JP6900422B2 - オゾン層の観測方法 - Google Patents
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Description
(1)天体写真を撮影し、その撮像画像について天体画像解析ソフトウェアで画像処理を行うことでオゾン層の濃度を求めることができるため、非常に容易である。
(2)大掛かりな設備や専用測定機器が不要であるため、低コストにオゾン層の観測を行うことができる。
(3)地球周回天体として、月だけでなくISSも選択することができるため、地上からオゾン層の定期的な観察が可能である。
(4)水平方向に入射する太陽光の反射光を利用してオゾンの濃度を求めるため、オゾン層におけるオゾンの高度分布(鉛直方向の分布)を把握することができる。
まず、ISSのターコイズフリンジ出現時刻を算定する工程S0について説明する。ISSは、地上から約400kmの上空を周回する地球周回天体であり、その周回軌道を計算することにより、地上の特定の場所でISSを観測可能な時刻及び方角を算定することができる。一例として、宇宙ステーション「きぼう」の観測に関する情報は、宇宙航空研究開発機構のウェブサイト(http://kibo.tksc.jaxa.jp/)で得ることができ、ウェブサイト画面上で観測地を選択すると、観測可能な時刻(見え始め・最大仰角・見え終わり)とその方角に関する情報を得ることができる。そして、ISSのターコイズフリンジ出現時刻については、月食同様にISSが地球の影に入った際又はISSが地球の影から出る際にISSにターコイズフリンジが現れることから、ISSの観測可能な時刻のうち、見え始め又は見え終わりの近傍の時刻が選択される。
次に、ISSの撮影工程S1a及びS2aについて説明する。図2には、本実施形態で用いられる観測装置1が示されている。本工程S1a及びS2aで用いる撮像手段としては、デジタルカメラ2が選択されている。デジタルカメラ2は三脚5に固定して用いられるが、天体の日周運動により星が線状に流れるのを防ぐため、図2に示すように、赤道儀4を介してデジタルカメラを三脚5に固定することが好ましい。また、本実施形態では、撮影対象である地球周回天体9はISSであることから移動速度が速く、ターコイズフリンジが出現している時間は数秒間と短くなっている。そのため、図2に示すように、三脚5に固定されたデジタルカメラ2からなる撮像手段を2台用意し、各デジタルカメラ2に後述するパンドパスフィルタ3a、3bをそれぞれ取り付け、2台同時のタイミングでターコイズフリンジが出現しているISSを撮影する必要がある。2台のデジタルカメラ2の撮影タイミングを正確に同期させると共にブレを防ぐため、リモートレリーズ22を用いることが好ましい。また、撮影の際には、デジタルカメラ2内部のミラーの跳ね上げによるブレを防ぐため、ミラーアップ機能を設定して撮影を行うことが好ましい。また、後述する測光工程及び等級算出工程において、撮像画像データ中の等級が判明している恒星を比較星として利用するため、ターコイズフリンジが出現しているISSと比較星とが同じ写野に入るように各デジタルカメラ2で撮影する。比較星は、各デジタルカメラ2とも同じ星とする。なお、ターコイズフリンジが出現しているISSの周囲に適当な比較星がみられない場合には、別途、等級が判明している比較星を各デジタルカメラ2で撮影し、その撮像画像データを取得することにより測光工程及び等級算出工程で使用することができる。
次に、第1の撮像画像データ取得工程S1b及び第2の撮像画像データ取得工程S2bについて説明する。この工程では、上述した撮影工程S1a及びS2aにおいて撮影されたISS及び比較星の撮像画像データが得られる。図2に示すように、本発明の観測装置1は、撮像手段2と、この撮像手段2に接続可能なデータ処理・演算手段6と、データ各種を格納するためのメモリ7とが備えられている。撮像手段2であるデジタルカメラにも通常メモリが備えられているので、デジタルカメラ2で撮影された画像データはカメラ内部にいったん格納され、その後の画像解析時に演算手段6及びメモリ7に格納されて使用される。ここで、第1の撮像画像データ及び第2の撮像画像データは、いずれも画像解析における精度を高めるため、RAWフォーマット形式によるRAW画像として取得することが好ましい。なお、本実施形態において、第1の撮像画像データ及び第2の撮像画像データという用語は、2台の撮像手段2によって同時のタイミングで撮影されて取得された一組の撮像画像データのことをいう。
次に、R画素画像データの取得工程S1cについて説明する。この工程では、上述した工程S1bで取得された第1の撮像画像データのRGBの各受光素子のデータから、R画素画像データが選択的に取得される。これによって、太陽光SBのうち、オゾン層OLを通過した際にオゾンに吸収されて減衰した赤色の光の輝度データを得ることができる。このR画素画像データは、後述するISSの測光等の解析を容易とするため、FITSフォーマット(天体画像用のフォーマット)形式で取得することが好ましい。一例として、raw2fits(星空公団、https://www.kodan.jp/)というソフトウェアを用いることにより、RAWフォーマット形式のデータをFITSフォーマット形式の画像データとして取得することができる。raw2fitsを用いて第1の撮像画像データ等のRAW画像をFITSフォーマット形式に変換すると、RAW画像のRGB画素画像データが受光素子ごとのデータに分割されてFITS形式に変換される。具体的には、RAW画像がベイリー配列(RGGB)によるRGB画素画像データの場合には、FITSフォーマット形式に変換すると、red(R画素)、blue(B画素)、green1(G1画素)、green2(G2画素)、green(G画素)の5つのフォルダに格納されたデータとして得られる。このデータのうち、red(R画素)のファイルには、FITSフォーマット形式に変換されたR画素画像データのみが格納されるので、このようにして、R画素画像データを取得することができる。
次に、B画素画像データの取得工程S2cについて説明する。この工程では、上述した工程で取得された第2の撮像画像データのRGBの各受光素子のデータから、B画素画像データが選択的に取得される。これによって、太陽光SBのうち、オゾンに吸収されることなくオゾン層OLを通過した光の輝度データを得ることができる。このB画素画像データは、上述した工程S1cにおけるR画素画像データと同様の方法により取得することができ、raw2fitsソフトウェアを用いることにより、第2の撮像画像データがFITSフォーマット形式に変換され、B画素画像データがblue(B画素)のファイルに格納されて得られる。
次に、R画素画像データの一次処理工程S1dについて説明する。本工程では、画像解析の精度を高めるため、R画素画像データ中に含まれるノイズや画像ムラの除去が行われる。まず、撮像手段2であるデジタルカメラの撮像画像には、暗電流によるノイズ(ダークノイズ)が含まれているため、ダークノイズの除去を行うことが好ましい。ダークノイズの除去方法としては、第1の撮像画像データを取得したときと同じ条件において、カメラレンズ21にキャップをかぶせるなど入射光がない状態で撮影したダークノイズの撮像画像データを取得し、この撮像画像データをFITS形式に変換してダークノイズのR画素画像データを取得する。以下式(2)に示すように、前述した第1の撮像画像データから得られたR画素画像データから、このダークノイズのR画素画像データを減算することによりダークノイズの除去が行われる。一方で、デジタルカメラの撮像画像には、デジタルカメラ2の受光素子やレンズ等に起因する画像ムラも含まれているため、この画像ムラの除去を行うことも好ましい。この画像ムラの除去としては、十分かつ均一な光が入射したときの画像(フラット画像)を撮影してフラット画像データを取得し、このフラット画像データをFITS形式に変換してフラット画像のR画素画像データを取得する。また、このフラット画像にもダークノイズが含まれているため、フラット画像の撮影と同じ条件でフラット画像のダークノイズの撮像画像データを取得し、この撮像画像データをFITS形式に変換してフラット画像のダークノイズのR画素画像データを取得する。以下式(2)に示すように、フラット画像のR画素画像データからフラット画像のダークノイズのR画素画像データを減算することにより、画像ムラに基づくR画素画像データが得られるので、この値でダークノイズが除去されたR画素画像データを除することにより、ノイズや画像ムラが除去されたR画素画像データが得られる。なお、一次処理工程S1dは実行することが望ましいが、画像解析を簡略的に行う場合には省略することも可能である。
次に、B画素画像データの一次処理工程S2dについて説明する。本工程では、上述した工程S1d同様に、B画素画像についても画像解析の精度を高めるため、B画素画像データ中に含まれるノイズや画像ムラの除去を行う。除去方法については、上述したR画素画像データの一次処理工程S1dで説明した方法と同様に行うことができる。ダークノイズの除去方法としては、第2の撮像画像データを取得したときと同じ条件において撮影したダークノイズの撮像画像データを取得し、この撮像画像データをFITS形式に変換してダークノイズのB画素画像データを取得する。以下式(3)に示すように、前述した第2の撮像画像データから得られたB画素画像データから、このダークノイズのB画素画像データを減算することによりダークノイズの除去が行われる。また、画像ムラの除去としては、フラット画像を撮影してフラット画像データを取得し、このフラット画像データをFITS形式に変換してフラット画像のB画素画像データを取得する。また、フラット画像の撮影と同じ条件でフラット画像のダークノイズの撮像画像データを取得し、この撮像画像データをFITS形式に変換してフラット画像のダークノイズのB画素画像データを取得する。以下式(3)に示すように、フラット画像のB画素画像データからフラット画像のダークノイズのB画素画像データを減算することにより、画像ムラに基づくB画素画像データが得られるので、この値でダークノイズが除去されたB画素画像データを除することにより、ノイズや画像ムラが除去されたB画素画像データが得られる。なお、一次処理工程S2dは実行することが望ましいが、画像解析を簡略的に行う場合には省略することも可能である。
次に、ISS及び比較星の測光工程S1e及びS2eについて説明する。天体画像において、指定した範囲内における天体の光量を測定することを測光という。本工程では、ISS及び比較星の光量を一次処理された各画素画像データの輝度値(カウント値)として得る。工程S1eとしては、一次処理されたR画素画像データについて、ISS及び比較星に該当する領域をそれぞれ選択し、その領域の輝度値(カウント値)を算出することにより、ISS及び比較星の光量を求めることができ、工程S2eとしては、一次処理されたB画素画像データについて、ISS及び比較星に該当する領域をそれぞれ選択し、その領域の輝度値(カウント値)を算出することにより、ISS及び比較星の光量を求めることができる。なお、このISS及び比較星の測光は、上述したソフトウェア「マカリ」によって容易に行うことができる。
次に、第1の等級(m1)の算出工程S1fについて説明する。本工程では、ISS及び比較星の測光工程S1eで得られたR画素画像データのカウント値に基づき、ISSの等級(m1)を以下式(4)により算出することができる。なお、この式(4)は2つの天体の等級(ma、mb)とその明るさ(Fa、Fb)との関係を示すポグソンの式(以下式(5))に基づくものである。
次に、第2の等級(m2)の算出工程S2fについて説明する。本工程では、ISS及び比較星の測光工程S2eで得られたB画素画像データのカウント値に基づき、ISSの等級(m2)を以下式(6)により算出することができる。
次に、オゾン濃度(n)の算出工程S4について説明する。まず、ランバート・ベールの法則による式(10)によれば、媒質に入射する前の光の強度をI0、長さlの媒質を透過した後の光の強度をIとしたときの吸光度Aは、媒質の濃度nと媒質の通過距離(光路長)lに比例している。なお、σはモル吸光断面積を示す。
次に、太陽光のオゾン層の通過距離lの算定工程S3について説明する。太陽光のオゾン層の通過距離lとは、図3に示すように、太陽光SBがISS9に到達するまでに通過したオゾン層の通過距離lをいい、ランバート・ベールの法則による式(7)における光路長に該当する。ISS9の軌道計算を行うことにより、ISSに照射される太陽光が地球上空のどの部分を通過したかを算出することができ、通過距離を算定することができる。
まず、月食のターコイズフリンジ出現時刻を算定する工程S10について説明する。月食は月が地球の影に入ることによって生じるため、月と地球の軌道計算を行うことによって月食の日程を確認することができる。月食の日程や詳細な時刻については、例えば、国立天文台のウェブサイトなどで発表されており、手軽に確認することができる。月食のターコイズフリンジ出現時刻については、月が半影から本影に入った際又は月が本影から半影に入った際に現れるが、第一の実施形態のISSとは異なり、月の動きはゆっくりであることから月食のターコイズフリンジ出現時刻は比較的長時間(皆既月食であれば約1時間程度)となり、所望の時間を選択することができる。
次に、月食の撮影工程S11a及びS12aについて説明する。図5には、本実施形態で用いられる観測装置10が示されている。本工程S11a及びS12aで用いる撮像手段としては、レンズの代わりに小口径望遠鏡8を取り付けたデジタルカメラ2が選択されている。デジタルカメラ2と望遠鏡8との間にはアダプター81とバンドパスフィルタ3(3a、3b)とが配置されている。また、本実施形態では、撮影対象である地球周回天体90は月であることから、第一の実施形態のISSよりも移動速度が遅く、ターコイズフリンジが出現している時間も比較的長い。そのため、図5に示すように、撮像手段は1台のデジタルカメラ2とし、2種類のパンドパスフィルタ3(3a、3b)を1種類ずつ数十秒程度で取り換えて撮影を行うことができる。なお、第一の実施形態で示すように、撮像手段を2台準備し、2台同時のタイミングで撮影を行うことも可能である。また、後述する測光工程及び等級算出工程において、撮像画像データ中の等級が判明している恒星を比較星として利用するため、月と比較星とが同じ写野に入るようにデジタルカメラ2で撮影する。なお、月の周囲に適当な比較星がみられない場合には、別途、等級が判明している比較星をデジタルカメラ2で撮影し、その撮像画像データを取得することにより測光工程及び等級算出工程で使用することができる。また、撮像手段2及びバンドパスフィルタ3(3a、3b)を含めた観測装置10の構成、使用方法等についてのその他の説明は上述した第一の実施形態のものと同様であり、その機能や作用効果も同様である。
次に、第1の撮像画像データ取得工程S11b及び第2の撮像画像データ取得工程S12bについて説明する。この工程では、上述した撮影工程S11a及びS12aにおいて撮影された月食及び比較星の撮像画像データが得られる。図5に示すように、本発明の観測装置10は、撮像手段2と、この撮像手段2に接続可能なデータ処理・演算手段6と、データ各種を格納するためのメモリ7とが備えられている。撮像手段2であるデジタルカメラにも通常メモリが備えられているので、デジタルカメラ2で撮影された画像データはカメラ内部にいったん格納され、その後の画像解析時に演算手段6及びメモリ7に格納されて使用される。ここで、第1の撮像画像データ及び第2の撮像画像データは、いずれも画像解析における精度を高めるため、RAWフォーマット形式によるRAW画像として取得することが好ましい。なお、本実施形態においては、第1の撮像画像データ及び第2の撮像画像データという用語は、撮影手段2における2種類のバンドパスフィルタ3(3a、3b)を数十秒程度で交換して撮影を行うことにより、実質的に同じ時間に撮影されたとみなすことができる一組の撮像画像データのことをいう。
次に、月食のターコイズフリンジ部分及び比較星の測光工程S11e及びS12eについて説明する。本工程では、月食のターコイズフリンジ部分及び比較星の光量を一次処理された各画素画像データの輝度値(カウント値)として得る。工程S11eとしては、一次処理されたR画素画像データについて、月食のターコイズフリンジ部分における一定領域及び比較星に該当する範囲をそれぞれ選択し、その範囲の輝度値(カウント値)を算出することにより、選択領域における月食のターコイズフリンジ部分及び比較星の光量を求めることができ、工程S12eとしては、一次処理されたB画素画像データについて、月食のターコイズフリンジ部分における一定領域及び比較星に該当する範囲をそれぞれ選択し、その範囲の輝度値(カウント値)を算出することにより、選択領域における月食のターコイズフリンジ部分及び比較星の光量を求めることができる。R画素画像データにおける月食のターコイズフリンジ部分の選択領域と、B画素画像データにおける月食のターコイズフリンジ部分の選択領域とは互いに対応する領域とする。なお、この月食のターコイズフリンジ部分及び比較星の測光は、上述したソフトウェア「マカリ」によって容易に行うことができる。また、この測光工程S11e及びS12eにおいて、月食のターコイズフリンジ部分の選択領域を決定するにあたり、一次処理されたR画素画像データ及びB画素画像データのコントア(天体画像の輝度分布を示す等光度曲線)を作成することが好ましい。これにより、ターコイズフリンジ部分の輝度の分布状況が視覚的に一覧できるため、ターコイズフリンジ部分のどの部分を選択領域とすればよいか判別しやすくなる。さらに、第1のバンドパスフィルタを介して撮影された第1の撮像画像データに基づくR画素画像データのコントアと、第2のバンドパスフィルタを介して撮影された第2の撮像画像データに基づくB画素画像データのコントアとを比較することにより、オゾン層におけるオゾンの立体的な分布を視覚的に確認することができる。
2 デジタルカメラ
21 レンズ
22 リモートレリーズ
3 バンドパスフィルタ
3a 第1のバンドパスフィルタ
3b 第2のバンドパスフィルタ
4 赤道儀
41 赤道儀操作部
5 三脚
6 データ処理・演算手段(画像解析手段・演算手段)
7 メモリ
8 望遠鏡
81 アダプター
9、90 地球周回天体
SB 太陽光
l 太陽光SBがオゾン層を通過した距離
RL 反射光
TF ターコイズフリンジ
OL オゾン層(成層圏)
AL 大気の層(対流圏)
P 月の半影
U 月の本影
Claims (2)
- 地上の特定の場所から観測される、ISS(国際宇宙ステーション)又は人工衛星から選択される地球周回天体のターコイズフリンジ出現時刻及び方角を算定する工程と、
前記場所における、前記地球周回天体のターコイズフリンジ出現時刻及び方角にて、ターコイズフリンジが出現している前記地球周回天体と、測光標準星から選択される等級が判明している比較星とが、同じ写野に入るように520〜650nmの緑色〜赤色系光の波長領域のうちの一部の波長帯域を通過帯域とする第1のバンドパスフィルタを取り付けた撮像手段で撮影し、第1の撮像画像データを取得する第1の撮像工程と、
前記場所における、前記地球周回天体のターコイズフリンジ出現時刻及び方角にて、前記第1の撮像工程における撮影と同時のタイミングで、ターコイズフリンジが出現している前記地球周回天体と、前記比較星とが、同じ写野に入るように400〜470nmの青色系光の波長帯域のうちの一部の波長帯域を通過帯域とする第2のバンドパスフィルタを取り付けた撮像手段で撮影し、第2の撮像画像データを取得する第2の撮像工程と、
前記第1の撮像画像データのRGB画素画像データのうち、R画素画像データを取得する工程と、
前記第2の撮像画像データのRGB画素画像データのうち、B画素画像データを取得する工程と、
前記第1の撮像画像データの前記R画素画像データにおいて、ターコイズフリンジが出現している前記地球周回天体に該当する領域A1と、前記比較星に該当する領域と、をそれぞれ選択し、前記地球周回天体に係る選択領域A1のR画素の輝度値及び前記比較星に係る選択領域のR画素の輝度値から、式(1)により、ターコイズフリンジが出現している前記地球周回天体の等級を第1の等級m1として求める工程と、
により、オゾンの濃度nを求める工程と、を備えることを特徴とするオゾン層の観測方法。 - 前記第1の撮像画像データ及び前記第2撮像画像データは、RAWフォーマット形式によるRAW画像データであることを特徴とする請求項1に記載のオゾン層の観測方法。
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JP2019203889A (ja) | 2019-11-28 |
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