JP6907056B2 - 航空機のバンク角を動的に決定し航空機計器パネル上で表示するシステム及び方法 - Google Patents

航空機のバンク角を動的に決定し航空機計器パネル上で表示するシステム及び方法 Download PDF

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Description

本開示は概して航空機計器パネルに関し、より詳細には、航空機のバンク角を航空機計器パネル上に表示するシステムおよび方法に関する。
大型の商用航空機は典型的に、失速等の安全でない飛行条件の回避において操縦士を支援するべく、様々なパラメータに定められた限界値を用いて運航される。そのような限界値の一例には、操縦士が切迫した失速の警告を受ける速度であるスティックシェーカー速度が含まれる。用語「スティックシェーカー」は操縦士に警告する典型的な方法であり、航空機が切迫した失速に陥る速度に近づいていると判定されると操縦桿を振動させる機械装置によって実施されるものである。
最小マヌーバ速度とは、十分なマヌーバ能力がもたらされる最小の対気速度として定義され得る。大型の商用輸送機の通常のマヌーバに必要とされている業界標準の最大バンク角は、バンク40度である。40度の最大ノーマルバンク角で水平飛行を維持するのに要する荷重は、重力の1.3倍(1.3G)である。そして、最小マヌーバ速度は、スティックシェーカーをセットすることなく水平な40度のバンク旋回をもたらすであろう最低速度である。この値を下回る速度では、スティックシェーカーをセットすることなしに水平な40度のバンク旋回が可能とならないであろう。従って、飛行機は、特定の旋回半径及び特定のG荷重の双方と相関するバンク角においてマヌーバ制限される。最小マヌーバ速度を下回る速度で運航する際、操縦士は飛行機をマヌーバするときに、バンク40度を幾分下回る角度にバンク角(ひいてはG荷重)を制限せねばならない。
フライトディスプレイの一例(一般にプライマリフライトディスプレイすなわち「PFD」として知られている)では、航空機の現在の対気速度が、ディスプレイの一部分で(典型的には)縦に走っているPFDスピードテープ又は速度値のバンド上で示される。スピードテープ上には最小マヌーバ速度がマーキングされている。例示的な実施態様では、最小マヌーバ速度が、ハイライトされた速度バンドの上限においてマーキングされており、バンドは、スティックシェーカー速度へと、速度値において下方へ延びる。一実装例では、ハイライトされたバンドがアンバー(琥珀色)などの色でハイライトされており、アンバーバンド(Amber Band)と呼ばれている。ハイライトされたバンドの速度下限はスティックシェーカー速度にあり、これは別のハイライトされた速度バンドの端部であり得る。ある実装例で、第1のハイライトされたバンド(説明のために以後「アンバーバンド」という)の下端は、「バーバーポール(Barber Pole)」と呼ばれることがある赤色と黒色のバンドの最上部である。バーバーポールの最上部がスティックシェーカー速度である。
航空機に課せられた物理的な限界を理解していれば、操縦士はアンバーバンドで安全に飛行し得る。大きなバンク旋回は、スティックシェーカー状態に対処するために、水平飛行の維持に十分なピッチ角(及びGフォース(G force))を要し得る。幾つかの航空機では、PFDが、スティックシェーカーまでのピッチマージンの視覚的表示を提供するピッチ限界インジケータ(PLI)を表示する。アンバーバンドで飛行する間、操縦士は、バンク角限界を知らずに航空機をバンク角にロールする。操縦士は実質的に、感覚によって飛行機のバンクを調整し、スティックシェーカーを回避しようとする。
上記に鑑み、当技術分野において、航空機の速度が最小マヌーバ速度を下回ったときにバンク角限界情報を操縦士に提供する方式への需要が存在する。
航空機の計器ディスプレイにバンク角限界を表示するシステム及び方法が提供される。計器ディスプレイにバンク角限界を表示する方法の一例では、静圧測定値を静圧センサから受信する。衝撃圧測定値がピトー気圧センサから受信される。加速度測定値が加速度計から受信される。迎え角測定値が迎え角センサから受信される。衝撃圧測定値と静圧測定に基づき現在の対気速度が求められる。現在の対気速度に基づきスティックシェーカー速度が求められる。現在の対気速度、加速度測定、及びスティックシェーカー速度に基づき最小マヌーバ速度が求められる。現在の対気速度が最小マヌーバ速度以下である場合、バンク角限界インジケータがフライトディスプレイに表示される。バンク角限界は、現在の対気速度が最小マヌーバ速度以下である程度に基づいて表示される。
本開示の他のデバイス、装置、システム、方法、特徴、及び利点は、下記の図面及び詳細な説明を精査することにより当業者に明らかであるか或いは明らかとなる。そのような付加的なシステム、方法、特徴、及び利点は全てこの説明中に含まれ、本開示の範囲内であり且つ添付の特許請求の範囲によって保護されるよう意図されている。
本開示は、下記の図面を参照することにより、より深く理解される。図面における構成要素は必ずしも正確な縮尺で描かれておらず、むしろ本発明の原理を示すことに重点が置かれている。図面において、同様の参照番号は、異なる図面を通して対応する部品を指すものである。
フライトディスプレイ上にバンク角限界インジケータを提供するように構成された例示的な航空機制御システムのブロック図である。 図1Aの航空機制御システムで用いられ得る例示的な飛行制御システムのブロック図である。 バンク限界角を求め、フライトディスプレイ上にバンク角限界インジケータを表示する方法の工程を示すフロー図である。 バンク角限界インジケータを示しているフライトディスプレイの例示であり、航空機がスティックシェーカー速度にある例を示す。 航空機の対気速度がスティックシェーカー速度を上回り最小マヌーバ速度未満である場合の、バンク角限界インジケータを示している図3のフライトディスプレイの例示である。 航空機の対気速度が図4の例で示した航空機の速度を上回る場合の、バンク角限界インジケータを示している図4のフライトディスプレイの例示である。 航空機の対気速度が最小マヌーバ速度に近づいている場合の、バンク角限界インジケータを示している図5のフライトディスプレイの例示である。 航空機の対気速度がほぼ最小マヌーバ速度にある場合の、バンク角限界インジケータを示している図6のフライトディスプレイの例示である。 航空機の対気速度が最小マヌーバ速度を上回る場合の、バンク角限界インジケータを示している図6のフライトディスプレイの例示である。
図1Aは、航空機のフライトディスプレイ130上にバンク角限界インジケータ150を提供するように構成された例示的な航空機制御システム100のブロック図である。航空機制御システム100は、様々なセンサから受信したデータに基づき、航空機を制御し、航空機のフライトディスプレイ130上に情報を提供する。航空機制御システム100は、航空データシステム120を含み、航空データシステム120は、静圧測定値を受信するための静圧センサ102、衝撃圧測定値を受信するためのピトー気圧センサ104、迎え角測定値を受信するための迎え角センサ106、及び加速度測定値を受信するための加速度計108、との入力接続部を含む。航空データシステム120からのデータは飛行制御システム122へ伝達され、飛行制御システム122は、航空データシステム120から受信した静圧センサ102、ピトー気圧センサ104、迎え角センサ106、及び加速度計108からの測定値などのデータを処理する。飛行制御システム122は、選択されたパラメータ及び飛行データをフライトディスプレイシステム124へ伝達する。フライトディスプレイシステム124は、飛行制御システム122からの飛行データを受信し、航空機の飛行に関する選択されたデータを表示する。
一般に、静圧センサ102、ピトー気圧センサ104、迎え角センサ106、及び加速度計108はそれぞれ、当技術分野に周知の従来のセンサを用いて実装されてよい。静圧センサ102は、胴体又は気流を受ける他の適切な表面と同一平面に取り付けられた一又は複数の静圧ポートを含む。静圧測定値を用いて、航空機の対気速度が計算され、垂直対気速度及び高度が求められる。
ピトー気圧センサ104は、翼(一又は複数)或いは他の表面に取り付けられてピトー管に直接流入する空気を受けることを可能にする、一又は複数のピトーポートを含む。ピトー気圧センサ104は、航空機の動きに起因する衝撃圧(又は、ラム気圧)を測定する。衝撃圧と静圧との差が動圧である。航空機の対気速度は動圧から求められる。
迎え角センサ106は、航空機が前方に動くと上下にスイングするよう胴体から延びるか或いは翼に取り付けられたフラップ状コンポーネントを用いる。迎え角センサ106のフラップ状コンポーネントの動きは、航空機の動きに起因する気流によって引き起こされる。気流に起因して上下することによるフラップ状コンポーネントの線状の軌跡は航空機の飛行方向を提供し、これは航空機の速度ベクトルでもある。速度ベクトルと航空機本体の基準線とにより形成される角度が、航空機の迎え角である。迎え角は、任意の所与の時点での航空機のピッチの決定及び揚力係数の決定に用いられる。
加速度計108は航空機のGフォースを決定する。加速度計108は、ケーシング内のバネに取り付けられた減衰される質量体を用いて実装され得る。質量体に加速が加わると、質量体は、バネがケーシングと同じ速度で質量体を加速できる点まで変位する。圧電式、ピエゾ抵抗式、又は容量式センサを用いて、変位を感知しそれに応答して電気信号を生成してもよい。加速度計108は、静圧センサ102及びピトー気圧センサ104とともに、航空データシステム120の部分として、移動する物体の位置、向き、及び速度(移動の方向及び速さ)を外部への参照なしに推測航法により連続的に計算することを可能にする、慣性航法システムのコンポーネントであり得る。
図1は、静圧センサ102、ピトー気圧センサ104、迎え角センサ106、及び加速度計108の各々の単一の例を示す。例示的な実施態様では、各センサが各センサの複数の例で置き換えられてもよい。例えば、複数の迎え角センサ106が航空機の種々の位置に配置されてもよい。複数のセンサが用いられる実装態様では、投票手順を用いて、複数のセンサから最良のセンサ出力値を選択してもよい。
航空データシステム120は、航空データシステム120に入力として接続されたセンサ装置のハードウェアインターフェースとして実装され得る。航空データシステム120は、何らかのデータ変換、データ記憶を実施する何らかのソフトウェア機能、又は他の予備的な機能を含み得る。航空データシステム120は、他の機能のための(他の装置への出力接続部を含み得る)インターフェースも含み得、それら機能は、フライトディスプレイシステム124上に表示される飛行データに関連していても、していなくてもよい。静圧センサ102、ピトー気圧センサ104、迎え角センサ106、及び加速度計108は、慣性航法システムのコンポーネントであり得、慣性航法システムは図1Aに示す例の航空データシステム120としても実装され得る。
飛行制御システム122は、航空データシステム120からのデータを受信し、それらのデータを用いて、飛行及び航空機についての情報を、フライトディスプレイシステム124に伝達することによって操縦士に提供する。図1Bは、図1Aの航空機制御システムで用いられ得る例示的な飛行制御システム122のブロック図である。飛行制御システム122は、プロセッサ122a及び非一過性記憶媒体122bへのアクセスを有するデータバスを含むか或いはこれに接続しており、非一過性記憶媒体122bは飛行制御機能を実施する、機械により実行可能な命令を記憶している。飛行制御システム122の例示的な一実施態様では、機械により実行可能な命令によって実施される機能が、現在の対気速度の機能170、スティックシェーカー速度の機能172、最小マヌーバ速度の機能174、及びバンク角限界インジケータの機能176、を含む。飛行制御システム122の各機能は、航空データシステム120を通じてセンサからの測定値に基づくデータへのアクセスを有する、コンピュータプログラムとして実装され得る。
現在の対気速度の機能170は、図1Bの飛行制御システム122への入力として示される衝撃圧測定値及び静圧測定値に基づき、現在の対気速度を求める。現在の対気速度は、衝撃圧と静圧との差である動圧から計算される。現在の対気速度の機能170は、計器誤差、位置誤差(静圧ポートにおける正しくない圧力に起因する)、及び設置誤差について補正された対気速度である、現在の較正対気速度を計算し得る。現在の対気速度及び現在の較正対気速度の決定は当該技術分野において周知である。
スティックシェーカー速度機能172は、現在の対気速度、衝撃圧測定、及び静圧測定に基づきスティックシェーカー速度を求める。スティックシェーカー速度は、操縦士が切迫した失速の警告を受ける速度であり、例示的な実装態様では下記の式を用いて計算され得る。
Figure 0006907056
式中、
CAS=現在の較正対気速度
=現在のマッハ速度及び/又は補正済みの迎え角に基づき、クリーン翼のみから或いは非クリーン翼フラップ/スラットテーブルから算出した、揚力係数
SB=スピードブレーキレバー補償係数
LSB=現在のマッハ速度及び/又は補正済みの迎え角に基づき、クリーン翼のみから或いは非クリーン翼フラップ/スラットテーブルから算出した、スピードブレーキについての揚力係数補正値
LFC=着陸姿勢修正器(LAM)機能及びオートドラッグ機能によって指示された揚力ロスを考慮するための、操縦系統から提供されたLAM及び/又はオートドラッグの揚力係数補正値
LSS=クリーン翼のみから或いは非クリーン翼フラップ/スラットテーブルから算出した、スティックシェーカーにおける揚力係数
LSSSB=現在のマッハ及び/又はαSTRIPに基づき、クリーン翼のみから或いは非クリーン翼フラップ/スラットテーブルから算出した、スピードブレーキの揚力係数補正値
揚力係数が航空機の飛行情報を求めるのに用いる周知のパラメータであることに留意されたい。スピードブレーキ、スラット、及びフラップなどの操縦翼面が航空機の制御に利用されることもよく知られている。スピードブレーキ及び他の操縦翼面の様々な状態についての揚力係数を求めることも、当該技術分野においては周知である。何らかの計算上の不具合を避けるために、式(1)について下記のリミットが定められる。
SSについては、(C+(KSB*CLSB)+CLFC)<0であるならば、(C+(KSB*CLSB)+CLFC)=0であり、
LSSP+(KSB*CLSSPSB)≦0であるならば、CLSSP+(KSB*CLSSPSB)=0.001である。
上記の式(1)及び(2)は、スティックシェーカー速度VSSを求める例示的な方法として提供されている。上述のように、スティックシェーカー速度は、操縦士が切迫した失速について警告を受ける速度として定義される。典型的に、航空機がスティックシェーカー速度にあるとき、航空機制御システムは操縦桿を揺動又は振動させて、操縦士に切迫した失速の危険を警告する。スティックシェーカー速度は最小マヌーバ速度の決定にも用いられる。
最小マヌーバ速度機能174は、現在の対気速度、スティックシェーカー速度、航空機の重量、及び航空機に応じた他の様々な因子に基づき、最小マヌーバ速度を求める。最小マヌーバ速度は、航空機の失速の可能性を低減すべく航空機のマヌーバ能力が制限される速度と定義され得る。航空機のバンク角及び迎え角は特に、最小マヌーバ速度以下で制限され得る。最小マヌーバ速度を超える対気速度は、迎え角及びバンク角に制限をもたらさない。典型的に、航空機構造への過剰な応力を避けるべく、超過すると特定のマヌーバが同様に制限される速度として、上限マヌーバ速度が定められる。
最小マヌーバ速度の厳密な定義は、航空機の設計上の特性に依存する。幾つかの航空機では、例えば、スティックシェーカー速度に近づいている速度でバンク角又はピッチ角について許容度がより高いこともある。ある実装例では、最小マヌーバ速度が、スティックシェーカーを始動させることなくバンク40度(及び1.3G)のフルマヌーバ能力をもたらす最小対気速度として定義され得る。
対気速度、スティックシェーカー速度、及び最小マヌーバ速度の決定はノイズ環境で実施されるので、データが無効となることがある。ある例示的な実施態様では、スティックシェーカー速度などの航空機の対気速度又は最小マヌーバ速度の算出が、例えばタスティン(Tustin)双一次デジタルフィルタなどのデジタルフィルタを用いて実施され得る。そのようなデジタルフィルタは当業者には周知である。
最小マヌーバ速度は下記を用いて求められ得る。
Figure 0006907056
であり、式中、
SS=スティックシェーカー速度、未フィルタ
S=双一次変換デジタルフィルタのラプラス演算子
n=荷重倍数=1+(ALFIL*sin α)+(ANFIL*cos α)
α=迎え角、これは投票値であり得る。
Figure 0006907056
AL=操縦系統からの機体水平加速度
Figure 0006907056
AN=操縦系統からの機体垂直加速度
n限界値:0.5≦n≦1.5、
MMS限界値:0≦VMMS≦512ノット、
MMS限界値は下記により求められる。
MMS限界値が真であるならば、VMMS=FMFVREFSPDとし、そうでなければVMMS=MMS{f}とする。
BA≧20,200且つSBLP<10且つクリーン翼が真であるならば、VMMS=MMS−0である。
式中、
BA=気圧高度であり、
SBLPは、PFC SPDBK LEVER POSN(主要操縦系統スピードブレーキレバー位置)であり、
「スラット格納」が真であり「フラップ位置ディテント上」が真であるならば、クリーン翼が真である。
例示的な航空機の例示的な実装態様では、式(3)〜(6)が最小マヌーバ速度を求めるのに用いられる。航空機の物理的仕様に応じて、最小マヌーバ速度が他の式又は関係式を用いて求められてもよいことが当業者には理解されよう。他の実施態様ではタスティン双一次デジタルフィルタ又は他のタイプのフィルタを使用しても、しなくてもよい。所与の航空機の最小マヌーバ速度を求める様々な方法が用いられてよい。
バンク角限界インジケータ機能176は、現在の対気速度が最小マヌーバ速度以下になるとフライトディスプレイ上にバンク角限界インジケータを表示するために、バンク角限界を求めるように構成されている。バンク角限界インジケータ機能176は、現在の対気速度が最小マヌーバ速度以下である程度に基づいて、バンク角限界をバンク角限界インジケータ上に表示する。
バンク角限界インジケータ機能176は、非一過性記憶媒体122bに記憶された、機械により実行可能な命令のセットとして実装される、一又は複数のソフトウェア機能として実装され得ることに留意されたい。後述のように、操縦士に表示される情報に特徴を追加するために、機能が付加されてもよい。そのような機能は、機械により実行可能な命令の追加として実装された追加のソフトウェア機能として、付加され得る。機械により実行可能な命令は、バンク角限界インジケータ機能176、及び、下記又は図面に記載の任意のロジックによる他の特徴機能の機能を実行するように構成され得る。
ある実装例では、バンク角限界インジケータ機能176が更に、バンク角限界インジケータ上のバンク角限界を、現在の対気速度が最小マヌーバ速度に等しいときは最大バンク角限界に、現在の対気速度がスティックシェーカー速度に等しいときは最小バンク角限界に、設定するように構成され得る。バンク角限界インジケータ機能176はまた、現在の対気速度が最小マヌーバ速度とスティックシェーカー速度との間であるとき、バンク角限界を最大バンク角限界と最小バンク角限界との間のバンク角に設定し得る。最大バンク角限界は、通常の飛行では業界で容認された40度バンクの値である。40度バンクは水平飛行を維持するのに1.3Gを要するので、40度バンク及び1.3G荷重がスティックシェーカーをセットしないであろう最も遅い対気速度が、最小マヌーバ速度である。最小マヌーバ速度を下回る速度では、バンク角限界が、飛行機がスティックシェーカーを作動させずに飛行できる最大バンク角(及び相関するG荷重)となる。この限界は、40度から15度まで変化するであろう。
最小マヌーバ速度とスティックシェーカー速度との間の対気速度値についてのバンク角限界は、最大バンク角と最小バンク角との間のバンク角範囲と、最小マヌーバ速度とスティックシェーカー速度との間の対気速度範囲と、の間の関係を確立することによって求められ得る。一実装例では、バンク角限界インジケータ機能176が、最大バンク角限界と最小バンク角限界との間の、現在の対気速度に対応するバンク角値を選択し得る。最大バンク角限界と最小バンク角限界との間のバンク角値が、最小マヌーバ速度とスティックシェーカー速度との間の対気速度値とリニアに対応する。すなわち、バンク角限界インジケータ機能176が、バンク角範囲と対気速度範囲とが関係するスケールを定義し得る。
再度図1Aを参照すると、フライトディスプレイシステム124は、操縦士に対して表示されるデータを受信し、次いで、データをフライトディスプレイ130上に構成して配置する。図1Aのフライトディスプレイ130は、データ及び情報が操縦士に対してフライトディスプレイ上でどのように提供され得るかの一例を示す。操縦士に表示される情報の1つのカテゴリは、航空機の飛行速度に関する。フライトディスプレイシステム124は、例えば、フライトディスプレイ130上に表示された対気速度のバンド132上で、現在の対気速度を指すように、フライトディスプレイ130上でポイント図像要素131を配置することにより、現在の対気速度を表示し得る。図1Aで、対気速度のバンド132は、フライトディスプレイ130の一方の側に設けられた垂直のバンドとして示されている。
バンク角限界インジケータ機能176はまた、フライトディスプレイ130上に表示された対気速度バンド132上のハイライト図像要素139を用いてスティックシェーカー速度137を示すためのデータを、フライトディスプレイシステム124に提供し得る。図1Aに示す例では、ハイライト図像要素139が、バーの最上部のスティックシェーカー速度137からバーの底部の対気速度の下限まで延びる縞の垂直バーである。更なる例示的な実装態様では、ハイライト図像要素139が、警告又は危機的状況を示す色で提供され得る。例えば、あるフライトディスプレイは、ハイライト図像要素139を赤と黒の縞のポールとして示し得る。
バンク角限界インジケータ機能176はまた、フライトディスプレイ130上に表示された対気速度バンド132上の第2のハイライト図像要素134を用いて最小マヌーバ速度138を示すためのデータを、フライトディスプレイシステム124に提供し得る。図1Aに示す例では、第2のハイライト図像要素134が、バンドの最上部の最小マヌーバ速度138からバンドの底部のスティックシェーカー速度137まで延びる垂直のバンドとして表示されている。ある実装例では、第2のハイライト図像要素134が、警報状態を示す色で表示され得る。一例では、第2のハイライト図像要素134が琥珀色のバンドとして表示される。
バンク角限界インジケータ機能176は、フライトディスプレイシステム124に、バンク角の範囲に対応するバンク角限界インジケータ150を示すためのデータを提供し得る。バンク角限界インジケータ150が、ゼロバンクとバンク角限界との間の安全なバンク角の範囲を示す第1の領域151を有する弓状のバンドとして表示される。バンク角限界インジケータ150の弓状のバンドは、2つの安全でないバンク角セクション152a、152bに分けられた第2の領域も含み得る。第1の安全でないバンク角セクション152aは、航空機の左旋回時の安全でないバンク角の範囲を示す。第2の安全でないバンク角セクション152bは、航空機の右旋回時の安全でないバンク角の範囲を示す。安全なバンク角を示す第1の領域151は、第1の安全でないバンク角セクション152aと第2のバンク角セクション152bとの間に設けられ得る。
バンク角限界インジケータ機能176はまた、バンク角限界インジケータ150を形成している弓状のバンド上でフライトディスプレイ130上に固定された第2のポイント図像要素140を用いゼロバンク位置を指してゼロバンク基準を表示するためのデータを、フライトディスプレイシステム124に提供し得る。バンク角の範囲を示しているバンク角限界インジケータ150は、航空機を基準としているので、ディスプレイの実質的に上方中心の定位置に残ることに留意されたい。航空機が旋回に入りバンクを開始すると、バンク角限界インジケータ150は、その方向がフライトディスプレイ130に固定されるように、フライトディスプレイ130を基準とする。即ち、バンクにおいて、フライトディスプレイ130は航空機のバンク角と共に角度をなす。バンク角限界インジケータ150もまた、ディスプレイ上の定位置において角度をなす。
バンク角限界インジケータ機能176は、第3のポイント図像要素を用いて現在のバンク角ポインタ142を表示するためのデータも、フライトディスプレイシステム124に提供し得る。現在のバンク角ポインタ142は、地面、及び、地面に対する真の垂直座標に沿った点を基準とする。従って、現在のバンク角ポインタ142は、航空機がロールすると、ディスプレイに固定されたバンク角の範囲において、現在のバンク角の点まで弓状の経路に沿って動く。
バンク角限界インジケータ機能176は、ピッチ角を示すピッチスケール143の上端に第3のポイント図像要素を配置するためのデータも、フライトディスプレイシステム124に提供する。フライトディスプレイシステム124は更に、航空機の現在のピッチ角をマーキングする現在のピッチインジケータ146をピッチスケール143上に表示し得る。航空機のピッチが上又は下に動くと、現在のピッチインジケータ146はピッチスケール143に沿って動き、現在のピッチ角値を指す。
バンク角限界インジケータ機能176は、スティックシェーカーまでのピッチマージンに基づいてピッチ限界角を求めるためのデータも、フライトディスプレイシステム124に提供し得る。航空機の現在の対気速度が最小マヌーバ速度に到達するか或いはそれを下回る場合のピッチ限界角の決定は、周知である。フライトディスプレイシステム124は、ピッチ限界インジケータ144をピッチスケール143上にピッチ限界角において表示し得る。
フライトディスプレイシステム124は、フライトディスプレイ130上に、地上基準点インジケータ148、空インジケータ158、及び地平線インジケータ160を提供し得、飛行機が地面に対してどの向きにあるかという表示を操縦士に提供する。
図1Aに示すグラフィックディスプレイは、上述の情報が操縦士に対してどのように提示されるかという一例であることに留意されたい。ディスプレイは、別の色を用いて更なる情報を操縦士に提供してもよく、情報を別の場所に別の方式で配置してもよい。例えば、図1Aで、バンド132は垂直のバンドとして示されている。別の例では、バンド132が水平に設けられてもよい。加えて、高度情報などの更なる情報がディスプレイ上で提供されてもよい。
図2は、バンク限界角を求めフライトディスプレイ上にバンク角限界インジケータを表示する方法200の工程を示すフロー図である。図2の方法200は、図1A及び1Bを参照して上述した航空機制御システム100などの航空機制御システムで実施され得る。別途記載のない限り、図2のステップを実施するコンポーネントへの言及は、図1A及び1Bを参照して上述したコンポーネントに対応し得る。
図2の方法200において、ステップ202で、静圧センサ102から静圧測定値が受信され得る。ステップ204で、ピトー気圧センサ104から衝撃圧測定値が受信され得る。ステップ206で、加速度計又はG力センサ108からGフォースが受信され得る。ステップ208で、迎え角センサ106から迎え角測定値が受信され得る。ステップ210で、衝撃圧測定値及び静圧測定値から、現在の対気速度が求められ得る。ステップ210は、図1Bを参照して上述したように実施され得る。ステップ212で、現在の対気速度、衝撃圧測定値、静圧測定値から、スティックシェーカー速度が求められ得る。ステップ212は、図1B及び式(1)及び(2)を参照して上述したように実施され得る。ステップ214で、現在の対気速度、スティックシェーカー速度、及び他のパラメータに基づき、最小マヌーバ速度が求められ得る。ステップ214は、図1B並びに式(4)、(5)、及び(6)を参照して上述したように実施され得る。ステップ216で、現在の対気速度が最小マヌーバ速度以下である場合、フライトディスプレイシステム124は、バンク角限界インジケータをフライトディスプレイ上に表示する。バンク角限界インジケータは、図1Aのフライトディスプレイ130上に示された他の情報要素とともに、図1Aを参照して上述したように表示され得る。
バンク角限界インジケータ機能は、航空機が最小マヌーバ速度以下で飛行しているとき、操縦士に航空機のバンクの限界の表示を提供し、旋回を行う操縦士をガイドする。このバンク角限界表示によって操縦士は、安全なバンク角に留まるために航空機からの感覚に頼らずにすむ。図3−8は、航空機の対気速度がスティックシェーカー速度から最小マヌーバ速度よりも速い対気速度まで増加すると、バンク角限界インジケータ機能がフライトディスプレイ300上でどのように変化するかを示す。
図3−8に示すフライトディスプレイ300は、安全なバンク角セクション306の両側に設けられた第1の安全でないバンク角セクション304aと第2の安全でないバンク角セクション304bとを有する、バンク角限界インジケータ302を含む。ゼロバンク角基準303は、ゼロバンク角値を指すよう固定されていてよい。現在のバンク角ポインタ308が航空機の現在のバンク角を指すよう配置され、バンク角に沿って動き、航空機がバンクすると現在のバンク角を指し続け得る。フライトディスプレイ300はまた、対気速度310のバンド、及び、対気速度310のバンド上で現在の対気速度値を指す現在の対気速度インジケータ324を含む。マヌーバマージン領域312が、対気速度310のバンド上に提供されており、マヌーバマージン領域312の最上部における最小マヌーバ速度314からマヌーバマージン領域312の底部におけるスティックシェーカー速度322まで延びる対気速度の範囲を示している。スティックシェーカー速度から対気速度310のバンド上の対気速度下限まで延びる、スティックシェーカー316未満の対気速度の第2の範囲が提供されている。操縦士に航空機の飛行情報をより十分に知らせるべく、マヌーバマージン領域312、及びスティックシェーカー316未満の対気速度の第2の範囲が、特徴的なパターン及び/又は色で示されてもよい。ある実装例では、スティックシェーカー316未満の対気速度の第2の範囲が、理髪店のポールに似た赤と黒の縞の垂直バーとして表示され得る。図3−8のフライトディスプレイ300は更に、現在のピッチインジケータ318とピッチ限界インジケータ320を含む。航空機の迎え角が変化すると、現在のピッチインジケータ318はピッチスケール326に沿って動き、ピッチスケール326上で現在の航空機ピッチを指す。ピッチ限界インジケータ320は、対気速度が最小マヌーバ速度未満であるときに失速状態を避けるのに航空機が配置され得る最も高い安全なピッチを示す。
図3を参照すると、航空機の現在の対気速度が現在の対気速度インジケータ324で113ノットと示されており、スティックシェーカー速度322にある。この対気速度でスティックシェーカーが起動するであろう。バンク角限界インジケータ302は、安全なバンク角セクション306を最も小さいバンク角限界に表示している。即ち、バンク角限界インジケータ302は、安全なバンク角限界306を、第1の安全でないバンク角限界セクション304a及び第2の安全でないバンク角限界セクション304bに対して可能な限り小さいセクションを有するものとして示す。従って、第1の及び第2のバンク角限界セクション304a,bは、バンク角限界インジケータ304の範囲の大部分を通って延びる。
航空機がスティックシェーカー速度で飛ぶと、スティックシェーカーが起動し、操縦士は対気速度を上げるよう動機づけられる。操縦士は航空機のスラストを上げることでそれを実施し得る。図4は、航空機対気速度がスティックシェーカー速度322を上回り最小マヌーバ速度314未満である場合の、バンク角限界インジケータ302を示している図3のフライトディスプレイの例示である。航空機の対気速度は図3に示すものよりも増大している。現在の対気速度インジケータ324は120ノットの対気速度を示しており、対気速度をマヌーバマージン領域312のおよそ中心部分に置いている。バンク角限界インジケータ302はまた、安全なバンク角セクション306が図3の場合よりもどの程度大きいかを示し、対気速度の増大によりバンク角限界が増大した程度を示している。ピッチ限界インジケータ320はまた、ピッチスケール326上でより大きなピッチ角を指しており、航空機がより速い速度で迎え角を増大させ得ることを示していることに留意されたい。
図5は、図3のフライトディスプレイ300の例示であり、航空機の対気速度が図4に示す例で示した航空機の速度を上回る場合のバンク角限界インジケータ302を示している。航空機の対気速度は、図4に示すもの(約120ノット)よりも増大している。図5の現在の対気速度インジケータ324は、125ノットの対気速度を示しており、対気速度をマヌーバマージン領域312の最上部からおよそ1/3に置いている。バンク角限界インジケータ302はまた、安全なバンク角セクション306が図4の場合よりもどの程度大きいかを示し、対気速度の増大によりバンク角限界が増大した程度を示している。
図6は、図5のフライトディスプレイ300の例示であり、航空機の対気速度が最小マヌーバ速度に近づいているときのバンク角限界インジケータを示している。航空機の対気速度は、図5に示すもの(約125ノット)よりも増大している。図6の現在の対気速度インジケータ324は130ノットの対気速度を示しており、対気速度をマヌーバマージン領域312の最上部に置いている。バンク角限界インジケータ302はまた、安全なバンク角セクション306が図5の場合よりもどの程度大きいかを示し、対気速度の増大によりバンク角限界が増大した程度を示している。
図7は、図6のフライトディスプレイ300の例示であり、航空機の対気速度がほぼ最小マヌーバ速度314にあるときのバンク角限界インジケータ302を示している。航空機の対気速度は、図5に示すもの(約130ノット)よりも増大している。図7の現在の対気速度インジケータ324は、132ノットの対気速度を示しており、対気速度をマヌーバマージン領域312の最上部に置いている。バンク角限界インジケータ302は、を示す。安全なバンク角セクション306が図6の場合よりもどの程度大きいかを示し、バンク角の範囲のほぼ全体を包含している。安全でないバンク角限界セクション304a、304bは、バンク角限界インジケータ302のごく小さい部分にわたり延びている。
図8は、図7のフライトディスプレイ300の例示であり、航空機の対気速度が最小マヌーバ速度314を上回る場合のバンク角限界インジケータ302を示している。図8のフライトディスプレイ300上に示すように、バンク角限界インジケータ302はもはや表示されておらず、航空機の対気速度が最小マヌーバ速度を超えると航空機によるバンクマヌーバの限界がなくなることを示している。
航空機が最小マヌーバ速度又はそれ未満の速度に達すると航空機ディスプレイ上にバンク角限界インジケータ提供するシステム及び方法の例を、図1−8を参照して説明した。特に図3−8を参照し、バンク角限界インジケータを伴うフライトディスプレイの例が記載されている。図3−8のディスプレイに提供されている図像要素の細部は変更されてもよいことに留意されたい。バンク角限界、ピッチ限界、対気速度、及びその他の情報を伝達する図像要素は、形状、スクリーン上の位置、及び内容が変更されてもよい。幾つかの例では、色を用いて、ディスプレイ上で伝達する情報を拡張してもよい。
さらに、本開示は下記の条項に係る実施例を含む。
条項1.
航空機の計器ディスプレイにバンク角限界を表示する方法であって、
静圧センサから静圧測定値を受信すること、
ピトー気圧センサから衝撃圧測定値を受信すること、
加速度計から加速度測定値を受信すること、
迎え角センサから迎え角測定値を受信すること、
衝撃圧測定値及び静圧測定に基づき現在の対気速度を求めること、
現在の対気速度に基づきスティックシェーカー速度を求めること、
現在の対気速度、加速度測定値、及びスティックシェーカー速度に基づき、最小マヌーバ速度を求めること、
現在の対気速度が最小マヌーバ速度以下である場合、フライトディスプレイ上にバンク角限界インジケータを表示すること、及び
現在の対気速度が最小マヌーバ速度以下である程度に基づき、バンク角限界インジケータ上にバンク角限界を表示すること
を含む、方法。
条項2
バンク角限界を表示するステップが、
バンク角限界インジケータ上に表示するためのバンク角限界を、現在の対気速度が最小マヌーバ速度に等しいときには最大バンク角限界に、現在の対気速度がスティックシェーカー速度に等しいときには最小バンク角限界に、現在の対気速度が最小マヌーバ速度とスティックシェーカー速度との間であるときには最大バンク角限界と最小バンク角限界との間のバンク角に、決定すること
を更に含む、条項1に記載の方法。
条項3
バンク角限界を決定するステップが、
最大バンク角限界と最小バンク角限界との間の、現在の対気速度に対応するバンク角値を選択することを含み、最大バンク角限界と最小バンク角限界との間のバンク角値が最小マヌーバ速度とスティックシェーカー速度との間の対気速度値に線形に対応する、条項2に記載の方法。
条項4
フライトディスプレイ上にポイント図像要素を配置して、フライトディスプレイ上に表示された対気速度のバンド上で現在の対気速度を指すことにより、現在の対気速度を表示することを更に含む、条項1に記載の方法。
条項5
フライトディスプレイ上に表示された対気速度のバンド上のハイライト図像要素を用いて、スティックシェーカー速度を示すこと
を更に含む、条項4に記載の方法。
条項6
フライトディスプレイ上に表示された対気速度のバンド上のハイライト図像要素を用いて、最小マヌーバ速度を示すこと
を更に含む、条項4に記載の方法。
条項7
バンク角限界インジケータを表示するステップが、
フライトディスプレイに、バンク角の範囲に対応する弓状のバンドを示すためのデータを提供することを含み、弓状のバンドが、ゼロバンク位置とバンク限界角との間の安全なバンク角の範囲を示す第1の領域、及び安全でないバンク角の範囲を示す第2の領域を含む、条項1に記載の方法。
条項8.
フライトディスプレイ上で弓状のバンド上のゼロバンク位置に固定された第2のポイント図像要素を用いて、ゼロバンク基準を表示すること
を更に含む、条項7に記載の方法。
条項9
航空機のバンク角が変化するとバンク角の範囲において弓状の経路に沿って動き現在のバンク角を指す第3のポイント図像要素を用いて、現在のバンク角ポインタを表示すること
を更に含む、条項7に記載の方法。
条項10.
第3のポイント図像要素が、ピッチ角を示すピッチスケールの上端に配置され、当該方法が更に、
航空機の現在のピッチ角をマーキングする現在のピッチインジケータをピッチスケール上に表示することを含む、条項9に記載の方法。
条項11
ピッチマージンに基づき、スティックシェーカーまでのピッチ限界角を求めることと、
ピッチスケール上に、ピッチ限界角におけるピッチ限界インジケータを表示することと
を更に含む、条項10に記載の方法。
条項12
航空機を制御する航空機制御システムであって、
迎え角測定値を受信するため、迎え角センサ、
静圧測定値を受信するため、静圧センサ、
加速度測定値を受信するため、加速度計、及び
衝撃圧測定値を受信するため、ピトー気圧センサ、との入力接続部を含む、航空データシステムと、
航空機に関する飛行データを受信し、飛行データを表示するために接続された、フライトディスプレイと、
プロセッサ、及び機械により実行可能な命令を記憶する非一過性記憶媒体を含む、飛行制御システムと
を含み、
機械により実行可能な命令は、プロセッサによって実行されると、
衝撃圧測定値及び静圧測定値に基づいて現在の対気速度を求めるように構成された、現在の対気速度機能、
現在の対気速度に基づいてスティックシェーカー速度を求めるように構成された、スティックシェーカー速度機能、
現在の対気速度、加速度測定値、及びスティックシェーカー速度に基づいて最小マヌーバ速度を求めるように構成された、最小マヌーバ速度機能、並びに
現在の対気速度が最小マヌーバ速度以下であるときにフライトディスプレイ上に表示するためのバンク角限界インジケータを生成し、バンク角限界インジケータをフライトディスプレイに送るように構成された、バンク角限界インジケータ機能であって、バンク角限界インジケータは、現在の対気速度が最小マヌーバ速度以下である程度に基づきバンク角限界を表示する、バンク角限界インジケータ機能
を実施する、航空機制御システム。
条項13
バンク角限界インジケータ機能が更に、バンク角限界インジケータ上のバンク角限界を、現在の対気速度が最小マヌーバ速度に等しいときには最大バンク角限界に、現在の対気速度がスティックシェーカー速度に等しいときには最小バンク角限界に、現在の対気速度が最小マヌーバ速度とスティックシェーカー速度との間にあるときには最大バンク角限界と最小バンク角限界との間のバンク角に、設定するように構成されている、条項12に記載の航空機制御システム。
条項14
バンク角限界インジケータ機能が更に、最大バンク角限界と最小バンク角限界と間の、現在の対気速度に対応するバンク角値を選択するように構成されており、最大バンク角限界と最小バンク角限界との間のバンク角値が最小マヌーバ速度とスティックシェーカー速度との間の対気速度値に線形に対応する、条項13に記載の航空機制御システム。
条項15
非一過性記憶媒体が、 プロセッサによって実行されると、
フライトディスプレイ上でポイント図像要素を配置して、フライトディスプレイ上に表示された対気速度のバンド上で現在の対気速度を指すことにより、現在の対気速度を表示すること
を実施可能な機械により実行可能な命令を更に含む、条項12に記載の航空機制御システム。
条項16
非一過性記憶媒体が、プロセッサにより実行されると
フライトディスプレイ上に表示された対気速度のバンド上のハイライト図像要素を用いて、スティックシェーカー速度を示すこと
を実施可能な機械により実行可能な命令を更に含む、条項15に記載の航空機制御システム。
条項17
非一過性記憶媒体が、プロセッサにより実行されると
フライトディスプレイ上に表示された対気速度のバンド上のハイライト図像要素を用いて、最小マヌーバ速度を示すこと
を実施可能な機械により実行可能な命令を更に含む、条項15に記載の航空機制御システム。
条項18
バンク角限界インジケータ機能が更に、
フライトディスプレイに、バンク角の範囲に対応する弓状のバンドを示すためのデータを提供するように構成されており、弓状のバンドが、ゼロバンク位置とバンク限界角との間の安全なバンク角の範囲を示す第1の領域と、安全でないバンク角の範囲とを含む、
条項12に記載の航空機制御システム。
条項19
バンク角限界インジケータ機能が更に、
フライトディスプレイ上で弓状のバンド上のゼロバンク位置に固定された第2のポイント図像要素を用いて、ゼロバンク基準を表示するように構成されている、条項18に記載の航空機制御システム。
条項20
バンク角限界インジケータ機能が更に、
航空機のバンク角が変化するとバンク角の範囲において弓状の経路に沿って動き現在のバンク角を指す第3のポイント図像要素を用いて、現在のバンク角ポインタを表示するように構成されている、条項18に記載の航空機制御システム。
本開示の範囲から逸脱することなく、実装態様の様々な態様又は詳細を変更することができることが理解されよう。上記の説明は網羅的なものではなく、本開示に記載の通りの形態に条項を限定するものではない。更に、前述の説明は単なる例示のために過ぎず限定するものではない。上述の説明を踏まえた上で修正及び変更が可能であるか、或いは本開示の実装態様を実施することによって得ることができる。条項及びその均等物により、本開示の範囲が規定される。

Claims (12)

  1. 航空機の計器ディスプレイにバンク角限界を表示する方法(200)であって、
    静圧センサ(102)から静圧測定値を受信すること(202)、
    ピトー気圧センサ(104)から衝撃圧測定値を受信すること(204)、
    加速度計(108)から加速度測定値を受信すること(206)、
    迎え角センサ(106)から迎え角測定値を受信すること(208)、
    前記衝撃圧測定値及び前記静圧測定値に基づいて、現在の対気速度を求めること(210)、
    前記現在の対気速度に基づいて、スティックシェーカー速度を求めること(212)、ここで前記スティックシェーカー速度は、操縦士が前記航空機の切迫した失速の警告を受ける速度であり、スティックシェーカーは前記切迫した失速の警告を提供する方法である、
    前記現在の対気速度、前記加速度測定値、及び前記スティックシェーカー速度に基づいて、前記航空機にフルマヌーバ能力をもたらす最小対気速度である最小マヌーバ速度を求めること(214)、
    前記現在の対気速度が前記最小マヌーバ速度以下であるときに、フライトディスプレイ(124)上にバンク角限界インジケータ(150,302)を表示すること(216)、並びに
    前記現在の対気速度が前記最小マヌーバ速度以下である程度に基づいて、前記バンク角限界インジケータ(150,302)上にバンク角限界を表示すること(218)
    を含む、方法。
  2. 前記バンク角限界を表示する(218)ステップが、
    前記バンク角限界インジケータ(150,302)上に表示するための前記バンク角限界を、前記現在の対気速度が前記最小マヌーバ速度に等しいときには最大バンク角限界に、前記現在の対気速度が前記スティックシェーカー速度に等しいときには最小バンク角限界に、前記現在の対気速度が前記最小マヌーバ速度と前記スティックシェーカー速度との間にあるときには前記最大バンク角限界と前記最小バンク角限界との間のバンク角に、決定すること
    を更に含む、請求項1に記載の方法(200)。
  3. 前記バンク角限界を決定するステップが、
    前記最大バンク角限界と前記最小バンク角限界との間の、前記現在の対気速度に対応するバンク角値を選択すること
    を含み、前記最大バンク角限界と前記最小バンク角限界との間のバンク角値が、前記最小マヌーバ速度と前記スティックシェーカー速度との間の対気速度値に線形に対応する、請求項2に記載の方法(200)。
  4. 前記フライトディスプレイ(130,300)上にポイント図像要素(131)を配置して、前記フライトディスプレイ(130,300)上に表示された対気速度のバンド(310)上で前記現在の対気速度を指すことにより、前記現在の対気速度を表示すること
    を更に含む、請求項1から3の何れか一項に記載の方法(200)。
  5. 前記バンク角限界インジケータを表示する(216)ステップが、
    前記フライトディスプレイ(130,300)に、バンク角の範囲に対応する弓状のバンドを示すためのデータを提供すること
    を含み、前記弓状のバンドが、ゼロバンク位置と前記バンク角限界との間の安全なバンク角の範囲を示す第1の領域(151)と、安全でないバンク角の範囲を示す第2の領域とを含む、請求項1から4の何れか一項に記載の方法(200)。
  6. 航空機を制御する航空機制御システム(100)であって、
    航空データシステム(120)であって、
    迎え角測定値を受信するため、迎え角センサ(106)、
    静圧測定値を受信するため、静圧センサ(102)、
    加速度測定値を受信するため、加速度計(108)、及び
    衝撃圧測定値を受信するため、ピトー気圧センサ(104)、との入力接続部を含む、航空データシステム(120)と、
    前記航空機に関する飛行データを受信し、飛行データを表示するために接続された、フライトディスプレイ(130,300)と、
    プロセッサ、及び機械により実行可能な命令を記憶する非一過性記憶媒体を含む、飛行制御システム(122)と
    を含み、
    前記機械により実行可能な命令は、プロセッサによって実行されると、
    前記衝撃圧測定値及び前記静圧測定値に基づいて現在の対気速度を求めるように構成された、現在の対気速度機能(170,324)、
    前記現在の対気速度に基づいてスティックシェーカー速度を求めるように構成された、スティックシェーカー速度機能(172)、ここで前記スティックシェーカー速度は、操縦士が前記航空機の切迫した失速の警告を受ける速度であり、スティックシェーカーは前記切迫した失速の警告を提供する方法である、
    前記現在の対気速度、前記加速度測定値、及び前記スティックシェーカー速度に基づいて、前記航空機にフルマヌーバ能力をもたらす最小対気速度である最小マヌーバ速度を求めるように構成された、最小マヌーバ速度機能(174)、並びに
    前記現在の対気速度が前記最小マヌーバ速度以下であるときに前記フライトディスプレイ(130,300)上に表示するためのバンク角限界インジケータ(150,302)を生成し、前記バンク角限界インジケータ(150,302)を前記フライトディスプレイに送るように構成された、バンク角限界インジケータ機能(176)であって、前記バンク角限界インジケータ(150,302)は、前記現在の対気速度が前記最小マヌーバ速度(138,314)以下である程度に基づきバンク角限界を表示する、バンク角限界インジケータ機能(176)
    を実施する、航空機制御システム。
  7. 前記バンク角限界インジケータ機能(176)が更に、前記バンク角限界インジケータ(150,302)上の前記バンク角限界を、前記現在の対気速度が前記最小マヌーバ速度(138,314)に等しいときには最大バンク角限界に、前記現在の対気速度が前記スティックシェーカー速度(137,322)に等しいときには最小バンク角限界に、前記現在の対気速度が前記最小マヌーバ速度(138,314)と前記スティックシェーカー速度(137,322)との間にあるときには前記最大バンク角限界と前記最小バンク角限界との間のバンク角に、設定するように構成されている、
    請求項6に記載の航空機制御システム(100)。
  8. 前記バンク角限界インジケータ機能(176)が更に、前記最大バンク角限界と前記最小バンク角限界との間の、前記現在の対気速度に対応するバンク角値を選択するように構成されており、前記最大バンク角限界と前記最小バンク角限界との間のバンク角値が、前記最小マヌーバ速度(138,314)と前記スティックシェーカー速度(137,322)との間の対気速度値に線形に対応する、
    請求項7に記載の航空機制御システム(100)。
  9. 前記非一過性記憶媒体が、前記プロセッサにより実行されると、
    前記フライトディスプレイ(130,300)上でポイント図像要素(131)を配置して、前記フライトディスプレイ(130,300)上に表示された対気速度のバンド(310)上で前記現在の対気速度を指すことにより、前記現在の対気速度を表示すること
    を実施可能な、機械により実行可能な命令を更に含む、請求項6から8の何れか一項に記載の航空機制御システム(100)。
  10. 前記非一過性記憶媒体が、前記プロセッサにより実行されると、
    前記フライトディスプレイ(130,300)上に表示された前記対気速度のバンド(310)上のハイライト図像要素(139)を用いて、前記スティックシェーカー速度(137,322)を示すこと
    を実施可能な、機械により実行可能な命令を更に含む、請求項9に記載の航空機制御システム(100)。
  11. 前記非一過性記憶媒体が、前記プロセッサにより実行されると、
    前記フライトディスプレイ(130,300)上に表示された前記対気速度のバンド(310)上のハイライト図像要素(139)を用いて、前記最小マヌーバ速度(138,314)を示すこと
    を実施可能な、機械により実行可能な命令を更に含む、請求項9に記載の航空機制御システム(100)。
  12. 前記バンク角限界インジケータ機能(176)が更に、
    前記フライトディスプレイ(130,300)に、バンク角の範囲に対応する弓状のバンドを示すためのデータを提供するように構成されており、前記弓状のバンドがゼロバンク位置と前記バンク角限界との間の安全なバンク角の範囲を示す第1の領域(151)と、安全でないバンク角の範囲とを含む、請求項6から11の何れか一項に記載の航空機制御システム(100)。
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