JP6905702B2 - 環状デバイス装着用補助具 - Google Patents

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本発明は、環状デバイスを強膜上に装着するための環状デバイス装着用補助具に関する。
網膜、脈絡膜、強膜、硝子体等の後眼部組織の疾患に対し、効率的に薬物を送達するためのデバイスとして、中心部に開口部を有する環状デバイスが開示されている(特許文献1を参照)。薬物を包含していることから、当該デバイスを強膜表面に装用することで、後眼部組織への薬物の送達を効果的になし遂げることができ、その効果は、通常のコンタクトレンズに薬物を包含したデバイスを装着した場合に比して大きい。
ところが、特許文献1に記載の環状デバイスは、中心部が開口していることから、コンタクトレンズの装着に用いられる一般的な方法である、手指の腹にコンタクトレンズを載置した後に眼内に装着する方法では、上手く装着することができない。
ところで、通常のコンタクトレンズを装着する際には、前記のように、コンタクトレンズを収容ケースより取出した後、一度、手指の腹に載置する。したがって、装着前の手の洗浄が不十分な場合、コンタクトレンズは汚染され、その汚染されたコンタクトレンズを装着することで、眼障害を発生する危険性を有している。
そこで、コンタクトレンズ表面を清潔に保ったまま装着するために、様々なコンタクトレンズの装着用補助具が開示されている。例えば、特許文献2には、ゴムや軟質合成樹脂で形成されて弾力性を有する中空球状の、第1及び第2の吸排気タンクと、該タンクに連通し、着脱可能に取り付けられるノズル管と、該ノズル管の先端部であるノズル口及びノズル口回りの平坦面とからなるコンタクトレンズ装着用具が開示されている。
特許文献3には、表面積が7平方mm以上、60平方mm以下である吸着面を有するレンズ吸着体を有するコンタクトレンズ装着用具、および液体は透過するがレンズは透過させずにレンズ形状を保持する中仕切り構造を有する容器と前記コンタクトレンズ装着用具とからなるコンタクトレンズ装着キットが開示されている。
特許文献4には、手指の操作で相互に接近および離隔可能とされて相互の接近によりソフトコンタクトレンズを変形させて摘む一対の挟持部を備えており、一対の挟持部の先端部分において、一対の挟持部で摘んだソフトコンタクトレンズの変形を一対の挟持部の相互の離隔により解除させて凸面側で重ね合わせて支持せしめるレンズ載置面が設けられているソフトコンタクトレンズ用装着具が開示されている。
特許文献5には、コンタクトレンズを装着するときに視界が遮られないようにするため、コンタクトレンズを載置する載置部と、この載置部から棒状に延伸する把持杆とからなり、前記載置部は、環状又は環の一部を切開した形状に形成されると共に、厚さ方向に貫通する開口部を備えており、当該開口部は、コンタクトレンズの凸状面の一部を受容する大きさに形成されているコンタクトレンズ装着用具(特許文献5参照)などが開示されている。
国際公開2010/092735号 特開2000−245765号公報 特開2001−299802号公報 特開2012−103350号公報 特開2013−148604号公報
ところが、特許文献2〜5に記載の器具は、全てコンタクトレンズを対象とするものであり、開口部を有する環状デバイスのためのものではない。また、装着性についても一切考慮されていない。
特に、環状デバイスは強膜に装着するために、角膜に装着する通常のコンタクトレンズよりも径が大きくなる傾向にある。そこで、指の腹を用いて環状デバイスを眼中に装着しようとすると、環状デバイスがたわむことから装着が困難になる。そこで、環状デバイスの装着を補助する補助具が求められるところ、引用文献2〜5に記載の補助具はコンタクトレンズの中心部を載置するものであることから、環状デバイスに使用できない。
また、仮に引用文献5に記載の補助具を環状デバイスに応用しようとしても、レンズの載置部分の幅がレンズの幅よりも小さいことにより安定して環状デバイスを載置することができないという問題がある。
そこで、本発明は、中心部に開口部を有する環状デバイスを、簡便に安定して装着することが可能な環状デバイス装着用補助具を提供することを目的とする。
本発明者らは、環状デバイスを簡便に安定して装着するための補助具について鋭意検討する中で、環状デバイスの載置部の構成に着目するに至った。
そこで、装着用補助具において、環状デバイス載置部の角度を、環状デバイスのベースカーブ、すなわち、強膜の曲率半径と近似させるようにして、環状デバイス載置部を一定の角度を有した形状に設計することにより、装着用補助具から強膜表面への環状デバイスの転移性が向上し、より簡便に安定して環状デバイスを装着することが可能になることを見出した。
さらに、環状デバイス載置部の幅を環状デバイスの幅よりも大きくすることにより、安定して環状デバイスを載置できることがわかった。本発明はこれらの知見に基づいて完成された発明である。
すなわち、本発明によれば、以下の一態様の環状デバイス装着用補助具が提供される。
(1)開口部を有する支持部と、前記支持部の上端側に設けられた環状デバイスを載置するための環状デバイス載置部とを備える、環状デバイスを装着するための環状デバイス装着用補助具であって、前記環状デバイス載置部の角度は、該環状デバイス載置部の延長線の交点のなす角度として、60°〜160°の範囲になるような角度である、(1)に記載の環状デバイス装着用補助具。
(2)前記支持部の外径が16mm〜20mmであり、前記開口部の径が10mm〜15mmであり、且つ、前記環状デバイス載置部の幅は環状デバイスの幅に対し50〜400%である、(1)に記載の環状デバイス装着用補助具。
(3)前記環状デバイス装着用補助具は、軟質性材料により形成される、(1)又は(2)に記載の環状デバイス装着用補助具。
本発明によれば、環状デバイスを強膜上に簡便に安定して装着することができる。本発明によれば、環状デバイスを装着する際に、誤って角膜表面に手指が触れることを抑止できるため、角膜障害の発生が低減できる。
図1は、第一態様の環状デバイス装着用補助具の断面図である。 図2は、第一態様の環状デバイスの平面図である。 図3は、第一態様の環状デバイス装着用補助具の上方斜視図である。 図4は、第一態様の環状デバイス装着用補助具の載置部の拡大断面図及び平面図である。 図5は、第二態様の環状デバイス装着用補助具の載置部の拡大断面図及び平面図である。 図6は、第三態様の環状デバイス装着用補助具の載置部の拡大断面図及び平面図である。 図7は、第四態様の環状デバイス装着用補助具の載置部の拡大断面図及び平面図である。 図8は、第四態様の環状デバイス装着用補助具の上方斜視図である。 図9は、環状デバイス装着用補助具を用いて環状デバイスを眼内に装着する態様を示す断面図である。
以下、本発明の一態様である環状デバイス装着用補助具の詳細について説明するが、本発明の技術的範囲は本項目の事項によってのみに限定されるものではなく、本発明はその目的を達成する限りにおいて種々の態様をとり得る。
環状デバイス装着用補助具は、開口部を有する支持部と、支持部の上端側に設けられた環状デバイスを載置するための環状デバイス載置部とを少なくとも備える。環状デバイス載置部の角度が、該環状デバイス載置部の延長線の交点のなす角度として、60°〜160°の範囲になるような角度であることにより、環状デバイス装着用補助具は、環状デバイスを簡便かつ安定に装着するための補助具として有用である。
環状デバイス装着用補助具は、環状デバイス載置部の端部より外縁方向に延設するフランジ部と、支持部の端部と連結して垂直方向に延設してなる土台部とを備えることが好ましい。支持部は、環状デバイス載置部とフランジ部の端部より下方向に延伸するように形成される。支持部は、開口部を有していることから、円筒形状を呈する。把持する支持部を円筒状にすることにより、環状デバイスを安定して載置し、さらに把持することを容易にして、結果として装着が容易になる。また、支持部の内部を空洞とすることにより、環状デバイスを装着するときに視界が遮られず、装着時の心理的な不安感を低減することができる。
本発明者らは、特に、環状デバイスを装用する際の簡便性を改善すべく、補助具に載置した環状デバイスから、眼球表面、好ましくは強膜表面への装着性の向上に着眼した。
環状デバイス装着用補助具は、開口部を有する円筒形状の支持部と、一定の傾斜を備えた円環形状の環状デバイス載置部とを備えることによって、環状デバイス載置部上での環状デバイスの安定性(載置性)が向上し、さらに眼球表面、好ましくは強膜表面への装着性が向上することで、環状デバイスを簡便に装着できることを特徴としている。
以下、図面を参照して環状デバイス装着用補助具を具体的に説明するが、これら図面に表されたもののみによって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
環状デバイス装着用補助具1は、開口部6を有する支持部4と、環状デバイス7を載置する環状デバイス載置部2とを備える。環状デバイス7は、形状が変化しないように環状デバイス載置部2上に載置される。
環状デバイス載置部2は、一定の傾斜をもって形成されることにより、環状デバイス7は、本来の曲率を保持した状態で環状デバイス載置部2に載置され、環状デバイス7と環状デバイス載置部2とが環状デバイス7の幅Fの中点周辺で接触することになることから、両者の接触面積は小さくなるため、環状デバイス7の眼球表面への装着性が向上することとなる。
環状デバイス7を環状デバイス装着用補助具1上に載置する際、該補助具1を水平の台上に配置し使用することが好ましい。また、環状デバイス7を装着する際は、支持部4を把持して用いることから、支持部4の高さは安定性と把持しやすさとを考慮した高さで任意に設計され得る。
支持部4の下端側より垂直方向に延設して形成される土台部5は、環状デバイス装着用補助具1を水平の台上に配置した際の安定性を考慮した形状であれば特に限定されない。
環状デバイス装着用補助具1を用いて装用する環状デバイス7の基本的構成は、装用に支障がなく且つ、強膜表面を覆い得る大きさであればよく、特に限定されない。環状デバイスの外径Hは眼球上への挿入性、装着性及び、強膜表面の被覆性の観点から、16〜20mm程度が好ましい。一方、環状デバイスの内径Gは、環状デバイスの内縁部が角膜に接触することを防止するため、10〜15mm程度が好ましい。環状デバイスの幅Fは、環状デバイスの外縁部13と環状デバイスの開口部の外縁部14との間に形成される部位を示し、環状デバイスの外径Hと環状デバイスの内径Gとの差により決定される。
環状デバイス装着用補助具1の上端は、環状デバイス載置部2と、フランジ部3とを有する。フランジ部3は、支持部4の外縁部8より土台部5と略平行に所定の幅で設定される部位を指し、幅Bを有する。フランジ部3の形状は特に限定されず、平坦であってもよく、凸形状やその他の構成を有していてもよい。フランジ部3は平坦であることで、環状デバイス装着用補助具1を用いて環状デバイス7を装着する際に、誤って環状デバイス装着用補助具1の上端が眼球表面に接触した場合であっても、眼球表面の損傷を小さくすることが可能となる。フランジ部3の幅Bは任意に設定され、環状デバイス載置部2の幅Aに対し、好ましくは1〜50%であり、より好ましくは5〜35%であり、さらに好ましくは7〜30%である。
環状デバイス載置部2は、フランジ部3の開口部側端部9と、開口部6の外縁部10との間に形成される部位を指し、幅Aを有する。環状デバイス載置部2の幅Aは、環状デバイス7が載置できる幅を有していればよく、特に限定されないが、環状デバイス7の幅Fに対し、好ましくは50〜400%であり、より好ましくは100〜380%であり、さらに好ましくは100〜160%である。支持部4の外径Dは、指の腹で掴める程度の径であれば特に限定されないが、環状デバイス7の挿入性の観点から、例えば、手指で押し広げた状態の開瞼幅よりも小さい程度であり、好ましくは10〜22mm程度であり、より好ましくは16〜20mmである。また、開口部6の径Cは、角膜には痛覚があり、強膜には痛覚がないことからも、角膜の径より大きいことが好ましく、10〜15mm程度であることがより好ましい。
さらに、環状デバイス載置部2は、一定の傾斜をもった構成であることに大きな特徴を有している。傾斜した構成とすることにより、環状デバイス7は本来の曲率を有した形状を保持した状態で環状デバイス載置部2に載置することができる。また、環状デバイス7の曲率を保持した状態で載置した場合、環状デバイス載置部2と環状デバイス7との接触面積が小さくなるため、環状デバイス7を装着する際に、眼球表面、好ましくは強膜表面への装着性が向上することとなる。
環状デバイス載置部2の表面は、環状デバイス7の載置性と眼球表面への装着性とを有していれば、その形状は特に限定されない。例えば、図5に示すように、凸形状や凹形状を呈してもよい。さらには、図6や図7に示すように、環状デバイス載置部2の表面に同心円の円環状突起部11や放射状突起部12を付すことも可能である。環状デバイス載置部2は、当該構成を有することで、環状デバイス載置部2と環状デバイス7との接触面積が小さくなるため、装着性の向上が期待できる。円環状突起部11や放射状突起部12における突起の数は任意の数で設計でき、特に限定されない。
環状デバイス載置部2の傾斜(角度)Xは、環状デバイス装着用補助具1の断面における対向する環状デバイス載置部2の延長線の交点Iのなす角で表される。環状デバイス載置部2の角度Xは、60〜160°の範囲にあれば特に限定されないが、好ましくは70〜150°であり、より好ましくは80〜140°である。環状デバイス載置部2が凸形状又は凹形状を有している場合における環状デバイス載置部2の角度Xは、凸部又は凹部の両端部を結ぶ直線同士の交点Iのなす角で表される。
支持部4は、フランジ部3の外縁及び開口部6の外縁部10より垂直方向に延伸して形成される円筒形状の部位を指す。環状デバイス7を環状デバイス載置部2に載置する際に、環状デバイス装着用補助具1を水平な台上に配置して使用することが好ましい。
環状デバイス7を眼球表面に装着する際には、支持部4を把持して用いることから、支持部4の高さEは、配置した際の安定性と装着する際の把持しやすさを考慮して設計される。支持部4の高さEは、環状デバイス7の装着時の操作性に影響を及ぼすものであり、長すぎると操作性が低下し、装着が難しくなることから、好ましくは15〜50mm程度であり、より好ましくは20〜45mmであり、さらに好ましくは25〜40mmである。
土台部5は、支持部4の下端より垂直方向に延設してなるが、例えば、支持部4と全ての点において接していてもいいし、部分的に接する形状であってもいい。また、土台部5の形状は、装着用補助具を水平な台上に配置した際に、安定性を有していれば特に限定されず、円状、四角形状、放射状、多角形などの形状をとり得る。
環状デバイス装着用補助具1の材質は、成形性や形状安定性、さらにはオートクレーブ滅菌に耐えうる程度の耐熱性や耐薬品性を有するものが好ましい。一般的には、シリコーン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、脂環式ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、熱可塑性エラストマー等が非限定的に挙げられる。
環状デバイス7の装着時に、環状デバイス装着用補助具1が眼球表面に接触した場合であっても、眼球表面の損傷を極力小さくするため、軟質性であることがより好ましく、柔軟性のある樹脂、特に、シリコーン系樹脂が好適に用いられる。
環状デバイス装着用補助具1の製造方法は、熱可塑性樹脂の成形方法として一般的な方法である、射出成型、押出成形、ブロー成形、真空・圧空成形、発泡成形や、熱硬化性樹脂の成形方法として一般的な注型成形、積層成形等により形成されるが、特に限定されない。これらの中でも、成形性の観点から、二液硬化型のシリコーン樹脂が好ましく用いられることから、注型成形が好ましく、真空注型がより好ましい。
環状デバイス装着用補助具1の具体的一態様は、環状デバイス載置部2の角度Xが80°〜140°であり;支持部4の外径Dが16mm〜22mmであり;開口部6の内径Cが10mm〜15mmであり;環状デバイス載置部2の幅Aは環状デバイス7の幅に対し70〜160%であり;及び、軟質性材料で形成される、環状デバイス装着用補助具である。支持部の外径Dは、環状デバイス7の外径Hと同一又はそれより大きいことが好ましいが、手指で押し広げた状態の開瞼幅よりも小さいことが好ましい。
環状デバイス装着用補助具1は、後述する実施例に記載がある形状保持性、安定性、操作性及び装着性のうち、少なくとも3つの評価項目が優れたものである。特に、環状デバイス装着用補助具1は、装着作業に係る操作性及び環状デバイス7の眼球表面への装着性が優れていながらも、載置した環状デバイス7の形状保持性が優れたものであることが好ましい。
以下、本発明を実施例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の課題を解決し得る限り、本発明は種々の態様をとることができる。
[1.環状デバイスの形成]
親水性モノマーとして2−ヒドロキシエチルメタクリレート 99gと、架橋性モノマーとしてエチレングリコールジメタクリレート 1gと、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチロニトリル 0.15gとを混合した後、成形型中で加熱重合を行った(窒素雰囲気下、室温〜100℃に昇温、40時間)。得られた膨潤前のデバイスを生理食塩水中で60℃、30分間加熱することで膨潤させ、高圧蒸気滅菌を施して環状デバイスを得た。
[2.環状デバイス装着用補助具の形成]
実施例1〜6は2液混合系シリコーン樹脂を表1の形状に成形した金型に流し込み、60℃にて6時間から12時間程度加熱して作製した。比較例1〜3は塩化ビニル樹脂製のチューブを表1に示した形状に刃物により切削して作製した。
[3.評価結果]
<環状デバイスの形状保持性>
上記1で得た環状デバイスを生理食塩水より取り出し、上記2で得た環状デバイス装着用補助具上へ、ピンセット及び手指により載置した。その際の環状デバイスの形状を以下により評価した。
○:環状デバイスが本来の形状を保持している。
×:形状に一部歪みが確認される。
<環状デバイス装着用補助具の安定性>
同様に、環状デバイスを載置する際の、環状デバイス装着用補助具の安定性を以下により評価した。
○:載置する際にぐらつかない。
×:載置する際にぐらつく。
<環状デバイス装着用補助具の操作性>
載置した環状デバイスを装着する際の、環状デバイス装着用補助具の操作性を以下により評価した。
○:装着に係る取扱いに問題ない。
×:取り扱い難くい。
<環状デバイスの眼球表面への装着性>
載置した環状デバイスを装着する際の、環状デバイス装着用補助具から眼球表面への環状デバイスの移行に基づく装着性を以下により評価した。
○:10回の装着操作で8回以上、眼球表面に環状デバイスが装着される。
△:10回の装着操作で5〜7回、眼球表面に環状デバイスが装着される。
×:10回の装着操作で、眼球表面に環状デバイスが装着されるのが4回以下。
上記のとおりに評価した結果を表1に示す。表1に示すとおり、実施例1〜6については全ての評価項目において「○」の評価を得たが、比較例1〜3については少なくともいずれかの項目で「×」の評価がなされた。したがって、実施例1〜6の環状デバイス装着用補助具は、形状保持性、安定性、操作性及び装着性が優れたものであることがわかった。
Figure 0006905702
1 環状デバイス装着用補助具
2 環状デバイス載置部
3 フランジ部
4 支持部
5 土台部
6 開口部
7 環状デバイス
8 支持部の外縁部
9 フランジ部の開口部側端部
10 開口部の外縁部
11 円環状突起部
12 放射状突起部
13 環状デバイスの外縁部
14 環状デバイス開口部の外縁部
A 環状デバイス載置部の幅
B フランジ部幅
C 開口部の径
D 支持部の外径
E 支持部の高さ
F 環状デバイスの幅
G 環状デバイスの内径
H 環状デバイスの外径
I 環状デバイス載置部の延長線の交点
X 環状デバイス載置部の角度

Claims (3)

  1. 開口部を有する支持部と、
    前記支持部の上端側に設けられた環状デバイスを載置するための環状デバイス載置部と
    を備える、強膜装着用の環状デバイスを装着するための環状デバイス装着用補助具であって、
    前記環状デバイス載置部の角度は、該環状デバイス載置部の延長線の交点のなす角度として、60°〜160°の範囲になるような角度であり、
    前記開口部の径が12mmより大きく15mm以内であり、前記支持部の高さが20mm〜50mmである、請求項1に記載の環状デバイス装着用補助具。
  2. 前記支持部の外径が16mm〜20mmであり且つ、前記環状デバイス載置部の幅は環状デバイスの幅に対し50〜400%である、請求項1に記載の環状デバイス装着用補助具。
  3. 前記環状デバイス装着用補助具が軟質性材料で形成される、請求項1又は2に記載の環状デバイス装着用補助具。
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