JP6908480B2 - 研磨用組成物及びその製造方法並びに研磨方法並びに基板の製造方法 - Google Patents

研磨用組成物及びその製造方法並びに研磨方法並びに基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6908480B2
JP6908480B2 JP2017177989A JP2017177989A JP6908480B2 JP 6908480 B2 JP6908480 B2 JP 6908480B2 JP 2017177989 A JP2017177989 A JP 2017177989A JP 2017177989 A JP2017177989 A JP 2017177989A JP 6908480 B2 JP6908480 B2 JP 6908480B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polishing
tetrazole
acid
polishing composition
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017177989A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019052259A (ja
Inventor
敏男 篠田
敏男 篠田
彩 西村
彩 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimi Inc
Original Assignee
Fujimi Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujimi Inc filed Critical Fujimi Inc
Priority to JP2017177989A priority Critical patent/JP6908480B2/ja
Priority to US16/129,665 priority patent/US20190085208A1/en
Publication of JP2019052259A publication Critical patent/JP2019052259A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6908480B2 publication Critical patent/JP6908480B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09GPOLISHING COMPOSITIONS; SKI WAXES
    • C09G1/00Polishing compositions
    • C09G1/02Polishing compositions containing abrasives or grinding agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D257/00Heterocyclic compounds containing rings having four nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D257/02Heterocyclic compounds containing rings having four nitrogen atoms as the only ring hetero atoms not condensed with other rings
    • C07D257/04Five-membered rings
    • C07D257/06Five-membered rings with nitrogen atoms directly attached to the ring carbon atom
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02002Preparing wafers
    • H01L21/02005Preparing bulk and homogeneous wafers
    • H01L21/02008Multistep processes
    • H01L21/0201Specific process step
    • H01L21/02024Mirror polishing
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic System or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting
    • H01L21/306Chemical or electrical treatment, e.g. electrolytic etching
    • H01L21/30625With simultaneous mechanical treatment, e.g. mechanico-chemical polishing
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/02Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/30Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by physical imperfections; having polished or roughened surface

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

本発明は研磨用組成物及びその製造方法並びに研磨方法並びに基板の製造方法に関する。
半導体デバイスの製造プロセスにおいては、単体シリコン(Si)、シリコン化合物、金属等の研磨対象物を研磨する工程があり、例えば、化学反応性に乏しい窒化ケイ素(Si)を高研磨速度で研磨することが要求される。窒化ケイ素を研磨するために従来使用されている研磨用組成物の多くは、砥粒及び酸を含有している。例えば、特許文献1には、リン酸又はリン酸誘導体を含有する研磨用組成物が開示されている。また、特許文献2には、コロイダルシリカと、スルホン酸基又はホスホン酸基を有する有機酸とを含有する研磨用組成物が開示されている。さらに、特許文献3には、スルホン酸やカルボン酸のような有機酸を固定化したコロイダルシリカを含有する酸性の研磨用組成物が開示されている。しかしながら、これら従来の研磨用組成物は、窒化ケイ素の研磨速度に関するユーザーの要求を十分に満足するものではなかった。
特開平6−124932号公報 特開2010−41037号公報 特開2012−40671号公報
そこで、本発明は上記のような従来技術が有する問題点を解決し、単体シリコン、シリコン化合物、金属等の研磨対象物、特に、窒化ケイ素を高研磨速度で研磨することが可能な研磨用組成物及びその製造方法並びに研磨方法並びに基板の製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の一態様に係る研磨用組成物は、窒素原子を4個以上含んで構成される環構造を備えた化合物を含む研磨促進剤と、砥粒と、液状媒体と、を含有することを要旨とする。
上記一態様に係る研磨用組成物においては、環構造の環員数が5以上14以下であってもよい。また、環構造を備えた化合物が、アミノ基、アミド基、フェニル基、カルボキシ基、リン酸基、スルホ基、及びチオール基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基を含むものであってもよい。さらに、環構造を備えた化合物がテトラゾール及びその誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1種であってもよい。さらに、テトラゾール及びその誘導体が、1H−テトラゾール、5−アミノ−1H−テトラゾール、5−フェニル−1H−テトラゾール、及び5,5’−ビステトラゾール二アンモニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種であってもよい。
さらに、上記一態様に係る研磨用組成物においては、環構造を備えた化合物の濃度が1mmol/L以上100mmol/L以下であってもよい。
さらに、上記一態様に係る研磨用組成物は、pHが6以下の状態で正に帯電した領域を有する基板の研磨に用いることができる。
さらに、本発明の他の態様に係る研磨用組成物の製造方法は、上記一態様に係る研磨用組成物を製造する方法であって、研磨促進剤と砥粒と液状媒体とを混合する工程を有することを要旨とする。
また、本発明の他の態様に係る研磨方法は、上記一態様に係る研磨用組成物を用いて研磨対象物を研磨する工程を有することを要旨とする。この研磨方法においては、研磨対象物が窒化ケイ素であってもよい。
さらに、本発明の他の態様に係る基板の製造方法は、上記一態様に係る研磨用組成物を用いて基板の表面を研磨する工程を有することを要旨とする。
本発明の研磨用組成物及び研磨方法は、単体シリコン、シリコン化合物、金属等の研磨対象物を高研磨速度で研磨することができる。また、本発明の研磨用組成物の製造方法は、単体シリコン、シリコン化合物、金属等の研磨対象物を高研磨速度で研磨する研磨用組成物を製造することができる。また、本発明の基板の製造方法は、単体シリコン、シリコン化合物、金属等の研磨対象物を含む基板であって、表面が研磨された基板を製造することができる。
(a)は、1H−テトラゾールが研磨対象物に接近した状態を模式的に示す側面図である。また、(b)は、5−フェニル−1H−テトラゾールが研磨対象物に接近した状態を模式的に示す側面図である。
本発明の実施の形態を詳細に説明する。本実施形態の研磨用組成物は、窒素原子を4個以上含んで構成される環構造を備えた化合物を含む研磨促進剤と、砥粒と、液状媒体と、を含有する。この研磨用組成物は、窒素原子を4個以上含んで構成される環構造を備えた化合物を含む研磨促進剤と、砥粒と、水、有機溶剤等の液状媒体と、を混合することによって製造することができる。
この研磨用組成物は、単体シリコン、シリコン化合物、金属等の研磨対象物を研磨する用途、例えば、半導体デバイスの製造プロセスにおいて半導体配線基板の単体シリコン、シリコン化合物、金属等を含んだ表面を研磨する用途に好適である。そして、窒化ケイ素を研磨する用途に特に好適である。この研磨用組成物を用いて研磨を行えば、単体シリコン、シリコン化合物、金属等の研磨対象物、特に窒化ケイ素を高研磨速度で研磨することができる。
以下に、本実施形態の研磨用組成物について詳細に説明する。
1.研磨促進剤について
窒素原子を4個以上含んで構成される環構造を備えた化合物、即ち4個以上の窒素原子を環中に含む環式化合物は、研磨対象物の研磨速度の向上に寄与する。特に、窒化ケイ素の研磨速度の向上に有効である。研磨対象物が窒化ケイ素の場合は、環式化合物が窒化ケイ素に接近すると、窒化ケイ素の共有結合が伸びて結合力が弱まるため、研磨速度が向上すると考えられる。
テトラゾール等の複素環式化合物は、研磨用組成物に防食剤(研磨対象物の表面の金属の溶解を抑制することにより、研磨対象物の表面状態の悪化(面荒れ等)を抑える添加剤)として添加されることがあるが、研磨対象物の研磨速度の向上に寄与することは知られていない。つまり、4個以上の窒素原子を環中に含む環式化合物が研磨促進剤として機能することは知られていない。なお、4個以上の窒素原子を環中に含む環式化合物が、研磨用組成物において防食剤としても機能することは勿論である。
4個以上の窒素原子を環中に含む環式化合物としては、テトラゾール及びその誘導体、ペンタゾール及びその誘導体等があげられる。これらのうち、テトラゾール及びその誘導体が好ましい。この複素環式化合物の環員数は特に限定されるものではなく、5員環から14員環の化合物であってもよい。一実施態様としては、4個以上の窒素原子を環中に含む環式化合物は5員環の化合物又は2つの5員環が単結合した化合物である。また、4個以上の窒素原子を環中に含む環式化合物は、アミノ基、アミド基、フェニル基、メチル基、カルボキシ基、リン酸基、スルホ基、チオール基(メルカプト基)、ニトロ基、シクロヘキシル基、水酸基等からなる群より選ばれる少なくとも1種の基を含んでいてもよい。これらのうち、アミノ基、アミド基、フェニル基、カルボキシ基、リン酸基、スルホ基、及びチオール基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基を含んでいることが好ましい。
テトラゾールの具体例としては、1H−テトラゾール、2H−テトラゾールがあげられる。
また、1H−テトラゾール誘導体の具体例としては、例えば、5,5’−ビス−1H−テトラゾール、5,5’−ビステトラゾール二アンモニウム、5,5’−ビステトラゾールジアグアニジン、5,5’−ビステトラゾールピペラジン等のビステトラゾール類、5−アミノ−1H−テトラゾール、5−フェニル−1H−テトラゾール、5−メチル−1H−テトラゾール、5−カルボキシ−1H−テトラゾール、5−メルカプト−1H−テトラゾール、5−シクロヘキシル−1H−テトラゾール、1−アミノ−1H−テトラゾール、1−フェニル−1H−テトラゾール、1−メチル−1H−テトラゾール、1−カルボキシ−1H−テトラゾール、1−メルカプト−1H−テトラゾール、1−シクロヘキシル−1H−テトラゾール、1−アミノ−5−アミノ−1H−テトラゾール、1−アミノ−5−フェニル−1H−テトラゾール、1−アミノ−5−メチル−1H−テトラゾール、1−アミノ−5−カルボキシ−1H−テトラゾール、1−アミノ−5−メルカプト−1H−テトラゾール、1−アミノ−5−シクロヘキシル−1H−テトラゾール、1−フェニル−5−アミノ−1H−テトラゾール、1−フェニル−5−フェニル−1H−テトラゾール、1−フェニル−5−メチル−1H−テトラゾール、1−フェニル−5−カルボキシ−1H−テトラゾール、1−フェニル−5−メルカプト−1H−テトラゾール、1−フェニル−5−シクロヘキシル−1H−テトラゾール、1−メチル−5−アミノ−1H−テトラゾール、1−メチル−5−フェニル−1H−テトラゾール、1−メチル−5−メチル−1H−テトラゾール、1−メチル−5−カルボキシ−1H−テトラゾール、1−メチル−5−メルカプト−1H−テトラゾール、1−メチル−5−シクロヘキシル−1H−テトラゾール、1−カルボキシ−5−アミノ−1H−テトラゾール、1−カルボキシ−5−フェニル−1H−テトラゾール、1−カルボキシ−5−メチル−1H−テトラゾール、1−カルボキシ−5−カルボキシ−1H−テトラゾール、1−カルボキシ−5−メルカプト−1H−テトラゾール、1−カルボキシ−5−シクロヘキシル−1H−テトラゾール、1−メルカプト−5−アミノ−1H−テトラゾール、1−メルカプト−5−フェニル−1H−テトラゾール、1−メルカプト−5−メチル−1H−テトラゾール、1−メルカプト−5−カルボキシ−1H−テトラゾール、1−メルカプト−5−メルカプト−1H−テトラゾール、1−メルカプト−5−シクロヘキシル−1H−テトラゾール、1−シクロヘキシル−5−アミノ−1H−テトラゾール、1−シクロヘキシル−5−フェニル−1H−テトラゾール、1−シクロヘキシル−5−メチル−1H−テトラゾール、1−シクロヘキシル−5−カルボキシ−1H−テトラゾール、1−シクロヘキシル−5−メルカプト−1H−テトラゾール、1−シクロヘキシル−5−シクロヘキシル−1H−テトラゾール、N−(1H−テトラゾール−5−イル)メタクリルアミド、5−(ニトロアミノ)−1H−テトラゾール、5−(ヒドロキシアゾ)−1H−テトラゾール、2,5−ジヒドロ−5−チオキソ−1H−テトラゾール−1−メタンスルホン酸、5−(ニトロアミノ)−1H−テトラゾール、5−(スルホン酸メチル)−1H−テトラゾール、5−(リン酸メチル)−1H−テトラゾール等があげられる。
また、2H−テトラゾール誘導体の具体例としては、5,5’−ビス−2H−テトラゾール、5−アミノ−2H−テトラゾール、5−フェニル−2H−テトラゾール、5−メチル−2H−テトラゾール、5−カルボキシ−2H−テトラゾール、5−メルカプト−2H−テトラゾール、5−シクロヘキシル−2H−テトラゾール、2−アミノ−2H−テトラゾール、2−フェニル−2H−テトラゾール、2−メチル−2H−テトラゾール、2−カルボキシ−2H−テトラゾール、2−メルカプト−2H−テトラゾール、2−シクロヘキシル−2H−テトラゾール、2−アミノ−5−アミノ−2H−テトラゾール、2−アミノ−5−フェニル−2H−テトラゾール、2−アミノ−5−メチル−2H−テトラゾール、2−アミノ−5−カルボキシ−2H−テトラゾール、2−アミノ−5−メルカプト−2H−テトラゾール、2−アミノ−5−シクロヘキシル−2H−テトラゾール、2−フェニル−5−アミノ−2H−テトラゾール、2−フェニル−5−フェニル−2H−テトラゾール、2−フェニル−5−メチル−2H−テトラゾール、2−フェニル−5−カルボキシ−2H−テトラゾール、2−フェニル−5−メルカプト−2H−テトラゾール、2−フェニル−5−シクロヘキシル−2H−テトラゾール、2−メチル−5−アミノ−2H−テトラゾール、2−メチル−5−フェニル−2H−テトラゾール、2−メチル−5−メチル−2H−テトラゾール、2−メチル−5−カルボキシ−2H−テトラゾール、2−メチル−5−メルカプト−2H−テトラゾール、2−メチル−5−シクロヘキシル−2H−テトラゾール、2−カルボキシ−5−アミノ−2H−テトラゾール、2−カルボキシ−5−フェニル−2H−テトラゾール、2−カルボキシ−5−メチル−2H−テトラゾール、2−カルボキシ−5−カルボキシ−2H−テトラゾール、2−カルボキシ−5−メルカプト−2H−テトラゾール、2−カルボキシ−5−シクロヘキシル−2H−テトラゾール、2−メルカプト−5−アミノ−2H−テトラゾール、2−メルカプト−5−フェニル−2H−テトラゾール、2−メルカプト−5−メチル−2H−テトラゾール、2−メルカプト−5−カルボキシ−2H−テトラゾール、2−メルカプト−5−メルカプト−2H−テトラゾール、2−メルカプト−5−シクロヘキシル−2H−テトラゾール、2−シクロヘキシル−5−アミノ−2H−テトラゾール、2−シクロヘキシル−5−フェニル−2H−テトラゾール、2−シクロヘキシル−5−メチル−2H−テトラゾール、2−シクロヘキシル−5−カルボキシ−2H−テトラゾール、2−シクロヘキシル−5−メルカプト−2H−テトラゾール、2−シクロヘキシル−5−シクロヘキシル−2H−テトラゾール等があげられる。
これら4個以上の窒素原子を環中に含む環式化合物は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、これらの複素環式化合物の中でも、1H−テトラゾール及びその誘導体が好ましく、1H−テトラゾール、5−アミノ−1H−テトラゾール、5−フェニル−1H−テトラゾール、及びビステトラゾール類がより好ましく、1H−テトラゾール、5,5’−ビステトラゾール二アンモニウムがさらに好ましい。
4個以上の窒素原子を環中に含む環式化合物の研磨用組成物全体における濃度は、1mmol/L以上であることが好ましい。このような範囲であれば、研磨対象物の研磨速度が向上する。
また、4個以上の窒素原子を環中に含む環式化合物の研磨用組成物全体における濃度は、100mmol/L以下であることが好ましい。このような範囲であれば、研磨用組成物のコストを抑えることができる。
2.砥粒について
2−1 種類について
砥粒は、研磨用組成物の表面を物理的に研磨する働きをする。砥粒の種類は特に限定されるものではないが、シリカ粒子、アルミナ粒子、酸化セリウム粒子、酸化クロム粒子、二酸化チタン粒子、酸化ジルコニウム粒子、酸化マグネシウム粒子、二酸化マンガン粒子、酸化亜鉛粒子、ベンガラ粒子等の酸化物粒子や、窒化ケイ素粒子、窒化ホウ素粒子等の窒化物粒子や、炭化ケイ素粒子、炭化ホウ素粒子等の炭化物粒子や、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等の炭酸塩や、ダイヤモンド粒子等が挙げられる。
これらの具体例の中でもシリカが好ましい。シリカの具体例としては、コロイダルシリカ、フュームドシリカ、及びゾルゲル法シリカから選ばれるシリカ粒子が挙げられる。これらシリカ粒子の中でも、研磨用組成物の被研磨面に生じるスクラッチを減少させるという観点において、コロイダルシリカ及びフュームドシリカから選ばれるシリカ粒子、特にコロイダルシリカを用いることが好ましい。砥粒は、これらのうち一種を単独で用いてもよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
2−2 アスペクト比について
砥粒、即ち研磨粒子のアスペクト比は、1.4未満であることが好ましく、1.3以下であることがより好ましく、1.25以下であることがさらに好ましい。そうすれば、砥粒の形状が原因となる研磨対象物の表面粗さを良好なものとすることができる。
なお、このアスペクト比は、研磨粒子に外接する最小の長方形の長辺の長さを同じ長方形の短辺の長さで除することにより得られる値の平均値であり、走査型電子顕微鏡によって得た研磨粒子の画像から、一般的な画像解析ソフトウエアを用いて求めることができる。
2−3 平均一次粒子径について
砥粒の平均一次粒子径は、5nm以上であることが好ましく、7nm以上であることがより好ましく、10nm以上であることがさらに好ましい。また、砥粒の平均一次粒子径は、200nm以下であることが好ましく、150nm以下であることがより好ましく、100nm以下であることがさらに好ましい。
このような範囲であれば、研磨用組成物による研磨対象物の研磨速度が向上する。また、研磨用組成物を用いて研磨した後の研磨対象物の表面にディッシングが生じることをより抑えることができる。
なお、砥粒の平均一次粒子径は、例えば、BET法で測定される砥粒の比表面積に基づいて算出される。
2−4 平均二次粒子径について
砥粒の平均二次粒子径は、25nm以上であることが好ましく、30nm以上であることがより好ましく、35nm以上であることがさらに好ましい。また、砥粒の平均二次粒子径は、300nm以下であることが好ましく、260nm以下であることがより好ましく、220nm以下であることがさらに好ましい。
このような範囲であれば、研磨用組成物による研磨対象物の研磨速度が向上する。また、研磨用組成物を用いて研磨した後の研磨対象物の表面に表面欠陥が生じることをより抑えることができる。
なお、ここでいう二次粒子とは、砥粒(一次粒子)が研磨用組成物中で会合して形成する粒子をいい、この二次粒子の平均二次粒子径は、例えば動的光散乱法により測定することができる。
2−5 粒度分布について
砥粒の粒度分布において、微粒子側からの積算粒子質量が全粒子質量の90%に達したときの粒子の直径D90と、微粒子側からの積算粒子質量が全粒子質量の10%に達したときの粒子の直径D10との比D90/D10は、1.5以上であることが好ましく、1.8以上であることがより好ましく、2.0以上であることがさらに好ましい。また、この比D90/D10は、5.0以下であることが好ましく、3.0以下であることがより好ましい。
このような範囲であれば、研磨対象物の研磨速度が向上し、また、研磨用組成物を用いて研磨した後の研磨対象物の表面に表面欠陥が生じることをより抑えることができる。
なお、砥粒の粒度分布は、例えばレーザー回折散乱法により求めることができる。
2−6 砥粒の含有量について
砥粒の研磨用組成物全体における含有量は、0.005質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましく、1質量%以上であることがさらに好ましく、2質量%以上であることが特に好ましい。このような範囲であれば、研磨対象物の研磨速度が向上する。
また、砥粒の研磨用組成物全体における含有量は、50質量%以下であることが好ましく、30質量%以下であることがより好ましく、20質量%以下であることがさらに好ましい。このような範囲であれば、研磨用組成物のコストを抑えることができる。また、研磨用組成物を用いて研磨した後の研磨対象物の表面に表面欠陥が生じることをより抑えることができる。
2−7 表面修飾について
砥粒は、表面修飾を施されたものでもよい。表面修飾を施された砥粒は、例えば、アルミニウム、チタン、ジルコニウム等の金属又はそれらの酸化物を、表面修飾が施されていない砥粒と混合して、アルミニウム、チタン、ジルコニウム等の金属又はそれらの酸化物を砥粒の表面にドープすることや、有機酸を砥粒の表面に固定化することにより得ることができる。表面修飾を施された研磨粒子の中で特に好ましいのは、有機酸を固定化したコロイダルシリカである。
コロイダルシリカの表面への有機酸の固定化は、例えば、コロイダルシリカの表面に有機酸の官能基を化学的に結合させることにより行われる。コロイダルシリカと有機酸を単に共存させただけでは、コロイダルシリカへの有機酸の固定化は果たされない。
有機酸の一種であるスルホン酸をコロイダルシリカに固定化するのであれば、例えば、“Sulfonic acid−functionalized silica through quantitative oxidation of thiol groups”,Chem. Commun.246−247(2003)に記載の方法で行うことができる。具体的には、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のチオール基を有するシランカップリング剤をコロイダルシリカの表面のヒドロキシ基に反応させてカップリングさせた後に、過酸化水素でチオール基を酸化することにより、スルホン酸が表面に固定化されたコロイダルシリカを得ることができる。
あるいは、カルボン酸をコロイダルシリカの表面に固定化するのであれば、例えば、“Novel Silane Coupling Agents Containinga Photolabile 2−Nitrobenzyl Ester for Introduction of a Carboxy Group on the Surface of Silica Gel”,Chemistry Letters,3,228−229(2000)に記載の方法で行うことができる。具体的には、光反応性2−ニトロベンジルエステルを含むシランカップリング剤をコロイダルシリカの表面のヒドロキシ基に反応させてカップリングさせた後に、光照射することにより、カルボン酸が表面に固定化されたコロイダルシリカを得ることができる。
その他では、スルフィン酸、ホスホン酸等の有機酸をコロイダルシリカの表面に固定化してもよい。
通常のコロイダルシリカは、酸性条件下ではゼータ電位の値がゼロに近いため、酸性条件下ではコロイダルシリカの粒子同士が互いに電気的に反発せず、凝集を起こしやすい。これに対して、表面に有機酸を固定化したコロイダルシリカは、酸性条件下でもゼータ電位が比較的大きな負の値を有するように表面修飾されているため、酸性条件下においてもコロイダルシリカの粒子同士が互いに強く反発して良好に分散する。その結果、研磨用組成物の保存安定性が向上する。
3.液状媒体について
液状媒体は、研磨用組成物の各成分(4個以上の窒素原子を環中に含む環式化合物、砥粒、添加剤等)を分散又は溶解することができる液体であればよく、分散媒又は溶媒として機能する液体であれば特に限定されない。液状媒体としては水、有機溶剤があげられ、1種を単独で用いることができるし、2種以上を混合して用いることができるが、水を含有することが好ましい。ただし、各成分の作用を阻害することを防止するという観点から、不純物をできる限り含有しない水を用いることが好ましい。具体的には、イオン交換樹脂にて不純物イオンを除去した後にフィルタを通して異物を除去した純水や超純水、あるいは蒸留水が好ましい。
4.添加剤について
研磨用組成物には、その性能を向上させるために、pH調整剤、酸化剤、錯化剤、界面活性剤、水溶性高分子、防カビ剤等の各種添加剤を添加してもよい。
4−1 pH調整剤について
研磨用組成物のpHの値は、1.5以上であることが好ましく、2以上であることがより好ましい。研磨用組成物のpHの値が高いほど研磨対象物の溶解が生じやすいので、このような範囲であれば、研磨用組成物による研磨対象物の研磨速度が向上する。また、研磨用組成物のpHの値が低くなるにしたがって取扱いが容易になるので、研磨用組成物のpHの値は、12未満であることが好ましく、10以下であることがより好ましい。
研磨用組成物のpHの値は、pH調整剤の添加により調整することができる。研磨用組成物のpHの値を所望の値に調整するために必要に応じて使用されるpH調整剤は、酸及びアルカリのいずれであってもよく、また、無機化合物及び有機化合物のいずれであってもよい。
pH調整剤としての酸の具体例としては、無機酸や、カルボン酸、有機硫酸等の有機酸があげられる。無機酸の具体例としては、硫酸、硝酸、ホウ酸、炭酸、次亜リン酸、亜リン酸、リン酸等があげられる。また、カルボン酸の具体例としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、2−メチル酪酸、n−ヘキサン酸、3,3−ジメチル酪酸、2−エチル酪酸、4−メチルペンタン酸、n−ヘプタン酸、2−メチルヘキサン酸、n−オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、安息香酸、グリコール酸、サリチル酸、グリセリン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、マレイン酸、フタル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、乳酸等があげられる。さらに、有機硫酸の具体例としては、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、イセチオン酸等があげられる。これらの酸は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
pH調整剤としての塩基の具体例としては、アルカリ金属の水酸化物又はその塩、アルカリ土類金属の水酸化物又はその塩、水酸化第四級アンモニウム又はその塩、アンモニア、アミン等があげられる。
アルカリ金属の具体例としては、カリウム、ナトリウム等があげられる。また、アルカリ土類金属の具体例としては、カルシウム、ストロンチウム等があげられる。さらに、塩の具体例としては、炭酸塩、炭酸水素塩、硫酸塩、酢酸塩等があげられる。さらに、第四級アンモニウムの具体例としては、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム等があげられる。
水酸化第四級アンモニウム化合物としては、水酸化第四級アンモニウム又はその塩を含み、具体例としては、水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラブチルアンモニウム等があげられる。
さらに、アミンの具体例としては、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチレンジアミン、モノエタノールアミン、N−(β−アミノエチル)エタノールアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、無水ピペラジン、ピペラジン六水和物、1−(2−アミノエチル)ピペラジン、N−メチルピペラジン、グアニジン等があげられる。
これらの塩基は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの塩基の中でも、アンモニア、アンモニウム塩、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属塩、水酸化第四級アンモニウム化合物、及びアミンが好ましく、さらに、アンモニア、カリウム化合物、水酸化ナトリウム、水酸化第四級アンモニウム化合物、炭酸水素アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、及び炭酸ナトリウムがより好ましい。
また、研磨用組成物には、塩基として、金属汚染防止の観点からカリウム化合物を含むことがさらに好ましい。カリウム化合物としては、カリウムの水酸化物又はカリウム塩があげられ、具体的には水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、硫酸カリウム、酢酸カリウム、塩化カリウム等があげられる。
4−2 酸化剤について
金属を酸化して酸化膜を形成し、研磨しやすくするために、研磨用組成物に酸化剤を添加してもよい。酸化剤の具体例としては、過酸化水素、過酢酸、過炭酸塩、過酸化尿素、過塩素酸、過硫酸塩等があげられる。過硫酸塩の具体例としては、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等があげられる。これら酸化剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの酸化剤の中でも、過硫酸塩、過酸化水素が好ましく、特に好ましいのは過酸化水素である。
研磨用組成物全体における酸化剤の含有量が多いほど、研磨用組成物による研磨対象物の研磨速度が向上する。よって、研磨用組成物全体における酸化剤の含有量は、0.01質量%以上であることが好ましく、0.05質量%以上であることがより好ましく、0.1質量%以上であることがさらに好ましい。
また、研磨用組成物全体における酸化剤の含有量が少ないほど、研磨用組成物の材料コストを抑えることができる。また、研磨使用後の研磨用組成物の処理、すなわち廃液処理の負荷を軽減することができる。さらに、酸化剤による研磨対象物の表面の過剰な酸化が起こりにくくなる。よって、研磨用組成物全体における酸化剤の含有量は、10質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましく、3質量%以下であることがさらに好ましい。
4−3 錯化剤について
研磨用組成物による研磨対象物の研磨速度を向上させるために、研磨用組成物に錯化剤を添加してもよい。錯化剤は、研磨対象物の表面を化学的にエッチングする作用を有する。錯化剤の具体例としては、無機酸又はその塩、有機酸又はその塩、ニトリル化合物、アミノ酸、キレート剤等があげられる。これらの錯化剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、これらの錯化剤は、市販品を用いてもよいし合成品を用いてもよい。
無機酸の具体例としては、塩酸、硫酸、硝酸、炭酸、ホウ酸、テトラフルオロホウ酸、次亜リン酸、亜リン酸、リン酸、ピロリン酸等があげられる。
また、有機酸の具体例としては、カルボン酸、スルホン酸等があげられる。カルボン酸の具体例としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、2−メチル酪酸、n−ヘキサン酸、3,3−ジメチル酪酸、2−エチル酪酸、4−メチルペンタン酸、n−ヘプタン酸、2−メチルヘキサン酸、n−オクタン酸、2−エチルヘキサン酸、乳酸、グリコール酸、グリセリン酸、安息香酸、サリチル酸等の一価カルボン酸や、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、グルコン酸、アジピン酸、ピメリン酸、マレイン酸、フタル酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等の多価カルボン酸があげられる。また、スルホン酸の具体例としては、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、イセチオン酸等があげられる。
錯化剤として、これらの無機酸又は有機酸の塩を用いることができるが、特に、弱酸と強塩基との塩、強酸と弱塩基との塩、又は弱酸と弱塩基との塩を用いた場合には、pHの緩衝作用を期待することができる。このような塩の例としては、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、炭酸カリウム、テトラフルオロホウ酸カリウム、ピロリン酸カリウム、シュウ酸カリウム、クエン酸三ナトリウム、(+)−酒石酸カリウム、ヘキサフルオロリン酸カリウム等があげられる。
また、ニトリル化合物の具体例としては、アセトニトリル、アミノアセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリル、ベンゾニトリル、グルタロジニトリル、メトキシアセトニトリル等があげられる。
さらに、アミノ酸の具体例としては、グリシン、α−アラニン、β−アラニン、N−メチルグリシン、N,N−ジメチルグリシン、2−アミノ酪酸、ノルバリン、バリン、ロイシン、ノルロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、プロリン、サルコシン、オルニチン、リシン、タウリン、セリン、トレオニン、ホモセリン、チロシン、ビシン、トリシン、3,5−ジヨードチロシン、β−(3,4−ジヒドロキシフェニル)アラニン、チロキシン、4−ヒドロキシプロリン、システイン、メチオニン、エチオニン、ランチオニン、シスタチオニン、シスチン、システイン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、S−(カルボキシメチル)システイン、4−アミノ酪酸、アスパラギン、グルタミン、アザセリン、アルギニン、カナバニン、シトルリン、δ−ヒドロキシリシン、クレアチン、ヒスチジン、1−メチルヒスチジン、3−メチルヒスチジン、トリプトファンがあげられる。
さらに、キレート剤の具体例としては、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、エチレンジアミン四酢酸、N,N,N−トリメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N’,N’−テトラメチレンスルホン酸、トランスシクロヘキサンジアミン四酢酸、1,2−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、エチレンジアミンオルトヒドロキシフェニル酢酸、エチレンジアミンジ琥珀酸(SS体)、N−(2−カルボキシラートエチル)−L−アスパラギン酸、β−アラニンジ酢酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、N,N’−ビス(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,N’−ジ酢酸、1,2−ジヒドロキシベンゼン−4,6−ジスルホン酸等があげられる。
これらの中でも、無機酸又はその塩、カルボン酸又はその塩、及びニトリル化合物からなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、研磨対象物に含まれる金属化合物との錯体構造の安定性の観点から、無機酸又はその塩がより好ましい。また、上述した各種の錯化剤として、pH調整機能を有するもの(例えば、各種の酸)を用いる場合には、当該錯化剤をpH調整剤の少なくとも一部として利用してもよい。
研磨用組成物全体における錯化剤の含有量の下限値は、少量でも効果を発揮するため特に限定されるものではないが、錯化剤の含有量が多いほど研磨用組成物による研磨対象物の研磨速度が向上するので、研磨用組成物全体における錯化剤の含有量は、0.001g/L以上であることが好ましく、0.01g/L以上であることがより好ましく、1g/L以上であることがさらに好ましい。
また、研磨用組成物全体における錯化剤の含有量が少ないほど、研磨対象物の溶解が生じにくく段差解消性が向上する。よって、研磨用組成物全体における錯化剤の含有量は、20g/L以下であることが好ましく、15g/L以下であることがより好ましく、10g/L以下であることがさらに好ましい。
4−4 界面活性剤について
研磨用組成物には界面活性剤を添加してもよい。界面活性剤は、研磨後の研磨対象物の研磨表面に親水性を付与する作用を有しているので、研磨後の研磨対象物の洗浄効率を良好にし、汚れの付着等を抑制することができる。界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及び非イオン性界面活性剤のいずれも使用することができる。
陰イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル、アルキル硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル硫酸、アルキル硫酸、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンスルホコハク酸、アルキルスルホコハク酸、アルキルナフタレンスルホン酸、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸、又はこれらの塩があげられる。
また、陽イオン性界面活性剤の具体例としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキルアミン塩があげられる。
さらに、両性界面活性剤の具体例としては、アルキルベタイン、アルキルアミンオキシドがあげられる。
さらに、非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアルカノールアミドがあげられる。
これらの界面活性剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
研磨用組成物全体における界面活性剤の含有量が多いほど、研磨後の研磨対象物の洗浄効率がより向上するので、研磨用組成物全体における界面活性剤の含有量は0.0001g/L以上であることが好ましく、0.001g/L以上であることがより好ましい。
また、研磨用組成物全体における界面活性剤の含有量が少ないほど、研磨後の研磨対象物の研磨面への界面活性剤の残存量が低減され、洗浄効率がより向上するので、研磨用組成物全体における界面活性剤の含有量は10g/L以下であることが好ましく、1g/L以下であることがより好ましい。
4−5 水溶性高分子について
研磨用組成物には水溶性高分子を添加してもよい。研磨用組成物に水溶性高分子を添加すると、研磨後の研磨対象物の表面粗さがより低減する(平滑となる)。
水溶性高分子の具体例としては、ポリスチレンスルホン酸塩、ポリイソプレンスルホン酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリマレイン酸、ポリイタコン酸、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリグリセリン、ポリビニルピロリドン、イソプレンスルホン酸とアクリル酸の共重合体、ポリビニルピロリドンポリアクリル酸共重合体、ポリビニルピロリドン酢酸ビニル共重合体、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩、ジアリルアミン塩酸塩二酸化硫黄共重合体、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースの塩、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、プルラン、キトサン、及びキトサン塩類があげられる。これらの水溶性高分子は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
研磨用組成物全体における水溶性高分子の含有量が多いほど、研磨対象物の研磨面の表面粗さがより低減するので、研磨用組成物全体における水溶性高分子の含有量は、0.0001g/L以上であることが好ましく、0.001g/L以上であることがより好ましい。
また、研磨用組成物全体における水溶性高分子の含有量が少ないほど、研磨対象物の研磨面への水溶性高分子の残存量が低減され洗浄効率がより向上するので、研磨用組成物全体における水溶性高分子の含有量は、10g/L以下であることが好ましく、1g/L以下であることがより好ましい。
4−6 防カビ剤、防腐剤について
研磨用組成物には防カビ剤、防腐剤を添加してもよい。防カビ剤、防腐剤の具体例としては、イソチアゾリン系防腐剤(例えば2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン)、パラオキシ安息香酸エステル類、フェノキシエタノールがあげられる。これらの防カビ剤、防腐剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
5.研磨用組成物の製造方法について
本実施形態の研磨用組成物の製造方法は特に限定されるものではなく、4個以上の窒素原子を環中に含む環式化合物と、砥粒と、所望により各種添加剤とを、水等の液状媒体中で攪拌、混合することによって製造することができる。
混合時の温度は特に限定されるものではないが、10℃以上40℃以下が好ましく、溶解速度を向上させるために加熱してもよい。また、混合時間も特に限定されない。
6.研磨対象物について
研磨対象物の種類は特に限定されるものではないが、一実施態様としては、単体シリコン、シリコン化合物、金属等があげられる。単体シリコン及びシリコン化合物は、シリコン含有材料を含む層を有する研磨対象物である。
単体シリコンとしては、例えば単結晶シリコン、多結晶シリコン(ポリシリコン)、アモルファスシリコン等があげられる。また、シリコン化合物としては、例えば窒化ケイ素、二酸化ケイ素、炭化ケイ素等があげられる。シリコン化合物膜には、比誘電率が3以下の低誘電率膜が含まれる。
さらに、金属としては、例えば、タングステン、銅、アルミニウム、ハフニウム、コバルト、ニッケル、チタン、タンタル、金、銀、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、オスミウム等があげられる。これらの金属は、合金又は金属化合物の形態で含まれていてもよい。これらの金属の中では銅が好ましい。
また、研磨対象物は、研磨用組成物のpHが6以下の状態で正に帯電した領域を有する基板であってもよい。
7.研磨方法について
研磨装置の構成は特に限定されるものではないが、例えば、研磨対象物を有する基板等を保持するホルダーと、回転速度を変更可能なモータ等の駆動部と、研磨パッド(研磨布)を貼り付け可能な研磨定盤と、を備える一般的な研磨装置を使用することができる。
研磨パッドとしては、一般的な不織布、ポリウレタン、多孔質フッ素樹脂等を特に制限なく使用することができる。研磨パッドには、液状の研磨用組成物が溜まるような溝加工が施されているものを使用することができる。
研磨条件は特に制限はなく、例えば、研磨定盤の回転速度は、10min−1以上500min−1以下とすることができる。また、研磨対象物を有する基板に負荷する圧力(研磨圧力)は、0.7kPa以上69kPa以下とすることができる。
また、研磨パッドに研磨用組成物を供給する方法も特に限定されるものではなく、例えば、ポンプ等で連続的に供給する方法が採用される。研磨用組成物の供給量に制限はないが、研磨パッドの表面が常に研磨用組成物で覆われていることが好ましい。なお、研磨対象物の研磨においては、本実施形態の研磨用組成物の原液をそのまま用いて研磨を行ってもよいが、原液を水等の希釈液で例えば10倍以上に希釈した研磨用組成物の希釈物を用いて研磨を行ってもよい。
研磨終了後、基板を例えば流水で洗浄し、スピンドライヤ等により基板上に付着した水滴を払い落として乾燥させることにより、例えばシリコン含有材料を含む層を有する基板が得られる。
このように、本実施形態の研磨用組成物は、基板の研磨の用途に用いることができる。すなわち、本実施形態の研磨用組成物を用いて基板の表面を研磨することを含む方法により、基板の表面を高研磨速度で研磨して、基板を製造することができる。基板としては、例えば、単体シリコン、シリコン化合物、金属等を含む層を有するシリコンウェハがあげられる。
[実施例]
以下、実施例に基づき本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<研磨用組成物の調製>
[実施例1]
分散媒(液状媒体)としての水に、スルホン酸を表面に固定したコロイダルシリカ(平均一次粒子径:32nm、平均二次粒子径:70nm)を2質量%、及び1H−テトラゾールを、組成物全体に対して10mmol/Lとなるような濃度で添加し、攪拌混合して研磨用組成物を得た(混合温度約25℃、混合時間:約10分)。ここで、研磨用組成物のpHはpH調整剤マレイン酸若しくは水酸化カリウム(KOH)でpHが4.0になるように調製した。pHはpHメーター(株式会社堀場製作所製 型番:LAQUA)により測定した。
[実施例2〜4及び比較例1〜3]
下記表1に示す各種の含窒素複素環式化合物を用いた以外は、実施例1と同様に操作し、各研磨用組成物を調製した。
なお、表1に、各実施例及び各比較例で用いた、コロイダルシリカのサイズ及びその濃度、各研磨用組成物のpH、並びに各研磨促進剤に含まれる含窒素複素環式化合物中の窒素原子の数及び含窒素複素環式化合物に付加した官能基の種類も併せて示す。
<研磨用組成物の特性評価>
上記操作によって調製した各研磨用組成物の特性を以下の通り評価した。
(窒化ケイ素の研磨速度)
研磨速度は、窒化ケイ素(SiN)膜を形成した200mmウェハについて、研磨前後の膜厚をそれぞれ光干渉式膜厚測定装置により求め、その差を研磨時間で除することにより評価した。ここで、研磨条件は以下の通りである。
〔研磨条件〕
研磨機:200mmウェハ用CMP片面研磨機
パッド:ポリウレタン製パッド
圧力:3.2psi(約22.1kPa)
定盤回転数:90rpm
研磨用組成物の流量:130ml/min
研磨時間:1分間
研磨対象物:SiN膜付ウェハ(200mm)
SiN膜の形成方法:低圧化学気相成長法(LPCVD)
SiN膜の膜厚:3500Å
研磨速度の測定結果を、表1に併せて示す。
Figure 0006908480
表1に示す結果から、実施例1〜4の研磨用組成物を用いて窒化ケイ素の研磨を行うと、いずれのウェハにおいても、比較例1〜3の研磨用組成物を用いた場合よりも高研磨速度で研磨を行うことができることが分かる。特に、比較例2、3の研磨用組成物の結果から、3個以下の窒素原子を環中に含む環式化合物を含有する研磨用組成物では、実施例1〜4に比較して研磨速度が劣り、4個以上の窒素原子を環中に含む環式化合物を使用することが重要であることが分かる。
また、実施例1及び4の研磨用組成物は、実施例2及び3の研磨用組成物に比べて、窒化ケイ素の研磨速度が大きいことが分かる。この結果については、以下のように解釈することができる。
(含窒素複素環による被覆率について)
表1に示すように、実施例1及び4の研磨用組成物に含まれる含窒素複素環式化合物は、それぞれ付加官能基を有していない。一方、実施例2及び3の研磨用組成物に含まれる含窒素複素環式化合物は、それぞれ付加官能基を有している。
ここで、研磨対象物の表面全体を、実施例1〜4で用いた含窒素複素環式化合物でそれぞれ覆うと仮定すると、付加官能基による研磨対象物表面の被覆量(被覆率)が無視できない量(値)(30〜50%程度)となる。その結果、含窒素複素環(テトラゾール環)による研磨対象物表面の被覆量(被覆率)は、付加官能基を有しない含窒素複素環式化合物の方が付加官能基を有する含窒素複素環式化合物よりも多く(高く)なる。
研磨速度は、一般に、研磨対象物表面の被覆率に依存する傾向がある。そのため、研磨対象物表面の被覆率が相対的に高くなる実施例1及び4の研磨用組成物は、研磨対象物表面の被覆率が相対的に低くなる実施例2及び3の研磨用組成物に比べて、窒化ケイ素の研磨速度が大きくなったと考えられる。
(含窒素複素環式化合物と研磨対象物表面との距離について)
図1(a)は、実施例1の研磨用組成物に含まれる1H−テトラゾールが研磨対象物に接近した状態を模式的に示す側面図である。また、図1(b)は、実施例3の研磨用組成物に含まれる5−フェニル−1H−テトラゾールが研磨対象物に接近した状態を模式的に示す側面図である。
先に述べたように、研磨対象物が窒化ケイ素の場合は、含窒素複素環式化合物が窒化ケイ素に接近すると、窒化ケイ素の共有結合が伸びて結合力が弱まり、研磨速度が向上すると考えられる。
含窒素複素環式化合物が1H−テトラゾールの場合は、付加官能基を有していないため、含窒素複素環は、研磨対象物の表面原子と相互作用し得る距離まで十分に接近し得る。
一方、含窒素複素環式化合物が5−フェニル−1H−テトラゾールの場合は、付加官能基を有しているため、含窒素複素環は、研磨対象物の表面原子と相互作用し得る距離まで十分に接近し得ない。これは、フェニル基とテトラゾール環との間が単結合であるため、研磨用組成物を使用する温度(常温)ではフェニル基が自由回転し、立体障害となるためである。
その結果、含窒素複素環が研磨対象物の表面原子により接近可能な1H−テトラゾールの方が、5−フェニル−1H−テトラゾールよりも窒化ケイ素の研磨速度が大きくなったと考えられる。
上記解釈は、実施例2の研磨用組成物に含まれる5−アミノ−1H−テトラゾールと、実施例5の研磨用組成物に含まれる5,5’−ビステトラゾール二アンモニウムとに対しても適用可能である。

Claims (9)

  1. 窒素原子を4個以上含んで構成される環構造を備えた化合物を含む研磨促進剤と、
    砥粒と、
    液状媒体と、を含有し、
    研磨用組成物のpHが6以下の状態で正に帯電した領域を有し、且つ研磨対象物としての窒化ケイ素膜を有する基板の研磨に用いられる研磨用組成物。
  2. 前記環構造の環員数は、5以上14以下である請求項1に記載の研磨用組成物。
  3. 前記環構造を備えた化合物は、アミノ基、アミド基、フェニル基、カルボキシ基、リン酸基、スルホ基、及びチオール基からなる群より選ばれる少なくとも1種の基を含む請求項1又は2に記載の研磨用組成物。
  4. 前記環構造を備えた化合物は、テトラゾール及びその誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれか1項に記載の研磨用組成物。
  5. 前記テトラゾール及びその誘導体は、1H−テトラゾール、5−アミノ−1H−テトラゾール、5−フェニル−1H−テトラゾール、及び5,5’−ビステトラゾール二アンモニウムからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項4に記載の研磨用組成物。
  6. 前記環構造を備えた化合物の濃度は、1mmol/L以上100mmol/L以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の研磨用組成物。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の研磨用組成物を製造する方法であって、
    前記研磨促進剤と、前記砥粒と、前記液状媒体と、を混合する工程を有する研磨用組成物の製造方法。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の研磨用組成物を用いて研磨対象物を研磨する工程を有する研磨方法。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の研磨用組成物を用いて基板の表面を研磨する工程を有する基板の製造方法。
JP2017177989A 2017-09-15 2017-09-15 研磨用組成物及びその製造方法並びに研磨方法並びに基板の製造方法 Active JP6908480B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017177989A JP6908480B2 (ja) 2017-09-15 2017-09-15 研磨用組成物及びその製造方法並びに研磨方法並びに基板の製造方法
US16/129,665 US20190085208A1 (en) 2017-09-15 2018-09-12 Polishing composition, method for producing same, polishing method, and method for producing substrate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017177989A JP6908480B2 (ja) 2017-09-15 2017-09-15 研磨用組成物及びその製造方法並びに研磨方法並びに基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019052259A JP2019052259A (ja) 2019-04-04
JP6908480B2 true JP6908480B2 (ja) 2021-07-28

Family

ID=65719141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017177989A Active JP6908480B2 (ja) 2017-09-15 2017-09-15 研磨用組成物及びその製造方法並びに研磨方法並びに基板の製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20190085208A1 (ja)
JP (1) JP6908480B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200067005A (ko) * 2018-12-03 2020-06-11 솔브레인 주식회사 연마 첨가제 조성물, 연마 슬러리 조성물 및 반도체 소자의 절연막의 연마 방법
KR102520371B1 (ko) * 2019-10-18 2023-04-10 삼성에스디아이 주식회사 실리콘 질화막 식각용 조성물 및 이를 이용한 실리콘 질화막 식각 방법

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4505891B2 (ja) * 1999-09-06 2010-07-21 Jsr株式会社 半導体装置の製造に用いる化学機械研磨用水系分散体
JP4990543B2 (ja) * 2006-03-23 2012-08-01 富士フイルム株式会社 金属用研磨液
JP5121273B2 (ja) * 2007-03-29 2013-01-16 富士フイルム株式会社 金属用研磨液及び研磨方法
JP2013084876A (ja) * 2011-09-30 2013-05-09 Fujimi Inc 研磨用組成物
JP6396741B2 (ja) * 2014-09-29 2018-09-26 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物及びその製造方法並びに研磨方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019052259A (ja) 2019-04-04
US20190085208A1 (en) 2019-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6396740B2 (ja) 研磨用組成物及び研磨方法
JP6396741B2 (ja) 研磨用組成物及びその製造方法並びに研磨方法
JP2016069535A (ja) 研磨用組成物及びその製造方法並びに研磨方法
KR20150083085A (ko) 연마용 조성물
TWI730970B (zh) 研磨方法及雜質去除用組成物以及基板及其製造方法
JP6538368B2 (ja) 研磨用組成物及び研磨方法
TW201621024A (zh) 組成物
JP6908480B2 (ja) 研磨用組成物及びその製造方法並びに研磨方法並びに基板の製造方法
JP6050839B2 (ja) 表面選択性研磨組成物
JPWO2016031485A1 (ja) 研磨用組成物および研磨用組成物の製造方法
JP2004153158A (ja) 化学機械研磨用水系分散体およびこれを用いた化学機械研磨方法ならびに半導体装置の製造方法
US20220220339A1 (en) Polishing composition, method for manufacturing polishing composition, and polishing method
JP7015663B2 (ja) 研磨用組成物及びその製造方法並びに研磨方法
JP2023101482A (ja) 研磨液及び研磨方法
JP6557243B2 (ja) 研磨用組成物
US10988636B2 (en) Polishing composition and method for manufacturing same, polishing method, and method for manufacturing substrate
WO2023085009A1 (ja) 化学機械研磨用組成物および研磨方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190411

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200410

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210701

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6908480

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150