以下に図面を参照して、本発明にかかる表示制御プログラム、表示制御方法、および情報処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる表示制御方法の一実施例を示す説明図である。図1において、情報処理装置100は、記憶部110を有し、情報分析を支援するコンピュータである。情報分析としては、例えば、消費者の買い物傾向の分析や買い回り分析などが挙げられる。
図1の例では、情報処理装置100は、百貨店や複合商業施設など複数の店舗が集まる建物や地域(以下「複合施設X」という)における、消費者の買い物傾向(嗜好)や買い回り(行動)などの分析を支援するサーバである場合を想定する。
記憶部110は、テキストを属性に対応付けて記憶する。テキストは、少なくとも単語を含む文字列や文章などである。テキストに対応する属性は、テキストに含まれる単語に関連する属性であり、例えば、単語が示す商品を購入した消費者や、単語が示す商品やブランドに興味がある消費者を特徴付ける情報である。具体的には、例えば、記憶部110は、テキストを、性別および年代に対応付けて表すテキスト属性情報111を記憶する。
テキスト属性情報111において、テキストは、例えば、複合施設Xの店員による日誌などから得られる文書情報であり、具体的には、来店客の趣味や嗜好など接客時に得られた来店客に関する情報である。また、テキストは、来店客に対するアンケートなどから得られる文書情報であってもよい。テキストには、例えば、「ブランドA」、「ネックレス」、「ブランドB」、「パン」などの来店客が購入した商品や来店客が興味を示した商品やブランドを示す単語が含まれる。
性別は、男性または女性のいずれかを示す。年代は、例えば、10代から70代まで10年間隔で区切った年齢層を示す。性別および年代は、接客時やアンケートなどから得られ、例えば、購入時に百貨店のクレジットカードが使用された場合には当該カードのカード情報から得られる。すなわち、性別および年代は、テキストに含まれる単語が示す商品を購入した消費者や、単語が示す商品やブランドに興味がある消費者を特徴付ける情報である。
ディスプレイ120は、各種情報を表示する表示装置である。ディスプレイ120は、情報処理装置100が有していてもよく、また、情報処理装置100と接続された他のコンピュータが有することにしてもよい。ここでは、ディスプレイ120は、情報処理装置100の制御にしたがって、表示エリア121に複数の単語を表示する。
単語の表示は、例えば、マップ122によって行われる。マップ122は、テキストマイニングに基づいて生成される。テキストマイニングは、収集したテキストデータを単語や文節で区切り、単語や文節の出現頻度や相関などを解析して有用な情報を取り出す技術である。
具体的には、例えば、マップ122は、各単語の共起回数に基づいて生成され、共起回数に基づいて得られる単語間の共起関係と、共起関係の強さを可視化したものである(いわゆる、共起マップ)。共起とは、任意の文書や文において、ある単語とある単語が同時に出現することである。共起回数は、ある単語とある単語が同時に出現する回数である。共起関係は、ある単語とある単語が同時に出現する関係である。共起回数は、単語の重要度に応じて重み付けされることとしてもよい。単語の重要度は、単語の出現頻度に応じて求められるものでもよい。ただし、マップ122は、既存のいかなる技術を用いて生成されることにしてもよい。
マップ122において、例えば、「ブランドA」の単語は、「ネックレス」、「ブランドB」、「パン」の各単語と共起関係があることを示す。なお、マップ122の生成処理は、情報処理装置100において行われてもよいし、他のコンピュータにおいて行われてもよい。
ここで、マップ122において、例えば、「ブランドA」、「ブランドB」および「パン」といった3つの単語を用いて消費者の買い物傾向を分析するには、分析者が、これらの単語の位置関係などから消費者の特徴や行動の特徴などを読み取ることになる。ところが、分析に有益な情報を得るには分析者のスキルや知識(例えば、商品やブランドの背景知識)を要するため、スキルや知識がない場合には分析に有益な情報を得ることができず、有効な分析を行うことができないことがある。
そこで、実施の形態1では、表示エリア121に表示される複数の単語の中からユーザが指定した単語に関連する属性に応じた情報を表示することにより、情報分析を支援する表示制御方法について説明する。以下、情報処理装置100の処理例について説明する。なお、図1の説明において、(1)〜(3)の各番号は、図1に示す各番号に対応する。
(1)情報処理装置100は、表示エリア121に表示された複数の単語のうち、一または複数の単語の指定を受け付ける。具体的には、例えば、情報処理装置100は、ディスプレイ120に表示されたマップ122に表す複数の単語のうち一または複数の単語の指定を受け付ける。ここで、単語の指定は、例えば、ユーザの操作入力により、マップ122に表される単語を選択することにより行われる。
ここでは、情報処理装置100が、マップ122に示す複数の単語のうち、「ブランドA」、「ブランドB」および「パン」の3つの単語の指定を受け付けた場合を想定する。
(2)情報処理装置100は、記憶部110を参照して、指定された一または複数の単語のいずれかを含むテキストに対応付けられた属性を特定する。具体的には、例えば、情報処理装置100は、テキスト属性情報111を参照して、指定された単語を含むテキストを特定し、特定したテキストに対応付けられた属性を特定する。
ここでは、テキスト属性情報111から、「ブランドA」を含むテキスト111aに対応付けられた「女性」と「30代」の属性が特定される。また、テキスト属性情報111から、「ブランドB」を含むテキスト111bに対応付けられた「女性」と「30代」の属性が特定される。また、テキスト属性情報111から、「パン」を含むテキスト111cに対応付けられた「女性」と「30代」の属性が特定される。
このように、情報処理装置100は、「ブランドA」、「ブランドB」および「パン」の各単語が指定されると、各単語のいずれかを含むテキストに対応付けられた属性として、「女性」および「30代」の属性を特定する。
(3)情報処理装置100は、特定した属性に応じた情報を表示エリア121に表示する。具体的には、例えば、情報処理装置100は、特定した「女性」および「30代」の属性に応じた属性情報123を、マップ122とともにディスプレイ120に表示する。
属性情報123は、「女性」および「30代」という属性そのものを示す情報としてもよい。また、指定した単語によっては、例えば、特定した属性に「女性」と「男性」のいずれの性別も含まれる場合がある。この場合には、属性情報123は、「女性」と「男性」のうち、特定した回数の多いものや、特定した数が所定数以上のものを示す情報としてもよい。
このように、情報処理装置100は、表示エリア121に表示された複数の単語のうち、一または複数の単語の指定を受け付ける。これにより、ユーザは、表示エリア121に表示される単語の中から、所望の単語を指定することができる。例えば、ユーザは、消費者の買い物傾向を分析したい商品やブランドを示す単語を指定することができる。
また、情報処理装置100は、テキスト属性情報111を参照して、指定された単語を含むテキストに対応付けられた属性を特定する。これにより、情報処理装置100は、指定された単語に関連する属性、例えば、性別や年代を特定することができる。
また、情報処理装置100は、特定した属性に応じた情報を表示エリアに表示する。これにより、情報処理装置100は、ユーザにより指定された単語に関連する属性に応じた情報を可視化することができる。図1の例では、ユーザにより指定された「ブランドA」、「ブランドB」および「パン」の単語に共通する属性である「女性」および「30代」を示す属性情報123を表示することができる。
これらのことから、情報処理装置100によれば、表示エリア121に表示される複数の単語のうち、ユーザにより指定された単語に関連する属性に応じた情報を表示することで、指定された単語間の特徴を判断し易くさせることができる。このため、ユーザは、買い物傾向や買い回り分析を行うにあたり、スキルや知識に乏しくても、分析に有益な情報を得ることができる。
図1の例では、ユーザは、「ブランドA」、「ブランドB」および「パン」の単語に共通する属性である「女性」および「30代」から、これらのブランドや商品に興味がある消費者の特徴として「30代の女性」という情報を得ることができる。また、ユーザは、複合施設Xにおいて、30代女性の消費者は「ブランドA」、「ブランドB」および「パン」の各店舗を回って買い物をする傾向があるという情報を得ることができ、例えば、店舗や商品のレイアウト設計に役立てることができる。
(表示処理システム200のシステム構成例)
つぎに、実施の形態1にかかる表示処理システム200のシステム構成例について説明する。表示処理システム200は、複合施設における消費者の消費傾向等の調査に適用されるコンピュータシステムである。
図2は、実施の形態1にかかる表示処理システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、表示処理システム200は、サーバSvと、端末T1〜Tn(n:1以上の自然数)と、を含む構成である。表示処理システム200において、サーバSvおよび端末T1〜Tnは、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などである。
以下の説明では、端末T1〜Tnのうち、任意の端末を「端末Ti」と表記する場合がある(i=1,2,…,n)。
サーバSvは、属性DB(Database)220と、分類DB230と、を有するコンピュータである。各種DB220,230の記憶内容については、図5,6を用いて後述する。サーバSvは、図1に示した情報処理装置100の一例である。
端末Tiは、例えば、複合施設を経営する経営会社のスタッフ(ユーザ)が使用するコンピュータである。端末Tiは、例えば、スマートフォン、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、タブレット型PC(Personal Computer)、ノートPC、デスクトップ型PCなどである。
(サーバSvのハードウェア構成例)
図3は、サーバSvのハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、サーバSvは、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、I/F(Interface)303と、ディスクドライブ304と、ディスク305と、を有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、サーバSvの全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
I/F303は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他の装置(例えば、図2に示した端末Ti)に接続される。そして、I/F303は、ネットワーク210と自装置内部とのインターフェースを司り、他の装置からのデータの入出力を制御する。I/F303には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ディスクドライブ304は、CPU301の制御に従ってディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク305は、ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク305としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
なお、サーバSvは、上述した構成部のほかに、例えば、SSD(Solid State Drive)、キーボード、マウス、ディスプレイなどを有することとしてもよい。
(端末Tiのハードウェア構成例)
図4は、端末Tiのハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、端末Tiは、CPU401と、メモリ402と、I/F403と、ディスプレイ404と、入力装置405と、を有する。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU401は、端末Tiの全体の制御を司る。メモリ402は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU401のワークエリアとして使用される。メモリ402に記憶されるプログラムは、CPU401にロードされることで、コーディングされている処理をCPU401に実行させる。
I/F403は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他の装置(例えば、図2に示したサーバSv)に接続される。そして、I/F403は、ネットワーク210と自装置内部とのインターフェースを司り、他の装置からのデータの入出力を制御する。
ディスプレイ404は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ404は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。
入力装置405は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置405は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
なお、端末Tiは、上述した構成部のほかに、加速度センサ、ジャイロセンサなどの各種センサ、HDD(Hard Disk Drive)、SSDなどを有することにしてもよい。
(各種DB220,230の記憶内容)
つぎに、図5,6を用いて、図2に示したサーバSvが有する各種DB220,230の記憶内容について説明する。各種DB220,230は、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置により実現される。
図5は、属性DB220の記憶内容の一例を示す説明図である。図5において、属性DB220は、性別、年代およびテキストのフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することにより、属性情報(例えば、属性情報500−1〜500−7)がレコードとして記憶される。
ここで、テキストは、複合施設の店舗において店員が作成する日誌などの接客の結果から得られる文書情報であってもよく、また、来店客に対するアンケートなどから得られる文書情報であってもよい。テキストには、例えば、ブランド名や商品名や商品の種類名などの単語が含まれる。
性別および年代は、テキストに含まれる単語に関連する属性の一例である。例えば、性別および年代は、テキストに含まれる単語が示す商品の購入者や、テキストに含まれる単語が示す商品やブランドに興味がある消費者を特徴付ける情報である。性別は、男性または女性のいずれかを示す。年代は、例えば、10代から70代まで10年間隔で区切った年齢層を示す。なお、性別および年代以外の属性としては、例えば、職業、既婚/未婚、居住地域などが挙げられる。
例えば、属性情報500−1は、テキスト「…ブランドAを…」と、性別「女性」および年代「30代」とを対応付けて表す。
図6は、分類DB230の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、分類DB230は、分類および単語のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、分類情報(例えば、分類情報600−1〜600−10)がレコードとして記憶される。
ここで、単語は、ブランド名や商品名や商品の種類名などを示す。分類は、各単語が属する種別を示し、例えば、「高級品」、「日用品」、「貴金属」などである。例えば、分類情報600−1は、分類が「高級品」、単語が「ブランドA」を示す。
また、分類情報600−3は、分類が「高級品」、単語が「パン」を示す。また、分類情報600−7は、分類が「日用品」、単語が「パン」を示す。すなわち、「パン」のように、同一の単語が複数の分類に対応付けられることもある。同様に、分類情報600−4および分類情報600−8に示すように、「アロマ」の単語も複数の分類に対応付けられる。
(実施の形態1にかかるサーバSvの機能的構成例)
図7は、実施の形態1にかかるサーバSvの機能的構成例を示すブロック図である。図7において、サーバSvは、表示制御部701と、受付部702と、第1特定部703と、第2特定部704と、判定部705と、記憶部710と、を含む構成である。表示制御部701〜判定部705は、制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F303により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶される。記憶部710は、例えば、メモリ302、ディスク305などの記憶装置により実現される。具体的には、例えば、記憶部710は、属性DB220(図5参照)および分類DB230(図6参照)を記憶する。
表示制御部701は、複数の単語を表示エリアに表示する制御を行う。複数の単語の表示は、例えば、単語間の関係性を可視化したマップMによって行われる。具体的には、例えば、表示制御部701は、テキストマイニングに基づいて生成されたマップMを用いて、端末Tiのディスプレイ404(図4参照)に複数の単語を表示する。
受付部702は、表示エリアに表示された複数の単語のうち、一または複数の単語の指定を受け付ける。単語の指定は、例えば、端末Tiにおいて、図4に示した入力装置405を用いたユーザの操作入力により、ディスプレイ404に表示されたマップMに表される単語を選択することにより行われる。
具体的には、例えば、端末Tiは、ディスプレイ404に表示されたマップMに表される複数の単語のうち、一または複数の単語の指定を受け付け、受け付けた結果をサーバSvに送信する。この場合、受付部702は、端末Tiから受け付けた結果を受信することにより、一または複数の単語の指定を受け付ける。
第1特定部703は、記憶部710を参照して、指定された一または複数の単語のいずれかを含むテキストに対応付けられた属性を特定する。ここで、記憶部710は、少なくとも単語を含むテキストを属性に対応付けて記憶する。具体的には、例えば、第1特定部703は、属性DB220を参照して、指定された各単語を含むテキストに対応付けられた属性をそれぞれ特定する。
ここで、受付部702によって「ブランドA」と、「ブランドB」と、「ネックレス」との各単語の指定が受け付けられた場合について説明する。この場合、第1特定部703は、例えば、属性DB220を参照し、「ブランドA」の単語を含むテキスト(属性情報500−1のテキスト)を特定する。そして、第1特定部703は、特定したテキストに対応付けられた性別「女性」と年代「30代」とを特定する。なお、「ブランドA」の単語を含むテキストが複数ある場合、第1特定部703は、「ブランドA」の単語を含む複数のテキストを特定し、特定した複数のテキストのそれぞれに対応付けられた性別と年代とを特定する。
同様に、「ネックレス」の単語について、第1特定部703は、属性DB220を参照し、「ネックレス」の単語を含むテキスト(属性情報500−2のテキスト)を特定する。そして、第1特定部703は、特定したテキストに対応付けられた性別「女性」と年代「40代」とを特定する。
また、同様に、「ブランドB」の単語についても、第1特定部703は、属性DB220を参照し、「ブランドB」の単語を含むテキスト(属性情報500−3のテキスト)を特定する。そして、第1特定部703は、特定したテキストに対応付けられた性別「女性」と年代「30代」とを特定する。
表示制御部701は、第1特定部703によって特定された属性に応じた情報を表示エリアに表示する。属性に応じた情報は、例えば、属性そのものを示す情報である。また、表示制御部701は、第1特定部703によって単語ごとに特定された属性の頻度に基づいて、属性に応じた情報を表示エリアに表示することにしてもよい。
ここで、単語ごとに特定された属性のうち、特定された頻度が高いほど、指定された単語間の特徴を表しているといえる。このため、例えば、表示制御部701によって表示される属性に応じた情報は、単語ごとに特定された属性のうち、特定された回数が最も多い、ものとしてもよい。
上述したように、「ブランドA」、「ブランドB」および「ネックレス」の各単語が受け付けられた場合、「ブランドA」については性別「女性」と年代「30代」の属性が特定され、「ネックレス」については性別「女性」と年代「40代」との属性が特定される。また、「ブランドB」については性別「女性」と年代「30代」との属性が特定される。
性別の属性において、「女性」が特定された回数(スコア)は、3回である。また、「男性」が特定された回数は、0回である。このため、性別の属性において特定された回数が最も多いものは、「女性」となる。
同様に、年代の属性において、「30代」が特定された回数は、2回である。また、「40代」が特定された回数は、1回である。このため、年代の属性において特定された回数が最も多いものは、「30代」となる。この場合、表示制御部701は、例えば、属性に応じた情報として、性別「女性」と年代「30代」とを示す情報を表示エリアに表示する。ただし、属性に応じた情報は、特定された回数が最も多いものに限らず、例えば、特定された回数が所定回数以上のものとしてもよい。
このように、サーバSvは、ユーザにより指定された一または複数の単語に関連する属性に応じた情報を提示することができ、指定された単語間の特徴を判断し易くさせることができる。例えば、ユーザにより、「ブランドA」、「ネックレス」および「ブランドB」の単語が指定されると、サーバSvは、これらの単語間の特徴を表す情報として、性別「女性」および年代「30代」を示す情報を提示することができる。
これにより、ユーザは、「ブランドA」、「ネックレス」および「ブランドB」の各単語から特定される商品を30代の女性が購入する傾向にある、ということを分析することができる。また、30代の女性が、「ブランドA」、「ネックレス」および「ブランドB」の各単語から特定される商品を購入する傾向にあることから、30代の女性の買い回りを分析することができる。
記憶部710は、さらに、単語を属性に対応付けて記憶することにしてもよい。単語に対応する属性は、例えば、単語が属する種別を示す分類である。図6の分類DB230に示したように、例えば、「ブランドA」の単語と「高級品」の分類とが対応付けられ、「ブランドB」の単語と「高級品」の分類とが対応付けられ、「ネックレス」の単語と「貴金属」の分類とが対応付けられている。
第1特定部703は、記憶部710を参照して、指定された一または複数の単語に対応付けられた分類(属性)を特定する。例えば、受付部702によって「ブランドA」と、「ブランドB」と、「ネックレス」との各単語の指定が受け付けられた場合について説明する。
第1特定部703は、分類DB230を参照し、「ブランドA」の単語に対応付けられた「高級品」の分類(単語分類情報600−1の分類)を特定する。同様に、「ブランドB」の単語について、第1特定部703は、分類DB230を参照し、単語「ブランドB」に対応付けられた「高級品」の分類(単語分類情報600−2の分類)を特定する。また、同様に、「ネックレス」の単語についても、第1特定部703は、分類DB230を参照し、単語「ネックレス」に対応付けられた「貴金属」の分類(単語分類情報600−9の分類)を特定する。
表示制御部701は、第1特定部703によって特定されたテキストに対応付けられた属性と、第1特定部703によって特定された単語に対応付けられた属性(分類)とに応じた情報を表示エリアに表示することにしてもよい。この際、表示制御部701は、例えば、第1特定部703によって単語ごとに特定された属性(分類)の頻度に基づいて、属性(分類)に応じた情報を表示エリアに表示することにしてもよい。属性(分類)に応じた情報は、例えば、分類そのものを示す情報である。
ここで、単語ごとに特定された属性(分類)のうち、特定された頻度が高いほど、指定された単語間の特徴を表しているといえる。このため、属性(分類)に応じた情報は、例えば、単語ごとに特定された属性(分類)のうち、特定された回数が最も多い属性(分類)を示す情報としてもよい。
上述したように、「ブランドA」、「ブランドB」および「ネックレス」の各単語が受け付けられた場合、「ブランドA」については「高級品」の分類が特定され、また、「ブランドB」についても「高級品」の分類が特定される。また、「ネックレス」については「貴金属」の分類が特定される。ここで、「高級品」の分類が特定された回数は、2回である。また、「貴金属」の属性が特定された回数は、1回である。このため、特定された回数が最も多いものは、分類「高級品」となる。この場合、表示制御部701は、例えば、属性(分類)に応じた情報として、分類「高級品」を示す情報を表示エリアに表示する。
このように、サーバSvは、ユーザにより指定された一または複数の単語に関連する属性(分類)に応じた情報を提示することができ、指定された単語間の特徴を判断し易くさせることができる。例えば、ユーザにより、「ブランドA」、「ブランドB」および「ネックレス」の単語が指定されると、サーバSvは、これらの単語間の特徴を表す情報として、分類「高級品」を示す情報を提示することができる。これにより、ユーザは、30代の女性が高級品を購入する傾向にある、ということを分析することができる。
また、受付部702は、表示エリアのいずれかの範囲を示す図形部品を配置する操作を受け付ける。図形部品を配置する操作とは、マップM上において所望の単語を含む領域を指定する操作である。所望の単語は、例えば、ユーザが単語間の相互の関係性についてより詳細に分析しようとしている一または複数の単語である。図形部品は、例えば、閉じられた領域を示すものであり、円形状、楕円形状、四角形状などである。
なお、例えば、マップM上に配置される単語間の距離が近い場合には、図形部品内にユーザが所望しない単語が含まれることもある。このため、受付部702は、配置された図形部品内の単語について、単語ごとに指定の解除を受け付けることとしてもよい。
第2特定部704は、表示制御部701によって表示された複数の単語のうち、配置された図形部品の位置に応じた範囲に表示された一または複数の単語を特定する。具体的には、例えば、第2特定部704は、マップMに表される複数の単語のうち、配置された図形部品の位置に応じた範囲内の一または複数の単語を特定する。特定対象となる単語は、例えば、図形部品の位置に応じた範囲に、単語を表す図形の一部または全部が含まれるものであってもよく、また、単語を表す図形の全部が含まれるものであってもよい。
判定部705は、第2特定部704によって特定された一または複数の単語が、指定された一または複数の単語であると判定する。この場合、第1特定部703は、記憶部710を参照して、判定部705によって判定された一または複数の単語のいずれかを含むテキストに対応付けられた属性を特定する。また、第1特定部703は、記憶部710を参照して、判定部705によって判定された一または複数の単語に対応付けられた属性を特定する。
ここで、表示エリアには、複数の単語に含まれる単語間の関係が示されている。具体的には、例えば、表示エリアには、テキストマイニングに基づき生成されたマップM上での単語同士の距離や位置によって、単語間の関係性の強さが示されている。表示制御部701は、単語間の関係を維持しつつ、第1特定部703によって特定された属性に応じた情報を表示エリアに表示する。
このように、サーバSvは、ユーザに図形部品を配置させる操作を行わせることにより、単語の指定を受け付けることができる。これにより、マップM上において、ユーザが所望する単語やその近くの単語を含む領域を簡単に指定することができ、ユーザによる単語の指定の容易化を図ることができる。
また、サーバSvは、表示エリアで示される単語間の関係を維持しつつ、指定された単語に関連する属性に応じた情報を表示エリアに表示することができる。これにより、マップM上において、単語間の関係を維持しつつ、ユーザが指定した単語に関連する属性に応じた情報を表示して、分析に有益な情報をユーザに提示することができる。
(マップMにおいて単語の指定を受け付ける画面例)
つぎに、端末Tiのディスプレイ404に表示されるマップMにおいて、一または複数の単語の指定を受け付ける画面例について説明する。
図8は、マップMにおいて単語の指定を受け付ける画面例を示す説明図である。図8において、端末Tiのディスプレイ404の表示エリア800には、テキストマイニングに基づいて生成されたマップ810が表示される。マップ810は、マップMの一例である。マップ810に示す各単語を表す図形801(図形801−1〜801−8)は、それぞれ他の単語を表す図形801(他の商品)とリンクし、他の単語を表す図形801(他の商品)と所定の位置関係にある。
端末Tiは、図4に示した入力装置405を用いたユーザの操作入力により、表示エリア800のいずれかの範囲を示す図形部品802を配置する操作を受け付ける。図形部品802は、所望の単語(商品)を特定するための領域の指定である。図形部品802の大きさは、ユーザの操作入力により、任意に変更可能である。決定ボタン811は、図形部品802の配置を決定するボタンを示す。キャンセルボタン812は、図形部品802の配置をキャンセルするボタンを示す。
端末Tiは、ユーザの操作入力により決定ボタン811が操作されると、複数の単語のうち、配置された図形部品802の位置に応じた範囲に表示された図形801が表す単語を特定する。具体的には、端末Tiは、図形部品802が示す領域内の、図形801−1,801−2,803−3が表す「ネックレス」、「ブランドA」および「ブランドB」の単語を特定する。そして、端末Tiは、特定した単語を、ユーザに指定された単語であると判定する。
この後、端末Tiは、判定結果(指定された各単語を示す情報)をサーバSvへ送信する。サーバSvは、属性DB220を参照して、指定された各単語を含むテキストを特定し、特定したテキストに対応付けられた属性を特定する。また、サーバSvは、分類DB230を参照して、指定された各単語に対応付けられた分類を特定する。そして、サーバSvは、特定した属性ごと、および分類ごとに、それぞれ特定された回数が最も多いものを属性に応じた情報として、端末Tiの表示エリア800に表示する。
(属性に応じた情報の表示例)
つぎに、属性に応じた情報の表示例について説明する。ここでは、図8に示した表示エリア800に属性に応じた情報を表示する場合を例に挙げて説明する。
図9は、属性に応じた情報の表示例を示す説明図である。図9において、端末Tiのディスプレイ404の表示エリア800には、属性に応じた情報901が表示される。属性に応じた情報901は、性別「女性」、年代「30代」および分類「高級品」を示す。
このように、実施の形態1では、ユーザが「ネックレス」、「ブランドA」および「ブランドB」の単語を指定すると、これらの単語に関連する、属性に応じた情報901(「女性」、「30代」および「高級品」)を表示する。これにより、ユーザは、30代の女性が高級品を購入する傾向にある、ということを分析することができる。したがって、サーバSvによれば、各単語間の分析に有益な情報を簡単に得ることができる。
(実施の形態1にかかるサーバSvの表示制御処理手順)
つぎに、図10を用いて、実施の形態1にかかるサーバSvの表示制御処理手順について説明する。
図10は、実施の形態1にかかるサーバSvの表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図10のフローチャートにおいて、まず、サーバSvは、複数の単語が表示された表示エリアのいずれかの範囲を示す図形部品を配置する操作を受け付けたか否かを判断する(ステップS1001)。ここで、サーバSvは、図形部品を配置する操作を受け付けるまで待つ(ステップS1001:No)。
サーバSvは、図形部品を配置する操作を受け付けた場合(ステップS1001:Yes)、表示された複数の単語のうち、配置された図形部品の位置に応じた範囲内の単語を特定し、特定した単語を指定された単語であると判定する(ステップS1002)。そして、サーバSvは、判定した単語のうち一の単語を選択する(ステップS1003)。
つぎに、サーバSvは、属性DB220を参照し、選択した単語に対応するテキストを特定し、特定したテキストに対応する属性を特定する(ステップS1004)。そして、サーバSvは、特定した属性のスコアを「+1」する(ステップS1005)。例えば、サーバSvは、特定した属性が性別「女性」および年代「30代」であれば、性別「女性」の属性のスコアを「+1」し、年代「30代」の属性のスコアを「+1」する。
つぎに、サーバSvは、分類DB230を参照し、選択した単語に対応する分類を特定する(ステップS1006)。そして、サーバSvは、特定した分類のスコアを「+1」する(ステップS1007)。例えば、サーバSvは、特定した分類が「高級品」であれば、「高級品」の分類のスコアを「+1」する。つぎに、サーバSvは、ステップS1002において判定した単語のうち、選択されていない未選択の単語があるか否かを判断する(ステップS1008)。
ここで、サーバSvは、未選択の単語がある場合(ステップS1008:Yes)、ステップS1003に戻る。一方、サーバSvは、未選択の単語がない場合(ステップS1008:No)、属性ごとに、スコアが最も高いものを選択する(ステップS1009)。
例えば、性別の属性について、性別「女性」のスコアが「3」、性別「男性」のスコアが「0」であるとすると、サーバSvは、性別「女性」を選択する。また、年代の属性について、年代「30代」のスコアが「2」、年代「40代」のスコアが「1」であるとすると、サーバSvは、年代「30代」を選択する。
そして、サーバSvは、スコアが最も高い分類を選択する(ステップS1010)。例えば、分類「高級品」のスコアが「2」、分類「貴金属」のスコアが「1」であるとすると、サーバSvは、分類「高級品」を選択する。つぎに、サーバSvは、ステップS1009およびステップS1010において選択した属性と分類とに応じた情報を表示して(ステップS1011)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。属性と分類とに応じた情報は、単語間の関係を維持しつつ表示エリアに表示される。
以上説明したように、実施の形態1にかかるサーバSvは、表示エリアに表示されたマップMに表す複数の単語のうち、一または複数の単語の指定を受け付けることができる。そして、サーバSvは、記憶部710を参照して、指定された単語を含むテキストに対応付けられた属性を特定し、特定した属性に応じた情報を表示することができる。
これにより、ユーザにより指定された一または複数の単語に関連する属性に応じた情報を表示して、指定された単語間の特徴を判断し易くさせることができる。例えば、図8に示したように、マップ810において「ネックレス」、「ブランドA」および「ブランドB」の単語が指定されると、図9に示したように、これらの単語に関連する性別「女性」および年代「30代」という属性に応じた情報を提示することができる。すなわち、「ネックレス」、「ブランドA」および「ブランドB」の単語から特定されるブランドや商品に興味がある消費者の特徴として「30代」および「女性」を提示することができる。
このため、ユーザは、指定した単語間に共通する特徴や単語間に顕著にあらわれる特徴を把握可能となり、消費者の買い物傾向や買い回りなどの分析に有益な情報を簡単に得ることができる。例えば、ユーザは、30代の女性が「ネックレス」、「ブランドA」および「ブランドB」を購入する傾向にあるということを分析することができる。また、ユーザは、「ネックレス」、「ブランドA」および「ブランドB」の各店舗を回って買い物をする傾向があるということを分析することができる。このように、実施の形態1によれば、ユーザは、買い物傾向や買い回り分析を行うにあたり、スキルや知識に乏しくても、分析に有益な情報を簡単に得ることができ、有効な分析を行うことができる。
また、サーバSvは、記憶部710を参照して、指定された単語を含むテキストに対応付けられた属性(分類)を特定し、特定した属性に応じた情報を表示することができる。例えば、図8に示したように、マップ810において「ネックレス」、「ブランドA」および「ブランドB」の単語が指定されると、図9に示したように、これらの単語に関連する分類「高級品」という属性に応じた情報を提示することができる。すなわち、「ネックレス」、「ブランドA」および「ブランドB」の単語から特定されるブランドや商品に興味がある消費者が購入する商品の特徴として「高級品」を提示することができる。
このため、ユーザは、指定した単語間に共通する特徴や単語間に顕著にあらわれる特徴を把握可能となり、消費者の買い物傾向や買い回りなどの分析に有益な情報を簡単に得ることができる。例えば、ユーザは、「ネックレス」、「ブランドA」および「ブランドB」を購入する消費者が「高級品」を購入する傾向にあるということを分析することができる。このように、実施の形態1によれば、ユーザは、買い物傾向や買い回り分析を行うにあたり、スキルや知識に乏しくても、分析に有益な情報を簡単に得ることができ、有効な分析を行うことができる。
また、サーバSvは、単語ごとに特定された属性の頻度に基づいて、属性に応じた情報を表示エリアに表示することができる。具体的には、例えば、サーバSvは、単語ごとに特定された属性のうち、特定された回数が最も多い属性そのものを示す情報を表示することができる。これにより、サーバSvは、各単語間に顕著にあらわれる特徴を表す属性に応じた情報を表示することができるため、分析により有益な情報をユーザに提示することができる。
また、実施の形態1にかかるサーバSvは、ユーザに図形部品を配置させる操作を行わせることにより、単語の指定を受け付けることができる。これにより、マップM上において、ユーザが所望する単語やその近くの単語を含む領域を簡単に指定することができ、ユーザによる単語の指定の容易化を図ることができる。
また、実施の形態1にかかるサーバSvは、単語間の関係を維持しつつ、属性に応じた情報を表示エリアに表示することができる。このため、マップM上において、単語間の関係性を維持しつつ、ユーザが指定した単語に関連する属性に応じた情報を表示して、分析に有益な情報をユーザに提示することができる。
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2にかかる表示制御方法について説明する。実施の形態1では、単語が指定されたことに応じて、該単語に関連する属性に応じた情報を表示することにしたが、実施の形態2では、属性が指定されたことに応じて、該属性に関連する単語を表示する。なお、実施の形態2において、実施の形態1で説明した箇所と同一箇所については、同一符号を付して説明を省略する。
(実施の形態2にかかるサーバSvの機能的構成例)
図11は、実施の形態2にかかるサーバSvの機能的構成例を示すブロック図である。図11において、サーバSvは、受付部1101と、特定部1102と、表示制御部1103と、記憶部710と、を含む構成である。受付部1101〜表示制御部1103は、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F303により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶される。
受付部1101は、属性の指定を受け付ける。属性は、例えば、「女性」や「男性」を示す性別の属性や、「20代」や「30代」を示す年代の属性である。属性の指定は、例えば、端末Tiにおいて、入力装置405を用いたユーザの操作入力により、ディスプレイ404に表示された複数の属性の中から属性を選択することにより行われる。具体的には、例えば、端末Tiは、ディスプレイ404に表示された複数の属性のうち、一または複数の属性の指定を受け付け、受け付けた結果をサーバSvに送信する。この場合、受付部1101は、端末Tiから受け付けた結果を受信することにより、一または複数の属性の指定を受け付ける。
特定部1102は、記憶部710を参照して、表示エリアに表示された複数の単語(例えば、後述する図13に示すマップ1310)のうち、指定された属性に対応付けられたテキストに含まれる一または複数の単語を特定する。表示制御部1103は、特定部1102によって特定された一または複数の単語を、表示エリアに表示された複数の単語に含まれる他の単語と区別可能に端末Tiに表示する。
ここで、受付部1101によって性別「女性」と年代「30代」との属性が受け付けられた場合について説明する。この場合、特定部1102は、属性DB220(図5参照)を参照し、性別「女性」および年代「30代」の属性に対応付けられたテキスト(例えば、属性情報500−1,500−3〜500−7のテキスト)を特定する。そして、特定部1102は、特定したテキストに含まれる単語を特定する。属性情報500−1,500−3〜500−7のテキストの場合、「ブランドA」、「ブランドB」、「ビール」、「パン」、「Yシャツ」、「アロマ」などの単語が特定される。
表示制御部1103は、例えば、特定された「ブランドA」、「ブランドB」、「パン」、「アロマ」、「Yシャツ」および「ビール」の各単語を、表示エリアに表示された他の単語と区別可能に端末Tiに表示する。区別可能に表示するとは、領域を区切って表示することとしてもよいし、色分けや強調表示など異なる表示態様で表示することとしてもよい。
このように、サーバSvは、ユーザにより指定された属性に関連する単語を提示することができ、指定された属性間の特徴を判断し易くさせることができる。例えば、ユーザにより指定された属性から特定される消費者が購入した商品や興味を持った商品を示す単語を提示することができる。具体的には、ユーザにより、性別「女性」、年代「30代」の属性が指定されると、サーバSvは、これら属性間の特徴を表す情報として「ブランドA」、「ブランドB」、「パン」、「アロマ」、「Yシャツ」、「ビール」といった単語を示す情報を提示できる。
これにより、ユーザは、30代の女性が「ブランドA」、「ブランドB」、「パン」、「アロマ」、「Yシャツ」および「ビール」の各単語が示す商品を購入する傾向にある、ということを分析することができる。また、ユーザは、各単語が示す商品名やブランド名から、30代の女性の買い回りを分析することができる。このため、ユーザは、定性分析に有益な情報を簡単に得ることができる。
受付部1101は、分類(属性)の指定を受け付ける。分類は、「高級品」、「貴金属」、「日用品」といった分類である。分類の指定は、例えば、端末Tiにおいて、入力装置405を用いたユーザの操作入力により、ディスプレイ404に表示された複数の分類の中から分類を選択することにより行われる。具体的には、例えば、端末Tiは、ディスプレイ404に表示された複数の分類のうち、一または複数の分類の指定を受け付け、受け付けた結果をサーバSvに送信する。この場合、受付部1101は、端末Tiから受け付けた結果を受信することにより、一または複数の分類の指定を受け付ける。
特定部1102は、記憶部710を参照して、表示エリアに表示された複数の単語のうち、指定された分類に対応付けられた単語を特定する。例えば、受付部1101によって「日用品」の分類が受け付けられた場合について説明する。この場合、特定部1102は、例えば、分類DB230(図6参照)を参照し、「日用品」の分類に対応する「ビール」、「Yシャツ」、「パン」および「アロマ」の単語を特定する。
表示制御部1103は、特定された「ビール」、「Yシャツ」、「パン」および「アロマ」の各単語を、表示エリアに表示された他の単語と区別可能に端末Tiに表示する。
このように、サーバSvは、ユーザにより指定された分類(属性)に関連する単語を提示することができる。例えば、ユーザにより指定された分類から特定される商品、すなわち、消費者が購入した商品や興味を持った商品を示す単語を提示することができる。より具体的には、例えば、ユーザにより、「日用品」の分類が指定されると、サーバSvは、これに関係性のある「ビール」、「Yシャツ」、「パン」および「アロマ」といった単語を示す情報提示することができる。
これにより、ユーザは、日用品において、例えば「ビール」、「Yシャツ」、「パン」および「アロマ」の各単語が示す商品(日用品)を一緒に購入する傾向にある、ということを分析することができる。また、ユーザは、各単語が示す商品名やブランド名に応じた商品を購入する消費者の日用品についての買い回りを分析することができる。このため、ユーザは、定性分析に有益な情報を簡単に得ることができる。
また、表示制御部1103は、特定部1102によって特定された一または複数の単語が位置する範囲を示す図形部品を表示エリアに表示する。図形部品は、例えば、閉じられた領域を示すものであり、円形状、楕円形状、四角形状である。
このように、サーバSvは、特定部1102によって特定された一または複数の単語が位置する範囲を示す図形部品を表示エリアに表示することができる。このため、例えば、マップM上において、特定された単語をひとまとまりとして示すことができる。これにより、サーバSvは、マップM上において、ユーザにより指定された属性や分類に関連する単語間の関係性についてユーザにとって見易い表示とすることができ、ユーザによる分析の容易化を図ることができる。
また、表示エリアには、複数の単語に含まれる単語間の関係が示されている。例えば、表示エリアには、単語同士の距離や位置により各単語の関係性の強さが示されている。表示制御部1103は、単語間の関係を維持しつつ、図形部品を表示エリアに表示する。これにより、サーバSvは、単語間の関係を維持しつつ、ユーザが指定した属性に関連する単語を他の単語と区別可能に表示することができる。
ここで、受付部1101によって、性別「女性」および年代「30代」の属性と、「日用品」の分類(属性)とが受け付けられた場合について説明する。上述したように、性別「女性」および年代「30代」の属性が受け付けられると、特定部1102は、性別「女性」および年代「30代」の属性に対応付けられたテキストを特定する。そして、特定部1102は、特定したテキストに含まれる「ブランドA」、「ブランドB」、「パン」、「アロマ」、「Yシャツ」および「ビール」の各単語を特定する。
また、上述したように、「日用品」の分類が受け付けられると、特定部1102は、「日用品」の分類に対応付けられた「ビール」、「Yシャツ」、「パン」および「アロマ」の各単語を特定する。この場合、特定部1102は、性別「女性」および年代「30代」の属性から特定した単語と、「日用品」の分類から特定した単語とのうち、重複する単語(「ビール」、「Yシャツ」、「パン」および「アロマ」)を特定することにしてもよい。
そして、表示制御部1103は、特定部1102によって特定された「ビール」、「Yシャツ」、「パン」および「アロマ」の単語を、表示エリアに表示された他の単語と区別可能に端末Tiに表示することにしてもよい。
このように、サーバSvは、ユーザによって指定された属性および分類に関連する単語を提示することができる。例えば、ユーザにより、性別「女性」および年代「30代」の属性と、「日用品」の分類が指定されると、サーバSvは、これらに関係性のある「ビール」、「Yシャツ」、「パン」および「アロマ」といった単語を提示することができる。これにより、ユーザは、30代の女性が「ビール」、「Yシャツ」、「パン」および「アロマ」の各単語が示す日用品を一緒に購入する傾向にある、ということを分析することができる。また、ユーザは、各単語が示す商品名やブランド名に応じた商品を購入する30代の女性の日用品についての買い回りを分析することができる。このため、ユーザは、定性分析に有益な情報を簡単に得ることができる。
(属性の指定を受け付ける画面例)
図12は、属性の指定を受け付ける画面例を示す説明図である。図12において、端末Tiの表示画面1200は、例えば、端末Tiのディスプレイ404に、後述の図13に示すマップ1310が表示された後に表示される操作画面である。表示画面1200は、性別の属性を指定する選択ボタン1201と、年代の属性を指定する選択ボタン1202と、決定/キャンセルボタン1203とを示す。選択ボタン1201は、「女性」および「男性」の性別の属性のうち、いずれかを選択可能に受け付ける。選択ボタン1202は、「20代」〜「70代」の年代の属性のうち、いずれかを選択可能に受け付ける。
例えば、性別については「女性」が選択され、年代については「30代」が選択されたとする。決定/キャンセルボタン1203は、決定ボタンと、キャンセルボタンとを含む。決定ボタンは、ユーザが選択した内容を決定するボタンを示す。キャンセルボタンは、選択した内容をキャンセルするボタンを示す。
端末Tiは、ユーザにより決定ボタンが操作されると、選択された属性をサーバSvへ送信する。サーバSvは、属性DB220(図5参照)を参照して、選択された属性に対応付けられたテキストを特定し、特定したテキストに含まれる単語を特定する。例えば、サーバSvは、性別「女性」および年代「30代」の少なくとも一方の属性に対応付けられた複数のテキストに含まれる「ブランドA」や「ネックレス」や「ブランドB」といった複数の単語を特定する。そして、サーバSvは、特定した単語を端末Tiに表示する。なお、表示画面1200は、例えば、テキストマイニングに基づいて生成されたマップMとともに表示されてもよい。
(属性の指定によって得られた単語の表示例)
つぎに、属性の指定によって得られた単語の表示例について説明する。ここでは、図12の表示画面1200における属性の指定によって得られた単語を表示する場合を例に挙げて説明する。
図13は、属性の指定によって得られた単語の表示例を示す説明図(その1)である。図13において、表示画面1300は、テキストマイニングにおけるマップ1310を示す。マップ1310は、マップMの一例である。マップ1310に示す各単語を表す図形1301(図形1301−1〜1301−8)は、それぞれ他の単語を表す図形1301(他の商品)とリンクし、他の単語を表す図形1301(他の商品)と所定の位置関係にある。
また、表示画面1300は、指定された属性1302と、図形部品1303と、選択ボタン1304と、を示す。指定された属性1302は、表示画面1200(図12参照)においてユーザに指定された属性を示す。図形部品1303は、サーバSvによって特定された複数の単語(例えば、図形1301−1,1301−2が表す「ネックレス」や「ブランドA」など)を、他の単語(例えば、図形1301−6が表す「ネクタイ」)と区別可能にするための領域を示す。
表示画面1300によれば、ユーザは、指定した属性(性別「女性」または年代「30代」)から特定される消費者が購入した商品や興味を持った商品を示す単語を把握することができ、30代や女性の消費者の買い物傾向を分析することができる。
選択ボタン1304は、「つぎへ」ボタンと、「戻る」ボタンとを含む。「戻る」ボタンが選択されると、例えば、表示画面1200(図12参照)に戻る。「つぎへ」ボタンが選択されると、例えば、図14の表示画面1400に移行する。
(分類の指定を受け付ける画面例)
図14は、分類の指定を受け付ける画面例を示す説明図である。図14において、端末Tiの表示画面1400は、分類を指定する選択ボタン1401と、決定/キャンセルボタン1402と、を示す。選択ボタン1401は、「高級品」や「日用品」などの分類のうち、いずれかを選択可能に受け付ける。
例えば、「日用品」の分類が選択されたとする。決定/キャンセルボタン1402は、決定ボタンと、キャンセルボタンとを含む。決定ボタンは、ユーザが選択した内容を決定するボタンを示す。キャンセルボタンは、選択した内容をキャンセルするボタンを示す。
端末Tiは、ユーザにより決定ボタンが操作されると、選択された分類をサーバSvへ送信する。サーバSvは、分類DB230(図6参照)を参照して、選択された分類に対応する単語を特定する。例えば、サーバSvは、「日用品」の分類に対応する「パン」、「アロマ」、「Yシャツ」および「ビール」を特定する。そして、サーバSvは、特定した単語を端末Tiに表示する。なお、分類の指定を受け付ける画面は、テキストマイニングに基づいて生成されたマップとともに表示されてもよい。
(分類の指定によって得られた単語の画面例)
つぎに、分類の指定によって得られた単語の表示例について説明する。ここでは、図14の表示画面1400における分類の指定によって得られた単語を表示する場合を例に挙げて説明する。
図15は、分類の指定によって得られた単語の画面例を示す説明図(その1)である。図15において、端末Tiの表示画面1500は、マップ1310と、指定された属性および分類1501と、図形部品1502と、選択ボタン1503と、を示す。
指定された属性および分類1501は、表示画面1200(図12参照)および表示画面1400(図14参照)においてユーザに指定された属性を示す。図形部品1502は、分類の指定によって得られた複数の単語(図形1301−4〜7が表す「パン」、「アロマ」、「Yシャツ」および「ビール」)を、他の単語(図形1301−2が表す「ブランドA」など)と区別可能にするための領域を示す。
表示画面1500によれば、ユーザは、指定した分類「日用品」から特定される商品を示す単語を把握することができ、日用品としてどのような商品を一緒に購入する傾向があるのかといった分析を行うことができる。選択ボタン1503は、「終了」ボタンと、「戻る」ボタンとを含む。「戻る」ボタンが選択されると、例えば、表示画面1400(図14参照)に戻る。「終了」ボタンが選択されると、終了する。
このように、サーバSvは、ユーザによって指定された属性や分類に関連する単語を提示することができる。例えば、ユーザにより、性別「女性」および年代「30代」の属性や、「日用品」の分類が指定されると、サーバSvは、これらに関係性のある「パン」、「アロマ」、「Yシャツ」および「ビール」といった単語を提示することができる。
これにより、ユーザは、30代の女性が「パン」、「アロマ」、「Yシャツ」および「ビール」の各単語が示す日用品を一緒に購入する傾向にある、ということを分析することができる。また、ユーザは、各単語が示す商品名やブランド名に応じた商品を購入する30代の女性の日用品についての買い回りを分析することができる。このため、ユーザは、定性分析に有益な情報を簡単に得ることができる。
(実施の形態2にかかるサーバSvの表示制御処理手順)
つぎに、図16Aおよび図16Bを用いて、実施の形態2にかかるサーバSvの表示制御処理手順について説明する。
図16Aおよび図16Bは、実施の形態2にかかるサーバSvの表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図16Aのフローチャートにおいて、まず、サーバSvは、属性の指定を受け付けたか否かを判断する(ステップS1601)。端末Tiが受け付けた属性の指定をサーバSvが端末Tiから受信することである。ここで、サーバSvは、属性の指定を受け付けるまで待つ(ステップS1601:No)。
そして、サーバSvは、属性の指定を受け付けた場合(ステップS1601:Yes)、指定された属性のうち一の属性を選択する(ステップS1602)。サーバSvは、属性DB220(図5参照)を参照し、選択した一の属性に対応付けられるテキストを特定し(ステップS1603)、特定したテキストに含まれる単語を特定する(ステップS1604)。そして、サーバSvは、選択していない未選択の属性があるか否かを判断する(ステップS1605)。
サーバSvは、未選択の属性がある場合(ステップS1605:Yes)、ステップS1603に移行する。サーバSvは、未選択の属性がない場合(ステップS1605:No)、特定した単語の図形部品を決定する(ステップS1606)。そして、サーバSvは、端末Tiに図形部品を表示する(ステップS1607)。なお、サーバSvは、例えば、単語ごとに特定した回数をカウントすることとし、特定した数が所定数以上の単語について図形部品を決定して表示することとしてもよい。
つぎに、サーバSvは、分類の指定を受け付けたか否かを判断する(ステップS1608)。ここで、サーバSvは、分類の指定を受け付けるまで待つ(ステップS1608:No)。そして、サーバSvは、分類の指定を受け付けた場合(ステップS1608:Yes)、指定された分類のうち一の分類を選択する(ステップS1609)。
なお、本フローチャートでは、複数の分類の指定を受け付けることを可能としたが、一の分類の指定のみを受け付けることとしてもよい。そして、サーバSvは、分類DB230(図6参照)を参照し、選択した一の分類に対応する単語を特定する(ステップS1610)。
そして、サーバSvは、選択していない未選択の分類があるか否かを判断する(ステップS1611)。サーバSvは、未選択の分類がある場合(ステップS1611:Yes)、ステップS1609に移行する。サーバSvは、未選択の分類がない場合(ステップS1611:No)、特定した単語の図形部品を決定する(ステップS1612)。そして、サーバSvは、端末Tiに図形部品を表示し(ステップS1613)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
以上説明したように、実施の形態2にかかるサーバSvは、属性の指定を受け付けると、記憶部710を参照して、表示エリアに表示された複数の単語のうち、指定された属性に対応付けられたテキストに含まれる一または複数の単語を特定することができる。そして、サーバSvは、特定した一または複数の単語を、表示エリアに表示された他の単語と区別可能に表示することができる。
これにより、ユーザが指定した属性から、各属性に対応付けられたテキストに含まれる単語を特定して表示することができ、指定された属性間の特徴を判断し易くさせることができる。例えば、ユーザにより、性別「女性」、年代「30代」の属性が指定されると、サーバSvは、これらに関係性のある「ネックレス」、「ブランドA」、「ブランドB」、「パン」、「アロマ」、「Yシャツ」および「ビール」といった単語を提示することができる。
このため、ユーザは、指定した属性に共通する特徴や顕著にあらわれる特徴を把握可能となり、消費者の買い物傾向や買い回りなどの分析に有益な情報を簡単に得ることができる。例えば、ユーザは、30代の女性が、「ネックレス」、「ブランドA」、「ブランドB」、「ビール」、「Yシャツ」、「パン」および「アロマ」を購入する傾向にあるということを分析することができる。このように、実施の形態2によれば、ユーザは、30代の女性の買い物傾向や買い回りを分析するにあたり、スキルや知識に乏しくても、定性分析に有益な情報を簡単に得ることができるため、有効な分析を行うことができる。
また、実施の形態2にかかるサーバSvは、分類(属性)の指定を受け付けると、記憶部710を参照して、表示エリアに表示された複数の単語のうち、指定された分類に対応付けられた単語を特定することができる。そして、サーバSvは、特定した単語を、表示エリアに表示された他の単語と区別可能に表示することができる。
これにより、ユーザが指定した分類(属性)から、各分類に対応付けられた単語を特定して表示することができる。例えば、ユーザにより、性別「女性」および年代「30代」の属性や「日用品」の分類が指定されると、サーバSvは、これらに関係性のある「パン」、「アロマ」、「Yシャツ」および「ビール」といった単語を提示することができる。
このため、ユーザは、30代の女性が日用品として、「パン」、「アロマ」、「Yシャツ」および「ビール」を購入する傾向にあることを分析することができる。したがって、ユーザは、30代の女性の買い物傾向や買い回りを分析するにあたり、スキルや知識に乏しくても、定性分析に有益な情報を簡単に得ることができるため、有効な分析を行うことができる。
また、実施の形態2にかかるサーバSvは、マップ上の各単語を表す図形1301の位置関係を維持して、特定した単語が位置する範囲を示す図形部品1303,1502を表示エリアに表示することができる。このため、例えば、マップ1310上において、特定した単語を、ひとまとまりとして示すことができ、ユーザによる分析の容易化を図ることができる。
(実施の形態3)
つぎに、実施の形態3にかかる表示制御方法について説明する。実施の形態3では、属性と分類が指定されることにより得られた単語を共起関係に基づく表示範囲で表示する。なお、実施の形態3において、実施の形態1,2で説明した箇所と同一箇所については、同一符号を付して説明を省略する。
(属性の指定によって得られた単語の表示例)
図17は、属性の指定によって得られた単語の表示例を示す説明図(その2)である。図17において、表示画面1700は、性別の属性を指定する選択ボタン1701と、年代の属性を指定する選択ボタン1702と、マップ1710を示す。マップ1710は、マップMの一例である。マップ1710に示す各単語を表す図形1711(図形1711−1〜1711−9)は、それぞれ他の単語を表す図形1711(他の商品)とリンクし、他の単語を表す図形1711(他の商品)と所定の位置関係にある。なお、マップ1710は、「缶詰」を含む点で、実施の形態2のマップ1310(図13参照)と異なる。
選択ボタン1701は、「女性」および「男性」の性別のうち、いずれかを選択可能に受け付ける。選択ボタン1702は、「20代」〜「70代」の年代のうち、いずれかを選択可能に受け付ける。
例えば、属性のうち性別については「女性」が選択され、属性のうち年代については「30代」が選択されたとすると、端末Tiは、選択結果をサーバSvへ送信する。サーバSvは、属性DB220(図5参照)を参照して、選択結果に対応する、図形1711−1〜8が表す単語を特定する。具体的には、サーバSvは、性別「女性」に対応する「ブランドA」や「ネックレス」や「缶詰」など、「ネクタイ」を除く単語を特定する。そして、サーバSvは、特定した、図形1711−1〜8が表す単語を端末Tiに表示する。
例えば、マップ1710には、サーバSvによって特定された単語(例えば、図形1711−9が表す「ネクタイ」を除く、図形1711−1〜8が表す「ネックレス」や「缶詰」など)が、他の単語(例えば、図形1711−9が表す「ネクタイ」)と異なる表示態様で表示される。選択ボタン1703が選択されると、例えば、図18の表示画面1800に移行する。
(分類の指定によって得られた単語の画面例)
図18は、分類の指定によって得られた単語の画面例を示す説明図(その2)である。図18において、表示画面1800は、分類を指定する選択ボタン1801を含む。選択ボタン1801は、「高級品」や「日用品」などの分類のうち、いずれかを選択可能に受け付ける。
例えば、「日用品」の分類が選択されたとすると、端末Tiは、選択された分類をサーバSvへ送信する。サーバSvは、分類DB230(図6参照)を参照して、選択された分類に対応する単語を特定する。例えば、サーバSvは、「日用品」の分類に対応する「ビール」、「Yシャツ」、「パン」および「アロマ」を特定する。そして、サーバSvは、特定した単語を端末Tiに表示する。
具体的には、表示画面1800の図形部品1802は、分類によって特定された単語(例えば、図形1711−4〜7が表す「パン」、「アロマ」、「Yシャツ」および「ビール」)を、他の単語(例えば、図形1711−9が表す「ネクタイ」や図形1711−2が表す「ブランドA」など)と区別可能にするための領域を示す。ここで、共起関係を用いて表示範囲を決定する点について説明する。共起関係は、テキストにおいて、ある単語とある単語が同時に出現する関係である。
(共起関係を用いて表示範囲を決定する方法の一例)
図19および図20は、共起関係を用いて表示範囲を決定する方法の一例を示す説明図である。以下に示す図19および図20の説明において、(1)〜(4)の各番号は、図19および図20に示す各番号に対応する。
図19において、(1)サーバSvは、年代「30代」および性別「女性」の指定を受け付けると、マップ1900において、指定された属性に対応する単語(ネックレス、ブランドA、ブランドB、缶詰、パン、アロマ、Yシャツ、ビール)を特定する。マップ1900は、マップMの一例である。
(2)サーバSvは、分類として「日用品」の指定を受け付けると、マップ1900において、指定された分類に対応する単語(缶詰、ビール、Yシャツ、パン、アロマ)を特定する。ここで、図形1901−4〜7が表す「パン」、「アロマ」、「Yシャツ」および「ビール」については、ひとまとまりとして図形部品に表すことが可能である。仮に、図形1901−8が表す「缶詰」を図形部品に含ませようとすると、例えば、「日用品」に対応しない、図形1901−2,3が表す「ブランドA」や「ブランドB」などが当該図形部品に含まれることとなる。
そこで、実施の形態3では、サーバSvは、特定部1102(図11参照)が特定した複数の単語の中から、各単語同士の関係の度合いに基づいて単語を選択し、選択した単語を他の単語と区別可能に表示する。各単語同士の関係の度合いは、例えば共起回数である。具体的には、サーバSvは、共起回数を用いて、特定の単語を選択することにより、図形1901−8が表す「缶詰」を除外する。共起回数は、テキストに含まれる複数の単語の関係する度合いを示したものであり、具体的には、テキストにおいて、ある単語とある単語が同時に出現する回数である。
図20において、(3)サーバSvは、マップ1900上の、分類に対応する各単語(パン、アロマ、Yシャツ、ビール、缶詰)について、共起回数を計算する。例えば、「Yシャツのセールの帰りにパンも買った。」というテキストを例に挙げると、「Yシャツ」と「パン」の共起回数は、1回となる。また、「ビールに合うパンが売っていた。」というテキストを例に挙げると、「ビール」と「パン」の共起回数は、1回となる。
ここで、「パン」を中心とする共起回数について説明する。「パン」と「Yシャツ」の共起回数は、例えば、6回である。また、「パン」と「ビール」の共起回数は、例えば、4回である。また、「パン」と「アロマ」の共起回数は、例えば、4回である。実施の形態3では、合計の共起回数を算出することとし、「日用品」の分類に対応する単語のうち、「パン」を中心とする合計の共起回数は、14回(6回+4回+4回)である。
また、「ビール」を中心とすると、「日用品」の分類に対応する単語のうち、マップ1900上において、「ビール」と関係のある単語(リンクする単語)は「パン」のみである。「ビール」と「パン」の共起回数は、4回である。このため、「日用品」の分類に対応する単語のうち、「ビール」を中心とする共起回数の合計は、4回である。
同様に、「Yシャツ」を中心とする共起回数の合計は、6回である。また、「アロマ」を中心とする共起回数の合計は、4回である。また、「缶詰」については、「日用品」の分類に対応する単語のうち、マップ1900上において「缶詰」と関係のある単語(リンクする単語)が存在しないため、「缶詰」を中心とする共起回数の合計は、0回である。
(4)サーバSvは、「日用品」の分類に対応する単語のうち、共起回数が最大の単語「パン」を起点とした表示範囲を示す図形部品2001を決定する。図形部品2001は、図形1901−4〜7が表す「パン」、「アロマ」、「Yシャツ」および「ビール」を含む。このように、サーバSvは、共起回数が最大の単語(例えば、図形1901−4が表す「パン」)を起点とした表示範囲を決定する。これにより、サーバSvは、図形1901−8が表す「缶詰」などの「パン」とは関係性の低い単語(ノイズ)を除外した図形部品2001を表示することができる。
言い換えれば、サーバSvは、関係性の高い複数の単語をひとまとまりとして、図形部品2001を表示することができる。ただし、サーバSvは、図形1901が表す単語間の距離に応じて図形部品2001を変更することが可能であり、例えば、起点とした単語と関係性のある単語がある場合でも、起点とした単語との距離が所定距離以上となる場合には、除外してもよい。
(実施の形態3にかかるサーバSvの表示制御処理手順)
つぎに、図21を用いて、実施の形態3にかかるサーバSvの表示制御処理手順について説明する。なお、図21において、単語の特定方法は、説明を省略することとするが、詳細には、図16Aおよび図16Bと同様の特定を行う。
図21は、実施の形態3にかかるサーバSvの表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図21のフローチャートにおいて、まず、サーバSvは、指定された属性および分類により単語が特定されたか否かを判断する(ステップS2101)。なお、単語の特定方法は、図16Aおよび図16Bに示した方法が用いられる。ここで、サーバSvは、指定された属性および分類により単語が特定されるまで待つ(ステップS2101:No)。
そして、サーバSvは、指定された属性および分類により単語が特定された場合(ステップS2101:Yes)、特定した単語のうち、一の単語を選択する(ステップS2102)。そして、サーバSvは、選択した単語を起点とする共起回数を参照する(ステップS2103)。つぎに、サーバSvは、参照した共起回数の合計を算出する(ステップS2104)。そして、サーバSvは、ステップS2101において特定した単語のうち、選択していない未選択の単語があるか否かを判断する(ステップS2105)。サーバSvは、未選択の単語がある場合(ステップS2105:Yes)、ステップS2102へ移行する。
サーバSvは、未選択の単語がない場合(ステップS2105:No)、共起回数の合計が最も高い単語を特定する(ステップS2106)。つぎに、サーバSvは、共起回数の最も高い単語を起点とした範囲を決定する(ステップS2107)。そして、サーバSvは、決定した範囲の図形部品を表示し(ステップS2108)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
以上説明したように、実施の形態3にかかるサーバSvは、ユーザに指定された属性を基に特定した複数の単語の中から、各単語同士の関係の度合いに基づいて選択した単語を他の単語と区別可能に表示することができる。具体的には、例えば、サーバSvは、属性と分類とが指定されることにより得られた単語を、単語間の共起関係に基づく表示範囲で表示することができる。
これにより、サーバSvは、共起回数が最大の単語を起点とした表示範囲とする図形部品2001(図20参照)を表示することができる。このため、サーバSvは、マップ1900上において、関係性の低い単語(ノイズ)を図形部品2001の範囲から除外することができ、関係性の高い単語をひとまとまりとして図形部品2001の範囲内に表示することができる。したがって、サーバSvは、マップ1900上において、各単語の関係性を見易い表示とすることができ、有効な分析を支援することができる。
(実施の形態4)
つぎに、実施の形態4にかかる表示制御方法について説明する。実施の形態2,3では、指定された属性に応じた単語を区別可能に表示する処理を行うことにしたが、実施の形態4では、指定された第1の属性に応じた単語であり、かつ、指定された第2の属性に応じた単語に関連する属性に応じた情報を表示する。なお、実施の形態4において、実施の形態1〜3で説明した箇所と同一箇所については、同一符号を付して説明を省略する。
(実施の形態4にかかるサーバSvの機能的構成例)
図22は、実施の形態4にかかるサーバSvの機能的構成例を示すブロック図である。図22において、サーバSvは、受付部2201と、特定部2202と、表示制御部2203と、記憶部710と、を含む構成である。受付部2201〜表示制御部2203は、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F303により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶される。
受付部2201は、第1の属性の指定と、第2の属性の指定とを受け付ける。受付部2201は、端末Tiを介して、ユーザから、第1の属性の指定と、第2の属性の指定とを受け付ける。第1の属性および第2の属性は、それぞれ、「女性」や「男性」を示す性別の属性や、「20代」や「30代」を示す年代の属性などである。第1の属性および第2の属性は、いずれも分類を含み、具体的には、例えば、それぞれ、「日用品」や「高級品」といった分類を含む。
特定部2202は、記憶部710を参照して、表示エリアに表示された複数の単語のうち、指定された第1の属性に対応付けられたテキストに含まれ、かつ、指定された第2の属性に対応付けられたテキストに含まれる一または複数の単語を特定する。この「一または複数の単語」を、以下において、適宜「重複する単語」という。
具体的には、特定部2202は、属性DB220(図5参照)を参照し、第1の属性に対応付けられたテキストを特定し、特定したテキストに含まれる単語を特定する。また、特定部2202は、分類DB230(図6参照)を参照し、第1の属性(分類)に対応付けられた単語を特定する。
同様に、特定部2202は、属性DB220(図5参照)を参照し、第2の属性に対応付けられたテキストを特定し、特定したテキストに含まれる単語を特定する。また、特定部2202は、分類DB230(図6参照)を参照し、第2の属性(分類)に対応付けられた単語を特定する。特定部2202は、第1の属性および第2の属性によりそれぞれ特定した単語のうち、重複する単語を特定する。
また、特定部2202は、特定した一または複数の重複する単語のいずれかを含むテキストに対応付けられた属性を特定する。特定部2202は、属性DB220(図5参照)を参照し、重複する単語を含むテキストを特定し、特定したテキストに対応付けられた属性を特定する。また、特定部2202は、分類DB230(図6参照)を参照し、重複する単語に対応付けた分類(属性)を特定する。
表示制御部2203は、複数の単語を端末Tiの表示エリアに表示する。表示制御部2203は、特定部2202によって特定された属性に応じた情報を表示エリアに表示する。
(実施の形態4にかかる表示制御方法の一実施例)
図23は、実施の形態4にかかる表示制御方法の一実施例を示す説明図である。図23に示すマップ2300は、マップMの一例である。
図23において、性別「女性」、年代「30代」の2つの属性と、「高級品」の分類とが指定されたとする。この場合、サーバSvは、領域2301に示すように、例えば、図形2311−1〜5が表す「ネックレス」、「ブランドA」、「ブランドB」、「パン」および「アロマ」を特定する。
つぎに、性別「女性」、年代「30代」の2つの属性と、「日用品」の分類とが指定されたとする。この場合、サーバSvは、領域2302に示すように、図形2311−4〜7が表す「パン」、「アロマ」、「Yシャツ」および「ビール」を特定する。
そして、サーバSvは、領域2301と領域2302との重複領域2303の、重複する単語(図形2311−4,5が表す「パン」と「アロマ」の単語)を特定する。そして、サーバSvは、重複する単語(「パン」と「アロマ」の単語)の属性を特定する。具体的には、サーバSvは、「パン」および「アロマ」について、それぞれ、性別「女性」および年代「30代」の属性、「高級品」および「日用品」の分類を特定する。これにより、サーバSvは、性別「女性」および年代「30代」の属性や、「高級品」および「日用品」の分類を示す、属性に応じた情報を表示する。
ここで、マップ2300上に配置される単語間の距離が近い場合には、特定した単語以外の単語が領域2301や領域2302に含まれることがある。このため、重複領域2303内にも、特定した単語以外の単語が含まれることもある。この場合、サーバSvは、特定した単語以外の単語について属性を特定してもよい。そして、サーバSvは、重複領域2303内の全ての単語について特定された属性に応じた情報を表示エリアに表示してもよい。
これは、マップ上において単語間の距離が近い単語同士は関係性が強いことから、重複領域2303内にある単語も含めて属性に応じた情報を表示することにより、有益な情報を得ることができる可能性があるためである。
(実施の形態4にかかるサーバSvの表示制御処理手順)
つぎに、図24を用いて、実施の形態4にかかるサーバSvの表示制御処理手順について説明する。なお、図24において、単語の特定方法については、説明を省略することとするが、詳細には、図16Aおよび図16Bと同様の特定を行う。
図24は、実施の形態4にかかるサーバSvの表示制御処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。図24のフローチャートにおいて、まず、サーバSvは、指定された属性および分類により単語が特定されたか否かを判断する(ステップS2401)。ここで、サーバSvは、指定された属性および分類により単語が特定されるまで待つ(ステップS2401:No)。
そして、サーバSvは、指定された属性および分類により単語が特定された場合(ステップS2401:Yes)、特定した単語の図形部品を決定し(ステップS2402)、端末Tiに図形部品を表示する(ステップS2403)。
つぎに、サーバSvは、他の種類の属性および分類の指定があるか否かを判断する(ステップS2404)。サーバSvは、他の種類の属性および分類の指定がある場合(ステップS2404:Yes)、単語の特定処理を行い(ステップS2405)、ステップS2401に移行する。なお、単語の特定処理は、図16Aや図16B等に示したように、属性や分類から単語を特定する処理である。サーバSvは、他の種類の属性および分類の指定がない場合(ステップS2404:No)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
(実施の形態4にかかるサーバSvの表示制御処理手順)
つぎに、図25を用いて、実施の形態4にかかるサーバSvの表示制御処理手順について説明する。
図25は、実施の形態4にかかるサーバSvの表示制御処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。図25のフローチャートにおいて、まず、サーバSvは、重複部分(例えば、図23の「重複領域2303」参照)の単語の分析を行うか否かを判断する(ステップS2501)。なお、分析を行う条件は、例えば、ユーザから分析開始を受け付けることとしてもよいし、当該重複部分に単語が表示されることとしてもよい。サーバSvは、重複部分の単語の分析を行わない場合(ステップS2501:No)、待機する。
そして、サーバSvは、重複部分の単語の分析を行う場合(ステップS2501:Yes)、重複部分の単語のうち一の単語を選択する(ステップS2502)。つぎに、サーバSvは、属性DB220を参照し、選択した単語に対応する属性を特定する(ステップS2503)。そして、サーバSvは、特定した属性のスコアを「+1」する(ステップS2504)。例えば、サーバSvは、特定した属性が性別「女性」および年代「30代」であれば、性別「女性」のスコアを「+1」し、年代「30代」のスコアを「+1」する。
つぎに、サーバSvは、分類DB230を参照し、選択した単語に対応する分類を特定する(ステップS2505)。そして、サーバSvは、特定した分類のスコアを「+1」する(ステップS2506)。例えば、特定した分類が「高級品」であれば、サーバSvは、分類「高級品」のスコアを「+1」する。
つぎに、サーバSvは、重複部分の単語のうち、選択されていない未選択の単語があるか否かを判断する(ステップS2507)。サーバSvは、重複部分の単語のうち、未選択の単語がある場合(ステップS2507:Yes)、ステップS2502に移行する。サーバSvは、重複部分の単語のうち、未選択の単語がない場合(ステップS2507:No)、属性ごとに、スコアが最も高いものを選択する(ステップS2508)。具体的には、性別「女性」のスコアが「3」、性別「男性」のスコアが「0」であるとすると、性別「女性」を選択する。
そして、サーバSvは、スコアが最も高い分類を選択する(ステップS2509)。ここで、スコアが最も高い分類が複数あったとすると、具体的には、例えば、分類「日用品」のスコアと、分類「高級品」のスコアとが同数であったとすると、両方を選択することとする。つぎに、サーバSvは、選択した属性と分類とが示す、属性と分類とに応じた情報を端末Tiに表示して(ステップS2510)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
以上説明したように、実施の形態4にかかるサーバSvによれば、表示エリアに表示された複数の単語のうち、指定された第1の属性に対応付けられたテキストに含まれ、かつ、指定された第2の属性に対応付けられたテキストに含まれる単語を特定することができる。そして、サーバSvによれば、特定した単語を含むテキストに対応付けられた属性に応じた情報を表示エリアに提示することができる。
これにより、第1の属性(性別「女性」、年代「30代」および分類「日用品」)の指定と、第2の属性(性別「女性」、年代「30代」および分類「高級品」)の指定と、を受け付けた場合に、指定された属性間に共通する特徴を判断し易くさせることができる。
例えば、第1の属性(性別「女性」、年代「30代」および分類「日用品」)により、サーバSvは、これらに関係性のある「パン」、「アロマ」、「Yシャツ」および「ビール」といった単語を特定することができる。また、第2の属性(例えば、性別「女性」、年代「30代」および分類「高級品」)により、サーバSvは、これらに関係性のある「ネックレス」、「ブランドA」、「ブランドB」、「パン」および「アロマ」といった単語を特定することができる。
そして、サーバSvは、第1および第2の属性により特定した単語のうち、第1および第2の属性に共通する単語(「パン」、「アロマ」)に関連する属性に応じた情報を表示して、指定された属性間に共通する特徴を判断し易くさせることができる。例えば、サーバSvは、共通する単語(「パン」、「アロマ」)に応じて特定される、性別「女性」および年代「30代」の属性や「高級品」および「日用品」の分類を提示することができる。
これにより、ユーザは、重複部分の単語間に共通する特徴や単語間に顕著にあらわれる特徴を把握可能となり、消費者の買い物傾向や買い回りなどの分析に有益な情報を簡単に得ることができる。例えば、ユーザは、30代の女性が日用品や高級品を購入した場合に、「パン」や「アロマ」についても購入する傾向にある、ということを分析することができる。また、ユーザは、「パン」や「アロマ」の各店舗を回って買い物をする傾向があるということを分析することができる。このように、実施の形態4によれば、ユーザは、買い物傾向や買い回り分析を行うにあたり、スキルや知識に乏しくても、分析に有益な情報を簡単に得ることができ、有効な分析を行うことができる。
なお、本実施の形態で説明した表示制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。表示制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、表示制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)表示エリアに表示された複数の単語のうち、一または複数の単語の指定を受け付けると、
少なくとも単語を含むテキストを属性に対応付けて記憶する記憶部を参照して、指定された前記一または複数の単語のいずれかを含むテキストに対応付けられた属性を特定し、
特定した前記属性に応じた情報を前記表示エリアに表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
(付記2)前記表示エリアのいずれかの範囲を示す図形部品を配置する操作を受け付けると、表示された前記複数の単語のうち、配置された前記図形部品の位置に応じた範囲に表示された一または複数の単語を特定し、特定した前記一または複数の単語が、指定された前記一または複数の単語であると判定する、
ことを特徴とする付記1に記載の表示制御プログラム。
(付記3)前記表示エリアには、前記複数の単語に含まれる単語間の関係が示されており、
前記表示する処理は、前記単語間の関係を維持しつつ、特定した前記属性に応じた情報を前記表示エリアに表示する、
ことを特徴とする付記1または2に記載の表示制御プログラム。
(付記4)前記記憶部は、さらに、単語を属性に対応付けて記憶し、
前記特定する処理は、前記記憶部を参照して、指定された前記一または複数の単語のいずれかを含むテキストに対応付けられた属性と、前記一または複数の単語に対応付けられた属性とを特定し、
前記表示する処理は、特定した前記テキストに対応付けられた属性と、特定した前記単語に対応付けられた属性とに応じた情報を前記表示エリアに表示する、
ことを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の表示制御プログラム。
(付記5)前記特定する処理は、指定された前記一または複数の単語の単語ごとに、前記単語を含むテキストに対応付けられた属性を特定し、
前記表示する処理は、前記単語ごとに特定された属性の頻度に基づいて、前記属性に応じた情報を前記表示エリアに表示する、
ことを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の表示制御プログラム。
(付記6)属性の指定を受け付けると、少なくとも単語を含むテキストを属性に対応付けて記憶する記憶部を参照して、表示エリアに表示された複数の単語のうち、指定された前記属性に対応付けられたテキストに含まれる一または複数の単語を特定し、
特定した前記一または複数の単語を、表示された前記複数の単語に含まれる他の単語と区別可能に表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
(付記7)特定した前記一または複数の単語が位置する範囲を示す図形部品を前記表示エリアに表示する、
ことを特徴とする付記6に記載の表示制御プログラム。
(付記8)前記表示エリアには、前記複数の単語に含まれる単語間の関係が示されており、
前記表示する処理は、
前記単語間の関係を維持しつつ、前記図形部品を前記表示エリアに表示する、
ことを特徴とする付記7に記載の表示制御プログラム。
(付記9)前記記憶部は、さらに、単語を属性に対応付けて記憶し、
前記特定する処理は、前記記憶部を参照して、指定された前記属性に対応付けられたテキストに含まれる一または複数の単語と、指定された前記属性に対応付けられた単語とを特定し、
前記表示する処理は、特定した前記テキストに含まれる一または複数の単語と、特定した前記属性に対応付けられた単語とを、前記他の単語と区別可能に表示する、
ことを特徴とする付記6〜8のいずれか一つに記載の表示制御プログラム。
(付記10)特定した前記複数の単語の中から、各単語同士の関係の度合いに基づいて単語を選択する、処理をコンピュータに実行させ、
前記表示する処理は、選択した単語を前記他の単語と区別可能に表示する、
ことを特徴とする付記6〜8のいずれか一つに記載の表示制御プログラム。
(付記11)第1の属性の指定と、第2の属性の指定とを受け付けると、少なくとも単語を含むテキストを属性に対応付けて記憶する記憶部を参照して、表示エリアに表示された複数の単語のうち、指定された前記第1の属性に対応付けられたテキストに含まれ、かつ、指定された前記第2の属性に対応付けられたテキストに含まれる一または複数の単語を特定するとともに、特定した前記一または複数の単語のいずれかを含むテキストに対応付けられた属性を特定し、
特定した前記属性に応じた情報を前記表示エリアに表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
(付記12)表示エリアに表示された複数の単語のうち、一または複数の単語の指定を受け付けると、
少なくとも単語を含むテキストを属性に対応付けて記憶する記憶部を参照して、指定された前記一または複数の単語のいずれかを含むテキストに対応付けられた属性を特定し、
特定した前記属性に応じた情報を前記表示エリアに表示する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする表示制御方法。
(付記13)属性の指定を受け付けると、少なくとも単語を含むテキストを属性に対応付けて記憶する記憶部を参照して、表示エリアに表示された複数の単語のうち、指定された前記属性に対応付けられたテキストに含まれる一または複数の単語を特定し、
特定した前記一または複数の単語を、表示された前記複数の単語に含まれる他の単語と区別可能に表示する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする表示制御方法。
(付記14)第1の属性の指定と、第2の属性の指定とを受け付けると、少なくとも単語を含むテキストを属性に対応付けて記憶する記憶部を参照して、表示エリアに表示された複数の単語のうち、指定された前記第1の属性に対応付けられたテキストに含まれ、かつ、指定された前記第2の属性に対応付けられたテキストに含まれる一または複数の単語を特定するとともに、特定した前記一または複数の単語のいずれかを含むテキストに対応付けられた属性を特定し、
特定した前記属性に応じた情報を前記表示エリアに表示する、
処理をコンピュータに実行することを特徴とする表示制御方法。
(付記15)表示エリアに表示された複数の単語のうち、一または複数の単語の指定を受け付けると、
少なくとも単語を含むテキストを属性に対応付けて記憶する記憶部を参照して、指定された前記一または複数の単語のいずれかを含むテキストに対応付けられた属性を特定し、
特定した前記属性に応じた情報を前記表示エリアに表示する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記16)属性の指定を受け付けると、少なくとも単語を含むテキストを属性に対応付けて記憶する記憶部を参照して、表示エリアに表示された複数の単語のうち、指定された前記属性に対応付けられたテキストに含まれる一または複数の単語を特定し、
特定した前記一または複数の単語を、表示された前記複数の単語に含まれる他の単語と区別可能に表示する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記17)第1の属性の指定と、第2の属性の指定とを受け付けると、少なくとも単語を含むテキストを属性に対応付けて記憶する記憶部を参照して、表示エリアに表示された複数の単語のうち、指定された前記第1の属性に対応付けられたテキストに含まれ、かつ、指定された前記第2の属性に対応付けられたテキストに含まれる一または複数の単語を特定するとともに、特定した前記一または複数の単語のいずれかを含むテキストに対応付けられた属性を特定し、
特定した前記属性に応じた情報を前記表示エリアに表示する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。