JP6898191B2 - 表示灯 - Google Patents

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Description

本発明は、場所や警告を知らせるための表示灯に関し、例えば防災設備の場所を示すために防災設備やその近傍に取り付けられ発信機と合体して外観的に融合する防災用表示灯に利用して有効な技術に関する。
従来、建物内部には火災の発生を知らせるために、火災報知システムが設けられている。火災報知システムは、火災感知器や押釦スイッチを備えた手動の火災発信機、受信機、火災報知用のベル、表示灯などから構成され、このうち火災発信機は建物の廊下等の壁面に適切な高さで設置されている。火災発生時には、発見者が火災発信機の押釦スイッチを強く押すことにより、火災発生を知らせる信号が受信機に伝送されると共に、火災発信機の近傍に設けられるベルから警報音が発せられて、周囲の人に対し火災発生を知らせることができる。
一方、表示灯は、火災発信機や消火栓箱等の防災機器の設置位置を表示するために設けられている機器であり、例えば、火災の発生時にその発見者が火災発信機の押釦スイッチをいち早く押すことができるようにその設置位置を速やかに認識したり、消防作業従事者が消火栓箱の設置位置を速やかに認識したりするのを可能にしている。
また、近年、火災発生をベルによる警報音で報知することに加え、視認性の高い高光度の白色光(フラッシュ光)を点滅させるようにした警報システムが実用化されている。この警報システムによれば、音響だけでなく強い光の点滅により火災発生を報知するため、例えば聴覚不自由者にも、火災の発生を早期にかつ確実に認識させることができる。
このような警報システムにあっては、火災が発生した場合に、複数の警報装置のフラッシュを火災発生場所から非常口に向かって順番に点滅させることにより、非常口に向かって火災発生場所から遠ざかるように視覚的に避難を誘導する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2014−186430号公報
しかしながら、上記特許文献1の警報システムの場合、複数の警報装置を見渡せる場所では、非常口に向かう光の点滅によって避難誘導方向を視覚的に認識できるが、複数の警報装置を見渡すことのできない場所では、幾つかの光の点滅からは避難誘導方向を認識するのが困難になるという課題がある。
特に、火災に伴い発生した煙によって視界が遮られてしまうと、複数の警報装置を見渡すことができなくなり、避難誘導方向を認識するのがより一層困難になるという課題があった。
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、火災発信機と外観的に融合した装置として使用することが可能であるとともに、その発信機の設置位置を示すことと、避難誘導方向を示すことができる表示灯を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
前方から操作可能な押釦および前記押釦が操作されたことを検知して信号を出力する回路基板を内蔵した本体ケースと前記押釦の一部が露出する開口部を有する取付けベース体とを備えた発信機と、その発信機の取付箇所との間に介在させた状態で設置される表示灯であって、
前面が前記取付けベース体の前面とほぼ同一平面を成して配設された透光性を有する表示パネル部と、
前記表示パネル部の裏側に所定の配列で設けられ、その表示パネル部の裏面へ向けて光を照射する複数の発光部と、
前記複数の発光部を所定のパターンで点灯制御する点灯制御部と、
を備え、
前記点灯制御部は、前記複数の発光部を所定の光度で点灯させる発信機位置表示制御と、前記複数の発光部の光度を所定方向への移動を促す態様で点灯させる誘導表示制御を実行可能であることを特徴とする。
上記構成の表示灯であれば、複数の発光部を所定の光度で点灯させて、発信機の設置位置を示すことと、複数の発光部の光度を所定方向への移動を促す態様で点灯させて、その光の流れよって避難誘導方向を示すことができる。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の表示灯において、
前記点灯制御部は、前記複数の発光部を全て略同じ光度で点灯させる発信機位置表示制御と、前記複数の発光部の光度を所定方向に沿う並び順で順次点灯させる誘導表示制御を実行可能であることを特徴とする。
上記構成によれば、複数の発光部を全て略同じ光度で点灯させて、発信機の設置位置を示すことと、複数の発光部の光度を所定方向に沿う並び順で順次変化させて光の流れをつくるように点灯させて、その光の流れよって避難誘導方向を示すことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の表示灯において、
前記点灯制御部は、前記誘導表示制御を実行する際、右から左へ又は左から右へ向かって前記複数の発光部を順次点灯させるように制御することを特徴とする。
上記構成によれば、右から左へ向かう光の流れや、左から右へ向かう光の流れをつくり、
その表示灯の位置から左へ向かう避難誘導方向を示すことと、右へ向かう避難誘導方向を示すことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の表示灯において、
前記点灯制御部は、右から左へ向かって前記複数の発光部を順次点灯させる際、左端の前記発光部を連続して点灯させるように制御し、左から右へ向かって前記複数の発光部を順次点灯させる際、右端の前記発光部を連続して点灯させるように制御することを特徴とする。
上記構成によれば、予め左端側の発光部を連続して点灯させておき、その左端の発光部へ向かって右から左への並び順で発光部を順次点灯させれば、右から左へ向かう避難誘導方向をより好適に表示することができる。
同様に、予め右端側の発光部を連続して点灯させておき、その右端の発光部へ向かって左から右への並び順で発光部を順次点灯させれば、左から右へ向かう避難誘導方向をより好適に表示することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の表示灯において、
前記点灯制御部は、右から左へ向かって前記複数の発光部を順次点灯させる際、左端の前記発光部をそれ以外の発光部よりも高光度で連続して点灯させるように制御し、左から右へ向かって前記複数の発光部を順次点灯させる際、右端の前記発光部をそれ以外の発光部よりも高光度で連続して点灯させるように制御することを特徴とする。
上記構成によれば、例えば、予め左端側の発光部を最高光度で連続して点灯させておき、その左端の発光部へ向かって右から左への並び順で発光部を最高光度で点灯させれば、右から左へ向かう避難誘導方向をより好適に表示することができる。
同様に、予め右端側の発光部を最高光度で連続して点灯させておき、その右端の発光部へ向かって左から右への並び順で発光部を最高光度で点灯させれば、左から右へ向かう避難誘導方向をより好適に表示することができる。
このとき、左端側の発光部や右端側の発光部以外の発光部を、例えば、表示灯として機能する光度で点灯させた状態を保持していれば、光の流れよって避難誘導方向を示すことに加え、発信機の設置位置を継続して示すことができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の表示灯において、
前記表示パネル部は左右一対の表示部を有するように構成され、左側の表示部の左側外縁と右側の表示部の右側外縁は円弧形状に形成されており、
前記複数の発光部は、前記表示部の外縁に倣うように円弧状に配列されていることを特徴とする。
上記構成によれば、左右一対の表示部(表示パネル部)を有するように構成された表示灯であって、その表示部の外縁が円弧形状に形成されているものにも複数の発光部を好適に配設することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の表示灯において、
前記左側の表示部の左側外縁の左端には先端が左方を向く矢印部が形成されており、前記右側の表示部の右側外縁の右端には先端が右方を向く矢印部が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、複数の発光部による光の流れよって避難誘導方向を示すことに加え、表示部に形成されている矢印部によって、その避難誘導方向を好適に表示することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の表示灯において、
前記表示パネル部の裏側に、その表示パネル部の裏面へ向けて前記複数の発光部よりも強い光を発するフラッシュ発光部を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、複数の発光部による光の流れよって避難誘導方向を示すことに加え、フラッシュ発光部による視認性の高い高光度のフラッシュ光を点滅させる光警報を行うことができる。
本発明によれば、火災発信機と外観的に融合した装置として使用することが可能であるとともに、その発信機の設置位置を示すことと、避難誘導方向を示すことができる表示灯を実現することができる。
本発明に係る表示灯と外観的に融合させて使用するのに好適な火災発信機の一例を示すもので、(A)は発信機の正面図、(B)は発信機の側面図である。 図1の火災発信機の内部構造を示す分解斜視図である。 図1の火災発信機を斜め後方から見た斜視図である。 図1の火災発信機の中央にて切断して内部構造を示した縦断面図である。 図1の火災発信機を消火栓箱の扉等のパネルに取り付ける際の様子を示す斜視図である。 実施形態の表示灯を発信機と合体させた状態を示す斜視図である。 実施形態の表示灯を構成する表示部本体を示すもので、(A)は斜視図、(B)は底面図、(C)は断面図である。 実施形態の表示灯を構成する表示部本体を示す背面図である。 表示部本体の背面側に接合される裏面カバーの具体例を示すもので、(A)は正面図、(B)は断面図である。 表示部本体の背面に裏面カバーを嵌合させた状態を示す側面図である。 本発明に係る表示灯を火災発信機と合体して消火栓箱の扉等のパネルに取り付ける際の様子を示す斜視図である。 本発明に係る表示灯の点灯パターンに関する説明図である。 本発明に係る表示灯による避難誘導例に関する説明図(A)(B)である。 本発明に係る表示灯の変形例を示す正面図である。 本発明に係る表示灯の変形例を示す正面図(A)(B)である。
以下、図面を参照して、本発明に係る表示灯およびこれと外観的に融合させて使用するのに好適な火災発信機の一実施形態について説明する。
本実施形態における火災発信機(以下、単に発信機と記す)10は、火災等の異常が発生した際に押釦を強く押して内部のスイッチをオンさせることにより異常の発生を知らせる信号を受信機に伝送する機能を備え、建造物の壁面あるいは消火栓箱の扉などに設置されて使用されるように構成されている。具体的には、本実施形態の発信機は、押釦スイッチを有する発信機本体と、発信機本体を壁面等に取り付けるためのリング状のナットからなる固定手段と、発信機本体と合体して外観的に融合する表示灯などから構成される。
図1〜図4は、発信機の構成を示す。このうち、図1(A)は発信機の正面図、図1(B)は発信機の側面図、図2は発信機の分解斜視図、図3は図1に示す火災発信機を斜め後方から見た斜視図、図4は図1に示す火災発信機の中央にて切断して内部構造を示した縦断面図である。
図1に示すように、発信機10は、前面中央に押釦11が設けられており、該発信機10を壁面等に取り付けるための固定手段としてのリング状ナット20を備える。
また、発信機10は、前面視小判状(円を2本の平行線で上下に切断し、切断された左右両側の弓状部を除いた形状)をなしほぼ中央に押釦11を有する本体ケース12と、該本体ケース12の前端部と係合する収納枠部13Aを背部に有する取付けベース体13と、を備える。取付けベース体13は、ほぼ平坦な前面パネル部を有し該前面パネル部の縁部に、上フランジ部13B1および下フランジ部13B2と横フランジ部13B3(図3参照)が設けられているとともに、中央に押釦11の前面が臨む開口部13Cが形成されている。上フランジ部13B1と下フランジ部13B2の外縁は円弧形状に形成されている。また、取付けベース体13の収納枠部13Aは上面と下面がそれぞれ円筒の一部をなす円弧状に形成され、それらの周面に、リング状ナット20が螺合可能な部分雄ネジ13D1,13D2が形成されている。
さらに、取付けベース体13の前面には、上記開口部13Cの上方に、収納凹部13E(図2参照)が形成され、該収納凹部13Eの前面側を覆うように小扉14が設けられている。小扉14は、両側部に上下方向に沿って所定の高さを有するリブ14a,14aが形成され、該リブ14a,14aの外側面にガイド溝14bが形成されている。そして、該ガイド溝14bが収納凹部13Eの側壁面に形成されている突状部13aに係合されるとともに、ガイド溝14bの一方の端(図2では上側の端部)が閉塞されている。また、収納凹部13Eの底壁には、突状部13aに対応する高さ位置に、小扉14の断面形状に対応した横長の矩形開口部13bと、取付けベース体13から本体ケース12が外れるのを防止する脱落防止ネジ23が挿通されるネジ挿通孔13eが形成されている。
なお、上記収納凹部13Eの底壁には、本体ケース12に内蔵される後述の回路基板上に設けられている電話コネクタに接続された電話ジャックに対応して電話機プラグを挿通可能にするための電話機プラグ差込口13cと、後述の押釦ロック解除用の復旧レバー17の先端が突出するための開口13dが形成されている。
押釦11は、下方へ向かって伸びる2本の脚部11a,11aを有し、該脚部11a,11aの先端(図では下端)には、外側方へ向って突出する突起が形成されており、該突起が本体ケース12の前面下部に設けられている一対の支承部12b,12b(図4参照)に係合されることで、突起を支点にして前後に回動可能に構成されている。また、押釦11の背部と本体ケース12との間には、圧縮バネ15および押釦スイッチ16が配設され、押釦11が圧縮バネ15のバネ力に抗して後方へ押圧されると、押釦スイッチ16がオンされるように構成されている。
さらに、押釦11の上端には係止片11cが形成されているとともに、本体ケース12の前面の収容凹部12A内に収容され先端が上下動可能にされた復旧レバー17および該復旧レバー17を下方へ向かって押圧する圧縮バネ18が設けられており、押釦11が押圧されると上端の係止片11cが復旧レバー17の先端の爪17aに係合することで押圧された状態が保持される。また、この状態で、復旧レバー17の先端が圧縮バネ18のバネ力に抗して上方へ持ち上げられると、係止片11cと復旧レバー17の爪17aとの係合が外れ、圧縮バネ15のバネ力によって押釦11が前方へ押されて元の位置に復帰するように構成されている。
また、本体ケース12の背部には、発光素子L1が実装された回路基板19および該回路基板19を覆う背面カバー21が、ネジ22によって装着されるように構成されている。本体ケース12には、押釦11の背部に相当する位置に発光素子L1の先端が突出する孔12aが形成されているとともに、押釦11が半透明な樹脂で形成されることで、押釦11を押すことにより押釦スイッチ16がオンされて火災発生を知らせる信号が受信機に伝送され、火災発信機からの信号で発光素子L1が点灯され、その光が半透明な押釦11を通して視認できるように構成されている。
回路基板19上には、押釦スイッチ16がオンされたことを検知して火災発生信号を生成する信号生成回路や生成された信号を火災受信機へ送信する信号出力回路、火災発信機からの信号を受信する信号受信回路、受信した信号に応じて発光素子L1を点灯させる駆動回路、電話ジャックに接続され火災発信機の電話機との間で通話信号を送受信する送受信回路などを構成する抵抗やコンデンサ、ICなどの電子部品が実装され、基板にはこれらの電子部品間を電気的に接続する配線パターンが形成されている。
上記本体ケース12と取付けベース体13とは、取付けベース体13背部の収納枠部13Aと本体ケース12の前端部(小判状部分)との嵌め合いにより一体化され、取付けベース体13の収納枠部13Aの底壁に設けられているネジ挿通孔13eに挿通されるネジ23と、本体ケース12の収容凹部12A内に設けられたボス部12B内に埋設されたナット(図示省略)とによって結合されるように構成されている。
また、背面カバー21には、一対の固定用のネジ22が挿通される一対のネジ挿通孔21aと、上記回路基板19上の回路と火災受信機とを接続するリード線が接続される端子台19Aを露出させたりリード線を引き出したりするための開口部21bが設けられている。
上記のような構成を有する火災発信機10は、例えば図5に示すように、本体ケース12の外形に対応した形状の開口30Aを有する消火栓箱や各種機器収容箱の扉のパネルあるいは建物の壁面に設けられている取付けパネルのようなパネル30を挟むようにして、火災発信機10とリング状のナット20を対向させ、火災発信機10の本体ケース12をパネル30の開口30A内に挿入して、背部に突出した取付けベース体13の外周面の部分雄ネジ13D1と13D2に、リング状のナット20の雌ネジ部20Aを螺合させることで、取付けベース体13とナット20とでパネル30を挟み込むことでパネル30に取り付けられる。
次に、図6〜図10を用いて、上記のように構成された発信機と合体して外観的に融合した状態で設置される表示灯の実施例について説明する。このうち、図6は本実施例の表示灯50と発信機10とを合体させた状態を、図7および図8は本実施例の表示灯50を構成する表示部本体51の構成を、図9は表示部本体51の背面側に接合される裏面カバー60の構成を示す。また、図10は表示部本体51の背部に裏面カバー60を嵌合させた状態を示す。
図6から分かるように、本実施例に係る表示灯50と発信機10とを合体させた状態は、円盤状をなす既設の旧型火災発信機と類似の外観を有しており、既設の旧型火災発信機を壁面または消火栓箱の前面パネル等から外して本実施例の表示灯50と発信機10とを合体させたものに置き換えることができる。
表示部本体51は、図7に示すように、発信機10の左右両側方に位置する一対のプレート状の表示パネル部51A,51Bと、発信機10の本体ケース12を収納可能な収納凹部52Aを有する台座部52と、を備える。
左右一対の表示パネル部51A,51Bのうち、左側の表示パネル部51Aの左側外縁は円弧形状に形成されており、右側の表示パネル部51Bの右側外縁は円弧形状に形成されている。
この表示パネル部51A,51Bの外縁と、取付けベース体13の上フランジ部13B1及び下フランジ部13B2の外縁が円弧形状に形成されていることで、表示灯50と発信機10とを合体させた状態が円盤状を呈するようになっている。
台座部52は、発信機10と同様な小判状をなしており、台座部52の底壁中央には、発信機10の本体ケース12が挿通可能な矩形状の開口53が形成されている。
また、上記表示パネル部51A,51Bおよび台座部52は、光を拡散させる拡散剤を混入した透明もしくは半透明の合成樹脂(アクリル等)で一体成型されており、裏面カバー60に収納されているLED(後述する発光部1)が点灯されると透光性を有する表示パネル部51A,51Bが明るくなるように構成されている。この際、LED(発光部1)として赤色LEDを使用することで表示パネル部51A,51Bを赤色で発光させる。さらに、表示パネル部51A,51Bおよび台座部52を構成する合成樹脂に赤色の顔料を含ませるなどして赤色に着色することで、表示パネル部51A,51Bをより鮮明な赤色で発光させるようにすることができる。
上記表示部本体51の裏面に設けられている一対の光誘導壁52eの前端には内側へ向かって下り傾斜するテーパ面52cがそれぞれ形成されており、LED(発光部1)から内側の発信機10へ向う光を反射して外側の表示パネル部51A,51Bへ広げるように構成されている。これにより、表示部本体51前面の表示パネル部51A,51Bへ向う光の量を多くして、表示パネル部51A,51Bの発光状態を視認し易くすることができる。また、テーパ面52cを形成することにより、当該部位を直角に折曲したものに比べて、LED(発光部1)の光が点状に見えて表示面に光のムラが生じるのを抑制することができる。さらに、上記表示パネル部51A,51Bとテーパ面52cとの境界には発信機10の取付けベース体13の厚さ分の段差が設けられている。これにより、表示パネル部51A,51Bの前面と発信機10の取付けベース体13の前面とがほぼ同一平面を形成するようにすることができ、左右方向から発光表示が見易くなる。
一方、上記表示部本体51の裏面には、図8に示すように、表示パネル部51A,51Bの径よりも少し小さな径を有する円筒状周壁51Cが設けられているとともに、矩形状の開口53の縁に沿ってリブ52aが形成されている。そして、該リブ52aから左右外側方へ少し離れた位置に、垂直方向に沿って一対の光誘導壁52eが形成されており、この光誘導壁52eの内側面からLED(発光部1)の光が導入されて、光誘導壁内で反射を繰り返しながら前面の表示パネル部51A,51Bへ光が誘導されるように構成されている。
また、プレート状の上記表示パネル部51A,51Bの裏面には、断面がV字形状を呈する複数の円弧状のV溝55が形成されており、LED(発光部1)からの光をV溝55の側壁面で反射して横方向へ広げるように構成されている。
さらに、表示パネル部51A,51Bの裏面に形成されているV溝55は、図7(C)に示すように、外縁の鍔部(中心から外寄りの領域)に形成されているV溝55aはプレート裏面に凹みを刻むようにして形成されているのに対し、LED(発光部1)を収納する凹部51a,51bを形成する面に形成されている中心寄りの領域のV溝55bは、プレート裏面に突条を形成することで設けられるようになっている。
V溝55a,55bが上記のように構成されていることにより、V溝55bではテーパ面52cからの光の一部を前方へ反射しつつ残りの光を外側へ広げるように反射させ、V溝55aでは中心側からの光を前方へ向かうように反射させることができる。その結果、V溝55aと55bを同じ形態の溝として形成したものに比べて、表示パネル部51A,51Bの鍔部の明るさを向上させ、この鍔部の明るさが、LED(発光部1)が収納される凹部51a,51bの前方壁を形成する部位に比べて極端に明るさが暗くなるのを回避することができるようになっている。
また、発信機10の本体ケース12裏面に設けられている2個の位置決め用凹部12d(図3、図4参照)に対応して、表示灯50(表示部本体51)の台座部52の底壁には、上記凹部12dに対応する位置に当該凹部12dに係合可能な位置決め用突起52bが2個設けられており(図7(A)参照)、発信機10と表示灯50とを合体させた際に、組み付け誤差を小さくし発信機10と表示灯50とのガタツキを減らすことができるようになっている。
さらに、本実施例においては、上記表示部本体51の背面側に所定の色(例えば黒色)を有する合成樹脂製の裏面カバー60が接合され、発信機10の取付けベース体13と取付けパネル30との間に表示灯50の台座部52および裏面カバー60を挟み込んだ状態で、発信機10の取付けベース体13とナット20を螺合させることにより、これらの部品をネジによって結合することが可能に構成されている(後述)。裏面カバー60は、上述したように非透過性の材料で形成しても良いが、それに限定されず、外側に対して非透過性の加工が施され、内部に対しては反射性の高い加工が施されていても良い。
図9および図10には上記裏面カバー60の具体例が示されている。
裏面カバー60は、図9に示すように、表示部本体51裏面の円筒状周壁51Cに対応して円板状をなすプレート部61と、プレート部61の外周縁に沿って形成された円筒状をなす外壁部62とを有し、プレート部61の中央には、発信機10の本体ケース12が挿通可能な矩形状の開口63が形成されている。外壁部62は、表示部本体51裏面の円筒状周壁51Cの外周面にほぼ接触した状態でその内側に嵌合することができるように形成されている。
また、開口63の縁部に沿って外壁部62と同一高さの内壁64が形成され、内壁64のうち左右の側壁部64a,64bの外側方にリブ66c,66dが形成されている。
このリブ66c,66dと外壁部62の間に、複数個のLED(発光部1、フラッシュ発光部2)が実装されたLED実装基板65A,65Bが配設されている。
具体的には、リブ66cと外壁部62の間にLED実装基板65Aが嵌め込まれ、リブ66dと外壁部62の間にLED実装基板65Bが嵌め込まれて、LED実装基板65A,65Bが裏面カバー60に取り付けられるように構成されている。
そして、上記円筒状の外壁部62には、上部と下部に発信機10の取付けベース体13の収納枠部13Aが係合する切欠き62aがそれぞれ形成されているとともに、下部の切欠き62aの中央にはLED実装基板65A,65Bのリード線70(電源供給用)が挿通される挿通孔62bが設けられている。
上記のように表示灯50の円筒状周壁51Cに黒色の裏面カバー60が接触した状態で嵌合されることで、表示灯50の円筒状周壁51Cの裏面カバー60と接触する外表面が光反射面として機能し、表示部本体51の裏面に設けられている光誘導壁52eから導入された光が、円筒状周壁51Cの外表面から漏れないように反射させ、表示灯50の前面から出る光の量を多くすることができる。
また、上記実施形態では、内壁64の左右両側壁部64a,64bは上下方向に延長され、この延長部にLED実装基板65A,65Bのリード線70が係合する切欠き64cが設けられている。さらに、内壁64の上壁部と下壁部の中央には、上方と下方へそれぞれ膨らむように形成された湾曲部64d,64eが設けられている。
さらに、上記両側壁部64a,64bの延長部および上壁と下壁中央の湾曲部64d,64eから少し離れた位置に、表示灯50(表示部本体51)の台座部52に裏面カバー60を結合するためのネジを挿通するためのネジ挿通穴を有する2個のボス部67が設けられている。なお、上記ボス部67に対応して、表示灯50(表示部本体51)の台座部52の底壁には、裏面カバー60を結合するためのネジを挿通するためのネジ挿通穴52dが2個設けられている(図7参照)。
さらに、図9に示すように、内壁64の下壁部中央の湾曲部64eの左側にはボス部67が設けられていないため、比較的大きな空間が生じているので、この空間に、リード線70を介してLED実装基板65A,65Bへ供給する電源の中継基板68が配設されている。
また、リード線70は、外壁部62下部の挿通孔62bから挿入され、ボス部67の周囲を迂回して内壁部64下部の湾曲部64eの下方を通って電源の中継基板68に接続されている。リード線70は、外壁部62下部の挿通孔62bから挿入して直ちに電源の中継基板68に接続させることも可能であるが、上記のように一旦基板と反対側のボス部67の周囲へ迂回させることで、リード線70に外から張力が作用した際に、電源の中継基板68が移動して断線が生じたりリード線70が挿通孔62bの縁部に擦れて外皮が傷ついたりするのを防止することができる。
そして、電源の中継基板68からLED実装基板65Aの一端(図では下端)には、一端が接続されたリード線71を介してLED実装基板65Aへ給電を行うように構成されている。
さらに、図示しないが、LED実装基板65Aには、該基板上のLED(発光部1)に対して給電するための配線パターンの他、長さ方向に延びるように形成されたバイパス用の配線パターンが設けられており、このバイパス用の配線パターンおよびLED実装基板65Aの他端(図では上端)に一端が接続されたリード線72を介して他方のLED実装基板65Bへ給電を行うように構成されている。この際、リード線72は、ボス部67と内壁64との隙間から内壁64の湾曲部64dの上方を回ってLED実装基板65Bまで延設されている。
これにより、リード線72が内部で移動しないように押さえることができる。
また、外壁部62下部の挿通孔62bから給電用のリード線70と72の両方を挿入して2股に分け、一方を中継基板68に接続し、他方をLED実装基板65Bに接続したとすると、リード線にねじれが生じて中継基板68を持ち上げる方向の力が作用するが、リード線72を上方に配設することで、中継基板68の浮き上がりを防止することができる。
なお、外壁部62下部の挿通孔62bの右縁部には、丸みを持たせた肉厚部62cが形成されており、この肉厚部62cによって、リード線70が挿通孔62bの縁部と接触して擦れて外皮が傷つくのを防止することができる。挿通孔62bの左縁部にも同様な肉厚部を形成しておくようにしても良い。
また、この実施例では、図9に示すように、LED実装基板65A,65B上に17個の発光部1が円弧状に配列された状態で実装されており、また、そのLED実装基板65A,65B上に発光部1よりも強い光を発するフラッシュ発光部2が1つ実装されている。
この発光部1及びフラッシュ発光部2は、LED(light emitting diode)であり、発光部1やフラッシュ発光部2が実装されているLED実装面を表向きにした状態でLED実装基板65A,65Bが裏面カバー60に取り付けられている。つまり、LED実装基板65A,65Bに実装されている発光部1及びフラッシュ発光部2は、表示パネル部51A,51Bの裏側に設けられている。
これにより、発光部1やフラッシュ発光部2の発光は、表示パネル部51A,51Bの裏面に向けて照射され、その表示パネル部51A,51Bの前面から視認性よく光を放出することができる。
なお、LED実装基板65A,65B上に実装されている17個の発光部1は、表示パネル部51A,51Bの外縁に倣うように円弧状に配列されている。
また、LED実装基板65A上に実装されている17個の発光部1にはそれぞれ点灯制御線(図示省略)が接続され、LED実装基板65B上に実装されている17個の発光部1にはそれぞれ点灯制御線(図示省略)が接続されており、後述する点灯パターンで点灯するように後述する点灯制御部3によって制御される。
また、LED実装基板65A,65B上に実装されているフラッシュ発光部2にもそれぞれ点灯制御線(図示省略)が接続されており、後述するタイミングで点灯するように後述する点灯制御部3によって制御される。
図11には、上記のような構成を有する本実施例における表示灯50を発信機10と合体させて設置する方法の一例が示されている。図11に示すように、発信機10は、本体ケース12の外形に対応した形状の開口30Aを有する消火栓箱や各種機器収容箱の扉のパネルあるいは建物の壁面に設けられている取付けパネルのようなパネル30を挟むようにして、発信機10とリング状のナット20を対向させるとともに、発信機10とパネル30との間に、背部に裏面カバー60を嵌合させた表示灯50を介在させ、発信機10の本体ケース12をパネル30の開口30A内に挿入する。そして、背部に突出した取付けベース体13の外周面の部分雄ネジ13D1と13D2に、ナット20の雌ネジ部20Aを螺合させることで、パネル30に取り付けられる。
次に、本発明に係る表示灯50の表示機能について説明する。
図12に示すように、表示灯50は、LED実装基板65A,65Bに実装された発光部1及びフラッシュ発光部2と、それら発光部1及びフラッシュ発光部2の点灯パターンを切り替える処理を行う点灯制御部3を備えている。
ここでは、LED実装基板65Aにおいては、原点位置「L0」からL1a〜L8aの並び順およびL1b〜L8bの並び順で17個の発光部1が円弧状に等間隔で配列されており、またLED実装基板65Bにおいては、原点位置「R0」からR1a〜R8aの並び順およびR1b〜R8bの並び順で17個の発光部1が円弧状に等間隔で配列されている。
点灯制御部3は、例えばCPUであり、所定の制御プログラムに従って各種の処理を実行し、複数の発光部1を所定のパターンで点灯制御する。
例えば、点灯制御部3は、全ての発光部1を略同じ光度で点灯させる処理(発信機位置表示制御)を実行する。
また、点灯制御部3は、複数の発光部1の光度を所定方向に沿う並び順で順次変化させて光の流れをつくるように点灯させる処理(誘導表示制御)を実行する。
そして、この点灯制御部3は、全ての発光部1を略同じ光度で点灯させる発信機位置表示状態と、複数の発光部1の光度を所定方向に沿う並び順で順次変化させて光の流れをつくるように点灯させる誘導表示状態と、に切り替える処理を実行する。
また、点灯制御部3は、フラッシュ発光部2を点滅させる処理を実行する。例えば、点灯制御部3は、発光部1が点滅する発光周期の空き時間(消灯タイミング)にフラッシュ発光部2を点灯させるように、フラッシュ発光部2を点滅させる処理を実行する。
なお、点灯制御部3は、周知のPWM制御によって発光部1やフラッシュ発光部2の光度を調整することを可能にする。
具体的には、通常状態(火災監視状態)において、点灯制御部3は、全ての発光部1を略同じ光度で点灯させ、全ての発光部1を点灯させた表示灯50によって発信機10の設置位置を表示する「発信機位置表示状態」となっている。
一方、発信機10の押釦11が押されるなどしたことに伴う火災受信機5からの信号を点灯制御部3が検知した場合、点灯制御部3は、複数の発光部1の光度を所定方向に沿う並び順で順次変化させて光の流れをつくるように点灯させ、光が流れるように点灯する表示灯50によって避難誘導方向を表示する「誘導表示状態」となる。
そして、右から左へ向かう避難誘導方向を表示するための信号を点灯制御部3が検知した場合、点灯制御部3は、右から左へ向かう光の流れをつくるように、複数の発光部1の点灯パターンを切り替える処理を実行する。
本実施例では、全ての発光部1を表示灯として機能する光度で点灯させた状態を保持しつつ、右から左へ向かう光の流れをつくるように、右から左へ向かう並び順で発光部1を最高光度で点灯させる。
例えば、図12中、R0→(R1a、R1b)→(R2a、R2b)→(R3a、R3b)→(R4a、R4b)→(R5a、R5b)→(R6a、R6b)→(R7a、R7b)→(R8a、R8b)→(L8a、L8b)→(L7a、L7b)→(L6a、L6b)→(L5a、L5b)→(L4a、L4b)→(L3a、L3b)→(L2a、L2b)→(L1a、L1b)→L0の順で発光部1を最高光度で点灯させることによって、右から左へ向かう光の流れをつくることができ、右から左へ向かう避難誘導方向を表示することができる。
また、図12中、L0の発光部1を最高光度で点灯させるとともに、L0以外の発光部1を表示灯として機能する光度で点灯させた状態を保持しつつ、右から左へ向かう光の流れをつくるように、右から左へ向かう並び順で発光部1を最高光度で点灯させてもよい。
予め左端側L0の発光部1を最高光度で連続して点灯させておき、そのL0へ向かって右から左への並び順で発光部1を最高光度で点灯させれば、右から左へ向かう避難誘導方向をより好適に表示することができる。
同様に、左から右へ向かう避難誘導方向を表示するための信号を点灯制御部3が検知した場合、点灯制御部3は、左から右へ向かう光の流れをつくるように、複数の発光部1の点灯パターンを切り替える処理を実行する。
本実施例では、全ての発光部1を表示灯として機能する光度で点灯させた状態を保持しつつ、左から右へ向かう光の流れをつくるように、左から右へ向かう並び順で発光部1を最高光度で点灯させる。
例えば、図12中、L0→(L1a、L1b)→(L2a、L2b)→(L3a、L3b)→(L4a、L4b)→(L5a、L5b)→(L6a、L6b)→(L7a、L7b)→(L8a、L8b)→(R8a、R8b)→(R7a、R7b)→(R6a、R6b)→(R5a、R5b)→(R4a、R4b)→(R3a、R3b)→(R2a、R2b)→(R1a、R1b)→R0の順で発光部1を最高光度で点灯させることによって、左から右へ向かう光の流れをつくることができ、左から右へ向かう避難誘導方向を表示することができる。
また、予め右端側R0の発光部1を最高光度で連続して点灯させておき、そのR0へ向かって左から右への並び順で発光部1を最高光度で点灯させれば、左から右へ向かう避難誘導方向をより好適に表示することができる。
このように、本実施例の表示灯50は、全ての発光部1を表示灯として機能する光度で点灯させた状態を保持しつつ、左から右へ向かう光の流れや右から左へ向かう光の流れをつくって避難誘導方向を表示するので、常に発信機10の設置位置を示すことが可能になっている。
また、本実施例では、R0からL0の順に発光部1を最高光度で点灯させて右から左へ向かう避難誘導方向を表示する際、例えば、L0の発光部1の点灯後、R0の発光部1の点灯を行うまでの間に一瞬フラッシュ発光部2を点灯させるようにして、フラッシュ発光部2を点滅させるようにする。
同様に、L0からR0の順に発光部1を最高光度で点灯させて左から右へ向かう避難誘導方向を表示する際、例えば、R0の発光部1の点灯後、L0の発光部1の点灯を行うまでの間に一瞬フラッシュ発光部2を点灯させるようにして、フラッシュ発光部2を点滅させるようにする。
こうすることで、光の流れで避難誘導方向を表示するとともに、視認性の高い高光度の白色光(フラッシュ光)を点滅させる光警報を行うことができる。
なお、本実施例でのフラッシュ発光部2は、点灯周期0.5Hz以上、2.0Hz以下で発光し、点灯時間は200msec以下であるように制御した。
ここで、図13に基づく避難誘導例を説明する。なお、本実施例の表示灯50を用いる火災報知システムは、R型システムであっても、P型システムであってもよい。
例えば、図13(B)に示すように、建物の「3F−3」のエリアで火災が発生したことを報知する火災受信機5からの信号を表示灯50の点灯制御部3が検知した場合、例えば、図13(A)に示すように、「4F−1」や「3F−2」や「2F−2」に設置されている発信機10の表示灯50は、R0からL0の順に発光部1を点灯させて、右から左へ向かう光の流れをつくり、階段(1)へ向かう避難誘導方向を表示する。
同様に、「4F−4」や「3F−4」に設置されている発信機10の表示灯50は、L0からR0の順に発光部1を点灯させて、左から右へ向かう光の流れをつくり、階段(2)へ向かう避難誘導方向を表示する。
一方、「2F−4」に設置されている発信機10の表示灯50は、右から左へ向かう光の流れをつくり、階段(1)へ向かう避難誘導方向を表示する。
これは、上階からの避難者の多くが階段(2)へ向かうことを想定し、各フロアの避難者の避難方向を分散させ、いずれか一方の階段が混雑するのを緩和するために講じられた処理である。
また、「1F−1」に設置されている発信機10の表示灯50は、L0からR0の順に発光部1を点灯させて、左から右へ向かう光の流れをつくり、出入口(1F−2)へ向かう避難誘導方向を表示し、「1F−4」に設置されている発信機10の表示灯50は、R0からL0の順に発光部1を点灯させて、右から左へ向かう光の流れをつくり、出入口(1F−2)へ向かう避難誘導方向を表示する。
このように、本実施例の表示灯50は、右から左への光の流れにより左へ向かう避難誘導方向を表示することと、左から右への光の流れにより右へ向かう避難誘導方向を表示することができるので、火災の発生箇所や避難方向の分散などに応じて、適切な方向を示して避難誘導を行うことができる。
特に、この表示灯50は、全ての発光部1を表示灯として機能する光度で点灯させた状態を保持しつつ、光の流れによって避難誘導方向を表示するので、常に発信機10の設置位置を示すことができる。
なお、上記実施形態では、左右一対の表示パネル部51A,51Bに対応させて円弧状に配列させた複数の発光部1を順に点灯させて、左から右へ向かう光の流れや右から左へ向かう光の流れをつくったが、発信機10の取付けベース体13の上フランジ部13B1および下フランジ部13B2に沿う配置に、更に複数の発光部1を円弧状に配設してなる表示灯50を形成し、それら発光部1も合わせて順に点灯させることで、左から右へ向かって連なる円弧状の光の流れや、右から左へ向かって連なる円弧状の光の流れをつくってもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、図14に示す表示灯50ように、左側の表示パネル部51Aの左側外縁の左端に、先端が左方を向いて左方を指し示す三角形状の矢印部51Lが形成され、右側の表示パネル部51Bの右側外縁の右端に、先端が右方を向いて右方を指し示す三角形状の矢印部51Rが形成されているものでもよい。
この矢印部51Lは表示パネル部51Aと一体成形されており、矢印部51Rは表示パネル部51Bと一体成形されているので、発光部1の発光が表示パネル部51A,51Bを介して矢印部51L,51Lまで誘導されるようになっている。
例えば、L0の発光部1が点灯した際に、誘導された光が矢印部51Lから放出されることでその矢印部51Lの形状が際立つので、左へ向かう避難誘導方向を好適に表示することができる。
同様に、R0の発光部1が点灯した際に、誘導された光が矢印部51Rから放出されることでその矢印部51Rの形状が際立つので、右へ向かう避難誘導方向を好適に表示することができる。
また、例えば、図15(A)に示す表示灯50ように、複数の発光部1は、表示パネル部51A,51Bの外縁に倣うように円弧状に配列されていることに限らず、左右方向に直線状に配列されていてもよい。
左右方向に直線状に配列されている複数の発光部1によっても、左から右へ向かう光の流れや右から左へ向かう光の流れをつくって避難誘導方向を表示することができる。
また、例えば、図15(B)に示す表示灯50ように、複数の発光部1は、略三角形状の表示パネル部51A,51Bの外縁に倣うように、山括弧状(“<”や“>”)に配列されていてもよい。
複数の発光部1が山括弧状に配列されていても、上述した円弧状の配列と同様に、左から右へ向かう光の流れや右から左へ向かう光の流れをつくって避難誘導方向を表示することができる。
なお、以上の実施の形態においては、発光部1が点滅する発光周期の空き時間(消灯タイミング)にフラッシュ発光部2を一瞬点灯させて、視認性の高い高光度の白色光を点滅させる光警報を行うとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、フラッシュ発光部2を上記以外のタイミングで点灯・点滅させて、消火栓のポンプが起動していることを消防作業従事者に報知したり、フラッシュ発光部2のみを点滅させて光警報を行ったりしてもよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
1 発光部
2 フラッシュ発光部
3 点灯制御部
5 火災受信機
10 発信機
11 押釦
12 本体ケース
13 取付けベース体
13A 収納枠部
13B フランジ部
13C 開口部
13D 部分雄ネジ
19 回路基板
20 リング状ナット
30 取付けパネル
50 表示灯
51 表示部本体
51A,51B 表示パネル部
51L,51R 矢印部
60 裏面カバー
65A,65B LED実装基板
70,71,72 リード線

Claims (8)

  1. 前方から操作可能な押釦および前記押釦が操作されたことを検知して信号を出力する回路基板を内蔵した本体ケースと前記押釦の一部が露出する開口部を有する取付けベース体とを備えた発信機と、その発信機の取付箇所との間に介在させた状態で設置される表示灯であって、
    前面が前記取付けベース体の前面とほぼ同一平面を成して配設された透光性を有する表示パネル部と、
    前記表示パネル部の裏側に所定の配列で設けられ、その表示パネル部の裏面へ向けて光を照射する複数の発光部と、
    前記複数の発光部を所定のパターンで点灯制御する点灯制御部と、
    を備え、
    前記点灯制御部は、前記複数の発光部を所定の光度で点灯させる発信機位置表示制御と、前記複数の発光部の光度を所定方向への移動を促す態様で点灯させる誘導表示制御を実行可能であることを特徴とする表示灯。
  2. 前記点灯制御部は、前記複数の発光部を全て略同じ光度で点灯させる発信機位置表示制御と、前記複数の発光部の光度を所定方向に沿う並び順で順次点灯させる誘導表示制御を実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の表示灯。
  3. 前記点灯制御部は、前記誘導表示制御を実行する際、右から左へ又は左から右へ向かって前記複数の発光部を順次点灯させるように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示灯。
  4. 前記点灯制御部は、右から左へ向かって前記複数の発光部を順次点灯させる際、左端の前記発光部を連続して点灯させるように制御し、左から右へ向かって前記複数の発光部を順次点灯させる際、右端の前記発光部を連続して点灯させるように制御することを特徴とする請求項3に記載の表示灯。
  5. 前記点灯制御部は、右から左へ向かって前記複数の発光部を順次点灯させる際、左端の前記発光部をそれ以外の発光部よりも高光度で連続して点灯させるように制御し、左から右へ向かって前記複数の発光部を順次点灯させる際、右端の前記発光部をそれ以外の発光部よりも高光度で連続して点灯させるように制御することを特徴とする請求項3に記載の表示灯。
  6. 前記表示パネル部は左右一対の表示部を有するように構成され、左側の表示部の左側外縁と右側の表示部の右側外縁は円弧形状に形成されており、
    前記複数の発光部は、前記表示部の外縁に倣うように円弧状に配列されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の表示灯。
  7. 前記左側の表示部の左側外縁の左端には先端が左方を向く矢印部が形成されており、前記右側の表示部の右側外縁の右端には先端が右方を向く矢印部が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の表示灯。
  8. 前記表示パネル部の裏側に、その表示パネル部の裏面へ向けて前記複数の発光部よりも強い光を発するフラッシュ発光部を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の表示灯。
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