で使用される場合、Cas核酸結合ポリペプチド)と同じ活性を有することができるポリペプチドを言及する。その「機能的同等物」は、Cas DNA結合ポリペプチドと同じ定性的生物学的性質を有することができる。「機能的同等物」は、その同等物が対応する天然の配列ポリペプチドと共通の活性を有するなら、天然のCas DNA結合ポリペプチド及びその断片のフラグメント又は誘導体を含むが、但しそれらだけには限定されない。構造的同一性は、一般的生物学的活性のためには必ずしも必要ではないが、1つの側面によれば、機能的同等物は、その全長にわたって、Cas DNA結合ポリペプチド、例えばCas9と少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%又は100%の配列同一性を有することができる(Ferretti et al, 2001, PNAS, 98 No. 8: 4658-4663, Gene ID: 901176, Cas9 GI: 15675041)。
用語「Cas DNA結合ポリペプチド」は、完全長Casポリペプチド、Casポリペプチドの酵素的活性フラグメント、及びCasポリペプチドの酵素的活性誘導体又はそのフラグメントを包含する。Casポリペプチド又はそのフラグメントの適切な誘導体は、変異体、融合体、Casタンパク質又はそのフラグメントの共有結合修飾体を包含するが、但しそれらだけには限定されない。
用語「改変された」Cas DNA結合ポリペプチドは、上記に定義されるようなCas DNA結合ポリペプチドを包含するが、但しポリペプチドのDSB触媒機能が例えばリコンビナーゼ触媒ドメインの存在によりDNA封鎖機能により置換されている。そのよう改変されたCas DNA結合ポリペプチドのさらなる特徴が、本明細書に記載される。
ヌクレオチドとアミノ酸配列との間の配列同一性は、配列のアライメントを比較することにより決定され得る。比較された配列中の同等の位置が同じ塩基又はアミノ酸により占有される場合、その分子はその位置で同一である。アライメントを同一性の%として採点することは、比較されるは配列により共有される位置で同一のアミノ酸又は塩の数の関数である。配列を比較する場合、最適なアライメントは、配列中の可能な挿入及び欠失を考慮するために、1又は2以上の配列中にギャップを導入する必要がある。配列比較法は、比較される配列中の同一分子数の同一分子について、2つの比較される配列間のより高い関連性を反映して、できるだけ少ないギャップでの配列アライメントが多くのギャップを有する1以上の高いスコアを達成するように、ギャップペナルティーを用いることができる。最大の%同一性の計算は、ギャップペナルティーを考慮して、最適なアライメントの生成を包含する。
配列比較を行うための適切なコンピュータープログラムが、商業及び公共部門で広く入手可能である。例としては、MatGat (Campanella et al., 2003, BMC Bioinformatics 4: 29, その全体が参照により組み込まれる; http://bitincka.com/ledion/matgatから入手可能なプログラム)、ギャップ (Needleman & Wunsch, 1970, J. Mol. Biol. 48: 443-453, その全体が参照により組み込まれる)、 FASTA (Altschul et al., 1990, J. Mol. Biol. 215: 403-410, その全体が参照により組み込まれる; http://www.ebi.ac.uk/fastaから入手可能なプログラム)、Clustal W 2.0 及び X 2.0 (Larkin et al., 2007, Bioinformatics 23: 2947-2948、その全体が参照により組み込まれる; http://www.ebi.ac.uk/tools/clustalw2から入手可能なプログラム) 及び EMBOSS ペアワイズアライメントアルゴリズム (Needleman & Wunsch, 1970, 前記; Kruskal, 1983, In: Time warps, string edits and macromolecules: the theory and practice of sequence comparison, Sankoff & Kruskal (eds), pp 1-44, Addison Wesley, その全体が参照により組み込まれる; http://www.ebi.ac.uk/tools/emboss/alignから入手可能なプログラム)を包含する。すべてのプログラムは、デフォルトパラメーターを用いて実行され得る。
例えば、配列比較は、EMBOSS ペアワイズアライメントアルゴリズムの「needle」法を用いて行われ、全長にわたって考慮される場合、2つの配列の最適なアライメント(ギャップを含む)を決定し、そして%同一性スコアを提供する。アミノ酸配列比較のためのデフォルトパラメーター(「タンパク質分子」オプション)は、以下であり得る:ギャップ拡張ペナルティー:0.5、ギャップオープンペナルティー:10.0、Matrix:Blosum62。ヌクレオチド配列比較のためのデフォルトパラメーター(「DNA分子」オプション)は、以下であり得る:ギャップ拡張ペナルティー:0.5、ギャップオープンペナルティー:10.0、Matrix:DNAfull。
本発明の1つの側面によれば、配列比較は、参照配列の全長にわたって行われ得る。
本明細書において使用される場合、用語「遺伝子」又は「遺伝子モジュール」とは、ポリペプチドがコードされるDNA配列、又は非コードの機能的RNAが転写されるDNA配列を言及する。
用語「抗生物質耐性遺伝子」とは、生成物をコードするか、又は抗生物質耐性を付与する機能的RNAを転写する遺伝子又はそのコード部分を包含する。例えば、抗生物質耐性遺伝子は、上記4つの耐性機構の何れかに寄与する遺伝子又はそのコード部分であり得る。抗生物質耐性遺伝子は、例えば以下をコードすることができる:(1)抗生物質を分解する酵素、(2)抗生物質を改変する酵素、(3)ポンプ、例えば流出ポンプ、又は(4)抗生物質の効果を抑制する変異した標的物。
用語「ポリヌクレオチド」及び「核酸」はそれぞれ、任意の長さのヌクレオチドのポリマー形、例えばRNA(例えば、mRNA)又はDNAを言及する。この用語はまた、特にオリゴヌクレオチドマーカー、公知のタイプの修飾、例えば当業界において知られている標識、メチル化、「キャップ」、1又は2以上の天然に存在するヌクレオチドの類似体による置換、ヌクレオチド間修飾、例えば無荷電結合、例えばリン酸メチル、ホスホトリエステル、ホスホアミデート、カルバメート等を有し、及び荷電結合を有するそれらの修飾を包含する。
本明細書において使用される場合、用語「ポリペプチド」とは、アミノ酸のポリマーを言及する。その用語は、ポリマーの特定の長さを言及するものではなく、ペプチド、オリゴペプチド及びタンパク質がポリペプチドの定義内に含まれる。用語「ポリペプチド」は、後発現修飾、例えばグリコシル化、アセチル化、リン酸化、等を含むことができる。「ポリペプチド」の定義内に含まれるものは以下である:アミノ酸(例えば、非天然のアミノ酸)の1又は2以上の類似体を含むポリペプチド、置換結合を有するポリペプチド、及び天然に存在し、及び天然に存在しない当業界において知られている他の修飾体。
用語「微生物」とは、原核生物、例えば細菌及び古細菌(ユリアーキオータ門(Euryarchaeota)及びクレンアーキオータ門(Crenarchaeota)に属する)を包含する。細菌は、グラム陽性及びグラム陰性細菌を含む。臨床的に重要な病原性真菌のいくつかの種、例えばカンジダ(Candida)属、アスペルギラス(Aspergillus)属、クリプトコッカス(Cryptococcus)属、ヒストプラスマ(Histoplasma)属、ニューモシスチス(Pneumocystis)属、及びスタキポトリ(Stachybotrys)属のメンバーが、微生物の定義内に含まれる。
本発明は、以下の非限定的な実施例により例示される。
実施例1
選択された目的の核酸を細菌に送達するためのc−トランスミド介在性送達システムの構築の例示
実施例1は、目的の選択された核酸(以下、「カーゴ」と称す)のE.コリ及び他の細菌への送達のための概念実証として接合性トランスミド(c−トランスミド)送達システムの構築を記載する。送達は、バクテリオファージλファージコートタンパク質における感染、及び/又は接合による他の細菌への送達によってである。カーゴの細菌染色体への転位の可能性がある。
c−トランスミド送達システムは、以下の2つの成分から構築される:(i)複製、ファージパッケージング及び接合性トランスファーのために必要とされる機能を担持する「シップ」;及び(ii)カーゴをシップに送達する、カーゴ及び「ドッキング」機械(「ドック」)−Cre−loxシステムを担持するプラスミドカーゴシャトルクローニングベクター。
本明細書に例示される送達ビークルのc−トランスミドc−TNB001は、それを以下のようにできる種々のプラスミド源から単離された多くの遺伝子機能を担持する:(i)接合、(ii)トランスミドDNAの可動、(iii)複製、(iv)λファージ頭中へのパッケージング、(v)Cre−lox介在性インビボ組換えによるカーゴのc−トランスミドへの導入−c−TBN001::カーゴの入手、及び(vi)Tn7トランスポザーゼ介在性インビボ転位による宿主染色体(Xsome)中へのカーゴのトランスファー−Xsome:カーゴの入手。
c−トランスミドシップコンストラクトに使用される機能的遺伝子が、図5に太字で示されている:
a.従って、c−TNB001は、korA及びkorBをコードするRK2 CtI領域の他に、接合性機能−Tra1及びTra2オペロン、及び可動機能−トランスファーの起点oriT、及び広宿主範囲(BHR)の接合性プラスミドRK2の可動タンパク質traI、traJ、trak、traAを含む(Bingle & Thomas, Current Opinion in Microbiology 2001, 4:194-200によりレビューされる、これは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。トランスミドはまた、RK2からのアミノグリコシド3′−ホスホトランスフェラーゼ遺伝子をコードし、そしてカナマイシン(Km)耐性(KmR)を付与するaphA遺伝子を担持する。
b.c−トランスミドc−TNB001は、Fプラスミドの狭い宿主範囲の栄養複製起点ori2(また、oriSとしても知られている)、及び複製タンパク質をコードする遺伝子repEを担持し;それらの遺伝子モジュールは、BAC(細菌人工染色体)ベクターpBeloBAC11(New England Biolabsから入手できる)から、バクテリオファージλcos部位と共に単離される。c−TNB001はまた、pBeloBAC11からの、活動的分割のためのSopA及びSopBコード機能も担持する。それらの機能は、各娘細胞が細胞分裂でc−トランスミドのコピーを継承することを確実にするためにSopCで作用する。
c.c−TNB001にはまた、E.コリ(Lichtenstein & Brenner Nature 297, 601-3, 1982、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる; Lichtenstein & Brenner Mol. Gen. Genet. 183, 380-7, 1981、 参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)及び腸内細菌科の多くの種(Crepin, Harel & Dozois, Appl. Environ. Microbiol. 78, 6001-8 (2012)にレビューされる、 参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)に存在する、染色体上に位置するTn7結合部位attTn7に部位特異的転位をもたらす細菌トランスポゾンの4つの転位タンパク質をコードするtnsA、tnsB、tnsC、tnsD遺伝子が存在する。
d.さらに、c−TNB001はまた、TnsA、B、C、Dタンパク質との相互作用のために必要とされるTn7の末端逆方向反復体(TIR)を担持し、それらの間にあるDNA配列のattTn7への転位をもたらす。
e.それらのTIRは、Cre−lox介在性インビボ組換えのカーゴへの送達を可能にするためのlox部位に隣接している。c−TNB001の構造が図6に示される。
この実施例におけるc−トランスミドシップは、大きく、そしてインビトロ遺伝子操作によりカーゴを直接クローニングすることは容易ではない。代わりに、そのような遺伝子操作は、小さな非可動性プラスミドクローニングベクター、例えばpACYC184(New England BiolabsからのE.コリK12株ER2420で入手できる)において容易に実施される。このプラスミドの誘導体pNB300は、以下の特徴を有する(図18−20):
a.pNB300(pACYC184のような)は、可動性でなく、そして従って、プラスミド接合によりトランスファーされ得ない。
b.このプラスミドは、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼをコードし、そして選択可能薬物マーカーとしてクロラムフェニコール耐性(CmR)を付与するcat遺伝子を保持する。
c.Creリコンビナーゼをコードするcre遺伝子、及びlox部位に隣接するクローニング部位。
d.Fプラスミド由来のccdBキラー遺伝子は、lacプロモーターにより調節される(Bernard, Gabant, Bahassi & Couturier Gene 148:71-4, 1994)。このマーカーは、全pNB300(ccdBを含む)がc−トランスミドに組換えされる、所望しない単一相反的Cre−lox組換え事象に対する負の選択を提供する。
e.lox部位はまた、抗生物質トリメトプリム(Tp)による阻害に耐性であるジヒドロ葉酸レダクターゼをコードするTn7(Fling & Richards Nucl. Acid. Res.11:5147, 1983、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)からのdhfr遺伝子に隣接し;このマーカーは、二重相反的Cre−lox組換え事象によりpNB300:::カーゴからのcTNB001へのカーゴのトランスファーの選択を可能にする(図1を参照のこと)。続いて、それはまた、c−トランスミドが複製できない受容体においてカーゴのattTn7への転位の選択を可能にする。
従って、目的の選択された核酸カーゴを担持するc−トランスミドの構築のための全体的スキーオムは次の通りである:
1.目的の選択された核酸であるカーゴを、インビトロ遺伝子操作により、lox部位とカーゴシャトルベクターpNB300におけるdhfr遺伝子に隣接する部位との間の部位にクローン化、続いて、CmRの選択を伴って、DH5α(F- endA1 glnV44 thi-1 recA1 relA1 gyrA96 deoR nupG Φ80dlacZΔM15 Δ(lacZYA-argF)U169, hsdR17(rK- mK+), λ-)コンピテント細胞(New England Biolabsから入手できる)を形質転換し;そのような細胞から単離されたプラスミドDNAを、DNA配列分析により、所望の組換えプラスミドpNB300::カーゴの統合性を調べる。
2.次に、組換えプラスミドpNB300::カーゴを、CmR (コードされるpNB300::カーゴ) 及び KmR (コードされるc−TNB001)についての選択を伴って、c−トランスミドc−TNB001もまた担持するDH5αコンピテント細胞中に形質転換する。
3.DH5α形質転換体は現在、pNB300::カーゴ及びc−TNB001の両者を担持するので、カーゴに隣接するlox部位と、トラレスミドにおけるlox部位との間のCre−lox組換えが起き、c−トランスミド中へのカーゴの組換えが発生する。この事象について選択するために、DH5α (c−TNB001) (pNB300::カーゴ)ドナーを、ストレプトマイシンに対する耐性(SmR)を担持する受容体E.コリ株と交配し、そしてカナマイシン50μg/ mL(Km50)、ストレプトマイシン50μg/ mL(Sm50)及びトリメトプリム50μg/ mL(Tp50)及びIPTGを補充されたMueller−Hinton(MH)プレート上にプレートする。従って、
a.Sm50は受容体株を選択し、そしてドナー株に関しては、Km50が、c−トランスミドの受容体への接合性トランスファーを選択し;
b.Tp50は、二重相互組換えによりpNB300::カーゴからのカーゴのc−TNB001へのCre−lox介在性トランスファーを選択し、c−TNB001::カーゴが得られ;
c.IPTGの付加は、Cre−lox介在性単一相互Cre−lox組換え事象に起因する所望しない組換え体のトランスファーを可能にし、ここで全体のpNB300がc−トランスミド中に組換えする(cTNB001::pNB300::カーゴ)。これは、pNB300プラスミドバックボーンがトランスファーされると、IPTGが毒性ccdB遺伝子の発現を誘発するからである。
4.次に、c−TNB001::カーゴのみを担持する、結果として得られるエクス−接合体(exconjugant)を、確認するために、予測されるCmRの損失(pNB300上に存在する)についてスクリーニングする。
5.このようにして構築されたc−TNB001::カーゴは、現在、ファージ感染及び/又は細菌結合のいずれかによる標的細菌への送達のために準備が整っている。。ージ送達のために、c−TNB001::カーゴDNAを、エクス−接合体から調製し、そしてインビトロでパッケージングすることができる。
6.λパッケージングされたc−TNB001::カーゴによる標的細菌の感染に続いて、c−TNB001::カーゴを担持する細胞を、kmR又はTpRのために選択できる。
7.そのような細胞を、所定のマイクロバイオームにおいて他の細菌と交配することができる。
8.attTn7へのカーゴの転位を、c−TNB001::カーゴを担持するドナーと、c−トランスミドが複製できない受容体細菌種とを交配することにより試験することができる。
9.上記工程6−8のそれぞれについて、カーゴの機能性について、目的の選択された核酸を、適切なアッセイを用いて、新しい受容体において試験することができる。
以下に2つの成分の構築について記載する:(i)c−トランスミドc−TNB001及びカーゴシャトルベクターpNB300。
実施例1.1 c−トランスミドc−TNB001の構築
c−トランスミドc−TNB001の構築のためのスキームを、図7に示す:それを、コスミドpBeloBAC11からの配列要素(鋳型A)、大接合性プラスミドRK2(鋳型B)及びTn7要素を担持するプラスミドpGRG36の誘導体を組合し、但しpGRG36::lox(鋳型C)を与えるTn7 TIR間へのlox部位の付加により構築する。構築のための全体的手段は、(i)各セグメントが13のPCRアンプリコンとして生成される、13のセグメントに全体のコンストラクトを分割することである。(ii)次に、そのような隣接するアンプリコンのオーバーラップする組を、Gibsonアセンブリー(Gibson DG, et.al. Nature Methods 2009; 6: 343-345、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)により一緒に組合し、そしてpBeloBAC11の誘導体にクローン化し、I、II、III、IVと称する4種のプラスミドを生成する。(iii)ユニーク制限部位が、セグメントの増幅の間、適切なPCRプライマーにより導入されるので、隣接するセグメントを含む4種のGibsonアセンブリーされたプラスミドコンストラクトI、II、III、IVを、適切なユニーク制限酵素により消化でき;(iv)これは、4つのプラスミドのそれぞれからの各Gibsonアセンブリーされた複合セグメントの組の連結を可能にし、全体のc−トランスミド構造体を生成する。
第1工程は、次の通りにpGRG36からのプラスミド誘導体pGRG36::loxの構築である:2つの逆さにされたlox部位loxN(8塩基コア配列変異体)及びlox71(左アーム変異体)を含むDNAカセットを、pGR36上のPacI及びEagI部位に挿入し、pGR36::loxと命名する。このloxカセットの配列は、上記図7の凡例に提供されている通りである。
1.3種のプラスミド鋳型(A、B、C)を、今、13のアプリコンのPCR増幅のために使用する。表3は、鋳型プラスミド(TP)pBeloBAC11、 RK2、 及び pGRG36::lox(それぞれ、A、B、C)上のプライマー及びそれらのアニーリング部位を要約する。Tmは℃で与えられる。このc−トランスミド構築の設計に使用されるプライマー配列及び各プラスミド上のアニーリング部位が示される。最終トランスミドコンストラクトを得るためにアセンブリーされたコンストラクトを連結するのに後で使用される制限酵素認識部が、大文字で示され、そして下線で示される。BAC3中のCCTCGAGGCGCGCC(配列番号36)は、AbsI (CCTCGAGG) 及び AscI (GGCGCGCC)認識部位を含み、BAC4中の ggcGCGCCはAcsI認識部位であり、tra2_1.前方向中のGCGATCGCACGCGTTTAATTAACCTAGG(配列番号37)は、AsiSI (GCGATCGC), MluI (ACGCGT), PacI (TTAATTAA) and AvrII (CCTAGG)認識部位を含み、tra2_3.逆方向中のGGCGCGCCTCGAGG(配列番号38)は、AscI (GGCGCGCC) 及び AbsI (CCTCGAGG) 認識部位を含み、tra1A_1.前方向中のGCGATCGCはAsiSI認識部位であり、tra1A_2.逆方向及びtra1B_1.前方向中のACGCGTはMluI認識部位であり、Tra1B_3.逆方向及びtns_1.前方向中のTTAATTAAはPacI認識部位であり、そしてtns_2.逆方向中のCCTAGGはAvrII認識部位である。プライマーアニーリング位置、及びc−TNB001の遺伝子構成が、図8に示される。
Figure 0006908593
従って、アンプリコン1、2及び3は、鋳型Aから別々に増幅され;アンプリコン4、5、6、7、8、9、10及び11は、鋳型Bから別々に増幅され;そしてアンプリコン12及び13は、鋳型Cから別々に増幅される。それらのアンプリコンのそれぞれに含まれる遺伝子が、図8に示される。
2.プラスミドI−IVを、次の通りにアセンブリーする:
a.アンプリコン1、2、4、5、6を、Gibsonアセンブリーし、プラスミドコンストラクトIを得;
b.アンプリコン3、7、8を、Gibsonアセンブリーし、プラスミドコンストラクトIIを得;
c.アンプリコン3、9、10、11を、Gibsonアセンブリーし、プラスミドコンストラクトIIIを得;そして
d.アンプリコン3、12、13を、Gibsonアセンブリーし、プラスミドコンストラクトIVを得る。
3.プラスミドI−IVは、CmRの複製及び選択を可能にするpBeloBAC11からのベクターバックボーン配列を担持するので、GibsonアセンブリーされたプラスミドI−IVを用いて、DH5αを形質転換し、そしてプラスミドDNAを単離し、そしてDNA配列分析にゆだね、コンストラクトの統合性を確認する。
4.次の工程は、プラスミドI−IVの成分からのc−TNB001のアセンブリーである:
図7は、関連する制限酵素部位:a、b、c、d、e、fの位置を示し、ここで a = AscI、b = AbsI、c =AvrII、d = PacI、e = MluI、f = AsiSI。関連する制限フラグメントを、プラスミドpBeloBAC11ベクターバックボーン1、2(1+2+4+5+6)のフラグメントを既に担持するプラスミドIにクローニングする。
a.第1プラスミドIIIを、MluI及びPacI(e+d)により消化し、そしてフラグメント9+10+11を、アガロースゲル電気泳動による分離に続いて、ゲルから単離し、そしてそのフラグメントを、プラスミドIのMluI/PacI二重消化物中にクローン化し、プラスミド1+2+4+5+6+9+10+11を得る。
b.次に、プラスミドIIを、AsiSI及びMluI(f+e)により消化し、そしてフラグメント7+8を、アガロースゲル電気泳動による分離に続いてゲルから単離し、そしてそのフラグメントを、1+2+4+5+6+9+10+11を担持するプラスミドのAsiSI/MluI二重消化物中にクローン化し、1+2+4+5+6+7+8+9+10+11を得る。
c.次に、プラスミドIVを、AvrII及びRacI(c+d)により消化し、そしてフラグメント12+13を、アガロースゲル電気泳動による分離に続いてゲルから単離し、そしてそのフラグメントを、1+2+4+5+6+7+8+9+10+11を担持するプラスミドのAvrII/PacI二重消化物にクローン化し、1+2+4+5+6+7+8+9+10+11+12+13を得る。
d.最終的に、1+2+4+5+6+7+8+9+10+11+12+13を、AscI(a)により消化し、そして再環状化し、クロラムフェニルコール耐性遺伝子を含むpBeloBac11の不必要な領域を除く。
e.得られるプラスミド1+2+4+5+6+7+8+9+10+11+12+13−Delta−AscI −フラグメントは、c−トランスミドc−TNB001である。
実施例1.2 pNB300、プラスミドカーゴシャトルクローニングベクターの構築
カーゴベクターpNB300の合計サイズは、4851bpである(図14)。それは、pACYC184から使用されるp15Aから複製する。それは、2つの逆位lox部位、lox71及びloxNを含み、その間にジヒドロ葉酸レダクターゼ遺伝子dhfrが位置し、これはCre介在性組換え事象のための選択マーカーとして使用される。カーゴは、ユニーク制限部位NotI及びXhoIでクローン化され得る。Creは、このカーゴベクターから恒常的に発現される。ccdB遺伝子は、locオペレーターの制御下にあり、これは、Cre組換え体の負の選択であろう。より詳細な説明については、図15及び16を参照のこと。このカーゴプラスミドベクター構築に使用されるプライマー配列及び各プラスミド上のアニーリング部位が表4に示される。Aで表される鋳型プラスミドは、図15の図の凡例に記載される。Tmは℃で与えられる。
Figure 0006908593
実施例2
c−トランスミドc−TNB001の使用の例示:E.コリにおける抗生物質耐性遺伝子の不活性化をもたらすカーゴの送達
実施例2は、抗生物質耐性遺伝子の不活性化をもたらす、カーゴの送達のためのc−トランスミドの適用を実証する。カーゴは、以下の8種のβ−ラクタマーゼ(bla)ファミリーからの抗生物質耐性遺伝子を標的とするガイドRNA(gRNA)をコードする8種のスペーサー配列を有するCRISPR−Cas9コンストラクトをコードする目的の選択されたヌクレオチドである:blaVIM (V)、blaOXA(O)、blaNDM(N)、blaCTX−M(C)、blaKPC(K)、blaIMP(I)、blaSHX(S)及びblaTEM(T)ファミリー、この後、VONCKIST遺伝子ファミリーと称する。そのような抗生物質耐性遺伝子の不活性化は、E.コリ(E.coli)及びクレブシエラ・ニューモニアエ(Klebsiella pneumoniae)の病原性株を含む細菌株における抗生物質感受性の復活を可能にする。この例示に含まれる工程は、下記に要約される。
実施例2.1
CRISPR−Cas9システムを担持し、そして任意の選択された細菌遺伝子に対して標的化されたスペーサー配列を担持するプラスミド誘導体の構築を可能にする、プラスミドpNB100上の一般的に適用可能なDNAカセットを構築した。CRISPR−Cas9活性を、最初に、プラスミドpNB102(pNB100::TEM)を生成するための単一β−ラクタマーゼスペーサー配列の付加により試験し、そしてプラスミド形質転換による送達、及びCRISPR−Cas9::TEMカセットを担持するバクテリオファージM13の誘導体M13mp18::NB102による送達の両者により、TEMファミリーからの例示的βラクタマーゼ遺伝子標的を不活性化することを示し、ここで前記M13は、非病原性一本鎖(ss)DNAファージである。
実施例2.2
スペーサーを、pNB100に付加し、不活性化のためにVONCKISTファミリーからの選択されたβラクタマーゼ耐性遺伝子を標的化できる誘導体プラスミドpNB108(pNB100::NIVKOSTC、ここでNIVKOSTCはblaNDM、blaIMP、blaVIM、blaKPC、blaOXA、blaSHV、 blaTEM、blaCTX−Mβラクタマーゼ遺伝子ファミリーを標的化するスペーサーの順序を示す)を生成した。
実施例2.3
8つのVONCKISTβ−ラクタマーゼ遺伝子ファミリーのそれぞれからの1つのβ−ラクタマーゼをコードする8種のプラスミドを構築し、ここで7つのそのようなβ−ラクタマーゼは、臨床分離株、E.コリ及びクレビシエラ・ニューモニアエの病原性株から単離され、そして1つのβラクタマーゼは、E.コリの非病原性実験室株からであった。
実施例2.4
8種のVONCKISTβ−ラクタマーゼのそれぞれの1つをコードするプラスミドを担持するE.コリの非病原性実験室株を、βラクタマーゼ耐性遺伝子の選択されたファミリーを標的とすることができるスペーサー配列を担持する誘導体プラスミドにより形質転換し、そしてVONCKISTβラクタマーゼ遺伝子を不活性化するそれらの能力について試験した。
実験例2.5
すべての8種のスペーサーを担持するCRISPR−Cas9−NIVKOSTCカセット、すなわちカーゴを、Cre/lox介在性組換え(ドッキング)により、c−トランスミドc−TNB001に付加し、そしてカーゴ、c−TNB001::CRISPR−Cas9−NIVKOSTCを有する得られるc−トランスミドを、感染性バクテリオファージλ粒子中にパッケージングし、λ(c−TNB001::CRISPR−Cas9−NIVKOSTC)を得、そしてλ(c−トランスミド::VONCKIST)感染によるE.コリ細胞への送達について試験する。
実施例2.6
c−TNB001::CRISPR−Cas9−NIVKOSTCを、細菌受容体E.コリ及びK.ニューモニアエへの接合性トランスファーについて試験する。
実施例2.7
c−TNB001::CRISPR−Cas9−NIVKOSTCを、8種のVONCKISTβ―ラクタマーゼのそれぞれの1つをコードするプラスミドを担持するE.コリの非病原性実験株のλ(c−トランスミド::VONCKIST)感染に続いて、それらの8種のβラクタマーゼのそれぞれを不活性化する能力について試験する。
実施例2.8
c−TNB001::CRISPR−Cas9−NIVKOSTCを、8種のVONCKISTβ―ラクタマーゼのそれぞれの1つをコードするプラスミドを担持するE.コリの非病原性実験受容体株へのドナー株からの接合に続いて、それらの8種のβラクタマーゼc−Transmid::VONCKISTのそれぞれを不活性化する能力について試験する。
上記で要約された工程を、下記にさらに詳細に説明する。
実施例2.1 一般的に適用できるCRISPR−Cas9プラスミドの構築
CRISPR−Cas9システムを担持し、そして任意の選択された細菌遺伝子に対して標的化されるスペーサー配列を担持するプラスミド誘導体の構築を可能にする、一般的に適用できるDNAカセットを構築した。CRISPR−Cas9活性を、β−ラクタマーゼのTEMファミリーメンバー、例えばTEM−3及びTEM−1(それぞれ、細菌トランスポゾンTn3及びTn1のβラクタマーゼ遺伝子)に対して標的化されるスペーサー配列を担持する、pNB100、pNB102の誘導体を用いて、プラスミド形質転換による送達により、及びまたは、M13mp18::NB102(バクテリオファージM13の誘導体は、非病原性一本鎖(ss)DNAファージである)による送達により、確認した。
実施例2.1.1 pNB100の構築
pNB100は、CRISPR遺伝子座中の2つの直接的反復体間の任意の所望するスペーサー配列をクローン化するために、適切なユニーク制限部位BsaIで、E.コリ及び他の細菌種においてCRISPR−Cas9システムを発現させるためのベクターである。そのベクターのバックボーンは、pACYC184(New England Bialabsから購入されたE.コリK12株ER2420から精製される)に由来し、そしてCRISPR−Cas9遺伝子座を、ベクターのEcoRV部位に挿入した。CRISPR−Cas9遺伝子座の3つの領域を、ATCCから購入されたストレプトコーカス・ピオゲネス株SFB70のゲノムDNAからのPCRに増幅し、そして反応において、pACYC184ベクターに沿って、Gibsonアセンブリー(Gibsonなど.,2009、前記)によりアセンブリーした。最終コンストラクトの配列を、Sanger配列決定により確認した。
3つの領域の増幅された配列及びゲル上のアンプリコン画像。
以下の配列は、PCRにより増幅された3つの領域である。下線を付けられた配列は、鋳型特異的プライマー配列であり、太字はGibsonアセンブリーに使用されるオーバーラッピング配列である。
1.フラグメント1、tracrRNA−cas9:アンプリコンの長さ=4758bp。前方向プライマーは、854170〜854193であり、そしてS.ピオゲナス(S.Pgogenes)SF370ゲノムDNA上の858867〜858848である。
Figure 0006908593
Figure 0006908593
2.フラグメント2、リーダー及び第1の直接的反復体:アンプリコンの長さ=276bp。前方向プライマーは860648〜860671であり、そして逆方向プライマーは、S.ピオゲネスゲノムDNA上の860862〜860806である。
Figure 0006908593
3.フラグメント3、第2の直接的反復体:アンプリコンの長さ=452bp.前方向プライマーは861221〜861276であり、そして逆方向プライマーは、S.ピオゲネスゲノムDNA上の861613〜861594である。ゲノムDNA上にBsaI認識配列を含む、861246〜861255GGTCTCCATTからのデカマー配列を、GGTCCCAAAAにより置換し、BsaI認識配列を破壊し、そしてゲノム上のCRISPRアレイの7番目の直接的反復体を、このベクター中の2番目の直接的反復体に変換する。
Figure 0006908593
3つのフラグメントを形成するためのPCR条件が、表5に提供される。
Figure 0006908593
3つのPCRアンプリコン、tracrRNA−Cas9、リーダー及び第1の直接的反復体、第2の直接的反復体からのpNB100のアセンブリー;及びEcoRVにより消化されたpACYC184。
我々は、New England Biolabs(E5510)からのGibsonアセンブリーキットを使用し、そして上記の3つのPCRアンプリコンを、pACYC184に従ってに沿って、アセンブリーするために、製造業者により提供されるプロトコルに従って。アセンブリー反応における各フラグメントの成分を、表6に示す。
Figure 0006908593
2μlのアセンブリー反応物を、DH5αコンピテント細胞(New England Biolabsから購入された)に形質転換し、続いてクロラムフェニコール(35μg/ml)LBプレート上で置換した。組換え体を、初期の3つのフラグメントを得るために使用される3つのプライマー組を用いてPCRによりスクリーニングした。3つの所望するアンプリコンを与えるプラスミド鋳型を、候補体クローンから単離し、そして配列分析にゆだねた。
PNB100の最終コンストラクトの配列:
Figure 0006908593
Figure 0006908593
Figure 0006908593
ヌクレオチドの合計数は、9578bpである。バックボーンベクターpACYC184配列はイタリック体であり、配列位置は、EcoRI部位(GAATTC)のGから下線を付して番号が付けられている。tracrRNAは、太字で示されるヌクレオチド番号1889〜1974に位置し、Cas9開始及び終結コドンは、太字の3文字により示され、ヌクレオチド番号2270で開始し、そして6376で終わり、続いてリーダー配列6462〜6556がイタリック体の太字で示され、第1及び第2直接的反復配列が下線を引かれ、この間にスペーサークローニング領域(30マー)が位置する。このクローニング領域は、それぞれ、スペーサークローニング部位5‘−GTTT−3’及び5‘−TTTT−3’を突出する5′側の4個の塩基を創造するために、太字のイタリック体の文字5‘−GAGACC−3’及び 5‘−GGTCTC−3’により示される2つの逆位BsaI部位、及び不完全なBsaI消化の場合、自己連結を低めるために、太字イタリック体によってもまた示される1つのユニークAatII(5’-GACGTC-3’)部位を含む。転位及び転換塩基は、それぞれ、Sanger配列決定により検出されたG6573A、A6779Tを変更し、そして太文字で示されていることを注意すること。しかしながら、それらの点突然変異は、CRISPR−Cas9活性に影響を与えず、これは後のセクションに示されるであろう。太字のイタリック体で強調された2つのユニーク部位SalI(GTCGAC) 及びXbaI(TCTAGA)が、M13mp18へのクローニングのためのCRISPR−Cas9コンストラクトを単離するために利用される。
pNB100のプラスミド地図が、図22に示される。
所望のためのスペーサー配列を、BsaI部位間で時計周りの方向にクローン化することができる。このベクターは、1398−848でp15A起点、及び219−9137でcat(クロラムフェニコール耐性)遺伝子を含む。括弧内に示される各制限酵素の切断位置は、認識配列内の上部鎖上の5′切断部位の位置を言及する。
実施例2.1.2 pNB102の構築
標的配列からスペーサー配列の選択
我々は、標的物からスペーサー配列を選択するために、BlueheronからのGuide RNA Target Design Tool (https://wwws.blueheronbio.com/external/tools/gRNASrc.jspを参照のこと)を使用することができる。このプログラムは、3′末端に適切なPAM(プロトスペーサー隣接モチーフ)配列、及びGC含有量を有する20ntスペーサー配列を単に戻す。それは、二次構造安定性及び配列特異性を考慮していない。二j構造予測及び特異性の調査を、手動的に実施する。
我々は、上記プログラムで得られた候補体配列から実際のスペーサー配列を選択し、これは以下の2つの基準を満たすべきである:1)crRNAの安定した二次構造を形成する傾向が低く、2)宿主ゲノムDNA上に標的DNAが存在しない。基準2を満たすユニーク配列を見出すことは、非常に困難であるかも知れない。Jinek et al., Science 337, 816 (2012; 参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)における図3Eからの不一致な標的データを考慮すると、基準2は標的配列における12番目のヌクレオチド位置まで一致した配列を可能にするために緩和される(第1のヌクレオチド位置は、PAM配列のすぐ次から数えられる)。言い換えれば、標的配列の最初の12マープロトスペーサー配列が、3′末端におけるcrRNAスペーサー配列の12マー配列に完全に一致するが、しかし残りの配列は一致せず、標的dsDNAは切断されないと推定される。E.コリK12ゲノム配列に沿ったプロトスペーサー配列の特性のチェックを、BLASTにより実施する。bla配列を、対象配列E.コリstr. substr. MG1655 (http://www.ncbi.nlm.nih.gov/nucleotide/556503834?report=genbank&log$=nuclalign&blast_rank=1&RID=JUYB76FX014)に対して調査し、そして任意の一致した染色体配列のそれぞれを、標準PAM(NGG)配列からのシード配列を計数するためにbla配列に対してマッピングする。二次構造は、デルタGが可能な限り大きく、好ましくはcrRNAスペーサー二次構造に対して陽性である配列を選択するために、mFold(http://mfold.rna.albany.edu/?q=mfold/RNA-Folding-Form)により予測することができる。表7は、bla配列から適切なスペーサー配列を選択する手段を示す。
Figure 0006908593
bla遺伝子からのすべての標的配列を、BlueHeronからのGuide RNA Target Design Tool (https://wwws.blueheronbio.com/external/tools/gRNASrc.jsp)を用いて得た。98の標的候補体配列が戻される。細菌のオフターゲット染色体の短い類似配列を、bla遺伝子に対してマッピングし、続いて、標準PAM配列からシード配列を計数する。シード配列番号が8未満で、そしてGibbs自由エネルギーが比較的大きい配列を選択する。選択された標的配列の性質の要約が、表7に示される。表7はまた、pCas9及びpBR322上のオフターゲット配列のシード配列のヌクレオチドを示す。
スペーサー配列のためのオリゴカセット配列。
以下の4種のスペーサー配列は、上記の2つの基準を満たす、宿主株としてのE.コリにおけるpBR322上のβラクタマーゼを標的とするcrRNA生成カセットであるβラクタマーゼ遺伝子上で、CR05は、762番目の塩基Cと763番目の塩基Cとの間のホスホジエステル結合を切断し、CR30は、198番目の塩基Gと199番目の塩基Aとの間ホスホジエステルを切断し、CR70は、575番目の塩基Tと576番目の塩基Aとの間ホスホジエステルを切断し、そしてCR90は、221番目の塩基Tと222番目の塩基Aとの間ホスホジエステルを切断する。
β−ラクタマーゼ遺伝子上の単一の標的のためのアダプター:
Figure 0006908593
β−ラクタマーゼ遺伝子上の二重標的のためのアダプター。
内部直接的反復配列は、イタリック体で下線が引かれている。
Figure 0006908593
各オリゴの5′末端は、リン酸化され、そしてBsaI部位でのクローニングの準備ができている。6つの塩基カッター制限エンドヌクレアーゼの部位に下線が引かれ、これは組換え体をスクリーニングするために有用である。我々はまた、プラスミドベクターのための別のユニークプライマーと共に、PCRにより組換え体をスクリーニングするためのプライマーとしてカセットオリゴの1つを使用することができる。
スペーサー配列CR30を、以下のようにしてpNB100に付加した:pNB100を、BsaI及びAatIIにより消化し、続いて、Agencourt ampureビーズを用いて精製した。スペーサー配列CR30を、2つのオリゴヌクレオチドから二本鎖DNAカセットとして、1×T4リガーゼ緩衝液(50mMのトリス−HCl(25℃でpH7.5)、10mMのMgCl、1mMのATP、10mMのDTT)、及び50mMのNaClにおいて、各オリゴの5′末端においてリン酸成分を付加するキナーゼ反応に続いて、95℃での1分間の変性、及び30℃まで1分ごとに−1度での再アニーリングにより、2つのオリゴヌクレオチドからの二本鎖DNAカセットとして調製した。アニーリングされたカセットは、BsaI消化によりpNB102上で創造される部位の両端上に5′側の突出する4塩基適合性塩基を含む。このCR30カセットを、T4 DNAリガーゼによりpNB100に連結し、そしてDH5αコンピテント細胞(New England Biolabsから購入された)に形質転換した。形質転換体を、クロラムフェニコールLBプレート上で選択し、そして409bpのPCRアンプリコンを生成するために組換えプラスミド上の6209―6228領域でアニーリングする、逆方向プライマー及び前方向プライマーCF1: 5’−acgttgacgaatcttggagcとしてCR30カセットの底部配列を用いてPCRによりスクリーニングした。PCR陽性クローンを配列決定し、CR30スペーサー配列を確認し、そしてこの組換えクローンを、pNB102として命名し、そしてTEMβラクタマーゼ遺伝子不活性化実験のために使用した。CR30スペーサーは、βラクタマーゼ遺伝子のセンス鎖にアニーリングし、そしてセンス及びアンチセンス鎖上の188番目と189番目のヌクレオチド間のホスホジエステル結合を切断する。
実験例2.1.3 M13mp18::NB102の構築。
pNB102を、ユニーク制限酵素SalI及びXbaIにより消化し、6044bp及び3524bpの2つのフラグメントを生成した。フラグメントの長さを、制限認識部位内の上部鎖における制限部位の5′末端から計算した。CRISPRアレイに、CR30スペーサー配列を有するCRISPR遺伝子座を含む6044bpのフラグメントを、3524bpのフラグメントから分離し、そして分取1%アガロースゲル上で精製した。M13mp18を、SalI−XbaIにより消化し、続いてAgencourt ampure精製し、反応から6個の塩基のSalI−XbaIフラグメントを除去した。それらの2つの精製されたフラグメントを組合し、そしてT4 DNAリガーゼにより連結し、そしてDH5αF′lqコンピテント細胞(New England Biolabsから購入した)に形質転換した。形質転換された細胞を、ファージインジケーターとして新たに増殖されたDHSαF′lq細胞、及び溶融されたトップアガロースを含む青一白色インジケーターとしてのIPTG/X−gal溶液と共にLBプレートにプレートした。芝生から採取された白色プラークを、CR30スペーサー配列の存在についてPCRによりスクリーニングした。得られる正しいファージコンストラクトを、2回の単一プラーク単離により精製した。最終コンストラクトの全配列の長さは、13288bpである。このスペーサーCR30陽性組換え体を、M23mp18::NB102として命名し、そしてM13ファージ送達により介在されるbla−遺伝子不活性化実験のために使用した。
実施例2.1.4 「ネメシス共生活性」(NSA)を試験するために細菌へのCRISPR−Cas9コンストラクトの送達。
CRISPR−Cas9プラスミドpNB100、及び細菌転位性要素Tn1及びTn3によりコードされるβラクタマーゼ(bla)遺伝子に対して標的化されたスペーサー挿入を担持する誘導体プラスミドpNB102を構築した後、我々は、以下の3種の送達方法(i)プラスミド接合、(ii)プラスミドDNA形質転換、(iii)バクテリオファージ感染を用いて、bla−スペーサー挿入を有するCRISPR−Cas9コンストラクトのコピーを担持する細菌細胞が、β−ラクタム抗生物質アンピシリンの存在下で増殖できないことを実証しようとした。
CRISPR−Casシステムを介して、抗生物質耐性遺伝子を含む標的遺伝子を不活性化することができ、そして本発明の側面の一部を形成できるコンストラクトをまた、本明細書においては、「ネメシス共生活性」として言及する。
プラスミド接合によるNSAアッセイ:予防実験。
我々はここで、ネメシス共生活性が、ネメシス共生活性を担持する受容体細胞の、ドナー細胞からの抗生物質耐性遺伝子を担持する接合性プラスミドの接合性トランスファーを阻害することにより、抗生物質耐性の広がりを妨げることができることを実証する。これをおこなうために、我々は、ネメシス共生活性を担持する受容体細胞と、接合性プラスミドを担持するドナー細胞と、及びアンピシリン耐性をコードするbla遺伝子を担持する複数コピー可動性プラスミドとを交配した。好結果をもたらす交配では、接合性プラスミドは、それ自体に加えて、アンピシリン耐性を担持する可動性プラスミドを受容体にトランスファーするであろう。エクソ接合体(exconjugant)は、受容体中の非可動性プラスミド上に存在するクロラムフェニコール、及びドナーから受け取ったアンピシリンの両方に対する耐性のために選択され得る。好結果をもたらすネメシス共生活性は、アンピシリン耐性のトランスファーの効果を低めるであろう。
受容体細胞DH5α (F- endA1 glnV44 thi-1 recA1 relA1 gyrA96 deoR nupG Φ80dlacZΔM15 Δ(lacZYA-argF)U169, hsdR17(rK- mK+), λ-)を、New England Biolabsから購入し、そしてプラスミドpNB100 又はpNB102又はpACYC184により形質転換し、ここで前記プラスミドは、クロラムフェニコール耐性をコードし、そしてpNB100及びpNB102の両者は、CRISPR−Cas9を担持するが、しかしpNB102のみはβ―ラクタマーゼ遺伝子に対して標的化されたスペーサー配列を担持する。プラスミドpACYC184は、上記のように、pNB100及びpNB102の構築のために使用される非可動性親プラスミドである。
プラスミドpNT3をまた担持するドナー株JA200(F+ thr-1, leu-6, DE(trpE)5, recA, lacY, thi, gal, xyl, ara, mtl)は、Saka et al. DNA Research 12, 63-68 、2005; 参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)により記載されている。プラスミドpNT3は、Tn1のTEM−1 bla遺伝子を担持する可動性プラスミドである。
ドナーJA200 pNT3の単一のコロニーを、100μg/mlのアンピシリンを含む、Luria−Bertani(LB)プレートから採取し、そして100μg/mlのアンピシリンを有する1mlのLB培地において37℃で一晩、振盪下で増殖した。受容体DH5α pNB100及び DH5α pNB102の各単一コロニーを、35μ/mlのクロラムフェニコールを含むLBプレートから採取し、そして35μg/mlのクロラムフェニコールを含む、1mlのLBにおいて37℃で一晩、振盪下で増殖した。細胞を洗浄し、抗生物質を除去し、50μlの細胞を、エッペンドルフ管中の1mlのLBに添加し、そして12500rpmで60秒間、遠心分離した。細胞を、50μlのLBに再懸濁した。交配を設定するために、JA200 pNT3をLBプレート上にスポットし、次にpNB100及びpNB102を担持する各DH5α2μlを、このスポットに添加した。ドナー及び受容体の別々の2μlスポッティングをまた実施した(すなわち、交配しなかった)。プレートを、37℃で4時間インキュベートした。細胞を除去し、LBに再懸濁し、そしてその100μlを、100μg/mlのアンピシリン及び35μg/mlのクロラムフェニコールの両方を含むLBプレート上にプレートした(LB ApCm)。100μlの10,000倍(10−4)希釈物をまた、LBプレート上にプレートし、そして37℃一晩インキュベートした。得られたコロニーを、表8に示されるように、計数した。
Figure 0006908593
図23中の写真は、以下の間の交配のプレートを示す:(A) JA200 pNT3 x DH5α pNB100 (予想通り、ネメシス共生活性が欠如している); 及び (B) JA200 pNT3 x DH5α pNB102 (ネメシス共生活性を示す)。
LBプレート上にプレートされた10−4倍希釈物は、交配された細胞懸濁液中1ml当たり5×10個の細胞の約500コロニーを与え、そしてJA200 pNT3 x DH5α pNB102に関しては、わずか3.7×10個の細胞/mlを、LB Ap100Cm35プレート上で増殖することができた。従って、半分の細胞が受容体/エクス−接合体であると仮定すると、2.5×10により割算された3.7×10個の細胞/mlが、1.2×5×10−5個のpNB102を担持する受容体の交配効率を与えた。
この実験は、pNB102 対pNB100 x JA200 pNT3を担持するDH5αとの交配においてCmRApRエクス接合体の有意な低下を実証した。
相対的交配効率をより正確に測定するために、液体交配の後、細胞を、全ての細胞を力価するためにプレートし、ドナー及びエクス接合体を力価するためにLBAp100プレートに、受容体及びエクス接合体を力価するためにLBCmプレートに、及びエクス接合体のみを力価するためにLBAp100Cm35にプレートした。
液体交配のために、10μlのJA200pNT3の一晩の培養物を、10μlの受容体DH5α pNB100又は DH5α pNB102と混合し、200μのLBを添加し、そして管を37℃で一晩インキュベートした。交配混合物を、LBで、10−1、10−3、10−5倍に希釈し、そして50μlの希釈物を、LB、LB Ap100Cm35、LB Ap100 及び LB Cm35プレート上にプレートし、そしてプレートを37℃で一晩インキュベートした。表9は、得られる細胞力価を要約する。
Figure 0006908593
LBCm及びLBApプレート上の細胞の数は、LBプレート上の細胞の数と等しくなければならない。pNB100 1.40 x 10^8 (Cmプレート) 及び 2.64 x 10^8 (Apプレート) = 4.04 x 10^8については、LBプレート上での4.14×10と非常によく一致する。pNB102 1.78 x 10^8 (Cm プレート) 及び 3.82 10^8 (Ap プレート) = 5.6 x 10^8については、LBプレート上での5.16×10と非常に良く一致する。
結論として、液体培養での一晩の交配の後、受容体当たり交配効率が、スペーサーを欠くpNB100と、スペーサーを有するpNB102とを比較して、5,000倍、低められることを示す。
プラスミド形質転換によるNSAアッセイ:
この実験においては、我々は、DNA形質転換による受容体細胞へのネメシス共生生物の導入が形質転換体における抗生物質耐性を不活性化することを実証する。
試験株を得るために、New England Biolabsから購入購入されたDH5αコンピテント細胞をpBR322(Tn3に由来するbla遺伝子を担持する)により形質転換し、そしてLB Ap100プレート上で選択した。次に、前記誘導された株DH50αpBR322のコンピテント細胞を、Sambrook and Russell in Molecular Cloning: A Laboratory Manual (3rd Edition, 2001)により記載されるように、CaCI2プロトコル25(1.116)を用いて調製し、そして続いて、プラスミドpNB100、pNB102 及び pACYC184により形質転換し、CmRについて選択した。次に、形質転換体コロニーを、LB Cm35 及び LB Ap100プレート上に添加した。一次形質転換体を、LB Cm35 及び LB Ap100プレートの両者上に添加し、そして37℃で一晩インキュベートした。
図24に示される結果は、pNB100(bla遺伝子標的スペーサー配列を欠いている)により形質転換されたDH5αpBR322から採取された全てのコロニーがアンピシリンに対して耐性のまま存続することを示す。対照的に、pNB102により形質転換されたDH5αpBR322から採取された全てのコロニーはアンピシリン耐性を失っており、従って、ネメシス共生活性を実証する。
上記実験は、NSAがbla遺伝子を不活性化している一次形質転換体の割合の値を与えない。これに対処するために、一次形質転換からの単一コロニーを、1mlのLB中に付加し、そしてLB中で10−3倍に希釈した。次の通りに、その100μlをプレート上にプレートし、そして結果を記録した。結果は、pNB102を有するDH5αpBR322の形質転換に続いて、10−6未満の細胞がApRを保持することを示した。ネメシス共生活性は非常に効果的である。
バクテリオファージM13感染によるNSAアッセイ。
この実験において、我々は、バクテリオファージ感染による受容体へのネメシス共生生物の導入が、形質転換体における抗生物質耐性を不活性化することを実証する。我々は、ネメシス共生生物コンストラクトのための送達剤として雄特異的繊維状ファージM13を選択する。Cas9 CRISPR、およびpNB102のbla遺伝子標的スペーサー領域を担持するM13誘導体M13mp18::NB102を用いて、プラスミドpNT3上にアンピシリン耐性を担持するF+株JA200の感染によりネメシス共生生物を送達する。この株の新鮮な培養物0.2mlを、3mlのLPトップアガー(0.7%アガーを有するLuriaブイヨン)に添加し、そしてLBプレート上に注いだ。次に、M13mp18::NB102(10pfu/ ml)及び対照としてのM13mp18のファージストック2μlを芝生にスポットし、そしてプレートを37℃で8時間インキュベートした。プラークを1.5mlのLBに添加し、そして37℃で振盪培養した。1.5mlのLB中に付加された単一コロニーからの、アンピシリン耐性を欠いている対照株DH5αをまた、一晩、培養した。
βラクタマーゼ活性についてのニトロセフィンアッセイを実施した:
1mlの細胞培養物を、微量遠心気で12,500rmpで50秒間、遠心分離し、次に2μlのストックニトロセフィン(DMSO中、10mg/ml)を、1mlの細胞上清液に添加し、そしてニトロセフィンの分解生成物の吸光度を、ニトロセフィンの添加の後、数時点で、分光光度計で測定した。表10は、その結果を要約する。
Figure 0006908593
上記に報告される実験は、モデル生物のE.コリにおいて、Cas9 CRISPR領域、及びβ−ラクタマーゼ遺伝子の標的領域に対して向けられた配列を有するスペーサー領域を担持するDNAコンストラクトが、裸DNA形質転換及びバクテリオファージ感染により送達される場合、アンピシリン耐性を不活性化し、そしてプラスミド接合によりアンピシリン耐性のトランスファーを防止することができる概念実証を提供する。本発明のネメシス共生生物が病原性細菌及び他の抗生物質耐性遺伝子に適用され得ることは明らかである。
実施例2.2 複数のβラクタマーゼ遺伝子ファミリーを標的にするプラスミドの構築。
CRISPR−Cas9システムが、微生物病原体の中で、及びマイクロバイオームの非病原性メンバーの中で見出され得る多数の異なるβラクタマーゼ遺伝子を不活性化するために、単一のコンストラクトで使用され得ることを実証するために行われるいくつかの概念実証実験を、以下の実験が記載する。
それらの例示においては、CRISPR−Cas9システム、及びSHV、CTX−M、TEM、KPC、VIM、IMP、NDM 及び OXAの8つまでのVONCKISTβラクタマーゼファミリーの耐性遺伝子を標的とする、直接的反復体に隣接するスペーサー配列を担持する誘導体を担持するプラスミドを構築した。
それらの8つのファミリーのβ−ラクタマーゼ遺伝子のそれぞれについて、そのファミリーの多数の遺伝子メンバーを標的とする単一のスペーサーを企画した。それらは、以下の通りである:SHV−a = 1、 1a、 2、 2a、 5、 5a、 11、 12、 14、 18、 20、 21、 22、 23、 26、 27、 28、 31、 32、 33、 38、 43、 44、 48、 52、 55、 56、 60、 61、 62、 71、 73、 74、 75、 76、 77、 78、 79、 80、 81、 82、 85、 89、 92、 98、 99、 100、 101、 103、 106、 107、 108、 109、 110、 111、 121、 136、 134、 137、 140、 143、 144、 147、 148、 149、 150、 151、 152、 153、 154、 155、 157、 158、 159、 160、 161、 162、 163、 164、 165、 168、 172、 173、 178、 179; CTXM−b= 1、 3、 10、 12、 15、 19、 22、 32、 52、 54、 59、 60、 62、 68、 71、 80、 81、 99、 141、 147; TEM−c= 1、 1B、 3、 139、 162、 183、 192、 197、 198、 209; KPC−d = 1、 2、 3、 4、 6、 7、 8、 11、 12、 14、 15、 16、 17 ; VIM−e = 1、 2、 4、 19、 26、 27、 33、 34; IMP−f = 4、 8、 32、 38; 及び NDM−g = 1、 9、 10。
表11は、SHV、CTX−M、TEM、KPC、VIM、IMP、NDM及びOXA−48の8つのβ−ラクタマーゼファミリーの耐性遺伝子を標的とするよう企画された8つのスペーサー配列を示す:以下の遺伝子に対して標的化される8つのガイドRNA分子をコードするスペーサー配列組:クラスA遺伝子、SHV−a、 CTX−M−b、 TEM−c、 KPC−d;クラスB 遺伝子 VIM−e、 IMP−f、 NDM−g 及び クラスD 遺伝子、 OXA−48 、ここでSHV−a = 1、 1a、 2、 2a、 5、 5a、 11、 12、 14、 18、 20、 21、 22、 23、 26、 27、 28、 31、 32、 33、 38、 43、 44、 48、 52、 55、 56、 60、 61、 62、 71、 73、 74、 75、 76、 77、 78、 79、 80、 81、 82、 85、 89、 92、 98、 99、 100、 101、 103、 106、 107、 108、 109、 110、 111、 121、 136、 134、 137、 140、 143、 144、 147、 148、 149、 150、 151、 152、 153、 154、 155、 157、 158、 159、 160、 161、 162、 163、 164、 165、 168、 172、 173、 178、 179; CTXM−b = 1、 3、 10、 12、 15、 19、 22、 32、 52、 54、 59、 60、 62、 68、 71、 80、 81、 99、 141、 147; TEM−c= 1、 1B、 3、 139、 162、 183、 192、 197、 198、 209; KPC−d = 1、 2、 3、 4、 6、 7、 8、 11、 12、 14、 15、 16、 17 ; VIM−e = 1、 2、 4、 19、 26、 27、 33、 34; IMP−f = 4、 8、 32、 38; 及びNDM−g = 1、 9、 10(実証例2を参照のこと)。
Figure 0006908593
表のキー:
PAM プロトスペーサー隣接モチーフ
Cl ベータラクタマーゼクラス A, B, C又はD
P ペナムス 例えば、アモキシシリン
C-e セフェムス: e_セファロスポリン
C-n セフェムス: n_セファロスポリン
C-I セフェムス セファロスポリンI 例えば、セファゾリン
C-II セフェムス セファロスポリンII 例えば、セファマイシン
C-III セフェムス セファロスポリンIII 例えば、セフタジジム
Cb カルバペネム 例えば、エルタペネム
Mb モノバクタム 例えば、アズトレオナム
プラスミドの構築に使用されるプライマー配列が、表12に列挙される。
Figure 0006908593
CRISPR−Cas9システム、及び細菌における8つのβ−ラクタマーゼファミリーの抗生物質耐性遺伝子に対して標的化され、そしてblaNDM、blaIMP、blaVIM及びblaKPC、blaOXA−48、blaSHV、blaTEM 及びblaCTX−M (NIVKOSTC)の1つのプロモーターから発現される、直接的反復体に隣接するスペーサー配列を担持する誘導体を担持する。一般的に適用できるDNAカセットであるpNB100、PNB108(図25)のプラスミド誘導体がこの実施例に記載される。
pNB108の構築
図26A二示されるテトラマースペーサーコンカテマーA (a+b+c+d)及び B (e+f+g+h)を、ベクターpCR Blunt II−TOPOにサブクローンし、そしてそれぞれ、pCR Blunt II−TOPOスペーサーA 及びpCR Blunt II−TOPO_スペーサーBと命名した。次に、連結されたスペーサーアレイ配列A及びBを、それぞれプライマー組NB026及びNB029、NB030及びNB033により、サブクローン化されたベクターpCR Blunt II−TOPO_スペーサーA 及び pCR Blunt II−TOPO_スペーサーBから増幅した。スペーサーAのアンプリコンの3′末端及びスペーサーBのアンプリコンの5′末端は、KPCスペーサー配列からのオーバーラップされた、20塩基の配列である。それらの2つのアンプリコンをゲル精製し、そしてプライマーの不在下でのPCRに基くペアワイズサイクル伸長反応に使用した。伸長された材料を、プライマー組NB037 (5’−GGGCTGGCAAGCCACGTTTGGTG−3’; 配列番号 116) 及びNB038 (5’−CCGGGAGCTGCATGTGTCAGAGG−3’; 配列番号117)により再増幅し、完全な8つのスペーサーアレイコンテマーを生成した。この8つのスペーサーコンカテマーを、pCR Blunt II−TOPOベクターにクローン化し、そして配列分析により確かめた。
このpCR BluntII−TOPOサブクローンのBsaI消化は、BsaIによりpNB100上に創造される部位の両端上で5′突出する4塩基適合塩基を含む、pCR BluntII−TOPOベクターからのサブクローンとして完全8スペーサーアレイコンカテマーを除去する。次に、pNB100を、BsaIにより消化し、続いてアガロースゲル精製した。pCR BluntII−TOPOから開放された8−スペーサーコンカテマーカセットを、T4 DNAリガーゼによりpNB100中に連結し、そしてDH5αコンピテント細胞(New England Biolabsから購入される)に形質転換した。形質転換体を、クロラムフェニコールLBプレート上で選択し、そして逆方向プライマーNB021: 5’− GGTGACTGATGGCCACGT (配列番号118)及び前方向プライマーNB020: 5’− CCAACTACCTCCCCTTGCTTAAC (配列番号 119)によるPCRによりスクリーニングし、組換えプラスミド上で、それぞれ、6368−6385領域及び7203−7225領域でアニーリングし、858bpのPCRアンプリコンを生成した。PCR陽性クローンを配列決定し、8スペーサーコンカテマー配列を確認し、そしてこの組換えクローンを、pNB108と命名し、そしてそれを用いて、そのような遺伝子を担持する細菌株へのDNA送達に続いて、標的化されたβラクタマーゼ遺伝子のCRISPR−Cas9介在性不活性化を実証した。pNB108のプラスミド地図は、図25に示される。
連結されたスペーサーアレイの構造の概略図
スペーサー配列を、標的β−ラクタマーゼ遺伝子ファミリーのカバレッジを最大にするよう決定した。各ユニットオリゴは、各端で適切なスペーサー配列に隣接する直接的反復体を含む。結合反応が対様オリゴ間で行われ、すなわち、最も近い隣接ユニットオリゴが最終に結合され、2つのユニット長オリゴが生成され、次に、2つのユニット長オリゴが連結され、4ユニット長のオリゴ等が生成される。
テトラマー及びオクタマースペーサー構造の概略構造が図26に示される。S:スペーサー、R:直接的反復体、A及びBは、BsaI部位を含み、pNB100へのクローニングのための連結適合性部位を創造する。この例において、我々は、NDMを標的とするS1(スペーサー配列))、IPMを標的とするS2、VIMを標的とするS3、KPCを標的とするS4、OXAを標的とするS5、SHVを標的とするS6、TEMを標的とするS7及びCTX−Mを標的とするS8を用いた。
スペーサー連結反応
各オリゴは、3′及び5′末端にオーバーラップした配列を有し、最初及び最後のオリゴを除く最も近い隣接オリゴにアニーリングする。最初及び最後のオリゴは、第2のオリゴにとオーバーラップする配列を有し、そして最後から2目のオリゴは、5′末端のみにある。4つのスペーサーを連結するために、4個のオリゴを合成する。言い換えれば、オリゴNo.1は、5′及び3′末端にスペーサー1及び2を含む。オリゴNo.2は、3′及び5′末端にスペーサー2及び3の逆相補体を含む。オリゴNo.3は、5′及び3’末端にスペーサー3及び4を含む。オリゴNo.4は、3′末端にスペーサー4の逆相補体を含む。従って、オリゴNo.2は、オリゴNo.1及びオリゴNo.3を連結することができ、オリゴNo.4は、オリゴNo.3の3′末端二アニーリングする。オリゴNo.1及びオリゴNo.2、オリゴNo.3及びオリゴNo.4は、表13及び14に示されるPCR反応条件を用いて、別々の管で連結される。
Figure 0006908593
Figure 0006908593
この例においては、NB026及び NB027、NB028 及びNB034、NB035 及び NB031、NB032 及びNB036が連結される。各連結生成物A1、A2、B1及びB2を、ゲル精製し、そして表15及び16に示されるPCR条件下で、精製されたA1及びA2、B1及びB2ダイマー生成物を用いて、第2の連結反応を設定した。
Figure 0006908593
Figure 0006908593
それらの伸長生成物を、Q5 DNAポリメラーゼを用いて、NB037及びNB038により増幅した。最終アンプリコンを、pCR BluntII TOPOベクターにクローン化し、そしてコンカテマー配列を確認した。
8つのスペーサー連結の場合、pCR BluntII TOPOベクター上のスペーサーコンカテマーA及びスペーサーコンカテマーBを、それぞれプライマー対NB026 及びNB029、NB030 及びNB033により増幅し、そしてアンプリコンをゲル精製した。精製されたスペーサーA及びBを、表17及び18に示されるサイクル伸長反応において、長いプライマーとして利用した。
Figure 0006908593
Figure 0006908593
それらの伸長生成物を、Q5 DNAポリメラーゼを用いて、NB037及びNBO38により増幅した。最終アンプリコンを、pCR BluntII TOPOベクター中にクローン化し、そしてコンカテマー配列を確認した。
実施例2.3 8つのVONCKISTβ−ラクタマーゼ遺伝子ファミリーのそれぞれからの1つのβ−ラクタマーゼをコードする8つのプラスミドの構築。
実施例2.1に記載されるNSAアッセイは、プラスミドpNB102を有するプラスミドpBR322上のTEM−3βラクタマーゼ遺伝子をまた担持するE.コリ株DH5αのDNA形質転換が、その形質転換体を、アンピシリン感受性(ApS)に変換することを示した。ここで、プラスミドpNB102は、クロラムフェニコールに対する耐性をコードし、そして現在、pNB102を担持するDH5α(pBR322)形質転換体を、LB Cmプレート上で選択し、そして次に、ApSについてスクリーニングした(図28を参照のこと)。TEM−3遺伝子を標的化するgRNAをコードするスペーサー配列を有するCRISPR−Cas9システムを発現する場合、プラスミドpNB102が、TEM−3遺伝子を不活性化した。対照的に、陰性対照実験においては、DH5α(pBR322)が、CRISPR−Cas9システムを発現するが、しかしTEM−3遺伝子を標的とするgRNAを欠いている親プラスミドpNB100により形質転換される場合、ApSへの変換は生じなかった。
例示目的のために、TEM−3が他の7つの異なったファミリーのβ−ラクタマーゼ:blaVIM、blaOXA、blaNDM、blaCTX−M、blaKPC、blaIMP、blaSHV 及びblaCTX−Mからの代表的遺伝子により置換されている、pBR322又はpNT3 (blaVIM−1のための) 、又は pCR Blunt II−TOPO (blaIPM−1のための)が構築される同等の実験が記載されている。そのような遺伝子は、そのような遺伝子を担持する適切な細菌株から得られる。これは、同遺伝性の遺伝的背景において、実施例2.1に記載される概念実証実験との直接的比較を可能にする。
それらの7つの異なるファミリーのβ−ラクタム抗生物質からの代表的遺伝子を担持するE.コリ及びK.ニューモニアエ株の組をCulture Collections, Public Health England, Porton Down, Salisbury, SP4 0JG, UKから購入した。それらは以下である:SHV−18遺伝子を担持するK.ニューモニアエ株NCTC13368;CTX−M−15遺伝子を担持するE.コリ株NCTC13353;KPC−3遺伝子を担持するK.ニューモニアエ株NCTC13438;VIM−1遺伝子を担持するK.ニューモニアエ株NCTC13440;IMP−1遺伝子を担持するE.コリ株NCTC13476;NDM−1遺伝子を担持するK.ニューモニアエ株NCTC13443;及びOXA−48遺伝子を担持するK.ニューモニアエ株NCTC13442。7つの遺伝子全ては、また、ペナムクラスの抗生物質を分解し、そして不活性化できるβ−ラクタマーゼをコードする(図2及び3を参照のこと)。すべての株を試験し、そして予想通り、ペナムクラスの抗生物質アンピシリンに対して耐性であることを見出した。
βラクタマーゼコード配列を、表19に示される、適切な前方向及び逆方向プライマー組を用いて細胞から増幅した。
Figure 0006908593
以下のbla遺伝子について、各前方向プライマーは、pBR322上のβ−ラクタマーゼプロモーターを復元するために17個の塩基配列を含み、そして各逆方向プライマーは、4塩基の突出する5’末端(5’−ACCG)を創造するために、BsaI部位(NDM−1、OXA−48、SHV−18、KPC−3及びCTX−M15のための)を含む。高性能ポリメラーゼ、例えばQ5 DNAポリメラーゼを用いて各βラクタマーゼ遺伝子を増幅した後、、アンプリコンを、上記逆方向プライマーに位置する適切な制限酵素により消化した。消化されたアンプリコンを、TEM−3フラグメントの除去の後、プラスミドpBR322(New England Biolabsから購入された)上のSspI及びBsaI部位間のT4リガーゼを用いて連結した。SspIは平滑末端を創造し、そしてBsaIは5’−CGGTの突出する末端を創造する。制限消化の後、各アンプリコンのコード配列の逆相補体が下記に示される。5’突出末端は下線が引かれ、そしてプロモーター配列の3’末端は太字の小文字で示される。太字で示される、それらの7つの遺伝子のメチオニン開始コドンの逆相補性CATは、pBR322のTEM−3β−ラクタマーゼの翻訳シグナル配列への、7つの他のβ−ラクタマーゼのコード領域の正確な融合をもたらす。IMP−1遺伝子を増幅し、そしてpCR BluntII−TOPOにクローン化し、pNB014を得た。VIM−1遺伝子を、そのプロモーター領域により増幅し、そして以下のプライマー対により、pNT3から増幅された2つのフラグメント用いて、Gibsonアセンブリーキット(NEB)によりアセンブリーし、pNB013を得た:プライマー対5'-tcataacaagccGCTCTTCCactcttcctttttcaatattattgaagcatttatcagg (配列番号134) 及び 5'-acgggctgtctgattcaggttatttccgatgg (配列番号135)及びプライマー対5'-acctgaatcagacagcccgtaaggtgaacagcgggcag (配列番号136)及び5'-gtcgccgagtagGCTCTTCGctgtcagaccaagtttactcatatatactttagattgattt (配列番号137)。
Figure 0006908593
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次に、New England Biolabsから購入されたDH5αコンピテント細胞を、それらの連結により形質転換し、続いてLBアンピシリン(100μg/ml)プレート上で所望の組換え体を選択した。
プラスミドDNAサンプルを、それらの形質転換体から単離し、そしてDNA配列分析に提供し、7つの異なるβラクタマーゼ遺伝子のそれぞれについての正しい配列がプラスミドを与える各コンストラクトに存在することを確認した。
そのようにして誘導されたそれらのpBR322誘導体プラスミドを、以下のように命名した:
i. SHV− 18遺伝子を担持するpNB010:
ii. CTX−M−152を担持するpNB011;
iii. KPC−3遺伝子を担持するpNB012;
iv. NDM−1遺伝子を担持するpNB015;
v. OXA−48遺伝子を担持するpNB016;さらに;
vi. TEM−3遺伝子を担持するpBR322。
そのようにして誘導されたpNT3誘導体を、以下のように命名した;
i. VIM−1遺伝子を担持するpNB013;
そのようにして誘導されたそれらのpCR Blunt II−TOPO誘導体を、以下のように命名した:
i. IMP−1遺伝子を担持するpNB014。
実施例2.4 8つのVONCKISTファミリーのβ−ラクタマーゼに対するネメシス共生活性の試験。
プラスミド形質転換によるネメシス共生活性(NSA)アッセイ:
TEM−3をコードするプラスミドpNB010−016又はpBR322上のそれらの8つのVONCKISTβラクタマーゼ遺伝子の1つをそれぞれ担持する8つの受容体E.コリ株DH5αを続いて、8つのbla VONCKIST遺伝子を標的とするスペーサーを担持するプラスミドpNB108により形質転換し、そして陰性対照pNB100、並びに陽性対照としてのpNB102によるDH5α(pBR322)の形質転換と共に、それらのネメシス共生プラスミドの獲得のために選択するクロラムフェニコール耐性について選択し、そして次に、本質的に実施例2.1に記載されるようなアンピシリン感受性への変換について試験した(図27を参照のこと)。VONCKISTβラクタマーゼ遺伝子を担持する細菌株のVONCKISTスペーサー配列を欠く、pNB108又は陰性対照プラスミドpNB100による形質転換に続いて、コロニーを採取し、そしてpNB100ではなくpNB108に存在するネメシス共生活性指標としてアンピシリン耐性(ApR)の喪失についてスクリーニングした。結果は、pNB108に存在する単一の8つのスペーサーコンストラクトが8つのVONCKISTβラクタマーゼ遺伝子すべてのApRを不活性化することができることを示す。
実施例2.5 λ(c−TNB001::CRISPR−Cas9−NIVKOSTC)の構築及びファージ感染による送達。
すべての8つのスペーサー、カーゴを担持するCas9/CRISPR::NIVKOSTCカセットを、c−トランスミドc−TNB001中に、Cre/lox介在性組換え(ドッキング)により付加する。プラスミドpNB108からのtracrRNA Cas9及び VONCKIST CRISPRスペーサーをコードするアンプリコンを、NotI及びXhoIにより消化し、そして5,335bpのフラグメントを、pNB300上のNotI及びXhoI部位中にクローン化し、pNB301を得る(図11)。pNB301の合計サイズは、10,179bpである。次に、DNA配列分析によるpNB301の検証の後、pNB301を用いて、CmR選択を有するc−TNB001を担持するDH5αを形質転換し、そして次に、ストレプトマイシンに対して耐性(SmR)を担持する受容体E.コリ株と交配させ、そして、カナマイシン50μg/ml(Km50)、ストレプトマイシン50μg/mg(Sm50)及びトリメトプリム50μg/ml(Tp50)、並びにIPTG(0.1Mの50μl)により補充されたMueller−Hinton(MH)プレート上にプレートし、上記のような正しいCre−loxドッキング反応を選択し、そして次に、CmR50の予想される損失についてスクリーニングし、カーゴc−TNB001::CRISPR−Cas9−NIVKOSTCを有するc−トランスミドを得る(図21及び22)。次に、c−TNB001::NIVKOSTCを、感染性バクテリオファージλ粒子中にパッケージングし、λ(c−TNB001::CRISPR−Cas9−NIVKOSTC)を得る(図19)。これを行うために、c−トランスミド、c−TNB001::NIVKOSTCを、大きなコンストラクトプラスミド調製キット、例えばQIAGEN大コンストラクトキット(カタログ番号12462)を用いて、図20において選択された細胞から単離する。トランスミドは、cos部位でアニーリングする、プライマーf(5’−gacatgaggt*t*g*c[配列番号 3]、ここで星印は、ホスホロチオエート結合を示す)からのphi21 DNAポリメラーゼによるローリングサークル増幅(PCA)のための鋳型である。重合されたDNA上のcos部位の下流でアニーリングする、逆方向(r)プライマー(5’−atgGCGAT*C*G*C [配列番号 4]、ここで星印は、ホスホロチオエート結合を示す)の存在下で、コンカテマー又は成熟二本鎖DNAは、RCA反応において蓄積する。反応を、膜透析、例えばGenomic Tube−O−透析装置(G−Biosuences,カタログ番号786−142−45MC)により洗浄することができる。この透析された二本鎖DNAは、パッケージングキット、例えばMaxPlax Lambda Packaging Extracts (epicentreカタログ番号MP5105)を用いて、c−トランスミドをλファージ中にパッケージングするために、インビトロパッケージングのための基質として使用され得る。
次に、得られるパッケージングされたλ(c−TNB001::CRISPR−Cas9−NIVKOSTC)を、Tp50又はKm50選択で、E.コリ受容体に対する感染性について試験する。λパッケージングに続くc−TNB001::CRISPR−Cas9−NIVKOSTCの好結果をもたらす送達の効率を、感染の多重度(moi)の範囲にわたって測定する。
実施例2.6 (c−TNB001::CRISPR−Cas9−NIVKOSTC)の接合性トランスファー
ファージλ感染によるc−TNB001::CRISPR−Cas9−NIVKOSTCの送達に続いて、この組換えc−トランスミドを、エクソ接合体の選択のためにSmRを担持する受容体との交配の際、細菌受容体E.コリ及びK.ニューモニアエへの接合性トランスファーについて試験した。E.コリとの交配においては、c−TNB001::CRISPR−Cas9−NIVKOSTCは、安定して複製することが予想され、そしてエクソン接合体が、c−トランスミドによりコードされるKmRのために選択され得る。K.ニューモニアエとの交配においては、c−TNB001::CRISPR−Cas9−NIVKOSTCのori2/repAシステムは、安定した複製を可能にせず、そしてエクソ接合体は、CRISPR−Cas9−NIVKOSTCカーゴが染色体attTn7部位にシャープしている転位事象に続いて選択され得る(図21)。attTn7部位へのそのような転位事象は、KmRマーカーはc−トランスミドで失われるので、カーゴコードのTpRマーカーで選択され、そしてLBKm50プレート上でのc−トランスミドの欠失についてスクリーンされ得る。
実施例2.7 バクテリオファージ送達に続いてのc−トランスミドにおけるCRISPR−Cas9及びVONCKISTスペーサーの試験。
c−トランスミド::VONCKISTを、8つのVONCKISTββ−ラクタマーゼのそれぞれ1つをコードするプラスミドを担持するE.コリの非病原性実験室株のλ(c−トランスミド::VONCKIST)感染に続いて、8つのVONCKISTβ―ラクタマーゼのそれぞれを不活性化する能力について試験する。従って、CRISPR/Cas9システム及びVONCKISTスペーサーを担持するc−トランスミドの送達の選択に続いて、それらを、上記のように、アンピシリンに対する感受性について試験する。c−トランスミド::VONCKISTにより得られる結果を、Cas9遺伝子及びトレーサーをまた担持するが、VONCKISTスペーサーを欠いている同等のc−トランスミドを用いての対照実験で得られ、そしてCas9−VONCKIST領域がpNB108から得られる同じ手段でpNB100に由来する結果と比較する。
実施例2.8 c−トランスミド::VONCKISTを、8つのVONCKISTβ−ラクタマーゼのそれぞれの1つをコードするプラスミドを担持するE.コリの非病原性実験室受容体株へのドナー株からの接合に続いて、8つのVONCKISTβ−ラクタマーゼc−トランスミド::VONCRISTのそれぞれを不活性化する能力について試験する。従って、CRISPR/Ca9システム及びVONCKISTスペーサーを担持するc−トランスミドの送達のための選択に続いて、それらを、上記のように、アンピシリンに対する感受性について試験する。この実験においては、c−トランスミド::VONCKISTは、まずファージ送達によりDHSαを感染するために使用され、次に、c−トランスミド::VONCRIST DNAを都合よく担持する細胞についての選択に続いて、それらの細胞を、8つの異なるVONCKISTβラクタマーゼ遺伝子の1つ又は他を担持する受容体と交配するドナーとして使用し、続いてKnR及びApRとのトランス接合体について選択する。ネメシス共生活性を、上記のように、Cas9遺伝子及びtracrを担持するが、しかしVONCKISTスペーサーを欠いている同等のc−トランスミドを用いる対照交配実験に比較して、この交配効率を比較することにより測定することができる。
実施例3
c−トランスミドc−TNB001::VONCKISTの使用の例示:多剤耐性E.コリST131クローンにおける抗生物質耐性遺伝子の不活性化をもたらすカーゴの送達
実施例3は、病原性菌株における抗生物質耐性遺伝子の不活性化をもたらすカーゴの送達のためへのc−トランスミドの適用を実証する。カーゴは、βラクタマーゼ抗生物質耐性遺伝子を標的とするガイドRNA(gRNA)をコードするスペーサー配列を有するCRISPR−Cas9コンストラクトをコードする、目的の選択されたヌクレオチドである。そのような抗生物質耐性遺伝子の不活性化は、E.コリ及びクレブシエラ・ニューモニアエの病原性株を含む細菌株における抗生物質感受性の復活を可能にする。
例示のために、多剤耐性(MDR)尿路病原性E.コリ(UPEC)株、例えばST131株を選択することができる(Schembri et al., 2015, Pathogens 4:422-430, 参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)。UPECは、すべてのUTIの80%を引起し、そしてそのようなMDR UPECは世界中に広がっている。ST131は最近出現し、そして世界的に広がっており、そして尿路感染症(UTI)及び血流感染症は、院内及び地域社会の両方に関連している。
この例示に含まれる工程を以下に示す:
・実施例2に記載されるようにして調製された組換えc−トランスミド::VONCKISTを担持する感染性ファージタンパク質コートを、実施例2に記載される方法と同じ方法を用いて、ST131のインビトロ感染に続いて、ネメシス共生活性について最初に試験する。従って、感染された細胞を、βラクタム抗生物質に対する耐性の喪失についてスクリーニングすることにより、それらが担持するβ−ラクタマーゼの不活性化について試験する。そのような感染は、細胞死をもたらすことができ、ここでCas9/tracrRNA/gRNA複合体による二本鎖DNA切断の生成が、βラクタマーゼ遺伝子標的物の他に、分離後死滅機構を担持するプラスミドの排除をもたらす。この実験は、ファージ感染によるネメシス共生活性を実証する。
・細菌接合によるネメシス共生活性も同様に、ドナーE.コリと受容体ST131とを交配し、エクソ接合体を選択し、そして再び、エクソ接合体におけるβラクタム抗体に対する耐性の消失についてスクリーニングすることにより実証される。再び、二本鎖DNA切断が受容体の死をもたらし、これは、VONCKISTスペーサーを欠いている対照株に比較してエクソ接合体を得ることができないと考えられる。
・インビトロでの好結果をもたらす実証は、適切な動物モデルシステムにおける前臨床製実証を導く。
実施例4
バクテリオファージλキャプシドにパッケージングされ、そしてE.コリにおけるTEM−3抗生物質耐性遺伝子の不活性化をもたらすCas9遺伝子tracrRNA及びgRNA−TEM3を発現するc−トランスミドの構築。
以下の概念実証実験は、インビボでバクテリオファージλ溶原ヘルパー株にパッケージングされ、感染によるE.コリへの送達を可能にし、続いて細菌接合により広がり、TEM−3β−ラクタマーゼ遺伝子の続く不活性化、アンピシリン感受性に細菌の変換をもたらす、Cas9遺伝子tracrRNA及びgRNA−TEMを発現する接合性トランスミドc−TNB000−Xの構築を記載する。
この概念実証の目的のために、実証例1に記載されているように、「シップ」及び「カーゴ」を組合すためにcre−lox組換えシステムを使用する必要はなく、なぜならば、これは、標的細菌に送達されるべき新しいかカーゴ配列を担持する接合性トランスミド誘導体の構築を容易にするためにのみ必要とされるからである。下記接合性トランスミドはまた、E.コリに存在する、染色体上に位置するTn7接合部位attTn7の部位特異的転位をもたらす細菌トランスポゾンTn7の4つの転位タンパク質をコードする、tnsA、tnsB、tnsC、tnsD遺伝子を有さない。
下記接合性トランスミドはまた、実施例1に記載されるFプラスミドから単離される同等のそのような機能の代わりに、RK2 oriV、及び栄養複製をコードする遺伝子、並びにプラスミド分割機能も保持する。
実施例4.1 トランスミドをパッケージングできるバクテリオファージλ溶原を担持するE.コリヘルパー株の構築。
バクテリオファージλ溶原を担持するE.コリヘルパー株を、DNA形質転換又は接合によりトランスミドのヘルパー株への導入に続いて、トランスミドDNAの誘発性インビボパッケージングを実施するために、構築した。しかしながら、λファージ自体のパッケージングを回避するために、パッケージングシグナルを突然変異させるためにλDNAに突然変異を生成することが必要であった。従って、開発されたλ溶原菌は、以下の3つの特徴を含む:(i)CIリプレーサー遺伝子、すなわちCI857突然変異に温度感受性突然変異を担持する。制限温度>37℃でのヘルパー株の増殖は、λPL及びPRプロモーターの転写を調節するオペレーター配列から解離するCI857リプレッサータンパク質をもたらし、その結果、ファージの生成のために必要とされるすべてのタンパク質を発現する溶菌サイクルへの侵入をもたらし;(ii)それは、λS遺伝子におけるアンバーナンセンス突然変異Sam7を担持する。S遺伝子は、細菌膜い穴を開ける小さな膜タンパク質ホリンをコードし、これにより、S穴を通して逃げ、そして細胞壁を切断し、パッケージングされたファージの溶解及び放出を導く、λR遺伝子エンドリシンの生成を可能にする。Sam7アンバー突然変異は、このタンパク質の翻訳の早期終了をもたらし、非機能的遺伝子生成物をもたらし;(iii)それは、尾部が成熟ビリオンを生成するためにアセンブリーする前、アセンブリーされた頭部へのバクテリオファージλDNAのパッケージングのために必要とされるcis−必須配列のcos配列における破壊的挿入突然変異を担持する。
CI857及びSam7突然変異を担持するPromega(カタログ番号D1501)から購入されたファージDNAを、NEBから購入されたQuick Blurtingキット(カタログ番号E1201)、続いて製造業者により提供されるプロトコルを用いて、末端を平滑によるためにフィルインされた付着末端を融解するために加熱した。平滑末端化されたDNA反応物を、Beckman Coulterから購入されたAgencourt AMPure XP(カタログ番号A63880)ビーズにより、製造業者により提供されるプロトコルを用いて精製した。ヌクレオチドフリーの得られる平滑末端化されたDNAを、12℃で30分間、2.5mMのdGTPの存在下でのNEBuffer2.1(50 mM のNaCl、10 mM のTris−HCl、10 mM のMgCl2、100 μg/mL のBSA、pH 7.9、25℃)中、1ユニットのT7 DNAポリメラーゼにより処理し、続いて10mMのEDTAを添加し、そしてポリメラーゼを75℃で20分間、不活性化した。このT7 DNAポリメラーゼ介在性チューバック(chew−back)反応は、以下のようなcos部位において非対称の5’オーバーハングを創造した:
Figure 0006908593
cos部位を不活性化するために、右及び左側のcos部位端を、下記5’−3’に示されるプライマー対NB183及びNB184を有する鋳型として、pACYC184からPCRにより調製された、Cm耐性をコードするクロラムフェニコール(Cm)アセチルトランスフェラーゼCat遺伝子を挿入することにより分離した:
Figure 0006908593
BN183プライマーは、下線を引かれたBsaI部位(GGTCTC)を含む。NB184プライマーは、下線を引かれたSapI部位(GCTCTTC)を含む。クロラムフェニコール遺伝子のアンプリコンを、チューバックcos部位に対して相補的である創造された5’オーバーハンク、5’−ACCT及び5’−CCCを、両制限酵素により消化した。
チューバックλDNA及びBsaI−SapI消化されたcot遺伝子を、表20に示される条件を用いて連結した。
Figure 0006908593
連結反応物を、16℃で12時間インキュベートした。この連結反応物を、Type_VS Millipore 膜 (平均孔径= 0.025 μM、カタログ番号VSWP02500)により、製造業者により提供されるプロトコルに従って滴下透析した。得られる連結混合物を用いて、下部DH10B(MegaX DH10B T1R electrocomp cells カタログ番号C6400-03 遺伝子型: F- mcrA Δ(mrr-hsdRMS-mcrBC), Φ80lacZΔM15 ΔlacX74 recA1 endA1 araD139 Δ(ara, leu)7697 galU galK λ- rpsL nupG tonA)を、エレクトロポレーションにより形質転換し、そして25μgのカナマイシン/mlに対して耐性の形質転換体を、30℃で選択し、そして細胞が誘発されたλ溶解サイクルの最後で死滅すると予測される場合、42℃で増殖することができないことをスクリーニングした。
実施例4.2 バクテリオファージλキャプシドにおけるパッケージングのためのCas9遺伝子tracrRNA及びgRNA−TEM3スペーサーを発現する接合性トランスミドcTNB001−Xの構築。
プロトタイプ接合性トランスミド(c−トランスミド)cTNB000−Xを、プラスミドRK2及びCas9遺伝子tracrRNA及びqRNA−TEM3スペーサー及びバクテリオファージλcos部位に基いて構築した。この構築は2段階で行われた。
第1段階においては、プラスミドpACYC184、pBeloBAC11、RK2 及びpNB102の選択された領域からのPCR生成物を、Gibsonアセンブリーにより一緒に連結し、pACYC184に基く、及びRK2のoriV、バクテリオファージλcos部位、及びpNB102からの場合、cas9及びtracrRNA、及びTEM−3スペーサーを担持するプラスミドcTNB000−Xを生成した。
第2段階においては、プラスミドcTNB001−Xを、RK2 DNAの44,786bpのAvrII−EcoRI制限フラグメント中に、cTNB000−Xの6,226bpのAvrII−EcoRI制限フラグメントをクローニングすることにより構築した。
次に、得られるプラスミドcTNB001−Xを、バクテリオファージλキャプシド中にパッケージングし、そしてE.コリの感染、及び接合による広がりの両方により、送達について、及びTEM−3βラクタマーゼ遺伝子の不活性化について試験した。
実施例4.2.1 RK2のoriV、バクテリオファージλcos部位、及びcas9及びtracrRNAを担持するpACY184に基くTNB000−Xプラスミドの構築。
以下のオリゴヌクレオチドを、cTNB000−Xのアセンブリーに使用されるPCR生成物の生成のためにBiomerにより合成した:
Figure 0006908593
次に、以下のDNA鋳型及びプライマーの組合せを用いて、6つのPCR反応を、1×Q5反応緩衝液及び0.5μlのQ5高性能DNAポリメラーゼ中、それぞれ0.5μMの前方向及び逆方向プライマー、200μMのdNTPを含む50μlの反応体積において実施し、ここで前記Q5緩衝液及び酵素はNew England Biolabsから購入された(カタログ番号M0149S)。PCRサイクルは次の通りであった:98℃で30秒、続いて98℃で10秒の35サイクル、54℃で10秒、72℃で60秒、続いて72℃で10分、そして次に、4℃で一晩保持した。表21は、予想される生成物を示す。
Figure 0006908593
次に、PCR生成物を、アガロース(1.2%)ゲル電気泳動により分画し、そしてDNAフラグメントをゲルから切り出し、そしてQiagen Qiaquickゲル抽出キット(カタログ番号28704)を用いて、製造業者の指示に従って精製した。
New England Biolabs(カタログ番号E5520S)から購入されたGibsonアセンブリーキットを用いて、6つのゲル精製されたPCRフラグメントを、それぞれ0.05pモルの等モル比で、Gibsonアセンブリーキットにより提供される10μlのNEBuilder HiFi DNA Assembly Master Mixを含むそれぞれ10μlの合計反応容量において、一緒に混合した。次に、二本鎖DNAフラグメントの各末端を、5’→3’エキソヌクレアーゼにより分解し、3’オーバーハングを創造した。各オーバーハング端を、適切な末端とアニーリングした。ニック及びキャップをフィルインした高性能DNAポリメラーゼを、DNAリガーゼにより封止し、そして50℃で60分間インキュベートし、DNAフラグメントのアセンブリーを可能にした。
次に、2μlのアセンブリーを用いて、New England Biolabsから購入されたコンピテントDH5αE.コリ細胞を、製造業者の指示に従って形質転換した。次に、細胞を、16μg/mlのクロラムフェニコール(LBCm16)を含むLBプレート上にプレートし、そして37℃で一晩インキュベートした。
トランスミドの正しい構築を確証するために、33のコロニーを、プライマーNB137及びNB138(下記表を参照のこと)を用いてPCRによりスクリーニングし、cas9遺伝子のcos、oriV及び5’末端を増幅した。6個のプラスミドDNAを、6つの独立したPCR陽性クローンから単離した。それらの精製されるプラスミド鋳型を用いて、さらなる8つの領域を、下記プライマー組を用いてPCRにより増幅した。
Figure 0006908593
プラスミド上の適切な領域にアニーリングするアンプリコンサイズ、及び前方向及び逆方向プライマーが、表22に示される。
Figure 0006908593
6種のすべてのプラスミド鋳型からの各アンプリコンの長さを、1.2%アガロースゲル上でのサイズ画分により確認した。cos、oriV、及び新たに創造されたRsrII、AvrII部位を、Source Bioscience (William James House, Cowley Road, Cambridge CB4 0WU, United Kingdom)により行われたジデオキシ配列決定により確認した。
配列分析は、所望の構築物を担持する4種のプラスミドDNAを同定し、そしてそれらをcTNB000−Xと命名した。
実施例4.2.2 接合のために必要とされるRK2機能、及びCas9遺伝子tracrRNA及びgRNA−TEM3スペーサーを担持する接合性プラスミドcTNB0001−Xの構築。
プラスミドcTNB001−Xを、cTNB000−Xの6,226bpのAvrII−EcoRI制限フラグメントを、RK2 DNAの44,786bpのAvrII−EcoRI制限フラグメント中にクローン化することにより構築した。最初に、1μgのRK2プラスミドDNAを、New England Biolabs (カタログ番号:それぞれ、 R0174及び R0101)から購入されたAvrII及びEcoRIにより消化し、続いてNew England Biolabs (カタログ番号 M0371)からのエビアルカリホスファターゼ(rSAP)により処理し、連結に続く挿入を伴わないプラスミドベクターの再環状化、及び欠失されるべきRK2 DNAフラグメントの再連結を妨げる。同様に、2μgのcTNB000−XプラスミドDNAを、AvrII及びEcoRIにより消化し、そして上記ように電気泳動による分画に続いて、0.7%アガロースゲルから6,226bpのフラグメントを単離した。次に、DNAを、90μlの反応容積下で、400ユニットのT4 DNAリガーゼを有する60ngのcTNB000/EcoRI−AvrIIの6,226bpフラグメントを有する43.2ngのRK2ベクターDNAを用いて、10:1の挿入体:RK2ベクターのモル比で、16℃で一晩混合した。
連結生成物を、滴下透析(Silhavy, T., Berman, M. and Enquist, L. Experiments with Gene Fusions, Cold Spring Harbor, N.Y. Press (1984))により透析し、塩を除去し、そしてエレクトロポレーションによるE.コリ株DH10B(F- mcrA Δ(mrr-hsdRMS-mcrBC) φ80lacZ ΔM15 ΔlacX74 recA1 endA1 araD139 Δ(ara, leu)7697 galU galK λ - rpsL nupG tonA)の形質転換のために使用した。
形質転換体を、カナマイシンプレート上で選択した。クロラムフェニコール及びアンピリシン感受性をまた、所望するコンストラクトは、唯一の抗生物質マーカーとしてカナマイシン耐性をコードするaphA遺伝子を含むべきであるので、調べた。TEM−3スペーサー領域を、PCRにより確認した。
51、012bpのトランスミドcTNB001−XのDNA配列が以下に示され、そして図28は、遺伝子地図を示す:
AATTCGACATGAGGTTGCCCCGTATTCAGTGTCGCTGATTTGTATTGTCTGAAGTTGTTTTTACGTTAAGTTGATGCAGATCAATTAATACGATACCTGCGTCATAATTGATTATTTGACGTGGTTTGATGGCCTCCACGCACGTTGTGATATGTAGATGATAATCATTATCACTTTACGGGTCCTTTCCGGTGATCCGACAGGTTACGGGGCGGCGACCTCGCGGGTTTTCGCTATTTATGAAAATTTTCCGGTTTAAGGCGTTTCCGTTCTTCTTCGTCATAACTTAATGTTTTTATTTAAAATACCCTCTGAAAAGAAAGGAAACGACAGGTGCTGAAAGCGAGCTTTTTGGCCTCTGTCGTTTCCTTTCTCTGTTTTTGTCCGTGGAATGAACAATGGAAGTCCGAGCTCATCGCTACTGCCATTTTTGGGGTGAGGCCGTTCGCGGCCGAGGGGCGCAGCCCCTGGGGGGATGGGAGGCCCGCGTTAGCGGGCCGGGAGGGTTCGAGAAGGGGGGGCACCCCCCTTCGGCGTGCGCGGTCACGCGCCAGGGCGCAGCCCTGGTTAAAAACAAGGTTTATAAATATTGGTTTAAAAGCAGGTTAAAAGACAGGTTAGCGGTGGCCGAAAAACGGGCGGAAACCCTTGCAAATGCTGGATTTTCTGCCTGTGGACAGCCCCTCAAATGTCAATAGGTGCGCCCCTCATCTGTCATCACTCTGCCCCTCAAGTGTCAAGGATCGCGCCCCTCATCTGTCAGTAGTCGCGCCCCTCAAGTGTCAATACCGCAGGGCACTTATCCCCAGGCTTGTCCACATCATCTGTGGGAAACTCGCGTAAAATCAGGCGTTTTCGCCGATTTGCGAGGCTGGCCAGCTCCACGTCGCCGGCCGAAATCGAGCCTGCCCCTCATCTGTCAACGCCGCGCCGGGTGAGTCGGCCCCTCAAGTGTCAACGTCCGCCCCTCATCTGTCAGTGAGGGCCAAGTTTTCCGCGTGGTATCCACAACGCCGGCGGCCGCGGTGTCTCGCACACGGCTTCGACGGCGTTTCTGGCGCGTTTGCAGGGCCATAGACGGCCGCCAGCCCAGCGGCGAGGGCAACCAGCCCGGTGAGCGTCGGAAAGGCGCTGGAAGCCCCGTAGCGACGCGGAGAGGGGCGAGACAAGCCAAGGGCGCAGGCTCGATGCGCAGCACGACATAGCCGGTTCTCGCAAGGACGAGAATTTCCCTGCGGTGCCCCTCAAGTGTCAATGAAAGTTTCCAACGCGAGCCATTCGCGAGAGCCTTGAGTCCACGCTAGATCTCAGAGTAGAATAGAAGTATCAAAAAAAGCACCGACTCGGTGCCACTTTTTCAAGTTGATAACGGACTAGCCTTATTTTAACTTGCTATGCTGTTTTGAATGGTTCCAACAAGATTATTTTATAACTTTTATAACAAATAATCAAGGAGAAATTCAAAGAAATTTATCAGCCATAAAACAATACTTAATACTATAGAATGATAACAAAATAAACTACTTTTTAAAAGAATTTTGTGTTATAATCTATTTATTATTAAGTATTGGGTAATATTTTTTGAAGAGATATTTTGAAAAAGAAAAATTAAAGCATATTAAACTAATTTCGGAGGTCATTAAAACTATTATTGAAATCATCAAACTCATTATGGATTTAATTTAAACTTTTTATTTTAGGAGGCAAAAATGGATAAGAAATACTCAATAGGCTTAGATATCGGCACAAATAGCGTCGGATGGGCGGTGATCACTGATGAATATAAGGTTCCGTCTAAAAAGTTCAAGGTTCTGGGAAATACAGACCGCCACAGTATCAAAAAAAATCTTATAGGGGCTCTTTTATTTGACAGTGGAGAGACAGCGGAAGCGACTCGTCTCAAACGGACAGCTCGTAGAAGGTATACACGTCGGAAGAATCGTATTTGTTATCTACAGGAGATTTTTTCAAATGAGATGGCGAAAGTAGATGATAGTTTCTTTCATCGACTTGAAGAGTCTTTTTTGGTGGAAGAAGACAAGAAGCATGAACGTCATCCTATTTTTGGAAATATAGTAGATGAAGTTGCTTATCATGAGAAATATCCAACTATCTATCATCTGCGAAAAAAATTGGTAGATTCTACTGATAAAGCGGATTTGCGCTTAATCTATTTGGCCTTAGCGCATATGATTAAGTTTCGTGGTCATTTTTTGATTGAGGGAGATTTAAATCCTGATAATAGTGATGTGGACAAACTATTTATCCAGTTGGTACAAACCTACAATCAATTATTTGAAGAAAACCCTATTAACGCAAGTGGAGTAGATGCTAAAGCGATTCTTTCTGCACGATTGAGTAAATCAAGACGATTAGAAAATCTCATTGCTCAGCTCCCCGGTGAGAAGAAAAATGGCTTATTTGGGAATCTCATTGCTTTGTCATTGGGTTTGACCCCTAATTTTAAATCAAATTTTGATTTGGCAGAAGATGCTAAATTACAGCTTTCAAAAGATACTTACGATGATGATTTAGATAATTTATTGGCGCAAATTGGAGATCAATATGCTGATTTGTTTTTGGCAGCTAAGAATTTATCAGATGCTATTTTACTTTCAGATATCCTAAGAGTAAATACTGAAATAACTAAGGCTCCCCTATCAGCTTCAATGATTAAACGCTACGATGAACATCATCAAGACTTGACTCTTTTAAAAGCTTTAGTTCGACAACAACTTCCAGAAAAGTATAAAGAAATCTTTTTTGATCAATCAAAAAACGGATATGCAGGTTATATTGATGGGGGAGCTAGCCAAGAAGAATTTTATAAATTTATCAAACCAATTTTAGAAAAAATGGATGGTACTGAGGAATTATTGGTGAAACTAAATCGTGAAGATTTGCTGCGCAAGCAACGGACCTTTGACAACGGCTCTATTCCCCATCAAATTCACTTGGGTGAGCTGCATGCTATTTTGAGAAGACAAGAAGACTTTTATCCATTTTTAAAAGACAATCGTGAGAAGATTGAAAAAATCTTGACTTTTCGAATCCCTTATTATGTTGGTCCATTGGCGCGTGGCAATAGTCGTTTTGCATGGATGACTCGGAAGTCTGAAGAAACAATTACCCCATGGAATTTTGAAGAAGTTGTCGATAAAGGTGCTTCAGCTCAATCATTTATTGAACGCATGACAAACTTTGATAAAAATCTTCCAAATGAAAAAGTACTACCAAAACATAGTTTGCTTTATGAGTATTTTACGGTTTATAACGAATTGACAAAGGTCAAATATGTTACTGAAGGAATGCGAAAACCAGCATTTCTTTCAGGTGAACAGAAGAAAGCCATTGTTGATTTACTCTTCAAAACAAATCGAAAAGTAACCGTTAAGCAATTAAAAGAAGATTATTTCAAAAAAATAGAATGTTTTGATAGTGTTGAAATTTCAGGAGTTGAAGATAGATTTAATGCTTCATTAGGTACCTACCATGATTTGCTAAAAATTATTAAAGATAAAGATTTTTTGGATAATGAAGAAAATGAAGATATCTTAGAGGATATTGTTTTAACATTGACCTTATTTGAAGATAGGGAGATGATTGAGGAAAGACTTAAAACATATGCTCACCTCTTTGATGATAAGGTGATGAAACAGCTTAAACGTCGCCGTTATACTGGTTGGGGACGTTTGTCTCGAAAATTGATTAATGGTATTAGGGATAAGCAATCTGGCAAAACAATATTAGATTTTTTGAAATCAGATGGTTTTGCCAATCGCAATTTTATGCAGCTGATCCATGATGATAGTTTGACATTTAAAGAAGACATTCAAAAAGCACAAGTGTCTGGACAAGGCGATAGTTTACATGAACATATTGCAAATTTAGCTGGTAGCCCTGCTATTAAAAAAGGTATTTTACAGACTGTAAAAGTTGTTGATGAATTGGTCAAAGTAATGGGGCGGCATAAGCCAGAAAATATCGTTATTGAAATGGCACGTGAAAATCAGACAACTCAAAAGGGCCAGAAAAATTCGCGAGAGCGTATGAAACGAATCGAAGAAGGTATCAAAGAATTAGGAAGTCAGATTCTTAAAGAGCATCCTGTTGAAAATACTCAATTGCAAAATGAAAAGCTCTATCTCTATTATCTCCAAAATGGAAGAGACATGTATGTGGACCAAGAATTAGATATTAATCGTTTAAGTGATTATGATGTCGATCACATTGTTCCACAAAGTTTCCTTAAAGACGATTCAATAGACAATAAGGTCTTAACGCGTTCTGATAAAAATCGTGGTAAATCGGATAACGTTCCAAGTGAAGAAGTAGTCAAAAAGATGAAAAACTATTGGAGACAACTTCTAAACGCCAAGTTAATCACTCAACGTAAGTTTGATAATTTAACGAAAGCTGAACGTGGAGGTTTGAGTGAACTTGATAAAGCTGGTTTTATCAAACGCCAATTGGTTGAAACTCGCCAAATCACTAAGCATGTGGCACAAATTTTGGATAGTCGCATGAATACTAAATACGATGAAAATGATAAACTTATTCGAGAGGTTAAAGTGATTACCTTAAAATCTAAATTAGTTTCTGACTTCCGAAAAGATTTCCAATTCTATAAAGTACGTGAGATTAACAATTACCATCATGCCCATGATGCGTATCTAAATGCCGTCGTTGGAACTGCTTTGATTAAGAAATATCCAAAACTTGAATCGGAGTTTGTCTATGGTGATTATAAAGTTTATGATGTTCGTAAAATGATTGCTAAGTCTGAGCAAGAAATAGGCAAAGCAACCGCAAAATATTTCTTTTACTCTAATATCATGAACTTCTTCAAAACAGAAATTACACTTGCAAATGGAGAGATTCGCAAACGCCCTCTAATCGAAACTAATGGGGAAACTGGAGAAATTGTCTGGGATAAAGGGCGAGATTTTGCCACAGTGCGCAAAGTATTGTCCATGCCCCAAGTCAATATTGTCAAGAAA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TGCCTCTTGCCGCGCTTCGTCACGCTCGGCTTGCACCGTCGTAAAGCGCTCGGCCTGCCTGGCCGCCTCTTGCGCCGCCAACTTCCTTTGCTCCTGGTGGGCCTCGGCGTCGGCCTGCGCCTTCGCTTTCACCGCTGCCAACTCCGTGCGCAAACTCTCCGCTTCGCGCCTGGTCGCGTCGCGCTCGCCGCGAAGCGCCTGCATTTCCTGGTTGGCCGCGTCCAGGGTCTTGCGGCTCTCTTCTTTGAATGCGCGGGCGTCCTGGTGAGCGTAGTCCAGCTCGGCGCGCAGCTCCTGCGCTCGACGCTCCACCTCGTCGGCCCGCTGCGTCGCCAGCGCGGCCCGCTGCTCGGCTCCTGCCAGGGCGGTGCGTGCTTCGGCCAGGGCTTGCCGCTGGCGTGCGGCCAGCTCGGCCGCCTCGGCGGCCTGCTGCTCTAGCAATGTAACGCGCGCCTGGGCTTCTTCCAGCTCGCGGGCCTGCGCCTCGAAGGCGTCGGCCAGCTCCCCGCGCACGGCTTCCAACTCGTTGCGCTCACGATCCCAGCCGGCTTGCGCTGCCTGCAACGATTCATTGGCAAGGGCCTGGGCGGCTTGCCAGAGGGCGGCCACGGCCTGGTTGCCGGCCTGCTGCACCGCGTCCGGCACCTGGACTGCCAGCGGGGCGGCCTGCGCCGTGCGCTGGCGTCGCCATTCGCGCATGCCGGCGCTGGCGTCGTTCATGTTGACGCGGGCGGCCTTACGCACTGCATCCACGGTCGGGAAGTTCTCCCGGTCGCCTTGCTCGAACAGCTCGTCCGCAGCCGCAAAAATGCGGTCGCGCGTCTCTTTGTTCAGTTCCATGTTGGCTCCGGTAATTGGTAAGAATAATAATACTCTTACCTACCTTATCAGCGCAAGAGTTTAGCTGAACAGTTCTCGACTTAACGGCAGGTTTTTTAGCGGCTGAAGGGCAGGCAAAAAAAGCCCCGCACGGTCGGCGGGGGCAAAGGGTCAGCGGGAAGGGGATTAGCGGGCGTCGGGCTTCTTCATGCGTCGGGGCCGCGCTTCTTGGGATGGAGCACGACGAAGCGCGCACGCGCATCGTCCTCGGCCCTATCGGCCCGCGTCGCGGTCAGGAACTTGTCGCGCGCTAGGTCCTCCCTGGTGGGCACCAGGGGCATGAACTCGGCCTGCTCGATGTAGGTCCACTCCATGACCGCATCGCAGTCGAGGCCGCGTTCCTTCACCGTCTCTTGCAGGTCGCGGTACGCCCGCTCGTTGAGCGGCTGGTAACGGGCCAATTGGTCGTAAATGGCTGTCGGCCATGAGCGGCCTTTCCTGTTGAGCCAGCAGCCGACGACGAAGCCGGCAATGCAGGCCCCTGGCACAACCAGGCCGACGCCGGGGGCAGGGGATGGCAGCAGCTCGCCAACCAGGAACCCCGCCGCGATGATGCCGATGCCGGTCAACCAGCCCTTGAAACTATCCGGCCCCGAAACACCCCTGCGCATTGCCTGGATGCTGCGCCGGATAGCTTGCAACATCAGGAGCCGTTTCTTTTGTTCGTCAGTCATGGTCCGCCCTCACCAGTTGTTCGTATCGGTGTCGGACGAACTGAAATCGCAAGAGCTGCCGGTATCGGTCCAGCCGCTGTCCGTGTCGCTGCTGCCGAAGCACGGCGAGGGGTCCGCGAACGCCGCAGACGGCGTATCCGGCCGCAGCGCATCGCCCAGCATGGCCCCGGTCAGCGAGCCGCCGGCCAGGTAGCCCAGCATGGTGCTGTTGGTCGCCGCCGGCCACCAGGGCCGACGTGACGAAATCGCCGTCATTCCCTCTGGATTGTTCGCTGCTCGGCGGGGCAGTGCGCCGCGCCGGCGGCGTCGTGGATGGCTCGGGTTGGCTGGCCTGCGACGGCCGGCGAAAGGTGCGCAGCAGCTCGTTATCGACCGGCTGCGGCGTCGGGGCCGCCGCCTTGCGCTGCGGTCGGTGTTCCTTCTTCGGCTCGCGCAGCTTGAACAGCATGATCGCGGAAACCAGCAGCAACGCCGCGCCTACGCCTCCCGCGATGTAGAACAGCATCGGATTCATTCTTCGGTCCTCCTTGTAGCGGAACCGTTGTCTGTGCGGCGCGGGTGGCCCGCGCCGCTGTCTTTGGGGATCAGCCCTCGATGAGCGCGACCAGTTTCACGTCGGCAAGGTTCGCCTCGAACTCCTGGCCGTCGTCCTCGTACTTCAACCAGGCATAGCCTTCCGCCGGCGGCCGACGGTTGAGGATAAGGCGGGCAGGGCGCTCGTCGTGCTCGACCTGGACGATGGCCTTTTTCAGCTTGTCCGGGTCCGGCTCCTTCGCGCCCTTTTCCTTGGCGTCCTTACCGTCCTGGTCGCCGTCCTCGCCGTCCTGGCCGTCGCCGGCCTCCGCGTCACGCTCGGCATCAGTCTGGCCGTTGAAGGCATCGACGGTGTTGGGATCGCGGCCCTTCTCGTCCAGGAACTCGCGCAGCAGCTTGACCGTGCCGCGCGTGATTTCCTGGGTGTCGTCGTCAAGCCACGCCTCGACTTCCTCCGGGCGCTTCTTGAAGGCCGTCACCAGCTCGTTCACCACGGTCACGTCGCGCACGCGGCCGGTGTTGAACGCATCGGCGATCTTCTCCGGCAGGTCCAGCAGCGTGACGTGCTGGGTGATGAACGCCGGCGACTTGCCGATTTCCTTGGCGATATCGCCTTTCTTCTTGCCCTTCGCCAGCTCGCGGCCAATGAAGTCGGCAATTTCGCGCGGGGTCAGCTCGTTGCGTTGCAGGTTCTCGATAACCTGGTCGGCTTCGTTGTAGTCGTTGTCGATGAACGCCGGGATGGACTTCTTGCCGGCCCACTTCGAGCCACGGTAGCGGCGGGCGCCGTGATTGATGATATAGCGGCCCGGCTGCTCCTGGTTCTCGCGCACCGAAATGGGTGACTTCACCCCGCGCTCTTTGATCGTGGCACCGATTTCCGCGATGCTCTCCGGGGAAAAGCCGGGGTTGTCGGCCGTCCGCGGCTGATGCGGATCTTCGTCGATCAGGTCCAGGTCCAGCTCGATAGGGCCGGAACCGCCCTGAGACGCCGCAGGAGCGTCCAGGAGGCTCGACAGGTCGCCGATGCTATCCAACCCCAGGCCGGACGGCTGCGCCGCGCCTGCGGCTTCCTGAGCGGCCGCAGCGGTGTTTTTCTTGGTGGTCTTGGCTTGAGCCGCAGTCATTGGGAAATCTCCATCTTCGTGAACACGTAATCAGCCAGGGCGCGAACCTCTTTCGATGCCTTGCGCGCGGCCGTTTTCTTGATCTTCCAGACCGGCACACCGGATGCGAGGGCATCGGCGATGCTGCTGCGCAGGCCAACGGTGGCCGGAATCATCATCTTGGGGTACGCGGCCAGCAGCTCGGCTTGGTGGCGCGCGTGGCGCGGATTCCGCGCATCGACCTTGCTGGGCACCATGCCAAGGAATTGCAGCTTGGCGTTCTTCTGGCGCACGTTCGCAATGGTCGTGACCATCTTCTTGATGCCCTGGATGCTGTACGCCTCAAGCTCGATGGGGGACAGCACATAGTCGGCCGCGAAGAGGGCGGCCGCCAGGCCGACGCCAAGGGTCGGGGCCGTGTCGATCAGGCACACGTCGAAGCCTTGGTTCGCCAGGGCCTTGATGTTCGCCCCGAACAGCTCGCGGGCGTCGTCCAGCGACAGCCGTTCGGCGTTCGCCAGTACCGGGTTGGACTCGATGAGGGCGAGGCGCGCGGCCTGGCCGTCGCCGGCTGCGGGTGCGGTTTCGGTCCAGCCGCCGGCAGGGACAGCGCCGAACAGCTTGCTTGCATGCAGGCCGGTAGCAAAGTCCTTGAGCGTGTAGGACGCATTGCCCTGGGGGTCCAGGTCGATCACGGCAACCCGCAAGCCGCGCTCGAAAAAGTCGAAGGCAAGATGCACAAGGGTCGAAGTCTTGCCGACGCCGCCTTTCTGGTTGGCCGTGACCAAAGTTTTCATCGTTTGGTTTCCTGTTTTTTCTTGGCGTCCGCTTCCCACTTCCGGACGATGTACGCCTGATGTTCCGGCAGAACCGCCGTTACCCGCGCGTACCCCTCGGGCAAGTTCTTGTCCTCGAACGCGGCCCACACGCGATGCACCGCTTGCGACACTGCGCCCCTGGTCAGTCCCAGCGACGTTGCGAACGTCGCCTGTGGCTTCCCATCGACTAAGACGCCCCGCGCTATCTCGATGGTCTGCTGCCCCACTTCCAGCCCCTGGATCGCCTCCTGGAACTGGCTTTCGGTAAGCCGTTTCTTCATGGATAACACCCATAATTTGCTCCGCGCCTTGGTTGAACATAGCGGTGACAGCCGCCAGCACATGAGAGAAGTTTAGCTAAACATTTCTCGCACGTCAACACCTTTAGCCGCTAAAACTCGTCCTTGGCGTAACAAAACAAAAGCCCGGAAACCGGGCTTTCGTCTCTTGCCGCTTATGGCTCTGCACCCGGCTCCATCACCAACAGGTCGCGCACGCGCTTCACTCGGTTGCGGATCGACACTGCCAGCCCAACAAAGCCGGTTGCCGCCGCCGCCAGGATCGCGCCGATGATGCCGGCCACACCGGCCATCGCCCACCAGGTCGCCGCCTTCCGGTTCCATTCCTGCTGGTACTGCTTCGCAATGCTGGACCTCGGCTCACCATAGGCTGACCGCTCGATGGCGTATGCCGCTTCTCCCCTTGGCGTAAAACCCAGCGCCGCAGGCGGCATTGCCATGCTGCCCGCCGCTTTCCCGACCACGACGCGCGCACCAGGCTTGCGGTCCAGACCTTCGGCCACGGCGAGCTGCGCAAGGACATAATCAGCCGCCGACTTGGCTCCACGCGCCTCGATCAGCTCTTGCACTCGCGCGAAATCCTTGGCCTCCACGGCCGCCATGAATCGCGCACGCGGCGAAGGCTCCGCAGGGCCGGCGTCGTGATCGCCGCCGAGAATGCCCTTCACCAAGTTCGACGACACGAAAATCATGCTGACGGCTATCACCATCATGCAGACGGATCGCACGAACCCGCTG (配列番号176)
機能的接合能力を、TEM−3 gRNAを標的にするが、しかしアンピシリン(Ap)耐性を付与するKPC−3遺伝子をコードするプラスミドpNB012を含む受容体NBEc036への、ドナーNBEc063(cTNB001−Xを担持し、そしてカナマイシン(Km)耐性をコードするDH10B)の接合により確認した。NBEc036へのcTNB001のトランスファーを示すエクス−接合体を、100μg/mlのアンピシリン、16μg/mlのクロラムフェニコール(LBAp100Cm16)を含むLBプレート上での増殖のために選択した。TEM−3スペーサー活性を、TEM−3 gRNAのための標的であるTEM−3をコードするpBR322を含む受容体NBEc001への、cTNB001−Xを担持するドナーDH10Bの接合により確認した。
従って、一晩の培養物から、適切な場合、その100μlを、900μlのLBAp100又はLBKm20ブイヨン中に接種し、そして37℃で2時間、振盪下で増殖した。次に、細胞を洗浄し、抗生物質をここで除去した:500μlの細胞を13,000rpmで60秒間、遠心分離し、そして800μlのLBブイヨンに再懸濁した。次に、40μlのドナー株(NBEc063)を、エッペンドルフ管において16μlの受容体(NBEc001又はNBEc036)と共に混合し、そして次に、7μlの交配混合物(NBEc 001 x NBEc063 及び NBEc036 x NBEc063)を、LBプレート上にスポットし、そして37℃で一晩インキュベートした。次に、細胞を、滅菌木製スティックによりプレートから取り出し、そして500μlのLBブイヨンに再懸濁し、十分に混合し、そして次に、LBにおいて10−1〜10−6倍に希釈し、そしてその100μlを、LBAp100、LBKm20及びLBAp100Km20プレート上にプレートし、そして37℃で一晩インキュベートした。
表23に示される結果は、TEM−3 gRNAのための標的ではないKPC−3を担持する受容体へのドナーからのTNB001−Xの効果的接合を示している。対照的に、予測されるように、標的TEM−3遺伝子を担持する受容体への交配効率は、1000倍、低められる。
Figure 0006908593
表へのキー:
cfu コロニー形成単位
ME 交配効率
D ドナー
R 受容体
E エクス−接合体
受容体株:
NBEc001は、アンピシリン耐性(100μg/ml)のためのTEM−3をコードするpBR322を担持するDH5αであり;
NBEc036は、アンピシリン耐性(100μg/ml)のためのKPC−3をコードするpNB012を担持するDH5αであり;
ドナー株:
NBEc063は、カナマイシン耐性(20μg/ml)のためのaphAをコードするcTNB001を担持するDH10Bである。
実施例4.3 感染による接合トランスミドの送達及び接合による続く広がりに関する経時的研究。
トランスミドcTNB001−Xをインビボでパッケージングするために、トランスミドを担持するNBEc063株を、30℃でヘルパー株NBEc062 (DH10B::λ(CI857 Sam7、cos::cat)(Cm耐性)と交配させ、そしてLBCm16Km20プレート上で選択されたエクス−接合体をまた、30℃で一晩インキュベートした。単一のコロニーを、LBCm16Km20プレートから採取し、そして1mlのLBCm16Km20ブイヨンに接種し、そして30℃で一晩、増殖した。次に、細胞を、50mlのLBCm16Km20において50倍に希釈し、そしてOD600 0.5まで30℃で増殖した。次に、細胞を、42℃で25分間、熱誘導した。次に、細胞を、37℃で3〜5時間、インキュベートした。次に、細胞を、6,000rpmでの15分間の遠心分離により収穫し、そして5mlのλ希釈緩衝液(20 mMの Tris−HCl、pH 7.5、100 mM のNaCl、10mM のMgCl)に再懸濁した。細胞を、50μlのクロロホルムの添加、及び37℃での10〜15分間の振盪により溶解した。次に、微量遠心分離機中、2mlのアリコートにおける13,000rpmでの5分間の遠心分離の後、ペッケージングされたトランスミド粒子を4℃で貯蔵した。
パッケージングされたトランスミド粒子により細菌を感染するために、NBEc036を、1.5mlのLBAp100中に接種し、そして37℃で振盪増殖した。次に、細胞を、200μlの一晩の培養物を1mlのLBと共に混合し、続いて微量遠心分離機において12,000rpmで60秒間、遠心分離することにより洗浄し、そして1mlのLBに再懸濁した。次に、5mlの追加のLBを添加し、そして細胞を、OD 0.5(60nm)(2.5×10個のcfu/ml)まで37℃で振盪増殖した。次に、400μlの5倍希釈された、パッケージングされたトランスミド(10mMのMgClを含む新鮮なLB320μl中、80μlのパッケージングされたトランスミド粒子)を、50mlのコニカル管において、LB中、400μlの新しく増殖された細胞と共に混合し、そして次に、37℃で振盪下でインキュベートした。種々の時点で、混合物からのサンプルを、希釈し、そしてLB、LBAp100、LBKm20及びLBAp100Km20プレート上にプレートした(50μl)。
表24に示される結果は、4時間後、全ての細胞がトランスミドを受けていたことを示す。
Figure 0006908593
実施例5
VONCKISTファミリーのβ−ラクタマーゼのメンバーを標的とするユニークプロモーター及びCas9由来の各単一ガイドRNA(sgRNA)を発現する遺伝子カセットの実証。
VONCKISTファミリーの8つのβ−ラクタマーゼ遺伝子を代表するVIM−1, OXA−48, NDM−1, CTX−M−15, KPC−3, IMP−1, SHV−18 及びTEM−3遺伝子のネメシス共生生物による不活性は、上記実施例2に例示されており、そしてそれらのスペーサー配列、及びtracrRNA及びCas9をコードするプラスミドpNB108(図25)の構築に使用されたスペーサー配列のDNA配列を示す。pNB108においては、それらのスペーサーRNAは、tracrRNAを有する単一のプロモーター対から転写され、そして標的VONCKISTβラクタマーゼを不活性化するためにCas9エンドヌクレアーゼと複合体化する成熟ガイドRNAを生成するために、インビボでプロセッシングされる。
本明細書に記載される例示において、遺伝子カセットを、VONCKISTファミリーのβラクタマーゼのメンバーを標的とするために、ユニークターミネーターによる転写の終結を伴って、それぞれ別々のユニークプロモーターからの単一がガイドRNA(sgRNA)を発現するよう構築した。単一のガイドRNAは、本質的に、DNAプロセッシングに続いて、成熟ガイドRNAに見出されるスペーサーRNA及びtracrRNAの要素の遺伝子融合である(Jinek, M., Chylinski, K., Fonfara, I., Hauer, M., Doudna, J.A., and Charpentier, E. (2012). A programmable dual-RNA-guided DNA endonuclease in adaptive bacterial immunity. Science 337, 816-821)。sgRNAの使用の利点は、インビボでのRNAプロセッシングが少なくて済み、そしてスペーサー及びtracrRNA部分が同時転写され、そして従って、等モルであり、そして分子内二次構造を形成できることである。ユニークプロモーターの使用が、各sgRNAの高レベルの転写を保証する。
使用されるプロモーター及びターミネーターが表25に示される。
Figure 0006908593
プロモーターは、iGEMプロモーターカタログから使用される構成的E.コリシグマ70プロモーターである。ターミネーター**は、転写ターミネーターデータベース(Webgester DB)から使用される。
それらのsgRNAコンストラクトのためのネメシス共生活性を、実施例2に例示されるようなプラスミド形質転換アッセイを用いて試験した。
sgRNA遺伝子を、BioCat GmbH (Neuenheimer Feld 584 69120 Heidelberg, Germany)により合成し、そしてプラスミドベクターpUC57(GenBank 受託番号 Y14837)上のEcoRV部位中にクローン化した。
それらのsgRNA遺伝子カセットのDNA配列が以下に与えられる:
VIM-1を標的とするためのSG01
AGGAGGTGACTGATGGCCGGTCCGACTATATGATTTTCCGCAGTATTCTTTTTGATGCAATCCGCTTTGCTTCTGACTATAATAGTCAGGGTAAGGGGTGCGAAAAACACAGCGGCACTTCTCGGTTTTAGAGCTAGAAATAGCAAGTTAAAATAAGGCTAGTCCGTTATCACGTCGAAAGACGGGCACCGAGTCGGTGCTTTTGGACTGGCATCCGTTGGGTGCTGGTCCGTATTCTTTAGAAAACTAATACTTTTCTACCGTTTGCGATTATTCCCCCGATACTGGCTTTTACGGCTACTTTTGCGCGATGTCAGACTGCGATTTCCGTTTGAACTAAGACAGCGATGACTAATGCCACGACGATAGCTACCAAAGTAACCACTGCAAAGTCGATCGAGACCCTTGAGAGCCTTCAACCCGGTCTCTACTGCGGACCGATGGAAAAACGCCTGCTACG (配列番号177)
OXA-48を標的とするためのSG02
AGGAGGTGACTGATGGCCGGTCCGACTATATGATGAAGACCACGATCCCGTCTAATGCGCTTCCCTGTTTTTATGTTATTCTCTCTGTAAAGGTCGCGCGTCTGTCCATCCCACTTAAAGACTGCCCCAGAGCTAGAAATAGCAAGTTGGGGTAAGGCTAGTCCGTTATCAACTTGAAAAAGTGGCACCGAGTCGGTGCTTTAGCCGTGCTGTTTGCGCGGTTCTTCGGTCCATCCGTGACTGGGGCAATTTTGAATAATGGTCATGTGAGGACATAGTAGTTTTCGGTACATACTGCGAATGACCTTGCCATTTAAGTCTCTGACGCGAAAGGTAAGACCGAAATTACTCCTAAATAAACAAACACTTATAGTTCCGGTTAGTCGATCGAGACCCTTGAGAGCCTTCAACCCGGTCTCTACTGACGTCTTCCGGACCGATGGAAAAACGCCTGCTACG (配列番号178)
NDM-1を標的とするためのSG03
AGGAGGTGACTGATGGCCGGTCCGACTATATGATGAAGACCACGATTGTAAGTTTATACATAGGCGAGTACTCTGTTATGGAGCTGGCGGAAAACCAGATCGCCAAACCGTGTTTTAGAGACAAGTTAAAATAAGGCTAGTCCGTTATCAACTTGAAAAAGTGGCACCGAGTCGGTGCTTTAGGCCGCCTGGCGCGGCCTGACATCTCCAGCCGGAACGATTACCATTACCACGATGACCACTAAAACGACCGAGATTAAGGGTTTACCGAGTTCAGCCACTGCCACTATTAAGTGGAAATTACTTATTAAAGGCAGTTATAAATGGAAGGGAGGGAGTTAGCCAACTTACAGCGGGAAATCGATCGAGACCCTTGAGAGCCTTCAACCCGGTCTCTACTGACGTCTTCCGGACCGATGGAAAAACGCCTGCTACG (配列番号179)
CTX-M15を標的とするためのSG04
AGGAGGTGACTGATGGCCGGTCCGACTATATGATGAAGACCACGATTTGATAAATTCACTATTGACTCTTCTCAGCGTCTTAATCTAAGCTATCGTACCGAGCCGACGTTAAACACCGCCATTCCGTTTTAGAGCTAGAAATAGCAAGTTAAAATAAGGCTAGTCCGTAACTTGAAAAAGTGGCACCGAGTCGGTGCTTTAAGGGCTGGTATTCCAGCCCTTTTATCTGAGGAAATCGTTTTAGGGTATGTCTTTTAAGTAAATGATTGCAGACCTTTCTGCTGTTTTGAAATCTAGCAATGCGATTGATACTCCCGACAGACACCTTACGATGTCCGCAACATCAAACATGACCACTGCTTTGAGTCACAATGCCATGTACTCGATCGAGACCCTTGAGAGCCTTCAACCCGGTCTCTACTGACGTCTTCCGGACCGATGGAAAAACGCCTGCTACG (配列番号180)
CTX-M8を標的とするためのSG05
AGGAGGTGACTGATGGCCGGTCCGACTATATGATGAAGACCACGATCCAACGTCCTGACTGGTATAATGAGCCAGTTCTTAAAATCGCATAAGGTAGCAAAAGCTGGCGGCGCTGGAGAAAAGCAGGTTTTAGAGCTAGAAATAGCAAGTTAAAATAAGGCTAGTCCGTTATCACGCCGAAAGGCGGGCACCGAGTCGGTGCTTTTTCCGGCGTTTCTCAACGCCGGAACAGTGCGCTTAGACGTAATCAACTTACACCATAAGGATTTAGAGTTGACTACTTAGAAAGATGGACATTATTACAACAAGGCAATCAAGCAAAATAATTGCATCTAAAAAGAAGGGTTGCAGGACTGACCATATTACTCGGTCAAGAATTTTAGCGTATTTCGATCGAGACCCTTGAGAGCCTTCAACCCGGTCTCTACTGACGTCTTCCGGACCGATGGAAAAACGCCTGCTACG (配列番号181)
CTX-M28を標的とするためのSG06
AGGAGGTGACTGATGGCCGGTCCGACTATATGATGAAGACCACGATGGTAAACCATATGAATTTTCTATTGATTGTGACAAAATAAACTTATTCCGCGCGGCCGCGCTACAGTACAGCGATAACGGTTTTAGAGCTAGAAATAGCAAGTTAAAATAAGGCTAGTCCGTTATCAACTTGAGAAATCAAGTGGCACCGAGTCGGTGCTTTAAATAAAGCCCTGAGTTTAACCGCTCGGGGCTTTTTGCGTTTTAGGTCAGATTTGTAAAATGATAATGGGGGAGAACGTTTTGAAGAAAACGTTTTCGGAGAGCGATAAAACCAAAAATAGCAGCAGACCATTTGCTCCCAATACTATCACAACGAGAATGATACGGAGCATTAAGGAAAACCGCAATACATTCGATCGAGACCCTTGAGAGCCTTCAACCCGGTCTCTACTGACGTCTTCCGGACCGATGGAAAAACGCCTGCTACG (配列番号182)
KPC-3を標的とするためのSG07
AGGAGGTGACTGATGGCCGGTCCGACTATATGATGAAGACCACGATCCGTGACGGATCCTGGTGCAAAACCTTTCGCGGTATGGCATGATAGCGCCCGCCGCCAATTTGTTGCTGAAGGAGTTGGGGTTTTAGAGCTAGAAATAGCAAGTTAAAATAAGGCTAGTCCGTTATCAGCGGGAAACCGCGGCACCGAGTCGGTGCTTTTCTGACGATAATGCCCGCTGATGATCACCCGGCGGGCATTATTCAGGCTGCTTAAACCAGACTGGACGGAGTTGGAGGACAGTTACGACCGCCGCCGAGACTACCACCAAGACCACCGCCGAGACTCCCACCACCGAGACTCCCACCGCCAAGACTCCCACCGCCGAGACTCCCTCCGCCAAGGCCACCACCGAGACTAAGGCCACTTCGATCGAGACCCTTGAGAGCCTTCAACCCGGTCTCTACTGACGTCTTCCGGACCGATGGAAAAACGCCTGCTACG (配列番号183)
IMP-1を標的とするためのSG08
AGGAGGTGACTGATGGCCGGTCCGACTATATGATGAAGACCACGATGGCACGTAAGAGGTTCCAACTTTCACCATAATGAAATAAGATCACTACCGGGCGTATTTTTTGAGGGCTAGTTAAAAATAAAATTGAAGTTTTTTATCCGGGGGAGAGCTAGAAATAGCAAGTTCCCCTAAGGCTAGTCCGTTATCAACTTGAAAAAGTGGCACCGAGTCGGTGCTTTGGGCGGGCAAACAGCATAAACGCGTTTGCCCGCTTACTGATTATTACAGAAACCGCGACCATTTGGTATACTTAAAAGATAACTAACACTGTTTTATTTGAATAAGGCACCACAGAAACGCAAAGAAAATATACAACGGTGGAAATACATACATAAAAGATGCAAACGATTGTATGACGCATTATTCCTCAGAATTCGATCGAGACCCTTGAGAGCCTTCAACCCGGTCTCTACTGACGTCTTCCGGACCGATGGAAAAACGCCTGCTACG (配列番号184)
SHV-18を標的とするためのSG09
AGGAGGTGACTGATGGCCGGTCCGACTATATGATGAAGACCACGATTATTAACGTTTACAATTTAAATATTTGCTTATACAATCTTCCTGTTTTGCCTTGACCGCTGGGAAACGGAACTGAATGGTTTTAGAGCTAGAAATAGCAAGTTAAAATAAGGCTAGTCCGTTATCAACTTGGAAACAAGTGGCACCGAGTCGGTGCTTTAAGGCGACTGATGAGTCGCCTTTTTTTTGTCTGCCGTGAATAGGCGGACCATGACTCGTTTTGGGGCGATTAGGATTAGGAAGAGAACTCCTCAGAGTCGGAGAATTATGAAAGTACAAAGTCTTATTATCCAAGGCTTTATCCGTCCCCCGTAATTGACAAATATGCCCGTGACAATGAGTTCGATCGAGACCCTTGAGAGCCTTCAACCCGGTCTCTACTGACGTCTTCCGGACCGATGGAAAAACGCCTGCTACG (配列番号185)
TEM-3を標的とするためのSG10
AGGAGGTGACTGATGGCCGGTCCGACTATATGATGAAGACCACGATAATTCACCTCGAAAGCAAGCTGATAAACCGATACAATTAAAGGCTCCTTTAACTGGCGAACTACTTACTCTAGCTTCCGTTTTAGAGCTAGAAATAGCAAGTTAAAATAAGGCTAGTCCGTTATCATGAAGAAATTCAGGCACCGAGTCGGTGCTTTCGCCGGATGAAAAGTCATCCGGCGTCATATTACTCCAAGGATAACCCGAACGATAGGGACTTTTACTCCCACCACCGAGACTCCCACCGCCAAGACTCCCACCGCCAAGACTCCCACCGCCATGATTTGGAGGACTCATGCCACTATGTGGATAAGGCCCGATATGAATATAGTTGGGAGAGCTTCGATCGAGACCCTTGAGAGCCTTCAACCCGGTCTCTACTGACGTCTTCCGGACCGATGGAAAAACGCCTGCTACG (配列番号186)
IMP-1を標的とするためのSg08B
AGGAGGTGACTGATGGCCggTccgACTATATGATgaagacCAcgattgatcggcacgtaagaggttccaactttcaccataatgaaataagatcactaccgggcgtattttttgagttatcgagattttcaggagctaaggaagctaaagaagttaacgggtggggcgttgttcctaaacaGggggAGAGCTAGAAATAGCAAGTTccccTAAGGCTAGTCCGTTATCAACTTGAAAAAGTGGCACCGAGTCGGTGCTTTagtcaaaagcctccgaccggaggcttttgactacagaaaccgcgaccatttggtatacttaaaagataactaacactgttttatttgaataaggcaccacagaaacgcaaagaaaatatacaacggtggaaatacatacataaaagatgcaaacgattgtatgacgcattattcctcagaatcCGATCgagaccCTTGAGAGCCTTCAACCCggtctcTACTGACgtcttccggAccgatggaaaaacgcctgctacg (配列番号 187)
SHV-18を標的とするためのSg09B
AGGAGGTGACTGATGGCCggTccgACTATATGATgaagacCAcgattgtaagtttatacataggcgagtactctgttatggGCCTTGACCGCTGGGAAACGGAACTGAATGGTTTTAGAGCTAGAAATAGCAAGTTAAAATAAGGCTAGTCCGTTATCAACTTGAAAAAGTGcgtgCGAGTCGcacgTTTtcacactggctcaccttcgggtgggcctttctgcgtttatagccgtgaataggcggaccatgactcgttttggggcgattaggattaggaagagaactcctcagagtcggagaattatgaaagtacaaagtcttattatccaaggctttatccgtcccccgtaattgacaaatatgcccgtgacaatgagtTCGATCgagaccCTTGAGAGCCTTCAACCCggtctcTACTGACgtcttccggAccgatggaaaaacgcctgctacg (配列番号188)
実施例5.1 VONCKISTファミリーのβ−ラクタマーゼを標的とするsgRNAを発現する遺伝子カセットの構築。
sgRNAカセットを、段階的に構築した。第1段階においては、単一のsgRNA遺伝子を、ベクターpNG000−X中にクローン化した。そして次に、後の段階においては、2又は3、又は4又は6個のsgRNA遺伝子を、このベクター中にクローン化した。
BioCat GmbHにより合成された各モノマーsgRNA配列を、適切なプライマー対により増幅し、続いて、RsrII消化し、sTNB000−X上のcas9の下流に位置するRsrII部位でクローン化した。sg01の左及び右端での配列が、以下に示される。
Figure 0006908593
左及び右端におけるRsrII部位に下線を引き、そして左端での2つのBsaI部位は、太字の大文字により示される。sgxx(ここで、xx=02、03、04、05、06、07、08、08B、09、09B及び10)の残りの左及び右アーム配列の部分が以下に示される。
Figure 0006908593
RsrII部位が下線を引かれ、そしてBsaI部位は太字大文字により示される。BbsI部位は、太字小文字により示される。
各sgxxアンプリコン(ここで、xx=02、03、04、05、06、07、08、08B、09、09B及び10)を、プライマー対NB185及びNB186(5′−3′の下に示される)により増幅した。
Figure 0006908593
アンプリコンを、Agencour AMPure XPビーズにより精製し、そしてRsrIIにより消化した。消化されたフラグメントを、精製し、そしてRsrII消化されたcTNB000−Xベクターに連結した。ベクター及び挿入体上のRsrII消化により創造された一本鎖オーバーハングはそれぞれ、3′―GAC−5’及び5′―GTC−3′である。ベクター自己連結事象は存在しなかったが、挿入体のための2つの配向が可能であった。それらのモノマーsgxx(ここで、xx=02、03、04、05、06、07、08、08B、09、09B及び10)コンストラクトは、スペーサー連結のための出発材料であった。2つのBsaI部位が、sgxx挿入体の3′末端に創造される。以下は、1つのSgxxスペーサー配列のクローニングの後のベクター構造である。両端上のドット「...」は、円形である、ベクター配列の残り部分を表す。BsaI部位は、小文字で示される。
5’-…[Sgxx]1_CGATCgagaccCTTGAGAGCCTTCAACCCggtctcTACTG*1_[ベクター]…-3’
3’-…[Sgxx]1_GCTAGctctggGAACTCTCGGAAGTTGGGccagagATGAC*2_[ベクター]…-5’
*1 =配列番号195
*2 =配列番号196
BsaI消化は、非対称の4つの塩基の突出する5′末端を含むベクターを線状化する。
5’-…[Sgxx]1_ACTG_[ベクター]…-3’
3’-…[Sgxx]1_GCTA_[ベクター]…-5’
各モノマー「Sgxx」2(ここで、xx=02、03、04、05、06、07、08、08B、09、09B及び10)を、前のようにして、プライマー対NB185及びNB186により増幅し、続いてAgencourtビーズを用いてアンプリコンを精製し、そしてBbsIにより消化した。BbsI消化されたフラグメントを、ゲル精製し、定量化し、そして等モルに比で混合し、そしてモノマー[Sgxx]1を担持する混合されたベクターに連結した。BbsIにより消化された[Sgxx]2を含むフラグメントの構造は、次の通りである:
5’-CGAT-[Sgxx]2-CGATCgagacc*1...ggtctcT -3’
3’-[Sgxx]2-GCTAGctctgg*2...ccagagA_TGAC-5’
*1 = 配列番号197
*2 =配列番号198
[Sgxx]1を含むベクターに[Sgxx]2を連結した後、ダイマーコンストラクト[Sgxx]1+[Sgxx]2を与え、そして2つのBsaI部位(小文字)を復元し、そして第3のスペーサー構造[Sgxx]3を連結し、トリマースペーサー構造を構築する準備ができている。
5’-…[Sgxx]1_CGAT-[Sgxx]2-CGATCgagacc*3...ggtctcT_ACTG_[ベクター]…-3’
3’-…[Sgxx]1_GCTA-[Sgxx]2-GCTAGctctgg*4...ccagagA_TGAC_[ベクター]…-5’
*3 = 配列番号197
*4 = 配列番号198
他方では、いったんダイマーコンストラクトが構築されると、それらは2つのプライマー対NB194及びNB189(以下の5′―3′で示される)により増幅され得る:
Figure 0006908593
ダイマースペーサーコンストラクトを含むフラグメントを、BbsI消化により調製することができる。BbsIにより消化されたダイマースペーサー[Sgxx]3−[Sgxx]4を含むフラグメントの構造は、以下通りである:
5’-CGAT-[Sgxx]3-[Sgxx]4-CGATCgagacc*1...ggtctcT -3’
3’-[Sgxx]3-[Sgxx]4-GCTAGctctgg*2...ccagagA_TGAC-5’
*1 = 配列番号197
*2 = 配列番号198
[Sgxx]1−[Sgxx]2を含むベクターへの[Sgxx]3−[Sgxx]4の連結は、テトラマーコンストラクト[Sgxx]1−[Sgxx]2−[Sgxx]3−[Sgxx]4を与え、そして2つのBsaI部位(小文字)を復元し、そして次のスペーサーコンストラクトを連結する準備ができている。
このようにして、sgRNA遺伝子をコードするスペーサー配列を、スペーサークローン化ベクターについてのBsaI消化、及びSgxxモノマー、ダイマー、トリマー、テトラマー等のアンプリコンについてのBbsI消化を用いて、組合せ手段で構築することができる。10のスペーサーの10!(10階乗)=3,628,800の異なる種類を集めることが可能である。以下の実施例は、連結されたSgxxスペーサーコンストラクトのサブセットを創造する例である。
実施例5.1.1 VONCKISTファミリーのβ−ラクタマーゼを標的とする単一ガイドRNA(sgRNA)を発現する遺伝子カセットの構築。
BioCatにより提供され、且つ1又は複数のsgRNA遺伝子、sg01−sg10、sg8B及びsg9BをコードするpUC57由来のプラスミドを鋳型として使用し、PCRによりアンプリコンを生成した。それらのアンプリコンを、RsrIIにより消化し、そしてRsrIIにより前もって消化されたベクターcTNB000−X中にクローン化し、単一sgRNA遺伝子のそれぞれを担持するプラスミドを生成した。
sgRNAアンプリコンをコードするアンプリコンを生成するために、各pUC57プラスミド誘導体を、プライマーNB185及びNB186を有する鋳型として使用した。
PCR反応を、1×Q5反応緩衝液及び0.5μlのQ5高性能DNAポリメラーゼ中、それぞれ0.5μMの前方向及び逆方向プライマー、200μMのdNTPを含む50μlの反応容積下で実施した(Q5緩衝液及び酵素は、New England Biolabsから購入された;カタログ番号M0149S)。PCRサイクルは以下の通りであった:98℃で60秒、続いて(35サイクル)98℃で10秒、55℃で10秒、72℃で30秒、続いて72℃で2分、及び次に、4℃で一晩の維持。
次に、アンプリコン精製を、Ampure Agencourtビーズを用いて、製造業者の指示に従って実施し、続いてNew England Biolabsから購入されたRsrIIにより消化した。
クロラムフェニコールに対する耐性をコードする、8636bpのベクターcTNB000−Xをまた、RsrIIにより消化し、続いて、電気泳動による分画の後、0.8%アガロースゲルからDNAを精製した。
PCRフラグメントを、RsrII消化されたcTNB000−X中に連結し、そして連結生成物を用いて、DH5αコンピテント細胞を、上記のようにして形質転換し、続いて、LBCm16プレート上で選択した。
コロニーを、プライマーNB189及びNB190により、上記条件を用いて、挿入体の存在についてスクリーニングし、そしてPC生成物を、1.2%アガロースゲル電気泳道により分析した。
Figure 0006908593
プラスミドDNAを、配列決定のためにSource Bioscienceに提出された、選択されたPCR−陽性クローンから調製した。sgRNAの正しい挿入体を担持するプラスミドを、表26に提供する。挿入体は、前方向(F)及び逆方向(R)と命名されたベクターに対して2つの配向下で存在することが見出され、ここでcas9の同じ転写方向でのsgRNA転写方向=前方向、及びcas9の逆方向でのsgRNA転写方向=逆方向。
Figure 0006908593
それらのプラスミドを、下記実施例5.3に記載されるようなプラスミド形質転換アッセイを用いて、それらの同系β−ラクタマーゼ遺伝子に対するネメシス共生活性について試験した。
実施例5.1.2 ダイマーsgRNA遺伝子連結:VONCKISTファミリーのβ−ラクタマーゼを標的とする2つのsgRNAを発現する遺伝子カセット。
プラスミドcTNB000−X_sg01R、02F、03Fを、Qiagen Spin Miniprep キット(カタログ番号27104)を用いて精製した。プラスミドを、BsaIにより消化し、そして0.8%アガロースゲル上で分画し、NEB Monarch DNAゲル 抽出キット(カタログ番号T1020)を用いて、前記消化されたフラグメントを精製した。実施例5.1.1で得られた、BbsI消化されたモノマーアンプリコンsg04、sg07及びsg10を1.2%アガロースゲル上で分画し、所望するフラグメントを、NEB Monarch DNA抽出キットを用いて精製した。3種のフラグメントsg04、sg07及びsg10を等モル比で混合し、そしてNEB(カタログ番号M2200)から購入された1×Quick連結緩衝液において各ベクターcTNB000−X_sg01R、02F 及び03F (ベクター/挿入体 = 1/3 (モル比))に連結した。連結条件は、表27に示される。
Figure 0006908593
Aは、cTNB000−X_01Rと、フラグメントsg04、sg07及びsg10の混合物との間の連結混合物である。Bは、cTNB000−X_02Fと、フラグメントsg04、sg07及びsg10の混合物との間の連結混合物である。Cは、cTNB000−X_03Fと、フラグメントsg04、sg07及びsg10の混合物との間の連結混合物である。連結生成物を用いて、上記のようにして、DH5αコンピテント細胞を形質転換し、続いてLBCm16プレート上で選択した。連結条件AについてはプライマーNB19C及びNB129(5′−3′で下記に示される)、及び連結条件B及びCについてはNB195及びNB194を用いて、上記PCR条件を使用して、コロニーを、ダイマー挿入体の存在についてスクリーニングし、そしてPCR生成物を、1.2%アガロースゲル電気泳動により分析した。
Figure 0006908593
プラスミドDNAを、配列決定のためにSource Bioscienceに提供された、選択されたPCR−陽性クローンから調製した。sgRNA遺伝子の正しいダイマー挿入体を担持するプラスミドを、表28に示す。
Figure 0006908593
それらのプラスミドを、下記実施例5.3に記載のようにして、プラスミド形質転換アッセイを用いて、それらの同系β−ラクタマーゼ遺伝子に対するネメシス共生活性について試験した。
実施例5.1.3 VONCKISTファミリーのβ−ラクタマーゼを標的とする4つのsgRNAを発現する遺伝子カセットの構築。
プラスミドcTNB000−X_sg017Rを、BsaIにより消化し、そして0.8%アガロースゲル上で分画し、NEB Monarch DNA ゲル 抽出キット (カタログ番号T1020)を用いて、消化されたフラグメントを精製した。ダイマーフラグメントsg024, sg0210, sg034 及びsg0310を、上記で言及されたQ5 PCR反応において、プライマー対NB194及びNB195を用いて、それぞれ、鋳型としてのプライマーcTNB−X_sg024F, cTNB000−X_sg034F及びcTNB000−X_0310Fから増幅した。アンプリコンを、Agencourtビーズにより精製し、続いてBbsIにより消化した。消化されたダイマーフラグメントを、1.2%アガロースゲル上で分画し、そして所望するフラグメントを、NEB Monarch DNA ゲル 抽出キット( カタログ番号 T1020)を用いて抽出した。4種のフラグメントsg024、sg0120、sg034及びsg0310を、等モルに比で混合し、そしてNEB(カタログ番号M2200)から購入された1×Quick連結緩衝液中、ベクターcTNB000−X_sg017R (ベクター/挿入体 = 1/3 (モル比))に連結した。連結条件は、表29に示される。
Figure 0006908593
連結生成物を用いて、上記のようにして、DH5αコンピテント細胞を形質転換し、続いてLBCm16プレート上で選択した。コロニーを、プライマーNB190及びNB129を用いて、上記PCR条件下でテトラマー挿入体の存在についてスクリーニングし、そしてPCR生成物を、1.2%アガロース電気泳動により分析した。
Figure 0006908593
プラスミドDNAを、配列決定のためにSource Bioscience (William James House, Cowley Road, Cambridge CB4 0WU, United Kingdom) に提供された、選択されたPCR陽性クローンから調製した。sgRNAの正しいテトラマー挿入体を担持するプラスミドが、表30に示される。
Figure 0006908593
それらのプラスミドを、下記実施例5.3に記載されるようなプラスミド形質転換アッセイを用いて、それらの同系β−ラクタマーゼ遺伝子に対するネメシス共生活性について試験した。
実施例5.1.4 VONCKISTファミリーのβ−ラクタマーゼを標的とする6つのsgRNAを発現する遺伝子カセット構築。
テトラマーコンストラクトcTNB000−X_sg01724R、sg017210R、sg01734R 及び sg017310を含むプラスミドを、BsaIにより消化し、そして0.5%アガロースゲル上で分画し、NEB Monarch DNA ゲル抽出キット(カタログ番号T1020)を用いて、消化されたフラグメントを精製した。
実施例5.1.3で得られたBbsIにより消化された、増幅されたダイマーコンストラクトsg024、sg0210、sg034 及びsg0310を、連結のために使用した。4つのフラグメントsg024、sg0210、sg034 及びsg0310を、それぞれ、ベクターcTNB000−X_sg017310R、cTNB000−X_sg01734R、cTNB000−X_sg017210R及びcTNB000−X_sg01724Rに、別々に連結した。連結条件は、表31に示される。
Figure 0006908593
連結生成物を用いて、上記のようにして、DH5αコンピテント細胞を形質転換し、続いてLBCm16プレート上で選択した。コロニーを、プライマーNB190及びNB129を用いて、上記PCR条件下でヘキサマー挿入体の存在についてスクリーニングし、そしてPCR生成物を、1.2%アガロースゲル電気泳動により分析した。
プラスミドDNAを、配列決定のためにSource Bioscienceに提供された、選択されたPCR陽性コロニーから調製した。sgRNA遺伝子の正しいヘキサマー挿入体を担持するプラスミドが、表32に示される。
Figure 0006908593
それらのプラスミドを、下記実施例5.3に記載されるようなプラスミド形質転換アッセイを用いて、それらの同系β−ラクタマーゼ遺伝子に対するネメシス共生活性について試験した。
実施例5.2 CTX−M8β−ラクタマーゼ遺伝子をコードするpUCK57Kan−CTX−M−8の構築。
CTX−M−8遺伝子を標的にするsgRNAカセットによる分析を完結するために、この遺伝子を、BioCat GmbH (Neuenheimer Feld 584 69120 Heidelberg, Germany)により合成し、そしてこのプラスミドのEcoR V部位中への挿入により、それらのプラスミドpUC57−Kan (GenBank 受託番号: JF826242.2)上に提供し、プラスミドpNB018 (pUC57−Kan::CTX−M−8)を得た。
CTX−M−8コード領域及び隣接するTEM−3 5′プロモーター及び3′ターミネーターのDNA配列が下記に示される(5′―3′)。
CTXM8, 986 nt.
TggtttcttagacgtcaggtggcacttttcggggaaatgtgcgcggaacccctatttgtttatttttctaaatacattcaaatatgtatccgctcatgagacaataaccctgataaatgcttcaataatattgaaaaaggaagagtatgatgagacatcgcgttaagcggatgatgctaatgacaacggcctgtatttcgctgttgctggggagtgcgccgctgtatgcgcaggcgaacgacgttcagcaaaagctggcggcgctggagaaaagcagcggggggcggttgggagtggcgctgattgacaccgccgataacgcacagacgctctaccgcgccgatgagcgctttgccatgtgcagcaccagtaaggtgatggcggcagcggctgtgctcaagcaaagtgaaacgcaaaagaaggtgttgagtcagaaggttgagattaaatcttcagacctgattaactacaatcccattactgaaaaacacgtcaacggcacgatgacgctggcggaattgagcgccgcggcgttgcagtacagcgacaatacggccatgaacaagctgattgcccatcttggggggccggataaagtgacggcgtttgcccgtgcgattggggataacaccttccggctcgatcgtactgagccgacgctcaacaccgcgatccccggcgacccgcgcgataccaccacgccattagcgatggcgcagacgcttcgcaatctgacgttgggcagtgccttaggtgaaactcagcgtgcgcaactggtaacgtggctgaaaggcaataccaccggcgctgccagcattcaggctgggctacccacatcgtgggttgtcggggataaaaccggcagcggtgattatggtacgacgaatgacatcgccgttatctggccggaagggcgtgcgccgcttattctggtcacttacttcacccagccagagcagaagTAAggtctcgcggtatcattgcag (配列番号203)
プラスミドpNB018を用いて、DH5αコンピテント細胞(New England Biolabsから購入された)を形質転換し、そして形質転換体を、LBCm16プレート上で選択し、NBEc069株を得た。
実施例5.3 Cas9及びsgRNA発現カセットによる、選択されたVONCKISTファミリーのβ−ラクタマーゼの不活性化を実証するためのプラスミドの形質転換アッセイ。
sgRNA遺伝子及びCas9エンドヌクレアーゼを発現する遺伝子カセットを、実施例2、又はNBEc069については、上記実施例5.2に記載されるように、代表的なVONCKISTβラクタマーゼ遺伝子をコードするプラスミドを、それぞれ担持する、9個の受容体DH5α−由来のE.コリ株(表33を参照のこと)を用いたプラスミド形質転換アッセイによりネメシス共生活性について試験した。
Figure 0006908593
sgRNA発現カセットの挿入を担持するcTNB000−X誘導体を担持するプラスミドを導入するために、改良された迅速形質転換プロトコルを開発した。LB及び100μg/mlのアンピシリン中、一晩の2ml培養物から、100μlを1mlのLBに接種し、そして細胞を、60−90分間、振盪下で増殖した。次に、細胞を、微量遠心分離機(室温での)中、1.4mlのエッペンドルフ管において、12,500rpmで60秒間、遠心分離した。上清液の除去の後、1mlの氷冷却された、80mMのMgCl、20mMのCaClを添加し、そして管を、氷上で5分間インキュベートした。次に、再び細胞を、微量遠心分離機中、1.4mlのエッペンドル管において、12,500rpmで60秒間、遠心分離した。上清液の除去の後、200μlの氷冷却された100mMのCaClを添加した。次に、それらを、2(又は4)つの冷却された1.4mlのエッペンドルフ管に分割し、100μl(又は50μl)の細胞を、各管に添加し、続いて0.3μlのプラスミドDNAを添加した。それらを、氷上で20−30分間、次に、42℃で90秒間、続いて氷上で90秒間インキュベートした。次に、400μl(又は200μl)のLBを添加し、そして管を、37℃で60分間、振盪インキュベーターにおいてインキュベートし、次に、200μlの細胞を、LBCm16プレートに上にプレートし、そして37℃で一晩インキュベートした。次の日、コロニーを、一次形質転換プレートから採取し、そして16μg/mlのクロラムフェニコール及び100μg/mgのアンピシリン(LBCm16Ap100)を含むLBプレート又は16μg/mlのクロラムフェニコール(lBCm16)を含むLBプレートにレプリカ−ツースピックし、そして37℃で一晩インキュベートした。次の日、コロニーの増殖を記録した。
すべてのツールピックされた細胞は、LBCm16上で増殖するはずであり;LBCm16Ap100プレート上で増殖しないことは、アンピシリン耐性遺伝子の成功した不活性化、及びネメシス共生活性の徴候を示唆する。
プラスミド形質転換アッセイを用いて実施された、全てのネメシス共生活性(NSA)アッセイの結果が、表34に要約され、ここでV、O、N、C15、C8、C28、K、I、S、Tは、それぞれ以下のβラクタマーゼ遺伝子を言及する:VIM−1、OXA−48、NDM−1、CTX−M−15、CTX−M−8、CTX−M−28、KPC−3、IMP−1、 SHV−18、TEM−3。陽性の+の印は、それぞれ、それらの遺伝子を担持する種々の株NBEc032、NBEc033、 NBEc034、 NBEc035、NBEc069、NBEc036、NBEc037、NBEc038、NBEc 001の試験に続いて、試験されたすべてのコロニーにおける指定βラクタマーゼ遺伝子の好結果をもたらす不活性化を示す。括弧内の陽性符号(+)は、すべてではないが、ほとんどのコロニーが指定されたβラクタマーゼ遺伝子の不活性化を示すことを示唆し、そして負の符号−は、指定されたβラクタマーゼ遺伝子が、そのsgRNA遺伝子により不活性化されなかったことを示唆する(他のsgRNA遺伝子配列が合成され、そしてそれらのβラクタマーゼ遺伝子の不活性化を実証するために試験されている)。図29は、VKONTC15を標的とするsgRNAを担持するcTNB000−X_sg01721034Rにより形質転換されたβラクタマーゼ遺伝子を担持するプラスミドを用いてのDH5α誘導体のコロニーの試験の例を示す。
Figure 0006908593
上記実験は、モデル生物のE.コリにおいて、Cas9 CRISPR領域、及びβ−ラクタマーゼ遺伝子の標的領域に対して向けられた配列を有するスペーサー領域を担持するDNAコンストラクトは、裸DNA形質転換及びバクテリオファージ感染により送達される場合、アンピシリン耐性を不活性化し、並びにプラスミド接合によるアンピシリン耐性のトランスファーを妨げることができる概念実証を提供する。本発明のネメシス共生物質が、病原性細菌及び他の抗生物質耐性遺伝子に適用され得ることは明らかである。
本発明は、好ましい、又は例示的実施形態を参照して記載されて来たが、当業者は、本発明の種々の改変及び変更が、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、達成され得、そしてそのような改変が本明細書において明らかに意図されていることを理解するであろう。本明細書に開示され、そして添付の特許請求の範囲に記載される特定の実施形態に関する制限は、意図も、推測もされるべきではない。
本明細書に引用される全ての文献は、その全体が参照により組込まれる。

Claims (26)

  1. 細菌細胞中に送達可能核酸を送達するための核酸送達ビークルを含む医薬組成物であって、前記送達ビークルが、1又は2以上のバクテリオファージコートタンパク質にパッケージングされた送達可能核酸を含み、そして前記送達可能核酸が、以下:
    (a)栄養複製起点、及び送達可能核酸の栄養核酸複製を可能にする1又は2以上の核酸複製タンパク質をコードする1又は2以上の遺伝子;
    (b)トランスファーの起点、及び接合の間、プラスミド可動のために必要とされるリラキサソーム(relaxasome)機能をコードする1又は2以上のリラキサソーム核酸配列を含む伝達核酸配列;
    (c)前記1又は2以上のバクテリオファージコートタンパク質中への送達可能核酸のパッケージングを可能にする1又は2以上のバクテリオファージパッケージングシグナル配列;及び
    (d)選択された目的の核酸;
    を含み、結果的に、前記送達ビークルは、細胞中に送達可能核酸を導入するために細菌細胞を感染することができ、これに続いて、送達可能核酸が細胞中でプラスミドを形成することができ、そして感染によってではなく、接合により1又は2以上の異なる細菌細胞に伝達され得る、
    医薬組成物。
  2. 部位特異的核酸組換えを用いて、送達可能核酸中への目的の選択された核酸の挿入を可能にする挿入部位をさらに含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 前記1又は2以上の異なる細菌細胞が、プラスミド接合のために必要とされる接合機能をコードする1又は2以上の接合核酸配列を含む、請求項1又は2のいずれかに記載の医薬組成物。
  4. 前記伝達核酸配列が、プラスミド接合のために必要とされる接合機能をコードする1又は2以上の接合核酸配列をさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  5. 前記選択された核酸が、下記:
    −1又は2以上の遺伝子を不活性化するか、又はダウンレギュレートできる(例えば、Cas9/CRISPRシステム、遺伝子不活性化又はダウンレギュレーションのためのTALENS又はジンクフィンガー(zinc finger)ヌクレアーゼを用いて)1又は2以上の遺伝子不活性化又はダウンレギュレート核酸配列;及び/又は
    −細菌細胞及び/又は1又は2以上のさらなる細菌細胞に所望の形質を付与する1又は2以上のさらなる核酸配列、
    から成る群の1又は2以上又はすべてである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  6. 前記1又は2以上の遺伝子が、抗生物質体制遺伝子、病原性遺伝子、又は必須遺伝子である、請求項5に記載の医薬組成物。
  7. 前記送達可能核酸が、細菌染色体への送達可能核酸の転位を可能にする遺伝子機能をさらに含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  8. 前記送達可能核酸が、送達可能核酸を獲得する細菌細胞に選択的利点を提供する選択核酸配列をさらに含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  9. 前記送達可能核酸が、選択可能マーカーをさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  10. 非経口、経口、局所又は吸入(例えば、エアロゾルを介して)方法による投与のために製剤化される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  11. 前記選択された核酸が、遺伝子不活性化のためのCas9/CRISPRシステムを用いて1又は2以上の抗生物質耐性遺伝子を不活性化できる抗生物質耐性遺伝子不活性化核酸配列である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  12. 薬剤としての使用のための、請求項1〜11のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  13. 抗生物質耐性細菌により引起される感染の治療への使用のための、請求項11に記載の医薬組成物。
  14. 抗生物質耐性遺伝子を含む抗生物質耐性細菌細胞により引起される対象における感染を治療するための請求項11に記載の医薬組成物であって、当該治療が、治療的有効量の医薬組成物を前記細菌細胞中に導入し、それにより、抗生物質耐性遺伝子を不活性化し、そして前記細菌細胞を抗生物質に感作させる工程を含む、医薬組成物
  15. 前記組成物が、非経口、局所、経口的に又は吸入(例えば、エアロゾル送達を介して)により投与される、請求項14に記載の医薬組成物
  16. 前記対象が、魚、鳥、爬虫類又は哺乳類(例えば、ヒト)である、請求項14又は15のいずれかに記載の医薬組成物
  17. 前記送達可能核酸が、プラスミド接合により抗生物質耐性細菌細胞から直接的に別の細菌細胞にトランスファーされる、請求項14〜16のいずれか1項に記載の医薬組成物
  18. 請求項14〜17のいずれか1項に記載の医薬組成物であって、細菌細胞が感作するようになった抗生物質と同時に又は連続的に対象に投与される、医薬組成物
  19. 工業的細胞培養物中の細菌細胞を改変するための方法であって、請求項1〜11の何れかに定義されるような核酸送達ビークルにより細菌細胞を感染させる工程を含む方法。
  20. 前記選択された核酸が、生合成遺伝子、又は医薬的活性タンパク質をコードする遺伝子である、請求項19に記載の方法。
  21. 請求項4、及び請求項4に従属する場合の請求項5〜11のいずれか1項に記載される核酸送達ビークル。
  22. 請求項4、及び請求項4に従属する場合の請求項5〜11のいずれか1項に記載される送達可能核酸。
  23. 抗生物質耐性細菌により引起される感染の治療又は予防のための薬剤の製造への使用のための請求項21に記載の核酸送達ビークル。
  24. 抗生物質耐性細菌細胞における抗生物質耐性を不活性化するための医薬組成物であって、請求項21に記載の核酸送達ビークル、又は請求項22に記載の送達可能核酸を含有する医薬組成物
  25. 請求項21に記載の核酸送達ビークルの製造方法であって、送達可能核酸を構築し、そして次に、送達可能核酸を、1又は2以上のバクテリオファージコートタンパク質中にパッケージングする工程を含む方法。
  26. 抗生物質耐性細菌細胞集団における抗生物質耐性を不活性化するためのプロバイオティック組成物の製造方法であって、請求項21に記載の核酸送達ビークル、又は請求項22に記載の送達可能核酸をプロバイオティック細菌中に導入し、それにより、抗生物質耐性を不活性化できる送達可能核酸を有するプロバイオティック細菌を含むプロバイオティック組成物を製造する工程を含む方法。
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